【文献】
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【文献】
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【文献】
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【文献】
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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記再チューニングギャップの期間の前記判定は、すべてのアクティブなコンポーネントキャリア上の事前のアクティブ送信または再送信の終わりからアイドル期間を検出することに基づいていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記再チューニングギャップの期間は、前記検出されたアイドル期間が前記再チューニングギャップの長さ以上の長さを有することを条件に判定されることを特徴とする請求項7に記載の方法。
前記判定された再チューニングギャップは、すべてのアクティブ化されたコンポーネントキャリアが、次のDRX動作継続時間の期間もしくは次のDRXサイクルの前に、DRXアクティブ時間内、または、要求される再チューニングギャップの期間内にもはや存在しないという条件で適用されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1Aは、1つまたは複数の開示される実施形態が実装され得る例示的な通信システム100の図である。通信システム100は、複数の無線ユーザに音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを提供する多元接続システムであってもよい。通信システム100は、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有によって複数の無線ユーザがそのようなコンテンツにアクセスすることを可能とする。例えば、通信システム100は、CDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、OFDMA(orthogonal FDMA)、およびSC−FDMA(single-carrier FDMA)などの1つまたは複数のチャネルアクセス方法を採用することができる。
【0009】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、および102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク106、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、ならびにその他のネットワーク112を含んでもよいが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を考慮することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102cおよび102dのそれぞれは、無線環境内で動作および/または通信するように構成された任意の種類のデバイスであってもよい。例として、WTRU102a、102b、102c、および102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサー、および家庭用電化製品などを含んでもよい。
【0010】
通信システム100は、基地局114aおよび基地局114bも含むことができる。基地局114aおよび114bのそれぞれは、コアネットワーク106、インターネット110、および/またはネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、および102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェースをとるように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。例として、基地局114aおよび114bは、無線基地局(BTS)、NodeB、eNodeB、ホームNodeB、ホームeNodeB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであってもよい。基地局114aおよび114bはそれぞれ単一の要素として示されているが、基地局114aおよび114bは、任意の数の相互に接続された基地局および/またはネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0011】
基地局114aは、RAN104の一部であってもよく、RAN104は、その他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示せず)も含み得る。基地局114aおよび/または基地局114bは、セルと称されうる特定の地理的領域(図示せず)内で無線信号を送信および/または受信するように構成されてもよい。セルは、セルのセクタにさらに分割されてもよい。例えば、基地局114aに関連するセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、一実施形態において、基地局114aは、3つのトランシーバ、すなわち、セルの各セクタに対して1つのトランシーバを含んでもよい。別の実施形態において、基地局114aは、MIMO(multiple-input multiple output)技術を採用することができ、したがって、セルの各セクタに対して複数のトランシーバを利用してもよい。
【0012】
基地局114aおよび114bは、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる無線インターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの1つまたは複数と通信することができる。無線インターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0013】
より具体的には、上述のように、通信システム100は、多元接続システムであってもよく、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMAおよびSC−FDMAなどの1つまたは複数のチャネルアクセススキームを使用してもよい。例えば、RAN104内の基地局114a、ならびにWTRU102a、102b、および102cは、WCDMA(登録商標)(wideband CDMA)を使用して無線インターフェース116を確立することができるUMTS(Universal Mobile Telecommunications System(UTRA)Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装することができる。WCDMAは、HSPA(High-Speed Packet Access)および/またはHSPA+(Evolved HSPA)などの通信プロトコルを含んでもよい。HSPAは、HSDPA(High-Speed Downlink Packet Access)および/またはHSUPA(High-Speed Uplink Packet Access)を含んでもよい。
【0014】
別の実施形態において、基地局114aならびにWTRU102a、102bおよび102cは、LTE(Long Term Evolution)および/またはLTE−A(LTE-Advanced)を使用して無線インターフェース116を確立することができるE−UTRA(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access)などの無線技術を実装してもよい。
【0015】
その他の実施形態において、基地局114aならびにWTRU102a、102bおよび102cは、IEEE802.16(すなわち、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))、CDMA2000、CDMA2000−1X、CDMA2000EV−DO、IS−2000(Interim Standard 2000)、IS−95(Interim Standard 95)、IS−856(Interim Standard 856)、GSM(Global System for Mobile communications:登録商標)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などの無線技術を実装してもよい。
【0016】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームNodeB、ホームeNodeB、またはアクセスポイントであってもよく、事業所、家庭、車両およびキャンパスなどの局所的な地域で無線接続を容易にするための任意の好適なRATを利用してもよい。一実施形態において、基地局114bならびにWTRU102cおよび102dは、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立するためのIEEE802.11などの無線技術を実装してもよい。別の実施形態において、基地局114bならびにWTRU102cおよび102dは、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立するためのIEEE802.15などの無線技術を実装してもよい。さらに別の実施形態において、基地局114bならびにWTRU102cおよび102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTEおよびLTE−Aなど)を利用してピコセルまたはフェムトセルを確立してもよい。
図1Aに示されたように、基地局114bは、インターネット110への直接的なコネクションを有してもよい。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106を介してインターネット110にアクセスすることを必要としない。
【0017】
RAN104は、コアネットワーク106と通信してもよく、コアネットワーク106は、WTRU102a、102b、102cおよび102dのうちの1つまたは複数に音声、データ、アプリケーション、および/またはVoIP(voice over internet protocol)サービスを提供するように構成された任意の種類のネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106は、呼制御、課金サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド電話、インターネット接続および映像配信などを提供し、および/またはユーザ認証などの高レベルのセキュリティ機能を実行してもよい。
図1Aには示されていないが、RAN104および/またはコアネットワーク106は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用するその他のRANと直接的または間接的に通信してもよいことが理解されるであろう。例えば、E−UTRA無線技術を利用することができるRAN104に接続されることに加えて、コアネットワーク106は、GSM無線技術を使用する別のRAN(図示せず)とも通信してもよい。
【0018】
コアネットワーク106はまた、WTRU102a、102b、102cおよび102dがPSTN108、インターネット110、および/またはその他のネットワーク112にアクセスするためのゲートウェイとしての役割を果たしてもよい。PSTN108は、POTS(plain old telephone service)を提供する回線交換電話ネットワークを含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコル群の伝送TCP(transmission control protocol)、UDP(user datagram protocol)、およびIP(internet protocol)などの共通の通信プロトコルを使用する、相互に接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスの全世界的なシステムを含んでもよい。ネットワーク112は、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運用される有線または無線通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT、または異なるRATを使用し得る1つまたは複数のRANに接続された別のコアネットワークを含んでもよい。
【0019】
通信システム100のWTRU102a、102b、102cおよび102dの一部またはすべては、マルチモード機能を含んでもよく、すなわち、WTRU102a、102b、102cおよび102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含んでもよい。例えば、
図1Aに示されたWTRU102cは、セルラベースの無線技術を使用することができる基地局114aと、およびIEEE802無線技術を使用することができる基地局114bと通信するように構成されてもよい。
【0020】
図1Bは、例示的なWTRU102のシステム図である。
図1Bに示されるように、WTRU102は、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、着脱不能メモリ130、着脱可能メモリ132、電源134、全地球測位システム(GPS)チップセット136、およびその他の周辺機器138を含んでもよい。WTRU102は、実施形態に準拠したまま、上述の要素の任意の部分的な組合せを含んでもよいことが理解されるであろう。
【0021】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意のその他の種類の集積回路(IC)および状態機械などであってもよい。プロセッサ118は、信号の符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意のその他の機能を実行することができる。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されてもよく、トランシーバ120は、送信/受信要素122に結合されることができる。
図1Bはプロセッサ118およびトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118およびトランシーバ120は、電子的なパッケージまたはチップに一緒に統合されてもよいことが理解されるであろう。
【0022】
送信/受信要素122は、無線インターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか、または基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成されてもよい。例えば、一実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナであってもよい。別の実施形態において、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成されたエミッタ/ディテクタであってもよい。さらに別の実施形態において、送信/受信要素122は、RF信号と光信号の両方を送信および受信するように構成されてもよい。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組合せを送信および/または受信するように構成されてもよいことが理解されるであろう。
【0023】
加えて、送信/受信要素122は、
図1Bにおいて単一の要素として示されるが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含んでもよい。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、一実施形態において、WTRU102は、無線インターフェース116を介して無線信号を送信および受信するために2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0024】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上述したように、WTRU102は、マルチモード機能を有してもよい。したがって、トランシーバ120は、WTRU102が例えばUTRAおよびIEEE802.11などの複数のRATを介して通信することを可能にするための複数のトランシーバを含んでもよい。
【0025】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニットまたは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合されてもよく、それらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118は、スピーカー/マイクロホン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力してもよい。さらに、プロセッサ118は、着脱不能メモリ130および/または着脱可能メモリ132などの任意の種類の適切なメモリからの情報にアクセスし、それらのメモリにデータを記憶することができる。着脱不能メモリ130は、RAM(random-access memory)、ROM(read-only memory)、ハードディスク、または任意のその他の種類のメモリストレージデバイスを含んでもよい。着脱可能メモリ132は、SIM(subscriber identity module)カード、メモリスティックおよびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含んでもよい。その他の実施形態において、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示せず)などの、WTRU102に物理的に位置しないメモリからの情報にアクセスし、そのメモリにデータを記憶することができる。
【0026】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信することができ、WTRU102におけるその他のコンポーネントに電力を分配し、および/またはその電力を制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスであってもよい。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(NiCd)、ニッケル亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li−ion)など)、太陽電池および燃料電池などを含んでもよい。
【0027】
プロセッサ118は、GPSチップセット136にも結合されてもよく、GPSチップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはGPSチップセット136からの情報の代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114aおよび114b)から無線インターフェース116を介して位置情報を受信し、および/または2つ以上の近隣の基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、そのWTRU102の位置を判定してもよい。WTRU102は、実施形態に準拠したまま、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得することができることが理解されるであろう。
【0028】
プロセッサ118は、その他の周辺機器138にさらに結合されてもよく、その他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能、および/または有線もしくは無線接続を提供する1つまたは複数のソフトウェアおよび/またはハードウェアモジュールを含んでもよい。例えば、周辺機器138は、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真または動画用)、USB(universal serial bus)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディアプレーヤー、ビデオゲームプレーヤーモジュールおよびインターネットブラウザなどを含んでもよい。
【0029】
図1Cは、一実施形態によるRAN104およびコアネットワーク106のシステム図である。上述したように、RAN104は、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102bおよび102cと通信するためにE−UTRA無線技術を採用してもよい。RAN104は、コアネットワーク106とも通信してもよい。
【0030】
RAN104はeNodeB140a、140bおよび140cを含んでもよいが、RAN104は、実施形態に準拠したまま、任意の数のeNodeBを含んでもよいことが理解されるであろう。eNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれが、無線インターフェース116を介してWTRU102a、102bおよび102cと通信するための1つまたは複数のトランシーバを含んでもよい。一実施形態において、eNodeB140a、140bおよび140cは、MIMO技術を実装してもよい。したがって、eNodeB140aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、WTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0031】
eNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付けられてもよく、無線リソース管理の決定、ハンドオーバ決定、アップリンクおよび/またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。
図1Cに示されるように、eNodeB140a、140bおよび140cは、X2インターフェースを介して互いに通信してもよい。
【0032】
図1Cに示されるコアネットワーク106は、モビリティ管理ゲートウェイ(MME)142、サービングゲートウェイ144およびパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ146を含んでもよい。上述の要素のそれぞれはコアネットワーク106の一部として示されているが、これらの要素のうちの任意の要素は、コアネットワークの運用者以外の主体によって所有および/または運用されてもよいことが理解されるであろう。
【0033】
MME142は、S1インターフェースを介してRAN104内のeNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれに接続されてもよく、制御ノードとしての役割を果たしてもよい。例えば、MME142は、WTRU102a、102bおよび102cのユーザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102bおよび102cの初期アタッチ中の特定のサービングゲートウェイの選択などの役割を担ってもよい。MME142は、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどのその他の無線技術を使用するその他のRAN(図示せず)との間の切り替えのための制御プレーンの機能も提供することができる。
【0034】
サービングゲートウェイ144は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeNodeB140a、140bおよび140cのそれぞれに接続されてもよい。概して、サービングゲートウェイ144は、WTRU102a、102bおよび102cに/からユーザのデータパケットをルーティングおよび転送することができる。サービングゲートウェイ144は、eNodeB間のハンドオーバ中にユーザプレーンのアンカリングすること、ダウンリンクのデータがWTRU102a、102bおよび102cに利用可能であるときのページングのトリガすること、WTRU102a、102bおよび102cのコンテキストを管理および記憶することなどのその他の機能も実行してもよい。
【0035】
サービングゲートウェイ144は、PDNゲートウェイ146にも接続されてもよく、PDNゲートウェイ146は、WTRU102a、102bおよび102cがインターネット110などのパケット交換ネットワークにアクセスできるようにして、WTRU102a、102bおよび102cとIP対応デバイスの間の通信を容易にすることができる。
【0036】
コアネットワーク106は、その他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、WTRU102a、102bおよび102cがPSTN108などの回線交換ネットワークにアクセスできるようにして、WTRU102a、102bおよび102cと従来の固定電話回線通信デバイスの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク106は、コアネットワーク106とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含んでもよく、またはそのようなIPゲートウェイと通信してもよい。さらに、コアネットワーク106は、WTRU102a、102bおよび102cが、その他のサービスプロバイダによって所有および/または運用されるその他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112にアクセスできるようにしてもよい。
【0037】
無線送信/受信ユニット(WTRU)は、WTRUのセルRNTI(radio network temporary identifier)(C−RNTI)、物理アップリンク制御チャネルに適用可能な送信電力制御(TPC)コマンドを送信するために使用されるRNTI(TPC−PUCCH−RNTI)、PUSCHに適用可能なTPCコマンドを送信するために使用されるRNTI(TPC−PUSCH−RNTI)、および準永続的スケジューリングC−RNTI(semi-persistent scheduling C-RNTI)(構成されている場合)に関するWTRUのPDCCH監視活動を制御する間欠受信(DRX)機能による無線リソース制御(RRC)シグナリングによって構成されてもよい。
【0038】
PDCCHは、概念的に2つの異なる領域に分離される。WTRUが動作すべきDCIを当該WTRUにより探し出すことができるCCEの位置の組は、サーチスペース(SS)と称される。SSは、概念的に、共通SS(common SS:CSS)と、WTRU固有SS(WTRU-specific SS:UESS)とに分けられる。CSSは、所与のPDCCHを監視するすべてのWTRUに共通であり、一方、UESSは、WTRUごとに異なる。両方のSSが所与のサブフレームにおいて所与のWTRUに関して重なる場合があり、その理由は、これがランダム化関数の結果であるためであり、この重なりはサブフレームごとに異なる。
【0039】
WTRUのネットワークへのコネクション、ケイパビリティおよびサポートされる特徴に応じて、WTRUは、eNBからのグラント、割り当ておよびその他の制御情報に関する以下のRNTIのうちの1つまたは複数を監視する。
【0040】
システム情報RNTI(System Information RNTI:SI−RNTI)は、セルに固有であり、CSSで、PDSCH上のシステム情報のスケジューリングを示すために使用される。
【0041】
ページングRNTI(Paging RNTI:P−RNTI)を、CSSにおいて、(主としてアイドルモードにおいて)ページング通知の復号のために複数のWTRUに割り当てることができる。
【0042】
ランダムアクセスRNTI(Random Access RNTI:RA−RNTI)は、PDSCH上のランダムアクセス応答(Random Access Response)のスケジューリングを示すために使用され、どの時間−周波数リソースがランダムアクセスプリアンブル(random access preamble)を送信するためにWTRUによって使用されたかを明確に識別する。
【0043】
マルチメディアブロードキャストおよびマルチキャストサービス(MBMS)RNTI(multimedia broadcast and multicast service(MBMS)RNTI:M−RNTI)は、セルに固有であり、CSSにおいて、MBMS制御チャネル(MCCH)上の変更通知を復号するために使用される。
【0044】
セルRNTI(以降、C−RNTI)は、コンテンションフリーグラントおよび割り当てに対し、通常、UESSにおけるDCIに対し、PDCCHを復号するために使用されるWTRUに固有のRNTIである。
【0045】
テンポラリC−RNTI(Temporary C-RNTI)は、通常、コンテンションベースプロシージャに対しメッセージ4の復号のために、および/またはWTRUがそのWTRU自身のC−RNTIを割り当てられる前に使用される。
【0046】
準永続的スケジューリングC−RNTI(Semi-Persistent scheduling C-RNTI:SPS−C−RNTI)は、通常、UESSにおいて、PDSCH上の準永続的なDL割り当て、またはPUSCH上のULグラントをアクティブ化するために使用される。
【0047】
WTRUがRRC接続モードであるとき、およびDRXが構成されている場合、WTRUは、DRXオペレーションを使用して不連続的にPDCCHを監視することができ、そうでない場合、WTRUは連続的にPDCCHを監視する。DRXオペレーションを使用するとき、WTRUは、その他の要件に従ってPDCCHを監視することができる。RRCは、onDurationTimer、drx−InactivityTimer、drx−RetransmissionTimer(ブロードキャストプロセスを除くDLハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスごとに1つ)、longDRX−cycle、drxStartOffsetタイマーの値、ならびに任意的にdrxShortCycleTimerおよびshortDRX−cycleを含むいくつかのタイマーを構成することによってDRXオペレーションを制御する。DL−HARQプロセスごとのHARQ往復遅延時間(RTT)タイマーも定義される(ブロードキャストプロセスを除く)。
【0048】
DRXサイクルが構成されるとき、アクティブ時間(Active Time)は、onDurationTimer、drx−InactivityTimer、drx−RetransmissionTimer、もしくはmac−ContentionResolutionTimerが動作している間の時間、スケジューリング要求がPUCCH上で送信され、未決定のままである間の時間、未決定のHARQ再送信に対するULグラントが発生する場合があり、対応するHARQバッファにデータが存在する間の時間、またはWTRUによって選択されていないプリアンブルに対するランダムアクセス応答の正常な受信の後で、WTRUのC−RNTIにアドレス指定された新しい送信を示すPDCCHが受信されていない間の時間を含む。
【0049】
アクティブ時間の期間の間に、PDCCHのサブフレームに対して、当該サブフレームが半二重周波数分割複信(FDD)のWTRUのオペレーションのためのUL送信に必要とされない場合、および当該サブフレームが構成された測定ギャップ(measurement gap)の一部ではない場合、WTRUはPDCCHを監視することができる。監視されたPDCCHがDL送信を示す場合、またはDLの割り当てが現在のサブフレームに対して構成されている場合、WTRUは、対応するHARQプロセスに関するHARQ−RTTタイマーを開始し、対応するHARQプロセスに関するdrx−RetransmissionTimerを停止することができる。監視されたPDCCHが新たな送信(DLまたはULのいずれか)を示す場合、WTRUは、drx−InactivityTimerを開始または再始動することができる。
【0050】
3GPP−LTEリリース10において、WTRUは、キャリアアグリゲーションを介して1つもしくは複数のUL−CCおよび/または1つもしくは複数のDL−CCに接続されてもよい。送信が任意のコンポーネントキャリア上で有効化および/または無効化されるとき、WTRUは、無線周波数(RF)フロントエンドを再チューニングして、要求される処理およびバッテリー消費を最小化することができる。概して、コンポーネントキャリアは、トラフィックの要件および無線状況に応じて有効化および無効化され得る。これは、明示的なアクティブ化もしくは非アクティブ化シグナリング、独立したDRXプロシージャ、または両方のプロシージャの何らかの組合せかのいずれかによって実現されてもよい。eNB(enhanced Node B)からWTRUへの明示的なアクティブ化または非アクティブ化シグナリングを適用してもよく、レイヤ1(PDCCH)シグナリング、レイヤ2(MAC制御要素(CE))シグナリング、またはレイヤ3(RRC)シグナリングを含んでもよい。
【0051】
この状況においては、リリース8/9のDRXプロシージャを適用してもよい。DRXの状態は、既存のまたは同様のリリース8/9のプロシージャに従って、各CCまたはCCの異なるサブセットに対して独立に判定されてもよい。1つのCCまたはCCのサブセットのDRXの状態は、その他の構成されたCCと相互排他的である。DRXの状態は、すべての構成されたCCに共通であってもよく、したがって、任意の1つのCC上のイベントがすべてのCCのDRXの状態に影響を与える。独立したDRXが適用される場合、明示的なアクティブ化または非アクティブ化に関するものと同じRFフロントエンドの再チューニングが、処理および電力要件を低減させるために、1つのCCまたはCCのサブセットがDRXに入るか、またはDRXを離れるたびに適用される場合がある。
【0052】
キャリアアグリゲーション(CA)が構成されるときに妥当なWTRUのバッテリー消費を可能にするために、セカンダリセル(secondary cell:Sセル)のDLのアクティブ化または非アクティブ化メカニズムがサポートされる(すなわち、アクティブ化または非アクティブ化は、プライマリセル(primary cell:Pセル)には適用されない)。Sセルが非アクティブ化されるとき、WTRUは、対応するPDCCHまたはPDSCHを受信する必要がなく、CQIの測定を実行することも要求されない。反対に、Sセルがアクティブであるとき、WTRUは、PDSCHおよびPDCCH(WTRUがこのSセルからのPDCCHを監視するように構成されている場合)を受信する場合があり、CQIの測定を実行することができることが予測される。しかし、ULにおいては、WTRUは、対応するPDCCH上でスケジューリングされるときに任意のSセルにおいてPUSCH上で送信することができることになる(すなわち、ULにおいてはSセルの明示的なアクティブ化が存在しない)。
【0053】
アクティブ化または非アクティブ化メカニズムは、MAC−CEと非アクティブ化タイマーとの組合せに基づく。MAC−CEは、SセルのDLアクティブ化および非アクティブ化に関するビットマップを搬送し、1に設定されたビットは、対応するSセルのアクティブ化を示し、0に設定されたビットは、対応するSセルの非アクティブ化を示す。ビットマップを用いて、Sセルを個々にアクティブ化および非アクティブ化することができ、単一のアクティブ化または非アクティブ化コマンドが、Sセルのサブセットをアクティブ化または非アクティブ化することができる。1つの非アクティブ化タイマーがSセルごとに保持されるが、1つの共通の値がRRCによってWTRUごとに構成される。
【0054】
可変データレートのサービスがサポートされるので、CC上の送信および受信は、最適な性能のために、ならびにWTRUの処理およびバッテリー寿命を最小化するという動機の考慮のために頻繁に有効化および無効化される必要がある。
【0055】
図2は、CAに関する潜在的な展開のシナリオの一部を示す。リリース10においては、ULに関して、焦点は、同一帯域内のキャリアアグリゲーションをサポートすることにある(例えば、シナリオ#1、ならびにF1およびF2が同じ帯域内にあるときのシナリオ#2および#3)。DLに関して、
図2に示されるシナリオのすべてを、リリース10でサポートすることができる。
【0056】
LTEリリース8/9において、PDCCHは、端末デバイス(以降、WTRU)に、DL送信のためのPDSCHリソースを割り当て、UL送信のためのPUSCHリソースを許可するためにネットワーク(例えば、eNB)によって使用される。WTRUは、eNBにスケジューリング要求(SR)を送信することによって、UL送信のための無線リソースを要求することができる。SRをPUCCH上の専用リソース(D−SR)上(構成されている場合に)で送信し、またはランダムアクセスプロシージャ(RA−SR)を用いて(構成されていない場合に)のいずれかで送信することができる。WTRUは、構成されたリソースにおけるPDCCH上で受信されたグラント(準永続的にスケジューリングされたULグラント)のいずれかで示されたPUSCH上の送信に関してeNBによって無線リソースを許可される。
【0057】
ネットワークが任意の所与のサブフレームに関してWTRUにULキャリアおよびDLキャリアの1つのペアのみを割り当てるシングルキャリアシステムであるLTEリリース8/9においては、ULに対しアクティブな単一のHARQプロセスと、DLに対しアクティブな単一のHARQプロセスとが存在する。
【0058】
LTEリリース8/9に関しては、以下(もしあれば、最大でC−RNTI/SPS−C−RNTIによる1つのULグラントおよび1つのDL割り当てが存在すること、もしあれば、最大でP−RNTIによる1つのメッセージ(ページング)およびSI−RNTIによる1つのメッセージ(SIの変更通知)がCSSにおいて存在すること)に従って、複数の制御情報メッセージ(すなわち、DCI)を、各サブフレームにおいてPDCCH上でWTRUによって受信することができる。
【0059】
したがって、DRXの利益はPDCCHに関する一部の処理を省くことにとどまらない。WTRUがULグラントおよびDL割り当てに関してPDCCHを監視することを要求されないサブフレームに関して、WTRUの実装は(WTRUがPDCCHを監視しないサブフレームの数が十分に大きく、例えば、数10ミリ秒である場合)、メモリコンポーネント、および/またはベースバンドコンポーネントの一部を含み得るそのWTRUのトランシーバ回路の少なくとも一部をオフにすることを選択してもよい。
【0060】
例示的なDRXサイクルが、
図3に示される。LTEリリース8/9において、WTRUは、通常、以下のイベントのうちの1つが発生するときにランダムアクセス(RA)プロシージャを開始する。WTRUがRRCコネクションを確立するためにネットワークに初期アクセスするとき、WTRUがハンドオーバプロシージャ中にターゲットセルにアクセスするとき、WTRUがRRCコネクション再確立(RRC Connection Re-establishment)プロシージャを実行するとき、WTRUがRAプロシージャを実行するようにネットワークによって(すなわち、通常DLのデータの到着に関するPDCCH−RA命令(PDCCH RA order)によって)指示されるとき、WTRUがスケジューリング要求を行うが、要求のためのPUCCH上の個別リソースを持たないとき、ならびに通常、WTRUが、そのWTRUのバッファにおける既存のデータよりも高い優先度である送信すべき新しいULデータを有するときである。
【0061】
WTRUが個別RACHリソース(例えば、特定のプリアンブルおよび/またはPRACHリソース)を割り当てられるか否かに応じて、RAプロシージャは、コンテンションフリー(CFRA)であるか、またはコンテンションベース(CBRA)であるかのいずれかである場合があり、以下のステップを含む。第1に、プリアンブルが、PRACHのリソース上で送信される。第2に、ランダムアクセス応答(RAR)が受信され、RARは、ULの送信に関する許可と、タイミングアドバンスコマンド(Timing Advance Command:TAC)とを含む。
【0062】
CBRAに関しては、2つの追加的なステップが実行される。第3は、レイヤ2/レイヤ3(すなわち、実際のRAプロシージャ)メッセージの送信である。第4に、コンテンション解決が実行され、WTRUが、PDCCH上のC−RNTI、またはDL−SCH上のWTRUコンテンション解決識別(WTRU Contention Resolution Identity)情報のいずれかに基づいて、そのWTRUがRACHプロシージャを正常に完了したか否かを判定する。
【0063】
LTEリリース8/9において、CQI、PMI、またはRIレポートの送信のための個別リソースおよびスケジューリング要求のための個別リソース(D−SR)により、RRCを用いてWTRUを構成してもよい。加えて、SPSのための個別ULリソースによりWTRUを構成してもよく、すなわち、UL−SPSのためのPUSCHリソースにより、および対応するDL−SPS構成に関するHARQ肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)(A/N)のためのUL−PUCCHリソースによりWTRUを構成してもよい。ネットワークは、PUSCHの送信のためのULリソースを割り振る際に、スケジューリング決定を支援するためにWTRUに個別SRSリソースを割り当てることもできる。
【0064】
LTEリリース8/9においては、WTRUが、周期的なSRSに関するUL送信、またはPUCCH上もしくはPUSCH上のいずれかにおけるUL送信を実行する前に(すなわち、HARQ A/Nフィードバック、SR、周期的なCQI、PMI、もしくはRIレポート)、WTRUは、ネットワークとの適切なタイミング調整を必要とする。UL同期は、最初に、RACHプロシージャを使用して実現され、その後、ネットワークが、DLにおいてTACを送信して適切なタイミング調整を維持する。TACは、RAプロシージャ中にRARにおいて、またはタイミングアドバンスMAC−CE(Timing Advance MAC CE)において受信されてもよい。
【0065】
TACを受信した後、WTRUは、TAタイマー(TAT)を再始動する。TATが稼動しているとき、WTRUは、PUSCH送信を実行しないサブフレームにおけるPUCCHリソース上で送信することができる(シングルキャリア特性)。PUCCHリソースは、PUCCH領域の周波数分割または時分割リソースにおける、PDSCHの送信に関するHARQ A/Nフィードバックのために動的に割り当てられる。WTRUは、PDSCH割り当てを示したPDCCH上で受信されたDCIの最初のCCEに基づいて、どのPUCCHリソースを使用すべきかを判定する。
【0066】
TATは、少なくとも、TAT(すなわち、timeAlignmentTimerであり、有効化される場合、500msから最大10240msまでの範囲となる)の構成された値に等しい期間、ネットワークからTACを受信しないとき、同期されたWTRUに対して満了する場合がある。WTRUは、すべてのTACがその期間中にロストする場合に、すなわち、十分な繰返しを使用したスケジューラの実装によって最小化され得るまれなエラーの事例である、複数のTACの連続的な喪失の結果、TACを受信しない場合がある。あるいは、WTRUは、ネットワークが新たな送信に関してWTRUをもはやスケジューリングしないときに、個別ULリソースを暗黙的に解放する目的で、ネットワークがいかなるTACも送信しない場合に、TACを受信しない場合がある。WTRUのタイミングアドバンス(timing advance)の有効性は、すべてeNBによって制御される。
【0067】
TATが満了するときに、WTRUは、あらゆる構成されたSRSリソース、およびD−SR、CQI/PMI/RIに関するPUCCHリソース、ならびにあらゆる構成されたDLおよびUL−SPSリソースを含むWTRUの個別ULリソースを解放する。
【0068】
さらに、WTRUは、いったん当該WTRUがネットワークと同期しているとみなされないと、いかなるPUCCHまたはPUSCHの送信も実行しない場合がある。もはや同期されていない場合があるWTRUからのUL送信を避ける1つの理由は、その他のWTRUの送信に対する起こり得る干渉を防止することである。加えて、UL送信を避けることは、単純に、ネットワークからのTACがない結果としてTATを満了させることによって、スケジューラが個別ULリソースを破棄するための暗黙的な手段を提供する。
【0069】
PDSCHおよびPUSCHをスケジューリングするための制御情報を、1つまたは複数のPDCCH上で送信することができる。ULキャリアおよびDLキャリアのペアに対して1つのPDCCHを使用するLTEリリース8/9のスケジューリングに加えて、ネットワークがその他のCCにおけるPDSCH割り当ておよび/またはPUSCHグラントを提供することを可能にするクロスキャリアスケジューリング(cross-carrier scheduling)も、所与のPDCCHに関してサポートされ得る。
【0070】
CAにより動作するLTEリリース10のWTRUに関して、各CCにつき1つのHARQエンティティが存在し、各HARQエンティティは、8つのHARQプロセス、すなわち、1つのRTTの間のサブフレームごとに1つのHARQプロセスを有する。任意の所与のサブフレームにおいて、ULに関しておよびDLに関してアクティブな2つ以上のHARQプロセスが存在する場合があるが、CCごとに最大で1つのUL−HARQプロセスおよび1つのDL−HARQプロセスが存在する。
【0071】
以降で言及するときに、用語「プライマリコンポーネントキャリア(PCC)」は、一般性を失うことなく、一部の機能、例えば、セキュリティパラメータおよび非アクセス層(NAS)の情報の導出がそのコンポーネントキャリアにのみ適用可能であり得る、複数のコンポーネントキャリアにより動作するように構成されたWTRUのキャリアを含む。WTRUは、DLに関する少なくとも1つのPCC(DL−PCC)と、ULに関する1つのPCC(UL−PCC)により構成されてもよい。その結果として、WTRUのPCCでないキャリアは、以降、セカンダリコンポーネントキャリア(SCC)と呼ばれる。
【0072】
例えば、DL−PCCは、最初にシステムにアクセスするときに、初期セキュリティパラメータを導出するためにWTRUによって使用されるCCに対応してもよい。例えば、UL−PCCは、PUCCHリソースが所与のWTRUに関するすべてのHARQ−A/Nおよびチャネル状態情報(CSI)フィードバックを搬送するように構成されるCCに対応してもよい。
【0073】
WTRUのセルは、一般に、DL−CCを含み、任意的に、1組のULリソース、例えば、UL−CCと組み合わされる。LTEリリース10に関して、プライマリセル(Pセル)は、DL−PCCとUL−PCCとの組合せを含む。WTRUのマルチキャリア構成のセカンダリセル(Sセル)は、DL−SCCおよび任意的にUL−SCCを含む(すなわち、LTEリリース10においては、WTRUがUL−CCよりも多くのDL−CCで構成される非対称構成がサポートされる)。LTEリリース10に関して、WTRUのマルチキャリア構成は、1つのPセルと、最大で5つのSセルとを含む。
【0074】
CAによって、WTRUは、RFフロントエンドにおいて複数の受信機チェーンを同時に使用することができる。また、隣接していないスペクトルのサポートは、RFフロントエンドが異なるスペクトルの部分の間のブロッキング信号(blocking signal)を抑制することができる必要があることを暗に示す。
【0075】
DRXに関連するCAの1つの側面は、WTRUの電力消費を、トランシーバの異なるコンポーネントとそれらのスタートアップ時間との間に分散させることである。別の側面は、WTRUに関して構成されるSセルの数、電力消費に対するそれらの影響、およびRFフロントエンドの再構成の影響である。1つまたは複数のCCのアクティブ化および/または非アクティブ化は、RFフロントエンドで使用される帯域幅およびサンプリングレートの変更を必要とする場合があり、WTRUへの送信およびWTRUからの送信が不可能となり得る期間(数百マイクロ秒から最大2msまでの間である場合がある)につながる。
【0076】
本明細書において、CCの(および特にSCCの)「アクティブ化」に言及するときに、一般に、そのWTRUのトランシーバがそのWTRUのマルチキャリア構成のPセルに関し、および場合によっては1つまたは複数のSセルに関しても、関連するDL−CC上で受信を行い、および/または関連するUL−CC上で送信を行うことができることをWTRUが保証するプロセスを含む。これは、「アクティブ」状態ではない状態から遷移する場合、上記で説明されたように、RFフロントエンドの再構成を含んでもよい。同様に、CCの「非アクティブ化」は、CCが「アクティブ」ではない状態を指し、それによって、この状態からの遷移はやはり同様の意味合いを持つ場合がある。
【0077】
実装および電力消費、ならびにそれぞれの状態遷移を実行するときの要件の観点で、所与のCCに関するDRXの状態の変化とアクティブ化状態における変化との間に相違がある場合がある。
【0078】
複数のCCにより動作するように構成されたWTRUに関して、PCCに関するPDCCH監視および/またはPDSCH受信は、通常、アクティブ化され、DRXによって管理されてもよい。構成されたSCCに関するPDCCH監視および/またはPDSCH受信は、アクティブ化されるか、または非アクティブ化されるかのいずれかであってもよく、アクティブ化されるときはDRXによってさらに管理されてもよい。
【0079】
WTRUが複数のCCにより動作しているとき、クロスキャリアスケジューリング、すなわち、PDCCHを使用する、キャリアをまたがったスケジューリングをサポートすることができる。クロスキャリアスケジューリングが可能であるときに、PDCCHの監視は、すべての構成されたおよび/またはアクティブなキャリアにおいて必要とはならない場合がある。
【0080】
マルチキャリアオペレーションによりWTRUの電力節減を考えるとき、いくつかの異なる代替手段が存在する。共通のDRX(ベースライン)の代替手段において、WTRUは、すべてのCCに対して同一であるDRXアクティブ時間の一部であるサブフレームにおいて(PDCCHにより構成される)、すべてのCCに関するPDCCHを監視する。独立したDRXの代替手段においては、すべてのDRXタイマーはCCごとであり、その結果、WTRUは(PDCCHで構成される)、CCごとにPDCCHを独立に監視する。高速なアクティブ化または非アクティブ化メカニズムにおいて、Sセルは(例えば、PDCCHを用いて)、L1シグナリング、または(例えば、MAC−CEを用いて)L2シグナリングのいずれかによって個々にアクティブ化および非アクティブ化される場合があり、単一のアクティブ化または非アクティブ化コマンドが、サービングセルのサブセットをアクティブ化または非アクティブ化することができる。この高速なアクティブ化または非アクティブ化メカニズムは、単独で使用されるか、または共通のDRXの代替手段または独立したDRXの代替手段と組み合わされてもよい。
【0081】
WTRUが単一のRFフロントエンドで設計される場合、CCの送信または受信が有効化または無効化されるたびに、RFの受信および送信の再チューニングが、その有効化または無効化に含まれないその他のCC上の送信に影響を与える場合がある。WTRUの送信および受信の処理要件を最小化するために、UL−CCおよびDL−CCは、送信および受信の失敗を取り除くかまたは最小化するために、必要なときにだけ有効化されるべきである。
【0082】
マルチキャリアオペレーションをサポートするWTRU、すなわち、CAによるLTEリリース10のシステムにおいて2つ以上のCCが構成され得るWTRUに関して、少なくとも1つのCCのアクティブ化または非アクティブ化のために、RFの再チューニングを実行する、起こり得る必要性に対処しながらWTRUの電力消費をどのように最大化するかが考慮される。DRXメカニズムと併せて(例えば、CCのアクティブ化および非アクティブ化を可能にする)、RFフロントエンドの再構成の処理が考慮され、その再構成の時間中、ネットワークはWTRUをスケジューリングすることができない場合がある。SCCをオンもしくはオフにすること(例えば、DRX)および/または(非)アクティブ化すること(例えば、おそらくはRFフロントエンドの再構成を要求すること)が両方ともWTRUの実装に対して可能とするものとして、アクティブ化されたCCのそれぞれに関するDRXアクティブ時間、すなわち、WTRUが送信のためにネットワークスケジューラによってアドレス指定され得るサブフレームの処理も、考慮される。
【0083】
WTRUおよびネットワークは、どのCCをWTRUが監視するか、およびどのサブフレームに関してWTRUが制御シグナリング(例えば、PDCCH)を監視するかについて一貫性があり同期された見地を有しなければならない。1つの問題は、どのイベントが各CCに関するDRXアクティブ時間に影響し、WTRUがRFフロントエンドの再チューニングを実行することが可能か否である。
【0084】
WTRUは、所与の期間中の何らかのスケジューリング活動を検出して、そのWTRUが追加的なSCCをアクティブ化すること、または現在アクティブなSCCを非アクティブ化することができるか否かを判定することができる。スケジューリング活動は、必要な調整を実行するためにどのサブフレームを使用することができ、それらの調整の間に、影響を受けるCCについて制御シグナリングを受信することをWTRUが予想されないことを暗黙的または明示的に示してもよい。
【0085】
WTRUおよびネットワークがULタイミングおよびHARQ状態に関して同期されたままであることを保証することが望ましい。この同期は(例えば、CCを(非)アクティブ化する目的で実行される)、RFフロントエンドの再構成時のタイミング調整の処理を含み、この再構成は、WTRUが適切なULのタイミング調整ができていると引き続きみなされるために必要とされるよりも大きなずれへとつながる場合がある。同期は、スケジューリングギャップの間の、すなわち、ネットワークがWTRUをスケジューリングすることができない可能性がある時間の間のHARQ状態の処理も含む。
【0086】
WTRUは、RF再チューニング後に、そのWTRUが適切なUL同期を取得するべきか否かを判定することができる。WTRUがHARQプロセスの制御シグナリングを受信(例えば、PDCCH、PHICH)または送信(例えば、PUCCH)できない間に、当該WTRUは少なくとも1つのアクティブなHARQプロセスが存在する所与のサブフレームで適切なHARQ状態を判定することができる。
【0087】
送信または受信のアイドル期間がWTRUによって予測され得るか、またはeNBと調整され得るまでCCの有効化および/または無効化を遅らせることによって、再チューニングの送信または受信の失敗を最小化し、または除去することができる。CCの有効化および/または無効化は、明示的な手段か、または暗黙的な手段かのいずれかによって判定され、再チューニングギャップと呼ばれる、既知の期間がWTRUとeNBの間で調整される。
【0088】
一般に、提案される方法のそれぞれに関して、CCの有効化および/または無効化トリガイベントに続き、WTRUは、その有効化および/または無効化によっては影響されないその他のCC上の送信または受信の失敗を最小化し、場合によっては除去することができる最も早い再チューニングギャップの機会を判定する。好ましくは、WTRUによって判定された再チューニングギャップがeNBに知られており、したがって、eNBが、送信または受信の失敗を除去するためのさらなるアクションを行うことができることである。
【0089】
再チューニングギャップの機会のWTRUの自律的な判定を、eNBから受信された明示的なシグナリングから、またはWTRUによって検出されたトリガイベントに基づいて暗黙的に開始することができる。eNBは、1つまたは複数のCCのアクティブ化および/または非アクティブ化を要求する明示的なシグナリングを送信することができる。eNBのシグナリングは、1つまたは複数のCCの有効化および/または無効化を要求するPHY−PDCCHコマンド、MAC制御要素、またはRRC構成メッセージ(RRC configuration message)であってもよい。eNBの要求を受信すると、WTRUは、以下で説明されるいくつかの方法のうちの1つに従って次の再チューニングギャップの機会を判定する。
【0090】
アクティブ化または非アクティブ化を、1つまたは複数の構成されたCCのDRXの状態によって暗黙的にトリガすることができる。それぞれの構成されたCCまたは構成されたCCのサブセットがその他のCCに対して相互排他的な独立したDRXの状態を有する場合、任意の1つのCCまたはCCのサブセットのDRXの状態の変化は、次の再チューニングギャップの機会のWTRUの自律的な判定を開始する結果となる。すべての構成されたCCが共通のDRXの状態を有する場合、共通のDRXの状態の変化は、次の再チューニングギャップの機会を判定する結果となり得る。
【0091】
任意の構成されたCC上のWTRUのアクティブな送信または受信状態の間、WTRUは、再チューニング期間を可能にする非アクティブな送信または受信状態がすべての構成されたCC上で判定されるまで、任意のCCの有効化および/または無効化を遅延させることができる。代替的に、WTRUは、すべての有効化されたCC上の個々のULおよびDL送信および再送信を追跡して、再チューニング期間中の送信または受信の失敗を最小化し、潜在的に除去する再チューニングギャップが存在するときを判定することができる。
【0092】
また、eNBは、既知の再チューニングギャップの期間中に、新たな送信および再送信を開始することを避けるために、再チューニングギャップを判定し、CCのアクティブ化および/または非アクティブ化がトリガされたときを判定するためのWTRUの自律的な方法の事実を考慮することができる。
【0093】
明示的なシグナリングおよび/または暗黙的なイベントのいずれかが1つまたは複数のCCを有効化または無効化する必要性をトリガする場合、CC送信または受信の有効化または無効化が、次の再チューニングギャップにおいて実行される。
【0094】
2つ以上の有効化および/または無効化トリガイベントが、WTRUによって判定された再チューニングギャップが発生する前に発生する場合がある。複数のトリガイベントが発生するとき、それらのイベントは、より後に受信されたイベントが優先されることを除いて追加的となる。CCの異なるサブセットがトリガイベントを経る場合、組み合わされたスーパーセットが、再チューニングギャップが発生するときに影響を受ける。一部のまたはすべてのトリガされたCCトリガイベントが消去される場合もある。例えば、トリガイベントは、有効化されたCCが、無効化イベントと、その後の有効化イベントとを有する場合、消去される場合がある。すべての検出されたトリガイベントが後続のトリガイベントによって消去される場合、WTRUによって判定された再チューニングギャップは取り消され、通常の送信および受信を、前にスケジューリングされた再チューニングギャップの期間にわたって継続することができる。
【0095】
PUSCHおよびPDSCH送信に直接関連しない送信も、WTRUが次の利用可能な再チューニングギャップを判定するときに考慮することができる。例えば、さらに、以下の場合、すなわち、任意のPUCCH送信(すなわち、周期的なCQI、PMI、もしくはRIに関する)、任意の周期的もしくは非周期的な要求されたSRSの送信、MSG1乃至4が中断されない限り、進行中のRACHプロシージャ、ページング機会(paging occasion)、またはシステム情報の受信は、WTRUによって判定される再チューニングギャップの機会を排除する場合がある。
【0096】
送信および再送信が、WTRUに知られており、WTRUが、この認識に基づいて自律的な再チューニングギャップの判定を行う場合がある。新たなUL送信は、4つの送信時間間隔(TTI)より前のPDCCHの受信に基づいて事前に知られる。UL再送信も、HARQフィードバック、または4つのTTIより前のPDCCHのスケジューリングによって事前に知られる。DL再送信も、そのHARQプロセスの最も早い再送信の少なくとも8つのTTIより前のWTRUによって生成されたフィードバックから概算することができる。
【0097】
これらの場合、WTRUは、進行中の送信を中断することを避けるために、アイドル期間がいつ起こり得るかを判定して、利用可能なCCの任意のサブセットのアクティブ化および/または非アクティブ化のための再チューニングプロシージャを適用することができる。WTRUは、すべての構成されたULのCCおよびDLのCC上の送信および再送信の機会を追跡することができる。WTRUは、必要とされる再チューニング期間の継続時間以上である共通のアイドル期間がすべてのCCにまたがって発見されるときに再チューニングギャップを判定する。
【0098】
図4Aは、WTRUが再チューニングギャップの機会を判定するための方法400のフローチャートである。CCトリガイベントが発生し(ステップ402)、WTRUが、少なくとも要求される再チューニング期間と同一の長さであるアイドル期間を検出するときに、再チューニングギャップの機会を判定する(ステップ404)。
【0099】
WTRUは、CCの有効化および/または無効化イベントに続いて、再チューニングギャップ判定プロシージャを開始する。このイベントは、eNBから受信された明示的なシグナリング、および/または1つまたは複数のCCを有効化または無効化する結果となる内部的なWTRUのプロシージャ(すなわち、独立したDRX)にから生じる場合がある。CCまたはCCのサブセットごとの独立したDRXプロシージャが適用される場合、DRXの動作継続時間の開始を調整することによって、いかなるCCも現在有効化されていないときに、有効化遅延(enabling delay)を避けることができる場合がある。
【0100】
新たなDL送信がeNBによって開始され得るときをWTRUが予測することは現在不可能である。しかし、eNBは、CCの有効化および/または無効化トリガイベントと、次の利用可能な再チューニングギャップを判定するためのWTRUの論理とを認識している。eNBは、この認識を使用して、再チューニングプロシージャが適用されるときに、WTRUによって決定された再チューニングギャップ中に新たなDL送信の機会をスケジューリングすることを避けることができる。
【0101】
このWTRUの自律的な再チューニングギャップの判定方法と併せて使用され得る1つの方法は、eNBに対し、ギャップが判定されるときを制御または強制して、当該eNBが新たに開始される送信を避けるべきであるときを前もって判定することである。WTRUの再チューニングギャップ判定プロシージャの認識に基づいて、eNBは、1つまたは複数の連続するHARQプロセスをアイドリングさせ、eNBによってWTRUの再チューニングギャップを事前に予測することができる。
【0102】
高速なWTRUの処理を必要としない別のアプローチは、すべてのCC上のあらゆる進行中のULおよびDLのHARQプロセスの送信および再送信が完了するのを待つことである。WTRUは、HARQプロセスの送信サイクルに続いて、自律的な再チューニングギャップの判定を行うことができる。CCの有効化または無効化トリガイベントが発生し、進行中のULおよび/またはDLの送信が存在しない場合、再チューニングプロシージャを直ちに適用することができる。進行中の送信が存在する場合、WTRUは、すべてのULおよびDLのHARQプロセスの送信および再送信が終了するのを待ち、再チューニングギャップを判定し、再チューニングプロシージャを適用する。
【0103】
図4Bは、アクティブなHARQプロセスが完了した後、再チューニングを実行するための方法420のフローチャートである。CCトリガイベントが発生し(ステップ422)、何らかの進行中のULまたはDLの送信が存在するかどうかの判定が行われる(ステップ424)。進行中のULまたはDLの送信が存在しない場合、WTRUが再チューニングプロシージャを適用する(ステップ426)。進行中のULまたはDLの送信が存在する場合、WTRUは、すべてのHARQの送信または再送信が完了するのを待ち(ステップ428)、次に、再チューニングプロシージャを適用する(ステップ426)。
【0104】
CCの有効化または無効化のためのWTRUの再チューニングギャップを、すべての進行中のHARQプロセスの送信がUL方向とDL方向の両方で完了したときにWTRUによって自律的に判定することができる。UL送信に関して、再チューニングギャップを判定するための基準は、すべてのULのCC上のすべての進行中のULのHARQプロセスの送信が肯定的なACKを受信したか、または各HARQプロセスに関してHARQ再送信の最大数が超えられたかのいずれかのときに満たされる。
【0105】
DL送信に関して、再チューニングギャップを判定するための基準は、すべての進行中のDLのHARQプロセスが肯定的なACKを生成したときに満たされる。DL送信の基準は、最大数のHARQプロセスの再送信がWTRUに知られるか、または既知の期間に続き、開始されたDL再送信が存在しない場合にも満たされ得る。ULおよびDLの両方の再チューニングギャップの基準が満たされるとき、再チューニングプロシージャが適用される。その場合、HARQプロセスの送信および/または受信は、DRXの基準がその時点で受信を許容する限り(例えば、DRXの動作継続時間、不活性、または再送信タイマーがいまだにアクティブである場合)、再チューニングギャップに続いて、直ちに再開することができる。
【0106】
加えて、再チューニングプロシージャを適用する前に、いかなる新たなULおよび/またはDLの送信も開始されないアイドル時間を、前の最後のアクティブ送信または再送信の終了から考慮に入れることができる。アイドル期間は、eNBがあらゆる新たな送信の開始を休止し、WTRUに再チューニング期間を確実に調整させることを可能にして、新たに開始される送信を中断されないようにする。CCの有効化および/または無効化イベントがeNBに知られ、新たに開始される送信をeNBによって休止することができるので、このアイドル期間は、既存のDRXの不活性および再送信タイマーよりも短い場合がある。例えば1または2つのTTIにおいて再チューニングプロシージャが完了すると、通常の送信および受信がDRXの基準に応じて(すなわち、不活性または再送信タイマーが満了していない場合)再開される。代替的に、簡単にするために(ある程度の効率が犠牲になるが)、このアイドル時間を、既存のDRXの不活性タイマーと再送信タイマーとの組合せと調整することができる。
【0107】
別のアプローチは、WTRUに対し、構成されかつ有効化されたすべてのCC上でDRXアクティブ時間が終わるのを待って、再チューニングギャップを判定し、再チューニングプロシージャを開始することである。CCの有効化または無効化トリガが発生し、構成されたCCのうちのいずれもDRXアクティブ時間内で動作していない場合、再チューニングプロシージャを直ちに適用することができる。CCのうちのいずれかがDRXアクティブ時間内で動作している場合、再チューニングギャップのWTRUの判定は、DRXアクティブ時間がすべての構成されたCC上で終了するまで遅延される。
【0108】
図4Cは、DRXアクティブ時間が満了した後に、再チューニングを実行するための方法440のフローチャートである。CCトリガイベントが発生し(ステップ442)、DRXアクティブ時間が満了したかどうかの判定が行われる(ステップ444)。DRXアクティブ時間が満了していない場合、WTRUは、DRXアクティブ時間が終了するまで待つ。DRXアクティブ時間が終了すると、WTRUは再チューニングプロシージャを適用する(ステップ446)。
【0109】
CCの有効化および/または無効化の基準が明示的なアクティブ化もしくは非アクティブ化であり、またはDRXのイベント(タイマー)であろうと、WTRUは、既知の再チューニングギャップにおいて、またはDRXアクティブ時間が満了してから、のいずれかで再チューニングする。
【0110】
独立したDRXによって、WTRUが自律的に再チューニングギャップを判定するために、アクティブ時間は、それぞれの構成されたCC上で満了する必要がある。例えば、CCの独立したDRXを用いて、新たな構成されたCCがCCを有効化するための明示的なトリガとして使用される場合、WTRUの自律的な再チューニングギャップは、アクティブ時間がすべてのその他のCC上で終了するのを待つことによって判定される。同様に、個々のCC上のアクティブ時間の終了がCCを無効化するための暗黙的なトリガとして使用される場合、WTRUの自律的な再チューニングギャップは、アクティブ時間がすべてのその他のCC上で終了するのを待つことによって判定される。
【0111】
長期間の送信が発生する場合、eNBは、スケジューリングを遅延させ、潜在的に、WTRUがDRXに入るように要求するMAC−CEを送信することによって再チューニングギャップを強制する場合がある。この場合、最適の選択は、送信がすぐに再開することを可能にするために、次のDRXの動作継続時間の期間の開始の直前に、DRXに入ることである場合がある。1つの代替的手法は、CCを有効化または無効化するイベントが、次の動作継続時間の期間の前に自動的に再チューニングギャップを強制することである。
【0112】
eNBは、周期的な再チューニングギャップの機会をあらかじめ構成するか、または特定の時間に再チューニングギャップが発生することを動的に要求するかのいずれかを行うことができる。あらかじめ構成された再チューニングギャップは、単なる機会である。これらの期間を、再チューニングトリガイベントが次の再チューニングギャップの機会の前に発生しなかった場合、またはトリガイベントが後続のトリガイベントによって取り消される場合は、送信および受信のために使用することができる。
【0113】
セルのシステムフレーム番号(system frame number:SFN)に関連する周期的な再チューニングギャップの機会を構成することができる。再チューニングトリガイベントに続き、次の利用可能な再チューニングギャップの機会を選択することができる。トリガイベントは、WTRUが1つもしくは複数のCC上の送信および受信を有効化および/もしくは無効化することを許容されることをWTRUに要求もしくは通知する、明示的にシグナリングされたMAC制御要素、CCもしくはCCのサブセットごとの独立したDRXの方法、ならびに/またはRRC構成プロシージャであってもよい。最後の再チューニングギャップの機会の送信以降、トリガイベントが発生しなかったときに、受信は、後続の再チューニングギャップ中は制限されない。周期的な再チューニングギャップのサイクルは、DRXサイクルの構成に調整されてもよい。
【0114】
代替的に、eNBは、WTRUに対して、いつ再チューニングが適用され得るかを動的に特定することができる。正確な期間の調整は、PHY(PDCCH)またはMACシグナリングに基づくことができる。上述のトリガイベントのうちの1つに続いて、WTRUは、再チューニングギャップがeNBによって動的に割り当てられるのを待つことができる。動的な再チューニングギャップが利用される場合、再チューニング期間を、CCを有効化または無効化するeNBの信号によってやはり特定することができる。
【0115】
eNBは、明示的なシグナリングを利用して、WTRUの再チューニングプロシージャがいつ適用されるかを調整することができる。構成される周期的なサイクルを、再チューニングの機会のために構成することができ、または非周期的な要求を、再チューニングギャップを動的に割り当てるために利用することができる。
【0116】
再チューニングギャップに関する既知の周期的なサイクルは、WTRUに知られている場合があり、WTRUは、CC送信または受信を有効化および/または無効化する機会を有する。暗黙的にトリガされるか、または明示的にシグナリングされるかのいずれかの再チューニングイベントに基づいて、既知の周期的な再チューニングギャップを、CCを有効化および/または無効化するために利用することができる。既知の周期的なサイクルを、別個に構成するか、または構成された周期的なDRXサイクルの構成に暗黙的に調整するか、もしくは関連付けることができる。暗黙的または明示的な再チューニングイベントは、WTRUおよびeNBに知られており、したがって、次の周期的な再チューニング期間の利用が知られる。再チューニングトリガイベントが既知の再チューニングギャップよりも前に発生しないときに、通常の送信および受信のオペレーションが、再チューニングプロシージャを実行せずにその期間中継続する。
【0117】
WTRUが再チューニングトリガの基準を自律的に判定したとき(すなわち、独立したDRX)、再チューニングギャップを、eNBのシグナリングによって動的に割り当てることができる。また、動的に割り当てられる再チューニングギャップを、トリガイベントからの既知の時間において、または特定の再チューニングギャップの期間をシグナリングすることによってのいずれかで、CCの有効化および/または無効化トリガイベントと調整することができる。
【0118】
1つの間接的な方法は、eNBに対しすべてのCCにわたって送信をアイドリングさせて、WTRUの自律的な方法のうちの1つを実施して、eNBに知られている期間で再チューニングギャップを判定することである。これは、構成されたCCの組全体で調整される1つまたは複数の連続するHARQプロセスをアイドル状態にすることによって実現することができる。
【0119】
eNBによって周期的に構成されるか、または動的に割り当てられるかのいずれかの再チューニングギャップの方法に関して、進行中のHARQプロセスの送信および受信を設計してHARQ送信および受信の機会をスキップすることができる。この場合、HARQプロセスは、eNBによって割り当てられた再チューニングギャップによって妨げられたる再送信の機会をスキップする。送信自体がスキップされるか、またはその送信に関して不成功のACKが仮定されるかのいずれかである。この方法を用いる場合、eNBのスケジューリングの機会の損失が最小化される。新たな送信を、再送信の機会が考慮される必要がないので、実際の再チューニングギャップの期間以外の任意の時間にスケジューリングすることができる。
【0120】
以下の実施形態は3GPP−LTE技術および関連する仕様に基づくスケジューリングギャップを説明するが、これらの実施形態は、WCDMA、HSPA、HSUPA、またはHSDPAに基づくその他の3GPP技術などの、CCを有効化もしくは無効化するための方法および/またはバッテリーの節約のための方法を実装する任意のマルチキャリア技術全般に等しく適用可能である。
【0121】
WTRUは、例えば、LTEリリース10のWTRUのための少なくとも1つのSセルを用いたマルチキャリアオペレーション用に構成されてもよい。マルチキャリアオペレーションを、WTRUが第2の期間が発生するか否かを判定することができる第1の期間中に、ある特性の制御シグナリングを用いてスケジューリングすることができる。第2の期間中、WTRUは、WTRUのトランシーバの状態の変化に影響される場合があるキャリア上の送信のためにアクティブであると予測されない。
【0122】
一の例において、少なくとも1つのSCCを用いて構成されたWTRUは、第1の期間中にそのWTRUのPセルの少なくとも1つのPDCCHを正常に復号する。第1の期間中にアクティブではなかったWTRUの構成の少なくとも第1のSセルを、WTRUがアクティブ化するために必要とされる時間と少なくとも同一の長さ(サブフレーム単位で)であり、WTRUがDRXアクティブ時間内にない第2の期間が存在する場合、WTRUは、WTRUが第3の期間に受信された制御シグナリングに従って送信を行うことができるように第1のSCCをアクティブ化することができる。この例において、第1の期間および第3の期間は、連続的なDRXサイクルに対応し、第2の期間は、第1の期間内の(および第1の期間の終わりに近い)サブフレームに対応する。
【0123】
既存のDRXの原則が、可能なときにWTRUがそのWTRUのトランシーバ回路の一部をオフにするか、または1つもしくは複数のCC(例えば、1つもしくは複数のSセル)を暗黙的に非アクティブ化すること(例えば、おそらくはRFフロントエンドの再チューニングを伴う)を可能にするように修正されてもよい。これは、ネットワークのスケジューラとWTRUの挙動の間の一貫性のある見方を維持するために1組の決定性の規則に基づく。スケジューラの実装は、スケジューリングギャップを生成して、WTRUによってそのWTRUのRFフロントエンドを再チューニングする可能性として解釈されてもよい。
【0124】
LTEリリース10のWTRUに関するベースラインDRXのオペレーションは、Pセルのみがアクティブであるとき、WTRUが、対応するDRXアクティブ時間を用いるLTEリリース8/9のDRXの挙動に従うことである場合がある。少なくとも1つのSセルが(例えば、RRCを用いて)構成されるか、またはアクティブ化されるときは、WTRUのすべてのCCは、おそらくは、上記説明されたように(プライマリDRXアクティブ時間(primary DRX Active Time:PDAT)に基づくか、またはそれぞれの個々のCCのDRXアクティブ時間(DAT)の合計に基づくかのいずれかで)リリース8/9のDRXまたはその簡素化されたバージョンに従って、共通のDRXアクティブ時間に従う。
【0125】
CCのDRXアクティブ時間および/またはアクティブ状態は、同じ周波数帯域内のCCに関して共通であってもよい。これは、同じ帯域の(すなわち、同じRFフロントエンドの)1つまたは複数のCCに関して実行されるDRXの遷移および/またはRFの再チューニングが、異なる帯域の(すなわち、異なるRFフロントエンドの)CCのためのいかなるスケジューリングギャップも必要としないという利点を有する。
【0126】
特に、Sセルの組み合わされたRRC構成およびアクティブ化が使用される場合、同一のアクティブ時間が同じ帯域内のCCに対して適用されてもよく、すべてのCCが所与のWTRUに関して同一のアクティブ時間に従うわけではないことを示唆する。
【0127】
本明細書で使用される以下の用語が、以下に定義される。
【0128】
PDCCHロケーション(PDCCH Location):PDCCHが正常に復号されたDLのCCを指す。
【0129】
PDCCHターゲット(PDCCH Target):クロスキャリアスケジューリングが使用されるとき、PDCCHが制御情報を提供しているCC、例えば、グラントの場合はULのCCを指し、または割り当ての場合はDLのCCを指す。
【0130】
プライマリDRXアクティブ時間(PDAT):WTRUが、Pセルの送信に適用可能な割り当ておよび/または割り当てに関してPDCCHを監視しているサブフレームを含み、すなわち、PDATは、Pセルのみを考慮するDRXアクティブ時間に対応する。適用可能なPDCCHを、PDCCHロケーションがPセルであることか、PDCCHターゲットがPセルであることか、またはそれらの両方かのいずれかを用いて特徴づけることができる。
【0131】
スケジューリングギャップ:WTRUが少なくとも1つのCC上で送信または受信することを予測されないか、または送信または受信することができないサブフレームを含む。これは、例えば、以下、すなわち、CC上の送信に適用可能なDLの割り当ておよび/もしくはULグラントに関するPDCCHの監視、1つもしくは複数のHARQプロセスに関する物理HARQインジケータチャネル(PHICH)の受信、または例えば1つもしくは複数のHARQプロセスに関するHARQ A/NフィードバックのためのPUCCHの送信のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0132】
スケジューリングギャップ(すなわち、RFの再チューニング(RFR)ギャップか、またはDRX状態遷移(ST)ギャップ(DRX state transition(ST)gap)かのいずれか)は、DAT中に発生することを明確に排除される場合があり、すなわち、スケジューリングギャップの一部であるサブフレームは、DATから明確に排除される場合がある。代替的に、スケジューリングギャップは、DATの一部であることを許可される場合がある。後者の場合、WTRUは、リリース8の測定ギャップと同様に、スケジューリングギャップがDAT中に発生するとしても、スケジューリングギャップ中にPDCCHを監視することを要求されない。
【0133】
スケジューリングギャップは、例えば、WTRUがRFフロントエンドを再チューニングすることを要求する、少なくとも1つのCC(またはSセル)の「アクティブ化」および/または「非アクティブ化」の結果としてのアクティブなCC(またはSセル)の組の変化の結果であってもよい。再チューニングプロシージャは(例えば、1msまたは2msであってもよい)、ある期間、WTRUの送信を損なう場合があり、RFRギャップとも呼ばれる。アクティブ化または非アクティブ化は、ネットワークからの明示的なシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、またはL1/PDCCHシグナリング)の結果であるか、または暗黙的であってもよい(例えば、タイマーに基づく)。
【0134】
スケジューリングギャップは、CCの組のDRXアクティブ時間の変化に続くDRXの状態遷移の結果であってもよい。少なくとも1つのCCが、DRXアクティブ時間内に残っている場合があり、このCCは、WTRUがそのWTRUのRFフロントエンドを再チューニングすることを要求しなくてもよい。しかし、このCCは、例えば、RFフロントエンドの前(送信)の、またはRFフロントエンドの後(受信)のいくつかの機能ブロックをオンまたはオフにすることを要求してもよいが、それでもやはり(例えば、1msまたは2msであってもよい)、ある期間、WTRUの送信を損なう場合があり、DRX−STギャップとも呼ばれる。
【0135】
このように、スケジューリングギャップは、ネットワークによって構成可能であるか(おそらくはWTRUの処理時間を含む)、WTRUのケイパビリティから導出されるか、またはそのギャップがRFRギャップであるか、もしくはDRX−STギャップであるかに基づいて導出される固定値(例えば、1msまたは2ms)であってもよい。
【0136】
「アクティブ化期間」が、少なくともそのアクティブ化期間のサブフレームのサブセットに対し、任意のアクティブなCC上の送信に適用可能なDL割り当ておよび/またはULグラントに関して、DRXアクティブ時間中の少なくとも1つのDLのCC(例えば、Pセル)のPDCCHをWTRUが監視する、連続するいくつかのサブフレームとして定義される。アクティブ化期間は、例えば、その期間がDRXの動作継続時間の期間に等しいとき、WTRUがDAT内にあるサブフレームだけで構成されてもよく、または例えば、その期間がDRXサイクルに等しいとき、WTRUがDAT内にないサブフレーム(すなわち、1つもしくは複数の不活性期間)で構成されてもよい。PDCCHと併せて使用されるときの用語「適用可能な」(例えば、「CCに適用可能なPDCCH」)は、PDCCHターゲットがサブグループのULのCCおよび/もしくはDLのCCであること、PDCCHロケーションがサブグループのCCであること、またはそれらの両方のうちの少なくとも1つを指す。
【0137】
アクティブ化期間は、CCに適用可能なDL割り当ておよび/またはULグラントの検出が、同一のCCまたは異なるCCに関するDL割り当ておよび/またはULグラントに関するその後に続くPDCCHの監視のアクティブ化の結果となるサブフレームの組として使用されてもよい。スケジューリングギャップによりアクティブ化期間が先行してもよい。また、アクティブ化期間の長さがマルチCC−DRXサイクルの長さと異なる場合、スケジューリングギャップによりアクティブ化期間が続いてもよい(および1つまたは複数の不活性の期間)。「不活性の期間」は、WTRUが、DRXの規則に従って、少なくとも1つのCC上の送信に適用可能な割り当ておよび/または割り当てに関してPDCCHを監視することを要求されないことを指す。
【0138】
「マルチCC−DRXサイクル」は、アクティブ化期間の周期的な繰返しとして定義され、すなわち、アクティブ化期間は、
図5に示されるように、マルチCC−DRX期間ごとに1回発生する。代替的な実施形態において、アクティブ化期間は、PDCCHの監視活動よりも短くてもよい。
【0139】
以下の実施形態は、RFフロントエンドの再チューニングの観点でCCの「アクティブ化」および「非アクティブ化」に基づいて説明され、したがって、用語、RFRギャップを使用する。これらの実施形態は、RFフロントエンドの再チューニングを必要としないDRXの状態遷移(したがって、用語「スケジューリングギャップ」が代わりに使用され得る)に、またはDRXの状態遷移とCCのアクティブ化もしくは非アクティブ化との両方の組合せに等しく適用可能である。
【0140】
以下の実施形態は、以下の原則、すなわち、CCのグループ化、RFの再チューニングが実行されるべきかどうかの判定、どのSCCがアクティブ化されるべきかの判定、またはRFRギャップのタイミングの判定のうちの少なくとも1つを用いる。
【0141】
CCのグループ化によって、WTRUのマルチキャリア構成のCCの組は、概念的に、複数のサブグループに分割されてもよい。例えば、構成される場合、および場合によってはアクティブ化もされる場合に、WTRUがPDATに従ってPDCCHを監視する1つもしくは複数のPCC、または、WTRUがDATに従ってPDCCHを監視する1つもしくは複数のSCC。この定義は、すべてのCCが個別に扱われる場合、すべてのSCCが単一のサブグループとして扱われる場合、同じ周波数帯域のSCCがサブグループとして扱われる場合、またはPCCがPセルとしてさらにグループ化され、SCCがSセルとしてグループ化される場合を除外しない。
【0142】
RFの再チューニングが実行されるべきか否かの判定が、アクティブ化期間中に実行される。アクティブ化期間は、以下のうちの少なくとも1つを判定するために使用される。(1)RFRギャップがマルチCC−DRXサイクル中の特定の時点で(すなわち、アクティブ化期間のサイクルで)WTRUに利用可能であるか否か。(2)SCC(または複数の)がRFRギャップの発生に続いてアクティブであり得るか否か。例えば、WTRUがRFフロントエンドをどのように再構成し得るか、すなわち、どのSCC(または複数の)がRFの再チューニング中にアクティブ化され得るか、またはどのCCに関して、WTRUがRFRギャップの後にPDCCHを監視し得るか。(3)アクティブなCCの組が、アクティブ化期間中に発生したイベントに基づいて修正され得るか否か。
【0143】
どのSCC(または複数の)がアクティブ化され得るかの判定が、アクティブ化期間中に行われる。アクティブ化期間は、以下のうちの少なくとも1つに基づいて、SCC(または複数の)がアクティブ化され得るか否かを判定するために使用される。(1)WTRUがアクティブ化期間中にいずれかのPDCCHを正常に復号しない場合、Pセルに対応するCCだけがアクティブであることができる。(2)WTRUがPCCに適用可能なPDCCHをアクティブ化期間中に正常に復号する場合、すべてのCCがアクティブであることができる。(3)WTRUがSCC(または複数の)に適用可能なPDCCHをアクティブ化期間中に正常に復号する場合、SCC(またはSCCに対応するそのサブグループ)がアクティブであることができる。
【0144】
例えば、WTRUがアクティブ化期間中にSCCのサブグループの少なくとも1つのSCCにスケジューリングされる場合、サブグループのDATおよびPDATは、アクティブ化期間の後、共通のパターンに従う。その他の場合、SCCのサブグループのDATは異なるパターンに従い(例えば、WTRUが、サブグループのCCに関してPDCCHを能動的に監視しない)、および/またはサブグループのCCがRFRギャップ中に非アクティブ化される。
【0145】
RFRギャップのタイミングの判定は、RFRギャップが次のアクティブ化期間の前、または現在のアクティブ化期間の後に含まれるか否かを判定することを含む。
【0146】
RFRギャップは、以下のうちの少なくとも1つが真である場合、次のアクティブ化期間の直前にある。(1)CCの少なくとも1つのサブグループのCCが、アクティブ化期間の最初のサブフレームからRFRギャップの長さを引いたものに対応するサブフレームにおいてアクティブでない。(2)少なくとも1つのPDCCHが、現在のアクティブ化期間中にWTRUによって正常に復号されないかった場合。これは、PDCCHがPセルに適用可能であるかどうか、PDCCHがSセルに適用可能であるかどうか、またはPDCCHがSセルに適用可能であるかどうかおよびSセルがアクティブ化されるかどうかなどの追加的な必要条件によってさらに制限され得る。
【0147】
RFRギャップは、CCの異なる組が、アクティブ化期間に続いて、例えば、両方の期間が異なる場合、場合によっては現在のマルチCC−DRXサイクルの残りの間だけアクティブ化され得ることを、アクティブ化期間中にWTRUが判定する場合、現在のアクティブ化期間の直後にある。
【0148】
上記の原則を用いて、マルチCC−DRXサイクルの長さ、アクティブ化期間の長さ、およびRFRギャップに関するパラメータを定義する実施形態が実現され得る。マルチCC−DRXサイクルの長さは、WTRUによって使用されるDRXサイクル(長いDRXサイクル(long DRX cycle)か、もしくは構成される場合には短いDRXサイクル(short DRX cycle)かのいずれか)に等しいか、または構成されたDRXサイクルの長さとは異なる構成可能な期間である。アクティブ化期間の長さは、DRXの動作継続時間の長さ、WTRUがDRXアクティブ時間(例えば、PDAT)内にあるサブフレーム、またはマルチCC−DRXサイクルの長さのうちの1つに等しい。
【0149】
RFRギャップは、固定値(例えば、1msもしくは2ms)、ネットワークによって構成可能な値、またはWTRUの能力から導出される値(場合によってはWTRUの処理時間を含む)であってもよい。RFRギャップの存在、および場合によっては長さも、例えば、LTEリリース8/9のDRX−MAC−CEまたは同様のMAC−CEを、場合によっては再利用することを含むMAC−CEにおいてネットワークによってWTRUに明示的にシグナリングされ得る。MAC−CEは、どのサブフレームがRFRギャップの開始に対応するかの(MAC−CE、もしくはMAC−CEに関するHARQ肯定応答の受信に関して送信されるフィードバックからのオフセットとしての、または例えばDRXサイクル内の絶対値としての)インジケーションと、そのRFRギャップの継続時間とをさらに含み得る。MAC−CEは、SCCまたはSセルのアクティブ化または非アクティブ化に関するシグナリングも含み得る。
【0150】
上記の原則が、WTRUの構成のすべてのSCCを含む単一のSCCグループが定義される場合に使用され得る。これらの原則は、少なくとも1つのSCCが同時にアクティブ化されるときに、PセルのCCがアクティブ化されたままであり、リリース8/9のDRXまたはその簡素化されたバージョンと同様の規定されたDRXのパターンに従う場合にも使用され得る。
【0151】
以下の実施形態においては、PDCCHのシグナリングに関するWTRUの処理時間に対応するいくつかのサブフレームが、RFRギャップが必要とされるか否かをWTRUが判定することを可能にするために、RFRギャップの起こり得る発生の前に(すなわち、アクティブ化期間の前または後に)さらに挿入されてもよい。それらのサブフレーム中、WTRUは、正常に復号されたPDCCHを、RFRギャップが必要とされるか否かを判定するための論理の一部とみなさない場合がある。
【0152】
変更形態は、アクティブ化期間がSCCのDRXの動作継続時間の期間に対応する場合に、PCCおよびSCCに関して異なるDRXの動作継続時間を使用すること、非アクティブ化されたSCCに関するPDCCH制御シグナリング(グラントもしくは割り当て)を、CC(もしくは対応するSセル、もしくは場合によっては同時にすべてのSCC)がアクティブ期間の終了後にアクティブ化され得るという明示的な信号として使用すること、またはマルチCC−DRXサイクルが、WTRUによって使用されるDRXサイクルの整数倍であるように上位レイヤ(例えば、RRC)によって構成されることを含み得る。
【0153】
ULのタイミング調整の処理に関して、WTRUが、そのWTRUのRFフロントエンドの再チューニングの後にULの同期を維持することを考慮しない場合(例えば、アクティブなSセルの組の変化が原因である)、WTRUは、再びタイミング調整を得るためのプロシージャを実行することをさらに要求されてもよい。
【0154】
HARQプロセスと、スケジューリング要求と、HARQフィードバック、CQI、PMI、またはRI、およびSRSの送信との処理に関して、WTRUは、関連する状態がeNBの状態と一貫性を保ったままであることを保証するための特定の論理をさらに実行してもよい。
【0155】
WTRUは、マルチCC−DRXサイクルの終わりからRFRギャップの長さを引いたところから始まるサブフレームにおいて、すべてのCCがアクティブ化されるわけではないとそのWTRUが判定する場合、そのサブフレームにRFRギャップを含み得る。
【0156】
WTRUは、構成され、現在アクティブなマルチCC−DRXサイクルの長さに等しいアクティブ化期間を使用することができ、すなわち、どのSCC(または複数の)が後続のマルチCC−DRXサイクルで必要とされるかが、その後続のマルチCC−DRXサイクルの直前のマルチCC−DRXサイクルのPDCCHの活動に基づいて判定される。
【0157】
同様に、WTRUは、長いDRXサイクルおよび(構成される場合には)短いDRXサイクルに関するWTRUの構成に基づいて、現在のDRXサイクルに等しいマルチCC−DRXサイクルを使用することができる。DRX−MAC−CEを含む、サイクルの遷移に関するリリース8/9のメカニズムが、これまで通り使用され得る。
【0158】
図6は、アクティブ化期間がDRXサイクルと同一の長さを有するタイミング
図600である。WTRUは、以下のうちの少なくとも1つを実行する。
【0159】
現在のDRXサイクルの最後のサブフレームからRFRギャップの長さを引いたものに対応するサブフレーム以前に、WTRUが、そのWTRUが次のDRXサイクル中にCCの現在アクティブな組とは異なるCCの組を監視する場合があると判定する場合、RFRギャップが必要とされる。WTRUは、DRXサイクルの残り(すなわち、RFRギャップの長さに等しいいくつかのサブフレーム)を、RFフロントエンドを再チューニングし、および/またはSCCのアクティブ化の状態を変更するための機会とみなす(ステップ602)。
【0160】
RFRギャップに対応するサブフレームにおいて(前のステップから必要とされる場合)、WTRUは、SCCをアクティブ化するために使用される基準のうちの少なくとも1つに従って、RFフロントエンドを再構成し、および/またはSCCをアクティブ化する(ステップ604)。
【0161】
WTRUは、新しいDRXサイクルを開始する。RFRギャップの一部であるサブフレームを除くDRXサイクルのサブフレームにおいて、WTRUは、PDATと共通である可能性があるDATの間、すべての構成されたまたはアクティブ化されたCCに適用可能なPDCCHを監視する(ステップ606、608)。
【0162】
WTRUは、任意のCCに(すなわち、Pセルまたは任意のSセルに対して)適用可能な少なくとも1つのPDCCHがその期間の任意のサブフレームにおいて正常に復号されたか否かを判定する。WTRUは、RFフロントエンドの再チューニングを実行し、および/またはSCCのアクティブ化の状態を変更する必要がない場合、RFRギャップが必要とされないと判定する。例えば、現在のDRXサイクルの間にいかなるPDCCHも正常に復号されず、SCCのいずれもアクティブ化されていないか、または現在のDRXサイクルの間に少なくとも1つのPDCCHが正常に復号され、構成されたSCCのすべてがアクティブ化されている場合である。
【0163】
WTRUは、DRXサイクル中に、正常に復号されたPDCCHのいずれもSCCに適用可能でない(すなわち、Pセルに適用可能なPDCCHのみが受信される)か否かも判定してもよい。
【0164】
WTRUは、SCC(特に、PDCCHターゲットであるCC)に対して適用可能な少なくとも1つのPDCCHが、DRXサイクルの任意のサブフレームで正常に復号されたか否かも判定してもよい。WTRUは、RFフロントエンドの再チューニングを実行し、および/またはSCCのアクティブ化の状態を変更する必要がない場合、RFRギャップが必要とされないと判定する。例えば、現在のDRXサイクルの間にいかなるPDCCHも正常に復号されず、SCCのいずれもアクティブ化されていないか、または現在のDRXサイクルの間に少なくとも1つのPDCCHが正常に復号されるが、すべてのPDCCHが、アクティブ化されている構成されたSCCのみを利用する場合である。
【0165】
また、WTRUは、PDCCHがどの1つのSCC(または複数のSCC、場合によってはSCCのサブグループ)に適用可能であるかをさらに判定してもよい。この場合、当該サブグループに対応するSCCのみが、現在のDRXサイクルの残りの間、アクティブなままとなる。
【0166】
WTRUは、以下のうちの少なくとも1つに基づいて、RFRギャップが必要とされるか否かを判定する。PDCCHが正常に復号されなかった場合、Pセルに対応するCCのみが、次のDRXサイクルの間、必要とされる。RFRギャップは、少なくとも1つのSCCが現在のDRXサイクルの間アクティブである場合、正常に復号されたPDCCHのいずれも、Sセルに対応するSCCのうちのいずれにも適用可能でない場合、またはPDCCHが新しい送信を示す場合にのみ必要とされる。
【0167】
Sセルに適用可能な少なくとも1つのPDCCHが正常に復号された場合、RFRギャップは、おそらくは、新たな送信を示すPDCCHのみを考慮すると、現在のDRXサイクルの間アクティブなSCCが、次のDRXサイクルの間アクティブであるべきSCCとは異なる場合にのみ必要とされる。
【0168】
次のDRXサイクルの開始に先立つサブフレーム(サブフレームの数はRFRギャップのサブフレームの数に等しい)において、WTRUがRFRギャップが必要とされると既に判定した場合に、WTRUは、RFフロントエンドを再構成し、および/またはSCCをアクティブ化する(ステップ610)。RFフロントエンドの再構成またはSCCのアクティブ化は、CCのアクティブ化の状態が修正され得るか否かに関する基準に基づく。WTRUは、RFフロントエンドを再構成し、および/またはすべてのSCCを非アクティブ化するか、すべてのSCCをアクティブ化するか、もしくはいかなる適用可能なPDCCHもDRXの動作継続時間中に正常に復号されなかったSCC(もしくはそのサブグループ)のみを非アクティブ化してもよい。
【0169】
DRXサイクル全体の間、WTRUは、CC、例えば、すべてのアクティブ化されたCC上の送信に適用可能なPDCCHをWTRUが監視する同一のDRXアクティブ時間(例えば、PDAT)をすべてのCCに適用する。WTRUは、前のRFRギャップの間に追加的に非アクティブ化され得るその他のCC(例えば、概念的に、PDATとは異なるDRXアクティブ時間が使用されるか、または代替的に、CCが非アクティブ化されたとみなされ、DATの対象にならないかのいずれか)に関するPDCCHを監視する必要はない。
【0170】
PDCCHが受信され得るCCの異なる組がマルチCC−DRXサイクルの残りの間に使用され得ると、アクティブ化期間中にWTRUが判定する場合、WTRUは、アクティブ化期間の後にRFRギャップを含むことができる。代替的に、WTRUは、マルチCC DRXサイクルの終わりからRFRギャップの長さを引いたところから始まるサブフレームにおいてすべてのCCがアクティブ化されるわけではないとそのWTRUが判定する場合、そのサブフレームにRFRギャップを含むことができる。
【0171】
WTRUは、構成されたDRXの動作継続時間の期間に等しいアクティブ化期間を使用することができ、すなわち、それぞれの期間の開始点およびそれらの期間の長さは等しい。同様に、WTRUは、長いDRXサイクルおよび(構成される場合には)短いDRXサイクルに関するWTRUの構成に基づいて、現在のDRXサイクルに等しいマルチCC DRXサイクルを使用することができる。DRX−MAC−CEを含む、サイクルの遷移に関するリリース8/9のメカニズムをこれまで通り使用することができる。
【0172】
図7は、アクティブ化期間がDRXの動作継続時間と同一の長さを有するタイミング
図700である。WTRUは、以下のうちの少なくとも1つを実行する。
【0173】
現在のDRXサイクルの最後のサブフレームからRFRギャップの長さを引いたものに対応するサブフレームに関して、WTRUが当該サブフレームにおいてアクティブなSCCの数が、構成されたSCCの総数未満であると判定する場合、RFRギャップが必要とされる。WTRUは、DRXサイクルの残り(すなわち、RFRギャップの長さに等しいいくつかのサブフレーム)を、RFフロントエンドの再チューニングを実行し、および/またはSCCのアクティブ化の状態を変更するための機会とみなす(ステップ702)。
【0174】
RFRギャップに対応するサブフレームにおいて(前のステップから必要とされる場合)、WTRUは、RFフロントエンドを再構成し、および/またはSCCのすべてをアクティブ化する(ステップ704)。
【0175】
WTRUは、新しいDRXサイクルを開始する。動作継続時間の期間に対応するサブフレームおいて(すなわち、DRXの動作継続時間のタイマーが稼動している間)、WTRUは、すべての構成されたCCに適用可能なPDCCHを監視する(ステップ706)。
【0176】
WTRUは、任意のCCに(すなわち、Pセルまたは任意のSセルに対して)適用可能な少なくとも1つのPDCCHがその期間のいずれかのサブフレームにおいて正常に復号されたか否かを判定し、正常に復号された場合、WTRUは、RFRギャップが必要とされないと判定する。
【0177】
WTRUは、その期間中に、正常に復号されたPDCCHのいずれもがSCCに適用可能でない(すなわち、Pセルに適用可能なPDCCHのみが受信される)か否かを判定する。
【0178】
WTRUは、SCCに適用可能な少なくとも1つのPDCCHがその期間のいずれかのサブフレームにおいて正常に復号されたか否かを判定し、正常に復号された場合、WTRUは、RFRギャップが必要とされると判定する。
【0179】
WTRUは、どのSCCに(場合によってはどのSCCのサブグループに)PDCCHが適用可能であるかも判定する場合もあり、その場合、(1つまたは複数の)当該サブグループに対応するSCCのみが現在のDRXサイクルの残りの間アクティブなままとなる。
【0180】
WTRUは、以下のうちの少なくとも1つに基づいて、RFRギャップが必要とされるか否かを判定する。PDCCHが正常に復号されなかった場合、Pセルに対応するCCのみがDRXサイクルの残りの間必要とされ、RFRギャップが必要とされる。RFRギャップは、正常に復号されたPDCCHのいずれも、Sセルに対応するSCCのうちのいずれにも適用可能でない場合、またはPDCCHが新しい送信を示す場合にやはり必要とされる場合がある。
【0181】
RFRギャップは、Sセルに適用可能な少なくとも1つのPDCCHが正常に復号された場合、またはPDCCHが新しい送信を示す場合、必要とされない場合がある。しかし、RFRギャップは、WTRUがRFフロントエンドを再構成することができ、および/または正常に復号されたPDCCHのいずれも適用可能でない1つもしくは複数のSCC(もしくはそのサブグループ)を非アクティブにすることができ、したがって、DRXサイクルの残りの間に使用されるアクティブなSCCの結果として得られる数が、動作継続時間の期間中のアクティブなCCの数未満である場合に必要とされる場合がある。
【0182】
WTRUが、RFRギャップが必要とされると既に判定した場合、DRXの動作継続時間の期間の終わりの後の最初のサブフレームから始まり、WTRUは、RFフロントエンドを再構成し、および/またはSCCをアクティブ化する(ステップ708)。WTRUは、RFフロントエンドを再構成し、および/またはすべてのSCCを非アクティブ化するか、もしくはいかなる適用可能なPDCCHもDRXの動作継続時間中に正常に復号されなかったSCC(もしくはそのサブグループ)のみを非アクティブ化する場合がある。
【0183】
DRXサイクルの残りの間、すなわち、DRXの動作継続時間が終わりに続いて、WTRUは、CC(例えば、すべてのアクティブ化されたCC)上の送信に適用可能なPDCCHをWTRUが監視する同一のDRXアクティブ時間(例えば、PDAT)をすべてのCCに適用する(ステップ710)。WTRUは、前のRFRギャップの間に追加的に非アクティブ化され得るその他のCC(例えば、PDATとは異なるDRXアクティブ時間が使用される)に関するPDCCHを監視する必要はない。加えて、WTRUは、上記のステップ702を実行する。
【0184】
DRXサイクルの終わりのRFRギャップ中、WTRUは、RFフロントエンドを再構成し、および/またはSCCのすべてをアクティブ化する(ステップ712)。
【0185】
概念的に、上記の代替的手法の一部は、SCCが第2のDRXアクティブ時間(例えば、SDAT)に従う一方、第1のDRXアクティブ時間(例えば、リリース8/9のDRXの規則に従い得るPDAT)に従うPCCとみなされてもよい。DRXの動作継続時間の期間中、すべてのSCCに関するSDATはPDATと同一である。WTRUが少なくとも1つのSCCがスケジューリングされなかったと判定する場合(場合によってはすべての)、WTRUのSDATが、WTRUがスケジューリングされることを予測されないギャップの発生の後に、当該SCCを非アクティブにしてもよい(すなわち、DRXのスリープまたは非アクティブ化状態に入る)。DRXサイクルが終わりに近いとき、少なくとも1つのSCCがこのサイクルに関してPDATに従うべきでないとDRXの動作継続時間中にWTRUが判定した場合、WTRUは同様のギャップをDRXのパターンに挿入する。
【0186】
WTRUは、構成されたSセルに関する要求される測定を、規定された測定の要件に従ってアクティブ化期間中に実行することができる。そのような測定は、CQIの測定(構成される場合、例えば、SセルのA1/A2の閾値に基づく測定など)か、またはRRCによって構成される測定かのいずれかであってもよく、したがって、WTRUは、構成されたSセルがマルチCC−DRXサイクル全体の間アクティブであるか否かに関わらずSセルに関してレポートすることができる。
【0187】
スケジューリングギャップの存在は、WTRUの実装か、または同期された方法かのいずれかが原因である場合がある。WTRUの実装に基づくとき、WTRUは、スケジューリングギャップがいつ起こるかを自律的に判定することができ、その場合、ギャップのタイミングはeNBのスケジューラに知られない。これに基づいて、スケジューリングギャップ中にはいかなる進行中の送信も存在しないはずであるので、スケジューリングギャップ中に、処理される必要がある進行中のHARQプロセスが存在する場合がある。
【0188】
同期された方法に基づくとき、スケジューリングギャップは、eNBからの明示的なシグナリングによって、または暗黙的な方法によってスケジューリングされてもよい。第1の暗黙的な方法は、タイマー、または構成された開始オフセットおよび周期に基づく(上述の方法はこのカテゴリーに入る)。第2の暗黙的な方法は、HARQプロセスの状態に基づき、例えば、ギャップを、すべてのHARQプロセスが完了したときにスケジューリングすることができる。
【0189】
上記の場合のいずれにおいても、ギャップが進行中の送信の間に起こる場合、HARQプロセスは、同一のHARQプロセスに関するeNBの状態ともはや一貫性がない状態になるべきでない。
【0190】
WTRUは、測定ギャップ類似の方法で、要求されるスケジューリングギャップの一部であるサブフレームの間、HARQプロセスを処理することができる。これは、スケジューリング要求、およびHARQフィードバックと、CQI、PMI、またはRIと、SRSとの送信の処理にも当てはまる。
【0191】
WTRUがランダムアクセスプロシージャを開始し、WTRUがスケジューリングギャップを使用するように要求されるとき、WTRUは、ランダムアクセスプロシージャがスケジューリングギャップと衝突するときにランダムアクセスプロシージャを処理するために以下のプロシージャのうちの少なくとも1つを実行することができる。
【0192】
WTRUは、スケジューリングの一部であるサブフレームが、WTRUがプリアンブルの送信のために使用したサブフレームと衝突する場合、プリアンブルの送信を遅延させてもよい。例えば、衝突するサブフレームが、PRACH構成インデックス(prach-Config Index)、PRACHマスクインデックス(PRACH Mask Index)、および物理レイヤのタイミングの要件(測定ギャップとの衝突と類似の)によって与えられる制約によって許容されるPRACHを含む次の利用可能なサブフレームに対応する場合、WTRUは、プリアンブルの送信を遅延させることができる。
【0193】
ランダムアクセスプリアンブルがスケジューリングギャップの発生の前に既に送信された場合、WTRUは、例えば、少なくともスケジューリングギャップの長さに等しい量だけRA応答ウィンドウ(RA response window)の長さを拡張するか、WTRUが関連するアクション、例えば、RFフロントエンドの再チューニングおよび/またはDRXの遷移を実行しないようにスケジューリングギャップを無視するか、あるいはランダムアクセスプロシージャが失敗であると判定する場合がある。
【0194】
WTRUが、必要とされるスケジューリングギャップと衝突するサブフレームの間にRARでULグラントを受信した場合、WTRUは、関連するアクション、例えば、RFフロントエンドの再チューニングおよび/またはDRXの遷移を実行しないようにスケジューリングギャップを無視することができる。代替的に、WTRUは、受信されたグラントを無視し、ランダムアクセスプロシージャが失敗であると宣言することができる。
【0195】
Msg3が既に送信された場合、およびスケジューリングギャップがコンテンション解決タイマー(contention resolution timer)が稼動している間に発生する場合、WTRUは、コンテンション解決の期間からギャップの一部であるサブフレームを除外することができ、すなわち、タイマーは、それらのサブフレームの間、更新されない。代替的に、WTRUは、関連するアクション、例えば、RFフロントエンドの再チューニングおよび/またはDRXの遷移を実行しないようにスケジューリングギャップを無視することができる。
【0196】
WTRUは、例えば、アクティブなSセルの組の変更をトリガした何らかのイベントによって引き起こされたRFフロントエンドの再チューニングを実行した後、再びULのタイミングを合わせるためのプロシージャを実行することができる。このプロシージャは、以下のうちのいずれかを含み得る。
【0197】
WTRUは、RFフロントエンドの再チューニングを実行するとき、TATが満了したとみなし、関連するアクション、例えば、構成された個別ULリソースの削除を実行することができる。WTRUは、必ずしも個別リソース(例えば、SRS、CQI)の一部またはすべてを削除しなくてもよい。
【0198】
WTRUは、そのWTRUのRFフロントエンドの再チューニングを完了した後、最初の可能な機会に、個別プリアンブル(dedicated preamble)を送信することができる。この場合、プリアンブルだけが送信され、このことは、eNBがDL−SCH上の個別送信を用いてWTRUにタイミングアドバンスコマンド(TAC)を送信することを可能にし、WTRUは、次に、受信されたタイミング調整を適用する。eNBは、そのeNBがWTRUに既に割り当てていた、受信された個別プリアンブルからWTRUの識別情報を導出することができる。
【0199】
WTRUは、そのWTRUの構成された(すなわち、個別の)SRSリソース上でSRSの送信を再開することができる。次に、SRSの送信が、WTRUのために要求されるタイミング調整を判定するためにeNBによって使用され得る。代替的に、WTRUは、そのWTRUの構成された(すなわち、個別の)CQIリソース上でCQIの送信を再開することができる。次に、CQIの送信が、WTRUのために必要とされるタイミング調整を判定するためにeNBによって使用され得る。
【0200】
WTRUは、RACHプロシージャ、コンテンションフリーのランダムアクセス(CFRA)か、コンテンションベースのランダムアクセス(CBRA)かのいずれかを開始することができる。WTRUは、RACHプロシージャを必要とする任意のその他のプロシージャも実行することができる。
【0201】
上記プロシージャのいずれも、TACおよび/もしくはRA−Msg2が受信される(すなわち、同期プロシージャの完了)か、またはWTRUが(おそらくはULグラントを示すDCIに関してのみ)そのWTRUのC−RNTIへのPDCCHを正常に復号するかのいずれかまで、WTRUが(上の同期プロシージャのために要求される任意の送信以外の)いかなるULの送信も実行することを許可されないという追加の要件と組み合わされてもよい。
【0202】
代替的に、eNBは、通常のオペレーションに基づくWTRUからのULの送信に依存し、必要な場合にWTRUにTACを発行することができる。
【0203】
LTEリリース8/9に関して、WTRUがプライマリおよびセカンダリ同期チャネルを用いてDLのタイミングを取得すると、WTRUは、WTRUの発振器のずれが、RFがセルにチューニングされた後で問題にならないように、あらゆるサブフレームをDLのタイミングと同期させること可能とするべきである。これは、同一のTAを共有する複数のセルにやはり当てはまる場合がある。
【0205】
1.無線送信/受信ユニット(WTRU)によって再チューニングギャップが発生する時間をスケジューリングするための方法であって、再チューニングトリガイベントを検出するステップと、トリガイベントが検出されることを条件に、再チューニングギャップが起こる期間を判定するステップと、再チューニングギャップの間に無線周波数フロントエンドの再チューニングを実行するステップとを含む方法。
【0206】
2.再チューニングトリガイベントは、WTRUによって受信された明示的な信号、またはWTRUによる暗黙的な判定のうちのいずれか一方に基づく実施形態1に記載の方法。
【0207】
3.WTRUによって受信された明示的な信号は、コンポーネントキャリアのアクティブ化または非アクティブ化に基づくeNodeB(evolved Node B)から受信された信号を含む実施形態2に記載の方法。
【0208】
4.再チューニングトリガイベントの暗黙的な判定は、1つまたは複数のコンポーネントキャリアの間欠受信の状態の変化を含む実施形態2に記載の方法。
【0209】
5.再チューニングギャップの期間の判定は、アップリンクの送信またはダウンリンクの送信に基づく実施形態1乃至4のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0210】
6.送信は、物理ダウンリンク制御チャネルの受信、アップリンクのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック、またはダウンリンクのHARQフィードバックのうちのいずれか1つに基づく実施形態5に記載の方法。
【0211】
7.再チューニングギャップの長さ以上の長さを有するアイドル期間を判定するステップをさらに含む実施形態6に記載の方法。
【0212】
8.再チューニングギャップの期間の判定は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの送信の状態に基づき、再チューニングギャップは、すべてのアップリンクのHARQプロセスおよびダウンリンクのHARQプロセスがアイドルするときに判定され、HARQプロセスは、WTRUがHARQ肯定応答を生成するか、WTRUがHARQ肯定応答を受信するか、またはすべてのHARQプロセスに関して送信の最大数に達することを条件にアイドルリングする実施形態1乃至4のいずれか1つに記載の方法。
【0213】
9.再チューニングギャップの期間の判定は、すべてのアクティブなコンポーネントキャリア上の事前のアクティブな送信または再送信の終わりからのアイドル期間を検出することに基づく実施形態1乃至4のいずれか1つに記載の方法。
【0214】
10.再チューニングギャップの期間は、検出されたアイドル期間が再チューニングギャップの長さ以上の長さを有することを条件に判定される実施形態9に記載の方法。
【0215】
11.再チューニングギャップの期間の判定は間欠受信(DRX)サイクルに基づく実施形態1乃至4のいずれか1つに記載の方法。
【0216】
12.再チューニングギャップは、すべてのアクティブなコンポーネントキャリアがDRXアクティブ時間内にないという条件、および次のDRXの動作継続時間の期間までの時間の長さが再チューニングギャップの長さ以上であるという条件で判定される実施形態11に記載の方法。
【0217】
13.判定された再チューニングギャップは、すべてのアクティブ化されたコンポーネントキャリアが、DRXアクティブ時間内にもはや存在しない、または次のDRXの動作継続期間もしくは次のDRXサイクルの前の要求される再チューニングギャップの期間内に存在するという条件で適用される実施形態12に記載の方法。
【0218】
14.アクティブ化期間中に無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、アクティブなコンポーネントキャリア(CC)の組からの任意のCCに関するチャネルの割り当てに関して少なくとも1つのダウンリンク(DL)のCCの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視するステップと、無線周波数再チューニング(RFR)ギャップが、マルチCC間欠受信(DRX)サイクル中にWTRUに利用可能であるかどうかを判定するステップとを含む方法。CCの少なくとも1つのサブグループのCCがアクティブ化期間の最初のサブフレームからRFRギャップの継続時間を引いた時点においてアクティブでないという条件で、方法は、次のアクティブ化期間に先行するようにRFRギャップをスケジューリングするステップも含む。少なくとも1つのPDCCHがアクティブ化期間中にWTRUによって正常に復号されたという条件で、方法は、次のアクティブ化期間に先行するようにRFRギャップをスケジューリングするステップも含む。CCの異なる組がアクティブ化期間の後にアクティブ化され得るという条件で、方法は、アクティブ化期間に後続するようにRFRギャップをスケジューリングするステップも含む。
【0219】
15.WTRUが少なくとも1つのセカンダリコンポーネントキャリア(SCC)に適用可能なPDCCHを正常に復号するという条件で、方法は、RFRギャップに続いて少なくとも1つのSCCをアクティブ化するステップも含む実施形態14に記載の方法。
【0220】
16.マルチCC−DRXサイクルの継続時間は、WTRUによって使用されるDRXサイクルの継続時間に等しい実施形態14または15に記載の方法。
【0221】
17.マルチCC−DRXサイクルの継続時間は、構成可能なDRXサイクルの長さである実施形態14乃至16のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
18.アクティブ化期間の継続時間は、DRXの動作継続時間、プライマリDRXアクティブ時間の継続時間、またはマルチCC−DRXサイクルの継続時間のうちのいずれか1つである実施形態14乃至17のいずれか1つに記載の方法。
【0223】
19.RFRギャップの継続時間は、固定値であるか、ネットワークによって構成可能であるか、またはWTRUのケイパビリティから導出されるかのうちのいずれか1つである実施形態14乃至18のいずれか1つに記載の方法。
【0224】
特徴および要素が特定の組合せで説明されているが、当業者は、各特徴または要素が、単独で、またはその他の特徴および要素との任意の組合せで使用され得ることを理解するであろう。加えて、本明細書に記載の方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装され得る。コンピュータ可読媒体の例は、(有線または無線接続を介して送信される)電子的な信号と、コンピュータ可読ストレージ媒体とを含む。コンピュータ可読ストレージ媒体の例は、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(digital versatile disk)などの光媒体を含むがこれらに限定されない。ソフトウェアに関連するプロセッサを、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータで使用するための無線周波数トランシーバを実装するために使用することができる。