特許第6046799号(P6046799)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6046799
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】格納式乗り物用座席
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/30 20060101AFI20161212BHJP
   B60N 2/22 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   B60N2/30
   B60N2/22
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-502640(P2015-502640)
(86)(22)【出願日】2013年2月28日
(86)【国際出願番号】JP2013055289
(87)【国際公開番号】WO2014132375
(87)【国際公開日】20140904
【審査請求日】2015年6月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】598147400
【氏名又は名称】ジョンソン コントロールズ テクノロジー カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Johnson Controls Technology Company
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】孫 海涛
【審査官】 望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−189082(JP,A)
【文献】 特開平11−011194(JP,A)
【文献】 実開平02−044529(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/30
B60N 2/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
格納式乗り物用座席であって、
シートクッションと、
シートバックと、
乗り物の側壁に近接した位置に設けられる縦軸と、
前記格納式乗り物用座席に着座可能である使用状態で前記乗り物の左右方向に略水平に延在する位置から前記格納式乗り物用座席が前記乗り物の側壁に格納された格納状態で前記乗り物の前後方向に略水平に延在する位置に前記縦軸を中心に水平回転自在に前記側壁に対して軸支されたベースフレームであって、前記シートクッションを前記シートバックに対して跳ね上げ可能に支持するとともに前記シートバックを前記使用状態で前後回動可能に支持するベースフレームと、
前記シートクッションの前記乗り物の左右中央側に配された脚部であって、前記使用状態で前記シートクッションの前側に回転自在に吊り下げられた前側脚部、前記使用状態で前記シートクッションの後側に回転自在に吊り下げられるとともに前記乗り物のフロアに係合離脱自在な下端部を有する後側脚部、前記前側脚部及び前記後側脚部を回転自在に連結する第1リンク、前記シートクッション及び前記シートバックの回転軸と前記後側脚部とを回転自在に連結して前記後側脚部を垂直な状態に保持可能な第2リンクとよりなる脚部と、
を備えた格納式乗り物用座席。
【請求項2】
前記使用状態で前記シートバックを前記ベースフレームに前後回動可能に支持し、前記シートバックを前記ベースフレームに対して所定角度で保持可能なリクライニング装置をさらに備えた
請求項1に記載の格納式乗り物用座席。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗り物に搭載される格納式座席に関する。
【背景技術】
【0002】
関連する乗り物に搭載される座席が特許文献1に提案されている。この関連する乗り物用座席は、例えば自動車に搭載され、シートバックに対するシートクッションの跳ね上げによる折り畳み形態を、シート本体の格納形態として規定すると共に、この格納形態のシート本体を格納可能とする格納凹部を側壁面に形成している。また、格納凹部内に配された縦軸ヒンジを介して、シートバックの側面を側壁面に縦軸回動可能に連結し、格納ロック手段のロックオンのもとで、格納形態のシート本体を格納凹部内の格納位置に保持可能とすると共に支持手段によるシートクッションの側面、側壁面の相互間の連結によって、シートクッションをその使用位置で支持可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−067759号公報
【発明の概要】
【0004】
このような関連技術にあっては、シートバックを適宜の傾斜角度に操作できず、使用状態での居住性を損なうおそれがある。また、側壁外面は、デザイン上或いは規格上位置が決まるので、側壁内面の位置は、格納凹部を形成するためには、側壁内面自体の位置を少なくとも凹部の深さ分室内側に迫り出さねばならず、迫り出すと、その分室内の左右幅寸法が小さくなり、よって座席の左右幅寸法が小さくなるなどにより、使用状態での居住性を損なうおそれがある。
【0005】
本発明は、使用状態での居住性を向上した格納式乗り物用座席を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の一実施形態に係る格納式乗り物用座席は、シートクッションと、シートバックと、乗り物の側壁に近接した位置に設けられる縦軸と、前記格納式乗り物用座席に着座可能である使用状態で前記乗り物の左右方向に略水平に延在する位置から前記格納式乗り物用座席が前記乗り物の側壁に格納された格納状態で前記乗り物の前後方向に略水平に延在する位置に前記縦軸を中心に水平回転自在に前記側壁に対して軸支されたベースフレームであって、前記シートクッションを前記シートバックに対して跳ね上げ可能に支持するとともに前記シートバックを前記使用状態で前後回動可能に支持するベースフレームと、前記シートクッションの前記乗り物の左右中央側に配された脚部であって、前記使用状態で前記シートクッションの前側に回転自在に吊り下げられた前側脚部、前記使用状態で前記シートクッションの後側に回転自在に吊り下げられるとともに前記乗り物のフロアに係合離脱自在な下端部を有する後側脚部、前記前側脚部及び前記後側脚部を回転自在に連結する第1リンク、前記シートクッション及び前記シートバックの回転軸と前記後側脚部とを回転自在に連結して前記後側脚部を垂直な状態に保持可能な第2リンクとよりなる脚部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、乗り物の側壁に近接した位置に設けられる縦軸を中心にシートバックと跳ね上げたシートクッションとが乗り物の側壁に沿って格納される。したがって、側壁内面の位置は、左右幅が小さくならず、座席の使用状態での居住性を向上することができる。また、シートバックとシートクッションとを支持するベースフレームが乗り物の側壁に対して支持(軸支)されているので、格納状態の格納式乗り物用座席の乗り物の走行時等の振動による揺れを極力抑えることができる。さらに、前側脚部及び後側脚部を第1リンクにより回転自在に連結している。したがって、シートクッションの前側を跳ね上げると、シートクッションの下側となる部位に、前側脚部を折り畳める。また、後側脚部を第2リンクにより垂直な状態に保持可能であるので、シートクッションを使用状態に戻すと、直ちに後側脚部の下端部をフロアに係合させることができる。
【0008】
また、前記格納式乗り物用座席は、前記使用状態で前記シートバックを前記ベースフレームに前後回動可能に支持し、前記シートバックを前記ベースフレームに対して所定角度で保持可能なリクライニング装置をさらに備えてもよい。
【0009】
上記構成によれば、リクライニング装置によってシートバックをベースフレームに対して適宜の傾斜角度に保持できるので、使用状態での居住性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る使用状態の乗り物用座席の斜視図である。
図2図2は、図1のシートクッションの前側を跳ね上げた状態を示す乗り物用座席の斜視図である。
図3図3は、図2のシートクッション及びシートバックを縦軸を中心に格納状態に移動させた状態を示す乗り物用座席の斜視図である。
図4図4は、図1のシートクッション及びシートバックの覆いを外した状態を示す乗り物用座席の斜視図である。
図5図5は、図4の側面図である。
図6図6は、図5のシートバックを立った位置に移動させ且つシートクッションの前側を跳ね上げた途中状態を示す乗り物用座席の側面図である。
図7図7は、図6に示す状態から完全にシートクッションの前側を跳ね上げた状態を示す乗り物用座席の側面図である。
図8図8は、図7に示す乗り物用座席を格納状態に移動させた状態の上面図である。
図9図9は、図8の縦軸周りの詳細図である。
図10図10は、図4及び図5に示す縦軸周りの詳細図である。
図11図11は、図4及び図5に示す乗り物用座席を後方から示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
使用状態での居住性を向上した乗り物用座席を提供する、という目的を、以下の構成により実現した。すなわち、格納式乗り物用座席が、シートクッションと、シートバックと、乗り物の側壁に近接した位置に設けられる縦軸と、前記格納式乗り物用座席に着座可能である使用状態で前記乗り物の左右方向に略水平に延在する位置から前記格納式乗り物用座席が前記乗り物の側壁に格納された格納状態で前記乗り物の前後方向に略水平に延在する位置に前記縦軸を中心に水平回転自在に前記側壁に対して軸支されたベースフレームであって、前記シートクッションを前記シートバックに対して跳ね上げ可能に支持するとともに前記シートバックを前記使用状態で前後回動可能に支持するベースフレームと、前記シートクッションの前記乗り物の左右中央側に配された脚部であって、前記使用状態で前記シートクッションの前側に回転自在に吊り下げられた前側脚部、前記使用状態で前記シートクッションの後側に回転自在に吊り下げられるとともに前記乗り物のフロアに係合離脱自在な下端部を有する後側脚部、前記前側脚部及び前記後側脚部を回転自在に連結する第1リンク、前記シートクッション及び前記シートバックの回転軸と前記後側脚部とを回転自在に連結して前記後側脚部を垂直な状態に保持可能な第2リンクとよりなる脚部と、を備える。
【0014】
以下、本発明の一実施形態に係る格納式乗り物用座席1を図1図11に基づいて説明する。格納式乗り物用座席1は、使用者の背もたれとなるシートバック3と、使用者が着座可能であってシートバック3に跳ね上げ可能なシートクッション2と、シートバック3に昇降自在に支持したヘッドレスト4とを備える。格納式乗り物用座席1は、ワンボックスタイプと呼ばれる荷室と乗員室とが大きな部屋で共通して使用されるタイプの車両に搭載され且つ最も後に配される座席としているが、その前側に配される座席でも、運転席或いは助手席でも良い。また、格納式乗り物用座席1は、自動車の進行方向右側に配した座席としているが、左右対称の位置に配される座席でも良い。また、本発明の格納式乗り物用座席は、自動車以外の乗り物にも適用可能である。
【0015】
図1乃至図3に示すように、格納式乗り物用座席1が設置される乗り物(例えば、自動車)の車体5は、フロア6と、側壁7とを備える。側壁7は、鉄板よりなるインナパネルでも、合成樹脂よりなる内装材でも良く、図示しない外板を室内から覆うものを意味する。フロア6には、シートクッション2の乗り物の左右中央側INでシートクッション2の前側FRより吊り下げた前側脚部8の底部8aが載置される。また、フロア6は、シートクッション2の後側RRより吊り下げた後側脚部9の下端部9a(図4参照)より露出したラッチ10が係合離脱自在な第1ストライカ11を支持している。
【0016】
前側脚部8の側部8bの上端部は、第1ピン8cにより後述するブラケット2d、2dに回転自在に軸支されている。図5に示すように、後側脚部9の上端部は、第2ピン9cを介して、後述する第2フレーム2bに支持されたブラケット27に回転自在に軸支されている。側壁7には、第2ストライカ12が設けられている。第2ストライカ12には、シートクッション2の前側FRの側壁7側に配されたロック13が係合離脱自在に支持される。第2ストライカ12は、断面がL字状のブラケット12aを介して側壁7に溶接されて支持されている。側壁7には、窓14とアームレスト15が形成されている。
【0017】
図4に示すように、シートクッション2は、上側UPから下側LWRを見てコの字状をなすパイプよりなる第1フレーム2aと、第1フレーム2aの後側RRに配される直線状の第2フレーム2bと、第1フレーム2a及び第2フレーム2b間に架設されたS字スプリング2c、2cと、第1フレーム2aの前側FRで左右中央側INに設けられたブラケット2d、2dとを備える。
【0018】
図4に示すように、シートバック3は、前側FRから後側RRを見て閉ループ状をなすパイプよりなる第1フレーム3aと、第1フレーム3aの上側UPに配されるヘッドレスト4の図示しないステイを昇降自在且つ適宜の位置で停止させると共にその位置で保持可能なヘッドレストホルダー4a、4aと、ヘッドレストホルダー4a、4aを第1フレーム3aに固持するホルダーブラケット4bと、第1フレーム3aの左右方向IN、OUTに直線状に延在され且つ上下方向に適宜に離間すると共に第1フレーム3aに固定されたバックスプリング3b、3bと、第1フレーム3aの左右両サイドに支持された第1、第2アッパアーム3c、3dとを備える。
【0019】
図4に示すように、側壁7に固定されたフレーム21が左右中央側INに向けて突出しており、フレーム21の上側UPから下側LWRに貫通された「縦軸」であるボルト16が図示しないナットにより後述するベースフレーム18を介してフレーム21に略垂直に支持されている。図4及び図5は、格納式乗り物用座席1が乗り物の車体5の側壁7に沿って格納された「格納状態」を上側UPから下側LWRを見下ろした状態を示す。ベースフレーム18は、「使用状態」で左右方向の外側OUT及び左右中央側INである左右方向に略水平に延在する位置から、「格納状態」で前後方向FR、RRに略水平に延在する位置ボルト16を中心に略水平回転自在に軸支されてなる。ここで、「略」という語彙を使っているのは、ベースフレーム18が多少傾いて支持されていても、また、ボルト16が多少傾いて支持されていても、共に権利範囲にあることを意味している。ベースフレーム18は、断面が中空四角状を有し、鉄板よりなる。
【0020】
図4及び図8乃至図11に示すように、ストッパーブラケット19が、ボルト16により略水平方向に回転自在に軸支されている。ストッパーブラケット19は、ベースフレーム18の上面の上側UPに配される第1面19a図9図10参照)と、ベースフレーム18の下面の下側LWRに配される第2面19b図9図10参照)と、ベースフレーム18の後面の後側RRに配される第3面19c図9図10参照)とでベースフレーム18を囲むように断面U字状に形成されている。ここでいう「略」という語彙の意味も、上記でベースフレーム18について説明したものと同じ意味である。ストッパーブラケット19の前側FRには、「ストッパー」であるボルト20が、ワッシャ20aと共に設けられている。ベースフレーム18の前面の前側FRには、図10に示すように、係合部32を有するストッパーブロック31がビス33、33により固定されている。自動車用座席1が図4に示す「使用状態」にある時には、図10に示すように、「ストッパー」であるボルト20が、ストッパーブロック31の係合部32に係合している。自動車用座席1が図8及び図9に示す「格納状態」にある時には、「ストッパー」であるボルト20が、ストッパーブロック31の係合部32の外側に位置している。
【0021】
シートクッション2の第1フレーム2aは、ベースフレーム18にアーム28を介して連結されていると共に第5ピン29により上下回転自在に軸支されている。また、第1フレーム2aは、スプリング25により跳ね上げ方向に常時付勢されている。
【0022】
シートバック3は、ベースフレーム18の車外側OUTの端部18aに、前後方向に回動可能なリクライニング装置17を介して支持されている。リクライニング装置17は、操作手段17aを備える。シートバック3は、リクライニング装置17に配された巻きスプリング30(図9、10参照)で常時前側FRに付勢されている。リクライニング装置17は、シートバック3をベースフレーム18に対して(或いは使用状態のシートクッション2に対して)適宜(所定)の傾斜角度に保持することができるようになっている。
【0023】
図4に示すように、前側脚部8と後側脚部9とは、第1リンク24によって接続されている。第1リンク24は、前端部24aが前側脚部8の側部8bに第3ピン8dを介して回転自在に連結され、後端部24bが後側脚部9に第4ピン9bを介して回転自在に連結されている。図6に示すように、ベースフレーム18と後側脚部9とは、第2リンク26によって接続されている。第2リンク26は、一方がベースフレーム18の左右中央側INの端部18bに第5ピン29を介して回転自在に軸支され、他方が後側脚部9に回転自在に軸支されている。
【0024】
格納式乗り物用座席1には、図示しない荷室に配された操作手段にケーブルを介して連結された第1操作部材22が設けられている。また、格納式乗り物用座席1には、図示しない荷室に配された操作手段にケーブルを介して連結された第2操作部材23が設けられている。第1操作部材22を後側RRに引くと、リクライニング装置17のロックが解除され、シートバック3は、図5に示す位置から図6に示す位置に立ち上がると共にシートクッション2のロック13が第2ストライカ12から離脱する。そして、第2操作部材23を後側RRに引くと、シートクッション2の後側脚部9のラッチ10がストライカ11から離脱し、スプリング25の付勢力によりシートクッション2の前側FRが図6の状態から図7の状態にかけて持ち上がる。
【0025】
以上の構成よりなる本発明の実施形態の作用を次に説明する。
【0026】
乗り物の車体5の側壁7に近接して設けられた「縦軸」であるボルト16を中心にシートバック3と跳ね上げたシートクッション2とが側壁7に沿って格納される。したがって、側壁7の内面の位置は、左右OUT、IN幅寸法が小さくならない。よって、格納式乗り物用座席1の使用状態での居住性を向上することができる。また、シートバック3とシートクッション2とを支持するベースフレーム18が乗り物の車体5の側壁7に対して支持(軸支)されているので、格納状態の格納式乗り物用座席1の乗り物の走行時等の振動による揺れを極力抑えることができる。また、リクライニング装置17によって、シートバック3をベースフレーム18に対して適宜の傾斜角度に保持できるので、使用状態での居住性を向上することができる。
【0027】
また、前側脚部8及び後側脚部9を第1リンク24により回転自在に連結しているので、シートクッション2の前側FRを跳ね上げると、シートクッション2の下側LWRとなる部位に、前側脚部8が折り畳める。また、後側脚部9を略垂直な状態に保持可能であるので、シートクッション2を使用状態に戻すと、直ちに後側脚部9の下端部9aをフロア6に係合させることができる。
【0028】
上記実施形態では、シートバック3をリクライニング装置17を介してベースフレーム18に支持するようにしているが、本発明はこれに限定されず、例えば、リクライニング装置17を介さずにシートバック3を直接ベースフレーム18に回転可能に支持するようにしても良い。
【0029】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11