(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記検知部が、前記発光演出体の発光のうち、所定の輝度を検知した場合に、前記判定部から前記駆動演出体に対して前記駆動信号を送信することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
前記検知部が、前記発光演出体の発光のうち、所定の点滅パターンを検知した場合に、前記判定部から前記駆動演出体に対して前記駆動信号を送信することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の遊技機。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(第1の実施形態)
(遊技機10)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向も、遊技者から見た場合の左方向や、右方向を意味する。また、同様に、「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の上方向や、下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(筐体12、前扉14)
図1に示すように、本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、正面側に開口する正面開口部を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口部を開閉自在に塞ぐ前扉14とを備えている。
【0028】
(回転リール62)
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個すべての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を、図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
【0029】
(リールユニット60)
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個の駆動モータ(図示せず)と、この各駆動モータによってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記駆動モータ及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。
【0030】
(演出装置70)
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させる演出装置70が形成されている。この演出装置70は、前扉14に配置されているものであって、スピーカー72と、発光演出体としての表示装置84と、表示装置84の左右に配置された駆動演出体92と、演出用ランプ78とを備えている。
【0031】
(スピーカー72)
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
【0032】
(表示装置84)
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための表示デバイスであり、動画を含んだ映像の表示を行う液晶表示装置を有する演出ユニットを構成するものである。
【0033】
本実施の形態における発光演出体としての表示装置84は、後述するサブ制御部500から送信された情報に基づいて、表示可能領域で発光し、その光を駆動演出体92へ照射することができるものである。
【0034】
ここで、表示可能領域は、表示装置84の発光演出を遊技者が視認可能な視認可能領域84a内にあり、本実施の形態では表示可能領域と視認可能領域84aとが同領域となっている。換言すると、表示可能領域は、表示装置84が発光可能な領域であり、視認可能領域84aは、遊技者が表示装置84の発光演出を視認可能な領域であるが、本実施の形態では表示可能領域の寸法と視認可能領域84aの寸法とが同一のため、表示可能領域と視認可能領域84aとが同領域となっている。
【0035】
(演出用ランプ78)
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
【0036】
(駆動演出体92)
本実施の形態の駆動演出体92は、後述するサブ制御部500又は後述する判定部90から送信された駆動信号に基づいて移動し、その移動を遊技者が視認可能なものである。具体的には、駆動演出体92は、後述するサブ制御部500から検知信号を基にせず送信された駆動信号を受信した場合に視認可能領域84a外から視認可能領域84a内に移動する。また、駆動演出体92は、視認可能領域84a内で後述する検知部91からの検知信号を後述する判定部90が受信した場合に、視認可能領域84a内から視認可能領域84a外に向けて又は視認可能領域84a内で移動する。
【0037】
ここで、本実施の形態の駆動演出体92は、
図1及び
図2(A)に示すように、表示装置84の前方左側に配される左扉92aと表示装置84の前方右側に配される右扉92bとの左右2つの方形状の板から構成されたいわゆるシャッター装置である。これら左扉92aと右扉92bとには、図示しない駆動ユニットが接続されており、後述するサブ制御部500又は後述する判定部90から送信された駆動信号に基づいて駆動ユニットが作動することで、左扉92aと右扉92bとが左右に移動可能となっている(
図2(B)参照)。なお、駆動演出体92の形状は方形状に限らず、たとえば、楕円形状であってもよい。
【0038】
また、本実施の形態の駆動演出体92においては、左扉92aの幅と右扉92bの幅とを合算した幅が表示装置84の幅と略同一であり、左扉92a及び右扉92bの高さが表示装置84の高さと略同一となっている。そのため、左扉92aが右方向に移動し、右扉92bが左方向に移動して左扉92aと右扉92bとが接触した場合には、表示装置84の全体が遮蔽されることで遊技者から視認できなくなっている。一方、左扉92aと右扉92bとが表示装置84の表示可能領域外、すなわち視認可能領域84a外に位置する場合には、左扉92aと右扉92bとが前扉14に遮蔽されることで遊技者から視認できなくなっている。なお、駆動演出体92の寸法は、これに限らず、表示装置84の寸法よりも小さくしても、大きくしてもよい。
【0039】
ここで、本実施の形態の駆動演出体92は、複数の駆動パターンを有しており、後述するサブ制御部500又は後述する判定部90から送信された駆動信号に基づいて、左扉92aと右扉92bとが複数の駆動パターンで左右に移動する。なお、本実施の形態においては、左扉92aと右扉92bとが有する駆動パターンは同様であるため、以下の駆動パターンは左扉92aと右扉92bとで共通するものとする。
【0040】
具体的には、本実施の形態の駆動演出体92は、
(1)駆動信号を受信した駆動演出体92が外側(左扉92aであれば「左側」、右扉92bであれば「右側」)に移動する(以下、「パターン1」とする)
(2)駆動信号を受信した駆動演出体92が内側(左扉92aであれば「右側」、右扉92bであれば「左側」)に移動する(以下、「パターン2」とする)
の2パターンの駆動パターンを有している。そして、本実施の形態の駆動演出体92は、後述するサブ制御部500又は後述する判定部90から送信された駆動信号に基づいて、上記のパターン1及び2を組み合わせることで左右に移動可能となっている。なお、左扉92aと右扉92bとが有する駆動パターンを同様とせず、左扉92aと右扉92bとで各々異なる駆動パターンを有することとしてもよい。
【0041】
また、駆動演出体92には、表示装置84の所定の発光態様を検知して、後述する判定部90に検知信号を送信する検知部91が設置されている。
【0042】
(検知部91)
検知部91は、駆動演出体92に設置され、表示装置84の所定の発光態様を検知して、後述する判定部90に検知信号を送信するものである(
図4参照)。
本実施の形態の検知部91は、表示装置84の所定の発光態様を検知できるものであり、いわゆる光電センサである。本実施の形態では、光を照射する投光部の役割を担う表示装置84と、表示装置84から照射された光を受ける受光部の役割を担う検知部91とを有し、検知部91が表示装置84の所定の発光態様を検知すると後述する判定部90に検知信号を送信する。
【0043】
ここで、本実施の形態では、所定の発光態様とは所定の色相を意味し、検知部91は、表示装置84の発光のうち、赤色又は青色の色相を検知したことに基づいて後述する判定部90に検知信号を送信する。また、本実施の形態の検知部91は、表示装置84の所定の色相の発光態様毎に異なる複数の検知信号が送信可能となっている。
【0044】
具体的には、本実施の形態の検知部91は後述する判定部90に対して、表示装置84が発光する赤色の色相を検知した場合に検知信号Aを送信し、表示装置84が発光する青色の色相を検知した場合に検知信号Bを送信する。なお、検知部91は、表示装置84が発光する所定の色相のうち、所定の明度や所定の彩度を有する色相を検知した場合に後述する判定部90に検知信号を送信することとしてもよい。
なお、所定の色相は赤色又は青色の色相に限られず、たとえば、検知部91は、黄色の色相を検知したことに基づいて後述する判定部90に検知信号を送信してもよい。
【0045】
(操作部30)
図1に示すように、前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。この操作部30は、メダル投入口38と、精算スイッチ36と、ストップスイッチ50と、スタートスイッチ40と、マックスベットスイッチ34とを備えている。
【0046】
(メダル投入口38)
操作部30の右側部分には、メダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。また、本実施の形態に係る遊技機10は、メダル投入口38に投入したメダルを最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。
【0047】
(精算スイッチ36)
前記メダル投入口38の下には、クレジット機能によりクレジットしたメダルのすべてを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
【0048】
(ストップスイッチ50)
精算スイッチ36の左側には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
【0049】
(スタートスイッチ40)
ストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するマックスベットスイッチ34の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
【0050】
(マックスベットスイッチ34)
スタートスイッチ40の上には、クレジットしたメダル数から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34が設けられている。
なお、マックスベットスイッチ34に加えて、又はマックスベットスイッチ34に代えて、クレジットしたメダル数を1枚減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチを設けてもよい。
【0051】
(貯留払出手段24等)
前記前扉14の下部の後方向(奥方向)には、いわゆるホッパーユニットであって、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができる貯留払出手段24(
図3参照)と、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチを有すると共に各部品に電力を供給するための電源装置(図示せず)とが配置されている。
【0052】
(メダル払出口28等)
前記前扉14の下部には、所定の場合に貯留払出手段24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0053】
(遊技の流れの説明)
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、後述するメイン制御部200の各遊技状態に対応した抽選テーブルを用いて役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組合せによって、当選した役を構成する図柄61の組合せが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組合せが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
【0054】
なお、「有効ライン86」は後述するメイン制御部200の判定対象となるラインを意味し、小役の「入賞」等は有効ライン86上に役に対応した図柄61の組合せが揃うことを意味する。本実施の形態の有効ライン86は、左回転リール64の中段と中回転リール66の中段と右回転リール68の中段とを結んだ1本のみからなるものである。
【0055】
(制御装置100)
図3に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御部200と、このメイン制御部200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うために演出状態を制御するサブ制御部500とを備えている。
【0056】
なお、メイン制御部200とサブ制御部500との間は、メイン制御部200への不正操作を防止するために、メイン制御部200からサブ制御部500への一方向の通信により行われ、サブ制御部500からメイン制御部200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御部200は、マックスベットスイッチ34、精算スイッチ36、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50の入力を受け付け、役抽選を行い、リールユニット60及び貯留払出手段24の作動を制御する。サブ制御部500は、メイン制御部200から信号を入力し、表示装置84等の演出装置70の作動を制御する。サブ制御部500の出力側には、判定部90、検知部91、演出装置70としてのスピーカー72、表示装置84、演出用ランプ78、駆動演出体92の各パーツが接続されている。
【0057】
なお、特に図示していないが、メイン制御部200を有するメイン基板と、サブ制御部500を有するサブ基板とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御部200は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御部500は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
【0058】
メイン制御部200及びサブ制御部500は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込などの割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、たとえば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
【0059】
(メイン制御部200)
メイン制御部200は、少なくとも遊技の進行に関する制御を行うためのものである。
また、メイン制御部200は、特に図示していないが、一般的な遊技である通常状態を制御するための通常状態制御手段、通常状態よりも有利な状態である特別状態(ビッグボーナスゲーム、レギュラーボーナスゲーム、アシストタイム、リプレイタイム、アシストリプレイタイムなど)を制御するための特別状態制御手段、予め定めた抽選確率に基づいて、予め定められた当選役に関する抽選を行うための役抽選手段、各回転リール62の回転停止を制御するための停止制御手段、及び、役抽選手段の抽選結果と回転リール62の停止図柄61とに基づいて、入賞判定処理を行うための入賞判定手段、所定の場合に貯留払出手段24を制御してメダルの払出しを行うメダル払出手段などを備えている。
【0060】
以上の構成をもって、メイン制御部200は、役の抽選を行い、回転リール62の回転及び停止を制御し、回転リール62がすべて停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
【0061】
以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、1本の有効ライン86(
図1参照)が設定される。なお、本実施の形態に係る遊技機10は、規定の賭け数として3が設定されている。賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数(3枚)が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、メイン制御部200により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での回転リール62の回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個すべての回転リール62の回転が開始する。
【0062】
回転リール62の回転開始後、所定の条件(本実施の形態では、回転リール62を加速する処理を実行した後、所定のセンサにより回転リール62の回転位置が基準位置であることを検出すること)が成立すると、ストップスイッチ50の操作が可能な状態(停止操作可能状態)となる。
その後に、3個のストップスイッチ50のうち1個を操作すると、当該ストップスイッチ50に対応した回転リール62の回転が停止する。そして、3個すべてのストップスイッチ50の操作を終えると、3個すべての回転リール62の回転が停止する。
【0063】
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。たとえば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
【0064】
(サブ制御部500)
サブ制御部500は、メイン制御部200からの信号を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、演出に関する情報を送信するものである。また、サブ制御部500には、上述のように、表示装置84、演出用ランプ78、スピーカー72、判定部90、検知部91及び駆動演出体92が接続されている。表示装置84、演出用ランプ78、スピーカー72、検知部91及び駆動演出体92については上述したため説明を省略し、判定部90について説明する。
【0065】
(判定部90)
判定部90は、検知部91が送信する検知信号を受信したことに基づいて、駆動演出体92に対して駆動信号を送信するものである。この判定部90は、CPU、ROM、RAM、I/Oポートを備えるマイクロコンピュータであって、検知部91から駆動演出体92までの経路に設置されている。
また、本実施の形態の判定部90は、検知部91より受信した当該検知信号に対応した駆動パターンで駆動演出体92を移動させる駆動信号を送信可能となっている。
【0066】
本実施の形態では、上述の通り、検知部91は検知信号として検知信号A及びBを判定部90に送信可能となっており、判定部90は、受信した検知信号に対応した駆動信号を駆動演出体92に送信する。具体的には、判定部90は、検知信号Aを受信したと判定した場合には駆動信号A’を、検知信号Bを受信したと判定した場合には駆動信号B’を駆動演出体92に対して送信する。
【0067】
このとき、本実施の形態では、各駆動信号を受信した場合の駆動演出体92の駆動パターンは以下のようになる。
(1)駆動演出体92が駆動信号A’を受信した場合、駆動演出体92はパターン1で移動する。すなわち、駆動演出体92は、駆動信号A’を受信した場合には、徐々に外側に移動していくこととなっている。
(2)駆動演出体92が駆動信号B’を受信した場合、駆動演出体92はパターン2で移動する。すなわち、駆動演出体92は、駆動信号B’を受信した場合には、徐々に内側に移動していくこととなっている。
【0068】
なお、本実施の形態では、判定部90をサブ制御部500に接続したが、これに限らず、サブ制御部500が検知部91から検知信号を受信して、この検知信号に基づき駆動演出体92に対して駆動信号を送信する、換言すると、判定部90の機能をサブ制御部500内に備えることで、判定部90を省略してもよい。
【0069】
(駆動演出体92の駆動パターンの説明)
以下、
図4及び
図5を用いて、本実施の形態の駆動演出体92の駆動パターンについて説明する。
図4(A)は、
図1におけるA−A矢視の概略断面図である。具体的には、駆動演出体92が視認可能領域84a外に位置する場合の駆動演出体92と、検知部91と、表示装置84との位置関係を示す概略断面図である。
図4(B)は、駆動演出体92が視認可能領域84a内に位置する場合の駆動演出体92と、検知部91と、表示装置84との位置関係を示す概略断面図である。
【0070】
図4(A)及び(B)に示すように、検知部91は、駆動演出体92の後面であり、かつ、駆動演出体92が駆動信号を受信して視認可能領域84a内に位置した場合に表示装置84と対向する位置に設置されている。
ここで、本実施の形態では、
図4(A)に示す視認可能領域84a外から視認可能領域84a内への駆動演出体92の移動は、サブ制御部500から検知信号を基にせず送信された駆動信号を駆動演出体92が受信した場合に行われる。
【0071】
サブ制御部500は、検知部91が送信する検知信号に基づかずに、駆動演出体92に対して駆動信号を送信する。換言すると、サブ制御部500は、検知部91及び判定部90を介さずに、直接駆動演出体92に対して駆動信号を送信することができる。そして、駆動信号を受信した駆動演出体92は、当該受信した駆動信号に対応した駆動パターンで移動する。本実施の形態のサブ制御部500が駆動演出体92に対して送信する駆動信号は、駆動演出体92をパターン2で移動させるものである。したがって、サブ制御部500からの駆動信号を受信した駆動演出体92は、
図4(A)に示す視認可能領域84a外から視認可能領域84a内へと移動することができる。このとき検知部91は、駆動演出体92の移動に伴って共に移動することとなる。
【0072】
なお、サブ制御部500が駆動演出体92に対して送信する駆動信号は、駆動演出体92をパターン2のみで移動させるものには限らない。サブ制御部500は、たとえば、駆動演出体92をパターン2→パターン1→パターン2の順で移動させる等、パターン1及び2を複数回組み合わせて、最終的に駆動演出体92を視認可能領域84a内へ移動させる駆動信号を駆動演出体92に対して送信してもよい。
【0073】
続いて、
図5を用いて、本実施の形態の駆動演出体92が表示装置84に表示される映像の変化に合わせて移動する様子について説明する。
【0074】
図5は、駆動信号を受信した駆動演出体92が表示装置84に表示される映像の変化に合わせて移動する駆動演出を示した一例である。
以下の説明では、駆動演出体92は、駆動信号を受信し続けている間、すなわち、検知部91に対して表示装置84が所定の色相の光を照射し続けている間は、パターン1又はパターン2で移動をすることとなっている。一方、駆動演出体92は、駆動信号を受信していないとき、すなわち、表示装置84が検知部91に対して所定の色相の光の照射を停止したときは、移動を停止することとなっている。
【0075】
また、以下の説明では、駆動演出体92により表示装置84の全面が遮蔽された状態で駆動演出が開始されるものとするが、駆動演出の開始時における駆動演出体92の位置はこれには限られない。さらに、以下では、駆動演出体92がパターン1→パターン2→パターン1の順で移動する例について説明するが、駆動演出中に駆動演出体92が移動する順序はこれに限られない。
【0076】
図5(A)は、駆動演出体92により表示装置84の全面が遮蔽された状態を示した図である。この状態でサブ制御部500は、表示装置84を発光させて、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、赤色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する赤色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Aを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Aを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号A’を送信する。そして、駆動信号A’を受信した駆動演出体92はパターン1で移動を開始する。このとき検知部91は、駆動演出体92の移動に伴って共に移動する。
【0077】
一方、表示装置84では、駆動信号A’を受信した駆動演出体92がパターン1で移動していくことで、表示装置84に表示された映像が徐々に露出していくこととなる。
駆動演出体92が
図5(A)に示す位置から
図5(B)に示す位置まで移動していった結果、サブ制御部500により表示装置84に表示された映像には、2人のキャラクターが駆動演出体92に向かって光線を放っている様子が表示されている。この状態においても、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、赤色の色相の光を照射し続けているため、駆動演出体92には駆動信号A’が送信される結果、徐々に駆動演出体92が外側に移動し続けている。
【0078】
このとき、遊技者の視点からは、2人のキャラクターが駆動演出体92に向かって放つ光線によって徐々に駆動演出体92が外側に移動している印象を受けることとなる。
また、サブ制御部500は、表示装置84の表示可能領域を部分毎に異なる発光態様で発光させることができるため、表示可能領域のうち、検知部91に対向する箇所とその他の映像が表示される箇所とを異なる発光態様で発光させることができる。すなわち、上記の場合では、サブ制御部500は、表示装置84の表示可能領域のうち、検知部91に対向する箇所は赤色の色相で発光させ、映像が表示される箇所は当該映像に対応した色相で発光させることができる。なお、サブ制御部500は、表示装置84の検知部91と対向する箇所及びその他の映像が表示される箇所、すなわち、表示装置84の表示可能領域の全面を同じ発光態様で発光することももちろん可能である。
【0079】
続いて、検知部91が
図5(B)に示す位置にある場合において、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、青色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する青色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Bを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Bを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号B’を送信する。そして、駆動信号B’を受信した駆動演出体92はパターン2で移動を開始する。このとき検知部91は、駆動演出体92の移動に伴って共に移動する。
一方、表示装置84では、駆動信号B’を受信した駆動演出体92がパターン2で移動していくことで、表示装置84に表示された映像が徐々に遮蔽されていくこととなる。
【0080】
駆動演出体92が
図5(B)に示す位置から
図5(C)に示す位置まで移動していった結果、サブ制御部500により表示装置84に表示された映像には、2人のキャラクターが放つ光線が駆動演出体92によって押し返され、2人のキャラクターが焦っている様子が表示されている。この状態においても、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、青色の色相の光を照射し続けているため、駆動演出体92には駆動信号B’が送信される結果、徐々に駆動演出体92が内側に移動し続けている。
図5(B)に示す位置から
図5(C)に示す位置まで駆動演出体92が移動する過程では、駆動演出体92は、表示装置84の所定の色相、具体的には、赤色の色相から青色の色相への変化に伴い共に移動することとなっている。
【0081】
このとき、遊技者の視点からは、2人のキャラクターの放つ光線が駆動演出体92に押し返されていることで徐々に駆動演出体92が内側に移動している印象を受けることとなる。
【0082】
続いて、検知部91が
図5(C)に示す位置にある場合において、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、赤色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する赤色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Aを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Aを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号A’を送信する。そして、駆動信号A’を受信した駆動演出体92はパターン1で移動を開始する。このとき検知部91は、駆動演出体92の移動に伴って共に移動する。
一方、表示装置84では、駆動信号A’を受信した駆動演出体92がパターン1で移動していくことで、表示装置84に表示された映像が徐々に露出していくこととなる。
【0083】
駆動演出体92が
図5(C)に示す位置から
図5(D)に示す位置まで移動していった結果、サブ制御部500により表示装置84に表示された映像には、2人のキャラクターの放つ光線が駆動演出体92を押し返し、最終的に駆動演出体92が視認可能領域84a外に移動した様子が表示されている。駆動演出体92が
図5(C)に示す位置から
図5(D)に示す位置まで移動する過程においても、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、赤色の色相の光を照射し続けているため、駆動演出体92には駆動信号A’が送信される結果、徐々に駆動演出体92が外側に移動し続けている。
図5(C)に示す位置から
図5(D)に示す位置まで駆動演出体92が移動する過程では、駆動演出体92は、表示装置84の所定の色相、具体的には、青色の色相から赤色の色相への変化に伴い共に移動することとなっている。
【0084】
このとき、遊技者の視点からは、2人のキャラクターの放つ光線が駆動演出体92を押し返していくことで、徐々に駆動演出体92が外側に移動している印象を受けることとなる。
【0085】
(駆動演出の他の態様)
上記で説明した駆動演出中の駆動演出体92は、駆動信号を受信し続けている間、すなわち、検知部91に対して表示装置84が所定の色相の光を照射し続けている間は移動し続けることとしたが、これに限らず、以下のように駆動演出体92を移動させてもよい。
【0086】
たとえば、駆動演出体92は、駆動信号を受信したとき、すなわち、検知部91に対して表示装置84が所定の色相の光を照射したことに基づいて、継続的にパターン1又はパターン2で移動をすることとしてもよい。この場合には、検知部91が表示装置84の赤色及び青色以外の色相(たとえば、「黄色」)の発光を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号A及びBとは異なる他の検知信号(たとえば、「検知信号X」)を送信し、この検知信号Xを受信した判定部90が駆動演出体92に対して停止信号を送信することで、停止信号を受信した駆動演出体92が移動を停止することとなっている。
【0087】
具体的には、検知部91が表示装置84の赤色の色相の発光を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Aを送信し、検知信号Aを受信した判定部90が駆動演出体92に対して駆動信号A’を送信した場合、駆動信号A’を受信した駆動演出体92は、継続的にパターン1で移動を開始する。
【0088】
そして、駆動演出体92が
図5(B)に示す位置まで移動した場合、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、黄色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する黄色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Xを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Xを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して停止信号を送信する。そして、停止信号を受信した駆動演出体92が移動を停止することとなっている。
【0089】
続いて、駆動演出体92が
図5(B)に示す位置で移動を停止した状態において、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、青色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する青色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Bを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Bを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号B’を送信する。そして、駆動信号B’を受信した駆動演出体92は、継続的にパターン2で移動を開始する。
【0090】
そして、駆動演出体92が
図5(C)に示す位置まで移動した場合、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、黄色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する黄色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Xを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Xを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して停止信号を送信する。そして、停止信号を受信した駆動演出体92が移動を停止することとなっている。
【0091】
続いて、駆動演出体92が
図5(C)に示す位置で移動を停止した状態において、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、赤色の色相の光を照射する。検知部91は、表示装置84が発光する赤色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Aを送信する。判定部90は、検知部91から検知信号Aを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号A’を送信する。そして、駆動信号A’を受信した駆動演出体92は、継続的にパターン1で移動していき、
図5(D)に示すように、最終的に視認可能領域84a外に移動することとなっている。この場合、サブ制御部500は、駆動演出体92が視認可能領域84a外に移動したことに基づいて駆動演出体92に対して停止信号を送信する。そして、停止信号を受信した駆動演出体92は移動を停止する。
【0092】
また、駆動演出体92は、駆動信号を受信したとき、すなわち、検知部91に対して表示装置84が所定の色相の光を照射したことに基づいて、予め定められた距離だけパターン1又はパターン2で移動することとしてもよい。
たとえば、パターン1を二段階で移動するように形成して、一段階目の移動は
図5(A)に示す位置から
図5(B)に示す位置まで移動することとし、二段階目の移動で
図5(C)に示す位置から
図5(D)に示す位置まで移動することとしてもよい。
【0093】
この場合、検知部91は、一段階目の移動を駆動演出体92にさせる場合と二段階目の移動を駆動演出体92にさせる場合とで検知対象となる色相を異ならせ、当該検知をした色相毎に異なる検知信号を判定部90に送信してもよい。そして、判定部90は、当該受信した検知信号に対応した駆動パターン、すなわち、「一段階目の移動」又は「二段階目の移動」をさせるための駆動信号を駆動演出体92に対して送信する。その結果、駆動演出体92は、当該受信した駆動信号に対応した駆動パターン、すなわち、「一段階目の移動」又は「二段階目の移動」を行って、予め定められた距離だけ移動する。
この駆動演出体92が多段階で移動する態様によれば、予め駆動演出体92の移動する距離を定めることができるので、上記した駆動演出体92が駆動信号に基づいて継続的に移動する態様と異なり、サブ制御部500による駆動演出体92の停止制御を行う必要がない。
なお、この駆動演出体92が多段階で移動する態様においても、検知部91は、一段階目の移動を駆動演出体92にさせる場合と二段階目の移動を駆動演出体92にさせる場合とで検知対象となる色相を同一としてもよい。また、もちろん、パターン2もパターン1と同様に多段階で移動することとしてもよい。
【0094】
以上、説明したように、駆動演出の他の態様によれば、表示装置84は、駆動演出体92に設置された検知部91に対して、所定の色相の光を常時照射する必要がなくなる。そのため、これらの駆動演出の他の態様によれば、サブ制御部500は、表示装置84の映像を制御する際に、駆動演出体92の動きとのタイミングだけを制御すればよいこととなるので、制御負担が軽減されることとなる。また、これらの駆動演出の他の態様によれば、移動中の検知部91に所定の色相の光を常時照射する必要がなくなるため、検知部91の移動に合わせた映像を作成する必要がなくなるので、容易に映像を作成することができる。
【0095】
(第1の実施の形態の作用効果)
本実施の形態の遊技機10では、表示装置84に表示された映像の所定の色相を検知部91が検知し、その検知部91から検知信号が送信されたことを契機に、判定部90が駆動演出体92に駆動信号を送信している。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、表示装置84に表示された映像を駆動演出体92を移動させるためのトリガーにすることができる。すなわち、本実施の形態の遊技機10によれば、映像が変化していってもその変化した映像の所定の色相が駆動演出体92を移動させるためのトリガーとなるため、駆動演出体92を表示装置84に表示される映像の変化に合わせて制御することができる。
【0096】
これに対し、駆動演出体92の制御をすべてサブ制御部500で行った場合には、表示装置84に表示される映像を駆動演出体92を移動させるためのトリガーにできないため、映像と駆動演出体92の動きとのタイミングがずれてしまうおそれがある。
すなわち、
図5(D)のように映像に表示された「WIN」の文字が、たとえば、サブ制御部500の処理が遅れることで映像と駆動演出体92の動きとのタイミングがずれ、駆動演出体92が視認可能領域84a外に移動する前に表示されてしまうと、遊技者が興ざめしかねない。
しかし、上述のように、本実施の形態の遊技機10によれば、表示装置84に表示される映像を駆動演出体92を移動させるためのトリガーにすることができるため、上記のような問題を生ずることがない。
【0097】
具体的には、本実施の形態の遊技機10では、駆動演出体92は、サブ制御部500から検知信号を基にせず送信された駆動信号を受信した場合に視認可能領域84a外から視認可能領域84a内に移動することとしている。また、駆動演出体92は、視認可能領域84a内で検知部91からの検知信号を判定部90が受信したと判定した場合に、判定部90が駆動演出体92に駆動信号を送信したことに基づいて視認可能領域84a内から視認可能領域84a外に向けて移動することとしている。したがって、本実施の形態の遊技機10では、視認可能領域84a内に検知部91が位置する場合、たとえば、駆動演出体92が視認可能領域84a内に表示された映像の変化に合わせて移動するような演出を行うときに、駆動演出体92の移動と表示装置84に表示される映像の変化とを同期させることができる。
【0098】
また、本実施の形態の遊技機10では、表示装置84に表示された映像が駆動演出体92を移動させるためのトリガーとなっているため、駆動演出体92の動きを映像と別で管理をする必要がない。さらに、映像が駆動演出体92を移動させるトリガーであるため、映像を作成することで駆動演出体92の動きを管理できるので、たとえば、サブ制御部500の処理に遅れが生じた場合でも映像と駆動演出体92の動きのタイミングとの同期を取ることができる。
【0099】
また、本実施の形態の遊技機10では、表示装置84に表示された映像が駆動演出体92を移動させるためのトリガーとなっているため、駆動演出体92を表示装置84の所定の色相の変化に伴い共に移動させることができる。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、遊技者に表示装置84と駆動演出体92との演出が同期している印象を与えることで、遊技者の興味を維持でき、期待や関心を継続することができる。
【0100】
また、本実施の形態の遊技機10では、検知部91から検知をした色相に対応した検知信号が送信されたことを契機に、判定部90が駆動演出体92に駆動信号を送信し、駆動演出体92が受信した駆動信号に対応した駆動パターンで移動することとしている。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、受信した駆動信号に対応した駆動パターンで駆動演出体92を移動させることができるので、駆動演出のバリエーションを多様なものとすることができる。
【0101】
また、本実施の形態の遊技機10では、表示可能領域の寸法と視認可能領域84aの寸法とが同一であるため、映像と駆動演出体92の動きのタイミングとの同期を取るために必要以上に大きな表示装置84を設置していない。そのため、本実施の形態によれば、遊技機10内のスペースを過分に使用することなく、映像と駆動演出体92の動きのタイミングとの同期を取る構成が実現できる。さらに、本実施の形態によれば、必要以上に大きな表示装置84を遊技機10内に設置しないことにより、映像と駆動演出体92の動きのタイミングとの同期を取る構成を実現したうえで遊技機10作成の費用をも削減することができる。
【0102】
(その他、適用可能な態様)
上記で説明した第1の実施の形態の態様では、所定の発光態様を所定の色相としたが、これに限らず、以下のものを所定の発光態様とすることもできる。
たとえば、所定の輝度や所定の点滅パターンを所定の発光態様としてもよい。以下、第1の実施の形態において、所定の発光態様を「所定の輝度」又は「所定の点滅パターン」とした態様について、「所定の輝度」、「所定の点滅パターン」の順に説明する。
【0103】
(所定の発光態様を所定の輝度とした態様)
本態様では、所定の発光態様とは所定の輝度を意味し、検知部91は判定部90に対して、表示装置84の発光のうち、10,000cd/平方メートル以上13,000cd/平方メートル未満の発光を検知したことに基づいて検知信号Aを送信し、13,000cd/平方メートル以上16,000cd/平方メートル未満の発光を検知したことに基づいて検知信号Bを送信する。なお、検知部91が検知する所定の輝度は、上記の数値に限らず、上記の数値よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
【0104】
本態様の判定部90は、受信した検知信号に対応した駆動信号を駆動演出体92に送信する。具体的には、判定部90は、検知信号Aを受信したと判定した場合には駆動信号A’を、検知信号Bを受信したと判定した場合には駆動信号B’を駆動演出体92に対して送信する。
そして、本態様の駆動演出体92は、上記で説明した第1の実施の形態の態様と同様に、受信した駆動信号に基づいて、「パターン1」又は「パターン2」で移動する。
【0105】
(所定の発光態様を所定の点滅パターンとした態様)
本態様では、所定の発光態様とは所定の点滅パターンを意味し、判定部90は、検知部91から送信される検知信号が、予め定められた点滅パターンと一致していると判定した場合に駆動演出体92に対して駆動信号を送信する。
ここで、本態様では、検知部91は、表示装置84から光が照射された場合に判定部90に対して検知信号Yを送信する。
【0106】
また、本態様の判定部90は、所定の点滅パターンとして、100ms間隔で3回、検知部91から検知信号Yを受信した場合に駆動演出体92に対して駆動信号A’を送信する。さらに、本態様の判定部90は、所定の点滅パターンとして、200ms間隔で3回、検知部91から検知信号Yを受信した場合に駆動演出体92に対して駆動信号B’を送信する。
【0107】
そして、本態様の駆動演出体92は、上記で説明した第1の実施の形態の態様と同様に、受信した駆動信号に基づいて、「パターン1」又は「パターン2」で移動する。
【0108】
なお、判定部90が判定する点滅パターンは、上記の数値に限らず、上記の数値よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。また、判定部90は、上記のように、一定間隔で点滅した場合に判定を行い、駆動信号を送信するものには限られない。
【0109】
たとえば、判定部90は、モールス信号のように意味を持った不規則周期で検知部91から検知信号Yを受信した場合に判定を行い、駆動信号を送信するものであってもよい。さらに、所定の色相、所定の輝度及び所定の点滅パターンを組み合わせたものを「所定の発光態様」としてもよい。
【0110】
(第2の実施形態)
以下、
図6、
図7及び
図8を用いて、本実施の形態に係る第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態と異なり、表示装置84が備える表示可能領域は、表示装置84の発光演出を遊技者が視認可能な視認可能領域84aと、表示装置84の発光演出を遊技者が視認できない非視認領域84bとからなることを特徴とする。そして、第1の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第2の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
【0111】
(表示装置84)
本実施の形態における発光演出体としての表示装置84は、サブ制御部500から送信された情報に基づいて、表示可能領域で発光し、その光を駆動演出体92へ照射することができるものである。
【0112】
図6及び
図7に示すように、本実施の形態における表示可能領域は、表示装置84の発光演出を遊技者が視認可能な視認可能領域84aと、表示装置84の発光演出を遊技者が視認できない非視認領域84bとからなっている。換言すると、視認可能領域84aとは、表示装置84が発光可能な表示可能領域内、かつ、表示装置84の発光を遊技者が視認可能な領域をいう。また、非視認領域84bとは、表示装置84が発光可能な表示可能領域内、かつ、表示装置84の発光を遊技者が視認できない領域、すなわち、表示装置84が前扉14で隠されている領域をいう。
【0113】
(駆動演出体92)
本実施の形態の駆動演出体92は、判定部90から送信された駆動信号に基づいて移動し、その移動を遊技者が視認可能なものである。具体的には、駆動演出体92は、検知部91が非視認領域84bに位置する場合に、検知信号を判定部90が受信すると視認可能領域84aに向けて移動する。また、駆動演出体92は、検知部91が視認可能領域84aに位置する場合に、検知信号を判定部90が受信すると視認可能領域84aで又は非視認領域84bに向けて移動する。
【0114】
ここで、本実施の形態の駆動演出体92は、第1の実施の形態と同様に、表示装置84の前方左側に配される左扉92aと表示装置84の前方右側に配される右扉92bとの左右2つの方形状の板から構成されている。
また、
図6に示すように、本実施の形態の駆動演出体92は、最も外側に位置する場合において、左扉92aの一部及び右扉92bの一部が表示装置84の前方に位置することとなっている。すなわち、駆動演出体92が最も外側に位置する場合において、表示装置84の表示可能領域のうち、この左扉92aの一部及び右扉92bの一部が非視認領域84bと対向することとなっている。
【0115】
ここで、本実施の形態の駆動演出体92は、第1の実施の形態と同様の駆動パターン、すなわち、「パターン1」及び「パターン2」の2パターンの駆動パターンを有している。
また、本実施の形態の駆動演出体92には、表示装置84の所定の発光態様を検知して、判定部90に検知信号を送信する複数の検知部91が設置されている。
【0116】
(検知部91)
本実施の形態の検知部91は、
図7に示すように、2つの駆動演出体92の後面に2つずつ設置され、表示装置84の所定の発光態様を検知して、判定部90に検知信号を送信するものである。本実施の形態の検知部91は、表示装置84の所定の発光態様を検知した場合、当該検知をした検知部91毎に検知信号を判定部90に送信することとなっている。
【0117】
具体的には、本実施の形態の検知部91は、左扉92aの右端及び右扉92bの左端付近に設置された第1検知部91aと、左扉92a及び右扉92bの中央付近に設置された第2検知部91bとの2つの検知部91を有している。この第1検知部91aと第2検知部91bとは、各々、表示装置84の所定の発光態様を検知して判定部90に検知信号を送信する。なお、複数の検知部91の数は2つに限らず、3つ以上でもよい。
【0118】
また、本実施の形態では、第1検知部91aと第2検知部91bとの2つの検知部91を設けることとしたが、これに限らず、検知部91は1つであってもよい。この場合、検知部91は、左扉92a及び右扉92bのうち、視認可能領域84aに位置するときには視認可能領域84aと対向し、非視認領域84bに位置するときには非視認領域84bと対向する部分に設置される。また、この場合の検知部91は、第1の実施の形態の検知部91と同様に、表示装置84の所定の色相の発光態様毎に異なる複数の検知信号が送信可能となっている。
【0119】
ここで、本実施の形態では、所定の発光態様とは所定の色相を意味し、第1検知部91a及び第2検知部91bは、表示装置84の発光のうち、赤色の色相を検知したことに基づいて判定部90に検知信号Cを送信する。また、本実施の形態では、第1検知部91aと第2検知部91bとが同時に検知を行わないようにすべく、表示装置84は赤色の色相の光を一度に1つの検知部91にのみ照射可能となっている。
【0120】
なお、第1検知部91a及び第2検知部91bは、同様の検知信号Cを判定部90に送信することとしたが、これには限られない。たとえば、第1検知部91aと第2検知部91bとで検知対象となる色相を異ならせ、表示装置84の発光のうち、第1検知部91aが赤色の色相を検知した場合に検知信号αを送信し、第2検知部91bが青色の色相を検知した場合に検知信号βを送信することとしてもよい。また、表示装置84の赤色の色相の光の一度の照射対象は、1つの検知部91に限らず、2つの検知部91に照射可能としてもよい。この場合には、1つの検知部91が検知をしたときとは異なる検知信号Zが判定部90に送信されるように設定される。
【0121】
(判定部90)
本実施の形態の判定部90は、第1検知部91a又は第2検知部91bより受信した当該検知信号に対応した駆動パターンで駆動演出体92を移動させる駆動信号を送信する。
【0122】
本実施の形態では、上述の通り、第1検知部91a及び第2検知部91bは検知信号として検知信号Cを判定部90に送信可能となっており、判定部90は、受信した検知信号に対応した駆動信号を駆動演出体92に送信する。
具体的には、本実施の形態の判定部90のCPUは、入力端子Aと入力端子Bとを有しており、第1検知部91aからの検知信号C(以下、「検知信号C1」とする)は入力端子Aに入力され、第2検知部91bからの検知信号C(以下、「検知信号C2」とする)は入力端子Bに入力されることとなっている。
そして、判定部90は、検知信号C1が入力端子Aに入力され、表示装置84が赤色の色相で発光したと判定した場合には、駆動演出体92に対して駆動信号C1’を送信する。また、判定部90は、検知信号C2が入力端子Bに入力され、表示装置84が赤色の色相で発光したと判定した場合には、駆動演出体92に対して駆動信号C2’を送信する。なお、判定部90が備えるCPUの入力端子の数は、2つに限らず、3つ以上でもよい。
【0123】
このとき、本実施の形態では、各駆動信号を受信した場合の駆動演出体92の駆動パターンは以下のようになる。
(1)駆動演出体92が駆動信号C1’を受信した場合、駆動演出体92はパターン2で移動する。すなわち、駆動演出体92は、駆動信号C1’を受信した場合には、徐々に内側に移動していくこととなっている。
(2)駆動演出体92が駆動信号C2’を受信した場合、駆動演出体92はパターン1で移動する。すなわち、駆動演出体92は、駆動信号C2’を受信した場合には、徐々に外側に移動していくこととなっている。
【0124】
なお、表示装置84の赤色の色相の光を一度に2つの検知部91に対して照射可能に構成し、2つの検知部91が赤色の色相の発光を検知して検知信号Cとは異なる検知信号Zを判定部90に送信した場合には、パターン1及び2とは異なる駆動パターンで駆動演出体92を移動させてもよい。たとえば、駆動演出体92にパターン1及び2よりも高速で駆動演出体92を内側または外側に移動させる駆動パターンを設け、この駆動パターンで移動させる駆動信号を判定部90が駆動演出体92に送信し、当該駆動信号を受信した駆動演出体92が高速で内側または外側に移動することとしてもよい。
【0125】
(駆動演出体92の駆動パターンの説明)
以下、
図8を用いて、本実施の形態の駆動演出体92が表示装置84に表示される映像の変化に合わせて移動する様子について説明する。
【0126】
図8は、駆動信号を受信した駆動演出体92が表示装置84に表示される映像の変化に合わせて移動する駆動演出を示した一例である。なお、以下の説明では、特に断りがない限り、駆動演出中は、検知部91に対して表示装置84が所定の色相の光を照射し続けているものとする。また、以下の説明では、駆動演出体92が非視認領域84bに位置する状態で駆動演出が開始されるものとするが、駆動演出の開始時における駆動演出体92の位置はこれには限られない。さらに、以下では、駆動演出体92がパターン2→パターン1の順で移動する例について説明するが、駆動演出中に駆動演出体92が移動する順序はこれに限られない。
【0127】
図8(A)は、駆動演出体92が非視認領域84bに位置する状態を示した図である。この状態でサブ制御部500は、表示装置84の非視認領域84bを発光させ、駆動演出体92に設置された第1検知部91aに対して、赤色の色相の光を照射する。第1検知部91aは、表示装置84からの赤色の色相の発光を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号C1を送信する。判定部90は、第1検知部91aからの検知信号C1が入力端子Aに入力され、表示装置84が赤色の色相で発光したことに基づいて、駆動演出体92に対して駆動信号C1’を送信する。そして、駆動信号C1’を受信した駆動演出体92はパターン2で移動を開始する。
【0128】
一方、表示装置84の視認可能領域84aは、駆動信号C1’を受信した駆動演出体92がパターン2で移動していくことで、視認可能領域84aに表示された映像が徐々に遮蔽されていくこととなる。
【0129】
駆動演出体92が
図8(A)に示す位置から
図8(B)に示す位置まで移動していった結果、サブ制御部500により視認可能領域84aに表示された映像には、2人のキャラクターが放つ光線が駆動演出体92によって押し返され、2人のキャラクターが焦っている様子が表示されている。この状態においても、表示装置84は視認可能領域84aを発光させ、駆動演出体92に設置された第1検知部91aに対して、赤色の色相の光を照射し続けているため、駆動演出体92には駆動信号C1’が送信される結果、徐々に駆動演出体92が内側に移動し続けている。
このとき、遊技者の視点からは、2人のキャラクターの放つ光線が駆動演出体92に押し返されていることで徐々に駆動演出体92が内側に移動している印象を受けることとなる。
【0130】
続いて、第2検知部91bが
図8(B)に示す位置にある場合において、表示装置84は、非視認領域84bを発光させ、駆動演出体92に設置された第2検知部91bに対して、赤色の色相の光を照射する。第2検知部91bは、表示装置84からの赤色の色相の発光を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号C2を送信する。判定部90は、第2検知部91bからの検知信号C2が入力端子Bに入力され、表示装置84が赤色の色相で発光したことに基づいて、駆動演出体92に対して駆動信号C2’を送信する。そして、駆動信号C2’を受信した駆動演出体92はパターン1で移動を開始する。
【0131】
一方、表示装置84の視認可能領域84aは、駆動信号C2’を受信した駆動演出体92がパターン1で移動していくことで、視認可能領域84aに表示された映像が徐々に露出していくこととなる。
【0132】
駆動演出体92が
図8(B)に示す位置から
図8(C)に示す位置まで移動していった結果、サブ制御部500により視認可能領域84aに表示された映像には、2人のキャラクターの放つ光線が駆動演出体92を押し返し、最終的に駆動演出体92が非視認領域84bに移動した様子が表示されている。駆動演出体92が
図8(B)に示す位置から
図8(C)に示す位置まで移動する過程においても、表示装置84は非視認領域84bを発光させ、駆動演出体92に設置された第2検知部91bに対して、赤色の色相の光を照射し続けているため、駆動演出体92には駆動信号C2’が送信される結果、徐々に駆動演出体92が外側に移動し続けている。
【0133】
なお、駆動演出体92にパターン1よりも高速で駆動演出体92を外側に移動させる駆動パターンを設けた場合には、次のように駆動演出体92を移動させてもよい。
具体的には、第1検知部91a及び第2検知部91bが
図8(B)に示す位置にある場合において、表示装置84は、視認可能領域84a及び非視認領域84bを発光させ、駆動演出体92に設置された第1検知部91a及び第2検知部91bに対して、赤色の色相の光を照射する。第1検知部91a及び第2検知部91bは、表示装置84からの赤色の色相の発光を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Zを送信する。判定部90は、第1検知部91a及び第2検知部91bから検知信号Zを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号C1’及びC2’とは異なる駆動信号Z’を送信する。そして、駆動信号Z’を受信した駆動演出体92はパターン1よりも高速で外側に移動を開始し、最終的に非視認領域84bまで移動する。
【0134】
このとき、遊技者の視点からは、2人のキャラクターの放つ光線が駆動演出体92を押し返していくことで、徐々に駆動演出体92が外側に移動している印象を受けることとなる。
【0135】
(第2の実施の形態の作用効果)
本実施の形態の遊技機10では、表示装置84に表示された映像の所定の色相を検知部91が検知し、その検知部91から検知信号が送信されたことを契機に、判定部90が駆動演出体92に駆動信号を送信している。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、表示装置84に表示された映像を駆動演出体92を移動させるためのトリガーにすることができる。すなわち、本実施の形態の遊技機10によれば、映像が変化していってもその変化した映像の所定の色相が駆動演出体92を移動させるためのトリガーとなるため、駆動演出体92を表示装置84に表示される映像の変化に合わせて制御することができる。
【0136】
具体的には、本実施の形態では、判定部90は、第1検知部91aからの検知信号C1が入力端子Aに入力され、表示装置84が赤色の色相で発光したと判定した場合には、駆動演出体92に対して駆動信号C1’を送信する。そして、駆動演出体92は、判定部90からの駆動信号C1’を受信したことに基づいて非視認領域84bから視認可能領域84aに向けて移動を開始する。また、判定部90は、第2検知部91bからの検知信号C2が入力端子Bに入力され、表示装置84が赤色の色相で発光したと判定した場合には、駆動演出体92に対して駆動信号C2’を送信する。そして、駆動演出体92は、判定部90からの駆動信号C2’を受信したことに基づいて視認可能領域84aから非視認領域84bに向けて移動を開始する。したがって、本実施の形態の遊技機10では、検知部91が視認可能領域84aと非視認領域84bとの何れの領域内に位置する場合でも、駆動演出体92の移動と表示装置84に表示される映像の変化とを同期させることができる。
【0137】
また、本実施の形態の遊技機10では、複数の検知部91としての第1検知部91a及び第2検知部91bが、当該検知をした検知部91毎に検知信号C1又はC2を判定部90に送信可能となっている。そして、当該検知をした検知部91から検知信号が送信されたことを契機に、判定部90が駆動演出体92に対応する駆動信号を送信し、駆動演出体92が受信した駆動信号に対応した駆動パターンで移動することとしている。
【0138】
すなわち、本実施の形態では、表示装置84が第1検知部91a及び第2検知部91bに対して、同じ赤色の色相の光を照射した場合でも、受光した検知部91により、判定部90の入力端子に入力される場所が異なるため、判定部90から駆動演出体92に異なる駆動信号が送信される。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、複数の検知部91を備えていることで、同様の発光態様であっても受光する検知部91の違いによって駆動演出体92に異なる動きをさせることができる。
【0139】
(その他、適用可能な態様)
上記で説明した第2の実施の形態の態様では、所定の発光態様を所定の色相としたが、これに限らず、たとえば、所定の輝度や所定の点滅パターンを所定の発光態様としてもよい。
【0140】
(第3の実施形態)
以下、
図9、
図10及び
図11を用いて、本実施の形態に係る第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態と異なり、プロジェクタ110を用い、プロジェクタ110により投影された映像が後述する表示部120に表示されることを特徴とする。そして、第1及び第2の実施の形態と重複する部分は説明を省略し、第3の実施の形態における特徴点を中心に説明する。
【0141】
(表示部120)
図9は、本実施の形態の遊技機10の正面図である。本実施の形態では、前扉14の上部に設けられた上パネル20の上部に、プロジェクタ110により投影された映像が表示される表示部120を備えている。この表示部120の詳細については後述する。
【0142】
(プロジェクタ110)
以下、
図10を用いて、本実施の形態のプロジェクタ110について説明する。
図10に示すように、プロジェクタ110は、前扉14及び筐体12の内部に配置されている。
【0143】
本実施の形態における発光演出体としてのプロジェクタ110は、サブ制御部500から送信された情報に基づいて、表示可能領域で発光をし、その光を駆動演出体92へ照射することができるものである。また、本実施の形態が備える表示可能領域は、プロジェクタ110から投影される発光演出を遊技者が視認可能な視認可能領域84a内にあり、表示可能領域と視認可能領域84aとが同領域となっている。換言すると、表示可能領域は、プロジェクタ110が表示部120に映像を投影可能な領域であり、視認可能領域84aは、遊技者がプロジェクタ110から投影された発光演出を視認可能な領域であるが、本実施の形態では表示可能領域の寸法と視認可能領域84aの寸法とが同一のため、表示可能領域と視認可能領域84aとが同領域となっている。
【0144】
ここで、プロジェクタ110は、筐体12内の上部に配置され、文字・数字・絵柄等(以下、「コンテンツ」とする)を拡大して投影する投影装置111と、この投影装置111を構成する液晶パネル111bにコンテンツを送出するコンテンツ送出器112と、投影装置111からの投影光を反射する反射鏡113と、反射鏡113で反射された投影光を通過・投影させる投影口114と、投影口114を通過した投影光、すなわち映像が表示される表示部120とを備えている。
【0145】
反射鏡113は、前扉14の手前側に配置され、投影装置111及びコンテンツ送出器112は、反射鏡113と対向する筐体12側に配置されている。そのため、投影装置111からの投影光が反射鏡113で反射されることとなっている。
投影口114は、前扉14に形成された貫通口であり、この貫通口が筐体12内外に連通している。そのため、反射鏡113で反射された投影光が筐体12外部に導出することとなっている。
【0146】
投影装置111は、前方から順に、投影レンズ111aと、液晶パネル111bと、光源ランプ111cとを備えることで形成されている。
液晶パネル111bには、コンテンツ送出器112から所定のコンテンツ情報(たとえば、キャラクター)が送られ、液晶パネル111bにそのコンテンツ情報がカラーで表示される。
【0147】
そして、カラーで表示されたコンテンツ情報は、光源ランプ111cにより投影レンズ111aを介して拡大されて反射鏡113で反射される。この反射鏡113で反射されたコンテンツ情報は、投影口114を介して筐体12外部に導出されることで表示部120に投影される。これらの工程によって、拡大された所定のコンテンツ情報等がカラーの映像で表示部120に投影されることとなっている。
【0148】
コンテンツ送出器112は、特に図示しないが、各種の文字・数字・キャラクター等を組み合わせたデータを格納したコンテンツメモリと、CPU等を備えている。このコンテンツ送出器112のCPUには、何れのコンテンツを表示するかの指令等が入力可能になっている。
表示部120は、第1及び第2の実施の形態の遊技機10における表示装置84に代えて備えられた板状部材である。この表示部120は、第1及び第2の実施の形態の遊技機10における表示装置84とほぼ同じ大きさに形成されており、その前面に拡大された文字等が投影されることとなっている。
【0149】
また、表示部120は、前扉14内部の中央付近に筐体12側に向かって所定の角度で傾斜するように配置されている。この表示部120の傾斜角度は、表示部120、反射鏡113、液晶パネル111b及び投影レンズ111aが平行となるような角度に設定されている。このように表示部120を前記した部材と平行に配置することにより、液晶パネル111bに表示されたコンテンツ情報を歪みが少ない状態で表示部120に投影することができる。
なお、表示部120に投影される映像は、投影装置111が角度、距離等を微調整できるようになっており、鮮明な最適映像が投影されるようになっている。また、プロジェクタ110は、映像を反射鏡113で反射させずに、表示部120の正面から直接映像を投影するものであってもよい。
【0150】
(駆動演出体92)
本実施の形態の駆動演出体92は、判定部90から送信された駆動信号に基づいて移動し、その移動を遊技者が視認可能なものである。具体的には、本実施の形態の駆動演出体92は、判定部90が検知信号を受信した場合に視認可能領域84a内で移動可能となっている。
【0151】
ここで、本実施の形態の駆動演出体92は、表示部120の前面、具体的には、表示部120に投影された右側のキャラクターの左腕を構成するように表示部120の前面に配置されている(
図11参照)。この駆動演出体92は、プロジェクタ110からの映像を投影可能な素材で形成されており、本実施の形態では乳白色の樹脂素材で形成されている。なお、駆動演出体92は、プロジェクタ110からの映像を投影可能な素材であれば、前記した乳白色の樹脂素材には限られず、他の素材を用いて形成してもよい。
また、本実施の形態の駆動演出体92は、複数の駆動パターンを有しており、判定部90から送信された駆動信号に基づいて複数の駆動パターンで移動する。
【0152】
具体的には、本実施の形態の駆動演出体92は、
(1)駆動信号を受信した駆動演出体92が反時計回りに約30度回転して移動する(以下、「パターン3」とする)
(2)駆動信号を受信した駆動演出体92が時計回りに約120度回転して移動する(以下、「パターン4」とする)
の2パターンの駆動パターンを有している。そして、本実施の形態の駆動演出体92は、判定部90から送信された駆動信号に基づいて、上記のパターン3及び4を組み合わせて移動可能となっている。
【0153】
また、本実施の形態の駆動演出体92には、プロジェクタ110の所定の発光態様を検知して、判定部90に検知信号を送信する複数の検知部91が設置されている。
【0154】
(検知部91)
本実施の形態の検知部91は、
図11に示すように、駆動演出体92の上側に設置された第1検知部91aと、駆動演出体92のうち、第1検知部91aより下側に設置された第2検知部91bとの2つの検知部91を有している。本実施の形態の検知部91は、これら第1検知部91aと第2検知部91bとで、プロジェクタ110の所定の発光態様を検知して、判定部90に検知信号を送信する。このとき、本実施の形態の検知部91は、駆動演出体92の裏側(筐体12側)に設置されており、駆動演出体92に空けられた微小な穴からプロジェクタ110の光を受光可能となっている。駆動演出体92の裏側(筐体12側)に設置されたことで、本実施の形態の検知部91は遊技者に視認されにくくなっている。
【0155】
本実施の形態の検知部91は、一の検知部91としての第1検知部91aがプロジェクタ110の所定の発光態様を検知して判定部90に検知信号を送信し、駆動演出体92が判定部90から駆動信号を受信すると、駆動演出体92が特定位置まで移動することとなっている。この特定位置とは、
図11(B)に示すように、駆動演出体92が
図11(A)に示す定位置からパターン3で移動した後の位置を指す。また、本実施の形態の検知部91は、第1検知部91aとは異なる他の検知部91としての第2検知部91bがプロジェクタ110の所定の発光態様を検知して判定部90に検知信号を送信し、駆動演出体92が判定部90から駆動信号を受信すると、駆動演出体92が特定位置から移動することとなっている。本実施の形態では、
図11(B)に示す特定位置から駆動演出体92がパターン4で移動し、
図11(C)に示す位置まで移動することとなっている。
【0156】
ここで、本実施の形態では、検知部91は判定部90に対して、プロジェクタ110の発光のうち、赤色又は青色の色相を検知したことに基づいて検知信号を送信する。また、本実施の形態の検知部91は、プロジェクタ110の発光のうち、赤色又は青色の色相を検知した場合で異なる複数の検知信号が送信可能となっている。
具体的には、本実施の形態では、第1検知部91aはプロジェクタ110が発光する赤色の色相を検知した場合に判定部90に検知信号Dを送信し、第2検知部91bはプロジェクタ110が発光する青色の色相を検知した場合に判定部90に検知信号Eを送信する。
【0157】
(判定部90)
本実施の形態の判定部90は、複数の検知部91としての第1検知部91a又は第2検知部91bより受信した当該検知信号に対応した駆動パターンで駆動演出体92を移動させる駆動信号を送信する。
本実施の形態では、上述の通り、第1検知部91aは検知信号として検知信号Dを、第2検知部91bは検知信号として検知信号Eを判定部90に送信可能となっており、判定部90は、受信した検知信号に対応した駆動信号を駆動演出体92に送信する。具体的には、判定部90は、検知信号Dを受信したと判定した場合には駆動信号D’を、検知信号Eを受信したと判定した場合には駆動信号E’を駆動演出体92に対して送信する。
【0158】
このとき、本実施の形態では、各駆動信号を受信した場合の駆動演出体92の駆動パターンは以下のようになる。
(1)駆動演出体92が駆動信号D’を受信した場合、駆動演出体92はパターン3で移動する。すなわち、駆動演出体92は、駆動信号D’を受信した場合には、反時計回りに約45度回転して、特定位置まで移動することとなっている。
(2)駆動演出体92が駆動信号E’を受信した場合、駆動演出体92はパターン4で移動する。すなわち、駆動演出体92は、駆動信号E’を受信した場合には、時計回りに約120度回転して、特定位置から移動することとなっている。
【0159】
(駆動演出体92の駆動パターンの説明)
以下、
図11を用いて、本実施の形態の駆動演出体92が表示部120に投影される映像の変化に合わせて移動する様子について説明する。
【0160】
図11は、駆動信号を受信した駆動演出体92が表示部120に投影される映像の変化に合わせて移動する駆動演出を示した一例である。なお、以下では、駆動演出体92がパターン3→パターン4の順で移動する例について説明するが、駆動演出中に駆動演出体92が移動する順序はこれに限られない。
【0161】
図11(A)は、駆動演出体92が視認可能領域84aの定位置にある状態を示した図である。この状態でサブ制御部500は、プロジェクタ110を発光させて、駆動演出体92に設置された第1検知部91aに対して、赤色の色相の光を照射する。第1検知部91aは、プロジェクタ110が発光する赤色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Dを送信する。判定部90は、第1検知部91aから検知信号Dを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号D’を送信する。そして、駆動信号D’を受信した駆動演出体92はパターン3で移動を開始する。
【0162】
駆動演出体92が
図11(A)に示す位置から
図11(B)に示す特定位置まで移動していった結果、プロジェクタ110により表示部120に投影された映像には、左側のキャラクターが右側のキャラクターに殴りかかろうとしており、右側のキャラクターが左腕を引いて反撃の準備をする様子が表示されている。
このとき、遊技者の視点からは、左側のキャラクターのパンチに対して、右側のキャラクターがアッパーでの反撃を試みようとしていることで駆動演出体92が反時計回りに移動している印象を受けることとなる。
【0163】
また、サブ制御部500はプロジェクタ110を、表示可能領域の部分毎に異なる発光態様で表示部120に投影させることができる。そのため、プロジェクタ110は、表示可能領域のうち、検知部91へ照射される箇所とその他の映像が投影される箇所とを異なる発光態様で投影することができる。すなわち、上記の場合では、サブ制御部500は、プロジェクタ110の表示可能領域のうち、検知部91へ照射される箇所に赤色の色相をプロジェクタ110に投影させ、映像が投影される箇所に当該映像に対応した色相をプロジェクタ110に投影させることができる。なお、サブ制御部500は、プロジェクタ110の表示可能領域のうち、検知部91へ照射される箇所及びその他の映像が投影される箇所、すなわち、表示可能領域の全面を同じ発光態様でプロジェクタ110に投影させることももちろん可能である。
【0164】
続いて、駆動演出体92が
図11(B)に示す特定位置にある場合において、プロジェクタ110は、駆動演出体92に設置された第2検知部91bに対して、青色の色相の光を照射する。第2検知部91bは、プロジェクタ110が発光する青色の色相を検知したことに基づいて判定部90に対して検知信号Eを送信する。判定部90は、第2検知部91bから検知信号Eを受信したことに基づいて駆動演出体92に対して駆動信号E’を送信する。そして、駆動信号E’を受信した駆動演出体92はパターン4で移動を開始する。
【0165】
駆動演出体92が
図11(B)に示す特定位置から
図11(C)に示す位置まで移動していった結果、プロジェクタ110により表示部120に投影された映像には、右側のキャラクターのアッパーが左側のキャラクターに命中して、左側のキャラクターが左後方へ倒れていく様子が表示されている。
このとき、遊技者の視点からは、右側のキャラクターが左側のキャラクターに対して、アッパーを行うことで、駆動演出体92が時計回りに移動している印象を受けることとなる。
【0166】
(第3の実施の形態の作用効果)
本実施の形態の遊技機10では、表示部120に投影された映像の所定の色相を検知部91が検知し、その検知部91から検知信号が送信されたことを契機に、判定部90が駆動演出体92に駆動信号を送信している。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、表示部120に投影された映像を駆動演出体92を移動させるためのトリガーにすることができる。すなわち、本実施の形態の遊技機10によれば、映像が変化していってもその変化した映像の所定の色相が駆動演出体92を移動させるためのトリガーとなるため、駆動演出体92を表示部120に投影される映像の変化に合わせて制御することができる。
【0167】
ここで、本実施の形態の遊技機10は、いわゆるプロジェクションマッピングで表示部120に映像を投影しているため、映像と駆動演出体92の動きとのタイミングがずれてしまった場合には、遊技者を興ざめさせてしまうおそれがある。
たとえば、映像と駆動演出体92の動きとのタイミングがずれ、駆動演出体92に投影すべき映像が後方の表示部120に映ってしまった場合には、大きな違和感が生じることで遊技者を興ざめさせてしまう。
しかし、上述のように、本実施の形態の遊技機10によれば、表示部120に投影される映像を駆動演出体92を移動させるためのトリガーにすることができるため、上記のような問題を生ずることがない。
【0168】
具体的には、本実施の形態の遊技機10では、駆動演出体92は、判定部90が検知信号を受信した場合に視認可能領域84a内で移動することとしている。したがって、本実施の形態の遊技機10では、視認可能領域84a内に検知部91が位置する場合、たとえば、駆動演出体92が視認可能領域84a内に投影された映像の変化に合わせて移動するような演出を行うときに、駆動演出体92の移動と表示部120に投影される映像の変化とを同期させることができる。
【0169】
また、本実施の形態の遊技機10では、一の検知部91としての第1検知部91a又は他の検知部91としての第2検知部91bが表示部120に投影された映像の所定の色相を検知したことに基づいて、検知信号D又はEを判定部90に送信可能となっている。そして、当該検知をした検知部91から検知信号が送信されたことを契機に、判定部90が駆動演出体92に対応する駆動信号を送信し、駆動演出体92が受信した駆動信号に対応した駆動パターンで移動することとしている。そのため、本実施の形態の遊技機10によれば、受信した駆動信号に対応した駆動パターンで駆動演出体92を移動させることができるので、駆動演出のバリエーションを多様なものとすることができる。
【0170】
(その他、適用可能な態様)
上記で説明した第3の実施の形態の態様では、所定の発光態様を所定の色相としたが、これに限らず、たとえば、所定の輝度や所定の点滅パターンを所定の発光態様としてもよい。
【課題】発光演出体に表示された映像を契機に演出装置の制御を行うことで、発光演出体の内側に設置された演出装置を発光演出体に表示される映像の変化に合わせて制御可能な遊技機を提供する。
【解決手段】筐体には、検知信号を受信したことに基づいて、駆動信号を送信する判定部が設けられ、前扉には、前記判定部から送信された前記駆動信号に基づいて移動し、その移動を遊技者が視認可能な駆動演出体と、サブ制御部から送信された情報に基づいて、表示可能領域で発光し、その光を前記駆動演出体へ照射可能な発光演出体と、前記駆動演出体に設置され、前記発光演出体の所定の発光態様を検知して、前記判定部に前記検知信号を送信する検知部とが設けられ、前記検知部は、前記駆動演出体が前記駆動信号を受信した場合、前記駆動演出体の移動に伴って共に移動する。