特許第6048708号(P6048708)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パナソニックIPマネジメント株式会社の特許一覧
<>
  • 特許6048708-電子機器 図000002
  • 特許6048708-電子機器 図000003
  • 特許6048708-電子機器 図000004
  • 特許6048708-電子機器 図000005
  • 特許6048708-電子機器 図000006
  • 特許6048708-電子機器 図000007
  • 特許6048708-電子機器 図000008
  • 特許6048708-電子機器 図000009
  • 特許6048708-電子機器 図000010
  • 特許6048708-電子機器 図000011
  • 特許6048708-電子機器 図000012
  • 特許6048708-電子機器 図000013
  • 特許6048708-電子機器 図000014
  • 特許6048708-電子機器 図000015
  • 特許6048708-電子機器 図000016
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6048708
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/02 20060101AFI20161212BHJP
   H04M 1/21 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   H04M1/02 C
   H04M1/21 K
【請求項の数】5
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-248949(P2015-248949)
(22)【出願日】2015年12月21日
【審査請求日】2016年7月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 健之
(72)【発明者】
【氏名】青山 真也
(72)【発明者】
【氏名】東井 達也
【審査官】 藤江 大望
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−036941(JP,A)
【文献】 特開2006−340114(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/008311(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02−1/23
H05K 5/00−5/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、当該本体に対し着脱可能な追加モジュールを含む電子機器であって、
前記本体の主面には電池を収納する開口部が形成され、
前記主面から略垂直に起立する垂直面が前記開口部近くに形成され、当該垂直面に凹部が形成されるとともに、当該凹部の内部に第1の端子が形成され、
前記垂直面の前記第1の端子と接続する前記追加モジュールの接続面に第2の端子が形成され、
前記追加モジュールが前記本体に取り付けられた状態において、前記第2の端子が前記凹部の内部に位置し、かつ前記第1の端子に接続し、前記電池が収納された状態で、前記開口部を前記追加モジュールが覆い、当該追加モジュールの係合部が前記筐体の一部および前記電池の周縁の一部の双方に係合し、
前記係合部は、追加モジュールの周縁から当該追加モジュールの内側方向に突出した係合突条であり、
前記筐体の一部が、当該筐体の周縁に形成された筐体凹部であり、
前記電池の周縁の一部が、当該電池の周縁から外側方向に突出した突出片を構成し、
前記開口部に前記電池を収納した状態で、前記筐体凹部の一面と前記突出片の一面とが隣接して連続面を形成し、
前記筐体に前記追加モジュールが取り付けられた状態で、前記係合突条が前記連続面に係合する、
電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記接続面における前記第2の端子の周囲に変形可能な防水部材が設けられ、
前記追加モジュールが前記本体に取り付けられた状態において、前記防水部材が前記凹
部の内部に位置する、
電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記防水部材が、O−リング形状のガスケットである、
電子機器。
【請求項4】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記第1の端子および前記第2の端子が櫛歯型電極である、
電子機器。
【請求項5】
請求項1に記載の電子機器であって、前記垂直面の内部に、厚みを有する部品を配置し
た、
電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、用途に応じて様々な追加モジュールを追加させることが可能な電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型の電子機器等に追加モジュールを追加させ機能アップを図ることが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1は、携帯電話本体に追加モジュール被係止部を介して着脱自在に係止し、本体側追加モジュール機能コネクタと追加モジュール機能コネクタとを電気的に接続する追加モジュールを実現させた携帯電話装置であり、追加モジュールを装着して一体化し、追加モジュールの機能を付加する場合の携帯性を向上することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−36941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された構成では、追加モジュールを単に追加モジュール被係止部である2本のガイドレールで本体と接続しているだけであり、接続後の衝撃等で容易に外れてしまい、また防水性も考慮されていないという課題がある。
【0006】
本開示は、追加モジュールの着脱容易性を維持しながら、追加モジュールの装着後の係合を強化した電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の電子機器は、本体と、当該本体に対し着脱可能な追加モジュールを含む電子機器であって、前記本体の主面には電池を収納する開口部が形成され、前記主面から略垂直に起立する垂直面が前記開口部近くに形成され、当該垂直面に凹部が形成されるとともに、当該凹部の内部に第1の端子が形成され、前記垂直面の前記第1の端子と接続する前記追加モジュールの接続面に第2の端子が形成され、前記追加モジュールが前記本体に取り付けられた状態において、前記第2の端子が前記凹部の内部に位置し、かつ前記第1の端子に接続し、前記電池が収納された状態で、前記開口部を前記追加モジュールが覆う。
【0008】
また、本開示の電子機器は、筐体と、当該筐体に収納された電池と、前記筐体に対し取り付け可能であって、前記電池を直接カバーする内側電池蓋と、前記筐体に対し取り付け可能であって、前記電池をカバーした状態の前記内側電池蓋をカバーする追加モジュールと、を備える電子機器であって、前記内側電池蓋が前記電池を直接カバーし、かつ前記筐体に前記追加モジュールが取り付けられた状態において、当該追加モジュールの係合部が前記筐体の一部および前記内側電池蓋の一部の双方に係合する。
【0009】
また、本開示の電子機器は、筐体と、当該筐体に収納された電池と、前記筐体に対し取り付け可能であって、前記電池をカバーする追加モジュールと、を備える電子機器であって、前記筐体の一部が、当該筐体に形成された筐体凹部であり、前記電池の周縁の一部が、外側方向に突出した突出片を構成し、前記追加モジュールの裏面には、前記追加モジュールの厚み方向に突出した係合突条が設けられ、前記電池を前記筐体に収納した状態において、前記突出片が前記筐体凹部の内部に収納され、前記筐体に前記追加モジュールが取り付けられた状態において、前記係合突条が前記筐体凹部の一面と前記突出片の一面との間に挟まれた状態で係合する。
【0010】
また、本開示の電子機器は、筐体と、当該筐体に収納された電池と、前記筐体に対し相対的に開閉可能に取り付けられるとともに、閉じ状態で前記電池をカバーする電池蓋と、を備える電子機器であって、前記電池蓋は、前記筐体に設けられた二つの案内溝の各々に対し、回転かつ移動可能に係合する二つのヒンジ軸と、前記二つのヒンジ軸の間に設けられ、前記閉じ状態において、前記筐体の一部と密着する突状部と、を有し、前記電池蓋のヒンジ軸は、前記閉じ状態から開き状態に遷移する過程において、および前記開き状態から前記閉じ状態に遷移する過程において、回転しながら前記案内溝の壁に摺動しつつ、当該案内溝の内部を移動する。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、垂直面で追加モジュールと本体との電気的接続が行われ、所定の限られた面積に接続個所を限定することが可能となり、本体の長手方向に沿って追加モジュールをスライド接続可能とすることができる。また、第2の端子が凹部内部に位置し第1の端子と接続するため、耐衝撃性が強い等、追加モジュールを本体に強固に取り付けることが可能となる。そして、容易かつ確実に追加モジュールを搭載できる電子機器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本開示の一実施形態に係る電子機器の正面斜視図。
図2】第1の実施形態に係る電子機器の背面分解斜視図。
図3】第1の実施形態に係る追加モジュールの背面図。
図4】第1の実施形態に係る電子機器の内側電池蓋の組み付け手順を示し、(a)は、組み付け開始時の斜視図、(b)は、組み付け中間時の斜視図、(c)は、組み付け完了時の斜視図。
図5】(a)は、図4(a)のA−A断面図、(b)は、(a)のD部拡大図。
図6】(a)は、図4(a)のB−B断面図、(b)は、(a)のE部拡大図
図7】(a)は、図4(b)のA−A断面図、(b)は、図7(a)のF部拡大図、(c)は、図4(b)のB−B断面図、(d)は、図7(c)のG部拡大図。
図8】(a)は、図4(c)のA−A断面図、(b)は、図8(a)のH部拡大図、(c)は、図4(c)のB−B断面図、(d)は、図8(c)のI部拡大図。
図9】第1の実施形態に係る電子機器の追加モジュールの組み付け手順を示し、(a)は、組み付け開始時の斜視図、(b)は、組み付け中間時の斜視図、(c)は、組み付け完了時の斜視図。
図10】(a)は、図9(a)の各断面、(b)は、図9(b)の各断面、(c)は、図9(c)の各断面であり、(a)〜(c)において(1)A−A断面図、(2)B−B断面図、(3)C−C断面図。
図11】第2の実施形態に係る電子機器の背面分解斜視図。
図12】第2の実施形態に係る電子機器の組み付けにおける背面斜視図。
図13】第2の実施形態に係り、(a)は、本体の第1の端子部分の拡大図、(b)は、追加モジュールの第2端子部分の拡大図。
図14図12のA−A断面図。
図15】他の実施形態に係る電子機器の背面分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る電子機器を具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
【0014】
以下、本開示を実施するための好適な本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本開示の一実施形態に係る電子機器の正面斜視図、図2は第1の実施形態の背面分解斜視図、図3は、追加モジュールの背面斜視図であり、図1図3を用いて電子機器の第1の実施形態の一例を詳述する。
【0016】
電子機器1は、例えばスマートフォン等の携帯電話、タブレット等の携帯端末、デジタルカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ、無線機等、であり、個人用、業務用を含み、本体10と、本体10に着脱自在の内側電池蓋30と追加モジュール50とを備える。
【0017】
本体10は、主として樹脂からなり略直方体の筐体11と、筐体11の正面側には、液晶パネルや有機ELパネル等のディスプレイからなる表示部12が収納され、筐体11の背面側には電池13が収納されている。筐体11の背面側の平坦面を主面14とし、主面14に形成された開口部15に電池13が収納され、主面14から略垂直に起立する垂直面16が開口部15の近傍に形成され、垂直面16の頂部から筐体11の先端部に向かって傾斜する傾斜面17が形成されている。
【0018】
垂直面16と傾斜面17とで形成される空間内には、厚みを有する部品18、例えばカメラ18a、フラッシュ18b、バーコードリーダーを備えるバーコードモジュール18c等が収納されている。また、垂直面16には凹部19が形成され、凹部19の内部に各端子素子が横方向に並列に配置される櫛歯型電極である第1の端子20が形成されている。
【0019】
筐体11の主面14側の筐体11の周縁には複数の筐体凹部21が形成されている。本実施形態では、垂直面16と対応する筐体の長手方向の端面側には、左右にそれぞれ略同形状の第1の筐体凹部21aと第2の筐体凹部21bが形成され、略中央部に第1のおよび第2の筐体凹部21a、21bと形状が異なる第3の筐体凹部21cが形成されている。更に、筐体11の両側には、第4の筐体凹部21dが複数形成され、第4の筐体凹部21dは、窪み部21d1と上部が筐体11の一部で覆われた空洞部21d2が設けられている。
【0020】
垂直面16近傍の筐体11には、左右の略側部に断面略円弧状の案内溝22がそれぞれ設けられ、略中央部に凸部23が設けられている。また。垂直面16の凹部19の両側にはそれぞれ挿入孔24が形成されている。
【0021】
内側電池蓋30は、筐体11に対して相対的に開閉可能に取り付けられ、閉じ状態で電池13を直接カバーする樹脂成形品等から成る略長方形状の電池蓋であり、一端の両側に一対の断面略円形状のヒンジ軸31が設けられている。そして、二つのヒンジ軸31の間であって、当該一端の略中央部に突状部32が設けられている。また、他端と両側の周縁には複数の突出片33が突出して設けられている。他端の両側には、断面が略逆T字状の第1のおよび第2の突出片33a、33bが設けられ、他端の略中央部には断面略コ字状の第3の突出片33cが設けられ、両側には複数の断面略L字状の第4の突出片33dが設けられている。
【0022】
追加モジュール50は、筐体11に対して取り付け可能であり、電池13をカバーした状態の内側電池蓋30をカバーし、第1の実施形態では外側電池蓋である。追加モジュール50は、樹脂等の成形品から成り略直方形状をなし、平坦面51と平坦面51から起立する起立面52とを有する。起立面52の先端には、前方に突出する複数の挿入片53が形成され、背面側には複数の係合部54が形成されている。係合部54は、追加モジュール50の周縁から追加モジュール50の内側方向に突出した複数の第1の係合突条54aと、端面側近傍から追加モジュール50の厚み方向に突出し、二股形状の一対の第2の係合突条54bと、一対の第2の係合突条54bを結んだ略直線上をスライド可能な第3の係合突条54cとを有している。
【0023】
図4は、本体と内側電池蓋の組み付け手順の説明図、図5から図8図4のA−A断面図およびB−B断面図である。図4図8を用いて、内側電池蓋の組み付けを詳述する。
【0024】
まず、内側電池蓋30の二つのヒンジ軸31を筐体11に設けられた二つの案内溝22に係合する(図4(a)、図5参照)。組み付け開始時は、ヒンジ軸31の周縁が案内溝22の壁22aの開口近傍に接した状態にあるため内側電池蓋30は、本体10に対して垂直よりやや垂直面16側に寄りかかった状態で、本体10の上方向に起立している。内側電池蓋30が開き状態である位置関係において、筐体11の開口部15が全体に広がった状態と成り、電池13の交換が容易となる。
【0025】
次に、内側電池蓋30のヒンジ軸31の他端側を押すと、ヒンジ軸31を中心にヒンジ軸31の周縁が案内溝22の壁22aに摺動しつつ、案内溝22の内部方向に移動する(図4(b)、図7(a)、(b)参照)。当該組み付け過程において、内側電池蓋30が、内側電池蓋30の突状部32の一面が、筐体11の凸部23の一面と当接し始める(図7(c)、(d)参照)。
【0026】
そして、内側電池蓋30が閉め状態である組み付け完了時に、ヒンジ軸31の周縁は案内溝22の壁22aに周接し、内側電池蓋30の各突出片33はそれぞれ筐体11の各筐体凹部21の内部に収納される(図4(c)、図8(a)、(b)参照)。内側電池蓋30が閉め状態において、突状部32の一面が凸部23に密着するため、内側電池蓋30は、電池13を完全にカバーし、筐体11の開口部15に密着静止する(図8(c)、(d)参照)。内側電池蓋30の閉め状態において、内側電池蓋30の周縁であって、電池13の側に面した面に設けられ、O−リング形状のガスケットからなる防水部材35により、筐体11の開口部15の防水が図れる。
【0027】
上述したように、内側電池蓋30のヒンジ軸31は、閉じ状態から開き状態に遷移する過程、および開き状態から閉じ状態に遷移する過程において、回転しながら案内溝22の壁22aに摺動しつつ、案内溝22の内部を移動する。当該案内溝22の内部を移動することにより、ヒンジ軸31は、閉じ状態から開き状態に遷移する過程、および開き状態から閉じ状態に遷移する過程において、回転しながらヒンジ軸31の回転軸方向に垂直な方向に移動することが可能となる。当該垂直な方向とは、具体的には筐体11の厚み方向(Z方向)と筐体11の長手方向(Y方向)である(図4(c)の矢印方向参照)。
【0028】
筐体11の案内溝22内部において内側電池蓋30のヒンジ軸31が回動するため、電池13の交換において内側電池蓋30を筐体11から取り外す必要が無い。また、ヒンジ軸31の回転において、ヒンジ軸31の回転方向に垂直な方向に内側電池蓋30が移動するため、内側電池蓋30が十分に開くことを可能とし、取り外す部品を少なくして使い勝手を向上させている。
【0029】
図9は、本体と追加モジュールの組み立て手順の説明図、図10図9のA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図である。図9および図10を用いて、追加モジュールの組み付けを詳述する。特に、図10を用いて筐体凹部21と係合部54の関係を説明するが、一例として、A−A断面、B−B断面では第4の筐体凹部21dと第1の係合突条54aとの関係、C−C断面では、第2の筐体凹部21bと第2の係合突条54bとの関係を述べる。
【0030】
追加モジュール50は、本体10に対してやや後方からスライドさせながら取り付ける。追加モジュール50の各係合部54を筐体11の各筐体凹部21上に位置づける(図9(a)、図10(a)参照)。特に、第4の筐体凹部21dにおいては、窪み部21d1に内側電池蓋30の第4の突出片33dが収納されており、当該収納状態において第4の突出片33dの上面と空洞部21d2の底面とで連続面X−Xが形成されている(図10(a)(1)参照)。即ち、内側電池蓋30が電池13をカバーした状態において、筐体凹部21の一面(特に空洞部21d2の底面)と突出片33の一面(特に第4の突出片33dの上面)とが隣接して連続面X−Xを形成している。また、図示していないが、第3の筐体凹部21cの一面と第3の突出片33cの一面も隣接して連続面を形成している。
【0031】
次に、追加モジュール50の各係合部54を筐体11の各筐体凹部21に収納する(図9(b)、図10(b)参照)。その際、追加モジュール50の挿入片53が筐体11の挿入孔24に対応した位置にある。第4の筐体凹部21dにおいては、第1の係合突条54aの下面が内側電池蓋30の第4の突出片33dの上面と当接する(図10(b)(1)(2)参照)。また、第2の筐体凹部21bにおいては、内側電池蓋30の第2の突出片33bの一部が突出状態で収納されているため、当該突出部分33b1の上に二股形状の第2の係合突条54bの溝部54b1が配置される(図10(b)(3)参照)。また、図示していないが、第3の係合突条54cの下面が第3の筐体凹部21cの上面と当接する。
【0032】
そして、追加モジュール50の起立面52を本体10の垂直面16に当接するよう追加モジュール50を本体10の開口部15上をスライドさせる(図9(c)、図10(c)参照)。それと同時に、追加モジュール50の挿入片53が筐体11の挿入孔24に挿入される。第4の筐体凹部21dにおいては、第1の係合突条54aの下面が連続面X−X上をスライドして第1の係合突条54aの先端部分が空洞部21d2に挿入される(図10(c)(1)(2)参照)。また、第2の筐体凹部21bにおいては、第2の突出片33bの突出部分33b1を第2の係合突条54bがスライドして、第2の筐体凹部21bに収納される(図10(c)(3)参照)。特に、第2の係合突条54bの突出条54b2が、第2の筐体凹部21bの一面である係合面21b1(図10(a)(3)参照)と、第2の突出片33bの一面である係合面33b2(図10(a)(3)参照)との間をスライドした後、係合面21b1と係合面33b2との間に挟まれた状態で係合される。また、図示していないが、第3の係合突条54cをスライドさせることで、第3の係合突条54cの一部が、第3の筐体凹部21cの内側側面に設けられた空洞部内に挿入されることで係合する。
【0033】
筐体11に追加モジュール50が取り付けられた状態において、各係合突条54は、各筐体凹部21の一面と内側電池蓋30の突出片33の一面で囲まれた状態で係合するため、電子機器1の落下等による衝撃が加わっても容易に追加モジュール50は本体10から離脱しない。また、追加モジュール50の係合部54(第1の係合突条54a、第2の係合突条54b)が、電池13を覆った内側電池蓋30の一部である突出片33と筐体11の一部である筐体凹部21の双方に係合された状態となる。特に、第1の係合突条54aの下面が、空洞部21d2の底面と第4の突出片33dの上面とにより形成される連続面X−Xに係合する。また、第2の係合突条54bの突出条54b2が、第2の筐体凹部21bの係合面21b1と第2の突出片33bの係合面33b2との間に挟まれた状態で係合される。よって、内側電池蓋30を厚くしたりせずとも、確実に電池13を覆うことが可能となり、内側電池蓋30に設けられた防水部材35が正常に変形して、防水性能を強化することが可能である。そして、内側電池蓋30の突出片33の一面を利用して、追加モジュール50の周縁がスムーズにスライドするため、追加モジュール50の取り付けが容易である。
【0034】
図11は、第2の実施形態の背面分解斜視図、図12は、第2の実施形態の取り付け斜視図、図13は、第1の端子、第2の端子の拡大図、図14図12のA−A断面図である。図11から図14を用いて、電子機器1の第2の実施形態を詳述する。
【0035】
第2の実施形態では、追加モジュール50が第1の実施形態における外側電池蓋を外して本体10に取り付けるモジュールであり、例えば追加バッテリー、RFID(radio frequency identification)、磁気カードリーダー、ICカードリーダー等である。第2の実施形態において、第1の実施形態と相違する部品は追加モジュール50であり、本体10および内側電池蓋30は同一の実施形態であるため、説明を省略する。また。第2の実施形態の追加モジュール50の本体10への取り付けは基本的に同様であるため、同一構成は同一符号を用いて説明する。
【0036】
追加モジュール50は、図12に示すように第1の実施形態と同様に、本体10の開口部15上をスライドして本体10に取り付ける。
【0037】
追加モジュール50には、追加モジュール50の起立面52から下方に向かって本体10の垂直面16と当接する接続面55が形成され、接続面55には、本体10の凹部19と係合する突出部56が形成されている。また、突出部56には、第1の端子20と電気的に接続する各端子素子が横方向に並列に配置される櫛歯型電極である第2の端子60が形成されている。そして、突出部56の周縁には、変形可能でO−リング形状のガスケットからなる防水部材57が設けられている。
【0038】
図14に示すように、追加モジュール50が本体10に取り付けられた状態において、第2の端子60は、第1の端子20と電気的に接続して凹部19の内部に位置し、同時に防水部材57も凹部19の内部に位置する。この状態において、本体10と追加モジュール50とは確実に取り付けられ、電子機器1の落下等による衝撃があっても容易に追加モジュール50は本体10から離脱しない。そして、本体10と追加モジュール50との間で安定した防水性能が確保できる。
【0039】
以上により、本実施形態の電子機器1は、本体10と、本体10に対し着脱可能な追加モジュール50を含む電子機器1であって、本体10の主面14には電池13を収納する開口部15が形成され、主面14から略垂直に起立する垂直面16が開口部15近くに形成され、垂直面16に凹部19が形成されるとともに、凹部19の内部に第1の端子20が形成され、垂直面16の第1の端子20と接続する追加モジュール50の接続面55に第2の端子60が形成され、追加モジュール50が本体10に取り付けられた状態において、第2の端子60が凹部19の内部に位置し、かつ第1の端子20に接続し、電池13が収納された状態で、開口部15を追加モジュール50が覆う。
【0040】
これにより、垂直面16で追加モジュール50と本体10との電気的接続が行われ、所定の限られた面積に接続個所を限定することが可能となり、本体10の長手方向に沿って追加モジュール50をスライド接続可能とすることができる。また、第2の端子60が凹部19内部に位置し第1の端子20と接続するため、耐衝撃性が強い等、追加モジュール50を本体10に強固に取り付けることが可能となる。そして、容易かつ確実に追加モジュール50を搭載できる電子機器1を提供できる。
【0041】
また、接続面55における第2の端子60の周囲に変形可能な防水部材57が設けられ、追加モジュール50が本体10に取り付けられた状態において、防水部材57が凹部19の内部に位置するようにしてもよい。これにより、本体10と追加モジュール50との防水性能が強化できる。
【0042】
また、防水部材57が、O−リング形状のガスケットであってもよい。これにより、防水部材57の取り扱いが容易となり防水性能が向上する。
【0043】
また、第1の端子20および第2の端子60が櫛歯型電極であってもよい。これにより、第1の端子20と第2の端子60の電気的接続を強化させ、追加モジュール50の接続後の振動等による電気的不良を解消させている。
【0044】
また、垂直面16の内部に、厚みを有する部品18を配置することができる。ここで、図14において、長さTは、筐体11の厚み方向(Z方向)と平行な方向における、厚みを有する部品18の一例であるバーコードモジュール18cの厚みを示す。これにより、所定の大きさの厚み(図14では長さT)を有する厚みのある部品18を本体の垂直面16内部に集約させ、本体10の主要部分を薄型化し、電池13の薄型化に対応することが可能である。
【0045】
また、本実施形態の電子機器1は、筐体11と、筐体11に収納された電池13と、筐体11に対し取り付け可能であって、電池13を直接カバーする内側電池蓋30と、筐体11に対し取り付け可能であって、電池13をカバーした状態の内側電池蓋30をカバーする追加モジュール50と、を備える電子機器1であって、内側電池蓋30が電池13を直接カバーし、かつ筐体11に追加モジュール50が取り付けられた状態において、追加モジュール50の係合部54が筐体11の一部および内側電池蓋30の一部の双方に係合する。
【0046】
これにより、追加モジュール50が筐体11の一部および内側電池蓋30の一部の双方に係合され、追加モジュール50を、筐体11および内側電池蓋30を含む本体10に容易かつ確実に固定することが可能となる。
【0047】
なお、本実施形態の電子機器1では、追加モジュール50が内側電池蓋30の一部に係合する構成としたが、図15に示す他の実施形態の様に、内側電池蓋30の構成をなくし、突出片33を電池13に設ける構成にしてもよい。すなわち、図15に示した他の実施形態では、図11の構成と比較すると、内側電池蓋30が存在しない。そして、電池13の周縁の一部が、外側方向に突出した突出片33を構成している。図15では、内側電池蓋30と同様に、第1の突出片33a、第2の突出片33b、第3の突出片33c、第4の突出片33dが電池13に設けられている。ただし、必ずしもこれらすべての突出片が設けられる必要はない。特に電池13の周縁の一部が第3の突出片33cを構成している場合、電池13を筐体11に収納した状態において、第3の突出片33cが第3の筐体凹部21cの内部に収納され、筐体11に追加モジュール50が取り付けられた状態において、追加モジュール50の裏面の第3の係合突条54cが第3の筐体凹部21cの一面と第3の突出片33cの一面との間に挟まれた状態で係合する。この構成により、部品点数を減らして同等の効果を生むことができる。
【0048】
また、追加モジュール50が外側電池蓋であってもよい。これにより、内側電池蓋30を保護することができる。
【0049】
また、係合部54は、追加モジュール50の周縁から追加モジュール50の内側方向に突出した係合突条(第1の係合突条54a)であってもよい。これにより、追加モジュール50を、本体10に容易かつ確実に固定することが可能となる。
【0050】
また、筐体11の一部が、筐体11の周縁に形成された筐体凹部21であり、内側電池蓋30の一部が、内側電池蓋30の周縁から突出した突出片33であり、内側電池蓋30が電池13を直接カバーした状態において、筐体凹部21の一面と突出片33の一面とが隣接して連続面X−Xを形成し、筐体11に追加モジュール50が取り付けられた状態において、係合突条(第1の係合突条54a)が連続面X−Xに係合するように構成してもよい。これにより、
【0051】
また、係合部54は、追加モジュール50から追加モジュール50の厚み方向に突出した係合突条(第2の係合突条54b)であってもよい。これにより、追加モジュール50を、筐体11の一部である筐体凹部21と内側電池蓋30の一部である突出片33がなす連続面X−Xに容易かつ確実に固定することが可能となる。
【0052】
また、筐体11の一部が、筐体11に形成された筐体凹部21であり、内側電池蓋30の一部が、内側電池蓋30の周縁から突出した突出片33であり、内側電池蓋30が電池13を直接カバーした状態において、突出片33が筐体凹部21の内部に収納され、筐体11に追加モジュール50が取り付けられた状態において、係合突条(第2の係合突条54b)が筐体凹部21の一面と突出片33の一面との間に挟まれた状態で係合するように構成してもよい。これにより、追加モジュール50を、筐体11の一部である筐体凹部21と内側電池蓋30の一部である突出片33に容易かつ確実に固定することが可能となる。
【0053】
また、内側電池蓋30の周縁であって、電池13の側に面した面には防水部材35が設けられてもよい。これにより、電子機器1の防水性を向上させることができる。
【0054】
また、本実施形態の電子機器1は、筐体11と、筐体11に収納された電池13と、筐体11に対し取り付け可能であって、電池13をカバーする追加モジュール50と、を備える電子機器1であって、筐体11の一部が、筐体11に形成された筐体凹部(第3の筐体凹部21c)であり、電池13の周縁の一部が、外側方向に突出した突出片(第3の突出片33c)を構成し、追加モジュール50の裏面には、追加モジュール50の厚み方向に突出した係合突条(第3の係合突条54c)が設けられ、電池13を筐体11に収納した状態において、突出片(第3の突出片33c)が筐体凹部(第3の筐体凹部21c)の内部に収納され、筐体11に追加モジュール50が取り付けられた状態において、係合突条(第3の係合突条54c)が筐体凹部(第3の筐体凹部21c)の一面と突出片(第3の突出片33c)の一面との間に挟まれた状態で係合する。
【0055】
また、本実施形態の電子機器1は、筐体11と、筐体11に収納された電池13と、筐体11に対し相対的に開閉可能に取り付けられるとともに、閉じ状態で電池13をカバーする電池蓋(内側電池蓋30)と、を備える電子機器1であって、電池蓋(内側電池蓋30)は、筐体11に設けられた二つの案内溝22の各々に対し、回転かつ移動可能に係合する二つのヒンジ軸31と、二つのヒンジ軸31の間に設けられ、閉じ状態において、筐体11の一部と密着する突状部32と、を有し、電池蓋(内側電池蓋30)のヒンジ軸31は、閉じ状態から開き状態に遷移する過程において、および開き状態から閉じ状態に遷移する過程において、回転しながら案内溝22の壁に摺動しつつ、案内溝22の内部を移動する。
【0056】
これにより、内側電池蓋30が十分に開くことが可能となるとともに、取り外す部品を少なくすることができる。また、突状部32が筐体11の一部と密着するため、内側電池蓋30が上に浮くのを防止することができる。
【0057】
また、筐体11の一部が、閉じ状態において突状部32の一面に密着する凸部23であってもよい。これにより、突状部32が凸部23と密着するため、内側電池蓋30が上に浮くのを防止することができる。
【0058】
また、電池蓋(内側電池蓋30)のヒンジ軸31は、閉じ状態から開き状態に遷移する過程において、および開き状態から閉じ状態に遷移する過程において、ヒンジ軸31の回転軸方向に垂直な方向に移動するように構成してもよい。これにより、内側電池蓋30が十分に開くことが容易に可能となる。
【0059】
また、ヒンジ軸31の回転軸方向に垂直な方向は、筐体11の厚み方向と筐体11の長手方向を含んでもよい。これにより、内側電池蓋30が十分に開くことが容易に可能となる。
【0060】
以上、図面を参照して本開示に係る電子機器の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本開示の電子機器は、追加モジュールの取り付けが容易でかつ確実であり、防水性も確保された電子機器に有用である。
【符号の説明】
【0062】
1 電子機器
10 本体
11 筐体
12 表示部
13 電池
14 主面
15 開口部
16 垂直面
17 傾斜面
18 厚みを有する部品
19 凹部
20 第1の端子
21 筐体凹部
22 案内溝
22a 案内溝の壁
23 凸部
24 挿入孔
30 内側電池蓋
31 ヒンジ軸
32 突状部
33 突出片
35 防水部材
50 追加モジュール
51 平坦面
52 起立面
53 挿入片
54 係合部(係合突条)
55 接続面
56 突出部
57 防水部材
60 第2の端子
X−X 連続面
【要約】
【課題】追加モジュールの着脱容易性を維持しながら、追加モジュールの装着後の係合を強化した電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、本体10と、本体10に着脱自在の内側電池蓋30と追加モジュール50とを備える。筐体11の開口部15に電池13が収納され、主面14から略垂直に起立する垂直面16に凹部19が形成され、凹部19の内部に第1の端子20が形成されている。追加モジュール50には、垂直面16と当接する接続面55が形成され、接続面55には、第1の端子20と電気的に接続する第2の端子60が形成されている。追加モジュール50が本体10に取り付けられた状態において、第2の端子60が凹部19の内部に位置し、かつ第1の端子20に接続することにより、確実で強固な取り付けが行われる。
【選択図】図11
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15