(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6048865
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】足湯容器
(51)【国際特許分類】
A61H 35/00 20060101AFI20161212BHJP
A47K 3/022 20060101ALI20161212BHJP
B65D 5/20 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
A61H35/00 F
A47K3/022
B65D5/20 B
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-535743(P2016-535743)
(86)(22)【出願日】2016年3月3日
(86)【国際出願番号】JP2016056532
【審査請求日】2016年4月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516065065
【氏名又は名称】株式会社弘福
(74)【代理人】
【識別番号】100143111
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】浅井 令子
【審査官】
山口 賢一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−180789(JP,A)
【文献】
特開2011−110416(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3142815(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 35/00
A47K 3/022
B65D 5/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形状とされた底板と、前記底板から起立された向かい合う二対の壁板とからなり、対をなす第1の壁板には、底辺両端から斜め上方中央部に向かうと共に、交差しないように天辺に至る一対の折目が備えられ、前記一対の折目を折って、各々の第1の壁板の前記一対の折目の内方部壁板を外方に折り倒し、各々の第1の壁板の前記一対の折目の外方部壁板を内方に折り倒し、対をなす各々の第2の壁板を内方に折り倒して平坦に折りたたみ可能とされる足湯容器において、
足湯浴後に、前記のように平坦に折りたたまれた前記足湯容器の容器内面を乾燥容易とさせる離間手段を備え、
前記離間手段は、足湯浴後に、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記足湯容器をなす各々の第1の壁板の内面同士と、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士のうちの、少なくとも各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせて、前記容器内面を乾燥させる、
ことを特徴とする足湯容器。
【請求項2】
前記離間手段が、各々の第2の壁板の天辺中央部に形成された突出部材であって、
前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、
前記突出部材が、前記底板に接して、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせる、
ことを特徴とする請求項1に記載の足湯容器。
【請求項3】
前記離間手段が、湾曲可能な湾曲促進手段を含み、
前記湾曲促進手段が、板体からなり、
前記板体が、各々の第2の壁板又は前記底板のいずれかに備えられ、
前記板体が備えられる位置は、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、第2の壁板においては天辺に沿う位置とされ、前記底板においては前記天辺に向かい合う位置とされ、
前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記板体を外方に凸に湾曲させることにより、前記板体が備えられた各々の第2の壁板又は前記底板のいずれかが外方に反らされ、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせる、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の足湯容器。
【請求項4】
前記離間手段が、各々の第2の壁板の形状が、天辺が底辺よりも長い台形形状をなす形状とされ、
前記足湯容器を前記のように平坦に折りたたむと共に、各々の第1の壁板の前記折目の内方部壁板の壁面と、前記底板の底面とが同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、
第2の壁板を挟んだ各々の第1の壁板と第2の壁板とがなす側辺の一対の上端を経由して、第2の壁板を挟んだ各々の第1の壁板の前記折目の上端を結ぶ最短距離が、前記折目の上端の直線距離よりも長く、
前記同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の足湯容器。
【請求項5】
前記離間手段が、各々の第2の壁板の形状が、天辺が底辺よりも短い台形形状をなす形状とされ、
前記足湯容器を前記のように平坦に折りたたむと共に、各々の第1の壁板の前記折目の外方部壁板の壁面と、各々の第1の壁板が挟む第2の壁板の壁面とが同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、
各々の第1の壁板と前記底板とがなす一対の底辺を経由して、第2の壁板を挟んだ各々の第1の壁板の前記折目の上端を結ぶ最短距離が、前記折目の上端の直線距離よりも長く、
前記同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせる、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の足湯容器。
【請求項6】
前記足湯容器が吊下げ手段を有し、
前記吊下げ手段が、対をなす第1の壁板の少なくともいずれか一方に備えられ、
前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記吊下げ手段を介して前記足湯容器が垂直に吊下げられて、前記容器内面に付着した水分が、離間された第2の壁板の内面と前記底板の内面に伝って流下して、下方に位置する第1の壁板の各々の前記折目の上端の間から排水される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の足湯容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内でシャワー浴をしながら、容易かつ衛生的に足湯浴をすることができる足湯容器に関する。詳細には、シャワー浴の後に容器内に溜まった湯水が排水しやすく、容器内面が乾燥されやすく、衛生的に管理しやすい足湯容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、足湯容器は、下半身の血液循環の向上等の治療を目的として、居室内で椅子に座った姿勢で使用されていた。そのため、足湯容器内の湯水がこぼれにくいように、足湯容器は変形しにくく、一定の形状を有する容器とされていた。
【0003】
従来、足湯容器の多くは、天面が開放された矩形容器とされている。足湯浴をするための足湯容器は大きく、湯水の量が多いため、女性や力の弱い高齢者等は、足湯浴後の排水に手間がかかっていた。排水が容易なように、足湯容器を浴室内に置こうとしても、浴室のスペースが限られるため、大きな容器を浴室内に置いたままにすることはできなかった。
【0004】
一方、排水後に足湯容器の内面が濡れたままだと、雑菌が発生する可能性があり、衛生的に使用することができなかった。更に、複数の異なる足湯浴者が使用する場合や、足湯浴者の足に傷がある場合等には、より衛生的な足湯容器であることが求められていた。
【0005】
特許文献1と特許文献2には、折りたたみ可能な容器の技術が開示されている。特許文献1には、椅子に座った姿勢で使用される足湯容器ではあるが、折りたたんで収容できるようにした足湯容器の技術が開示されている。胴部をシート状の軟質合成樹脂製とすると共に、着脱自在の芯材を、胴部の高さ方向に装着し、芯材が胴部に装着された状態では足湯容器の形状が保持され、芯材を取り外した状態では胴部が折りたたみ可能とされている。
【0006】
この足湯容器は、椅子に座った状態で使用される足湯容器であり、湯水や石鹸の泡等により濡れた浴室内で、泡等で濡れた軟質樹脂性の胴部に、芯材を装着することは困難で、芯材が外れた場合には、素足を傷つける危険性もあった。
【0007】
更に、胴部が伸ばされた状態のままでは、排水の際に湯水が入った足湯容器を持ち上げて傾ける必要があり、排水が困難であった。芯材を取り外して胴部を縮めた状態とすれば、排水が容易になる反面、折りたたまれて接した胴部の内壁部に付着した湯水が乾燥されにくく、容器内部を衛生的に保つことが困難であるという課題があった。
【0008】
特許文献2には、折りたたみ可能な洗面器の技術が開示されている。特許文献2に記載された桝の形状をなす洗面器には、起立した向かい合う壁板のうち、折りたたまれる側の壁板には、底縁両端から天縁中央部に向かう斜めの折目が備えられ、全ての壁板が内方に向けて折りたたみ可能とされている。また、折目を有する壁板の天縁に沿って形状記憶合金からなる芯材が備えられている。洗面器が折りたたまれた状態から、各々の壁板を手で起こし起立させた状態とし、湯水を溜めれば、形状記憶合金が加温され、洗面器が起立した形状に保持される。
【0009】
しかし、この容器の技術を、シャワー時に使用する足湯容器に適用しても、足湯容器に溜まった湯水を排水しようとすると、足湯容器を持ち上げて傾ける必要があり排水しにくく、無理に壁板を外方に倒して排水しようとすると、形状記憶合金が折れ、容器が破損しやすいという課題があった。また、排水して容器が空となった後には、壁板が内方に折れ曲がり、折れ曲がって接した胴部の壁部に付着した湯水が乾燥しにくく、容器内部を衛生的に保つことが困難であるという課題もあった。
【0010】
そこで、本願の発明者は、足湯容器を持ち上げなくても容易に排水することができ、排水後には足湯容器内面が乾燥されやすく、足湯容器を衛生的に保つことが容易な足湯容器を提供することを課題とした。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
特許文献1:特開2003−180789号公報
特許文献2:特開2011−110416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、浴室内でシャワー浴をしながら、容易かつ衛生的に足湯浴をすることができる足湯容器を提供することを課題としている。詳細には、シャワー浴の後に容器内に溜まった湯水が排水しやすく、容器内面が乾燥されやすく、衛生的に管理しやすい足湯容器を提供することを課題としている。
【0013】
本発明の第1の発明の足湯容器は、四角形状とされた底板と、前記底板から起立された向かい合う二対の壁板とからなり、対をなす第1の壁板には、底辺両端から斜め上方中央部に向かうと共に、交差しないように天辺に至る一対の折目が備えられ、前記一対の折目を折って、各々の第1の壁板の前記一対の折目の内方部壁板を外方に折り倒し、各々の第1の壁板の前記一対の折目の外方部壁板を内方に折り倒し、対をなす各々の第2の壁板を内方に折り倒して平坦に折りたたみ可能とされる足湯容器において、足湯浴後に、前記のように平坦に折りたたまれた前記足湯容器の容器内面を乾燥容易とさせる離間手段を備え、前記離間手段は、足湯浴後に、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記足湯容器をなす各々の第1の壁板の内面同士と、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士のうちの、少なくとも各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせて、前記容器内面を乾燥させることを特徴としている。
【0014】
四角形状は、矩形形状に限定されない。大きさ・高さも限定されず、例えば、少なくとも踝までが湯水に浸かることができる大きさ・高さとされればよい。底板及び壁板の材質は、柔軟性のある樹脂製のシート体であってもよく、剛性のある樹脂製の板体であってもよく、防水紙であってもよく限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル等の樹脂製シート体や、パラフィン紙、合成樹脂製の合成紙等であればよい。また、部位毎に異なった材質とされていてもよい。
【0015】
足湯容器を、樹脂製シート体により構成させる場合には、平坦なシート体を組み合わせて、稜線部分を熱溶着し、足湯容器を形成させればよい。樹脂製シート体により構成させると、耐久性が高く、繰り返し使用できる足湯容器を提供することができる。一方、防水紙、例えばパラフィン紙から構成させる場合には、紙を折りたたんで、壁板を接着剤等により接着して組立て、湯水を溜める容器とすればよく、少量であっても、安価に足湯容器を提供することができる。
【0016】
対をなす第1の壁板は、折目を折って、外方に倒すように折りたたみ容易とされている。そのため、各々の第1の壁板のいずれかを外方に倒すだけで、足湯容器に溜まった湯水が排水される。また、各々の第1の壁板が垂直方向となるように、第1の壁板を倒して吊下げれば、足湯容器の内部に付着した湯水が、足湯容器内面に沿って排水される。これにより、湯水が溜まって、重くなった足湯容器を持ち上げて傾ける必要がなく排水が容易である。また、足湯容器の内面が乾燥されやすく、足湯容器が衛生的に管理できる。
【0017】
折目は、材質が紙質からなる場合は、折り癖をつけるだけでもよい。材質が樹脂製のシート体からなる場合は、折目の部分の性状が変えられてもよく、折り癖をつけるだけでもよく、材質を変えても、厚さを変えても、シート体よりも硬い板体を貼着させてもよく、限定されない。折目の傾斜角度は、限定されない。
【0018】
離間手段は、各々の壁板を折り倒した状態で、各々の壁板の内面と底板とが接しないようにされればよく、その形態は限定されない。例えば、底板又は壁板のいずれかに、板面を反らせる樹脂板を備えさせ、板面を反らせることにより、壁板の内面と底板との間に隙間をあけてもよい。両端から斜め上方に向けての折目の角度を、45度とは異ならせて壁板を台形形状とすることを離間手段とし、第1の壁板の中央部と外方部、及び第2の壁板と底板との間に隙間があくようにしてもよい。折目の近くで、第1の壁板の中央部と外方部の一部に接する部分があっても、少なくとも第2の壁板と底板との間に隙間があいているため、足湯容器内の湯水が排水されやすい。
【0019】
本発明の第1の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があいた状態とすることができる。浴室の壁などに垂直方向に吊下げれば、足湯容器の内部に付着した湯水が、足湯容器内面に伝わって滴り落ち、僅かな水分が残っていても、水分が蒸発し、足湯容器の内面が乾燥され、衛生的に足湯容器を使用することができる。
【0020】
これにより、浴室内でシャワー浴をしながら足湯浴をする場合であっても、シャワー浴の後に容器内に溜まった湯水が排水しやすく、衛生的に足湯浴ができるという、従来にない有利な効果が奏される。
【0021】
本発明の第2の発明は、第1の発明の足湯容器であって、前記離間手段が、各々の第2の壁板の天辺中央部に形成された突出部材であって、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記突出部材が、前記底板に接して、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせることを特徴としている。
【0022】
離間手段の形状、数等はいずれも限定されない。離間手段を設ける場所は、第1の壁板又は第2の壁板の内面のいずれかの位置であればよい。離間手段を折り立てられる舌片とした場合には、足湯容器が乾燥された後には、舌片を壁板に沿うように折り込んで、底板と各々の壁板の内面との隙間をなくし、足湯容器全体を平坦な状態に折りたたむようにすればよい。第2の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があき、足湯容器の内面が接触せず、足湯容器が乾燥されやすく、衛生的に足湯容器を使用することができる。
【0023】
本発明の第3の発明は、第1又は第2の発明の足湯容器であって、前記離間手段が、湾曲可能な湾曲促進手段を含み、前記湾曲促進手段が、板体からなり、前記板体が、各々の第2の壁板又は前記底板のいずれかに備えられ、前記板体が備えられる位置は、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、第2の壁板においては天辺に沿う位置とされ、前記底板においては前記天辺に向かい合う位置とされ、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記板体を外方に凸に湾曲させることにより、前記板体が備えられた各々の第2の壁板又は前記底板のいずれかが外方に反らされ、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせることを特徴としている。
【0024】
底板又は壁板の双方、又はいずれか一方に、板体を外方に凸をなすように湾曲させる湾曲促進手段が備えられ、折り倒された足湯容器の内側に隙間があけられる。第3の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があき、足湯容器の内面の密着が防止され、足湯容器が乾燥されやすく、衛生的に足湯容器を使用することができる。
【0025】
本発明の第4の発明は、第1から第3の発明の足湯容器であって、前記離間手段が、各々の第2の壁板の形状が、天辺が底辺よりも長い台形形状をなす形状とされ、前記足湯容器を前記のように平坦に折りたたむと共に、各々の第1の壁板の前記折目の内方部壁板の壁面と、前記底板の底面とが同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、第2の壁板を挟んだ各々の第1の壁板と第2の壁板とがなす側辺の一対の上端を経由して、第2の壁板を挟んだ各々の第1の壁板の前記折目の上端を結ぶ最短距離が、前記折目の上端の直線距離よりも長く、前記同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせることを特徴としている。
【0026】
各々の第1の壁板の外方部と、各々の第2の壁板とが共に、第1の壁板の中央部と底板とがなす同一面から上方に凸をなすように膨らんだ状態とされる。第4の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の上方側となる面が上に折れ曲がって、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があき、足湯容器の内面の密着が防止され、足湯容器が乾燥されやすく、衛生的に足湯容器を使用することができる。
【0027】
本発明の第5の発明は、第1から第3の発明の足湯容器であって、前記離間手段が、各々の第2の壁板の形状が、天辺が底辺よりも短い台形形状をなす形状とされ、前記足湯容器を前記のように平坦に折りたたむと共に、各々の第1の壁板の前記折目の外方部壁板の壁面と、各々の第1の壁板が挟む第2の壁板の壁面とが同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、各々の第1の壁板と前記底板とがなす一対の底辺を経由して、第2の壁板を挟んだ各々の第1の壁板の前記折目の上端を結ぶ最短距離が、前記折目の上端の直線距離よりも長く、前記同一面をなすように平坦に折りたたまれた状態で、各々の第2の壁板と前記底板の内面同士を隙間をあけた状態とさせることを特徴としている。
【0028】
各々の第1の壁板の中央部が、底板から屈曲されるようにして上方に上がり、第1の壁板の中央部と底板とは、第1の壁板の外方部と第2の壁板とがなす同一面から、下方に凸をなすように膨らんだ状態とされる。第5の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の下方側となる面が下に折れ曲がって、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があき、足湯容器の内面の密着が防止され、足湯容器が乾燥されやすく、衛生的に足湯容器を使用することができる。
【0029】
本発明の第6の発明は、第1から第5の発明の足湯容器であって、前記足湯容器が吊下げ手段を有し、前記吊下げ手段が、対をなす第1の壁板の少なくともいずれか一方に備えられ、前記足湯容器が前記のように平坦に折りたたまれた状態で、前記吊下げ手段を介して前記足湯容器が垂直に吊下げられて、前記容器内面に付着した水分が、離間された第2の壁板の内面と前記底板の内面に伝って流下して、下方に位置する第1の壁板の各々の前記折目の上端の間から排水されることを特徴としている。
【0030】
各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で吊下げることにより、足湯容器の中に湯水を残さないで排水することが可能となる。これにより、足湯容器が嵩張らないように折りたたまれた状態で吊下げることができ、従来足湯容器を使うことができなかった浴室でも、日常的に足湯容器を使うことができるという有利な効果を奏する。
【発明の効果】
【0031】
・本発明の第1の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があいた状態とすることができる。浴室の壁などに垂直方向に吊下げれば、足湯容器の内部に付着した湯水が、足湯容器内面に沿って滴り落ち、僅かな水分が残っていても、水分が蒸発し、足湯容器の内面が乾燥され、衛生的に足湯容器を使用することができる。
・本発明の第2から第5の発明によれば、各々の第1の壁板が底板から延びるように折り倒された状態で、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があき、足湯容器の内面の密着が防止され、足湯容器が乾燥されやすく、衛生的に足湯容器を使用することができる。
・本発明の第6の発明によれば、足湯容器を嵩張らないように折りたたまれた状態で吊下げることができ、従来足湯容器を使うことができなかった浴室でも、日常的に足湯容器を使うことができるという有利な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図2】足湯容器の折りたたみを説明する説明図(実施例1)。
【
図3】足湯容器を吊下げている状態を説明する説明図(実施例1)。
【発明を実施するための形態】
【0033】
平坦に折りたたみ可能な足湯容器に、各々の壁板の内面、及び壁板と底板との間に、折りたたんだ状態で隙間をあける離間手段を備えさせることにより、足湯容器内面に付着した水滴が乾燥しやすく、足湯容器内面を衛生的に管理することが容易な足湯容器とした。
【実施例1】
【0034】
実施例1では、離間手段が舌片とされた足湯容器1を、
図1から
図3を参照して説明する。
図1は、足湯容器1の斜視図を示している。
図1(A)図は、足湯容器の各々の壁板を起立させた状態を示し、
図1(B)図は、各々の壁板を折り倒した状態を示している。
図1(C)図は、
図1(B)図のA−A位置の断面図を示している。
図2は、足湯容器1の折りたたみ方を説明する説明図である。
図2(A)図は、対をなす第1の壁板を外方に傾けた状態を示し、
図2(B)図は、舌片を壁板に沿うように折り込んだ状態を示している。
図3は、足湯容器を吊下げて乾燥させている状態を示している。
【0035】
まず、
図1及び
図2を参照して、足湯容器1の構成を説明する。足湯容器1は、底板10が矩形形状とされ、底板10の各縁から対をなす第1の壁板20,20と、対をなす第2の壁板30,30とが一体に備えられ、天面が開放された矩形形状の容器とされている。第1の壁板20及び第2の壁板30は、いずれも矩形形状とされている。足湯容器1は、可撓性樹脂からなるシート体の稜線を熱溶着させて形成させているが、耐水性を有する紙が折りたたまれて接着され形成されてもよい。また、一方の対をなす第1の壁板20には、足湯容器を吊下げるための吊下げ孔23が形成されている(
図3参照)。足湯容器1の外形寸法は、縦が約45cm、横が約50cm、高さが約20cmとされているが、これに限定されない。
【0036】
各々の第1の壁板20は、底辺両側から斜め上方に向かう折目21を有し、外方に折りたたみ容易とされている。折目21は、第1の壁板20が折り曲げられて付与された折り癖とされている。各々の第1の壁板20が前記折目に沿って外方に折り倒されると共に、各々の第2の壁板30が内方に折り倒され、足湯容器1が平坦に折りたたまれた状態で、向かい合う第2の壁板の天辺33,33の間に隙間があけられ、対をなす第2の壁板同士が重ならないようにされている(
図3参照)。同様に、向かい合う第1の壁板の天辺24の中央部が重ならないようにされている。
【0037】
各々の第2の壁板30は、内方に折り倒されて底板10に沿うように折り倒される。各々の第2の壁板30の天辺中央部には、離間手段をなす舌片40が延設されている。各々の壁板が折り倒されることにより、足湯容器本体が平坦な状態に折りたたまれる(
図1(B)図,
図2(B)図参照)。
【0038】
舌片40は、樹脂製の薄板からなり、基端部が熱溶着により対をなす第2の壁板と一体に形成されている。舌片40を折り立てた状態のまま、各々の第2の壁板30を内方に折り倒すと、舌片の先端が底板10に当接し、底板10と第2の壁板30のいずれもが外方に凸となるように反った状態となり、各々の第2の壁板の内面31と底板10との間に隙間11があけられる(
図1(C)図参照)。同様に、折りたたまれた第1の壁板20,20の内面同士の間にも隙間があけられる。これにより、各々の壁板の内面と底板10との密着が防止され、足湯容器内部が乾燥しやすくなり、足湯容器を衛生的に保つことが容易となる。なお、舌片の形状、材質、大きさ、数等が限定されないことは勿論のことである。
【0039】
ここで、足湯容器1の使用方法について説明する。まず、各々の第1の壁板20が底板10から伸びるように、足湯容器が折りたたまれて平坦とされた状態(
図2(B)図参照)から、各々の壁板20,30を折り上げて壁板を起立させた状態とする(
図1(A)図参照)。そして、足湯容器1を浴室内に置き、第2の壁板30が内方に倒れないように、両足を開いて各々の第2の壁板30,30を支えながらシャワー浴をすればよい。
【0040】
シャワー浴の後は、対をなす第1の壁板20を外方に折り倒すようにすると、折目21,21の先端の高さが低くなり、足湯容器に溜まった湯水が排水される(
図2(A)図参照)。これにより、湯水が溜まって重くなった足湯容器を持ち上げなくても、容易に排水することができる。なお、対をなす第2の壁板30を、内方に折り倒すようにして排水を行ってもよいことは勿論のことである。
【0041】
足湯容器から湯水を排水した後には、各々の第1の壁板20,20が垂直方向に並ぶように、吊下げ孔23を介して吊り下げて水切りを行う(
図3参照)。そうすると、足湯容器の内面に付着した水滴は、隣り合った折目の間22から滴り落ちることになる。これにより、足湯容器内部が乾燥されやすくなり、足湯容器を衛生的に保つことが容易となる。また、足湯容器が平坦に折りたたまれた状態のままでも、水切りを行うことができるため、内部を乾燥させる際にも広い場所が必要とならず、浴室内に吊下げて乾燥させることもできるという有利な効果がある。
【0042】
足湯容器の内部が乾燥された後には、舌片40を壁板に沿うように折り込んで、底板と各々の壁板の内面との隙間をなくし、足湯容器全体が平坦な状態となるように折りたたむことができる(
図2(B)図参照)。これにより、足湯容器を小さく折りたたんで保管することが容易となる。
【実施例2】
【0043】
実施例2では、離間手段が湾曲促進手段とされた足湯容器2を、
図4を参照して説明する。
図4(A)図は、足湯容器2の平面図を示している。
図4(B)図は、
図4(A)図のA−A位置の断面図を示し、
図4(C)図は、樹脂板の各々を外方に凸に湾曲させた状態を示している。以下、実施例1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略している。
【0044】
足湯容器2では、湾曲促進手段は、各々の壁板及び底板に一体に備えられる樹脂板とされている。各々の第1の壁板20に備えられる樹脂板50は、第1の壁板の天辺24に沿って、折目に重ならないように備えられている。各々の第2の壁板30に備えられる樹脂板51は、第2の壁板の天辺33に沿って備えられている。底板10に備えられる樹脂板52は、第2の壁板30を内方に折り倒した状態で、前記樹脂板51に沿って備えられている(
図4(B)図参照)。樹脂板の形状・材質は限定されず、変形容易かつ変形後の形状を保持できるものであればよい。例えば、ポリプロピレン等からなる細幅材等であればよい。なお、これらの樹脂板の全てが備えられていなくてもよいことは勿論のことである。
【0045】
足湯容器から湯水を排水した後には、各々の壁板20,30と底板10とを離間させるように、樹脂板50,51,52の各々を外方に凸に湾曲させる。そうすると、各々の第2の壁板30と底板10との間、及び各々の第1の壁板の中央部と外方部との間に隙間があき、各々の壁板と底板との密着が防止される(
図4(C)図参照)。この状態で実施例1と同様に、各々の第1の壁板を垂直方向に並ぶように、吊下げて水切りを行えばよい(
図3参照)。
【実施例3】
【0046】
実施例3では、各々の第1の壁板の中央部29と、底板10とが同一面をなすように足湯容器が折りたたまれた状態で(
図6(B)図参照)、足湯容器の上方の面が折れ曲がって、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があいた状態となる足湯容器3を、
図5及び
図6を参照して説明する。
図5(A)図は、各々の壁板を起立させた状態の斜視図を示し、
図5(B)図は、各々の第1の壁板を底板の裏面に沿うように折り返した状態の平面図を示している。
図6(A)図は、各々の第1の壁板の中央部を底板と同一面となるように折り倒した状態の平面図を示し、
図6(B)図は、
図6(A)図のA−A位置の断面図を示している。なお、足湯容器の上方の面とは、各々の第1の壁板の外方部及び各々の第2の壁板を指している。
【0047】
足湯容器3では、対をなす第2の壁板32は、天辺37の長さ(α1)が底辺34の長さ(β)よりも長い台形形状とされ、第1の壁板25と底板10は矩形形状とされている。各々の壁板を折り倒し、各々の第1の壁板25を、底板10の裏面に沿うように折り返した状態では、各々の第2の壁板の側縁部36が、底板の側縁13から外方に僅かに突出した状態とされる(
図5(B)図参照)。
【0048】
各々の壁板25,32を折り上げ、対をなす第2の壁板32を垂直に起立させると、各々の第1の壁板の天辺24は、対をなす第2の壁板の天辺37と底辺34との差の1/2の寸法(γ1)が、外方に突き出した状態で起立される(
図5(A)図参照)。
【0049】
各々の第1の壁板の中央部29と、底板10とが同一面となるように、足湯容器3を折りたたんだ状態では、一方の折目の上端27から他方の折目の上端27までの直線距離は、各々の第1の壁板25の高さ(δ1,δ1)と、第2の壁板の底辺34の長さ(β)の和となる(
図6(B)図参照)。
【0050】
これに対して、一方の折目の上端27から第1壁板と第2の壁板がなす側辺の上端35,35を経由して他方の折目の上端27に至る最短距離は、各々の壁板の天辺24,37,24を辿り、左右の折目の上端27から第1壁板と第2の壁板がなす側辺の上端35,35までの距離(ε1,ε1)と、第2の壁板の天辺37の長さ(α1)の和となる(
図6(B)図参照)。これにより、一方の折目の上端27から第1壁板と第2の壁板がなす側辺の上端35,35を経由して他方の折目の上端27に至る最短距離は、一方の折目の上端27から他方の折目の上端27までの直線距離よりも長くなる(
図6(A)図,
図6(B)図参照)。
【0051】
そうすると、各々の第1の壁板の中央部29と、底板10とが同一面をなすように、足湯容器を折りたたんだ状態で、足湯容器の上方の面が折れ曲がって、各々の第2の壁板32が、底板10から離間されると共に、対をなす第1の壁板の外方部28が、対をなす第1の壁板の中央部29から離間された状態となる(
図6(B)図参照)。これにより、各々の第1の壁板の中央部29と底板10とが同一面となるように折り倒された状態では、各々の壁板と底板との間に隙間があき、足湯容器内部が乾燥されやすくなる(
図6(B)図参照)。
【実施例4】
【0052】
実施例4では、各々の第1の壁板の外方部68と対をなす第2の壁板72とが同一面をなすように折り倒された状態で(
図8(B)図参照)、足湯容器の下方の面が折れ曲がって、足湯容器の壁板同士及び壁板と底板の間に隙間があいた状態となる足湯容器4を、
図7及び
図8を参照して説明する。
図7(A)図は、各々の壁板65,72を起立させた状態の斜視図を示し、
図7(B)図は、各々の第1の壁板65を第2の壁板の外面に沿うように折った状態の平面図を示している。
図8(A)図は、各々の第1の壁板の外方部と対をなす第2の壁板とが同一面となるように折り倒した状態の平面図を示し、
図8(B)図は、
図8(A)図のA−A位置の断面図を示している。なお、足湯容器の下方の面とは、各々の第1の壁板の中央部及び底板を指している。
【0053】
足湯容器4では、対をなす第2の壁板72は、天辺77の長さ(α2)が底辺74の長さ(β)よりも短い台形形状とされ、対をなす第1の壁板65と底板10は矩形形状とされている(
図7(A)図参照)。各々の第1の壁板65を、対をなす第2の壁板72の外面に沿うように、各々の壁板65,72を折った状態では、各々の第2の壁板の側縁部76が、底板の側縁13から内方に僅かに入り込んだ状態とされる(
図7(B)図参照)。
【0054】
各々の壁板65,72を折り上げ、対をなす第1の壁板65及び対をなす第2の壁板72を起立させた状態では、対をなす第1の壁板の天辺64は、対をなす第2の壁板の天辺77と底辺74との差の1/2の寸法(γ2)が、内方に入り込んだ状態で起立される(
図7(A)図参照)。
【0055】
各々の第1の壁板の外方部68と対をなす第2の壁板72とが、同一面となるように折り倒された状態では、一方の折目の上端67から対をなす第1の壁板65と底板10との二つの接縁12,12を経由して、他方の折目の上端67に至る最短距離は、各々の第1の壁板65の高さ(δ2,δ2)と第2の壁板の底辺74の長さ(β)の和となる(
図8(B)図参照)。
【0056】
これに対して、左右の折目の上端67,67の直線距離は、一方の折目の上端67から他方の折目の上端67を結ぶ仮想線の直線距離(ζ)となる。これにより、左右の折目の上端を結ぶ直線距離は、一方の折目の上端67から対をなす第1の壁板65と底板10との二つの接縁12,12を経由して、他方の折目の上端67に至る最短距離よりも短くなる(
図8(B)図参照)。
【0057】
そうすると、足湯容器4の下方の面が折れ曲がって、各々の第2の壁板72が、底板10から離間されると共に、対をなす第1の壁板の外方部68が、対をなす第1の壁板の中央部69から離間された状態となる(
図8(B)図参照)。これにより、各々の第1の壁板の外方部68と対をなす第2の壁板72とが、同一面となるように折り倒された状態では、各々の壁板と底板との間に隙間があき、足湯容器内部が乾燥されやすくなる(
図8(B)図参照)。
【0058】
(その他)
・実施例1では、舌片が離間手段とされ、第2の壁板に備えられた例を説明したが、舌片は第1の壁板に備えられてもよく、各々の壁板のいずれにも備えられてもよいことは勿論のことである。離間手段が、折り立てられない突出部材であってもよいことは勿論のことである。
・実施例3及び実施例4では、向かい合う二対の壁板のうち、一方の壁板を台形形状とし、他方の壁板を矩形形状としたが、壁板の形状は限定されず、例えば、二対の壁板共台形としてもよく、他の四角形状とされてもよい。
・各々の第1の壁板の折目を跨ぐように補助部材を装着させ、折目を一時的に折れにくくできるようにしてもよいことは勿論のことである。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、上記した説明に限られず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0059】
1,2,3,4…足湯容器、
10…底板、11…隙間、12…接縁、13…側縁、
20…第1の壁板、21…折目、22…折目の間、23…吊下げ孔、24…天辺、25…第1の壁板、26…折目、27…上端、28…外方部、29…中央部、
30…第2の壁板、31…内面、32…第2の壁板、33…天辺、34…底辺、35…第1壁板と第2の壁板がなす側辺の上端、36…側縁部、37…天辺、
40…舌片、
50,51,52…樹脂板、
65…第1の壁板、64…天辺、66…折目、67…上端、68…外方部、69…中央部、
72…第2の壁板、74…底辺、76…側縁部、77…天辺
【要約】
【課題】浴室内でシャワー浴をしながら、容易かつ衛生的に足湯浴をすることができる足湯容器を提供すること。詳細には、シャワー浴の後に容器内に溜まった湯水が排水しやすく、容器内面が乾燥されやすく、衛生的に管理しやすい足湯容器を提供すること
【解決手段】四角形状とされた底板10と、前記底板から起立された向かい合う二対の壁板とからなる足湯容器において、対をなす第1の壁板20には、底辺両端から斜め上方に向けて折目21が備えられ、各々の第1の壁板が前記折目に沿って外方に折り倒されると共に、対をなす第2の壁板30が内方に折り倒され、平坦に折りたたまれる足湯容器に、各々の第1の壁板20が、前記底板10から延びるように前記足湯容器が折りたたまれた状態で、少なくとも各々の第2の壁板30の内面と前記底板10とを密着させない密着防止手段を備えさせた足湯容器とした。
【選択図】
図1