特許第6047755号(P6047755)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6047755プラスチック成型部品の固定部構造およびこれを備えた加湿装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6047755
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】プラスチック成型部品の固定部構造およびこれを備えた加湿装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/26 20060101AFI20161212BHJP
   F24F 6/00 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   B29C45/26
   F24F6/00 A
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2012-190940(P2012-190940)
(22)【出願日】2012年8月31日
(65)【公開番号】特開2014-46539(P2014-46539A)
(43)【公開日】2014年3月17日
【審査請求日】2015年8月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106116
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100170494
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 浩夫
(72)【発明者】
【氏名】濱田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】小方 弘成
【審査官】 井上 由美子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−152660(JP,A)
【文献】 特開2003−028468(JP,A)
【文献】 特開2009−33273(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/00−45/84
F24F 6/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチック成型部品と、このプラスチック成型部品の内面側に設けた固定部とからなり、この固定部は、前記プラスチック成型部品の内面から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びた筒形状の脚部と、この脚部の先端の開口を塞ぐ底板部と、この底板部から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びるねじ穴を有するボス部とからなり、前記脚部の一方側の筒面には開口を有し、前記脚部の他方側の筒面側には、前記脚部と前記ボス部と前記底板部と前記プラスチック成型部品とを連結する複数の板形状の第1の補強部を設け、この第1補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型し、前記第1の補強部の他方側の複数の端部と、前記プラスチック成型部品とを連結する第2の補強部を設け、前記第1の補強部と前記第2の補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型したことを特徴とするプラスチック成型部品の固定部構造。
【請求項2】
前記第1の補強部と前記第2の補強部は、前記プラスチック成型部品における一方側が開口した水平断面がコ字形状であることを特徴とする請求項に記載のプラスチック成型部品の固定部構造。
【請求項3】
前記プラスチック成型部品における他方側の前記ボス部と前記脚部との外面は同一面であることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチック成型部品の固定部構造。
【請求項4】
吸込口と吹出口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段と、前記吸込口から前記加湿手段を介し、前記吹出口へ空気を送風する送風手段と、前記本体ケースに着脱自在な給水タンクと、前記本体ケースの天面に請求項1から請求項のいずれかに記載のプラスチック成型部品のボス構造を備えた天面パネルとからなり、この天面パネルは、前記本体ケースにおける他方側にねじによって前記ボス部が前記本体ケースに固定され、前記給水タンクは、前記本体ケースにおける一方側の天面から着脱自在な構成とした加湿装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック成型部品の固定部構造およびこれを備えた加湿装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のプラスチック成型部品の固定部構造は、プラスチック成型部品と、このプラスチック成型部品の内面側に設けた固定部とからなり、この固定部は、プラスチック成型部品の内面からプラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びた筒形状の脚部と、この脚部の先端の開口を塞ぐ底板部と、この底板部からプラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びるねじ穴を有するボス部とからなり、脚部の一方側の筒面には開口を有し、脚部の一部はプラスチック成型部品の側壁面よりなり、プラスチック成型部品と脚部と前記底板部とボス部とを一体で成型したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平07−112454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような特許文献1に記載のプラスチック成型部品の固定部構造では、脚部の一部がプラスチック成型部品の側壁面により形成されているので、プラスチック成型部品の側壁面にしか設けることができない。
【0005】
ここで、脚部をプラスチック成型部品の側壁面から離すと、脚部の強度が低下する。ここで、脚部の強度を向上させる為に、脚部の板厚を大きくすると、プラスチック成型部品の外面にひけが発生するものである。
【0006】
そこで、本発明は、プラスチック成型部品の外面にひけを発生させることなく、固定部の強度を向上させた、プラスチック成型部品の固定部の構造およびこれを備えた加湿装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、この目的を達成するために、本発明のプラスチック成型部品の固定部構造は、プラスチック成型部品と、このプラスチック成型部品の内面側に設けた固定部とからなり、この固定部は、前記プラスチック成型部品の内面から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びた筒形状の脚部と、この脚部の先端の開口を塞ぐ底板部と、この底板部から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びるねじ穴を有するボス部とからなり、前記脚部の一方側の筒面には開口を有し、前記脚部の他方側の筒面側には、前記脚部と前記ボス部と前記底板部と前記プラスチック成型部品とを連結する複数の板形状の第1の補強部を設け、この第1補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型し、前記第1の補強部の他方側の複数の端部と、前記プラスチック成型部品とを連結する第2の補強部を設け、前記第1の補強部と前記第2の補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、プラスチック成型部品と、このプラスチック成型部品の内面側に設けた固定部とからなり、この固定部は、前記プラスチック成型部品の内面から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びた筒形状の脚部と、この脚部の先端の開口を塞ぐ底板部と、この底板部から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びるねじ穴を有するボス部とからなり、前記脚部の一方側の筒面には開口を有し、前記脚部の他方側の筒面側には、前記脚部と前記ボス部と前記底板部と前記プラスチック成型部品とを連結する複数の板形状の第1の補強部を設け、この第1補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型し、前記第1の補強部の他方側の複数の端部と、前記プラスチック成型部品とを連結する第2の補強部を設け、前記第1の補強部と前記第2の補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型したことを特徴とする。
【0009】
このように、脚部の一方側の筒面には開口を有し、脚部の他方側の筒面側には、脚部とボス部と底板部とプラスチック成型部品とを連結する複数の板形状の第1の補強部を設け、この第1の補強部とプラスチック成型部品と脚部と底板部とボス部とを一体で成型しているので、脚部の板厚をプラスチック成型部品の外面にひけが発生しない程度に小さくしても、板形状の第1の補強部により固定部の強度を向上させことができる。また、第1の補強部の他方側の複数の端部と、送風側天面とを連結する第2の補強部を設け、第1の補強部と第2の補強部と送風側天面と脚部と底板部とボス部とを一体で樹脂成型している。これにより、ボス部の先端側に、本体ケースにおける一方側へ傾く方向に力がかかる場合に、特に、複数の第1の補強部と送風側天面とを連結する複数の第1の連結部と、第2の補強部と送風側天面とを連結する第2の連結部とに引っ張り応力が発生する。ここで、複数の第1の連結部と、第2の連結部によって、応力が分散し、強度を向上させことができると考えられる。
【0010】
結果として、プラスチック成型部品の外面にひけを発生させることなく、固定部の強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施の形態1の加湿装置をケース前面側から見た斜視図
図2】同加湿装置をケース背面側から見た斜視図
図3】同加湿装置の縦断面図
図4】同加湿装置の送風側天面の内面と本体ケース内を示す斜視図
図5】同加湿装置の送風側天面の内面を示した斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態1の加湿装置をケース前面側から見た斜視図である。
【0014】
本実施の形態による加湿装置は、幅寸法Wが奥行き寸法Lより大きな本体ケース1で覆われている。本体ケース1は、ケース前面1a、他方側のケース側面1b、ケース背面1c、及び一方側のケース側面1dによって側面が覆われている。また本体ケース1の天面は、他方側の空間上部を覆う天面パネルである送風側天面1eと、一方側の空間上部を覆うタンク側天面1fとで覆われ、天面外形は、平面視で長円形状としている。
【0015】
送風側天面1eには、吹出口10を形成している。吹出口10は、タンク側天面1fと接する外縁以外の送風側天面1eの外縁に沿って、U字状に設けている。
【0016】
図2は、同加湿装置をケース背面側から見た斜視図である。同加湿装置は、ケース背面1cの全幅にわたって吸込口17を設けている。吸込口17は、上下方向に上部吸込口15と下部吸込口16とに2分割されている。
【0017】
図3は、同加湿装置の縦断面図である。同加湿装置は、本体ケース1の内部に、送風手段8と、貯水する貯水容器11と、貯水容器11から吸水する加湿フィルター12と、貯水容器11に水を供給する給水タンク13とを備えている。
【0018】
送風手段8は、本体ケース1の他方側の空間aに配置している。給水タンク13は、本体ケース1の一方側の空間bに配置している。一方側の空間bは、給水タンク13の収納空間を形成している。
【0019】
送風手段8は、ファン吸気口8aを構成する筒状部材8bと、複数の遠心ファン8cを立設する回転体8dと、モータ部8eとから構成される。筒状部材8bは遠心ファン8cと接合されている。従って、モータ部8eの駆動によって、筒状部材8bは回転体8dとともに回転する。
【0020】
送風手段8は、ファン吸気口8aを下方としてモータ部8eを送風側天面1eの下面に取り付けている。モータ部8eは、送風側天面1eの中央に配置し、図1及び図2に示す吹出口10は、平面視でモータ部8eの配設位置以外となる送風側天面1eに配置している。
【0021】
送風手段8の下方には、導風筒9を設けている。導風筒9は、加湿空気をファン吸気口8aに導く中央連通口2を形成している。中央連通口2の外周には仕切部3が形成されている。
【0022】
導風筒9は、円弧状の外周面を備えた筒状で、さらに、下方に向かうにしたがって広がる形状に形成され、送風手段8の下方の空間となる上方空間dに位置し、他方側の空間aの水平面の中央部に位置している。
【0023】
他方側の空間aは、仕切部3によって下方空間cと上方空間dとに仕切られる。上方空間dは、導風筒9の外周部に形成される。なお、下部吸込口16は下方空間cに臨んで開口し、上部吸込口15は上方空間dに臨んで開口している。
【0024】
本体ケース1の他方側の空間aと、本体ケース1の一方側の空間bとの間には、内側板6が縦方向に配設されている。内側板6は、本体ケース1の天面から仕切部3の間に設けられている。従って、内側板6は、送風手段8の風路と一方側の空間bとを仕切っている。また、内側板6は、上方空間dと一方側の空間bとを仕切っている。なお、下方空間cと一方側の空間bとは連通している。
【0025】
貯水容器11は、他方側の空間a下部と一方側の空間b下部に配置されている。貯水容器11は、下方空間cの下部から給水タンク13の収納空間となる一方側の空間bの下部にかけて、上方を開口し一定水位の水を貯水するトレーで構成されている。
【0026】
下方空間cに位置する貯水容器11には、上下方向に開口した枠状の加湿フィルター12が、その下部を水に浸漬し上端部を中央連通口2の周囲に当接させて、載置されている。
【0027】
一方側の空間bは、本体ケース1の天面に形成されたタンク側天面1fの下方に形成され、貯水容器11に給水する給水タンク13が収納される。給水タンク13は、タンク側天面1fを開いて一方側の空間bに挿入され、配設された貯水容器11の開口部に着脱自在に装着される。
【0028】
貯水容器11、加湿フィルター12、及び給水タンク13によって加湿手段14が構成される。
【0029】
加湿装置の動作について説明する。モータ部8eによって、遠心ファン8cが回転することによって、本体ケース1の吸込口17から空気が吸い込まれ、加湿フィルター12へ送風される。加湿フィルター12は、給水タンク13から貯水容器11に供給された水を吸い上げているので、ここで送風された空気が加湿され、この加湿された空気が、吹出口10から室内へ送風される。
【0030】
本実施形態における特徴点は、送風側天面1eの本体ケース1への固定部の構造にある。
【0031】
図4は、同加湿装置から送風側天面1eを外し、送風側天面1eの内面と、加湿装置の上面を示した斜視図である。図5は、同加湿装置から送風側天面1eを外し、送風側天面1eの内面を示した斜視図である。この固定部20は、プラスチック成型部品である送風側天面1eの内面側に位置し、脚部21と、底板部22と、ボス部23とからなる。
【0032】
脚部21は、送風側天面1eの内面から送風側天面1eの内面に対して垂直方向に伸びた筒形状である。この脚部21の先端には、脚部21の先端の開口を塞ぐ底板部22を備えている。この底板部22には、送風側天面1eの内面に対して垂直方向に伸びるねじ穴24を有するボス部23を設けている。このボス部23と、本体ケース1に設けた本体側固定部25とをねじによって固定することにより、送風側天面1eは、本体ケース1へ固定される。
【0033】
脚部21の一方側の筒面には開口26を有し、脚部21の他方側の筒面には、ボス部23と脚部21と底板部22と送風側天面1eとを連結する複数の板形状の第1の補強部27を設けている。これら送風側天面1eと、脚部21とボス部23と、複数の第1の補強部27とを一体で樹脂成型している。なお、複数の第1の補強部27の板厚は、送風側天面1eの板厚より小さいものである。底板部22の厚みは、送風側天面1eの板厚より小さく、脚部21の厚みより大きいものである。
【0034】
このように、脚部21の一方側の筒面には開口26を有し、脚部21の他方側の筒面側には、脚部21とボス部23と底板部22と送風側天面1eとを連結する複数の板形状の第1の補強部27を設け、この第1の補強部27と送風側天面1eと脚部21と底板部22とボス部23とを一体で成型しているので、脚部21の板厚を送風側天面1eの外面にひけが発生しない程度に小さくしても、板形状の第1の補強部27により固定部20の強度を向上させことができる。結果として、プラスチック成型部品の外面にひけを発生させることなく、固定部の強度を向上させることができる。なお、ひけが発生しない程度とは、板厚を送風側天面1eの板厚の50〜40%の板厚が、第1の補強部27の板厚となる。
【0035】
また、本体ケース1における一方側の天面から着脱自在に給水タンク13を設けるので、給水タンク13の装着時に給水タンク13が、送風側天面1eの一方側に衝突する場合がある。つまり、ボス部23の先端側は、本体ケース1における一方側へ傾く方向に力がかかるものである。
【0036】
このような場合に、特に、複数の第1の補強部27と送風側天面1eとを連結する複数の第1の連結部28に引っ張り応力が発生する。ここで、複数の第1の連結部28によって、応力が分散し、強度を向上させことができると考えられる。なお、第1の補強部27は、給水タンク13の装着時に給水タンクを送風側天面1eの一方側に衝突させ、送風側天面1eが移動する方向に対して、平行である。
【0037】
また、第1の補強部27の他方側の複数の端部と、送風側天面1eとを連結する第2の補強部29を設け、第1の補強部27と第2の補強部29と送風側天面1eと脚部21と底板部22とボス部23とを一体で樹脂成型している。なお、第2の補強部29の板厚は、送風側天面1eの板厚より小さいものである。第2の補強部29の板厚は、第1の補強部27の板厚と同じである。
【0038】
これにより、ボス部23の先端側に、本体ケース1における一方側へ傾く方向に力がかかる場合に、特に、複数の第1の補強部27と送風側天面1eとを連結する複数の第1の連結部28と、第2の補強部と送風側天面1eとを連結する第2の連結部30とに引っ張り応力が発生する。ここで、複数の第1の連結部28と、第2の連結部30によって、応力が分散し、強度を向上させことができると考えられる。
【0039】
また、第1の補強部27と第2の補強部29は、送風側天面1eにおける一方側が開口した水平断面がコ字形状である。なお、第2の補強部29は、給水タンク13の装着時に給水タンクを送風側天面1eの一方側に衝突させ、送風側天面1eが移動する方向に対して、垂直である。
【0040】
これにより、ボス部23の先端側に、本体ケース1における一方側へ傾く方向に力がかかる場合に、複数の第1の補強部27と送風側天面1eとを連結する複数の第1の連結部28と、第2の補強部29と送風側天面1eとを連結する第2の連結部30とに引っ張り応力が発生する。特に、ボス部23から最も離れた第2の連結部30には、最も大きな引っ張り応力が発生する。第2の連結部は、点ではなく所定の長さを有するので、第2の連結部30によって、応力が分散し、強度を向上させることができると考えられる。
【0041】
ここで、給水タンク13の装着時に給水タンク13を送風側天面1eの一方側に衝突させ、ボス部23の先端側が本体ケース1における一方側へ傾く方向に力がかかり、固定部20が破損するまでの衝撃をかけた場合について説明する。
【0042】
まず、仮に、複数の第1の補強部27と第2の補強部29とが無い場合には、送風側天面1eと脚部21との連結部が破損する。つまり、送風側天面1eから脚部21と底板部22とボス部23とが一体ではずれるものである。これは、送風側天面1eと脚部21との連結部の一部に応力が集中し、そこから破損し、結果として送風側天面1eから脚部21と底板部22とボス部23とが一体ではずれるためであると考えられる。
【0043】
一方、複数の第1の補強部27と第2の補強部29とを設けた場合には、送風側天面1eにおいて、複数の第1の連結部28と、第2の連結部30とに囲まれた部分が、本体ケース1における内方向への引っ張られ、複数の第1の連結部28および第2の連結部30に沿って、送風側天面1e自身がコ字形状に亀裂が生じる。つまり、送風側天面1eの板厚より小さい板厚である複数の第1の補強部27と第2の補強部29、および複数の第1の連結部28および第2の連結部30が破損せず、複数の第1の補強部27と第2の補強部29の板厚より大きい板厚である送風側天面1eが破損するものである。結果として、第1の補強部27と第2の補強部29は、送風側天面1eにおける一方側が開口した水平断面がコ字形状することにより、第1の補強部27および第2の補強部29、および第1の連結部28および第2の連結部30自身にかかる応力を分散し、強度を向上させることができると考えられる。なお、第1の連結部28と第2の連結部30との送風側天面1eの内面方向の長さは、実質的に同じである。
【0044】
送風側天面1eにおける他方側のボス部23と脚部21との外面は同一面であることを特徴とするものである。具体的には、ボス部23は、円筒形状であり、脚部21は、脚部の中心より一方側は、四角筒形状で、脚部21の中心より他方側は、円筒形状である。ここで、他方側が円筒形状である脚部21とボス部23との外面は同一面で形成している。
【0045】
これにより、ボス部23の先端側に、本体ケース1における一方側へ傾く方向に力がかかる場合に、他方側のボス部23と脚部21との外面は同一面であるので、他方側に発生する応力が分散し、強度を向上させことができると考えられる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、プラスチック成型部品と、このプラスチック成型部品の内面側に設けた固定部とからなり、この固定部は、前記プラスチック成型部品の内面から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びた筒形状の脚部と、この脚部の先端の開口を塞ぐ底板部と、この底板部から前記プラスチック成型部品の内面に対して垂直方向に伸びるねじ穴を有するボス部とからなり、前記脚部の一方側の筒面には開口を有し、前記脚部の他方側の筒面側には、前記脚部と前記ボス部と前記底板部と前記プラスチック成型部品とを連結する複数の板形状の第1の補強部を設け、この第1補強部と前記プラスチック成型部品と前記脚部と前記底板部と前記ボス部とを一体で成型したことを特徴とする。
【0047】
このように、脚部の一方側の筒面には開口を有し、脚部の他方側の筒面側には、脚部とボス部と底板部とプラスチック成型部品とを連結する複数の板形状の第1の補強部を設け、この第1の補強部とプラスチック成型部品と脚部と底板部とボス部とを一体で成型しているので、脚部の板厚をプラスチック成型部品の外面にひけが発生しない程度に小さくしても、板形状の第1の補強部により固定部の強度を向上させことができる。
【0048】
したがって、プラスチック成型部品を使用する家庭用電気製品、特に、加湿装置、加湿空気清浄装置等への活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0049】
1 本体ケース
1a ケース前面
1b 他方側のケース側面
1c ケース背面
1d 一方側のケース側面
1e 送風側天面
1f タンク側天面
2 中央連通口
3 仕切部
6 内側板
8 送風手段
8a ファン吸気口
8b 筒状部材
8c 遠心ファン
8d 回転体
8e モータ部
9 導風筒
10 吹出口
11 貯水容器
12 加湿フィルター
13 給水タンク
14 加湿手段
15 上部吸込口
16 下部吸込口
17 吸込口
20 固定部
21 脚部
22 底板部
23 ボス部
24 ねじ穴
25 本体側固定部
26 開口
27 第1の補強部
28 第1の連結部
29 第2の補強部
30 第2の連結部
a 他方側の空間
b 一方側の空間
c 下方空間
d 上方空間
図1
図2
図3
図4
図5