【文献】
Samsung,"Discussion on FGI bit handling for FDD/TDD dual mode UE",3GPP TSG-RAN WG2#75 R2-114177,2011年 8月16日,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_75/Docs/R2-114177.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
FDD(Frequency Division Duplex)及びTDD(Time Division Duplex)をサポートする端末の端末性能情報(Capability Information)送信方法であって、
基地局から端末性能情報を要請するメッセージを受信するステップと、
前記受信したメッセージに応じて、第1性能情報及び第2性能情報を生成するステップと、
前記第1性能情報に対する第1フィールド及び前記第2性能情報に対する第2フィールドを含む端末性能情報を前記基地局に送信するステップと、を含み、
前記第1性能情報は、FDDモードに適用されるFDD性能情報、TDDモードに適用されるTDD性能情報のうちのいずれか1つを含み、
前記第2性能情報は、前記FDDモード及び前記TDDモード両方とも適用される性能情報を含むことを特徴とする、端末性能情報送信方法。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付した図面を参照した以下の説明は請求項とその等価物により定義されたものであって、本発明の好ましい実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。これは理解を助けるための多様な特定の具体的な説明を含むが、これは単に例示的なものと見なされる。したがって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の範囲と思想から逸脱しない範囲でここに説明された実施形態の多様な変形及び修正が可能であることを認知することができる。また、周知の機能及び構造に対する説明は明瞭性と簡潔性のために省略できる。
【0017】
次の説明と請求項で使われた用語及び単語は書旨の意味に制限されず、単に発明者により発明を明確で、かつ一貫性あるように理解できるように使われる。したがって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の好ましい実施形態の次の説明を添付した請求項及びその等価物により定義されるように、例示的な目的で提供し、本発明を制限する目的のために提供しない。
【0018】
文脈で明確な指示がなければ、“a”、“an”、“the”のような単数形態は複数の指示対象を含むものと理解されなければならない。したがって、例えば、“構成要素の表面”の言及は1つまたはその以上のこのような表面の言及を含む。
【0019】
以下、本発明を説明するに当たって、関連した公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合にはその詳細な説明を省略する。以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下、本発明を説明する前にLTEシステム及びキャリア集積について簡略に説明する。
【0020】
図1は、本発明が適用されるLTEシステムの構造を示す構造図である。
【0021】
図1を参照すると、図示したように、LTEシステムの無線アクセスネットワークは次世代の基地局(Evolved Node B;以下、ENB、Node B、または基地局)105、110、115、120とMME(Mobility Management Entity)125、及びS−GW(Serving-Gateway)130を含む。ユーザ端末(User Equipment;以下、UEまたは端末)135はENB105〜120及びS−GW130を通じて外部ネットワークに接続する。
【0022】
図1で、ENB105、110、115、120は、UMTSシステムの既存ノードBに対応する。ENBは、UE135と無線チャンネルに連結され、既存のノードBより複雑な役割を遂行する。LTEシステムでは、インターネットプロトコルを通じてのVoIP(Voice over IP)のようなリアルタイムサービスをはじめとする全てのユーザトラフィックが共用チャンネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファ状態、使用可能な転送電力状態、チャンネル状態などの状態情報を集めてスケジューリングを行う装置が必要であり、これをENB105、110、115、120が担当する。1つのENBは通常、多数のセルを制御する。100Mbpsの転送速度を具現するためにLTEシステムは20MHz帯域幅で直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;以下、OFDMという)を無線接続技術として使用する。また、端末のチャンネル状態に合せて変調方式(modulation scheme)とチャンネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation & Coding;以下、AMCという)方式を適用する。S−GW130は、データベアラを提供する装置であり、MME125の制御によってデータベアラを生成または除去する。MMEは、端末に対する移動性管理機能は勿論、各種の制御機能を担当する装置で、多数の基地局と連結される。
【0023】
図2は、本発明が適用されるLTEシステムにおける無線プロトコル構造を示す構造図である。
【0024】
図2を参照すると、LTEシステムの無線プロトコルは、端末とENBにおいて、各々PDCP(Packet Data Convergence Protocol)205、240、RLC(Radio Link Control)210、235、MAC(Medium Access Control)215、230からなる。PDCP(Packet Data Convergence Protocol)205、240は、IPヘッダ圧縮/復元などの動作を担当し、無線リンク制御(Radio Link Control;以下、RLCという)210、235は、PDCP PDU(Packet Data Unit)を適切なサイズに再構成してARQ動作などを遂行する。MAC215、230は一端末に構成された多数のRLC階層装置と連結され、RLC PDUをMAC PDUに多重化し、MAC PDUからRLC PDUを逆多重化する動作を遂行する。物理階層220、225は、上位階層データをチャンネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルに作って無線チャンネルで転送するか、または無線チャンネルを介して受信したOFDMシンボルを復調し、チャンネルデコーディングして上位階層に伝達したりする動作を行う。
【0025】
図3は、端末305と基地局310との間で設定される無線設定のフローチャートである。
【0026】
図3を参照すると、端末305と基地局310は、端末305の性能310と基地局の状況などに従って多様な機能を設定することができる。
【0027】
例えば、端末305と基地局310は、ステップ315で端末305のバッテリーセービングのためにDRX(Discontinuous Reception)を設定することができる。端末305と基地局310は、ステップ320でトラフィック状況に合せて端末のバッテリー節約を極大化するために、短いDRX(short DRX)を設定することができる。端末305と基地局310は、ステップ325で音声サービスを効率的にサポートするために半永久的転送資源割当機能(SPS;Semipersistent scheduling)を設定することができる。端末305と基地局310は、ステップ330で基地局310に近く位置した端末305の転送速度を高めるために、64QAM(Quadrature amplitude modulation)機能を設定することができる。端末305と基地局310は、ステップ335で端末特定レファレンス信号(UE specific reference signal)を設定することができる。ステップ315からステップ335の過程は必須な過程ではなく、ステップ315からステップ335の過程のうちの一部のみ遂行されることもできる。
【0028】
上記のように、基地局310が状況によって端末305に特定機能を設定するためには、基地局310は端末305が該当機能を具現したか、そしてIOT(Inter Operability Test)を遂行したかを知らなければならない。特に、FDD(Frequency Division Duplex)及びTDD(Time Division Duplex)を両方ともサポートするデュアルモード(dual mode)端末305の場合は問題がある。デュアルモード端末は、任意の機能を一モードのみでサポートするか、任意の機能に対するIOTを一モードのみで遂行したこともある。この場合、端末305が基地局310に任意の機能に対して該当機能がサポートされるモード及び該当機能に対するIOTが遂行されたモードに対して報告する必要がある。本明細書では、上記各モードに対する情報報告を効率的に遂行する方法及び装置を提示する。
【0029】
図4は、本発明の一実施形態に従うフローチャートである。
【0030】
図4を参照すると、ステップ420で、デュアルモード端末405に端末性能を新しく報告する必要性が発生する。例えば、端末405の電源が付いたり、現在端末性能が最も最近に報告した端末性能と変わったりした場合に、上記の必要性が発生することがある。特に、端末405がFDDネットワークで端末性能を報告した後、TDDネットワークに移動したり、TDDネットワークで端末性能を報告した後、FDDネットワークに移動したりした場合にも端末は自身の性能を新しく報告しなければならない。デュアルモード端末とは、2つのデュプレックスモード、即ちFDD及びTDDを両方ともサポートする端末である。上記デュプレックスモードは、周波数帯域(frequency band)と一対一に対応するので、デュアルモード端末とは、少なくとも1つのFDDバンドと少なくとも1つのTDDバンドをサポートする端末である。
【0031】
ステップ425で、端末405は基地局410とRRC連結セットアップ要請(RRC CONNECTION SETUP REQUEST)メッセージとRRC連結セットアップ(RRC CONNECTION SETUP)メッセージを交換する。上記メッセージ交換を通じて端末405と基地局410とは制御メッセージ送受信のためのRRC連結を設定する。RRC CONNECTION SETUP REQUESTメッセージには端末の識別子とRRC連結を設定する理由を指示する情報が収納できる。RRC CONNECTION SETUPメッセージにはSRB(Signalling Radio Bearer)設定情報、MAC設定情報、PHY設定情報などが収納できる。ここで、SRBはRRC制御メッセージをサーブ(serve)する無線ベアラである。
【0032】
ステップ430で、端末405はRRC連結セットアップ完了(RRC CONNECTION SETUP COMPLETE)メッセージを基地局410に転送する。上記メッセージには端末がMME415に転送するNAS(Non-Access-Stratum)メッセージが収納される。端末405は、新たな端末性能を報告するために、上記NASメッセージに‘端末性能が変更されたこと’を指示する情報を収納して転送する。端末性能は、普段MME415に格納されている。端末405と任意の基地局410との間でRRC連結が設定されれば、MME415は基地局410に端末405の性能のうち、無線通信(radio)と関連した端末性能を伝達する。これを通じてRRC連結が設定される度に端末405が性能報告を行うことを防ぐことができる。特に、端末405はFDD網からTDD網へ移動したり、TDD網からFDD網へ移動したりした後、上記‘端末性能が変更されたこと’を指示する情報を網に転送して新たな性能情報が報告されるようにする。
【0033】
ステップ435で、基地局410は上記RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージに収納されたNASメッセージをMME415に転送する。NASメッセージとは、端末405とMME415との間で交換される制御メッセージを通称する。通常、端末405の電源が付いている場合には、端末405はMME415に接続要請(ATTACH REQUEST)NASメッセージを送信する。既に電源が付いている端末405がRRC連結を新しく設定した場合には、端末405はMME415にサービス要請(SERVICE REQUEST)NASメッセージを送信する。端末405が新たなトラッキング領域(tracking area)へ移動した場合には、端末405はMME415にトラッキング領域更新(TRACKING AREA UPDATE)NASメッセージを送信する。MME415は、このようなメッセージを受信すれば、上記NASメッセージの種類と収納された情報によって、それに相応する動作を遂行する。特に、上記NASメッセージに端末405の性能が変更されたことを指示する情報が含まれてあれば、MME415は端末405の新たな端末性能情報を獲得するためにステップ440の過程を遂行する。
【0034】
ステップ440で、MME415は基地局410と最初コンテキストセットアップ(INITIAL CONTEXT SETUP)過程を遂行する。INITIAL CONTEXT SETUP過程で、MME415は基地局410に端末405がサービスを受けるために必要とする情報を伝達する。例えば、MME415は基地局410に保安関連情報やQoS(Quality of Service)関連情報などを伝達することができる。また、通常INITIAL CONTEXT SETUP過程を通じてMME415は基地局410に端末405の無線通信(radio)と関連した性能情報を伝達する。しかしながら、本実施形態によればステップ440でMME415は端末405の性能が変更されたことを知っているので、基地局410に無線通信(radio)と関連した端末性能情報を伝達しない。それによって、基地局410は端末性能獲得手続きを開始することができる。即ち、基地局410はINITIAL CONTEXT SETUP過程で端末性能情報を受信できない場合、後述するステップ455、460及び465の端末性能情報獲得手続きを遂行することができる。実施形態によっては、一定周期が到達するか、別途の要請を遂行するなど、異なる条件によって端末性能情報獲得手続きが開始されることもできる。
【0035】
ステップ445で、基地局410は端末405にUE性能問い合わせ(capability enquiry)制御メッセージを転送する。上記メッセージを通じて基地局410は端末405に端末性能を報告することを指示する。基地局410は、UE性能問い合わせメッセージを通じて端末405に特定RAT(Radio Access Technology)関連性能を報告することを指示することができる。ステップ445で、基地局410は端末405のE−UTRA関連性能を取得しようとするので、UE性能問い合わせメッセージにはEUTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)性能を報告することを指示する情報が含まれることができる。
【0036】
ステップ450で、端末405は基地局410にUE性能情報(capability information)メッセージを転送する。UE性能情報メッセージには予め定まった フォーマットの以下の<表1>のような端末性能情報が含まれることができる。
【0038】
<表1>に含まれたエンティティーに対しては3GPP TS(Technical Specification)36.331を参照してより詳細な情報を獲得することができる。主要情報に対して簡単に説明すると、rf-Parametersには端末がサポートする周波数帯域(frequency band)に対する情報などが含まれる。周波数帯域は、以下の<表2>のように定義される。
【0040】
端末405は、自身がサポートする周波数帯域の帯域番号を上記rf-Parametersで報告する。周波数帯域は、FDDバンドとTDDバンドとに区分される。端末405がFDDバンドのみサポートすれば、上記端末405はFDDで動作する端末である。端末405がTDDバンドのみサポートすれば、上記端末405はTDDで動作する端末である。端末405がFDDバンドとTDDバンドを両方ともサポートすれば、その端末405はFDDとTDDで動作できるデュアルモード端末である。
【0041】
featureGroupIndicatorsは、端末405が所定のフィーチャーグループ(feature group)に対してIOT(Inter Operability Test)を遂行したか否かを表す情報である。featureGroupIndicatorsに対しては、以下の<表3>に具体的な内容が記載されている。featureGroupIndicatorsに含まれたフィーチャー(feature)は端末が必ず具現しなければならない必須フィーチャー(mandatory feature)である。例えば、端末がFGI(Feature Group indicator)ビット3を1に設定すれば、端末が5ビットRLC UM(Unacknowledged Mode)SN(Sequence Number)と7ビットPDCP SNを具現し、これに対するIOTやはり遂行したことを意味する。
【0043】
デュアルモード端末が任意のフィーチャーグループ(feature group)をFDDモードとTDDモード両方ともサポートし、上記フィーチャーグループ(feature group)に対するIOTをFDDモードとTDDモード両方とも完了した場合には、該当フィーチャーグループに対してFGIを1に設定することができる。しかしながら、FDDでIOTを完了したとしてもTDDではIOTを行っていない場合、あるいはその反対の場合がよく発生することがある。このような場合、端末405は該当フィーチャーグループに対するFGIをどのように設定しなければならないかが明確でない。本明細書では、これを解決するために端末が2つのFGIセット(set)(<表3>で例示したようなFGIビットの集合)を報告する。1つのFGIセット(以下、FDD FGIセット)は端末405がFDDモードでIOTを完了したか否かを指示し、残りのFGIセット(以下、TDD FGIセット)は端末405がTDDモードでIOTを完了したか否かを指示する。
【0044】
上記のように、2つのFGIセットを転送した時、以前リリースの基地局あるいは以前リリースのMMEが上記情報のうちの一部を理解できないことがある。端末405が基地局410あるいはネットワークのリリースを知っていると、ネットワークのリリースに合せてFGIを転送する方法を考えることができるが、現システムにおける端末405が基地局410/ネットワークのリリースを類推することができる情報は提供されないので、基地局が新たなフォーマットの情報を理解できないこともあるという点を考慮してFGIセットを定義しなければならない。
【0045】
本明細書では、上記の問題をアドレスする方案に、端末405が連結を設定したネットワーク(あるいは、基地局410)のモードを参考してFGIセット情報を収納したフィールドを決定するようにする。より詳しくは、端末405は1つのFGIセットは既存フィールド(または、基本フィールド)に収納し、残りのFGIセットは拡張フィールド(extension field)に収納する。この場合、ネットワークが拡張フィールドを理解できなくても既存フィールドのFGIは理解することができるので、この情報に基づいて必要な動作を遂行することができる。1つ留意する点は、仮に現在の連結が設定されたネットワークのデュプレックスモードと既存フィールドに収納されたFGIセットのデュプレックスモードとが異なれば、基地局が端末の性能を誤認する可能性がある。これを防止するために、端末は端末性能情報を報告する時点に連結が設定されたネットワークのモードを参照して、該当モードのFGIセットを既存フィールドに収納し、他のモードのFGIセットを拡張フィールドに収納することができる。従来のFGIのための情報エンティティー(IE;Information Entity)及び拡張フィールドのFGIのための情報エンティティーが以下の<表4>に提示される。<表4>の方式は一実施形態に過ぎない。
【0047】
即ち、デュアルモード端末405がFDDネットワークと連結を設定した場合(即ち、端末405がFDDバンドで動作する基地局410と連結を設定した場合)、端末405はFDD FGIセットを既存フィールドに収納し、TDD FGIセットは拡張フィールドに収納することができる。または、デュアルモード端末405がTDDネットワークと連結を設定した場合(即ち、端末405がTDDバンドで動作する基地局410と連結を設定した場合)、端末405はTDD FGIセットを既存フィールドに収納し、FDD FGIセットは拡張フィールドに収納することができる。
【0048】
ステップ455で、基地局410は上記ステップ450の受信した端末の性能情報をUE性能情報指示子(UE CAPABILITY INFO INDICATION)制御メッセージに含めてMME415に転送する。MME415は、上記情報を格納した後、今後INITIAL CONTEXT SETUP過程で上記受信した端末の性能情報を利用する。基地局410は、端末405が伝達した端末性能情報を参照して端末405に適用する各種の設定情報を決定することができる。
【0049】
図5は、本発明の第1実施形態に従う端末の性能情報送信過程のフローチャートである。
【0050】
図5を参照すると、ステップ505でデュアルモード端末405に端末性能情報を基地局410に新しく報告しなければならない必要性が発生する。端末性能情報を新しく報告しなければならない必要性が発生すれば、過程はステップ510に進行する。ステップ510で、端末405は基地局410とRRC CONNECTION SETUP過程を遂行する。RRC連結が設定されれば、過程はステップ515に進行する。ステップ515で、端末405はRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを生成して基地局410に転送する。上記RRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージにはATTACH REQUESTやTAU(Tracking Area Update)、またはSERVICE REQUESTのようなNASメッセージが収納できる。端末405は、上記NASメッセージに‘端末の無線通信性能が変更されたこと’を指示する情報を含めることができる。
【0051】
ステップ520で、端末405はRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを転送した後の通常的な動作を遂行する。
図4を参照して説明したように、基地局410は端末405の新たな端末性能情報を獲得するために端末405にUE性能問い合わせメッセージを転送することができる。上記メッセージには端末405にEUTRA性能を報告することを指示する情報が含まれることができる。端末405が上記メッセージを受信すれば、過程はステップ525に進行する。
【0052】
ステップ525で、端末405は現在ネットワークのモードがFDDモードなのか、でなければTDDモードなのかを検査する。より詳しくは、端末405は現在セルの動作周波数バンドがFDDバンドなのかTDDバンドなのかを検査する。あるいは、端末405は自身の現在動作バンド(operating band)がFDDバンドなのかTDDバンドなのかを検査する。端末405の現在動作バンドは現在セルの動作バンドと常に一致するので上記2つ検査は実際には同一である。あるいは、端末405はステップ505で現在ネットワークのモードを予め判断して置くこともできる。即ち、端末405は端末性能情報を報告しなければならない必要性が発生した時点のネットワークモードを基準にステップ525以後の動作を遂行することもできる。現在ネットワークのモードがFDDモードであれば、過程はステップ530に進行する。現在ネットワークのモードがTDDモードであれば過程はステップ535に進行する。
【0053】
ステップ530で、端末405はFDD FGIセット(FDDモードでのIOTテストしたか否かを表示した情報)を従来のフィールド(即ち、従来のネットワークが理解することができるフィールド)に収納する。また、端末405はTDD FGIセット(TDDモードでのIOTテストしたか否かを表示した情報)を拡張フィールド(即ち、新たなリリースのネットワーク、例えばリリース10あるいはリリース11ネットワークが理解することができるフィールド)に収納する。上記動作を遂行するに当たって、端末405はFDD FGIセットとTDD FGIセットとが互いに同一であるか否かを考慮することもできる。即ち、上記2つ情報が異なる場合のみに上記2つ情報を共に報告し、上記2つ情報が同一であれば、2つのうち1つの情報のみ報告することができる。あるいは、上記動作を遂行するに当たって、端末はFDDの性能関連情報とTDDの性能関連情報とが互いに同一であるか否かを考慮することもできる。例えば、FDD性能関連情報(例えば、FDD FGIセット)がTDD性能関連情報(例えば、TDD FGIセット)と異なる場合のみに上記2つセットを共に報告し、2つ情報が同一であれば拡張フィールドを含めないことがある。したがって、基地局410は1つのFGIセットのみを含む端末性能情報を受信すれば、これがTDD及びFDD両方とも適用されることと見なして処理することができる。
【0054】
ステップ535で、端末405はTDD FGIセットを従来のフィールド(即ち、従来のネットワークが理解することができるフィールド)に収納する。また、端末405はFDD FGIセット(FDDモードでIOTテストしたか否かを表示した情報)を拡張フィールド(即ち、新たなリリースのネットワーク、例えばリリース10あるいはリリース11ネットワークが理解することができるフィールド)に収納する。上記動作を遂行するに当たって、端末405はFDD FGIセットとTDD FGIセットとが互いに同一であるか否かを考慮することもできる。即ち、上記2つ情報が異なる場合のみに上記2つ情報を共に報告し、上記2つ情報が同一であれば、2つのうち1つの情報のみ報告する。あるいは、上記動作を遂行するに当たって、端末はFDDの性能関連情報とTDDの性能関連情報とが互いに同一であるか否かを考慮することもできる。例えば、FDD性能関連情報(例えば、FDD FGIセット)がTDD性能関連情報(例えば、TDD FGIセット)と異なる場合のみに上記2つセットを共に報告し、2つ情報が同一であれば拡張フィールドを含めないことがある。したがって、基地局410は1つのFGIセットのみを含む端末性能情報を受信すれば、これがTDD及びFDD全てに適用されることと見なして処理することができる。
【0055】
ステップ540で、端末405はステップ530またはステップ535で生成された情報を収納したUE性能情報を基地局410に転送する。
【0056】
端末405は、上記FGIセットだけでなく、他の情報も報告することができる。例えば、端末405はサポートしたか否か、あるいはIOT遂行をしたか否かが変わることができる他の性能関連情報(例えば、phyLayerParametersやinterRAT-Parametersでサポートしたか否かが指示されるフィーチャー(feature))を報告することができる。また、端末405はこのような他の性能関連情報もFDDに対する情報及びTDDに対する情報を別に報告することができる。この際、従来の関連フィールドに現在ネットワークのモードで支持される性能情報を、拡張フィールドに現在ネットワークのモードでない他のモードで支持される性能情報を収納して報告することができる。
【0057】
図6は、本発明の第2実施形態に従う端末の性能情報報告過程のフローチャートである。
【0058】
従来技術によれば、端末はrf-Parametersに自身がサポートする全ての周波数帯域を報告し、measParametersで各周波数帯域に対する測定ギャップ(measurement gap)の要否(requirement)を報告する。
【0059】
本第2実施形態によれば、端末405は現在サービングネットワークのモードを考慮して上記rf-ParametersとmeasParametersに収納する情報を決定する。より詳しく説明すると、端末はFDDネットワークに連結された場合にはFDD帯域及び上記FDD帯域に対する測定ギャップ要求の有無(measurement gap requirement)を既存フィールド、例えばrf-Parameters及びmeasParametersを通じて報告する。端末405は、現在サービングネットワークのモードとは異なるモードに対する情報は拡張フィールド、例えばUE-EUTRA-Capability-v11xy-IEsという名前で命名されたフィールドの下位フィールドに定義されるrf-Parameters及びmeasParametersを通じて報告することができる。
【0060】
上記のように、FDDバンドとTDDバンドとを分離することによって、以前リリースの基地局と通信を遂行するに当たって発生できる誤動作を防止する。より詳しくは、仮に従来の関連フィールドにFDDバンドとTDDバンドを全て報告するが、FGIは2つバンドのうちの1つに対するもののみ報告すれば、以前リリースの基地局は特に移動性(mobility)と関連したフィーチャーグループ(feature group)に対して誤った判断を下すことがある。例えば、FGI25はE−UTRAバンドに対するインター−フリークエンシー(inter-frequency)に関するものである。端末405が自身のFDD帯域でインター−フリークエンシー測定(inter-frequency measurement)に対してIOTを遂行したことを表すために、上記従来の関連フィールドであるUE-EUTRA-CapabilityのfeatureGroupIndicatorsのFGI25を1に設定するが、上記従来の関連フィールドのrf-ParametersでFDDバンドとTDDバンドを全て報告すれば、以前リリースの基地局は上記端末405がFDD帯域及びTDD帯域を問わず、全ての帯域に対するインター−フリークエンシー測定に対するIOTが遂行されたことと誤判することがある。したがって、本実施形態のように、各モードに対してバンドを個別的に報告することが好ましい。
【0061】
図6を参照すると、ステップ605でデュアルモード端末405に端末性能情報を新しく報告しなければならない必要性が発生する。端末性能情報を新しく報告しなければならない必要性が発生すれば、過程はステップ610に進行する。ステップ610で、基地局とRRC CONNECTION SETUP過程を遂行する。RRC連結が設定されれば、過程はステップ615に進行する。ステップ615で、端末405はRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを生成して基地局410に転送する。上記メッセージにはATTACH REQUESTやTAU(Tracking Area Update)またはSERVICE REQUESTのようなNASメッセージが収納できる。端末405は上記NASメッセージに‘端末の無線通信性能(radio capability)が変更されたこと’を指示する情報を含める。
【0062】
ステップ620で、端末405はRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを転送した後の通常的な動作を遂行する。
図4を参照して説明したように、基地局410は端末405の新たな端末性能情報を獲得するためにUE性能問い合わせメッセージを転送することができる。上記メッセージには端末405にEUTRA性能を報告することを指示する情報が含まれることができる。端末405が上記メッセージを受信すれば、過程はステップ625に進行する。
【0063】
ステップ625で、端末405は現在ネットワークのモードがFDDモードなのか、でなければTDDモードなのかを検査する。より詳しくは、端末405は現在セルの動作周波数バンドがFDDバンドなのかTDDバンドなのかを検査する。あるいは、端末405は自身の現在動作バンド(operating band)がFDDバンドなのかTDDバンドなのかを検査する。端末405の現在動作バンドは現在セルの動作バンドと常に一致するので、上記2つ検査は実際には同一である。あるいは、端末405はステップ605で現在ネットワークのモードを予め判断して置くこともできる。即ち、端末405は端末性能情報を報告しなければならない必要性が発生した時点のネットワークモードを基準にステップ625以後の動作を遂行することもできる。現在ネットワークのモードがFDDモードであれば、過程はステップ630に進行する。現在ネットワークのモードがTDDモードであれば、過程はステップ635に進行する。
【0064】
ステップ630で、端末はFDD FGIセット、端末がサポートするFDDバンド、上記バンドに対する測定ギャップの要否などの情報を従来のフィールド(即ち、従来のネットワークが理解することができるフィールド)に収納し、TDD FGIセット(TDDモードでIOTテストしたか否かを表示したもの)、端末がサポートするTDDバンド、そして上記TDDバンドに対する測定ギャップの要否などを拡張フィールドに収納する。
【0065】
<表5>ステップ630で使われることができるIEの例示である。
【0067】
FGIビットのうち、移動性と関連したビット(例えば、FGI8、9、10、11、25など)は以下のようにfeatureGroupIndicatorsが収納された位置及び共に収納されたrf-Parametersに含まれた情報によってその意味が変わる。
●従来フィールドのfeatureGroupIndicatorsのうち、移動性関連FGIは従来フィールドのrf-Parametersに含まれた帯域に対してのみIOTしたか否かを指示する。
●拡張フィールドのfeatureGroupIndicatorsのうち、移動性関連FGIは拡張フィールドのrf-Parametersに含まれた帯域と従来の関連フィールドのrf-Parametersに含まれた帯域を全て考慮して従来の関連フィールドのFGIで報告されていない項目に対するIOTしたか否かを全て報告する。
【0068】
例えば端末405が従来フィールドにFDD(あるいは、TDD)モードと関連したFGI及びFDDバンド(あるいは、ステップ635ではTDDバンド)のみを含んだrf-Parameterを位置させ、拡張フィールドにTDD(あるいは、ステップ635ではFDD)モードと関連したFGI及びTDDバンド(あるいは、FDDバンド)のみを含んだrf-Parameterを位置させれば;
●従来フィールドの移動性関連FGIビット、例えばFGI25は以下の状況に対してIOTテストしたか否かを指示する。
−FDD(あるいは、ステップ635ではTDD)バンドでFDD(あるいは、ステップ635ではTDD)バンドに対するインター−フリークエンシー測定に対してIOTテストしたか否か
●拡張フィールドの移動性関連FGIビット、例えばFGI25は以下の状況に対してIOTテストしたか否かを指示する(即ち、総4個のケースのうち、従来の関連フィールドで報告された1つを除外した残りの3個に対する報告を遂行する)。
−FDD(あるいは、ステップ635ではTDD)バンドでTDD(あるいは、ステップ635ではFDD)バンドに対するインター−フリークエンシー測定を遂行することに対してIOTテストしたか否か
−TDD(あるいは、ステップ635ではFDD)バンドでTDD(あるいは、ステップ635ではFDD)バンドに対するインター−フリークエンシー測定を遂行することに対してIOTテストしたか否か
−TDD(あるいは、ステップ635ではFDD)バンドでFDD(あるいは、ステップ635ではTDD)バンドに対するインター−フリークエンシー測定を遂行することに対してIOTテストしたか否か
【0069】
ステップ635で、端末405はTDD FGIセット(TDDモードでIOTテストしたか否かを表示した情報)、端末405がサポートするTDDバンド、上記バンドに対する測定ギャップの要否などの情報を従来のフィールド(即ち、従来のネットワークが理解することができるフィールド)に収納する。また、端末405はFDD FGIセット(FDDモードでIOTテストしたか否かを表示した情報)、端末がサポートするFDDバンド、そして上記FDDバンドに対する測定ギャップの要否などを拡張フィールドに収納する。
【0070】
ステップ640で、端末405はステップ630またはステップ635の情報を収納したUE性能情報を基地局410に転送する。
【0071】
図7は、本発明の第3実施形態に従う端末405の性能情報報告過程のフローチャートである。
【0072】
本発明の3実施形態ではFGIセットだけでなく、その他のフィーチャー(feature)に対しても各デュプレックスモードに対してサポートしたか否か/IOTテストしたか否かを指示する方法を提供する。UE-EUTRA-Capabilityは、FGIビット、端末がサポートするバンドと関連したパラメータ(rf-Parameters)、端末のピークデータ率(peak data rate)関連パラメータ(ue-Category)、物理階層性能関連パラメータ(phyLayerParameters)、他の無線技術と関連したパラメータ(interRAT-Parameters)などで構成できる。本発明の3実施形態ではUE-EUTRA-Capabilityの例示として以下の3種類を運用する。
−UE-EUTRA-Capability-1:これはFDD帯域のみを考慮して決定されたUE-EUTRA-Capabilityである。より詳しくは、端末405はrf-Parameterに自身がサポートするFDDバンドのみ含めて、FGIセットのFIGビットを設定するに当たって、該当フィーチャーグループ(feature group)がFDDバンドでIOTテストを経たか否かを指示するように設定する。端末405は、選択的フィーチャー(Optional feature)、例えばphyLayerParametersに含まれる種々のフィーチャーに対してサポートしたか否かを報告するに当たって、FDDバンドでサポートされ、IOTテストが完了したもののみを報告する。
−UE-EUTRA-Capability-2:これはTDD帯域のみを考慮して決定されたUE-EUTRA-Capabilityである。より詳しくは、端末405はrf-Parameterに自身がサポートするTDDバンドのみ含めて、FGIセットのFIGビットを設定するに当たって、該当フィーチャーグループ(feature group)がTDDバンドでIOTテストを経たか否かを指示するように設定する。端末405は、選択的フィーチャー、例えばphyLayerParametersに含まれる種々のフィーチャーに対してサポートしたか否かを報告するに当たって、TDDバンドでサポートされ、IOTテストが完了したもののみを報告する。
−UE-EUTRA-Capability-3:これはFDD帯域とTDD帯域を全て考慮して決定されたUE-EUTRA-Capabilityである。より詳しくは、端末405はrf-Parameterに端末405がサポートする全てのバンドを含めて、FGIビットを設定するに当たって、該当フィーチャーグループが上記端末がサポートするバンドのうち、少なくとも1つ以上のFDDバンドと少なくとも1つ以上のTDDバンドでIOTテストを経たか否かを指示する。端末405は、選択的フィーチャー、例えばphyLayerParametersの種々のフィーチャーに対してサポートしたか否かは、FDDバンドとTDDバンドで全てサポートされ、IOTテストが完了したもののみを報告する。
【0073】
上記3種類の性能情報は、互いに相異することも、同一であることもある。仮に、FDDとTDDに対するIOT状況が同一でないとか、FDDとTDDに対して互いに相異する種類のフィーチャーをサポートすれば、上記性能情報は互いに異なる値を有する。
【0074】
端末405は、端末性能情報を転送する時点のネットワークのモードによってどんな情報を報告するかを決定する。例えば、端末405はFDDネットワークではUE-EUTRA-Capability-1とUE-EUTRA-Capability-3を報告し、TDDネットワークではUE-EUTRA-Capability-2とUE-EUTRA-Capability-3を報告することができる。
【0075】
図7を参照すると、ステップ705でデュアルモード端末405に端末性能情報を新しく報告しなければならない必要性が発生する。デュアルモード端末405に端末性能情報を新しく報告しなければならない必要性が発生すれば、過程はステップ710に進行する。ステップ710で、端末405は基地局410とRRC CONNECTION SETUP過程を遂行する。RRC連結が設定されれば、過程はステップ715に進行する。ステップ715で、端末405はRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを生成して基地局410に転送する。上記メッセージにはATTACH REQUESTやTAU(Tracking Area Update)、またはSERVICE REQUESTのようなNASメッセージが収納できる。端末405は、上記NASメッセージに‘端末の無線通信性能が変更されたこと’を指示する情報を含めることができる。
【0076】
ステップ720で、端末405はRRC CONNECTION SETUP COMPLETEメッセージを転送した後の通常的な動作を遂行する。
図4を参照して説明したように、基地局410は端末405の新たな端末性能情報を獲得するためにUE性能問い合わせメッセージを転送する。上記メッセージには端末405にEUTRA性能を報告することを指示する情報が含まれる。端末405が上記メッセージを受信すれば、過程はステップ725に進行する。
【0077】
ステップ725で、端末405は現在ネットワークのモードがFDDモードなのか、でなければTDDモードなのかを検査する。より詳しくは、端末405は現在セルの動作周波数バンドがFDDバンドなのかTDDバンドなのかを検査する。あるいは、端末405は自身の現在動作バンド(operating band)がFDDバンドなのか、でなければTDDバンドなのかを検査する。端末405の現在動作バンドは、現在セルの動作バンドと常に一致するので、上記2つ検査は実際には同一である。あるいは、端末405はステップ705で現在ネットワークのモードを予め判断して置くこともできる。即ち、端末405は端末性能情報を報告しなければならない必要性が発生した時点のネットワークモードを基準に動作を遂行することもできる。現在ネットワークのモードがFDDモードであれば、過程はステップ730に進行する。現在ネットワークのモードがTDDモードであれば、過程はステップ735に進行する。
【0078】
ステップ730で、端末405はUE性能情報メッセージを生成する。ここで、UE性能情報メッセージはFDDに適用される性能情報であるEUTRA-Capability-1とTDDに適用される性能情報であるEUTRA-Capability-2のうち、現在ネットワークのモードに該当するFDDに適用される性能情報、即ちUE-EUTRA-Capability-1を従来のフィールドに収納し、FDDとTDDに全て適用される性能情報であるUE-EUTRA-Capability-3を拡張フィールドに収納する。単一デュプレックスモードに適用される性能情報(即ち、EUTRA-Capability-1あるいはEUTRA-Capability-2)と2つデュプレックスモードに共通に適用される性能情報(即ち、EUTRA-Capability-3)とが互いに異なれば、端末405は前述したように、2つの性能情報を共に報告し、2つ性能情報が同一であれば、端末405は上記2つの性能情報のうちの1つのみを報告することができる。したがって、基地局410は1つのFGIセットのみを含む端末性能情報を受信すれば、これがTDD及びFDD両方とも適用されることと見なして処理することができる。
【0079】
ステップ735で、端末405はUE性能情報メッセージを生成する。ここで、UE性能情報メッセージはFDDに適用される性能情報であるEUTRA-Capability-1とTDDに適用される性能情報であるEUTRA-Capability-2のうち、現在ネットワークのモードに該当するTDDに適用される性能情報、即ちUE-EUTRA-Capability-2を従来のフィールドに収納し、FDDとTDDに全て適用される性能情報であるUE-EUTRA-Capability-3を拡張フィールドに収納する。単一デュプレックスモードに適用される性能情報(即ち、EUTRA-Capability-1あるいはEUTRA-Capability-2)と2つデュプレックスモードに共通に適用される性能情報(即ち、EUTRA-Capability-3)とが互いに異なれば、端末405は前述したように、2つの性能情報を共に報告し、2つ性能情報が同一であれば、端末405は上記2つの性能情報のうちの1つのみを報告することができる。
【0080】
ステップ740で、端末405はステップ730またはステップ735で生成された情報を収納したUE性能情報を基地局410に転送する。
【0081】
図8は、本発明の一実施形態に従う端末405の構成を示すブロック図である。
【0082】
図8を参照すると、本発明の一実施形態に従う端末405は、送受信部805、制御部810、多重化及び逆多重化部820、制御メッセージ処理部835、各種上位階層処理部825、830を含む。
【0083】
上記送受信部805は、サービングセルの順方向チャンネルでデータ及び所定の制御信号を受信し、逆方向チャンネルでデータ及び所定の制御信号を転送する。
【0084】
多重化及び逆多重化部820は、上位階層処理部825、830や制御メッセージ処理部835で発生したデータを多重化したり、送受信部805で受信されたデータを逆多重化したりして、適切な上位階層処理部825、830や制御メッセージ処理部835に伝達する役割をする。
【0085】
制御メッセージ処理部835はRRC階層装置であり、基地局410から受信された制御メッセージを処理して必要な動作を取る。例えば、制御メッセージ処理部835はRRC制御メッセージを受信し、ここにDRX関連情報やSPS関連情報が含まれてあれば関連設定情報を制御部810に伝達する。制御メッセージ処理部835は、端末405が
図4から
図7を参照して前述したように、性能情報報告を遂行するように全般的な制御メッセージ処理動作を遂行する。制御メッセージ処理部835は、前述した実施形態に従って端末性能情報を生成することができる。変形例によれば、制御部810が端末性能情報を生成することもできる。
【0086】
上位階層処理部825、830は、各サービスに対して別途に構成できる。上位階層処理部825、830は、FTP(File Transfer Protocol)やVoIP(Voiceover Internet Protocol)などのようなユーザサービスで発生するデータを処理して多重化及び逆多重化部820に伝達するか、または上記多重化及び逆多重化部820から伝達されたデータを処理して上位階層のサービスアプリケーションに伝達する。
【0087】
制御部810は、送受信部805を通じて受信されたスケジューリング命令、例えば逆方向グラントを確認して適切な時点に適切な転送資源として逆方向転送が遂行されるように送受信部805と多重化及び逆多重化部820を制御する。また、制御部810は制御メッセージ処理部835が伝達した設定情報を参照して各種機能を設定または解除する。制御部810は、端末405が
図4から
図7を参照して前述したように性能報告を遂行するように全般的な制御動作を遂行する。
【0088】
図9は、本発明の一実施形態に従う基地局410の構成を示すブロック図である。
【0089】
図9を参照すると、本発明の一実施形態に従う基地局410は、送受信部905、制御部910、多重化及び逆多重化部920、制御メッセージ処理部935、各種上位階層処理部925、930、及びスケジューラー915を含む。
【0090】
送受信部905は、順方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を転送し、逆方向キャリアでデータ及び所定の制御信号を受信する。
【0091】
多重化及び逆多重化部920は、上位階層処理部925、930や制御メッセージ処理部935で発生したデータを多重化するか、または送受信部905で受信されたデータを逆多重化して、適切な上位階層処理部925、930や制御メッセージ処理部935、あるいは制御部910に伝達する役割をする。制御メッセージ処理部935は、端末405が転送した制御メッセージを処理して必要な動作を取ったり、端末405に伝達する制御メッセージを生成して下位階層に伝達したりする。特に、制御メッセージ処理部935は端末405に転送するUE CAPABILITY ENQUIRYメッセージを生成し、端末405が転送したUE CAPABILITY INFORMATION情報を処理して必要な情報を解釈して端末405にどんな機能を設定するのかを決定する。そして、制御メッセージ処理部935は上記決定に基づいてRRC CONNECTION RECONFIGURATIONメッセージを生成して多重化及び逆多重化部920に伝達する。
【0092】
上位階層処理部925、930は、各ベアラに対して別途に構成されることができ、S−GW130あるいは更に他の基地局から伝達されたデータをRLC PDUで構成して多重化及び逆多重化部920に伝達するか、または多重化及び逆多重化部920から伝達されたRLC PDUをPDCP SDUで構成してS−GW130あるいは他の基地局に伝達する。
【0093】
スケジューラー915は、端末のバッファ状態、チャンネル状態などを考慮して端末405に適切な時点に転送資源を割り当てて、送受信部905が端末が転送した信号を処理するか、または端末405に信号を転送するように制御する。
【0094】
制御部910は、
図4から
図7を参照して説明した実施形態のうち、いずれか1つの方式により端末の性能情報報告を受信するように基地局410を全般的に制御する。
【0095】
特に、基地局410は上記性能情報報告を受信し、前述した性能情報報告の形式を考慮して必要な性能情報を抽出し、それによって端末405と通信を遂行することができる。
【0096】
本発明の一実施形態によれば、デュアルモード端末が性能を報告するに当たって、端末の性能を最大限活用できるようにする効果がある。
【0097】
この際、フローチャートの各ブロックとフローチャートの組合はコンピュータプログラムインストラクションにより遂行できることを理解することができる。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータ、またはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載できるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて遂行されるそのインストラクションがフローチャートブロックで説明された機能を遂行する手段を生成するようになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式により機能を具現するために、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を指向できるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読取可能メモリに格納されることもできるので、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読取可能メモリに格納されたインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションは、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるので、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作ステップが遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成してコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションはフローチャートブロックで説明された機能を実行するためのステップを提供することも可能である。
【0098】
また、各ブロックは特定した論理的機能を実行するための1つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表すことができる。また、幾つかの代替実行例ではブロックで言及された機能が順序を逸脱して発生することも可能であることに注目しなければならない。例えば、相次いで図示されている2つのブロックは実質的に同時に遂行されることもでき、またはそのブロックが時々該当する機能によって逆順に遂行されることもできる。
【0099】
この際、本実施形態で使われる‘〜部’という用語はソフトウェアまたはFPGAまたはASICのようなハードウェア構成要素を意味し、‘〜部’はある役割を遂行する。しかしながら、‘〜部’はソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。‘〜部’はアドレッシングできる格納媒体にあるように構成されることもでき、1つまたはその以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。したがって、一例として、‘〜部’はソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、及びタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウエア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、及び変数を含む。構成要素と‘〜部’のなかで提供される機能は、より小さい数の構成要素及び‘〜部’に結合されるか、または追加的な構成要素と‘〜部’にさらに分離できる。だけでなく、構成要素及び‘〜部’は、デバイスまたは保安マルチメディアカード内の1つまたはその以上のCPUを再生させるように具現されることもできる。
【0100】
本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更せず、他の具体的な形態に実施できるということを理解することができる。したがって、以上で記述した実施形態は全ての面で例示的なものであり、限定的でないものと理解しなければならない。本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは特許請求範囲により表し、特許請求範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0101】
一方、本明細書と図面には本発明の好ましい実施形態に対して開示し、たとえ特定用語が使われたが、これは単に本発明の技術内容を容易に説明し、発明の理解を助けるための一般的な意味として使われたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であるということは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明である。