【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成22年度 総務省、「グリーンネットワーク基盤技術の研究開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記相互接続制御手段は、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記I/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記ホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、
前記転送処理手段は、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のI/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にし、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にする、
ことを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
少なくとも1の前記接続装置の前記電源制御手段は、前記他の接続装置との相互接続の設定又は解除の完了を待ってから、前記接続装置に接続されている前記電源の電源制御を行う、
ことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータシステム。
前記相互接続制御ステップにおいて、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記I/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、又は、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記ホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、
前記転送処理ステップにおいて、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のI/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にし、又は、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にする、
ことを特徴とする請求項6に記載の電源制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るコンピュータシステムの構成例を示すブロック図である。
図1のコンピュータシステム1は、ホスト装置101、102、I/O装置201、202、203、204、ホスト接続装置301、302、及びI/O接続装置401、402、403、404を備える。ホスト装置101、102はそれぞれ、ホスト接続装置301、302を介してネットワーク2に接続されている。I/O装置201、202、203、204はそれぞれ、I/O接続装置401、402、403、404を介してネットワーク2に接続されている。ホスト装置101及びI/O装置201は、論理グループA3を構成する。ホスト装置102及びI/O装置202、203、204は、論理グループB4を構成する。
【0019】
ホスト接続装置301、302及びI/O接続装置401、402、403、404には、個体識別子及びグループ識別子が設定されている。個体識別子は、ネットワーク2内の各接続装置を示す固有の値である。グループ識別子は、各接続装置が属する論理グループを示す固有の値である。各接続装置が属する論理グループのトポロジは、1のホスト装置を頂点とし、その頂点となるホスト装置に、ネットワーク2を介して、少なくとも1のI/O装置が接続されるツリー状のトポロジである。
【0020】
各接続装置に設定されたグループ識別子を変更することにより、各接続装置が属する論理グループを変更することができる。例えば、コンピュータシステム1の用途や目的に応じて、1の論理グループ内において1のホスト装置に接続されている2以上のI/O装置の内、1のI/O装置のグループ識別子を変更し、他の論理グループ内の1のホスト装置に接続させることが可能となる。すなわち、システム構成の自由な設定及び変更が可能となる。
【0021】
図1の例では、ホスト接続装置301、及びI/O接続装置401に、グループ識別子Aが設定されている。論理グループA3において、ホスト装置101とI/O装置201が、ホスト接続装置301及びI/O接続装置401を介して、1対1で接続される。また、ホスト接続装置302、及びI/O接続装置402、403、404に、グループ識別子Bが設定されている。論理グループB4において、ホスト装置102とI/O装置202、203、204が、ホスト接続装置302及びI/O接続装置402、403、404を介して、1対N(Nは自然数)で接続される。1の論理グループには、さらに多くのI/O装置を属させることが可能である。
【0022】
ネットワーク2は、相互に物理的に離れて存在する各ホスト装置又は各I/O装置を、各接続装置を介して接続するものであり、インターネット、WAN、LANといったネットワークを用いることができる。実施の形態1においては、ネットワーク2にLANを用いた例を示す。
【0023】
ホスト装置101、102は、ホスト電源10を備える。ホスト装置101、102はそれぞれ、CPU装置11、12を備える。各ホスト電源10は、CPU装置11、12に電力を供給する。CPU装置11、12は、1又は2以上のCPU、メモリ及びチップセットから構成される。I/O装置201、202、203、204は、I/O電源20を備える。I/O装置201、202、203、204はそれぞれ、周辺装置21、22、23、24を備える。各I/O電源20は、周辺装置21、22、23、24に電力を供給する。周辺装置21、22、23、24は、例えば、グラフィックカード、サウンドカード、インタフェースカードなどで構成される。
【0024】
ホスト接続装置301、302とI/O接続装置401、402、403、404とは、協動して、ホスト装置101、102及びI/O装置201、202、203、204の相互接続制御と電源制御を行う。以下、実施の形態1に係るコンピュータシステム1内の相互接続制御と電源制御について説明する。各ホスト装置、各ホスト接続装置、各I/O装置及び各I/O接続装置の動作は、それぞれ同様である。これは、後述の説明においても同様である。
【0025】
図2は、実施の形態1に係るホスト接続装置の構成例を示すブロック図である。ホスト接続装置301は、ホスト転送部31、ホスト監視部32、ホスト接続制御部33及びホスト電源制御部34を備える。ホスト転送部31と、CPU装置11の間の、ホスト接続30は、システムバスである。実施の形態1においては、このシステムバスはPCIe(登録商標)規格に準拠している。ホスト接続装置302もホスト接続装置301と同様の構成である。
【0026】
図3は、実施の形態1に係るI/O接続装置の構成例を示すブロック図である。I/O接続装置401は、I/O転送部41、I/O監視部42、I/O接続制御部43及びI/O電源制御部44を備える。I/O転送部41と、周辺装置21の間の、I/O接続40は、ホスト接続30と同様に、システムバスである。I/O接続装置402、403、及び404もI/O接続装置401と同様の構成である。
図2と
図3を用いて、各接続装置が行う相互接続制御及び電源制御について説明する。
【0027】
ホスト転送部31は、ホスト装置101、ネットワーク2及びホスト接続制御部33と接続されている。ホスト転送部31は、ホスト装置101から送られたシステムバス内のパケットを、送り先に転送されるようにLANパケットに変換し、ネットワーク2に送る。また、ネットワーク2から送られたLANパケットをシステムバス内のパケットに変換し、送り先であるホスト装置101に送る。ホスト転送部31は、ホスト接続制御部33から送られたパケットを、必要に応じて送り先に転送されるように変換し、ネットワーク2に送る。また、ネットワーク2から送られたパケットを、必要に応じて変換し、送り先であるホスト接続制御部33に送る。ホスト転送部31は、例えば、接続の確立、フロー制御、送達確認などに用いられる制御パケットを必要に応じて生成し、ホスト装置101又はパケットの送り先に転送されるようにネットワーク2へ送り、またネットワーク2から制御パケットを受け取る。
【0028】
I/O転送部41は、I/O装置201、ネットワーク2及びI/O接続制御部43と接続されている。I/O転送部41は、ホスト転送部31と同様に、パケットの変換と送受信、及び、制御パケットの生成と送受信を行う。
【0029】
ホスト転送部31及びI/O転送部41は、後述する、ホスト接続装置301とI/O接続装置401の間の相互接続の設定が完了すると、仮想システムバスの設定を行う。ホスト転送部31は、ホスト接続装置301が仮想的なスイッチのアップストリームポートとして動作するように設定される。I/O転送部41は、I/O接続装置401が仮想的なスイッチのダウンストリームポートとして動作するように設定される。ホスト接続装置301、I/O接続装置401及びネットワーク2は全体として仮想的なスイッチとして動作し、ホスト装置101とI/O装置201が仮想システムバスによって接続される。
【0030】
ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態を監視する。ホスト装置101の電源状態が変化すると、ホスト接続30の接続状態が変化する。ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する。ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知すると、ホスト監視部32に接続されているホスト接続制御部33に、検知した接続状態の変化を通知する。その通知を受けたホスト接続制御部33は、ホスト転送部31を介して、I/O接続制御部43にホスト接続30の接続状態の変化、及びホスト接続装置301とI/O接続装置401の間の相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。
【0031】
ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43からI/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けると、I/O接続制御部43との相互接続の設定又は解除を行う。ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43とホスト接続制御部33との相互接続の設定又は解除が完了すると、ホスト接続制御部33に接続されているホスト電源制御部34に、I/O接続40の接続状態の変化、及びI/O接続制御部43とホスト接続制御部33の相互接続の設定又は解除の完了の通知を行う。
【0032】
その通知を受けたホスト電源制御部34は、ホスト電源制御部34に接続されているホスト電源10のオンとオフを切り替える。すなわち、I/O装置201の電源状態がオンに変化し、I/O接続装置401とホスト接続装置301との相互接続の設定が完了すると、ホスト電源10をオンにする。I/O装置201の電源状態がオフに変化し、I/O接続装置401とホスト接続装置301との相互接続の解除が完了すると、ホスト電源10をオフにする。
【0033】
I/O監視部42は、I/O接続40の接続状態を監視する。I/O装置201の電源状態が変化すると、I/O接続40の接続状態が変化する。I/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知する。I/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知すると、I/O監視部42に接続されているI/O接続制御部43に、検知した接続状態の変化を通知する。その通知を受けたI/O接続制御部43は、I/O転送部41を介して、ホスト接続制御部33にI/O接続40の接続状態の変化、及びホスト接続装置301とI/O接続装置401との相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。
【0034】
I/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33からホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けると、ホスト接続制御部33との相互接続の設定又は解除を行う。I/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の設定又は解除が完了すると、I/O接続制御部43に接続されているI/O電源制御部44に、ホスト接続30の接続状態の変化、及びホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の設定又は解除の完了の通知を行う。
【0035】
その通知を受けたI/O電源制御部44は、ホスト電源制御部34と同様に、I/O電源制御部44に接続されているI/O電源20のオンとオフを切り替える。
【0036】
コンピュータシステム1内の1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化すると、各接続装置が上述の相互接続制御及び電源制御を行い、同じ論理グループ内で各接続装置を介して電源状態が変化した1のホスト装置又はI/O装置と接続されている、その他の各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態を、連動させて変化させる。各接続装置には、接続されている各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態が変化した場合に、その他の各接続装置を介して接続されているその他の各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態を連動させて変化させること、すなわち電源連動、を許可するか否かの設定をする。各接続装置は、電源連動が許可されている各ホスト装置又は各I/O装置に接続されている各接続装置に、システムバスの接続状態の変化、及びホスト接続装置301とI/O接続装置401の間の相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。その通知を受けた各接続装置は、電源連動が許可されている各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態を、連動させて変化させる。電源連動が許可されていない各ホスト装置又は各I/O装置に接続されている接続装置には、システムバスの接続状態の変化、及びホスト接続装置301とI/O接続装置401との相互接続の設定又は解除の通知は行わない。
【0037】
例えば、I/O装置202、203、204の電源連動を許可するように、ホスト接続装置302が設定される。ホスト装置102の電源状態が変化すると、ホスト接続装置302は、I/O接続装置402、403、404のそれぞれにシステムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。その通知を受けたI/O接続装置402、403、404は、I/O装置202、203、204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替える。
【0038】
また、1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が、その他の1のホスト装置又はI/O装置の電源状態の変化に基づき、変化した場合に、さらにその他の各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態が、連動して変化する。各接続装置には、その他の各接続装置に接続されている各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態が変化した場合に、さらにその他の各ホスト装置又は各I/O装置の電源連動を許可するか否かの設定がなされている。各接続装置は、その他の各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態の変化に基づき、各接続装置に接続されている各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態が変化すると、システムバスの接続状態の変化を検知する。そして、各接続装置は、電源連動が許可されている各ホスト装置又は各I/O装置に接続されている各接続装置に、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。その通知を受けた各接続装置は、接続されている各ホスト装置又は各I/O装置、すなわち、電源連動が許可されている各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態を、連動させて変化させる。電源連動が許可されていない各ホスト装置又は各I/O装置に接続されている接続装置にはシステムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知は行わない。
【0039】
例えば、I/O接続装置402は、ホスト装置102の電源連動を許可するように、ホスト接続装置302は、I/O装置204の電源連動を許可するように、設定されているとする。I/O装置202の電源状態が変化すると、I/O接続装置402は、ホスト接続装置302にシステムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。ホスト接続装置302は、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える。さらに、ホスト接続装置302は、I/O接続装置404にシステムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行い、相互接続の設定又は解除を行う。I/O接続装置404は、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替える。
【0040】
なお、上述の電源連動の許可の設定は、各接続装置に設定するのではなく、コンピュータシステム1内に、電源連動の許可についての情報を保持する記憶部を設けて、各接続装置がその記憶部を参照するよう構成されてもよい。
【0041】
上述のように、1の接続装置が、複数のホスト装置又はI/O装置の電源連動を許可するように設定されている場合には、1の接続装置は、電源連動が許可されている、各ホスト装置又は各I/O装置である各電源連動許可装置に接続された各接続装置と相互接続制御を行う。その相互接続制御の繰り返し方法について説明する。
【0042】
図4は、実施の形態1における電源連動許可装置の電源状態の例を示す図である。各接続装置は、各電源連動許可装置に接続された各接続装置との相互接続が設定されているか解除されているかに基づき、各電源連動許可装置の電源状態を検知する。また、各接続装置は、システムバスの接続状態の変化に基づき、各接続装置に接続された各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態を検知する。各接続装置は、各接続装置に接続された各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態と異なる電源状態である電源連動許可装置が存在する限り、上述の相互接続制御を繰り返す。
【0043】
例えば、
図4の例では、ホスト接続装置302は、I/O装置202、203、204の電源連動を許可するように設定されている。ここで、ホスト装置102の電源状態がオンに変化すると、I/O装置202、203、204の電源状態は全てオフであり、ホスト装置102の電源状態と異なるので、ホスト接続装置301は、まず、1のI/O接続装置、例えば、I/O接続装置402と相互接続制御を行う。そして、ホスト接続装置302とI/O接続装置402との相互接続設定が完了すると、ホスト接続装置302は、I/O装置202の電源状態がオンになったとみなす。さらに、ホスト接続装置301は、ホスト装置102の電源状態と異なるI/O装置203、204に接続されているI/O接続装置403、404と、それぞれ相互接続設定を行う。このようにして、各接続装置は、複数の接続装置との相互接続制御を行う。
【0044】
コンピュータシステム1内の1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化した場合に、各接続装置が
図2及び
図3を用いて説明した相互接続制御及び電源制御を行うことにより、他のホスト装置又はI/O装置の電源状態を連動させて変化させる一連の動作について以下に説明する。
図5は、実施の形態1に係る接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作の一例を示すフローチャートである。ホスト接続装置301、302、及びI/O接続装置401、402、403、404は、いずれも
図5に示すフローチャートに従って、動作する。
【0045】
(ホスト装置とI/O装置が1対1で接続される場合)
論理グループA3において、ホスト接続装置301は、I/O装置201の電源連動を許可するように、設定されているとして、まず、ホスト接続装置301による相互接続制御・電源制御の例について、
図5に従って説明する。ホスト装置101の電源状態が変化すると、ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知し、ホスト接続制御部33に、ホスト接続30の接続状態の変化を検知したことを通知する(ステップS101)。接続状態の変化を検知したので(ステップS102:検知)、ホスト接続装置301は、電源連動許可装置の有無を確認する(ステップS103)。この例では、I/O装置201の電源連動が許可されている(ステップS103:YES)ので、ホスト接続装置301は、I/O接続装置401との相互接続制御を行う(ステップS104)。
【0046】
図6は、実施の形態1に係る接続装置が行う相互接続制御の動作の一例を示すフローチャートである。
図6は、
図5のステップS104の詳細を示す。
図6では、実施の形態1に係る相互接続制御の動作例は相互接続制御Aとして示されている。
図6に従って、ホスト接続装置301による相互接続処理Aについて説明する。ホスト装置101の電源状態がオンに変化すると(ステップS201:オン)、ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43に、ホスト接続30の確立、及び相互接続の設定の通知を行い、I/O接続制御部43との相互接続の設定を行う(ステップS202)。ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の設定が行われると、ホスト転送部31の仮想システムバスの設定が行われる(ステップS203)。
【0047】
ホスト装置101の電源状態がオフに変化すると(ステップS201:オフ)、ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43に、ホスト接続30の解除、及び相互接続の解除の通知を行い、I/O接続制御部43との相互接続の解除を行う(ステップS204)。ホスト接続装置301は、
図6の相互接続装置A、すなわち
図5のステップS104を完了した後、I/O装置201の他に電源連動許可装置が有るか確認する(
図5のステップS103)。論理グループA3の場合は、他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、ホスト接続装置301は、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0048】
次に、ホスト接続装置301からホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けた場合の、I/O接続装置401の動作を説明する。ホスト接続装置301の相互接続制御(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)によって、I/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受ける(
図5のステップS101及びS102:通知受領)。I/O接続制御部43がこの通知を受領すると、I/O接続装置401は、電源制御を行う(
図5のステップS105)。
【0049】
図7は、実施の形態1に係る接続装置が行う電源制御の動作の一例を示すフローチャートである。
図7は、
図5のステップS105の詳細を示す。
図7では、この電源制御の動作例は電源制御Aとして示されている。
図7に従ってI/O接続装置401の電源制御について説明する。I/O接続制御部43は、ホスト装置101の電源状態がオンに変化すると(ステップS301:オン)、ホスト接続制御部33との相互接続の設定を行う(ステップS302)。ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の設定が行われると、I/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(ステップS303)。ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の設定が完了すると、I/O接続制御部43は、I/O電源制御部44に、ホスト接続30の確立、及びホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の設定の完了の通知を行う。その通知を受けたI/O電源制御部44は、I/O装置201が備えるI/O電源20をオンにする(ステップS304)。
【0050】
なお、ステップS303の仮想システムバスの設定は、ステップS304の電源をオンにする処理が完了してから行うように構成してもよい。これは、後述の説明でも同様である。
【0051】
I/O接続制御部43は、ホスト装置101の電源状態がオフに変化すると(ステップS301:オフ)、ホスト接続制御部33との相互接続の解除を行う(ステップS305)。ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の解除が完了すると、I/O接続制御部43は、I/O電源制御部44に、ホスト接続30の解除、及びホスト接続制御部33とI/O接続制御部43との相互接続の解除の完了の通知を行う。その通知を受けたI/O電源制御部44は、I/O装置201が備えるI/O電源20をオフにする(ステップS306)。ステップS304又はS306の実行後、I/O接続装置401は、
図5のステップS105(
図7に示す電源制御A)の完了により、ステップS101に戻る。
【0052】
I/O接続装置401は、ホスト接続装置301からホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、I/O装置201が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。論理グループA3の場合は、ホスト装置101の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、I/O接続装置401は、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0053】
論理グループA3において、I/O接続装置401は、ホスト装置101の電源連動を許可するように、設定されているとする。I/O装置201の電源状態が変化すると、I/O接続装置401は、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト装置101の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置401は、ホスト接続装置301との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。その後、I/O接続装置401は、すでに説明した処理により相互接続制御を終了する。一方、ホスト接続装置301は、ホスト装置101の電源状態が変化した場合と同様に、
図5及び7に示す処理に従って電源制御を行い、ホスト装置101が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。この切り替えにより、ホスト接続装置301は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。論理グループA3の場合は、I/O装置201の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、ホスト接続装置301は、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0054】
なお、各接続装置は、常時、システムバスの接続状態の変化の検知又はシステムバスの接続状態の変化の通知を受領し、
図5に示す相互接続制御・電源制御を繰り返し行う。これは、後述の説明でも同様である。
【0055】
(ホスト装置とI/O装置が1対Nで接続される場合)
論理グループB4において、ホスト接続装置302は、I/O装置202、203、204の電源連動を許可するように、設定されているとする。ホスト装置102の電源状態が変化すると、ホスト接続装置302は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。I/O装置202、203、204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、ホスト接続装置302は、電源連動許可装置の数だけ、
図5のステップS103及びS104を繰り返し行う。なお、複数の接続装置との相互接続制御(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)を並行しておこなってもよい。ホスト接続装置302は、I/O接続装置402、403、404との相互接続制御(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)を完了すると、他に電源連動許可装置が無いので(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0056】
次に、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けたI/O接続装置402、403、404の動作を説明する。I/O接続装置402、403、404が行う相互接続制御・電源制御については、論理グループA3の場合と同様である。I/O接続装置402、403、404は、それぞれ、ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けて(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、I/O装置202、203、204が備えるそれぞれのI/O電源20のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図5において、I/O接続装置402、403、404は、それぞれステップS105(
図7に示す電源制御A)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0057】
I/O接続装置402、403、404は、それぞれ、ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、I/O装置202、203、204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、各I/O接続40の接続状態の変化を検知する(ステップS101及びS102:検知)。I/O接続装置402、403、404は、いずれも、ホスト装置102の他に、電源連動許可装置が無いので(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0058】
なお、論理グループ内に存在するその他の全ての接続装置に通知を行う場合には、ブロードキャストにより通知を行うよう構成してもよい。これは、後述の説明でも同様である。
【0059】
論理グループB4において、I/O接続装置402は、ホスト装置102の電源連動を許可するように、ホスト接続装置302は、I/O装置204の電源連動を許可するように、設定されているとする。I/O接続装置402が行う相互接続制御・電源制御については、論理グループA3の場合と同様である。I/O接続装置402は、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト装置102の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置402は、ホスト接続装置302との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。I/O接続装置402は、
図6の相互接続制御A、すなわち
図5のステップS104を完了した後、ホスト装置102の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0060】
I/O接続装置402からI/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受けたホスト接続装置302の動作について、次に説明する。ホスト接続装置302は、I/O接続装置402から、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図5において、ホスト接続装置302は、ステップS105(
図7に示す電源制御A)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0061】
ホスト接続装置302は、I/O接続装置402からI/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置302は、I/O装置204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図5のステップS104を完了すると、ホスト接続装置302は、ステップS103に戻り、I/O装置202、204の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0062】
ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受けたI/O接続装置404の動作について、次に説明する。I/O接続装置404は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図5において、I/O接続装置404は、ステップS105(
図7に示す電源制御A)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0063】
I/O接続装置404は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(ステップS101及びS102:検知)。I/O接続装置404は、ホスト装置102の他に、電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0064】
なお、このコンピュータシステム1は、I/O接続装置402から、I/O接続装置404に、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知をするように構成されてもよい。これは、後述の説明でも同様である。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態1のコンピュータシステム1によれば、各ホスト装置及び各I/O装置がそれぞれ個別の電源を備え、CPU装置を備える各ホスト装置及び周辺装置を備える各I/O装置が各接続装置を介してネットワーク2上で接続されているコンピュータシステム1の電力消費を抑えることが可能となる。また、一部のホスト装置内のCPU装置、又は一部のI/O装置内の周辺装置に電力が供給されていない不完全なシステム構成でのコンピュータシステム1の稼動を防止することが可能となる。
【0066】
本実施の形態1のコンピュータシステム1は、接続装置間の相互接続の設定又は解除の完了後に、各ホスト装置又は各I/O装置の電源を制御する。例えば、コンピュータシステム1が、起動時に周辺装置と接続できない場合にはエラーとなるCPU装置を備えていても、接続装置間の相互接続の設定が完了してからCPU装置の電源をオンにするよう制御するため、コンピュータシステム1は正常に稼動することができる。
【0067】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るコンピュータシステムの構成は
図1と同様である。実施の形態1と異なり、実施の形態2のコンピュータシステム1では、各接続装置は、接続装置間の相互接続の設定又は解除の完了を待たずに、電源制御を行う。以下、実施の形態2に係るコンピュータシステム1内の相互接続制御と電源制御について説明する。
【0068】
図8は、本発明の実施の形態2に係るホスト接続装置の構成例を示すブロック図である。ホスト接続装置301は、ホスト転送部31、ホスト監視部32、ホスト接続制御部33、及びホスト電源制御部34を備える。
【0069】
図9は、実施の形態2に係るI/O接続装置の構成例を示すブロック図である。I/O接続装置401は、I/O転送部41、I/O監視部42、I/O接続制御部43、及びI/O電源制御部44を備える。
図8と
図9を用いて、各接続装置が行う相互接続制御及び電源制御について説明する。
【0070】
ホスト接続30及びI/O接続40は実施の形態1と同様である。ホスト転送部31の動作は実施の形態1と同様であるが、実施の形態2のホスト転送部31は、さらにホスト監視部32と接続され、ホスト監視部32とパケットの送受信を行う。I/O転送部41もホスト転送部31と同様に、動作は実施の形態1と同様であり、さらにI/O監視部42と接続され、I/O監視部42とパケットの送受信を行う。ホスト電源制御部34及びI/O電源制御部44の動作は実施の形態1と同様であるが、それぞれ、ホスト接続制御部33及びI/O接続制御部43ではなく、ホスト監視部32及びI/O監視部42と接続されている。
【0071】
ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態を監視し、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する。ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知すると、ホスト監視部32に接続されているホスト接続制御部33、及びI/O監視部42に、検知した接続状態の変化を通知する。
【0072】
ホスト監視部32から、ホスト接続30の接続状態の変化を検知した旨の通知を受けたホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43に、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行う。ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う。
【0073】
ホスト監視部32は、ホスト転送部31を介して、I/O監視部42から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受け取ると、ホスト監視部32に接続されているホスト電源制御部34に、I/O接続40の接続状態の変化の通知を行う。
【0074】
その通知を受けたホスト電源制御部34は、ホスト電源制御部34に接続されているホスト電源10のオンとオフを切り替える。なお、ホスト電源制御部34が、ホスト電源10のオンとオフを切り替える際には、I/O接続制御部43とホスト接続制御部33の相互接続の設定又は解除は完了していてもよいし、完了していなくてもよい。
【0075】
I/O監視部42は、I/O接続40の接続状態を監視し、I/O接続40の接続状態の変化を検知する。I/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知すると、I/O監視部42に接続されているI/O接続制御部43、及びI/O転送部41を介してホスト監視部32に、検知した接続状態の変化を通知する。
【0076】
I/O監視部42から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受けたI/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行う。I/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33と相互接続の設定又は解除を行う。
【0077】
I/O監視部42は、ホスト監視部32から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け取ると、I/O監視部42に接続されているI/O電源制御部44に、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を行う。
【0078】
その通知を受けたI/O電源制御部44は、I/O電源制御部44に接続されているI/O電源20のオンとオフを切り替える。なお、I/O電源制御部44が、I/O電源20のオンとオフを切り替える際には、ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43の相互接続の設定又は解除は完了していてもよいし、完了していなくてもよい。
【0079】
実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、各接続装置に、各ホスト装置又は各I/O装置の電源連動の許可の設定をすることができる。
【0080】
コンピュータシステム1内の1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化した場合に、各接続装置が
図8及び
図9を用いて説明した相互接続制御及び電源制御を行うことにより、他のホスト装置又はI/O装置の電源状態を連動させて変化させる一連の動作について以下に説明する。実施の形態2に係る接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作は、
図5に示す動作と同様である。実施の形態1と同様に、各接続装置は、いずれも
図5に示すフローチャートに従って動作する。
【0081】
以下の説明において、
図5に示す各接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作は、実施の形態1と同様であり、
図5のステップS104、S105の処理の詳細が、実施の形態1と異なる。1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化することにより、他のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化する順序は、実施の形態1と同様である。
【0082】
(ホスト装置とI/O装置が1対1で接続される場合)
論理グループA3において、ホスト接続装置301は、I/O装置201の電源連動を許可するように、設定されているとする。ホスト装置101の電源状態が変化すると、ホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知し、ホスト接続制御部33にホスト接続30の接続状態の変化を検知したことを通知する(
図5のステップS101)。ホスト接続装置301は、接続状態の変化を検知したので(
図5のステップS102:検知)、電源連動許可装置の有無を確認し、I/O装置201の電源連動が許可されているので、(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置401との相互接続制御を行う(
図5のステップS104)。
【0083】
図10は、実施の形態2に係る接続装置が行う相互接続制御の動作の一例を示すフローチャートである。
図10は、
図5のステップS104の詳細を示す。
図10では、この相互接続制御の動作例は相互接続制御Bとして示されている。ホスト接続装置301の動作を
図10に従って説明する。ホスト装置101の電源状態がオンに変化すると(ステップS401:オン)、ホスト監視部32は、ホスト転送部31を介して、I/O監視部42に、ホスト接続30の確立を通知する(ステップS402)。ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43に、ホスト接続30の確立、及び相互接続の設定の通知をし、I/O接続制御部43と相互接続の設定を行う(ステップS403)。ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43の相互接続の設定が行われると、ホスト転送部31の仮想システムバスの設定が行われる(ステップS404)。
【0084】
ホスト装置101の電源状態がオフに変化すると(ステップS401:オフ)、ホスト監視部32は、ホスト転送部31を介して、I/O監視部42に、ホスト接続30の解除を通知する(ステップS405)。ホスト接続制御部33は、I/O接続制御部43に、ホスト接続30の解除、及び相互接続の解除の通知をし、I/O接続制御部43と相互接続の解除を行う(ステップS406)。ホスト接続装置301は、
図10の相互接続制御B、すなわち
図5のステップS104が完了した後、ステップS103に戻る。論理グループA3の場合は、I/O装置201の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、ホスト接続装置301は、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0085】
次に、ホスト接続装置301からホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けたI/O接続装置401の動作を、
図5に従って説明する。すでに説明したホスト接続装置301の相互接続制御(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)によって、I/O監視部42は、I/O転送部41を介して、ホスト監視部32から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受ける(
図5のステップS101及びS102:通知受領)。通知受領後、I/O接続装置401は、電源制御を行う(
図5のステップS105)。
【0086】
図11は、実施の形態2に係る接続装置が行う電源制御の動作の一例を示すフローチャートである。
図11は、
図5のステップS105の詳細を示す。
図11では、この電源制御の動作例は電源制御Bとして示されている。
図11に従ってI/O接続装置401の動作について説明する。ホスト装置101の電源状態がオンに変化すると(ステップS501:オン)、I/O監視部42は、I/O電源制御部44に、ホスト接続30の確立を通知する。その通知を受けたI/O電源制御部44は、I/O装置201が備えるI/O電源20をオンにする(ステップS502)。ホスト接続制御部33から、ホスト接続30の確立、及び相互接続の設定の通知を受けた、I/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33と相互接続の設定を行う(ステップS503)。ホスト接続制御部33とI/O接続制御部43の相互接続の設定が行われると、I/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(ステップS504)。
【0087】
ホスト装置101の電源状態がオフに変化すると(ステップS501:オフ)、I/O監視部42は、I/O電源制御部44に、ホスト接続30の解除を通知する。その通知を受けたI/O電源制御部44は、I/O装置201が備えるI/O電源20をオフにする(ステップS505)。ホスト接続制御部33から、ホスト接続30の解除、及び相互接続の解除の通知を受けた、I/O接続制御部43は、ホスト接続制御部33と相互接続の解除を行う(ステップS506)。
図11の電源制御B、すなわち
図5のステップS105の完了後、I/O接続装置401は、
図5のステップS101に戻る。
【0088】
I/O接続装置401は、ホスト接続装置301からホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け、I/O装置201が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。論理グループA3の場合は、ホスト装置101の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、I/O接続装置401は、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0089】
論理グループA3において、I/O接続装置401は、ホスト装置101の電源連動を許可するように、設定されているとする。I/O装置201の電源状態が変化すると、I/O接続装置401は、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト装置101の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置401が、ホスト接続装置301との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。その後、I/O接続装置401は、すでに説明したように相互接続制御・電源制御を終了する。一方、ホスト接続装置301は、ホスト装置101の電源状態が変化した場合と同様に、電源制御を行い、ホスト装置101が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。この切り替えにより、ホスト接続装置301は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。論理グループA3の場合は、I/O装置201の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、ホスト接続装置301は、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0090】
(ホスト装置とI/O装置が1対Nで接続される場合)
論理グループB4において、ホスト接続装置302は、I/O装置202、203、204の電源連動を許可するように、設定されているとする。ホスト装置102の電源状態が変化すると、ホスト接続装置302は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。I/O装置202、203、204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、ホスト接続装置302は、
図5のステップS103〜S104を繰り返し、I/O接続装置402、403、404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図5のステップS104を完了すると、ホスト接続装置302は、ステップS103に戻り、他に電源連動許可装置が無いので(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0091】
次に、ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けたI/O接続装置402、403、404の動作を説明する。I/O接続装置402、403、404が行う相互接続制御・電源制御については、論理グループA3の場合と同様である。I/O接続装置402、403、404は、それぞれ、ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けて(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、I/O装置202、203、204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図5において、I/O接続装置402、403、404は、それぞれステップS105(
図11に示す電源制御B)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0092】
I/O接続装置402、403、404は、ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け、I/O装置202、203、204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、各I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。I/O接続装置402、403、404は、ホスト装置102の他に、電源連動許可装置が無いので(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0093】
論理グループB4において、I/O接続装置402は、ホスト装置102の電源連動を許可するように、また、ホスト接続装置302は、I/O装置204の電源連動を許可するように、設定されているとする。I/O接続装置402が行う相互接続制御・電源制御は、論理グループA3の場合と同様である。I/O接続装置402は、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト装置102の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置402は、ホスト接続装置302との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図5のステップS104を完了すると、I/O接続装置402は、ステップS103に戻り、ホスト装置102の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0094】
次に、I/O接続装置402からI/O接続40の接続状態の変化の通知を受けたホスト接続装置302の動作について説明する。ホスト接続装置302は、I/O接続装置402から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図5において、ホスト接続装置302は、ステップS105(
図11に示す電源制御B)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0095】
ホスト接続装置302は、I/O接続装置402からI/O接続40の接続状態の変化の通知を受け、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置302は、I/O装置204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図5のステップS104の完了後、ホスト接続装置302は、ステップS103に戻り、I/O装置202、204の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0096】
次に、ホスト接続装置302からホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けたI/O接続装置404の動作について説明する。I/O接続装置404は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図5において、I/O接続装置404は、ステップS105(
図11に示す電源制御B)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0097】
I/O接続装置404は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。I/O接続装置404は、ホスト装置102の他に、電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0098】
以上説明したように、本実施の形態2のコンピュータシステム1によれば、各ホスト装置及び各I/O装置がそれぞれ個別の電源を備え、CPU装置を備える各ホスト装置及び周辺装置を備える各I/O装置が各接続装置を介してネットワーク2上で接続されているコンピュータシステム1の電力消費を抑えることが可能となる。また、一部のホスト装置内のCPU装置、又は一部のI/O装置内の周辺装置に電力が供給されていない不完全なシステム構成でのコンピュータシステム1の稼動を防止することが可能となる。
【0099】
さらに本実施の形態2のコンピュータシステム1は、接続装置間の相互接続の設定又は解除の完了を待たずに、電源制御を行うため、実施の形態1よりも速く、コンピュータシステム1内の各ホスト装置又は各I/O装置の電源制御を行うことが可能となる。例えば、コンピュータシステム1が備える周辺装置の一部が、他の周辺装置と比べて、起動に長い時間を要する場合などに、一部の接続装置に、本実施の形態2の接続装置を用いることにより、より速く、コンピュータシステム1全体を稼動させることが可能となる。
【0100】
(実施の形態3)
図12は、本発明の実施の形態3に係るコンピュータシステムの構成例を示すブロック図である。実施の形態3のコンピュータシステム1は、1のホスト装置又はI/O装置が、2以上の論理グループに属する構成である。
図12は、1のI/O装置が、2の論理グループに属する場合を示す。ホスト装置101及びI/O装置201、204は、論理グループC5を構成する。ホスト装置102及びI/O装置201、202、203、204は、論理グループD6を構成する。システム全体において、ホスト装置とI/O装置がM対Nで接続され、各論理グループにおいて、ホスト装置とI/O装置が1対K(K≦N)で接続される。M、N、Kはいずれも自然数である。
【0101】
図12のコンピュータシステム1は、実施の形態1又は2と同様に、ホスト装置101、102、I/O装置201、202、203、204、ホスト接続装置301、302、及びI/O接続装置401、402、403、404を備える。ホスト装置101、102及びI/O装置201、202、203、204の構成は、実施の形態1又は2と同様である。
【0102】
各接続装置に設定される個体識別子、及び各接続装置が属する論理グループのトポロジは、実施の形態1又は2と同様である。実施の形態1又は2と異なるのは、実施の形態3の各接続装置には、複数のグループ識別子を設定することができるという点である。
図12の例では、I/O接続装置401、404に、グループ識別子C及びDが設定されている。実施の形態3のコンピュータシステム1では、例えば、1のI/O装置を2以上のホスト装置と接続させることが可能となる。すなわち、システム構成の自由な設定、変更、及び、ホスト装置又はI/O装置の資源の効率的運用が可能となる。
【0103】
図12の例において、グループ識別子C、Dが設定されたI/O接続装置401を用いて、複数のグループ識別子が設定された接続装置の各部の動作について説明する。
図13は、実施の形態3に係るI/O接続装置の構成例を示すブロック図である。I/O接続装置401は、2のI/O転送部41、I/O監視部42、2のI/O接続制御部43、I/O電源制御部44、I/O接続振分部45及びI/O振分部46を備える。I/O振分部46と周辺装置21の間の、I/O接続40は、システムバスである。I/O接続装置404も同様の構成を有する。
【0104】
I/O転送部41とI/O接続制御部43は、同数存在し、1のI/O転送部41と1のI/O接続制御部43からなる組み合わせに対し、それぞれグループ識別子が予め設定されている。I/O接続装置401は、グループ識別子Cが設定されたI/O転送部41及びI/O接続制御部43と、グループ識別子Dが設定されたI/O転送部41及びI/O接続制御部43を備える。すなわち、I/O接続装置401には、グループ識別子C、Dが設定されていることになり、I/O装置201は、I/O接続装置401及びホスト接続装置301、302を介して、ホスト装置101、102と接続する。
【0105】
図13の例では、I/O接続装置401は、2のI/O転送部41及び2のI/O接続制御部43を備えるが、I/O接続装置401が属する論理グループの数に応じて、任意の数のI/O転送部41及びI/O接続制御部43を備えることが可能である。I/O接続装置401が、1のグループ識別子が設定されたI/O転送部41及びI/O接続制御部43の組み合わせのみを備え、他のグループ識別子が設定されたI/O転送部41及びI/O接続制御部43の組み合わせを備えない場合には、I/O接続装置401は1の論理グループにのみ属し、実施の形態1のI/O接続装置401と同様の動作をする。なお、I/O接続装置402及びI/O接続装置403は1の論理グループにのみ属するように、I/O転送部41及びI/O接続制御部43を設定する。
【0106】
I/O電源制御部44の動作は実施の形態1と同様であり、I/O電源制御部44は、複数の(図示された例では2の)I/O接続制御部43に接続されている。
【0107】
I/O接続振分部45は、ネットワーク2から送られたパケットを、各パケットに設定されたグループ識別子に基づき、各I/O転送部41に振り分ける。例えば、I/O接続振分部45は、論理グループC5に存在するホスト接続装置301からネットワーク2を経由して送られたパケットを、I/O接続装置401のグループ識別子Cが設定されたI/O転送部41に送る。I/O接続振分部45は、I/O接続装置401の各I/O転送部41から送られたパケットをネットワーク2に送る。また、例えば、複数のホスト装置から同時にリクエストが送られるという競合が発生した場合にはリクエストの受信に関する調停を行う。
【0108】
I/O振分部46は、I/O装置201から送られたパケットを、各パケットに設定されたグループ識別子に基づき、各I/O転送部41に振り分ける。例えば、I/O振分部46は、パケットの送り先が、ホスト接続装置302であれば、I/O接続装置401のグループ識別子Dが設定されたI/O転送部41に送る。I/O振分部46は、I/O接続装置401の各I/O転送部41から送られたパケットをI/O装置201に送る。I/O振分部46は、また、例えば、I/O接続装置401内の、グループ識別子の異なる複数のI/O転送部41から同時にリクエストが送られるという競合が発生した場合にはリクエストの送信に関する調停を行う。
【0109】
I/O転送部41について、パケットの変換及び制御パケットの生成は、実施の形態1と同様である。パケットの送受信及び制御パケットの送受信については、実施の形態1と異なり、実施の形態3のI/O転送部41は、パケットをI/O接続振分部45又はI/O振分部46に送る。
【0110】
I/O接続装置401が行う相互接続制御及び電源制御について、実施の形態1と異なる部分について説明する。I/O転送部41の仮想システムバスの設定は、論理グループごとに行う。例えば、ホスト接続装置301とI/O接続装置401の間の相互接続の設定が完了すると、グループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる。
【0111】
また、電源連動を許可されたホスト装置が有るため、I/O接続装置401が相互接続制御を行う場合には、そのホスト装置が属する論理グループのグループ識別子が設定されたI/O接続制御部43が、同じ論理グループに属するホスト接続装置のホスト接続制御部33に、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行う。例えば、I/O接続装置401が、ホスト装置102の電源連動を許可するように設定されている場合には、グループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43が、同じグループ識別子Dが設定されたホスト接続装置302のホスト接続制御部33に、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行う。
【0112】
I/O接続装置401が、ホスト接続装置から、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けると、そのホスト接続装置が属する論理グループのグループ識別子が設定されたI/O接続制御部43が、当該ホスト接続装置のホスト接続制御部33から、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、当該ホスト接続制御部33と相互接続の設定又は解除を行う。
【0113】
そのホスト接続装置が属する論理グループのグループ識別子が設定されたI/O接続制御部43は、当該ホスト接続装置のホスト接続制御部33と当該I/O接続制御部43の相互接続の設定又は解除が完了すると、当該I/O接続制御部43に接続されているI/O電源制御部44に、システムバスの接続状態の変化、及び当該ホスト接続制御部33と当該I/O接続制御部43の相互接続の設定又は解除の完了の通知を行う。
【0114】
例えば、I/O接続装置401が、ホスト接続装置302から上述の通知を受けると、I/O接続装置401内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置302のホスト接続制御部33と相互接続制御の設定又は解除を行う。グループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43は、当該ホスト接続制御部33とグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43の相互接続の設定又は解除が完了すると、グループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43は、I/O電源制御部44に、ホスト接続30の接続状態の変化、及び当該ホスト接続制御部33とグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43の間の相互接続の設定又は解除の完了の通知を行う。
【0115】
また、ホスト接続装置301も、I/O接続装置401と同様に。2以上のホスト転送部31及び2以上のホスト接続制御部33を備える構成にしてもよい。これにより、ホスト接続装置301は、2以上の論理グループに属することが可能となる。
図12に示す例では、ホスト接続装置301、302では、それぞれが1の論理グループにのみ属するように、それぞれのホスト転送部31及びホスト接続制御部33のグループ識別子が設定される。
【0116】
実施の形態3においても、実施の形態1又は2と同様に、各接続装置に、各ホスト装置又は各I/O装置の電源連動の許可の設定をすることができる。
【0117】
コンピュータシステム1内の1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化した場合に、各接続装置が
図13を用いて説明した相互接続制御及び電源制御を行うことにより、他のホスト装置又はI/O装置の電源状態を連動させて変化させる一連の動作について、以下に説明する。実施の形態3に係る接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作は、
図5に示す動作と同様である。実施の形態1又は2と同様に、各接続装置は、いずれも
図5に示すフローチャートに従って動作する。また、実施の形態3に係る接続装置が行う相互接続制御の動作は、
図6に示す相互接続制御Aと同様である。実施の形態3に係る接続装置が行う電源制御の動作は、
図7に示す電源制御Aと同様である。
【0118】
以下の説明において、
図5に示す各接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作、
図6に示す各接続装置が行う相互接続制御の動作、及び
図7に示す各接続装置が行う電源制御の動作は、実施の形態1と同様であり、各接続装置が複数の論理グループに属する場合には、同じ論理グループに対応するI/O転送部41とI/O接続制御部43、及び同じ論理グループに対応するホスト転送部31とホスト接続制御部33が処理を行う。
【0119】
論理グループC5において、ホスト接続装置301は、I/O装置204の電源連動を許可するように設定され、I/O接続装置404は、ホスト装置102の電源連動を許可するように設定され、ホスト接続装置302は、I/O装置202の電源連動を許可するように設定されているとする。この場合、ホスト装置101の電源状態が変化すると、I/O装置204、ホスト装置102、I/O装置202の電源状態が順に変化する。
【0120】
ホスト装置101の電源状態が変化すると、ホスト接続装置301は、そのホスト接続30の接続状態の変化を検知し(
図5のステップS101及びS102:検知)、I/O装置204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図6に示す相互接続制御Aにおいて、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33は、グループ識別子Cが設定されたI/O接続装置のI/O接続制御部43に、ホスト接続装置301のホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図6のステップS202又はS204)。ステップS203は、実施の形態1の各接続装置が行う
図6のステップS203と同様である。
図6の相互接続制御A、すなわち
図5のステップS104を完了すると、ホスト接続装置301は、ステップS103に戻り、I/O装置204の他に電源連動対象装置が無いので(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0121】
次に、ホスト接続装置301からホスト接続装置301のホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けたI/O接続装置404の動作を説明する。I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図7の電源制御Aにおいて、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33と相互接続の設定又は解除を行う(
図7のステップS302又はS305)。当該ホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43の相互接続の設定が行われると、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図7のステップS303)。
【0122】
ホスト接続装置301のホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43の相互接続の設定又は解除が完了すると、当該I/O接続制御部43は、そこに接続されているI/O電源制御部44に、ホスト接続30の接続状態の変化、及び当該ホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43との相互接続の設定又は解除の完了の通知をする。その通知を受けた当該I/O電源制御部44は、I/O装置204が備えるI/O電源20の電源のオンとオフを切り替える(
図7のステップS304又はS306)。I/O接続装置404は、電源制御(
図7の電源制御A、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0123】
I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。
図5のステップS101の接続状態変化検知において、I/O接続装置404のI/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知し、I/O接続装置404内の、上述の処理が行われた論理グループと異なる論理グループのグループ識別子、すなわちグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43に、検知したI/O接続40の接続状態の変化を通知する。
【0124】
I/O接続装置404では、ホスト装置101の他に、ホスト装置102の電源連動が許可されているため(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404は、ホスト接続装置302との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図6の相互接続制御Aにおいて、I/O接続装置404のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43は、ホスト接続装置302のホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図6のステップS202又はS204)。I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43とホスト接続装置302のホスト接続制御部33の相互接続の設定が行われると、グループ識別子Dが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図6のステップS203)。I/O接続装置404は、
図6の相互接続制御A、すなわち
図5のステップS104を完了すると、
図5のステップS103に戻り、ホスト装置101、102の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0125】
次に、I/O接続装置402からI/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けたホスト接続装置302の動作を説明する。ホスト接続装置302は、I/O接続装置402から、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図7の電源制御Aにおいて、ホスト接続装置302のホスト接続制御部33は、I/O接続装置402内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う(
図7のステップS302又はS305)。
図7のステップS303、S304,S306は、実施の形態1の各接続装置が行う
図7のステップS303、S304、S306と同様である。ホスト接続装置302は、
図7の電源制御A、すなわち
図5のステップS105を完了すると、ステップS101に戻る。
【0126】
ホスト接続装置302は、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続装置302のホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置302は、I/O装置202の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、実施の形態1と同様に、I/O接続装置402との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図5において、ホスト接続装置302は、I/O装置202、204の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0127】
次に、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けたI/O接続装置402の動作について説明する。I/O接続装置402は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図5において、I/O接続装置402は、電源制御(
図5のステップS105)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0128】
I/O接続装置402は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、I/O装置202が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(ステップS101及びS102:検知)。I/O接続装置402は、ホスト装置102の他に、電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0129】
なお、コンピュータシステム1は、全ての接続制御部間の相互接続の設定が完了した後に、各転送部の仮想システムバスの設定を行うように構成してもよい。これは、後述の説明でも同様である。
【0130】
論理グループC5において、I/O接続装置401は、ホスト装置101の電源連動を許可するように設定され、ホスト接続装置301は、I/O装置204の電源連動を許可するように設定され、I/O接続装置404は、ホスト装置102の電源連動を許可するように設定されているとする。すなわち、I/O装置201の電源状態が変化すると、ホスト装置101、I/O装置204、ホスト装置102の電源状態が順に変化する。
【0131】
I/O装置201の電源状態が変化すると、I/O接続装置401は、I/O接続40の接続状態の変化を検知し(
図5のステップS101及びS102:検知)、ホスト装置101の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、ホスト接続装置301との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図6の相互接続制御Aにおいて、I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図6のステップS202又はS204)。I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43とホスト接続装置301のホスト接続制御部33の相互接続の設定が行われると、I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図6のステップS203)。I/O接続装置401は、
図6に示す相互接続制御A、すなわち
図5のステップS104を完了するとステップS103に戻り、ホスト装置101の他に電源連動対象装置が無いので(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0132】
次に、I/O接続装置401から、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けた、ホスト接続装置301の動作を説明する。ホスト接続装置301は、I/O接続装置401から、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置101が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図7の電源制御Aにおいて、当該ホスト接続制御部33は、I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う(
図7のステップS302又はS305)。
図7のステップS303、S304、S306は、実施の形態1の各接続装置が行う
図7のステップS303、S304、S306と同様である。ホスト接続装置301は、電源制御(
図7の電源制御A、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0133】
ホスト接続装置301は、I/O接続装置401からI/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、ホスト装置101が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置301は、I/O装置204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図6の相互接続制御Aにおいて、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33は、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43に、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図6のステップS202又はS204)。
図6のステップS203は、実施の形態1の各接続装置が行う
図6のステップS203と同様である。
図7の電源制御A、すなわち
図5のステップS105を完了すると、ホスト接続装置302は、ステップS103に戻り、I/O装置201、204の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0134】
次に、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けた、I/O接続装置404の動作を説明する。I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101
及びS102:通知受領)、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図7の電源制御Aにおいて、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43は、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33と相互接続の設定又は解除を行う(
図7のステップS302又はS305)。ホスト接続装置301のホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43との相互接続の設定が行われると、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図7のステップS303)。
【0135】
ホスト接続装置301のホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43との相互接続の設定又は解除が完了すると、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43は、これに接続されたI/O電源制御部44に、ホスト接続装置301のホスト接続30の接続状態の変化、及び当該ホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43との相互接続の設定又は解除の完了の通知をする。その通知を受けたI/O電源制御部44は、I/O装置204が備えるI/O電源20の電源のオンとオフを切り替える(
図7のステップS304又はS306)。I/O接続装置404は、電源制御(
図7の電源制御A、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0136】
I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。
図5のステップS101の接続状態変化検知において、I/O接続装置404のI/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知し、I/O接続装置404内の、上述の処理が行われた論理グループと異なる論理グループのグループ識別子、すなわちグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43に、検知したI/O接続40の接続状態の変化を通知する。
【0137】
I/O接続装置404では、ホスト装置101の他にホスト装置102の電源連動が許可されているため(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404は、ホスト接続装置302と相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図6に示す相互接続制御A)。
図6の相互接続制御Aにおいて、I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43は、ホスト接続装置302のホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図6のステップS202又はS204)。I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43とホスト接続装置302とのホスト接続制御部33の相互接続の設定が行われると、グループ識別子Dが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図6のステップS203)。
図6の相互接続制御A、すなわち
図5のステップS104の完了後、I/O接続装置404は、
図5のステップS103に戻り、ホスト装置101、102の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0138】
次に、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けた、ホスト接続装置302の動作を説明する。ホスト接続装置302は、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図7に示す電源制御A)。
図7の電源制御Aにおいて、ホスト接続装置302のホスト接続制御部33は、I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う(
図7のステップS302又はS305)。
図7のステップS303、S304、S306は、実施の形態1の各接続装置が行う
図7のステップS303、S304、S306と同様である。ホスト接続装置302は、電源制御(
図7の電源制御A、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0139】
ホスト接続装置302は、I/O接続装置404からI/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(ステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置302は、I/O装置204の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0140】
以上説明したように、本実施の形態3のコンピュータシステム1によれば、各ホスト装置及び各I/O装置がそれぞれ個別の電源を備え、CPU装置を備える各ホスト装置及び周辺装置を備える各I/O装置が各接続装置を介してネットワーク2上で接続されているコンピュータシステム1の電力消費を抑えることが可能となる。また、一部のホスト装置内のCPU装置、又は一部のI/O装置内の周辺装置に電力が供給されていない不完全なシステム構成でのコンピュータシステム1の稼動を防止することが可能となる。
【0141】
さらに、本実施の形態3のコンピュータシステム1においては、1のI/O装置が2以上のホスト装置と接続し、又は1のホスト装置が2以上のI/O装置と接続することが可能となる。そのため、実施の形態1又は2に比べて、システム構成のより自由な設定、変更、及び、ホスト装置又はI/O装置の資源の効率的運用が可能となる。
【0142】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係るコンピュータシステムの構成は
図12と同様であり、実施の形態4のコンピュータシステム1は、実施の形態3と同様に、1のホスト装置又はI/O装置が、2以上の論理グループに属する構成である。
【0143】
図12の例において、グループ識別子C、Dが設定されたI/O接続装置401を用いて、複数のグループ識別子が設定された接続装置の各部の動作について説明する。
図14は、本発明の実施の形態4に係るI/O接続装置の構成例を示すブロック図である。I/O接続装置401は、2のI/O転送部41、I/O監視部42、2のI/O接続制御部43、I/O電源制御部44、I/O接続振分部45及びI/O振分部46を備える。
【0144】
I/O接続40、I/O接続振分部45及びI/O振分部46の構成及び動作は実施の形態3と同様である。I/O転送部41の動作は、実施の形態3と同様であるが、実施の形態4のI/O転送部41は、さらにI/O監視部42と接続され、I/O監視部42とパケットの送受信を行う。I/O電源制御部44の動作は実施の形態3と同様であるが、I/O接続制御部43ではなく、I/O監視部42と接続されている。I/O転送部41、I/O監視部42、I/O接続制御部43、及びI/O電源制御部44の相互の接続関係は実施の形態2と同様である。I/O接続装置404も同様の構成を有する。
【0145】
I/O接続装置401が行う相互接続制御及び電源制御について、実施の形態3と異なる部分について説明する。I/O転送部41の仮想システムバスの設定は、論理グループごとに行う。
【0146】
また、電源連動を許可されたホスト装置が有るため、I/O接続装置401が相互接続制御を行う場合には、実施の形態3と同様に、そのホスト装置が属する論理グループのグループ識別子が設定されたI/O接続制御部43が、当該ホスト装置に接続されたホスト接続制御部33に、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を行う。
【0147】
I/O接続装置401が、当該ホスト接続装置から、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受けると、実施の形態3と同様に、I/O接続装置401内の、そのホスト接続装置が属する論理グループのグループ識別子が設定されたI/O接続制御部43が、当該ホスト接続制御部33から、システムバスの接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知を受け、そのホスト接続制御部33と相互接続の設定又は解除を行う。
【0148】
実施の形態3と同様に、I/O接続装置402、403では、それぞれが1の論理グループにのみ属するように、それぞれのI/O転送部41及びI/O接続制御部43のグループ識別子が設定される。実施の形態3において説明した通り、ホスト接続装置301も、I/O接続装置401と同様の構成にしてよい。実施の形態4においては、ホスト接続装置301、302では、それぞれが1の論理グループにのみ属するように、それぞれのホスト転送部31及びホスト接続制御部33のグループ識別子が設定される。
【0149】
実施の形態4においても、実施の形態1、2又は3と同様に、各接続装置に、各ホスト装置又は各I/O装置の電源連動の許可の設定をすることができる。
【0150】
以下に、コンピュータシステム1内の1のホスト装置又はI/O装置の電源状態が変化した場合に、各接続装置が
図14を用いて説明した相互接続制御及び電源制御を行うことにより、他のホスト装置又はI/O装置の電源状態を連動させて変化させる一連の動作について説明する。実施の形態4に係る接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作は、
図5に示す動作と同様である。実施の形態1、2又は3と同様に、各接続装置は、いずれも
図5に示すフローチャートに従って動作する。実施の形態4に係る接続装置が行う相互接続制御の動作は、
図10に示す相互接続制御Bと同様である。実施の形態4に係る接続装置が行う電源制御の動作は、
図11に示す電源制御Bと同様である。
【0151】
以下の説明において、
図5に示す各接続装置が行う相互接続制御・電源制御の動作、
図6に示す各接続装置が行う相互接続制御Aの動作、及び
図7に示す各接続装置が行う電源制御Aの動作は、実施の形態2と同様であり、各接続装置が複数の論理グループに属する場合には、該当するI/O接続装置内の、同じ論理グループに対応するI/O転送部41、及びI/O接続制御部43が処理を行う。1のホスト装置又はI/O装置の電源状態の変化により、各ホスト装置又は各I/O装置の電源状態が変化する順序については、実施の形態3と同様である。
【0152】
実施の形態3と同様に、論理グループC5において、ホスト接続装置301は、I/O装置204の電源連動を許可するように設定され、I/O接続装置404は、ホスト装置102の電源連動を許可するように設定され、ホスト接続装置302は、I/O装置202の電源連動を許可するように設定されているとする。
【0153】
ホスト装置101の電源状態が変化すると、ホスト接続装置301は、ホスト接続装置301のホスト接続30の接続状態の変化を検知し(
図5のステップS101及びS102:検知)、I/O装置204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図10の相互接続制御Bにおいて、ステップS402、S405は、実施の形態2の各接続装置が行う
図10のステップS402、S405と同様である。ホスト接続装置301のホスト接続制御部33は、I/O接続装置404内の、グループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43に、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図10のステップS403又はS406)。
図10のステップS404は、実施の形態2の各接続装置が行う
図10のステップS404と同様である。
図10の相互接続制御B、すなわち
図5のステップS104を完了すると、ホスト接続装置301は、ステップS103に戻り、I/O装置204の他に電源連動対象装置が無いので(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0154】
次に、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けたI/O接続装置404の動作を説明する。I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図11の電源制御Bにおいて、ステップS502及びS505は、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS502及びS505とそれぞれ同様である。I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33と相互接続の設定又は解除を行う(
図11のステップS503又はS506)。当該ホスト接続制御部33とI/O接続装置404内の、グループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43との相互接続の設定が行われると、I/O接続装置404内の、グループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図11のステップS504)。I/O接続装置404は、電源制御(
図11の電源制御B、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0155】
I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ステップS101の接続状態変化検知において、I/O接続装置404のI/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知し、I/O接続装置404内の、上述の処理が行われた論理グループと異なる論理グループのグループ識別子、すなわちグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43に、検知したI/O接続40の接続状態の変化を通知する。
【0156】
I/O接続装置404では、ホスト装置101の他にホスト装置102の電源連動が許可されているため(
図5のステップS103:YES)、I/O接続装置404は、ホスト接続装置302との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図10の相互接続制御Bにおいて、ステップS402、S405は、実施の形態2の各接続装置が行う
図10のステップS402、S405と同様である。I/O接続装置404内の、グループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43が、同じくグループ識別子Dが設定されたホスト接続装置302のホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図10のステップS403又はS406)。I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43とホスト接続装置302のホスト接続制御部33との相互接続の設定が行われると、I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図10のステップS404)。
図10の相互接続制御B、すなわち
図5のステップS104を完了すると、I/O接続装置404は、ステップS103に戻り、ホスト装置101及び102の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0157】
次に、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受けた、ホスト接続装置302の動作を説明する。ホスト接続装置302は、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図11の電源制御Bにおいて、ステップS502及びS505は、それぞれ、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS502及びS505と同様である。ホスト接続装置302のホスト接続制御部33は、I/O接続装置404内の、グループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う(
図11のステップS503又はS506)。
図11のステップS504は、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS504と同様である。ホスト接続装置302は、電源制御(
図11の電源制御B、すなわち、
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0158】
ホスト接続装置302は、I/O接続装置404からI/O接続40の接続状態の変化の通知を受け、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置302では、I/O装置202の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、ホスト接続装置302は、I/O接続装置402との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図5のステップS104を完了すると、ホスト接続装置302は、
図5のステップS103に戻り、I/O装置202及び204の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0159】
次に、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けた、I/O接続装置402の動作を説明する。I/O接続装置402は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、実施の形態2と同様に、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち、
図11に示す電源制御B)。I/O接続装置402は、電源制御(
図5のステップS105、すなわち、
図11に示す電源制御B)を完了すると、ステップS101に戻る。
【0160】
I/O接続装置402は、ホスト接続装置302から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け、I/O装置202が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。I/O接続装置402は、ホスト装置102の他に、電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0161】
論理グループC5において、実施の形態3と同様に、I/O接続装置401は、ホスト装置101の電源連動を許可するように設定され、ホスト接続装置301は、I/O装置204の電源連動を許可するように設定され、I/O接続装置404は、ホスト装置102の電源連動を許可するように設定されているとする。
【0162】
I/O装置201の電源状態が変化するとI/O接続装置401は、I/O接続40の接続状態の変化を検知し(
図5のステップS101及びS102:検知)、ホスト装置101の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、ホスト接続装置301との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図10の相互接続制御Bにおいて、ステップS402及びS405は、それぞれ、実施の形態2の各接続装置が行う
図10のステップS402及びS405と同様である。I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図10のステップS403又はS406)。I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43とホスト接続制御部33の相互接続の設定が行われると、I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図10のステップS404)。
図10の相互接続制御B、すなわち
図5のステップS104を完了した後、I/O接続装置401は、
図5のステップS103に戻り、ホスト装置101の他に電源連動対象装置が無いので(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0163】
次に、I/O接続装置401から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受けた、ホスト接続装置301の動作を説明する。ホスト接続装置301は、I/O接続装置401から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置101が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図11の電源制御Bにおいて、ステップS502及びS505は、それぞれ、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS502及びS505と同様である。ホスト接続装置301のホスト接続制御部33は、I/O接続装置401内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う(
図11のステップS503又はS506)。
図11のステップS504は、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS504と同様である。ホスト接続装置301は、電源制御(
図11の電源制御B、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0164】
ホスト接続装置301は、I/O接続装置401からI/O接続40の接続状態の変化の通知を受け、ホスト装置101が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続装置301のホスト監視部32は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置301では、I/O装置204の電源連動が許可されているので(
図5のステップS103:YES)、ホスト接続装置301は、I/O接続装置404との相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図10の相互接続制御Bにおいて、ステップS402及びS405は、それぞれ、実施の形態2の各接続装置が行う
図10のステップS402及びS405と同様である。ホスト接続装置301のホスト接続制御部33は、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43に、ホスト接続30の接続状態の変化及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図10のステップS403又はS406)。
図10のステップS404は、実施の形態2の各接続装置が行う
図10のステップS404と同様である。
図10の相互接続制御B、すなわち
図5のステップS104を完了した後、ホスト接続装置301は、ステップS103に戻り、I/O装置202、204の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0165】
ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受けた、I/O接続装置404の動作を、次に説明する。I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行う(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図11の電源制御Bにおいて、ステップS502及びS505は、それぞれ、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS502及びS505と同様である。I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置301のホスト接続制御部33との相互接続の設定又は解除を行う(
図11のステップS503又はS506)。当該ホスト接続制御部33とI/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O接続制御部43との相互接続の設定が行われると、I/O接続装置404内のグループ識別子Cが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図11のステップS504)。I/O接続装置404は、電源制御(
図11の電源制御B、すなわち
図5のステップS105)を完了した後、ステップS101に戻る。
【0166】
I/O接続装置404は、ホスト接続装置301から、ホスト接続30の接続状態の変化の通知を受け、I/O装置204が備えるI/O電源20のオンとオフを切り替えているので、I/O接続40の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。
図5のステップS101の接続状態変化検知において、I/O装置204のI/O監視部42は、I/O接続40の接続状態の変化を検知し、I/O装置204内の上述の処理が行われた論理グループと異なる論理グループのグループ識別子、すなわちグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43に、検知したI/O接続40の接続状態の変化を通知する。
【0167】
I/O接続装置404は、ホスト装置101の他に、ホスト装置102の電源連動が許可されているため(ステップS103:YES)、ホスト接続装置302と相互接続制御を行う(
図5のステップS104、すなわち
図10に示す相互接続制御B)。
図10の相互接続制御Bにおいて、I/O接続装置404のI/O監視部42は、ホスト接続装置302のホスト監視部32に、ホスト接続30の接続状態の変化の通知をする(
図10のステップS402又はS405)。また、I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43が、ホスト接続装置302のホスト接続制御部33に、I/O接続40の接続状態の変化、及び相互接続の設定又は解除の通知をし、相互接続の設定又は解除を行う(
図10のステップS403又はS406)。I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43とホスト接続装置302のホスト接続制御部33との相互接続の設定が行われると、I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O転送部41の仮想システムバスの設定が行われる(
図10のステップS404)。
図10の相互接続制御A、すなわち
図5のステップS104を完了した後、I/O接続装置404は、ステップS103に戻り、ホスト装置101及び102の他に電源連動許可装置が無いため(ステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0168】
次に、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受けた、ホスト接続装置302の動作を説明する。ホスト接続装置302は、I/O接続装置404から、I/O接続40の接続状態の変化の通知を受け(
図5のステップS101及びS102:通知受領)、電源制御を行い、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替える(
図5のステップS105、すなわち
図11に示す電源制御B)。
図11の電源制御Bにおいて、ステップS502及びS505は、それぞれ、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS502及びS505と同様である。ホスト接続装置302のホスト接続制御部33は、I/O接続装置404内のグループ識別子Dが設定されたI/O接続制御部43と相互接続の設定又は解除を行う(
図11のステップS503又はS506)。
図11のステップS504は、実施の形態2の各接続装置が行う
図11のステップS504と同様である。ホスト接続装置302は、電源制御(
図11の電源制御B、すなわち
図5のステップS105)を完了すると、
図5のステップS101に戻る。
【0169】
ホスト接続装置302は、I/O接続装置404からI/O接続40の接続状態の変化の通知を受け、ホスト装置102が備えるホスト電源10のオンとオフを切り替えているので、ホスト接続装置302は、ホスト接続30の接続状態の変化を検知する(
図5のステップS101及びS102:検知)。ホスト接続装置302は、I/O装置204の他に電源連動許可装置が無いため(
図5のステップS103:NO)、相互接続制御・電源制御を終了する。
【0170】
以上説明したように、本実施の形態4のコンピュータシステム1によれば、各ホスト装置及び各I/O装置がそれぞれ個別の電源を備え、CPU装置を備える各ホスト装置及び周辺装置を備える各I/O装置が各接続装置を介してネットワーク2上で接続されているコンピュータシステム1の電力消費を抑えることが可能となる。また、一部のホスト装置内のCPU装置、又は一部のI/O装置内の周辺装置に電力が供給されていない不完全なシステム構成でのコンピュータシステム1の稼動を防止することが可能となる。
【0171】
さらに、本実施の形態4のコンピュータシステム1においては、1のI/O装置が2以上のホスト装置と接続し、又は1のホスト装置が2以上のI/O装置と接続することが可能となる。そのため、実施の形態1又は2に比べて、システム構成のより自由な設定、変更、及び、ホスト装置又はI/O装置の資源の効率的運用が可能となる。
【0172】
さらに本実施の形態4のコンピュータシステム1は、接続装置間の相互接続の設定又は解除の完了を待たずに、電源制御を行うため、実施の形態3よりも速く、コンピュータシステム1内の各ホスト装置又は各I/O装置の電源制御を行うことが可能となる。例えば、コンピュータシステム1が備える周辺装置の一部が、他の周辺装置と比べて、起動に長い時間を要する場合などに、一部の接続装置に、本実施の形態2の接続装置を用いることにより、より速く、コンピュータシステム1全体を稼動させることが可能となる。
【0173】
本発明の実施の形態は上述の実施の形態に限られず、上述の実施の形態のうち複数の形態を任意に組み合わせたもので構成してもよい。
【0174】
ネットワーク規格は、Ethernet(登録商標)以外の規格でもよい。ホスト接続30及びI/O接続40の接続規格は、PCIe(登録商標)以外の規格でもよい。また、2以上のホスト装置が1の論理グループに属するように構成してもよい。例えば、オンライン系とスタンバイ系を備えるコンピュータシステムなどがそのような構成に該当する。
【0175】
図15は、本発明の実施の形態に係る接続装置の物理的な構成例を示すブロック図である。各接続装置は、
図15に示すように、制御部51、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55、入出力部56、及び送受信部57を備える。主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55、入出力部56及び送受信部57はいずれも内部バス50を介して制御部51に接続されている。
【0176】
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)などから構成され、外部記憶部53に記憶されている制御プログラム58に従って、各接続装置が行う相互接続制御及び電源制御を実行する。
【0177】
主記憶部52はRAM(Random-Access Memory)などから構成され、外部記憶部53に記憶されている制御プログラム58をロードし、制御部51の作業領域として用いられる。
【0178】
外部記憶部53は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリから構成され、上述の処理を制御部51に行わせるための制御プログラム58を予め記憶し、また、制御部51の指示に従って、この制御プログラム58が記憶するデータを制御部51に供給し、制御部51から供給されたデータを記憶する。
【0179】
操作部54はスイッチ、タッチパネルなどのポインティングデバイスなどと、ポインティングデバイスなどを内部バス50に接続するインタフェース装置から構成されている。操作部54を介して、接続装置内に保持している電源制御テーブルの設定及び変更などを受けつける。
【0180】
表示部55は、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ、スピーカ、及びLEDランプなどから構成され、例えば、各接続装置内に設定されている電源連動を許可する各ホスト装置又は各I/O装置を表示する。
【0181】
入出力部56は、シリアルインタフェース又はパラレルインタフェースから構成されている。入出力部56に各ホスト装置又は各I/O装置、及び電源が接続される。
【0182】
送受信部57は、無線送受信機、無線モデム又は網終端装置、及びそれらと接続するシリアルインタフェース又はLAN(Local Area Network)インタフェースから構成されている。
【0183】
各接続装置内に存在する、転送処理部、リンク監視部、相互接続制御部、電源制御部、接続振分部、振分部の処理は、制御部51が、主記憶部52、外部記憶部53、操作部54、表示部55、入出力部56、送受信部57などを資源として用いて、制御プログラム58を実行することによって実行される。
【0184】
その他、前記のハードウェア構成やフローチャートは一例であり、任意に変更及び修正が可能である。
【0185】
制御部51、主記憶部52、外部記憶部53、内部バス50などから構成される制御処理を行う中心となる部分は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。前記の処理を実行する各接続装置は、たとえば、前記の動作を実行するための制御プログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなど)に格納して配布し、前記制御プログラムをコンピュータにインストールすることにより、構成されてもよい。また、インターネットなどの通信ネットワーク上のサーバ装置が有する記憶装置に前記制御プログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロードなどすることで各接続装置が構成されてもよい。
【0186】
また、各接続装置の機能を、OS(オペレーティングシステム)とアプリケーションプログラムの分担、又はOSとアプリケーションプログラムとの協働により実現する場合などには、アプリケーションプログラム部分のみが、コンピュータが読み取り可能な記録媒体や記憶装置に格納されてもよい。
【0187】
また、搬送波に制御プログラムを重畳し、通信ネットワークを介して各接続装置に配信することにより、各接続装置を構成することも可能である。たとえば、通信ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に前記制御プログラムを掲示し、ネットワークを介して前記制御プログラムが各接続装置に配信されてもよい。そして、各接続装置は、この制御プログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、前記の処理を実行できるように構成されてもよい。
【0188】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0189】
(付記1)
CPU装置及び個別の電源を備えるホスト装置、又は周辺装置及び個別の電源を備えるI/O装置、にシステムバスによって接続し、前記ホスト装置、又は前記I/O装置をネットワークに接続する接続装置であって、
前記ホスト装置又は前記I/O装置に接続される前記システムバスの接続状態の変化を検知する接続状態監視手段と、
前記接続状態監視手段において検知した前記システムバスの接続状態の変化を、前記ネットワークに接続する予め定められた他の前記接続装置に通知する接続状態通知手段と、
前記接続状態監視手段において検知した前記システムバスの接続状態の変化に基づいて、予め定められた前記他の接続装置と、相互接続の設定又は解除を行う相互接続制御手段と、
前記相互接続制御手段において相互接続の設定をした前記他の接続装置との間を仮想システムバスとして、前記ホスト装置又は前記I/O装置に接続される前記システムバス内のデータを、前記ネットワークを経由して転送する、仮想システムバス転送を可能にする転送処理手段と、
前記他の接続装置から前記システムバスの接続状態の変化の通知を受けた場合に、接続されている前記ホスト装置又は前記I/O装置が備える前記電源のオン又はオフの状態を切り替える電源制御手段と、
を備えることを特徴とする接続装置。
【0190】
(付記2)
前記相互接続制御手段は、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記I/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記ホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、
前記転送処理手段は、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のI/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にし、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にする、
ことを特徴とする付記1に記載の接続装置。
【0191】
(付記3)
前記電源制御手段は、前記他の接続装置との相互接続の設定又は解除の完了を待ってから、前記接続装置に接続されている前記電源の電源制御を行う、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の接続装置。
【0192】
(付記4)
少なくとも1の前記ホスト装置と、
少なくとも1の前記I/O装置と、
前記ホスト装置及び前記I/O装置のそれぞれにシステムバスによって接続し、前記ホスト装置及び前記I/O装置のそれぞれをネットワークに接続する、付記1又は2に記載の、2以上の前記接続装置と、
を備えることを特徴とするコンピュータシステム。
【0193】
(付記5)
少なくとも1の前記接続装置の前記電源制御手段は、前記他の接続装置との相互接続の設定又は解除の完了を待ってから、前記接続装置に接続されている前記電源の電源制御を行う、
ことを特徴とする付記4に記載のコンピュータシステム。
【0194】
(付記6)
CPU装置及び個別の電源を備えるホスト装置、又は、周辺装置及び個別の電源を備えるI/O装置、にシステムバスによって接続し、前記ホスト装置又は前記I/O装置をネットワークに接続する接続装置が行う電源制御方法であって、
前記ホスト装置又は前記I/O装置に接続される前記システムバスの接続状態の変化を検知する接続状態監視ステップと、
前記接続状態監視ステップにおいて検知した前記システムバスの接続状態の変化を、前記ネットワークに接続する予め定められた他の前記接続装置に通知する接続状態通知ステップと、
前記接続状態監視ステップにおいて検知した前記システムバスの接続状態の変化に基づいて、予め定められた前記他の接続装置と、相互接続の設定又は解除を行う相互接続制御ステップと、
前記相互接続制御ステップにおいて相互接続の設定をした前記他の接続装置との間を仮想システムバスとして、前記ホスト装置又は前記I/O装置に接続される前記システムバス内のデータを、前記ネットワークを経由して転送する、仮想システムバス転送を可能にする転送処理ステップと、
前記他の接続装置から前記システムバスの接続状態の変化の通知を受けた場合に、接続されている前記ホスト装置又は前記I/O装置が備える前記電源のオン又はオフの状態を切り替える電源制御ステップと、
を備えることを特徴とする電源制御方法。
【0195】
(付記7)
前記相互接続制御ステップにおいて、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記I/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、又は、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記ホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、
前記転送処理ステップにおいて、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のI/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にし、又は、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にする、
ことを特徴とする付記6に記載の電源制御方法。
【0196】
(付記8)
前記電源制御ステップにおいて、前記他の接続装置との相互接続の設定又は解除の完了を待ってから、前記接続装置に接続されている前記電源の電源制御を行う、
ことを特徴とする付記6又は7に記載の電源制御方法。
【0197】
(付記9)
CPU装置及び個別の電源を備えるホスト装置、又は、周辺装置及び個別の電源を備えるI/O装置、にシステムバスによって接続し、前記ホスト装置又は前記I/O装置をネットワークに接続する接続装置に、
前記ホスト装置又は前記I/O装置に接続される前記システムバスの接続状態の変化を検知する接続状態監視ステップと、
前記接続状態監視ステップにおいて検知した前記システムバスの接続状態の変化を、前記ネットワークに接続する予め定められた他の前記接続装置に通知する接続状態通知ステップと、
前記接続状態監視ステップにおいて検知した前記システムバスの接続状態の変化に基づいて、予め定められた前記他の接続装置と、相互接続の設定又は解除を行う相互接続制御ステップと、
前記相互接続制御ステップにおいて相互接続の設定をした前記他の接続装置との間を仮想システムバスとして、前記ホスト装置又は前記I/O装置に接続される前記システムバス内のデータを、前記ネットワークを経由して転送する、仮想システムバス転送を可能にする転送処理ステップと、
前記他の接続装置から前記システムバスの接続状態の変化の通知を受けた場合に、接続されている前記ホスト装置又は前記I/O装置が備える前記電源のオン又はオフの状態を切り替える電源制御ステップと、
を実行させる電源制御プログラムを、コンピュータが読み取り可能に記録したことを特徴とする電源制御プログラムの記録媒体。
【0198】
(付記10)
前記相互接続制御ステップにおいて、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記I/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、又は、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、少なくとも1の前記ホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定又は解除をし、
前記転送処理ステップにおいて、前記接続装置が前記ホスト装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のI/O装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にし、又は、前記接続装置が前記I/O装置に接続されている場合には、前記少なくとも1のホスト装置に接続されている前記接続装置と、相互接続の設定を行い、仮想システムバス転送を可能にする、
ことを特徴とする付記9に記載の電源制御プログラムの記録媒体。
【0199】
(付記11)
前記電源制御ステップにおいて、前記他の接続装置との相互接続の設定又は解除の完了を待ってから、前記接続装置に接続されている前記電源の電源制御を行う、
ことを特徴とする付記9又は10に記載の電源制御プログラムの記録媒体。
【0200】
本願は、2011年6月8日に出願された日本国特許出願第2011−128685号を基礎として優先権を主張するものであり、本明細書中に、日本国特許出願第2011−128685号の明細書、特許請求の範囲、及び図面全体を参照として取り込むものとする。