特許第6047319号(P6047319)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6047319
(24)【登録日】2016年11月25日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】落し込みケーシング用フィルタ枠
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/00 20060101AFI20161212BHJP
【FI】
   B01D46/00 C
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-157010(P2012-157010)
(22)【出願日】2012年7月12日
(65)【公開番号】特開2014-18701(P2014-18701A)
(43)【公開日】2014年2月3日
【審査請求日】2015年4月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】592024505
【氏名又は名称】株式会社新和製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000229542
【氏名又は名称】日本バイリーン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090251
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 憲一
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(72)【発明者】
【氏名】小林 栄三
(72)【発明者】
【氏名】衛藤 一平
(72)【発明者】
【氏名】榎本 康一
【審査官】 関根 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−305508(JP,A)
【文献】 実開昭53−057409(JP,U)
【文献】 特開2001−120937(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 46/00
B01D 46/10
B01D 46/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)ケーシング本体とその上部および下部にそれぞれ設けられたレール部とを備えたケーシング枠
(2)前記ケーシング枠の下部レール部に落し込んで使用するための概略四角形のフィルタ枠であって、フィルタ枠の横断面形状が概略コの字型であり、周縁部の内側表面に全周にわたって伸びる凸部を有するフィルタ枠;
(3)(i)フィルタ枠の周縁部の外側表面側に位置し、且つ、ケーシング枠のレール部の内側表面と接触して反発力を生じさせる接触領域と、(ii)フィルタ枠の周縁部に着脱自在に固定するための取付領域と、(iii)フィルタ枠の周縁部の内側表面側に位置し、且つ、フィルタ枠の周縁部内側表面に設けた前記凸部に引っ掛かることによりフィルタ枠のぐらつきを防止するぐらつき防止領域とを有する弾性部材
(4)フィルタ
を含み、前記弾性部材は、フィルタ枠をケーシング枠の前記レール部に取り付けた状態において、対面するレール部の内側表面と前記接触領域とが接触することにより、フィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができる、ろ過装置
【請求項2】
ぐらつき防止領域の先端部が、フィルタ枠の周縁部の内側表面に沿って、且つ、凸部の伸びる方向に沿って伸びている、請求項1に記載のろ過装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、落し込み操作によりケーシング枠に取り付けて使用するフィルタ枠に関する。
【背景技術】
【0002】
気体から分散粒子を除去するためのろ過機(例えば、空気ろ過機、集塵機)として、フィルタを予めフィルタ枠に固定したろ過材を、所定のケーシング枠に取り付けて使用する装置が公知である。
例えば、図1に示す従来装置は、図2(気体流入面側から見た斜視図)及び図3(気体流出面側から見た斜視図)に示すろ過材5を落し込み操作によりケーシング枠6に取り付けて使用するものである。図1は、ろ過材をケーシング枠に取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図4は、ろ過材をケーシング枠に取り付けた状態を示す部分断面図である。
【0003】
図1に示すケーシング枠6は、矢印Aに示す方向に気体を通過させるものであり、ケーシング本体61の上部および下部にそれぞれ、上部レール部62および下部レール部63が設けられている。一方、図2及び図3に示すろ過材5は、全周に亘って横断面形状が概略コの字型である(図4参照)概略四角形のフィルタ枠1に、気体の流出面側から流入面側に向かって、フィルタ2を保持するための格子網3、フィルタ2、鉄線をX字型に組み合わせたフィルタ押え4が、この順に配置されている。なお、図4は、フィルタ枠1の構造と、取り付け後のケーシング枠6とフィルタ枠1との位置関係を示すことを主に意図しているため、格子網、フィルタ、フィルタ押えは省略している。ろ過材5は、矢印aで示す方向に沿って、上部レール部62に挿入した後、矢印bで示す方向に沿って、下部レール部63に落し込むことにより、ケーシング枠に挿入した後、蝶ボルト7によって固定されている。
【0004】
このような装置では、落し込みのために、レール部とフィルタ枠との間に遊び(ゆとり)が必要である一方、フィルタ面以外の箇所から気体が通過することを防止する必要があるため、蝶ボルトによりフィルタ枠をケーシング本体に完全に密着させていた。例えば、落し込み操作によるものではないが、特許文献1に記載のフィルタ固定装置のように、フィルタ枠をボルトによりケーシング本体に固定することが一般的であった。しかしながら、従来のフィルタ枠の固定方法によると、フィルタ枠の取り付け又は取り外しに時間がかかる(フィルタ枠1枚当たり約2〜3分)上に、ボルトの脱落・紛失の可能性も高かった。また、取り付け時の不備により締付けトルクにばらつきがある場合、レール部とフィルタ枠との間で気流のリークが生じることがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭61−234910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の課題は、従来技術の前記欠点を解消するために、ボルトを使用せずにケーシングに取り付け可能なフィルタ枠を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明による、
ケーシング本体とその上部および下部にそれぞれ設けられたレール部とを備えたケーシング枠に取り付けて使用するためのフィルタ枠であって、
フィルタ枠の横断面形状が概略コの字型であり、
フィルタ枠の周縁部の外側表面側に弾性部材が設けられており、
前記弾性部材は、フィルタ枠をケーシング枠の前記レール部に取り付けた状態において、対面するレール部の内側表面と接触することにより、フィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができることを特徴とする、前記のフィルタ枠
により解決することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のフィルタ枠は、落し込み操作を行うだけで、フィルタ枠をケーシング本体に密着固定することができ、特別な固定操作が不要であるため、脱着作業を迅速かつ簡便化することができる。また、密着力を均一化することができるため、リークが発生しにくいものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】ろ過材をボルトにより固定する従来装置において、ろ過材をケーシング枠に取り付ける前の状態を模式的に示す斜視図である。
図2図1に示すろ過材の気体流入面側から見た斜視図である。
図3図1に示すろ過材の気体流出面側から見た斜視図である。
図4図1に示すろ過材をケーシング枠に取り付けた状態を示す部分断面図である。
図5】本発明を適用することのできるろ過装置の一態様について、ろ過材をケーシング枠に取り付ける前の状態を模式的に示す斜視図である。
図6】弾性部材として板バネを使用する本発明のフィルタ枠の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図である。
図7図6に示す態様の部分拡大断面図である。
図8】弾性部材として金属線を形態加工したものを使用する本発明のフィルタ枠の別の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図である。
図9図8に示す態様に関して、(a)気体流入方向から見た部分拡大側面図、(b)部分拡大断面図、(c)気体流出方向から見た部分拡大側面図である。
図10】弾性部材として別の板バネを使用する本発明のフィルタ枠の更に別の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図である。
図11図10に示す態様の部分拡大断面図である。
図12】弾性部材として更に別の板バネを使用する本発明のフィルタ枠の更に別の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図である。
図13図12に示す態様の部分拡大断面図である。
図14図5に示すろ過装置とは反対方向に気体を通過させるろ過装置について、ろ過材をケーシング枠に取り付ける前の状態を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明においては、所定の弾性部材をフィルタ枠の所定位置に取り付けることにより、フィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができるため、図1に示したような従来装置で必要であったボルトなどのフィルタ固定装置をケーシング本体側に設ける必要がない。本発明を適用することのできるろ過材およびケーシング枠の一例を図5に示す。
以下、図5に示す装置に適用した場合を想定して、本発明の具体的態様を示す各図面に沿って、本発明を説明する。
図6は、弾性部材として板バネを使用する本発明のフィルタ枠の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図であり、図7は、同態様の部分拡大断面図である。
図6及び図7に示すフィルタ枠1は、その断面形状が全周にわたって概略コの字型であり、外周面14の両端から、流出側周縁部11および流入側周縁部13が立ち上がっている。
図6及び図7に示す板バネ12は、(i)フィルタ枠1の流出側周縁部11の外側表面11aの側に位置し、且つ、ケーシング枠6の下部レール部63のガイド部63bの内側表面と接触して反発力を生じさせる接触領域12a、(ii)フィルタ枠の流出側周縁部11の外側表面11a及び内側表面11c側に湾曲しており、且つ、フィルタ枠の流出側周縁部の端部11bに着脱自在に固定するための取付領域12b、(iii)フィルタ枠の流出側周縁部の内側表面11cの側に位置し、且つ、流出側周縁部に取り付けた後の板バネ12のぐらつきを防止するためのぐらつき防止領域12cとからなる。
【0011】
図6及び図7に示すように、ぐらつき防止領域12cが流出側周縁部の内側表面11c側に湾曲しており、しかも、同内側表面11cに設けられた凸部11dに引っ掛かっていると、ぐらつき防止領域のぐらつき防止効果が向上するため、好ましい。前記凸部は、フィルタ枠の流出側周縁部の全周にわたって設けることもできるし、あるいは、弾性部材を取り付ける箇所にのみ設けることもできる。前記凸部を設ける位置(高さ)は、弾性部材の形状により適宜決定することができる。
なお、図7に示すように、前記凸部11dに加え、フィルタ枠の流入側周縁部13の内側表面13cに凸部11eを設けることができる。図7に示す状態では、凸部11eは、弾性部材の取付に直接係わることはないが、フィルタ枠のいずれの面が流出側周縁部となっても弾性部材を取り付けることができる点で好ましい。
【0012】
本態様では、接触領域12aの下部が流出側周縁部11の外側表面11a側に湾曲しているため、ろ過材をケーシング枠に取り付ける際に下部レール部への落し込みが容易である。
【0013】
板バネの形状及びサイズは、フィルタ枠1に安定して固定することができ、且つ、フィルタ枠をケーシング枠のレール部に取り付けた状態においてフィルタ枠をケーシング本体61に密着固定させることができる限り、特に限定されるものではなく、ケーシング枠及びフィルタ枠の形状及びサイズに応じて適宜選択することができる。
【0014】
図8は、弾性部材として、金属線を、図6及び図7に示す板バネと同じ機能を示すように形態加工して使用する本発明のフィルタ枠の別の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図であり、図9は、図8に示す態様に関して、(a)気体流入方向から見た部分拡大側面図、(b)部分拡大断面図、(c)気体流出方向から見た部分拡大側面図である。
図8及び図9に示す弾性部材も、図6及び図7に示す板バネと同様に、(i)フィルタ枠1の流出側周縁部11の外側表面11aの側に位置し、且つ、ケーシング枠の下部レール部のガイド部(図示せず)の内側表面と接触して反発力を生じさせる接触領域12a、(ii)フィルタ枠の流出側周縁部11の外側表面11a及び内側表面11c側に湾曲しており、且つ、フィルタ枠の流出側周縁部の端部11bに着脱自在に固定するための取付領域12b、(iii)フィルタ枠の流出側周縁部の内側表面11cの側に位置し、且つ、流出側周縁部に取り付けた後の板バネ12のぐらつきを防止するためのぐらつき防止領域12cとからなる。
【0015】
図8及び図9に示すように、ぐらつき防止領域12cが流出側周縁部の内側表面11c側に湾曲しており、しかも、同内側表面11cに設けられた凸部11dに引っ掛かっていると、ぐらつき防止領域のぐらつき防止効果が向上するため、好ましい。特に、図8及び図9では、ぐらつき防止領域12cの先端部が、凸部の伸びる方向に沿って伸びているため、ぐらつき防止効果が高い。なお、ぐらつき防止領域12cの先端部を接触領域12aと同様に連続させてもよい。また、接触領域12aの先端部が、ぐらつき防止領域12cと同様に不連続であってもよい。
また、本態様においても、接触領域12aの下部が流出側周縁部11の外側表面11a側に湾曲しているため、ろ過材をケーシング枠に取り付ける際に下部レール部への落し込みが容易である。
【0016】
金属線を形態加工して作製したバネの形状及びサイズは、板バネの場合と同様に、フィルタ枠に安定して固定することができ、且つ、フィルタ枠をケーシング枠のレール部に取り付けた状態においてフィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができる限り、特に限定されるものではなく、ケーシング枠及びフィルタ枠の形状及びサイズに応じて適宜選択することができる。
【0017】
図10は、弾性部材として、図6及び図7とは別の板バネを使用する本発明のフィルタ枠の更に別の一態様を模式的に示す部分拡大斜視図であり、図11は、同態様の部分拡大断面図である。
図10及び図11に示す板バネでは、フィルタ枠1の流出側周縁部11の内側表面11cの側に位置するぐらつき防止領域12cは、フィルタ枠の流出側周縁部の外側表面11aと接触する取付領域12bと一緒になって、取付領域としても機能する。また、ケーシング枠の下部レール部のガイド部(図示せず)の内側表面と接触して反発力を生じさせる接触領域12aは、取付領域12bとぐらつき防止領域12cとの間に湾曲して位置する。
【0018】
本態様においても、図10及び図11に示すように、ぐらつき防止領域12cが流出側周縁部の内側表面11c側に湾曲しており、しかも、同内側表面11cに設けられた凸部11dに引っ掛かっていると、ぐらつき防止領域のぐらつき防止効果が向上するため、好ましい。
また、接触領域12aの下部が流出側周縁部11の外側表面11a側に湾曲しているため、ろ過材をケーシング枠に取り付ける際に下部レール部への落し込みが容易である。
また、板バネの形状及びサイズは、フィルタ枠に安定して固定することができ、且つ、フィルタ枠をケーシング枠のレール部に取り付けた状態においてフィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができる限り、特に限定されるものではなく、ケーシング枠及びフィルタ枠の形状及びサイズに応じて適宜選択することができる。
【0019】
図6図11に示す態様では、各々の取付部分を介して、弾性部材がフィルタ枠の流出側周縁部に着脱可能に取り付けられるものであり、且つ、フィルタ枠の流出側周縁部の外側表面側から内側表面側にわたって弾性部材が配置されるものであるが、本発明で用いる弾性部材は、ケーシング枠の下部レール部のガイド部の内側表面と接触して生じる反発力によりフィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができる限り、このような態様に限定されるものではない。
例えば、本発明においては、弾性部材をフィルタ枠の流出側周縁部の外側表面に、例えば、溶接、ねじ止め、接着などの方法により固定することもできる。あるいは、本発明においては、弾性部材をフィルタ枠の流出側周縁部の外側表面側にのみ配置することもできる。このような本発明のフィルタ枠の更に別の一態様を図12及び図13に示す。
【0020】
図12及び図13に示す態様では、弾性部材として、概略U型形状の板バネ12を使用しており、ケーシング枠6の下部レール部63のガイド部63bの内側表面と接触して反発力を発揮できる接触領域12aを有すると共に、反対側の取付領域12bがねじ止め15によりフィルタ枠1の流出側周縁部11の外側表面に固定されている。
本態様では、接触領域12aの下端が湾曲しているため、ろ過材をケーシング枠に取り付ける際に下部レール部への落し込みが容易である。
【0021】
板バネの形状及びサイズは、フィルタ枠に安定して固定することができ、且つ、フィルタ枠をケーシング枠のレール部に取り付けた状態においてフィルタ枠をケーシング本体に密着固定させることができる限り、特に限定されるものではなく、ケーシング枠及びフィルタ枠の形状及びサイズに応じて適宜選択することができる。
【0022】
以上、具体的態様に基づいて本発明のフィルタ枠を説明したが、本発明のフィルタ枠においては、フィルタ枠の流出側周縁部の内、ケーシング枠に取り付けた場合にケーシング枠の上部レールおよび下部レールと対向する位置(以下、便宜上、フィルタ枠の上部周縁部および下部周縁部と称する)に弾性部材を配置する。フィルタ枠の下部周縁部だけでなく、上部周縁部および下部周縁部に弾性部材を配置することにより、ケーシング本体とフィルタ枠との密着力を均一にすることができる。
【0023】
具体的な取付個数や取付位置(例えば、弾性部材の配置間隔)は、ケーシング本体とフィルタ枠との密着性を考慮の上、適宜決定することができる。一般的には、フィルタ枠の上部周縁部および下部周縁部に、それぞれ、2〜4個の弾性部材を設けることが好ましい。
以上、図5を用いて、フィルタ枠の流出側周縁部に弾性部材を設ける各種態様に基づいて本発明のフィルタ枠を説明したが、本発明においては、フィルタ枠の流出側周縁部に代えて、流入側周縁部に弾性部材を設けることができる。
【0024】
また、図14に示すような、ろ過材の挿入側(矢印Aで示す方向)から気体を通過させるろ過装置では、フィルタ枠1の流入側周縁部13に弾性部材を設けることができるし、流出側周縁部11に弾性部材を設けることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
本発明のフィルタ枠は、気体から分散粒子を除去するためのろ過機の分野において利用することができる。
【符号の説明】
【0026】
1・・・フィルタ枠;2・・・フィルタ;3・・・格子網;4・・・フィルタ押え;
5・・・ろ過材;6・・・ケーシング枠;7・・・蝶ボルト;
11・・・流出側周縁部;12・・・弾性部材;13・・・流入側周縁部;
14・・・外周面;
61・・・ケーシング本体;62・・・上部レール部;63・・・下部レール部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14