(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザによる機器の操作の内容を表す操作情報と、当該操作時の当該機器の環境を表す環境情報と、当該操作時の当該ユーザの行動の内容を表す行動情報とを含む、機器の操作に関する履歴情報を記憶する記憶部と、
前記ユーザによって所持される通信端末の位置を表す位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部により取得された前記位置情報に基づいてユーザの行動の内容を判定する行動判定部と、
前記機器の環境を表す環境情報を取得する環境情報取得部と、
前記記憶部に記憶された前記履歴情報に基づいて、前記行動判定部により判定された前記行動の内容と前記環境情報取得部により取得された前記環境情報が表す環境とに対応する操作の内容を決定する決定部と、
前記決定部により決定された前記操作の内容を表す操作情報を前記通信端末に出力する出力部と
を備える操作支援装置。
ユーザによる機器の操作の内容を表す操作情報と、当該操作時の当該機器の環境を表す環境情報と、当該操作時の当該ユーザの行動の内容を表す行動情報とを含む、機器の操作に関する履歴情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータに、
前記ユーザによって所持される通信端末の位置を表す位置情報を取得するステップと、
前記取得された位置情報に基づいてユーザの行動の内容を判定するステップと、
前記機器の環境を表す環境情報を取得するステップと、
前記記憶部に記憶された前記履歴情報に基づいて、前記判定された行動の内容と前記取得された環境情報が表す環境とに対応する操作の内容を決定するステップと、
前記決定された操作の内容を表す操作情報を前記通信端末に出力するステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.構成
(1)システム全体の構成
図1は、本実施形態に係る遠隔操作システム1の全体構成を示す図である。遠隔操作システム1は、本発明に係る操作支援システムの一例である。遠隔操作システム1は、通信端末10と、サーバ装置20と、制御装置30とを備える。通信端末10、サーバ装置20及び制御装置30は、移動体通信網やインターネットを含むネットワーク2を介して接続される。
【0016】
通信端末10は、例えば携帯電話やスマートフォン、タブレット端末である。通信端末10は、ユーザによって所持され、ユーザの家に設置された複数の機器40を遠隔操作するときに用いられる。複数の機器40には、例えばエアコン、照明、テレビ、ヒーター、扇風機、ビデオレコーダ、オーディオプレーヤ、冷蔵庫、洗濯機、風呂給湯器、電気錠、電動シャッタ、電動カーテン、ロボット掃除機、コンピュータ等の、ユーザにより操作される各種の機器40が含まれる。これらの機器40は、通信端末10上の操作によって制御される他、リモートコントローラ50を用いた操作によっても制御される。
【0017】
制御装置30は、例えば機器40が設置された部屋に設置される。制御装置30は、通信端末10上で行われた操作に従って機器40を制御する機能を有する。サーバ装置20は、通信端末10と制御装置30との間で操作信号を中継する機能を有する。また、サーバ装置20は、ユーザの現在の行動と機器40の現在の環境とに適した操作の内容を表す操作情報を通信端末10に提供する機能を有する。
【0018】
(2)通信端末の構成
図2は、通信端末10のハードウェア構成を示す図である。通信端末10は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ11と、RAM(Random Access Memory)などのメインメモリ12と、通信部13と、タッチパネルやキーなどの入力部14と、液晶ディスプレイなどの表示部15と、GPS(Global Positioning System)受信機などの測位部16と、フラッシュメモリなどの記憶部17とを備える。なお、通信端末10は、これらの構成の他に、音声通話を行うための構成を備えていてもよい。
【0019】
プロセッサ11は、記憶部17に記憶されたプログラムを実行することにより、通信端末10の各部を制御する。メインメモリ12は、プログラムやデータを一時的に記憶する。メインメモリ12は、プロセッサ11がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。通信部13は、ネットワーク2に接続されるインタフェースである。具体的には、ネットワーク2には基地局が含まれており、通信部13はこの基地局に無線で接続される。通信部13は、ネットワーク2を介してサーバ装置20と通信を行う。
【0020】
入力部14は、ユーザの操作に応じた情報をプロセッサ11に入力する。表示部15は、各種の情報を表示する。測位部16は、GPSを利用して、通信端末10の現在位置を測定し、測定した位置を表す位置情報を生成する。記憶部17は、各種のプログラムやデータを記憶する。
【0021】
図3は、通信端末10の機能構成を示す図である。通信端末10は、プロセッサ11が1又は複数のプログラムを実行することにより、送信部111、受信部112、表示制御部113及び位置情報送信部114の機能を実現する。送信部111は、機器40の操作を表す操作信号を、通信部13を介してサーバ装置20に送信する。受信部112は、通信部13を介してサーバ装置20から操作情報を受信する。表示制御部113は、受信部112によって受信された操作情報に基づいて操作用の画像を表示部15に表示させる。位置情報送信部114は、所定の時間間隔で、測位部16によって生成された位置情報を、通信部13を介してサーバ装置20に送信する。
【0022】
(3)サーバ装置の構成
図4は、サーバ装置20のハードウェア構成を示す図である。サーバ装置20は、CPUなどのプロセッサ21と、RAMなどのメインメモリ22と、通信部23と、ハードディスクなどの記憶部24とを備える。
【0023】
プロセッサ21は、記憶部24に記憶されたプログラムを実行することにより、サーバ装置20の各部を制御する。メインメモリ22は、プログラムやデータを一時的に記憶する。メインメモリ22は、プロセッサ21がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。通信部23は、ネットワーク2に接続されるインタフェースである。通信部23は、ネットワーク2を介して通信端末10や制御装置30と通信を行う。記憶部24は、各種のプログラムやデータを記憶する。また、記憶部24は、履歴情報241と、行動定義テーブル242とを記憶する。
【0024】
図5は、履歴情報241の一例を示す図である。履歴情報241は、機器40の操作に関する履歴を表す情報である。履歴情報241には、日時と、曜日と、操作情報と、環境情報と、行動情報とが含まれる。日時は、機器40が操作された日付及び時刻である。曜日は、機器40が操作された曜日である。操作情報は、機器40の操作の内容を表す情報である。環境情報は、操作時の機器40の環境を表す情報である。例えば、環境情報には、機器40が設置された部屋の温度や照度が含まれる。行動情報は、操作時のユーザの行動の内容を表す情報である。
【0025】
図6は、行動定義テーブル242の一例を示す図である。行動定義テーブル242では、ユーザの行動が定義されている。行動定義テーブル242には、時間帯と、位置情報と、行動情報とが対応付けて格納される。位置情報は、ユーザの位置を表す情報である。行動情報は、位置情報及び時間帯によって定義されるユーザの行動の内容を表す情報である。
【0026】
例えば、ユーザが、自宅から半径700mの位置から自宅から半径500mの位置へと移動した場合には、時間帯に関係なく、ユーザは帰宅中であると考えられる。この場合には、行動定義テーブル242には、
図6に示すように位置情報「自宅から半径700mの位置から自宅から半径500mの位置」と、時間帯「終日」と、行動情報「帰宅」とが対応付けて格納される。
【0027】
図7は、サーバ装置20の機能構成を示す図である。サーバ装置20は、本発明に係る操作支援装置又はコンピュータの一例である。サーバ装置20は、プロセッサ21が1又は複数のプログラムを実行することにより、転送部212、履歴記録部213、位置情報取得部214、行動判定部215、環境情報取得部216、決定部217及び出力部218の機能を実現する。
【0028】
転送部212は、通信部23を介して、通信端末10から受信した操作信号を制御装置30に転送する。履歴記録部213は、通信端末10から受信した操作信号が表す操作に関する操作履歴を記録する。これにより、記憶部24に履歴情報241が記憶される。
【0029】
位置情報取得部214は、通信端末10の位置を表す位置情報を取得する。行動判定部215は、行動定義テーブル242を参照し、位置情報取得部214により取得された位置情報に基づいてユーザの行動の内容を判定する。環境情報取得部216は、機器40の環境を表す環境情報を取得する。決定部217は、履歴情報241に基づいて、行動判定部215により判定された行動の内容と環境情報取得部216により取得された環境情報が表す環境とに対応する操作の内容を決定する。出力部218は、決定部217により決定された操作の内容を表す操作情報を通信端末10に出力する。
【0030】
(4)制御装置の構成
図8は、制御装置30のハードウェア構成を示す図である。制御装置30は、CPUなどのプロセッサ31と、RAMなどのメインメモリ32と、通信部33と、赤外線発光ダイオードなどの制御信号送信部34と、フォトダイオードなどの制御信号受信部35と、温度センサや照度センサなどの各種のセンサ36と、フラッシュメモリなどの記憶部37とを備える。
【0031】
プロセッサ31は、記憶部37に記憶されたプログラムを実行することにより、制御装置30の各部を制御する。メインメモリ32は、プログラムやデータを一時的に記憶する。メインメモリ32は、プロセッサ31がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。通信部33は、ネットワーク2に接続されるインタフェースである。通信部33は、ネットワーク2を介してサーバ装置20と通信を行う。
【0032】
制御信号送信部34は、赤外線により、機器40に制御信号を送信する。制御信号受信部35は、リモートコントローラ50から赤外線により機器40に送信された制御信号を受信する。センサ36は、機器40が設置された部屋の温度や照度等の機器40の環境を検出し、検出した環境を表す環境情報を生成する。センサ36は、本発明に係る検出部の一例である。記憶部37は、各種のプログラムやデータを記憶する。また、記憶部37は、制御信号データベース(以下、「制御信号DB」という)371を記憶する。
【0033】
図9は、制御信号DB371の一例を示す図である。制御信号DB371は、機器40に制御信号を送信するときに用いられる。制御信号DB371には、機器40の識別情報と、操作信号と、制御信号とが対応付けて格納される。機器40の識別情報は、機器40を識別する情報である。機器40の識別情報には、機器40のメーカー名や機種種別が含まれてもよい。操作信号は、機器40の操作を表す信号である。制御信号は、機器40を制御する信号である。
【0034】
例えば、制御信号は以下のように取得される。制御信号は、機器40を遠隔操作するためのサービスの提供者又は制御装置30のメーカーによって収集され、予めネットワーク2上の格納装置(図示せず)に格納される。ユーザがリモートコントローラ50を用いて機器40の操作を行うと、その操作に従ってリモートコントローラ50から送信された制御信号が制御信号受信部35によって受信される。この制御信号には、機器40の識別情報が含まれる。制御装置30は、制御信号受信部25によって受信された制御信号に含まれる識別情報に基づいて機器40を識別し、識別した機器40を制御するための全ての制御信号を格納装置からダウンロードする。このようにして制御信号を取得すると、制御装置30は、取得した制御信号を制御信号DB371に格納する。
【0035】
図10は、制御装置30の機能構成を示す図である。制御装置30は、プロセッサ31が1又は複数のプログラムを実行することにより、信号受信部311、信号送信部312及び環境情報送信部313の機能を実現する。信号受信部311は、機器40の操作を表す操作信号を、通信部33を介してサーバ装置20から受信する。信号送信部312は、制御信号DB371を参照し、信号受信部311により受信された操作信号に応じて、機器40を制御する制御信号を、制御信号送信部34を介して機器40に送信する。環境情報送信部313は、センサ36によって生成された環境情報を、通信部33を介してサーバ装置20に送信する。
【0036】
2.動作
次に、遠隔操作システム1の動作について説明する。遠隔操作システム1では、機器40の操作履歴を記録する履歴記録処理が行われる。また、遠隔操作システム1では、ユーザが所定の行動を行ったときに、ユーザの現在の行動内容や機器40の現在の環境に適した操作に用いられるボタン152を通信端末10上に表示する表示処理が行われる。
【0037】
(1)履歴記録処理
図11は、履歴記録処理を示すシーケンスチャートである。ユーザは、機器40を遠隔操作する場合には、通信端末10の入力部14を介して、その操作を表す操作信号を入力する。例えば、照明を点灯する場合には、照明を点灯する操作を表す操作信号S1が入力される。操作信号が入力されると、ステップS101の処理が開始される。
【0038】
ステップS101において、送信部111は、通信部13を介して、入力された操作信号をサーバ装置20に送信する。ステップS102において、サーバ装置20の転送部212は、通信部23を介して、この操作信号を受信し、受信した操作信号を制御装置30に転送する。制御装置30の信号受信部311は、通信部33を介してこの操作信号を受信する。
【0039】
ステップS103において、信号送信部312は、信号受信部311によって受信された操作信号に対応する制御信号を、制御信号送信部34を介して制御対象の機器40に送信する。具体的には、信号送信部312は、信号受信部311によって受信された操作信号と対応付けて格納された制御信号を制御信号DB371から読み出す。続いて、信号送信部312は、制御信号送信部34を介してこの制御信号を送信する。例えば、サーバ装置20から操作信号S1を受信した場合には、
図9に示す例では、この操作信号S1と対応付けて格納された制御信号s1が制御信号DB371から読み出される。この場合、制御信号送信部34から制御信号s1が送信される。
【0040】
ステップS104において、機器40は、制御装置30から受信した制御信号に従って動作する。例えば、照明が制御装置30から制御信号s1を受信した場合には、照明が点灯する。
【0041】
ステップS105において、サーバ装置20の環境情報取得部216は、センサ36によって生成された環境情報を制御装置30から取得する。具体的には、環境情報取得部216は、通信部23を介して環境情報の取得要求を制御装置30に送信する。制御装置30の環境情報送信部313は、この取得要求に応じて、センサ36によって生成された環境情報を、通信部33を介してサーバ装置20に送信する。サーバ装置20の環境情報取得部216は、通信部23を介して制御装置30から環境情報を受信する。
【0042】
ステップS106において、行動判定部215は、行動定義テーブル242を参照し、通信端末10の現在位置と現在時刻とに基づいて、ユーザの現在の行動の内容を判定する。具体的には、通信端末10は、所定の時間間隔で、測位部16によって生成された位置情報を、通信部13を介してサーバ装置20に送信するようになっている。位置情報取得部214は、通信部23を介してこの位置情報を受信する。行動判定部215は、行動定義テーブル242を参照して、位置情報取得部214によって取得された位置情報が表す位置と現在時刻とに基づいて、ユーザの現在の行動の内容を判定する。
【0043】
例えば、通信端末10から、予め設定された自宅から半径700mの位置を表す位置情報を受信した後に、自宅から半径500mの位置を表す位置情報を受信した場合には、ユーザが、自宅から半径700mの位置から自宅から半径500mの位置に移動したことを意味する。
図6に示す例では、行動定義テーブル242には、時間帯「終日」及び位置情報「自宅から半径700mの位置から自宅から半径500mの位置」に対応付けて行動情報「帰宅」が格納されている。この場合、ユーザの現在の行動の内容として「帰宅」が判定される。
【0044】
ステップS107において、履歴記録部213は、ステップS102で受信した操作信号が表す操作に関する操作履歴を記録する。具体的には、履歴記録部213は、ステップS102で操作信号を受信した日時及び曜日と、この操作信号に対応する操作情報と、ステップS105で取得した環境情報と、ステップS106で判定した行動の内容を表す行動情報とを履歴情報241に追加する。
【0045】
例えば、ステップS102において2013年4月1日(月)17:00に照明を点灯する操作信号S1が受信され、ステップS105において「温度:15度 照度:300ルクス」という環境情報が取得され、ステップS106でユーザの行動の内容として「帰宅」が判定された場合には、
図5に示すように、日時「2013/04/01 17:00」、曜日「月」、操作情報「照明を点灯」、環境情報「温度:15度 照度:300ルクス」及び行動情報「帰宅」が履歴情報241に追加される。
【0046】
(2)表示処理
図12は、表示処理を示すシーケンスチャートである。ステップS201において、通信端末10の位置情報送信部114は、所定の時間間隔で測位部16によって生成された位置情報を、通信部13を介してサーバ装置20に送信する。サーバ装置20の位置情報取得部214は、通信部23を介してこの位置情報を受信する。
【0047】
ステップS202において、行動判定部215は、行動定義テーブル242を参照し、ステップS201で受信した位置情報が表す位置と現在時刻とに基づいて、ユーザの現在の行動の内容を判定する。例えば、通信端末10から自宅から半径700mの位置を表す位置情報を受信した後に、自宅から半径500mの位置を表す位置情報を受信した場合には、ユーザが、自宅から半径700mの位置から自宅から半径500mの位置に移動したことを意味する。
図6に示す例では、行動定義テーブル242には時間帯「終日」及び位置情報「自宅から半径700mの位置から自宅から半径500mの位置」に対応付けて行動情報「帰宅」が格納されている。この場合、ユーザの現在の行動の内容として「帰宅」が判定される。なお、ユーザの現在の行動の内容が、行動定義テーブル242に定義された行動の内容以外であると判定された場合には、ステップS203以降の処理は行われない。
【0048】
ステップS203において、環境情報取得部216は、上述したステップS105と同様に、センサ36によって生成された環境情報を制御装置30から取得する。
【0049】
ステップS204において、決定部217は、履歴情報241を解析することにより、ステップS202で判定されたユーザの行動の内容とステップS203で取得された環境情報が表す環境とに対応する操作の内容を決定する。具体的には、決定部217は、履歴情報241から、ステップS202で判定されたユーザの行動の内容とステップS203で取得された環境情報とに応じて設定された条件を満たす操作の内容を抽出する。続いて、決定部217は、抽出した操作の内容において、所定の時間内に行われた複数の操作の内容をグループ化する。なお、所定の時間内に1個の操作しか行われていない場合には、グループ化は行われない。続いて、決定部217は、抽出した操作の内容において、グループ化されていない単一の操作内容又はグループ化された複数の操作内容の出現回数を計算し、出現回数が最も多い操作の内容を決定する。
【0050】
例えば、ステップS202で判定されたユーザの行動の内容が「帰宅」であり、ステップS203で取得された環境情報が「温度:15度 照度:300ルクス」である場合には、操作時のユーザの行動の内容が「帰宅」であり、且つ、操作時の機器40の環境が、温度が15度を含む許容範囲内であり、照度が300ルクスを含む許容範囲内であるという条件が設定される。温度の許容範囲は、環境情報が表す温度が15度の場合には、例えば13度から17度の範囲に設定される。照度の許容範囲は、環境情報が表す照度が300ルクスの場合には、例えば100ルクスから500ルクスの範囲に設定される。
図5に示す例では、「照明を点灯」という操作は、操作時のユーザの行動の内容が「帰宅」であり、且つ、操作時の機器40の環境が、「温度:15度 照度:300ルクス」であるため、この条件を満たす。また、「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作も、同様にこの条件を満たす。この場合、「照明を点灯」という操作の内容と「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作の内容とが履歴情報241から抽出される。
【0051】
また、
図5に示す例では、「照明を点灯」という操作が行われた日時は、「2013/04/01 17:00」であり、「エアコンの電源をオン、設定温度:25度」という操作が行われた日時は「2013/04/01 17:05」である。例えば、所定の時間が10分である場合には、これらの操作は所定の時間内に行われている。この場合、「照明を点灯」という操作の内容と「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作の内容とがグループ化される。続いて、グループ化されていない単一の操作の内容又はグループ化された複数の操作の内容の出現回数が計算される。
【0052】
図13は、操作の内容の出現回数の一例を示す図である。
図13に示す例では、「照明を点灯」及び「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作の内容の出現回数が10回であり、「照明を点灯」及び「テレビの電源をオン チャンネル:1ch」という操作の内容の出現回数が5回であり、「照明を点灯」という操作の内容の出現回数が1回である。この場合、「照明を点灯」及び「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作の内容の出現回数が最も多いため、この操作の内容が決定される。
【0053】
ステップS205において、出力部218は、ステップS204で決定された操作の内容を表す操作情報を、通信部23を介して通信端末10に送信する。通信端末10の受信部112は、通信部13を介してこの操作情報を受信する。ステップS206において、表示制御部113は、受信部112によって受信された操作情報に基づく操作画面151を表示部15に表示させる。
【0054】
図14は、操作画面151の一例を示す図である。この操作画面151には、受信部112によって受信された操作情報に基づいて作成されたボタン152が表示されている。ボタン152は、操作用の画像の一例である。このボタン152には、「照明を点灯」という操作と、「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作とが割り当てられている。また、操作画面151には、ボタン152と合わせて、これらの操作の内容が表示されている。
【0055】
この場合、ユーザは、ボタン152を押すだけで、照明を点灯する操作と、エアコンの電源オンにして設定温度を25度にする操作とをまとめて実行することができる。具体的には、ユーザがボタン152を押すと、入力部14を介して照明を点灯する操作を表す操作信号S1と、エアコンの電源をオンにして設定温度を25度にする操作を表す操作信号S2とが入力される。操作信号S1及びS2が入力されると、上述したステップS101の処理が開始される。これにより、照明が点灯するとともに、エアコンの電源がオンになり、設定温度が25度になる。
【0056】
以上説明した実施形態によれば、ユーザが所定の行動を行ったときに、ユーザの現在の行動及び機器40の現在の環境に適した操作に用いられるボタン152が通信端末10上に表示される。したがって、ユーザの現在の行動及び機器40の現在の環境に適した操作を通信端末10上で簡単に実施することができる。
【0057】
[変形例]
本発明は、上述した実施形態に限定されず、以下のように変形してもよい。また、以下の変形例を互いに組み合わせてもよい。
【0058】
(1)上述した実施形態では、通信端末10上で行われた操作の履歴が記録される例について説明した。しかし、通信端末10上で行われた操作の履歴に加えて、リモートコントローラ50を用いて行われた操作の履歴が記録されてもよい。
【0059】
ユーザがリモートコントローラ50を用いて機器40の操作を行うと、その操作に従ってリモートコントローラ50から送信された制御信号が制御信号受信部35によって受信される。制御信号受信部35によって制御信号が受信されると、制御装置30は、この制御信号に対応する操作信号を、通信部33を介してサーバ装置20に送信する。サーバ装置20の操作情報取得部211は、通信部23を介してこの操作信号を受信する。履歴記録部213は、制御装置30から受信した操作信号が表す操作に関する操作履歴を記録する。具体的には、履歴記録部213は、上述した実施形態と同様に、操作信号を受信した日時及び曜日と、この制御信号に対応する操作情報と、環境情報取得部216によって取得された環境情報と、行動判定部215によって判定された行動の内容を表す行動情報とを履歴情報241に追加する。
【0060】
本変形例によれば、ユーザが通信端末10上で行う操作の履歴と、リモートコントローラ50を用いて行われる操作の履歴との両方に基づいて、ユーザの現在の行動及び機器40の現在の環境に適した操作の内容を決定することができる。
【0061】
(2)上述した実施形態では、センサ36が温度や照度を検出する例について説明した。しかし、センサ36が検出する機器40の環境は、温度や照度に限定されない。
【0062】
例えば、センサ36は、湿度センサを備え、機器40が設置された部屋の湿度を検出してもよい。この場合、決定部217は、例えば操作時の湿度が、センサ36によって検出された湿度の許容範囲内であることを含む条件を設定し、設定した条件を満たす操作の内容を履歴情報241から抽出する。これは、例えば機器40に加湿器が含まれるような場合に有効である。
【0063】
また、センサ36は、二酸化炭素濃度計などの空気を構成する気体の濃度を検出する濃度計を備え、気体の濃度を検出してもよい。この場合、決定部217は、例えば操作時の気体の濃度が、センサ36によって検出された気体の濃度の許容範囲内であることを含む条件を設定し、設定した条件を満たす操作の内容を履歴情報241から抽出する。これは、例えば機器40に換気扇が含まれるような場合に有効である。
【0064】
さらに、センサ36は、マイクロフォン又は人感センサを備え、機器40が設置された部屋に人がいるか否かを検出してもよい。この場合、決定部217は、例えば操作時の人の有無が、センサ36によって検出された人の有無と一致することを含む条件を設定し、設定した条件を満たす操作の内容を履歴情報241から抽出する。これは、例えば部屋に人がいるときといないときとで操作の内容が異なるような場合に有効である。
【0065】
(3)上述した実施形態では、ユーザの現在の行動及び機器40の現在の環境に対応する操作の内容を決定する例について説明した。しかし、ユーザによる機器40の操作の内容は、平日か休日か、又は季節によって異なる場合がある。そこで、決定部217は、ユーザの現在の行動及び現在の機器40の環境に加えて、操作が行われた日付、時刻又は曜日に対応する操作の内容を決定してもよい。
【0066】
この場合、決定部217は、ステップS202で判定された行動の内容と、ステップS203で取得された環境情報と、ステップS201で位置情報が取得された日付、時刻又は曜日とに応じて設定された条件を満たす操作の内容を抽出する。例えば、ステップS202で判定されたユーザの行動の内容が「帰宅」であり、ステップS203で取得された環境情報が「温度:15度 照度:300ルクス」であり、ステップS201において2013年4月8日(月)17:00に位置情報が取得された場合には、操作時のユーザの行動の内容が「帰宅」であり、操作時の機器40の環境が、15度を含む許容範囲内であり、照度が300ルクスを含む許容範囲内であり、且つ、操作が行われた日が平日であり、操作が行われた季節が春であるという条件が設定される。
【0067】
本変形例によれば、日付、時刻又は季節によって操作の内容が異なる場合にも、現在の日付、時刻又は季節に適した操作を通信端末10上で簡単に実施できるようにすることができる。
【0068】
(4)上述した実施形態では、出現回数が最も多い操作の内容に基づくボタン152だけが表示されていた。しかし、このボタン152に加えて、出現回数が多い上位所定数の操作の内容に基づくボタンが表示されてもよい。
【0069】
この場合、決定部217は、出現回数が閾値より多い所定数の操作の内容を決定する。例えば、
図13に示す例では、「照明を点灯」及び「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作の内容の出現回数が最も多く、「照明を点灯」及び「テレビの電源をオン チャンネル:1ch」という操作の内容の出現回数が2番目に多く、「照明を点灯」という操作の内容の出現回数が3番目に多い。例えば、所定数が3である場合には、これらの操作の内容が決定される。
【0070】
図15は、本変形例に係る操作画面151の一例を示す図である。この操作画面151には、実施形態で説明したボタン152の他に、「照明を点灯」及び「テレビの電源をオン チャンネル:1ch」という操作の内容に基づいて作成されたボタン153と、「照明を点灯」という操作の内容に基づいて作成されたボタン154とが表示されている。このボタン153には、「照明を点灯」という操作と「テレビの電源をオン チャンネル:1ch」という操作とが割り当てられている。ボタン154には、「照明を点灯」という操作が割り当てられている。ボタン153及び154は、ボタン152より小さいサイズで表示されてもよい。
【0071】
本変形例によれば、出現回数が最も多い操作の内容に基づく操作用の画像だけでなく、出現回数が多い上位所定数の操作の内容に基づく操作用の画像も通信端末10上に表示される。したがって、このような操作についても通信端末10上で簡単に実施することができる。
【0072】
(5)上述した実施形態において、操作画面151においてボタン152に割り当てられた操作の内容を変更できるようにしてもよい。
図14に示す例では、ボタン152には、「照明を点灯」という操作と、「エアコンの電源をオン 設定温度:25度」という操作とが割り当てられている。ここで、エアコンの設定温度を24度に変更した場合、ユーザは、入力部14を介してエアコンの設定温度を24度に変更する指示を入力する。この後、ユーザがこのボタン152を押すと、照明を点灯する操作を表す操作信号S1と、エアコンの電源をオンにして設定温度を24度にする操作を表す操作信号とが、サーバ装置20を中継して制御装置30に送信される。
【0073】
(6)上述した実施形態では、通信端末10がGPSを利用して現在位置を特定する例について説明した。しかし、通信端末10の現在位置を特定する方法は、GPSを利用した方法に限定されない。例えば、通信端末10は、通信部13が接続した基地局の位置情報を取得し、取得した基地局の位置情報に基づいて現在位置を特定してもよい。
【0074】
(7)上述した実施形態では、通信端末10が携帯電話やスマートフォン、タブレット端末である例について説明した。しかし、通信端末10は、これらの端末に限定されず、例えばノート型パーソナルコンピュータであってもよい。
【0075】
(8)通信端末10のプロセッサ11、サーバ装置20のプロセッサ21及び制御装置30のプロセッサ31により実行されるプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。
【0076】
(9)上述した実施形態では、赤外線を利用して制御信号を送信する例について説明した。しかし、制御信号送信部34は、赤外線以外の光を利用して機器40に制御信号を送信してもよいし、電波を利用して機器40に制御信号を送信してもよい。また、制御信号受信部35は、リモートコントローラ50から赤外線以外の光を利用して送信された制御信号を受信してもよいし、リモートコントローラ50から電波を利用して送信された制御信号を受信してもよい。
【0077】
(10)上述した実施形態では、制御装置30が、機器40の操作を表す操作信号を受信し、受信した操作信号に対応する制御信号を制御信号DB371から読み出す処理を行っていた。しかし、制御装置30に代えてサーバ装置20がこの処理を行ってもよい。この場合、サーバ装置20の記憶部24には、制御信号DB371が記憶される。サーバ装置20は、上述したステップS101で通信端末10から操作信号を受信すると、上述したステップS103と同様に、受信した操作信号に対応する制御信号を制御信号DB371から読み出し、読み出した制御信号を制御装置30に送信する。制御装置30は、サーバ装置20から制御信号を受信すると、赤外線や電波を利用して、受信した制御信号を機器40に送信する。
【0078】
(11)上述した実施形態では、ユーザの現在の行動内容と機器40の現在の環境とに対応する操作内容の出現回数を計算し、計算した出現回数を用いて、ユーザの現在の行動内容と機器40の現在の環境とに適する操作の内容を決定する例について説明した。しかし、ユーザの現在の行動内容と機器40の現在の環境とに適する操作の内容を決定する方法は、この方法に限定されない。
【0079】
例えば、決定部217は、ステップS203で取得された環境情報、ステップS201で受信された位置情報、この位置情報が受信された日付、時間、曜日、及び直前に行われた操作の内容を説明変数として、履歴情報241に含まれる各操作情報が表す操作が実施される確率を目的変数とした重回帰分析を行うことにより、ユーザの現在の行動、機器40の現在の環境及び現在の日時や曜日と相関が高い操作の内容、すなわちユーザにより実施される確率が高い操作の内容を決定してもよい。例えば、ユーザが夕方に自宅の近くに移動し、且つ、機器40が設置された部屋が暗い状態の場合において、これらの状況と相関が高い操作の内容が「リビングの照明を点灯」、「子供部屋の照明を点灯」、「キッチンの照明を点灯」である場合には、これらの操作の内容が決定される。この場合、通信端末10の表示部15には、これらの操作内容に基づく操作画面155が表示される。
【0080】
図16は、本変形例に係る操作画面155の一例を示す図である。
図16(a)に示す操作画面155には、「リビングの照明を点灯」、「子供部屋の照明を点灯」、「キッチンの照明を点灯」という操作の内容と、ボタン156とが表示されている。初期状態では、これらの操作は、全て実行対象として選択されている。ユーザは、これらの操作の中に必要のない操作が含まれている場合には、その操作を実行対象から除外する操作を行ってからボタン156を押す。例えば、通信端末10がタッチパネルを備えている場合には、ユーザは、タッチパネル上で1又は複数の必要としない操作の内容をタップすることにより、その操作を実行対象から除外することができる。もし、ユーザがキッチンの照明を点灯しなくない場合には、
図16(b)に示すように、キッチンの照明の「点灯」ボタンをタップして「消灯」状態(非選択状態)にする。この場合、ボタン156には、「キッチンの照明を点灯」という操作以外の操作が割り当てられる。なお、実行対象の操作を選択又は除外する操作は、タップ操作に限定されず、例えばタッチパネル上を指でなぞって対象の操作の内容を囲むような操作であってもよい。
【0081】
このようにして、ユーザが、「リビングの照明を点灯」及び「キッチンの照明を点灯」という操作を除外する操作を行ってから、「子供部屋の照明を点灯」という操作が割り当てられたボタン156を押すと、子供部屋の照明が点灯する。この場合、決定部217は、この操作の内容を含む説明変数を用いて再び重回帰分析を行い、ユーザの現在の状況、機器40の現在の環境及び現在の日時や曜日に加えて、この操作の内容と相関が高い操作の内容を決定する。例えば、「子供部屋の照明を点灯」という操作の内容を含む説明変数を用いて重回帰分析を行った場合において、この操作が行われたことを含む状況と相関が高い操作の内容が「子供部屋のエアコンの冷房をオン」、「子供部屋のテレビをオン」である場合には、これらの操作の内容が決定される。この場合、通信端末10の表示部15には、これらの操作内容に基づく操作画面157が表示される。
【0082】
図17は、本変形例に係る操作画面157の一例を示す図である。この操作画面157には、「子供部屋のエアコンの冷房をオン」、「子供部屋のテレビをオン」という操作の内容と、ボタン158とが表示されている。また、操作画面157には、「子供部屋のエアコンの冷房をオン」という操作の内容の隣に、温度設定ダイヤル159が表示されている。ユーザは、例えば温度設定ダイヤル159を指でなぞって左右にスライドさせることにより、所望の設定温度を指定することができる。ユーザは、
図16に示す操作画面155と同様に、これらの操作の中に必要のない操作が含まれている場合には、その操作を実行対象から除外する操作を行ってからボタン158を押す。これにより、ボタン158には、除外された操作以外の操作が割り当てられる。
【0083】
本変形例によれば、ユーザが行う可能性が高い操作の内容を精度よく予測し、その操作用の画像を通信端末10上に表示することができる。
【0084】
(12)上述した実施形態において、家に居る人の数やメンバーによって異なる機能を有するボタンが生成され、表示されてもよい。この場合、家に居る人の数やメンバーは、例えば家族のメンバーがそれぞれ自分の通信端末10を所持している場合には、各通信端末10がGPSを利用して生成した位置情報を取得することにより、この位置情報に基づいて検出することができる。または、家に居る人の数やメンバーは、上述した変形例(2)で説明したように、センサ36に設けられたマイクロフォンや人感センサによって検出されてもよい。
【0085】
本変形例に係る表示制御部113は、このようにして検出された家に居る人の数やメンバーによってボタンに異なる操作を割り当てる。例えば、家に居る人の数が0より多い場合には、サーバ装置20から受信した操作情報が表す操作のうち、現在動作している機器の操作を除いた操作がボタンに割り当てられる。この現在動作している機器の操作は、例えば記憶部24に記憶された履歴情報241に基づいて特定することができる。これにより、家に人がいる場合には、その人の操作によって動作された機器が、家の外にいる他のメンバーによって動作が停止されたり、設定が変更されたりするのを防止することができる。
【0086】
また、例えば家に或るメンバーがいる場合には、サーバ装置20から受信した操作情報が表す操作のうち、そのメンバーが操作権限を有する機器の操作を除いた操作がボタンに割り当てられてもよい。各メンバーが操作権限を有する機器は、予め設定される。例えば、子供が、子供部屋に設置された機器の操作権限を有する場合には、子供が操作権限を有する機器として、子供部屋に設置された機器が設定される。これにより、家に或るメンバーがいる場合には、そのメンバーが操作権限を有する機器が、家の外にいる他のメンバーによって操作されるのを防止することができる。