特許第6049097号(P6049097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6049097通信デバイス上にコンテンツを提示するための、コンテキストの利用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6049097
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】通信デバイス上にコンテンツを提示するための、コンテキストの利用
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20161212BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20161212BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   G06F13/00 510A
   G06Q30/02 470
   H04M11/00 302
【請求項の数】38
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2014-506466(P2014-506466)
(86)(22)【出願日】2012年4月13日
(65)【公表番号】特表2014-513835(P2014-513835A)
(43)【公表日】2014年6月5日
(86)【国際出願番号】US2012033535
(87)【国際公開番号】WO2012145243
(87)【国際公開日】20121026
【審査請求日】2013年10月18日
【審判番号】不服2015-9048(P2015-9048/J1)
【審判請求日】2015年5月15日
(31)【優先権主張番号】13/092,418
(32)【優先日】2011年4月22日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】カメロン・エヌ・カーガー
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・ケイ・キース
【合議体】
【審判長】 新川 圭二
【審判官】 和田 志郎
【審判官】 高瀬 勤
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−515970(JP,A)
【文献】 特表2011−504341(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/075049(WO,A2)
【文献】 特表2010−532901(JP,A)
【文献】 特開2006−65600(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスのユーザに対して個別化されたコンテンツを提示するための方法であって、
前記通信デバイスによって、前記通信デバイスの物理的コンテキストを判定するステップであって、前記物理的コンテキストは、少なくとも前記通信デバイスに与えられる動きを検出することによって判定される、ステップと、
前記通信デバイスによって、前記通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを前記通信デバイスと関連付けるステップと、
前記通信デバイス上に局所的に格納されたカタログからコンテンツアイテムを、前記通信デバイスによって自律的に選択するステップであって、前記選択されたコンテンツアイテムが前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストに対応するステップと、
前記通信デバイスのユーザインターフェース上に前記選択されたコンテンツアイテムを提示するステップとを含み、
前記ユーザインターフェース上に前記選択されたコンテンツアイテムを提示するステップは、前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの少なくとも1つに従って、前記選択されたコンテンツアイテムの提示フォーマットを変更するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するステップは、前記通信デバイスが使用中であるかどうかを生体認証によって検出するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記通信デバイスが使用中であるかどうかを生体認証によって検出するステップは、手のサイズ、キーストロークのタイミングパターン、顔パターン、または音声パターンのうちの少なくとも1つを検出するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するステップは、電力状態、チャネル容量、無線アクセス技術を提供するタイプ、またはメモリ記憶量のうちの少なくとも1つを判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するステップは、前記通信デバイスの現在位置を判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記通信デバイスの前記現在位置を判定するステップは、前記コンテンツアイテムに関連する場所の近接度を判定するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記通信デバイスの前記現在位置を判定するステップは、前記現在位置が前記コンテンツアイテムに関連する取引を排除するエリア内にあることを判定するステップをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記通信デバイスに与えられた前記動きを検出することは、ウォーキング、ランニング、着座、睡眠、乗船、搭乗、運転、および飛行からなるグループから選択されたユーザ活動を推測することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記通信デバイスとの前記以前の対話に基づいて前記ユーザコンテキストを関連付けるステップは、記憶された連絡先、呼び出された電話番号、メッセージ受信者、検索された目的地方向、またはカレンダーイベントのうちの少なくとも1つを検出するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するステップは、前記通信デバイスの現在位置を判定するステップをさらに含み、コンテンツアイテムを選択するステップは、前記ユーザコンテキストに関連する注目の場所への近接度を判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するステップは、前記コンテンツアイテムに相関する前記通信デバイスの現地時間を判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記通信デバイスとの前記以前の対話に基づいて前記ユーザコンテキストを関連付けるステップは、ユーザの社会的関係を検出するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ユーザの前記社会的関係を検出するステップは、前記ユーザの連絡先に関連付けられた複数のコンテンツアイテム、前記ユーザによって選択された集団統計的入力値、前記ユーザによるテキスト入力に基づく固有のコンテキスト、または前記ユーザによって選択されたグループメンバーシップのうちの少なくとも1つを判定するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記物理的コンテキストを判定し、前記ユーザコンテキストを関連付け、前記コンテンツアイテムを選択するステップは、
前記コンテンツアイテムのリモート選択を促すために前記通信デバイスからリモートノードに状態情報を報告するステップと、
前記ユーザインターフェース上に提示するために前記リモートノードから前記コンテンツアイテムを取得するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記物理的コンテキストを判定し、前記ユーザコンテキストを関連付け、前記コンテンツアイテムを自律的に選択するステップは、
前記通信デバイス上で前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストを追跡するステップと、
前記追跡された物理的コンテキストおよび前記追跡されたユーザコンテキストに従って、前記通信デバイス上のコンテンツ提示構成要素によって前記コンテンツアイテムを選択するステップとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するステップは、前記通信デバイスの一時的な物理的コンテキストおよび前記通信デバイスの永続的な物理的制約を判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記永続的な物理的制約を判定するステップは、キーパッド構成、タッチスクリーンタイプ入力機構、またはディスプレイのサイズのうちの少なくとも1つを判定するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
通信デバイスのユーザに対して個別化されたコンテンツを提示するための少なくとも1つのプロセッサであって、
前記通信デバイスによって、前記通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための第1のモジュールであって、前記物理的コンテキストは、少なくとも前記通信デバイスに与えられる動きを検出することによって判定される、第1のモジュールと、
前記通信デバイスによって、前記通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを前記通信デバイスと関連付けるための第2のモジュールと、
前記通信デバイス上に局所的に格納されたカタログからコンテンツアイテムを、前記通信デバイスによって自律的に選択するための第3のモジュールであって、前記選択されたコンテンツアイテムが前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストに対応する第3のモジュールと、
前記通信デバイスのユーザインターフェース上に前記選択されたコンテンツアイテムを提示するとともに、前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの少なくとも1つに従って、前記選択されたコンテンツアイテムの提示フォーマットを変更するための第4のモジュールとを含む、プロセッサ。
【請求項19】
通信デバイスのユーザに対して個別化されたコンテンツを提示するためのコンピュータプログラムであって、
前記通信デバイスが前記通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための少なくとも1つの命令であって、前記物理的コンテキストは、少なくとも前記通信デバイスに与えられる動きを検出することによって判定される、少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイスが前記通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを前記通信デバイスと関連付けるための少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイスが、前記通信デバイス上に局所的に格納されたカタログからコンテンツアイテムを自律的に選択するための少なくとも1つの命令であって、前記選択されたコンテンツアイテムが前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストに対応する少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイスが前記通信デバイスのユーザインターフェース上に前記選択されたコンテンツアイテムを提示するとともに、前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの少なくとも1つに従って、前記選択されたコンテンツアイテムの提示フォーマットを変更するための少なくとも1つの命令と
を含む、コンピュータプログラム。
【請求項20】
通信デバイスのユーザに対して個別化されたコンテンツを提示するための装置であって、
前記通信デバイスによって、前記通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための手段であって、前記物理的コンテキストは、少なくとも前記通信デバイスに与えられる動きを検出することによって判定される、手段と、
前記通信デバイスによって、前記通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを前記通信デバイスと関連付けるための手段と、
前記通信デバイス上に局所的に格納されたカタログからコンテンツアイテムを、前記通信デバイスによって自律的に選択するための手段であって、前記選択されたコンテンツアイテムが前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストに対応する手段と、
前記通信デバイスのユーザインターフェース上に前記選択されたコンテンツアイテムを提示するための手段とを含み、
前記ユーザインターフェース上に前記選択されたコンテンツアイテムを提示するための手段は、前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの少なくとも1つに従って、前記選択されたコンテンツアイテムの提示フォーマットを変更するようにさらに構成される、装置。
【請求項21】
通信デバイスのユーザに対して個別化されたコンテンツを提示するための装置であって、
前記通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための前記通信デバイス上のコンテンツ提示構成要素であって、
前記物理的コンテキストは、少なくとも前記通信デバイスに与えられる動きを検出することによって判定され、
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを前記通信デバイスと関連付けるためのものであり、
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記通信デバイス上に局所的に格納されたカタログからコンテンツアイテムを自律的に選択するためのものであり、前記選択されたコンテンツアイテムが前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストに対応する、コンテンツ提示構成要素と、
前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの少なくとも1つに従って変更された提示フォーマットで前記選択されたコンテンツアイテムを提示するための前記通信デバイスのユーザインターフェースとを含む、装置。
【請求項22】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記通信デバイスが使用中であるかどうかを生体認証によって検出することによって、前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、手のサイズ、キーストロークのタイミングパターン、顔パターン、または音声パターンのうちの少なくとも1つを検出することによって、前記通信デバイスが使用中であるかどうかを生体認証によって検出するためのものである、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、電力状態、チャネル容量、無線アクセス技術を提供するタイプ、またはメモリ記憶量のうちの少なくとも1つを判定することによって、前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するものである、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記通信デバイスの現在位置を判定することによって、前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記コンテンツアイテムに関連する場所の近接度を判定することによって、前記通信デバイスの前記現在位置を判定するためのものである、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記現在位置が前記コンテンツアイテムに関連する取引を排除するエリア内にあることを判定することによって、前記通信デバイスの前記現在位置を判定するためのものである、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、ウォーキング、ランニング、着座、睡眠、乗船、搭乗、運転、および飛行からなるグループから選択されたユーザ活動を推測することによって、前記通信デバイスに与えられた前記動きを検出するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、記憶された連絡先、呼び出された電話番号、メッセージ受信者、検索された目的地方向、またはカレンダーイベントのうちの少なくとも1つを検出することによって、前記通信デバイスとの前記以前の対話に基づいて前記ユーザコンテキストを関連付けるためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項30】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記通信デバイスの現在位置を判定することによって、前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するためのものであり、前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択することは、前記ユーザコンテキストに関連する注目の場所への近接度を判定することをさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項31】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記コンテンツアイテムに相関する前記通信デバイスの現地時刻を判定することによって、前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項32】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、ユーザの社会的関係を検出することによって、前記通信デバイスとの前記以前の対話に基づいて前記ユーザコンテキストを関連付けるためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項33】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記ユーザの連絡先に関連付けられた複数のコンテンツアイテム、前記ユーザによって選択された集団統計的入力値、前記ユーザによるテキスト入力に基づく固有のコンテキスト、または前記ユーザによって選択されたグループメンバーシップのうちの少なくとも1つを判定することによって、前記ユーザの前記社会的関係を検出するためのものである、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、
前記コンテンツアイテムのリモート選択を促すために前記通信デバイスからリモートノードに状態情報を報告し、
前記ユーザインターフェース上に提示するために前記リモートノードから前記コンテンツアイテムを取得することによって、前記物理的コンテキストを判定し、前記ユーザコンテキストを関連付け、前記コンテンツアイテムを選択するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項35】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、
前記通信デバイス上で前記物理的コンテキストおよび前記ユーザコンテキストを追跡し、
前記追跡された物理的コンテキストおよび前記追跡されたユーザコンテキストに従って、前記通信デバイス上のコンテンツ提示構成要素によって前記コンテンツアイテムを選択することによって、前記物理的コンテキストを判定し、前記ユーザコンテキストを関連付け、前記コンテンツアイテムを自律的に選択するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項36】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、前記通信デバイスの一時的な物理的コンテキストおよび前記通信デバイスの永続的な物理的制約を判定することによって、前記通信デバイスの前記物理的コンテキストを判定するためのものである、請求項21に記載の装置。
【請求項37】
前記コンテンツ提示構成要素は、さらに、キーパッド構成、タッチスクリーンタイプ入力機構、またはディスプレイのサイズのうちの少なくとも1つを判定することによって、前記永続的な物理的制約を判定するためのものである、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
カタログ要求と、前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの1つまたは複数とをネットワークサーバに送信するステップと、
前記カタログ要求に応答して、前記ネットワークサーバから前記カタログを受信するステップと、
前記通信デバイスの前記ユーザインターフェース上に前記カタログを提示するステップとを含み、
前記ユーザインターフェース上に前記カタログを提示するステップは、前記物理的コンテキストまたは前記ユーザコンテキストの少なくとも1つに従って、前記カタログの提示フォーマットを変更するステップと含む、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、モバイル動作環境に関し、より詳細には、コンピュータデバイスに対する商品およびサービスの推奨を含むコンテンツを配信する、改良された装置および方法を提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話事業者またはワイヤレスネットワーク通信事業者は、今日、電気通信産業において主要な役割を果たす。最初は、そのような携帯電話事業者は、自身の加入者ベースを増加させることによって収入を生み出すことにその労力を絞った。しかしながら、市場が飽和点の近くに及んだので、いくつかの国では、現在、加入者ベースを増加させるための余地が極めて限られてきたことが諒解されよう。その結果、携帯電話事業者は、その収入を増加させるために、付加価値サービスを加入者に提供することに分岐してきた。
【0003】
収入の増加を生み出す1つの手段は、たとえば着信音、壁紙、ゲームなどの、ユーザへのプレミアムサービスの販売によるものである。これらのサービスは、携帯電話事業者自体、またはそのようなサービスを提供するために携帯電話事業者と協力して営業し得る事業体によって提供され得る。料金の支払いがあると、ユーザの通信デバイスにサービスをダウンロードすることができ得る。
【0004】
ユーザにとって関心がある可能性が最も高いコンテンツまたはサービスをユーザに対して推奨し、促すと、販売の見込み所得を最大にするなどの、多くの利益が生じ得る。ユーザは、これらの個々に推奨されたコンテンツおよびサービスに照らして、その通信デバイスを使用すれば、より良い経験を得ることができる。
【0005】
そのようなコンテンツおよびサービスの急成長エリアは、アプリケーションに関係する。たとえば、より多くのアプリケーションがオンラインになると、オンデバイスのモバイルアプリケーションストアは混雑し、閲覧するのが難しくなってしまう。ユーザが必要なものは、使用しやすく、できれば楽しく、しかもなお関連のある、新規のコンテンツを発見する方法である。この問題を解決するための1つの方法は、アプリケーション推奨システムによるものである。これは、うまくいく可能性があるが、典型的なアプリケーション推奨システムは、ユーザの行動および選好の全体「平均」に基づいている。そのような推奨案は、特定のスキルの組合せおよび標準と異なる興味を有するユーザに、完全には向いていない可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つまたは複数の態様の基本的理解を与えるために、以下には、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後で提示するより詳細な説明への導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0007】
一態様では、本開示は、通信デバイスの物理的コンテキストを判定し、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付け、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択し、通信デバイスのユーザインターフェース上にコンテンツアイテムを提示することによって、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するための方法を提供する。
【0008】
別の態様では、本開示は、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するための少なくとも1つのプロセッサを提供する。第1のモジュールは、通信デバイスの物理的コンテキストを判定する。第2のモジュールは、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付ける。第3のモジュールは、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する。第4のモジュールは、通信デバイスのユーザインターフェース上にコンテンツアイテムを提示する。
【0009】
追加の態様では、本開示は、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するためのコンピュータプログラム製品を提供する。非一時的コンピュータ可読媒体は、命令の組を記憶する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、通信デバイスの物理的コンテキストを判定する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付ける。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、通信デバイスのユーザインターフェース上にコンテンツアイテムを提示する。
【0010】
さらなる態様では、本開示は、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するための装置を提供する。本装置は、通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための手段を含む。本装置は、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付けるための手段を含む。本装置は、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択するための手段を含む。本装置は、通信デバイスのユーザインターフェース上にコンテンツアイテムを提示するための手段を含む。
【0011】
さらに別の態様では、本開示は、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するための装置を提供する。コンテンツ提示構成要素は、通信デバイスの物理的コンテキストを判定し、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付け、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する。通信デバイスのユーザインターフェースは、コンテンツアイテムを提示する。
【0012】
さらなる追加の態様では、本開示は、通信デバイスから通信内容(communication)を受信し、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定し、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付け、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択し、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスに送信することによって、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するための方法を提供する。
【0013】
別の態様では、本開示は、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するための少なくとも1つのプロセッサを提供する。第1のモジュールは、通信デバイスから通信内容を受信する。第2のモジュールは、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定する。第3のモジュールは、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付ける。第4のモジュールは、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する。第5のモジュールは、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスに送信する。
【0014】
追加の態様では、本開示は、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するためのコンピュータプログラム製品を提供する。非一時的コンピュータ可読媒体は、命令の組を記憶する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、通信デバイスから通信内容を受信する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付ける。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する。少なくとも1つの命令により、コンピュータは、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスに送信する。
【0015】
さらなる態様では、本開示は、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するための装置を提供する。本装置は、通信デバイスから通信内容を受信するための手段を含む。本装置は、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための手段を含む。本装置は、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付けるための手段を含む。本装置は、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択するための手段を含む。本装置は、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスに送信するための手段を含む。
【0016】
またさらなる態様では、本開示は、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するための装置を提供する。ネットワークインターフェースは、通信デバイスから通信内容を受信する。コンテンツ提示構成要素は、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定し、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付け、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する。ネットワークインターフェースは、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスにさらに送信する。
【0017】
上記のおよび関連の目的の達成のために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明し、特許請求の範囲で具体的に指摘する特徴を含む。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に説明する。しかしながら、これらの特徴は、様々な態様の原理が使用され得る様々な方法のうちのいくつかしか示しておらず、この説明は、そのようなすべての態様およびそれらの均等物を含むものとする。
【0018】
添付の図面とともに以下に説明する開示する態様は、開示する態様を限定するためではなく、開示する態様を例示するために与えられ、同様の表示は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】通信デバイスのコンテキストおよび動作制約に従って、個別のコンテンツを提示するための通信システムの一態様の概略図である。
図2】判定されるコンテキストに対する入力値の一態様の機能図である。
図3】通信デバイス上に個別のコンテンツを提示するために、コンピュータデバイスまたは通信デバイスによって実行される方法の一態様の流れ図である。
図4】個別のコンテンツをコンピュータデバイスまたは通信デバイスに提供するために、ネットワークデバイスによって実行される方法の一態様の流れ図である。
図5】ネットワークデバイスによってフィルタリングが実行される、コンピュータデバイスまたは通信デバイス上に個別のコンテンツを提示するための方法の一態様のタイミング図である。
図6】コンピュータデバイスまたは通信デバイスによってフィルタリングが実行される、通信デバイス上に個別のコンテンツを提示するための方法の一態様のタイミング図である。
図7】デバイスの物理的特性、ユーザ識別情報、集団統計、およびユーザ行動に基づくコンテキストによる、コンピュータデバイスまたは通信デバイス上に個別のコンテンツを提示するための方法の一態様の流れ図である。
図8】現地の画面を充実させる位置のコンテキストを有する、コンピュータデバイスまたは通信デバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一態様の図である。
図9】天気の画面を充実させる位置のコンテキストを有する、コンピュータデバイスまたは通信デバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一態様の図である。
図10】旅行の画面を充実させる位置のコンテキストを有する、コンピュータデバイスまたは通信デバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一態様の図である。
図11】検索結果の画面を充実させる位置のコンテキストを有する、コンピュータデバイスまたは通信デバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一態様の図である。
図12】生産性の画面を充実させるチャネル品質のコンテキストを有する、コンピュータデバイスまたは通信デバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一態様の図である。
図13】コンタクトリストの画面を充実させる時刻のコンテキストを有する、コンピュータデバイスまたは通信デバイスのグラフィカルユーザインターフェースの一態様の図である。
図14】コンテキストによって個別のコンテンツを提示するための電気的構成要素の論理グループ(logical grouping)のコンピュータデバイスまたは通信デバイスに常駐するシステムの一態様の概略ブロック図である。
図15】コンテキストによって個別のコンテンツを提示するための電気的構成要素の論理グループのネットワークデバイスに常駐するシステムの一態様の概略ブロック図である。
図16】コンテキストによって個別のコンテンツを提示するためのシステムの一態様の概略ブロック図である。
図17】コンテキストによって個別のコンテンツを提示するための、コンピュータデバイスまたは通信デバイスを含む装置の一態様の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
1つまたは複数の態様およびその対応する開示に従って、装置および方法が、モバイルショッピングユーザ経験を充実させるために通信デバイスによって使用され得るコンテンツアイテムのコンテキストカタログに関して説明される。コンピュータデバイスまたは通信デバイス上のコンテンツカタログは、しばしば、ユーザを圧倒し、したがって、コンテンツカタログは、入手可能なコンテンツの極めて多い(たとえば、何百、何千などの)リストを含み得る。グローバルポジショニングシステム(GPS)位置情報、または他の検出可能もしくは取得可能なパラメータなどの、通信デバイス上で利用可能なコンテキスト情報が、ユーザインターフェースを通して表示するための、固有の関連があるカテゴリー、コンテンツ、または提案を特定するために使用され得る。「現地」などのカテゴリーは、通信デバイスが位置する場所に関連する個別のコンテンツ閲覧経験を求めて位置情報を使用してオンザフライで生成され得る。ユーザ行動履歴情報などの追加のコンテキストにより、追加のコンテンツカタログのカスタマイズが可能になり得る。たとえば、ユーザ行動履歴情報により、ユーザおよびデバイスが、ある場所(たとえば、特定の近隣、特定の市、または国)にめったに居ないことの特定が可能になり、そのような特定は、ユーザが旅行の際に使用し得る固有の価格プラン(1日許可証など)を提示するためのベースになり得る。
【0021】
ユーザ行動に関する履歴情報、または一定量の使用などの通信デバイスとのユーザ対話など、他のコンテキストは、その使用レベルに適したコンテンツ(たとえばアプリケーション)のカテゴリーを提案するために使用され得る。たとえば、いくつかのアプリケーションは、通信デバイスのいくつかの機能を発見しなかった初級のユーザに特に関連し得る。そうでない場合、エキスパートユーザは、通信デバイス上に現在常駐するアプリケーションを通して利用可能な機能を超える高度な機能を有するアプリケーションを推奨または提示するのに適するものとして特定され得る。たとえば、写真機構アプリケーションは、カメラのヘビーユーザに適している可能性がある。
【0022】
別のコンテキストは、低バッテリ電力レベルまたは受信された弱い通信信号などの、デバイスの構成要素の物理的特性に関連する可能性があり、「バッテリ昇圧」アプリケーションまたはWi-Fiホットスポットファインダなどの、ストアからの提案を促し得る。
【0023】
メタデータおよび通信デバイスアプリケーションを使用すれば、広範囲のモバイルコンテンツおよびサービスが、通信デバイスの現在のコンテンツおよびデバイス機能、ならびにエンドユーザ用に特に調整され得る。たとえば、通信デバイスは、コンテンツサーバまたはストアとの対話中に要求されたとき、通信デバイスおよびユーザに提案するのに適したコンテンツに調整するために、任意の数の現在のコンテキストをコンテンツサーバまたはストアに送信し得る。
【0024】
次に、図面を参照しながら様々な態様について説明する。以下の記述では、説明の目的で、1つまたは複数の態様の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細を記載する。ただし、様々な態様は、これらの具体的な詳細なしに実施され得ることは明白であり得る。他の例では、これらの態様の説明を可能にするために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示されている。
【0025】
最初に図1を参照すると、コンピュータデバイスまたは通信デバイス100として示される装置は、少なくとも物理的コンテキスト108および/またはユーザコンテキスト110に従って、場合によってはさらに通信デバイス100の物理的制約112に従って、個別に選択されたコンテンツアイテム104をユーザインターフェース106上に提示し得るコンテンツ提示構成要素102を含む。それによって、コンテンツ提示構成要素102は、コンテンツアイテム104が、物理的コンテキスト108および/またはユーザコンテキスト110に基づいて、ユーザに関係付けられるか、またはユーザ用に個別化されることを確実にする。
【0026】
通信デバイス100は、位置および運動に関連する情報を含み得る物理的コンテキスト108を示す、例示的な態様で示されるが、本明細書に開示されるいくつかの態様は、固定のコンピュータデバイスまたは通信デバイスに対するアプリケーションを有することを、本開示の利益とともに諒解されたい。
【0027】
一態様では、物理的コンテキスト108は、通信デバイス100の一時的状態であり得る。たとえば、通信デバイス100のコンテンツ提示構成要素102は、限定はしないが、電力レベル閾値未満のバッテリなどのデバイス電源の電力レベル113、チャネル品質閾値に対するエアリンクの品質またはチャネル品質114、サービングノード124によって提供される無線アクセス技術(RAT)のタイプ、利用可能なメモリ118の量、位置センサ119に基づく現在位置116などの情報を含むように、通信デバイス100の物理的コンテキスト108を判定し得る。1つの物理的コンテキスト108または2つ以上の物理的コンテキスト108の組合せは、個別に選択されるコンテンツアイテム(複数可)104を、たとえば適当であるか、または推奨されるであろう、コンテンツサーバ126から入手可能なコンテンツアイテム120の部分集合に限定し得る。
【0028】
コンテンツ提示構成要素102は、物理的コンテキスト108をユーザコンテキスト110と関連付けることができ、ユーザコンテキスト110は、様々な考えられる候補の中で個別に選択されたコンテンツアイテム104をターゲットにするためにユーザインターフェース106との以前の対話を監視することにより、ある時間期間にわたって改善されてきた。たとえば、ユーザインターフェース106との以前の対話は、専門知識、興味、選好などのレベルを特定することができ、それらのうちの1つまたは複数は、ユーザコンテキスト110を規定し得る。
【0029】
一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、物理的コンテキスト108の監視、ユーザコンテキスト110の追跡、およびコンテンツアイテム120の局所的に利用可能なものの中からの選択を利用しながら、少なくとも一定の時間期間はほとんどまたは完全に自律的であり、各機能は、通信デバイス100上に提供され、通信デバイス100によって実行される。
【0030】
代替的にまたは追加として、機能またはコンテンツ提示構成要素102を含むデータリポジトリのうちの1つまたは複数は、通信デバイス100と、通信ネットワーク122の1つまたは複数の構成要素との間で配信され得る。たとえば、利用可能なコンテンツアイテム120は、通信デバイス100によって、インターネットなどのコアネットワーク128を介してコンテンツサーバ126からサービングノード124を経由してアクセスされ得る。
【0031】
一態様では、1つまたは複数のセンサ(複数可)130は、通信デバイス100の物理的コンテキスト108またはユーザコンテキスト110を規定するために使用され得る情報を検出する。たとえば、物理的コンテキスト108を規定するために、1つまたは複数のセンサ(複数可)130は、通信デバイス100の位置を判定し得る位置センサ119を含み得る。さらに、たとえば、物理的コンテキスト108を規定するために、1つまたは複数のセンサ(複数可)130は、特に位置検知と関連付けられる場合、活動(たとえば、歩行者の歩行、地上輸送手段への搭乗など)を示す動きを検出し得る動きセンサ134を含み得る。
【0032】
同様に、たとえば、ユーザコンテキスト110を規定するために、1つまたは複数のセンサ(複数可)130は、ユーザ英数字入力を検出し得る、ユーザインターフェース106のキーパッド136を含み得る。さらなる例として、ユーザコンテキスト110を規定するために、1つまたは複数のセンサ(複数可)130は、ユーザの指サイズまたは指紋を検出し得るタッチスクリーン138を含み得る。さらに別の例として、ユーザコンテキスト110を規定するために、1つまたは複数のセンサ(複数可)130は、ユーザの顔または表情を認識し得るウェブカム140を含み得る。
【0033】
したがって、一態様では、通信デバイス100は、個別化されたコンテンツを提示するための装置を規定する。コンテンツ提示構成要素102は、通信デバイス100の物理的コンテキスト108を判定し、通信デバイス100との以前のユーザ対話に基づいてユーザコンテキスト110を通信デバイス100と関連付け、たとえば物理的コンテキスト108およびユーザコンテキスト110に対応するコンテンツアイテム120などの複数のコンテンツアイテムの中からコンテンツアイテム104を選択する。それによって、コンテンツアイテム104は、コンテキスト情報に基づいて個別化またはカスタマイズされ、ユーザインターフェース106は、コンテンツアイテム104を提示し得る。
【0034】
代替的にまたは追加として、コンテンツサーバ126は、通信デバイス100に個別化されたコンテンツを提案するための装置を規定する。一態様では、たとえば、コンテンツサーバ126のネットワークインターフェース142は、サービングノード124を介して通信デバイス100から通信内容144を受信する。ネットワークコンテンツ提示構成要素146は、通信内容144に応答して通信デバイス100の物理的コンテキスト108を判定するか、またはその物理的コンテキスト108を通知され得る。さらに、ネットワークコンテンツ提示構成要素146は、通信デバイス100との以前の対話に基づいてユーザコンテキスト110を取得し得る。ネットワークコンテンツ提示構成要素146は、物理的コンテキスト108およびユーザコンテキスト110に対応するコンテンツアイテム104を選択し得る。ネットワークインターフェース142は、さらに、ユーザインターフェース106上に提示するために、148に示されるように、コンテンツアイテム104を通信デバイス100に送信し得る。
【0035】
一態様では、通信デバイス100は、コンテキストに従って、フィルタリング構成要素150およびマッチング構成要素152を使用することによって、個別化されたコンテンツを提示し得る。デバイスの物理的特性、ユーザ識別情報および集団統計、ならびにユーザ行動として示される入力値にアクセスされ、またはそれらの入力値は判定される。コンテキストは、これらの入力値から判定される。得られたコンテキストは、カテゴリーリスト作成における適用可能な入力値をフィルタリングするために使用され得る。フィルタされたカテゴリーの提示が、さらに変更(たとえば、ソート、分離、分類など)され得る。たとえば、より多くの適用可能なコンテンツアイテムまたはカテゴリーは、得られたコンテキスト固有のカタログ内で人目を引くようにされ得る。
【0036】
明快のために、コンテンツ提示構成要素102は、通信デバイス100、ならびに物理的コンテキスト情報またはユーザコンテキスト情報の発信源であり得る、通信デバイス100の構成要素および機能の列と一体のものとして示される。いくつかの実装形態は、いくつかの構成要素もしくは機能を省略するか、または分散型プロセスもしくはリモートプロセスによる同様の効果を達成し得ることを本開示の利益とともに諒解されたい。
【0037】
たとえば、ユーザは、医療用または物理的なトレーニングモニタ、娯楽用またはゲーム用のデバイス、およびスマートフォンなどの様々なマシンツーマシン(M2M)通信デバイスによって、個人的アクセスネットワークを進展させ得る。代替的にまたは追加として、ユーザのホームネットワークは、物理的コンテキスト情報またはユーザコンテキスト情報の発信源となり、分散処理の手段として働き得る。デバイス間の協調により、本明細書で説明する、いくつかの機能を達成し得る。
【0038】
したがって、本開示は、消費者と、事業者によって促されるコンテンツとの間の関係を発展させることを開示する。位置およびユーザ活動などの有益なネットワーク資産を利用することによって、事業者は、コンテキストコンテンツを調整すること、およびコンテキストコンテンツを消費者に配信することを助け得る。顧客のインテリジェンスとネットワーク情報との組合せにより、正しいメッセージが、正しい時刻に正しい消費者に到達することが可能になり、継続するロイヤルティを生む、価値のあるサービスをもたらす。事業者は、人がそのコンテンツにアクセスするために選択する方法、時、または場所に関係なく、常に個人的である消費者経験を配信することができる。コンテキストコンテンツは、ソーシャルネットワーキングおよびシェアリング、位置認識、および加入者のインテリジェンス(たとえば、選好、プロファイル、過去の行動など)などの要因によって駆動され得る。
【0039】
たとえば、プロファイルおよび推奨システムにより、ワイヤレス通信ネットワークの携帯電話事業者およびそのビジネスパートナーは、加入者によって使用される通信デバイスのその加入者ベースへのコンテンツおよびサービスの取込みを事前に促すことができ得る。一例では、これは、その通信デバイスに配信するために、特定の加入者用に調整された推奨コンテンツのリストの生成によって達成される。一態様によれば、記憶されたプロファイルデータは、属性データまたは行動データを含む。属性リコメンダおよび行動リコメンダなどの対応する複数のリコメンダは、それぞれのデータをコンテンツのカタログインデックスのコンテンツ特徴付け相互参照値と関連付ける。リコメンダからの仮の推奨値は、信頼度加重構成要素によって割り当てられた信頼度レベルを有し得る。たとえば、弱いまたは強い関連付けが判定され得る。別の例として、属性または行動は、限られた出来事の推論的分析によって弱く判定されるか、または明示的な入力または繰り返された行動によって強く判定され得る。
【0040】
たとえば、属性が事前に判定されたユーザとのピアツーピア(P2P)関係に基づいて、ユーザの属性との関連付けが行われ得る。この間接的な関連付けは、明示的または直接的な情報から行われた関連付けよりも低い重み付けを行い得る。ユーザは、グループのポータルの明示的な登録、グループのポータルへの頻繁なアクセスなどのグループと関連付けられ得る。この関連付けられたグループは、特に、関連付けられたユーザに固有の不十分なデータが受信されてきた場合には、次いで関連付けられたユーザのために使用され得る、属性データおよび行動データを有し得る。
【0041】
次いで、重み付けされた仮の推奨値は、ソート構成要素によってソートされ得る。ソート前またはソート後に、フィルタリング構成要素は、不適当な推奨値を回避するために、排除を実施する。排除は、不愉快となる推奨値のいくつかのカテゴリーを制限するなど、加入者によって明白に指定され得る。排除は、(たとえば、MP3メディアプレーヤを有する通信デバイスに適したオーディオファイルなど)コンテンツに適した計算プラットフォームターゲットを指定するなど、携帯電話事業者によって指定され得る。たとえば場合によっては再度推奨されるコンテンツの購入、または加入者によって繰り返し無視される推奨値の追跡など、排除は、プロファイルデータからも引き出され得る。排除は、デバイスまたはソフトウェア構成互換性情報を提供することによって、携帯電話事業者であり得るコンテンツプロバイダからも引き出され得る。それによって、推奨されたコンテンツをうまく使用することができない通信デバイスは、除外される。
【0042】
推奨値は、加入者にとって最も関心のある可能性があるコンテンツおよびサービスを判定するように、提供されるコンテンツおよびサービスに関連する、携帯電話事業者が利用可能な加入者情報の分析によって生成される。特に、プロファイルおよび推奨システムにより、個人またはグループメンバーとして属性または行動の評価に基づいて加入者が購買に最も応じやすいときであると判定された時点で加入者に推奨値を配信することも可能である。また、プロファイルおよび推奨システムは、特定のコンテンツまたはサービスをその加入者ベースに能動的に促すことが望まれるとき、促進を生成するように構成される。
【0043】
特定のコンテンツを識別することは、メタデータの使用によって可能になり得る。メタデータは、コンテンツの生成手段、コンテンツの目的、コンテンツの生成時刻および日付、生成者、または著者もしくは発信源、コンテンツもしくはコンテンツの提案が生成されたコンピュータネットワーク上の配置、ならびに使用される規格などの、コンテンツの1つまたは複数の態様に関する情報を提供するデータとして規定される。メタデータは、コンテンツをカタログ化するための階層的分類法、またはむしろコンテンツを分類するための自由形式またはフォークソノミーを提供し得る。
【0044】
コンテンツに適用されるメタデータは、マッチングおよびフィルタリングするために利用され得る、1つまたは複数の態様または機能を有し得ることを諒解されたい。たとえば、ガイドメタデータは、人間が特定のアイテムを発見することを助けるものとすることができ、通常、自然語のキーワードの組として表される。記述的メタデータは、タイトル、著者、主題、キーワード、出版者などのオブジェクトを検索し、特定するために使用される情報である。構造的メタデータは、オブジェクトの構成要素がどのように構成されるかについての説明を与える。管理用メタデータは、ファイルタイプを含む技術的情報を指し、権利管理用メタデータおよび保存用メタデータに関連し得る。階層的な、線形および平面のスキーマが使用され得る。メタデータスキーマは、本質的に階層的である可能性があり、メタデータ要素間に関係が存在し、要素は、要素間に親子関係が存在するように入れ子にされる。メタデータスキーマは、1次元または線形である可能性もあり、各要素は、他の要素から完全に孤立しており、1次元のみに従って分類される。メタデータスキーマは、しばしば2次元または平面であり、各要素は、他の要素から完全に孤立しているが、2つの直交次元に従って分類される。
【0045】
図2は、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストを判定するためにデバイスによって判定されるか、または取得され得る様々な入力値の概略図であり、入力値は、次いで、これらのコンテキストにマッチングするコンテンツの部分集合を取得するために使用される。図2では、通信デバイス100は、通信デバイス100の物理的コンテキスト108を判定し、ユーザコンテキスト110を確認し得るコンテンツ提示構成要素102を有し得る。センサ(複数可)130は、物理的コンテキスト108を検出し得る。ユーザインターフェース106は、対話がユーザコンテキスト110の態様を示すか、または含むように、コンテンツ提示構成要素102によって監視され得る。ネットワークインターフェース142は、コンテンツ提示構成要素102の分散形式を可能にし得る。代替的にまたは追加として、ネットワークインターフェース142は、アプリケーション216およびメディアコンテンツ217として示されるコンテンツアイテム214を受信し得る。
【0046】
本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、ユーザの特徴付けまたは識別(ブロック218)を実行することによって通信デバイス100の物理的コンテキスト108またはユーザコンテキスト110を判定し得る。たとえば、コンテンツ提示構成要素102は、220に示されるように、ユーザまたは別のユーザが通信デバイス100を使用しているかどうかを生体認証によって検出し得る。たとえば、コンテンツ提示構成要素102は、手のサイズを検出するか、キーストロークのタイミングパターンを検出するか、顔パターンを検出するか、または音声パターンを検出する。代替的にまたは追加として、使用相関222は、ユーザ識別情報を示し得る。たとえば、現在のユーザは、特定の番号を呼び出すか、または既知の1次ユーザと相関する特定の連絡先にメールを打つ。代替的にまたは追加として、使用継続時間224は、ユーザを特徴付け得る。たとえば、ユーザは、特定のコンテンツアイテム214を比較的短い時間期間の間使用した可能性があり、それは初級の能力を示し、または逆に、比較的長い時間期間の使用した可能性があり、それは専門知識を有していることを示す。代替的にまたは追加として、取引履歴226は、どんなコンテンツアイテムが購入されてきたかに基づいて、ユーザを特徴付け得る。
【0047】
物理的コンテキスト108は、一時的または永続的な物理的制限228に関連し得る。本発明に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、低電力状態230、低チャネル容量232、無線アクセス技術234を提供するタイプ、および/または低メモリ記憶量236のうちの少なくとも1つによって、通信デバイス100の一時的または永続的な物理的制限228を判定し得る。
【0048】
本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、適当なコンテンツアイテムを入手可能なコンテンツアイテム214の部分集合に限定するユーザによって携帯される通信デバイスの永続的な物理的制約を判定し得る。たとえば、永続的な物理的制約は、キーパッド構成、タッチスクリーン、および/またはディスプレイのサイズのうちの少なくとも1つなど、ユーザインターフェース(UI)238に関連し得る。
【0049】
本開示に矛盾しない一態様では、センサ(複数可)130は、通信デバイス100の位置244を判定することによって、通信デバイス100で検知された入力値から、位置または近接度の特性242としてユーザ240に起因するコンテキストを検出し得る。
【0050】
本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、コンテンツアイテム214に関連する場所252、254、256(たとえば、ストア、会場など)の近接度246、248、250を判定し得る。
【0051】
本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、位置がコンテンツアイテム214に関連する取引を排除するエリア(たとえば法的制限)258内にあることを判定し得る。
【0052】
本開示に矛盾しない一態様では、センサ(複数可)130は、通信デバイス100に与えられた動きを検出することによって、通信デバイスで検知された入力値から、ユーザに起因するコンテキストを検出し得る。
【0053】
本発明に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、ランニング/ウォーキング262、着座/休憩/睡眠264、乗船もしくは飛行266、乗車/運転268、またはリクレーション/運動270からなるグループから、および通信デバイス100に与えられた動きの検出から選択されるユーザ活動260を推測し得る。
【0054】
本開示に矛盾しない一態様では、ユーザインターフェース106は、通信デバイス100で検知された入力値から、ユーザに起因するコンテキスト(たとえば、相互参照するためのユーザデータ272)を検出し得る。たとえば、ユーザデータは、記憶された連絡先274、カレンダーイベント276、検索された目的地方向278、および呼び出される電話番号またはメッセージ受信者280からなるグループのうちの1つから選択され得る。
【0055】
本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、コンテンツアイテム214と相関する通信デバイス100の現地時間282を判定し得る。
【0056】
本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、ユーザの社会的関係284を検出することによって、通信デバイス100で検知された入力値から、ユーザに起因するコンテキストを検出し得る。本開示に矛盾しない一態様では、コンテンツ提示構成要素102は、ユーザの記憶された連絡先274に関連付けられた複数のコンテンツアイテム286、ユーザによって選択された集団統計的入力値288、ユーザによるテキスト入力に固有のコンテキスト290、および/またはユーザによって選択されたグループメンバーシップ292のうちの少なくとも1つを判定することによって、ユーザの社会的関係284を検出し得る。
【0057】
コンテンツアイテム(複数可)214は、様々なタイプのアプリケーションコンテンツアイテム(「app」)216およびメディアコンテンツ217、ならびにアプリケーションコンテンツアイテム216とメディアコンテンツ217との組合せから選択され得ることを本開示の利益とともに諒解されたい。さらに、このメディアコンテンツ217は、音楽、着信音、呼出音、ビデオ、電子ブック(「eブック」)、および物理的な商品およびサービスの広告またはそれらに関する情報を含むように、ビデオ、オーディオ、画像、点字を含むテキストなどの様々なデジタルフォーマットを、単独またはマルチメディア構成のいずれかで含み得る。
【0058】
加えて、本明細書で使用するアプリケーションという用語は、一般にコンピュータソフトウェアプログラムを指し、コンピュータソフトウェアプログラムによって使用される、データ、コンフィギュレーション設定などをさらに含み得る。例には、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS)テキストユーティリティ、チャットインターフェース、ウェブブラウザ、計算機、ビューア、メディアプレーヤ、ゲームなどのユーティリティが含まれる。例示的な態様では、アプリケーションは、通信デバイス上で使用するのに適したソフトウェアを指し、特に、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)またはワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)を介してダウンロードされるものを指し得る。
【0059】
明快のために、本明細書では、例は、ユーザ機器、通信デバイス、ハンドセット、アクセス端末などに局所的に記憶されるアプリケーションを示す。しかしながら、実装形態は、リモートで記憶されるアプリケーションを含み得る。同様に、明快のために、アプリケーションを通信デバイスに配信することは、WWANもしくはWLANまたはP2Pからワイヤレスでダウンロードされるものとして説明することができる。しかしながら、実装形態には、有線配信、非一時的コンピュータ可読記憶媒体の手による挿入、および事前にインストールされたソフトウェアオブジェクトをロック解除することが含まれ得る。
【0060】
図3では、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するための方法300が示される。通信デバイスは、その物理的コンテキストを判定する(ブロック304)。通信デバイスは、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付ける(ブロック306)。通信デバイスは、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する(ブロック308)。通信デバイスは、通信デバイスのユーザインターフェース上にコンテンツアイテムを提示する(ブロック310)。
【0061】
一態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、手のサイズ、キーストロークのタイミングパターン、顔パターン、および/または音声パターンのうちの少なくとも1つを検出することによるなど、通信デバイスが使用中であるかどうかを生体認証によって検出することをさらに含む。
【0062】
別の態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、電力状態、チャネル容量、無線アクセス技術を提供するタイプ、および/またはメモリ記憶量のうちの少なくとも1つを判定することをさらに含む。
【0063】
追加の態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、コンテンツアイテムと関連する場所の近接度を判定することによるなど、通信デバイスの現在位置を判定することをさらに含む。代わりに、通信デバイスの現在位置を判定することは、現在位置がコンテンツアイテムに関連する取引を排除するエリア内にあることを判定することをさらに含む。
【0064】
さらなる態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、ウォーキング、ランニング、着座、睡眠、乗船、搭乗、運転、および飛行からなるグループから選択されたユーザ活動を推測することによるなど、通信デバイスに与えられた動きを検出することをさらに含む。
【0065】
さらに別の態様では、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付けることは、記憶された連絡先、呼び出された電話番号、メッセージ受信者、検索された目的地方向、および/またはカレンダーイベントのうちの少なくとも1つを検出することをさらに含む。
【0066】
さらなる追加の態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、通信デバイスの現在位置を判定することをさらに含む。物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択することは、ユーザコンテキストに関連する注目の場所への近接度を判定することをさらに含む。
【0067】
またさらなる態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、コンテンツアイテムに相関する通信デバイスの現地時間を判定することをさらに含む。
【0068】
一態様では、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付けることは、ユーザの社会的関係を検出することをさらに含む。たとえば、ユーザの社会的関係は、ユーザの連絡先に関連付けられた複数のコンテンツアイテム、ユーザによって選択された集団統計的入力値、ユーザによるテキスト入力に基づく固有のコンテキスト、および/またはユーザによって選択されたグループメンバーシップのうちの少なくとも1つを判定することによるものであり得る。
【0069】
別の態様では、物理的コンテキストを判定し、ユーザコンテキストを関連付け、コンテンツアイテムを選択することは、コンテンツアイテムのリモート選択を促すために状態情報を通信デバイスからリモートノードに報告することと、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムをリモートノードから取得することとをさらに含む。
【0070】
追加の態様では、物理的コンテキストを判定し、ユーザコンテキストを関連付け、コンテンツアイテムを選択することは、通信デバイスの物理的コンテキストおよびユーザコンテキストを追跡することと、通信デバイス上のコンテンツ提示構成要素によってコンテンツアイテムを選択することとをさらに含む。
【0071】
さらなる態様では、通信デバイスの物理的コンテキストを判定することは、通信デバイスの一時的な物理的コンテキストおよび通信デバイスの永続的な物理的制約を判定することをさらに含む。たとえば、永続的な物理的制約を判定することは、キーパッド構成、タッチスクリーンタイプ入力機構、および/またはディスプレイのサイズのうちの少なくとも1つを判定することをさらに含み得る。
【0072】
図4では、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するための方法320が示される。ネットワークデバイスは、通信デバイスから通信内容を受信する(ブロック322)。ネットワークデバイスは、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定する(ブロック324)。ネットワークデバイスは、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを関連付ける(ブロック326)。ネットワークデバイスは、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択する(ブロック328)。ネットワークデバイスは、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスに送信する(ブロック330)。
【0073】
図5において、一態様では、通信デバイス402と、複数のコンテンツアイテム405を含むネットワークサーバ404との間で分散的に実行される、個別化されたコンテンツを提示するための方法400が示される。通信デバイスは、デバイス特性を検出する(ブロック406)。それに応答して、通信デバイス402は、カタログ要求を送信し、408に示すように、デバイス特性に関するデータをネットワークサーバ404に送信する。ネットワークサーバ404は、コンテンツアイテム405のフィルタリングを実行する(ブロック410)。ネットワークサーバ404は、412に示すように、フィルタリングされたカタログを送信する(ブロック412)。カタログは、コンテンツアイテムへの1つまたは複数のリンクまたはコンテンツアイテムの広告を含み得る。通信デバイス402は、UI上にフィルタリングされたカタログを提示する(ブロック414)。提示は、コンテキストに従って変更され得る。たとえば、ユーザの推測される活動は、提示された細部の量または提示のタイプの変更を保証し得る。たとえば、ユーザが運転していることを判定することは、注目するビジネスに近づいたという音声警告を保証し得る。ユーザが通信デバイスと近接して対話していることを判定することは、ディスプレイの作動中の部分に割り込まない、小さいバナー広告を促し得る。
【0074】
図6において、一態様では、通信デバイス442と、複数のコンテンツアイテム445を含むネットワークサーバ444との間で分散的に実行される、個別化されたコンテンツを提示するための方法440が示される。通信デバイス442は、446に示すように、カタログ要求をネットワークサーバ444に送信する。ネットワークサーバ444は、ユーザ識別情報および行動データにアクセスする(ブロック448)。ネットワークサーバ444は、450に示すように、タグ付きのカタログを送信する。タグは、カタログ内のコンテンツアイテムの特徴付けを可能にする。通信デバイス442は、タグ付きのカタログのフィルタリングを実行する(ブロック452)。通信デバイス442は、UI上にフィルタリングされたカタログを提示する(ブロック454)。提示は、コンテキストに従って変更され得る。
【0075】
図7では、コンテキストに従って通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するための方法500が示される。デバイスの物理的特性(ブロック502)、ユーザ識別情報および集団統計(ブロック504)、ならびにユーザ行動(ブロック506)として示される入力値にアクセスされ、またはそれらの入力値は判定される。コンテキストは、これらの入力値から判定される(ブロック508)。得られたコンテキスト(ブロック510)は、カテゴリーリスト作成(ブロック514)における適用可能な入力値をフィルタリング(ブロック512)するために使用される。フィルタされたカテゴリーの提示が、さらに変更(たとえば、ソート、分離、分類など)され得る。たとえば、より多くの適用可能なコンテンツアイテムまたはカテゴリーは、得られたコンテキスト固有のカタログ内で人目を引くようにされ得る(ブロック518)。
【0076】
図8では、通信デバイス600は、所与の状況の人、もの、場所、方法、および理由を特定するためのコンテキストを含むユーザインターフェース602を有する。第1の態様では、位置(すなわち場所)のコンテキストは、グローバルポジショニングシステム(GPS)技術を通して取得される。したがって、現地カタログ610などのコンテンツアイテムが提示され得る。モバイルショッピング経験は、必要に応じてユーザ固有の位置に合うように調整され得る。たとえば、通信デバイスまたはハンドセットからストアをロードする要求がなされるとき、ユーザの現在位置も、他のヘッダパラメータとともに渡され得る。次いで、この情報は、ユーザのモバイルショッピング経験を充実させるために、
(a)動的な現地カテゴリーを生成することと、
(b)検索結果を充実させることと、
(c)調整された価格プランなどを有する旅行ガイドを促すことと
によって使用され得る。
【0077】
図9では、通信デバイス600は、位置情報によって充実した天気関連のコンテンツアイテムの検索結果カタログ620を提示するユーザインターフェース602を有する。
【0078】
図10では、通信デバイス600は、位置情報によって充実した旅行ガイドカタログ630を提示するユーザインターフェース602を有する。
【0079】
図11では、通信デバイス600は、位置情報によって充実した検索結果カタログ640を提示するユーザインターフェース602を有する。一態様では、他のコンテキストも、低信号強度状況に適したアプリケーションおよびツールを提案することによって、信号強度などの関連のあるコンテンツを促すために利用され得る。
【0080】
図12では、通信デバイス600は、生産性カタログ650が連絡先リスト状態を提供することを提示するユーザインターフェース602を有する。
【0081】
図13では、通信デバイス600は、タイムリーなコンテンツ(たとえば、時刻および日付)を強調する店頭カタログ660を提示するユーザインターフェース602を有する。
【0082】
図14を参照すると、通信デバイス上に個別化されたコンテンツを提示するためのシステム700が示される。たとえば、システム700は、通信デバイスまたはユーザ機器(UE)内に少なくとも部分的に常駐し得る。システム700は、コンピューティングプラットフォーム、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえばファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであり得る機能ブロックを含むものとして表されることを諒解されたい。システム700は、連携して動作し得る電気的構成要素の論理グルーピング702を含む。たとえば、論理グルーピング702は、通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための電気的構成要素704を含み得る。さらに、論理グルーピング702は、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付けるための電気的構成要素706を含み得る。加えて、論理グルーピング702は、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択するための電気的構成要素708を含み得る。さらに、論理グルーピング702は、通信デバイスのユーザインターフェース上にコンテンツアイテムを提示するための電気的構成要素710を含み得る。加えて、システム700は、電気的構成要素704〜710に関連付けられた機能を実行するための命令を保持するメモリ720を含み得る。電気的構成要素704〜710のうちの1つまたは複数は、メモリ720の外部にあるものとして示されているが、メモリ720内に存在し得ることを理解されたい。
【0083】
図15を参照すると、通信デバイスに個別化されたコンテンツを提案するためのシステム800が示される。たとえば、システム800は、ネットワークエンティティ(たとえば発展型ベースノード)内に少なくとも部分的に常駐し得る。システム800は、コンピューティングプラットフォーム、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組合せ(たとえばファームウェア)によって実施される機能を表す機能ブロックであり得る機能ブロックを含むものとして表されることを諒解されたい。システム800は、連携して動作し得る電気的構成要素の論理グルーピング802を含む。たとえば、論理グルーピング802は、通信デバイスから通信内容を受信するための電気的構成要素804を含み得る。さらに、論理グルーピング802は、通信内容に応答して通信デバイスの物理的コンテキストを判定するための電気的構成要素806を含み得る。加えて、論理グルーピング802は、通信デバイスとの以前の対話に基づいてユーザコンテキストを通信デバイスと関連付けるための電気的構成要素808を含み得る。さらに、論理グルーピング802は、物理的コンテキストおよびユーザコンテキストに対応するコンテンツアイテムを選択するための電気的構成要素810を含み得る。たとえば、論理グルーピング802は、ユーザインターフェース上に提示するためにコンテンツアイテムを通信デバイスに送信するための電気的構成要素812を含み得る。加えて、システム800は、電気的構成要素804〜812に関連付けられた機能を実行するための命令を保持するメモリ820を含み得る。電気的構成要素804〜812のうちの1つまたは複数は、メモリ820の外部にあるものとして示されているが、メモリ820内に存在し得ることを理解されたい。
【0084】
図16は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得るシステム1100のブロック図である。一例では、システム1100は、アクセス端末(AT)、基地局、またはノードB1102を含む。図示のように、AT1102は、1つまたは複数の受信(Rx)アンテナ1106を介して1つまたは複数のUE1104から信号(複数可)を受信し、1つまたは複数の送信(Tx)アンテナ1108を介して1つまたは複数のUE1104に送信し得る。加えて、ノードB1102は、受信アンテナ(複数可)1106から情報を受信する受信機1110を含み得る。一例では、受信機1110は、受信された情報を復調する復調器1112に動作可能に結合され得る。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1114によって分析され得る。プロセッサ1114は、メモリ1116に結合することができ、メモリ1116は、コードクラスタ(code cluster)に関連する情報、アクセス端末割当て、それらに関連する参照用テーブル、固有のスクランブルシーケンス(scrambling sequence)、および/または他の適当なタイプの情報を記憶し得る。一例では、ノードB1102は、送信アンテナ(複数可)1108を通して送信機1120によって送信するための信号を多重化し得る変調器1118も含み得る。
【0085】
自律的な、分散した、または自律的機能とともに分散したコンテンツ提示構成要素1199が、システム1100内に実装される。
【0086】
一態様では、ノードB1102は、コンテキストカタログを提供するか、コンテキストカタログをUE1104に提供する際に支援し得る。その目的で、メモリは、ユーザ追跡構成要素1130、コンテンツアイテム1132、およびカタログフィルタリング構成要素1134を含み得る。
【0087】
別の態様では、コンテキストカタログに対するネットワーク支援は、ネットワーク1142を通してネットワークサーバ1150のネットワークインターフェース1144と通信するネットワークインターフェース1140として示すように、分散され得る。ネットワークサーバ1150の計算プラットフォーム1152は、ユーザ追跡構成要素1160、コンテンツアイテムリポジトリ1162、およびカタログフィルタリング構成要素1164を実行するためにメモリ1156にアクセスするための少なくとも1つのプロセッサ1154を有する。
【0088】
図17は、本明細書で説明する機能の様々な態様を実装するために利用され得る、別のシステム1200のブロック図である。一例では、システム1200は、モバイル端末1202を含む。図示のように、モバイル端末1202は、1つまたは複数の基地局1204から信号(複数可)を受信し、1つまたは複数のアンテナ1208を介して1つまたは複数の基地局1204に送信し得る。加えて、モバイル端末1202は、アンテナ(複数可)1208から情報を受信する受信機1210を含み得る。一例では、受信機1210は、受信された情報を復調する復調器1212に動作可能に結合され得る。次いで、復調されたシンボルは、プロセッサ1214によって分析され得る。プロセッサ1214は、モバイル端末1202に関連する、データおよび/またはプログラムコードを記憶し得るメモリ1216に結合され得る。加えて、モバイル端末1202は、本明細書で説明する方法を実行するためにプロセッサ1214を使用し得る。モバイル端末1202は、アンテナ(複数可)1208を通して送信機1220によって送信するための信号を多重化し得る変調器1218も含み得る。
【0089】
自律的な、分散した、または自律的機能とともに分散したコンテンツ提示構成要素1299が、システム1200内に少なくとも部分的に実装される。
【0090】
たとえば、プロセッサ1214によって実行されるメモリ1216内に常駐するコンテキスト判定構成要素1240は、メモリ1216の機能による経験、電力監視構成要素1242による検知、および送受信機1244によるチャネル監視などの、変化する、または一時的な動作制約を判定する。コンテキスト判定構成要素1240は、位置もしくは動きセンサ(複数可)1246による読み、ユーザインターフェース1248とのユーザ対話、提供されるコンテンツアイテム1252用の構成要素1250による使用監視、または基地局(複数可)1204から受信される、ユーザに関連するリモートで監視されるデータに基づいて、モバイル端末1202のユーザのコンテキストをさらに判定し得る。
【0091】
さらに、本明細書で開示した態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明してきた。そのような機能をハードウェアとして実装するか、またはソフトウェアとして実装するかどうかは、特定の用途および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱をもたらすものと解釈すべきではない。
【0092】
本出願で使用する場合、「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれであっても、コンピュータ関連のエンティティを指すものとする。たとえば、構成要素は、限定はしないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得る。例として、サーバ上で動作するアプリケーションと、そのサーバの両方が構成要素であり得る。1つまたは複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、1つの構成要素を1つのコンピュータに局在化すること、および/または2つ以上のコンピュータに分散することが可能である。
【0093】
「例示的な」という言葉は、例、事例、または例示として機能することを意味するように本明細書で使用される。「例示的」として本明細書で説明するいかなる態様または設計も、必ずしも他の態様または設計よりも好ましいまたは有利なものと解釈すべきではない。
【0094】
いくつかの構成要素、モジュールなどを含み得るシステムに関して、様々な態様が提示される。様々なシステムが、追加の構成要素、モジュールなどを含むことができ、および/または、図に関連して説明される構成要素、モジュールなどのすべてを含むとは限らないことを理解および諒解されたい。これらの手法の組合せも使用され得る。本明細書で開示する様々な態様は、タッチスクリーンディスプレイ技術ならびに/またはマウスおよびキーボードタイプのインターフェースを利用するデバイスを含む電気デバイス上で実行され得る。そのようなデバイスの例には、コンピュータ(デスクトップおよびモバイル)、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、および有線とワイヤレスの両方の他の電子デバイスが含まれる。
【0095】
加えて、本明細書で開示する態様に関して説明する、様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せで、実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0096】
さらに、1つまたは複数のバージョンは、開示する態様を実施するためにコンピュータを制御する、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェアまたはそれらの任意の組合せを生成する、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリング技術を使用する、方法、装置または製造品として実装され得る。本明細書で使用される「製造品」(または代替として、「コンピュータプログラム製品」)という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むものとする。たとえば、コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、磁気記憶デバイス(たとえば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気ストリップなど)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)など)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(たとえば、カード、スティック)を含み得る。加えて、電子メールを送信および受信する際、またはインターネットもしくはローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワークにアクセスする際に使用されるコンピュータ可読電子データなどのコンピュータ可読電子データを搬送するために、搬送波が使用され得ることを諒解されたい。当然、当業者であれば、開示する態様の範囲から逸脱することなく、本構成に対して多くの修正がなされ得ることを理解されよう。
【0097】
本明細書で開示する態様に関して説明する方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで具体化されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで具体化されるか、またはその2つの組合せで具体化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体は、特定用途向け集積回路(ASIC)内に常駐し得る。ASICはユーザ端末内に常駐し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内に個別構成要素として常駐し得る。
【0098】
開示される態様の上記の説明は、当業者なら誰でも本開示を作成または使用できるようにするために提供される。これらの態様に対する様々な修正が当業者には容易に明らかになり、本明細書で規定される一般的な原理は、本開示の趣旨または範囲を逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示される実施形態に限定されるものではなく、本明細書で開示される原理および新規の特徴に矛盾しない最大の範囲を与えられるものである。
【0099】
上記で説明した例示的システムに鑑みて、開示された主題に従って実装され得る方法を、いくつかの流れ図を参照して説明してきた。説明を簡単にするために、方法は、一連のブロックとして図示および説明しているが、いくつかのブロックは、本明細書で図示および説明したものと異なる順序で、および/または他のブロックと同時に行うことができるので、請求する主題は、ブロックの順序によって限定されないことを理解および諒解されたい。さらに、本明細書で説明する方法を実装するために、図示したブロックのすべてが必要なわけでない可能性がある。加えて、本明細書で開示する方法は、そのような方法をコンピュータに伝送および伝達するのを可能にするために、製造品に記憶することができることをさらに諒解されたい。本明細書で使用される「製造品」という用語は、任意のコンピュータ可読デバイス、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むものとする。
【0100】
参照により本明細書に組み込まれると言われる任意の特許、公開または他の開示材料は全体的または部分的に、組み込まれる材料が既存の定義、記述、または本開示に記載する他の開示材料と競合しない程度に限り、本明細書に組み込まれることを諒解されたい。したがって、必要な範囲で、本明細書に明示的に記載する開示は、参照により本明細書に組み込まれる任意の競合材料に優先する。参照により本明細書に組み込まれると言われるが、既存の定義、記述または本明細書に記載する他の開示材料と競合する任意の材料またはその部分は、組み込まれる材料と既存の開示材料との間で競合が生じない程度に限り組み込まれる。
【符号の説明】
【0101】
100 コンピュータ/通信デバイス
102 コンテンツ提示構成要素
104 コンテンツアイテム
106 ユーザインターフェース
108 物理的コンテキスト
110 ユーザコンテキスト
112 物理的制約
119 位置センサ
120 コンテンツアイテム
134 動きセンサ
136 キーパッド
138 タッチスクリーン
142 ネットワークインターフェース
144 通信内容
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17