特許第6048891号(P6048891)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6048891撮像装置および撮像装置の操作部への機能の割り当て方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6048891
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】撮像装置および撮像装置の操作部への機能の割り当て方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/225 20060101AFI20161212BHJP
   G03B 17/02 20060101ALI20161212BHJP
   G03B 9/08 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   H04N5/225 F
   G03B17/02
   G03B9/08 A
【請求項の数】9
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2013-232964(P2013-232964)
(22)【出願日】2013年11月11日
(65)【公開番号】特開2014-112833(P2014-112833A)
(43)【公開日】2014年6月19日
【審査請求日】2016年3月7日
(31)【優先権主張番号】特願2012-248135(P2012-248135)
(32)【優先日】2012年11月12日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100125874
【弁理士】
【氏名又は名称】川端 純市
(72)【発明者】
【氏名】大塚 泰雄
【審査官】 高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−211487(JP,A)
【文献】 特開2012−226225(JP,A)
【文献】 特開2009−278301(JP,A)
【文献】 特開2005−345811(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222−5/257
G03B 9/08−9/54
G03B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、
使用者による操作を受け付ける第1操作部と、
前記第1操作部で受け付けた操作および前記第1操作部とは異なる第2操作部で受け付けた操作に応じて、所定の機能を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記画像データを動画として記録する動画記録処理を実行しているときは、前記第1操作部および前記第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当て、前記動画記録処理を実行していないときは、前記第1操作部および前記第2操作部に同一の機能を割り当てる、
撮像装置。
【請求項2】
被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、
使用者による操作を受け付ける第1操作部と、
前記第1操作部で受け付けた操作および前記第1操作部とは異なる第2操作部で受け付けた操作に応じて、所定の機能を実行する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記画像データを記録用の動画として生成する動画撮影モードにおいては、前記第1操作部および前記第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当て、前記動画撮影モードとは異なる他のモードにおいては、前記第1操作部および前記第2操作部に同一の機能を割り当てる、
撮像装置。
【請求項3】
前記第1操作部は、前記撮像装置の第1外装面に配置され、
前記第2操作部は、前記第1外装面とは異なる第2外装面に配置されている、
請求項1および2のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項4】
前記第1操作部は、前記撮像装置の第1位置に配置され、
前記第2操作部は、前記撮像装置の光軸を中心に前記第1位置から所定角度回転した位置に相当する第2位置に配置されている、
請求項1および2のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御部が前記第1操作部および前記第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当てるとき、前記制御部は、前記第2操作部に、動画撮影に関連した機能を割り当てる、
請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記第2操作部に割り当てられる前記動画撮影に関連した機能は、前記撮像装置に設けられたマイクロホンのゲインを設定する機能、前記マイクロホンにより収音された入力音声の周波数特性の補正処理を設定する機能、前記入力音声のノイズの抑圧処理を設定する機能、前記マイクロホンの指向性の合成処理を設定する機能、およびオートフォーカス設定を変更する機能のうちの少なくとも1つの機能を含む、
請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記第2操作部は、前記撮像装置に装着されたバッテリ装置の外装面に配置されている、
請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、使用者による操作を受け付ける第1操作部と、前記第1操作部で受け付けた操作および前記第1操作部とは異なる第2操作部で受け付けた操作に応じて、所定の機能を実行する制御部と、を備えた撮像装置の、前記第1操作部および前記第2操作部に対する機能の割り当て方法であって、
前記制御部が、前記画像データを動画として記録する動画記録処理を実行しているか否かを判定し、
前記画像データを動画として記録する動画記録処理を実行しているときは、前記制御部が、前記第1操作部および前記第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当て、
前記動画記録処理を実行していないときは、前記制御部が、前記第1操作部および前記第2操作部に同一の機能を割り当てる、
機能の割り当て方法。
【請求項9】
被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、使用者による操作を受け付ける第1操作部と、前記第1操作部で受け付けた操作および前記第1操作部とは異なる第2操作部で受け付けた操作に応じて、所定の機能を実行する制御部と、を備えた撮像装置の、前記第1操作部および前記第2操作部に対する機能の割り当て方法であって、
前記制御部が、動作モードが前記画像データを動画として生成する動画撮影モードであるか否かを判定し、
前記動作モードが前記動画撮影モードであるときは、前記制御部が、前記第1操作部および前記第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当て、
前記動作モードが前記動画撮影モードとは異なる他のモードであるときは、前記制御部が、前記第1操作部および前記第2操作部に同一の機能を割り当てる、
機能の割り当て方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、複数の操作部を備え、複数の操作部の各々に機能を割り当てることが可能な撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、以下の撮像装置を開示している。すなわち、撮像装置が縦位置の姿勢であることを検知している場合に第1のシャッターボタンから撮影動作の指令が入力されると、撮像装置は第1の撮影設定に基づいて撮影を行うように制御する。また、撮像装置が縦位置の姿勢であることを検知している場合に第2のシャッターボタンから撮影動作の指令が入力されると、撮像装置は第2の撮影設定に基づいて撮影を行うように制御する。さらに、撮像装置が縦位置の姿勢でないことを検知している場合には、撮像装置は、第1のシャッターボタンと第2のシャッターボタンのいずれから撮影動作の指令が入力されても第1の撮影設定に基づいて撮影を行うように制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−223157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、複数の操作部を備え、使い勝手を向上した撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様に係る撮像装置は、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、使用者による操作を受け付ける第1操作部と、前記第1操作部で受け付けた操作および前記第1操作部とは異なる第2操作部で受け付けた操作に応じて、所定の機能を実行する制御部と、を備える。制御部は、画像データを動画として記録する動画記録処理を実行しているときは、第1操作部および第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当て、動画記録処理を実行していないときは、第1操作部および第2操作部に同一の機能を割り当てる。
【0006】
本開示の第2の態様に係る撮像装置は、被写体像を撮像して画像データを生成する撮像部と、使用者による操作を受け付ける第1操作部と、第1操作部で受け付けた操作および第1操作部とは異なる第2操作部で受け付けた操作に応じて、所定の機能を実行する制御部と、を備える。制御部は、画像データを記録用の動画として生成する動画撮影モードにおいては、第1操作部および第2操作部の各々に互いに異なる機能を割り当て、動画撮影モードとは異なる他のモードにおいては、第1操作部および第2操作部に同一の機能を割り当てる。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、複数の操作部を備えた撮像装置の使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1のデジタルカメラ100の正面側から見た斜視図
図2】実施の形態1のデジタルカメラ100の背面側から見た斜視図
図3】実施の形態1のデジタルカメラ100の電気的構成を示すブロック図
図4A】実施の形態1の、デジタルカメラ100の液晶モニタ163に表示される設定メニュー画面の例を示す図
図4B】実施の形態1のデジタルカメラ100の液晶モニタ163に表示される設定メニュー画面の例を示す図
図4C】実施の形態1のデジタルカメラ100の液晶モニタ163に表示される設定メニュー画面の例を示す図
図4D】実施の形態1のデジタルカメラ100の液晶モニタ163に表示される設定メニュー画面の例を示す図
図4E】実施の形態1のデジタルカメラ100の液晶モニタ163に表示されるマイクロホンゲイン設定値を設定するための画面の例を示す図
図5】実施の形態1のデジタルカメラ100の撮影動作の制御を示すフローチャート
図6】実施の形態1のデジタルカメラ100の動画撮影開始・終了処理の流れを示すフローチャート
図7】実施の形態2に係るデジタルカメラ100の操作部への機能割り当ての処理を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0010】
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0011】
[実施の形態1]
以下図1〜6を用いて、実施の形態1を説明する。
【0012】
[1.構成]
以下、図面を用いてデジタルカメラの構成を説明する。
【0013】
[1−1.デジタルカメラの構成]
図1は、実施の形態1に係るデジタルカメラ100の正面側から見た斜視図である。図2は、実施の形態1に係るデジタルカメラ100の背面側から見た斜視図である。デジタルカメラ100は、カメラボディ102と、交換レンズ101とを含む。さらに、デジタルカメラ100において、カメラボディ102の下面に、外部バッテリ装置であるバッテリグリップ103が装着されている。ここで、カメラボディ102の外装面には、複数の釦およびダイアル(170a〜170e)を含む操作部170が設けられている。また、バッテリグリップ103の外装面には、複数の釦およびダイアル(204a〜204e)を含む操作部204が設けられている。
【0014】
図3は、実施の形態1に係るデジタルカメラ100の電気的構成を示すブロック図である。前述のように、デジタルカメラ100は、カメラボディ102と、それに装着可能な交換レンズ101とで構成される。カメラボディ102には、バッテリグリップ103が装着されている。交換レンズ101は、ズームレンズ駆動部113により駆動されるズームレンズ112を有している。カメラボディ102は、レンズコントローラ120を介してズームレンズ112を電気的に駆動することができる。すなわち、交換レンズ101は、電動ズームレンズである。
【0015】
[1−2.カメラボディの構成]
図3に示すように、カメラボディ102は、CMOSイメージセンサ150と、液晶モニタ163と、画像処理部172と、タイミング発生器(TG)151と、カメラコントローラ153と、ボディマウント140と、操作部170と、電池201と、電源切換回路300aと、DC/DCコンバータ154と、DRAM155と、フラッシュメモリ156と、カードスロット165と、音響処理部171とをさらに備えて構成される。
【0016】
カメラコントローラ153は、操作部170等の操作部材からの操作信号等の指示に応じて、CMOSイメージセンサ150等のデジタルカメラ100の各部を制御することにより、デジタルカメラ100全体の動作を制御する。カメラコントローラ153は垂直同期信号をタイミング発生器151に送信する。垂直同期信号の送信と並行して、カメラコントローラ153は、垂直同期信号に基づいて露光同期信号を生成する。カメラコントローラ153は、生成した露光同期信号を、ボディマウント140及びレンズマウント130を介して、レンズコントローラ120に周期的に繰り返して送信する。これにより、カメラコントローラ153は、露光のタイミングに同期するように、交換レンズ101内のフォーカスレンズ110等のレンズを制御することが可能となる。カメラコントローラ153は、制御動作や画像処理動作の際に、DRAM155をワークメモリとして使用する。カメラコントローラ153は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを実行するマイクロコンピュータなどで構成してもよい。また、カメラコントローラ153は、画像処理部172やDRAM155とともに1つの半導体チップで構成してもよく、あるいは、別個の半導体チップで構成してもよい。
【0017】
CMOSイメージセンサ150は、受光素子と、AGC(ゲイン・コントロール・アンプ)と、ADコンバータとを含んで構成される。受光素子は、交換レンズ101によって集光された光学的信号を電気信号に変換し、画像情報を生成する。またAGCは、受光素子から出力された電気信号を増幅する。ADコンバータは、AGCから出力された電気信号をデジタル信号に変換する。CMOSイメージセンサ150は、タイミング発生器151により制御されるタイミングで動作する。タイミング発生器151により制御されるCMOSイメージセンサ150の動作には、静止画像の撮像動作、スルー画像の撮像動作、データ転送動作、電子シャッタ動作等がある。スルー画像は主に動画像であり、使用者が静止画像の撮像のための構図を決めるために、液晶モニタ163に表示される。CMOSイメージセンサ150は、生成した画像情報を画像処理部172に出力する。なお、CMOSイメージセンサ150に代えて、NMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の他の撮像素子を用いてもよい。
【0018】
画像処理部172は、CMOSイメージセンサ150内のADコンバータによってデジタル信号に変換された画像データに、所定の画像処理を施す。所定の画像処理としては、ガンマ補正処理、ホワイトバランス補正処理、キズ補正処理、YC変換処理、デジタルズーム処理、圧縮処理、伸張処理等が考えられるが、これに限られるものではない。
【0019】
マイクロホン部161は、収音した音声を電気信号である音響信号に変換して出力する。音響処理部171は、マイクロホン部161から出力された音響信号を受信して、受信した音響信号に対して所定の音響処理を施す。所定の音響処理としては、カメラコントローラ153からの指示により定められたマイクロホンゲイン設定値を音響信号に乗じるゲイン乗算処理、音響信号の周波数特性を補正する周波数特性補正処理、マイクロホン部161の音響指向性を形成する指向性合成処理、音響信号に含まれる各種のノイズを抑圧するノイズ抑圧処理等が考えられるが、これに限られるものではない。ここで、ノイズ抑圧処理は、例えば、交換レンズ101の光学系の動作音によるノイズを抑圧する処理、風音によるノイズを抑圧する処理等を含むが、これに限られるものではない。カメラコントローラ153は、音響処理部171内のADコンバータによってデジタル信号に変換された音響データを受信し、受信した音響データに対して所定の処理を施す。所定の処理としては、画像処理部172から受け付ける画像データと音響処理部171から受け付ける音響データとの間で同期を取り動画をメモリカード164に記録する動画記録処理等が考えられるが、これに限られるものではない。なお、マイクロホン部161は、複数のマイクロホン素子から構成されても良い。また、マイクロホン部161は、カメラボディ102の外部にあるマイクロホン素子を含んでも良い。
【0020】
液晶モニタ163は、カメラボディ102の背面に配置される表示部である。液晶モニタ163は、画像処理部172によって処理された表示用の画像情報が示す画像を表示する。液晶モニタ163は、動画像および静止画を選択的に表示可能である。液晶モニタ163はまた、デジタルカメラ100の設定条件等の情報を使用者に通知するための画像を表示可能である。本実施の形態では、カメラボディ102は表示部の一例として液晶モニタ163を備えるが、表示部はこれに限らない。例えば、カメラボディ102は、表示部として有機ELディスプレイを備えてもよい。
【0021】
フラッシュメモリ156は、画像情報等を記憶するための内部メモリとして機能する。またカメラコントローラ153が制御を行う際に使用するプログラム、パラメータ等を保存する。
【0022】
カードスロット165は、メモリカード164をカメラボディ102に装着可能な接続手段である。カードスロット165は、メモリカード164を電気的及び機械的に接続可能である。カードスロット165はメモリカード164を制御する機能を備えてもよい。
【0023】
メモリカード164は、その内部にフラッシュメモリ等の記憶素子を備えた外部メモリである。メモリカード164は、カメラコントローラ153で処理された画像情報等のデータを記憶可能である。また、メモリカード164は、その内部に記憶する画像情報等のデータを出力可能である。メモリカード164から読み出された画像データは、カメラコントローラ153や画像処理部172で処理され、例えば液晶モニタ163上に表示される。本実施の形態では、外部メモリの一例としてメモリカード164を示すが、外部メモリはこれには限らない。光ディスク等の記録媒体を外部メモリとして使用することもできる。
【0024】
ボディマウント140は、交換レンズ101のレンズマウント130(後述)と機械的及び電気的に接続可能である。ボディマウント140は、レンズマウント130を介して、カメラボディ102と交換レンズ101との間でデータを送受信可能である。ボディマウント140は、カメラコントローラ153から受信した露光同期信号、その他の制御信号等を、レンズマウント130を介してレンズコントローラ120に送信する。また、ボディマウント140は、レンズマウント130を介してレンズコントローラ120から受信した信号をカメラコントローラ153に送信する。
【0025】
電池201は、デジタルカメラ100を駆動するための電力を供給する。電池201は、例えば乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電池201の代わりとして、電源コードを介して外部から供給される電力がデジタルカメラ100に供給されてもよい。デジタルカメラ100の電源は、電源スイッチ152が使用者によって操作されることよって、オンおよびオフの間で切り替えられる。電源がオンされると、カメラコントローラ153は、カメラボディ102内の各部に電力を供給する。また、カメラコントローラ153は、ボディマウント140およびレンズマウント130を介して交換レンズ101にも電力を供給する。そして、交換レンズ101内では、レンズコントローラ120により交換レンズ101の各部に電力が供給される。
【0026】
カメラボディ102の電源切換回路300aは、電源切換回路300の一部を構成する。電源切換回路300aは、バッテリグリップ103内に設けられた電源切換回路300bとともに電源切換回路300を構成する。電源切換回路300は、カメラボディ102が有する電池201と、バッテリグリップ103が有する電池202とのうち、いずれからデジタルカメラ100に電源を供給するかを切り替える(後述)。電源切換回路300は、選択した電池からの電力をDC/DCコンバータ154に出力する。電源切換回路300は、カメラコントローラ153により制御される。
【0027】
DC/DCコンバータ154は、電源切換回路300からの電力を、デジタルカメラ100の各部(負荷部)へ供給する。DC/DCコンバータ154は、各部への電力の供給時、電池から供給される電圧を各部に適した電圧に変換する。
【0028】
操作部170は、上下左右方向の操作指示が可能な十字釦170aを含む。カメラボディ102に電動ズーム機能を有する交換レンズ101が装着されると、カメラコントローラ153は、十字釦170aの左釦および右釦のそれぞれにズーム操作釦としての機能を割り当てる。例えば、カメラコントローラ153は、左釦にワイド端側方向のズーム操作釦としての機能を割り当て、右釦にテレ端側方向のズーム操作釦としての機能を割り当てる。なお、カメラボディ102に装着される電動ズーム機能を有する交換レンズ101が、使用者がズーム操作を行うためのズームレバーを有する場合、カメラコントローラ153は、必ずしも操作部170にズーム操作釦としての機能を割り当てる必要はない。
【0029】
操作部170は、液晶モニタ163に、各種設定メニューを表示させるための、メニュー釦170bを含む。このメニュー釦170bには、各種の設定メニューにおいて設定を決定するための決定釦としての機能が、カメラコントローラ153によって割り当てられる場合がある。操作部170は、各種の設定を実施する手段として、十字釦170aの他に、回転ダイアル170cを含む。使用者は、操作部170の十字釦170aまたは回転ダイアル170cを用いて、液晶モニタ163に表示された設定メニュー画面上の各種の設定項目、設定値等を選択および設定することが出来る。
【0030】
そのような設定メニュー画面の表示時、カメラコントローラ153は、十字釦170a、メニュー釦170b、回転ダイアル170c等に対する使用者による操作を検出すると、カメラコントローラ153は画面を遷移させる。例えば、カメラコントローラ153は、液晶モニタ163に表示される画面を、表示中の設定メニュー画面からより深い階層の設定メニュー画面に遷移させる。使用者は、遷移後の設定メニュー画面上に表示される各種の設定項目に対して所望の設定を行うことが出来る。
【0031】
カメラボディ102の上面には、モード切替スイッチ166が設けられている。モード切替スイッチ166は、CMOSイメージセンサ150から出力される映像信号を、画像処理部172を介して液晶モニタ163に表示する撮影待機モードか、または、メモリカード164に記録されている静止画または動画の再生をするための再生モードか、どちらかを選択し切り替えるためのスイッチである。
【0032】
操作部170は、静止画の記録を開始する為の静止画レリーズ釦170dを含む。静止画レリーズ釦170dは、使用者による撮像指示またはオートフォーカス指示の操作を受け付ける。静止画レリーズ釦170dは、半押しと全押しの二段階操作可能な構成を有する。例えば、使用者による静止画レリーズ釦170dに対する半押し操作により、カメラコントローラ153はオートフォーカス動作を実行する。また、使用者による静止画レリーズ釦170dに対する全押し操作により、カメラコントローラ153は全押し操作のタイミングで生成された画像データをメモリカード164に記録する。
【0033】
操作部170は、動画の記録を開始および終了する為の動画レリーズ釦170eを含む。動画を記録していないときに動画レリーズ釦170eが押下されると、デジタルカメラ100は動画の記録動作を開始する。動画を記録しているときに動画レリーズ釦170eが押下されると、デジタルカメラ100は動画の記録動作を終了する。
【0034】
[1−3.交換レンズの構成]
図3に示すように、交換レンズ101は、フォーカスレンズ110およびズームレンズ112を含む光学系と、フォーカスレンズ駆動部111と、フォーカスリング114と、ズームレンズ位置検出部113bを有するズームレンズ駆動部113と、ズームリング115と、レンズコントローラ120と、DRAM121と、フラッシュメモリ122と、レンズマウント130とを備える。交換レンズ101の光学系は、図3に示すフォーカスレンズ110およびズームレンズ112に加えて手振れ補正用レンズをさらに備えてもよい。
【0035】
レンズコントローラ120は交換レンズ101全体の動作を制御する。レンズコントローラ120は、ハードワイヤードな電子回路で構成してもよいし、プログラムを実行するマイクロコンピュータなどで構成してもよい。
【0036】
DRAM121は、レンズコントローラ120が制御の際に用いるワークメモリとして機能する。フラッシュメモリ122は、レンズコントローラ120の制御の際に使用するプログラムやパラメータ、レンズデータ等を格納する。ここで、レンズデータは、レンズ名称、レンズID、シリアル番号、Fナンバー、焦点距離、など、交換レンズ101特有の特性値を含む。後述するように、レンズコントローラ120は、レンズデータをカメラコントローラ153に通知し、カメラコントローラ153はレンズデータに従って各種制御動作を実行することが可能となる。
【0037】
ズームレンズ112は、交換レンズ101の光学系によって形成される被写体像の倍率を変化させるためのレンズである。ズームレンズ112のレンズ構成は何枚でも何群でもよい。
【0038】
ズームレンズ駆動部113は、使用者によるズームリング115の操作に基づいて、ズームレンズ112を光学系の光軸に沿って移動させる機械的な機構である。ズームレンズ112の位置は随時ズームレンズ位置検出部113bにより検出され、レンズコントローラ120に通知される。
【0039】
フォーカスレンズ110は、光学系から入射されCMOSイメージセンサ150上に形成される被写体像のフォーカス状態を変化させるためのレンズである。フォーカスレンズ110のレンズ構成は何枚でも何群でもよい。
【0040】
フォーカスリング114は交換レンズ101の外装に設けられている。フォーカスリング114が使用者によって操作されると、フォーカスリング114の操作量に関する情報がレンズコントローラ120に通知される。レンズコントローラ120は、通知されたフォーカスリング114の操作量に関する情報に基づいて、フォーカスレンズ駆動部111を制御して、フォーカスレンズ110を駆動する。このため、レンズコントローラ120はフォーカスレンズ110の位置を認識している。
【0041】
フォーカスレンズ駆動部111は、レンズコントローラ120の制御に基づいてフォーカスレンズ110を光学系の光軸に沿って進退するように駆動する。フォーカスレンズ駆動部111は、例えばステッピングモータ、DCモータ、超音波モータ等により実現できる。
【0042】
[1−4.バッテリグリップの構成]
図3に示すように、バッテリグリップ103は、電池202と、電源切換回路300bと、操作部204とを備える。
【0043】
電池202は、デジタルカメラ100を駆動するための電力を供給する。電池202は、例えば乾電池であってもよいし、充電池であってもよい。また、電池202の代わりとして、電源コードを介して外部から供給される電力がデジタルカメラ100に供給されてもよい。デジタルカメラ100の電源は、電源スイッチ152が使用者によって操作されることによって、オンおよびオフの間で切り替えられる。電源がオンされると、カメラコントローラ153は、カメラボディ102内の各部に電力を供給する。また、カメラコントローラ153は、ボディマウント140およびレンズマウント130を介して交換レンズ101にも電力を供給する。そして、交換レンズ101内では、レンズコントローラ120により交換レンズ101の各部に電力が供給される。
【0044】
電源切換回路300bは、電源切換回路300の一部を構成する。電源切換回路300は、カメラボディ102が有する電池201とバッテリグリップ103が有する電池202とのうち、いずれからデジタルカメラ100による電源を供給するかを切り替える。また、電源切換回路300bは、カメラコントローラ153により制御される。
【0045】
操作部204は、上下左右方向の操作指示が可能な十字釦204aと、時計回りおよび反時計回りに回転させる操作が可能な回転ダイアル204cとを含む。カメラボディ102に電動ズーム機能を有する交換レンズ101が装着されると、カメラコントローラ153は、十字釦204aの左釦および右釦のそれぞれにズーム操作釦としての機能を割り当てる。例えば、カメラコントローラ153は、左釦に、ワイド端側方向のズーム操作釦としての機能を割り当て、右釦に、テレ端側方向のズーム操作釦としての機能を割り当てる。なお、カメラボディ102に装着される電動ズーム機能を有する交換レンズ101が、使用者がズーム操作を行うためのズームレバーを有するときは、カメラコントローラ153は、必ずしも操作部204にズーム操作釦としての機能を割り当てる必要はない。
【0046】
上述したように、バッテリグリップ103の操作部204の十字釦204aおよび回転ダイアル204cその他の釦の配置は、カメラボディ102の操作部170に対して、デジタルカメラ100の交換レンズ101の光軸を中心に、背面から見て時計回りに90度回転した配置になっている。これにより、静止画を横位置(図1のZ軸が上方を向くデジタルカメラ100の位置)で撮影する際に使用者がカメラボディ102を把持して操作する場合の操作の動作と、静止画を縦位置(図1のX軸が上方を向くデジタルカメラ100の位置)で撮影する際に使用者がバッテリグリップ103を把持して操作する場合の操作の動作とが、ほぼ同じ動作になる。したがって、カメラボディ102を把持する場合とバッテリグリップ103を把持する場合とで互いに類似の操作を提供し、使用者の使い易さを向上させることが出来る。一方で、使用者が動画を撮影する場合は、デジタルカメラ100は通常横位置で撮影するように使用される。したがって、使用者が動画を撮影する場合は、カメラボディ102を把持する場合(横位置)とバッテリグリップ103を把持する場合(縦位置)とに必ずしも類似の操作を提供する必要は無い。
【0047】
さらに、操作部204は、液晶モニタ163に各種設定メニューを表示させるための、メニュー釦204bを含む。このメニュー釦204bには、各種設定メニューにおいて設定を決定するための決定釦としての機能が、カメラコントローラ153によって割り当てられる場合がある。
【0048】
カメラコントローラ153は、各種の設定を実施する手段としての機能を、十字釦204aの他に、回転ダイアル204cに割り当てる。使用者は、十字釦204aまたは回転ダイアル204cを用いて、液晶モニタ163に表示された設定メニュー画面上の各種の設定項目、設定値等を選択および設定することが出来る。
【0049】
そのような設定メニュー画面の表示時、カメラコントローラ153は、十字釦204a、メニュー釦204b、回転ダイアル204c等に対する使用者による操作を検出すると、画面を遷移させる。例えば、カメラコントローラ153は、液晶モニタ163に表示される画面を、表示中の設定メニュー画面からより深い階層の設定メニュー画面に遷移させる。使用者は、遷移後の設定メニュー画面上に表示される各種の設定項目に対して所望の設定を行うことが出来る。
【0050】
バッテリグリップ103は、CMOSイメージセンサ150から出力される映像信号を、画像処理部172を介して液晶モニタ163に表示する撮影待機モードか、または、メモリカード164に記録されている静止画または動画の再生をするための再生モードか、どちらかを選択し切り替えるためのモード切替スイッチを含んでもよい。
【0051】
操作部204は、静止画の記録を開始する為の静止画レリーズ釦204dを含む。静止画レリーズ釦204dは、使用者による撮像指示またはオートフォーカス指示の操作を受け付ける。静止画レリーズ釦204dは、半押しと全押しの二段階操作可能に構成されている。例えば、使用者による静止画レリーズ釦204dに対する半押し操作により、カメラコントローラ153はオートフォーカス動作を実行する。また、使用者による静止画レリーズ釦204dに対する全押し操作により、カメラコントローラ153は全押し操作のタイミングに応じて生成された画像データをメモリカード164に記録する。
【0052】
操作部204は、動画の記録を開始および終了する為の動画レリーズ釦204eを含む。動画を記録していないときに動画レリーズ釦204eが押下されると、デジタルカメラ100は動画の記録動作を開始する。動画を記録しているときに動画レリーズ釦204eが押下されると、デジタルカメラ100は動画の記録動作を終了する。
【0053】
操作部204の静止画レリーズ釦204dは、図1に示すように、バッテリグリップ103の右側面に配置される。すなわち、バッテリグリップ103の操作部204の静止画レリーズ釦204dは、カメラボディ102の操作部170の静止画レリーズ釦170dが配置される上面とは異なる面に配置されている。より具体的には、バッテリグリップ103の操作部204の静止画レリーズ釦204dは、デジタルカメラ100の交換レンズ101の光軸を中心に、カメラボディ102の操作部170の静止画レリーズ釦170dの位置から約90度回転した位置に相当する位置に配置されている。
【0054】
また、操作部204の十字釦204a、メニュー釦204b、回転ダイアル204cおよび動画レリーズ釦204eは、バッテリグリップ103の背面に配置される。より具体的には、バッテリグリップ103の操作部204の十字釦204a、メニュー釦204b、回転ダイアル204cおよび動画レリーズ釦204eは、デジタルカメラ100の光軸を中心に、カメラボディ102の操作部170の十字釦170a、メニュー釦170b、回転ダイアル170cおよび動画レリーズ釦170eの位置から約90度回転した位置に相当する位置に配置されている。
【0055】
[1−5.設定メニューの階層構造]
図4A〜4Eを用いて、設定メニューの階層構造を説明する。図4A〜4Eは、図2の液晶モニタ163に表示される設定メニュー画面の遷移例を示す図である。設定メニューは、デジタルカメラ100の種々の設定を行うために使用される。
【0056】
マイクロホンゲイン設定値(入力音声レベル)は、動画記録時においてに使用される設定値であり、静止画撮影時には使用されない設定値であり、マイクロホンゲイン設定値を設定するためのメニューは、設定メニューの中の深い階層に置かれている。撮影待機モードにおいて、使用者がマイクロホンゲイン設定値を設定する場合、使用者はカメラボディ102またはバッテリグリップ103の釦またはダイアルを複数回操作してメニューの階層を掘り下げることによって、マイクロホンゲイン設定値を変更するための所定のメニューに到達しなければならなかった。以下、これを図4A〜4Eを用いて説明する。
【0057】
カメラコントローラ153は、ユーザによるカメラボディ102またはバッテリグリップ103のメニュー釦170bまたは204bの押下を検出すると、図4Aに示す設定メニュー画面を液晶モニタ163に表示させる。図4Aの設定メニュー画面は、「フィルムモード」、「画像横縦比」等の、静止画撮影に関連する設定項目を選択する操作を受け付けるための画面である。また、図4Aの設定メニュー画面の左側部分に設けられたジャンル選択領域Aには、デジタルカメラ100の動作に関連する設定項目の複数のジャンルにそれぞれ対応する複数のアイコンが表示されている。図4Aのジャンル選択領域Aにおいて、静止画撮影のアイコンが選択されており、他のアイコンと区別して表示されている。
【0058】
使用者は、動画撮影に関連するマイクロホンゲイン設定値を設定するためには、以下に説明するように、設定メニューの階層構造を辿る操作を行うことによって設定メニュー画面(図4A〜4D)を遷移させる必要がある。まず、使用者は、図4Aの設定メニュー画面から1階層上へ移動するために、カメラボディ102またはバッテリグリップ103の十字釦170aまたは204aに対して所定の操作(例えば左釦の押下)を行う。カメラコントローラ153は、当該操作を検出すると、設定メニューを1階層だけ上に移動し、ジャンル選択領域Aにおいて、デジタルカメラ100の設定項目のジャンルが選択可能となる。
【0059】
図4Bの設定メニュー画面において、カメラコントローラ153は、十字釦170aまたは204aに対する所定の操作(例えば上釦または下釦の押下)の検出に応じて、使用者によって選択されるアイコンを切り替える。例えば、十字釦170aまたは204aの下釦の押下に応じて、カメラコントローラ153は、図4Cの設定メニュー画面に示すように、選択されたジャンルを示すアイコンを切り替える。使用者がさらに、十字釦170aまたは204aに対して、動画撮影のジャンルの選択を決定するための所定の操作(例えば右釦の押下)を行うと、カメラコントローラ153は、設定メニューを1階層だけ下に移動して、「フィルムモード」等の動画撮影に関連する設定項目の選択を受け付けることを可能とする。
【0060】
使用者は、図4Cに示す設定メニュー画面において十字釦170aまたは204aに対して所定の操作(例えば上釦または下釦の押下)を行うことによって、画面をスクロールし、図4Dに示す設定メニュー画面を表示させることができる。これによって、使用者は、図4Dに示す設定メニュー画面において、マイクロホンゲイン設定に対応する「マイクレベル設定」の項目を選択できる。使用者がさらに、十字釦170aまたは204aに対して、当該選択を決定するための所定の操作(例えば右釦の押下)を行うと、カメラコントローラ153は、設定メニューを1階層だけ下に移動して、マイクロホンゲイン設定を変更するための図4Eの画面を液晶モニタ163に表示させる。
【0061】
図4Eの画面が表示された状態において、カメラコントローラ153は、使用者による十字釦170aまたは204aに対する所定の操作(例えば右釦または左釦の押下)に応じて、マイクロホンゲイン設定値を変更、設定する処理を実行する。
【0062】
以上説明したように、使用者は、マイクロホンゲイン設定値を設定するための画面(図4E)に到達するために、複数の設定メニュー画面(図4A〜4E)を辿る必要があり、複数の操作を行う必要がある。
【0063】
これに対して、本実施の形態のデジタルカメラ100は、使用者が、動画撮影時において、メニュー画面の複数の階層を移動するために複雑な操作を行うことなく、動画撮影に関連する設定を簡単に行うことを可能とする。デジタルカメラ100のこのような動作について、図5および図6を参照して以下に説明する。
【0064】
カメラボディ102の操作部170は、第1操作部の一例である。バッテリグリップ103の操作部204は、第2操作部の一例である。カメラコントローラ153は、制御部の一例である。デジタルカメラ100は、撮像装置の一例である。CMOSイメージセンサ150は、撮像部の一例である。
【0065】
[2.動作]
[2−1.デジタルカメラ100の撮影動作]
以上のように構成されたデジタルカメラ100について、その動作を以下説明する。図5は、デジタルカメラ100の撮影動作の制御を示すフローチャートである。
【0066】
使用者によるカメラボディ102のモード切替スイッチ166に対する操作によりデジタルカメラ100が撮影待機モードに移行すると、カメラコントローラ153は、静止画像または動画像の記録のための初期化処理を行う(S401)。
【0067】
初期化完了後、カメラコントローラ153は、使用者による操作の確認処理を繰り返す。使用者による操作の確認処理として、カメラコントローラ153は、具体的には、カメラボディ102のモード切替スイッチ166により設定された撮影待機モード状態の確認(S403)、動画レリーズ釦170eまたは204eの押下の検知(S405)、および静止画レリーズ釦170dまたは204dの押下の検知(S409)を繰り返す。このとき、カメラボディ102のモード切替スイッチ166の状態が撮影待機モードでなければ(ステップS403でNO)、図5の処理を終了する。
【0068】
カメラボディ102のモード切替スイッチ166の状態が撮影待機モードである場合(ステップS403でYES)、カメラコントローラ153は、カメラボディ102またはバッテリグリップ103の動画レリーズ釦170eまたは204eの押下を検知すると(ステップS405でYES)、動画撮影開始・終了処理を行う(S407)。また、カメラコントローラ153は、カメラボディ102またはバッテリグリップ103の静止画レリーズ釦170dまたは204dの押下を検知すると(ステップS409でYES)、静止画撮影処理を行う(S411)。具体的には、カメラコントローラ153は、使用者による静止画レリーズ釦170dまたは204dの押下を検知すると、静止画レリーズ釦170dまたは204dが押下されたタイミングにおいて、CMOSイメージセンサ150が生成した画像情報に基づいて画像処理部172により生成される静止画をメモリカード164等の記録媒体に記録する(S411)。
【0069】
[2−2.機能の割り当て動作]
図6のフローチャートを用いて、動画撮影開始・終了処理(ステップS407)の詳細を説明する。図6は、動画撮影開始・終了処理の流れを示すフローチャートである。
【0070】
図6の動画撮影開始・終了処理では、カメラコントローラ153は、カメラボディ102またはバッテリグリップ103の動画レリーズ釦170eまたは204eの押下を検知すると、デジタルカメラ100の動作状態が動画記録中であるか否かを判定する(S501)。
【0071】
本実施形態では、デジタルカメラ100の動作状態が動画記録中でない場合、すなわち、動画記録動作が未だ開始されていない場合、使用者がカメラボディ102またはバッテリグリップ103の動画レリーズ釦170eまたは204eを押下すると、動画記録動作が開始される。この点を考慮して、デジタルカメラ100の動作状態が動画記録中でない場合(ステップS501でNO)、カメラコントローラ153は、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを動画用に設定する(S503)。この処理により、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cは、カメラボディ102の十字釦170aおよび回転ダイアル170cとは、それぞれ異なる機能が割り当てられる。
【0072】
たとえば、カメラボディ102の回転ダイアル170cにシャッタースピード設定値変更機能が割り当てられている場合に、カメラコントローラ153は、バッテリグリップ103の回転ダイアル204cに、マイクロホンゲイン設定値変更機能を割り当てる。この場合、使用者がバッテリグリップ103の回転ダイアル204cを操作したときに、直ぐに、図4Eに示すマイクレベル設定画面が液晶モニタ163に表示される。よって、バッテリグリップ103の回転ダイアル204cを操作することによって、使用者は、所定のメニューに到達するためにカメラボディ102の操作部170を複数回操作してメニューの階層を掘り下げることなく、マイクロホンゲイン設定値を変更できる。
【0073】
続いて、カメラコントローラ153は、画像処理部172に対して動画記録開始の指示を行う(S505)。この指示に従い、画像処理部172は、CMOSイメージセンサ150により生成された画像情報に基づき所定の処理を施す。所定の処理が施された画像情報は、動画像として順次、メモリカード164等の記録媒体に記録される。カメラコントローラ153は、これら所定の処理および動画像の記録の処理を、カメラボディ102またはバッテリグリップ103の動画レリーズ釦170eまたは204eの再度の押下による動画記録停止の指示を受けるまで実行する。
【0074】
一方、本実施形態では、デジタルカメラ100の動作状態が動画記録中の場合、使用者がカメラボディ102またはバッテリグリップ103の動画レリーズ釦170eまたは204eを押下すると、カメラコントローラ153は動画記録動作を停止する。この点を考慮して、デジタルカメラ100の動作状態が動画記録中である場合(ステップS501でYES)、カメラコントローラ153は、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを静止画用に設定する(S507)。この処理により、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cには、それぞれ、カメラボディ102の十字釦170aおよび回転ダイアル170cと、同じ機能が割り当てられる。この場合、マイクロホンレベルを設定するためには、図4A〜4Eに示したように使用者は階層的に設定メニュー画面を辿って行く必要がある。これにより、カメラボディ102を把持する場合(横位置)とバッテリグリップ103を把持する場合(縦位置)とで互いに類似の操作を提供し、使用者の使い易さを向上させることが出来る。その後、カメラコントローラ153は、画像処理部172に対して動画記録停止の指示を行う(S509)。
【0075】
以上のように、本実施の形態のデジタルカメラ100では、動画記録の開始時に、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを動画用に設定する。このとき、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cに、より下位の階層に位置する設定項目に対応した動画撮影に関連する機能が割り当てられる。一方、動画記録の終了時に、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを静止画用に設定する。これにより、動画記録中、使用者は、動画撮影のための設定を行う所定のメニュー(マイクロホンレベル設定メニュー)に到達するために、カメラボディ102の操作部170の複数の釦を複数回操作してメニューの階層を掘り下げる必要がなくなる。すなわち、使用者は、バッテリグリップ103の十字釦204aまたは回転ダイアル204cを操作することによって、迅速に例えばマイクロホンゲイン設定値を設定することができ、動画記録における使用者の設定動作を簡便にできる。
【0076】
[3.まとめ]
以上のように、本実施の形態において、デジタルカメラ100は、バッテリグリップ103の十字釦204a、回転ダイアル204c等の機能割り当てを、動画撮影時と静止画撮影時とで変更することが可能な撮像装置であって、動画記録動作を開始または停止する指示を受け付ける動画レリーズ釦(170eまたは204e)を操作部170または操作部204に備え、バッテリグリップ103の十字釦204aや回転ダイアル204cなどの機能割り当てを動画撮影時と静止画撮影時とで変更するカメラコントローラ153を備える。
【0077】
これにより、カメラコントローラ153は、動画記録中、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを静止画用とは異なる動画用に設定する。そのため、例えば動画記録中にマイクロホンゲイン設定値を設定する際における使用者の設定動作を簡便にするデジタルカメラ100を提供することができる。
【0078】
[実施の形態2]
本実施の形態2において、デジタルカメラ100は、動画記録のための画像データが生成される動画撮影モードと、静止画記録のための静止画撮影モードを有する。上記実施の形態1では、カメラコントローラ153は、動画記録動作の開始および終了のタイミングで、操作部204への機能割り当てを変更した。すなわち、カメラコントローラ153は、画像データを動画として記録する動画記録処理を実行しているときは、カメラボディ102およびバッテリグリップ103の操作部170および204の各々に互いに異なる機能を割り当てる。その一方、カメラコントローラ153は、動画記録処理を実行していないときは、操作部170および操作部204に同一の機能を割り当てるようにした。これに対して本実施の形態では、カメラコントローラ153は、デジタルカメラ100が動画撮影モードにあるか否かに応じて、操作部204への機能割り当てを変更する。
【0079】
図7を参照して、本実施の形態におけるデジタルカメラの操作部への機能割り当ての処理を説明する。
【0080】
カメラコントローラ153は、例えば、電源オン時やカメラボディ102のモード切替スイッチ166が操作されたときに、デジタルカメラ100が動画撮影モードにあるか否かを判定する(S601)。
【0081】
デジタルカメラ100の動作モードが動画撮影モードである場合(ステップS601でYES)、カメラコントローラ153は、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを動画用に設定する(S602)。例えば、カメラコントローラ153は、十字釦204aおよび回転ダイアル204cにマイクロホンゲイン設定値を設定する機能を割り当てる。
【0082】
一方、デジタルカメラ100の動作モードが動画撮影モードと異なるモード(例えば静止画撮影モード)である場合(ステップS601でNO)、カメラコントローラ153は、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを静止画用に設定する(S603)。
【0083】
以上のように構成された本実施の形態において、デジタルカメラ100によれば、カメラコントローラ153は、動作モードが動画撮影モードであるときにはカメラボディ102の操作部170およびバッテリグリップ103の操作部204の各々に互いに異なる機能を割り当てる。また、動画撮影モードでないときには、カメラコントローラ153は、カメラボディ102の操作部170およびバッテリグリップ103の操作部204に同一の機能を割り当てる。すなわち、カメラコントローラ153は、動画撮影を行うための状態であるときにカメラボディ102の操作部170およびバッテリグリップ103の操作部204の各々に互いに異なる機能を割り当てる。一方、動画撮影を行うための状態でないときにはカメラボディ102の操作部170およびバッテリグリップ103の操作部204に同一の機能を割り当てる。
【0084】
これにより、動画撮影モードにおいて、使用者は、メニューの階層を掘り下げて所定のメニューに到達するためにカメラボディ102の釦、ダイアル等を複数回操作することなく、バッテリグリップ103に設けられた操作部204の例えば十字釦204aまたは回転ダイアル204cを操作することによって、マイクロホンゲイン設定値を設定することができる。そのため、動画記録における使用者の設定動作を簡便にできる。
【0085】
[他の実施の形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1および2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1および2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0086】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0087】
動画用設定として、バッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cに割り当てられる機能としては、マイクロホンのゲイン設定値を設定する機能のほかに、マイクロホン部161により収音された入力音声の周波数特性の補正処理を設定する機能、マイクロホン部161の指向性の合成処理を設定する機能、入力音声のノイズの抑圧処理を設定する機能、動画撮影のためのオートフォーカス設定を変更する機能等が考えられるが、これに限られるものではない。
【0088】
上記実施の形態において、カメラコントローラ153は、一例としてバッテリグリップ103の十字釦204aおよび回転ダイアル204cの機能割り当てを動画用に設定した。しかしながら、本開示はこれに限らず、バッテリグリップ103に設けられた操作部204の1つまたは複数の任意の釦またはダイアルの機能割り当てを動画用に設定してもよい。
【0089】
上記実施の形態において、カメラボディ102およびバッテリグリップ103の操作部170および204はそれぞれ、十字釦(170a,204a)、メニュー釦(170b,204b)、回転ダイアル(170c,204c)、静止画レリーズ釦(170d,204d)、および動画レリーズ釦(170e,204e)を含む。しかしながら、本開示はこれに限らず、カメラボディ102およびバッテリグリップ103の操作部170および204はそれぞれ、例えば、モード切り替えボタン、ホワイトバランスを設定するための釦、ISO感度を設定するための釦、露出補正を設定するための釦、その他各種の釦、ダイアル、操作レバー等をさらに含んでもよく、あるいは、これらの釦、ダイアル、操作レバー等の任意の組み合わせを含んでもよい。
【0090】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
【0091】
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0092】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本開示は、複数の操作部を接続可能な電子機器に適用可能である。具体的には、デジタルカメラ、ムービーカメラ、カメラ付き携帯電話、ゲーム機などに、本開示は適用可能である。
【符号の説明】
【0094】
100 デジタルカメラ
101 交換レンズ
102 カメラボディ
103 バッテリグリップ
110 フォーカスレンズ
111 フォーカスレンズ駆動部
112 ズームレンズ
113 ズームレンズ駆動部
114 フォーカスリング
115 ズームリング
120 レンズコントローラ
121 DRAM(交換レンズ101側)
122 フラッシュメモリ(交換レンズ101側)
130 レンズマウント
140 ボディマウント
150 CMOSイメージセンサ
151 TG
152 電源スイッチ
153 カメラコントローラ
155 DRAM(カメラボディ102側)
156 フラッシュメモリ(カメラボディ102側)
161 マイクロホン部
163 液晶モニタ
164 メモリカード
165 カードスロット
170 操作部(カメラボディ102側)
170a 十字釦
170b メニュー釦
170c 回転ダイアル
170d 静止画レリーズ釦
170e 動画レリーズ釦
166 モード切替スイッチ
171 音響処理部
172 画像処理部
201 電池(カメラボディ102側)
202 電池(バッテリグリップ103側)
204 操作部(バッテリグリップ103側)
204a 十字釦
204b メニュー釦
204c 回転ダイアル
204d 静止画レリーズ釦
204e 動画レリーズ釦
300 電源切換回路
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
図7