(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記側壁絶縁ライナー層の化学的な材料組成が、前記ILD層内の前記少なくとも1つのコンタクトの化学的な材料組成または前記STI層パッドの化学的組成と異なる、請求項1に記載の半導体デバイス。
音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置のデータユニット、およびコンピュータの少なくとも1つに組み込まれた、請求項1に記載の半導体デバイス。
音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、携帯情報端末(PDA)、固定位置のデータユニット、およびコンピュータの少なくとも1つに組み込まれた、請求項6に記載の半導体デバイス。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】本開示の一態様による、配線層の中央部の中の能動デバイスのためのエッチストップ層を含む集積回路(IC)デバイスを示す、断面図である。
【
図1B】本開示の一態様による、配線層の中央部の中の能動デバイスのためのエッチストップ層を含む集積回路(IC)デバイスを示す、断面図である。
【
図2】本開示の一態様による、裏面絶縁層と、シャロートレンチアイソレーション(STI)層パッドの内部で止まる裏面基板貫通ビア(TSV)キャビティとを含む、
図1BのICデバイスを示す断面図である。
【
図3】本開示の一態様による、TSVキャビティの中および裏面絶縁層の上への絶縁ライナーの堆積を示す、
図2のICデバイスの断面図である。
【
図4】本開示の一態様による、水平方向の表面上の絶縁ライナー膜を除去して側壁ライナーを形成することを示す、
図3のICデバイスの断面図である。
【
図5】本開示の一態様による、配線層の中央部の中の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子を露出させるための、シャロートレンチアイソレーション層の制御された選択的なエッチングの後の、
図4のICデバイスを示す断面図である。
【
図6】本開示の一態様による、TSVバリアシードプロセスの後の、
図5のICデバイスを示す断面図である。
【
図7】本開示の一態様による、裏面TSVを形成するための電気化学堆積および銅化学機械研磨(CMP)プロセスの後の、
図6のICデバイスを示す断面図である。
【
図8】本開示の一態様による、任意選択の再配線層(RDL)プロセスの一部としてのバリアシード層の上へのレジストの形成を示す、
図6のICデバイスを示す断面図である。
【
図9】本開示の一態様による、裏面TSVを形成するための電気化学堆積および銅化学機械研磨(CMP)プロセスの後の、
図8のICデバイスを示す断面図である。
【
図10】本開示の一態様による、完成した裏面TSVおよびRDL層を示す、
図9のICデバイスの断面図である。
【
図11】本開示の一態様による、バリアシード層を伴わない完成した裏面TSVおよびRDL層を示す、
図10のICデバイスの断面図である。
【
図12】本開示の一態様による、基板貫通ビア(TSV)を先端CMOS(相補型金属酸化膜半導体)ノードに統合するための方法を示すブロック図である。
【
図13】本開示の一態様による、STI層パッドで止まる裏面TSVキャビティの形成を可能にするためのレジストを含む、
図1AのICデバイスを示す断面図である。
【
図14】本開示の一態様による、STI層パッドで止まる裏面TSVキャビティを含む、
図13のICデバイスを示す断面図である。
【
図15】本開示の一態様による、配線層の中央部の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子を露出させるための、STI層パッドの制御された選択的なエッチングの後の、
図14のICデバイスを示す断面図である。
【
図16】本開示の一態様による、TSVキャビティの中および半導体基板の裏面への絶縁ライナーの堆積を示す、
図15のICデバイスの断面図である。
【
図17】本開示の一態様による、TSVキャビティ内の側壁絶縁ライナーを保護するための絶縁ライナー上のレジストを示す、
図16のICデバイスの断面図である。
【
図18】本開示の一態様による、配線層の中央部の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子を露出させるためのTSVキャビティの底部にある絶縁ライナーの無方向性エッチングの後の、
図17のICデバイスを示す断面図である。
【
図19】本開示の一態様による、TSVキャビティを充填し半導体基板の裏面に配置される絶縁ライナーの堆積を示す、
図15のICデバイスの断面図である。
【
図20】本開示の一態様による、配線層の中央部の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子を露出させるためのTSVキャビティの底部にある絶縁ライナーの無方向性エッチングの前の、絶縁ライナー上のレジストを示す、
図19のICデバイスの断面図である。
【
図21】本開示の一態様による、配線層の中央部の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子を露出させるためのTSVキャビティ内の絶縁ライナーの無方向性エッチングの後の、
図20のICデバイスを示す断面図である。
【
図22】本開示の一態様による、TSVバリアシードプロセスの後の、
図21のICデバイスを示す断面図である。
【
図23】本開示の一態様による、任意選択の再配線層(RDL)プロセスの一部としてのバリアシード層の上へのレジストの形成を示す、
図22のICデバイスを示す断面図である。
【
図24】本開示の一態様による、裏面TSVを形成するための電気化学堆積および銅化学機械研磨(CMP)プロセスの後の、
図23のICデバイスを示す断面図である。
【
図25】本開示の一態様による、完成した裏面TSVおよびRDL層を示す、
図24のICデバイスの断面図である。
【
図26】本開示の一態様による、パッシベーション層を含む完成した裏面TSVおよびRDL層を示す、
図25のICデバイスの断面図である。
【
図27】本開示の構成が有利に採用され得るワイヤレス通信システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面に関する下記の詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実行され得る唯一の構成を表すことは意図されていない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解をもたらす目的で、具体的な詳細を含んでいる。しかしながら、これらの概念はこれらの具体的な詳細がなくても実行され得ることが、当業者には明らかであろう。場合によっては、そのような概念を曖昧にするのを回避する目的で、周知の構造およびコンポーネントがブロック図の形式で示されている。本明細書の説明では、「および/または」という用語の使用は、「包含的論理和」を表すことを意図し、「または」という用語の使用は、「排他的論理和」を表すことを意図する。
【0012】
本開示の様々な態様は、ウェハ裏面の基板貫通ビア(TSV)を集積回路(IC)中の配線層の中央部と統合するための技法を提供する。集積回路(IC)の半導体製造のプロセスフローは、基板工程(FEOL)プロセス、中間工程(MOL)プロセス、および配線工程(BEOL)プロセスを含み得る。「層」という用語は、膜を含み、別段述べられていない限り、縦または横の厚さを示すものと解釈されるべきではないことが理解されるだろう。本開示の一態様によれば、TSVは、表側のデバイス製造プロセスからTSVプロセスを切り離すために、ウェハ裏面から製造される。一構成では、TSVキャビティ内の側壁ライナー絶縁層は、半導体ウェハのシャロートレンチアイソレーション(STI)層の中へと延びる。本明細書で説明されるように、「半導体基板」という用語は、ダイシングされたウェハの基板を指すことがあり、または、ダイシングされていないウェハの基板を指すことがある。同様に、ウェハおよびダイという用語は、それが軽信を強いない限り(unless such interchanging would tax credulity)、交換可能に使用され得る。
【0013】
一構成では、側壁ライナー絶縁層は、STI層パッドおよび/またはMOL相互接続層の局所的な相互接続子(コンタクト)の膜とは異なる化学的な材料特性を示す。この構成は、MOL相互接続層内のいずれの能動デバイスも損傷させることなく局所的な相互接続子を露出させるための制御されたエッチングを可能にするための、改善された選択性を実現する。側壁ライナー絶縁層の化学的な材料特性がSTI層パッドとは異なるこの構成では、ライナー絶縁層はSTI層パッドを貫通するようにエッチングする前に堆積される。側壁ライナー絶縁層の化学的な材料特性がMOL相互接続層の局所的な相互接続子の膜とは異なるある構成では、側壁ライナー絶縁層はSTI層パッドのエッチングの後に製造される。ウェハ裏面TSVは、MOL相互接続層の局所的な相互接続子に接触するように形成される。別の構成では、ウェハ裏面TSVは、たとえば、MOL相互接続層の局所的な相互接続子への接続を提供するための、再配線層を含む。
【0014】
図1Aは、本開示の一態様による、能動デバイス112〜116を含む集積回路(IC)デバイス100を示す断面図を示す。典型的には、ICデバイス100は、シャロートレンチアイソレーション(STI)領域106およびSTI層パッド130を有する半導体基板(たとえば、シリコンウェハ)102を含む。層間誘電体(ILD)層108は、半導体基板102のSTI領域106およびSTI層パッド130上に配置される。能動デバイス(たとえば、トランジスタ)112〜116を含むFEOL層110も設けられる。MOL相互接続層120も設けられる。ILD層108は、FEOL層110の能動デバイス112〜116、ならびに、MOL相互接続層120の導電素子(たとえば、ビア)122〜126および相互接続子(コンタクト)121と128を保護する。この構成では、ILD層108は、MOL相互接続層120の導電素子122〜126間の短絡を防止するために酸化ケイ素または他の同様の材料で形成される。代替的な構成では、ILD層108は低誘電率誘電体または他の同様の材料である。
【0015】
図1Bは、半導体基板102とは反対側の、ILD層108の最上面に取り付けられたキャリア基板104を含む、ICデバイス100を示す。この構成では、コンタクトエッチストップ層132が、ILD層108と半導体基板102との間に設けられる。コンタクトエッチストップ層は、たとえば、能動デバイス層(たとえば、FEOL層110)からのコンタクトを露出させるための湿式化学プロセスを制御するために使用される、薄膜の層であり得る。コンタクトエッチストップ層132は、炭化ケイ素、窒化ケイ素、または他の同様の保護材料で形成され得る。
図1Aおよび
図1Bにさらに示されるように、MOL相互接続層120は、ILD層108内に形成される局所的な相互接続子(コンタクト)140を含む。この構成では、ICデバイス100はTSVを伴わずに製造されるが、TSV設置エリアを設けるためにサイズが大きくされていることがあるSTI層パッド130を含む。
図2に示されるように、半導体基板102は、TSVキャビティのエッチングの準備において、厚みが20ミクロンから150ミクロンの範囲となるように薄くされる。
【0016】
図2は、裏面絶縁層260と、半導体基板102の裏面を貫通して形成されたTSVキャビティ250とを含む、
図1BのICデバイスを示す断面
図200を示す。典型的には、TSVキャビティ250はSTI層パッド130の内部で止まる。この構成では、裏面絶縁層260は、半導体基板102の最上面に形成される。裏面絶縁層260は、炭化ケイ素、窒化ケイ素、酸化ケイ素、または他の同様の保護材料で形成され得る。裏面絶縁層260の形成に続き、TSVキャビティ250が、表側の能動デバイスと揃いSTI層パッド130の内部で止まるように、パターニングされエッチングされる。この構成では、TSVキャビティ250のサイズは1マイクロメートル(μm)〜20マイクロメートルのオーダーである。
【0017】
図3は、本開示の一態様による、TSVキャビティ250の中および裏面絶縁層260の上への絶縁ライナー層370の堆積を示す、
図2のICデバイスの断面
図300を示す。この構成では、エッチングおよび/またはリソグラフィプロセスが、半導体基板102およびSTI層パッド130の一部分を貫通するようにエッチングして、TSVキャビティ250を形成する。エッチングが完了した後、ライナー絶縁堆積が、裏面絶縁層260、側壁、およびTSVキャビティ250の底部の上に、絶縁ライナー層370を形成する。絶縁ライナー層370は、ポリマー、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸化膜を形成するための他の同様の前駆体の層で形成され得る。例示的な構成では、絶縁ライナー層370は1/4ミクロンの厚さを有し得る。
【0018】
MOL相互接続層のコンタクト膜を露出させるために方向性(たとえば、スペーサ状)エッチングが使用される、複数の異なる構成が企図される。側壁ライナー絶縁層の化学的な材料特性はSTI層パッドとは異なる、
図4〜
図12で説明される本開示の態様では、ライナー絶縁層はSTI層パッドのエッチングの前に製造される。側壁ライナー絶縁層の化学的な材料特性がMOL相互接続層の局所的な相互接続子の膜とは異なる、
図13〜
図26に示される、ライナー開口リソグラフィを伴う本開示の態様では、側壁ライナー絶縁層はSTI層パッドのエッチングの後に製造される。
【0019】
図4は、本開示の一態様による、絶縁ライナー層370の除去が側壁絶縁ライナー層470を形成する第1の構成を示す、断面
図400を示す。絶縁ライナー層370は、TSVキャビティ250の底部および裏面絶縁層260から除去され得る。絶縁ライナー層370の除去は、側壁絶縁ライナー層470の形成を可能にする。本開示の一態様では、側壁絶縁ライナー層470は、STI層パッド130とは異なる化学的な材料特性を示す。この構成は、半導体基板102を貫通し、場合によってはSTI層パッド130に入るがそれを貫通しない、制御された方向性エッチングを可能にする。すなわち、側壁絶縁層470の異なる化学的な材料特性は、STI層パッド130を貫通するようにエッチングすることなくSTI層パッド130を露出させるための制御されたエッチングを可能にする。
【0020】
STI層パッド130はまた、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子(コンタクト)140の膜とは異なる化学的な材料特性を示し得る。この構成は、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるための制御された方向性エッチングを可能にするための、改善された選択性を実現する。側壁絶縁ライナー層470の化学的な材料特性がSTI層パッド130とは異なる構成では、側壁絶縁ライナー層470はSTI層パッド130のエッチングの前に製造される。側壁絶縁ライナー層470の化学的な材料特性がMOL相互接続層120の局所的な相互接続子140の膜とは異なるある構成では、側壁絶縁ライナー層470はSTI層パッド130のエッチングの後に製造される(
図13から
図26を参照されたい)。この構成は、材料のエッチングが指向的に実行され得ない状況のための、追加のリソグラフィプロセスを含む。
【0021】
図5は、本開示の一態様による、MOL相互接続層120内の能動デバイスからの局所的な相互接続子140を露出させるための、STI層パッド130の制御された選択的なエッチングの後の、
図4のICデバイスを示す断面
図500を示す。
図5に示されるように、方向性反応性イオンエッチング(DRIE)が、TSVキャビティ250の底部で行われる。この構成では、DRIEは、局所的な相互接続子140を露出させるための「ライナー絶縁スペーサエッチング」と呼ばれ得る。側壁絶縁ライナー層470と、STI層パッド130と、コンタクトエッチストップ層132との間の異なるエッチング速度が、コンタクトエッチストップ層132で止まって局所的な相互接続子140を露出させる選択的なエッチングを可能にする。
【0022】
本開示のこの態様では、局所的な相互接続子140の膜とは異なる、STI層パッド130の化学的な材料特性が、半導体基板102のMOL相互接続層120に対する影響を軽減して、裏面TSVのエッチングに関連する欠陥(すなわち、起こり得るMOL相互接続層120のエッチング)を減らす、方向性スペーサエッチングを可能にする。
【0023】
図6は、本開示の一態様による、バリアシード層652を形成するためのTSVバリアシード充填プロセスの後の、
図5のICデバイスを示す断面
図600を示す。
図6に示されるように、バリアシード層652は、
図7に示されるような裏面TSVの連続的な形成の準備として、充填材料によってTSVキャビティ250を覆う。一構成では、バリアシード層652は、アンダーバンプメタル(UBM)層を提供する。
【0024】
図7は、本開示の一態様による、裏面TSV780を形成するための電気化学堆積(ECD)および化学機械研磨(CMP)プロセスの後の、
図6のICデバイスを示す断面
図700を示す。典型的には、裏面TSV780のためのTSVキャビティの形成は、上で論じられたように、半導体基板102のMOL相互接続層120の導電素子、相互接続子、および/またはコンタクトを損傷させることなく局所的な相互接続子140を露出させる、選択的な制御されたエッチングによって事前に形成される。この構成では、裏面TSV780を形成するために、銅などの導電性充填材料にCMPプロセスが加えられる。
【0025】
図8は、本開示の一態様による、任意選択の再配線層(RDL)プロセスの一部としてのバリアシード層652の上へのレジスト890の形成を示す、
図6のICデバイスを示す断面
図800を示す。レジスト890は、バリアシード層652上にパターニングされた被覆を形成するためにフォトリソグラフィプロセスの一部として使用される、フォトレジストまたは他の感光材料であり得る。
【0026】
図9は、本開示の一態様による、裏面TSV980を形成するための電気化学堆積および化学機械研磨(CMP)プロセスの後の、
図8のICデバイスを示す断面
図900を示す。電気化学堆積およびCMPプロセスはまた、RDL982を形成する。RDL982は、たとえば、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140に対する接続を提供することができ、あるいは、TSVの間の、または導電性の相互接続子(たとえば、導電性のバンプ)もしくは他の同様の相互接続構造物などの他の裏面のコンポーネントの間の、ウェハの裏面での経路を提供することができる。
【0027】
図10は、本開示の一態様による、レジストの除去の後の裏面TSV980およびRDL層982を示す、
図9のICデバイスの断面
図1000を示す。一構成では、パッシベーション層(
図26を参照されたい)が、RDL982および裏面絶縁層260の上に堆積される。
【0028】
図11は、本開示の一態様による、バリアシード層を伴わない完成した裏面TSV980およびRDL層982を示す、ICデバイス1100の断面図を示す。この構成では、裏面TSV980がMOL相互接続層120の局所的な相互接続子に直接接触する。
【0029】
図12は、本開示の一態様による、基板貫通ビア(TSV)を先端CMOS(相補型金属酸化膜半導体)ノードに統合するための方法1200を示すブロック図である。ブロック1210において、たとえば
図1Bに示されるように、シャロートレンチアイソレーション(STI)層パッドを伴うがTSVを伴わない、ICデバイス基板が提供される。本明細書ではシリコン基板について述べているが、他の基板材料も企図される。ブロック1212において、たとえば
図1Bに示されるように、裏面TSVの準備として基板が薄くされ、ICデバイス基板がキャリア上に配置される。
【0030】
図12を再び参照すると、ブロック1214において、たとえば
図2に示されるように、基板に裏面絶縁層を設けるために、低温酸化/窒化ケイ素が堆積される。ブロック1216において、TSVキャビティが、STI層パッドの内部で止まるようにパターニングされエッチングされる。たとえば、
図2に示されるように、TSVキャビティ250は、半導体基板102を貫通するように、かつSTI層パッド130の中へと、しかしそれを貫通しないようにエッチングすることによって、形成される。ブロック1218において、たとえば
図3に示されるように、低温ライナーがTSVキャビティおよび裏面絶縁層を覆うように堆積される。あるいは、低温ライナーは、たとえば
図13〜
図26に示されるように、STI層パッドを貫通するようにエッチングした後で堆積される。
【0031】
たとえば、
図4に示されるように、絶縁ライナー層370は、TSVキャビティ250の底部および裏面絶縁層260から除去される。絶縁ライナー層370の除去は、側壁絶縁ライナー層470の形成を可能にする。本開示の一態様では、側壁絶縁ライナー層470は、STI層パッド130の膜および/またはMOL相互接続層120の局所的な相互接続子140とは異なる化学的な材料特性を示し、局所的な相互接続子140を露出させるための制御されたエッチングを可能にするための改善された選択性を実現する。
【0032】
ブロック1220において、中間工程(MOL)相互接続層からのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子を露出させるように、エッチングがSTI層パッドを貫通するように実行される。たとえば、
図5に示されるように、側壁絶縁ライナー層470に沿った方向性反応性イオンエッチングは、MOL相互接続層120内の能動デバイスを損傷させることなく局所的な相互接続子140を露出させるための、選択的で制御されたスペーサエッチングを実現する。ブロック1222において、たとえば
図6〜
図7に示されるように、TSVキャビティ250が導電性材料によって充填される。本明細書では銅充填材について述べているが、他の充填材料も企図される。
図9〜
図11に示されるように、再配線層(RDL)を含む裏面TSVを設けるために、任意選択のRDLプロセスが実行され得る。ブロック1224において、裏面TSVの化学機械研磨が実行される。あるいは、レジストストリップ/バリアシードオーバーエッチングが実行され得る。
【0033】
一構成では、ICデバイス1100は、シャロートレンチアイソレーション(STI)層および基板を貫通して延びる、導通のための手段を含む。導通手段は、導電性充填材料を有する。本開示の一態様では、導通手段は、導通手段によって列挙される機能を実行するように構成された、
図7および/または
図11の裏面基板貫通ビア780/980である。この構成では、ICデバイス1100はまた、部分的にSTI層パッドの中に延びるがそれを貫通しない、導通手段を基板から絶縁するための手段を含む。本開示の一態様では、絶縁手段は、絶縁手段によって列挙される機能を実行するように構成された、
図4および
図11の側壁絶縁ライナー層470である。別の態様では、上記の手段は、上記の手段によって列挙される機能を実行するように構成されたデバイスまたは任意の層であってよい。
【0034】
図13は、本開示の一態様による、STI層パッド130で止まる裏面TSVキャビティの形成を可能にするためのレジスト890を含む、
図1AのICデバイスを示す断面
図1300を示す。上で述べられたように、ライナー開口リソグラフィを伴う本開示の態様が、
図13〜
図26で示される。本開示のこの態様は、たとえば
図2および
図5で示される本開示の態様に従って実行される方向性エッチングのように、指向的に材料のエッチングが実行され得ない状況のための、追加のリソグラフィプロセス(たとえば、マスク)を含む。
【0035】
図14は、本開示の一態様による、STI層パッド130で止まるTSVキャビティ250を含む、
図13のICデバイスを示す断面
図1400を示す。この構成では、TSVキャビティ250が、表側の能動デバイスと揃いSTI層パッド130で止まるように、パターニングされエッチングされる。この構成では、TSVキャビティ250のサイズは1マイクロメートル(μm)〜20マイクロメートルのオーダーである。
【0036】
図15は、本開示の一態様による、MOL相互接続層120のコンタクトおよび/または局所的な相互接続子140上の膜(図示されず)を露出させるための、STI層パッド130の制御された無方向性エッチングの後の、
図14のICデバイスを示す断面
図1500を示す。本開示のこれらの態様では、たとえば
図16以降で示されるように、側壁ライナー絶縁層が、STI層パッド130のエッチングの後に製造される。
【0037】
図16は、本開示の一態様による、TSVキャビティ250の中および半導体基板102の裏面への絶縁ライナー層370の堆積を示す、
図15のICデバイスの断面
図1600を示す。TSVキャビティ250の中および半導体基板102の裏面に絶縁ライナー層370を堆積させるために、プラズマ堆積が実行され得る。側壁絶縁ライナー層470の化学的な材料特性は、MOL相互接続層120のコンタクトの露出を容易にするために、局所的な相互接続子140の膜とは異なり得る。この構成では、たとえば
図15で示されるように、絶縁ライナー層370が、STI層パッド130のエッチングの後に堆積される。
【0038】
図17は、本開示の一態様による、TSVキャビティ250内の側壁絶縁ライナー層470を保護するための絶縁ライナー層370上のレジスト890を示す、
図16のICデバイスの断面
図1700を示す。本開示のこの態様では、レジスト890の堆積は、材料のエッチングが指向的に実行され得ない状況のための追加のリソグラフィプロセスである。本開示のこの態様では、レジスト890は、たとえば
図18に示されるように、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるように実行される無方向性エッチングから、側壁絶縁ライナー層470を保護する。
【0039】
図18は、本開示の一態様による、MOL相互接続層120の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子140を露出させるためのTSVキャビティ250の底部にある絶縁ライナー層370および膜(図示されず)の無方向性エッチングの後の、
図17のICデバイスを示す断面
図1800を示す。この構成では、TSVキャビティ250の底部にある絶縁ライナー層370は、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140の膜とは異なる化学的な材料特性を示す。この構成は、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるための制御された無方向性エッチングを可能にするための、改善された選択性を実現する。TSVキャビティ250の底部にある絶縁ライナー層370を開口させてMOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるために、ウェットエッチングも使用され得る。
【0040】
絶縁ライナー層370を堆積させるための代替的なプロセスが、
図19に関して説明される。
図19は、本開示の一態様による、TSVキャビティ250を充填し半導体基板102の裏面に配置される絶縁ライナー層370の堆積を示す、
図15のICデバイスの断面
図1900を示す。この構成では、ポリマースピンオンプロセスが、絶縁ライナー層370によってTSVキャビティ250を充填する。ポリマースピンオンプロセスが
図19に関してTSVキャビティを充填するものとして説明されるが、絶縁材料によってTSVキャビティ250を充填する任意の他のプロセスが、同じ結果を得るために使用され得る。絶縁ライナー層370は、ポリマー、酸化ケイ素、窒化ケイ素、または酸化膜を形成するための他の同様の前駆体の層で形成され得る。
【0041】
図20は、本開示の一態様による、絶縁ライナー層370上のレジスト890を示す、
図19のICデバイスの断面
図2000を示す。典型的には、レジスト890は、半導体基板102の裏面の絶縁ライナー層370の一部分の上に形成される。たとえば
図21に示されるように、MOL相互接続層120の能動デバイスからのコンタクトおよび/または局所的な相互接続子140を露出させるために、TSVキャビティ250内の絶縁ライナー層370の無方向性エッチングが実行され得る。
【0042】
図21は、本開示の一態様による、TSVキャビティ250内の絶縁ライナー層370の無方向性エッチングの後の、
図20のICデバイスを示す断面
図2100を示す。この構成では、絶縁ライナー層370の無方向性エッチングが、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させる。この構成は、局所的な相互接続子140の膜とは異なる、絶縁ライナー層370の化学機械特性により、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるための制御された無方向性エッチングを可能にするための、改善された選択性を実現する。TSVキャビティ250内の絶縁ライナー層370を開口させてMOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるために、ウェットエッチングも使用され得る。
【0043】
図22は、本開示の一態様による、TSVバリアシードプロセスの後の、
図21のICデバイスを示す断面
図2200を示す。
図22に示されるように、TSVバリアシードプロセスは、
図23に示されるような裏面TSVの連続的な形成の準備として、充填材料によってTSVキャビティ250を覆う。一構成では、TSVバリアシードプロセスによって堆積される充填材料は、アンダーバンプメタル(UBM)層654を提供する。
【0044】
図23は、本開示の一態様による、任意選択の再配線層(RDL)プロセスの一部としてのUBM層654の上へのレジスト890の形成を示す、
図22のICデバイスを示す断面
図2300を示す。レジスト890は、UBM層654上にパターニングされた被覆を形成するためにフォトリソグラフィプロセスの一部として使用される、フォトレジストまたは他の感光材料であり得る。
【0045】
図24は、本開示の一態様による、裏面TSV980を形成するための電気化学堆積および化学機械研磨(CMP)プロセスの後の、
図23のICデバイスを示す断面図を示す。電気化学堆積およびCMPプロセスはまた、RDL982を形成する。RDL982は、たとえばMOL相互接続層120の局所的な相互接続子140への接続を提供することができる。
【0046】
図25は、本開示の一態様による、裏面TSV980およびRDL層982を示す、レジストの除去の後の
図24のICデバイスの断面
図2500を示す。この構成は、
図11に示される構成と同様であり得る。
【0047】
図26は、本開示の一態様による、パッシベーション層656を含む、裏面TSV980およびRDL層982を示す、
図25のICデバイスの断面
図2600を示す。この構成では、パッシベーション層656は、RDL982の上、および半導体基板102の裏面の絶縁ライナー層370の部分の上に堆積される。
図14〜
図26に従って形成される裏面TSV980は、たとえば
図17に示されるような、追加のリソグラフィプロセスを伴う。レジスト890の堆積は、材料のエッチングが指向的に実行され得ない状況のための追加のリソグラフィマスクを伴う。
【0048】
本開示のこの態様では、レジスト890は、たとえば
図18に示されるように、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるように実行される無方向性エッチングから、側壁絶縁ライナー層470を保護する。この追加のリソグラフィマスクは、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるためのエッチングプロセスを簡単にする。側壁絶縁ライナー層470は保護されているので、MOL相互接続層120の局所的な相互接続子140を露出させるために、無方向性エッチング、ウェットエッチング、または他の同様の無方向性エッチングが使用され得る。
【0049】
図27は、本開示の一構成が有利に採用され得る例示的なワイヤレス通信システム2700を示すブロック図である。例示のために、
図27は、3つの遠隔ユニット2720、2730および2750、ならびに2つの基地局2740を示す。ワイヤレス通信システムがこれよりも多くの遠隔ユニットおよび基地局を有してもよいことが認識されよう。遠隔ユニット2720、2730および2750は、開示される裏面基板貫通ビア(TSV)を含むICデバイス2725A、2725B、および2725Cを含む。基地局、スイッチングデバイス、およびネットワーク機器を含む、ICを含む任意のデバイスも、本明細書で開示される裏面TSVを含み得ることが認識されよう。
図27は、基地局2740から遠隔ユニット2720、2730および2750への順方向リンク信号2780、ならびに遠隔ユニット2720、2730および2750から基地局2740への逆方向リンク信号2790を示す。
【0050】
図27では、遠隔ユニット2720は携帯電話として示され、遠隔ユニット2730はポータブルコンピュータとして示され、遠隔ユニット2750はワイヤレスローカルループシステム内の固定位置の遠隔ユニットとして示される。たとえば、遠隔ユニットは、携帯電話、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、GPS対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、娯楽ユニット、メータ読取り機器などの固定位置のデータユニット、またはデータもしくはコンピュータ命令の記憶もしくは取り出しを行う任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せであり得る。
図27は、開示される裏面基板貫通ビア(TSV)を含むICデバイス2725A、2725B、および2725Cを示すが、本開示はこれらの例示的な示されるユニットに限定されない。本開示の態様は、裏面TSVを含む任意のデバイスで適切に採用され得る。
【0051】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装形態の場合、これらの方法は、本明細書で説明された機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)で実装され得る。本明細書で説明された方法を実装する際に、命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードはメモリに記憶され、プロセッサユニットにより実行され得る。メモリは、プロセッサユニット内で実装されてよく、またはプロセッサユニットの外部で実装されてよい。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリのいずれかの種類を指し、メモリのいかなる特定の種類またはメモリのいかなる特定の数にも、あるいはメモリが記憶される媒体のいかなる特定の種類にも限定されない。
【0052】
本開示およびその利点が詳細に説明されたが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の技術から逸脱することなく、本明細書において様々な変更、代用および改変が行われ得ることを理解されたい。たとえば、「上」および「下」などの関係性の用語が、基板または電子デバイスに関して使用される。もちろん、基板または電子デバイスが反転した場合、上は下に、下は上になる。加えて、横向きの場合、上および下は、基板または電子デバイスの側面を指す場合がある。さらに、本出願の範囲は、本明細書で説明されたプロセス、機械、製造、物質組成、手段、方法、およびステップの特定の実施形態に限定されるものではない。当業者が本開示から容易に諒解するように、本明細書で説明された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行するか、または実質的に同じ結果を実現する、既存または今後開発されるプロセス、機械、製造、物質組成、手段、方法、またはステップが、本開示に従って利用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製造、物質組成、手段、方法、またはステップをそれらの範囲内に含むものとする。