(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、店舗の価格設定や消費税の税率等の条件により、硬貨の金種毎の使用頻度は大きく変動する。例えば、商品の値段を100円均一に設定している店舗では、例えば、消費税が5%の場合、顧客の支払額は基本的に105円の整数倍となり、釣銭として5円硬貨の使用頻度が非常に高いものとなる。従って、このような価格設定の店舗に上記特許文献1の構成からなる棒金収納庫を導入した場合、対応する収納ポケットが少なく且つ奥側に配置された5円棒金の在庫不足が頻発し、その補充作業を頻繁に行う必要が生じる。その反面、対応する収納ポケットが多く且つ手前側に配置された1円棒金の使用頻度が極めて低いものとなり、効率が悪い。また、消費税が8%の場合は、顧客の支払額は108円の整数倍となり、釣銭として1円硬貨の使用頻度が高くなるから、たとえ1円棒金が多く配置されていても不足が生じる可能性がある。
【0007】
このように、店舗毎或いは棒金収納庫毎に要求される棒金の種類や本数が異なるため、収納する棒金の種類や本数を柔軟に設定することができなければ各店舗のニーズに答えることは難しい。すなわち、特許文献1の構成のように、各金種の専用ポケットを適宜配置しているだけでは、顧客毎の異なるニーズに対応することが難しく、また将来的な店舗の価格設定の見直しや消費税の税率変更等に伴って各棒金の収納量を変更することも容易でない。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を考慮してなされたものであり、収納する棒金の種類や本数を柔軟に設定することができる棒金収納庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る棒金収納庫は、棒金を収納する収納部を有する棒金収納トレイと、前記棒金収納トレイを引出し可能に格納する筐体とを備える棒金収納庫であって、前記収納部は、1種類の棒金の収納に対応した専用ポケットを1以上設けた専用ユニットと、複数種類の棒金の収納に対応した兼用ポケットを1以上設けた兼用ユニットとを組み合わせて構成されることを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、1種類の棒金の収納に対応した専用ポケットを1以上設けた専用ユニットと、複数種類の棒金の収納に対応した兼用ポケットを1以上設けた兼用ユニットとを組み合わせて収納部を構成している。このため、従来構成のように棒金の収納ポケットを全て専用ポケットで構成した場合に比べて、収納する棒金の種類や本数を柔軟に設定変更することができ、店舗毎或いは棒金収納庫毎に要求される棒金の種類や本数に柔軟に対応することができる。しかも、複数のユニットを組み合わせて収納部を構成することができるため、専用ユニットと兼用ユニットの変更も極めて容易に行うことができ、棒金収納庫の利便性・汎用性を大幅に高めることができる。
【0011】
前記兼用ポケットは、中央に貫通孔のない硬貨を積層した棒金と、中央に貫通孔のある硬貨を積層した棒金とに対応していること、貫通孔の有無によって兼用ポケットに収納される棒金を容易に判別することができる。
【0012】
前記兼用ポケットには、該兼用ポケットに収納された棒金の材質によって検出値が変化する第1センサと、該兼用ポケットに収納された棒金を構成する硬貨の貫通孔の有無を検出する第2センサとが設けられ、前記兼用ポケットの形状は、該兼用ポケットの収納対象となる種類以外の棒金を適正に収納できない形状であると、兼用ポケットでの収納対象となる棒金と他の種類の棒金とを容易に判別することができる。
【0013】
前記兼用ポケットには、該兼用ポケットに収納された棒金の材質によって検出値が変化する第1センサと、該兼用ポケットに収納された棒金を構成する硬貨の貫通孔の有無を検出する第2センサとが設けられ、前記兼用ポケットの形状は、該兼用ポケットの収納対象となる種類の棒金に対して前記第1センサでは区別できない棒金を適正に収納できない形状であると、兼用ポケットでの収納対象となる棒金と他の種類の棒金とを容易に判別することができる。
【0014】
前記兼用ポケットは、1円硬貨を積層した1円棒金及び5円硬貨を積層した5円棒金に対応していると、例えば、消費税の税率に応じてその釣銭としての使用頻度が大きく変化すると想定される1円棒金及び5円棒金の収納量を柔軟に変更することが可能となる。
【0015】
前記兼用ポケットは、50円硬貨を積層した50円棒金及び100円硬貨を積層した100円棒金に対応したものとしてもよい。
【0016】
前記収納部は、前記専用ユニット又は前記兼用ユニットが、前記棒金収納トレイの引出し方向で手前側から奥側に向かって順に、複数列に配置される構成であると、棒金の金種の使用頻度等を考慮し、例えば、使用頻度の高い種類の棒金に対応した専用ポケットや兼用ポケットを手前側に配置することができ、利便性を高めることができる。
【0017】
前記収納部は、最奥側以外の各列に、前記専用ユニット及び前記兼用ユニットの何れか又は両方が複数配置される構成であってもよい。最奥側以外の各列は、棒金収納トレイを引出した際に作業し易い位置にくるため、ユニットを複数配置することで利便性を一層高めることができる。
【0018】
収納部は、最奥側の列に前記兼用ユニットが配置され、該兼用ユニットには、前記兼用ポケットに収納される棒金以外の金種の棒金の収納に対応した専用ポケットがさらに設けられてもよい。最奥側の列に配置された兼用ユニットに、兼用ポケットと共に専用ポケットを設けておくことにより、比較的使用頻度の低い種類の棒金を最奥側に配置し、使用頻度の高い種類の棒金を手前側に配置することができる。
【0019】
前記収納部は、前記棒金収納トレイの引出し方向で手前側から奥側に向かって順に、第1ユニットと、第2ユニットと、第3ユニットとを備え、前記第1ユニット、前記第2ユニット、及び前記第3ユニットのうちの1以上のユニットを前記兼用ユニットで構成してもよい。そうすると、棒金の金種の使用頻度等を考慮し、例えば、使用頻度の高い種類の棒金に対応した兼用ポケットを手前側に配置することができ、利便性を高めることができる。
【0020】
前記第2ユニットを1円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとし、前記第3ユニットを5円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとし、前記第1ユニットを1円棒金及び5円棒金に対応した兼用ポケットを有する兼用ユニットとしてもよい。
【0021】
前記第1ユニットを1円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとし、前記第3ユニットを5円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとし、前記第2ユニットを1円棒金及び5円棒金に対応した兼用ポケットを有する兼用ユニットとしてもよい。
【0022】
前記第1ユニット及び前記第2ユニットを1円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとし、前記第3ユニットを1円棒金及び5円棒金に対応した兼用ポケットを有する兼用ユニットとしてもよい。
【0023】
前記第1ユニット、前記第2ユニット、及び前記第3ユニットを1円棒金及び5円棒金に対応した兼用ポケットを有する兼用ユニットとしてもよい。
【0024】
前記第1ユニットの側部に、10円硬貨を積層した10円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットと、100円硬貨を積層した100円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとを配設し、前記第2ユニットの側部に、10円硬貨を積層した10円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットと、100円硬貨を積層した100円棒金に対応した専用ポケットを有する専用ユニットとを配設し、前記第3ユニットには、さらに、50円硬貨を積層した50円棒金に対応した専用ポケットと、500円硬貨を積層した500円棒金に対応した専用ポケットとを設けてもよい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、1種類の棒金の収納に対応した専用ポケットを1以上設けた専用ユニットと、複数種類の棒金の収納に対応した兼用ポケットを1以上設けた兼用ユニットとを組み合わせて収納部を構成している。このため、従来構成のように棒金の収納ポケットを全て専用ポケットで構成した場合に比べて、収納する棒金の種類や本数を柔軟に設定変更することができ、店舗毎或いは棒金収納庫毎に要求される棒金の種類や本数に柔軟に対応することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る棒金収納庫について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態に係る棒金収納庫10に貨幣処理装置12を搭載した貨幣管理システムの斜視図であり、
図2は、
図1に示す棒金収納庫10の棒金収納トレイ14を筐体16から引出した状態での斜視図である。
【0029】
図1及び
図2に示す貨幣管理システムは、本実施形態に係る棒金収納庫10の上に、硬貨を扱う釣銭機17及び紙幣を扱う釣札機18を有する貨幣処理装置12を載せたものである。このシステムは、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗に設置されて上位機となるPOS端末(図示せず)と接続され、釣銭や棒金の管理・収納等を行うレジシステムを構成する。
【0030】
棒金収納庫10は、貨幣処理装置12の釣銭機17に補充するための棒金(棒状硬貨)を準備金として収納するものである。ここで、棒金とは、同一種類の硬貨を予め設定した枚数だけ積層して包装し、1つの取扱単位として構成したものである。本実施形態に係る棒金収納庫10は、1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨をそれぞれ所定の枚数(例えば、50枚)ずつ包装した棒金(1円棒金、5円棒金、10円棒金、50円棒金、100円棒金、500円棒金)を収納対象としている。
【0031】
棒金収納庫10は、箱状の筐体16と、筐体16の前面から手前側へと引出し可能に配設された棒金収納トレイ14とを備える。
【0032】
筐体16は、前面が開口した直方体形状を成すものである。筐体16の内部には、左右対となる本体側ガイド部材(図示せず)が設けられている。左右の本体側ガイド部材は、それぞれ筐体16の側壁内面に対し、棒金収納トレイ14の引出し方向に沿って延在するように取り付けられている。筐体16の内部には、棒金収納トレイ14が該筐体16の奥部まで押込まれた場合にその引出しを規制するロック機構(図示せず)が設けられている。このロック機構は、例えば、前記POS端末からの開放指示を受けてロック状態を解除し、棒金収納トレイ14を引出すものである。
【0033】
図2及び
図3に示すように、棒金収納トレイ14は、筐体16に設けた左右対となる本体側ガイド部材の間に挿入可能となる大きさに構成した箱体であり、上面が開口した直方体形状を成している。棒金収納トレイ14の両側壁の外面には、それぞれトレイ側ガイド部19が取り付けられている。トレイ側ガイド部19は、棒金収納トレイ14の外面から突出しており、筐体16に設けた本体側ガイド部材に摺動自在に係合することにより、棒金収納トレイ14を筐体16前面の開口から引出し可能に支持するものである。
【0034】
棒金収納トレイ14の内部には、収納部20が設けられている。収納部20は、予め定められた種類の棒金を予め定められた位置に収納するためのものであり、
図2及び
図5に示すように、複数のユニット20a,20b,20c,20d,20e,20f,20gを組み合わせて構成されている。
【0035】
本実施形態の収納部20は、棒金収納トレイ14の引出し方向で手前側から奥側に向かって順に、前列(第1ユニット)となるユニット20a〜20cと、中列(第2ユニット)となるユニット20d〜20fと、後列(第3ユニット)となるユニット20gとを備え、後列のユニット20gの側部に制御ユニット25が設けられている。ユニット20a〜20cは前列で左右に並んで配列されており、ユニット20d〜20fは中列で左右に並んで配列されている。
【0036】
図3に示すように、各ユニット20a〜20gは、適宜入れ替え可能に構成されている。制御ユニット25は、制御基板を収納するためのものである。交換対象のユニットを取り外して新たなユニットを取り付けることにより、棒金収納トレイ14の底面に配設された図示しないセンサ等により、制御ユニット25は新たなユニットが装着されたことを認識できる。さらに、各ユニット20a〜20gに代えて、紙幣や商品券などの券類やハンコなどの小物を収納するための券類等収納ユニット(図示せず)を取り付けることもできる。
【0037】
図4及び
図5に示すように、ユニット20aには、同一種類の棒金を収納可能な収納ポケット21aが4個設けられており、前列及び中列の他のユニット20b〜20fについても同様に収納ポケット21b〜21fが4個ずつ設けられている。一方、
図2及び
図5に示すように、後列のユニット20gには、別の種類の棒金を収納可能な収納ポケット22g,23g,24gがそれぞれ2個ずつ設けられており、3種類の棒金を合計6本収納可能となっている。
【0038】
本実施形態に係る棒金収納庫10は、収納部20を構成するユニット20a〜20gのうちの一部のユニットに、複数種類の棒金の収納に対応した収納ポケットとして兼用ポケットを設けることにより、各店舗のニーズに応じて収納する棒金の種類を柔軟に変更可能としたものである。
【0039】
そこで、次に、兼用ポケットを設けずに全ての収納ポケットを一種類の棒金のみに対応した専用ポケットを有する専用ユニットで構成した基準配置の一構成例について説明する。続いて、この基準配置の一部のユニットを兼用ポケットを有する兼用ユニットに置き換えることにより、その利便性・汎用性を向上させた兼用配置の各構成例について説明する。
【0040】
図6は、
図5に示す収納部20に収納される棒金の基準配置を説明するための平面図である。
【0041】
本実施形態に係る棒金収納庫10の収納部20では、先ず、
図6に示す基準配置が初期配置として設定されており、後述するように基準配置の一部ユニットを兼用ユニットに変更することで各ニーズに応じた兼用配置を構成することができる。この基準配置において、前列及び中列のユニット20a〜20c,20d〜20fは、一般的な店舗での使用頻度が高い、100円、10円、1円硬貨(1系硬貨)を収納するためのものとされ、後列のユニット20gは、一般的な店舗での使用頻度の低い、500円、50円、5円硬貨(5系硬貨)を収納するためのものに設定されている。
【0042】
基準配置の前列及び中列では、左側のユニット20a,20dが100円棒金専用ユニット20a,20dとなり、中央のユニット20b,20eが10円棒金専用ユニット20b,20eとなり、右側のユニット20c,20fが1円棒金専用ユニット20c,20fとなっている。つまり、ユニット20a,20dの収納ポケット21a,21dが100円棒金専用ポケット21a,21dであり、ユニット20b,20eの収納ポケット21b,21eが10円棒金専用ポケット21b,21eであり、ユニット20c,20fの収納ポケット21c,21fが1円棒金専用ポケット21c,21fである。
【0043】
一方、後列のユニット20gは、3金種を混合して収納可能な混合ユニット20gとなっている。この場合の混合ユニット20gでは、左側2個の収納ポケット22gが500円棒金専用ポケット22gであり、中央2個の収納ポケット23gが50円棒金専用ポケット23gであり、右側2個の収納ポケット24gが5円棒金専用ポケット24gである。
【0044】
これら各収納ポケット21a〜21f,22g〜24gは、棒金を横倒し姿勢で収納するための半円筒状の凹溝であり、軸心が棒金収納トレイ14の前後方向に沿うように形成されている。収納ポケット21a〜21f,22g〜24gは、それぞれが所定の種類の棒金の専用ポケットであることから、その形状は収納対象となる棒金の外径と長さ(積層方向長さ)より若干大きく形成されている。これにより、収納対象となる棒金よりも大きな外形を持った棒金は収納ポケットに適正に入れることができなくなっている。
【0045】
各収納ポケット21a〜21f,22g〜24gには、棒金が収納された場合に該収納された棒金によって出力(検出値)が変化することで収納状態や材質を区別するコイルセンサ30がそれぞれ配設されている(
図11参照)。さらに、その収納対象となる棒金の種類が5円棒金や50円棒金である収納ポケットには、硬貨の中央に形成された貫通孔の有無を検出する光センサ32が配設されている(
図11参照)。なお、
図11は、後述する1円/5円棒金兼用ポケット42の構成を示すものであるが、コイルセンサ30及び光センサ32の配置については、収納ポケット21a〜21f,22g〜24gの場合も同様である。
【0046】
コイルセンサ30は、収納ポケット21a〜21f,22g〜24gに棒金が収納された場合に磁気インピーダンスが変動する磁気コイルを有し、収納ポケット21a〜21f,22g〜24gの裏面中央部に配設されている。コイルセンサ30は、棒金を構成する硬貨の材質が白銅系の硬貨(50円硬貨、100円硬貨、500円硬貨)であるか、白銅系以外の硬貨(1円硬貨、5円硬貨、10円硬貨)であるか等、その材質を区別する。さらに、コイルセンサ30は、収納対象の棒金が収納ポケット21a〜21f,22g〜24gに適正に収納されているか否かの検出や、収納棒金の本数(在高)の計数にも利用される。
【0047】
光センサ32は、収納ポケット21a〜21f,22g〜24gの長手方向一端及び他端に配置された投光素子32a及び受光素子32bを有し、収納ポケット21a〜21f,22g〜24gに棒金が収納された場合に受光する光量が変化するものである。光センサ32は、貫通孔が形成された孔あき硬貨であるか否かで区別する必要がある硬貨(例えば、5円硬貨と1円硬貨)を収納する収納ポケット(例えば、5円硬貨専用ポケット24g)に配設される。光センサ32を用いることにより、コイルセンサ30で区別しにくい材質の硬貨(5円硬貨と1円硬貨)を貫通孔の有無で確実に区別することができる。
【0048】
次に、
図6に示す基準配置の一部のユニットを兼用ユニットに置き換えた兼用配置の各構成例について順に説明する。
【0049】
図7は、第1構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0050】
図7に示すように、第1構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、前列右側の1円棒金専用ユニット20cを1円/5円棒金兼用ユニット40に変更した構成となっている。兼用ユニット40は、
図6に示すユニット20cの4個の1円棒金専用ポケット21cを、1円棒金と5円棒金のいずれも収納可能な1円/5円棒金兼用ポケット(1円/5円フリーポケット)42に変更した構成である。
【0051】
1円/5円棒金兼用ポケット42は、1円棒金と5円棒金とを区別可能であり、且つそれ以外の種類の棒金(10円棒金、50円棒金、100円棒金、500円棒金)を異金種(異物)として区別することができる収納ポケットである。この区別を可能とするため、本実施形態の場合、1円/5円棒金兼用ポケット42は次の構成(1)〜(5)を有するものとした。
【0052】
(1)1円/5円棒金兼用ポケット42の形状は、
図11に示すように、5円棒金B5の幅寸法(外径)WB5より若干大きな幅寸法(内径)W1を有する半円状の溝とする。兼用ポケット42は、幅寸法WB5より若干大きな幅寸法を有する矩形状の溝としてもよい。なお、1円棒金B1の幅寸法WB1は、5円棒金B5の幅寸法WB5より小さい。
【0053】
(2)1円/5円棒金兼用ポケット42の長さL1は、5円棒金の長さ寸法LB5よりも若干長い寸法とする。なお、1円硬貨と5円硬貨の厚みは基本的に1.5mmで同じであり、従って、1円棒金B1の長さ寸法LB1は、5円棒金の長さ寸法LB5と同じである。
【0054】
上記(1),(2)により、1円/5円棒金兼用ポケット42は、5円棒金B5をほとんど隙間なく適正に収納可能であると共に、1円棒金B1を余裕を持って適正に収納可能な形状となる。
【0055】
(3)1円/5円棒金兼用ポケット42の裏面にコイルセンサ30を配設する。但し、アルミニウム硬貨である1円硬貨と、黄銅硬貨である5円硬貨とは、コイルセンサ30の出力値の差が小さい。このため、1円棒金B1と5円棒金B5とは、硬貨自身の汚れ、積層部分での密着状態、包装の状態等により、その判別精度が低下し、正確な判別が難しい場合もある。
【0056】
(4)そこで、1円/5円棒金兼用ポケット42には、その一端及び他端に投光素子32a及び受光素子32bを配置した光センサ32を配設する。この光センサ32により、5円棒金B5では投光素子32aからの光が5円硬貨の貫通孔によって透光し、1円棒金B1では遮光されるため、1円棒金B1と5円棒金B5とを判別することができる。
【0057】
(5)他の金種の棒金のうち、10円棒金B10、100円棒金B100、500円棒金B500については、その幅寸法(外径)WB10,WB100,WB500が5円棒金B5の幅寸法WB5より十分に大きいため、兼用ポケット42には入らず、その底から浮いた状態となる(
図12参照)。従って、コイルセンサ30の出力が著しく小さいものとなり、1円棒金B1及び5円棒金B5と明確に区別することができる。さらに、
図12から明らかなように、これら10円棒金B10等は、兼用ポケット42から浮いた状態となるため、目視によっての区別も可能であり、また、その上端が筐体16の開口の上端縁部16a(
図12中の1点鎖線参照)と干渉するため、棒金収納トレイ14を筐体16内に押込むことができなくなることでも区別できる。なお、10円棒金B10の幅寸法WB10と、100円棒金B100の幅寸法WB100と、500円棒金B500の幅寸法WB500とは、互いに異なる大きさであるが、いずれも5円棒金B5の幅寸法WB5よりも大きいことに変わりはないため、
図11及び
図12では、同一寸法としてまとめて取り扱っている。なお、
図12では、断面ハッチングを省略している。
【0058】
一方、他の金種の棒金のうち、50円棒金B50については、その幅寸法WB50が、5円棒金B5の幅寸法WB5より小さいため、兼用ポケット42に入る寸法となっている。ところが、50円硬貨の一枚当たりの厚みは5円硬貨より大きく、例えば、50枚積層した棒金では10mm以上長くなる。このため、50円棒金B50の長さ寸法LB50は、兼用ポケット42の長さL1よりも十分に大きくなり、50円棒金B50は兼用ポケット42の長手方向にはみ出すことになる。従って、50円棒金B50は一端側のみが兼用ポケット42の底面に着地し、他端側が底面から浮いてしまうため、上記した10円棒金B10等の場合と同様に、コイルセンサ30の出力が著しく小さいものとなり、1円棒金B1及び5円棒金B5と明確に区別することができる。勿論、50円棒金B50の場合にも、目視や棒金収納トレイ14と筐体16の開口の上端縁部16aとの干渉によっても、1円棒金B1及び5円棒金B5を明確に区別することができる。
【0059】
以上により、上記(5)によって1円棒金B1及び5円棒金B5以外が物理的に排除され、上記(3)によって1円棒金B1又は5円棒金B5の収納が確認されるため、1円/5円棒金兼用ポケット42では、収納された棒金の金種を1円棒金B1又は5円棒金B5に絞ることができる。続いて、収納された棒金が、1円棒金B1であるか又は5円棒金B5であるかを、上記(4)によって判別することができる。従って、
図7に示す第1構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、5円棒金の収納量が実質的に増加する一方、1円棒金の収納量が実質的に減少しており、特に5円硬貨を多く必要とする店舗等に好適である。
【0060】
図8は、第2構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0061】
図8に示すように、第2構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、中列右側の1円棒金専用ユニット20fを4個の1円/5円棒金兼用ポケット42を有する1円/5円棒金兼用ユニット40に変更した構成である。従って、
図8に示す第2構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、5円棒金の収納量が実質的に増加する一方、1円棒金の収納量が実質的に減少している。また、
図7に示す第1構成例に係る収納部20と比べて、5円棒金専用ポケット24gに近い中列右側に1円/5円棒金兼用ポケット42が配置されるため、5円棒金の収納ポケットをある程度集約して配置しておくことができ、取り扱い易さが向上している。
【0062】
図9は、第3構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0063】
図9に示すように、第3構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、後列の混合ユニット20gを2個の1円/5円棒金兼用ポケット42を有する混合兼用ユニット44に変更した構成である。混合兼用ユニット44は、混合ユニット20gの2個の5円棒金専用ポケット24gを2個の1円/5円棒金兼用ポケット42に変更した構成である。従って、
図9に示す第3構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、5円棒金の収納量が実質的に減少する一方、1円棒金の収納量が実質的に増加しており、特に1円硬貨を多く必要とする店舗等に好適である。
【0064】
図10は、第4構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0065】
図10に示すように、第4構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、前列右側及び中列右側の1円棒金専用ユニット20c,20fを、それぞれ4個の1円/5円棒金兼用ポケット42を有する1円/5円棒金兼用ユニット40に変更し、後列の混合ユニット20gを2個の1円/5円棒金兼用ポケット42を有する混合兼用ユニット44に変更した構成である。従って、
図10に示す第4構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、1円棒金と5円棒金の収納量をより柔軟に変更することができ、1円硬貨を多く必要とする状況や5円硬貨を多く必要とする状況が適宜変化する店舗等に好適である。
【0066】
なお、1円/5円棒金兼用ユニット40及び混合兼用ユニット44の配置は、
図7〜
図10に示す構成例以外の配置としても勿論よい。例えば、
図6に示す基準配置のものに対して、前列右側の1円棒金専用ユニット20c及び後列の混合ユニット20gを1円/5円棒金兼用ユニット40及び混合兼用ユニット44に変更した構成、中列右側の1円棒金専用ユニット20f及び後列の混合ユニット20gを1円/5円棒金兼用ユニット40及び混合兼用ユニット44に変更した構成、又は前列右側及び中列右側の1円棒金専用ユニット20c,20fを1円/5円棒金兼用ユニット40に変更した構成としてもよい。また、前列(第1ユニット)及び中列(第2ユニット)は、10円棒金専用ユニット及び100円棒金専用ユニットと、1円/5円棒金兼用ユニットとを一体に構成したものでもよい。
【0067】
図13は、第5構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0068】
図13に示すように、第5構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、前列左側の100円棒金専用ユニット20aを50円/100円棒金兼用ユニット50に変更した構成となっている。兼用ユニット50は、
図5及び
図6に示すユニット20aの4個の100円棒金専用ポケット21aを、50円棒金と100円棒金のいずれも収納可能な50円/100円棒金兼用ポケット(50円/100円フリーポケット)52に変更した構成である。
【0069】
50円/100円棒金兼用ポケット52は、50円棒金と100円棒金とを区別可能であり、且つそれ以外の種類の棒金(1円棒金、5円棒金、10円棒金、500円棒金)を異金種(異物)として区別することができる収納ポケットである。この区別を可能とするため、本実施形態の場合、50円/100円棒金兼用ポケット52は次の構成(6)〜(10)を有するものとした。
【0070】
(6)50円/100円棒金兼用ポケット52の形状は、
図17に示すように、100円棒金B100の幅寸法(外径)WB100より若干大きな幅寸法(内径)W2を有する半円状の溝とする。兼用ポケット52は、幅寸法WB100より若干大きな幅寸法を有する矩形状の溝としてもよい。なお、50円棒金B50の幅寸法WB50は、100円棒金B100の幅寸法WB100より小さい。
【0071】
(7)50円/100円棒金兼用ポケット52の長さL2は、50円棒金の長さ寸法LB50よりも若干長い寸法とする。なお、100円硬貨の厚みは50円硬貨よりも薄く、従って、100円棒金B100の長さ寸法LB100は、50円棒金の長さ寸法LB50よりも小さい。
【0072】
上記(6),(7)により、50円/100円棒金兼用ポケット52は、50円棒金B50及び100円棒金B100を適正に収納可能な形状となる。
【0073】
(8)50円/100円棒金兼用ポケット52の裏面にコイルセンサ30を配設する。但し、50円硬貨と100円硬貨とは、共に白銅系の材料であるため、コイルセンサ30の出力値に差は出ない。その反面、他の金種の棒金のうち、1円棒金B1と5円棒金B5は、その外形が上記(6),(7)によって形成された50円/100円棒金兼用ポケット52に入ってしまう形状となっているが、アルミニウム硬貨である1円硬貨及び黄銅硬貨である5円硬貨と、白銅硬貨である50円硬貨及び100円硬貨とは、コイルセンサ30の出力値が大きく異なるため、明確に判別することができる。
【0074】
(9)また、50円/100円棒金兼用ポケット52には、その一端及び他端に投光素子32a及び受光素子32bを配置した光センサ32を配設する。この光センサ32により、50円棒金B50では投光素子32aからの光が50円硬貨の貫通孔によって透光し、100円棒金B100では遮光されるため、50円棒金B50と100円棒金B100とを判別することができる。
【0075】
(10)他の金種の棒金のうち、10円棒金B10と500円棒金B500については、その幅寸法(外径)WB10,WB500が100円棒金B100の幅寸法WB100より十分に大きいため、兼用ポケット52には入らず、その底から浮いた状態となる(
図12の例と略同様となる)。従って、コイルセンサ30の出力が著しく小さいものとなり、50円棒金B50及び100円棒金B100と明確に区別することができる。さらに、これら10円棒金B10等は、兼用ポケット52から浮いた状態となるため、目視によっての区別も可能であり、また、その上端が筐体16の開口の上端縁部16aと干渉し、棒金収納トレイ14を筐体16内に押込むことができなくなることでも区別できる。なお、10円棒金B10の幅寸法WB10と、500円棒金B500の幅寸法WB500とは、互いに異なる大きさであるが、いずれも100円棒金B100の幅寸法WB100よりも大きいことに変わりはないため、
図17では、同一寸法としてまとめて取り扱っている。
【0076】
以上により、上記(10)によって10円棒金B10及び500円棒金B500が物理的に排除され、上記(8)によって1円棒金B1及び5円棒金B5が排除されると共に、50円棒金B50又は100円棒金B100の収納が確認されるため、50円/100円棒金兼用ポケット52では、収納された棒金の金種を50円棒金B50又は100円棒金B100に絞ることができる。続いて、収納された棒金が、50円棒金B50であるか又は100円棒金B100であるかを、上記(9)によって判別することができる。従って、
図13に示す兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、50円棒金の収納量が実質的に増加する一方、100円棒金の収納量が実質的に減少しており、特に50円硬貨を多く必要とする店舗等に好適である。
【0077】
図14は、第6構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0078】
図14に示すように、第6構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、中列左側の100円棒金専用ユニット20dを4個の50円/100円棒金兼用ポケット52を有する50円/100円棒金兼用ユニット50に変更した構成である。従って、
図14に示す第6構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、50円棒金の収納量が実質的に増加する一方、100円棒金の収納量が実質的に減少している。また、
図13に示す第5構成例に係る収納部20と比べて、50円棒金専用ポケット23gを設けた後列により近い中列に50円/100円棒金兼用ポケット52が配置されるため、50円棒金の収納ポケットをある程度集約して配置しておくことができ、取り扱い易さが向上している。
【0079】
図15は、第7構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0080】
図15に示すように、第7構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、後列の混合ユニット20gを2個の50円/100円棒金兼用ポケット52を有する混合兼用ユニット54に変更した構成である。混合兼用ユニット54は、混合ユニット20gの2個の50円棒金専用ポケット23gを2個の50円/100円棒金兼用ポケット52に変更した構成である。従って、
図15に示す第7構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、50円棒金の収納量が実質的に減少する一方、100円棒金の収納量が実質的に増加しており、特に100円硬貨を多く必要とする店舗等に好適である。
【0081】
図16は、第8構成例に係る兼用配置を適用した収納部20の平面図である。
【0082】
図16に示すように、第8構成例に係る兼用配置を適用した収納部20は、
図6に示す基準配置のものに対して、前列左側及び中列左側の100円棒金専用ユニット20a,20dを、それぞれ4個の50円/100円棒金兼用ポケット52を有する50円/100円棒金兼用ユニット50に変更し、後列の混合ユニット20gを2個の50円/100円棒金兼用ポケット52を有する混合兼用ユニット54に変更した構成である。従って、
図16に示す第8構成例に係る兼用配置の収納部20では、
図6に示す基準配置の収納部20と比べて、50円棒金と100円棒金の収納量をより柔軟に変更することができ、50円硬貨を多く必要とする状況や100円硬貨を多く必要とする状況が適宜変化する店舗等に好適である。
【0083】
なお、50円/100円棒金兼用ユニット50及び混合兼用ユニット54の配置は、
図13〜
図16に示す構成例以外の配置としても勿論よい。例えば、
図6に示す基準配置のものに対して、前列左側の100円棒金専用ユニット20a及び後列の混合ユニット20gを50円/100円棒金兼用ユニット50及び混合兼用ユニット54に変更した構成、中列左側の100円棒金専用ユニット20d及び後列の混合ユニット20gを50円/100円棒金兼用ユニット50及び混合兼用ユニット54に変更した構成、又は前列左側及び中列左側の100円棒金専用ユニット20a,20dを50円/100円棒金兼用ユニット50に変更した構成としてもよい。また、前列(第1ユニット)及び中列(第2ユニット)は、10円棒金専用ユニット及び1円棒金専用ユニットと、50円/100円棒金兼用ユニットとを一体に構成したものでもよい。
【0084】
以上のように、本実施形態に係る棒金収納庫10は、棒金を収納する収納部20を有する棒金収納トレイ14と、棒金収納トレイ14を引出し可能に格納する筐体16とを備え、収納部20は、1種類の棒金の収納に対応した専用ポケット(例えば、
図7の第1構成例では100円棒金専用ポケット21a等)を1以上設けた専用ユニット(例えば、
図7の第1構成例では100円棒金専用ユニット20a等)と、複数種類の棒金の収納に対応した兼用ポケット(例えば、
図7の第1構成例では1円/5円棒金兼用ポケット42)を1以上設けた兼用ユニット(例えば、
図7の第1構成例では1円/5円棒金兼用ユニット40)とを組み合わせて構成される。
【0085】
このように、棒金収納庫10では、1種類の棒金の収納に対応した専用ポケットを1以上設けた専用ユニットと、複数種類の棒金の収納に対応した兼用ポケットを1以上設けた兼用ユニットとを組み合わせて収納部20を構成している。このため、従来構成のように棒金の収納ポケットを全て専用ポケットで構成した場合に比べて、収納する棒金の種類や本数を柔軟に設定変更することができ、店舗毎或いは棒金収納庫10毎に要求される棒金の種類や本数に柔軟に対応することが可能となり、利便性・汎用性が高い。しかも、複数のユニット20a〜20g,40,44,50,54を組み合わせて収納部20を構成することができるため、専用ユニットと兼用ユニットの変更も極めて容易に行うことができ、棒金収納庫10の利便性・汎用性が一層向上する。また、消費税の税率変更があり、例えば、5%から8%に変更された場合、100円均一価格ショップでは、5%ではほとんど必要のなかった1円硬貨の使用頻度が大幅に増加することになる。棒金収納庫10では、このような使用頻度の変化にも、例えば専用ユニットを兼用ユニットに交換することで柔軟に対応することができ、装置自体の入れ替えが不要となり、汎用性が高く、コストも低減できる。
【0086】
この場合、例えば、
図7の第1構成例に係る収納部20のように、1円/5円棒金兼用ユニット40以外のユニットにおいて、例えば、1円棒金専用ユニット20fは、各種の棒金の中で最も外形の小さい1円棒金のみを収納可能であればよいため、光センサ32が不要となり、ユニット単価を低減することができる。換言すれば、
図10の第4構成例に係る収納部20では、1円棒金及び5円棒金を収納するためのユニットを全て兼用ユニット40,44で構成しているため、棒金の収納自由度は非常に高いが、全ての兼用ユニット40,44にコイルセンサ30だけでなく光センサ32も配設する必要があり、その製造コストが高くなり、顧客の初期負担も大きいものとなる。これに対して、
図7の第1構成例に係る収納部20では、顧客のニーズに応じて、1円棒金専用ユニット20fも設置しているので、その製造コストを抑制でき、顧客の初期負担も軽減できる。
【0087】
図11に示すように、1円/5円棒金兼用ポケット42には、該兼用ポケット42に収納された棒金の材質によって検出値が変化するコイルセンサ(第1センサ)30と、該兼用ポケット42に収納された棒金を構成する硬貨の貫通孔の有無を検出する光センサ(第2センサ)32とが設けられ、該兼用ポケット42の形状が、その収納対象となる1円棒金及び5円棒金以外の棒金を適正に収納できない形状となっている。この構成により、1円/5円棒金兼用ポケット42では、2種類の収納対象の棒金(1円棒金及び5円棒金)を適正に判別することが可能となっている。
【0088】
一方、
図17に示すように、50円/100円棒金兼用ポケット52には、該兼用ポケット52に収納された棒金の材質によって検出値が変化するコイルセンサ(第1センサ)30と、該兼用ポケット52に収納された棒金を構成する硬貨の貫通孔の有無を検出する光センサ(第2センサ)32とが設けられ、該兼用ポケット52の形状が、その収納対象となる50円棒金及び100円棒金に対してコイルセンサ30では区別できない10円棒金及び500円棒金を適正に収納できない形状となっている。この構成により、50円/100円棒金兼用ポケット52では、2種類の収納対象の棒金(50円棒金及び100円棒金)を適正に判別することが可能となっている。
【0089】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
【0090】
例えば、
図7〜
図10に示す構成例では、1円/5円棒金兼用ポケット42を有する1円/5円棒金兼用ユニット40及び混合兼用ユニット44を備えた構成の収納部20を例示し、
図13〜
図16に示す構成例では、50円/100円棒金兼用ポケット52を有する50円/100円棒金兼用ユニット50及び混合兼用ユニット54を備えた構成の収納部20を例示したが、これら1円/5円棒金兼用ユニット40と、混合兼用ユニット44と、50円/100円棒金兼用ユニット50と、混合兼用ユニット54とを1つの収納部20に混在させても勿論よい。また、これらの他に
図18に示すように、1円/5円棒金兼用ポケット42と、10円/50円棒金兼用ポケット60と、100円/500円兼用ポケット62を配置して収納部20を構成できれば、さらに収納する棒金の種類や本数を柔軟に設定することが可能となる。