(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、添付の図面を参照して、実施例について詳細に説明することにする。但し、添付の図面は、本発明の内容をより容易に開示するために説明されるものであるだけであって、本発明の範囲が添付された図面の範囲に限定される訳でないことは、この技術分野の通常の知識を有する者であれば容易に理解できるはずである。
【0028】
また、各構成要素の上又は下に対する基準は、図面を基準として説明する。図面において各層の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張されるか、省略されるか、又は概略的に示された。また各構成要素の大きさは、実際の大きさを全体に反映する訳ではない。
【0029】
実施例の説明において、各層の上又は下に対する基準は、特別な言及がない限り図面を基準とし、図面を基準とした場合、一般的にはケースの底板がある方を下、拡散板がある方を上と想定する。但し、
図7、
図13、
図19及び
図41においては、図面を基準とした場合、ケースの底板がある方を上、拡散板がある方を下と想定する。また各層の上又は下に対する基準は、図面を基準として説明する。図面における各層の厚さや大きさは、説明の便宜及び明確性のために誇張されるか、省略されるか、又は概略的に示された。また各構成要素の大きさは、実際の大きさを全体的に反映する訳ではない。また、「照明装置」という用語に図面符号を併記しない場合には、第1乃至第6の実施例による照明装置1A、1B、1C、1D、1E、1Fを包括する照明装置を示すものである。
【0030】
本発明による実施例の説明において、ある一構成要素が他の構成要素の「上又は下(onor under)」に形成されるものと記載された場合において、「上又は下(onorunder)」は、二つの構成要素が互いに直接(directly)接触するか、又は少なくとも一つの他の構成要素が前記二つの構成要素間に配置されて(indirectly)形成されることを全て含む。また、「上又は下(onorunder)」と表現された場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけではなく下側方向の意味も含む。
【0031】
また、明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているという場合、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その間に他の素子を間に置いて「電気的に連結」されている場合も含まれる。また、ある部分がある構成要素を「含む」、「備える」という場合、これは特別に反対の記載がない限り、これ以外の他の構成要素を除くという意味ではなく、これ以外の他の構成要素を更に含み得るということを意味する。
【0032】
以下、
図1a乃至
図41を参照して、第1の単一照明モジュール、第2の単一照明モジュール、第3の単一照明モジュール及び実施例による照明装置を説明する。
【0033】
単一照明モジュール
通常の照明装置とは異なり、これから説明する実施例による照明装置1は、独特の方式で形成される。すなわち、一つの単一照明モジュール10及び一つの電源制御部20を含んで一つの照明装置1を形成するか、又は複数個の単一照明モジュール10及び少なくとも一つの電源制御部20を含んで一つの照明装置1を形成するようになる。一つ又は複数個の単一照明モジュール10を組み合わせて、多様な大きさの照明装置1を形成するため、所望のサイズの照明装置1を形成するのに何ら制限がなくなる。
【0034】
単一照明モジュール10は、第1の単一照明モジュール10A、第2の単一照明モジュール10B、第3の単一照明モジュール10Cの三種類について説明し、これ以外にも他の形状の単一照明モジュールがあり得る。
【0035】
図1a及び
図1bは、第1の単一照明モジュール10Aの断面図であり、
図2a及び
図2bは、第2の単一照明モジュール10Bの断面図であり、
図3a及び
図3bは、第3の単一照明モジュール10Cの断面図である。
図1a乃至
図3b及び
図8を参照すると、単一照明モジュール10は、ケース100、ケース100の底板110上に配置される発光部200、発光部200の上面に接触して配置される反射板400、及び発光部200と離隔されたままで発光部200の上部に配置される拡散板300を備える。
【0036】
また、
図1b、
図2b及び
図3bに図示されているように、発光部200が拡散板300に隣接するように単一照明モジュール10の発光部200は、ケース100の側壁120と、側壁120から延びるルーバー130とが合う領域に配置される。これにより、発光部200は、ケース100の底板110よりも拡散板300に更に近接するように配置される。これにより、発光部200の光が反射板400に反射して、拡散板300を介して放出される光の量よりも直接拡散板300を介して放出される光の量が増加するため、照明装置の光量が増加する。
【0037】
発光部200がケース100の底板110と接触しないため、発光部200の放熱のために発光部200の基板220と接触する放熱部230を更に備える。この時、放熱部230は、熱を放出する表面積を増加させる放熱
フィンを有するか、又は以後に説明される放熱シート240を有する。また、放熱シート240に放熱
フィンが接着されていることもある。これにより、放熱性能が更に向上する。
【0038】
発光部200が拡散板300に隣接するようにするために、発光部200がケース100の側壁120とルーバー130が合う領域に位置するので、ケース100の底板110と発光部200との間には空間が存在し得る。これにより、放熱部は基板220と底板110との間に位置することができる。
【0039】
以後に記載される本発明の実施例による照明装置は、
図1a、
図2a及び
図3aに示されている単一照明モジュール10を含むが、
図1b、
図2b及び
図3bに示された単一照明モジュール10を含むこともある。
【0040】
第1の単一照明モジュール10Aは、第1の単一照明モジュール10Aが
図7のa方向と垂直の方向に二つ結合される第1の実施例の照明装置を形成する際に用いられる。又は、発光部200を一つ含む単一照明モジュール10が、
図13のa方向と垂直の方向に三つ結合される第3の実施例の照明装置を形成する際に両サイドにおいて用いられる。或いは、発光部200を一つ含む単一照明モジュール10が、a方向と垂直の方向に四つ以上結合される実施例(図示せず)の照明装置を形成する際に両サイドにおいて用いられる。
【0041】
図1a、
図5、
図6及び
図8を参照すると、第1の単一照明モジュール10Aのケース100は底板110を有し、底板110の両側端から垂直方向に延びる側壁120を有し、側壁120の端から延びて拡散板300の面に対して鈍角に傾いたルーバー130を有する。
図11a、
図11b、
図12a及び
図12bに示された第2の実施例1Bのように、ルーバー130の代わりに上板140を有してもよい。
【0042】
そして、第1の単一照明モジュール10Aのケース100における一側ルーバー130の端には、単一照明モジュール10相互間を結合させるための第1ブラケット結合部151が形成され、他側ルーバー130の端には天井固定用フレーム160が形成されている。但し、第1の単一照明モジュール10Aのケース100の一側ルーバー130の端には第1ブラケット結合部151が形成されなければならないが、他側ルーバー130の端には天井固定用フレーム160が形成されなくてもよい。結局、第1の単一照明モジュール10Aは、一側ルーバー130の端にのみ第1ブラケット結合部151が形成されており、以下において察し見る第2の単一照明モジュールとはこの点において差異がある。
【0043】
第2の単一照明モジュール10Bは、発光部200を一つ含む単一照明モジュールを一つだけ有する第4の実施例の照明装置を形成する際に用いられる。又は、発光部200を一つ含む単一照明モジュールが、
図13のa方向と垂直の方向に三つ結合した第3の実施例の照明装置を形成する際に中央の単一照明モジュールとして用いられるか、又は両サイドの単一照明モジュールとして用いられる。又は、発光部200を一つ含む単一照明モジュールが、a方向と垂直の方向に四つ以上結合した実施例(図示せず)の照明装置を形成する際に中央部に位置する単一照明モジュールとして用いられるか、両サイドの単一照明モジュールとして用いられる。
【0044】
図2a、
図13及び
図14を参照すると、第2の単一照明モジュール10Bのケース100は底板110を有し、底板110の両側端から垂直方向に延びる側壁120を有し、側壁120の端から延びて前記拡散板の面に対して鈍角に傾いたルーバー130を有する。ルーバー130の代わりに上板140を有してもよい。そして、第2の単一照明モジュール10Bのケース100における両側のルーバー130の端には、単一照明モジュール10相互間を結合させるための第1ブラケット結合部151が形成される。
【0045】
第3の単一照明モジュール10Cは、発光部200を二つ含む単一照明モジュールを一つ有する、
図16に示された第5の実施例による照明装置を形成する際に用いられる。又は、発光部200を二つ含む単一照明モジュールが、
図19のa方向と垂直の方向に二つ結合した第6の実施例の照明装置を形成する際に用いられる。或いは、発光部200を二つ含む単一照明モジュールが、a方向と垂直の方向に三つ以上結合した実施例(図示せず)の照明装置を形成する際に用いられる。
【0046】
第3の単一照明モジュール10Cのケース100については、以後、第5の実施例についての説明部分において察し見るようにする。
【0047】
図1c、
図1d、
図2c、
図2d、
図3c及び
図3dに示されているように、ケース100又は反射板400は、互いに向かい合うように突出した突出部(115又は415)を含み、拡散板300は突出部115又は415にかかる係止部350を含む。これにより、拡散板300の荷重によって拡散板300がケース100又は反射板400に固定される。このような突出部115、415及び係止部350は、
図1aの拡散板300の締結に比して、より簡単に拡散板300がケース100や反射板400に締結されるようにする。
【0048】
このような係止部350は、係止突起又は係止孔であってもよい。係止孔は
図1c、
図1d、
図2c、
図2d、
図3c及び
図3dの点線内に示されている。係止部350が係止孔である場合、突出部115、415が係止孔に挿入されるため、拡散板300がケース100又は反射板400に、より安定的に固定される。
【0049】
以後に説明される
図1a、
図2a又は
図3aに示されている単一照明モジュールを含む照明装置の特徴は、
図1c、
図1d、
図2c、
図2d、
図3c及び
図3dの単一照明装置を含む照明装置にも共通して適用できる。
【0050】
第1の実施例
図4は第1の実施例による照明装置1Aの斜視図であり、
図5は第1の実施例による照明装置1Aの断面を示す斜視図であり、
図6は第1の実施例による照明装置1Aの断面図であり、
図7は第1の実施例による照明装置1Aの分解斜視図であり、
図8は第1の実施例による照明装置1Aの二つのケース100の断面図であり、
図9は発光部200及び反射板400が結合された状態の斜視図であり、
図10aは発光部200及び反射板400の分解斜視図である。
【0051】
図4乃至
図8を参照すると、照明装置1Aは二つの第1の単一照明モジュール10Aを備え、二つの第1の単一照明モジュール10A間の空間170に位置する電源制御部20を備え、二つの第1の単一照明モジュール10Aを結合させるブラケット30を備え、更にサイドカバー40を備える。
図1aを参照すると、第1の実施例で用いられる第1の単一照明モジュール10Aは、ケース100、ケース100に収納される発光部200及び発光部200と離隔された拡散板300を備え、更に反射板400を備える。
【0052】
図4乃至
図8を参照すると、第1の実施例では二つの第1の単一照明モジュール10Aを含んでいるが、これとは異なり二つの第2の単一照明モジュール10Bを用いて第1の実施例を構成することもできる。第2の単一照明モジュール10Bは、両側のルーバー130の端に第1ブラケット結合部151を有しているため、第1の実施例の全体的な外観を構成するために二つの第2の単一照明モジュール10Bを結合するとしても、二つの第1の単一照明モジュール10Aを結合したものと外観及び機能上、大きな差異がない。
【0053】
図5及び
図6を参照すると、発光部200はケース100の底板110に配置される。電源制御部20は、二つの第1の単一照明モジュール10Aにおいて第1ブラケット結合部151が形成されているルーバー130、及びこれと連結された側壁120によって区画される空間170に配置できる。この場合、電源制御部20が底板110下に積層されて垂直方向に配置されず、底板110に水平方向に配置されるため、照明装置1Aの厚さが通常の照明装置に比して薄くなる。
【0054】
天井埋立て型照明を設置するようになる建物の天井は、一般的にコンクリート構造体の天井があり、その天井において底面方向にM−BAR又はT−BARという構造物が設置され、M−BAR又はT−BARにテックス等を貼り付けるようになる。通常、建物室内の天井に設置される直下タイプの照明装置は、電源制御部20が底板110の下に積層されて垂直方向に配置されるため、厚さが70mm以上となる場合が多い。ところが、通常、コンクリート構造体の天井とM−BAR又はT−BARとの間には電気配線、空気調和用パイプ等が配置されているため、照明装置を設置する空間は非常に狭い場合が多い。よって、空間上の制約のために通常の直下タイプの照明装置を天井に埋め込んで設置する場合には、M−BARを一部切り取って設置するなど容易でなかったり、仕方なく照明の位置を意図しない位置に設置するようになる問題があった。
【0055】
これに対し、第1の実施例による照明装置1Aは厚さが約45mmであってもよいため、設置空間が狭い場合でも照明装置を天井面に自由に配置することができ、設置が簡便である利点がある。もちろん45mmというサイズは、既存の照明装置との対比のために例示した数値であり、よって、第1の実施例による照明装置1Aの大きさは、電源制御部20の厚さ及び/又はケース100等のサイズに応じて多様に変化し得る。
【0056】
照明装置1Aは、第1の方向aに長く延びた長方形の形態を有してもよいが、照明装置1Aの設置位置や設置環境により照明装置1Aの形態は多様に変形し得る。
【0057】
発光部200から放出される光が、所望の配光角度を有するように出射されるようにし、光からのグレア(glare:眩しさ)を緩和するために、発光部200両側のルーバー130は拡散板300の面に対して鈍角に傾いている。もし、拡散板を含まないことから拡散板を基準とした角を特定することができなければ、ルーバー130は側壁120の端から延びて側壁120よりも外側に更に広がった傾斜を有するものと特定することができる。
【0058】
ルーバー130の傾斜は、照明装置1Aの設計により多様に変形し得る。
図9及び
図10aを参照すると、発光部200は、LED210、LED210が搭載される基板220、基板220の下に配置される放熱シート240を含む。そして、基板220は、ケース100との結合のための結合孔225を有する。
図1a、
図2a及び
図3aに示された単一照明モジュールの放熱シート240は、基板220及びケース100の底板110と共に接触することにより熱が放熱シート240及び底板110を介して放出される。また
図1b、
図2b及び
図3bに示された単一照明モジュールの放熱シート240は、基板220に接触することにより熱が放熱シート240を介して放出される。これにより、熱はケース100の底板110と発光部200との間の空間に放出される。
【0059】
また、照明装置は反射板400を更に備えていてもよく、反射板400はLED210から放射される光を照明装置1Aの外部に反射し、ケース100の側壁120の内面を覆う。反射板400は、側壁120の内面だけではなく、LED210が配置された領域を除いた発光部200の基板220の表面も覆うことができる。
【0060】
電源制御部20は、照明装置1Aに電源を提供するパワーサプライユニット(PSU)(図示せず)と、発光部200を制御して駆動する駆動部(図示せず)とを備える。
【0061】
図5を参照すると、拡散板300はLED210において光が照射される方向に発光部200と離隔して配置され、それぞれの点光源に該当するLED210から放出された光が拡散板300を介して面光源化され、発光部200の放出光が拡散板300の面に対して均一な輝度を有するようにすることができる。
【0062】
発光部200は照明装置1Aの全面に対して形成されず、ケース100の底板110上に配置される。よって、同じ数のLED210を用いる場合でも、照明装置の全面にLED210を配置する場合に比して、LED210間の間隔を狭くでき、基板220の使用量も減らすことができる。
【0063】
一方、点光源であるLED210から放出された光を拡散板300を通過して面光源にするためには、隣接したLED210から放出された光が拡散板300の表面で重なる領域が生じなければならず、これは結局、LED210と拡散板300が十分に離隔されなければならないことを意味する。ところが、離隔距離が増えることは、照明装置1Aの厚さが増えることを意味する。したがって、離隔距離を減らすために、LED210間の距離を縮めることができる。先に説明したように、発光部200は照明装置1Aの全面に形成されず、ケース100の底板110上に配置されるため、発光部200の基板220もケース100の底板110の幅に制限される。結局、基板220上に配置されるLED210の間隔が自然に縮まるようになり、面光源にするために必要なLED210と拡散板300との間の間隔も縮まるようになる。
【0064】
したがって、上記のような構造的な利点のために、スリム(slim)な照明装置1Aを提供することができる。また、拡散板300がない状態でそれぞれのLEDから光が照射面に照射されると、ホットスポットが発生するようになる。光源自体の形状が照射面にそのまま照射されると、光の照らされる領域が光の照らされない領域に比して明確に区別されるが、この時、周りの暗い部分との境界が明らかに形成されるように光が照射される領域をホットスポットという。集中照明が必要な場合でなく、一般的な室内照明又は街灯等の室外照明の場合には、ホットスポットが発生すると照射面の均一度が下がることがある。実施例のように面照明装置を用いると、通常の点照明装置に比してホットスポットの発生が減るようになるため、照射面の照度分布が均一になり目の疲れが減るようになる利点がある。
【0065】
第2の実施例
以下、第2の実施例による照明装置1Bについて、構成要素を中心として詳細に説明する。第2の実施例を説明するのにおいて、前記第1の実施例と同一の部分については第1の実施例を参照し、重複説明は省略することにする。
図11a及び
図11bは第2の実施例による照明装置1Bの断面図であり、
図12a及び
図12bは第2の実施例による照明装置1Bの他の例である。
【0066】
第2の実施例と第1の実施例との最大の相違点は、ケース100がルーバー130の代わりに上板140を有することである。
【0067】
図11a、
図11b、
図12a及び
図12bを参照すると、第2の実施例では二つの第1の単一照明モジュール10Aを備えているが、これとは異なり二つの第2の単一照明モジュール10Bを用いて第1の実施例を構成することもできる。第2の単一照明モジュール10Bは、両側の上板140端に第1ブラケット結合部151を有しているため、第1の実施例の全体的な外観を構成するために二つの第2の単一照明モジュール10Bを結合しても、二つの第1の単一照明モジュール10Aを結合したものと外観及び機能上大きな差異がない。
【0068】
図12a及び
図12bを参照すると、拡散板300と発光部200との間隔は、
図11a及び
図11bにおけるその間隔と等しく維持したままで、
図11a及び
図11bにおいてより側壁120の高さを更に高くすると、拡散板結合溝180が側壁120の中段に形成される。この場合、底板110及び/又は拡散板300と垂直方向であり、第1の実施例よりも高く延びている側壁120によって、グレア(眩しさ)は第1の実施例よりも更に効率的に防ぐことができる。但し、底面において光が照射される領域の広さは、第1の実施例よりも減るか、又は照射面における照度分布の均一度は第1の実施例よりも劣るようになる。したがって、第2の実施例は、光が照射される領域の広さと照射面における照度分布よりもグレアの防止が更に優先的に要求される状況において設置して用いることができる。
【0069】
この時、
図11a及び
図12aの単一照明モジュールでは、発光部200がケース100の底板110に安着する(seated)。また、
図11b及び
図12bの単一照明モジュールでは、発光部200が拡散板300に隣接するように単一照明モジュール10の発光部200は、ケース100の側壁120と側壁120から延びる上板140とが合う領域に位置する。放熱部については、先に説明されているため、これについての説明は省略する。
【0070】
以後に記載される本発明の実施例による照明装置は、
図11a及び
図12aに示された単一照明モジュール10を含むが、
図11b及び
図12bに示された単一照明モジュール10を含んでいてもよい。
【0071】
第3の実施例
以下、第3の実施例による照明装置1Cについて、構成要素を中心として詳細に説明する。第3の実施例を説明するのにおいて、前記第1の実施例と同一の部分については第1の実施例を参照し、重複説明は省略することにする。
【0072】
図13は、第3の実施例による照明装置1Cの斜視図であり、
図14は第3の実施例による照明装置1Cの断面図である。
【0073】
図13及び
図14を参照すると、照明装置1Cは二つの第1の単一照明モジュール10Aを備え、二つの第1の単一照明モジュール10A間に一つの第2の単一照明モジュール10Bを備え、第1の単一照明モジュール10Aと第2の単一照明モジュール10Bとの間に形成される二つの空間170のうち少なくとも一つの空間170に位置する電源制御部20を備え、単一照明モジュール10A、10B相互間を結合するブラケット30を備え、更にサイドカバー40を備えていてもよい。ここで、単一照明モジュール10A、10Bは、ケース100、ケース100に収納される発光部200及び離隔された拡散板300を備え、更に反射板400を備えていてもよい。第1の単一照明モジュール10Aのケース100は、第1の実施例で既に説明したため、更なる説明は省略する。
【0074】
図13、
図14に示された第3の実施例では、二つの第1の単一照明モジュール10Aと一つの第2の単一照明モジュール10Bとを備えているが、これとは異なって三つの第2の単一照明モジュール10Bを用いて第3の実施例を構成することもできる。第1の単一照明モジュール10Aは、第1ブラケット結合部151を一つだけ有しており、複数個の単一照明モジュールを結合して照明装置を構成する場合、両サイドでのみ用いることができるが、第2の単一照明モジュール10Bは両側のルーバー130の端に第1ブラケット結合部151を有していて、照明装置の中央部又は両サイドを遮らずにどこでも用いることができる。そして、三つの第2の単一照明モジュール10Bを結合しても、二つの第1の単一照明モジュール10A及び一つの第2の単一照明モジュール10Bを結合したものと外観及び機能上大きな差異がない。
【0075】
第3の実施例においては総3個の発光部200を駆動させるために、少なくとも一つ以上の電源制御部20が必要であり、図面によると電源制御部20が2個であるが、電源制御部20、1個が3個の発光部200を制御することもできる。一つ以上の電源制御部20の位置は説明したとおりである。
【0076】
たとえ、
図13及び
図14で示されなかったとしても、第2の実施例と同様にルーバー130の代わりに上板140を有していてもよく、ルーバー130の代わりに上板140を有する実施例については第2の実施例で説明した内容と重複するため、説明を省略する。
【0077】
第4の実施例
以下、第4の実施例による照明装置1Dについて、構成要素を中心として詳細に説明する。第4の実施例を説明するのにおいて、前記第1の実施例と同一の部分については第1の実施例を参照し、重複説明は省略する。
【0078】
図15は、第4の実施例による照明装置1Dの断面図である。
【0079】
図15を参照すると、照明装置1Dは一つの第2の単一照明モジュール10Bを備え、第2の単一照明モジュール10Bのケース100の二つの側壁120のうち一つの側壁120の外側面に位置する電源制御部20を備え、更にサイドカバー40を備える。ここで、第2の単一照明モジュール10Bのケース100は、底板110を有し、底板110の両側端から垂直方向に延びる側壁120を有し、側壁120の端から延びて前記拡散板の面に対して鈍角に傾いたルーバー130を有する。そして、第2の単一照明モジュール10Bのケース100における両側のルーバー130の端には、単一照明モジュール10の相互間を結合させるための第1ブラケット結合部151が形成される。
【0080】
第4の実施例は第1、2、3の実施例とは異なり、ただ一つの単一照明モジュール10のみを有するため、二つのルーバー130及びこれと連結された側壁120によって区画される空間170がない。したがって、電源制御部20は第2の単一照明モジュール10Bのケース100における二つの側壁120のうち一つの側壁外側面に位置するようになり、第1、2、3の実施例とは異なり、電源制御部20の固定が不安定であってもよいため、側壁に孔を開け、電源制御部20にも孔を開けて孔を互いに対向させた後、両側の孔を通過するねじ又はピンを通じてケース100と電源制御部20を結合することができる。但し、ケース100の側壁120に孔を開けなくても、側壁120に電源制御部20と結合することができる別途のブラケット(図示せず)を形成して、ケース100と電源制御部20を結合することもできる。
【0081】
たとえ、
図15で示されなかったとしても、第2の実施例と同様にルーバー130の代わりに上板140を有していてもよく、ルーバー130の代わりに上板140を有する実施例については第2の実施例で説明した内容と重複するため、説明を省略する。
【0082】
第5の実施例
以下、第5の実施例による照明装置1Eについて、構成要素を中心として詳細に説明する。第5の実施例を説明するのにおいて、前記第1の実施例と同一の部分については第1の実施例を参照し、重複説明は省略する。
【0083】
図16は、第5の実施例による照明装置1Eの断面図であり、
図17は第5の実施例による照明装置1Eのケース100の他の例であり、
図18は第5の実施例による照明装置1Eのケース100のまた他の例である。
【0084】
第5の実施例による照明装置が、先に説明した第1乃至第3の実施例による照明装置と最も大きく異なる点は、単一照明モジュールが発光部を一つだけ含む第1、第2の単一照明モジュール10A、10Bではなく、発光部を二つ含む第3の単一照明モジュール10Cを用いるようになるということである。
【0085】
図16乃至
図18を参照すると、第5の実施例による照明装置で用いられる第3の単一照明モジュール10Cは、第1乃至第4の実施例による照明装置で用いられる第1、第2の単一照明モジュール10A、10Bよりも幅が約2倍になる。そして、第5の実施例においては単一照明モジュールが一つだけあり、別に単一照明モジュール相互間を結合しなくても電源制御部20を収納することができる空間170が形成される。
【0086】
図18は、
図17と比べた場合、ケース100に電源制御部20が収納される空間170を覆う蓋部が更に形成されていてもよく、電源制御部20がケース100に取り囲まれてケース100の上方向と下方向からケース100を見た時は電源制御部20が見えなくなる。
【0087】
図16を参照すると、また、第3の単一照明モジュール10Cのケース100における両側のルーバー150の端に単一照明モジュール10相互間を結合させるための第1ブラケット結合部151が形成されているように示されたが、外側二つのルーバー130のうち一つのルーバー130の端にのみ第1ブラケット結合部151が形成されることもある。
【0088】
図17及び
図18を参照すると、
図16で用いられるケース100とは異なり、最外側のルーバー130と最外側の側壁120、及びこれらと離隔された更なる部材によって区画される閉空間が形成されている。このように更なる部材が形成されると、照明装置の駆動等によって発生した熱がこの更なる部材まで伝達され、ケース全体が放熱体として作用し得るため、結果として放熱体の表面積を広げるようになって放熱効果が高くなる。このような更なる部材による放熱効果を更に高めるためには、ケース100を圧出成形を通じて形成することができる。
【0089】
図16を参照すると、照明装置1Eは一つの第3の単一照明モジュール10Cを備え、第3の単一照明モジュール10Cの内側の二つの側壁120と二つのルーバー130とによって区画される空間170に位置する電源制御部20を備え、更にサイドカバー40を備えていてもよい。ここで、第3の単一照明モジュール10Cは、ケース100、ケース100に収納される二つの発光部200、及びこれと離隔された二つの拡散板300を備え、更に二つの反射板400を備えていてもよい。
【0090】
第3の単一照明モジュール10Cのケース100は、二つの底板110を有し、二つの底板110の両側端から垂直方向に延びる四つの側壁120を有し、側壁120の端から延びて拡散板300の面に対して鈍角に傾いたルーバー130を有し、内側二つのルーバー130の端は互いに連結されている。拡散板300がない場合には、ルーバー130は側壁120の両端から延びて側壁120よりも外側に更に広がった傾斜を有するものと位置を特定しても構わない。
【0091】
たとえ、
図16乃至
図18で示されなかったとしても、第2の実施例と同様にルーバー130の代わりに上板140を有していてもよい。
【0092】
第6の実施例
以下、第6の実施例による照明装置1Fについて、構成要素を中心として詳細に説明する。第6の実施例を説明するのにおいて、前記第5の実施例と同一の部分については第5の実施例を参照し、重複説明は省略する。
【0093】
図19は、第6の実施例による照明装置1Fの分解斜視図であり、
図20は、第6の実施例による照明装置1Fの斜視図であり、
図21は、第6の実施例による照明装置1Fの断面図である。
【0094】
第6の実施例による照明装置1Fも、第5の実施例による照明装置1Eと同様に発光部120を二つ含む第3の単一照明モジュール10Cを用いるようになる。したがって、第6の実施例による照明装置1Fには、
図17及び
図18のケース100が用いられる。
【0095】
図19乃至
図21を参照すると、照明装置1Fは二つの第3の単一照明モジュール10Cを備え、それぞれの第3の単一照明モジュール10Cの内側二つの側壁120と二つのルーバー130によって区画される空間170に位置する電源制御部20を備え、更にサイドカバー40を備える。ただし、
図19乃至
図21に示されているものとは異なり、電源制御部20は二つではなく一つだけ含む照明装置であっても構わず、この場合、一つの電源制御部20が総4個の発光部200を制御するようになり、電源制御部20は第3の単一照明モジュール10Cの内側二つのルーバー130と側壁120によって区画される空間170に位置しても構わず、
図21において二つの第3の単一照明がブラケット30により結合される空間に位置しても構わない。
【0096】
第5の実施例と同様に、ルーバー130の代わりに上板140を有していてもよく、ルーバー130の代わりに上板140を有する実施例については第5の実施例で説明した内容と重複するため、説明を省略する。
【0097】
図3a、
図3b及び
図16で示された第3の単一照明モジュールのケース100とは異なり、外側二つのルーバー130のうち一つのルーバー130の端にのみ第1ブラケット結合部151が形成されている場合には、第3の単一照明モジュール10Cを2個だけ結合することができ、3個以上の結合は不可である。したがって、この場合、第6の実施例を具現するのには問題がないものの、第6の実施例よりも更に大きいサイズの照明装置を具現することはできない。
【0098】
以下、照明装置1について構成要素を中心として説明する。
【0099】
<ケース100>
ケース100の構造についての説明は、第1の実施例乃至第6の実施例についての説明をしながら既に検討したため、省略する。
【0100】
図6及び
図8を参照する。単一照明モジュールが隣接して結合されると、ルーバー130と側壁120とによって区画される空間170に電源制御部20が配置され、ケース100の側壁120と底板110との境界に形成された電源制御部結合溝152に電源制御部20の下端に形成された第2突出部22をスライディング方式で押し込むと、ケース100と電源制御部20とが堅固に結合される。
【0101】
一方、電源制御部結合溝152は、
図7に示されている第1の方向aに沿ってケース100の長さだけ長く延びて形成されたものと示されているが、必ずしもこのような形状をなす必要はなく、極めて短い長さだけ延びてアルファベット「C」又は「O」形状をなす薄い板になり得る。また、電源制御部結合溝152を形成せずに、ケース100の側壁に孔を開け、電源制御部20において側壁120の孔と対向する部位に孔を開けてねじ又はピンを用いてケース100と電源制御部20を結合することもできる。但し、ケース100に電源制御部結合溝152を形成することが圧出成形方式を通じて生産するのに有利であり、更なるねじやピンなしでもケース100と電源制御部20とを結合することができるため、簡単な方式の結合方法であるといえる。
【0102】
ブラケット結合部は、第1ブラケット結合部151及び第2ブラケット結合部153の二つの種類がある。ケース100には第1、2ブラケット結合部151、153が形成され、第1ブラケット結合部151と第2ブラケット結合部153はブラケット30に連結されて単一照明モジュール相互間に堅固に結合される。また、ケース100にはサイドカバー結合溝154も形成される。サイドカバー結合溝154は、サイドカバー40との結合のために存在し、結合方式については別途の目次で説明するようにする。
【0103】
ケース100の材質は、良好な放熱特性を有する金属材質又は樹脂材質等であってもよい。また、ケース100の表面には、アルミニウム(Al)又は銀(Ag)酸化膜を形成して、ケース100の耐磨耗性、耐食性、耐久性等を確保し、照明装置1の良好な外観を確保することができる。また、ルーバー130は元々の用途上、グレアを防止することが主な目的であるが、ルーバー130の表面を、よく反射されるように表面処理するか、又は反射部材を表面に貼り付けてグレア防止以外にも反射板の役割をして光効率を高めることができる。
【0104】
ケース100は底板110、側壁120、ルーバー130を別々に製造して一つに組み立てることもできるが、ケース100全体を一体に成形することができ、例えば圧出成形により形成される。ケース100を一体に成形する際には、底板110、側壁120、ルーバー130だけでなく、拡散板結合溝180、第1、2ブラケット結合部151、153、電源制御部結合溝152、サイドカバー結合溝154まで一度に一体に成形することができる。ケース100全体的に長手方向に長く一体に成形される。また、圧出等の方法でケース100を一体に成形すると、ケース100を長手方向に垂直方向に切った断面が、一貫した形状を有するようになる。例えば、ケース100の中間部分を切った断面と端に近い部分を切った断面の形状が同一になる。ケース100を一体に成形すると、多くの部材を組み立てなければならない手間も省くことができ、製造工程も簡素化される。
【0105】
ケース100を成形する時、以上で説明した拡散板結合溝180、第1、2ブラケット結合部151、153、電源制御部結合溝152、サイドカバー結合溝154等を必ずしも一度に成形しなければならない訳ではなく、少なくともいずれか一つの部材を、ケース100を成形する際に一体に成形することもできる。例えば、必要に応じて、底板110、側壁120、ルーバー130及び拡散板結合溝180のみが形成されたケース100も成形することができ、底板110、側壁120、ルーバー130及び1、2ブラケット結合部151、153のみが形成されたケース100を成形することもできる。
【0106】
図8を参照すると、拡散板結合溝180は、側壁120の内側面とルーバー130の上面の境界に形成される。
図11a及び
図12aを参照すると、ルーバー130の代わりに上板140を備える場合には、拡散板結合溝180が側壁120の内側面の中間部分又は上板140に近い側壁120の内側面に形成される。
【0107】
図8を参照すると、ケース100の側壁120の外側面又はルーバー130底面に第1、2ブラケット結合部151、153、電源制御部結合溝152、サイドカバー結合溝154のうち少なくとも一つが形成される。
図11a及び
図12aを参照すると、ルーバー130の代わりに上板140を備える場合には、ケース100の側壁120の外側面又は上板140底面に第1、2ブラケット結合部151、153、電源制御部結合溝152、サイドカバー結合溝154のうち少なくとも一つが形成される。
【0108】
ケース100を一体に形成するため、ケース100全体に熱が効果的に伝達されて放出され、照明装置は良好な放熱特性を有する。勿論、実施例によってルーバー130は上板140に代替することができる。更に詳細に説明すると、ケース100を構成する様々な部材を別々に製作して結合する場合は、部材相互間で完全な面接触をすることはできず、部分的に点接触をするようになる。したがって、発光部200において底板110に伝達された熱が側壁120に十分に伝達されず、側壁120の熱もルーバー130に十分に伝達されなくなり、ケース100の全部材を、放熱体として十分に用いることができなくなる。これに比して、圧出成形を通じてケース100を一体に形成する場合には、ケース全部が一つの部材であるため、発光部200又は電源制御部20で発生した熱が底板110から側壁120を経てルーバー130に至るまで均一に伝導されて放熱効果が優れるようになる。
【0109】
放熱効果について、更に説明する。第5の実施例で説明したとおり、最外側ルーバー130の下端にケース100をなす更なる部材が形成されてもよく、更なる部材を形成する目的はケース100の表面積を広げて放熱効果を高めることにあるため、ケース100の表面積を広げて放熱効果を高めることができるどのような形状であっても可能である。したがって、更なる部材は、ルーバー130、側壁120と共に閉曲面を形成することもでき、閉曲面を形成するが放熱孔が形成されることもあり、ルーバー130又は側壁120に凹凸が形成されて放熱
フィンの役目を果たすこともできる。
【0110】
図39は、他の形状のルーバー130を有する照明モジュールの断面図であり、
図40は、また他の形状のルーバー130を有する照明モジュールの断面図である。
図39及び
図40を参照すると、ルーバー130は断面が直線であってもよく、放物線又は円弧等、多様であってもよい。ところが、ルーバー130自体の形状よりは、どのようなルーバー制限角θを有するかが更に重要である。
【0111】
ルーバー130が形成された照明装置は、特定のルーバー制限角θを有して、そのルーバー制限角θにおいては拡散板300が直接的に視野に入って来ないようにしてグレアを防ぐことが最も重要な目的であるため、適切なルーバー制限角θを有することが重要である。
【0112】
図41は実施例による照明装置のルーバー制限角θ及び遮蔽角αを説明する図面である。
図41を参照すると、グレアを減らすために
図41のルーバー130とは異なり、ルーバー130を側壁120とほぼ一直線となるように形成すると、ルーバー制限角θが小くなって遮蔽角αが大きくなり、これはすなわちルーバー制限角θよりも大きい角度ではグレアがないことを意味する。したがって、照明装置から少しだけ離れていても、グレアによる目の疲れは減らすことができる。但し、過度に光の拡散範囲を減らすようになって照射面が狭くなる短所がある。
【0113】
これに対し、
図41のルーバー130とは異なり、ルーバー130を側壁120とほぼ平行に形成すると、ルーバー制限角θが大きくなって遮蔽角αが小さくなる。これは、すなわちルーバー制限角θよりも大きい角度ではグレアがないことを意味するが、既にルーバー制限角θがかなり大きいために照明装置からいくら遠く離れてもグレアが発生し、目が疲れるようになることがあるということを意味する。但し、光の拡散範囲は十分に広げることができるため、照射面が広くなる長所はある。
【0114】
したがって、光が照射される領域の面積を広げることに更なる重点を置いた照明装置はルーバー制限角θを大きくしなければならず、グレアを防止することに更なる重点を置いた照明装置は、ルーバー制限角θを小さくしなければならない。
【0115】
ルーバー制限角θは0°以上90°以下の間の値を有すればよく、ルーバー制限角θがこの範囲内の値を有する場合には、拡散板300の一側面から他側面に向く視線では前記拡散板からの直接光を見ることはできない。
【0116】
ケース100の底板110上には発光部200が配置されなければならないため、底板110は発光部200が配置できる幅と長さを有し、側壁120とルーバー130が当接する位置には拡散板結合溝180が形成され得、拡散板結合溝180には拡散板300及び/又は反射板400の固定突起430が挟まれる。拡散板結合溝180は、
図7、
図13及び
図19に示された第1の方向aに沿って長く延びた形態であってもよい。
【0117】
拡散板結合溝180に拡散板300及び/又は反射板400の固定突起430をスライディング方式で押し込んで、ケース100の少なくとも一端にサイドカバー40を結合させると、拡散板300及び/又は反射板400が十分堅固に固定される。したがって、照明装置を設置して運用中、或いは照明装置を運送中に拡散板300及び/又は反射板400が照明装置から離脱するおそれがない。
【0118】
図1a、
図1b、
図2a、
図2b、
図3a及び
図3bにおいて、ケース100の側壁120は底板110と垂直方向に延びる場合を示したものであり、垂直であるか又は実質的に垂直に近い場合、及び底板110から遠くなるほど外側に徐々に広がる傾斜を有するように形成される場合も全て含む。また、図示されていないが、ケース100の底面には凹凸が形成され、前記ケース100の表面積を広げることにより照明装置の放熱特性を向上させることができる。
【0119】
<複数の発光部200>
図9は、発光部200及び反射板400が結合された状態の斜視図であり、
図10aは、発光部200及び反射板400の分解斜視図である。
【0120】
図9及び
図10aを参照すると、発光部200は複数のLED210、複数のLED210が搭載される基板220、基板220下で基板220と接触して配置される放熱シート240を備える。
【0121】
複数のLED210は、赤色、緑色、青色、白色、黄色等の色を発光する発光ダイオード(LED)を少なくとも一つ含む。例えば、複数のLED210は赤色、緑色、青色の発光ダイオード(LED)を含む。また、複数のLED210は、多様な色光を発光する発光ダイオード(LED)の組み合わせで形成される。
【0122】
複数のLED210は、基板220上に搭載できる。基板220は印刷回路基板(PCB:Printed Circuit Board)であってもよい。印刷回路基板は絶縁体に回路が印刷されたものであって、アルミニウム基板、セラミック基板、メタルコアPCB、一般PCB等を含む。基板220の表面は、反射効率を高めるために白色又はシルバー色にコーティングされるか、又は塗色される。
【0123】
基板220は、複数のLED210を駆動することができる回路を備える。
図9及び
図10aにおいて示されているように、複数のLED210は基板220上に行と列に沿って整然と配置されることもあり、これ以外にも多様な方式で配置できる。また、複数のLED210の個数も、図面に示されているものより多くてもよく、少なくてもよい。但し、LED210が非常に少なく配置されると、照明装置が面照明として機能し難いため、面照明としての機能を考慮して適切な数のLED210を配置することができる。
【0124】
基板220には結合孔225が形成され、結合孔225にねじ又はピン等を挿入することにより、基板220をケース100に結合することができる。放熱シート240は、基板220底面に基板220と接触して配置され、複数個のLED210で発生する熱が基板220を介して伝達されて放出したり、ケース100全体に伝達させることができる。放熱シート240は、熱を効果的に放出することができる樹脂材質又は金属材質であってもよい。また、放熱シート240は、粘着性を有する材質で形成され、基板220の底面に容易に貼り付けることができる。
【0125】
<反射板400>
図22は、反射板400の他の実施例である。
図9、
図10a及び
図22を参照して説明する。
【0126】
反射板400は反射率が優れた樹脂材質又は金属材質で形成され得、基板220上に位置し、ケース100の側壁120上に配置される。樹脂材質は、例えば、PET、PC、PVCレジン等を含んでいてもよく、金属材質は、例えば、銀(Ag)、銀(Ag)を含む合金、アルミニウム(Al)又はアルミニウム(Al)を含む合金、ステンレス等を含む。反射板400は、底面反射板410と、底面反射板410に対して所定の角度だけ外側に傾くように底面反射板410の両側面から延びる側面反射板420を備え、側面反射板420の端から外側に延びる固定突起430を更に備える。
【0127】
反射板400の底面反射板410にはLED孔411が開いており、LED孔411を通じて複数のLED210が挿入されて露出される。したがって、LED孔411は、複数のLED210の個数及び配置に対応するように形成される。LED孔411はパンチング(Punching)工程を通じて形成され、これ以外にもエッチング等、孔を形成することができる多様な方法を通じて形成することができる。
【0128】
側面反射板420は、底面反射板410と垂直方向に形成されてもよい、
図22において示されているように、側面反射板420が延びる方向に沿って外側に傾く傾斜を有していてもよい。傾斜を有する場合には、複数のLED210で生成される光を効果的に反射して放出することができる。すなわち、LEDの場合、指向角だけ光が広がるため、側面反射板420と底面反射板410が垂直方向に形成された場合、LEDが放出する光の一部が損失することがある。一方で、底面反射板410に対して所定の角度だけ外側に傾くように側面反射板が形成された場合、LED210で生成される光が効果的に反射して外部に放出される。
【0129】
この時、底面反射板410に対して所定の角度だけ外側に傾くように側面反射板が形成されるため、底面反射板410の面積はケース100の底板110の面積よりも小さい。
【0130】
反射板400の固定突起430の厚さがケース100の拡散板結合溝180の幅より小さいため、固定突起430をケース100の拡散板結合溝180にスライディング方式で押し込むことができ、反射板400がケース100に固定される。
【0131】
また、
図10bに示されているように、反射板400は側面反射板420から延びた補助側面反射板425を更に含む。この時、底面反射板410に対する側面反射板420がなす角度θ1は、底面反射板410に対する補助側面反射板425がなす角度θ2と異なることがある。角度θ1と角度θ2が適切に定められた場合、設置位置に合う照明装置が提供される。
【0132】
反射板400が補助側面反射板425を備える場合、反射板400は、補助側面反射板425の端から外側に延びる固定突起430を更に含み得、固定突起430はケース100の結合溝180に押し込むことができる。
【0133】
側面反射板420は、底面反射板410からケース100の拡散板結合溝180まで延びるように形成される。一方、
図22に示されているところによると、側面反射板420はケース100の拡散板結合溝180を越えて長く延び、ケース100の側壁120を越えて延びることもある。
【0134】
図9及び
図10aを参照すると、反射板400の側面反射板420の下端には第1の電気連結具421が形成される。発光部200は、第1の電気連結具421を介して電源制御部20と電気的に連結され、電源が提供される。一方、反射板400の第1の電気連結具421に対応する位置にあるケース100の側壁120の下端部には第2電気連結具(図示せず)が形成され、第1、2電気連結具421を介して発光部200と電源制御部20が電気的に連結される。
【0135】
<電源制御部20>
図23は、電源制御部20の斜視図であり、
図24は、電源制御部20の正面図である。
【0136】
図23及び
図24を参照すると、電源制御部20は、胴体部21と、前記胴体部21の下端の第2突出部22を含む。胴体部21は、照明装置1に電源を提供するパワーサプライユニット(PSU)(図示せず)と、発光部200を制御して駆動する駆動部(図示せず)等を含む。電源制御部20の第2突出部22とケース100の電源制御部結合溝152のスライディング方式の結合については、既に説明したため省略することにする。
【0137】
また、第2突出部22には第3結合孔23が形成される。第2突出部22を電源制御部結合溝152に挿入した後、第3結合孔23に結合ねじ又はピン等を挿入して、電源制御部20をケース100に固定することができる。もちろん、第3結合孔23がなくても、電源制御部結合溝152に第2突出部22をこじ入れる方式で結合することもできる。また、電源制御部20は連結線24を含み、発光部200に電気的に連結されて、発光部200に電源及び駆動信号を提供することができる。連結線24は、第1の電気連結具421及び第2電気連結具(図示せず)を介して発光部200と電源制御部20とを連結することができる。電源制御部20は、良好な放熱特性を有する金属材質、又は樹脂材質で形成される。
【0138】
電源制御部20は、胴体部21内にパワーサプライユニット(PSU)、駆動部等、各種部品を含むため、これら部品を外部の衝撃、水分等から効果的に保護することができる。また、電源制御部20をケース100と容易に結合又は分離することができ、取替えが容易である長所がある。
【0139】
<拡散板300>
図1a乃至
図3b及び
図5を参照すると、拡散板300は発光部200上に形成されて、点光源であるLED210から放出される光が拡散板300を通じて放出されるようにし、拡散板300の表面では均一な輝度を有するように面光源化することができる。
【0140】
拡散板300の両側端は、ケース100の拡散板結合溝180にスライディング方式で
図5で示された第1の方向aに沿って挿入され、ケース100に結合される。拡散板300の材質は、例えば硝子、PMMA、PC等であってもよい。
【0141】
拡散板300は照明装置1の全面に対して形成されず、発光部200上にのみ形成されるため、拡散板300の使用量を減らすことができる。拡散板300は長さに比して幅が相当狭く、長手方向に沿って拡散板300の両側面がケース100に支持されているため、拡散板300の撓りや沈みがほとんどなく、照明装置1の通常の使用において全く問題がなくなる。
【0142】
図25は、拡散板300の一実施例300Aを示した図面であり、
図26は、拡散板300の他の実施例300Bを示した図面であり、
図27は、拡散板300のまた他の実施例300Cを示した図面であり、
図28は、拡散板300のまた他の実施例300Dを示した図面である。
【0143】
図25乃至
図28を参照すると、拡散板300は、発光部200の放出光の配光を多様に調節することができるように多様な形状を有していてもよい。例えば、
図25を参照すると、拡散板300Aは平面形状を有していてもよい。
図26を参照すると、拡散板300Bは発光部200から放出された光の進行方向に凸の二つの放物面を有する形態を有していてもよい。
図27を参照すると、拡散板300Cは、発光部200から光の進行方向に凸の放物面を有し、凹面も有していてもよい。
図28を参照すると、拡散板300Dの入射面は平らであり、出射面は凸に形成される。
【0144】
拡散板300は、第1の方向aに沿って延びた長方形状を有していてもよいが、必ずしもこのような形状を取らなければならない訳ではない。また、拡散板300は、通常、平面形状をなす場合が多いが、発光部200の配光を調節することができる多様な形状を有していてもよい。
【0145】
拡散板300A、300B、300C、300Dには、ケース100又は反射板400の突出部115又は415にかかる係止部350が形成される。係止部350が形成された多様な形状の拡散板300A、300B、300C、300Dは、
図1a、
図2a及び
図3aの拡散板よりも簡単にケース100や反射板400に締結される。
【0146】
<サイドカバー40>
図29は、サイドカバー40の一実施例であり、
図30は、サイドカバー40の他の実施例である。
【0147】
図4、
図7、
図13及び
図19を参照すると、ケース100の少なくとも一端にはサイドカバー40が含まれていてもよく、両端にいずれも形成されてもよい。サイドカバー40はケース100内に水分、汚物等が浸透するのを防止することができ、照明装置の剛性を高めることができ、ケース100内に収納される発光部200及び電源制御部20を固定することができる。サイドカバー40は複数の結合孔41を有していてもよく、ケース100も複数のサイドカバー結合溝154を備える。
【0148】
ケース100のサイドカバー結合溝154とサイドカバー40の結合孔41とを対向させた後、サイドカバー結合溝154と結合孔41とを通過するねじ又はピンを締結させて、ケース100とサイドカバー40とを結合させることができる。サイドカバー40はほこりや汚物がケース100内部に流入するのを防ぎ、ケース100の剛性を更に高めることができる。複数の結合孔41及び複数のサイドカバー結合溝154が見えるように配置した後、複数の結合孔41及び複数のサイドカバー結合溝154をいずれも通過するようにねじ又はピン等を結合して、サイドカバー40をケース100に結合することができる。サイドカバー40の結合孔41は、必ずしもサイドカバー結合溝154に対応する位置にのみ開けられていなければならない訳ではなく、ケース100の第1ブラケット結合部151、電源制御部結合溝152、第2ブラケット結合部153に対応する位置に開けられていても良い。この場合、更に多くのねじ又はピンを第1ブラケット結合部151、電源制御部結合溝152、第2ブラケット結合部153に挟み込んでサイドカバー40とケース100を結合することもできる。
【0149】
サイドカバー40の高さ及び幅は、ケース100に対応するように形成されるため、
図29と
図30のように相互間に形状の差が生じることがある。また、サイドカバー40の材質はケース100の材質と同じであってもよいため、詳しい説明は略する。
【0150】
<ブラケット30>
図31は、ブラケット30の一実施例30Aを示す斜視図であり、
図32は、ブラケット30の他の実施例30Bを示す斜視図であり、
図33は、ブラケット30Aを用いて単一照明モジュールが結合された照明装置の他の実施例の断面図であり、
図34は、ブラケット30Aを用いて単一照明モジュールが結合された照明装置のまた他の実施例の断面図であり、
図35は、ブラケット30Bを用いて単一照明モジュールが結合された照明装置の他の実施例の断面図であり、
図36は、ブラケット30Bを用いて単一照明モジュールが結合された照明装置のまた他の実施例の断面図である。
【0151】
図31及び
図32を参照すると、ブラケット30A、30Bは固定板31を有し、固定板31の一端から延びてケース100の第1ブラケット結合部151と締結される照明モジュール結合部材32を有し、固定板31の一端から延びる安全掛け金38を有する。照明モジュール結合部材32及び/又は安全掛け金38は、固定板31の一端だけでなく他端においても形成される。
【0152】
図6及び
図11aを参照すると、第1の実施例及び第2の実施例においてケース100及びブラケット30の結合方式が分かる。固定板31をケース100の第2ブラケット結合部153にスライディング方式で押し込み、照明モジュール結合部材32は貫通孔を有していて、この貫通孔を通過するねじ又はピンを介して照明モジュール結合部材32とケース100の第1ブラケット結合部151とを結合させるようになる。
【0153】
図33及び
図34を参照すると、
図6及び
図11aと比較した場合、ケース100の第1ブラケット結合部151の形状が異なる。ところが、結合方式は同一であり、固定板31をケース100の第2ブラケット結合部153にスライディング方式で押し込み、照明モジュール結合部材32は貫通孔を有していて、この貫通孔を通過するねじ又はピンを介して照明モジュール結合部材32とケース100の第1ブラケット結合部151とを結合させるようになる。
【0154】
図35及び
図36を参照すると、
図33及び
図34に示されたブラケット30Aと比較した場合、固定板31と安全掛け金38は差がなく、照明モジュール結合部材32の形状、及びケース100の第1ブラケット結合部151との結合方式において差がある。照明モジュール結合部材32にはねじ又はピンが締結される貫通孔がなく、その代わりに照明モジュール結合部材32は、ケース100の第1ブラケット結合部151を掛けて支持することができる掛け具状をなす。もちろん、この場合には、用いられる第1ブラケット結合部151は、
図6、
図11a、
図33及び
図34に示された第1ブラケット結合部151とは異なる形状をなすようになる。
図32、
図35及び
図36に示されたブラケット30Bは、
図31、
図33及び
図34に示されたブラケット30Aとは異なり、ねじ又はピンがなくても第1ブラケット結合部にスライディング方式で結合される。
【0155】
第1ブラケット結合部151は、ケース100のルーバー130の端に形成され、第2ブラケット結合部153は、ルーバー130又は側壁120に形成される。一方、
図11a及び
図12aに示された第2の実施例のように、ルーバー130の代わりに上板140を備えている場合には、第1ブラケット結合部151はケース100の上板140の端に形成され、第2ブラケット結合部153は側壁120に形成される。
【0156】
安全掛け金38は、設置された照明装置1が地震或いは他の衝撃を受けて設置位置から離脱したり、床に落ちて破損したり、照明装置1の下方にいる人に落ちて人がけがをすることを防止するためのものである。安全掛け金38にひもを通過させて天井内部にひもを固定させておくと、照明装置1が衝撃を受けて設置場所から離脱しても天井内部に固定されたひもが安全掛け金38を掴み、底面にまで照明装置1が落下するのを防止することができる。したがって、安全掛け金38が形成されているブラケット30は、単一照明モジュールを連結する本来の目的以外にも安全を確保する更なる機能も有するようになる。
【0157】
ブラケット30は、ケース100の長手方向に沿って1個しか結合されてはならないのではなく、単一照明モジュール相互間の結合剛性を高めたり、安全確保のために複数個が結合されていても構わない。
【0158】
図37は、ブラケット30のまた他の例30Cであり、
図38は、ブラケット30Cが単一照明モジュール10相互間を連結する構造を示す図面である。
【0159】
図38を参照すると、ブラケット30Cは照明装置1、すなわち、ケース100の外側面に複数個が形成される。このような形状のブラケット30Cは、
図17及び
図18に示されたケース100、又は
図38において示されたケース100のように別途の第1ブラケット結合部151を有さないケース100相互間を結合させる場合に用いられる。ブラケット30Cは直角に折り曲げられた二つの面を有しており、二つの面は、ケース100の外側面に結合される第1面33と、天井や壁面等の外部支持部材、又はケース100の外側面に結合される第2面35を備えていてもよい。第1面33は第1の結合孔34を有し、第2面35は第2結合孔36を有し、第1、2結合孔34、36に結合ねじ等が挿入されて、単一照明モジュール相互間を結合させたり、照明装置1を外部支持部材に結合することができる。また、ブラケット30Cはケース100に一体に形成されていてもよい。
【0160】
<支持フレーム50>
図42は、支持フレーム50の斜視図であり、
図43は、支持フレーム50の断面図であり、
図44は、支持フレーム50と天井のM−BARとの結合状態を示した断面図であり、
図45は、支持フレーム50と天井のT−BARとの結合状態を示した断面図である。
【0161】
図42乃至
図45を参照すると、支持フレーム50はケース100の外側面を取り囲むフレーム本体51と、フレーム本体51の内側面から延びてケース100の荷重を支持するケース支持部53と、フレーム本体51の外側面から延びて天井に固定される天井固定部52とを備える。フレーム本体51は、
図43に示されているように、重さを減らすために内部に中空空間を有していてもよい。
【0162】
ケース支持部53は、ケース100のルーバー130の端と接触してケース100を含む、その他の照明装置をなす部材の荷重を支持する。また、支持フレーム50を除いた残りの照明装置の部材が支持フレーム50の開口部を通過して抜けないようにするために、照明装置の最外側端ルーバー130間の長さよりはサイドカバー40に対応する位置にあるケース支持部53間の長さを多少短くすることができる。但し、必要以上に短くすると、ルーバー130の傾斜面を遮るようになる。したがって、ルーバーの傾斜面130を遮らない程度にケース支持部53間の長さを形成することができる。
【0163】
天井固定部52は照明装置を天井に固定させるだけでなく、ケース100とケースが設置される天井の間に間隔がある場合、その間隔を遮って美観を美しくすることができる。また、天井固定部52は、天井結合溝54を有していてもよい。
【0164】
図43及び
図44を参照すると、天井結合溝54とTEXとM−BARを通過するようにねじを締結して、照明装置を天井に固定することができる。
【0165】
図43及び
図45を参照すると、照明装置自体の荷重により、天井固定部52の底面がT−BARに接触したままで照明装置が天井に固定される。この場合には、必ずしも天井固定部52が天井結合溝54を有さなければならない訳ではないものの、T−BARだけでなくM−BARにも設置されることを考慮すると、天井固定部52は天井結合溝54を有していてもよい。
【0166】
支持フレーム50が特に有用な点は、様々な設置環境に柔軟に対処することができるという点である。各国家別又は各天井構造に応じて、照明装置が設置される天井の面積は変わる。今までに提示された様々な実施例においては、多様な大きさの照明装置を単一照明モジュール10の組み合わせを通じて具現した。ところが、照明装置と天井間の中空空間が形成されたままで照明装置が固定されると美観上好ましくなく、照明装置の固定も不安定になる。この場合、美観と固定性のために、単一照明モジュール10の規格を数十、数百種類設け、このような問題に対応することは製造コストの上昇等により事実上難しい。したがって、今までに提示された実施例のように、定められたサイズの単一照明モジュール10を何種類か備え、照明装置と天井の中空空間は、多様なサイズの支持フレーム50を用いて美観と固定性を共に解決することができる。支持フレーム50を形成する部材は一方向に長く形成され、一方向と平行な平面に切った断面が一貫した形状を有するように形成し、この部材を4個に切って角を繋げて長方形の形状を構成すると、所望のサイズの支持フレーム50を製造することができる。したがって生産工程が非常に簡便になり、多様な天井に対応することができる長所がある。特に、天井固定部52の長さのみ異なり、残りの規格は同一の支持フレーム50形成用部材を生産するのであれば、ほぼ完璧に多様なサイズの天井に対応することができる。
【0167】
以上において、実施例を中心として説明したが、これは単に例示であるだけであって本発明を限定する訳ではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性から外れない範囲において、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。また、このような変形と応用に係る相違点は、添付の請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。