特許第6047209号(P6047209)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6047209広告配信装置、広告配信方法、広告配信プログラム、情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6047209
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】広告配信装置、広告配信方法、広告配信プログラム、情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20161212BHJP
   G09F 19/00 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   G06Q30/02 446
   G09F19/00 Z
【請求項の数】10
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-183703(P2015-183703)
(22)【出願日】2015年9月17日
(62)【分割の表示】特願2013-217656(P2013-217656)の分割
【原出願日】2013年10月18日
(65)【公開番号】特開2016-27488(P2016-27488A)
(43)【公開日】2016年2月18日
【審査請求日】2015年12月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(74)【代理人】
【識別番号】100125612
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 裕昭
(72)【発明者】
【氏名】堀田 徹
(72)【発明者】
【氏名】田中 祐介
(72)【発明者】
【氏名】田頭 幸浩
(72)【発明者】
【氏名】星野 真吾
【審査官】 佐藤 裕子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−157101(JP,A)
【文献】 特開2008−203838(JP,A)
【文献】 特開2003−131864(JP,A)
【文献】 特開2001−118006(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
G09F 19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御情報とともに広告コンテンツを端末装置に送信する送信部を備え、
前記制御情報は、
前記広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示する第1の表示手順と、
前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する第2の表示手順と
を前記端末装置に実行させることを特徴とする広告配信装置。
【請求項2】
前記広告配信装置は、
前記端末装置の利用者が前記広告コンテンツを選択する確率を算出する算出部を有し、
前記送信部は、前記算出部が算出した確率の値が所定の閾値以上となる場合には、前記制御情報とともに前記広告コンテンツを前記端末装置に送信し、前記算出部が算出した確率の値が所定の閾値よりも低い場合には、前記広告コンテンツのみを前記端末装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の広告配信装置。
【請求項3】
前記制御情報は、
前記他のコンテンツを表示した場合には、当該他のコンテンツを表示した旨を前記広告配信装置に通知する通知手順
を実行させ、
前記算出部は、少なくとも前記他のコンテンツを表示した旨の通知回数に基づいて、前記利用者が広告コンテンツを選択する確率を算出することを特徴とする請求項2に記載の広告配信装置。
【請求項4】
前記制御情報は、
前記広告コンテンツを含むコンテンツのうち、前記広告コンテンツを含む範囲が表示されているか否かを判定する判定手順
をさらに実行させ、
前記第1の表示手順は、前記判定手順において、前記広告コンテンツを含むコンテンツのうち、前記広告コンテンツを含む範囲が表示されていると判定された場合には、前記通知表示と前記回避表示とを表示し、
前記第2の表示手順は、前記判定手順において、前記広告コンテンツを含むコンテンツのうち、前記広告コンテンツを含む範囲が表示されていると判定された場合には、前記広告コンテンツを含む範囲が表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の広告配信装置。
【請求項5】
前記第1の表示手順は、表示中のコンテンツに前記通知表示と前記回避表示とを重ね合わせて表示する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の広告配信装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する配信方法であって、
制御情報とともに広告コンテンツを端末装置に送信する送信行程を含み、
前記制御情報は、
前記広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示する第1の表示手順と、
前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する第2の表示手順と
を前記端末装置に実行させることを特徴とする広告配信方法。
【請求項7】
コンピュータに、
制御情報とともに広告コンテンツを端末装置に送信する送信手順を実行させ、
前記制御情報は、
前記広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示する第1の表示手順と、
前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する第2の表示手順と
を前記端末装置に実行させることを特徴とする広告配信プログラム。
【請求項8】
広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示させる第1の表示制御部と、
前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示させる第2の表示制御部と
を有することを特徴とする情報表示装置。
【請求項9】
情報表示装置が実行する情報表示方法であって、
広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示する第1の表示工程と、
前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する第2の表示工程と
を含むことを特徴とする情報表示方法。
【請求項10】
コンピュータに、
広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示する第1の表示手順と、
前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する第2の表示手順と
を実行させることを特徴とする情報表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広告配信装置、広告配信方法、広告配信プログラム、情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットの飛躍的な普及に伴い、インターネットを介した広告配信が盛んに行われている。例えば、ウェブページの所定の位置に、企業や商品等を宣伝する広告コンテンツを表示し、かかる広告コンテンツがクリックされた場合に、広告主のウェブページへ遷移させる広告配信が行われている。また、ウェブページ上に表示された広告コンテンツがクリックされた場合に、広告配信者が入札価格に基づく広告料金を広告主に課金する成果報酬型の広告課金が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−277452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ウェブページに表示された広告コンテンツに利用者が気づかない場合には、広告コンテンツがクリックされず、広告主のウェブページへ遷移しない結果、広告課金されないという問題があった。また、従来技術では、ウェブページに表示された広告コンテンツをクリックする程の興味は無いものの、広告主のウェブページが表示されれば広告内容を閲覧する程度には興味を有する利用者に対し、広告主のウェブページを表示させることができない。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、広告コンテンツが表示されたウェブページを広告主のウェブページへと遷移させる広告配信装置、広告配信方法、広告配信プログラム、情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る広告配信装置は、制御情報とともに広告コンテンツを端末装置に送信する送信部を備え、前記制御情報は、前記広告コンテンツを含むコンテンツに代えて当該広告コンテンツと対応する他のコンテンツを表示する旨を含む通知表示と、当該表示の回避を受け付ける回避表示とを表示する第1の表示手順と、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過する前に、前記表示の回避を受け付けた場合には、前記他のコンテンツの表示を行わず、前記広告コンテンツを含むコンテンツが表示されてから所定の時間が経過するまでに、前記表示の回避を受け付けなかった場合には、前記他のコンテンツを表示する第2の表示手順とを前記端末装置に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、広告コンテンツが表示されたウェブページを広告主のウェブページへと遷移させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る広告システムの一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る広告システムの構成例を説明する図である。
図3図3は、実施形態に関わる広告サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を説明する図である。
図5図5は、実施形態に係るCTRデータベースに格納される情報の一例を説明する図である。
図6図6は、実施形態に関わる利用者端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7図7は、実施形態に係る利用者端末が表示する画像の一例を説明する図である。
図8図8は、実施形態に係る利用者端末が表示する画像のバリエーションを説明する図である。
図9図9は、実施形態に関わる広告サーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、実施形態に係わる利用者端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図11図11は、広告配信プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る広告配信装置、広告配信方法、広告配信プログラム、情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る広告配信装置、広告配信方法、広告配信プログラム、情報表示装置、情報表示方法および情報表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
[1.広告システム1]
まず、図1を用いて、実施形態に係る広告配信装置の一例である広告サーバ10を有する広告システム1について示す。図1は、実施形態に係る広告システムの一例を示す図である。図1に示す例では、広告システム1は、広告サーバ10、および、広告サーバ10とネットワークを介して通信可能な利用者端末3、4を有する。ここで、利用者端末3は、ユーザー#1が利用する端末装置であり、利用者端末4は、ユーザー#2が利用する端末装置である。
【0011】
[1−1.利用者端末3]
利用者端末3は、各種サービスを利用する利用者が使用する端末装置であり、例えば、タブレット端末、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Data Assistance)、スマートフォン等の情報処理装置が適用される。また、利用者端末3は、有線LAN(Local Area Network)等のネットワークや、3G(Generation)、4G、LTE(Long Term Evolution)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)等の無線通信網や、bluetooth(登録商標)、無線LANなどの近距離無線通信を介してネットワーク2に接続し、広告サーバ10と通信することができる。なお、利用者端末4は、利用者端末3と同様の端末装置であるものとして、以下の説明を省略する。
【0012】
また、利用者端末3は、ネットワークからウェブページを取得し、ウェブブラウザを介して取得したウェブページを表示する場合がある。例えば、利用者端末3は、図示を省略したウェブサーバ5から、検索サイト、電子商店街のウェブサイト、ブログ等のウェブページを取得し、取得したウェブページを表示する。ここで、ウェブページには、Java(登録商標)、CSS(Cascading Style Sheets)、XML(Extensible Markup Language)、Ajax等のプログラムにより、利用者端末3に、ウェブサーバ5以外のサーバからデータを取得させ、取得させたデータを表示させる命令が含まれる場合がある。
【0013】
利用者端末3は、例えば各種の広告主によって提供された、広告主のロゴ、静止画像、動画像等などの広告コンテンツを広告サーバ10から取得し、取得した広告コンテンツを表示させる命令が含まれたウェブページを受信する。かかる場合、利用者端末3は、広告サーバ10に広告配信要求を送信し、ウェブページ内に表示する広告コンテンツを取得する。そして、利用者端末3は、ウェブページ内の所定の場所に広告コンテンツを配置し、表示する。
【0014】
また、利用者端末3は、ウェブページ内に配置された広告コンテンツが利用者によって選択された場合には、表示中のウェブページを、かかる広告コンテンツに係る商品の詳細ページ等、広告コンテンツに対応する広告ページに遷移させる。例えば、利用者端末3は、広告コンテンツが表示された範囲を利用者がタップした場合や、利用者が広告コンテンツとカーソルとを合わせてクリックした場合等には、広告ページのURL(Uniform Resource Locator)を用いて、広告ページのデータを取得する。そして、利用者端末3は、取得した広告ページを表示する。
【0015】
ここで、利用者端末3は、ウェブページ内の所定の場所に広告コンテンツを配置したのみでは、かかる広告に対して興味のある利用者に広告コンテンツの存在を気づかせることができず、利用者を広告ページに誘導することができない。
【0016】
そこで、利用者端末3は、以下の遷移通知処理を実行する。まず、利用者端末3は、広告コンテンツを受信すると、広告コンテンツを配置したウェブページを表示するとともに、広告ページに自動で遷移する旨を含む表示と、広告コンテンツとをウェブページに重ね合わせて表示する。例えば、利用者端末3は、広告コンテンツと共に、「あと5秒で対象ページに遷移します」などのメッセージをウェブページ上に重ね合わせて表示する。このため、ユーザー#1は、広告コンテンツを認識することができる。
【0017】
また、利用者端末3は、広告ページの遷移のキャンセルを受け付ける回避画像を表示する。例えば、利用者端末3は、「キャンセル」などの文字が表示された画像を表示する。そして、利用者端末3は、広告コンテンツが配置されたウェブページを表示してから所定の時間が経過するまでの間に、利用者が回避画像を選択した場合、例えば、利用者が回避画像をタップした場合やクリックした場合には、画面の遷移をキャンセルする。その後、利用者端末3は、ウェブページ上に重ね合わせて表示した広告コンテンツや広告ページに自動で遷移する旨を含む表示を消去し、広告コンテンツが配置されたウェブページを通常通り表示する。
【0018】
一方、利用者端末3は、広告コンテンツが配置されたウェブページを表示してから所定の時間が経過するまでの間に、利用者が回避画像を選択しなかった場合には、広告ページを表示する。このため、利用者端末3は、利用者を広告ページに誘導させることができる。また、利用者端末3は、遷移通知処理の際、広告コンテンツや回避画像とともに、即時広告ページへ遷移させる指示を受け付ける遷移画像を表示しても良い。例えば、利用者端末3は、「今すぐ」などの文字が表示された画像を遷移画像として表示する。そして、利用者端末3は、利用者が遷移画像を選択した場合は、所定の時間が経過する前に、広告ページを表示しても良い。
【0019】
なお、利用者端末3は、表示されていたウェブページと同一のウインドウやタブ内に広告ページを表示しても良く、新たなウインドウやタブを開いて広告ページを表示しても良い。すなわち、実施形態の説明における遷移とは、それまで表示されていたウェブページと同一のウインドウ内に広告ページ等を表示させる処理だけではなく、他のタブ、他のウインドウ、ポップアップウインドウ等に広告ページを表示する処理を含む概念である。
【0020】
このため、例えば、利用者端末3は、それまで表示されていたウェブページを同一のウインドウ内に広告ページを表示させるのではなく、新たなウインドウ等に広告ページを表示する場合には、広告ページに自動で遷移する旨ではなく、例えば、広告ページを表示する旨の表示等を行っても良い。かかる場合、回避画像は、広告ページの表示のキャンセルを受け付ける画像として表示される。なお、以下の説明では、利用者端末3が、表示中のウェブページを広告ページに遷移させる旨や、遷移画像を表示する例について説明する。
【0021】
上述した利用者端末3が実行する処理は、広告サーバ10から広告コンテンツとともに送信される制御情報によって実現される。ここで、制御情報とは、利用者端末3に各種処理を実行させるためのプログラムであり、例えば、Java(登録商標)、CSS、XML、Ajax等により実現される。
【0022】
[1−2.広告サーバ10]
以下、利用者端末3に上述した遷移通知処理を実行させるため、制御情報と広告コンテンツとを利用者端末3に配信する広告サーバ10について説明する。まず、広告サーバ10は、利用者端末3から広告配信要求を受信すると、利用者端末3に表示させる広告コンテンツを選択する。例えば、広告サーバ10は、利用者端末3の利用者であるユーザー#1の性別や年齢等の情報と、広告コンテンツに対応する商品の情報等とをマッチングさせ、ユーザー#1が興味を持つと予想される広告コンテンツを選択する。
【0023】
そして、広告サーバ10は、上述した遷移通知処理を実行させる制御情報を生成する。詳細には、広告サーバ10は、表示中のウェブページが広告ウェブページに遷移する旨を含む表示と、回避表示とを表示させる制御情報を生成する。また、広告サーバ10は、広告コンテンツを含むウェブページが表示されてから所定の時間が経過する前に、利用者が回避画像を選択した場合に、ウェブページの遷移を行わず、広告コンテンツが配置されたウェブページを通常通り表示させる制御情報を生成する。また、広告サーバ10は、広告コンテンツを含むウェブページが表示されてから所定の時間が経過するまでに、利用者が回避画像を選択しなかった場合には、表示中のウェブページを広告ページに遷移させる制御情報を生成する。
【0024】
そして、広告サーバ10は、選択した広告コンテンツと生成した制御情報とを利用者端末3に送信する。この結果、広告サーバ10は、利用者端末3に対し、上述した遷移通知処理を実行させることができる。
【0025】
また、広告サーバ10は、全ての広告コンテンツについて、上述した遷移通知処理を行わせる必要はない。例えば、広告サーバ10は、表示対象となる広告コンテンツをユーザー#1が選択する確率を算出し、算出した確率が所定の閾値以上となる場合にのみ、上述した遷移通知処理を利用者端末3に実行させてもよい。
【0026】
例えば、広告サーバ10は、広告コンテンツを選択した場合は、選択した広告コンテンツを利用者端末3を利用するユーザー#1が選択する確率を算出する。例えば、利用者端末3は、選択した広告コンテンツのCTR(Click Through Rate)や、同一または同様の広告コンテンツに対するユーザー#1のクリック回数、CTR、ユーザー#1の情報と広告コンテンツに対応づけられた商品の情報との一致度等、任意の情報に基づいて、広告コンテンツをユーザー#1が選択する確率を算出する。なお、以下では、広告コンテンツをユーザーが選択する確率を予測CTRと記載する。
【0027】
続いて、広告サーバ10は、算出した予測CTRが所定の閾値以上となるか否かを判定し、予測CTRが所定の閾値以上となる場合には、遷移通知処理を実行させると判定する。かかる場合、広告サーバ10は、利用者端末3に対し、選択した広告コンテンツと、遷移通知処理を実行させるための制御情報とを送信する。この結果、利用者端末3は、受信した制御情報に従って、遷移通知処理を実行する。
【0028】
一方、広告サーバ10は、算出した予測CTRが所定の閾値より少ない場合には、遷移通知処理を実行せずに、ウェブページを通常通り表示させると判定する。かかる場合、広告サーバ10は、広告コンテンツのみを利用者端末3に送信する。この結果、利用者端末3は、遷移通知処理を実行せず、広告コンテンツが配置されたウェブページを通常通り表示する。
【0029】
このように、広告サーバ10は、表示させる広告コンテンツをユーザー#1が選択する確率が所定の閾値よりも高い場合にのみ、利用者端末3に遷移通知処理を実行させる。このため、広告サーバ10は、広告コンテンツの内容に興味があると予測される利用者に対し、広告コンテンツの内容を確実に表示させることができる。
【0030】
[1−3.広告サーバ10が実行する処理の流れ]
以下、図1を用いて、広告サーバ10が実行する処理の流れについて説明する。なお、以下の例では、広告サーバ10が、同一の広告を利用者端末3、4に送信する例について説明する。また、以下の例では、広告サーバ10は、予測CTRの値が「20%」以上である場合に、遷移通知処理を実行させるものとする。
【0031】
例えば、広告サーバ10は、図1中(A)に示すように、ユーザー#1が使用する利用者端末3から広告配信要求を受信する。かかる場合、広告サーバ10は、ユーザー#1と広告コンテンツとのマッチングを行い、利用者端末3に表示させる広告コンテンツとして、広告コンテンツ#1を選択する。
【0032】
また、広告サーバ10は、図1中(B)に示すように、利用者端末3に遷移通知処理を実行させるか否かを判定する。具体的には、広告サーバ10は、選択した広告コンテンツをユーザー#1が選択する確率を算出する。ここで、図1中(B)に示す例では、ユーザー#1の予測CTRが「10%」となり、所定の閾値である「20%」よりも少ない。この結果、広告サーバ10は、図1中(C)に示すように、制御情報を送信せず、選択した広告コンテンツのみを利用者端末3に送信する。
【0033】
かかる場合、利用者端末3は、広告コンテンツが配置されたウェブページを通常通り表示することとなる。例えば、利用者端末3は、図1中(D)に示すように、広告主を示す画像とともに「会員登録で50%OFF!!」といった文言を含む広告コンテンツが配置されたウェブページを表示する。
【0034】
一方、広告サーバ10は、図1中(E)に示すように、ユーザー#2が使用する利用者端末4から広告配信要求を受信する。ここで、広告サーバ10は、ユーザー#2と広告コンテンツとのマッチングを行い、利用者端末4に表示させる広告コンテンツとして、利用者端末3に表示させた広告コンテンツと同じ広告コンテンツ#1を選択したものとする。
【0035】
次に、広告サーバ10は、図1中(F)に示すように、選択した広告コンテンツをユーザー#2が選択する確率を算出する。ここで、図1中(F)に示す例では、ユーザー#2の予測CTRが「50%」となり、所定の閾値である「20%」以上となる。この結果、広告サーバ10は、図1中(G)に示すように、利用者端末4に対し、制御情報と広告コンテンツとを共に送信する。
【0036】
かかる場合、利用者端末4は、遷移通知処理を実行する。詳細には、利用者端末4は、広告コンテンツが配置されたウェブページを表示するとともに、図1中(H)に示すように、広告コンテンツと、「あと5秒で対象ページに遷移します」などのメッセージとをウェブページ上に重ね合わせて表示する。また、利用者端末4は、文字「キャンセル」が付された回避画像や、文字「今すぐ!」が付された遷移画像を合わせて表示する。
【0037】
そして、利用者端末4は、ウェブページが表示されてから所定の時間が経過するまでの間に回避画像が選択されなかった場合や、遷移画像が選択された場合には、図1中(I)に示すように、それまでのウェブページに代えて広告ページを表示する。
【0038】
このように、広告サーバ10は、予測CTRの値が所定の閾値以上となる場合には、制御情報と広告コンテンツとを利用者端末3に送信し、予測CTRの値が所定の閾値よりも低い場合には、広告コンテンツのみを利用者端末3に送信する。このため、広告サーバ10は、利用者の反感を最小限に抑えつつ、利用者を広告ページへ誘導することができる。
【0039】
[2.広告システム1の構成例]
次に、図2を用いて広告システム1の構成例について説明する。図2は、実施形態に係る広告システムの構成例を説明する図である。図2に示すように、広告システム1は、ネットワーク2、利用者端末3、ウェブサーバ5、広告サーバ10を有する。ここで、利用者端末3、ウェブサーバ5、広告サーバ10は、ネットワーク2を介してそれぞれ相互に通信可能である。
【0040】
利用者端末3は、ウェブサーバ5に対し、ウェブページの取得要求を送信する。そして、利用者端末3は、ウェブページのデータを取得すると、取得したウェブページ内の命令に基づいて、広告サーバ10に広告配信要求を送信する。なお、以下の説明では、かかる広告配信要求に利用者端末3を使用するユーザー#1の年齢や性別等の利用者情報や、ウェブページの内容等、広告コンテンツとユーザー#1とのマッチングを行うための情報が含まれているものとする。
【0041】
また、利用者端末3は、遷移通知処理を実行させる制御情報と広告コンテンツとを広告サーバ10から受信した場合には、ウェブサーバ5から受信したウェブページを表示するとともに、上述した遷移通知処理を実行する。一方、利用者端末3は、広告コンテンツのみを受信した場合には、ウェブサーバ5から受信したウェブページ内に受信した広告コンテンツを含めて表示する。
【0042】
また、利用者端末3は、遷移通知処理により広告コンテンツを表示し、所定時間内に回避画像の選択が行われなかった結果、ウェブページを広告ページに遷移させた場合には、ウェブページを遷移させた旨を示す遷移ログを広告サーバ10に送信する。また、利用者端末3は、ウェブページ内に表示された広告コンテンツが選択された場合、または、遷移通知処理により表示された遷移画像が選択された場合には、広告コンテンツが選択された旨を示すクリックログを広告サーバ10に送信する。また、利用者端末3は、遷移通知処理により表示した回避画像が選択され、ウェブページの遷移を行わなかった場合には、回避画像が選択された旨を示す回避ログを広告サーバ10に送信する。なお、上述した遷移ログ、クリックログおよび回避ログには、表示した広告コンテンツを識別する広告ID(Identify)が含まれるものとする。
【0043】
ウェブサーバ5は、利用者端末3に対してウェブページのデータを配信するサーバである。例えば、ウェブサーバ5は、利用者端末3からURLを介したウェブページの指定を受け付けると、指定されたウェブページのデータを利用者端末3に送信する。なお、かかるウェブページのデータには、広告サーバ10に対して広告配信要求を送信し、取得した広告をウェブページ中の所定の位置に表示するよう指示する命令が含まれている。
【0044】
広告サーバ10は、利用者端末3から広告配信要求を受信すると、ユーザー#1の利用者情報に基づいて、利用者端末3に配信する広告コンテンツを選択する。また、広告サーバ10は、ユーザー#1が広告コンテンツを選択する確率である予測CTRを算出し、予測CTRが所定の閾値以上となる場合には、遷移通知処理を利用者端末3に実行させる制御情報と広告コンテンツとを利用者端末3に配信する。一方、広告サーバ10は、予測CTRが所定の閾値よりも低い場合には、広告コンテンツのみを利用者端末3に配信する。
【0045】
なお、実施形態において、広告コンテンツの配信方法については、上述した処理に限定されるものではない。例えば、ウェブサーバ5は、利用者端末3からウェブページの指定を受け付けると、広告サーバ10に対して広告配信要求を送信する。かかる際に、広告サーバ10は、ウェブサーバ5を介して、または、利用者端末3からユーザー#1の利用者情報を収集し、収集した利用者情報に基づいて広告の選択および予測CTRの算出を行う。そして、広告サーバ10は、制御情報と広告コンテンツ、または、広告コンテンツのみをウェブサーバ5に送信する。
【0046】
一方、ウェブサーバ5は、制御情報と広告コンテンツとを広告サーバ10から受信すると、ウェブページのデータとともに制御情報と広告コンテンツとを利用者端末3に送信する。また、ウェブサーバ5は、広告コンテンツのみを広告サーバ10から受信した場合は、ウェブページのデータと広告コンテンツとを利用者端末3に送信する。
【0047】
[3.広告サーバ10の機能構成]
次に、図3を用いて、実施形態に関わる広告サーバ10の機能構成について示す。図3は、実施形態に関わる広告サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示す例では、広告サーバ10は、通信部11、制御部12、記憶部13を有する。また、記憶部13は、広告データベース14およびCTRデータベース15が記憶されている。また、制御部12は、収集部16、選択部17、算出部18、判定部19、送信部20を有する。
【0048】
まず、記憶部13が記憶する広告データベース14およびCTRデータベース15について説明する。広告データベース14は、利用者端末3に配信される広告コンテンツを記憶するデータベースである。例えば、図4は、実施形態に係る広告データベースに格納された情報の一例を説明する図である。例えば、図4に示す例では、広告データベース14には、広告IDと、広告コンテンツと、マッチング条件とが対応づけて格納されている。
【0049】
ここで、マッチング条件とは、対応づけられた広告コンテンツとユーザーとのマッチングを行うための情報であり、例えば、対応づけられた広告IDが示す広告コンテンツの提供目的となる利用者の属性や、広告コンテンツを表示させたいウェブページの情報等を示す情報である。例えば、広告データベース14には、マッチング条件として、利用者の性別、年齢、アクセス時間、広告配信、ウェブページの内容等、マッチングに用いられる各種情報が格納される。なお、以下の説明では、マッチングに用いられる各種情報を「条件#1」、「条件#4」と記載する。
【0050】
例えば、図4に示す例では、広告データベース14には、広告ID「広告#1」と、広告コンテンツ「広告コンテンツ#1」と、マッチング条件「条件#1…」が対応づけて格納されている。また、図4に示す例では、広告データベース14には、広告ID「広告#2」と、広告コンテンツ「広告コンテンツ#2」と、マッチング条件「条件#4…」が対応づけて格納されている。
【0051】
かかる場合、例えば、広告サーバ10は、広告配信要求からマッチングを行うための情報を抽出し、抽出した情報と広告データベース14のマッチング条件とを比較する。そして、広告サーバ10は、例えば、抽出した情報とマッチング条件「条件#1」とが一致した場合には、広告コンテンツ「広告コンテンツ#1」を配信する。一方、広告サーバ10は、抽出した情報とマッチング条件「条件#4」とが一致した場合には、広告コンテンツ「広告コンテンツ#2」を配信する。
【0052】
図2に戻り、説明を続ける。CTRデータベース15は、予測CTRを算出するための情報が格納されたデータベースである。例えば、図5は、実施形態に係るCTRデータベースに格納される情報の一例を説明する図である。図5に示す例では、CTRデータベースには、広告ID、表示回数、遷移ログ数、クリックログ数、回避ログ数が対応づけて格納されている。
【0053】
ここで、表示回数とは、対応づけられた広告IDが示す広告コンテンツが利用者端末3等に表示された回数である。また、遷移ログ数とは、対応づけられた広告IDが示す広告コンテンツが遷移通知処理により表示され、所定時間内に回避画像の選択が行われなかった結果、利用者端末3が表示させたウェブページを広告ページに遷移させた回数である。また、クリックログ数とは、ウェブページ内に表示された広告コンテンツが選択された回数、または、広告コンテンツが選択された回数と遷移通知処理により表示された遷移画像が選択された回数との合計である。また、回避ログ数とは、遷移通知処理の際、利用者によって回避画像が選択され、ウェブページの遷移が行われなかった回数である。
【0054】
例えば、図5に示す例では、CTRデータベース15には、広告ID「広告#1」、表示回数「500」、遷移ログ数「250」、クリックログ数「50」および回避ログ数「150」が対応づけて格納されている。また、CTRデータベース15には、広告ID「広告#2」、表示回数「500」、遷移ログ数「50」、クリックログ数「10」および回避ログ数「250」が対応づけて格納されている。
【0055】
図2に戻り、説明を続ける。通信部11は、広告サーバ10と、利用者端末3およびウェブサーバ5との間の通信を制御する。例えば、通信部11は、利用者端末3から遷移ログ、クリックログ、回避ログを受信した場合には、受信した各ログを収集部16に出力する。また、通信部11は、利用者端末3から広告配信要求を受信すると、受信した広告配信要求を選択部17に出力する。また、通信部11は、送信部20から広告コンテンツまたは制御情報を受信すると、受信した広告コンテンツまたは制御情報を利用者端末3に送信する。
【0056】
収集部16は、予測CTRを算出するための各種情報を収集する。例えば、収集部16は、通信部11から遷移ログを受信した場合には、遷移ログに含まれる広告IDを抽出し、CTRデータベース15に格納された遷移ログ数のうち、抽出した広告IDと対応づけられた遷移ログ数の値を1つインクリメントする。同様に、収集部16は、通信部11からクリックログを受信した場合には、クリックログに含まれる広告IDを抽出し、CTRデータベース15に格納されたクリックログ数のうち、抽出した広告IDと対応づけられたクリックログ数の値を1つインクリメントする。
【0057】
また、収集部16は、通信部11から回避ログを受信した場合には、回避ログに含まれる広告IDを抽出し、CTRデータベース15に格納された回避ログ数のうち、抽出した広告IDと対応づけられた回避ログ数の値を1つインクリメントする。また、収集部16は、選択部17から広告IDを受信した場合は、受信した広告IDと対応づけられた表示回数を1つインクリメントする。
【0058】
選択部17は、利用者に対して表示される広告コンテンツを選択する。具体的には、選択部17は、通信部11から広告配信要求を受信すると、受信した広告配信要求に含まれる利用者情報やウェブページの内容等、マッチングを行うための情報を抽出する。また、選択部17は、抽出した情報と広告データベース14に格納されたマッチング条件とを照合し、利用者が興味を持つと予想される広告コンテンツを選択する。例えば、選択部17は、抽出した情報とマッチング条件「条件#1」との合致度が、抽出した条件とマッチング条件「条件#4」との合致度よりも高い場合には、広告ID「広告#1」が示す広告コンテンツを選択する。そして、選択部17は、選択した広告コンテンツの広告IDと、受信した広告配信要求とを算出部18に出力する。
【0059】
算出部18は、CTRデータベース15に格納された情報に基づいて、利用者端末3のユーザー#1が広告を選択する確率である予測CTRを算出する。ここで、予測CTRの算出手法としては、任意の手法を用いることができるが、例えば、算出部18は、広告コンテンツの種別や、広告コンテンツが表示されるウェブページの種別等によって予測CTRを算出する。
【0060】
例えば、算出部18は、選択部17から広告IDと広告配信要求とを受信する。かかる場合、算出部18は、受信した広告IDと対応づけられた表示回数、遷移ログ数、クリックログ数または回避ログ数をCTRデータベース15から抽出する。また、算出部18は、受信した広告配信要求から、利用者の情報や、広告が表示されるウェブページの種別等の情報を抽出する。そして、算出部18は、CTRデータベース15や広告配信要求から抽出した情報に基づいて、選択部17から受信した広告IDが示す広告コンテンツを、ユーザー#1が選択する確率を予測CTRとして算出する。そして、算出部18は、算出した予測CTRの値と受信した広告IDとを判定部19に出力する。
【0061】
なお、算出部18は、抽出した表示回数、遷移ログ数、クリックログ数または回避ログ数に基づいて、通常のCTRを算出し、算出したCTRの値を予測CTRの値として判定部19に出力しても良い。例えば、算出部18は、表示回数と、クリックログ数と、遷移ログ数に応じた値を予測CTRの値として算出してもよい。また、算出部18は、遷移ログ数の値を遷移ログ数と回避ログ数との合計で除算した値、すなわち、遷移通知処理において遷移表示が行われた割合を予測CTRとして算出して判定部19に出力してもよい。
【0062】
なお、算出部18が実行する処理は、上述した説明に限定されるものではない。すなわち、算出部18は、任意の情報や処理に基づいて、予測CTRを算出することができる。
【0063】
判定部19は、予測CTRの値が所定の閾値以上であるか否かを判定する。例えば、判定部19は、算出部18から予測CTRの値と広告IDとを受信した場合には、受信した予測CTRの値が所定の閾値以上となるか否かを判定する。そして、判定部19は、予測CTRの値が所定の閾値以上である場合には、送信部20に対して、制御情報の配信指示と受信した広告IDとを出力する。一方、判定部19は、予測CTRの値が所定の閾値よりも小さい場合には、送信部20に対し、広告コンテンツの配信指示と、受信した広告IDとを出力する。
【0064】
例えば、判定部19は、予測CTRの値と受信した広告IDと広告配信要求とを算出部18から受信する。そして、判定部19は、例えば、受信した予測CTRの値が「20%」未満である場合には、送信部20に受信した広告IDと広告配信要求とを出力するとともに、広告コンテンツの配信を指示する。また、判定部19は、受信した予測CTRの値が「20%」以上である場合には、送信部20に受信した広告IDと広告配信要求とを出力するとともに、制御情報の配信を指示する。
【0065】
送信部20は、予測CTRの値が所定の閾値以上となる場合には、広告コンテンツと遷移通知処理を実行させるための制御情報とを利用者端末3に送信し、予測CTRの値が所定の閾値以下となる場合には、広告コンテンツのみを利用者端末3に送信する。
【0066】
例えば、送信部20は、利用者端末に対し、上述した遷移通知処理を実行させるための制御情報をあらかじめ生成する。そして、送信部20は、判定部19から広告コンテンツの配信指示と広告IDとを受信した場合には、受信した広告IDと対応づけられた広告コンテンツを広告データベース14から取得し、取得した広告コンテンツを通信部11に出力する。一方、送信部20は、制御情報の配信指示と広告IDとを受信した場合には、受信した広告IDと対応づけられた広告コンテンツを広告データベース14から取得し、取得した広告コンテンツとあらかじめ生成した制御情報とを通信部11に出力する。
【0067】
[4.利用者端末3の機能構成]
次に、図6を用いて、実施形態に関わる利用者端末3の機能構成について示す。図6は、実施形態に関わる利用者端末の機能構成の一例を示すブロック図である。図6に示す例では、利用者端末3は、通信部30、制御部31、出力部32、入力部33を有する。
【0068】
通信部30は、利用者端末3とウェブサーバ5および広告サーバ10との間の通信を制御する。例えば、通信部30は、制御部31からウェブページの取得要求を受信すると、受信した取得要求をウェブサーバ5へ送信する。また、通信部30は、ウェブサーバ5からウェブページのデータを受信した場合や、広告サーバ10から広告コンテンツを受信した場合には、受信したウェブページのデータを制御部31に出力する。
【0069】
また、通信部30は、制御部31から広告配信要求を受信した場合には、受信した広告配信要求を広告サーバ10に送信する。また、通信部30は、広告サーバ10から制御情報を受信した場合には、受信した制御情報を制御部31に出力する。また、通信部30は、制御部31から遷移ログ、クリックログ又は回避ログを受信した場合には、受信した遷移ログ、クリックログ又は回避ログを広告サーバ10に送信する。
【0070】
制御部31は、例えば、CPUやMPU等によって、利用者端末3内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部31は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0071】
出力部32は、利用者端末3が有する表示装置であり、例えば、液晶ディスプレイである。例えば、出力部32は、制御部31からの制御に応じて、広告コンテンツ、ウェブページ、広告ページ等の表示を行う。また、出力部32は、制御部31からの制御に応じて、広告ページに自動で遷移する旨を含む表示、広告コンテンツ、遷移画像および回避画像の表示を行う。
【0072】
また、入力部33は、利用者端末3が有する入力装置であり、例えば、出力部32と重ね合わせるように配置された透明なタッチパネルである。ここで、入力部33は、出力部32に表示された広告コンテンツ、遷移画像、回避画像が利用者によってタップされた場合には、かかる旨を制御部31に出力する。
【0073】
ここで、制御部31は、各種プログラムが実行されることにより、表示制御部34として動作する。例えば、表示制御部34は、通信部30からウェブページのデータを受信した場合には、受信したウェブページ内の命令に基づいて、通信部30に広告取得要求を出力する。かかる広告取得要求には、利用者端末3の利用者であるユーザー#1の情報や、表示させるウェブページの情報等が格納されている。
【0074】
また、表示制御部34は、通信部30から広告コンテンツを受信すると、受信した広告コンテンツをウェブページ内に配置する。そして、表示制御部34は、出力部32を制御し、広告コンテンツを配置したウェブページのデータを表示させる。この結果、出力部32は、広告コンテンツが配置されたウェブページを表示する。
【0075】
ここで、制御部31は、通信部30から制御情報を受信した場合には、かかる制御情報を実行することで、表示部35、遷移部36、通知部37として動作する。表示部35は、制御情報とともに受信した広告コンテンツを取得する。そして、表示部35は、出力部32を制御し、広告ページに自動で遷移する旨を含む表示、取得した広告コンテンツ、遷移画像および回避画像を、表示中のウェブページに重ね合わせて出力させる。なお、表示部35は、広告ページに自動で遷移する旨を含む表示として、「あと5秒で対象ページに遷移します」等、遷移するまでの残り時間をカウントダウン形式で表示しても良い。
【0076】
遷移部36は、広告コンテンツが配置されたウェブページを表示してから経過した時間を計測する。そして、遷移部36は、計測した時間が所定の時間を経過するまでの間に、利用者が回避画像を選択しなかった場合には、広告ページのウェブページ取得要求を通信部30に出力する。また、遷移部36は、計測した時間が所定の時間を経過するまでの間に、利用者が遷移画像を選択した場合は、所定の時間が経過する前に、広告ページのウェブページ取得要求を通信部30に出力する。
【0077】
この結果、通信部30は、広告ページのデータをウェブサーバ5から取得する。そして、表示制御部34は、受信した広告ページのデータを表示させる。なお、表示制御部34は、それまでウェブページを表示していたウインドウの表示を広告ページに遷移させてもよいが、実施形態は、これに限定される物ではなく、例えば、新たなウインドウにウェブページを表示させてもよい。また、表示制御部34は、ポップアップ形式で広告ページを表示させても良い。すなわち、表示制御部34は、広告ページを表示させることができるのであれば、任意の態様で広告ページを表示させることができる。
【0078】
また、遷移部36は、計測した時間が所定の時間を経過するまでの間に、利用者が回避画像を選択した場合は、ウェブページ上に重ね合わせて表示した広告コンテンツや広告ページに自動で遷移する旨を含む表示を消去し、広告コンテンツが配置されたウェブページを通常通り表示させる。
【0079】
通知部37は、利用者の操作に応じたログ送信処理を実行する。例えば、通知部37は、遷移部36が広告ページのウェブページ取得要求を通信部30に出力した場合には、遷移ログを通信部30に出力する。また、通知部37は、利用者が遷移画像を選択した旨や広告コンテンツを選択した旨を入力部33から受信した場合には、クリックログを通信部30に出力する。また、通知部37は、利用者が回避画像を選択した旨を入力部33から受信した場合には、回避ログを通信部30に出力する。
【0080】
[5.利用者端末3の表示の一例]
次に、図7を用いて、利用者端末3が表示する画像例について説明する。図7は、実施形態に係る利用者端末が表示する画像の一例を説明する図である。例えば、利用者端末3は、ウェブページと広告コンテンツとを受信すると、図7中(J)に示すように、ウェブページ中に広告コンテンツを配置し、出力部32に表示する。
【0081】
ここで、利用者端末3は、制御情報を受信した場合には、遷移通知処理を実行する。詳細には、利用者端末3は、図7中(K)に示すように、表示中のウェブページ上に透過度の低いマスキングを施す。そして、利用者端末3は、マスキングの上に広告コンテンツと、遷移を行う旨と、遷移画像および回避画像を表示する。例えば、利用者端末3は、図7中(L)に示すように「あと5秒で対象ページに遷移します」等のメッセージを表示する。
【0082】
また、利用者端末3は、図7中(M)に示すように「キャンセル」等の文字が含まれる回避画像を表示する。かかる回避画像が選択された場合、利用者端末3は、広告ページへの遷移を回避し、表示を元のウェブページに遷移させる。また、利用者端末3は、図7中(N)に示すように、「今すぐ!」などの文字が含まれる遷移画像を表示する。かかる遷移画像が選択された場合、利用者端末3は、広告ページを表示する。
【0083】
[6.利用者端末3の表示のバリエーション]
上述した利用者端末3は、広告コンテンツを含むウェブページが表示された場合には、遷移を行う旨の表示を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、利用者端末3は、ウェブページのうち、広告コンテンツが配置された範囲が表示されているか否かを判定する。そして、利用者端末3は、広告コンテンツが配置された範囲が表示された場合には、遷移を行う旨や回避画像等の表示を行う。その後、利用者端末3は、広告コンテンツが配置された範囲が表示されてから所定の時間が経過するまでの間に、回避画像が選択されなかった場合には、広告ページを表示してもよい。
【0084】
例えば、図8は、実施形態に係る利用者端末が表示する画像のバリエーションを説明する図である。例えば、利用者端末3は、ウェブページと広告コンテンツとを受信すると、ウェブページ中に広告コンテンツを配置し、出力部32に表示する。また、利用者端末3は、出力部32に表示されたウェブページの範囲に、広告コンテンツが含まれるか否かを判定する。ここで、図8中(O)に示す例では、ウェブページのうち、広告コンテンツが配置された範囲が表示されていないので、利用者端末3は、出力部32に表示されたウェブページの範囲に、広告コンテンツが含まれれていないと判定する。この結果、利用者端末3は、遷移を行う旨や回避画像等の表示を行わずに、待機する。
【0085】
ここで、利用者がスクロール操作等で表示させるウェブページの範囲を変更し、図8中(P)に示すように、ウェブページのうち、広告コンテンツが配置された範囲が表示されたものとする。かかる場合には、利用者端末3は、出力部32に表示されたウェブページの範囲に、広告コンテンツが含まれれていると判定する。この結果、利用者端末3は、図8中(Q)に示すように、遷移を行う旨や回避画像等の表示を行う。
【0086】
なお、利用者端末3は、ユーザー#1が広告コンテンツを選択する確率が、所定の閾値よりもかなり高い場合には、図8中(R)に示すように、広告コンテンツが配置されたウェブページが表示された時点で、遷移通知処理を開始してもよい。例えば、広告サーバ10は、ユーザー#1の予測CTRが第1の閾値よりも高い場合には、広告コンテンツが表示されてから遷移通知処理を開始する制御情報を利用者端末3に送信する。一方、広告サーバ10は、予測CTRが第1の閾値よりも高い第2の閾値よりも高い場合には、広告コンテンツが表示されていなくとも、広告コンテンツが配置されたウェブページが表示された際に、遷移通知処理を開始する制御情報を利用者端末3に送信する。かかる処理を実行することで、広告サーバ10は、予測CTRの値に応じた遷移通知処理を利用者端末3に実行させることができる。
【0087】
[7.広告サーバ10が実行する処理の流れ]
次に、図9を用いて、広告サーバ10が実行する処理の流れの一例について示す。図9は、実施形態に関わる広告サーバが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、広告サーバ10は、広告取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS101)。そして、広告サーバ10は、広告取得要求を受信したと判定した場合は(ステップS101:Yes)、利用者の情報等から表示する広告コンテンツを選択する(ステップS102)。
【0088】
次に、広告サーバ10は、予測CTRを算出し(ステップS103)、予測CTRが所定の閾値以上か否かを判定する(ステップS104)。そして、広告サーバ10は、予測CTRが所定の閾値以上であると判定した場合は(ステップS104:Yes)、広告コンテンツと制御情報とを広告サーバ10に出力し(ステップS105)、処理を終了する。一方、広告サーバ10は、予測CTRが所定の閾値未満であると判定した場合は(ステップS104:No)、広告コンテンツのみを広告サーバ10に出力し(ステップS106)、処理を終了する。
【0089】
[8.利用者端末3が実行する処理の流れ]
次に、図10を用いて、制御情報を実行した利用者端末3が実行する処理の流れを説明する。図10は、実施形態に係わる利用者端末が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、利用者端末3は、ウェブページに表示する広告コンテンツを取得し(ステップS201)、ウェブページに取得した広告コンテンツを埋め込んで表示する(ステップS202)。
【0090】
次に、利用者端末3は、制御情報を受信したか否かを判定し(ステップS203)、制御情報を受信した場合は(ステップS203:Yes)、以下の遷移通知処理を実行する。具体的には、利用者端末3は、ウェブページの表示範囲に広告コンテンツが含まれるか否かを判定する(ステップS204)。そして、利用者端末3は、ウェブページの表示範囲に広告コンテンツが含まれる場合は(ステップS204:Yes)、広告コンテンツと遷移する旨とをウェブページ上にオーバーレイ表示する(ステップS205)。また、かかる際、利用者端末3は、回避画像と遷移画像とをウェブページ上に併せて表示する。
【0091】
また、利用者端末3は、表示した遷移画像がタップされたか否かを判定する(ステップS206)。そして、利用者端末3は、表示した遷移画像がタップされなかった場合は(ステップS206:No)、回避画像がタップされたか否かを判定する(ステップS207)。また、利用者端末3は、回避画像がタップされなかった場合は(ステップS207:No)、広告コンテンツが表示されてから所定の時間が経過したか否かを判定する(ステップS208)。そして、利用者端末3は、広告コンテンツが表示されてから所定の時間が経過したと判定した場合は(ステップS208:Yes)、遷移ログを広告サーバ10に送信する(ステップS209)。また、利用者端末3は、広告ページを表示し(ステップS210)、処理を終了する。
【0092】
一方、利用者端末3は、表示範囲に広告コンテンツが含まれていないと判定した場合は(ステップS204:No)、一定時間待機し(ステップS212)、再度ステップS204を実行する。また、利用者端末3は、広告コンテンツが表示されてから所定の時間が経過していない場合は(ステップS208:No)、ステップS206を実行する。また、利用者端末3は、回避画像がタップされた場合は(ステップS207:Yes)、回避ログを広告サーバに送信し(ステップS211)、処理を終了する。
【0093】
また、利用者端末3は、制御情報を受信していない場合は(ステップS203:No)、以下の処理を実行する。すなわち、利用者端末3は、広告コンテンツがタップされたか否かを判定し(ステップS213)、タップされていない場合には(ステップS213:No)、再度広告コンテンツがタップされたか否かを判定する(ステップS213)。そして、利用者端末3は、広告コンテンツがタップされた場合は(ステップS213:Yes)、クリックログを広告サーバ10に送信し(ステップS214)、ステップS210を実行する。
【0094】
なお、利用者端末3は、遷移画像がタップされた場合は(ステップS206:Yes)、クリックログを広告サーバ10に送信し(ステップS214)、広告ページを表示して(ステップS210)、処理を終了する。
【0095】
[9.変形例]
上記した実施形態に係る広告サーバ10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の広告サーバ10の他の実施形態について説明する。
【0096】
[9−1.遷移する旨の表示について]
上述した実施形態では、広告サーバ10は、遷移する旨の表示を表示中のウェブページ上にオーバーレイ表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、広告サーバ10は、遷移する旨の表示をポップアップ形式等で表示しても良い。また、例えば、広告サーバ10は、表示した遷移する旨の表示を強調表示することで、利用者に対して広告ページに自動で遷移する旨をさらに明確に認識させても良い。
【0097】
また、広告サーバ10は、ポップアップ形式や表示中のウインドウとは別のウインドウに広告ページを表示する場合には、遷移する旨の表示に変えて、広告ページを表示させる旨を表示しても良い。また、広告サーバ10は、表示されているウェブページが自動で異なるウェブページに変更される旨を表示させてもよい。また、広告サーバ10は、利用者端末3が、それまで表示されていたウェブページと広告ページとを並べて表示させることができる場合には、広告ページをウェブページとともに表示させてもよい。
【0098】
[9−2.予測CTRについて]
上述した広告サーバ10は、予測CTRの値が所定の閾値以上となる場合には、制御情報と広告コンテンツとを表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、広告サーバ10は、予測CTRの値が第1の閾値以上となる場合には、「あと5秒で対象ページに遷移します」等の表示を行うとともに、広告コンテンツの表示から所定の時間が経過した際に広告ページを表示させる制御情報を送信する。さらに、広告サーバ10は、予測CTRの値が第1の閾値よりも大きい第2の閾値以上となる場合には、「対象ページに遷移します」等の表示を行うとともに、所定の時間待機することなく、広告ページを表示させる制御情報を送信しても良い。
【0099】
また、広告サーバ10は、予測CTRの値と比較する閾値の値を動的に変更してもよい。例えば、広告サーバ10は、単位時間あたりの回避ログ数の増加率を算出する。そして、広告サーバ10は、回避ログ数の増加率が所定の値よりも大きくなった場合には、予測CTRの値と比較する閾値の値を増加させる。一方、広告サーバ10は、回避ログ数の増加率が所定の値よりも小さくなった場合には、予測CTRの値と比較する閾値の値を減少させる。かかる処理を実行することで、広告サーバ10は、予測CTRの値と比較する閾値の値を適切な値に収束させることができる。
【0100】
また、広告サーバ10は、予測CTRの値と比較する閾値の値を広告コンテンツごとに設定してもよい。かかる処理を行うことで、広告サーバ10は、上述した遷移通知処理の可否を広告コンテンツごとに判定することができる。
【0101】
[9−3.ログを用いた課金について]
上述した広告サーバ10は、CTRデータベース15に格納された表示回数、遷移ログ数、クリックログ数、回避ログ数を用いた広告主への課金処理を行うことができる。例えば、広告サーバ10は、表示回数単位で、広告主への課金処理を行うことができる。また、広告サーバ10は、CTRデータベース15に格納された遷移ログ数から、利用者のクリックやタップが行われなかった場合でも、ウェブページを広告ページに遷移させた回数単位で、広告主への課金を行うことができる。
【0102】
なお、広告サーバ10は、遷移通知処理を行った回数のうち、実際にウェブページが広告ページに遷移した回数の割合に基づいて、広告主への課金処理を行っても良い。このように、広告サーバ10は、表示回数、遷移ログ数、クリックログ数、回避ログ数を任意の組み合わせで用いた値に応じて、広告主への課金処理を行うことができる。なお、広告サーバ10が実行する課金処理は、上述した処理に限定されるものではなく、例えば、利用者の情報や同一利用者の再訪回数等、任意の情報の組み合わせに基づいて、広告主への課金処理を実行することができる。
【0103】
[9−4.ウェブページ遷移までの時間について]
なお、利用者端末3がウェブページを遷移させるまでの時間は、任意の値を設定することができる。例えば、広告サーバ10は、広告毎に任意の時間を設定することができる。また、広告サーバ10は、利用者ごとに算出した予測CTRの値に応じて、利用者端末3がウェブページを遷移させるまでの時間を変更しても良い。例えば、広告サーバ10は、予測CTRの値が第1の閾値よりも高い場合には、利用者端末3がウェブページを遷移させるまでの時間として「10秒」を設定する。広告サーバ10は、予測CTRの値が第1の閾値よりも高い第2の閾値よりも高い場合には、利用者端末3がウェブページを遷移させるまでの時間として「5秒」を設定する。
【0104】
すなわち、広告サーバ10は、予測CTRの値が高くなるほど、利用者端末3がウェブページを遷移させるまでの時間を短い時間に設定する。このため、広告サーバ10は、広告に興味を有すると予測される利用者に対しては、広告ページを迅速に表示させることができる。
【0105】
[9−5.その他]
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。また、例えば、各図に示したアプリケーションのUI(User Interface)は、これに限定されるものではない。
【0106】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0107】
[10.効果]
上述したように、広告サーバ10は、制御情報とともに広告コンテンツを利用者端末3に送信する。ここで、広告サーバ10が送信する制御情報は、利用者端末3に対し、以下の処理を実行させる。まず、利用者端末3は、広告ページに遷移する旨と、回避画像とを表示する。そして、利用者端末3は、広告コンテンツを含むウェブページが表示されてから所定の時間が経過する前に、回避画像が選択された場合は、広告ページの表示を行わず、広告コンテンツを含むウェブページが表示されてから所定の時間が経過するまでに、回避画像が選択されなかった場合は、広告ページを表示する。このため、広告サーバ10は、広告コンテンツが表示されたウェブページの表示に代えて、広告ページを表示できる。
【0108】
また、広告サーバ10は、利用者端末3の利用者であるユーザー#1が広告を選択する確率である予測CTRを算出する。そして、広告サーバ10は、予測CTRの値が所定の閾値以上となる場合は、制御情報と広告コンテンツとを利用者端末3に送信する。一方、広告サーバ10は、予測CTRが所定の閾値未満となる場合は、制御情報を送信せず、広告コンテンツのみを利用者端末3に送信する。このため、広告サーバ10は、広告コンテンツに対して興味があると予測される利用者に対し、自動で広告ページに遷移する旨を表示させることができる。
【0109】
また、広告サーバ10は、利用者端末3に対し、広告ページが表示された場合には、広告サーバ10に遷移ログを送信させる。そして、広告サーバ10は、少なくとも遷移ログの数に基づいて、予測CTRを算出する。このため、広告サーバ10は、ウェブページから広告ページに自動で遷移した回数に応じて、予測CTRを算出することができる。
【0110】
また、広告サーバ10は、利用者端末3に対し、以下の処理を実行させる。例えば、利用者端末3は、広告コンテンツを含むウェブページのうち、広告コンテンツを含む範囲が表示されているか否かを判定する。そして、利用者端末3は、広告コンテンツを含むウェブページのうち、広告コンテンツを含む範囲が表示されていると判定した場合は、遷移通知処理を実行する。一方、利用者端末3は、広告コンテンツを含む範囲が表示されていないと判定した場合は、遷移通知処理を実行せずに待機する。このため、広告サーバ10は、広告コンテンツが実際に表示された際に、表示中のウェブページが自動で遷移する旨を表示させることができる。
【0111】
また、広告サーバ10は、利用者端末3に、表示中のウェブページに、表示中のウェブページが自動で遷移する旨と回避画像とを重ね合わせて表示させる。このため、広告サーバ10は、利用者に対して、広告ページに遷移することを確実に気づかせることができる。
【0112】
[11.プログラム]
なお、上述した実施形態における広告サーバ10は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ50が広告配信プログラムを実行することによって実現される。図11は、広告配信プログラムを実行するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ50は、CPU(Central Processing Unit)51、RAM(Random Access Memory)52、ROM(Read Only Memory)53、HDD(Hard Disk Drive)54、通信インターフェイス(I/F)55、入出力インターフェイス(I/F)56、およびメディアインターフェイス(I/F)57を備える。
【0113】
CPU51は、ROM53またはHDD54に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM53は、コンピュータ50の起動時にCPU51によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ50のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0114】
HDD54は、CPU51によって実行されるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。例えば、HDD54は、図3に記載した広告データベース14およびCTRデータベース15と同様のデータを記憶する。通信インターフェイス55は、ネットワーク2を介して他の機器からデータを受信してCPU51へ送り、CPU51が生成したデータを、ネットワーク2を介して他の機器へ送信する。
【0115】
CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU51は、入出力インターフェイス56を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU51は、生成したデータを、入出力インターフェイス56を介して出力装置へ出力する。
【0116】
メディアインターフェイス57は、記録媒体58に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM52を介してCPU51に提供する。CPU51は、当該プログラムを、メディアインターフェイス57を介して記録媒体58からRAM52上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体58は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0117】
コンピュータ50が上述した実施形態に係る広告サーバ10として機能する場合、コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムを実行することにより、図3に示す収集部16、選択部17、算出部18、判定部19、送信部20の各機能を実現する。
【0118】
また、コンピュータ50が上述した実施形態に係る利用者端末3として機能する場合、コンピュータ50のCPU51は、RAM52上にロードされたプログラムや広告サーバ10から受信した制御情報を実行することにより、図6に示す表示制御部34、表示部35、遷移部36、通知部37の各機能を実現する。
【0119】
コンピュータ50のCPU51は、広告配信プログラムを、記録媒体58から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワーク2を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0120】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者には明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0121】
1 広告システム
3、4 利用者端末
5 ウェブサーバ
10 広告サーバ
11、30 通信部
12、31 制御部
13 記憶部
14 広告データベース
15 CTRデータベース
16 収集部
17 選択部
18 算出部
19 判定部
20 送信部
32 出力部
33 入力部
34 表示制御部
35 表示部
36 遷移部
37 通知部
図1
図2
図3
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図5
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図11