特許第6047903号(P6047903)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6047903グループ作業支援方法、グループ作業支援プログラム、グループ作業支援サーバ及びグループ作業支援システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6047903
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】グループ作業支援方法、グループ作業支援プログラム、グループ作業支援サーバ及びグループ作業支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20161212BHJP
【FI】
   G06Q10/10
【請求項の数】8
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2012-72235(P2012-72235)
(22)【出願日】2012年3月27日
(65)【公開番号】特開2013-205971(P2013-205971A)
(43)【公開日】2013年10月7日
【審査請求日】2014年12月4日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100192636
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】真弓 英彦
(72)【発明者】
【氏名】田中 敏雄
(72)【発明者】
【氏名】小林 岳晃
(72)【発明者】
【氏名】難波江 健裕
(72)【発明者】
【氏名】坂田 憲治
【審査官】 成瀬 博之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−259122(JP,A)
【文献】 特開2007−241901(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/10
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによるグループ作業支援方法であって、
数のグループにグループ化された複数の端末より、グループ毎の入力内容を収集し、
前記グループ毎に収集した入力内容において、前記グループ毎に送信された代表意見に対応する入力内容を特定し、
前記入力内容は、前記入力内容と対応する課題に対する意見のカテゴリを含み、
前記収集した入力内容のうち、前記代表意見と特定された入力内容以外の入力内容から、前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリに追従するカテゴリを含む関連入力内容と、前記代表意見とされた入力内容が含む前記カテゴリの反対のカテゴリを含む対抗入力内容とを抽出し、
前記グループ毎の前記代表意見と特定された入力内容をマトリクス形式とした一覧と、
前記抽出された入力内容又は前記抽出された入力内容の存在を、前記関連入力内容と前記対抗入力内容とに識別して示す、前記代表意見と特定された入力内容の表示領域よりも狭い領域と、を表示装置に表示させる、
処理をコンピュータに実行させるグループ作業支援方法。
【請求項2】
前記関連入力内容は、
前記カテゴリと、前記カテゴリと対応付けられたキーワードとが格納されたデータベースにおいて、
前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリと対応付けられたキーワードが所定数以上含まれ、
前記対抗入力内容は、
前記データベースにおいて、前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリと反対のカテゴリと対応付けられたキーワードが所定数以上含まれる、請求項記載のグループ作業支援方法。
【請求項3】
前記コンピュータが、
前記収集された入力内容に、前記データベースに格納されたキーワードが所定数以上含まれるグループを、議論が活発に行われたグループに特定し、
特定されたグループの前記代表意見と特定された入力内容と、
前記関連入力内容又は前記対抗入力内容を表示させるタブと、を前記表示装置へ表示させる請求項記載のグループ作業支援方法。
【請求項4】
前記コンピュータが、
前記グループ毎に、前記複数の端末において入力されたテキストデータを収集し、収集された前記テキストデータの文字数が所定数以上のグループを、議論が活発に行われたグループに特定し、
特定されたグループの前記代表意見とされた入力内容と、
前記関連入力内容又は前記対抗入力内容を表示させるタブと、を前記表示装置へ表示させる請求項記載のグループ作業支援方法。
【請求項5】
前記複数の端末のそれぞれに、
前記端末と同じグループに含まれる端末において入力された入力内容を表示させる請求項1乃至の何れか一項に記載のグループ作業支援方法。
【請求項6】
コンピュータに、
複数のグループにグループ化された複数の端末より、グループ毎の入力内容を収集する処理と、
前記グループ毎に収集した入力内容において、前記グループ毎に送信された代表意見に対応する入力内容を特定する処理と、
前記入力内容は、前記入力内容と対応する課題に対する意見のカテゴリを含み、
前記収集した入力内容のうち、前記代表意見と特定された入力内容以外の入力内容から、前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリに追従するカテゴリを含む関連入力内容と、前記代表意見とされた入力内容が含む前記カテゴリの反対のカテゴリを含む対抗入力内容とを抽出する処理と、
前記グループ毎の前記代表意見と特定された入力内容をマトリクス形式とした一覧と、
前記抽出された入力内容又は前記抽出された入力内容の存在を、前記関連入力内容と前記対抗入力内容とに識別して示す、前記代表意見と特定された入力内容の表示領域よりも狭い領域と、を表示装置に表示させる処理と、を実行させるグループ作業支援プログラム。
【請求項7】
複数のグループにグループ化された複数の端末より、グループ毎の入力内容を収集する収集部と、
前記グループ毎に収集した入力内容において、前記グループ毎に送信された代表意見に対応する入力内容を特定する特定部と、
前記入力内容は、前記入力内容と対応する課題に対する意見のカテゴリを含み、
前記収集した入力内容のうち、前記代表意見と特定された入力内容以外の入力内容から、前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリに追従するカテゴリを含む関連入力内容と、前記代表意見とされた入力内容が含む前記カテゴリの反対のカテゴリを含む対抗入力内容とを抽出する抽出部と、
前記グループ毎の前記代表意見と特定された入力内容をマトリクス形式とした一覧と、
前記抽出された入力内容又は前記抽出された入力内容の存在を、前記関連入力内容と前記対抗入力内容とに識別して示す、前記代表意見と特定された入力内容の表示領域よりも狭い領域と、を表示装置に表示させる表示制御部と、を有するグループ作業支援サーバ。
【請求項8】
端末に入力した内容をグループ作業支援サーバが表示装置に表示させるグループ作業支援システムであって、
前記グループ作業支援サーバは、
複数のグループにグループ化された複数の端末より、グループ毎の入力内容を収集する収集部と、
前記グループ毎に収集した入力内容において、前記グループ毎に送信された代表意見に対応する入力内容を特定する特定部と、
前記入力内容は、前記入力内容と対応する課題に対する意見のカテゴリを含み、
前記収集した入力内容のうち、前記代表意見と特定された入力内容以外の入力内容から、前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリに追従するカテゴリを含む関連入力内容と、前記代表意見とされた入力内容が含む前記カテゴリの反対のカテゴリを含む対抗入力内容とを抽出する抽出部と、
前記グループ毎の前記代表意見と特定された入力内容をマトリクス形式とした一覧と、
前記抽出された入力内容又は前記抽出された入力内容の存在を、前記関連入力内容と前記対抗入力内容とに識別して示す、前記代表意見と特定された入力内容の表示領域よりも狭い領域と、を表示装置に表示させる表示制御部と、を有するグループ作業支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援方法、グループ作業支援プログラム、グループ作業支援サーバ及びグループ作業支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、タブレット端末等を含む電子端末を利用した次世代型教育の実証実験等が行われており、今後はこの次世代型教育が全国的に浸透していくものと考えられる。
【0003】
ところで、教育の一形態として、授業において行われる生徒同士によるディスカッションがある。ディスカッションは、生徒が「話す」「聞く」ことを通して自分の意見を伝え、また他の生徒の意見を吸収し、整理することでよりしっかりした考えを持つための重要なプロセスである。
【0004】
次世代型教育では、電子端末を用いてディスカッションを行うことが想定される。ディスカッションの中には、例えばグループの代表意見を1つ決めるための共同作業であるグループディスカッション等がある。
【0005】
電子端末を用いてグループディスカッションを行う場合、各生徒が電子端末に入力した意見はグループ内で共有される。したがって従来の「話す」「聞く」だけではなく、更に「書く」、「読む」ことにより、視覚を用いた効果的なディスカッションが可能になる。電子端末により意見を収集する技術としては、例えば利用者から寄せられた意見から少数派の意見を抽出する技術や論点に着目した意見分析を行うこと等が既に知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−295105号公報
【特許文献2】特開2009−151483号公報
【特許文献3】特開2004−227343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
例えばグループディスカッション等では、グループによって積極的に議論を行うグループやそうでないグループ等が存在する。このため、例えばグループの代表意見を決定する際にも、その過程でグループ間において議論の密度の差やグループ内での個人の活動状況の差が存在する。しかしながら、各グループにおいて代表意見を決定する過程は反映されない。またグループ内に、代表意見以外にどのような意見があったかを知ることが困難となる。
【0008】
開示の技術では、議論の密度や個人の活動状況を把握することが可能なグループ作業支援方法、グループ作業支援プログラム、グループ作業支援サーバ及びグループ作業支援システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
開示の技術では、コンピュータによるグループ作業支援方法であって、数のグループにグループ化された複数の端末より、グループ毎の入力内容を収集し、前記グループ毎に収集した入力内容において、前記グループ毎に送信された代表意見に対応する入力内容を特定し、前記入力内容は、前記入力内容と対応する課題に対する意見のカテゴリを含み、前記収集した入力内容のうち、前記代表意見と特定された入力内容以外の入力内容から、前記代表意見とされた入力内容が含むカテゴリに追従するカテゴリを含む関連入力内容と、前記代表意見とされた入力内容が含む前記カテゴリの反対のカテゴリを含む対抗入力内容とを抽出し、前記グループ毎の前記代表意見と特定された入力内容をマトリクス形式とした一覧と、前記抽出された入力内容又は前記抽出された入力内容の存在を、前記関連入力内容と前記対抗入力内容とに識別して示す、前記代表意見と特定された入力内容の表示領域よりも狭い領域と、を表示装置に表示させる、処理をコンピュータに実行させる。
【0010】
上記各手順は、上記各手順を実現する機能部、上記各手順の機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体とすることもできる。
【発明の効果】
【0011】
開示の技術によれば、議論の密度や個人の活動状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】電子端末を用いたグループディスカッションの形態を説明する図である。
図2】第一の実施例の意見収集システムの構成例を示す図である。
図3】意見収集サーバの全体の動作を説明するフローチャートである。
図4】意見収集サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図5】第一の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。
図6】第一の実施例の生徒データベースの例を示す図である。
図7】第一の実施例の課題データベースの例を示す図である。
図8】第一の実施例の意見データベースの例を示す図である。
図9】第一の実施例の活発度判定データベース240の一例を示す図である。
図10】第一の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図11】生徒端末において課題が表示された画面の例を示す図である。
図12】生徒端末において意見を共有する画面の例を示す図である。
図13】第一の実施例のグループ間共有プログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図14】第一の実施例の表示装置に各グループの代表意見が表示された例を示す図である。
図15】代表意見が表示された例を示す図である。
図16】第二の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。
図17】第二の実施例の活発度判定データベースの例を示す図である。
図18】第二の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図19】第三の実施例の意見収集システムの構成例を示す図である。
図20】第三の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。
図21】第三の実施例の意見データベースの例を示す図である。
図22】第三の実施例の代表回数データベースの例を示す図である。
図23】第三の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図24】第三の実施例のグループ間共有プログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図25】第三の実施例の表示装置に各グループの代表意見が表示された例を示す図である。
図26】第四の実施例の意見収集システムの構成例を示す図である。
図27】第四の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。
図28】第四の実施例の意見データベースの例を示す図である。
図29】第四の実施例のコメント付与意見データベースの例を示す図である。
図30】第四の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図31】第四の実施例のグループ間共有プログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
図32】第四の実施例の表示装置に各グループの代表意見が表示された例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に図1を参照して電子端末を用いたグループディスカッションの形態について説明する。図1は、電子端末を用いたグループディスカッションの形態を説明する図である。
【0014】
電子端末を用いたグループディスカッションでは、電子端末がディスカッションに参加する各人に配布されており、各人がそれぞれの意見を各人の有する電子端末に入力する。入力された意見は、グループ間で共有される。各グループでは、共有された各人の意見についてディスカッションを行い、グループの代表意見を決定する。グループ毎に行われるディスカッションは、例えば口頭で行われても良いし、チャット等で行われても良い。
【0015】
グループの代表意見が決定されると、グループリーダの電子端末からサーバへ代表意見が送信される。サーバは、各グループの代表意見を表示装置に表示させる。グループ毎の代表意見が表示装置に表示された後には、さらに全体でディスカッションが行われても良い。
【0016】
以下の実施例の説明では、例えば1クラスの生徒が複数のグループに分かれてグループディスカッションを行う場合について説明する。
【0017】
(第一の実施例)
以下に図面を参照して第一の実施例について説明する。図2は、第一の実施例の意見収集システムの構成例を示す図である。
【0018】
本実施例の意見収集システム100は、各生徒に配布される生徒端末110と、教師が使用する教師端末に相当する意見収集サーバ200と、表示装置300とを有する。生徒端末110、意見収集サーバ200、表示装置300は、例えば無線LAN(Local Area Network)等により接続されている。
【0019】
生徒端末110は、例えばタブレット端末等であり、グループディスカッションを行うためのアプリケーション等がインストールされていても良い。
【0020】
意見収集サーバ200は、生徒データベース210、課題データベース220、意見データベース230、活発度判定データベース240を有する。また本実施例の意見収集サーバ200は、意見収集プログラム250がインストールされている。意見収集プログラム250は、グループディスカッションプログラム260、グループ間共有プログラム270を含む。
【0021】
グループディスカッションプログラム260は、各生徒の個人意見を生徒端末110間で共有させ、代表意見が決定されると代表意見を登録させる処理を意見収集サーバ200に実行させる。グループ間共有プログラム270は、各グループの代表意見やその他の意見を各生徒に共有される表示装置300に一覧表示させる処理を意見収集サーバ200に実行させる。
【0022】
表示装置300は、ディスプレイ等であり、例えば電子掲示板のように各生徒に同時に閲覧できるものであることが好ましい。
【0023】
本実施例の意見収集システム100では、グループ内で選択された代表意見と、生徒端末110個々に入力された意見との両方が意見収集サーバ200へ送信され、格納される。また本実施例の意見収集サーバ200は、個々の意見の中に代表意見と対抗する対抗意見や、代表意見と関連する関連意見等が存在する場合、その存在が明らかになるように、表示装置300へ表示させる。
【0024】
図3は、意見収集サーバの全体の動作を説明するフローチャートである。
【0025】
本実施例では、グループディスカッションプログラム260が意見収集サーバ200に各生徒端末110から意見を収集させ、意見データベース230へ収集した意見を格納する。グループ間共有プログラム270は、意見収集サーバ200に、収集した意見に基づく表示制御を行わせる。
【0026】
尚本実施例の「意見」とは、生徒端末110に入力されたテキストデータや、生徒端末110を利用する生徒の意見を反映させた選択肢を示す情報等を含み、生徒端末110において入力された入力内容に対応する。
【0027】
以下に図4を参照して本実施例の意見収集サーバ200のハードウェア構成について説明する。図4は、意見収集サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0028】
本実施例の意見収集サーバ200は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21,出力装置22,ドライブ装置23,補助記憶装置24,メモリ装置25,演算処理装置26及びインターフェース装置27を有する。
【0029】
入力装置21はキーボードやマウス等を含み、各種信号を入力するために用いられる。出力装置22は例えばディスプレイ装置等を含み、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置27は、モデム,LANカード等を含み、ネットワークに接続する為に用いられる。
【0030】
本実施例の意見収集プログラム250は、意見収集サーバ200を制御する各種プログラムの少なくとも一部である。意見収集プログラム250は例えば記録媒体28の配布やネットワークからのダウンロードなどによって提供される。意見収集プログラム250を記録した記録媒体28は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0031】
また、意見収集プログラム250を記録した記録媒体28がドライブ装置23にセットされると、意見収集プログラム250は記録媒体28からドライブ装置23を介して補助記憶装置24にインストールされる。ネットワークからダウンロードされた意見収集プログラム250は、インターフェース装置27を介して補助記憶装置24にインストールされる。
【0032】
補助記憶装置24は、インストールされた意見収集プログラム250を格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。メモリ装置25は、コンピュータの起動時に補助記憶装置24から意見収集プログラム250を読み出して格納する。そして、演算処理装置26はメモリ装置25に格納された意見収集プログラム250に従って、後述するような各種処理を実現している。
【0033】
図5は、第一の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。本実施例では、意見収集プログラム250が意見収集サーバ200に以下の各部の機能を実現させる。
【0034】
本実施例の意見収集サーバ200は、ログイン処理部261、課題表示部262、意見登録部263、フラグ登録部264、活発度判定部265、活発度登録部266を有する。上記各部は、グループディスカッションプログラム260が意見収集サーバ200に実現させる機能部である。
【0035】
ログイン処理部261は、生徒データベース210を参照し、意見収集システム100への生徒のログイン処理を行う。課題表示部262は、課題データベース220を参照し、生徒端末110へグループディスカッションのテーマとなる課題を表示させる。尚生徒端末110に表示させる課題は、予め設定されていても良い。
【0036】
意見登録部263は、ログイン処理を実行した全ての生徒端末110から送信される意見を意見データベース230へ登録する。また意見登録部263は、グループのリーダとなる生徒の生徒端末110から送信されたグループの代表意見を意見データベース230へ登録する。
【0037】
フラグ登録部264は、代表意見に採用された意見に代表フラグを立てる。またフラグ登録部264は、活発度判定データベース240を参照して、代表意見と対抗する意見や関連する意見に対してフラグを立てる。
【0038】
活発度判定部265は、活発度判定データベース240を参照して各グループの活発度を判定する。尚本実施例の活発度とは、各グループにおいて議論が活発に行われたか否かを判断するためのものである。本実施例では、例えばグループ内で対立する意見が存在した場合や、類似や関連する意見が存在した場合には、活発に議論が行われたものと判断しても良い。活発度登録部266は、活発度判定部265による判定結果を意見データベース230へ登録する。
【0039】
また本実施例の意見収集サーバ200は、登録判定部271、グループ特定部272、表示制御部273を有する。上記各部は、グループ間共有プログラム270が意見収集サーバ200に実現させる機能部である。
【0040】
登録判定部271は、全グループの代表意見が意見データベース230に登録されたか否かを判定する。グループ特定部272は、意見データベース230を参照し、活発度が高いグループを特定する。表示制御部273は、グループ特定部272により特定されたグループの代表意見に関する表示を制御する。
【0041】
以下に図6乃至9を参照して本実施例の意見収集サーバ200が有する各データベースについて説明する。
【0042】
図6は、第一の実施例の生徒データベースの例を示す図である。生徒データベース210では、生徒を識別する生徒ID、生徒が属するグループを識別するグループID、生徒名、リーダフラグが対応付けられて格納されている。リーダフラグは、グループのリーダである生徒の意見の対して立てられる。尚リーダフラグは、予め教師等により登録されても良いし、グループディスカッションの際に生徒により登録されても良い。
【0043】
図6の例では、Aグループは4人であり、生徒IDがST001の生徒がリーダである本実施例では、リーダの生徒端末110において、グループの代表意見が特定されて意見収集サーバ200へ送信される。
【0044】
本実施例の生徒データベース210は、予め教師等により意見収集サーバ200へ登録されている。
【0045】
図7は、第一の実施例の課題データベースの例を示す図である。課題データベース220では、課題IDと、課題とが対応付けられて格納されている。課題IDと課題とは、例えば教師等により予め登録されている。また課題データベース220では、課題ID毎に生徒の意見のカテゴリ(分類)を示す選択肢が対応付けられている。図7の例では、課題IDがQ001の課題に対して、生徒の意見のカテゴリとして「賛成」、「反対」、「許容」の3つが対応付けられている。課題データベース220に格納された課題とカテゴリとは、生徒端末110において同一画面に表示されても良い。
【0046】
図8は、第一の実施例の意見データベースの例を示す図である。本実施例の意見データベース230では、課題IDに対して、グループID、活発度、意見ID、意見、生徒ID、代表フラグ、対抗意見フラグ、関連意見フラグが対応付けられて格納されている。
【0047】
意見データベース230において、活発度は活発度登録部266により登録される。意見IDは、生徒毎の意見を識別する識別情報であり、生徒IDと対応している。意見は、カテゴリと内容を含み、内容は生徒により選択されたカテゴリと対応して入力されたテキストデータである。
【0048】
また意見データベース230において、代表フラグは代表意見に選択さたれ意見に立てられる。また対抗意見フラグは、グループの代表意見と対抗する意見に立てられる。また関連意見フラグは、代表意見と関連する意見に立てられる。
【0049】
図9は、第一の実施例の活発度判定データベース240の一例を示す図である。本実施例の活発度判定データベース240では、課題IDに対して、意見のカテゴリと、キーワードと、各グループの活発度を判定する判定条件とが対応付けられている。活発度判定データベース240に格納されたキーワードは、対抗意見フラグ及び関連意見フラグを立てる際に用いられるものであり、予め活発度判定データベース240に登録されている。
【0050】
また本実施例の判定条件では、グループ内の意見に各カテゴリに対応するキーワードが所定数以上含まれる場合に活発度が高いと判定し、そうでない場合は活発度が低いと判定する。意見に含まれるキーワードの数は、任意の数であっても良い。
【0051】
次に図10を参照して本実施例の意見収集サーバ200の動作を説明する。図10は、第一の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
【0052】
生徒端末110において生徒IDとパスワードが入力されると、意見収集サーバ200はログイン処理部261により生徒データベース210を参照して生徒のログイン処理を行う(ステップS1001)。続いて意見収集サーバ200は、課題表示部262により、課題データベース220をログイン済みの生徒端末110に表示させる(ステップS1002)。このとき課題表示部262は、課題データベース220において課題IDと対応付けられた意見のカテゴリも課題と同時に表示させても良い。尚表示させる課題の順は、予め決められているものとした。
【0053】
図11は、生徒端末において課題が表示された画面の例を示す図である。図11に示す画面111では、課題表示欄112と、カテゴリを選択させる選択欄113と、意見を入力させる意見入力欄114と、意見登録ボタン115とが表示される。
【0054】
意見収集サーバ200の意見登録部263は、生徒端末110の画面111において、選択欄113からカテゴリが選択され、意見入力欄114に意見が入力され、意見登録ボタン115が操作されると、意見データベース230に意見を登録する(ステップS1003)。
【0055】
登録された各生徒の意見は、同じグループに属する生徒端末110において共有されて表示され(ステップS1004)、グループ内でのディスカッションに用いられる。
【0056】
図12は、生徒端末において意見を共有する画面の例を示す図である。図12に示す画面121は、グループのリーダの生徒端末110の画面とした。画面121には、同じグループに属する生徒の意見が表示される意見欄122と、代表意見を意見収集サーバ200へ送信する送信ボタン123とが表示されている。尚送信ボタン123は、リーダの生徒端末110のみ表示されるものとした。またグループのリーダとなった生徒の生徒端末110には、予めリーダの生徒端末110であることが設定されているものとした。
【0057】
意見欄122では、Aグループに属する生徒4人の意見のカテゴリと意見の内容とが表示される。
【0058】
ディスカッションによりグループの代表意見が選択され、リーダの生徒端末110から代表意見が意見収集サーバ200へ送信されると、フラグ登録部264により代表意見に採用された意見に代表フラグを立てる(ステップS1005)。続いて意見収集サーバ200は、フラグ登録部265により、意見データベース230において代表意見の対抗意見と、代表意見の関連意見とを選択し、フラグを立てる(ステップS1006)。
【0059】
具体的にはフラグ登録部265は、代表意見のカテゴリと反対のカテゴリが選択された意見において、活発度判定データベース240に格納されたキーワードが所定数以上含まれる意見を代表意見の対抗意見に選択する。またフラグ登録部265は、代表意見に追従するカテゴリが選択された意見において、活発度判定データベース240に格納されたキーワードが所定数以上含まれる意見を代表意見の関連意見に選択する。
【0060】
例えば本実施例では、代表意見のカテゴリが「賛成」である場合、カテゴリが「反対」であり且つ活発度判定データベース240でカテゴリ「反対」と対応したキーワードを所定数以上含む意見を対抗意見とする。また代表意見のカテゴリが「賛成」である場合、カテゴリが「許容」であり且つ活発度判定データベース240でカテゴリ「許容」と対応したキーワードを所定数以上含む意見を関連意見とする。
【0061】
また代表意見のカテゴリが「反対」である場合、カテゴリが「賛成」であり且つ活発度判定データベース240でカテゴリ「賛成」と対応したキーワードを所定数以上含む意見を対抗意見とする。またカテゴリが「許容」であり且つ活発度判定データベース240でカテゴリ「許容」と対応したキーワードを所定数以上含む意見も対抗意見とする。
【0062】
続いて意見収集サーバ200は、活発度判定部265により、グループの活発度を判定する(ステップS1007,ステップS1008)。具体的には活発度判定部265は、活発度判定データベース240を参照し、グループ内の生徒の意見の内容に、各カテゴリと対応して格納されたキーワードが所定数以上含まれる場合に、活発度の高いグループと判定する。本実施例では、例えば所定数を5つとした。
【0063】
例えば本実施例では、グループAの意見IDOP001からOP005までの意見の内容において、活発度判定データベース240に格納されたキーワードが5つ以上含まれるため、グループAの活発度は高いと判定される。
【0064】
続いて意見収集サーバ200の活発度登録部266は、ステップS1008において活発度が高いと判定されたグループについては、意見データベース230の活発度の欄に活発度が高い旨を登録し(ステップS1009)、処理を終了する。また活発度登録部266は、ステップS1008において活発度が高いと判定されないグループについては、意見データベース230の活発度の欄に活発度が低い旨を登録し(ステップS1010)、処理を終了する。
【0065】
次に図13を参照して意見収集サーバ200の動作を説明する。図13は、第一の実施例のグループ間共有プログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
【0066】
本実施例の意見収集サーバ200において、登録判定部271は、意見データベース230に全てのグループの代表意見が登録されたか否かを判断する(ステップS1301)。具体的には登録判定部271は、意見データベース230において、全てのグループにおいて代表フラグが立てられたか否かを判断する。ステップS1301において全てのグループの代表意見が意見デーベース230に登録された場合、グループ特定部272は、意見データベース230を参照して活発度が高いとされるグループを特定する(ステップS1302)。
【0067】
続いて意見収集サーバ200は、表示制御部273により、表示装置300へ各グループの代表意見を表示させ(ステップS1303)、処理を終了する。このとき表示制御部273は、グループ特定部272により特定された活発度の高いグループについては、代表意見以外に対抗意見や関連意見があることを識別可能な状態で表示させる。表示装置300は、表示制御部273からの指示を受け、各グループの代表意見を表示する(ステップS1304)。
【0068】
図14は、第一の実施例の表示装置に各グループの代表意見が表示された例を示す図である。図14(A)は、タブ表示により対抗意見と関連意見があることを認識可能にした例であり、図14(B)は表示領域を分けることで対抗意見と関連意見があることを識別可能にした例である。
【0069】
図14(A)に示す画面141では、Cグループが活発度が高いグループである。画面141では、Cグループの代表意見の表示領域142の外周にタブ143とタブ144が表示される。図14(A)では、例えばタブ143は代表意見の対抗意見を表示させるタブであり、タブ144は代表意見の関連意見を表示させるタブであっても良い。例えば表示装置300において、ポインティングデバイス等によりタブ143が選択された場合、表示制御部273は、表示領域142に対抗意見を表示させても良い。
【0070】
本実施例では、このように代表意見の表示領域の外周にタブを表示させることで、表示領域内の代表意見には対抗意見と関連意見が存在することが認識できる。尚図14(A)
では、タブが2つ表示された例を示したが、例えば対抗意見が存在せず関連意見のみが存在する場合には、タブは1つ表示されることになる。尚代表意見又は関連意見がのべ3つ以上ある場合は、タブは3つ以上表示されても良い。
【0071】
図14(B)に示す画面145では、各グループの代表意見を表示する表示領域146と、各グループの対抗意見と関連意見とを表示する表示領域147とを有する。画面145では表示領域147に表示があるAグループとCグループがグループ特定部272に特定された活発度の高いグループである。Aグループでは、表示領域147に代表意見の関連意見が表示される。Cグループでは、表示領域147に代表意見の対抗意見と関連意見とが表示される。
【0072】
このように本実施例では、代表意見の表示領域146とは別に、対抗意見と関連意見の表示領域147を設けることで、対抗意見と関連意見の存在を認識できる。
【0073】
図15は、代表意見が表示された例を示す図である。図15に示す画面151で、代表意見のみが表示される。したがってこの代表意見を決める経緯で、代表意見以外の意見が存在したのか、また存在したとしてどのような意見であったのかを知ることはできない。
【0074】
これに対して本実施例では、グループディスカッションによりグループの代表意見を決めるまでの課程で述べられた意見が存在する場合に、その存在を認識可能に表示させる。さらに本実施例では、グループにおける代表意見以外の対抗意見や関連意見を表示装置に表示させることができる。このように本実施例では、代表意見として採用されずに埋もれた意見の存在を認識させることができる。
【0075】
また本実施例では、代表意見を決める際のグループディスカッションの密度を可視化させることができる。すなわち本実施例では、代表意見の対抗意見や関連意見が存在するグループは、活発にディスカッションを行ったことがわかる。すなわち本実施例によれば、ディスカッションにおける議論の密度や個人の活動状況を把握することができる。
【0076】
さらに本実施例では、代表意見の対抗意見や関連意見を抽出することができるため、多様な意見がグループ間で共有され、授業を効果的に運営することができる。
【0077】
(第二の実施例)
以下に図面を参照して第二の実施例について説明する。第二の実施例では、活発度の判定方法が第一の実施例と異なる。よって以下の第二の実施例の説明では、第一の実施例と同様の機能構成を有するものには第一の実施例の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0078】
本実施例では、図10のステップS1005に示すディスカッションを、意見収集サーバ200Aを介した生徒端末110間のチャット等で行う。
【0079】
図16は、第二の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。本実施例のグループディスカッションプログラム260Aは、後述するログ取得部267の機能を意見収集サーバ200Aに実現させる。
【0080】
ログ取得部267は、グループ毎の生徒端末110間のチャットのログを取得し、ログデータベース231に格納する。具体的には本実施例のログ取得部267は、生徒端末110間のチャットにおいて入力されたテキストデータをログとして取得する。ログデータベース231は、意見収集サーバ200Aが有していても良い。
【0081】
図17は、第二の実施例の活発度判定データベースの例を示す図である。本実施例の活発度判定データベース240Aは、課題IDに対して、カテゴリと、キーワードと、活発度を判定する判定条件とが対応付けられている。本実施例の判定条件は、ログとして取得されたテキストデータの文字数である。本実施例の活発度判定部265は、ログ取得部267が課題毎にログとして取得されたテキストデータの文字数が所定数以上であった場合に活発度が高いと判定する。
【0082】
図18は、第二の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。図18のステップS1801からステップS1804までの処理は、図10のステップS1001からステップS1004までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0083】
続いて意見収集サーバ200Aは、ログ取得部267により生徒端末110間で行われたディスカッションのログを取得し、ログデータベース231に格納する(ステップS1805)。
【0084】
ステップS1806、ステップS1807の処理は、図10のステップS1005、ステップS1006の処理と同様であるから説明を省略する。
【0085】
続いて意見収集サーバ200Aの活発度判定部265は、ログデータベース231と活発度判定データベース240Aとを参照し、各グループの活発度を判定する(ステップS1808)。
【0086】
ステップS1809からステップS1811までの処理は、図10のステップS1008からステップS1010までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0087】
(第三の実施例)
以下に図面を参照して第三の実施例について説明する。第三の実施例では、代表意見として採用される回数の少ない生徒の意見に着目した実施例である。以下の第三の実施例の説明では、第一の実施例と同様の機能構成を有するものには第一の実施例の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0088】
図19は、第三の実施例の意見収集システムの構成例を示す図である。
【0089】
本実施例の意見収集システム100Aの意見収集サーバ200Aは、生徒データベース210、課題データベース220、意見データベース230A、代表回数データベース241を有する。また本実施例の意見収集サーバ200Bには、意見収集プログラム250Bがインストールされている。意見収集プログラム250Bは、グループディスカッションプログラム260B、グループ間共有プログラム270Aを含む。
【0090】
図20は、第三の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。本実施例では、意見収集プログラム250Bが意見収集サーバ200Bに以下の各部の機能を実現させる。
【0091】
本実施例の意見収集サーバ200Bは、ログイン処理部261、課題表示部262、意見登録部263、フラグ登録部264A、代表回数カウント部268を有する。上記各部は、グループディスカッションプログラム260Bが意見収集サーバ200Bに実現させる機能部である。
【0092】
本実施例の代表回数カウント部268は、生徒毎に意見が代表意見として採用された回数(以下、代表回数)をカウントし、代表回数データベース241へ格納する。
【0093】
本実施例のフラグ登録部264Aは、意見データベース230Aにおいて代表意見に採用された意見に代表フラグを立てる。また本実施例のフラグ登録部264Aは、意見データベース230Aにおいて代表回数が少ない生徒の意見に少代表回数フラグを立てる。
【0094】
また本実施例の意見収集サーバ200Bは、登録判定部271、表示制御部273、意見抽出部274、意見除外部275、代表回数カウント部276を有する。上記各部は、グループ間共有プログラム270Aが意見収集サーバ200Bに実現させる機能部である。
【0095】
本実施例の意見抽出部274は、意見データベース230Aにおいて、代表回数が少ない生徒の意見を抽出する。本実施例の意見除外部275は、意見抽出部274により抽出された意見の中に代表意見が存在する場合、代表意見を除外する。代表回数カウント部276は、後述する表示装置300における表示において、代表意見以外の意見が選択されたとき、代表回数データベース241の対応する代表回数をカウントアップする。
【0096】
図21は、第三の実施例の意見データベースの例を示す図である。本実施例の意見データベース230Aでは、課題IDに対して、意見IDと、意見と、生徒IDと、代表フラグと、少代表回数フラグとが対応付けられて格納されている。
【0097】
図22は、第三の実施例の代表回数データベースの例を示す図である。本実施例の代表回数データベース241では、生徒IDと、代表回数と、抽出条件とが対応付けられて格納されている。抽出条件とは、代表回数の少ない意見を抽出するための条件である。本実施例では、例えば代表回数が下位10%以内の場合に、代表回数が少ないと判断される。
【0098】
図23は、第三の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
【0099】
図23のステップS2301からステップS2305までの処理は、図10のステップS1001からステップS1005までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0100】
意見収集サーバ200Bは、代表回数カウント部268により、代表回数データベース241において代表フラグが立てられた生徒の生徒IDと対応する代表回数をカウントアップする(ステップS2306)。
【0101】
意見収集サーバ200Bは、代表回数データベース241において代表回数が下位10%以下の生徒IDを取得し、フラグ登録部264Aにより、意見データベース230Aにおいて該当する生徒IDに少代表回数フラグを立て(ステップS2307)、処理を終了する。
【0102】
図24は、第三の実施例のグループ間共有プログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
【0103】
本実施例の意見収集サーバ200Bにおいて、登録判定部271は、全てのグループについて代表フラグが立てられたか否かを判断する(ステップS2401)。ステップS2401において、全てのグループに対して代表フラグが立てられた場合、意見抽出部274は、意見データベース230Aにおいて少代表回数フラグが立てられた意見IDを抽出する(ステップS2402)。
【0104】
続いて意見収集サーバ200Bは、意見除外部275により、抽出した意見IDと対応する意見において、代表フラグが立てられている意見IDを除外する(ステップS2403)。
【0105】
続いて意見収集サーバ200Bは、表示制御部273により、表示装置300へ各グループの代表意見を表示させ、さらに各グループで代表回数が少ない生徒の意見も認識可能に表示させる(ステップS2404)。代表回数が少ない生徒の意見とは、ステップS2402で抽出された意見からステップS2403で代表意見に選択されたものを除外した意見である。
【0106】
表示装置300は、表示制御部273からの指示を受け、各グループの代表意見を表示する(ステップS2405)。続いて意見収集サーバ200Bは、代表回数が少ない生徒の意見が教師等により選択されたか否かを判断する(ステップS2406)。ステップS2406において代表回数が少ない生徒の意見が選択されたとき、代表回数カウント部276は、代表回数データベース241において対応する生徒IDの代表回数をカウントアップさせ(ステップS2407)、処理を終了する。
【0107】
図25は、第三の実施例の表示装置に各グループの代表意見が表示された例を示す図である。図25(A)は、タブ表示により代表回数が少ない意見があることを認識可能にした例であり、図25(B)は表示領域を分けることで代表回数が少ない意見があることを識別可能にした例である。
【0108】
図25(A)に示す画面251では、Cグループに代表回数が少ない意見が2つ存在する。画面251では、Cグループの代表意見の表示領域252の外周にタブ253とタブ254が表示される。図25(A)では、例えばタブ253は代表回数が少ない意見を表示させるタブであり、タブ254は他の代表回数が少ない意見を表示させるタブであっても良い。
【0109】
例えば表示装置300において、ポインティングデバイス等によりタブ253が選択された場合、表示制御部273は、表示領域252にタブ253と対応した代表回数が少ない意見を表示させても良い。タブ253と対応する意見が表示領域252に表示されると、代表回数データベース241において、タブ253に表示された意見の意見IDと対応する生徒IDの代表回数がカウントアップされる。
【0110】
本実施例では、このように代表意見の表示領域の外周にタブを表示させることで、表示領域内の代表意見とは異なる意見が存在することが認識できる。尚図25(A)では、タブが2つ表示された例を示したが、タブの数は限定されない。
【0111】
図25(B)に示す画面255では、各グループの代表意見を表示する表示領域256と、各グループの代表回数の少ない意見を表示する表示領域257とを有する。画面255では、Aグループと対応する表示領域257に代表回数が少ない生徒がおり、グループBとグループCには代表回数の少ない生徒がいない。
【0112】
Aグループでは、表示領域257に代表回数の少ない生徒の生徒IDが表示されても良いし、生徒IDと対応する意見が表示されても良い。
【0113】
以上のように本実施例によれば、例えばディスカッション等で自分の意見を主張するのが苦手なために、自分の意見が代表意見に採用されにくい生徒がいた場合にも、その生徒の意見の存在を他の生徒と共有することができる。したがって本実施例では、代表意見として採用されずに埋もれた意見の存在を認識させることができる。
【0114】
また本実施例では、代表意見に採用されていない意見を抽出することができるため、多様な意見がグループ間で共有され、授業を効果的に運営することができる。
【0115】
(第四の実施例)
以下に図面を参照して第四の実施例について説明する。第四の実施例では、教師によるコメントの付与対象となる意見に着目した実施例である。以下の第四の実施例の説明では、第一の実施例と同様の機能構成を有するものには第一の実施例の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
【0116】
図26は、第四の実施例の意見収集システムの構成例を示す図である。
【0117】
本実施例の意見収集システム100Bの意見収集サーバ200Cは、生徒データベース210、課題データベース220、意見データベース230B、コメント付与意見データベース242を有する。また本実施例の意見収集サーバ200Cには、意見収集プログラム250Cがインストールされている。意見収集プログラム250Cは、グループディスカッションプログラム260C、グループ間共有プログラム270Bを含む。
【0118】
図27は、第四の実施例の意見収集サーバの機能構成を説明する図である。本実施例では、意見収集プログラム250Cが意見収集サーバ200Cに以下の各部の機能を実現させる。
【0119】
本実施例の意見収集サーバ200Cは、ログイン処理部261、課題表示部262、意見登録部263、フラグ登録部264Bを有する。上記各部は、グループディスカッションプログラム260Cが意見収集サーバ200Cに実現させる機能部である。
【0120】
本実施例のフラグ登録部264Bは、意見データベース230Bにおいて、代表意見に採用された意見に代表フラグを立てる。また本実施例のフラグ登録部264Bは、コメント付与意見データベース242を参照し、コメント付与意見データベース242に予め格納されたキーワードを含む意見にコメント付与意見フラグを立てる。
【0121】
また本実施例の意見収集サーバ200Cは、登録判定部271、表示制御部273、意見抽出部274A、意見除外部275を有する。上記各部は、グループ間共有プログラム270Bが意見収集サーバ200Cに実現させる機能部である。
【0122】
本実施例の意見抽出部274Aは、意見データベース230Bにおいて、後述するコメント付与意見データベース242に予め格納されたキーワードを含む意見を意見データベース230Bから抽出する。すなわち意見抽出部274Aは、フラグ登録部264Bにより、コメント付与意見フラグが立てられた意見IDに対応する意見を抽出する。本実施例の意見除外部275は、意見抽出部274Aにより抽出された意見の中に代表意見が存在する場合、代表意見を除外する。
【0123】
図28は、第四の実施例の意見データベースの例を示す図である。本実施例の意見データベース230Bでは、課題IDに対して、意見IDと、意見と、生徒IDと、代表フラグと、コメント付与意見フラグと、コメントIDとが対応付けられて格納されている。コメントIDは、後述するコメント付与意見データベース242から取得される。
図29は、第四の実施例のコメント付与意見データベースの例を示す図である。本実施例のコメント付与意見データベース242では、課題IDに対して、コメントIDと、キーワードと、コメントの内容とが対応付けられている。本実施例のコメント付与意見データベース242に格納されたキーワードとコメント内容は、予め教師等により登録されている。
【0124】
本実施例では、例えば課題IDQ001の課題に対して生徒端末110から入力された意見にコメントIDCM001と対応付けられたキーワードが含まれる場合、この意見に対してコメントIDCM001と対応したコメントが付与される。
【0125】
図30は、第四の実施例のグループディスカッションプログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
【0126】
図30のステップS3001からステップS3005までの処理は、図10のステップS1001からステップS1005までの処理と同様であるから説明を省略する。
【0127】
意見収集サーバ200Cは、フラグ登録部264Bにより、意見データベース230Bの意見において、コメント付与意見データベース242に格納されたキーワードを含む意見が存在する場合に、コメント付与意見フラグを立て(ステップS3006)、処理を終了する。
【0128】
以下に本実施例のフラグ登録部264Bの処理を具体的に説明する。
【0129】
例えば意見データベース230Bの課題IDQ001に対応する意見IDOP001について説明する。この場合フラグ登録部264Bは、コメント付与意見データベース242の課題IDQ001に対応するキーワードが、意見IDOP001の内容に含まれるか否かを判断する。
【0130】
図28の例では、意見IDOP001の内容に、コメントIDCM001と対応するキーワードが含まれている。よってフラグ登録部264Bは、意見IDOP001にフラグ付与意見フラグを立てる。またフラグ登録部264Bは、コメントIDCM001を意見IDOP001と対応付けて意見データベース230Bに格納する。
【0131】
図31は、第四の実施例のグループ間共有プログラムが意見収集サーバに実行させる処理を説明するフローチャートである。
【0132】
本実施例の意見収集サーバ200Cは、意見データベース230Bを参照し、登録判定部271により全てのグループについて代表フラグが立てられたか否かを判断する(ステップS3101)。
【0133】
ステップS3101において全てのグループに代表フラグが立てられると、意見抽出部274Aは、教師からのコメントの付与対象となる意見を抽出する(ステップS3102)。具体的には意見抽出部274Aは、意見データベース230Bにおいてコメント付与意見フラグが立っている意見を抽出する。
【0134】
続いて意見除外部275は、ステップS3102で抽出した意見から、代表フラグが立てられている意見を除外する(ステップS3103)。続いて意見収集サーバ200Cは、表示制御部273により、表示装置300へ各グループの代表意見を表示させる。また表示制御部273は、さらに各グループのコメントの付与対象となる意見も認識可能に表示させる(ステップS3104)。
【0135】
コメントの付与対象となる意見とは、ステップS3102で抽出された意見からステップS3103で代表意見に選択されたものを除外した意見である。表示装置300は、表示制御部273からの指示を受け、各グループの代表意見を表示する(ステップS3105)。
【0136】
図32は、第四の実施例の表示装置に各グループの代表意見が表示された例を示す図である。図32(A)は、タブ表示によりコメントの付与対象となる意見があることを認識可能にした例であり、図32(B)は表示領域を分けることでコメントの付与対象となるがあることを識別可能にした例である。
【0137】
図32(A)に示す画面321では、Cグループにコメントの付与対象となる意見が2つ存在する。画面321では、Cグループの代表意見の表示領域322の外周にタブ323とタブ324が表示される。本実施例では、例えばタブ323とタブ324には、それぞれに対応した意見に含まれるキーワードが表示されていても良い。
【0138】
本実施例においてタブ323が選択されると、タブ323に対応した意見が表示される。本実施例の意見収集サーバ200Cでは、タブ323が選択されると、タブ323と対応する意見IDに紐付けられたコメントIDに対応するコメントが、意見収集サーバ200Cの出力装置22等に表示される。
【0139】
本実施例では、このように代表意見の表示領域の外周にタブを表示させることで、表示領域内の代表意見とは異なる意見が存在することが認識できる。尚図32(A)では、タブが2つ表示された例を示したが、タブの数は限定されない。
【0140】
図32(B)に示す画面325では、各グループの代表意見を表示する表示領域326と、各グループにおけるコメントの付与対象となる意見を表示する表示領域327とを有する。画面325では、Cグループにコメントの付与対象となる意見を述べた生徒がいることがわかる。
【0141】
本実施例の意見収集サーバ200Cは、教師に利用される教師用端末である。よって教師は意見収集サーバ200Cの表示を参照し、生徒の意見にコメントすることができる。また本実施例では、教師が予め作成したコメントに対応する意見が抽出されるため、教師が行った授業の準備を無駄にすることなく授業に反映できる。
【0142】
すなわち本実施例では、代表意見に採用されずに埋もれた意見を抽出することができるため、多様な意見がグループ間で共有され、授業を効果的に運営することができる。
【0143】
本発明は、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援方法であって、
前記複数の端末より、それぞれ入力内容を収集し、
前記収集された複数の入力内容のうち、前記複数のグループそれぞれにおいて取りまとめられた複数の入力内容にそれぞれ代表フラグを立て、
前記代表フラグを立てられた前記複数の入力内容及び、前記複数の入力内容であって前記代表フラグを立てられておらず且つ予め指定された抽出条件に合致する入力内容を抽出し、
抽出された入力内容を前記表示装置に一覧で表示することを特徴とするグループ作業支援方法。
(付記2)
入力内容のカテゴリと、前記カテゴリと対応したキーワードとが格納された判定データベースを参照し、
前記グループに含まれる端末から入力された入力内容に前記判定データベースに含まれるキーワードが所定数以上含まれるグループを特定する付記1記載のグループ作業支援方法。
(付記3)
前記所定キーワードは、前記判定データベースにおける前記代表フラグを立てられた入力内容のカテゴリと異なるカテゴリと対応したキーワードである付記2記載のグループ作業支援方法。
(付記4)
前記グループ毎に前記端末同士の通信のログを取得し、ログデータベースに格納し、
前記ログにおけるテキストデータの文字数が所定文字数以上であるグループを特定する付記1記載のグループ作業支援方法。
(付記5)
前記所定キーワードを含む入力内容のうち、前記判定データベースにおいて前記代表フラグを立てられた入力内容のカテゴリと相反するカテゴリと対応するキーワードを含む入力内容を、前前記代表フラグを立てられた入力内容の対抗入力内容として前記表示装置に表示させ、
前記所定キーワードを含む入力内容のうち、前記判定データベースにおいて前記代表フラグを立てられた入力内容のカテゴリと関連するカテゴリと対応するキーワードを含む入力内容を、前記前記代表フラグを立てられた入力内容の関連入力内容として前記表示装置に表示させる付記2ないし4の何れか一項に記載のグルーブ作業支援方法。
(付記6)
前記複数のグループにおける入力内容の取りまとめにおいて、特定の前記グループに属する前記複数の参加者によるそれぞれの前記端末への前記入力内容を前記複数の参加者それぞれの前記端末に並べて表示することを特徴とする付記2乃至5の何れか一項に記載のグループ作業支援方法。
(付記7)
前記表示装置において、前記代表フラグを立てられた入力内容の表示領域と前記所定キーワードを含む入力内容の表示領域とを同一の領域とし、
前記代表フラグを立てられた入力内容と対応するタブと前記所定キーワードを含む入力内容と対応するタブとにより、前記代表フラグを立てられた入力内容又は前記所定キーワードを含む入力内容の表示を切り換える付記1ないし6の何れか一項に記載のグループ作業支援方法。
(付記8)
前記表示装置において前記代表フラグを立てられた入力内容の表示領域と前記所定キーワードを含む入力内容の表示領域とをそれぞれ設ける付記1ないし6の何れか一項に記載のグループ作業支援方法。
(付記9)
複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援方法であって、
前記複数の端末より、それぞれ入力内容を収集し、
前記収集された複数の入力内容のうち、前記複数のグループそれぞれにおいて取りまとめられた複数の入力内容にそれぞれ代表フラグを立て、
前記代表フラグを立てられた前記複数の入力内容及び、前記複数の入力内容であって前記代表フラグを立てられておらず且つ前記代表フラグを立てられた回数が所定回数以下の入力内容を抽出し、
抽出された入力内容を前記表示装置に一覧で表示することを特徴とするグループ作業支援方法。
(付記10)
前記代表フラグを立てられた回数が所定回数以下の入力内容が前記表示装置に表示されたとき、
前記端末毎に前記端末の前記代表フラグを立てられた回数を格納した代表回数データベースにおける前記所定回数以下の入力内容の前記代表フラグを立てられた回数をカウントする付記9記載のグループ作業支援方法。
(付記11)
複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援方法であって、
前記複数の端末より、それぞれ入力内容を収集し、
前記収集された複数の入力内容のうち、前記複数のグループそれぞれにおいて取りまとめられた複数の入力内容にそれぞれ代表フラグを立て、
前記代表フラグを立てられた前記複数の入力内容及び、前記複数の入力内容であって前記代表フラグを立てられておらず且つ予め登録されたコメント用キーワードを含む入力内容を抽出し、
抽出された入力内容を前記表示装置に一覧で表示することを特徴とするグループ作業支援方法。
(付記12)
複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援プログラムであって、
コンピュータに、
前記複数の端末より、それぞれ入力内容を収集する処理と、
前記収集された複数の入力内容のうち、前記複数のグループそれぞれにおいて取りまとめられた複数の入力内容にそれぞれ代表フラグを立てる処理と、
前記代表フラグを立てられた前記複数の入力内容及び、前記複数の入力内容であって前記代表フラグを立てられておらず且つ予め指定された抽出条件に合致する入力内容を抽出し、抽出された入力内容を前記表示装置に一覧で表示する処理と、を実行させることを特徴とするグループ作業支援プログラム。
(付記13)
複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援サーバであって、
前記複数の端末より、それぞれ入力内容を収集する収集部と、
収集された複数の前記入力内容のうち、前記複数のグループそれぞれにおいて取りまとめられた複数の入力内容にそれぞれ代表フラグを立てるフラグ登録部と、
前記代表フラグを立てられた前記複数の入力内容及び、前記複数の入力内容であって前記代表フラグを立てられておらず且つ予め指定された抽出条件に合致する入力内容を抽出し、抽出された入力内容を前記表示装置に一覧で表示する表示制御部と、を有することを特徴とするグループ作業支援サーバ。
(付記14)
複数の参加者がそれぞれの端末に入力した内容を、グループ作業支援サーバが前記複数の参加者が各々所属する複数のグループを単位として取りまとめ、前記複数の参加者全てが同時に参照できる表示装置に表示するグループ作業のグループ作業支援システムであって、
前記グループ作業支援サーバは、
前記複数の端末より、それぞれ入力内容を収集する収集部と、
収集された複数の前記入力内容のうち、前記複数のグループそれぞれにおいて取りまとめられた複数の入力内容にそれぞれ代表フラグを立てるフラグ登録部と、
前記代表フラグを立てられた前記複数の入力内容及び、前記複数の入力内容であって前記代表フラグを立てられておらず且つ予め指定された抽出条件に合致する入力内容を抽出し、抽出された入力内容を前記表示装置に一覧で表示する表示制御部と、を有することを特徴とするグループ作業支援システム。
【0144】
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0145】
100、100A、100B 意見収集システム
110 生徒端末
200、200A、200B、200C 意見収集サーバ
210 生徒データベース
220 課題データベース
230、230A、230B 意見データベース
231 ログデータベース
240、240A 活発度判定データベース
241 代表回数データベース
242 コメント付与意見データベース
250、250A、250B、250C 意見収集プログラム
260、260A、260B、260C グループディスカッションプログラム
270、270A、270B グループ間共有プログラム
300 表示装置
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