(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記分類手段によって分類された画像データから所定のデータ出力形式の出力ファイルを作成する作成手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
前記原稿がフレームアウトする場合に読み取り得られた画像データと、前記読み取り領域内に原稿が置かれていない状態で読み取り得られた画像データとに基づき、前記原稿がフレームアウトした方向を検出する検出手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
前記フレームアウト方向は、前記読み取り領域の右方向、左方向、手前方向、奥方向のいずれかであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
前記分類手段は、前記フレームアウト方向に応じた識別子を前記画像データに付与して前記画像データを分類することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
前記フレームアウト方向に対してあらかじめ識別子が割り当てられており、前記分類手段は、前記割り当てられた識別子に応じて前記画像データを分類することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
前記作成手段における前記所定のデータ出力形式は、分類された原稿ごとの個別ファイルを出力する形式、分類された原稿を1つのファイルにまとめて、章立てもしくはしおりで分割する形式、または分類された画像データごとにフォルダ分けして出力する形式のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
前記フレームイン方向は、前記読み取り領域の右方向、左方向、手前方向、奥方向のいずれかであることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【背景技術】
【0002】
従来のフラットベッドスキャナつき複合機でスキャンを行う際に、原稿を1枚ずつ読み込みスタートさせる必要がある。すなわち、原稿を1枚ずつ原稿ガラス台(フラットベッド)にセットし、また、セット前後に原稿台カバーを開いたり、閉じたり、読み込みスタートボタンを押下する必要がある。また、複数章構成の原稿のスキャンは各章がそれぞれ別ファイルとして格納されるように行う際に、各章ごとに出力ファイル名を指定し、そして各章の1頁毎に読み込みスタートさせる必要があるので、多くの時間と手間を掛ける。
【0003】
例えば、原稿は3章構成で各章3頁であるとする場合、各章をそれぞれ別ファイルとして記憶装置に格納するには以下の操作手順が必要となる。
操作1:メインメニュー画面から[スキャンして保存]を選択する。
操作2:現在章の出力ファイル名と保存先を指定する。
操作3:原稿台カバーを開く。
操作4:原稿台ガラスに現在章の現在頁をセットする。
操作5:原稿台カバーを閉じ、読み込みスタートボタンを押下する。
操作6:現在章の現在頁の読み込みが完了すれば、現在章に次の頁があるなら、セットボタンを押下し、「操作3」に移行して現在章の次の頁の読み込みを続ける。
操作7:現在章に次の頁がないが、原稿に次の章があるなら、保存設定ボタンを押下し、「操作2」に移行して原稿の次の章の保存設定および各頁の読み込みを続ける。
操作8:現在章に次の頁がなく、かつ原稿に次の章がないなら、終了ボタンを押下し、原稿のスキャンは終了する。
【0004】
上記の操作手順では、3回ファイル名を設定し、1枚ずつ原稿を読み込みスタートさせる必要があり、多くの時間と手間を掛ける。
【0005】
一方、近年、原稿の画像データを読み取る装置として、原稿台に載置した原稿をカメラで撮像して、カメラで撮像した原稿の画像データを処理して記憶するカメラスキャナも知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のカメラスキャナでは、新たに撮像した画像が前回撮像した時の画像と比較してどれぐらい変化したかを示す画像変化量に基づいて画像の動き検出処理を行う。動き検出処理によって、原稿台上の原稿が載置されて静止したタイミングを検出する。検出されたタイミングで撮像した画像データ中から原稿部分を認識・抽出し、射影補正、拡大縮小等の画像処理を施して記憶装置に原稿の画像データとして蓄積し、プロジェクタに投影する。
【0006】
特許文献1のカメラスキャナは、従来のフラットベッドスキャナつき複合機に比べて、カバー開閉の手順が省ける。また、特許文献1では原稿の撮像タイミングを検出するため、読み込みスタートボタンを押下する手順が省ける。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
[実施形態1]
図1は、一実施形態に係るカメラスキャナ101が含まれるネットワーク構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、カメラスキャナ101はイーサネット(登録商標)等のネットワーク104にてホストコンピュータ102およびプリンタ103に接続されている。
図1のネットワーク構成において、ホストコンピュータ102からの指示により、カメラスキャナ101から画像を読み取るスキャン機能や、スキャンデータをプリンタ103により出力するプリント機能の実行が可能である。また、ホストコンピュータ102を介さず、カメラスキャナ101への直接の指示により、スキャン機能、プリント機能の実行も可能である。
【0016】
<カメラスキャナの構成>
図2は、一実施形態に係るカメラスキャナ101の構成例を示す図である。
【0017】
図2に示すように、カメラスキャナ101は、コントローラ部201、カメラ部202、腕部203を含む。カメラスキャナの本体であるコントローラ部201と、撮像を行うためのカメラ部202は、腕部203により連結されている。腕部203は関節を用いて自由に曲げ伸ばしが可能である。
【0018】
図2には、カメラスキャナ101が設置されている書画台204も示している。カメラ部202のレンズは書画台204方向に向けられており、破線で囲まれた読み取り領域205内の画像を読み取り可能である。
図2の例では、原稿206は読み取り領域205内に置かれているので、カメラスキャナ101によって読み取り可能となっている。
【0019】
カメラ部202は単一解像度で画像を撮像するものとしてもよいが、高解像度画像撮像と低解像度画像撮像が可能なものとすることが好ましい。一実施形態において、コントローラ部201は、カメラ部202の低解像度で撮像したカメラ画像を用いて、原稿が載置されて読み取り領域内で静止したタイミングなどを検出し、検出するとカメラ部202が静止した原稿を高解像度で撮像するように制御する。また、コントローラ部201は、カメラ部202の低解像度で撮像したカメラ画像を用いて、原稿が読み取り領域205にフレームインしたタイミングおよび/または読み取り領域205からフレームアウトするタイミングを検出する。そして、コントローラ部201は原稿のフレームインおよび/またはフレームアウト方向を検出し、それに応じて原稿を自動的に分類する。
【0020】
なお、カメラスキャナ101は、書画台等に、操作を補助する画像の投影を行う短焦点プロジェクタ207をさらに含むことができる。また、
図2に示されていないが、カメラスキャナ101は、LCDタッチパネル330およびスピーカ340をさらに含むこともできる。
【0021】
<カメラスキャナのコントローラのハードウェア構成>
図3は、カメラスキャナ101の本体であるコントローラ部201のハードウェア構成例を示す図である。
【0022】
図3に示すように、コントローラ部201は、システムバス301に接続されたCPU302、RAM303、ROM304、HDD305、ネットワークI/F306、画像処理プロセッサ307およびカメラI/F308を含む。
【0023】
CPU302はコントローラ部201全体の動作を制御する中央演算装置である。RAM303は揮発性メモリである。ROM304は不揮発性メモリであり、CPU302の起動用プログラムが格納されている。HDD305はRAM303と比較して大容量なハードディスクドライブ(HDD)である。HDD305にはコントローラ部201の実行する、カメラスキャナ101の制御用プログラムが格納されている。
【0024】
CPU302は電源ON等の起動時、ROM304に格納されている起動用プログラムを実行する。この起動用プログラムは、HDD305に格納されている制御用プログラムを読み出し、RAM303上に展開するためのものである。CPU302は起動用プログラムを実行すると、続けてRAM303上に展開した制御用プログラムを実行し、制御を行う。また、CPU302は制御用プログラムによる動作に用いるデータもRAM303上に格納して読み書きを行う。HDD305上にはさらに、制御用プログラムによる動作に必要な各種設定や、また、カメラ入力によって生成した画像データを格納することができ、CPU302によって読み書きされる。CPU302はネットワークI/F306を介してネットワーク104上の他の機器との通信を行う。
【0025】
画像処理プロセッサ307はRAM303に格納された画像データを読み出して処理し、またRAM303へ書き戻す。なお、画像処理プロセッサ307が実行する画像処理は、回転、変倍、色変換等である。
【0026】
カメラI/F308はカメラ部202と接続され、CPU302からの指示に応じてカメラ部202から画像データを取得してRAM303へ書き込む。また、CPU302からの制御コマンドをカメラ部202へ送信し、カメラ部202の設定を行う。
【0027】
また、コントローラ部202は、ディスプレイコントローラ309、シリアルI/F310、オーディオコントローラ311およびUSBコントローラ312のうち少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0028】
ディスプレイコントローラ309はCPU302の指示に応じてディスプレイへの画像データの表示を制御する。ここでは、ディスプレイコントローラ309は短焦点プロジェクタ207およびLCDタッチパネル330に接続されている。
【0029】
シリアルI/F310はシリアル信号の入出力を行う。ここでは、シリアルI/F310はLCDタッチパネル330に接続され、CPU302はLCDタッチパネル330が押下されたときに、シリアルI/F310を介して押下された座標を取得する。
【0030】
オーディオコントローラ311はスピーカ340に接続され、CPU302の指示に応じて音声データをアナログ音声信号に変換し、スピーカ340を通じて音声を出力する。
【0031】
USBコントローラ312はCPU302の指示に応じて外付けのUSBデバイスの制御を行う。ここでは、USBコントローラ312はUSBメモリやSDカードなどの外部メモリ350に接続され、外部メモリへのデータの読み書きを行う。
【0032】
<カメラスキャナの制御用プログラムの機能構成>
図4は、CPU302が実行するカメラスキャナ101の制御用プログラムの機能構成401を示す図である。
【0033】
カメラスキャナ101の制御用プログラムは前述のようにHDD305に格納され、CPU302が起動時にRAM303上に展開して実行する。カメラスキャナ101の制御用プログラムの機能構成401は、メイン制御部402、操作表示部403、ネットワーク通信部404、データ管理部405、撮像処理部406、画像認識部407、原稿分類部408および出力ファイル作成部409を備える。また、画像認識部407は原稿画像データ抽出部411およびタイミング検出部410を含む。
【0034】
メイン制御部402は制御の中心であり、機能構成401内の他の各部を制御する。
【0035】
操作表示部403は、メイン制御部402からの描画要求を受け、ディスプレイコントローラ309を介して、短焦点プロジェクタ207もしくはLCDタッチパネル330へ描画を実行する。また、操作表示部403は、LCDタッチパネル330が押下されたときにシリアルI/F310を介して押下座標を受信し、描画中の操作画面の内容と押下座標を対応させて操作内容(押下されたボタン等)を判定する。この押下内容をメイン制御部402へ通知することにより、操作者の操作を受け付ける。
【0036】
ネットワーク通信部404は、ネットワークI/F306を介して、ネットワーク104上の他の機器とTCP/IPによる通信を行う。
【0037】
データ管理部405は、制御用プログラム401の実行において生成した作業データ、例えば後述の原稿画像データ抽出部で抽出した原稿画像データ、および原稿分類部で作成した分類情報管理テーブルをHDD305上の所定の領域へ保存し、管理する。
【0038】
撮像処理部406は、カメラI/F308を介してカメラ202を制御し、撮像したカメラ画像を画像認識部407へ送信する。また、後述の原稿の静止したタイミングが検出されると、撮像処理部406はカメラ202を制御して、高解像度で原稿を撮像させることができる。
【0039】
画像認識部407は、カメラ部202からカメラ画像を受信し、受信したカメラ画像の内容を認識する。
図4に示すように、画像認識部407は、タイミング検出部410と原稿画像データ抽出部411を含む。
【0040】
タイミング検出部410は、原稿がフレームインしたタイミング、静止したタイミング、およびフレームアウトするタイミングを検出する。また、これらのタイミングは、カメラ部202から受信したカメラ画像に基づいて検出することができる。ここで、フレームアウトタイミングは、原稿が読み取り領域からフレームアウトする直前のタイミングもしくはフレームアウトし始めるタイミング、またはその間の任意のタイミングとしてもよい。以下、フレームアウトする直前のタイミングを例に説明を行う。
【0041】
原稿画像データ抽出部411は、タイミング検出部410が検出した静止タイミングで撮像されたカメラ画像から、原稿画像データを抽出する。抽出した原稿画像データは、データ管理部405によってHDD305上の所定の領域へ保存され、管理される。
【0042】
原稿分類部408は、タイミング検出部410で検出したフレームインのタイミングおよび/またはフレームアウト直前のタイミングで撮像したカメラ画像に基づいて、フレームアウト方向および/またはフレームイン方向を検出する方向検出部(図示せず)を含む。また、原稿分類部408は、検出したフレームアウト方向および/またはフレームイン方向に応じて原稿を分類し、原稿の画像情報とフレームアウト方向および/またはフレームイン方向とを対応付けて管理するための分類情報管理テーブルを作成する。
【0043】
出力ファイル作成部409は、データ管理部405が保存した原稿画像データを変換し適切な画像に整えたうえで、原稿分類部408が作成した分類情報管理テーブルを参照して所定のデータ出力形式で出力ファイルを作成する。
【0044】
図5は、原稿のフレームアウト方向と原稿分類領域について説明する図面である。
図5を参照して、原稿206が読み取り領域205からフレームアウトした際の分類の仕方について説明する。
【0045】
図5(a)では、読み取り領域205の4方向(右方向/左方向/手前方向/奥方向)にフレームアウトすることで、分類領域1〜分類領域4の4通りに分類することができる。フレームアウトした際の方向をより細かく設定することで、
図5(b)や
図5(c)といったように分類数を多くすることができる。以降では、最大4通りに分類が可能な
図5(a)のフレームアウトパターンを採用した際の処理について説明する。
【0046】
図6に、本実施形態におけるカメラスキャナ101の処理フローを示す。
【0047】
図6のステップS601において、背景画像として、原稿206が投入されていない状態の読み取り領域205を撮像し、HDD305上に保存しておく。また、タイミング検出のために、カメラ部202は、読み取り領域205を撮像し続け、撮像したカメラ画像を画像認識部407に送信する。
【0048】
ステップS602において、画像認識部407のタイミング検出部410は、カメラ部202から受信したカメラ画像に基づいて、読み取り領域205にフレームインしてきた原稿206が静止するタイミングを検出する。静止タイミングが検出されると、撮像処理部406は、カメラ部202を制御して高解像度で原稿206を撮像する。画像認識部407の原稿画像データ抽出部411は、原稿206が静止するタイミングで撮像されたカメラ画像から、原稿画像データを抽出する。抽出した原稿画像データは、データ管理部405によってHDD305上へ保存される。ここで、原稿が静止するタイミングは、画像変化量に基づいて検出することができる。例えば、新たに撮像した画像が前回撮像した時の画像と比較してどれぐらい変化したかを示す画像変化量が所定の閾値以下となる場合、原稿が静止すると判定する。
【0049】
ステップS603において、画像認識部407のタイミング検出部410は、カメラ部202から受信したカメラ画像に基づいて、撮像が終了した原稿206が読み取り領域205からフレームアウトする直前のタイミングを検出する。ここで、受信したカメラ画像を背景画像と比較して、フレームアウト直前のタイミングを検出することができる。例えば、フレームアウト直前のタイミングは、受信したカメラ画像と背景画像との差が所定の割合以下になる直前のタイミングとして検出する。
【0050】
ステップS604において、原稿分類部408は、原稿のフレームアウト方向を検出し、検出したフレームアウト方向に応じて原稿を分類する分類処理を行う。原稿分類処理の詳細は後述する。
【0051】
ステップS605において、メイン制御部402は、全原稿のスキャンが終了したかを判定する。スキャンを継続する場合はステップS601に戻り、スキャンを終了する場合にはステップS606へ進む。なお、スキャン終了は、ネットワークI/F306を介してホストコンピュータ102から送信されるスキャン終了命令や、LCDタッチパネル330から入力される終了命令などにより行われるものとする。
【0052】
ステップS606において、出力ファイル作成部409は、ステップS604で認識された分類結果をもとに、ステップS602で抽出して保存した原稿画像データを所定のデータ形式に変換して出力する。出力データ生成処理の詳細は後述する。出力データはSDカードやUSBメモリなどの外部メモリ350に保存される。もしくは、ネットワークI/F306を介して、ネットワーク104上に接続された他の機器に送信しても構わない。
【0053】
図7〜
図10を参照して、ステップS604の原稿分類処理について詳細に説明する。
図7は、本実施形態による原稿分類処理フローを示す図である。
図8は、原稿のフレームアウト方向の検出方法を説明するための図である。
図9は、原稿のフレームアウト動作と分類の操作例を示す図である。
図10は、原稿の画像情報とフレームアウト方向とを対応付けて管理するための分類情報管理テーブルの一例を示す図である。
【0054】
以下、
図7に示す処理フローを使って
図9(a)〜(d)で示す複数枚の原稿を分類する処理手順について説明する。
【0055】
まず、
図9(a)に示す1枚目の原稿901についての原稿分類処理を説明する。
【0056】
図7のステップS701において、原稿分類部408は、ステップS601で撮像された背景画像と、ステップS603で検出したフレームアウト直前のタイミングで撮像された画像との差分画像を作成し、作成した差分画像からフレームアウト方向を検出する。
【0057】
図8にフレームアウト方向の検出方法の一例を示す。
図8(a)は原稿の置かれる前の書画台204の様子であり、
図8(c)は撮像された背景画像である。また、
図8(b)は原稿206が読み取り領域205からフレームアウトする直前の書画台204の様子であり、
図8(d)はフレームアウト直前のタイミングで撮像された画像である。原稿分類部408はこの2枚の撮像画像より、
図8(e)に示す差分画像を作成する。差分画像中の黒くなっている領域801は変化のなかった部分、白くなっている部分802はフレームアウトしていく原稿206の端部を表している。そこで、この原稿端部802が
図5(a)で定義された分類領域のどこになっているかを判定すればよい。この場合は右側になっていることから、分類領域1にフレームアウトしたことが分かる。なお、フレームアウト方向の検出方法は、原稿の重心の移動軌跡を用いて算出するなど、他の方法で実現しても構わないことは言うまでもない。
【0058】
図9(a)に示す1枚目の原稿901に対して上述の方法を適用することで、読み取り領域205の右側(分類領域1)にフレームアウトしていることが検出できる。
【0059】
ステップS702において、原稿分類部408は、
図10に示すような分類情報管理テーブルを用いて、フレームアウトした方向に分類済みの原稿があるかどうかを判定する。フレームアウト方向に原稿が存在すると判定された場合にはステップS704へ、原稿が存在しないと判定された場合はステップS703へ進む。なお、分類情報管理テーブルは、分類情報であるフレームアウト方向とグループID(分類ID)と、ステップS602で抽出した原稿画像データの画像情報とを対応付けして管理するために使用される。
【0060】
1枚目の原稿901の投入時には、
図10(a)に示すように分類情報管理テーブル中にはデータが何も存在していないため、ステップS703へ進む。
【0061】
ステップS703において、原稿分類部408は、フレームアウトした方向に対して新しいグループID(識別子)を付与する。ここでは、右側(分類領域1)に対して新しくグループID「1」を割り当てる。
【0062】
ステップS705において、原稿分類部408は、ステップS703で得られた分類情報(フレームアウト方向とグループID)および、ステップS602で抽出した原稿画像データの画像情報を対応付けて分類情報管理テーブルに追記する。
図10(b)に追記後の分類情報管理テーブルを示す。そして1枚目の原稿901の分類処理を終了し、ステップ605へ進み、未スキャンの原稿があるので、ステップ601へ進む。
【0063】
次に、
図9(b)に示す2枚目の原稿902についての原稿分類処理を説明する。
【0064】
ステップS701において、原稿分類部408は、原稿902のフレームアウト方向が読み取り領域205の右側(分類領域1)であると検出する。
【0065】
ステップS702において、原稿分類部408は、
図10(b)に示す分類情報管理テーブルを参照し、既に右側(分類領域1)には分類済みの原稿が存在していると判定し、ステップS704へ進む。
【0066】
ステップS704において、原稿分類部408は、フレームアウトした方向に対応付けられたグループIDを取得する。ここでは、右側(分類領域1)に対応付けられたグループID「1」を取得する。
【0067】
ステップS705において、原稿分類部408は、ステップS704で取得した分類情報(フレームアウト方向とグループID)および、ステップS602で撮像された原稿902の画像情報を対応付けて分類情報管理テーブルに記述する。
図10(c)に追記後の分類情報管理テーブルを示す。
【0068】
次に、
図9(c)に示すように、3枚目以降の原稿に対しても同様に振り分け処理を行うことで、原稿の分類をすることができる。
図9(d)はスキャン終了時の書画台204上の原稿分類の状態、
図10(d)は最終的に生成される分類情報管理テーブルを示している。
【0069】
ここでは、分類情報管理テーブルを参照してフレームアウトした方向に分類済みの原稿が存在しないと判定した場合に、新しいグループIDを付与する仕様としての説明を行った。しかし、分類情報管理テーブルを参照せず、代わりに、検出された原稿のフレームアウト方向の変化に応じて、新しいグループIDを付与することもでき、それによって、分類数制限なしの原稿分類を行うことができる。
【0070】
なお、ここでは、原稿がフレームアウトした順番に応じて分類領域とグループIDを対応付けして分類を行うことにより、原稿を置いた順番に応じて分類の順番を決定することができる仕様としての説明を行った。しかし、
図5に示す分類領域に対してあらかじめグループIDを割り当てておき、原稿を置いた場所によって分類の順番を決定するようにしても構わないことは言うまでもない。
【0071】
続いて、
図11〜
図13を参照して、ステップS606の出力ファイル生成処理について説明する。
【0072】
図9(d)のように分類された原稿は、
図11に示す各種フォーマット(データ出力形式)で出力することができる。たとえば、
図11(a)では、分類された原稿のグループ単位でマルチページのドキュメント(たとえばマルチページPDFなど)に変換して出力する。すなわち、分類された原稿ごとの個別ファイルを出力する。また、
図11(b)のように、全データを1つのマルチページドキュメントにまとめ、内部構造(たとえば、章立てやしおりなど)で分割することもできる。すなわち、分類された原稿を1つのファイルにまとめて、内部構造で分割する。さらに、
図11(c)のように、分類された原稿のグループ単位でフォルダを作成し、その中に個別ページのドキュメント(シングルページPDFやJpeg画像ファイルなど)として保存することもできる。すなわち、分類された原稿のグループごとにフォルダ分けして出力する。
【0073】
図12は、
図11(a)に示すマルチページドキュメントのフォーマットの一例としてXML形式のテキストファイルで記述した場合の例を示す。マルチページドキュメントは、出力ファイルの先頭に挿入されるヘッダ記述1201、撮像された原稿をページ単位で記述するための電子文書ページ記述1202〜1204、そしてファイルの記述終了を示すフッタ記述1205で構成される。
【0074】
図13は、マルチページドキュメントを出力する処理手順を示す。
【0075】
図13のステップS1301において、出力ファイル作成部409は、
図10(d)に示す分類情報管理テーブルよりグループIDと画像情報を含むページデータを取得する。
【0076】
ステップS1302において、出力ファイル作成部409は、取得したページデータが新規グループか否かを判定する。新規グループに属するデータであればステップS1303へ進み、同じグループ内のデータであればステップS1304へ進む。
【0077】
ステップS1303において、出力ファイル作成部409は、新規のマルチページドキュメントを生成するためのヘッダ記述1201を出力する。
【0078】
ステップS1304において、出力ファイル作成部409は、データ管理部405で管理されている画像データをRAM303から読み出し、電子文書ページ記述1202として記述する。
【0079】
ステップS1305において、データ管理部405は、出力ファイルへの書き込みが終了した画像データをRAM303から削除する。
【0080】
ステップS1306において、出力ファイル作成部409は、ステップS1301で取得したページデータが、グループ内の最終ページかどうかを判定する。最終ページであればステップS1307へ、最終ページでなければステップS1301へ戻る。
【0081】
ステップS1307において、出力ファイル作成部409は、ファイルの終端を示すフッタ記述1205を出力し、出力ファイルを生成する。
【0082】
ステップS1308において、出力ファイル作成部409は、分類情報管理テーブルで分類されたすべてのページデータを出力したかを判定する。すべてのページデータを出力していないと判定すればステップS1301へ戻り、すべてのページデータを出力したと判定すれば出力ファイル作成処理を終了する。
【0083】
以上の処理により、読み取り領域205から原稿206をフレームアウトする方向を変えることで、撮像された原稿205を自動で分類して保存することができるため、操作性の向上につながる。
【0084】
[実施形態2]
実施形態1では、フレームアウトした方向によりすべての撮像された画像に対して分類を行っていた。本実施形態では、フレームアウト方向に加えてフレームイン方向も利用することで、間違えて不要な原稿を撮像してしまった場合や、撮像に失敗した画像を取り消す操作を可能にする。
【0085】
図14を参照して本実施形態における処理フローを説明する。
【0086】
ステップS601において、背景画像として、原稿206が投入されていない状態の読み取り領域205を撮像し、HDD305上に保存しておく。また、タイミング検出のために、カメラ部202は、読み取り領域205を撮像し続け、撮像したカメラ画像を画像認識部407に送信する。
【0087】
ステップS1401において、画像認識部407のタイミング検出部410は、カメラ部202から受信したカメラ画像に基づいて、読み取り領域205に原稿206がフレームインしたタイミングを検出する。ここで、受信したカメラ画像を背景画像と比較して、原稿がフレームインしたタイミングを検出することができる。例えば、フレームインしたタイミングは、受信したカメラ画像と背景画像との差が所定の割合以上となったタイミングとして検出する。
【0088】
ステップ602において、画像認識部407のタイミング検出部410は、カメラ部202から受信したカメラ画像に基づいて、読み取り領域205にフレームインしてきた原稿206が静止するタイミングを検出する。静止タイミングが検出されると、撮像処理部406は、カメラ部202を制御して高解像度で原稿206を撮像する。
【0089】
また、ステップS603において、画像認識部407のタイミング検出部410は、読み取り領域205から原稿206がフレームアウトする直前のタイミングを検出する。
【0090】
ステップS1402において、原稿分類部408は、ステップS1401で検出したフレームインのタイミングで撮像された画像と、ステップS603で検出したフレームアウト直前のタイミングで撮像された画像を利用して原稿分類処理を行う。
【0091】
ステップ605からステップ607の処理は、実施形態1と同じで、説明を省略する。
【0092】
図15を参照して、本実施形態における原稿分類処理について説明する。
【0093】
ステップS1501において、原稿分類部408は、原稿206が読み取り領域205のどの方向からフレームインしてきたかを検出する。
【0094】
ステップS701において、原稿分類部408は、原稿206が読み取り領域205のどの方向にフレームアウトするかを検出する。
【0095】
なお、フレームイン方向およびフレームアウト方向の検出は、上述のフレームアウト方向の検出と同様の処理を行えばよい。
【0096】
ステップS1502において、原稿分類部408は、ステップS1501とステップS701で検出されたフレームイン方向とフレームアウト方向を比較する。フレームイン方向とフレームアウト方向が異なる場合はステップS702へ進み、実施形態1と同様の処理を行う。フレームイン方向とフレームアウト方向が一致する場合にはステップS1503へ進む。
【0097】
ステップS1503において、原稿分類部408は、直前の撮像画像の取り消し処理を行う。そこで、データ管理部405によって保存された直前の原稿画像データをHDD305上から削除しすなわち、直前の原稿画像データを記出力ファイルの生成に使用される画像データから排除し、原稿分類処理を終了する。
【0098】
ステップ702からステップ705の処理は、実施形態1と同じで、説明を省略する。
【0099】
以上の処理により、フレームインした方向に原稿206をフレームアウトさせることで、間違えて不要な原稿を撮像してしまった場合や撮像に失敗した画像を簡単に取り消すことができ、操作性の向上につながる。
【0100】
[実施形態3]
実施形態1および実施形態2では、フレームアウトの方向によってのみ原稿を分類していた。本実施形態では、フレームイン方向とフレームアウト方向の組み合わせによって分類を変更することを可能にする。
【0101】
図16を参照して、本実施形態におけるファイル分類の仕方を説明する。
【0102】
図16(a)〜(d)中の矢印は、原稿206のフレームイン方向を表し、斜線で示す領域がフレームアウト方向を検出する領域を表している。
【0103】
図16(a)に示すように、読み取り領域205の手前から原稿206がフレームインした場合には、フレームアウトの方向により分類領域1〜分類領域4の4通りが設定できる。そして、
図16(b)に示すよう、右側からフレームインした場合には分類処理4〜分類処理8まで追加することができる。同様に、
図16(c)や
図16(d)に左側・奥側からフレームインした場合の分類領域を示す。
【0104】
なお、実施形態2で記述したように、フレームインとフレームアウトの方向が同じであった場合には取り消し処理を割り当てるなどしてもよい。
【0105】
図17に、本実施形態における分類情報管理テーブルの一例を示す。
【0106】
分類情報として、フレームイン方向とフレームアウト方向の情報を保持し、2方向の組み合わせに応じてグループIDの割り当てを行う。
【0107】
以上の処理により、フレームインした方向とフレームアウト方向を利用することで分類領域を増やすことができる。
【0108】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。