特許第6048274号(P6048274)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6048274
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】純水製造装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/44 20060101AFI20161212BHJP
   B01D 61/08 20060101ALI20161212BHJP
   B01D 61/44 20060101ALI20161212BHJP
   B01D 61/58 20060101ALI20161212BHJP
   B01D 61/00 20060101ALI20161212BHJP
   B01D 63/00 20060101ALI20161212BHJP
   C02F 1/469 20060101ALI20161212BHJP
   C02F 9/08 20060101ALI20161212BHJP
   C02F 9/06 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   C02F1/44 H
   B01D61/08
   B01D61/44
   B01D61/58
   B01D61/00
   B01D63/00
   C02F1/46 103
   C02F9/08
   C02F9/06
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-67325(P2013-67325)
(22)【出願日】2013年3月27日
(65)【公開番号】特開2014-188465(P2014-188465A)
(43)【公開日】2014年10月6日
【審査請求日】2015年12月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000175272
【氏名又は名称】三浦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 竜太
(72)【発明者】
【氏名】泉 修平
(72)【発明者】
【氏名】真鍋 敦行
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 隼人
(72)【発明者】
【氏名】高島 悠司
【審査官】 富永 正史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−273423(JP,A)
【文献】 実開平06−070831(JP,U)
【文献】 特開平03−224674(JP,A)
【文献】 特開2007−014840(JP,A)
【文献】 特開2004−160380(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0034292(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0134074(US,A1)
【文献】 特開2000−189967(JP,A)
【文献】 特開平07−299456(JP,A)
【文献】 特開2012−196634(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F 1/00 − 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
純水製造装置を構成する各種の機器が、4つの側面を有するキャビネット内に収容される純水製造装置であって、
前記各種の機器のうち交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い機器は、
供給水を予備濾過するプレフィルタと、
前記プレフィルタにより予備濾過された供給水から透過水を分離する逆浸透膜モジュールと、
前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱イオン処理して脱イオン水を得る電気脱イオンスタックと、が含まれ、
前記逆浸透膜モジュールは、その引き出し側を、前記キャビネットの前記4つの側面のうちの第1の側面に向けて配置され、
前記電気脱イオンスタックは、その引き出し側を前記キャビネットの前記第1の側面に向けて配置され、
前記プレフィルタは、前記第1の側面に隣接する第2の側面の側において、その引き出し側を上方に向けて配置される、
純水製造装置。
【請求項2】
前記各種の機器には
記予備濾過された供給水を前記逆浸透膜モジュールに送り込む加圧ポンプが含まれる、
請求項1に記載の純水製造装置。
【請求項3】
前記各種の機器には、
前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱気処理して脱気水を得る脱炭酸膜モジュールと、
前記脱炭酸膜モジュールを作動させるのに用いる真空ポンプと、
前記真空ポンプに用いる封水を貯留する封水タンクと、がさらに含まれ、
前記電気脱イオンスタックは、前記脱炭酸膜モジュールで得られた脱気水を脱イオン処理して脱イオン水を得る、
請求項に記載の純水製造装置。
【請求項4】
前記脱炭酸膜モジュール、前記真空ポンプ及び前記封水タンクは、オプションである、
請求項に記載の純水製造装置。
【請求項5】
前記脱炭酸膜モジュール、前記真空ポンプ及び前記封水タンクは、前記キャビネットの前記第2の側面の側で且つ前記プレフィルタよりも前記第1の側面から遠ざかる方向に存在するスペースに配置される、
請求項3又は4に記載の純水製造装置。
【請求項6】
前記逆浸透膜モジュール及び前記加圧ポンプにより、1段階の逆浸透膜処理が行われる、請求項のいずれか1項に記載の純水製造装置。
【請求項7】
前記逆浸透膜モジュールは、
前記プレフィルタにより予備濾過された供給水から第1透過水を分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記第1逆浸透膜モジュールで分離された第1透過水から第2透過水を分離する第2逆浸透膜モジュールと、で構成され、
前記加圧ポンプは、
前記予備濾過された供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに送り込む第1加圧ポンプと、
前記第1逆浸透膜モジュールで分離された第1透過水を前記第2逆浸透膜モジュールに送り込む第2加圧ポンプと、で構成され、
前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュール、並びに前記第1加圧ポンプ及び前記第2加圧ポンプにより、2段階の逆浸透膜処理が行われる、請求項のいずれか1項に記載の純水製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、供給水から透過水を分離する逆浸透膜モジュールと、透過水を脱イオン処理して脱イオン水を得る脱イオン部と、を備える純水製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品や化粧品の製造、電子部品や精密機器の洗浄等においては、不純物を含まない高純度の純水が使用される。この種の純水を製造する場合には、純水製造装置が用いられることがある。純水製造装置として、供給水から透過水を分離する逆浸透膜モジュール(以下、「RO膜モジュール」ともいう)と、逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱塩処理(脱イオン処理)して脱塩水(脱イオン水)を得る脱イオン部としての電気脱イオンスタック(以下、「EDIスタック」ともいう)と、を備える純水製造装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような逆浸透膜モジュール及び電気脱イオンスタック等の必要な各種の機器がキャビネット内に収容されることによって、純水製造装置は、構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−259376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような純水製造装置の機器の中には、交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い機器が存在する。そのため、この種の交換又はメンテナンスの作業に適した機器の配置が求められる。
【0005】
一方、例えば、脱炭酸膜モジュールは、純水製造装置においてオプションとして用いられる場合がある。脱炭酸膜モジュールは、逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱気処理して脱気水を得るものである。脱炭酸膜モジュールで得られた脱気水を、電気脱イオンスタックで脱イオン処理すると、脱イオン水が得られる。脱炭酸膜モジュールが用いられる場合には、脱炭酸膜モジュールを作動させるのに用いる真空ポンプ、及び真空ポンプに用いる封水を貯留する封水タンクも必要になる。そのため、脱炭酸膜モジュールのようなオプション機器の設置の自由度が高いことも求められる。
【0006】
本発明は、機器の交換又はメンテナンスの作業に適する一方、オプション機器の設置の自由度が高い純水製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、純水製造装置を構成する各種の機器が、4つの側面を有するキャビネット内に収容される純水製造装置であって、前記各種の機器のうち交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い機器は、供給水を予備濾過するプレフィルタと、前記プレフィルタにより予備濾過された供給水から透過水を分離する逆浸透膜モジュールと、前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱イオン処理して脱イオン水を得る電気脱イオンスタックと、が含まれ、前記逆浸透膜モジュールは、その引き出し側を、前記キャビネットの前記4つの側面のうちの第1の側面に向けて配置され、前記電気脱イオンスタックは、その引き出し側を前記キャビネットの前記第1の側面に向けて配置され、前記プレフィルタは、前記第1の側面に隣接する第2の側面の側において、その引き出し側を上方に向けて配置される、純水製造装置に関する。
【0009】
前記各種の機器には、前記予備濾過された供給水を前記逆浸透膜モジュールに送り込む加圧ポンプが含まれることが好ましい。
【0010】
前記各種の機器には、前記逆浸透膜モジュールで分離された透過水を脱気処理して脱気水を得る脱炭酸膜モジュールと、前記脱炭酸膜モジュールを作動させるのに用いる真空ポンプと、前記真空ポンプに用いる封水を貯留する封水タンクと、がさらに含まれ、前記電気脱イオンスタックは、前記脱炭酸膜モジュールで得られた脱気水を脱イオン処理して脱イオン水を得ることが好ましい。
【0011】
前記脱炭酸膜モジュール、前記真空ポンプ及び前記封水タンクは、オプションであることが好ましい。
【0013】
前記脱炭酸膜モジュール、前記真空ポンプ及び前記封水タンクは、前記キャビネットの前記第2の側面の側で且つ前記プレフィルタよりも前記第1の側面から遠ざかる方向に存在するスペースに配置されることが好ましい。
【0014】
前記逆浸透膜モジュール及び前記加圧ポンプにより、1段階の逆浸透膜処理が行われることが好ましい。
【0015】
前記逆浸透膜モジュールは、前記プレフィルタにより予備濾過された供給水から第1透過水を分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記第1逆浸透膜モジュールで分離された第1透過水から第2透過水を分離する第2逆浸透膜モジュールと、で構成され、前記加圧ポンプは、前記予備濾過された供給水を前記第1逆浸透膜モジュールに送り込む第1加圧ポンプと、前記第1逆浸透膜モジュールで分離された第1透過水を前記第2逆浸透膜モジュールに送り込む第2加圧ポンプと、で構成され、前記第1逆浸透膜モジュール及び前記第2逆浸透膜モジュール、並びに前記第1加圧ポンプ及び前記第2加圧ポンプにより、2段階の逆浸透膜処理が行われることが好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、機器の交換又はメンテナンスの作業に適する一方、オプション機器の設置の自由度が高い純水製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態に係る純水製造装置1の各機器の配置を示す左前方から視た斜視図である。
図2】一実施形態に係る純水製造装置1の各機器の配置を示す左後方から視た斜視図である。
図3】一実施形態に係る純水製造装置1の各機器の機能を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係る純水製造装置1の各機器の配置を示す左前方から視た斜視図である。図2は、一実施形態に係る純水製造装置1の各機器の配置を示す左後方から視た斜視図である。図3は、一実施形態に係る純水製造装置1の各機器の機能を示す概略図である。尚、図3には、図1図2に示す機器以外のオプション機器等についても純水製造装置1の機能説明のために示す。
【0019】
まず、図1図2を参照して、本実施形態に係る純水製造装置1の各機器の配置について説明する。
図1図2に示すように、本実施形態に係る純水製造装置1は、プレフィルタ4と、第1加圧ポンプとしての前段加圧ポンプ(以下、「前段RO加圧ポンプ」ともいう)8と、第1逆浸透膜モジュールとしての前段逆浸透膜モジュール(以下、「前段RO膜モジュール」ともいう)10と、中間タンク11と、第2加圧ポンプとしての後段加圧ポンプ(以下、「後段RO加圧ポンプ」ともいう)12と、第2逆浸透膜モジュールとしての後段逆浸透膜モジュール(以下、「後段RO膜モジュール」ともいう)14と、脱炭酸膜モジュール151と、真空ポンプ152と、封水タンク154と、電気脱イオンスタック(以下、「EDIスタック」ともいう)16と、タッチパネル36を有する制御ボックス35と、を備える。純水製造装置1を構成するこれらの全ての機器は、キャビネット100内に収容される。尚、図1図2において、各機器を繋ぐライン(流体用配管)等は、図示を省略する。また、キャビネット100は、フレームのみ図示し、壁面パネルについては図示を省略する。
【0020】
図1図2に示す機器のうち、プレフィルタ4は、フィルタエレメントの交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い。前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14も、RO膜エレメントの交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い。EDIスタック16も、EDIスタック本体の交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い。
脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、純水製造装置1にとって必須の機器ではなく、オプションである。すなわち、純水製造装置1において、脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、設けるか又は設けないか任意に選択される機器である。
【0021】
キャビネット100は、実質的に平行六面体で構成される。キャビネット100の正面側(図1の右手前側)において、向かって右下部には、EDIスタック本体の引き出し側(例えば、エンドプレート側)を正面側に向けて、EDIスタック16が配置される。EDIスタック16の上方には、制御ボックス35が配置される。EDIスタック16及び制御ボックス35の背後には、中間タンク11が配置される。中間タンク11の背後には、後段RO加圧ポンプ12が配置される。後段RO加圧ポンプ12は、キャビネット100の背面側(図2の左手前側)に位置する。キャビネット100の正面側において、EDIスタック16及び制御ボックス35の左側には、前段RO加圧ポンプ8が配置される。前段RO加圧ポンプ8は、キャビネット100の左右の壁から略等しい間隔を置いて位置する。
【0022】
キャビネット100の正面側において、前段RO加圧ポンプ8の左側には、RO膜エレメントの引き出し側を正面側に向けて、前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14が配置される。具体的には、前段RO加圧ポンプ8の左側において、前方位置で上方へ起立した前方ラック101と、後方位置で上方へ起立した後方ラック102とによって、前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14は、その前部及び後部を支持される。図1図2において、下の3本は、前段RO膜モジュール10であり、上の2本は、後段RO膜モジュール14である。キャビネット100の正面側において、向かって左側には、フィルタエレメントの引き出し側を上方側に向けて(すなわち、ハウジングを垂直方向に立設して)、プレフィルタ4が配置される。プレフィルタ4は、前方ラック101及び後方ラック102によって支持された前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14の左側に位置する。
【0023】
キャビネット100の正面側から見て、前方ラック101及び後方ラック102によって支持された前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14の左側には、手前に位置するプレフィルタ4の背後にスペース103が存在する。このスペース103は、キャビネット100の左側面側から見ると、奥行きは短いが間口は広くて、ある程度まとまった広さがある。このスペース103には、脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154が配置される。
【0024】
次に、図3を参照して、本実施形態に係る純水製造装置1の各機器の機能について説明する。本実施形態に係る純水製造装置1は、例えば、原水(例えば、水道水)から脱塩水(脱イオン水)を製造する純水製造装置に適用される。純水製造装置1で製造された脱塩水は、純水として、需要箇所等に送出される。なお、本実施形態に係る純水製造装置1において、需要箇所等へ純水を供給することを「採水」ともいう。
【0025】
図1図2に示す前段加圧ポンプ8は、図3において、前段インバータ9と関連付けて示す。図1図2に示す後段加圧ポンプ12は、図3において、後段インバータ13と関連付けて示す。図1図2に示す脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、図3において、それらを含む上位概念の脱炭酸装置15として示すと共に、第3オプション機器OP3として示す。図1図2に示すタッチパネル36を有する制御ボックス35は、図3において、制御ユニット30及び入力操作部40(タッチパネル36)として示すと共に、直流電源装置50及び表示部60と関連付けて示す。
【0026】
図1図2に示す機器以外に、図3には、第1オプション機器OP1、第2オプション機器OP2、第1流路切換弁V71、第2流路切換弁V72、及び第4オプション機器OP4を示す。第1オプション機器OP1は、軟水器2及び活性炭濾過器3を含む。第2オプション機器OP2は、硬度センサS1及び残留塩素センサS2を含む。第4オプション機器OP4は、第2比抵抗センサRS2、全有機炭素センサTOC及び第3温度センサTE3を含む。
【0027】
純水製造装置1は、供給水ラインL1と、前段RO透過水ラインL22と、前段RO透過水リターンラインL43と、前段RO濃縮水リターンラインL53と、後段RO透過水ラインL23と、後段RO透過水リターンラインL44と、後段RO濃縮水リターンラインL54と、脱塩水ラインL3と、脱塩水リターンラインL45と、を備える。なお、本明細書における「ライン」とは、流路、径路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
【0028】
供給水ラインL1には、供給水W1が流通する。供給水ラインL1は、供給水W1を、前段RO膜モジュール10へ流通させるラインである。供給水ラインL1は、第1供給水ラインL11と、第2供給水ラインL12と、を有する。
【0029】
第1供給水ラインL11には、原水W11(供給水W1)が流通する。第1供給水ラインL11は、原水W11の供給源(不図示)と軟水器2とをつなぐラインである。第1供給水ラインL11の上流側の端部は、原水W11の供給源(不図示)に接続されている。また、第1供給水ラインL11の下流側の端部は、軟水器2に接続されている。
【0030】
軟水器2は、原水W11中に含まれる硬度成分をナトリウムイオンに置換して軟水W12(供給水W1)を製造する機器である。軟水器2は、圧力タンク内に陽イオン交換樹脂床を収容したイオン交換塔を有する。
【0031】
第2供給水ラインL12には、軟水W12(供給水W1)が流通する。第2供給水ラインL12は、軟水W12を、前段RO膜モジュール10へ流通させるラインである。第2供給水ラインL12は、軟水器2と前段RO膜モジュール10とをつなぐラインである。第2供給水ラインL12の上流側の端部は、軟水器2に接続されている。第2供給水ラインL12の下流側の端部は、前段RO膜モジュール10の一次側入口ポート(供給水W1の入口)に接続されている。
【0032】
活性炭濾過器3は、軟水W12(供給水W1)に含まれる塩素成分(主として遊離残留塩素)を除去する機器である。活性炭濾過器3は、圧力タンク内に活性炭からなる濾材床を収容した濾過塔を有する。活性炭濾過器3は、軟水W12に含まれる塩素成分を分解除去する他、有機成分を吸着除去したり、懸濁物質を捕捉したりして軟水W12(供給水W1)を浄化する。
【0033】
プレフィルタ4は、活性炭濾過器3により浄化された軟水W12(供給水W1)に含まれる微粒子を除去するフィルタである。プレフィルタ4は、ハウジング内にフィルタエレメントが収容されて構成される。フィルタエレメントとしては、例えば、濾過精度が1〜50μmの不織布フィルタエレメント又は糸巻きフィルタエレメント等が用いられる。
【0034】
硬度センサS1は、供給水ラインL1を流通する供給水W1の全硬度(すなわち、硬度リーク量)を測定する機器である。残留塩素センサS2は、供給水ラインL1を流通する供給水W1の遊離残留塩素濃度(すなわち、塩素リーク量)を測定する機器である。硬度センサS1及び残留塩素センサS2は、供給水ラインL1に接続されている。硬度センサS1及び残留塩素センサS2は、制御ユニット30と電気的に接続されている。硬度センサS1で測定された硬度リーク量及び残留塩素センサS2で測定された塩素リーク量は、それぞれ制御ユニット30の第1制御部31へ検出信号として送信される。
【0035】
前段加圧ポンプ8は、供給水ラインL1を流通する供給水W1を吸入し、前段RO膜モジュール10へ向けて圧送(吐出)する装置である。前段加圧ポンプ8には、前段インバータ9から周波数が変換された駆動電力が供給される。前段加圧ポンプ8は、供給された駆動電力の周波数(以下、「運転周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
【0036】
前段インバータ9は、前段加圧ポンプ8に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。前段インバータ9は、制御ユニット30と電気的に接続されている。前段インバータ9には、制御ユニット30の第1制御部31から指令信号が入力される。前段インバータ9は、第1制御部31により入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する運転周波数の駆動電力を、前段加圧ポンプ8に出力する。
【0037】
前段RO膜モジュール10は、前段加圧ポンプ8により圧送された供給水W1を、溶存塩類が除去された前処理水としての前段透過水W2と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W3と、に分離する。前段RO膜モジュール10は、単一又は複数のスパイラル型RO膜エレメントを圧力容器(ベッセル)に収容して構成される。当該RO膜エレメントに使用されるRO膜としては、架橋芳香族ポリアミド系複合膜等が例示される。架橋芳香族ポリアミド系複合膜からなるRO膜エレメントとしては、東レ社製:型式名「TMG20−400」、ウンジン・ケミカル社製:型式名「RE8040−BLF」、日東電工社製:型式名「ESPA1」等が市販されており、これらのエレメントを好適に用いることができる。
【0038】
前段RO濃縮水リターンラインL53は、前段RO膜モジュール10で分離された濃縮水W3の一部W31を供給水ラインL1へ返送するラインである。前段RO濃縮水リターンラインL53の上流側の端部は、前段RO膜モジュール10の一次側出口ポート(濃縮水W3の出口)に接続されている。前段RO濃縮水リターンラインL53の下流側の端部は、前段加圧ポンプ8の手前において供給水ラインL1に接続されている。
【0039】
前段RO透過水ラインL22は、前段RO膜モジュール10で分離された前段透過水W2を後段RO膜モジュール14に流通させるラインである。前段RO透過水ラインL22の上流側の端部は、前段RO膜モジュール10の二次側ポート(前段透過水W2の出口)に接続されている。前段RO透過水ラインL22の下流側の端部は、中間タンク11等を介して、後段RO膜モジュール14の一次側入口ポート(前段透過水W2の入口)に接続されている。
【0040】
前段RO透過水リターンラインL43は、前段RO膜モジュール10で分離された前段透過水W2を、前段RO膜モジュール10の上流側の供給水ラインL1へ返送するラインである。前段RO透過水リターンラインL43の上流側の端部は、前段RO膜モジュール10の二次側ポート(前段透過水W2の出口)に接続されている。前段RO透過水リターンラインL43の下流側の端部は、前段RO濃縮水リターンラインL53に接続されている。
【0041】
中間タンク11は、前段RO透過水ラインL22における前段RO膜モジュール10と後段RO膜モジュール14との間に設けられている。中間タンク11は、前段RO膜モジュール10で分離された前段透過水W2を貯留するタンクである。
【0042】
後段加圧ポンプ12は、中間タンク11に貯留された前段透過水W2を吸入し、後段RO膜モジュール14へ向けて圧送する装置である。後段加圧ポンプ12には、後段インバータ13から周波数が変換された駆動電力が供給される。後段加圧ポンプ12は、供給された駆動電力の周波数(以下、「運転周波数」ともいう)に応じた回転速度で駆動される。
【0043】
後段インバータ13は、後段加圧ポンプ12に、周波数が変換された駆動電力を供給する電気回路(又はその回路を持つ装置)である。後段インバータ13は、制御ユニット30と電気的に接続されている。後段インバータ13には、制御ユニット30の第1制御部31から指令信号が入力される。後段インバータ13は、第1制御部31から入力された指令信号(電流値信号又は電圧値信号)に対応する運転周波数の駆動電力を、後段加圧ポンプ12に出力する。
【0044】
後段RO膜モジュール14は、前段RO膜モジュール10で分離されて後段加圧ポンプ12により圧送された前段透過水W2を、前段透過水W2よりも溶存塩類が除去された後段透過水W4と、溶存塩類が濃縮された濃縮水W5と、に分離する。後段RO膜モジュール14は、単一又は複数のスパイラル型RO膜エレメントを圧力容器(ベッセル)に収容して構成される。
【0045】
後段RO濃縮水リターンラインL54は、後段RO膜モジュール14で分離された濃縮水W5の一部W51を、前段RO透過水ラインL22へ返送するラインである。後段RO濃縮水リターンラインL54の上流側の端部は、後段RO膜モジュール14の一次側出口ポート(濃縮水の出口)に接続されている。後段RO濃縮水リターンラインL54の下流側の端部は、後段加圧ポンプ12の手前において前段RO透過水ラインL22に接続されている。
【0046】
後段RO透過水ラインL23は、後段RO膜モジュール14で分離された後段透過水W4を脱炭酸装置15(脱炭酸装置15をオプションとして使用する場合)に流通させるラインである。後段RO透過水ラインL23の上流側の端部は、後段RO膜モジュール14の二次側ポート(後段透過水W4の出口)に接続されている。後段RO透過水ラインL23の下流側の端部は、脱炭酸装置15に接続されている。
【0047】
脱炭酸装置15は、後段RO膜モジュール14で分離された後段透過水W4に含まれる遊離炭酸(溶存炭酸ガス)を、気体分離膜モジュールにより脱気処理して、脱気水(脱気透過水)を得る設備である。後段RO膜モジュール14の下流側に脱炭酸装置15を設けることにより、RO膜を透過しやすい遊離炭酸を後段透過水W4から除去することができる。従って、より純度の高い後段透過水W4を得ることができる。本実施形態の脱炭酸装置15では、中空糸膜からなる外部灌流式の気体分離膜モジュールを用い、中空糸膜の内側を真空ポンプ(不図示)で吸引しながら、空気等の掃引ガスを導入し、膜壁を介して遊離炭酸を掃引ガス中に移行させつつ排気する。このような用途に適した気体分離膜モジュールとしては、例えば、セルガード社製:製品名「Liqui−Cel G−521R」等が挙げられる。脱炭酸装置15には、後段RO膜モジュール14で分離された後段透過水W4を脱気処理して脱気水W42を得る脱炭酸膜モジュール151と、脱炭酸膜モジュール151を作動させるのに用いる真空ポンプ152と、真空ポンプ152に用いる封水を貯留する封水タンク154と、が含まれる。
【0048】
第1流路切換弁V71は、脱炭酸装置15の脱炭酸膜モジュール151で脱気処理された脱気水W42を、EDIスタック16へ向けて流通させる流路(採水側流路)、又は、後段RO透過水リターンラインL44を介して中間タンク11へ向けて流通させる流路(循環側流路)に切り換え可能な自動弁である。第1流路切換弁V71は、例えば、電動式又は電磁式の三方弁により構成される。第1流路切換弁V71は、制御ユニット30と電気的に接続されている。第1流路切換弁V71における流路の切り換えは、制御ユニット30の第2制御部32から送信される流路切換信号により制御される。
【0049】
後段RO透過水リターンラインL44は、脱炭酸装置15の脱炭酸膜モジュール151で脱気処理された脱気水W42を、前段RO膜モジュール10と後段RO膜モジュール14との間に設けられた中間タンク11へ返送するラインである。
【0050】
EDIスタック16は、脱炭酸装置15の脱炭酸膜モジュール151で脱気処理された脱気水W42を脱塩処理(脱イオン処理)して、脱塩水W6と濃縮水とを得る水処理機器である。EDIスタック16は、直流電源装置50と電気的に接続されている。EDIスタック16には、直流電源装置50から直流電圧が印加される。EDIスタック16は、直流電源装置50から印加された直流電圧により通電され、動作する。
【0051】
直流電源装置50は、直流電圧をEDIスタック16の一対の電極間に印加する。直流電源装置50は、制御ユニット30と電気的に接続されている。直流電源装置50は、制御ユニット30の第2制御部32により入力された指令信号に応答して、直流電圧をEDIスタック16に出力する。EDIスタック16は、直流電源装置50から直流電圧を印加されると、脱炭酸装置15の脱炭酸膜モジュール151で脱気処理された脱気水W42(元々は後段RO膜モジュール14で分離された後段透過水W4)を脱イオン処理して脱塩水(脱イオン水)W6を得る。
【0052】
第2流路切換弁V72は、EDIスタック16で得られた脱塩水W6を、脱塩水ラインL3を介して需要箇所に向けて送出させる流路(採水側流路)、又は、脱塩水リターンラインL45を介して中間タンク11に向けて流通させる流路(循環側流路)に切り換え可能な自動弁である。第2流路切換弁V72は、例えば、電動式又は電磁式の三方弁により構成される。第2流路切換弁V72は、制御ユニット30と電気的に接続されている。第2流路切換弁V72における流路の切り換えは、制御ユニット30の第2制御部32から送信される流路切換信号により制御される。
【0053】
第2流路切換弁V72は、第2制御部32により採水側流路に切り換えられることにより、EDIスタック16で得られた脱塩水W6を脱塩水ラインL3から需要箇所に供給するように送り出す処理を実行可能な送出手段として機能する。
【0054】
脱塩水リターンラインL45は、EDIスタック16で得られた脱塩水W6を、脱塩水ラインL3の途中から、前段RO膜モジュール10と後段RO膜モジュール14との間に設けられた中間タンク11へ返送するラインである。本実施形態において、脱塩水リターンラインL45の上流側の端部は、第2流路切換弁V72に接続されている。脱塩水リターンラインL45の下流側の端部は、中間タンク11に接続されている。
【0055】
第2圧力センサPS2は、前段RO透過水ラインL22に接続されている。第3温度センサTE3は、脱塩水ラインL3に接続されている。全有機炭素センサTOCは、脱塩水ラインL3を流通する脱塩水W6の有機体炭素量を検出する機器である。有機体炭素とは、水中に存在する有機物中の炭素である。全有機炭素センサTOCは、脱塩水ラインL3に接続されている。全有機炭素検出センサTOCは、制御ユニット30と電気的に接続されている。全有機炭素センサTOCで検出された脱塩水W6の全有機炭素量は、制御ユニット30へ検出信号として送信される。
【0056】
入力操作部40は、装置の運転モードに係る選択(例えば、運転/停止の選択、警報の解除等)、装置の運転条件に係る各種設定について、ユーザー又は管理者の入力操作を受け付ける入力インターフェースである。この入力操作部40は、ディスプレイとボタンスイッチを組み合わせた操作パネル、ディスプレイ上で直接操作するタッチパネル等により構成される。本実施形態において、入力操作部40は、タッチパネル36により構成される。入力操作部40は、制御ユニット30と電気的に接続されている。入力操作部40から入力された情報は、制御ユニット30に送信される。
【0057】
表示部60は、所望の情報を表示する。表示部60は、制御ユニット30と電気的に接続されている。
【0058】
制御ユニット30は、第1制御部31と、第2制御部32と、を備える。第1制御部31及び第2制御部32は、CPU及びメモリを含むマイクロプロセッサ(不図示)により構成される。マイクロプロセッサのCPUは、メモリから読み出した所定のプログラムに従って、後述する各種の制御を実行する。マイクロプロセッサのメモリには、純水製造装置1を制御するためのデータや各種プログラムが記憶される。また、マイクロプロセッサには、時間の計時等を管理するインテグレーテッドタイマユニット(以下、「ITU」ともいう)が組み込まれている。制御ユニット30の動作についての具体的説明は、省略する。
【0059】
次に、本実施形態に係る純水製造装置1の作用について説明する。
純水製造装置1を構成する図1図2に示す機器のうち、フィルタエレメントの交換又はメンテナンスの頻度が比較的高いプレフィルタ4は、キャビネット100の正面側において、フィルタエレメントの引き出し側を上方側に向けて(すなわち、ハウジングを垂直方向に立設して)配置される。RO膜エレメントの交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14は、キャビネット100において、RO膜エレメントの引き出し側を正面側に向けて配置される。EDIスタック本体の交換又はメンテナンスの頻度が比較的高いEDIスタック16は、キャビネット100の正面側において、EDIスタック本体の引き出し側(例えば、エンドプレート側)を正面側に向けて配置される。
【0060】
そのため、プレフィルタ4に対するフィルタエレメントの交換又はメンテナンスの作業は、キャビネット100の正面側において行われる。前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14に対するRO膜エレメントの交換又はメンテナンスの作業は、キャビネット100の正面側において行われる。EDIスタック16に対するEDIスタック本体の交換又はメンテナンスの作業は、キャビネット100の正面側において行われる。
【0061】
純水製造装置1を構成する図1図2に示す機器のうち、脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、オプション機器である。キャビネット100の左側面側には、ある程度まとまったスペース103が存在する。このスペース103を利用して、オプション機器としての脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、配置される。
【0062】
上述した本実施形態に係る純水製造装置1によれば、例えば、以下のような効果が奏される。
(1)純水製造装置1を構成する機器のうち、プレフィルタ4は、フィルタエレメントの交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い。プレフィルタ4は、キャビネット100の正面側において、フィルタエレメントの引き出し側を上方側に向けて(すなわち、ハウジングを垂直方向に立設して)配置される。そのため、プレフィルタ4に対するフィルタエレメントの交換又はメンテナンスの作業は、キャビネット100の正面側において行われる。
これにより、プレフィルタ4に対するフィルタエレメントの交換又はメンテナンスの作業を、キャビネット100の正面側において容易に行うことができ、作業性に優れる。
【0063】
(2)前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14は、RO膜エレメントの交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い。前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14は、キャビネット100において、RO膜エレメントの引き出し側を正面側に向けて配置される。そのため、前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14に対するRO膜エレメントの交換又はメンテナンスの作業は、キャビネット100の正面側において行われる。
これにより、前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14に対するRO膜エレメントの交換又はメンテナンスの作業を、キャビネット100の正面側において容易に行うことができ、作業性に優れる。
【0064】
(3)EDIスタック16は、EDIスタック本体の交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い。EDIスタック16は、キャビネット100の正面側において、EDIスタック本体の引き出し側(例えば、エンドプレート側)を正面側に向けて配置される。そのため、EDIスタック16に対するEDIスタック本体の交換又はメンテナンスの作業は、キャビネット100の正面側において行われる。
これにより、EDIスタック16に対するEDIスタック本体の交換又はメンテナンスの作業を、キャビネット100の正面側において容易に行うことができ、作業性に優れる。
【0065】
(4)脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、オプション機器である。キャビネット100の左側面側には、ある程度まとまったスペース103が存在する。このスペース103を利用して、オプション機器としての脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154は、配置される。
これにより、オプション機器が選択される場合には、スペース103に、必要な脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154を自由にレイアウトして容易に設置することができる。その際、既設の非オプション機器のうちの任意の機器を取り外したりしなくても、オプション機器を設置することができるため、オプション機器の設置の自由度が高い。
【0066】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、プレフィルタ4に対するフィルタエレメントの交換又はメンテナンスの作業、前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14に対するRO膜エレメントの交換又はメンテナンスの作業、及びEDIスタック16に対するEDIスタック本体の交換又はメンテナンスの作業を、キャビネット100の正面側ではなく、左側面側又は右側面側等いずれか一側において行うように各機器を配置してもよい。それに応じて、オプション機器としての脱炭酸膜モジュール151、真空ポンプ152、及び封水タンク154を配置するスペース103の位置も変更すればよい。
【0067】
前段RO膜モジュール10及び後段RO膜モジュール14による2段の逆浸透膜処理に代えて、1段の逆浸透膜処理としてもよい。このように、純水製造装置1を構成する機器の種類及び台数は、上述した実施形態に制限されず、交換又はメンテナンスの頻度が比較的高い機器の種類及び台数についても、上述した実施形態に制限されない。
【符号の説明】
【0068】
1 純水製造装置
4 プレフィルタ
8 前段加圧ポンプ(第1加圧ポンプ)
10 前段RO膜モジュール(第1逆浸透膜モジュール)
12 後段加圧ポンプ(第2加圧ポンプ)
14 後段RO膜モジュール(第2逆浸透膜モジュール)
16 EDIスタック(電気脱イオンスタック)
100 キャビネット
151 脱炭酸膜モジュール
152 真空ポンプ
154 封水タンク
W1 供給水
W2 前段透過水(第1透過水)
W4 後段透過水(第2透過水)
W42 脱気水
図1
図2
図3