【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
【0008】
即ち、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる変形自在な袋体であって、袋本体1の開口部11近傍の周縁に長手部材20を一対の基端部22において接合して、把手部2を形成する一方、前記袋本体1の底面12近傍の周縁には長手部材30を接合して、前記把手部2の下方における、袋本体1の側面13と長手部材30との間に挿通部3を形成し、
前記袋本体1の底面12の上に収容物を載置した状態で、前記把手部2を挿通部3に挿通して、当該把手部2を頂点21に向けて鉛直上方に引き上げることによって、収容物が自重によって静止した状態で、把手部2の基端部22同士が近接して開口部11が閉塞されるとともに、長手部材30の接合部31同士が底面12の上方で互いに寄り合うことによって、収容物の下面周縁が袋本体1の底面12ないし側面13に支持されて、当該収容物を略水平姿勢に保持して吊支できるようにするという技術的手段を採用したことによって、水平保持袋を完成させた。
【0009】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、長手部材20・30を細幅シート状にして、これらの長手部材を互いに平行に配設して、少なくとも長手部材30の接合部31を、袋本体1の側面13に対して曲線状境界で熱融着するという技術的手段を採用することもできる。
【0010】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、袋本体1の底面12の端部における底接合部12Bを、長手部材30を含めて一体に熱融着して、かつ、この底接合部12Bに沿って切断するという技術的手段を採用することもできる。
【0011】
また、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる変形自在な袋体であって、袋本体1の開口部11近傍の周縁に沿って切込部23を設けて、この切込部23の上縁側に把手部2を形成する一方、
前記袋本体1の底側近傍の周縁に沿って切込部32を設けて、この切込部32の上縁側を二列に止着して底面12を形成して、かつ、下縁側に帯部30aを形成し、この切込部32によって、前記把手部2の下方における、袋本体1の底面12近傍の挿通部3を構成し、
前記袋本体1の底面12の上に収容物を載置した状態で、前記把手部2を挿通部3に挿通して、当該把手部2を頂点21に向けて鉛直上方に引き上げることによって、収容物が自重によって静止した状態で、把手部2の端部同士が近接して開口部11が閉塞されるとともに、帯部30aの端部同士が底面12の上方で互いに寄り合うことによって、収容物の下面周縁が袋本体1の底面12ないし側面13に支持されて、当該収容物を略水平姿勢に保持して吊支できるようにするという技術的手段を採用したことによっても、水平保持袋を完成させた。
【0012】
更にまた、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる変形自在な袋体であって、袋本体1の開口部11近傍の周縁に沿って切込部23を設けて、この切込部23の上縁側に把手部2を形成する一方、前記袋本体1の底面12近傍の周縁には長手部材30を接合して、前記把手部2の下方における、袋本体1の側面13と長手部材30との間に挿通部3を形成し、
前記袋本体1の底面12の上に収容物を載置した状態で、前記把手部2を挿通部3に挿通して、当該把手部2を頂点21に向けて鉛直上方に引き上げることによって、収容物が自重によって静止した状態で、把手部2の端部同士が近接して開口部11が閉塞されるとともに、長手部材30の接合部31同士が底面12の上方で互いに寄り合うことによって、収容物の下面周縁が袋本体1の底面12ないし側面13に支持されて、当該収容物を略水平姿勢に保持して吊支できるようにするという技術的手段を採用したことによっても、水平保持袋を完成させた。
【0013】
更にまた、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる変形自在な袋体であって、袋本体1の開口部11近傍の周縁に長手部材20を一対の基端部22において接合して、把手部2を形成する一方、前記袋本体1の底側近傍の周縁に沿って切込部32を設けて、この切込部32の上縁側を二列に止着して底面12を形成して、かつ、下縁側に帯部30aを形成し、この切込部32によって、前記把手部2の下方における、袋本体1の底面12近傍の挿通部3を構成し、
前記袋本体1の底面12の上に収容物を載置した状態で、前記把手部2を挿通部3に挿通して、当該把手部2を頂点21に向けて鉛直上方に引き上げることによって、収容物が自重によって静止した状態で、把手部2の基端部22同士が近接して開口部11が閉塞されるとともに、帯部30aの端部同士が底面12の上方で互いに寄り合うことによって、収容物の下面周縁が袋本体1の底面12ないし側面13に支持されて、当該収容物を略水平姿勢に保持して吊支できるようにするという技術的手段を採用したことによっても、水平保持袋を完成させた。
【0014】
また、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる基材シート10の側方を内側に折り込んで、長手部材30の配設部位近傍を山折り線とするガゼット12Aを形成して、
熱可塑性樹脂材料からなる細幅シート状の長手部材20・30を前記基材シート10の進行方向に並行してそれぞれ挿入して、この基材シート10の表面に互いに平行に配設し、
前記長手部材20の一部を所定間隔でそれぞれ基材シート10の表面に熱融着して把手部2を成形する一方、
長手部材30の一部を所定間隔でそれぞれ基材シート10の表面に熱融着して挿通部3を成形するとともに、
前記長手部材20・30およびガゼット12Aの側縁部14近傍のシート重畳部全てを当該側縁部に沿って一体に熱融着して底面12を形成し、
こうして完成した袋基材の側縁部14を順次切り離すことによって、袋体を連続的に成形するという技術的手段を採用したことによって、水平保持袋の製造方法を完成させた。
【0015】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、長手部材20・30を細幅シート状にして、これらの長手部材を互いに平行に配設し、少なくとも長手部材30の接合部31を、袋本体1の側面13に対して曲線状境界で熱融着するという技術的手段を採用することもできる。
【0016】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、袋本体1の底面12の端部における底接合部12Bを、長手部材30を含めて一体に熱融着して、かつ、この底接合部12Bに沿って切断するという技術的手段を採用することもできる。
【0017】
また、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる基材シート10の側方を内側に折り込んで、山折り線とするガゼット12Aを形成して、
基材シート10の開口部11側の近傍の周縁に沿って切込部23を設けて、この切込部23の上縁側に把手部2を成形する一方、
基材シート10の底側近傍の周縁に沿って切込部32を設けて挿通部3を成形するとともに、
この切込部32の上縁側を二列に止着して底面12を形成して、かつ、下縁側に帯部30aを形成して、
ガゼット12Aの側縁部14近傍および切込部32の両端部のシート重畳部を一体に熱融着して底面12を形成し、
前記側縁部14を順次切り離すことによって、袋体を連続的に成形するという技術的手段を採用したことによって、水平保持袋の製造方法を完成させた。
【0018】
更にまた、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる基材シート10の側方を内側に折り込んで、長手部材30の配設部位近傍を山折り線とするガゼット12Aを形成して、
基材シート10の開口部11側の近傍の周縁に沿って切込部23を設けて、この切込部23の上縁側に把手部2を成形する一方、
熱可塑性樹脂材料からなる細幅シート状の長手部材30を前記基材シート10の進行方向に並行して挿入して、この基材シート10の表面に互いに平行に配設し、長手部材30の一部を所定間隔でそれぞれ基材シート10の表面に熱融着して挿通部3を成形するとともに、
前記長手部材30およびガゼット12Aの側縁部14近傍のシート重畳部全てを当該側縁部に沿って一体に熱融着して底面12を形成し、
前記側縁部14を順次切り離すことによって、袋体を連続的に成形するという技術的手段を採用したことによって、水平保持袋の製造方法を完成させた。
【0019】
更にまた、本発明は、熱可塑性樹脂材料からなる基材シート10の側方を内側に折り込んで、山折り線とするガゼット12Aを形成して、
熱可塑性樹脂材料からなる細幅シート状の長手部材20を前記基材シート10の進行方向に並行して挿入して、この基材シート10の表面に互いに平行に配設し、
前記長手部材20の一部を所定間隔でそれぞれ基材シート10の表面に熱融着して把手部2を成形する一方、
基材シート10の底側近傍の周縁に沿って切込部32を設けて挿通部3を成形するとともに、
この切込部32の上縁側を二列に止着して底面12を形成して、かつ、下縁側に帯部30aを形成して、
ガゼット12Aの側縁部14近傍および切込部32の両端部のシート重畳部を一体に熱融着して底面12を形成し、
前記側縁部14を順次切り離すことによって、袋体を連続的に成形するという技術的手段を採用したことによって、水平保持袋の製造方法を完成させた。