(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
エンジン(E)のクランク軸(3)をクラッチ(4)の入力部材(4A)に連結し、クラッチ(4)の出力部材(4B)を変速機構(5)のドライブ軸(6)に連結し、変速機構(5)のドライブ部材(7)とクラッチ(4)の出力部材(4B)との間のドライブ軸(6)上にモータジェネレータ(8)のロータ(9)を連結しており、
前記クラッチ(4)は、風流入空間(25)を内部に有するクラッチケーシング(4a)を備え、このクラッチケーシング(4a)に、外気を風流入空間(25)に取り入れる風取入口(26)を形成するとともにモータジェネレータ(8)のステータ(10)を取り付けたモータケース(8a)を固定し、前記モータジェネレータ(8)に、前記風流入空間(25)と前記変速機構(5)の変速ケース(19)内の空間とを連通する冷却風挿通孔(15)を設け、前記変速ケース(19)内の空気を外部に排出する排出部(42)を設け、
前記風取入口(26)から風流入空間(25)、冷却風挿通孔(15)及び変速ケース(19)内を通って排出部(42)に至る通路は、冷却風路(14)を形成していることを特徴とするハイブリッドシステム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記特許文献1の技術においては、電動機はクラッチハウジングの外周側に配置されているので、装置がクランク軸の径方向に大型になり、車両走行時の走行風によって外部空冷できるが、内部空冷が無いため、走行速度の低い車両には適用し難くなっている。
前記特許文献2の技術においては、電動機は無段変速機構を挟んでクラッチと独立して配置されているので、装置がクランク軸の軸方向に大型になり、車両走行時の走行風によって外部空冷できるが、内部空冷が無いため、走行速度の低い車両には適用し難くなっている。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにしたハイブリッドシステムを提供することを目的とする。
本発明は、クラッチと変速機構との間にモータジェネレータを配置して装置を小型化しながらモータジェネレータを内部空冷できるようにしたハイブリッドシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における課題解決のための具体的手段は、次の通りである。
第1に、エンジンEのクランク軸3をクラッチ4の入力部材4Aに連結し、クラッチ4の出力部材4Bを変速機構5のドライブ軸6に連結し、変速機構5のドライブ部材7とクラッチ4の出力部材4Bとの間のドライブ軸6上にモータジェネレータ8のロータ9を連結しており、
前記クラッチ4
は、風流入空間25を内部に有するクラッチケーシング4aを備え、このクラッチ
ケーシング4aに
、外気を風流入空間25に取り入れる風取入口26を形成するとともにモータジェネレータ8のステータ10を取り付けたモータケース8aを固定し、
前記モータジェネレータ8に、前記風流入空間25と前記変速機構5の変速ケース19内の空間とを連通する冷却風挿通孔15を設け、前記変速ケース19内の空気を外部に排出する排出部42を設け、
前記
風取入口26から
風流入空間25、冷却風挿通孔15及び変速ケース19内を通って
排出部42に至る
通路は、冷却風路14を形成していることを特徴とする。
【0008】
第2に、
前記変速機構5はベルト式無段変速機構であり、
前記クラッチ4の出力部材4Bと
前記ベルト式無段変速機構5のドライブ軸6とを同芯で一体的に連結し、ドライブ軸6にロータ9を嵌合固定し、モータケース8aを
ベルト式無段変速機構5の
変速ケース19に固定していることを特徴とする。
第3に、前記ロータ9及びステータ10に
前記冷却風挿通孔15を形成していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クラッチと変速機構との間にモータジェネレータを配置して装置を小型化しながらモータジェネレータを内部空冷できる。
即ち
、変速機構5のドライブ部材7とクラッチ4の出力部材4Bとの間のドライブ軸6上にモータジェネレータ8のロータ9を連結しているので、装置をクランク軸3の径方向にコンパクトでかつ軸方向に余り大きくすることなく小型化でき、その上で、クラッチ4のクラッチケーシング4aに、
外気をクラッチケーシング4a内部の風流入空間25に取り入れる風取入口26を形成するとともに
、モータジェネレータ8に、風流入空間25と変速機構5の変速ケース19内の空間とを連通する冷却風挿通孔15を設け、且つ変速ケース19内の空気を外部に排出する排出部42を設け、風取入口26から
風流入空間25、冷却風挿通孔15及び変速ケース19内を通って
排出部42に至る
通路を、冷却風路14
としているので、モータジェネレータ8の内部空冷も効率よくできる。
【0010】
また、クラッチケーシング4aとベルト式無段変速機構5の
変速ケース19との間にモータケース8aを固定して、装置を小型化しながらモータジェネレータ8及び
ベルト式無
端ベルト35の内部空冷を確実にできる。
また、ロータ9及びステータ10に冷却風挿通孔15を形成することにより、内部空冷効率を高くできる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜4において、4輪駆動型作業車の荷台の下部に搭載される原動部として適用可能なハイブリッドシステム1を例示している。
このハイブリッドシステム1は、エンジンE及びモータジェネレータ8の動力を無段変速機構5を介してトランスミッションMへ伝達する動力伝達装置になっている。
【0013】
エンジンEのクランク軸3を突出している側面にオイルポンプ20のボディ20aとクラッチ4のクラッチケーシング4aとを連結し、このクラッチケーシング4aにモータジェネレータ8のモータケース8aを固定し、このモータケース8aに無段変速機構5の変速ケース19の入力側を固定している。
エンジンEはOHC形式の単気筒空冷エンジンを例示しており、そのクランク軸3はオイルポンプ20を貫通してクラッチ4のクラッチケーシング4a内まで延設され、クラッチ4の入力部材4Aが嵌合し、出力部材4Bを回転自在に支持している。
【0014】
前記オイルポンプ20のボディ20aは、エンジンEとクラッチ4とを仕切る隔壁を構成し、かつクランク軸3を支持する軸受ケースを兼ねている。
クラッチ4はクランク軸3の回転動力を一方向には自動伝達に伝達するが、逆方向からの動力は伝達しない動力一方向自動伝達式のクラッチであり、例えば、クランク軸3が一定回転数以上になったときにクラッチ入りとなる遠心クラッチ、又はクランク軸3の回転を常に伝達するが逆方向はフリーとなるワンウエイクラッチ(フリーホイール)が採用できる。
【0015】
実施形態においては、クラッチ4に遠心湿式クラッチが採用されており、クランク軸3の回転数に応じて高まる遠心力に基づいてクランク軸3の回転駆動力を下流側に伝達する。
クラッチ4はクラッチケーシング4aで包囲されたクラッチ室内に入力部材4Aと出力部材4Bとが配置され、入力部材4Aはクランク軸3に嵌合固定されていて複数枚のクラッチ板21を揺動自在に有しており、出力部材4Bはクラッチ板21を覆うカップ形状であって、クランク軸3の端部に軸受22を介して相対回転自在に支持され、同時にクラッチケーシング4aに軸受23を介して回転自在に支持されている。
【0016】
クラッチ4はクランク軸3で入力部材4Aを駆動し、入力部材4Aの回転によりクラッ
チ板21が遠心力によって揺動して出力部材4Bに当接し、その摩擦で出力部材4Bが回転することにより動力が伝達される。
前記出力部材4Bは無段変速機構5のドライブ軸6と一体成形されている。ドライブ軸6はクラッチ4側の端部にロータ軸部6Aを有し、このロータ軸部6Aが出力部材4Bと接続されており、出力部材4B、ロータ軸部6A及びドライブ軸6は軸心がクランク軸3の軸心と同芯である。
【0017】
前記ロータ軸部6Aは、出力部材4B及び/又はドライブ軸6と別個に形成してスプライン等で嵌合連結することも可能であるが、鍛造等で一体成形する方が、強度もコストも有利になる。
クラッチ4のクラッチケーシング4aは、出力部材4Bと同芯にしてその径外側を覆う内ケース部4aAと、その外側を覆う外ケース部4aBとを有し、内外ケース部4aA、4aBは周囲部の一部で共通となり、オイルポンプ20のボディ20a側で繋がっている。
【0018】
クラッチケーシング4aの前部は内ケース部4aAから外ケース部4aBが作業車前後方向で前方へ離れており、その間に風流入空間25を形成しており、外ケース部4aBは前部に風流入空間25と連通する風取入口26を有し、この風取入口26は吸気用エアークリーナ(図示せず)とダクトを介して接続されており、作業車走行中にエアークリーナから風取入口26を通って風流入空間25に外気を取り入れ、クラッチ4の内部を空冷可能になっている。
【0019】
前記内外ケース部4aA、4aBはエンジンE側の端部がボディ20aにボルト固定され、外ケース部4aBの無段変速機構5側の端部がモータケース8aとボルト固定されている。
モータジェネレータ8はクラッチ4と無段変速機構5との間に配置されていて両者を連結しており、ロータ9がドライブ軸6のロータ軸部6Aに嵌合固定され、ステータ10がモータケース8aの内周に焼きバメにて固定されている。
【0020】
このモータジェネレータ8はロータ9に永久磁石を固定した同期モータ(PMSM)、例えば、永久磁石埋込式集中巻同期モータ(IPMモータ)が用いられており、コイルを集中巻したステータ10への通電によって永久磁石を埋め込んだロータ9が駆動されてモータとして機能する。
モータジェネレータ8は、エンジンEの高速回転時にロータ9が駆動されることにより、又は、制動時等に無段変速機構5からの動力によってロータ9が被駆動されることによって、ステータ10から電力を取り出すジェネレータとして機能し、電力、回生エネルギを取り出せる。
【0021】
図4において、モータジェネレータ8のロータ9は、例えば、薄いけい素鋼板を複数枚積層した回転子鉄心の外周に周方向間隔をおいて開口を形成し、その開口に永久磁石9aを埋設しており、永久磁石9aの配置位置の径外側に弓形膨出部9bを有し、永久磁石9aの配置位置間で弓形膨出部9bを繋ぐ円弧凹部9cを形成していて、ステータ10の内周面と僅少間隙を介して対面する。
【0022】
ロータ9は回転子鉄心内に複数の冷却風挿通孔15を形成しており、クラッチケーシング4aの風流入空間25からの風を軸心方向に流通可能にしている。前記ロータ9とステータ10との間の間隙も冷却風挿通孔15となっている。
ステータ10は、薄い電極鋼板10aを複数枚積層した固定子鉄心に、固定子巻線10bを所定の巻数で直接巻き付けて集中巻にしたものであり、円筒形状になっている。このステータ10は固定子巻線10b間に隙間が形成され、この隙間がクラッチケーシング4aの風流入空間25からの風を軸心方向に流通可能にする冷却風挿通孔15となっている。
【0023】
モータジェネレータ8はモータケース8aの外周面に多数のフィン8bが形成されており、作業車走行時の風によって外部から空冷可能になっている。
従って、モータジェネレータ8は、フィン8bを介して外部空冷され、ロータ9の冷却風挿通孔15及びステータ10の冷却風挿通孔15を流れる風流入空間25からの風によ
って内部空冷されている。
【0024】
ベルト式無段変速機構5は、互いに平行なドライブ軸6及びドリブン軸33と、ドライブ軸6上のドライブ部材7としてのドライブプーリ及びドリブン軸33上のドリブンプーリ34と、両プーリ7、34間に巻き掛けられた無端ベルト35と、これらを包囲する変速ケース19とを有する。
ドライブ軸6はロータ軸部6Aと反対側の端部に端軸36が嵌合固定され、この端軸36がモータケース8a及び変速ケース19に固定された支持部材37に軸受38を介して支持されている。
【0025】
ドライブ軸6上のドライブプーリ7は、端軸36側が軸方向摺動可能であり、モータジェネレータ8側は軸方向不動になっている。
ドリブン軸33はトランスミッションMの入力軸39と一体成形又は別個に形成して連結しており、ドリブン軸33上のドリブンプーリ34は軸先端側が軸方向摺動可能であり、トランスミッションM側は軸方向不動になっている。
【0026】
変速ケース19は最中形状に合わされた基部ケース19Aと外ケース19Bとを有し、基部ケース19Aの入力側は支持部材37とともにモータケース8aに固定され、出力側はトランスミッションMのミッションケースMaに連結部材40を介して連結されており、外ケース19Bは入力側が支持部材37を覆い、出力側はドリブンプーリ34を覆っている。
【0027】
前記モータジェネレータ8の冷却風挿通孔15を通ってきた冷却風は、変速ケース19内に入ってベルト式無段変速機構5の内部構成部材を冷却する。
基部ケース19A(又は外ケース19B)の後部には、内外を連通する排出部42を有し、前記ベルト式無段変速機構5を冷却した冷却風を外部に排出するように構成されている。
【0028】
前記クラッチケーシング4aの風取入口26から風流入空間25、モータジェネレータ8の冷却風挿通孔15、変速ケース19内の空間、さらに排出部42に至る通路は、クラッチケーシング4aからモータジェネレータ8内を通って介して変速機構5内に至る冷却風の流動を可能にする冷却風路14を形成している。
前記エンジンE及びモータジェネレータ8は制御手段11に接続されており、エンジンEの始動及び回転、モータジェネレータ8のモータ駆動及びジェネレータ回生動作等が制御されている。
【0029】
図1〜4及び
図5に基づいて、ハイブリッドシステム1を作業車に搭載して運転を行うときの、制御手段11による制御動作を説明する。なお、
図5のにおいて、右下3本の曲線がパワーを示し、右上3本の曲線がトルクを示している。
エンジンEを単独運転する場合(
図5に2点鎖線A1で示す。)、エンジンEを始動した2000回転未満のアイドリング状態では、クランク軸3の回転は遠心クラッチ4を入り状態にすることはなく、ベルト式無段変速機構5は停止し、作業車は停止状態を維持する。
【0030】
エンジンEの回転を高めて、略2000回転になると遠心クラッチ4が入り始め、回転が上昇するにつれてクラッチ滑りが減少し、略3000回転(例えば、2940回転)になるまで急激にトルクが上昇し(最大トルク:26Nm)、略3000回転で遠心クラッチ4が結合してベルト式無段変速機構5へエンジンパワー(
図5に2点鎖線A2で示す。)を供給する。
【0031】
車速を約10km/hへ加速(最大トルク:26Nm)になると、その後は無段変速機構5で変速されて、40km/h走行に達する。
前記エンジンEを単独運転する場合には、モータジェネレータ8はモータ機能をせずにジェネレータ機能をすることができる。例えば、エンジンEが略2000回転以上の中高速回転になった時、遠心クラッチ4が入ってロータ9が回転するので、ステータ10から電力を回収することができ、作業車の微速走行と発電とが同時にできる。
【0032】
エンジンE及びモータジェネレータ8のハイブリッド運転をする場合、モータジェネレータ8のモータ出力は定格運転時のトルク略15Nmから最大トルク略30Nmまで変更
できる。
定格運転する場合(
図5に実線B1で示す。)、モータジェネレータ8はロータ9の回転数が0〜2000回転でも、遠心クラッチ4の入り切りに関係なく無段変速機構5のドライブ軸6を駆動でき、ロータ9の回転数が2000回転(遠心クラッチ4の出力部材4Bの回転数も同じ)でも、モータパワーを3〜4kW発生する。
【0033】
このモータジェネレータ8のモータ駆動はエンジンEの回転を補強することになり、モータジェネレータ8のトルクにエンジン単独トルクが加わると、単独運転のエンジンパワーより3〜8割増しのハイブリッドパワー(
図5に実線B2で示す。)を無段変速機構5へ供給できる。
最大運転する場合(
図5に点線C1で示す。)、モータジェネレータ8は車速0km/hからエンジン単独トルクを越える30Nmまで加速することが可能であり、ロータ9の回転数が2000回転でも、トルクを6〜8Nm発生し、エンジンEの回転を強力に補強する(ハイブリッド機能)。このハイブリッド機能により、単独運転時のエンジンパワーより2倍程度の最大ハイブリッドパワー(
図5に点線C2で示す。)を無段変速機構5へ供給でき、車速の急加速が可能になる。
【0034】
モータジェネレータ8をモータ機能だけで単独運転する場合、即ち、モータジェネレータ8はエンジンEを停止又はアイドリング状態でも使用可能であり、ドライブ軸6に定格トルク15Nmから最大トルク30Nmまで供給でき、モータパワーを3〜8kW発生して作業車を走行でき、無段変速機構5による変速も行われる。
モータジェネレータ8のモータ機能のみの駆動では、クラッチ4の出力部材4Bを駆動しても入力部材4Aは駆動されないので、クランク軸3が回転することはなく、モータパワーがエンジンEで浪費されることはない。
【0035】
作業車を減速するとき又は制動するとき、無段変速機構5からの回転力はロータ9を駆動し、モータジェネレータ8はジェネレータ機能の状態、即ち、制動エネルギ回生状態になり、ステータ10から電力が回収される。
クラッチ4にワンウエイクラッチを使用する場合は、トランスミッションMに摩擦クラッチ等の動力を断接できるクラッチを設けておく。エンジンEの回転中はロータ9及びドライブ軸6は駆動され、ベルト式無段変速機構5へ動力を伝達する。このとき、モータジェネレータ8をモータとして機能させると、ハイブリッドパワーが得られる。また、モータジェネレータ8をジェネレータとして機能させると、電力を得ることができる。
【0036】
減速時又は制動時に、クランク軸3よりロータ9の回転速度が高い場合には、モータジェネレータ8はエネルギを回収でき、ロータ9の回転速度が低下するとワンウエイクラッチを介してクランク軸3に回転抵抗を与える。このとき、エンジンEのアイドリングを停止してもよい。
エンジンEを始動させずにモータジェネレータ8をモータとして機能させると、ワンウエイクラッチによりクランク軸3を駆動することなく、作業機を発進、微速走行させることが可能になる。
【0037】
以上のごとく、ハイブリッドシステム1は制御手段11でエンジンE及びモータジェネレータ8を制御することにより、エンジンEの停止時、低速回転時又は高速回転時に、モータジェネレータ8に対してロータ9をモータ駆動させるモータ機能を発揮させ、エンジン代用駆動源、エンジン補助駆動源となり、エンジンEの中高速回転時に、モータジェネレータ8に対してエンジンEからの動力でロータ9をジェネレータ駆動させるジェネレータ機能を発揮させ、エンジン駆動の発電機となり、エンジンEの減速、制動等の回転速度低下時に、モータジェネレータ8に対して無段変速機構5からの動力でロータ9をジェネレータ駆動させてジェネレータ機能を発揮させ、エンジン駆動の発電機、回生ブレーキとなることができる。
【0038】
なお、本発明は前記実施形態における各部材の形状及びそれぞれの前後・左右・上下の位置関係は、
図1〜5に示すように構成することが最良である。しかし、前記実施形態に限定されるものではなく、部材、構成を種々変形したり、組み合わせを変更したりすることもできる。
例えば、ベルト式無段変速機構5の代わりに、遊星歯車式無段変速機構又はその他の無段変速機構でもよい。