(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
自己組織化ネットワーク内のネットワークエレメントに関連付けられる性能インジケータがその通常の期待域に向けて収束していないことをレポートするための方法であって、
性能インジケータをモニタリングすることと、
プロセッサにより、第1の性能インジケータ値が前記性能インジケータに関連付けられる値の期待域の外側にあると判定することと、
時間ピリオド、及び前記第1の性能インジケータ値からの許容可能な変動分に従って、前記性能インジケータについての受け入れ可能な値の収束域を定義することと、前記受け入れ可能な収束域は、前記時間ピリオドの満了の後に前記性能インジケータに関連付けられる前記期待域へと収束することと、
第2の性能インジケータ値が定義された受け入れ可能な前記収束域の外側にあると判定することに応じて、レポートを生成することと、
を含み、
前記第2の性能インジケータ値が定義された受け入れ可能な前記収束域の外側にあると判定することは、前記第2の性能インジケータ値が前記第1の性能インジケータ値及び前記許容可能な変動分の和よりも大きいと判定すること、又は前記第2の性能インジケータ値が前記時間ピリオドの満了の後に前記性能インジケータに関連付けられる前記期待域の外側にあると判定すること、のうちの1つを含む、
方法。
第3の性能インジケータ値が前記性能インジケータに関連付けられる前記期待域の内側にあると判定することに応じて、前記性能インジケータのモニタリングを継続するステップ、をさらに含む、請求項1の方法。
第3の性能インジケータ値が定義された受け入れ可能な前記収束域の内側にあると判定することに応じて、前記性能インジケータのモニタリングを継続するステップ、をさらに含む、請求項1の方法。
前記モニタリングするステップは、モニタリング機能に関連付けられる通信インタフェースにより、前記第1の性能インジケータ値の測定結果を受信すること、を含む、請求項1の方法。
前記性能インジケータに関連付けられる値の前記期待域と、定義される受け入れ可能な値の前記収束域と、を記憶するためのメモリ、をさらに備える、請求項8のモニタリングノード。
【背景技術】
【0002】
自己組織化ネットワーク(SON)機能及び自己修復(Self healing)機能は、コンピュータネットワーキングアーキテクチャの分野における既知の技術である。AbdelAziz氏らの“Method and apparatus for self-organizing node groups on a network”というタイトルの米国特許第7,461,160号、Zhou氏の“Self-organized network setup”というタイトルの米国特許第7,788,707号、及びGessner氏らの“Self-Organizing Communications Network And Method For The Operation Thereof”というタイトルの米国特許出願公開第2011/0122851号を含むいくつかの異なる参考文献が、この分野の原理を教示している。“Telecommunication management; Self-Organizing Networks (SON); Self-healing concepts and requirements”というタイトルの3GPP TS32.541において、さらなる情報を見出すことができる。
【0003】
SON及び自己修復の技法は、ネットワーク内の観測される問題を克服するために、ネットワーク構成パラメータ(CP)を自動化されたやり方で調整することを可能とするように設計される。典型的には、この技法は、分散型の自律的なコンピューティング処理及び機能を用いて実行される。ネットワーク(又はサブネットワーク)のステータス及び(性能インジケータ(PI)として参照されることになる)性能が(グローバルに又は定義されるノード群で、のいずれかで)測定され及び観測され、ネットワークを最適化し及びエラーを修復し又は回復するために、CPのセットが動的に調整される。典型的には、調整されるCPは、ネットワーク事業者により設定される何らかのポリシー目標を達成するために行われる。
【0004】
モバイル通信ネットワークの複雑さが増加するにつれ、LTE(Long Term Evolution)ベースのネットワークにおいて問題に対し修復を行うネットワークの能力が非常に望ましいものとなった。LTEネットワークにおけるSONケイパビリティのための要件は、3GPPリリース8技術仕様RS36.902において定義されている。
【0005】
典型的な大規模な通信ネットワークは、多様なベンダのネットワークセグメントから構成され得る。ノードベンダは、自身のセグメントについてSON及び自己修復機能を提供するはずである。ネットワークセグメントは他の複数のセグメントと接続することから、異なるセグメントで協調無しに動作する多様なSON及び自己修復機能がネットワークリソースを奪い合い、それらの個々の目標の達成に失敗するかもしれない。各機器ベンダは、多様な構成パラメータを調整することができ、多くの場合、問題を解決するためにそれらを調整するやり方は異なる。これは、同一問題を解く発散的なメカニズムに帰結し得る。
【0006】
SON及び自己修復機能は、ネットワーク内の異なるセグメントの間の潜在的な競合(conflict)を解決し得る前に、競合が生じようとしており又は発生したと判定することができることがまず必要である。
【0007】
上で注記したように、慣例では、SONケイパビリティ又は自己修復ion(F)は、「システム」と呼ばれる管理されるノード及び/又はネットワーク(若しくはサブネットワークのステータスをモニタリングする。そして、Fは、システムのステータスが所与の目的(objective)又はポリシー目標(policy goal)を満足させるかを評価する。不満足であれば、Fは関係するシステムのパラメータを調整する。このとき、モニタリング、評価及び調整というサイクルが再度始まる。効率性、コスト及びエラー率の低さを含む様々な異なる理由で、このサイクルを人間のオペレータの介在無しに遂行することが、多くの事業者により好まれている。
【0008】
大規模なシステムは、一度にアクティブとなる複数のFを有するであろう。人間のオペレータ及び様々なOAM(operational and maintenance)アプリケーションは、F群がアクティブか否かには依存せずに、必要であればシステムパラメータを構成するであろう。
【0009】
上で注記したように、異なる複数の問題が生じ得る。コーディネータの不在下では、多様なFが競合する手法でシステムを構成することを試みかねない(例えば、多様なFがシステムパラメータを異なる値を用いて構成しようと試みるなど)。これは、あるFが別のFが問題を解消しようとして既に調整したパラメータを修正することに帰結する。コーディネータの存在下でも、Fに与えられたポリシー若しくはガイドラインが競合する目標を内包し、又はFがバグフリーでない場合には、多様なFがシステムを競合する手法で構成しようと試みるかもしれない。例えばエネルギー節約のための指示といった、最初のFにより計算される通りの(パラメータ調整のための)構成指示は、ネットワーク障害を修復することを優先する指示といった、他のFにより発行される構成指示と競合し得る。システムを管理する人間のオペレータ又はOAMアプリケーションが、これらFにより発行された指示と競合する構成指示を発行するかもしれない。
【0010】
上述したF群、人間のオペレータ及びOAMアプリケーションを、“アクタ(Actors)”と呼ぶことができる。目標の競合する複数のアクタが使用される場合、CP又はPIの値は発振するであろう。1つのアクタが使用される場合、CP又はPIの値はやはり発振し得る(例えば、Fが最初にアクティブになった時にシステムのCPを過補償又は補償不足のいずれかにし得ることで、CP又はPIの値の発振に帰結する)。これは通常の状況である。
【0011】
問題は、システム上で目標の競合する複数のアクタが一度に動作していることに起因してCP又はPIの値が発振しているかを知得するための信頼できる手法を事業者が有しないことである。アクタはバグ若しくはエラーを有し、又はアクタは正常に動作している。
【0012】
従って、上述した問題を軽減し又は緩和するシステム及び方法を提供することが望ましいであろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、従来技術の少なくとも1つの欠点を軽減し又は緩和することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の観点では、自己組織化ネットワーク内のネットワークエレメントに関連付けられる性能インジケータがその通常の期待域に向けて収束していないことをレポートするための方法が提供される。性能インジケータはモニタリングされ、プロセッサにより、第1の性能インジケータ値が上記性能インジケータに関連付けられる値の期待域の外側にあると判定される。上記性能インジケータが値の上記期待域に復帰すべき時間ピリオド、及び上記第1の性能インジケータ値からの許容可能な変動分に従って、受け入れ可能な値の収束域が上記性能インジケータのために定義される。第2の性能インジケータ値が定義された受け入れ可能な上記収束域の外側にあると判定することに応じて、レポートが生成される。
【0015】
本発明の第1の観点の一実施形態では、上記第2の性能インジケータ値が上記第1の性能インジケータ値と上記許容可能な変動分との和よりも大きいことが判定される。代替的な実施形態では、上記時間ピリオドの満了の後に、上記第2の性能インジケータ値が上記性能インジケータに関連付けられる上記期待域の外側にあることが判定される。
【0016】
他の実施形態では、上記方法は、第3の性能インジケータ値が上記性能インジケータに関連付けられる上記期待域の内側にあると判定することに応じて、上記性能インジケータのモニタリングを継続すること、を含み得る。代替的な実施形態では、上記方法は、第3の性能インジケータ値が定義された受け入れ可能な上記収束域の内側にあると判定することに応じて、上記性能インジケータのモニタリングを継続すること、を含み得る。
【0017】
他の実施形態では、上記許容可能な変動分は、可変値である。上記許容可能な変動分の値を、上記時間ピリオドにわたって減少させることができる。
【0018】
他の実施形態では、定義される受け入れ可能な上記収束域は、上記時間ピリオドの満了の後に上記性能インジケータに関連付けられる上記期待域へと収束するように、定義され得る。
【0019】
他の実施形態では、上記モニタリングするステップは、モニタリング機能に関連付けられる通信インタフェースにより、上記第1の性能インジケータ値の測定結果を受信すること、を含み得る。
【0020】
本発明の第2の観点では、通信インタフェースと処理エンジンとを備えるモニタリングノードが提供される。通信インタフェースは、第1の性能インジケータ値及び後続する第2の性能インジケータ値を受信するために構成される。処理エンジンは、第1の性能インジケータ値が上記性能インジケータに関連付けられる値の期待域の外側にあると判定する、ために構成される。処理エンジンは、上記期待域に復帰するための時間ピリオド、及び上記第1の性能インジケータ値からの許容可能な変動分に従って、受け入れ可能な値の収束域を定義する。処理エンジンは、第2の性能インジケータ値が定義された受け入れ可能な上記収束域の外側にあると判定することに応じて、レポートを送信するように上記通信インタフェースへ指示する、ように構成される。
【0021】
本発明の第2の観点の一実施形態では、上記処理エンジンは、上記第2の性能インジケータ値が上記第1の性能インジケータ値と上記許容可能な変動分との和よりも大きいと判定することに応じて、レポートを送信するように上記通信インタフェースに指示する。代替的な実施形態では、上記処理エンジンは、上記時間ピリオドの満了の後に、上記第2の性能インジケータ値が上記性能インジケータに関連付けられる上記期待域の外側にあると判定することに応じて、レポートを送信するように上記通信インタフェースに指示する。
【0022】
他の実施形態では、上記許容可能な変動分は、可変値である。上記許容可能な変動分の値を、上記時間ピリオドにわたって減少させることができる。
【0023】
他の実施形態では、上記処理エンジンは、上記時間ピリオドの満了の後に、上記性能インジケータに関連付けられる上記期待域へと収束するように、受け入れ可能な上記収束域を定義する。
【0024】
他の実施形態では、上記モニタリングノードは、上記性能インジケータに関連付けられる値の上記期待域と、定義される受け入れ可能な値の上記収束域と、を記憶するためのメモリ、をさらに含むことができる。
【0025】
添付図面と併せて本発明の固有の実施形態の以下の説明を検討すれば、本発明の他の観点及び特徴が当業者に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
次に、添付図面を参照しながら、単に例示の手法によって、本発明の実施形態について説明する。
【0027】
【
図1】PIタイプ1について期待される値を例示するグラフである。
【
図2】PIタイプ2について期待される値を例示するグラフである。
【
図3】PIタイプ3について期待される値を例示するグラフである。
【
図4】PIタイプ1についてのAOPを例示するグラフである。
【
図5】PIタイプ2についてのAOPを例示するグラフである。
【
図6】PIタイプ3についてのAOPを例示するグラフである。
【
図7】PIタイプ1についての放物線状AOPを例示するグラフである。
【
図8】競合を検出するための方法の例示的な実施形態を示すフローチャートである。
【
図9】競合を検出するための方法の例示的な実施形態を示すフローチャートである。
【
図10】
図9の方法の例示的な動作を示すグラフである。
【
図11】本発明のシステムの複数のエレメントのインタラクションを例示するブロック図である。
【
図12】単一の値について争う複数のアクタのインタラクションを例示するグラフである。
【
図13】単一の値について争う複数のアクタのインタラクションを例示するグラフである。
【
図14】単一の値について争う複数のアクタのインタラクションを例示するグラフである。
【
図15】単一の値について争う複数のアクタのインタラクションを例示するグラフである。
【
図16】例示的なAOPにおける放物線間の水平対称軸を例示している。
【
図17】例示的なAOPにおける放物線間の垂直対称軸を例示している。
【
図18】本発明の一実施形態を例示するフローチャートである。
【
図19】例示的なモニタリングノードを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、2つ以上の異なる自己組織化及び自己修復ネットワーク機能の間の競合を検出するためのシステム及び方法を対象とする。
【0029】
添付図面に従って付番された特定のエレメントへの参照が以下でなされ得る。以下の議論は、その性質上例示的であって、本発明の範囲の限定として受け取られるべきではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲において定義されており、以下に説明する実装の詳細により限定されるものと見なされるべきではなく、当業者には理解されるように、エレメントを等価の機能エレメントに置き換えることにより、実装の詳細を修正することができる。
【0030】
“システム”は、概して、その構成パラメータ(CP)及び性能インジケータ(PI)により特徴付けられることができる。CPのいくつかの例は、ハンドオーバ閾値、電力設定、無線リソース管理(RRM)処理に影響するパラメータ、物理チャネル(PCH)リソース設定、無線アクセスチャネル(RACH)関連パラメータ、周波数(例えば、EARFCN(E-UTRA Absolute Radio Frequency Channel Number))、物理セルID(pci)、公衆地上モバイルネットワークID(plmnIdList)、トラッキングエリアコード(TAC)を含む。LTEについてのPIの例は、アクセス可能性(Accessibility)、維持力(Retainability)、完全性(Integrity)、可用性(Availability)及び移動性(Mobility)を含む。PIのいくつかの例は、様々なインタフェース上での接続確立試行及び接続確立成功、セル利用不能時間、ハンドオーバ試行及びハンドオーバ成功、などを含む。
【0031】
ポリシー目標を、PI値のセットとして表現することができる。前提として、ネットワーク事業者は所望のPI値のセットを有し、又は、ネットワーク事業者は所与の各PIについて適切な若しくは正確な値を知得している。事業者は、それら期待されるPI値が達成されるようにアクタが動作してシステムを構成するであろうことを前提とする。それが当てはまることを保証するために、モニタリング機能(モニタ部M)を導入して事業者の前提が正確であるか否かを判定することができる。
【0032】
複数の異なるPI及び複数の異なるアクタを有するネットワーク事業者は、モニタ部(M)を導入して、Mのクライアント(これ以降、クライアントという)から、特定のシステムPIの通常期待される複数の値を経時的に受け取ることができる。これを、PIの期待域(expected range)と称する。追加的に、Mを用いて、識別されるPIの値をモニタリングし、それらが期待域により定義される境界の外側にあるかを判定することができる。観測されるPIの値が期待域の外側にある場合、Mは、そのクライアントへ(例えば、警告(warning)又は警報(alert)を送信することにより)状況を通知することになる。
【0033】
当業者は、警告に対するクライアントからの応答が、複数の様々な手法で決定され得るものであり、警告が生成されるやり方には密接に関連しないことを理解するであろう。Mはスタンドアローンのエンティティとして議論されるが、当業者は、Mを双方のFを含む複数の異なるノードに組込み、又はOAMシステム内に組み込むことができることを理解するであろう。期待域の使用は、考慮されるパラメータの値の見込みを事業者が有している限り、ここで議論されるようなPIとは別の、他のタイプのパラメータにも適用されることができる。
【0034】
また、ネットワーク事業者は、PIについて受け入れ可能な発振パターン(AOP)を定義することができる。AOPは、PI及びCPの値に作用するアクタが協調的に動作しているか又は互いに競合しているかを判定することを可能とする。PI及びCPの値をモニタリングして、受け入れ可能な値のセットへの収束が進行中であるかを判定することができる。典型的には、事業者は、アクタがシステムを適切に構成するであろうと想定し得る。CPが構成されるべき正確な値をモニタ部及び/又は事業者が知得することを要する代わりに、モニタ部は、AOPを用いて、アクタがCPを適切に構成するであろうという前提が正しいか否かを判定することができる。
【0035】
モニタ部(M)を用いて、(観測されるCP値の)発振の大きさを、クライアントの所与の最大値に対して測定することができる。前者が後者よりも大きければ、Mはクライアントに状況を通知する(例えば、CPを適切な値に設定することに関してアクタ群が協調的に働いていなそうである、など)。
【0036】
観測されるPI値が期待域の外側にあって、但し定義されるAOPレンジの内側にあれば、モニタ部は、クライアントへ通報することを要しない。これにより、ネットワークに自己修復又は自己組織化のための十分な時間を許容することができ、事業者の介入を要することなく、PIが受け入れ可能な値のレンジへと収束することが可能となる。
【0037】
カウンタ又はキー性能インジケータとして知られることもある、システムのPIを用いて、システムの振る舞いのある様相を明らかにすることができる。システムが手動で管理され、Fにより管理され又はその2つの組合せにより管理されているかによらず、事業者は、PIの値に関して2通りの見込み(expectation)を有することができる。第一に、PIは正確なシステムの振る舞いを反映する定義される期待域(E_PIという)の内側に入るという見込みがある。第二に、PI値がE_PIから逸脱し始めた(例えば、その期待域の外側に出た)場合に、事業者は、対象のPI値が特定の時間ピリオドの間にE_PIのレンジ内へと戻るようにF又は人間のオペレータがシステム構成値に対する修復のためのアクションをとること、を見込むことができる。
【0038】
例示的な3つのタイプのPIが存在し、それらが
図1、
図2及び
図3に描かれている。観測されるPI値(即ち、ドット)がグラフ上にプロットされており、グラフは、時間を測る横軸100と、PI値を測る縦軸102とを有する。
【0039】
図1は、PIの第1のタイプ(PIタイプ1)についての値の期待域を例示するグラフである。PIタイプ1についての事業者の見込みは、全ての観測されるPI値が時間にわたって上界104及び下界106の内側にあるべきということである。
図2は、PIの第2のタイプ(PIタイプ2)についての値の期待域を例示するグラフである。PIタイプ2についての事業者の見込みは、全ての観測されるPI値が時間にわたって下界108の上側にあるべきということである。
図3は、PIの第3のタイプ(PIタイプ3)についての値の期待域を例示するグラフである。PIタイプ3についての見込みは、全ての観測されるPI値が時間にわたって上界110の下側にあるべきということである。
【0040】
SONの動作及びFが収束を引き起こすであろう尤度の解析の実行において、Mのクライアントは、PIのリストを識別することができる。そのPIは、経時的に変化し、収束があれば変化量は受け入れ可能域又はAOPの範囲内に収まるであろう。識別された各PIについて、クライアントはPIタイプに従ってそのAOPを定義する。1つの実施形態では、AOPは、PI値の第1の観測される変動分(deviation)で開始する。上で注記したように、事業者は、受け入れ可能な若しくは正確なPI値を、知得し又は定義済みとなるであろう。
【0041】
図4は、PIタイプ1についての例示的なAOPを示している。PIについての事業者の期待値であるE204、及びEの上下の許容可能な変動分であるD1 206により、上界200及び下界202が定義される。値T1 208は、PI値が当該PIについての期待域の内側へ再び収まることを許容する時間である。D2 210は、第1の観測される変動分212に対して相対的な、受け入れ可能であると見なされる追加の変動分である。このAOPの境界200及び202は、時間ピリオドT1 208の間に観測される変動分がPIの期待域へと収束することを許容する。この例示的なAOPは、E204により定義される軸に関して対称的である。
【0042】
図5は、PIタイプ2についての例示的なAOPを示している。期待値E216により下界214が定義されている。D2 218は、第1の観測される変動分220に対して相対的な、受け入れ可能であると見なされる追加の変動分である。値T1 222は、PI値が下界214の上側へ収束することを許容する時間である。
【0043】
図6は、PIタイプ3についての例示的なAOPを示している。期待値E226により上界224が定義されている。D2 228は、第1の観測される変動分230に対して相対的な、受け入れ可能であると見なされる追加の変動分である。値T1 232は、PI値が上界224の下側へ収束することを許容する時間である。
【0044】
図4〜
図6に関連して上で議論した3つの例示的なAOPは、時間ピリオドT1にわたってPI値が線形的に改善する(変動した値から適切な値へと移る)ことをクライアントが見込むようなPIにとって適切である。その代わりに、PI値の非線形的な改善をクライアントが見込むようなPIも存在する。
図1に反映されたPI値の例をとり、但しクライアントは改善が放物型の方程式に従うであろうとの見込みを表現する。
図7は、放物型の方程式の1つの例示的な形式を示している。
図4に関して議論したのと同様に、上界234及び下界236は、期待値E238及び許容可能な変動分D1 240により定義される。D2 242は、第1の観測される変動分244に対して相対的な、受け入れ可能であると見なされる追加の変動分である。値T1 246は、PI値が当該PIについての期待域の内側へ再び収まることを許容する時間である。この形式は、T1 246の開始時に改善が大きいという見込みを表現している。
【0045】
PI値の改善の見込みを表現する放物型の方程式の使用は、ここで説明したPIの3つのタイプ全てに適用可能である。放物型の境界のさらなる図示は、簡潔な議論の目的のために省略されているが、当業者によって良好に理解されるであろう
【0046】
図8は、上で議論したようなAOP及びPIを用いたSON間の競合を検出する例示的な方法を示すフローチャートである。処理は、モニタ部Mの初期化で開始される(ブロック300)。クライアントは、モニタリングされるべきPI、PIのタイプ、及びAOPを生成するために要する任意のパラメータを識別する(ブロック310)。クライアントは、PIタイプ1についてパラメータT1、E、D1及びD2を供給し、PIタイプ2及びPIタイプ3についてパラメータT1、E及びD2を供給し得る。そして、モニタ部Mは、ミニMのセットを生み出し、各ミニMは識別された1つのPIのモニタリングに責任を有する(ブロック320)。代替的な実施形態では、単一のMのプロセスがPIのセットをモニタリングするが、開示されるやり方との動作におけるその相違は当業者には明らかであろう。そして、インスタンス化されたミニMは、PI値を読み取る(ブロック330)。ブロック340において、AOPが不在であり且つPIの値が通常の境界(例えば、
図1に例示したデータ点:PIタイプ1についての期待値、
図2:PIタイプ2についての期待値、
図3:PIタイプ3についての期待値)の外側にある場合には、Mは、当該PIについてのAOPを生成し(ブロック350)、処理はPI値の読み取りへと戻る(ブロック330)。AOPが不在であって値が通常の境界の内側にあれば(ブロック360)、プロセスはやはりPI値の読み取りへと戻る(ブロック330)。
【0047】
ブロック370において、AOPが生成済みであり上記PIのために存在し、且つAOP境界(例えば、
図4に示したデータ点:PIタイプ1についてのAOP、
図5:PIタイプ2についてのAOP、
図6:PIタイプ3についてのAOP)の外側に値があると判定され、状況がクライアントへレポートされる(ブロック380)。処理は、オプションとして(図示したように)この時点で終了してもよく、又はPIの読み取りへと戻ることもできる(図示せず)。AOPが存在し値がAOP境界の内側にある場合(ブロック390)、処理は適切に動作していると想定することができ、PIの読み取りへと戻る(ブロック330)。
【0048】
当業者は、システムの構成パラメータ(例えば、アンテナの傾き、送信電力及びアンテナベアリング)の値の設定によってシステムの振る舞いが制御されることを理解するであろう。それら値の設定の間の競合を検出するために、
図9に例示したような以下の処理に取り組むことができる。初めに、モニタ部Mがインスタンス化される(ブロック400)。クライアントは、CPを識別する(ブロック410)。この例のために、CPはスカラー値であろう。クライアントは、当該CPの値の、時間単位TのN個のインターバルとして定義される特定された時間ピリオドの間の、Maxという許容最大変化を供給する。そして、モニタ部Mは、ミニMのセットを生み出し、1つのミニMは識別された1つのCPのモニタリングに責任を有する(ブロック420)。当業者は、上で議論したように、ミニMの使用が設計上の選択であって、様々な数のMを使用することが等しく可能であることを理解するであろう。ミニMは、関連するCPの値を読み取る(ブロック430)。次の時間インターバルにおいて、それは新たなCPの値を読み取る(ブロック440)。そして、新たなCP値と前回のものとの間の差分が計算される(ブロック450)。N個のインターバルにわたって計算された全ての差分の合計がMax値を上回る場合(ブロック460)、状況がクライアントへレポートされる(ブロック470)。オプションとして、処理はこの時点で停止する。インターバルの数がN個を上回ると(ブロック480)、モニタ部は、最古のインターバルの差分を破棄し(ブロック490)、新たなCP値の読み取りへと戻る(ブロック440)。
【0049】
図10は、
図9の方法の例示的な動作を示すグラフである。この例において、N=7である。観測されるCP値500は、時間軸に対してプロットされている。7個のインターバルの各々において観測される差分は、10、20、10、25、20、5及び5であり、合計で95となる。Maxが95よりも大きい場合、モニタ部は最古の差分、即ち10を破棄し、インターバル9において読み取りを行い、差分の和を再び集計し、そしてMaxに対するチェックを行うことになる。Maxが95よりも小さい場合、モニタ部はクライアントへレポートを行うことになる。
【0050】
図11は、例示的なシステムのブロック図である。システムは、ネットワーク又はサブネットワークということのできる、管理下にあるノードの集合である。一例は、無線アクセスネットワークである。モニタ部M510は、ネットワーク内の単一のノードに物理的に位置することができ、又はネットワーク内で地理的に分散されることのできる、モニタリング機能又は論理的なエンティティである。クライアント520は、モニタ部510とのインタラクションを行うエンティティ(例えば、ネットワーク事業者)である。ミニM530a、530b、530cは、前に説明したように、固有のPIについてモニタ部510により生成されるモニタリング機能を表現する。ノード540a及び540bは、モニタ部510及び/又はミニM530a〜cによりモニタリングされるシステムエレメントである。ノードの例は、無線基地局又はスイッチを含む。各ノード540a及び540bは、構成パラメータCPと性能インジケータPIとを有することができる。クライアント20は、特定のCP及び/又はPIを観測するリクエストをモニタ部510へ送信する。モニタ部510は、責任を有するCP又はPIの値を読み取る複数のミニM530a〜cを生成し得る。ミニM530a〜cは、エラー(例えば、観測されたPI値がAOP境界の外側にある)を検出した場合に、クライアント520へ通知を行うであろう。
【0051】
上述した方法及び対応するシステムの実装は、マルチベンダ環境で使用されることができる。モニタ部Mのサービスを提供するエンティティは、SONネットワークサブセットのいずれかのプロバイダのうちの1つでなくてもよい(即ち、システムは、SONケイパビリティのベンダでなくてもよく、関与する管理下ノードのベンダでなくてもよい)。また、理解されるべきこととして、モニタ部Mの機能性を、SONネットワークのうちの1つの内部のノード内に、複数の異なるSONネットワークの支配下のノード内に、又はSONネットワークセグメントのいずれかの外部に組み込むことができる。
【0052】
次に、競合する自動化されたアクタにより制御されるシステムにおいて生じ得る予期される発振パターンを説明するために、例示的なグラフのセットが議論される。
図12は、2つのアクタが同じパラメータ550を調整しようと試行している典型的なシナリオを示している。このケースでは、1つのアクタはパラメータを値「4」に設定することを希望し、他のアクタは当該パラメータを値「5」に設定することを希望する。
【0053】
図13は、2つのアクタが同じパラメータ560を調整しようと試行しているシナリオを示しており、定義される境界570(例えば、設定することを許容される最大値)が存在する。このケースでは、1つのアクタはパラメータを値「6」に設定することを希望し、他のアクタは当該パラメータを値「10」に設定することを希望する。
【0054】
図14は、2つのアクタが同じパラメータ580を調整しようと試行し、異なるタイムスケールで動作しているシナリオを示している。このケースでは、1つの機能はパラメータを値「10」に設定することを希望して10秒ごとに値を増分し、他のアクタは当該パラメータを値「3」に設定することを希望して値を1時間に1回設定し得る。
【0055】
図15は、あるアクタがパラメータ590を制御しており、外部影響がパラメータ590の値を変化させるシナリオを示している。このケースでは、アクタはパラメータを値「6」に設定することを希望し、一方で人間のオペレータが当該パラメータを値「0」に設定する。
【0056】
次に、最初に
図7に関して説明した放物線関数について、より詳細に説明する。放物線の標準的な定義では、焦点と呼ばれる所与の点と準線(平面上の対応する直線)とが必要とされる。焦点及び準線から等距離にある平面上の点の軌跡が、放物線として定義される。
図7に基づいて、
図16は2つの放物線である放物線1 600及び放物線2 602を識別している。
【0057】
放物線1 600について、第1の観測される変動分244と許容可能なD2変動分242との和が、(0,K)にある。そして、交点604は、(0,2E K)にある。クライアントは、D2、E、D1、及びX軸の単位の観点での焦点半径606を、放物線1 600の定義を完全なものとするためにMに提供し得る。クライアントは、T1 246を提供しなくてよい(その値は、放物線1と軸E−D1との切片である)。放物線2 602は、放物線1 600の鏡映(reflection)であり、放物線1 600及び放物線2 602についての焦点半径は同一である。従って、クライアントは、1つの焦点半径のみを提供すればよい。
【0058】
上の形式の放物型方程式は、T1 246の初期において改善が大きいという自身の見込みをクライアントが表現することを可能とする。この形式を、“水平対称軸(horizontal axis of symmetry)”と呼ぶ。交点604及び焦点606は、水平線を形成する。
【0059】
“垂直対称軸(vertical axis of symmetry)”と呼ばれる他の形式は、T1 246の初期において改善が小さいという自身の見込みをクライアントが表現することを可能とする。垂直対称軸のそうした1つの例が
図17に示されている。
【0060】
放物線3 608について、同じサンプルを用いて、第1の観測される変動分244と許容可能なD2変動分242との和が、(0,K)にある。そして、交点612は、(0,2E−K)にある。クライアントは、D2、E、D1、及びY軸の単位の観点での焦点半径614をMに提供する。クライアントは、T1 246を提供しなくてよい(その値は、放物線3 608と軸E−D1との切片である)。この形式では、交点612及び焦点614が垂直線を形成する。放物線4 610は、放物線3 608の鏡映であり、放物線3 608及び放物線4 610についての焦点半径は同一である。従って、クライアントは、1つの焦点半径614のみを提供すればよい。
【0061】
図18は、本発明の一実施形態を例示するフローチャートである。処理は、ステップ700において、性能インジケータをモニタリングすることにより開始する。ステップ700は、マネージャ又はクライアントからのリクエストの受信に応じて実行され得る。リクエストは、オプションとして、モニタリングのための特定のノード及び/又はパラメータを示すことができる。ステップ710において、第1の観測される性能インジケータ値が期待域の外側にあることが判定される。性能インジケータに関連付けられる値の期待域は、予め設定されてもよく、又はクライアントから受信されてもよい。
【0062】
ステップ720において、上記性能インジケータについての受け入れ可能な値の収束域が定義される。受け入れ可能な収束域は、性能インジケータ値が期待域に復帰するための時間ピリオド、及び、当該時間ピリオドの期間中の第1の観測される性能インジケータ値からの許容可能な変動分に従って定義され得る。収束域は、線形関数として、又は放物線関数として定義され得る。受け入れ可能な収束域は、上記時間ピリオドの満了の後に上記性能インジケータに関連付けられる通常の期待域への収束がなされるように定義され得る。オプションとしての実施形態では、許容可能な変動分は、可変値として設定されることができ、上記時間ピリオドの持続期間を通じて減少させられ得る。
【0063】
ステップ730において、第2の観測される性能インジケータ値が受け入れ可能な収束域の外側にあることが判定される。これは、第2のPI値が第1のPI値と許容可能な変動分との和よりも大きいと判定することを含んでもよい。また、これは、第2のPI値が時間ピリオドの満了の後に性能インジケータに関連付けられる期待域の外側にあると判定することを含んでもよい。
【0064】
第2のPI値が定義される受け入れ可能な収束域の外側にあるという判定に応じて、ステップ740においてレポートが生成される。生成されたレポートは、クライアントへ送信され得る。
【0065】
図18には示されていないオプションとしての実施形態では、第3のPI値が観測され得る。第3のPI値が性能インジケータに関連付けられる期待域の内側にあるという判定に応じて、処理はステップ700へ戻り、性能インジケータのモニタリングが継続される。また、処理は、第3のPI値が定義される受け入れ可能な収束域の内側にあるという判定に応じてステップ700へ戻り、性能インジケータのモニタリングを継続してもよい。
【0066】
当業者は、モニタ部Mを、分散コンピューティングプラットフォームを含む汎用コンピュータのプラットフォーム上で実行される機能として提供し得ることを理解するであろう。モニタ部Mは、上で議論した機能群を実行するために使用可能な複数の機能エレメントを含んでよく、それは、値を測定し又は読み取るエレメント、読み取った値が境界の内側に入るのかを判定するエレメント、さらには境界を設定する機能エレメント及び読み取った値の関数として値を判定する機能エレメントを含む。上述した機能エレメントの動作に基づいてレポーティング機能エレメント及びアラート機能エレメントが起動され得る。当業者は、汎用のハードウェア上で実行されるソフトウェア、上記目的のために具体的に設計された特殊目的のハードウェア、ハードウェアにより実行されるファームウェア、及び上の任意のものの組合せ、を用いてこれら機能エレメントが実装され得ることを理解するであろう。
【0067】
図19は、例示的なモニタリングノード800を示すブロック図である。モニタリングノード800は、プロセッサあるいは処理エンジン810、メモリ820、及び通信インタフェース830を含む。ノード800は、専用の基礎となるハードウェアを用いて実装されてもよく、その代わりに、仮想マシンとして実装されてもよい。ノード800は、ここで説明されるような、受け入れ可能な運用のレンジの外側の構成パラメータ又は性能インジケータをレポートすることに関連する多様な実施形態を実行することができる。ノード800は、それら動作を、メモリ820といったデータリポジトリ内に記憶される命令を処理エンジン810が実行することに応じて実行し得る。命令はソフトウェア命令であってよく、データリポジトリは任意の論理的な又は物理的なコンピュータ読取可能な媒体であってよい。ノード800は、
図19では単一のエンティティとして示されているものの、地理的に分散される複数の異なるデバイスによって実装されてもよい。
【0068】
通信インタフェース830は、少なくとも1つの外部ネットワークノード又はエレメントからPI値を受信するように構成される。処理エンジン810は、受信されるPI値をモニタリングし、それらを性能インジケータに関連付けられる期待される値と比較し、その比較に基づいて適切なアクションを取るように構成される。
【0069】
処理エンジン810は、第1の観測されるPI値が性能インジケータに関連付けられる値の期待域の外側にあることを判定する。性能インジケータについての値の期待域は、メモリ820内に記憶され得る。処理エンジン810は、性能インジケータについての値の受け入れ可能な収束域を定義する。受け入れ可能なレンジは、期待域へ復帰するための時間ピリオドと、第1の性能インジケータ値からの許容可能な変動分とに従って定義され得る。通信インタフェース830が後続の第2のPI値を受信すると、処理エンジン810は、第2のPI値が定義された受け入れ可能な収束域の外側にあるかを判定する。第2のPI値が外側にある場合、処理エンジン810は、第2のPI値が受け入れ可能なレンジから外れていることを示すレポートを送信するように通信インタフェース830に指示する。
【0070】
処理エンジン810は、第2の性能インジケータ値が第1の性能インジケータ値及び許容可能な変動分の和よりも大きいと判定すること、又は第2の性能インジケータ値が時間ピリオドの満了の後に性能インジケータに関連付けられる期待域の外側にあると判定すること、のうちの1つに応じて、レポートを送信することを通信インタフェース830に指示し得る。
【0071】
いくつかの実施形態において、メモリ820は、性能インジケータに関連付けられる値の期待域、及び定義される受け入れ可能な値の収束域を記憶し得る。また、メモリ820は、受信される第1の及び第2の性能インジケータ値を記憶するようにも構成され得る。
【0072】
本発明の実施形態は、機械読取可能な媒体(具現化されるコンピュータ読取可能なプログラムコードを有する、コンピュータ読取可能な媒体、プロセッサ読取可能な媒体、又はコンピュータにより使用可能な媒体ともいう)に記憶されるソフトウェア製品として表現されてもよい。機械読取可能な媒体は、ディスケット、CD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disc read only memory)メモリデバイス(揮発性若しくは不揮発性)、又は同様の記憶メカニズムを含む、磁気的、光学的又は電気的な記憶媒体を含むいかなる適した有形の媒体であってもよい。機械読取可能な媒体には、実行された場合に本発明の一実施形態に係る方法内のステップ群をプロセッサに行わせる、命令、コードシーケンス、設定情報又は他のデータの様々なセットが格納され得る。当業者であれば、説明された発明を実装するために必要とされる他の命令及び動作が機械読取可能な媒体に記憶されてもよいことを理解するであろう。機械読取可能な媒体から実行されるソフトウェアは、説明されたタスクを実行するための回路とインタフェースされてもよい。
【0073】
本発明の上述した実施形態は、単に例として意図される。ここに添付される特許請求の範囲によってのみ定義される本発明の範囲から外れることなく、当業者によって、変形例、修正例及びバリエーションが特定の実施形態に関してもたらされ得る。