技術分野
光拡散素子の製造方法および光拡散素子
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ヘイズ値が高く、強い拡散性を有し、かつ、表面が平滑で後方散乱が抑制された光拡散素子を低コストかつ高生産性(短時間)で製造し得る光拡散素子の製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明の光拡散素子の製造方法は、光拡散性微粒子と有機溶剤とを混合して混合液を調製し、該光拡散性微粒子を膨潤させる工程Aと、該混合液と、樹脂成分の前駆体および超微粒子成分を含むマトリクス形成材料とを混合する工程Bと、該樹脂成分の前駆体を重合して、樹脂成分および超微粒子成分を含むマトリクスを形成する工程Cと、を含む。
好ましい実施形態においては、樹脂成分の前駆体の分子量が、100〜700・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、光拡散性微粒子、超微粒子成分および樹脂成分を含む光拡散素子の製造において、先に光拡散性微粒子に有機溶剤を含有させ、あらかじめ光拡散性微粒子を膨潤させた後、当該光拡散性微粒子と、樹脂成分の前駆体および超微粒子成分を含むマトリクス形成材料とを混合することにより、光拡散性微粒子に前駆体を短時間で浸透させることができる。また、本発明の製造方法によれば、この光拡散性微粒子に浸透した前駆体と浸透していない前駆体とを重合することにより、特別な処理や操作を必要とせずに光拡散素子を製造することができる。本発明においては、光拡散性微粒子に前駆体を短時間で浸透させることができるので、生産性に優れ、かつ、光拡散性微粒子および超微粒子成分の凝集を防いで平滑性に優れる光拡散素子を製造することができる。さらに、製造工程において、各成分を含む塗工液を塗布・乾燥させる際、膨潤させた光拡散性微粒子は、塗工液中で流動性を有し、乾燥時の塗工面の変化に追従することができるので、平滑性に優れる光拡散素子を製造することができる。
本発明の製造方法で得られる光拡散素子は、光拡散性微粒子の表面近傍に、該光拡散性微粒子から遠ざかるにつれて超微粒子成分の重量濃度が高くなる実質的に球殻状の濃度変調領域が形成され得、当該濃度変調領域では屈折率が変調するので、光拡散素子とマトリクスとの界面近傍において屈折率を段階的または実質的に連続的に変化させることができる。したがって、マトリクスと光拡散性微粒子との界面の反射を良好に抑えることができ、後方散乱を抑制することができる。さらに、本発明によれば、特定の屈折率および樹脂成分に対する特定の相溶性を有する超微粒子成分を用いることにより、マトリクスの屈折率を容易に調整することができる。特に、本発明によれば、樹脂成分が光拡散性微粒子内部に浸透することにより、マトリクス中の超微粒子成分の濃度を高くすることができるので、マトリクスと光拡散性微粒子との屈折率差を容易に大きくすることができる。その結果、本発明の製造方法で得られる光拡散素子は、ヘイズ値が高く、強い拡散性を有し、かつ、後方散乱が抑制されている。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の好ましい実施形態による製造方法により得られる光拡散素子におけるマトリクスの樹脂成分および光拡散性微粒子の分散状態を説明するための模式図である。
【図2】 本発明の光拡散素子における光拡散性微粒子近傍を拡大して説明する模式図である。
【図3】 マトリクス中の超微粒子成分の面積比率を説明するための透過型電子顕微鏡画像である。
【図4】 本発明の光拡散素子における光拡散性微粒子中心部からマトリクスまでの屈折率変化を説明するための概念図である。
【図5】 (a)は、実施例1で得られた光拡散素子の断面を示す透過型顕微鏡写真である。(b)は、比較例1で得られた光拡散素子の断面を示す透過型顕微鏡写真である。(c)は、比較例4で得られた光拡散素子の断面を示す透過型顕微鏡写真である。
10 マトリクス
11 樹脂成分
20 光拡散性微粒子
30 濃度変調領域
100 光拡散素子
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