特許第6045384号(P6045384)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三菱電機株式会社の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6045384
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】基板
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/00 20060101AFI20161206BHJP
   B23K 1/00 20060101ALI20161206BHJP
   H05K 3/34 20060101ALI20161206BHJP
   B23K 101/42 20060101ALN20161206BHJP
【FI】
   G02B7/00 F
   B23K1/00 330E
   H05K3/34 504A
   B23K101:42
【請求項の数】17
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2013-26618(P2013-26618)
(22)【出願日】2013年2月14日
(65)【公開番号】特開2014-157178(P2014-157178A)
(43)【公開日】2014年8月28日
【審査請求日】2015年8月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100123434
【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 英昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101133
【弁理士】
【氏名又は名称】濱田 初音
(74)【代理人】
【識別番号】100173934
【弁理士】
【氏名又は名称】久米 輝代
(74)【代理人】
【識別番号】100156351
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 秀央
(72)【発明者】
【氏名】向井 孝夫
【審査官】 森内 正明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−292643(JP,A)
【文献】 特開2000−131583(JP,A)
【文献】 特開2007−108195(JP,A)
【文献】 特開昭62−133407(JP,A)
【文献】 実開昭57−88109(JP,U)
【文献】 特開平9−15472(JP,A)
【文献】 特開2006−332447(JP,A)
【文献】 実開平2−131372(JP,U)
【文献】 特開平4−215611(JP,A)
【文献】 特開2012−109379(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0196439(US,A1)
【文献】 特開昭60−55307(JP,A)
【文献】 国際公開第89/07779(WO,A1)
【文献】 登録実用新案第3055947(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/00
G02B 7/18 − 7/24
B23K 1/00
H05K 3/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒型光部品と、
前記円筒型光部品を設置面に位置決めする位置決め機構とを備え、
前記円筒型光部品は、シリコン系接着剤で前記位置決め機構に接着され、
前記位置決め機構は、
前記設置面への固定手段、及び前記設置面とともに前記円筒型光部品の本体を保持する収納空間を有する折曲げ板部材を備えた
ことを特徴とする基板。
【請求項2】
円筒型光部品と、
前記円筒型光部品を設置面に位置決めする位置決め機構とを備え、
前記円筒型光部品は、シリコン系接着剤で前記位置決め機構に接着され、
前記位置決め機構は、
一端が前記設置面に固定された複数のスペーサと、
前記スペーサの他端に固定される固定手段を有し、当該スペーサ及び前記設置面とともに前記円筒型光部品の本体を保持する平板部材とを備えた
ことを特徴とする基板。
【請求項3】
円筒型光部品と、
前記円筒型光部品を設置面に位置決めする位置決め機構とを備え、
前記円筒型光部品は、シリコン系接着剤で前記位置決め機構に接着され、
前記位置決め機構は、
前記設置面に、前記円筒型光部品を挟むように配置された複数本のガイドピンを備え、
前記設置面には、前記円筒型光部品及び前記位置決め機構とともに前記シリコン系接着剤が塗布された
ことを特徴とする基板。
【請求項4】
前記円筒型光部品は2つ以上設けられ、
前記ガイドピンのうち、隣接する前記円筒型光部品に挟まれるガイドピンは、当該隣接する円筒型光部品に共用される
ことを特徴とする請求項記載の基板
【請求項5】
前記位置決め機構は、
所定の前記ガイドピンに被せられる筒型のクッションを備えた
ことを特徴とする請求項または請求項記載の基板
【請求項6】
円筒型光部品と、
前記円筒型光部品を設置面に位置決めする位置決め機構とを備え、
前記円筒型光部品は、シリコン系接着剤で前記位置決め機構に接着され、
前記位置決め機構は、
少なくとも一端が前記設置面に固定され、前記円筒型光部品の外周に巻きつけられる少なくとも1本以上のガイドを備え、
前記設置面には、前記円筒型光部品及び前記位置決め機構とともに前記シリコン系接着剤が塗布された
ことを特徴とする基板。
【請求項7】
前記ガイドの固定端は、前記設置面を貫通して半田付けされる、又は前記設置面の表面に半田付けされる
ことを特徴とする請求項記載の基板
【請求項8】
前記ガイドは、ワイヤ又は板部材から成り、略逆J字型、略逆U字型、略Ω字型または略Γ字型の形状に巻きつけられる
ことを特徴とする請求項または請求項記載の基板
【請求項9】
前記ガイドは、前記円筒型光部品を挟んで対向して複数本設けられ、当該対向するガイドの自由端側が絡められる
ことを特徴とする請求項または請求項記載の基板
【請求項10】
円筒型光部品と、
前記円筒型光部品を設置面に位置決めする位置決め機構とを備え、
前記円筒型光部品は、シリコン系接着剤で前記位置決め機構に接着され、
前記位置決め機構は、
前記設置面への固定手段、及び前記円筒型光部品の本体を保持する収納空間を有する折曲げ板部材から成るガイドを備えた
ことを特徴とする基板。
【請求項11】
前記ガイドは、
前記円筒型光部品の本体の直径よりも狭い幅であり、かつ当該本体より長い形状に構成され、当該本体を保持する案内穴を備えた
ことを特徴とする請求項10記載の基板
【請求項12】
前記案内穴の幅は、前記ガイドの前記円筒型光部品の収納面から裏面に向かい狭くなるよう構成された
ことを特徴とする請求項11記載の基板
【請求項13】
前記位置決め機構は、
前記設置面に設けられ、前記円筒型光部品の本体の直径よりも狭い幅であり、かつ当該本体より長い形状に構成され、当該本体を保持する案内穴を備えた
ことを特徴とする請求項1から請求項のうちのいずれか1項記載の基板
【請求項14】
前記案内穴の幅は、前記設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成された
ことを特徴とする請求項13記載の基板。
【請求項15】
前記円筒型光部品のリードは、前記設置面に表面実装可能なよう曲げ加工が施される
ことを特徴とする請求項1から請求項14のうちのいずれか1項記載の基板
【請求項16】
前記案内穴の幅は、前記円筒型光部品のリードを曲げずに前記設置面に表面実装可能な寸法に構成される
ことを特徴とする請求項13または請求項14記載の基板
【請求項17】
前記シリコン系接着剤の粘度は、50Pa・s以上である
ことを特徴とする請求項1から請求項16のうちのいずれか1項記載の基板
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光通信装置や光交換装置、光情報処理装置等に使用され、円筒型光部品実装された基板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光通信装置や光交換装置、光情報処理装置等に使用される電気基板に円筒型光部品を実装する際の従来技術(例えば非特許文献1参照)を、図1,57〜59を用いて説明する。
図1は円筒型光部品の一般的な構成を示す図である。円筒型光部品1は、図1に示すように、円筒型の本体101、ブーツ102、光ファイバ103及びリード2から構成されている。
【0003】
図57は円筒型光部品1の本体101に、固定穴1601を有するフランジ16を取付けた状態を示す図である。また、図58は基板3の構成を示す図であり、図59は円筒型光部品1を基板3に実装した状態を示す図である。
【0004】
図1,57〜59に示すように、円筒型光部品1を基板3に実装する際には、まず、円筒型光部品1の本体101にフランジ16を取付ける。次いで、リード2を折り曲げて、その先端側を基板3のリード穴301に貫通させて、ネジ6をフランジ16の固定穴1601及び基板3の固定穴302dに貫通させてナット7にて固定する。その後、リード2を、溶融した半田8aを凝固させることで基板3に固着させている。
【0005】
また、別の従来技術として、半田溶融の凝固により固定する方法も知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に開示された技術では、まず、V溝を有する位置決め治具により、円筒型光部品を基板上に半田を介して位置決め保持する。次いで、円筒型光部品及び基板を一体的に加熱して半田を溶融し、該溶融した半田を凝固させる。これにより、円筒型光部品を基板上に固定するのと同時に端子を端子係止部に接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願平1−502123号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】古河電気工業製光商品総合カタログ2012−C
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、円筒型光部品は、本体が半田付けできない材料であることが多く、半田付けできる材料であっても環境が高温になるほど故障しやすい性質がある。また、円筒型光部品は光学部品が組み込まれた精密部品であるため、外力が強くなるほど故障しやすい性質もある。
従って、半田の直付けを実施したり、押さえ金具と基板に円筒型光部品を挟んでネジで固定することができず、特許文献1にあるような半田溶融の凝固により固定する方法は、熱に強い部品への実施に限られるという課題があった。
【0009】
また、非特許文献1における円筒型光部品では、基板への取付け時に円筒型光部品本体に外力が加わらないが、予め円筒型光部品の形状に合わせてフランジを加工し、フランジを円筒型光部品の本体に高精度に位置合わせを行った状態で接着又は溶接しなければならない。従って、生産時間と生産コストがともに増大するという課題があった。
【0010】
一方、外力が小さい状態で強い保持力が得られる固定方法として、シリコン系接着剤を用いた固定方法がある。しかしながら、シリコン系接着剤を用いた固定方法では、通常は接着剤が硬化するまで24時間以上待たなければならず、基板の生産時間が増大するという課題がある。
【0011】
また、一般的にクッションの圧縮圧力を利用した固定方法もある。しかしながら、この固定方法において、外力を小さくするためにはクッション圧力を低く抑える必要がある。従って、クッション圧力が低い場合には、円筒型光部品を組み込んだ基板を輸送した際の振動により、円筒型光部品が移動したり、軸に対して回転し、その外力が半田付けされたリードに集中することによりリードが破断するという課題があった。本問題の発生は、光部品が円筒型であるため、角型の部品に比較して外力に対する移動や回転がしやすいことによる。
【0012】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、生産時間及び生産コストが増大することなく、熱や外力に弱い円筒型光部品でも実装が可能である基板を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明に係る基板は、円筒型光部品と、円筒型光部品を設置面に位置決めする位置決め機構とを備え、円筒型光部品は、シリコン系接着剤で位置決め機構に接着され、位置決め機構は、設置面への固定手段、及び設置面とともに円筒型光部品の本体を保持する収納空間を有する折曲げ板部材を備えたものである。
【発明の効果】
【0015】
この発明によれば、上記のように構成したので、生産時間及び生産コストが増大することなく、熱や外力に弱い円筒型光部品1に対しても基板への実装が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】円筒型光部品の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図2】この発明の実施の形態1による基板の構成を示す上面図である。
図3】この発明の実施の形態1による保持金具の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図4】この発明の実施の形態1による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図5】この発明の実施の形態2による基板の構成を示す上面図である。
図6】この発明の実施の形態2による保持金具の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図7】この発明の実施の形態2による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図8】この発明の実施の形態3による基板の構成を示す上面図である。
図9】この発明の実施の形態3による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図10】この発明の実施の形態4による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図11】この発明の実施の形態4による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図12】この発明の実施の形態4による円筒型光部品の別の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図13】この発明の実施の形態4による円筒型光部品の別の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図14】この発明の実施の形態4による基板の別の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図15図14に示す基板を用いた円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図16】この発明の実施の形態5による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図17】この発明の実施の形態5による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図18】この発明の実施の形態5による基板の別の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図19図18に示す基板を用いた円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図20】この発明の実施の形態5による円筒型光部品の別の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図21】この発明の実施の形態5による円筒型光部品の別の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図22】この発明の実施の形態5による円筒型光部品の別の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図23】この発明の実施の形態5による基板の別の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図24図23に示す基板を用いた円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図25】この発明の実施の形態5による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図26】この発明の実施の形態5による基板の別の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図27図26に示す基板を用いた円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図28】この発明の実施の形態5による円筒型光部品の別の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図29】この発明の実施の形態6による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図30】この発明の実施の形態6による円筒型光部品の途中段階の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図31】この発明の実施の形態6による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図32】この発明の実施の形態7による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図33】この発明の実施の形態7による円筒型光部品の途中段階の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図34】この発明の実施の形態7による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図35】この発明の実施の形態8による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図36】この発明の実施の形態8による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図37】この発明の実施の形態9による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図38】この発明の実施の形態9による円筒型光部品の途中段階の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図39】この発明の実施の形態9による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図40】この発明の実施の形態9によるガイドの別の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図41】この発明の実施の形態9による基板の別の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図42図40に示すガイド及び図41に示す基板を用いた円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図43】この発明の実施の形態10による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図44】この発明の実施の形態10による円筒型光部品の途中段階の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図45】この発明の実施の形態10による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図46】この発明の実施の形態11による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図47】この発明の実施の形態11による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図48】この発明の実施の形態12による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図49】この発明の実施の形態12による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図50】この発明の実施の形態13による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図51】この発明の実施の形態13による保持金具の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図52】この発明の実施の形態13による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図53】この発明の実施の形態14による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図54】この発明の実施の形態14による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図55】この発明の実施の形態15による基板の構成を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図56】この発明の実施の形態15による円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図57】従来の円筒型光部品の途中段階の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
図58】従来の円筒型光部品の実装における基板の構成を示す上面図である。
図59】従来の円筒型光部品の実装状態を示す図であり、(a)上面図であり、(b)側面図であり、(c)正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は円筒型光部品1の構成を示す図であり、図2はこの発明の実施の形態1による基板3の構成を示す図である。
円筒型光部品1は、光通信システムの回路として基板3上に設置して使用するフォトダイオードやVOA等に代表される部品である。この円筒型光部品1は、図1に示すように、円筒型の本体101、ブーツ102、光ファイバ103及びリード2から構成されている。
【0018】
基板3には、図2に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、後述する保持金具(位置決め機構)4の固定穴402とネジ6・ナット7を介して締結される固定穴302が形成され、掛部404が掛けられる掛穴303が形成されている。
【0019】
そして、円筒型光部品1は、保持金具4により基板3上の設置位置に位置決めされ、後述する粘度50Pa・s以上の高粘度のシリコン系接着剤5により本体101が固定されることで、基板3に実装される。
【0020】
次に、保持金具4の構成について説明する。図3はこの発明の実施の形態1による保持金具4の構成を示す図である。
保持金具4は、図3(c)に示すように、略コの字型に折り曲げられた板部材であり、基板3とともに円筒型光部品1の本体101を保持する収納空間401を有している。また、保持金具4の一方の端部には固定穴402を有するフランジ403が設けられ、他方の端部には掛部404が設けられている。さらに、収納空間401内の上面には、粘度50Pa・s以上のシリコン系接着剤5が塗布される。なお、保持金具4の高さは、円筒型光部品1の本体101を収納した際に本体101との間の距離が最小限となるように予め設計されている。
【0021】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図1〜4を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1の本体101に保持金具4を取り付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4との間にはシリコン系接着剤5が満たされた状態となる。次いで、保持金具4の掛部404を基板3の掛穴303に掛け、さらに、保持金具4の固定穴402と基板3の固定穴302をネジ6・ナット7で締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0022】
ここで、円筒型光部品1の本体101と保持金具4との間の距離が最小限となるように保持金具4の高さが決められているため、円筒型光部品1はシリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0023】
以上のように、この実施の形態1によれば、円筒型光部品1を基板3に実装する際に、円筒型光部品1を位置決め機構(保持金具4)により基板3上の設置位置に位置決めし、粘度50Pa・s以上のシリコン系接着剤5により本体101を固定するように構成したので、シリコン系接着剤5の硬化を待たずに次の組立作業を行うことができ、生産時間及び生産コストが増大することなく、熱や外力に弱い円筒型光部品1に対しても実装可能である。また、円筒型光部品1の本体101として金属以外の材料が使用でき、高温に曝すことなく実装可能である。
【0024】
実施の形態2.
実施の形態1では、保持金具4を略コの字型の折曲げ板部材から構成した。それに対して、実施の形態2では、保持金具4を平板部材から構成したものについて示す。
【0025】
図5はこの発明の実施の形態1による基板3の構成を示す図であり、図6はこの発明の実施の形態2による保持金具4の構成を示す図である。
実施の形態2の基板3には、図5に示すように、図2に示す実施の形態1の基板3の固定穴302及び掛穴303に代えて、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴302bが形成されている。
【0026】
また、保持金具4は、図6に示すように、平板部材であり、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴402bが形成されている。また、保持金具4の底面には、粘度50Pa・s以上のシリコン系接着剤5が塗布される。この保持金具4は、基板3及びスペーサ9とともに、円筒型光部品1の本体101を保持する収納空間を構成する。
なお、スペーサ9の高さは、保持金具4が取付けられて円筒型光部品1の本体101が収納された際に、保持金具4と円筒型光部品1の本体101との間の距離が最小限となるように予め設計されている。
【0027】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図5〜7を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、基板3の固定穴302b上にスペーサ9を載せ、固定穴302bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1を基板3上のスペーサ9間の設置位置に載置する。次いで、保持金具4の固定穴402bをスペーサ9に合わせて取り付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4との間にはシリコン系接着剤5が満たされた状態となる。次いで、保持金具4の固定穴402bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0028】
ここで、円筒型光部品1の本体101と保持金具4との間の距離が最小限となるようにスペーサ9の高さが決められているため、円筒型光部品1はシリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0029】
以上のように、この実施の形態2によれば、保持金具4を平板部材から構成し、スペーサ9を用いて収納空間を構成するようにしても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0030】
実施の形態3.
実施の形態1,2では位置決め機構として板金固定部(折曲げ板部材である保持金具4、平板部材である保持金具4及びスペーサ9)を用いた場合について示した。それに対して、実施の形態3では位置決め機構として基板3に案内穴304を形成した場合について示す。
【0031】
図8はこの発明の実施の形態3による基板3の構成を示す図である。
基板3には、図8に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、かつ本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。
【0032】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図8,9を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、基板3の案内穴304に本体101を合わせて円筒型光部品1を基板3上に載置する。次いで、円筒型光部品1と基板3との接触部及びその付近に粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0033】
ここで、基板3には、円筒型光部品1の位置案内と摩擦力増大を図るための案内穴304が設けられているため、円筒型光部品1の下側には、基板3との間で2線状の接触部が生じ、円筒型光部品1はシリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力で円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0034】
以上のように、この実施の形態3によれば、位置決め機構として、板金固定部に代えて、基板3に案内穴304を形成するようにしても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0035】
実施の形態4.
実施の形態3では位置決め機構として基板3に案内穴304を形成した場合について示した。それに対して、実施の形態4では位置決め機構として基板3にガイドピン10を設けた場合について示す。
【0036】
図10はこの発明の実施の形態4による基板3の構成を示す図である。
基板3には、図10に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、位置決めする円筒型光部品1の本体101を挟持するためのガイドピン10が、圧入等の方法により複数本(図10では3本のガイドピン10a〜10c)取付けられている。なお、ガイドピン10aとガイドピン10b,10cとの配置間隔は、円筒型光部品1の本体101との間の距離が最小限となるように予め設計されている。
【0037】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図10,11を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1を、基板3上のガイドピン10aとガイドピン10b,10cとの間の設置位置に載置する。次いで、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイドピン10にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0038】
ここで、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10との間の距離が最小限となるようにガイドピン10の配置間隔が決められているため、円筒型光部品1は、ガイドピン10との間及び基板3の間にて、シリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0039】
また、図12図10,11に示すガイドピン10に筒型クッション11を被せた場合を示す図である(図12では、3本のガイドピン10a〜10cに、筒型クッション11a〜11cをそれぞれ被せている)。
図12に示す構成とすることで、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10との間が筒型クッション11で満たされる。従って、シリコン系接着剤5を塗布後に円筒型光部品1が図11よりも動き難い状態となる。
【0040】
また、図13図10,11に示す一部のガイドピン10にのみ筒型クッション11を被せた場合を示す図である(図13では、ガイドピン10aに対してのみ筒型クッション11aを被せている)。
図13に示す構成とすることで、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10aとの間は筒型クッション11aで満たされ、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10b,10cとは接触する。従って、シリコン系接着剤5の塗布後に円筒型光部品1が図11よりも動き難い状態となる。
【0041】
また、図14,15は4本のガイドピン10a〜10dと2本のクッション11b,11cにより2つの円筒型光部品1を挟持する場合を示す図である。なお、ガイドピン10のうち、隣接する円筒型光部品1に挟まれるガイドピン10b,10cは、当該隣接する円筒型光部品1に共用される。
図14,15では、ガイドピン10b,10cを挟んで円筒型光部品1を配置し、ガイドピン10b,10cにのみ筒型クッション11b,11cを被せた構造となっている。これにより、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10b,10cとの間は筒型クッション11で満たされ、円筒型光部品1の本体101とガイドピン10a,10dとは接触する。従って、シリコン系接着剤5の塗布後に円筒型光部品1が図11よりも動き難い状態となる。
【0042】
以上のように、この実施の形態4によれば、位置決め機構として基板3にガイドピン10を取付けるようにしても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0043】
実施の形態5.
実施の形態4では複数本のガイドピン10により円筒型光部品1の本体101を挟持する場合について示した。それに対して、実施の形態5では、ガイド12を円筒型光部品1の本体101に巻きつけることで保持する場合について示す。
【0044】
図16はこの発明の実施の形態5による基板3の構成を示す図である。
基板3には、図16に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、少なくとも一端が基板3に固定され、円筒型光部品1の外周に巻きつけられる少なくとも1本以上のガイド12が設けられている。なお、ガイド12の固定端は、基板3の不図示の固定穴302cに貫通させて、半田8bを溶融し凝固させることで半田付けされる。
【0045】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図16,17を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、ガイド12を、円筒型光部品1の本体101の外周に沿わすように巻きつけ、図17(c)に示すように略逆J字型に塑性変形させる。次いで、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0046】
ここで、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間の距離が最小限又は接触するようガイド12を巻きつけることで、円筒型光部品1は、ガイド12との間及び基板3の間にて、シリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0047】
また、図18,19はガイド12を略逆U字型形状に巻きつけた場合を示す図である。この場合、図18に示すように、基板3には、ガイド12の両端それぞれを貫通可能とする固定穴302cが形成される。
図18,19に示す構成では、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間、及び円筒型光部品1の本体101と基板3との間の距離が最小限又は接触するようにガイド12が巻きつけられる。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成と同等以上に円筒型光部品1が動き難い状態となる。
【0048】
また、図20図18,19に示す構成に対し、ガイド12を、2つの円筒型光部品1に2つの略逆U字型形状に巻きつけた場合を示す図である。
図20に示す構成としても、図18,19と同様の効果が得られる。
【0049】
また、図21はガイド12を略Ω型形状に巻きつけた場合を示す図である。
図21に示す構成では、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間、及び円筒型光部品1の本体101と基板3との間の距離が最小限又は接触するようにガイド12が巻きつけられる。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成と同等以上に円筒型光部品1が動き難い状態となる。
【0050】
また、図22図21に示す構成に対し、ガイド12を、2つの円筒型光部品1に2つの略Ω型形状に巻きつけた場合を示す図である。
図22に示す構成としても、図21と同等の効果が得られる。
【0051】
また、図23,24はガイド12を板部材から構成し、略Γ型形状に巻きつけた場合を示す図である。
図23,24に示す構成では、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間、及び円筒型光部品1の本体101と基板3との間の距離が最小限又は接触するようにガイド12が巻きつけられる。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成と同等以上に円筒型光部品1が動き難い状態となる。
【0052】
また、図25図23,24に示す構成に対し、ガイド12を、2つの円筒型光部品1に略Γ型形状に巻きつけた場合を示す図である。
図25に示す構成としても、図23,24と同等の効果が得られる。
【0053】
また、図26,27は左右2本のガイド12をそれぞれ略逆J字型形状に巻きつけた場合を示す図である。
図26,27に示す構成とすることで、図17に示す構成よりも円筒型光部品1の本体101とガイド12との接近部又は接触部の領域が増加する。よって、シリコン系接着剤5の塗布後に図17に示す構成よりも円筒型光部品1が動き難い状態となる。
【0054】
図28図26,27に示す構成に対して、ガイド12の基板3への固定を、基板3上の円筒型光部品1の設置面への表面実装に変更した場合を示す図である。
図28に示す構成としても、図26,27と同様の保持力が得られる。
【0055】
以上のように、この実施の形態5によれば、ガイド12を円筒型光部品1の本体101の外周に巻きつけて保持するようにしても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0056】
実施の形態6.
実施の形態6では、実施の形態5の図21に示す構成において、リード2の基板3への固定を表面実装に変更し、円筒型光部品1の基板3への実装手順を変更したものについて示す。
【0057】
図29はこの発明の実施の形態6による基板3の構成を示す図である。
実施の形態6の基板3は、図21に示す実施の形態5の基板3のリード穴301を、基板3の設置面上にガイド12を半田付けするためのパターン305に変更したものである。
【0058】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図29〜31を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2に対して、基板3のパターン305に表面実装できるよう曲げ加工を施す。次いで、円筒型光部品1を基板3上の設置位置に載置する。次いで、ガイド12を、円筒型光部品1の本体101の外周に沿わすように巻きつけ、略Ω字型に塑性変形させる。次いで、ガイド12の他端を、基板3に半田8bを溶融し凝固させることで半田付けする。次いで、円筒型光部品1をガイド12から軸方向に引き抜き、ガイド12を円筒型光部品1が収納できなくなるまで軸方向に倒すように傾けることで、図29に示す状態となる。次いで、ガイド12の傾きを元に戻す方向に塑性変形させながら、円筒型光部品1をガイド12の中に戻す。これにより、ガイド12と円筒型光部品1の本体101上面とが接触し、図30に示す状態となる。次いで、図31に示すように、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布し、また、リード2を、基板3に半田8dを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0059】
ここで、円筒型光部品1の本体101とガイド12とが接触した状態が得られるため、円筒型光部品1は、シリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0060】
以上のように、この実施の形態6によれば、円筒型光部品1の本体101の外周にガイド12を巻きつけた後、一旦、円筒型光部品1を引き抜いてガイド12を傾けた後、再度、円筒型光部品1をガイド12に挿入するようにして実装を行っても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、図29〜31では、ガイド12cを略Ω字型形状に巻きつけた場合について示した。しかしながら、これに限るものではなく、ワイヤ又は板状のガイドを、略逆J字型や略逆U字型、略Γ型の形状に巻きつけるようにしてもよい。
【0061】
実施の形態7.
実施の形態7では、実施の形態5の図26,27に示す構成において、リード2の基板3への固定を表面実装に変更し、円筒型光部品1の基板3への実装手順を変更したものについて示す。
【0062】
図32はこの発明の実施の形態7による基板3の構成を示す図である。
実施の形態7の基板3は、図26に示す実施の形態5の基板3のリード穴301を、基板3の設置面上にガイド12を半田付けするためのパターン305に変更したものである。
【0063】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図32〜34を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2に対して、基板3のパターン305に表面実装できるよう曲げ加工を施す。次いで、円筒型光部品1を基板3上の設置位置に対して、設置面の法線周りに斜めに載置する。次いで、円筒型光部品1の本体101に左右のガイド12を沿わすように巻きつけ、それぞれ略逆J字型に塑性変形させることで、図33に示す状態となる。次いで、円筒型光部品1を設置位置まで廻す。これにより、ガイド12の巻き付け面と円筒型光部品1の軸の垂直面との角度の増大とともにガイド12が直線に戻る方向に塑性変形し、ガイド12と円筒型光部品1とが接触した状態となる。次いで、図34に示すように、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布し、また、リード2を、基板3に半田8dを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0064】
ここで、円筒型光部品1の本体101とガイド12とが接触した状態が得られるため、円筒型光部品1は、シリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0065】
以上のように、この実施の形態7によれば、円筒型光部品1の本体101を基板3上の設置位置に対して斜めに載置して本体101の外周にガイド12を巻きつけた後、円筒型光部品1を設置位置側に廻すようにして実装を行っても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0066】
実施の形態8.
実施の形態5ではガイド12を円筒型光部品1の本体101の外周に巻き付けて保持する場合について示した。それに対して、実施の形態8では位置決めする円筒型光部品1を挟んで対向する2本のガイド12を用い、両ガイド12の自由端側を絡めて円筒型光部品1の本体101を保持するように構成した場合について示す。
【0067】
図35はこの発明の実施の形態8による基板3の構成を示す図である。
基板3には、図35に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、一端が基板3に固定され、円筒型光部品1の外周に巻きつけられるガイド12が2本設けられている。なお、ガイド12の固定端(上記一端)は、基板3の不図示の固定穴302cに貫通させて、半田8bを溶融し凝固させることで半田付けされている。
【0068】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図35,36を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、左右のガイド12を、円筒型光部品1の本体101の外周に沿わすように巻き付け、図36に示すように上部で両ガイド12の自由端側を絡めて固定する。次いで、円筒型光部品1の本体101、基板3及びガイド12にかけて粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0069】
ここで、円筒型光部品1の本体101とガイド12との間の距離が最小限又は接触するようガイド12を巻きつけることで、円筒型光部品1は、ガイド12との間及び基板3との間にて、シリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0070】
以上のように、この実施の形態8によれば、左右のガイド12の円筒型光部品1の本体101の外周に巻きつけ、ガイド12の自由端側を絡めて当該本体101を保持するようにしても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0071】
実施の形態9.
実施の形態5〜8ではガイド12により円筒型光部品1の本体101を保持する場合について示した。それに対して、実施の形態9では略コの字型の折曲げ板部材から成るガイド13を用い、ガイド13上に円筒型光部品1を載置する場合について示す。
【0072】
図37はこの発明の実施の形態9による基板3の構成を示す図であり、図38はこの発明の実施の形態9によるガイド13の構成を示す図である。なお以下では、2つの円筒型光部品1を実装する場合について説明する。
基板3には、図37に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、基板3の設置面上にガイド13を半田付けするためのパターン306が形成されている。
また、ガイド13は略コの字型の折曲げ板部材により構成され、2つの円筒型光部品1の本体101を保持する収納空間1301を有している。なお、ガイド13の収納空間1301の幅は、円筒型光部品1の本体101との間の距離が最小限又は接触するような寸法に予め設計されている。
【0073】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図37〜39を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、ガイド13の収納空間1301上に粘度が50Pa・s以上のシリコン系接着剤5を塗布し、その上に円筒型光部品1の本体101を載置する。次いで、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、ガイド13を基板3の設置位置に合わせして載置する。次いで、リード2及びガイド13を、基板3に半田8a,8eを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0074】
ここで、円筒型光部品1の本体101とガイド13との間の距離が最小限又は接触するようガイド13を構成しているため、円筒型光部品1は、ガイド13との間にて、シリコン系接着剤5の粘性により動き難い状態となる。従って、後工程の組立作業における外力では円筒型光部品1が動かないように保持できる。なお、シリコン系接着剤5は経過時間とともに硬化が進み、最終的に必要十分な固着力が得られる。
【0075】
また、図40〜42はガイド13に、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、かつ本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴1302を設けた場合を示す図である。なお、図40〜42では、1つの円筒型光部品1を実装する場合について示している。
図40〜42に示す構成としても、図37〜39と同様の効果が得られる。なお、案内穴1302は、ガイド13の収納空間1301の収納面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
【0076】
以上のように、この実施の形態9によれば、略コの字型の折曲げ板部材から成るガイド13を用い、ガイド13の収納空間1301上に円筒型光部品1を載置するようにしても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
【0077】
実施の形態10.
実施の形態10は、位置決め機構として実施の形態2及び実施の形態3の構成を組み合わせたものである。
なお、実施の形態10による保持金具4は、図6に示す実施の形態2による保持金具4と同一構成であるため、その説明を省略する。
【0078】
図43はこの発明の実施の形態10による基板3の構成を示す図である。
基板3には、図43に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴302bが形成されている。さらに、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、かつ本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。なお、案内穴304は、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
【0079】
以上のように、この実施の形態10によれば、位置決め機構として、平板部材から成る保持金具4、スペーサ9及び案内穴304を用いることで、実施の形態2,3に対し、円筒型光部品1に対する位置決めをさらに確実にし、また、円筒型光部品1との間の摩擦力を増大させることができる。
【0080】
実施の形態11.
実施の形態11は、位置決め機構として実施の形態1と実施の形態2の構成を組み合わせ、かつ、シリコン系接着剤5をクッション14に変更したものについて示す。
なお、実施の形態11による保持金具4は、図3に示す実施の形態1による保持金具4とシリコン系接着剤5をクッション14に変更した点以外は同様であるため、その説明を省略する。
【0081】
図46はこの発明の実施の形態11による基板3の構成を示す図である。
基板3には、図46に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、保持金具4の固定穴402とネジ6・ナット7を介して締結される固定穴302が形成され、掛部404が掛けられる掛穴303が形成されている。さらに、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。なお、案内穴304は、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
【0082】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図46,47を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、円筒型光部品1の本体101に保持金具4を取付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4の間にはクッション14が圧縮された状態となる。次いで、保持金具4の掛部404を基板3の掛穴303に掛け、さらに、保持金具4の固定穴402と基板3の固定穴302をネジ6とナット7で締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0083】
ここで、基板3には、円筒型光部品1の位置案内と摩擦力増大を図るための案内穴304が設けられているため、円筒型光部品1の下側には、基板3との間で2線状の接触部が生じる。また、円筒型光部品1の上側はクッション14で押さえつけられている。従って、クッション14だけで押さえた場合に対して、円筒型光部品1の移動や回転が起こり難くなり、低コストでかつ高い保持力を得られる。
【0084】
以上のように、この実施の形態11によれば、円筒型光部品1を基板3に実装する際に、円筒型光部品1の本体101を、位置決め機構(保持金具4及び案内穴304)により基板3上の所定位置に位置決めし、クッション14により圧縮固定するように構成したので、クッション14だけで円筒型光部品1を押さえた場合に対して、円筒型光部品1の移動や回転が起こり難くなり、生産時間及び生産コストが増大することなく、熱や外力に弱い円筒型光部品1に対しても実装可能である。また、円筒型光部品1の本体101として金属以外の材料が使用でき、高温に曝すことなく実装可能である。
【0085】
実施の形態12.
実施の形態11では、保持金具4を略コの字型の折曲げ板部材から構成した。それに対して、実施の形態12では、保持金具4を平板部材から構成したものについて示す。
なお、実施の形態12による保持金具4は、図6に示す実施の形態2による保持金具4と同一構成であるため、その説明を省略する。
【0086】
図48はこの発明の実施の形態12による基板3の構成を示す図である。
実施の形態12の基板3には、図48に示すように、図46に示す実施の形態11の基板3の固定穴302及び掛穴303に代えて、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴302bが形成されている。
【0087】
次に、上記のように構成された円筒型光部品1の固定構造を用いて、円筒型光部品1を基板3に実装する際の動作について、図48,49を参照しながら説明する。
円筒型光部品1を基板3に実装する場合、まず、基板3の固定穴302b上にスペーサ9を載せ、固定穴302bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、円筒型光部品1のリード2を曲げ、基板3のリード穴301に貫通させる。次いで、基板3の案内穴304に本体101を合わせて円筒型光部品1を基板3上に載置する。次いで、保持金具4の固定穴402bをスペーサ9に合わせて取り付ける。これにより、円筒型光部品1と保持金具4の間にはクッション14が圧縮された状態となる。次いで、保持金具4の固定穴402bにネジ6を通してスペーサ9に締結する。次いで、リード2を、基板3に半田8aを溶融し凝固させることで半田付けする。
【0088】
ここで、基板3には、円筒型光部品1の位置案内と摩擦力増大を図るための案内穴304が設けられているため、円筒型光部品1の下側には、基板3との間で2線状の接触部が生じる。また、円筒型光部品1の上側はクッション14で押さえつけられている。従って、クッション14だけで押さえた場合に対して、円筒型光部品1の移動や回転が起こり難くなり、低コストでかつ高い保持力を得られる。
【0089】
以上のように、この実施の形態12によれば、保持金具4を平板部材から構成し、スペーサ9を用いて収納空間401を構成するようにしても、実施の形態11と同様の効果を得ることができる。
【0090】
実施の形態13.
実施の形態13では保持金具4の基板3への固定手段として、大径部4051及び小径部4052から成るダルマ形状の固定穴405とT型ピン15とを用いた場合について示す。
【0091】
図50はこの発明の実施の形態13による基板3の構成を示す図であり、図51はこの発明の実施の形態13による保持金具4の構成を示す図である。
基板3には、図50に示すように、リード2を貫通可能とするリード穴301が形成されている。また、基板3には、軸部に対して大径の頭部を有するT型ピン15が、圧入等の方法により取付けられている。さらに、基板3には、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304が形成されている。なお、案内穴304は、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
【0092】
また、保持金具4は、図51に示すように、平板部材であり、ネジ6を介してスペーサ9と締結される固定穴405が形成されている。この固定穴405は、T型ピン15の頭部を挿通可能な大径部4051、及びT型ピン15の頭部は挿通不可であり軸部に係合可能な小径部4052とから成るダルマ形状に構成されている。さらに、保持金具4の底面には、クッション14が設けられている。
【0093】
そして、保持金具4を基板3に固定する際には、まず、保持金具4の固定穴405の大径部4051を、基板3に取付けられたT型ピン15の頭部から軸部に通す。次いで、保持金具4を、T型ピン15の位置が固定穴405の大径部4051から小径部4052となるようスライドさせる。これにより、T型ピン15の軸部と固定穴405の小径部4052とが係合し、保持金具4を基板3に固定することができる。
【0094】
以上のように、この実施の形態13によれば、実施の形態12の固定手段に代えて、保持金具4にダルマ形状の固定穴405を設け、基板3上に垂直に立てたT型ピン15に当該固定穴405をはめ込むようにしても、実施の形態12と同様の固定力が得られる。
【0095】
実施の形態14.
実施の形態14は、円筒型光部品1のリード2を、基板3の設置面に表面実装可能なよう加工した場合について示す。
【0096】
図53はこの発明の実施の形態14による基板3の構成を示す図であり、図54はこの発明の実施の形態14による円筒型光部品1の実装状態を示す図である。
基板3には、図53に示すように、基板3の設置面上にリード2を半田付けするためのパターン305が形成されている。また、基板3には、少なくとも一端が基板3に固定され、円筒型光部品1の外周に巻きつけられる少なくとも1本以上のガイド12が設けられている。なお図53では、ガイド12の固定端は、基板3の不図示の固定穴302cに貫通させて、半田8bを溶融し凝固させることで基板3上に半田付けされている。
また、円筒型光部品1のリード2は、基板3上の円筒型光部品1を設置面に表面実装可能なよう、曲げ加工が施されている。
【0097】
以上のように、この実施の形態14によれば、円筒型光部品1のリード2に対して曲げ加工を施すことで、基板3の円筒型光部品1の設置面に表面実装することが可能となる。
なお、図54,55に示す構成に限るものではなく、実施の形態1〜5,8〜13のリード2に対しても同様に実施可能である。
【0098】
実施の形態15.
実施の形態14では、リード2に対して、基板3の設置面に表面実装可能とするため曲げ加工を施した場合について示した。それに対して、実施の形態15では、リード2を曲げずに表面実装を可能とするため、基板3に案内穴304bを形成した場合について示す。
なお、実施の形態15による保持金具4は、図51に示す実施の形態13による保持金具4と同一構成であるため、その説明を省略する。
【0099】
図55はこの発明の実施の形態15による基板3の構成を示す図であり、図56はこの発明の実施の形態15による円筒型光部品1の実装状態を示す図である。
基板3には、図55に示すように、基板3の設置面上にリード2を半田付けするためのパターン305が形成されている。また、基板3には、軸部に対して大径の頭部を有するT型ピン15が、圧入等の方法により取付けられている。さらに、基板3には、リード2を曲げずに基板3の設置面に表面実装可能とするため、円筒型光部品1の本体101の直径よりも狭い幅であり、本体101より長い略長方形に構成され、本体101を保持する案内穴304bが形成されている。この案内穴304bの幅寸法は、リード2の位置と円筒型光部品1の直径から決定し、リード2と基板3との距離が1mm以下となるように予め設計されている。なお、案内穴304bは、基板3の円筒型光部品1の設置面から裏面に向かい狭くなるよう構成してもよい。
【0100】
以上のように、この実施の形態15によれば、基板3に案内穴304bを形成することで、リード2を曲げることなく、基板3の円筒型光部品1の設置面に表面実装することが可能となる。
なお、図56,57に示す構成に限るものではなく、実施の形態3,10〜13の案内穴304についても同様に適用可能である。
【0101】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0102】
1 円筒型光部品、2 リード、3 基板、4 保持金具(位置決め機構)、5 シリコン系接着剤、6 ネジ、7 ナット、8a〜8e 半田、9 スペーサ、10 ガイドピン(位置決め機構)、11 筒型クッション、12,13 ガイド(位置決め機構)、14 クッション、15 T型ピン、101 本体、102 ブーツ、103 光ファイバ、301 リード穴、302,302b,302c 固定穴、303 掛穴、304,304b 案内穴(位置決め機構)、305,306 パターン、401 収納空間、402,402b 固定穴、403 フランジ、404 掛部、405 固定穴、1301 収納空間、1302 案内穴、4051 大径部、4052 小径部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図46
図47
図48
図49
図50
図51
図52
図53
図54
図55
図56
図57
図58
図59