特許第6050001号(P6050001)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6050001
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】LANコネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/717 20060101AFI20161212BHJP
【FI】
   H01R13/717
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-16818(P2012-16818)
(22)【出願日】2012年1月30日
(65)【公開番号】特開2013-157194(P2013-157194A)
(43)【公開日】2013年8月15日
【審査請求日】2015年1月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】000211307
【氏名又は名称】中国電力株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】503320061
【氏名又は名称】株式会社エネルギア・コミュニケーションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】福原 信一
(72)【発明者】
【氏名】寺戸 克弘
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】里村 成行
(72)【発明者】
【氏名】吉崎 秀一
(72)【発明者】
【氏名】西崎 高英
(72)【発明者】
【氏名】大塚 恭士
(72)【発明者】
【氏名】重谷 顕
(72)【発明者】
【氏名】井上 克義
(72)【発明者】
【氏名】角島 幸二
【審査官】 片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−187272(JP,A)
【文献】 実開昭59−132185(JP,U)
【文献】 特開2004−220866(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3108461(JP,U)
【文献】 特開平10−041032(JP,A)
【文献】 実開平02−062676(JP,U)
【文献】 特開2003−008063(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/56 − 13/72
H01R 31/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
LAN回線の中継をするネットワーク中継機器のLANポートに着脱され、LANケーブルと前記LAN回線とを接続状態又は切断状態とするLANコネクタであって、
前記LAN回線の通信状態を表示するコネクタ側表示部が視認可能に設けられ、
前記ネットワーク中継機器には、前記LAN回線の通信状態を表示する機器側表示部及び当該機器側表示部を作動させるための機器側回路が設けられており、
前記コネクタ側表示部は、通信には使用されない信号線を介して前記機器側回路に接続され、前記機器側回路により作動される
ことを特徴とするLANコネクタ。
【請求項2】
前記LANケーブルに接続されたコネクタが着脱されるアダプタであることを特徴とする請求項1に記載のLANコネクタ。
【請求項3】
前記LAN回線の接続状態を表示する第2のコネクタ側表示部が視認可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLANコネクタ。
【請求項4】
直方体形状のケーシングと、ケーシングの前面側及び下面側から露出するように平行に設けられた複数のピンとを備え、
前記コネクタ側表示部は、前記LANケーブルが延出する前記ケーシングの後面側の、前記LANケーブルよりも上側に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLANコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LANコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチングハブ等のLAN回線の中継をするネットワーク中継機器では、LANケーブルの接続とLAN回線の通信状態とを表示するLEDが、LANポートに設けられている(例えば、特許文献1参照)。ここで、LANポートには、LANコネクタ(モジュラープラグ)が接続されるモジュラージャックが設けられており、このモジュラージャックにLEDが設けられたり(例えば、特許文献2参照)、該モジュラージャックの近傍にLEDが設けられたりする場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−141910号公報
【特許文献2】特開2003−8063号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、LANケーブルをネットワーク中継機器から引抜く際には、当該LANケーブルで接続されたLAN回線が通信状態ではないことをLEDの消灯により確認してから行うことを要するが、LANポートのモジュラージャックやその近傍にLEDが設けられている場合には、LEDがLANケーブルで隠れることによって確認し難いことがある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、LAN回線の通信状態を表示する表示部を容易に確認可能とすることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るLANコネクタは、LAN回線の中継をするネットワーク中継機器のLANポートに着脱され、LANケーブルと前記LAN回線とを接続状態又は切断状態とするLANコネクタであって、前記LAN回線の通信状態を表示するコネクタ側表示部が視認可能に設けられていることを特徴とする。
【0007】
前記ネットワーク中継機器には、前記LAN回線の通信状態を表示する機器側表示部及び当該機器側表示部を作動させるための機器側回路が設けられ、前記コネクタ側表示部は、前記LAN回線の通信には使用されない信号線を介して前記機器側回路に接続され、前記機器側回路により作動されてもよい。
【0008】
前記LANコネクタは、前記LAN回線の通信に使用される信号線に接続され、前記LAN回線の通信時に前記コネクタ側表示部を作動させるコネクタ側回路を備えてもよい。
【0009】
前記LANコネクタは、前記LANケーブルに接続されたコネクタが着脱されるアダプタであってもよい。
【0010】
前記LANコネクタには、前記LAN回線の接続状態を表示する第2のコネクタ側表示部が視認可能に設けられてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、LAN回線の通信状態を表示する表示部を容易に確認可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】一実施形態に係るLANコネクタ及びスイッチングハブを示す斜視図である。
図2】LANコネクタを拡大して示す斜視図である。
図3】スイッチングハブの回路構成の概略を示す図である。
図4】LANコネクタの回路構成の概略を示す図である。
図5】LANポートのピン1〜8で結線される信号線で伝送される信号名とその機能をまとめた表である。
図6】他の実施形態に係るLANコネクタの回路構成の概略を示す図である。
図7】LANコネクタに装着されるモジュラープラグブーツを示す斜視図である。
図8】他の実施形態に係るLANアダプタを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態を説明する。図1は、一実施形態に係るLANコネクタ10及びスイッチングハブ50を示す斜視図である。この図に示すように、LANコネクタ10は、8P8C(eight positions,eight conductors)のモジュラープラグ(例えば、RJ45)であり、スイッチングハブ50のLANポート(モジュラージャック)52に着脱される。また、LANコネクタ10は、LANケーブル30の一端に結線されている。このLANケーブル30は、8本の芯線を2本ずつ対でより合わせたUTP(Unshield Twisted Pair)ケーブルであり、各芯線がLANコネクタ10の各ピンに結線されている。また、図示は省略するが、LANケーブル30の他端にもLANコネクタが結線されており、このLANコネクタは、パッチパネル(中継盤)や端末装置に接続される。
【0014】
スイッチングハブ50の正面には、多数(例えば、図示するように2行8列の16個)のLANポート52が設けられており、各LANポート52の上または下には、左右一対のLED53、54が設けられている。一方のLED53は、LAN回線が電気的に接続された状態になると点灯するLINKランプであり、他方のLED54は、LAN回線が通信状態になると点灯するACTランプである。
【0015】
図2は、LANコネクタ10を拡大して示す斜視図である。この図に示すように、LANコネクタ10は、直方体形状で透明の樹脂製のケーシング12と、ケーシング12の上面に設けられたロック爪14と、ケーシング12に前面側(LANポート52側)及び下面側から露出するように設けられた8本の平行のピン16と、ケーシング12の後面側(LANケーブル30側)に設けられた左右一対のLED20、22と、LED20、22が実装された回路基板24、26とを備えている。LED20、22は、発した光がケーシング12の後面を透過するように、かつ、LANケーブル30より上側に配されており、LED20、22の発光の有無が、ケーシング12の後面側から視認可能になっている。
【0016】
図3は、スイッチングハブ50の回路構成の概略を示す図である。この図に示すように、スイッチングハブ50には、各LANポート52に対応して設けられた複数の信号回路55及び発光回路56が設けられている。各信号回路55は、LANポート52の8本のピン1〜8に接続されている。
【0017】
各発光回路56は、LINKランプであるLED53に接続されたLINK用発光回路56Lと、ACTランプであるLED54に接続されたACT用発光回路56Aとを備えている。LINK用発光回路56Lは、対応するLANポート52のリンクアップ及びリンクダウンを検出し、リンクアップの場合にLED53を点灯させる。また、ACT用発光回路56Aは、対応するLANポート52の所定のピン1、2、3、6と信号回路55との間のデータ通信の有無を検出し、データ通信時にLED54を点灯させる。
【0018】
ここで、LINK用発光回路56Lとピン4、5とが接続され、ACT用発光回路56Aとピン7,8とが接続されている。
【0019】
図4は、LANコネクタ10の回路構成の概略を示す図である。この図に示すように、LANコネクタ10では、LED20を発光させる発光回路27がピン4、5に接続され、LED22を発光させる発光回路28がピン7、8に接続されている。発光回路27では、抵抗29とLED20とが直列で接続され、発光回路28では、抵抗29とLED22とが直列で接続されている。
【0020】
図5は、LANポート52のピン1〜8で結線される信号線で伝送される信号名とその機能をまとめた表である。この表に示すように、ピン1では、RD+信号(受信データ)が入力され、ピン2では、RD−信号(受信データ)が入力される。また、ピン3では、TD+信号(送信データ)が出力され、ピン6では、TD−信号(送信データ)が出力される。
【0021】
ここで、ピン4、5、7、8で結線される信号線は、データ通信に使用されていない空き信号線であるが、ピン4、5で結線される信号線は、LINK用発光回路56Lと発光回路27とを接続し、ピン7、8で結線される信号線は、ACT用発光回路56Aと発光回路28とを接続している。
【0022】
即ち、LINK用発光回路56Lには、LED53とLED20とが並列で接続されており、LINK用発光回路56Lは、対応するLANポート52のリンクアップを検出すると、スイッチングハブ50側のLED53のみならず、LANコネクタ10に視認可能に設けられたLED20をもLINKランプとして点灯させる。また、ACT用発光回路56Aには、LED54とLED22とが並列で接続されており、ACT用発光回路56Aは、対応するLANポート52の所定のピン1、2、3、6で結線される信号線でのデータの送受を検出すると、スイッチングハブ50側のLED54のみならず、LANコネクタ10に視認可能に設けられたLED22をもACTランプとして点灯させる。
【0023】
これによって、多数のLANケーブル30がスイッチングハブ50のLANポート52に接続されて、スイッチングハブ50側のLED54(ACTランプ)がLANケーブル30で隠れている場合でも、ACTランプとしてのLED22を容易に確認することができる。従って、データ通信中のLANケーブル30をLANポート52から誤って引抜くことを防止できる。また、スイッチングハブ50側のLED53(LINKランプ)がLANケーブル30で隠れている場合でも、LINKランプとしてのLED20を容易に確認することができ、LAN回線の接続状態を容易に確認することができる。
【0024】
図6は、他の実施形態に係るLANコネクタ100の回路構成の概略を示す図である。この図に示すように、LANコネクタ100では、LED20を発光させる発光回路27がピン1、2に接続され、LED22を発光させる発光回路28がピン3、6に接続されている。
【0025】
即ち、RD+データ及びRD−データが入力される信号線にLED20が接続されており、該信号線においてRD+データ及びRD−データが入力されると、LED20がACTランプとして点灯される。また、TD+データ及びTD−データが出力される信号線にLED22が接続されており、該信号線においてTD+データ及びTD−データが出力されると、LED22がACTランプとして点灯される。
【0026】
従って、多数のLANケーブル30がスイッチングハブ50のLANポート52に接続されて、スイッチングハブ50側のLED54(ACTランプ)がLANケーブル30で隠れている場合でも、ACTランプとしてのLED20、22を容易に確認することができ、データ通信中のLANケーブル30をLANポート52から誤って引抜くことを防止できる。
【0027】
図7は、LANコネクタ10、100に装着されるモジュラープラグブーツ60を示す斜視図である。この図に示すように、モジュラープラグブーツ60は、LANケーブル30とLANコネクタ10、100との圧着部やロック爪14等を保護するためのゴム製の部品である。ここで、モジュラープラグブーツ60におけるLED20、22と重なる位置には開口62が空けられており、LED20、22が開口62を通して視認可能となっている。なお、モジュラープラグブーツ60を透光性材料で形成することにより、LED20、22を視認可能とすることも可能である。
【0028】
図8は、他の実施形態に係るLANアダプタ200を示す斜視図である。この図に示すように、LANアダプタ200は、LED20、22が設けられていない従来のLANコネクタ32とスイッチングハブ50のLANポート52とを中継する筒型およびストレート結線式のアダプタである。このLANアダプタ200は、直方体形状の樹脂製のケーシング202と、ケーシング202の上面に設けられたロック爪14と、LANコネクタ32との接続部およびLANポート52との接続部に夫々8本ずつ設けられたピン16と、ケーシング202の後面側(LANコネクタ32側)に設けられた左右一対のLED20、22と、回路基板24、26とを備えている。ケーシング202の後面におけるLANコネクタ32より上側には、LED20、22から発せられた光を透過させる透光窓が設けられており、LED20、22の発光の有無が、ケーシング202の後面側から視認可能になっている。
【0029】
ここで、回路基板24、26は上述の実施形態と同様、未使用の信号線又はデータの送受を行う信号線に接続されており、スイッチングハブ50側のLED53、54が点灯される際にLED20、22を点灯させる。
【0030】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、一実施形態に係るLANコネクタ10には、ACTランプたるLED22のみならずLINKランプたるLED20も設けたが、ACTランプたるLED22のみを設けてもよい。また、データの通信状態を表示する表示部としてLEDを用いたが、有機EL等の他の発光素子等を用いてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1〜8 ピン、10 LANコネクタ、12 ケーシング、14 ロック爪、16 ピン、20 LED(第2のコネクタ側表示部)、22 LED(コネクタ側表示部)、24、26 回路基板、27、28 発光回路(コネクタ側回路)、29 抵抗、30 LANケーブル、32 LANコネクタ(コネクタ)、50 スイッチングハブ(ネットワーク中継機器)、52 LANポート、53 LED、54 LED(機器側表示部)、55 信号回路、56 発光回路、56L LINK用発光回路、56A ACT用発光回路(機器側回路)、60 モジュラープラグブーツ、62 開口、100 LANコネクタ、200 LANアダプタ(LANコネクタ)、202 ケーシング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8