(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
空調用空気の通風路を有する筒状のケースと、前記ケース内に前記通風路の上流側から下流側に向けて順に配置されたシャットダンパ、上流側フィン及び下流側フィンとを備え、自動車に装着される空調用レジスタであって、
前記ケースは、少なくとも、同ケースの上流部を構成する上流側リテーナと、同ケースの下流部を構成し、かつ自身の下流端に前記空調用空気の吹出口を有するとともに、車種毎に異なる意匠面を前記吹出口の周りに有する下流側リテーナとに分割され、
前記上流側リテーナ内に前記シャットダンパ及び前記上流側フィンが組付けられることにより、複数の車種に共通する共通ユニットが構成され、
前記下流側フィンが軸受部材により傾動可能に支持されることにより、車種毎の下流側フィンユニットが構成され、
前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する場合には、前記下流側リテーナに対し、その上流側から、前記下流側フィンユニット及び前記共通ユニットが順に組付けられ、
前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での前記開口とは異なる大きさを有する場合には、前記ケースの一部をなし、かつ前記開口と同等の大きさの開口を自身の上流端に有し、かつ前記吹出口と同等の大きさの開口を自身の下流端に有する中間リテーナが用いられ、前記共通ユニットに対し、その下流側から、前記中間リテーナ、前記下流側フィンユニット及び前記下流側リテーナが組付けられることを特徴とする空調用レジスタ。
前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での前記開口と同等の大きさを有する場合には、前記下流側フィンユニットとして、前記下流側フィンが前記両フィン軸において一対の前記軸受部材により支持されたものが用いられ、
前記下流側リテーナの相対向する一対の壁部の各内面には、前記各軸受部材の厚みと同等の深さを有し、かつ同壁部の上流端から下流側へ向けて延び、前記軸受部材に係合し得る凹部がそれぞれ形成されている請求項2に記載の空調用レジスタ。
前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での前記開口とは異なる大きさを有する場合には、前記下流側フィンユニットとして、前記下流側フィンが前記両フィン軸において一対の前記軸受部材により支持されたものが用いられ、
前記中間リテーナの相対向する一対の壁部の各内面には、前記各軸受部材の厚みと同等の深さを有し、かつ同壁部の下流端から上流側へ向けて延びて、前記軸受部材に係合し得る凹部がそれぞれ形成されている請求項2に記載の空調用レジスタ。
前記中間リテーナを用いた組付けは、前記吹出口が、前記上流側リテーナの下流端での前記開口よりも大きい場合に行なわれる請求項1、2、4のいずれか1項に記載の空調用レジスタ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、従来の空調用レジスタでは、上述した上流側リテーナ73、上流側フィン77、下流側フィン78及び下流側リテーナ74のいずれについても、車種毎にそれぞれ専用部品として設計されている。そのため、多くの部品について金型が必要となり、コストの上昇を招いている。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、製造コストの低減を図ることのできる空調用レジスタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する空調用レジスタは、空調用空気の通風路を有する筒状のケースと、前記ケース内に前記通風路の上流側から下流側に向けて順に配置されたシャットダンパ、上流側フィン及び下流側フィンとを備え、自動車に装着される空調用レジスタであって、前記ケースは、少なくとも、同ケースの上流部を構成する上流側リテーナと、同ケースの下流部を構成し、かつ自身の下流端に前記空調用空気の吹出口を有するとともに、車種毎に異なる意匠面を前記吹出口の周りに有する下流側リテーナとに分割され、前記上流側リテーナ内に前記シャットダンパ及び前記上流側フィンが組付けられることにより、複数の車種に共通する共通ユニットが構成され、前記下流側フィンが軸受部材により傾動可能に支持されることにより、車種毎の下流側フィンユニットが構成され、前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する場合には、前記下流側リテーナに対し、その上流側から、前記下流側フィンユニット及び前記共通ユニットが順に組付けられ、前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での前記開口とは異なる大きさを有する場合には、前記ケースの一部をなし、かつ前記開口と同等の大きさの開口を自身の上流端に有し、かつ前記吹出口と同等の大きさの開口を自身の下流端に有する中間リテーナが用いられ、前記共通ユニットに対し、その下流側から、前記中間リテーナ、前記下流側フィンユニット及び前記下流側リテーナが組付けられる。
【0007】
上記の構成によれば、ケースの一部をなす上流側リテーナ内に、シャットダンパ及び上流側フィンが組付けられることによって共通ユニットが構成される。この共通ユニットは、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する空調用レジスタでも、吹出口が上記開口とは異なる大きさを有する空調用レジスタでも、共通して用いられる。そのため、これらの上流側リテーナ、シャットダンパ、上流側フィンについては、1種類ずつの金型で製造することが可能である。使用する金型の数が少なくなり、その分、製造コストが低減される。
【0008】
また、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口とは異なる大きさを有する場合には、その大きさの違いが、上流側リテーナと下流側リテーナとの間に介在された中間リテーナによって吸収される。そのため、下流側リテーナにおいて、吹出口及びその周りの意匠面の自由度が制約を受けにくい。
【0009】
ここで、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する場合に、仮に下流側リテーナに下流側から下流側フィンユニットが組付けられると、下流側フィンユニットの軸受部材が下流側リテーナの内側に位置し、空調用レジスタを下流側から見た場合の見栄えが悪くなる。
【0010】
この点、上記の構成では、下流側リテーナに対し、上流側から下流側フィンユニットが組付けられる。この場合には、下流側フィンユニットの下流側に下流側リテーナが存在する。そのため、下流側フィンユニットの軸受部材を下流側リテーナによって隠すことで、空調用レジスタを下流側から見た場合の見栄えを良好なものとすることが可能である。
【0011】
上記空調用レジスタにおいて、前記下流側フィンの両端からはそれぞれフィン軸が突出しており、前記下流側フィンが、前記両フィン軸の少なくとも一方において、前記軸受部材により支持されることにより、前記下流側フィンユニットが構成されていることが好ましい。
【0012】
上記の構成によれば、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する空調用レジスタでも、吹出口が上記開口とは異なる大きさを有する空調用レジスタでも、下流側フィンとして、両端からそれぞれフィン軸が突出するものが用いられる。また、下流側フィンユニットとして、下流側フィンが、両フィン軸の少なくとも一方において、軸受部材によって支持されたものが用いられる。
【0013】
そして、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する場合には、上記下流側フィンユニットが、少なくとも軸受部材において下流側リテーナに上流側から組付けられる。また、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口とは異なる大きさを有する場合には、下流側フィンユニットが、少なくとも軸受部材において中間リテーナに下流側から組付けられる。
【0014】
上記空調用レジスタにおいて、前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での前記開口と同等の大きさを有する場合には、前記下流側フィンユニットとして、前記下流側フィンが前記両フィン軸において一対の前記軸受部材により支持されたものが用いられ、前記下流側リテーナの相対向する
一対の壁部の
各内面には、前記各軸受部材の厚みと同等の深さを有し、かつ同壁部の上流端から下流側へ向けて延び、前記軸受部材に係合し得る凹部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0015】
上記の構成によれば、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口と同等の大きさを有する場合に、下流側フィンユニットが下流側リテーナに組付けられる際には、各軸受部材が、各凹部に対しその上流側から下流側へ向けて係合される。両軸受部材が凹部に係合された状態では、両軸受部材の下流側に下流側リテーナが位置し、両軸受部材が下流側リテーナによって隠される。
【0016】
上記空調用レジスタにおいて、前記吹出口が前記上流側リテーナの下流端での前記開口とは異なる大きさを有する場合には、前記下流側フィンユニットとして、前記下流側フィンが前記両フィン軸において一対の前記軸受部材により支持されたものが用いられ、前記中間リテーナの相対向する
一対の壁部の
各内面には、前記各軸受部材の厚みと同等の深さを有し、かつ同壁部の下流端から上流側へ向けて延びて、前記軸受部材に係合し得る凹部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
【0017】
上記の構成によれば、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口とは異なる大きさを有する場合に、下流側フィンユニットが中間リテーナに組付けられる際には、各軸受部材が、各凹部に対しその下流側から上流側に向けて係合される。空調用レジスタでは、同軸受部材の下流側に下流側リテーナが位置し、両軸受部材が下流側リテーナによって隠される。
【0018】
上記空調用レジスタにおいて、前記中間リテーナを用いた組付けは、前記吹出口が、前記上流側リテーナの下流端での前記開口よりも大きい場合に行なわれることが好ましい。
ここで、吹出口が上流側リテーナの下流端での開口よりも小さいと、吹出口では上流側リテーナよりも通風路が狭くなり、通風抵抗が増加し、圧力損失が大きくなる。この点、上記の構成によれば、中間リテーナを用いた組付けは、吹出口が、上流側リテーナの下流端での開口よりも大きい場合に行なわれる。そのため、吹出口では上流側リテーナよりも通風路が広くなり、通風抵抗が減少し、圧力損失が小さくなる。
【発明の効果】
【0019】
上記空調用レジスタによれば、部品の共通化を通じて製造コストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、複数種類の自動車I〜III に装着される空調用レジスタの一実施形態について、
図1〜
図11を参照して説明する。
なお、以下の記載においては、各自動車I〜III の進行方向(前進方向)を前方とし、後進方向を後方とし、高さ方向を上下方向として説明する。また、車幅方向(左右方向)については、各自動車I〜III を後方から見た場合を基準として方向を規定する。
【0022】
[自動車Iに装着される空調用レジスタAについて]
自動車Iの車室内において、前席(運転席及び助手席)の前方にはインストルメントパネルが設けられている。インストルメントパネルの車幅方向についての中央部には、
図1に示す一対の空調用レジスタAが、車幅方向(
図1の上下方向)に並べられた状態で組込まれている。
【0023】
一方(
図1の上方)の空調用レジスタAの主な機能は、空調装置から送られてきて車室内の運転席に向けて吹き出す空調用空気の向きを調整すること、空調用空気の吹き出しを遮断すること等である。他方(
図1の下方)の空調用レジスタAの主な機能は、空調装置から送られてきて車室内の助手席に向けて吹き出す空調用空気の向きを調整すること、空調用空気の吹き出しを遮断すること等である。
【0024】
両空調用レジスタAは、同様の構成を有しており、いずれもケース10、シャットダンパ30、上流側フィンユニット35及び下流側フィンユニット50を備えて構成されている。次に、各空調用レジスタAを構成する各部について説明する。
【0025】
<ケース10>
各ケース10は、空調装置の通風ダクト(図示略)と、インストルメントパネルに設けられた開口(図示略)とを繋ぐためのものであり、両端が開放された四角筒状をなしている。各ケース10の内部空間は、空調用空気の流路(以下「通風路20」という)とされている。
【0026】
各ケース10は、上流側リテーナ11及び下流側リテーナ18に分割されている。各上流側リテーナ11は、各ケース10の上流部を構成する部材であり、各下流側リテーナ18は各ケース10の下流部を構成する部材である。
【0027】
図2に示すように、各上流側リテーナ11の上側の横壁部12において、車幅方向に互いに一定間隔で離間した複数箇所には、それぞれ支持孔13があけられている。また、各上流側リテーナ11の下側の横壁部14には、その横壁部14の下流端から上流側へ向けて延びる凹部16が形成されている。
【0028】
各下流側リテーナ18は、自身の上流側端部において上流側リテーナ11の下流側端部に連結されている。各下流側リテーナ18は、自身の下流端に空調用空気の吹出口19を有している。また、各下流側リテーナ18は、自動車I専用の意匠面21を吹出口19の周りに有している。
【0029】
図4に示すように、運転席側(
図4の右側)の空調用レジスタAの下流側リテーナ18と、助手席側(
図4の左側)の空調用レジスタAの下流側リテーナ18とは繋がっており、一体に形成されている。
【0030】
図1及び
図2に示すように、各下流側リテーナ18の吹出口19は、各上流側リテーナ11の下流端での開口17と同様に矩形状をなしている。また、各吹出口19は、各開口17と同等の大きさを有している。これは、空調用空気の流通方向に直交する面に対し、各吹出口19の投影される面の大きさ(面積)が、各開口17の投影される面の大きさ(面積)と同等であることを意味する。この条件を満たすように、各吹出口19の上下方向の寸法H2は、各開口17の同方向の寸法H1と同等に設定されている。さらに、各吹出口19における車幅方向の寸法W2は、各開口17における同方向の寸法W1と同等に設定されている。
【0031】
各下流側リテーナ18の車幅方向に相対向する一対の縦壁部22には、後述する下流側フィンユニット50における軸受部材54と同等の深さを有し、かつ上流端から下流側へ向けて延びる凹部23がそれぞれ形成されている。
【0032】
<シャットダンパ30>
各シャットダンパ30は、各上流側リテーナ11内で各通風路20を開閉するためのものであり、長方形の板状をなす本体部31と、本体部31の周囲に装着されたシール部32とを備えている。
【0033】
各本体部31の車幅方向についての両端面からは、軸33が同方向についての外方へ突出している。各シャットダンパ30は、両軸33において、各上流側リテーナ11の車幅方向に相対向する縦壁部15に支持されており、開位置と閉位置との間で傾動可能である。各シャットダンパ30は、開位置では、
図2において実線で示すように、各上流側リテーナ11の両横壁部12,14に対し略平行となって、各通風路20を大きく開放する。各シャットダンパ30は、閉位置では、
図2において二点鎖線で示すように、両横壁部12,14に対し傾斜し、各シール部32において各上流側リテーナ11の両横壁部12,14及び両縦壁部15に接触し、各通風路20を閉鎖する。
【0034】
<上流側フィンユニット35>
図2〜
図4に示すように、各上流側フィンユニット35は、複数の上流側フィン、軸受部材39及び連結ロッド42を備えている。複数の上流側フィンは、それぞれ通風路20内で上下方向へ延びる板状体によって構成されている。複数の上流側フィンは、車幅方向には、略等間隔で互いに略平行に離間した状態で配設されている。
【0035】
ここで、複数の上流側フィンを区別するために、車幅方向についての中央部に位置するものを「上流側フィン36」といい、それ以外のものを「上流側フィン37」というものとする。
【0036】
各上流側フィン36,37の上下方向についての両方の端面からは、フィン軸38がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出している。
各軸受部材39は、各上流側リテーナ11よりも若干軟質の材料(合成ゴム、軟質の合成樹脂等)によって、車幅方向に細長い形状に形成されており、上流側フィン36,37の下方に配置されている。各上流側フィン36,37は、下側のフィン軸38において、上記軸受部材39により車幅方向へ傾動可能に支持されている。
【0037】
各上流側フィン36,37において、上側のフィン軸38から上流側へ偏倚した箇所には、連結軸41が上方へ向けて突出している。上流側フィン36,37毎の連結軸41は、通風路20内で車幅方向に延びる長尺状の連結ロッド42によって連結されている。そして、これらの上流側フィン36,37、フィン軸38、連結軸41、連結ロッド42等により、全ての上流側フィン37を上流側フィン36に同期した状態で傾動させる平行リンク機構L1が構成されている。
【0038】
各上流側フィン36の下流側部分には透孔部43が設けられている。各上流側フィン36において、透孔部43よりも下流側部分は、上下方向に延びる伝達軸部44となっている。
【0039】
なお、各透孔部43は、各上流側フィン36が車幅方向へ傾動されたときに、後述するフォーク部58と干渉するのを回避するためのものである。これらの透孔部43及び伝達軸部44は、他の上流側フィン37には設けられていない。
【0040】
上記構成の各上流側フィンユニット35は、各上流側フィン36,37の上側のフィン軸38が、各上流側リテーナ11の上側の横壁部12に設けられた支持孔13に挿通され、かつ軸受部材39が同上流側リテーナ11の下側の横壁部14に設けられた凹部16に係合されることで、各上流側リテーナ11に対し下流側から組付けられている。
【0041】
そして、上記のようにして各上流側リテーナ11内に各シャットダンパ30及び各上流側フィンユニット35が組付けられることにより、複数種類の空調用レジスタA〜Cに共通する各共通ユニット45が構成されている。
【0042】
<下流側フィンユニット50>
図3及び
図5に示すように、各下流側フィンユニット50は、複数の下流側フィン、一対の軸受部材54、連結ロッド56及び操作ノブ57を備えている。複数の下流側フィンは、それぞれ車幅方向へ延びる板状体によって構成されている。複数の下流側フィンは、上下方向には、略等間隔で互いに略平行に離間した状態で配設されている。
【0043】
ここで、複数の下流側フィンを区別するために、上下方向についての中央部に位置するものを「下流側フィン51」といい、それ以外のものを「下流側フィン52」というものとする。
【0044】
各下流側フィン51,52の車幅方向についての両方の端面からは、フィン軸53がそれぞれ同方向についての外方に向けて突出している。
両軸受部材54は、各下流側リテーナ18よりも若干軟質の材料(合成ゴム、軟質の合成樹脂等)によって板状に形成されており、複数の下流側フィン51,52の車幅方向についての両側に配置されている。各下流側フィン51,52は、一対のフィン軸53において、一対の軸受部材54により上下方向へ傾動可能に支持されている。
【0045】
各下流側フィン51,52において、一方のフィン軸53から上流側へ偏倚した箇所からは、連結軸55が同フィン軸53に平行に突出している。下流側フィン51,52毎の連結軸55は、長尺状の連結ロッド56によって連結されている。そして、これらの下流側フィン51,52、フィン軸53、連結軸55、連結ロッド56等により、全ての下流側フィン52を下流側フィン51に同期した状態で傾動させる平行リンク機構L2が構成されている。
【0046】
各操作ノブ57は、各吹出口19からの空調用空気の吹き出し方向を調整する際に乗員によって操作される部材であり、各下流側フィン51上に、車幅方向へのスライド可能に装着されている。各操作ノブ57は、下流側フィン51と一緒に、フィン軸53を支点として上下方向へ傾動可能であり、また、下流側フィン51上をスライドすることで、車幅方向へ変位可能である。
【0047】
各操作ノブ57の上流端には、上流側へ向けて延びる二股状のフォーク部58が設けられている。フォーク部58は、各上流側フィン36の伝達軸部44を車幅方向についての両側から挟み込んでいる。そのため、各操作ノブ57が各下流側フィン51に沿って車幅方向へスライドさせられると、フォーク部58及び伝達軸部44を通じて各上流側フィン36に同方向の力が加えられ、各上流側フィン36が両フィン軸38を支点として車幅方向へ傾動させられる。
【0048】
上記構成の各下流側フィンユニット50は、各軸受部材54が各下流側リテーナ18の車幅方向についての両側の縦壁部22に設けられた凹部23に係合されている。これらの係合により、各下流側フィンユニット50が各下流側リテーナ18に対し上流側から組付けられている。
【0049】
なお、各空調用レジスタAの上述した構成部品のうち、軸受部材39,54を除くものについては、それらの軸受部材39,54よりも硬質の樹脂材料によって形成されている。
【0050】
[自動車IIに装着される空調用レジスタBについて]
次に、
図6〜
図9を参照し、一対の空調用レジスタBについて、上記両空調用レジスタAとの相違点を中心に説明する。
【0051】
図6及び
図7に示すように、各ケース10は、上流側リテーナ11、中間リテーナ24及び下流側リテーナ18に分割されている。各下流側リテーナ18の吹出口19は、各上流側リテーナ11の下流端での開口17と同様に矩形状をなしている。また、各吹出口19は、各開口17よりも大きく形成されている。これは、空調用空気の流通方向に直交する面に対し、各吹出口19の投影される面の大きさ(面積)が、各開口17の投影される面の大きさ(面積)よりも大きいことを意味する。この条件を満たすように、各吹出口19における車幅方向の寸法W2が、各開口17における同方向の寸法W1よりも大きく設定されている。また、各吹出口19における上下方向の寸法H2が、開口17における同方向の寸法H1よりも小さく設定されている。
【0052】
各中間リテーナ24は、各上流側リテーナ11と各下流側リテーナ18との間に介在されている。各中間リテーナ24は、上記開口17と同等の大きさの開口25を自身の上流端に有し、かつ上記吹出口19と同等の大きさの開口26を自身の下流端に有している。より詳しくは、各開口25の車幅方向の寸法W3は、各開口17の同方向の寸法W1と同等に設定され、各開口26の車幅方向の寸法W4は、各吹出口19の同方向の寸法W2と同等に設定されている。また、各開口25の上下方向の寸法H3は、各開口17の同方向の寸法H1と同等に設定され、各開口26の上下方向の寸法H4は、各吹出口19の同方向の寸法H2と同等に設定されている。
【0053】
各中間リテーナ24は、自身の上流側端部において各上流側リテーナ11の下流側端部に連結されている。
図8及び
図9に示すように、各中間リテーナ24の車幅方向(
図8の上下方向、
図9の略左右方向)に相対向する一対の縦壁部27には、各軸受部材54と同等の深さを有し、かつ同縦壁部27の下流端から上流側へ向けて延びる凹部28がそれぞれ形成されている。
【0054】
各下流側リテーナ18は、自身の上流側端部において中間リテーナ24の下流側端部に連結されている。各下流側リテーナ18は、自動車II専用の意匠面29を吹出口19の周りに有している。各下流側リテーナ18の縦壁部22に凹部23は設けられていない。
【0055】
そして、各下流側フィンユニット50における各軸受部材54が、各中間リテーナ24の車幅方向についての両側の縦壁部27に設けられた凹部28に係合されている。これらの係合により、各下流側フィンユニット50が各中間リテーナ24に対し下流側から組付けられている。
【0056】
なお、空調用レジスタBでは、上記空調用レジスタAで用いられたものと同様の一対の共通ユニット45が用いられている。また、空調用レジスタBでは、一対の下流側フィン52のうちの一方(上側の下流側フィン52)が省略されている。また、両空調用レジスタB間には、各シャットダンパ30を傾動させて各通風路20を開閉する際に、乗員によって操作される操作ダイヤル60が空調用レジスタB毎に設けられている(
図6参照)。
【0057】
また、
図6〜
図9において、上記空調用レジスタAと同様の要素には、同一の符号が付されている。
[自動車III に装着される空調用レジスタCについて]
次に、
図10及び
図11を参照し、一対の空調用レジスタCについて、上記両空調用レジスタAとの相違点を中心に説明する。
【0058】
上記各空調用レジスタBと同様、各空調用レジスタCにおけるケース10は、上流側リテーナ11、中間リテーナ24及び下流側リテーナ18に分割されている。
各下流側リテーナ18の吹出口19は、各上流側リテーナ11の下流端での開口17と同様に矩形状をなしている。また、各吹出口19は、各開口17よりも大きく形成されている。この条件を満たすように、各吹出口19における車幅方向の寸法W2は、各開口17における同方向の寸法W1よりも若干大きく設定されている。また、この寸法W1は、上記各空調用レジスタBの吹出口19における同方向の寸法W2よりも小さく設定されている。さらに、各吹出口19における上下方向の寸法H2は、上記開口17における同方向の寸法H1よりも小さく設定されている。
【0059】
各中間リテーナ24は、各上流側リテーナ11と各下流側リテーナ18との間に配置されている。各中間リテーナ24は、上記開口17と同等の大きさの開口25を自身の上流端に有し、かつ上記吹出口19と同等の大きさの開口26を自身の下流端に有している。より詳しくは、各開口25の車幅方向の寸法W3は、各上流側リテーナ11における開口17の同方向の寸法W1と同等に設定され、各開口26の車幅方向の寸法W4は、各下流側リテーナ18の吹出口19の同方向の寸法W2と同等に設定されている。また、各開口25の上下方向の寸法H3は、各上流側リテーナ11における開口17の同方向の寸法H1と同等に設定され、各開口26の上下方向の寸法H4は、各下流側リテーナ18の吹出口19の同方向の寸法H2と同等に設定されている。
【0060】
各中間リテーナ24の車幅方向に相対向する一対の縦壁部27の内面には、各下流側フィンユニット50における各軸受部材54の厚みと同等の深さを有し、かつ同縦壁部27の下流端から上流側へ向けて延びる凹部28がそれぞれ形成されている。
【0061】
各下流側リテーナ18は、自動車III 専用の意匠面34を吹出口19の周りに有している。各下流側リテーナ18の縦壁部22には、凹部23は設けられていない。
そして、各下流側フィンユニット50の各軸受部材54が中間リテーナ24の車幅方向についての両側の縦壁部27に設けられた凹部28に係合されている。これらの係合により、各下流側フィンユニット50が各中間リテーナ24に対し下流側から組付けられている。
【0062】
なお、各空調用レジスタCでは、上記各空調用レジスタA,Bと同様の共通ユニット45が用いられている。また、各空調用レジスタCでは、一対の下流側フィン52のうちの一方(上側の下流側フィン52)が省略されている。また、
図10において両空調用レジスタC間の二点鎖線で示す領域には、両空調用レジスタCとは別の機能部品(例えば、時計等)が配置されている。
【0063】
また、
図10及び
図11において、上記各空調用レジスタAと同様の要素には、同一の符号が付されている。
上記のようにして本実施形態の各空調用レジスタA〜Cが構成されている。次に、各空調用レジスタA〜Cの作用について説明する。
【0064】
上記各空調用レジスタA〜Cでは、いずれもケース10の一部をなす上流側リテーナ11内に、シャットダンパ30及び上流側フィンユニット35が組付けられることによって共通ユニット45が構成されている。この共通ユニット45は、吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17と同等の大きさを有する空調用レジスタAでも、吹出口19が同開口17よりも大きい空調用レジスタB,Cでも、共通して用いられる。そのため、これらの上流側リテーナ11、シャットダンパ30、上流側フィンユニット35については、1種類ずつの金型で成形することが可能である。
【0065】
また、各吹出口19が開口17よりも大きい空調用レジスタB,Cでは、その大きさの違いが、各上流側リテーナ11と各下流側リテーナ18との間に介在された各中間リテーナ24によって吸収される。そのため、各下流側リテーナ18において、各吹出口19及びその周りの意匠面29,34の自由度が制約を受けにくい。
【0066】
ここで、各吹出口19が各上流側リテーナ11の下流端での開口17と同等の大きさを有している場合に、仮に下流側リテーナ18に対し下流側から下流側フィンユニット50が組付けられると、各下流側フィンユニット50における軸受部材54が各下流側リテーナ18の内側に位置し、各空調用レジスタAを下流側から見た場合の見栄えが悪くなる。各下流側フィンユニット50の下流側に、両軸受部材54を隠す部材がないからである。
【0067】
この点、各空調用レジスタAでは、各下流側フィンユニット50の各軸受部材54が、各下流側リテーナ18の各凹部23に対し、その上流側から下流側に向けて係合されることで、各下流側リテーナ18に対し上流側から各下流側フィンユニット50が組付けられる。各下流側リテーナ18の各凹部23は、各軸受部材54の厚みと同等の深さを有している。そのため、各軸受部材54が各凹部23に係合された状態では、同軸受部材54の下流側に下流側リテーナ18が位置し、両軸受部材54が下流側リテーナ18によって隠される。
【0068】
また、各吹出口19が開口17よりも大きい空調用レジスタB,Cでは、各下流側フィンユニット50の各軸受部材54が、各中間リテーナ24の各凹部28に対し、その下流側から上流側へ向けて係合されることで、各中間リテーナ24に対し下流側から各下流側フィンユニット50が組付けられる。各中間リテーナ24の各凹部28は、各軸受部材54の厚みと同等の深さを有している。そのため、各空調用レジスタB,Cでは、同軸受部材54の下流側に下流側リテーナ18が位置し、両軸受部材54が下流側リテーナ18によって隠される。
【0069】
ところで、上記各空調用レジスタA〜Cでは、
図2、
図7及び
図11において二点鎖線で示すように、各シャットダンパ30が閉位置にあるときには、各通風路20が同シャットダンパ30によって閉塞される。各通風路20での空調用空気の流通が遮断され、各吹出口19からの空調用空気の吹き出しが停止される。
【0070】
これに対し、
図2、
図7及び
図11において実線で示すように、各シャットダンパ30が開位置にあるときには、各通風路20が全開となり、空調用空気が各シャットダンパ30の上側と下側とに分かれて流れる。
【0071】
各シャットダンパ30が開位置にあるときに、各操作ノブ57に対し、各下流側フィン51の厚み方向へ向かう力が加えられると、二股状のフォーク部58が各伝達軸部44を挟み込んだ状態で、各下流側フィン51と一緒に同方向へ傾動させられる。この下流側フィン51の傾動は、平行リンク機構L2を介して全ての下流側フィン52に伝達される。その結果、下流側フィン51に連動して、全ての下流側フィン52がフィン軸53を支点として下流側フィン51と同方向へ傾動させられる。このときには、フォーク部58の動きは各伝達軸部44に伝達されず、上流側フィン36は傾動させられない。
【0072】
これに対し、各操作ノブ57が各下流側フィン51上をスライド操作されると、各伝達軸部44がフォーク部58によって押され、各上流側フィン36が両フィン軸38を支点として傾動させられる。各上流側フィン36の傾動は、平行リンク機構L1を介して全ての上流側フィン37に伝達される。その結果、各上流側フィン36に連動して、全ての上流側フィン37が両フィン軸38を支点として各上流側フィン36と同方向へ傾動させられる。
【0073】
そして、上記のように各シャットダンパ30を通過した空調用空気は、各上流側フィン36,37及び各下流側フィン51,52に沿うことで流れ方向を変えられた後、各吹出口19から吹き出す。
【0074】
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)上流側リテーナ11内にシャットダンパ30、及び上流側フィン36,37を含む上流側フィンユニット35を組付けることにより、共通ユニット45を構成している(
図1)。
【0075】
そのため、これらの上流側リテーナ11、シャットダンパ30、上流側フィンユニット35については、1種類ずつの金型で成形することで、使用する金型の数を少なくし、その分、製造コストを低減することができる。
【0076】
(2)下流側フィン51,52を軸受部材54により傾動可能に支持することにより、車種毎の下流側フィンユニット50を構成する(
図3)。吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17よりも大きい空調用レジスタB,Cでは、ケース10の一部をなし、かつ開口17と同等の大きさの開口25を自身の上流端に有し、かつ吹出口19と同等の大きさの開口26を自身の下流端に有する中間リテーナ24を用いる。共通ユニット45に対し、その下流側から、中間リテーナ24、下流側フィンユニット50及び下流側リテーナ18を組付けるようにしている(
図8)。
【0077】
そのため、吹出口19と開口17の大きさの相違を中間リテーナ24によって吸収することができる。その結果、下流側リテーナ18において、吹出口19及びその周りの意匠面29,34の自由度を増すことができる。
【0078】
また、下流側フィンユニット50の軸受部材54を下流側リテーナ18によって隠すことで、空調用レジスタB,Cを下流側から見た場合の見栄えを良好にすることができる。
(3)下流側フィン51,52を軸受部材54により傾動可能に支持することにより、車種毎の下流側フィンユニット50を構成する(
図3)。吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17と同等の大きさを有する空調用レジスタAでは、下流側リテーナ18に対し、その上流側から、下流側フィンユニット50及び共通ユニット45を順に組付けるようにしている(
図3、
図4)。
【0079】
そのため、下流側フィンユニット50の軸受部材54を下流側リテーナ18によって隠すことで、空調用レジスタAを下流側から見た場合の見栄えを良好にすることができる。
(4)下流側フィン51,52を、その車幅方向についての両端面からそれぞれ突出するフィン軸53において、一対の軸受部材54により支持することにより、下流側フィンユニット50を構成している(
図5、
図9)。
【0080】
そのため、吹出口19が開口17と同等の大きさを有する空調用レジスタAでは、下流側フィンユニット50を、両軸受部材54において下流側リテーナ18に上流側から組付けることができる。また、吹出口19が開口17よりも大きい空調用レジスタB,Cでは、下流側フィンユニット50を、両軸受部材54において中間リテーナ24に下流側から組付けることができる。
【0081】
(5)下流側リテーナ18の相対向する縦壁部22の内面に、各軸受部材54の厚みと同等の深さを有し、かつ同縦壁部22の上流端から下流側へ向けて延びて、同軸受部材54に係合し得る凹部23をそれぞれ形成している(
図3)。
【0082】
そのため、吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17と同等の大きさを有する空調用レジスタAでは、各軸受部材54を各凹部23に上流側から係合させることにより、下流側フィンユニット50を下流側リテーナ18に対し上流側から組付けることができる。
【0083】
(6)中間リテーナ24の相対向する縦壁部27の内面に、各軸受部材54の厚みと同等の深さを有し、かつ同縦壁部27の下流端から上流側へ向けて延びて、軸受部材54に係合し得る凹部28をそれぞれ形成している(
図8、
図10)。
【0084】
そのため、吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17よりも大きい空調用レジスタB,Cでは、各軸受部材54を各凹部28に下流側から係合させることにより、下流側フィンユニット50を中間リテーナ24に対し下流側から組付けることができる。
【0085】
(7)ここで、吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17よりも小さいと、吹出口19では上流側リテーナ11よりも通風路20が狭くなり、通風抵抗が増加し、圧力損失が大きくなる。
【0086】
この点、本実施形態では、中間リテーナ24を用いた組付けを、吹出口19が、上流側リテーナ11の下流端での開口17よりも大きい場合に行なうようにしている。
そのため、吹出口19では上流側リテーナ11よりも通風路20を広くし、通風抵抗を減少し、圧力損失を小さくし、空調性能を高めることができる。
【0087】
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
・吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17とは異なる大きさを有する空調用レジスタB,Cでは、中間リテーナ24が使用されて大きさの違いが吸収されるのに対し、吹出口19が開口17と同等の大きさを有する空調用レジスタAでは、中間リテーナ24が使用されない。このことから、空調用レジスタAの方が、空調用レジスタB,Cよりも部品構成がシンプルになり、製造コストが低廉になる。
【0088】
そこで、最も多く製造される空調用レジスタとして空調用レジスタAを設定すると、製造コストを効果的に低減することができる。この場合には、少量製造される空調用レジスタとして上記空調用レジスタB,Cが設定されることとなる。
【0089】
このように、製造コスト上のメリットが最優先される場合には、吹出口19が上流側リテーナ11の下流端での開口17よりも小さく設定されることもあり得る。この場合にも、上記実施形態と同様に、中間リテーナ24が用いられ、共通ユニット45に対し、その下流側から、中間リテーナ24、下流側フィンユニット50及び下流側リテーナ18が組付けられることが望ましい。このようにすると、吹出口19が開口17よりも大きい場合よりも圧力損失が大きくなるものの、それ以外の点では上記実施形態と同様の効果が得られる。
【0090】
・空調用レジスタAにおいて、下流側フィン51,52と、同下流側フィン51,52の一方のフィン軸53を支持する1つの軸受部材54とによって下流側フィンユニット50が構成されてもよい。この場合には、下流側フィン51,52の他方のフィン軸53を支持するために、下流側リテーナ18の縦壁部22に支持孔があけられ、同フィン軸53がこの支持孔に挿通されてもよい。
【0091】
下流側フィンユニット50の下流側リテーナ18への組付けに際しては、下流側フィン51,52の他方のフィン軸53が、下流側リテーナ18の支持孔に挿入されつつ、軸受部材54が、凹部23に対し上流側から下流側に向けて係合される。
【0092】
・空調用レジスタB,Cにおいて、下流側フィン51,52と、同下流側フィン51,52の一方のフィン軸53を支持する1つの軸受部材54とによって下流側フィンユニット50が構成されてもよい。この場合には、下流側フィン51,52の他方のフィン軸53を支持するために、中間リテーナ24の縦壁部27に支持孔があけられ、同フィン軸53がこの支持孔に挿通されてもよい。
【0093】
下流側フィンユニット50の中間リテーナ24への組付けに際しては、下流側フィン51,52の他方のフィン軸53が、中間リテーナ24の支持孔に挿入されつつ、軸受部材54が、凹部28に対し下流側から上流側に向けて係合される。
【0094】
・操作ノブ57の動きを上流側フィン36に伝達するために、フォーク部58に代え、同操作ノブ57にラックギヤが設けられるとともに、伝達軸部44に代え、上流側フィン36にピニオンギヤが設けられ、上記ラックギヤとピニオンギヤとが互いに噛み合わされてもよい。
【0095】
・吹出口19と上流側リテーナ11の下流端での開口17とがともに矩形状をなしている場合、吹出口19が開口17とは異なる大きさを有する状況としては、次のものが挙げられる。
【0096】
(i)吹出口19の車幅方向の寸法W2が開口17の同方向の寸法W1と異なる。
(ii)吹出口19の上下方向の寸法H2が開口17の同方向の寸法H1と異なる。
(iii )上記寸法W2が寸法W1と異なり、かつ寸法H2が寸法H1と異なる。
【0097】
・吹出口19と上流側リテーナ11の下流端での開口17とは、矩形とは異なる形状を有するものであってもよい。
・上記空調用レジスタは、インストルメントパネルの車幅方向についての側部に組込まれる空調用レジスタに適用されてもよい。
【0098】
・空調用レジスタは、上記実施形態とは異なり、吹出口19が縦長となるように配置される空調用レジスタにも適用可能である。この場合、下流側フィン51,52は、上下方向へ延びる板状体からなり、車幅方向に配列される。上流側フィン36,37は車幅方向へ延びる板状体からなり、上下方向に配列される。