(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6046306
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月14日
(54)【発明の名称】耐火物成形型
(51)【国際特許分類】
B22C 9/02 20060101AFI20161206BHJP
C04B 35/80 20060101ALI20161206BHJP
【FI】
B22C9/02 103B
C04B35/80 K
【請求項の数】21
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-500214(P2016-500214)
(86)(22)【出願日】2014年2月7日
(65)【公表番号】特表2016-518253(P2016-518253A)
(43)【公表日】2016年6月23日
(86)【国際出願番号】US2014015259
(87)【国際公開番号】WO2014149217
(87)【国際公開日】20140925
【審査請求日】2015年9月16日
(31)【優先権主張番号】13/835,340
(32)【優先日】2013年3月15日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515256349
【氏名又は名称】メタル キャスティング テクノロジー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】METAL CASTING TECHNOLOGY,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ファーカス、アッティラ ピー.
【審査官】
長谷部 智寿
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−300100(JP,A)
【文献】
特開昭56−056756(JP,A)
【文献】
特開昭52−144831(JP,A)
【文献】
特開2003−181598(JP,A)
【文献】
米国特許第05069271(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22C 5/00− 9/30
C04B 35/42−35/51
C04B 35/653−35/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
結合耐火物成形型であって、
結合耐火材料を含むとともにスプルー、ゲートおよびモールド・キャビティを形成する型壁部を含むインベストメント鋳造型であって、該スプルーはその端部にスプルー出口を有し、該ゲートは、前記スプルー内に開放されるゲート入口および前記モールド・キャビティ内に開放されるゲート出口を含む、インベストメント鋳造型と、
前記スプルー出口以外の、前記ゲートおよび前記スプルーのうちの少なくとも一方における前記型壁部を通して延びる開口を含むガス通気孔と、
前記型壁部の外側表面上に配置されるとともに前記ガス通気孔の前記開口を覆うガス透過性カバーであって、同ガス透過性カバーは、前記開口を通して前記型内に至る通路から、前記型を包囲する支持媒体を排除するように構成される、ガス透過性カバーとを備えることを特徴とする結合耐火物成形型。
【請求項2】
前記スプルーは、前記型の底面上に入口を有し、前記型は、反重力インベストメント鋳造型であることを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項3】
前記型壁部は、無機質バインダに設けられる複数のセラミック粒子を含む結合セラミックを含むことを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項4】
前記型壁部を形成する複数のセラミック粒子および前記無機質バインダは、複数の層を含むことを特徴とする請求項3に記載の結合耐火物成形型。
【請求項5】
前記ガス透過性カバーは、金属製スクリーンまたは耐火材料を含むことを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項6】
ガス透過性を備えた前記耐火材料は、多孔質の耐火織物または多孔質の耐火セラミックを含むことを特徴とする請求項5に記載の結合耐火物成形型。
【請求項7】
前記多孔質の耐火織物はフェルトを含むことを特徴とする請求項6に記載の結合耐火物成形型。
【請求項8】
前記ガス透過性カバーは、前記型壁部の外側表面上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項9】
前記ガス透過性カバーは、耐火結合材料によって前記外側表面上に設けられることを特徴とする請求項8に記載の結合耐火物成形型。
【請求項10】
前記スプルー出口を覆うスプルー出口カバーであって、同カバーは、前記スプルーから前記カバーの外側表面に対して設けられる前記支持媒体を排除するように構成される、スプルー出口カバーと、
前記モールド・キャビティに設けられるとともに該モールド・キャビティの形状を形成する散逸パターンであって、同散逸パターンの一部は、前記スプルー出口とは反対側の前記スプルーの端におけるスプルー入口に流体連通するとともに前記スプルー入口から前記スプルー出口に延びるスプルー・チャネルを有する前記スプルーに配置される、散逸パターンと
を有することを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項11】
前記スプルー出口カバーは耐火材料を含むことを特徴とする請求項10に記載の結合耐火物成形型。
【請求項12】
前記スプルー出口カバーはガス透過性カバーであることを特徴とする請求項10に記載の結合耐火物成形型。
【請求項13】
前記スプルー出口カバーは、ガス不透性カバーを含み、さらに前記散逸パターンに通気孔チャネルを含み、同通気孔チャネルは、前記スプルー・チャネルと流体連通するとともに前記スプルー・チャネルから前記ガス通気孔に延びることを特徴とする請求項10に記載の結合耐火物成形型。
【請求項14】
前記ガス通気孔は、前記ゲートおよび前記スプルーに位置されることを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項15】
前記ガス通気孔は、複数のガス通気孔を含むことを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【請求項16】
前記複数のガス通気孔は、前記ゲートまたは前記スプルーに、あるいは前記ゲートおよび前記スプルーの両方に設けられることを特徴とする請求項15に記載の結合耐火物成形型。
【請求項17】
前記複数のガス通気孔は、複数の穴を含むことを特徴とする請求項15に記載の結合耐火物成形型。
【請求項18】
前記複数の穴は、予め定められた数の穴であり、同穴は各々予め定められた穴位置および予め定められた穴径を有することを特徴とする請求項17に記載の結合耐火物成形型。
【請求項19】
前記予め定められた数の穴、前記予め定められた穴位置、および前記予め定められた穴径は、前記型内で略一様な熱応答特性を得られるように設定されることを特徴とする請求項18に記載の結合耐火物成形型。
【請求項20】
前記一様な熱応答特性は、熱源からスプルー入口内への熱の適用に応答して前記モールド・キャビティ全体にわたって略一様な温度を実現する特性であることを特徴とする請求項18に記載の結合耐火物成形型。
【請求項21】
前記モールド・キャビティにおける前記型壁部を通して延びる開口を含むガス通気孔をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の結合耐火物成形型。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火物成形型に関する。本発明は、特に通気孔を設けた耐火物成形型に関する。
【背景技術】
【0002】
インベストメント鋳造プロセスは、通常ろう、プラスチックなどのような消耗用パターン材料の周囲に無機質バインダで結合したセラミック粒子の連続層を形成することによって構築される耐火物成形型を使用する。完成した耐火物成形型は、散逸(消耗用かつ取り払い可能な)パターンの周囲のシェル・モールドとして通常形成される。耐火シェル・モールドは、1) 蒸気オートクレーブやフラッシュファイヤ(flash fire)パターン取り払いの応力、2)焼却炉の通過、3)溶解した金属の鋳造時の熱および溶湯圧の耐久、および4)これらの処理工程間に含まれる物的運搬に耐久するために十分な厚みおよび強度を有する。この強度のシェル・モールドを構築する工程は、通常耐火スラリーおよび耐火しっくいの少なくとも5つのコーティングが必要であり、これにより、型壁部は、通常4乃至10mmとなる。従って、相当な量の耐火材料が必要とされる。層により、バインダを乾燥させるとともに硬化させるために長時間がさらに必要であり、これにより、相当な在庫(inventory)において相当な作業によってプロセスが遅延する。
【0003】
結合耐火シェル・モールドは、ガスまたは石油の燃焼によって加熱されるバッチまたは連続炉に通常装填され、1600°F(約871℃)乃至2000°F(約1093℃)の温度に加熱される。耐火シェル・モールドは、シェル・モールドの外側表面への放熱および伝導によって加熱される。通常炉によって生成される熱の5%未満は、耐火物成形型に吸収され、炉によって生成される熱の95%以上は、炉排気系により排出されることによって浪費される。
【0004】
加熱された耐火物成形型は炉から取り払われ、溶融金属または合金がこれらに鋳造される。鋳造時の高い型温度は、誤実行、ガスの閉じ込め、熱間亀裂、および引け巣欠陥を防止するために、合金鉄のような高い溶融温度の合金の鋳造に望ましい。
【0005】
インベストメント鋳造法における動向は、上述したような型のコストを低減するために耐火シェル・モールドをできるだけ肉薄にすることにある。Chandleyらによる特許文献1に開示されるように、肉薄なシェル・モールドの使用には、型の欠陥を防止するために支持媒体の使用が要求されている。特許文献1の特許は、厚み0.12インチ(約3.048ミリメートル)未満などのできるだけ肉薄に形成される、結合セラミックのシェル・モールドの使用を開示する。非結合の微粒子の支持媒体は、予熱炉から取り払われた後、肉薄な熱間耐火シェル・モールドの周囲で圧縮される。非結合の支持媒体は鋳造時にシェル・モールドに適用される応力に抵抗するように作用し、これにより型の欠陥が防止される。
【0006】
しかしながら、肉薄なシェル・モールドは、支持媒体でシェルを包囲した後に、型予熱炉から取り払う前により厚みのある型よりも速く冷える。この迅速な冷却により、鋳造時に型温度は低減される。低い型温度は、特に肉薄な鋳造時に、誤実行、収縮、ガスの閉じ込め、および熱間亀裂のような欠陥の一因となる。
【0007】
Redemskeによる特許文献2は、結合耐火物成形型のガス透過性壁部を加熱する熱的に効率的な方法を教示し、型壁部は、溶融金属あるいは合金が鋳造されるモールド・キャビティを形成する。型壁部は、モールド・キャビティの内部から型壁部に流れる高温ガスからの熱の移動によって加熱される。高温ガスは、型壁部の内側表面の温度を制御するために、型の外側の高温ガス源からモールド・キャビティおよびガス透過性型壁部を介して型の外側のより低い圧力領域に流れる。特許文献2の特許に開示される型加熱工程の有用性にもかかわらず、一様でないパターンの取り払いおよび一様でない型加熱が観察され、型の頂部が底部よりもずっと速く加熱し、これにより、頂部でシェルが破損し、底部でパターンの取り払いが不完全となる。これは肉薄なシェルの耐火物成形型を、温度の一様性を促進するようにより低い速度で加熱することにより解決されるが、7時間もの非常に長い燃焼サイクルとなる。付加的に、最初の低いガス透過性により、バインダが型壁部から焼き尽くされると、パターンの取り払いは、貧弱なガス透過性により管理される低い燃焼率で燃焼器を始動および作動させる際の困難さにより課題となり得、これにより、信頼性の高い火炎を確立するためにバーナーを複数回再始動させることとなる。付加的に、特許文献2の特許に開示される型加熱法は、上述したように型壁部が比較的高いガス透過性を有するとともに肉薄であるシェルの耐火物成形型と組み合わされると有用であるが、比較的低いガス透過性を有するか、ガス透過性を有さない厚みのあるシェルの耐火物成形型では有用なものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第5069271号明細書
【特許文献2】米国特許第6889745号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、耐火物成形型、並びにモールド成形にわたって型壁部の厚みによるガス透過性にかかわりなく一様な型温度を保持することができるとともにすべてのタイプの耐火物成形型において有用である、型の製造および使用方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
例示的な実施形態において、結合耐火物成形型が開示される。
インベストメント鋳造型は、結合耐火材料を含むとともにスプルー、ゲート、およびモールド・キャビティを形成する型壁部を備え、スプルーはその端部にスプルー出口を有し、ゲートは、スプルー内に開放されるゲート入口およびモールド・キャビティ内に開放されるゲート出口を有する。
インベストメント鋳造型は、スプルー出口以外の、ゲートおよびスプルーのうちの少なくとも一方における型壁部を通って延び
る開口を含むガス通気孔をさらに含む。型は、型壁部の外側表面上に配置されるとともにガス通気孔の開口を覆うガス透過性カバーをさらに含む。ガス透過性カバーは、開口を通して型内に至る通路から、型を包囲する支持媒体を排除するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の例示的な実施形態における耐火物成形型、支持媒体、および鋳造用フラスコを示す部分断面図。
【
図2】本開示の例示的な実施形態におけるスプルー通気孔を備えた耐火物成形型をさらに詳細に示す
図1の拡大図。
【
図3】本開示の第2の例示的な実施形態における耐火物成形型を示す斜視側面図。
【
図4】本開示の一実施形態における耐火物成形型、並びにスプルー・チャネルおよび通気孔チャネルを含むパターン部を示す斜視図。
【
図5】関連する技術の耐火物成形型において、時間の関数としてモールド・キャビティの温度を示すプロット。
【
図6】本開示の例示的な実施形態における耐火物成形型において、時間の関数としてモールド・キャビティの温度を示すプロット。
【
図7】本開示の例示的な実施形態における耐火物成形型を形成する方法を示すフロー図。
【
図8】本開示の例示的な実施形態における耐火物成形型を使用する方法を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の上記の特徴および効果、並びに他の特徴および効果は、添付の図面と組み合わせて本発明の後述する詳細な説明から容易に明白なものとなる。
後述する実施形態において、図面を参照して、例示に過ぎないが、他の課題、特徴、効果、および詳細を開示する。
【0013】
本発明は、耐火物成形型、並びに耐火物成形型を形成および使用する方法に関する。型は、特にスプルーやゲート、あるいはその組み合わせ内の1本以上の耐火導管、およびこれらに関連付けられたガス通気孔を通して、高温ガス源から型の外側の空間や領域内、特に型を包囲する支持媒体への高温ガスの流れによって加熱されるように構成される。型壁部の外側に位置される領域、より具体的に支持媒体の加熱は、型の加熱を改善し、型内からパターン・アセンブリを取り払うことを促進する。
【0014】
特に
図1および
図2を参照して、本発明の例示的な実施形態による結合耐火物成形型10を例示する。パターン取り払いの3つの段階を、下から上に、パターン取り払いの開始、パターン取り払いの初期段階、およびパターン取り払い完了後の型加熱として示す。型10は型壁部12を含む。型壁部12は、結合耐火材料14からなり、スプルー16、少なくとも1つのゲート18、およびモールド・キャビティ20を含む耐火導管11を形成する。ゲート18は、スプルー16内に開放されるゲート入口22およびモールド・キャビティ20内に開放されるゲート出口24を有する。型10は、型壁部12を通って延びるガス通気孔26、特に複数のガス通気孔26を含む。型10は、1つ以上のガス通気孔26を覆うガス透過性耐火カバー28をさらに含む。
図1乃至4において、ゲート18およびモールド・キャビティ20のうちのいくつかは型10の他の態様を例示するために省略されている。
【0015】
図1および
図2に示すように、一実施形態において、型10は鋳造用チャンバ29を形成する鋳造用フラスコ31に配置され、かつ様々なタイプの鋳物砂などのよくパックされた微粒子の支持媒体などの支持媒体30によって包囲されるとともに支持媒体30内に完全に覆われるように構成される。例示のために、図示の支持媒体30は、ゲート18間で型10を包囲するが、本発明において、支持媒体30は、通常型10を包囲する鋳造用チャンバ31内の空間を完全に満たすであろうものといえる。鋳造用フラスコ31および型10はインベストメント鋳造法プロセスで使用されるように構成され、反重力インベストメント鋳造法と組み合わせて使用されることに特に好適である。型10、様々な鋳造プロセスで型10を形成する方法100、および型10を使用する方法200が、さらにここに開示される。
【0016】
型10は、ガス透過性あるいはガス不透性を備える型壁部12を含む。型10は、例えば、インベストメント鋳造法産業において周知の方法、周知のロストワックス・インベストメント型製造法などによって形成可能な、結合ガス透過性耐火シェル・モールド10を含む。例えば、ろう、発泡プラスチック、あるいは他の消耗用パターン材料33から通常形成される散逸(消耗用)パターン・アセンブリ40が、型10を形成するために設けられ、鋳造される物体の形状を有する1つ以上の散逸(つまり、取り払い可能な)パターン32を含む。パターン32は、ゲート18を形成することに使用される消耗用ゲート部34と、スプルー16を形成することに使用される1つ以上のスプルー部36とを備え、かつ/またはこれらに接続される。パターン32、ゲート部、およびスプルー部は、完全なパターン・アセンブリ40を形成する。パターン・アセンブリ40は、セラミックまたは無機質バインダ・スラリーに繰り返し浸漬され、過剰なスラリーが排出され、耐火またはセラミック粒子(しっくい)が塗布され、空気中または制御された乾燥状況下で乾燥され、パターン・アセンブリ40上にシェル・モールド10の結合耐火シェル壁部12を構築する。スラリーは、様々な量の耐火セラミック材料およびバインダ材料、並びにこれらの材料の様々な組み合わせを含み、任意の数のコーティング層として塗布される。所定の実施形態において、結合耐火シェル壁部12は、比較的肉薄であるとともにガス透過性を備え、また、複数層(例えば2乃至4)のスラリーを使用して形成され、約1乃至4mmの厚み、特に約1乃至約2mmの厚みを有し、複数層インベストメント鋳造(SLIC)型10を構成する。所定の別例において、結合耐火シェル壁部12は、比較的肉薄であるとともにガス不透性(つまり、低透過性)を備え、また、複数層(例えば6乃至10)のスラリーを使用して形成され、約10mm以上の厚みを有し、公知のインベストメント鋳造型壁部12からなる。所望の厚みのシェル・モールド壁部12がパターン・アセンブリ40上に構築された後、パターン・アセンブリ40は、内部が溶融金属や合金および凝固物で満たされる1つ以上のモールド・キャビティ20を有する緑のシェル・モールドを残し、蒸気オートクレーブやフラッシュファイヤ・パターン32取り払いなどの公知の取り払い技術によって選択的に取り払われ、モールド・キャビティ20の形状を有する注型品を形成する。これに代えて、パターン32は結合耐火物成形型の内部に残され、その後型加熱時に取り払われてもよい。パターン・アセンブリ40は1本以上の予め形成される耐火導管11を含む。耐火導管11はシェル・モールド10の一部として組み込まれるスプルー16およびこれに取り付けられるゲート18を含む。耐火導管11は、本発明により型の予熱時に高温ガスを流す他、モールド・キャビティ20内に溶融金属や合金を輸送するために設けられる。パターン・アセンブリ40に取り付けられることに代えて、耐火導管11は、シェル・モールド10の形成後に、あるいは金属鋳造用フラスコ31またはハウジングの鋳造用チャンバ29におけるシェル・モールド10の組立時にシェル・モールド10に取り付けられてもよい。
図3に示すように、反重力鋳造のために、耐火導管11は、通常型10の底部に配置されるとともに底部に開放される長手のセラミック製の管状スプルー16の形状を有し、これは、溶融金属または合金のプールに浸漬され、また、複数の関連付けられたゲート18を通して溶融金属または合金を1つ以上のモールド・キャビティ20に供給する。例えば、
図1乃至4に示すように、シェル・モールド10は、中央のスプルー16の長さ部分の周囲にこれに沿って設けられる複数のモールド・キャビティ20を含む。同様の参照符号が同様の要素を示すことに使用される。同様に、重力鋳造(図示しない)において、シェル・モールド10は1つ以上のモールド・キャビティ20をさらに含む。重力鋳造においては、耐火導管11は、シェル・モールド10のアセンブリの頂部に配置され、通常注入用容器から溶融金属または合金を受承するための、従来のルツボ(図示しない)のような漏斗形状を有する。
【0017】
型壁部が透過性を備える場合、結合耐火シェル・モールド壁部12の透過性は、型壁部12の内側表面の温度を制御するのに十分な速度で型壁部12および/または周囲の支持媒体30に熱を伝達するのに適切な型壁部を通したガス流速を生じさせるように選択される。型壁部12の加熱速度は、型壁部12を通した支持媒体30内へのガス流速に比例する。任意の適切なガス流速が使用される。一実施形態において、約60scfm以内(標準立方フィート/分、約102m
3/h)のガス流速、特に約50scfm(約85m
3/h)乃至約60scfm(約102m
3/h)が効果的であった。より大きな型およびより高い加熱速度はより高い高温ガス流速を要求する。結合耐火物成形型壁部を通した高温ガス流速は、使用される1つ以上の耐火材料14、型形成に使用される耐火粉末の粒子形状および粒度分布、乾燥したシェル層またはコーティング中の空隙率、バインダの中身、および型壁部の厚みによって制御される。結合耐火物成形型壁部12の厚みは、1.0mm乃至10mmの範囲にあり、あるいは型の寸法および他の要因により依存する。支持媒体30よりも低いガス透過性を有する、結合耐火物成形型壁部12を使用することにより、型壁部を横断して通常0.9の気圧の差圧が生じ、これは、本発明の例示的実施形態の実際上低い。型10の外側表面42は、Chandleyらによる米国特許第5069271号明細書に開示されるような非結合の微粒子の支持媒体30(例えば非結合の乾燥した鋳物砂)などの、鋳造用チャンバ29内の支持媒体30に通常包囲される。明細書はその全体がここに開示されたものとする。この差圧により、高温ガスは、型壁部12のすべての領域を通して略一様な方法で流される。
【0018】
シェル・モールド10用に選択される耐火のタイプは、鋳造される金属や合金と互換性を有する必要がある。支持媒体30がシェル・モールド10の周囲に設けられる場合、シェル・モールド壁部12の熱膨張率は、結合耐火物成形型10の熱膨張差による破損を防止するために支持媒体30のものと同様である必要がある。付加的に、大部分において、石英ガラスのような低い熱膨張率を備える耐火が、モールド・キャビティ壁部12の熱膨張による湾曲を防止するように、結合耐火シェル・モールド10および支持媒体30に使用される。
【0019】
図1乃至4を参照して、型壁部12の透過性を制御するために、特に高めるために、また、支持媒体30および型10の外側表面42の加熱を促進するために、型壁部12は、1つ以上のガス通気孔26をさらに含む。1つ以上のガス通気孔26は、ゲートまたはスプルーに設けることを含め、型壁部12の任意の適切な部分に設けられる。複数のガス通気孔26が使用される場合、それらはゲート18またはスプルー16、あるいはゲート18およびスプルー16の両方に設けられる。例えば、ゲート18およびこれに関連付けられるモールド・キャビティ20は、リングまたはリング状の構造体で、スプルー16の周面または外周の周囲に径方向に間隔を置いて設けられ、ガス通気孔26は、
図1に示すようにゲート18またはモールド・キャビティ20のリング間に軸方向に間隔を置いてスプルー16に設けられる。この反重力型構造体において、パターン・アセンブリ40を取り払うために使用される高温の燃焼ガスは、ガス通気孔26を通過し、ゲート18またはモールド・キャビティ20の軸方向に隣接した(つまりそれぞれのガス通気孔の上下の)リングを加熱する。別例において、ゲート18およびこれに関連付けられたモールド・キャビティ20は、リグまたはリング状の構造体のスプルー16の周面または外周の周囲に径方向に間隔を置いて設けられ、ガス通気孔26は、
図3に示すように隣接して径方向に間隔を置いて設けられるゲート18とモールド・キャビティ20との間においてスプルー16にさらに設けられる。この反重力型構造体において、パターン・アセンブリ40を取り払うために使用される高温の燃焼ガスは、ガス通気孔26を通過し、径方向に隣接したゲート18またはモールド・キャビティ20を加熱する。ガス通気孔26のこれらの構造体やパターンの組み合わせがさらに可能であるものといえる。例えば、リング間の穴の構成は、スプルー16の周囲に螺旋状のパターンを形成するように並べられるか径方向にずらされる。複数のガス通気孔26が使用される場合、ガス通気孔26は、円筒状の開口または穴44の形状を含む、任意の形状や径を有し、ここに開示されるものを含む任意の適切な数、配置、あるいはパターンに含まれる。穴または開口44は、それらが支持媒体30の型10のインベストメントに先立ったドリリングなどの、型壁部12を通すドリリングによって容易に形成されるため、特に有用である。穴または開口44は、予め定められた数で、各々が予め定められた穴位置および予め定められた穴径を有して形成され、穴径は、同じであるか異なる。予め定められた数の穴、予め定められた穴位置、および予め定められた穴径は、型10内で略一様な熱応答特性を得られるように設定される。一様な熱応答特性は、バーナー81のようなスプルー入口48に向けられた高温ガス源80からの熱の適用に応答して1つ以上のモールド・キャビティ20全体にわたって略一様な温度である。予め定められた数の穴、予め定められた穴位置、および予め定められた穴径は、手動で選択されるか、あるいは型10内の略一様な熱応答特性を得られるように熱モデルを使用してモデル化される。通常、少数のより大きな穴よりも多数のより小さな穴により、より一様な加熱およびパターン32の取り払いができる。しかしながら、穴の数はドリリングのためのモールド・セクションへのアクセシビリティによって制限される。一例において、径3インチ(約7.62cm)のスプルーの周囲に構築される26インチ(約66.04cm)の高い型は、径が0.125インチ(約0.32cm)である18乃至36のスプルー通気孔を含み、一様な温度分布、およびここに開示されるパターン32の取り払い特性を示す。
【0020】
ガス通気孔26(例えば穴)は、ガス透過性の耐火カバー28によって覆われる。ガス透過性耐火カバー28は、型壁部12の外側表面42上に設けられる。ガス透過性耐火カバー28は、耐火結合材料50を使用することを含む任意の適切な方法で外側表面42上に設けられる。任意の適切なガス透過性耐火カバー28が使用され、型から鋳物砂のような支持媒体30を保持するが、なお型10から支持媒体30内への高温ガスの移動を許容し、媒体および型10の外側表面42を加熱し、また、例えば耐火金属製スクリーンを含む金属製スクリーンや、多孔質の耐火材料、特に、多孔質の耐火織物46や多孔質の耐火セラミックを含む耐火材料を含む。適切な多孔質の耐火織物の一例は、多孔質の耐火フェルトを含む。多孔質の耐火フェルトの例は、Lytherm(登録商標)やKaowool(登録商標)などの市販の耐火フェルトを含む。一実施形態において、ガス透過性耐火カバー28は、一片のガス透過性耐火織物46を含む。耐火織物46の片は、これらの縁に沿って、耐火パッチング・コンパウンドのような耐火結合材料50により固定される。ガス通気孔26およびこれらに関連付けられる耐火カバー28の配置を促進するために、ゲート18またはモールド・キャビティ20の各リングのパターン32の所定の部分は省略される。省略されたパターン32は、柱状に軸線方向に延びる(例えば
図3)か、周方向に延び(例えば
図1乃至3)、あるいは、これらは螺旋構造に軸線方向および周方向に延びる。これに代わるアプローチとして、リングをパターン32で満たし、隣接したリング間に、あるいは2つまたは3つのリングごとに十分広い間隙を残し、耐火織物46片の構造体を収容することが挙げられる。
【0021】
型10は、スプルー出口54を包囲するための砂プラグのようなスプルー出口カバー52をさらに組み込む。スプルー出口カバー52はスプルー出口54を覆い、スプルー16からのカバーの外側表面に対して設けられる任意の支持媒体30を排除するように構成される。スプルー出口カバー52は、過度の背圧を防止するとともにバーナー81が適切に機能できるように、スプルーおよび型10の他の部分を通した高温燃焼ガスのフローを制御することにさらに使用される。スプルー出口カバー52は、任意の適切な材料から形成され、材料は特に様々な耐火材料を含む。スプルー出口カバー52は、ガス透過性カバーまたはガス不透性カバーを含む。モールド・キャビティ20、ゲート18のキャビティ、およびスプルー16のキャビティからの散逸パターン・アセンブリ40の取り払いを促進するために、特に、バーナー81の燃焼およびスプルー16のキャビティを通した高温ガス60のフローを促進するために、スプルー16の形状に設けられるとともにスプルー16の形状を形成する散逸パターン32の部分は、
図4に示すようにスプルー入口48と流体連通するとともにスプルー入口48からスプルー出口54に向かって内側に延びるスプルー・チャネル56を含む。スプルー出口カバー52がガス不透性カバーを含む場合に、パターン・アセンブリ40は、
図4に示すように散逸パターン32に通気孔チャネル58をさらに含む。通気孔チャネル58は、スプルー・チャネル56と流体連通するとともにスプルー・チャネル56からガス通気孔26に延びる。この構造体により、例えばガス不透性出口カバー52を使用することにより、高温ガス60の燃焼および生成を支援するのに必要な、スプルー16を通したフローが不能である場合、必要なフローが促進される。
【0022】
一旦型10がここに開示されるようなガス通気孔26および耐火織物片46などの耐火カバーを組み込むことを含め、パターン・アセンブリ40上に形成されると、Redemskeによる米国特許第6889745号明細書に開示されるように、
図4に示すように、高温ガス60はスプルー・チャネル56を含む中央のスプルー16を通過し、これにより、
図1に示すように、スプルーの散逸材料39を例えば散逸材料の溶融および/または燃焼を含む熱分解によって破壊し、これを、ゲート18のキャビティおよびモールド・キャビティ20を含む、型の他の部分を漸進的に通して、スプルー16のキャビティから取り払う。明細書はその全体がここに開示されたものとする。理論によって制限することなく、気圧よりも高い圧力の高温ガス60は、上記のように暴露されたガス通気孔26を通過し、耐火織物46を支持媒体30に対して圧縮し、これにより、シェル壁部と織物との間に肉薄なチャネルを形成する。さらに、耐火織物46はガス透過性を備えるため、これは高温ガス60のための外周チャネルとしても機能する。例えば、高温ガス60は、耐火織物46を通して拡散するに先立って、耐火織物46下で広がり、これにより、織物を通して支持媒体30内へのより分散したフローを生じさせる。この1つ以上のチャネルを通して、高温ガス60は、スプルーの外周の周囲に一様に分配される。高温ガス60は織物および支持媒体30を通して拡散する。
図1乃至4に示すように周囲に分配されたガス通気孔26において、高温ガス60のこの拡散および支持媒体の加熱により、パイ状の断面を備える環状の近似形状をとる支持媒体30内に温度分布62(つまりおおよそ等温の領域)が生じる。鋳造砂のような微粒子の媒体が使用される例における支持媒体30の粒子の表面積対容積の大きな比率により、熱は、高温ガス60から支持媒体30および型10の外側表面に効率的に移動する。熱が広がると、ゲート18が加熱され、最終的にゲートのパターン32の部分が外側表面から型壁部12を通してパターン材料33まで加熱される。そのような加熱により、ゲート18の散逸パターン材料33は、収縮するとともに熱分解し、これにより高温ガス60がスプルー16からモールド・キャビティ20に移動するようにゲート18にチャネル38が開放される。散逸パターン材料33がすべて取り払われ、型10が、予め定められた鋳造温度のような所望の温度に達するまで、このプロセスが継続される。
【0023】
図3に、これに代わる通気のアプローチを示す。ガス通気孔26は、柱状に配置され、型10の長手方向軸線64に対して縦に、あるいは軸線方向に延びる耐火カバー28により覆われる。より多くのゲート18/モールド・キャビティ20を省略する必要があり、また、支持媒体30内へのガス通気孔26を通した熱分配が一様ではないため、このアプローチは通常効率的ではない。ガス通気孔26を含む穴は、ゲート18の基部66近傍、例えば隣接するゲート18の基部66間のようなゲート18がスプルー16に取り付けられる位置において、スプルー16にドリリングによって設けられ、同様に軸線方向または縦に配向される耐火織物46の片によって覆われる。穴は、スプルー16の型壁部12に(例えば型の中間部および頂部に)、あるいはゲートの下方に面する基部に(例えば型の底に)ドリリングによって形成される。先端が炭化物のメーソンリー・ドリルや、先端がダイヤモンド・グリットのドリルが使用される。このアプローチでは、上述した1つ以上のチャネルの形成および高温ガス60のフローの分配は、織物やパッチの小面積部によって制限され、これにより、ゲート18およびモールド・キャビティ20内の支持媒体30を熱分解および取り払う他、高温ガス60が流れるようにゲート18に任意のガス通気孔を開放するのに十分に支持媒体30および型壁部12の外側表面42を加熱することに通常より長時間かかる。
【0024】
ここに開示されるようにガス通気孔26およびガス透過性耐火カバー28を使用することにより、パターン32の取り払いプロセスが大きく改善される。これにより、関連付けられる型形成プロセスおよびこれらの型を使用する鋳造プロセスが大きく改善され、型加熱のサイクル時間が低減され、より高い生産性が得られ、パターン32の焼損の改善および型内の温度の一様性に関連付けられてスクラップ発生率が低減され、製品の品質が向上する。ガスを通過させるものの支持媒体30が型に、または型を残すように溶融金属に進入することを許容しないガス通気孔26が型壁部内に形成され、これにより、高温燃焼ガス60は、鋳造用フラスコに包含される型10の周囲の支持媒体30内に移動することが促進される。一旦燃焼生成物が型壁部12を通過すると、これらは、非常に小さな抵抗(つまり、高い透過性)を備えた支持媒体30を通って拡散する。これにより、媒体およびゲート18の型壁部12およびモールド・キャビティ20が加熱される。型壁部12は、散逸パターン材料33に熱を伝達し、これにより
図1に示すように、ここに開示されるような壁部に開放されるチャネル38から材料33を収縮させる。このように、開放される通路は、型10の内部の高温ガス60のフローを増加させる。内部および外部からの組み合わされた加熱により一様かつ効率的にパターン32が取り払われる。改良の重要性は、ここに開示される型および型の使用方法と、例えばここに開示されるガス通気孔26やガス透過性耐火カバー28を含まない米国特許第6889745号明細書に開示される型および型の使用方法とを比較することにより理解される。ガス通気孔26を組込まない型は一様でない温度分布を提供し、パターン32の取り払いのためにさらにより長い時間を要求する。これは、単に散逸の材料の小面積部がゲートの高温ガスに暴露され、ガス・フローが型壁部の透過性によって制限されることによる。
図5および
図6は、スプルー通気孔を備える(
図6)か、スプルー通気孔を備えない(
図5)同一の型の頂部、中間部および底部のモールド・キャビティにおける実際の温度測定を示す。より迅速にパターンが取り払われ、より一様に通気孔を備えた型10のモールド・キャビティが加熱されることが明瞭に示される。
【0025】
図1乃至4を参照して、結合耐火シェル・モールド10は、耐火導管11、特にフラスコ31の外側に延びるスプルー入口48を備えた鋳造用フラスコ31の鋳造用チャンバ29に位置される。耐火物成形型10は、支持媒体30、特にここに開示されるような圧縮される非結合の耐火微粒子媒体に包囲される。支持媒体30が結合耐火シェル・モールド10を覆い、鋳造用チャンバ29を満たした後に、鋳造用フラスコ31の上端は、通常例えば取り払い可能な頂部カバー72やダイヤフラム(図示しない)などの閉鎖部70を使用して閉鎖され、圧縮力を微粒子の支持媒体30に作用させ、これにより、支持媒体30を堅固に圧縮された状態に保持する。通常閉鎖部70の一部であるOリング・シール76により遮られる1つ以上のポート74が設けられ、これにより、冷却された燃焼ガス61のフローは、鋳造用チャンバ29から排出され、遮られるポート74は、その内部に支持媒体30を保持する。Chandleyらによる米国特許第5069271号明細書は、肉薄なシェル・モールド10の周囲に微粒子の支持媒体30を使用することを開示し、明細書はその全体がここに開示されたものとする。
【0026】
一実施形態に従い、鋳造用フラスコ31および型は、
図1に示すように、高温ガス源80に移動され、スプルー入口48を高温ガス60のフロー内に位置決めするべく下降され、これにより、高温ガス60は、スプルー・チャネル56および通気孔チャネル58を含む導管11を通して、かつガス通気孔26を通して支持媒体30内に流れる。パターン・アセンブリ40および支持媒体30が加熱されると、散逸パターン材料33は型壁部12から後退し、ここに開示されるようにパターン材料33の加熱および熱分解および取り払いをさらに支援する。ガスは、電気的な加熱や好適にはガス燃焼などの任意の手段によって加熱することができる。高温ガスの温度は、鋳造される金属や合金、および型10の所望の加熱量に応じて約427℃(800°F)乃至約1204℃(2200°F)で変化する。
【0027】
高温ガス60は、耐火導管11を通してモールド・キャビティ20内に流され、また、モールド・キャビティ20と、鋳造用チャンバ29内の微粒子の支持媒体30によって占められる領域との間の端部に影響を付与する差圧を生じさせることにより、ガス透過性の結合耐火物成形型壁部12を通して流される。制限ではなく例示のために、通常0.5乃至0.9の気圧の差圧は、型壁部12を横断して印可される。本発明の実施形態により、この差圧は、遮られたチャンバ・ポート74に亜大気圧(真空)を適用し、これにより、チャンバ・ポート74が、鋳造用チャンバ29の結合耐火シェル・モールド10の周囲に設けられる非結合の微粒子の支持媒体30と真空で連通することによって確立される。ポート74で亜大気圧を使用することにより、耐火導管11および型内部(モールド・キャビティ20を含む)に輸送される高温ガス60は、大気圧となり得る。より高い真空が、ガス通気孔26の他モールド・キャビティ20および型壁部12を通って流れる高温ガス60の流量を増加させるべくポート74に適用される。これに代えて、高温ガス60は、シェル・モールド10内に、モールド・キャビティ20を通して流れ、ガス透過性の型壁部12は、大気圧よりも高い高温ガス60の圧力を耐火導管11内に、すなわち型内部に印可する一方、シェル・モールド10の外側(例えば鋳造用フラスコ31内の微粒子の支持媒体30)を大気圧近傍の圧力に保持することによって影響される。例えば、高温ガス60の大気圧を超える圧力(例えば14psig(約96.5KPa))は、例えばNorth American Mfg.社から販売されている高圧バーナー81を使用して、耐火導管11に生じさせ得る。本実施形態により、強制的により高温の多くのガス60がシェル・モールド10を通過し、これにより、加熱時間がより短くなる。上記真空アプローチおよび圧力アプローチの両者の組み合わせも、ここに開示される発明の実施において使用され得る。
【0028】
モールド・キャビティ20を形成する型壁部12は、壁部がガス透過性を備える場合、ガス通気孔を通した、および透過性を備える結合耐火物成形型を通した支持媒体30内への高温ガス60の継続的なフローによって、モールド・キャビティ20内で溶融金属または合金を鋳造するための所望の温度に加熱される。高温ガスの温度、加熱時間、およびガス通気孔26を通したガス透過性を備える結合耐火物成形型壁部12を横断する流量は、モールド・キャビティ20の型壁部12の内側表面の最終的な温度を制御する。型10および特にモールド・キャビティ鋳造のための所望の温度に達した後に、高温のガス源80からの高温ガス60のフローは中断し、溶融金属または合金は加熱されたモールド・キャビティ20内で鋳造される。非結合の微粒子の支持媒体30がシェル・モールド10の周囲に設けられると、型壁部12の他非結合の支持媒体30内への所定の距離が、ガス通気孔26および型壁部12を通して高温ガス60のフロー時に加熱される。例えば
図6に示すように、好適に小さな温度勾配が、微粒子の支持媒体30に確立され、これにより、高温ガス60のフローが中断されるときと型10が鋳造されるときとの間に、特にモールド・キャビティ20における型壁部12の表面温度の保持が支援される。これは、通常パターン32を取り払うために、かつ型を予熱するために炉で加熱され、続いて鋳造チャンバ内に移動される従来のインベストメント鋳造用の型であって、鋳造チャンバでは支持媒体が型を包囲するように付加され、鋳造がこれに続く従来のインベストメント鋳造用の型と比較して、特に有利である。その理由として、支持媒体の付加は、鋳造前に型温度を実質的に望ましくなく下げることが挙げられる。型10の外側表面、型壁部12、およびモールド・キャビティ20を加熱するべくパターン・アセンブリ40の取り払い時に支持媒体30が存在することは、ここに開示されるようにすべてのタイプの型10において非常に効果的である。ここに開示されるモールド・キャビティ20の加熱法のエネルギー効率は非常に高い。支持媒体30が使用される場合、結合耐火シェル・モールド10および非結合の支持媒体30は、型に進入する高温ガス60から熱の略すべてを吸収する。これは、例えばインベストメント鋳造法において通常使用される型加熱炉の型によって吸収される熱の5%未満に相当する。通常のインベストメント鋳造法炉において、高温ガスが炉の排気煙突を上に移動すると、エネルギーの95%以上が浪費される。
【0029】
開示されるように、散逸パターン・アセンブリ40は型加熱時に取り払われる。高温ガス60のフローは、主にパターン・アセンブリ40に最初に向けられ、これにより、パターン・アセンブリ40は、熱分解し、溶解し、蒸発する。ここに開示されるように結合耐火物成形型壁部12およびガス通気孔26を通して高温ガス60を強制的に流すことにより、パターン32の取り払いは、ガス通気孔26を使用しない場合と比較してより迅速に行われる。
【0030】
高温ガス源80からの高温ガス60は、モールド・キャビティ20から炭素質のパターン材料33の残留物を取り払いたいという要求に応じて強酸化電位、中性電位、あるいは還元電位を有する。モールド・キャビティ20のすべての領域、および結合耐火物成形型壁部12を通した酸化ガスの強制的なフローにより、炭素質のパターン材料33の残留物を酸化させる能力が広大に増強されるものといえる。パターン材料33の残留物の酸化は、結合耐火物成形型10の温度を高めるために使用可能な熱をさらに生じさせることができる。
【0031】
通常、1100°F(約593℃)乃至1400°F(760℃)の型温度は、パターン材料33を完全かつ確実に取り払うために必要である。アルミニウムおよびマグネシウムなどの低い溶融温度の合金において、そのような型温度は鋳造には過度に高い。型は、空燃比(過剰空気)に高めることによりバーナー81を使用して冷却可能である。例えば、400%の過剰な空気は、15分で型20を700°F(約371℃)未満に冷却する。
【0032】
本発明の別例は、シェル・モールド10を支持媒体30に配置した後に、ガス通気孔26およびガス透過性カバー28を含む、以前に加熱したシェル・モールド10の温度を調整するために型を加熱する工程を含む。本実施形態において、パターン材料33の残留物を取り払うために、結合耐火物成形型10は、最初に十分に高温で炉(図示しない)で加熱される。高温の結合耐火物成形型10は、続いて炉から取り払われ、鋳造用フラスコ31の鋳造用チャンバ29内に位置され、微粒子の支持媒体30が型10の周囲で圧縮される。そのような型10は通常低減された型壁厚を有し、これにより、型の欠陥を防止するべく鋳造時に微粒子の支持媒体30の適用が要求される。しかしながら、そのような肉薄なシェル・モールドは、型予熱炉からの取り払いおよび支持媒体30による包囲の後に、より厚みのある壁部のシェル・モールドよりも迅速に冷える。この迅速な冷えにより、鋳物時により低い型温度となる。低い型壁部の温度は、特に肉薄な鋳造時に、誤実行、収縮、ガスの閉じ込め、および熱間亀裂のような欠陥に寄与する。したがって、型壁部12の温度は、高温ガス源80から耐火導管11を通したモールド・キャビティ20内への、およびガス透過性型壁部を通した支持媒体30内への、また、ガス通気孔26を通した支持媒体30内への高温ガス60の流れによって所望の範囲に戻るように高められる。高温ガスのこのフローは、上述したような型壁部12の外側の圧力よりも高い圧力がモールド・キャビティ20内に生成されることによって生じる。シェル・モールド10が所望の温度に達した後に、高温ガス60のフローは中断し、溶融金属は、再加熱されたモールド・キャビティ20内で鋳造される。
【0033】
図1乃至7を参照して、一実施形態において、結合耐火物成形型10を形成する方法100が示される。方法は、ここに開示されるような熱により取り払い可能か散逸材料を含む散逸パターン・アセンブリ40のような散逸パターン32を形成する工程110を含む。方法100は、ここに開示されるような型壁部12を含む耐火物成形型10を形成する工程110をさらに含む。型壁部12は、ここに開示されるように耐火材料14を含み、スプルー16、ゲート18、およびモールド・キャビティ20を形成する。型10はパターン・アセンブリ40のような散逸パターン32によって形成される。ゲート18は、スプルー16内に開放されるゲート入口22およびモールド・キャビティ20内に開放されるゲート出口24を有する。方法100は、型壁部12を通して延びるガス通気孔26を形成する工程130をさらに含む。またさらに、方法100は、ここに開示されるようなガス透過性カバー28によりガス通気孔26を覆う工程140を含む。
【0034】
散逸パターン32の形成工程110は、ここに開示されるように複数のパターン部をパターン・アセンブリ40に組み立てる工程を含む。散逸パターン32の熱により取り払い可能な材料33または散逸材料33は、ろうやポリマ、あるいはその組み合わせを含む。パターン部は、パターン形成に通常使用されるような接着剤および溶融ろうの使用を含む任意の適切な組み立て方法により組み立てられる。散逸パターン32を形成する工程110は、スプルー入口48と流体連通するとともに該スプルー入口48からスプルー出口に延びるスプルー16に位置される散逸パターン32の一部にスプルー・チャネル56を形成する工程と、スプルー出口カバー52によりスプルー出口54を覆う工程とをさらに含み、スプルー出口カバーは、スプルー出口54を覆うとともにスプルー16からカバーの外側表面に対して設けられる支持媒体30を排除するように構成される。ここに開示されるように、スプルー出口カバー52はガス透過性カバーあるいはガス不透性カバーを含む。スプルー出口カバー52がガス不透性カバーを含む場合に、方法100は、パターン・アセンブリ40などの散逸パターン32に通気孔チャネル58を形成する工程をさらに含む。通気孔チャネル58は、スプルー・チャネル56と流体連通するとともにスプルー・チャネル56からガス通気孔26に延びる。一実施形態において、通気孔チャネル58を形成する工程110、およびガス通気孔26を形成する工程130は、型壁部12およびパターン32を通してスプルー・チャネル56内に開放される穴をドリリングにより形成する工程を含む。
【0035】
耐火物成形型10を形成する工程120は、ここに開示されるように、パターン・アセンブリ40のような散逸パターン32上に結合セラミックを設ける工程を含む任意の適切な態様および任意の適切な方法で行われる。結合セラミックを設ける工程は、ここに開示されるように、無機質バインダに設けられる複数のセラミック粒子、例えばこれらの材料のスラリーを浸漬または他の方法により散逸パターン32上に適用する工程を含む、任意の適切な態様および任意の適切な方法で行われる。上述したように、散逸パターン32上に無機質バインダに設けられる複数のセラミック粒子を適用する工程は、ここに開示されるようにパターン・アセンブリ40のような散逸パターン32上にセラミック粒子および無機質バインダの複数の連続層を適用する工程を含む。これは、ここに開示されるように、例えば、無機質バインダに設けられるセラミック粒子のスラリーにパターン・アセンブリ40を浸漬し、層を形成してこの層を乾燥させ、続いて予め定められた数の層のためにこのプロセスを繰り返す工程を含む。
【0036】
型壁部12を通して延びるガス通気孔26を形成する工程130は、型壁部12を通して穴を形成する工程を含む任意の適切な態様で、かつ任意の適切な方法により行われる。型壁部12を通して穴を形成する工程は、ここに開示されるように、ゲートやスプルーに穴をドリリングによって形成する工程を含む、型壁部12を通して穴をドリリングによって形成する工程を含む任意の適切な態様で、かつ任意の適切な方法により行われる。さらに、これは、複数のガス通気孔26を形成する工程130を含み、これは、型壁部12を通して複数の穴をドリリングによって形成するなどしてゲート18またはスプルー16、あるいはゲート18およびスプルー16の両方に複数のガス通気孔26を形成する工程を含む。ここに開示されるように、型壁部12を貫通して複数の穴をドリリングにより形成する工程は、各々が予め定められた穴位置および予め定められた穴径を有する複数の予め定められた数の穴をドリリングにより形成する工程を含む。ドリリング工程は、予め定められた数の穴、予め定められた穴位置、および予め定められた穴径を、型内で略一様な熱応答特性を得られるように設定する工程を含む。予め定められた応答特性を得る工程は、パターン32の熱により取り払い可能な材料33を取り払うべくスプルー16のスプルー入口48内に、高温ガス源80のような熱源から高温ガス60のような熱を加えることにより、型10を加熱する工程を含み、略一様な熱応答特性は、
図6に示すようなモールド・キャビティ20の略一様な温度を含む。
【0037】
ガス透過性カバー28によりガス通気孔26を覆う工程140は、ガス通気孔26を覆うために型10の外側表面42上に耐火金属製スクリーンまたは多孔質の耐火材料を設ける工程を含む。多孔質の耐火材料を設ける工程は、ここに開示される方法で型の外側表面42上に多孔質の耐火織物46を設ける工程を含む。
【0038】
図1乃至6、および
図8を参照して、結合耐火物成形型10を使用する方法200が示される。型を使用する方法200は、ここに開示されるような耐火物成形型10を形成する工程210を含む。型10は、熱により取り払い可能な材料33を含む散逸パターン32上に設けられる型壁部12を含み、型壁部12は、耐火材料14を含むとともにスプルー16、ゲート18およびモールド・キャビティ20を形成する。ゲート18は、スプルー16内に開放されるゲート入口22およびモールド・キャビティ20内に開放されるゲート出口24、型壁部12を通して延びるガス通気孔26、並びにガス通気孔26を覆うガス透過性耐火材料46を有する。散逸パターン32は、スプルー入口48に連通するとともにスプルー出口54に向かって延びるスプルー・チャネル56を有するスプルー部を有する。方法200は高温ガス60で耐火物成形型10を加熱する工程220をさらに含み、高温ガス60の一部はガス通気孔26を通して耐火物成形型10から排出される。
【0039】
加熱工程220は、ここに開示されるように、任意の適切な加熱法あるいは加熱装置によって、特にバーナー81のような高温ガス源80を使用することによって、行われる。一実施形態において、加熱工程220は、高温ガス60がガス通気孔26およびガス透過性型壁部12を通過することによって、型10の内側表面43、特にモールド・キャビティ20を含む内側表面43の部分、および外側表面42を加熱する工程を含む。型10の内側表面43は、スプルー入口48内へのバーナー81の排気フローを含む高温ガス60によって加熱される。型10が反重力鋳造によって満たされる所定の実施形態において、スプルー入口48は、型10の底面45上に位置される。型10が重力鋳造によって満たされる所定の別例において、スプルー入口48は型10の上面47上に位置される。一実施形態において、耐火物成形型10は、スプルー出口54を覆うガス透過性スプルー出口カバー52をさらに含む。高温ガス60のフローの第1の部分はカバーを通過し、第2の部分は1つ以上のガス通気孔26および型壁部12を含む(型壁部12はガス透過性を備える)システムの残部を通過する。高温ガス60(例えば高温排気ガス)のフローの第1の部分および第2の部分は、任意の適切な方法で配分される。例えば、一方は他方よりも大きい。ガス通気孔26が複数のガス通気孔26を含む場合、排気フローの第2の部分は、複数のガス通気孔26を通過する。複数のガス通気孔26は、予め定められた数の穴を含み、各穴は、予め定められた穴位置および予め定められた穴径を有する。方法200および加熱工程220は、加熱工程220の間に型10内で略一様な熱応答特性が得られるように、予め定められた数の穴、予め定められた穴位置、および予め定められた穴径を設定する工程をさらに含む。略一様な熱応答特性が得られるように穴、位置、および径を構成する工程は、加熱工程220の間にモールド・キャビティ20内の複数の位置で略一様な温度を保持する工程を含む。一実施形態において、複数の位置で略一様な温度を保持する工程は、モールド・キャビティ20の底部において、およびモールド・キャビティ20の頂部において、あるいは複数の軸線方向に分離された層またはモールド・キャビティ20の層を有する型内で、底部(または下部)の層に位置されるモールド・キャビティ20において、および頂部(または上部)の層に位置されるモールド・キャビティ20において、略一様な温度を保持する工程を含む。別例において、複数の位置で略一様な温度を保持する工程は、径方向に間隔をおいて設けられるモールド・キャビティの層内で、特に、型10の外周の周囲の複数の径方向に分離された位置におけるモールド・キャビティ20内で、略一様な温度を保持する工程を含む。これに代えて、複数の位置で略一様な温度を保持する工程は、軸方向および径方向の両者で間隔をおいて設けられるモールド・キャビティ20内で略一様な温度を保持する工程を含んでもよい。
【0040】
耐火物成形型10がスプルー出口54を覆うガス不透性のスプルー出口カバー52を含む別例において、パターン・アセンブリ40はスプルー・チャネル56と流体連通するとともにスプルー・チャネル56からガス通気孔26に延びる通気孔チャネル58を含み、排気フローの一部は、通気孔チャネル58およびガス通気孔26を通過する。
【0041】
方法は、鋳造用フラスコ31に型を配置する(工程230)とともに鋳造用フラスコ31内の耐火物成形型10の周囲に支持媒体30を設ける工程をさらに含み、これにより、溶融金属がモールド・キャビティ20内で鋳造可能となるのに十分に耐火物成形型10を支持する。型は、熱により取り払い可能な材料33を取り払うために加熱工程220に先だって支持媒体に位置される。ここに開示されるように、支持媒体30は、特に型10が肉薄な型壁部を含むことにより、型10がパターン取り払いおよび鋳造工程の間に自立できず、かつ/または支持媒体30が設けられないと高い 熱損失にさらされる場合に、加熱工程220の間の温度の一様性を含む特有の熱応答を得るために好ましくは使用される。
【0042】
結合耐火物成形型10を使用する方法200は、ここに開示されるようにモールド・キャビティ20内で溶融材料を鋳造する工程240をさらに含む。鋳造工程240は、従来の重力鋳造工程または反重力鋳造工程を含む。これは、型10および鋳造用フラスコ31が鋳造工程の間に回転する遠心鋳造方法を含む、あらゆる種類の重力鋳造法あるいは反重力鋳造法を含む。
【0043】
用語「1つ」および「1つの」は、量の制限を示すものではなく、示した要素の少なくとも1つの存在を示すものである。量に関して使用される修飾語「約」は、記載の値を含み、文脈上示される意味を有する(例えば、所定の量の測定に関連付けられる誤差の程度を含む)。さらに、特に制限がない限り、ここに開示されるすべての範囲は、包括的で、結合可能である(例えば、「約25まで、特に約5乃至約20まで、さらに特に約10乃至15まで」なる範囲は、例えば「約5、約5乃至約25、約5乃至約15」の範囲の終点およびすべての中間値を包含する)。合金組成の組成を挙げる際に使用される「約」の使用は、挙げられた組成のすべてに、範囲から範囲の両終点まで適用される。最後に、特に定義されない限り、ここに使用される技術的および科学的用語はすべて本発明が属する技術における当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。ここで使用されるような接尾辞「(s)」は、これが修飾する用語の単数および複数の両者を含み、従って、その用語の1つ以上を含むことを意図する(例えば、金属は1つ以上の金属を含む)。「一実施形態」、「別例」、「実施形態」などへの明細書の全体にわたる参照は、実施形態に関して開示される所定の要素(例えば、要素、構造体、および/または特性)が、ここに開示される少なくとも1つの実施形態に含まれ、また、他の実施形態にあってもなくてもよいことを示す。
【0044】
本発明は制限された数の実施形態のみに関して詳細に開示されたが、本発明がそのように開示される実施形態に制限されていないことは容易に理解されるであろう。むしろ、本発明は上述していない任意の数の変化、変更、代用、あるいは均等物の構成を包含するように修正することができるが、これは本発明の趣旨および範囲と同程度である。付加的に、本発明の様々な実施形態が開示されたが、本発明の態様は開示される実施形態のうちのいくつかのみを含んでもよいものといえる。従って、本発明は、先の開示によって制限されるとみなされるべきではなく、添付の特許請求の範囲によってのみ制限される。