(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ハウジングは円形であって、前記リング状ユーザインタフェース・コンポーネントは前記ハウジングの周囲に配置されている、請求項1または2に記載の対話型サーモスタット。
前記回転可能なリングを内方向に押すことが、前記回転入力動作の回転軸の方向に沿って、前記回転可能なリングを内方向に動かすように、前記回転可能なリングと前記ハウジングとは、互いに構成されている、請求項4または6に記載の対話型サーモスタット。
前記電子表示器は、前記ハウジングのフロント面の付近であって、前記リング状ユーザインタフェース・コンポーネントの中心領域に配置されている、請求項1〜8のいずれか1項に記載の対話型サーモスタット。
ネットワークに接続され、前記ネットワークを介して他のサーモスタットと通信するための通信インターフェイスをさらに備える、請求項1〜11のいずれかに記載の対話型サーモスタット。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本特許明細書の発明の主題は、次の本発明の譲受人に譲渡された出願の発明の主題に関し、それらの各々は参照により本明細書に組み込まれる:2010年9月14日に出願された米国第12/881,430号、2010年9月14日に出願された米国第12/881,463号、2010年11月19日に出願された米国仮特許第61/415,771号、2010年12月31日に出願された米国仮特許第61/429,093号、2011年1月4日に出願された米国第12/984,602号、2011年1月10日に出願された米国第12/987,257号、2011年2月23日に出願された米国第13/033,573号、2011年2月23日に出願された米国第29/386,021号、2011年2月24日に出願された米国第13/034,666号、2011年2月24日に出願された米国第13/034,674号、2011年2月24日に出願された米国第13/034,678号、2011年3月1日に出願された米国第13/038,191号、2011年3月1日に出願された米国第13/038,206号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,609号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,614号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,617号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,618号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,621号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,623号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,625号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,627号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,630号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,632号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,633号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,636号、2011年8月16日に出願された米国第29/399,637号、2011年8月17日に出願された米国第13/199,108号、2011年10月6日に出願された米国第13/267,871号、2011年10月6日に出願された米国第13/267,877号、2011年10月7日に出願された米国第13/269,501号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,096号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,097号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,098号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,099号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,101号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,103号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,104号、2011年10月14日に出願された米国第29/404,105号、2011年10月17日に出願された米国第13/275,307号、2011年10月17日に出願された米国第13/275,311号、2011年10月17日に出願された米国第13/317,423号、2011年10月21日に出願された米国第13/279,151号、2011年10月21日に出願された米国第13/317,557号、および2011年10月21日に出願された米国仮特許第61/627,996号。
【0016】
発明的な一連の作品の詳説が、本明細書に提供される。複数の実施形態が記載される一方で、発明的な一連の作品は、いずれの一実施形態にも限定されず、代わりに多数の代替手段、改変、および均等物を包含することが理解されるべきである。加えて、多数の具体的な詳細が、発明的な一連の作品の徹底的な理解をもたらすために次の記載で述べられる一方で、幾つかの実施形態は、これらの詳細のうちの幾つかまたは全てを伴わずに実践され得る。更に、明確さを目的として、関連する技術分野で既知である、ある種の技工物は、発明的な一連の作品を不必要に不明瞭にすることを回避するために詳述されていない。
【0017】
本明細書で使用されるとき、「HVAC」という用語は、暖房および冷房の両方、暖房のみ、冷房のみを提供するシステム、ならびに加湿、除湿、および換気等の、他の居住者の快適さおよび/または空気調節機能性を提供するシステムを含む。
【0018】
本明細書で使用されるとき、電力「ハーベスティング」、「シェアリング」、および「スティーリング(stealing)」という用語は全て、HVACサーモスタットを参照するとき、直接または共通のワイヤ源を変圧器から直接使用することなく、装置負荷を通じて電力変圧器から電力を誘導するように設計されるサーモスタットを指す。
【0019】
本明細書で使用されるとき、「住居用」という用語は、HVACシステムを参照するとき、主に一戸建て住宅として使用される建物の内面を加熱、冷却、および/または他の方法で空気調節するために好適である、HVACシステムのタイプを意味する。住居用と見なされるであろう冷房システムの例は、約5トン未満の冷凍(1トンの冷凍=12,000Btu/時間)の冷房能力を有するであろう。
【0020】
本明細書で使用されるとき、「軽商用」という用語は、HVACシステムを参照するとき、主に商業目的のために使用されるが、住居用HVACシステムが好適であると見なされるサイズおよび構造である、建物の内面を加熱、冷却、および/または他の方法で空気調節するために好適である、HVACシステムのタイプを意味する。住居用と見なされるであろう冷房システムの例は、約5トン未満の冷凍の冷房能力を有するであろう。
【0021】
本明細書で使用されるとき、「サーモスタット」という用語は、包囲空間の少なくとも一部内の温度および/または湿度等のパラメータを調節するための、デバイスまたはシステムを意味する。「サーモスタット」という用語は、暖房および/もしくは冷房システム、または暖房装置もしくは空気調節装置の構成要素部分のための制御ユニットを含んでもよい。本明細書で使用されるとき、「サーモスタット」という用語はまた、一般に、精巧な、カスタマイズされた、エネルギー節約HVAC制御機能性を提供するように構成され、適合させられる一方で、同時に、視覚的に魅力的で、非威圧的で、見た目に簡潔で、使用が悦ばしく簡便である、多用途の感知・制御ユニット(VSCUユニット)を指すことができる。
【0022】
図1は、幾つかの実施形態による、環境的条件が制御される、包囲空間の図表である。包囲空間100はこの例において、一戸建て住宅である。他の実施形態によれば、包囲空間は、例えば、重層アパート、アパート建物内のアパート、事務所もしくは小売店等の軽商用構造、または上記の組み合わせである構造もしくは包囲空間であり得る。サーモスタット110は、下に更に詳述されることになるHVACシステム120を制御する。幾つかの実施形態によれば、HVACシステム120は、約5トン未満の冷房能力を有する。幾つかの実施形態によれば、遠隔デバイス112は、サーモスタット110と無線で通信し、情報をユーザに対して表示するため、およびデバイス112の遠隔地からユーザ入力を受け付けるために使用され得る。実施形態のうちの多くは、サーモスタット110等のサーモスタットによって行われるものとして本明細書に記載されるが、幾つかの実施形態によれば、デバイス112等の遠隔デバイスを使用して、同じまたは同様の技法が用いられる。
【0023】
図2は、幾つかの実施形態によるHVACシステムの図表である。HVACシステム120は、
図1に示される一戸建て住居100等の包囲空間のために、暖房、冷房、換気、および/または空気処理を提供する。システム120は、強制空気タイプ暖房システムを示すが、他の実施形態によれば、システムの他のタイプが使用され得る。暖房において、空気処理機240内の加熱コイルまたは加熱要素242は、電気またはガスを使用して、回線236を介して熱源を提供する。冷気は、送風機238を使用して、包囲空間から還気ダクト246を介してフィルタ270を通じて引かれ、加熱コイルまたは加熱要素242で加熱される。加熱された空気は、1つ以上の位置で、給気ダクトシステム252および格子250等の給気格子を介して包囲空間の中に還流する。冷房においては、外側の圧縮機230は、フレオン等のガスを、一組の熱交換器コイルに通過させて、ガスを冷却する。ガスは次いで、空気処理機240中の冷房コイル234に行き、そこでそれは膨張し、冷却され、送風機238を介して包囲空間を通じて循環させられる空気を冷却する。幾つかの実施形態によれば、加湿器254もまた、提供される。
図2には示されないが、幾つかの実施形態によれば、HVACシステムは、外側と往復して通気する等の他の既知の機能性、および気流をダクトシステム内で制御するための1つ以上のダンパを有する。システムは、制御電子機器212によって制御され、その動作は、サーモスタット110等のサーモスタットによって支配される。サーモスタット110は、幾つかの制御回路を通じてHVACシステム120を制御する。サーモスタット110はまた、HVACシステムを制御するように、および本明細書に詳述される技法を行うように適合させられ、プログラムされる、マイクロプロセッサ等の処理システム260を含む。
【0024】
図3A〜Bは、幾つかの実施形態による、ユーザフレンドリーなインタフェースを有するサーモスタットを例証する。多くの先行技術のサーモスタットとは異なり、サーモスタット300は好ましくは、家の装飾を減殺せず、実際、それが設置されるその場所のために、視覚的に心地よい中央部装飾としての機能を果たし得る、滑らかで、単純で、整頓され、簡潔な設計を有する。更に、サーモスタット300とのユーザ対話は、サーモスタット300の設計によって、既知の慣習的なサーモスタットよりも促進され、大幅に向上される。サーモスタット300は、制御回路を含み、
図1および2のサーモスタット110と共に示されるもの等のHVACシステムに電気的に接続される。サーモスタット300は、壁掛けされ、円形の形状にされ、ユーザ入力を受け付けるための外側回転可能なリング312を有する。サーモスタット300は、壁に掛けられるとき、一般に円盤様の円形の対象物のように見えるという点で、円形の形状にされる。サーモスタット300は、外側リング312の内側にある大きい前面を有する。幾つかの実施形態によれば、サーモスタット300は、およそ直径80mmである。外側回転可能なリング312は、ユーザが、新たな標的温度を選択する等の調整を行うことを可能にする。例えば、外側リング312を時計回りに回転させることによって、標的温度は増加され得、外側リング312を反時計回りに回転させることによって、標的温度は減少され得る。サーモスタット300の前面は、幾つかの実施形態によればポリカーボネートである、透明のカバー314、および好ましくは示されるようにその中に形成される幾つかのスロットを有する、金属製の部分324を備える。幾つかの実施形態によれば、カバー314および金属製の部分324の表面は、共通の外方向の弧、または外方向に緩やかに弧状を描く球状の形状を形成し、この緩やかな弧状を描く形状は、外側リング312によって継続する。
【0025】
ポリカーボネート等の、単一のレンズ様の素材片から形成されているが、カバー314は、外側部分314oおよび中央部分314iを含む、2つの異なる領域または部分を有する。幾つかの実施形態によれば、カバー314は、外側部分314oの周囲を塗装されるか、または燻されるが、その下部に配備される電子表示器316の観覧を促進するように中央部分314iを可視的に透明のまま残す。幾つかの実施形態によれば、湾曲したカバー314は、ユーザに対して電子表示器316中に表示されている情報を拡大する傾向がある、レンズとして作用する。幾つかの実施形態によれば、中央電子表示器316は、区分されたレイアウトであるよりもむしろ、任意形状が生成できるように、ドットマトリクスレイアウト(個々にアドレス指定可能)である。幾つかの実施形態によれば、ドットマトリクスレイアウトおよび区分されたレイアウトの組み合わせが用いられる。幾つかの実施形態によれば、中央表示316は、バックライト付のカラー液晶ディスプレイ(LCD)である。電子表示器316上に表示される情報の例は、
図3Aに例証され、現在の設定値温度を表す中央の数表示320を含む。幾つかの実施形態によれば、金属製の部分324は、その下に載置される受動赤外線モーションセンサ330の使用を促進するように、幾つかのスロット様の開口部を有する。金属製の部分324は、代替的に、金属製の正面格子部分と称され得る。金属製の部分/正面格子部分の更なる記載は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第13/199,108号に提供される。サーモスタット300は、電子表示器316がユーザによって簡便に読み取られるままに留まるように、好ましくは、電子表示器316が固定された配向にあり、外側リング312と共に回転しないように構築される。幾つかの実施形態については、カバー314および金属製の部分324もまた、固定された
配向に留まり、外側リング312と共に回転しない。サーモスタット300の直径が約80mmである場合の一実施形態によれば、電子表示器316の直径は、約45mmである。幾つかの実施形態によれば、LEDインジケータ380は、ある種のステータス条件の低電力消費インジケータとして作用するように下の部分324に位置する。例えば、LEDインジケータ380は、サーモスタットの再充電性電池(下の
図4を参照されたい)
の残量が非常に
少なく、再充電されているときに、点滅する赤を表示するために使用することができる。より一般には、LEDインジケータ380は、赤、緑、赤および緑の種々の組み合わせ、種々の異なる点滅率等による、1つ以上のステータスコードまたはエラーコードを伝達するために使用することができ、それはトラブルシューティング目的に有用であり得る。
【0026】
モーション感知ならびに他の技法は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第12/881,430号に更に記載されるように、居住の検出および/または予測において使用することができる。幾つかの実施形態によれば、居住情報は、有効かつ効率的なスケジュールされたプログラムを生成する際に使用される。好ましくは、アクティブ近位センサ370Aは、接近してくるユーザを赤外線光反射によって検出するために提供され、環境光センサ370Bは、可視光を感知するために提供される。近位センサ370Aは、ユーザがサーモスタットに接近してくるとき、かつユーザがサーモスタットに触れる前に、サーモスタット300が「ウェークアップ」を開始できるように、約1メートルの範囲における近位を検出するために使用することができる。近位感知のかかる使用は、ユーザがサーモスタットと対話する準備の完了次第、またはその直後に、対話のために「準備完了」であることによってユーザエクスペリエンスを向上するために有用である。更に、近位時ウェークアップ機能性はまた、ユーザ対話が起きていないか、または起きる寸前でないときに、「スリープ状態」になることによってサーモスタット内でのエネルギー節約を可能にする。環境光センサ370Bは、急激な立ち上がりまたは立ち下がりエッジが検出されるとき(光をオンやオフにする居住者がいる可能性が高いため)、居住の確認を促進するため等、ならびに時刻を確認
するために環境光輝度の長期(例えば、24時間)パターンを検出するため等の、多様な情報収集目的のために使用することができる。
【0027】
幾つかの実施形態によれば、ユーザ確信を抱かせ、かつ更に可視的および機能的簡潔さを助長するという組み合わされた目的のために、サーモスタット300は、2つのタイプのユーザ入力のみによって制御され、このうち第1のタイプは、
図3Aに示されるような外側リング312の回転(これ以降、「リングを回転」または「リング回転」入力として参照される)であり、第2のタイプは、可聴のおよび/または触覚の「クリック」が生じるまでの、外冠308(
図3Bを参照されたい)上の内方向の押下(これ以降「内方向クリック」または単純に「クリック」入力として参照される)である。
図3A〜3Bの実施形態について、外冠308は、外側リング312、カバー314、電子表示器316、および金属製の部分324の全てを含むアセンブリである。ユーザによって内方向に押されるとき、外冠308は、内面金属製のドームスイッチ(図示されず)に対して、0.5mm等の少量だけ内方向に移行し、次いで、内方向の圧力が解除されるとき、ばね性で同じ量だけ外方向に再び移行して、対応する緩やかな可聴のクリック音と共に、ユーザの手に満足感をもたらす触覚の「クリック」感覚を提供する。故に、
図3A〜3Bの実施形態について、内方向クリックは、外側リング312自体への直接の押下操作によって、もしくはカバー314、金属製の部分
324上への内方向の圧力を提供することによる外側リングの間接の押下操作によって、またはそれらの種々の組み合わせによって達成することができる。他の実施形態について、サーモスタット300は、外側リング312のみが、内方向クリック入力のために内方向に移行する一方で、カバー314および金属製の部分324が、不動のまま留まるように、機械的に構成され得る。「内方向クリック」入力を達成するために内方向に移行するであろう特定の機械要素の多様な異なる選択および組み合わせは、それが外側リング312自体、カバー314の何らかの部分、またはそれらの何らかの組み合わせであろうと、本教示の範囲内にあることを理解されたい。しかしながら、ユーザに、片手でおよび最小量の時間と努力を伴って、「リング回転」および「内方向クリック」を検知することの間で迅速に行き来する能力を提供することが特に有利であることが見出されており、したがって外側リング312を押下操作することによって内方向クリックを直接に提供する能力は、ユーザの指が、リング回転と内方向クリックとの間に入るために、デバイスとの接触を離れて持ち上げられるか、またはその表面に沿って摺動させられる必要がないため、特に有利であることが見出されている。更に、電子表示器316を回転可能なリング312の内側中央に戦略的に配置することによって、彼らの手がその機能を行っている最中に、入力プロセス全体を通じて、ユーザが彼らの注目を電子表示器に自然に集中させることができるという点で、更なる利点が提供される。直観的な外側リング回転の組み合わせは、とりわけ、彼らの指の活動の真っ最中に電子表示器に対する自然な集中に応じることと一緒に、内方向クリックの満足感をもたらす身体的感覚と一緒に好都合に組み合わされて、サーモスタットの設定値温度の変更(しかしこれらに限定されない)に適用されるとき、直観的な、継目のない、徹底して面白みのあるユーザエクスペリエンスを有意に追加する。幾つかの実施形態によって用いられる、有利な機械式ユーザインタフェースおよび関連する設計の更なる記載は、上の米国第13/033,573号、上の米国第29/386,021号、および上の米国第13/199,108号に見出すことができる。
【0028】
図3Cは、
図3A〜3Bのサーモスタットの枠のシェル部分309の断面図を例証し、それは、多様な異なる家庭環境および家庭設定において、多様な異なる壁色および壁のテクスチャと対比して観覧されるとき、全体的なサーモスタット300の特に心地よく適応性のある可視的外見を提供することが見出されている。サーモスタット自体は、本明細書において、および上の本発明の譲受人に譲渡された組み込まれる出願のうちの1つ以上において記載されるように、ユーザのスケジュールに機能的に適合するであろう一方で、外側シェル部分309は、「カメレオン」資質または特徴を伝えるように特別に構成され、その結果、少なくとも部分的には、多くの異なる角度から観覧されるとき、周辺の色、およびテクスチャでさえも帯びるように見えるであろうため、全体的なデバイスが、家庭および業務環境に見出される最も一般的な壁色および壁のテクスチャのうちの多くと、可視的および装飾的意味で自然に調和して見えるようになる。シェル部分309は、断面で観覧されるとき、緩やかに湾曲した円錐台の形状を有し、ポリカーボネートプラスチック等の透明の固体材料製である側壁376を備える。側壁376は、実質的に平坦な銀色またはニッケル色の塗料で背面塗装され(backpainted)、この塗料は、側壁376の内表面378に塗布されるが、その外表面377には塗布されない。外表面377は、滑らかで光沢があるが、塗装されていない。側壁376は、約1.5mmの厚さT、掛けられたときに壁により近い第1末端部で約78.8mmの直径dl、および掛けられたときに壁からより遠い第2末端部で約81.2mmの直径d2を有する可能性があり、この直径の変化は、約22.5mmの外方向の幅寸法「h」を横切って起こり、直径の変化は、
図3Cに示されるように、直線様式、またはより好ましくは、側面から観覧されるとき若干湾曲した形状を形成するように外方向の距離が漸増する、若干の非直線様式のいずれかで起こる。外冠308の外側リング312は、好ましくは、直径d2と合致するように構築され、そこで、そこからの適度なサイズの間隙g1を横切ってシェル部分309の第2末端部の近くに配備されて、次いで内方向に緩やかに逆弧を描いて、小さい間隙g2をわたってカバー314と交わる。当然のことながら、
図3Cは、サーモスタット300の外側シェル部分309を例証するにすぎず、その内部に、提示の明確さのために
図3Cから省略される多くの電子部品が存在することを理解されたく、かかる電子部品は、これ以下におよび/または上の米国第13/199,108号等の、本発明の譲受人に譲渡された組み込まれる出願のうちの他のものにおいて更に記載される。
【0029】
幾つかの実施形態によれば、サーモスタット300は、処理システム360、表示ドライバ364、および無線通信システム366を含む。処理システム360は、表示ドライバ364および表示領域316に、ユーザに対する情報を表示させ、かつ回転可能なリング312を介してユーザ入力を受信させるように適合させられる。処理システム360は、幾つかの実施形態によれば、本明細書に記載されるユーザインタフェース機能を含む、サーモスタット300の動作の支配を行うことが可能である。処理システム360は、これ以下におよび/または本発明の譲受人に譲渡された組み込まれる出願のうちの他のものにおいて更に記載される、他の動作を行うように更にプログラムされ、そのように構成される。例えば、処理システム360は、参照により本明細書に組み込まれる、上の米国第12/881,463号に、および国際特許第PCT/US11/51579号に記載されるもの等の、HVACシステムが設置される包囲空間のための熱力学的なモデルを維持および更新するように更にプログラムされ、そのように構成される。幾つかの実施形態によれば、無線通信システム366は、パーソナルコンピュータおよび/または他のサーモスタットもしくはHVACシステム構成要素等のデバイスと通信するために使用され、それらは、ピアツーピア通信、プライベートネットワーク上に位置する1つ以上のサーバーを通じる通信、またはおよび/またはクラウド型サービスを通じる通信であり得る。
【0030】
図4は、幾つかの実施形態による、設置、構成、およびアップグレードの簡便さのための頭部ユニット410およびその後板(または壁ドック)440を含むサーモスタット300の側面図を例証する。以上に記載されるように、サーモスタット300は、壁掛けされ、円形の形状にされ、ユーザ入力を受け付けるための外側回転可能なリング312を有する。頭部ユニット410は、カバー314および電子表示器316を含む外冠308を含む。丸いサーモスタット300の頭部ユニット410は、後板440上に摺動可能に載置可能かつそこから摺動可能に取り外し可能である。幾つかの実施形態によれば、頭部ユニット410の後板440への接続は、磁石、バヨネット、掛け金、および留め金、合致する圧痕を有するタブもしくはリブ、または単純に頭部ユニット410および後板440の噛合部分上への摩擦を使用して、遂行することができる。幾つかの実施形態によれば、頭部ユニット410は、処理システム360、表示ドライバ364、および無線通信システム366を含む。また、同時係属中の特許出願米国第13/034,674号および第13/034,678号に更に記載されるように、HVACシステム制御回路(複数可)から、または利用可能な場合、共通のワイヤからの、電力ハーベスティング(電力スティーリング(stealing)および/または電力シェアリングとも称される)のいずれかを介して得られる後板からの電力を使用する
再充電回路を使用して再充電される再充電性電池420も示され、それらは参照により本明細書に組み込まれる。幾つかの実施形態によれば、再充電性電池420は、単電池リチウムイオン、またはリチウムポリマー電池である。
【0031】
後板440は、筐体460中に電子装置482および温度/湿度センサ484を含み、それらは通気孔442を介して換気される。2つ以上の温度センサ(図示されず)もまた、頭部ユニット410中に位置し、協同して、確実なおよび正確な室温データを獲得する。ワイヤ接続子470は、HVACシステムワイヤへの接続を可能にするために提供される。接続端末480は、頭部ユニット410と後板440との間の電気接続を提供する。後板電子装置482はまた、HVACシステム回路から利用可能な電力である電力を、感知およびハーベスティングするための電力シェアリング回路を含む。
【0032】
図5A〜Fおよび6A〜Dは、幾つかの実施形態による、初期のセットアップ時の、プログラム式サーモスタットのためのユーザフレンドリーなグラフィカルユーザインタフェースを例証する表示出力フロー図である。初期のセットアップフローは、例えば、サーモスタット300が、ボックスから初めて除去されるときに、または工場既定値リセット指示がなされた後に起きる。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に関して、上に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図5Aにおいて、電子表示器316を有するサーモスタット300は、初期始動時にロゴ画面510を示す。ロゴ画面510は、ユーザに対して立ち上げプロセスが進行していることを示すために、画面512中にスピナアイコン513を追加する。幾つかの実施形態によれば、ユーザにサーモスタット300の態様または製造業者の態様を通知するため等の情報は、起動プロセス中にユーザに対して表示される。起動後、画面514が、ユーザに、初期のセットアッププロセスが数分かかる場合があることを通知するために表示される。ユーザは、内方向クリックコマンドによってメッセージを認め、その後、画面516が表示される。画面516は、ユーザが、回転可能なリングを介して、4つのセットアップステップのうちの1つを選択することを可能にする。幾つかの実施形態によれば、ユーザは、セットアップステップの順序を選択することを許容されず、むしろユーザが、セットアッププロセス内の現在の進行の指標を有するように、4つのステップの一覧が示される。幾つかの好ましい実施形態によると、ユーザは、進行中の次のステップ、またはすでに完了した任意のステップ(ステップのやり直しを可能にするように)のいずれかを選択することができるが、順序を外れて将来のステップを選択することは許容されない(ユーザが不注意に任意のステップをスキップすることを防止するように)。一実施形態によれば、許容されない将来のステップはなおも、それらの現在の利用不可を示すように、より透明の(または「灰色の」)色で示される。この場合、クリックは、画面518につながり、それは、遠隔制御、自動更新、および地元の天気情報等の機能のための、それらの固有のクラウド型サービスアカウントを確立および/または確認するために、ユーザにインターネットに接続するよう求める。
【0033】
幾つかの実施形態によれば、幾つかの画面の間の切替えは、上の米国特許出願第13/033,573号に、ならびに本明細書の
図24および
図25に記載されるように、表示される要素の「コイン反転」切替え、および/または並進もしくは入替えを使用する。上の本発明の譲受人に譲渡された米国第29/399,625号にもまた例証される、サーモスタット表示画面の進行の間の、動画の「コイン反転」切替えは、本質的な可視的悦ばしさの点からのみでなく、それが、論理的隔離(何らかの新たなものへと移っているという感覚)と、論理的フロー(前の画面と次の画面との間の連結性および因果関係の感覚)との間の固有のバランスを提供することからも、心地よいおよび満足感をもたらすユーザエクスペリエンスを提供する際に有利であることが見出されている。切替えのタイプは、全てが本明細書の図において標識されているとは限らないが、異なるタイプの画面から画面への切替えが、例えば、ユーザに、異なるステップもしくは設定への切替え、または前の画面もしくはメニューへの戻りを示すことによって、ユーザインタフェースエクスペリエンスを向上するために使用され得ることが理解される。
【0034】
画面518において、ユーザは、回転可能なリングにより「接続」を選択し、続いて内方向クリックを行うことによって、接続セットアップステップへと進む。「接続」を選択することは、サーモスタット300に、無線ネットワークについてスキャンさせ、次いで
図5Bにおける画面524を表示させる。ユーザが、「スキップ」を選択する場合、画面520が表示され、それは、ユーザにそれらが設定メニューから随時接続し得ることを通知する。ユーザは、これをクリックによって認め、それは画面522につながる。画面522において、第1のステップ「インターネット接続」は、灰色にされ、それはこのステップが意図的にスキップされたことを示す。
【0035】
図5Bにおいて、画面524は、無線ネットワーク(例えば、Wi−FiまたはZigBee無線通信を使用する)についてスキャンがなされた後に示される。画面524に示される例において、2つの無線ネットワークが見出されており、「ネットワーク2」および「ネットワーク3」と表示される。電子表示器316はまた好ましくは、ネットワークがパスワードセキュリティを使用することを示すためのロックアイコン526を含み、また、ネットワークへの無線接続を示すための無線アイコン528も示す可能性がある。幾つかの実施形態によれば、無線信号アイコン528は、ネットワークに関連する相対的な信号強度を示す幾つかのバーを示す可能性がある。ユーザが、パスワードを要求する見出されたネットワークのうちの1つを選択する場合、画面530が、ユーザからパスワードを得るために表示される。画面530は、英数字入力インタフェースを使用し、ここでユーザは、リングを回転させ、クリックすることによって、文字を選択し、それを入れる。このタイプのデータエントリインタフェースの更なる詳細は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第13/033,573号に、および本明細書の
図22A〜Dに記載される。ユーザは、パスワードがロックアイコン526によって入れられていることに注意させられる。パスワードが入れられた後、サーモスタットが示されたWi−Fiネットワークへの接続を確立しようとする間、画面532が表示される。ネットワーク接続が確立され、インターネットが利用可能である場合、サーモスタットは、製造業者のサーバーに接続しようと試みる。サーバーへの成功した接続は、画面534中に示される。休止(または認めるためのクリック)後、インターネット接続セットアップステップが成功して完了したことを示す画面536が表示される。幾つかの実施形態によれば、照合印アイコン537は、ステップの成功した完了を示すために使用される。
【0036】
選択されたローカルネットワークへの接続を何ら確立できなかった場合、画面538が表示され、ユーザにその旨を通知し、ネットワーク試験手順が行われるべきであるかどうかを尋ねる。ユーザが「試験」を選択する場合、ネットワーク試験が行われる間、画面540がスピナアイコン541と共に表示される。試験がエラーを発見する場合、画面542等の画面が、エラーの性質を示すために表示される。幾つかの実施形態によれば、ユーザは、より詳細なサポートのためにオンラインの更なるリソースに導かれる。
【0037】
ローカルネットワーク接続が成功したが、製造業者のサーバーへの接続を何ら確立することができなかった場合、
図5C、画面544において、ユーザは、ステータスを通知され、「継続」をクリックすることによって認める。画面546において、ユーザは、異なるネットワークを試みることを望むかどうかを尋ねられる。ユーザが「ネットワーク」を選択する場合、サーモスタットは、利用可能なネットワークについてスキャンし、次いで画面524へと移動する。ユーザが「スキップ」を選択する場合、画面522が表示される。
【0038】
幾つかの状況下で、例えば、ネットワーク試験(画面540)に続いて、システムは、ソフトウェアおよび/またはファームウェア更新が必要とされることを決定する。かかる場合、更新プロセスが行われる間、画面548が表示される。更新をダウンロードおよびインストールする等の、幾つかのプロセスは、比較的長時間かかる可能性があるため、パーセントインジケータを有するスピナー549と組み合わされた通知が、ユーザに進行を通知し続けるために示される可能性がある。更新に続いて、システムは通常、再起動される必要がある。画面550は、ユーザにこれを通知する。
【0039】
幾つかの実施形態によれば、1つを超えるサーモスタットが同じ住居または業務場所に位置するような場合、両方がクラウド型管理サーバー上のユーザのアカウントと対形成されるため、ユニットは、互いに関連させることができる。成功したネットワークおよびサーバー接続が確立される(画面534)とき、かつサーバーが、サーモスタット300のネットワークアドレスの、他の現在登録されたサーモスタットのそれとの比較によって、現在の場所に関連するオンラインアカウントがすでに存在することに留意する場合、画面552が表示されて、ユーザに、現在のサーモスタットを既存のアカウントに追加することを望むかどうかを尋ねる。ユーザが「追加」を選択する場合、サーモスタットは、画面554および556に示されるように既存のアカウントに追加される。現在のサーモスタットをオンラインアカウントに追加した後。アカウント上に1つを超えるサーモスタットが存在する場合、手順は、設定をコピーするよう提示され、画面558から始まる。
図5Dにおいて、画面558は、ユーザに、この場合「リビングルーム」と名付けられる、別のサーモスタットもまたユーザのアカウントに関連することを通知し、ユーザに設定がコピーであるべきかを尋ねる。ユーザが「設定をコピーする」を選択する場合、設定が新たなサーモスタットにコピーされる間、画面560が
メッセージ561と共に表示される。幾つかの実施形態によれば、次の設定のうちの1つ以上がコピーされる:アカウント対形成、学習プリファレンス(例えば、「ラーニングオン」または「ラーニングオフ)、暖房または冷房モード(実行可能な場合)、場所、セットアップインタビュー回答、現在のスケジュールおよびオフシーズンスケジュール(存在する場合)。
【0040】
有利な機能性は、
図5C〜5Dにおけるアカウント「tomsmith3@mailhost.com」等の、クラウド型管理サーバー中の同じユーザアカウントに関連する、家族住居等の共通の包囲空間に位置するサーモスタットユニット300の、2つの異なる実例によって提供することができる。本記載の目的のために、各サーモスタットは、それが、HVACシステムに接続され、そのHVACシステムを制御することに関与するという点で特徴付けられる、「一次」サーモスタットであることが仮定され得、それは、サーモスタット300の同じ感知および処理性能の多くを有するが、「補助的」サーモスタットがHVACシステムに接続せず、むしろ、1つ以上の一次サーモスタットとのその直接または間接の通信によって、1つ以上のHVACシステムの動作に影響を及ぼすことを除く、「補助的」サーモスタットから区別され得る。しかしながら、本開示の範囲は、そのように限定されず、故に他の実施形態では、一次および/または補助的サーモスタットの種々の組み合わせの間の協同が存在する可能性がある。
【0041】
家族住居等の特定の包囲空間は、2つの一次サーモスタット300を使用する可能性があり、その場合、階下のフロアに位置する階下のHVACシステム、および階上のフロアに位置する階上のHVACシステム等の、制御するための2つの異なるHVACシステムが存在する。サーモスタットが、画面552、554、556の動作によって等で、クラウド型管理サーバーで同じユーザアカウントと論理的に関連させられた場合、2つのサーモスタットは、全体として包囲空間の最適なHVAC制御を提供する際に互いに有利に協同する。2つのサーモスタットの間のかかる協同は、直接のピアツーピア協同であり得るか、あるいは中央クラウド型管理サーバーが、2つのサーモスタットの代理でマスター、レフェリー、メディエータ、アービトレータ、および/またはメッセンジャーのうちの1つ以上としてそれらを監督する、監督下にある協同であり得る。一例において、動作の「留守」モードが、サーモスタットの両方が必須の期間にわたる活動の欠如を感知した場合のみ呼び出される、向上された自動留守性能が提供される。一実施形態について、各サーモスタットは、それが必須の期間にわたる無活動を検出した場合、留守状態「決議」を管理サーバーに送信するであろうが、それが管理サーバーからそのようにする許可を受け付けるまでは、「留守」状態に入らないであろう。他方で、各サーモスタットは、それが、包囲空間における居住活動を検出する場合、その留守状態決議の失効を送信するであろう。中央管理サーバーは、それらの各々からの現在の留守状態決議が存在する場合のみ、留守状態許可を両方のサーモスタットに送信するであろう。一旦、集団的留守状態になると、いずれかのサーモスタットが居住活動を感知する場合、サーモスタットは、失効をクラウド型管理サーバーに送信することになり、サーバーが次に、留守状態許可失効(または「到着」コマンド)をサーモスタットの両方に送信するであろう。共通で対形成されたサーモスタット(すなわち、管理サーバーで同じアカウントに関連するサーモスタット)の間の多くの他のタイプの協同が、本教示の範囲から逸脱することなく提供され得る。
【0042】
特定の包囲空間のために1つを超えるサーモスタットが存在し、かつそれらのサーモスタットがクラウド型管理サーバー上の同じアカウントに関連する場合、サーモスタットの群が協同して、向上された自動留守機能性を提供し得る1つの好ましい方法は、次の通りである。各サーモスタットが、(i)個々のサーモスタットがそれ自体を自動留守準備完了と見なしているかどうかを反映する、ローカル自動留守準備完了(AAR)フラッグ、および(ii)グループ中の各々他のサーモスタットがそれ自体を自動留守準備完了と見なしているかどうかを反映する、1つ以上のピア自動留守準備完了(AAR)フラッグを含む、グループ状態情報オブジェクトを維持する。各サーモスタットについてのローカルAARフラッグは、グループ中の各々他のサーモスタットのグループ状態情報オブジェクト中のピアAARフラッグとして現れる。各サーモスタットは、それ自体のローカルAARフラッグを変更することを許可されるが、そのピアAARフラッグを読み取ることのみを許可される。各サーモスタット中のグループ状態情報オブジェクトが、新着の情報で維持されるように、および特に、ピアAARフラッグが新着で保たれるように十分に頻繁に通信することは、中央クラウド型管理サーバーおよびサーモスタットの集団的機能である。これは、例えば、そのローカルAARフラッグにおける任意の変化を管理サーバーに即座に通信するように、各サーモスタットをプログラミングすることによって達成することができ、その時に、管理サーバーは、対応するピアAARフラッグを更新するために、その変化を即座にグループ中の各々他のサーモスタットに通信することができる。サーモスタット間の直接ピアツーピア通信の他の方法もまた、本教示の範囲から逸脱することなく使用され得る。
【0043】
好ましい実施形態によれば、サーモスタットは、グループについてのAARフラッグの全てが、「はい」または「準備完了」に設定される場合のみ、各サーモスタットが、実際の「留守」状態に入るであろうように、コンセンサスモードで動作する。したがって、任意の特定の時点で、グループ中のサーモスタットの全ては、「留守」状態にあるか、またはそれらのいずれも「留守」状態にない。次に、各サーモスタットは、2組の基準のいずれかまたは両方が満たされる場合に、そのAARフラッグを「はい」に設定するように構成され、そのようにプログラムされる。第1の組の基準は、次の全てが真であるときに満たされる:(i)サーモスタットの受動赤外線(PIR)モーションセンサ、アクティブ赤外線近位センサ(PROX)、およびサーモスタットが装着している場合がある他の居住センサ等の、そのサーモスタットのセンサによって、必須の無活動間隔にわたる感知された無活動の期間が存在した、(ii)サーモスタットが、それが、統計的に十分な意義のある回数で、統計的に意義のある居住者活動を感知することが可能であるとして、それ自体に以前に資格を与えたという点で、「自動留守確信的」である、かつ(iii)(a)自動留守機能が、ユーザによって以前に無効にされなかった、(b)包囲空間が業務でない場合で、時間が8AM〜8PMの間である、(c)サーモスタットがオフモードにない、(d)「留守」状態温度が、現在の設定値温度よりもエネルギー効率的である、および(e)ユーザが、クラウド型管理サーバーを通じてサーモスタットと遠隔に対話していない等の、自動留守モードに入るための他の基本的な「正当性基準」が満たされている。第2の組の基準は、次の全てが真であるときに満たされる:(i)そのサーモスタットのセンサによって、必須の無活動間隔にわたる感知された無活動の期間が存在した、(ii)グループ中の少なくとも1つの他のサーモスタットのAARフラッグが、「はい」である、かつ(iii)上述の「正当性」基準が全て満たされている。有利なことに、個々のサーモスタットがそのAARフラッグを「はい」に設定し得る、第2の組の代替的な基準によって特に、グループ中のサーモスタットの全ては、それらのうちの1つ以上が「自動留守確信的」でない場合でさえも、「自動留守確信的」である少なくとも1つの部材が存在する限り、それらの居住センサデータの便益を、グループ自動留守決定に寄与し得る場合があり得る。この方法は、エネルギー節約自動留守機能の信頼性およびスケーラビリティの両方を増加させることが見出されており、このうち信頼性は、包囲空間の周囲の複数のセンサの位置によって向上され、スケーラビリティは、そのサーモスタットを「留守非確信的」にさせる1つのサーモスタットの「誤配置」(例えば、PIR感受性を限定する障壁の後ろの場違いな位置に設置された)が、全体としてのグループコンセンサスの有効性または適用可能性を脅かさないであろう点で向上される。
【0044】
上述の方法は、複数の一次サーモスタットおよび/または複数の補助的サーモスタットが存在する場合にまで容易に拡張されることを理解されたい。一次サーモスタットという用語が本明細書で使用されるとき、包囲空間における一次サーモスタットと特有のHVACシステムとの間の1対1の対応は要求されないことを更に理解されたい。例えば、包囲空間における複数の「ゾーン」が、気流をHVACシステムから異なるゾーンへと、ならびにその間で停止および/または方向転換することができる制御可能なダンパによる、単一のHVACシステムによって供給され得る、多くの設置が存在する。かかる場合、各ゾーンにつき、一次サーモスタットが存在する可能性があり、一次サーモスタットの各々は、そのそれぞれのゾーンの気候を調節するために、HVACシステムに、ならびに適切なダンパに配線される。
【0045】
次に
図5Dを再び参照すると、画面562において、サーモスタットが業務においてよりもむしろ住居において設置されることを想定して、サーモスタットのための名称が入れられる。選択肢の一覧563は、画面よりも大きく、したがって幾つかの実施形態によれば、一覧563が、ユーザが全ての利用可能な選択肢を観覧できるように、ユーザリング回転に反応性で上下にスクロールすることを可能にする。説明の明確さの目的のために、メニュー選択肢の一覧表は、画面562の一覧表563と共に示されるもの等、画面の空間的限界を越えるように、本開示の図面に例証されることを理解されたく、それらのメニュー選択肢は、ユーザが回転可能なリング312を回転させるときに、彼らによって観覧可能であるように、必要に応じて自動的に上下にスクロールするであろう。この場合における名称の利用可能な選択肢は、カスタム名を入れる(「タイプ名」を選択することによって)オプションを含めて、示される。第1のエントリ「ネスト2」は、総称的なサーモスタット名であり、アカウント上に「ネスト1」と名付けられるサーモスタットがすでにが存在することを想定する。「ネスト2」サーモスタットがすでに存在する場合、名称「ネスト3」が提示されることになり、その後もまた同様である。ユーザが「タイプ名」を選択する場合、文字エントリユーザインタフェース565が、名称を入れるために使用される。画面564は、画面562に類似しているが、それが、サーモスタット300が住居よりもむしろ業務において設置されている場合を表すことを除く、サーモスタット名付け画面を示す。画面566は、サーモスタット学習(または自己プログラミング)機能が「オン」にされるときに表示される。この場合、ユーザは、その他のサーモスタットから現在のスケジュールがコピーされるべきかどうかを尋ねられる。画面568、570、および572は、インターネット接続、サーバー接続の完了、および対形成手順が完了された後に表示されるものを示す。画面568は、インターネット接続が確立されるが、サーバー上でユーザアカウントとの対形成が何らなされない場合において使用される。画面570は、インターネット接続、およびサーバー上のユーザのアカウントを対形成することの両方が確立される場合において使用される。最後に、画面572は、インターネット接続が何ら成功して確立されない場合において使用される。全ての場合において、次のセットアップトピックは、「暖房および冷房」である。
【0046】
図5Eは、幾つかの実施形態による、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第13/034,666号に記載されるもの等、端末に接続されるワイヤの物理的存在を検出することによって、ならびに接続されたワイヤ上の適切な電気信号の存在を感知するためのアナログ−デジタル変換器(ADC)を使用しての両方で、配線ステータスおよびエラーを検出する性能を有するサーモスタットについての例示的画面を示す。幾つかの実施形態によれば、物理的ワイヤ存在検出およびADC適切信号検出の組み合わせを使用して、例えば、挿入されたワイヤ上の信号が完全に通電されているか、または半整流にされているかどうかを検出することによって、エラー等の配線状態を検出することができる。画面574は、配線警告またはエラーが何ら検出されないときの例である。幾つかの好ましい実施形態によると、取り付けられたワイヤを有する接続子は、異なる色で示され、追加的にスタブ575等の小さいワイヤスタブが示されて、ユーザに、ワイヤが接続子端末に接続されていることを示す。幾つかの好ましい実施形態によると、スタブ575等のワイヤスタブは、予想される設置環境に見出される最も共通のワイヤ色に対応する色で示される。例えば、画面574の場合、接続子R
Hのためのワイヤスタブは赤であり、接続子Y
1のためのワイヤスタブは黄であり、接続子Gのためのワイヤスタブは緑である等である。画面578は、配線警告指標画面の例である。一般に、配線警告は、潜在的な配線問題が検出されるが、HVAC機能性が遮断されないときに使用される。この場合、冷房ワイヤY1は検出されるが、画面579においてユーザに対して通知されるように、冷房システムは何ら、存在するように見えない。幾つかの実施形態による、配線警告の他の例としては、次のものが挙げられる:Rhピンが検出される(すなわち、ワイヤのRh端末への挿入が検出された)が、そのRhワイヤはライブでない;Rcピンが検出されるが、Rcワイヤはライブでない;W1ピンが検出されるが、W1ワイヤはライブでない;AUXピンが検出されるが、AUXワイヤはライブでない;Gピンが検出されるが、Gワイヤはライブでない;およびOBピンが検出されるが、OBワイヤはライブでない。画面580は、配線エラー指標画面の例である。一般に、配線エラーは、HVAC機能性が遮断されるような、十分に重大である、検出された問題である。この場合、画面580において示される配線エラーは、画面582に示されるように、検出された電力ワイヤの不在である(すなわち、RcまたはRhワイヤのいずれも検出されない)。画面584において、ユーザは、暖房または冷房システムが適切に接続されていることを確認するよう求められ、その後、システムは、ブランク(または黒)画面585によって示されるようにシャットダウンする。幾つかの実施形態による、配線エラーの別の例としては、次のものが挙げられる:Y1またはW1ピンのいずれも検出されない;Cピンが検出されるが、そのCワイヤはライブでない;Y1ピンが検出されたが、そのY1ワイヤはライブでない;およびCワイヤが要求される(すなわち、自動化電力スティーリング(stealing)試験が行われたが、そこで、サーモスタット300における電力スティーリング(stealing)回路が、1つ以上のHVAC呼出し中継を望ましくなくトリップさせるであろうことが見出され、したがって、電力スティーリング(stealing)をこの設置において使用することができず、したがってCワイヤをサーモスタット300に提供することが要求される)。
【0047】
図5Fは、幾つかの実施形態による、場所および時間/日付に関するユーザインタフェース画面を示す。画面586は、セットアッププロセスの最初の2つのステップが完了するときの、電子表示器316の例を示す。「あなたの場所」のユーザ選択時に、画面588は、ユーザに、始動スケジュールを作成するために少数の質問に回答するべきであることを通知するために表示される。画面590において、ユーザの場所の国が特定される。この例における国の一覧は、USAおよびカナダのみであるが、一般に、他のまたはより大きい国の一覧が使用される可能性があることに留意する。画面592は、この場合、数値的に5桁の米国ZIP番号のエントリである、固定長の文字エントリフィールドの例を示す。使用は、ハイライト表示される文字の値を変化させるために、回転可能なリング312を回転させ(上の
図3Aを参照されたい)、続いてその値を選択するためのクリックを行う。画面594は、5桁全てが入れられた後の例を示す。画面596は、日付および時間情報を入れるための、サーモスタットがインターネットに接続されない場合に使用される、画面の例を示す。幾つかの実施形態によれば、時間および日付エントリは、時計がファームウェア既定値にリセットされたときのみ表示される。
【0048】
図6Aは、幾つかの実施形態による、ユーザが回答するための、セットアップインタビュー質問の例示的ユーザインタフェース画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転するリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。画面600は、一旦、最初の3つのステップが完了すると示される、セットアップステップ画面を示す。ステップのうちの1つが成功しなかった場合、照合印の代わりに「−」記号がマークされ得ることに留意する。例えば、インターネット接続がなされなかったか、またはスキップされた場合、マイナス記号「−」がインターネットステップに先行する。「あなたの家」が選択される場合、画面602は、ユーザに、サーモスタットが家庭または業務において設置されているかどうかを尋ねる。「家庭」が選択される場合、ユーザのための基本的なスケジュールを確立することを補助するために、幾つかの質問604が尋ねられる可能性がある。インタビュー質問に続いて、画面608において、ユーザは、サーモスタットに名称を与えるよう求められる。とりわけ、ステップ608は、以前に依頼された名称がまだ存在しない場合(
図5D、ステップ562を参照されたい)、つまり、現在セットアップされているサーモスタットが、ユーザのクラウド型サービスアカウントに関連付けられている第1のかかるサーモスタットでない場合のみに行われる。一般的な名称607の一覧は、ユーザが、回転可能なリングを介してスクロールすることによって選ぶために表示される。ユーザはまた、「タイプ名」を選択して、文字入力インタフェース609を介してカスタム名称を入れることもできる。業務においてサーモスタットが設置されているという指標の場合、基本的なスケジュールを確立することを補助するために、一組のインタビュー質問606が提示され得る。質問606に続いて、ユーザは、家庭設置の場合において記載されるものと類似した様式で、サーモスタットに名称を与えるよう求められる。
【0049】
図6Bは、幾つかの実施形態による、初期のセットアップ手順に関連する、更なるインタビュー質問を示す。サーモスタットの名付けに続いて、画面610において、ユーザは、家庭または業務において電熱が使用されるかどうかを尋ねられる。幾つかの実施形態によれば、示される暖房質問は、ワイヤが「W1」および/または「W2」端末に接続される場合にのみ、尋ねられる。画面612において、ユーザは、強制空気暖房が使用されるかどうかを尋ねられる。画面614は、熱ポンプ暖房システムが使用される場合において、ユーザに、試験手順が行われていることを通知する。例えば、試験は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第13/038,191号に記載されるように、システムを作動すること、および結果として生じる温度変化を検出することによって、熱ポンプ制御システムのために適切な極性を決定するためであり得る。画面616は、ユーザに比較的長い手順が行われていることを通知するために、ユーザに対して表示される例を示す。幾つかの実施形態によれば、熱ポンプ試験は、ユーザが、熱ポンプシステムの極性に関する質問に正しく回答可能である場合、行われない。画面620は、全てのセットアップステップが成功して完了する場合の例を示す。ユーザが「終了」を選択する場合、設置されたHVAC装置を示す、設置の要約画面622が表示される。
【0050】
図6Cは、学習アルゴリズムに関する画面を、かかるアルゴリズムが使用されている場合において示す。画面630において、ユーザは、サーモスタットを訓練または「教示」するために、それらのその後の手動温度調整が使用されるであろうことを通知される。画面632において、ユーザは、サーモスタット300が、暖房モード(例えば、それが現在冬時間である場合)、それとも冷房モード(例えば、それが現在夏時間である場合)に入るべきかの間で選択するよう求められる。「冷房」が選択される場合、画面636において、ユーザは、「留守」冷房温度、つまり、エネルギーおよび/または金銭を節約するために、家庭または業務が占有されていないときに維持されるべき、低エネルギー使用型冷房温度を設定するよう求められる。幾つかの実施形態によれば、ユーザに対して提示される既定値は、華氏80度であり、ユーザによって選択可能な最大値は、華氏90度であり、選択可能な最小値は、華氏75度であり、ユーザが少なくとも華氏83度の値を選択するとき、「リーフ」(または他の好適なインジケータ)が表示される。画面640は、ユーザが華氏80度を選択しようとするときに示される表示の例を示す一方で(リーフは表示されない)、画面638は、ユーザが華氏84度を選択しようとするときに示される表示の例を示す。幾つかの実施形態によれば、画面642がユーザに対して表示される間に、スケジュールが次いで作成される。
【0051】
ユーザが画面632で「暖房」を選択する場合、画面644において、ユーザは、家庭または業務が占有されていないときに維持されるべきである、低エネルギー使用型「留守」暖房温度を設定するよう求められる。幾つかの実施形態によれば、ユーザに対して提示される既定値は、華氏65度であり、ユーザによって選択可能な最大値は、華氏75度であり、選択可能な最小値は、華氏55度であり、ユーザが華氏63度を下回る値を選択するとき、「リーフ」(または他の好適なエネルギー節約奨励インジケータ)が表示される。画面646および648は、それぞれ、ユーザが63および62度を入力する例を示す。幾つかの実施形態によれば、画面642がユーザに対して表示される間に、スケジュールが次いで作成される。
【0052】
図6Dは、幾つかの好ましい実施形態による、ある種のセットアップ画面を示す。幾つかの実施形態によれば、画面650は、完了した最初の3つのセットアップステップ、およびまだ完了していない第4のステップ、「温度」を表示する。「温度」が選択される場合、画面652において、ユーザは、暖房または冷房がこの季節に現在使用されているかどうかを尋ねられる。画面654において、ユーザは、家庭または業務が占有されていない場合において維持されるべきエネルギー節約暖房および冷房温度を入力するよう求められる。
【0053】
図7A〜7Kは、幾つかの実施形態による、サーモスタットのためのグラフィカルユーザインタフェースの態様の一般配置図を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図7Aは、暖房モードにおける基本的なサーモスタット画面700を示す。幾つかの実施形態によれば、前景記号および文字は、白等の一定の色に留まる一方で、画面の背景色は、その直観的な可視的指標を提供するために、サーモスタットおよびHVACシステム機能によって異なり得る。例えば、好ましい実施形態によれば、背景のオレンジがかった赤色(例えば、R/G/B値:231/68/0)は、サーモスタットが、現在HVACシステムからの暖房を要求していることを示すために使用され、背景の青みを帯びた色(例えば、R/G/B値:0/65/226)は、サーモスタットが、現在HVACシステムからの冷房を要求していることを示すために使用される。更に、幾つかの実施形態によれば、背景色の輝度、色相、彩度、不透明度、または透明度は、現在の設定値を達成するために、どれほどの量の暖房および/または冷房が要求されるであろうか(またはどれほど「強」くHVACシステムが作業する必要があるであろうか)を示すために変化させることができる。例えば、幾つかの好ましい実施形態によると、黒の背景は、HVACシステムが、作動されないとき(例えば、暖房または冷房のいずれも要求されていないとき)に使用され、一方で熱(例えば、オレンジ、赤、または赤味を帯びたオレンジ)を表す選択された背景色は、設定値温度が現在の周囲温度よりも少なくとも華氏5度高い場合において使用され、一方で冷房(例えば、青)を表す選択された背景色は、設定値温度が現在の周囲温度よりも少なくとも華氏5度低い場合において使用される。更に、好ましい実施形態によれば、周囲温度を各現在の設定値に変化させるためにHVACシステムが行わなければならない漸増する「作業」の量を示すために、色は、次第に薄れるか、無彩色(黒)とHVACアクティブ色(暖房に対する赤味がかったオレンジまたは冷房に対する青)との間で切り換えられ得る。例えば、幾つかの好ましい実施形態によると、漸減する透明度のレベル(すなわち、HVACアクティブ色の漸増する可視性または「派手さ」)は、現在の周囲温度と設定値温度との間の漸増する不一致に対応するために使用される。故に、設定値温度と現在の周囲温度との間の不一致が1〜5度増加するにつれて、背景HVACアクティブ色の「派手さ」は、黒の背景上のほぼ完全に透明な重ね合わせから、完全に非透明な「派手な」暖房または冷房色にまで増加する。記載されるもの等の、色表示における変形の使用は、ユーザに、作業の量、およびしたがって、現在表示される設定値でHVACシステムによって費やされることになるエネルギーおよびコストの量に対する「感じ」を与える際に非常に有用であり得ることが見出されている。これは次に、背景色がユーザの温度設定挙動のエネルギー帰結に関する即座のフィードバックを提供するため、エネルギーを節約する際に、特に、ユーザが、実時間で設定値温度を手動で調整するときに、非常に有用であり得る。
【0054】
幾つかの代替の実施形態によれば、現在の温度対設定値温度における単純な差異以外のパラメータは、背景色および輝度を表示する際に使用することができる。例えば、時間対温度(time−to−temp)(現在の設定値温度に到達するためにかかるであろう推定量の時間)、エネルギーの量、および/またはコストもまた、正確に既知である場合、どの色およびどれほどの強度(または不透明度)がサーモスタット表示の背景に使用されるかを決定するために、単独または組み合わせて使用することができる。
【0055】
幾つかの好ましい実施形態によると、文字および他のグラフィックスは、上述のように、黒、オレンジ、または青の背景に重なった白で主に表示される。「リーフ」ロゴに対する緑等、ある種の表示される機能に対する他の色もまた、幾つかの実施形態によって使用される。本明細書に示され、記載される画面のうちの多くは、明確さおよび印刷複写の目的のために、白背景に重ね合わせた黒の文字およびグラフィックスにより添付の図面に提供されるが、かかる黒および着色された背景の上の、白または着色されたグラフィックスおよび文字の使用が、ユーザエクスペリエンスを向上するために、特に、電子表示器316が、携帯型スマートフォンおよびタッチパッドコンピュータ上で使用されるものと同様のバックライト付のドットマトリクスLCD表示である場合の実施形態のために、一般に望ましいことを理解されたい。とりわけ、本記載の配色が特に有効であることが見出されているが、本教示の範囲は、必ずしもそのように限定されず、他のインパクトのある配色が、本記載に照らして、本教示の範囲から逸脱することなく、他のタイプの既知のまたはこれ以降に開発される電子表示器技術(例えば、e−インク、電子ペーパー表示、有機LED表示等)のために開発される可能性があることを理解されたい。
【0056】
図7Aにおいて、画面700は、華氏72度の現在の設定値を示す白の中央の数表示720と共に、赤味がかったオレンジ背景色を有する。72度の現在の設定値はまた、大きい目盛714によって示される。現在の周囲温度は、小さい数表示718および目盛716によって示されるように70度である。円形の配列における他の目盛は、サーモスタット、表示領域、および回転可能なリングの円形の設計と調和して、ユーザに調整の範囲および温度の感覚を与えるために、より透明な(またはより色調を抑えた)白色において示される。幾つかの実施形態によれば、背景目盛の円形の配列は、180個の目盛で円が完成されるであろうが、最大140個の目盛が表示されるように40個の目盛が底部でスキップされるようなサイズにされ、離間される。設定値目盛714および現在の温度目盛716が、背景目盛のうちの幾つかを置き換える場合があり、その結果、背景目盛の全てが表示されるわけではない。追加的に、現在の温度は、数表示718(それもまた重ねられ得る)を使用して数値的に表示されるか、または背景目盛上に色調を抑えたもしくは透明な様式で表示される。幾つかの実施形態によれば、可視性を目立たせるように、設定値目盛714は、100%不透明度(または0%透明度)で表示され、それが背景目盛よりも表示中央に向かって20%更に遠くに延在し、表示されていない隣接した背景目盛によって更に強調されるようなサイズにされる。幾つかの実施形態によれば、同時係属中の本発明の譲受人に譲渡された特許出願米国第12/984,602号により完全に記載されるように、時間対温度(time−to−temperature)表示722は、現在の設定値に到達するために必要とされる推定時間を示すために使用される。
図7Bは、HVACシステムが、現在はアクティブでないが(HVACシステムがアクティブであるとき「暖房」が表示されるであろう)、暖房モードにあることを示す「この温度まで
暖房」メッセージ724を表示する、画面701を示す。幾つかの実施形態によれば、画面701の背景色は、黒色等の無彩色である。送風機ロゴ730は、送風機がいずれの関連する暖房または冷房も伴わずにアクティブであることを示して表示され得る。更に、ロックアイコン732は、サーモスタットがロックされるときに表示され得る。
図7Cは、青等の背景色に加えて、冷房が要求されていることを示すメッセージ726「冷房」を有する画面702を示す。この場合、メッセージ726「冷房」が、あり得る時間対温度(time−to−temp)数値における低い確信度(より正確な推定のために不十分なデータに起因して等)が存在し得るため、時間対温度(time−to−temp)表示の代わりに表示される。
図7Dにおいて、画面703は、画面702と同様であるが、メッセージ726の代わりに時間対温度(time−to−temp)728が表示されて、時間対温度(time−to−temp)推定におけるより高い確信度が存在することを示す、例を示す。画面702および703の背景色は、HVAC冷房がアクティブであることを示すように青みを帯びているが、現在の設定値温度および現在の周囲温度が比較的近いため、色は、部分的に色調を抑えられるか、部分的に透明であってもよいことに留意する。
【0057】
幾つかの実施形態によれば、従来の冷房圧縮機による、または熱ポンプ暖房圧縮機による等の、圧縮機装置の損傷からの保護を促進するために、サーモスタットは、活動停止から再活動までの間隔が短すぎる場合に生じ得る圧縮機損傷を回避するように、活動停止から指定された時間枠(「ロックアウト期間」)内の圧縮機の再活動を防止する。例えば、サーモスタットは、そのロックアウト間隔内に現在の周囲温度および/または現在の設定値温度に何が起こるかに関わらず、活動停止後2分間のロックアウト間隔内の圧縮機の再活動を防止するようにプログラムされ得る。より長いまたはより短いロックアウト期間が提供され得、このうち2分間は、典型的なロックアウト期間の一例にすぎない。このロックアウト期間中、幾つかの実施形態によれば、
図7Eは、メッセージ760「この温度まで冷房」が表示される例示的な画面704を表し、図7Eの画面704におけるメッセージ762等のメッセージが表示され、それは、ユーザに通知し続け、かつ圧縮機がいまだに再始動しない理由についてユーザの側への混乱を回避するように、ロックアウト間隔の終了までの視覚的に観察可能なカウントダウンを提供する。
【0058】
幾つかの実施形態によれば、手動設定値変更は、次のプログラムされた設定値の実効時間までアクティブであろう。例えば、2:38PMにユーザが、サーモスタット300および回転外側リング312(上の
図3Aを参照されたい)に近寄り、設定値を華氏68度に手動で調整する場合、かつサーモスタット300が、華氏68度とは異なる設定値温度で、4:30PMに有効になることになっている設定値を収容するプログラムされたスケジュールを有する場合、手動設定値温度変化は、4:30PMまで有効であるにすぎないであろう。幾つかの実施形態によれば、メッセージ766(「4:30PMまで」)等のメッセージが、
図7Fにおける画面705上に表示されることになり、それはユーザに彼らの華氏68度の設定値が4:30PMまで有効であろうことを通知する。
【0059】
図7Gは、メッセージ「この温度まで
暖房」が表示される例示的画面706を示し、それはサーモスタット300が暖房モードにあるが、暖房システムが現在アクティブでない(すなわち、熱がサーモスタットによって要求されていない)ことを示す。この例において、現在の温度、華氏70度は、すでに華氏68度の設定値よりも高く、したがってアクティブな暖房要求は、必要でない。画面706は、好ましい配色の例を示すために、白の文字およびグラフィックスと共に黒の背景で示されることに留意する。
図7Hは、メッセージ724「この温度まで
冷房」が表示される例示的画面707を示し、それは冷房システムが冷房モードにあるが、現在アクティブでない(すなわち、冷房がサーモスタットによって要求されていない)ことを示す。この例において、現在の温度、華氏70度は、すでに華氏
72度の設定値よりも低く、したがってアクティブ冷房要求は、必要でない。この場合は、
図7Gに類似しているが、システムが冷房モードにあることを除く。
【0060】
図7Iは、サーモスタットが手動で「留守」モードに設定された(例えば、ユーザがサーモスタットダイヤルに近寄り、下に更に記載されることになるユーザインタフェース機能を使用して、「留守」状態を呼び出した)場合の例示的画面708を示し、それは、予想される非居住の期間が生じる寸前のときにユーザによって行われ得る。表示708は、リーフアイコン740と共に、大きい「留守」アイコンまたは文字インジケータ750を含む。現在の温度数表示718および目盛716は、表示され続けることに留意する。留守モード中に、サーモスタットは、既定値またはユーザ入力値に従ってエネルギー節約設定値を使用する(例えば、上の
図6Cの画面638および648ならびに
図6Dの画面654を参照されたい)。幾つかの実施形態によれば、ユーザが「留守」モードを手動で開始する場合(非居住を自動的に検出するサーモスタットと対照的に)、サーモスタットは、ユーザインタフェースを手動で使用する等の、明示的な手動のユーザ入力によってのみ「留守」モードから抜け出すであろう。換言すれば、手動の「留守」モードがユーザによって作動される場合、サーモスタットは、標準動作へ戻るために「自動到着」を使用しないことになり、むしろユーザが、彼の/彼女の再到着を手動で確立しなければならない。対照的に、サーモスタットが、ある種の期間にわたる非居住を示す居住センサデータに基づいて留守状態に自動的に入るとき(下の
図7Jおよび添付の文字を参照されたい)場合、サーモスタットは、(i)居住者が戻ったことを示す居住センサデータ、または(ii)明示的な手動ユーザ入力のいずれかに基づいて「留守」状態を出るであろう。
【0061】
図7Jは、メッセージ752およびアイコン750によって示されるように、サーモスタットが、ある種の期間にわたる自動的に感知された非居住の状態に基づいて、「留守」モードに自動的に入った場合の(「自動留守」モードと称される)例示的画面709を示す。幾つかの実施形態によれば、リーフアイコン740は、留守モードがエネルギー節約モードであることを示すために、留守モード(自動または手動)中に常に表示されることに留意する。リーフアイコン740のかかる表示は、それがユーザに、「留守」表示によって、エネルギー節約の点から、何らかの環境に優しいもの(green)、何らかのよいもの、何らかの前向きなおよび有益なものが進行していることを再保証しているため、この時点で有利であることが見出されている。幾つかの実施形態によれば、リーフアイコン740はまた、HVACシステムの非使用を通じてエネルギーが本質的に節約されているため、サーモスタットが、
図7Kにおける例示的画面710において示されるもの等の、「オフ」モードにあるときに表示される。とりわけ、「オフ」モードは、実際にはサーモスタット300の作業中の動作モードのうちの1つであり、サーモスタット300の非動作または「デッド(dead)」状態から区別されるべきである。「オフ」モードにおいて、サーモスタット300は、依然としてセンサデータを獲得し、中央サーバーと無線で通信する等を行うであろうが、ただ暖房または冷房要求(または加湿または除湿等の他の動作要求)をHVACシステムに送信しないであろう。「オフ」モードは、回転可能なリング312(下の
図8Cの画面814を参照されたい)を通じて、またはウェブブラウザ画面もしくはスマートフォンユーザインタフェースをユーザに対して提供し、それによってオフコマンドを受け付けるクラウド型サーバーからのWi−Fi性能を介して受け取られたネットワークコマンドからのいずれかで、ユーザによる明示的なメニュー選択に反応性で呼び出すことができる。
図7Kに例証されるように、現在の温度数表示718および現在の温度目盛716は、好ましくは、サーモスタットが「オフ」モードにあるときリーフ740と共に表示される。代替的な実施形態では、背景目盛はまた、「オフ」モードでも表示され得る。
【0062】
好ましい実施形態によれば、
図7A〜7Kの画面等の、通常の日常的動作に対応する、本明細書に記載されるサーモスタット300の動作画面の全ては、実際には、近位センサ370A(上の
図3Aを参照されたい)が、サーモスタット300に比較的近接した(例えば、50cm〜200cmまたはより近い)ユーザまたは居住者の存在を示すときのみ現れることになり、
そうでないとき、電子表示器316
は暗いであろう。ユーザがサーモスタット300に近位である間、電子表示器316は、アクティブに留まることになり、ユーザが近位から立ち去るとき、電子表示器316は、20秒間等の既定の期間にわたってアクティブに留まることになり、次いで暗くなるであろう。電子表示器316を全ての時間でアクティブに保つ代替手段とは対照的に、電子表示器のこの選択的オン操作およびオフ操作は、
そうでない常時オンの電子表示器316のために必要とされるであろう電力の節約、電子表示器316のハードウェア寿命の延長、およびまた家庭内設置のための審美的理由を含む、複数の理由で望ましい動作方法であることが見出されている。電力の節約は、電力スティーリング(stealing)法から安全に得ることができる平均電力が、アクティブなときの電子表示器316の視覚的に心地よいハードウェア実装によって使用される平均電力未満であろうことがよくあろうため、HVACシステムによって提供される「C」ワイヤが存在しない設置に特に有利である。有利なことに、再充電性電池
420付のサーモスタット300を設計し、電子表示器316が、近位観覧者が存在するときのみアクティブとなるであろうように、その動作をプログラミングすることによって、再充電性電池
420を使用してアクティブ表示のために必要とされる過剰の電力を提供することができ、次いで、表示がアクティブでないときのより低い電力使用量の期間中に再充電することができるため、かかる動作が、電力スティーリング(stealing)が提供し得るものよりも瞬間的な平均電力を費やす場合でさえも、電子表示器316自体が、鮮やかで、太字で、情報価値があり、かつ視覚的に心地
よくなるように選択され、そのようなサイズにされ得る。これは、サーモスタットの瞬間的な電力使用量を低電力スティーリング(stealing)レベルに保つために、非常に低電力で視覚的心地よさが劣るように作製される表示を有する、多くの既知の先行技術の電子サーモスタットと対比させられるべきである。とりわけ、それはまた、サーモスタットが寝室にまたはテレビ室等のメディア観覧室に位置する場合のため等、鮮やかで太字の表示を常時オンにしないという、多くの家庭環境の審美学と一貫している。
図7A〜7Kの画面は、これらが、ユーザが通常の日常的動作と連絡してサーモスタット300に近寄るときにユーザに対して最も頻繁に示される画面であるという点で、サーモスタット300のための「メイン」表示として見なされ得る。
【0063】
一実施形態によれば、サーモスタット300は、デバイス設置およびセットアップにおける作業中の「C」ワイヤの検出時に、ユーザに、セットアップインタビュー中に、彼らが電子表示器316を全時間、または近位ユーザの検出時のみに、オンにすることを望むかどうかのメニュー選択肢が自動的に提供される(次いで、設定メニューを通じて後に随時改訂される)ようにプログラムされ、そのように構成される。「C」ワイヤが検出されない場合、そのメニュー選択肢は提供されない。ユーザがアクティブ表示タイムアウト間隔(例えば、ユーザが立ち去った後に表示がアクティブに留まる長さ)を設定することを可能にすること、ユーザが夜間照明または安全照明と同様の機能性を選ぶことを可能にすること(すなわち、環境光センサ370Bによる室内の暗さの検出時に、表示は常時オンになるであろう)、および他の有用な機能性等の、多様な代替的な表示作動選択肢もまた提供され得る。なおも別の実施形態によれば、「C」ワイヤの存在が検出されない場合、サーモスタット300は、どれくらいの量の電力が、呼出しリレー(複数可)をトリップすることなく採られ得るか、およびその量がある種の閾値よりも大きいかどうかを確認するために、電力スティーリング(stealing)回路を自動的に試験することになり、次いで表示作動メニュー選択肢が提供されるが、その量が、ある種の閾値よりも少ない場合、表示作動メニュー選択肢は提供されない。
【0064】
図8A〜Cは、幾つかの好ましい実施形態による、回転するメインメニューの例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子ディスプレイ316上のサーモスタット300上に表示される。
図8Aは、通常の動作中(
図7Aまたは7Cに記載されるもの等)の例示的画面800を示す。通常の表示画面800からの内方向クリックは、画面801に示されるように、周囲のメインメニュー820が現れるようにする。この例において、メインメニュー820は、円形の表示領域の周囲長の周りで、「設定」、「エネルギー」、「スケジュール」、「留守」、「済」等の種々のメニュー名称、ならびに1つ以上のアイコンを表示する。円形のメニュー820の上部は、ユーザに、内方向クリックがその時に行われる場合、どのメニュー項目が選択されるであろうかを示すアクティブウィンドウ822を含む。回転可能なリング312のユーザ回転時に(上の3A図を参照されたい)、メニュー項目は、異なるメニュー項目が選択されることを可能にするように、時計回りまたは反時計回りに回り、回転可能なリング312の方向に合致する。例えば、画面802および804は、回転可能なリング312の時計回りの回転に反応して表示される例を示す。幾つかの実施形態によって、リング回転に反応性で回転する回転するメニューの一例は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第29/399,632号に例証される。画面804から、ユーザによって内方向クリックが行われる場合、設定メニューが入れられる。示されるもの等の円形の回転メニューは、回転可能なリングおよび丸い表示領域と組み合わされたとき、高度に直観的および簡便な入力を可能にし、したがって多くのユーザのためにユーザインタフェースエクスペリエンスを大幅に向上させることが見出されている。
図8Bは、スケジュールモードが入れられることを可能にする例示的画面806を示す。
図8Cは、暖房/冷房/オフモード画面を表すモードアイコン809の選択を示し、このうちモードアイコン809は、2つの円盤810および812を備え、ユーザが内方向クリックを行うとき、それがアクティブウィンドウ822中に現れる場合、モードメニューの表示を引き起こす。画面808において、小さい青の円盤810は、冷房モードを表し、小さいオレンジがかった赤の円盤812は、暖房モードを表す。幾つかの実施形態によれば、円盤810および812の色は、
図7Aに関して記載されるように、サーモスタットのために使用される背景色と合致する。円盤のうちの1つ、この場合、暖房円盤812は、サーモスタットの現在の動作モード(すなわち、暖房または冷房)を示すために、着色された輪郭と共にハイライト表示される。1つの代替的な実施形態では、モードアイコン809は、文字列「暖房/冷房/オフ」または単純に単語「モード」と置き換えることができる。内方向クリックが画面808から行われる場合、メニュー画面814が現れる(例えば、「コイン反転」切替えを使用して)。画面814において、ユーザは、現在のモード(照合印で印を付けられた)を観覧し、「冷房」または「オフ」等の別のモードを選択することができる。「冷房」が選択される場合、サーモスタットは、冷房モード(春季に行われ得るような切替え)に切り替わることになり、冷房円盤アイコンが、画面814および808上にハイライト表示されるであろう。メニューはまた、「オフ」を選択することによって、サーモスタットをオフにするために使用することもできる。接続されたHVACシステムが、暖房または冷房のみを有するが、両方を有さない場合において、単語「暖房」または「冷房」または「オフ」が、着色された円盤の代わりにメニュー820上に表示される。
【0065】
図9A〜
Hおよび10A〜Iは、幾つかの実施形態による、種々の設定を行うための例示的ユーザインタフェース画面を例証する。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図9Aにおいて、画面900は、
図8Aの画面804において示されるもの等の、メインメニューからの「設定」のユーザ選択に続いて、初期に表示される。この例における設定メニューの一般的配置図は、回転可能なリング312を使用して案内される一連のサブメニューである。例えば、
図9Aに関して、ユーザは、画面902および908の連続で示されるように、回転可能なリング312の時計回りの回転によって、初期の画面900を左へと入替えまたは並進させることができる。動画の並進または入替え効果は、示されるように前の画面円盤901の部分および新たな画面円盤906の部分の切替えによって、
図9Aに例証され、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第29/399,621号、および本明細書の
図25に例証される動画の切替え並進と同様である。リングの更なる回転は、「システムオン」画面912およびロック設定画面916等の連続的なサブメニュー項目(
図9Bを参照されたい)につながる。リングを反対の方向に、すなわち、反時計回りに回転されることは、画面を反対の方向に(例えば、916から908へ、900へと)並進させるか、または入れ替える。故に、「初期の画面」900はまた、内方向クリックによって設定メニューを出るための方法として使用することもできる。この出る機能はまた、画面900上の「済」標識によっても特定される。内部円盤901は、現在の設定値温度に対応する大きい中央の数表示を示し、
図7Aに関して記載されるサーモスタット背景配色と合致する背景色を含み得、その結果、ユーザに、直観的な方法で、この画面900が、メニューを出て、
図7A〜Kにおいて示されるもの等の、メインサーモスタット表示に「戻る」途中であることを示すことに留意する。幾つかの実施形態によれば、画面900等の別の初期/済の画面は、いずれかの末端部からの設定メニューから出る手段を可能にするように、設定メニューの他方の末端部(遠端)で表示される。幾つかの実施形態によれば、サブメニューは、それらが円形の様式で循環し、故に、任意のサブメニューが、2つの方向のうちいずれかの方向にリングを継続的に回転させることによって最終的にアクセスされ得るように、一方向の継続する回転により反復される。
【0066】
画面908は、サブメニュー、この場合、送風機モードの名称を示す、中央円盤906を有する。幾つかのサブメニューは、内方向クリックのみによって、その間を選択またはトグルで切り換えることができる幾つかのオプションのみを収容する。例えば、送風機サブメニュー908は、2つの設定「自動」(画面908において示される)および「常にオン」(画面910において示される)のみを有する。この場合、送風機モードは、内方向クリックによって変更され、それは単純に2つの利用可能なオプションの間をトグルで切り換える。リング回転は、次の(または前の)設定サブメニュー項目に入れ替える。故に、リングを送風機サブメニューから回転させることにより、画面912(システム「オン」の場合において)および914(システム「オフ」の場合において)において示されるシステムオン/オフサブメニューへと入れ替わる。システムオン/オフサブメニューは、内方向クリックユーザ入力を使用して、2つの利用可能なオプションの間を単純にトグルで切り換える別の例である。
【0067】
図9Bにおいて、画面916は、ロックサブメニューの最上レベルである。サーモスタットが接続および対形成される(すなわち、インターネットアクセスを有し、クラウド型サーバー上のユーザアカウントと適切に対形成される)場合、内方向クリックは、画面918につながるであろう。画面918で、ユーザは、回転可能なリング312を回転させることによって、表示される選択の間のハイライト表示を変化させることができ、次いで、回転可能なリング312を内方向クリックすることによって、現在表示されるメニュー項目を選択することができる。「ロック」が選択される場合、ユーザは、画面920中でロック設定暗証番号を入れるよう求められる。サーモスタットがすでにロックされている場合、画面925が画面916の代わりに表示される。サーモスタットがロック解除される場合、画面922中等で暗証番号確認が依頼される。確認暗証番号が合致しない場合、ユーザは、画面924中で新たな暗証番号を入れるよう求められる。確認暗証番号が合致する場合、
図9Cにおける画面938および/または939中で温度限界が設定される。記載されるロック設定性能は、親が彼らの十代の若者が、温度を冬季に過度に高く、または夏季に過度に低く設定する能力を限定することを所望する場合等、多様な
場合において有用であり得る。幾つかの実施形態によれば、サーモスタットのロック設定は、仮にユーザが暗証
番号を忘れた場合にサーモスタットをロック解除するオンラインバックアップ法が利用可能であるように、サーモスタットがインターネットに接続されないか、またはアカウントに対形成されない場合、許容されない。かかる場合において、サーモスタットが、インターネットに接続されない場合、画面926が表示され、サーモスタットが対形成されない場合、画面927が表示される。
【0068】
図9Cは、幾つかの実施形態による、ロック設定機能の更なる詳細を示す。画面938中で、ユーザは、回転可能なリング、続いて内方向クリックを使用して、最小設定値温度を設定することを許容される(冷房システムが存在する場合において)。画面939は、同様に、ユーザが最大設定値温度を設定することを可能にする(暖房システムが存在するとき)。画面938および/または939中で限界を設定した後、コイン反転切替えは、画面940中で示されるもの等のメインサーモスタット動作画面に戻る。画面940中に示される場合において、華氏73度の最大設定値が入力されている。ロックアイコン
9456は、ユーザに最大設定値温度が暖房システム設定されたことを通知するために、ダイヤル上に表示される。画面941、942、943、944、および945は、幾つかの実施形態による、ロックされたときのサーモスタットの挙動を示す。この例において、ユーザは、設定値温度を、最大の73度を上回るように調整することを試みている。画面943中で、ユーザは、暗証番号を求められる。暗証番号が不正解である場合、サーモスタットは、画面944に示されるようにロックされたまま留まる。暗証番号が正解である場合、サーモスタットは、ロック解除され、画面945に示されるように、ロックアイコンが除去され、その場合、ユーザは次いで、現在の設定値を、華氏73度を上回るように変化させるために進むことができる。
【0069】
図9Dは、幾つかの好ましい実施形態による、学習に関する設定および情報のためのサブメニューを示す。画面928は、内方向クリックによって入るとき画面929につながる、学習サブメニュー円盤928aを表示する。画面929から、4つの異なるオプションが選択され得る。
「スケジュール
学習」が選択される場合、画面930中で、ユーザは、学習アルゴリズムがアクティブであった長さを通知される(示される例において、学習は、3日間アクティブであった)。ユーザが「学習を休止」を選択する場合、学習は、休止され、画面931中で反映される。ユーザが「自動留守訓練」を選択する場合、ユーザは、画面932中で自動留守機能を通知される。継続へとクリックすることによって、ユーザは、自動留守機能が画面933中でアクティブであるべきかどうかを尋ねられる。ユーザが「温度を設定」を選択する場合、画面934中で、ユーザは、エネルギー節約温度を、家庭または業務が非占有であるときに使用されるように入力することができ、これらの温度は、自動的に呼び出されるか、または手動で呼び出されるかいずれかの留守条件の時に適合可能である。代替的な実施形態(図示されず)では、ユーザは、自動的に呼び出される留守空気調節対手動で呼び出される留守条件に対して、異なる温度限界を入れることが可能である。幾つかの実施形態によれば、それらの選択された温度がエネルギー節約基準または他の望ましいエネルギー節約挙動に適合する場合、画面934中で、温度の隣にリーフアイコン等のエネルギー節約アイコンが表示される。ユーザが画面933から「はい」を選択する場合、ユーザは、自動化自動留守呼び出しのために使用される活動/居住センサの確信ステータスを通知される。画面935は、有効であることに基づいて、活動センサ確信度が自動留守機能には低すぎる例を示す(自動化自動留守呼び出し)。画面937は、活動/居住センサが「訓練中」であり、百分率での進行が表示されるときに示される画面の例である。活動/居住センサ確信度が、自動留守機能が有効であるために十分に高い場合およびそのとき、別のメッセージ(図示されず)が、ユーザに対してそのことを通知するために表示される。画面936は、リーフアイコンに関してユーザに対して表示される情報の例であり、画面929からリーフアイコンを選択することによってアクセスされる。
【0070】
図9Eは、幾つかの代替の実施形態による、学習のため、および自動留守のための設定サブメニューを示す。画面950〜958は、
図9Dにおいて示されるものに対する、代替的な画面を示す。画面950でクリックすると、画面951中で、ユーザは、ユーザの調整に基づいて学習が作動されるべきかどうかを尋ねられ、はいの場合、画面952中で、ユーザは、サーモスタットが、ユーザの手動温度調整に基づいて、プログラムスケジュールを自動的に調整するであろうことを通知される。画面953中で、ユーザは、学習機能がアクティブであった長さを通知される(該当する場合)。画面954中で、ユーザは、別の設定との対立に起因して(この場合、上限および下限設定値温度の両方がサーモスタットによって強化される、動作の範囲モードの使用)、学習が作動され得ないことを通知される。
【0071】
画面950でのユーザリング回転時に、自動留守サブメニューへのエントリを可能にする画面955が表示される。画面956は、自動留守機能がアクティブであるべきかどうかを尋ねる。画面957は、ユーザに自動留守機能について通知する。画面958は、ユーザに、居住センサの訓練および/または確信度のステータスを示す例である。画面958の代わりの他の例としては、適宜、「自動留守には低すぎます」および「自動留守に十分です」が挙げられる。
【0072】
図9Fは、幾つかの実施形態による、調光、クリック音、および摂氏/華氏単位についての設定のためのサブメニュー画面例を示す。画面960、961、962、および963は、
図9Fに示されるように内方向クリック入力を使用して、4つの異なる調光設定の間をトグルで切り換える。具体的に、自動調光についての設定、低、中、および高が選択され得る。幾つかの実施形態によれば、表示の調光は、ユーザが適切な調光設定を選択することを補助するように、現在の選択と合致するように変更される。画面964および965は、ユーザが回転可能なリング312を回転させるときに可聴のクリック音を提供することと、提供しないことの間をトグルで切り換え、それは、好むユーザもいれば、好まないユーザもいる、感覚的フィードバックの形態である。画面966および967は、幾つかの実施形態によって、摂氏単位と華氏単位との間をトグルで切り換えるために使用される。幾つかの実施形態によれば、摂氏単位が選択される場合、数値的温度が提供されるとき、0.5度
単位でサーモスタットによって表示される(例えば、ユーザがメインサーモスタット表示上の回転可能なリングを上げる例において、一連の21、21
5、22、22
5、23、23
5等)。別の実施形態に従って、メニュー階層における「調光」および「クリック音」円盤と同等の別のサブメニュー画面円盤(図示されず)が存在し、それは2つの標識「接近時の画面オン」および「押下操作時の画面オン」のうちの1つを担持し、ここでユーザは、この円盤が表示されるとき、内方向クリックによって、これらの2つのオプションの間をトグルで切り換えることが可能である。「接近時の画面オン」がアクティブであるとき、電子表示器画面316の近位センサ型作動が提供される一方で(添付の
図8Cと共に上述されるように)、「押下操作時の画面オン」オプションが選択されるとき、電子表示器画面316は、リング回転または内方向クリックが存在しない限りオンにならない。
【0073】
図9Gは、幾つかの実施形態による、サーモスタットのための名称を入れるまたは修正するためのサブメニューを示す。画面968上でクリックすることにより、家庭設置の場合の画面969または業務設置の場合の画面970のいずれかにつながる。画面969および970中で、複数の一般的な名称は、カスタム名称を入れるオプションと共に提示される。「タイプ名」がいずれかの画面から選択される場合、文字入力インタフェース971が提示され、それを通じてユーザは、カスタム名称を入れることができる。サーモスタットのために新たに選択された(または入力された)名称は、画面972中に示されるように中央円盤中に表示される。
【0074】
図9Hは、幾つかの実施形態による、ネットワーク接続に関するサブメニュー画面を示す。
図9Hにおいて、画面974は、現在の接続されたネットワーク名称、この場合、「ネットワーク2」を示す、ネットワークサブメニュー円盤974aを示す。ネットワーク名称の隣の無線記号は、ネットワークへの無線接続が現在アクティブであることを示す。クリックすることにより、画面975につながり、それは、ユーザが、利用可能な場合、異なる無線ネットワークを選択する(この場合、「ネットワーク3」と呼ばれる別の利用可能なネットワークが存在する)、切断する、または技術的ネットワーク詳細を得ることを可能にする。「技術詳細」が選択される場合、画面976が表示され、回転可能なリング312を使用してスクロールすることによって、ユーザは、一覧977に示されるもの等の種々の技術的ネットワーク詳細を観覧することができる。異なるネットワークが画面975から選択される場合、ユーザは、インタフェース978を使用してセキュリティパスワード(該当する場合)を入れるように促され、その後、画面979が表示される間、接続の試みがなされる。接続が成功した場合、画面980が表示される。
【0075】
図10Aは、幾つかの実施形態による、場所および時間に関する設定画面を示す。画面1000は、現在割り当てられたジップ番号(または郵便番号)を有するサブメニュー円盤1000aを示す。クリックすることにより、国を選択するための画面1002につながる。国(例えば、「USA」)を選択することにより、次の画面のための適切なZIP番号/郵便番号フォーマットが提供される。この場合、「USA」が選択され、ZIP番号が、画面1004および1006上に入れられる。画面1008は、現在の時間および日付を有するサブメニュー円盤1008aを示す。サーモスタットがインターネットに接続され、関連するクラウド型サーバーと通信しているときにクリックすることにより、画面1010に示されるように、自動的に時間および日付が設定される。サーモスタットがインターネットに接続されない場合、クリックすることにより、画面1012につながり、そこでユーザは、時間、日付、および夏時間情報を手動で入れることができる。
【0076】
図10Bは、幾つかの実施形態による、技術的および法的情報に関する設定画面を示す。画面1014は、技術的情報モニカーを担持するサブメニュー円盤1014aを示し、その上で、画面1014上でクリックすることにより、回転可能なリング312を介してスクロールすることによって観覧される、技術的情報の長い一覧1018を表示する画面1016につながる。同様に、画面1020は、法的情報モニカーを担持するサブメニュー円盤1020aを示し、その上で、画面1020上でクリックすることにより、種々の法的情報を表示する画面1022につながる。
【0077】
図10Cおよび10Dは、幾つかの実施形態による、配線および設置に関する設定画面を示す。
図10Cにおいて、画面1024は、配線設定サブメニューへのエントリを提供する、サブメニュー円盤1024aを示す。配線警告またはエラーが何ら検出されない場合、配線は、「良好な配線」と見なされ、クリックは、接続されたワイヤを有する接続端末および各々に関連するHVAC機能性を示す、画面1026を表示する。この画面は、
図5Eにおいて示される画面574に類似している。幾つかの実施形態によれば、配線および設置設定サブメニューもまた、試験を行うことができる。例えば、画面1028は、ユーザに、暖房および冷房装置の自動試験が着手されるべきかどうかを尋ねる。画面1029は、第1の項目、送風機が試験されているときの、自動試験プロセス中の例示的画面を示す。送風機試験が満足な結果(画面1030)を返す場合、次の試験ステップ、この場合、冷房が行われ、ここで単語「送
風」の隣の照合印は、ユーザに、送風機試験の成功した完了を通知する。画面1032は、自動試験の全てが成功して完了した(送風、暖房、冷房、および補助的暖房を含む設置のための)場合の例示的画面を示す。画面1034は、失敗した自動試験、この場合、送風機試験の例を示し、ユーザに、配線変更がなされるべきかどうかを尋ねる。画面1036中で、ユーザは、他の試験ステップを継続することを選ぶことができ、画面1038は、ステップのうちの1つがエラーまたは試験失敗を有した(この場合、送風機試験)、試験の完了の例を示す。
【0078】
図10Dにおいて、画面1040は、接続子端末標識「冷房」の隣の、黄または他の色でハイライト表示された円盤によって表される配線警告の例を示す。内方向クリック入力は、警告、この場合、端末Y1で検出されたワイヤ挿入が存在するが、冷房システムと一貫した電子署名が何ら感知され得ないという、エラーであることの説明につながる。この例において示される配線警告は、動作を遮断するほどに重大ではないことに留意する。しかしながら、幾つかの配線エラーは、HVAC動作が遮断されるほどに重大である。例は、ワイヤがCおよびRc端末上で検出されるが、電力が何ら検出されない、画面1044中で示される。赤の円盤は、配線エラーを示す、「冷房」と標識された接続された端末の隣に現れる。クリックすることにより、説明画面1046および通知画面1048、続いて義務的なサーモスタットシャットダウン(ブランク画面1050)につながる。動作を遮断しない検出された配線警告、および動作を遮断する配線エラーの例は、
図5Eに関して上に考察される。
【0079】
図10Eおよび10Fは、幾つかの実施形態による、ある種の詳細設定に関する画面を示す。画面1052は、詳細設定サブメニューへのエントリを示す。画面1052でのサブメニュー円盤上で内方向クリックすることにより、詳細設定サブメニュー選択画面1054につながる。「装置」を選択することにより、幾つかの装置に関連する詳細設定につながる。例えば、画面1055、1056、および1057は、ユーザが、どのタイプの装置が設置されるかに従って、事前暖房または事前冷房を作動することを可能にする。画面1054から「安全温度」を選択することにより、画面1059、1060、および1061につながり、それらは、サーモスタットが動作可能である限り維持されるであろう最低および最大温度である、安全温度についての設定を可能にする。安全温度は、例えば、極端な温度に起因する凍結パイプ等の損傷を防止するために有用であり得る。「
ヒートポンプ」を選択することにより、
図10Fにおける画面1062につながる。幾つかの好ましい実施形態によると、画面1054中の
ヒートポンプオプションは、
ヒートポンプが設置される場合のみ現れるであろうことに留意する。画面1062、1063、および1064は、
ヒートポンプおよび補助的暖房構成についての設定を可能にする。
ヒートポンプ有効性は、漸減する外の温度と共に減少するため、ユーザは、選択された外の温度を下回る
ヒートポンプを呼び出さないように、画面1063でオプションを提供される。補助的な抵抗性電気暖房は、非常にエネルギー集約型であるため、ユーザは、選択された外の温度を上回る補助的熱を呼び出さないように、画面1064でオプションを提供される。画面1064中で温度を低くすることによって、ユーザは、
そうしない場合に、より緩徐であるが、よりエネルギー効率的なヒートポンプによって提供されている暖房を加速するためのみに使用され得る、補助的暖房エネルギーを節約することができる。幾つかの実施形態について、実時間またはほぼ実時間の外の温度が、クラウド型サーバーによって、住居のZIP番号または郵便番号に基づいてサーモスタット300に提供される。画面1054から「範囲」を選択することにより、温度範囲設定画面1065、1066、1067、および1068につながる。ユーザは、温度範囲を有効にすることにより、高レベルのエネルギーを使用する可能性があり、自動学習を無効化する必要があることを警告される。画面1070および1071は、設置される暖房システムのタイプを確認するための質問の例を示す。
【0080】
図10G、10H、および10Iは、幾つかの実施形態による、サーモスタットをリセットすることに関する画面を示す。画面1072は、リセット設定サブメニュー中へのエントリを示す。学習が現在アクティブである場合、画面1072でクリックすることにより、画面1073につながる。「学習」が選択される場合、画面1074、1075、および1076中で、ユーザは、現在のスケジュールおよび学習データを削除するように、学習をリセットすることができる。画面1075は、ユーザに、大きい目盛が、示されるように背景目盛の弧状を通じて移動するように、回転可能なリングを回転させることを求めることによって、手順(現在の時間までに学習されたデータを忘れることを含む)とのユーザの同意を確認する方法を提供することに留意する。更に、ユーザは画面1076中で、この場合、10秒間である、学習リセットプロセスをキャンセルするための時間間隔を与えられる。リセットダイヤルおよびキャンセル間隔は、ユーザが不注意に、学習されたデータ喪失を伴うある種のリセット動作を行う危険性を有効に低減する。画面1073から「既定値」を選択することにより、画面1077、1078、1079、および1080につながり、それはユニットから全ての情報を削除し、サーモスタットユニットを工場既定値に戻す。この動作は、例えば、ユーザがユニットを他人に売却することを願望する場合に有用である可能性がある。画面1072がクリックされるときに学習がアクティブでない場合、画面1082が、画面1073の代わりに表示される。画面1082で「スケジュール」を選択することにより、画面1083、1084、および1085につながり、それは、ユーザが現在のスケジュール情報をリセットすることを可能にする。「再起動(RESTART)」を選択することにより、画面1086および1087につながり、そこでユーザは、サーモスタットを再起動(re−boot)することができ、再び、意図されないデータ喪失(この場合、ユーザが、確立するために幾らかの時間を費やした場合がある、特定のスケジュール)に対する幾つかの保護を提供する。
【0081】
図10Iは、リセット動作に続く例示的画面を示す。リセット動作が家庭または業務設置についての情報を削除した場合、画面1088は、この設定を得るために表示され得る。幾つかの実施形態によれば、基本的な質問は、基本的なスケジュールを確立するために使用される。例示的質問1090は、家庭設置のためであり、例示的質問1092は、業務設置のためである。画面1094および1095は、基本的なスケジュールを準備する際の更なる画面を示す。画面1096は、リングを画面1072から回転させることによって到達可能である、最終設定画面を示し、それはユーザが設定メニューを出て、標準サーモスタット動作へと戻るための方法を可能にする。幾つかの実施形態によれば、設定メニューを出るためのクリックおよび保留等の、1つ以上の他の「出る」方法が提供され得る。
【0082】
図11A〜Dは、幾つかの実施形態による、種々のエラー状態に対する例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図11Aにおいて、画面1100、1101、1103、1104、および1105は、電力配線エラーの例を示す。画面1100中の電力接続子端末標識の隣の赤の円盤は、電力ワイヤ関連のエラーが存在することを示す。クリックすることにより、画面1101につながり、それは、エラーに関連するエラー番号を含む、配線エラー状態を説明する。画面1103は、ユーザに、サーモスタット頭部ユニットを後板から除去し、可能な場合、訂正の配線接続を行うことを指示する。頭部ユニットの後板への再取り付けに続いて、サーモスタットが配線状態の試験を行う間、画面1104が表示される。エラーが持続する場合、画面1105は、ユーザが技術的サポートを得るための情報、ならびに参照のためのエラー番号を表示する。画面1106、1107、1108、および1109は、HVAC自動検出が、その初期の自動化試験中(例えば、サーモスタットの初期の設置中に行われる)に問題を見出した場合のエラーについての例を示し、かかる初期の自動化試験は、例えば、上の米国第13/038,191号に記載される。
図11Bにおいて、画面1110、1111、1112、1113、および1114は、HVAC自動検出が、後の試験中に問題を見出した場合のエラーについての例を示す。画面1116、1117、および1118は、頭部ユニット(
図4、頭部ユニット410を参照されたい)が、後板(
図4、後板440を参照されたい)が何らかの方法で失敗したことを検出した場合の例を示す。
図11Cにおいて、サーモスタット画面1120、1121、1122、1123、1124、および1125は、頭部ユニットが、それが予想するものとは異なる底板に取り付けられたことを検出した場合の例を示す。
ユーザは、画面1120中で、頭部ユニットを底板から除去するか、サーモスタットをその工場既定値設定にリセットするかのいずれかのオプションを与えられ
る。図11Dにおいて、画面1130、1131、1132、および1133は、電力スティーリング(stealing)(または電力ハーベスティング)が、HVAC機能の不注意なトリップ動作または切替え(例えば、暖房または冷房)を引き起こしている場合の例を示す。この場合、ユーザは、電力をサーモスタットに提供するために、共通のワイヤが要求されることを通知される。
【0083】
図12Aおよび12Bは、幾つかの好ましい実施形態による、マルチデイプログラムスケジュールを通じたユーザインタフェースナビゲーションのある種の態様を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図12Aにおいて、画面1200は、
図8Aに関して示され、記載されるように、アクティブウィンドウ822を有する回転メインメニュー820を含む。「スケジュール」を選択することにより、回転メインメニュー画面から、水平に配向された週長のスケジュールビューア/エディターへの動画の切替えにつながる。幾つかの実施形態による、回転メインメニュー画面から水平に配向された週長のスケジュールへの動画の切替えの一例は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第29/399,636号に例証される。画面1210、1212、および1214は、動画の切替えの部分を示す。画面1210は、好ましくは、円形のメインメニュー(例えば、
図7Aと同様の)の除去により始まり、円形の標準サーモスタット
図1204の収縮(またはズームアウト)が続く、スケジュール表示への入替えまたは並進を示す。収縮と共に、円形の標準
図1204は、画面1210に示されるように、長方形の水平に配向された週長のスケジュール1206が右から現れ始める間に、左への入替えまたは並進を始める。週長のスケジュールは、画面1212に示されるように、月曜日で始まり、この例においては、画面1214中で示される、木曜日の2:15PMである、現在の時間および曜日に対応する位置へと並進し続ける。水平に配向されたスケジュールは、プロット領域を有し、ここで垂直軸は、設定値の温度値を表し、水平軸は、設定値の実効時間(日付を含む)を表す。スケジュール表示は、曜日標識、各々4時間毎の標識(例えば、12A、4A、8A、12P、4P、8P、および12
A)、現在のスケジュール時間をなす中央水平カーソルバー1220、ならびに現在のスケジュール時間を示す時計の針を表示する小さいアナログ時計1230を含む。設定値は、設定値温度に対応する番号を備え、設定値温度および設定値が有効になる時間に対応する位置を有する円として示される。幾つかの実施形態によれば、設定値円盤は、暖房または冷房に対応する色(例えば、オレンジまたは青)で塗りつぶされる。追加的に、その時点での現在の設定値温度を示す、続行インジケータ印1222が周期的に、例えば、日々、深夜において含まれてもよい。続行インジケータ印は、例えば、直近の設定値(すなわち、アクティブ設定値)が現在の表示上でもはや可視的でなくなる場合があるような、設定値の間の大きい時間間隙が存在するとき、とりわけ有用であり得る。
【0084】
幾つかの実施形態によれば、週長のスケジュール内の時間的なナビゲーションは、回転可能なリング312を使用して遂行される(
図3Aにおいて示される)。リングを時計回りに回転させることにより、スケジュールは、画面1240中にあるように、一方向に入替わり、時間において前方に移動する(すなわち、スケジュールプロット領域は、中央に位置する現在のスケジュール時間カーソルバー1220に対して左に入替わり、アナログ時計1230は、表示される時間において前方に旋回する)。リングを反時計回りに回転させることにより、画面1242に示されるように、その反対が行われ、スケジュールを時間において後方に入れ替える(すなわち、スケジュールプロット領域は、中央に位置する現在のスケジュール時間カーソルバー1220に対して右に切り替わり、アナログ時計1230は、表示される時間において後方に旋回する)。幾つかの好ましい実施形態によると、回転可能なリングを使用したスケジュール時間調整は、加速型である。つまり、スケジュール時間が調整される速度は、現在のスケジュール時間における詳細な調整が、リングを緩徐に回転させることによってなすことができる一方で、日付から日付への、または複数日にわたる入替えが、リングを迅速に回転させることによってなすことができるように、リングの回転の速度に基づく。幾つかの実施形態によれば、加速率係数における差異は、日付の間のまたは週の終わりまでの十分な正確性および簡便な移動の両方を達成するために、最高および最低の回転速度の間で約4対1である。画面1244は、回転可能なリングのより迅速な移動の例を示し、ここでスケジュールは、画面1242中のものよりも高い率の係数で入れ替えられている。幾つかの実施形態によれば、スケジュール時間調整には、更なるフィードバックを提供し、ユーザインタフェースエクスペリエンスを更に向上するために、可聴の「クリック音」または
他の音が伴う。幾つかの好ましい実施形態によると、可聴のクリックは、時間カーソルバー1220を通過するスケジュール時間の各15分間に対応する。
【0085】
時間カーソルバー1220が、画面1214において示されるような、既存の設定値上に位置しない場合、内方向クリックが受け取られ、
図12Bの画面1250中にあるように、新たな設定値を作成するオプションが提示されるであろう。画面1250中で、ユーザが「新規」を選択する場合、画面1252に示されるように、新たな設定値円盤1254が時間カーソルバー1220上に現れるであろう。幾つかの実施形態について、新たな設定値円盤1254のこの「誕生」は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第29/399,637号に例証されるものと同様の動画によって進み、ここで、ユーザが「新規」をクリックするとすぐに、非常に小さい円盤(画面1252での円盤1254よりもはるかに小さい)がカーソルバー1220の最上部の近くに現れ、次いで、それが可視的に下方に「摺動」して、始動の温度設定値に対応する垂直位置で「着地」するとき、その完全サイズ版1254にまで徐々に増大する。幾つかの実施形態について、始動の温度設定値は、スケジュール中の直前の設定値のそれに等しい。リングを回転させることにより、次いで、新たな設定値円盤1254の設定値温度が、その始動の温度設定値から上方または下方に調整されるであろう。幾つかの実施形態によれば、リーフロゴ1260等のエネルギー節約奨励インジケータは、新たな設定値温度がエネルギー節約(および/またはコスト節約)パラメータに対応するときに表示され、それはエネルギー節約決定を下す際にユーザを補助する。一旦、新たな設定値のための温度が満足されると、内方向クリックは、画面1256に示されるように、回転可能なリングを介した設定値時間の調整を可能にする。一旦、新たな設定値のための始動時間が満足されると、別の内方向クリックは、画面1258に示されるように、新たな設定値を確立する。時間カーソルバー1220が、画面1270において示されるもの等、既存の設定値上に位置する場合、内方向クリックは、メニュー画面1272を呼び起こし、ここでユーザは、設定値を変化させる、設定値を除去する、またはスケジュールビューア/エディターから出て戻ることを選ぶことができる。ユーザが「変更」を選択する場合、ユーザは、それぞれ、画面1252および1256において示される方法と同様に、温度および始動時間に調整をなすことができる。
【0086】
幾つかの実施形態によれば、設定値は、4分の1時間の上(すなわち、1時間、または15、30、もしくは45分間経過の上)に作成されなければならず、2つの設定値は、60分未満の間隔で作成することも、移動することもできない。本明細書に示される例は、週長のスケジュールを表示するが、他の実施形態によれば、毎日、3日間、2週間等の他の時間枠が、表示されるスケジュールのために使用され得る。
【0087】
図13は、幾つかの実施形態による、エネルギー使用量情報の表示に関する例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図8Aにおいて示されるもの等の回転するメインメニューから、「エネルギー」オプションが選択される場合、対話型エネルギー情報ビューアが表示される。幾つかの実施形態によれば、標準サーモスタット表示切替えの収縮および入替えは、上述のスケジュールビューア/エディターの切替えと同様に使用される。例えば、画面1310(
図13の上部右側を参照されたい)は、それがサイズにおいて縮小されることを除いて、現在の標準サーモスタット表示(
図7A等)に対応する収縮した円盤1302を含む。リングを回転させることにより、前の日々を遡ってエネルギー情報を表示するためにエネルギービューアが入れ替わり、各日は、異なるウィンドウまたは「円盤」によって表される。例えば、リングを画面1310中で初期の位置から回転させることにより、最初に画面1312(「昨日」についてのエネルギー情報を示す)に、次いで画面1314(一昨日についてのエネルギー情報を示す)に、次いで画面1316(3日前について)に、次いで画面1318(4日前について)につながり、その後もまた同様である。好ましくは、それぞれの進行的な時間枠を表す進行的な円盤の間の入替えは、
図9A(画面900−902−908)および上の本発明の譲受人に譲渡された米国29/399,621号について記載されるものと同様の態様で、動画の切替え並進として進む。幾つかの実施形態によれば、入れ替わる情報円盤は、7日前にわたって継続し、その後、各連続的な前の週についての要約情報が与えられる。平均に対して、使用されたエネルギーの量の測定値が、各エネルギー情報円盤上に示される。例えば、「昨日」についての円盤1332中で、エネルギー使用量は、平均を4%下回った一方で、9月11日、日曜日についての円盤1334中で、エネルギー使用量は、2%上昇した。追加的に、幾つかの実施形態によれば、説明的なアイコンまたはロゴが表示され、そこでエネルギー使用量における変化に対する主な理由が決定され(または推定され)得る。例えば、画面1322中で、天気ロゴ1340は、使用量変化が主に天気に起因するとされるときに表示され、自動留守ロゴ1342は、使用量変化が主に自動留守検出および設定に起因するとされるときに表示される。他のロゴは、例えば、ユーザによる手動設定値変更に起因する使用量における変化を表すために使用され得る。情報円盤画面1312、1314、および1318のいずれかをクリックすることにより、それぞれ、より詳細な情報画面1322、1324、および1328につながる。
【0088】
図14は、幾つかの実施形態による、動画の目盛掃引を表示するための例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。動画は、好ましくは、ユーザインタフェースエクスペリエンスを向上させるために表示され、ここで複数のハイライト表示された背景目盛は、現在の温度目盛において始動し、設定値温度目盛において終了する空間を横切って「掃引」する。幾つかの実施形態による動画の目盛掃引の一例は、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第29/399,630号に例証される。冷房の場合、連続的な画面1410、1412、1414、1416、および1418において示されるように、ハイライト表示された背景目盛1406は、現在の温度目盛1402から設定値目盛
1404へと「掃引」する。暖房の場合、ハイライト表示された背景目盛は、反対の方向に掃引する。
【0089】
図15A〜Cは、幾つかの代替の実施形態による、学習に関する例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図15Aにおいて、画面1500、1502、および1504は、情報をユーザに表示し、幾つかの実施形態によって、サーモスタットが彼らの行動から学習するであろう様子を一般用語で示す。学習期間中、サーモスタットは、幾つかの実施形態によって、ユーザの調整から学習する。画面1510〜1512は、リング回転入力によって設定値を華氏75度に設定するためのユーザ調整を示す。メッセージ「学習」が、ユーザに、サーモスタットを「訓練」するために調整が使用されていることを通知するために、2回点滅する。点滅後、定例のメッセージ「暖房」が、画面1516において表示される(それはまた、確信度が十分に高い場合、時間対温度(time−to−temperature)表示である可能性もある)。画面1518は、ユーザに、手動設定値華氏75度が4:15PMまで有効であるにすぎないであろうことに注意させるメッセージの例であり、それは例えば、訓練目的のために課せられる自動セットバックに起因し得る(それはユーザに別の手動設定値調整を行うことを促す)。
図15Bにおいて、画面1520は、設定値温度が、自動的に低温度値(この場合、62度)に戻って設定された場合の例を示し、それはユーザが彼の/彼女の好みに従って設定値変更を行うことができることを奨励するであろう。画面1522は、ユーザに、学習アルゴリズムについて、ユーザが温度を、現在の時刻に快適なレベルに設定すべきであることに注意させ、それは、画面1524において示されるように行われている。幾つかの実施形態によれば、夕方の時間中、低温度(華氏62度等)への自動セットバックは、夜間の快適さを改善するために、行われない。画面1530、1532、および1534中で、夕方の温度は、自動的に華氏70度またはユーザの快適さに合わせて設定される。
図15Cにおいて、画面1540は、ユーザに、初期の学習期間が完了したことを通知するメッセージを示す。画面1542は、ユーザに、自動留守確信度が好適に高く、自動留守機能がしたがって有効にされていることを通知する。画面1544および1546は、ユーザに、それぞれ、温度の算出までの十分に正確な時間を有効にするため、また、ユーザに、リーフロゴを使用した好適なエネルギー節約奨励のために十分な情報が起こっているため、リーフロゴがエネルギー節約挙動を奨励する方法で現れるであろうことを通知するために、十分な冷房および暖房時間の算出確信度が達成されたことを通知する。画面1548は、ユーザに、学習アルゴリズムに起因して自動スケジュール調整が行われたことを通知するメッセージを示す。
【0090】
図16A〜16Bは、1つ以上の前述の実施形態の円形の形状要素ほど全く有利および/または簡潔であるとは考えられない一方で、実際それにもかかわらず本教示の範囲内にある、異なる形状要素を有する、代替的な実施形態によるサーモスタット1600を例証する。サーモスタット1600は、一般に丸みを帯びた正方形または丸みを帯びた長方形の形状を有する本体1602を備える。長方形または丸みを帯びた長方形の形状である電子表示器1604は、本体1602に対して中央に位置する。調帯様式の回転可能なリング1606は、本体1602の周辺の周囲に提供される。
図16A〜16Bに例証されるように、調帯様式の回転可能なリング1606が、中央に位置する電子表示器1604の周囲に、範囲を定められた弧の完全な360度で延在することは要求されないが、好都合に、一方の側面上の親指と他方の側面上の1本以上の指によって接触され、中央に位置する電子表示器1604の周囲で摺動可能に回転させられるように、それがその周囲に少なくとも180度にわたって延在することが望ましい。本体1602は、後板(図示されず)上に載置することができ、ユーザの手が、調帯様式の回転可能なリング1606上でまたはその近くで内方向に押下操作するとき、内方向クリック性能を提供するように構成される。電子表示器1604上の範囲領域内に弓状に配列される背景目盛1608の集団が、電子表示器1604上に例証される。それらの分散において円形でないが、背景目盛1608は、それらが、電子表示器1604の中央に対して1つの角位置から別の角位置まで弧の範囲を定める点で、弓状に配列される。背景目盛の特定の弧状の配列は、長方形または正方形の時計正面の分単位の目盛が長方形の弧状の配列と称され得るのと類似して、長方形の弧状の配列と称され得る。目盛の弧状の配列は、本教示の範囲から逸脱することなく、円形の形状、楕円の形状、三角形の形状、長方形の形状、五角形の形状、六角形の形状等を含む、多様な閉鎖または半閉鎖形状のいずれにも対応し得ることを理解されたい。代替的な実施形態では(図示されず)、背景目盛の配列は、電子表示器の左から右へと、もしくは底部から最上部へと、または他の何らかの直線方向に単純に延在する、直線または擬直線であり得、ここで弧は、参照点(表示の底部中央または中央右側等)からその範囲の始まりまで延在する第1の線と、参照点からその目盛範囲の末端部まで延在する第2の線の間で範囲を定められる。設定値目盛1610は、ユーザに対して、背景目盛1608よりも可視的である態様で表示され、数値的設定値表現1612は、電子表示器1604の中央に顕著に表示される。
【0091】
図16A〜16Bに例証されるように、ユーザは、設定値を変化させるためにリング回転を行うことができ、このうち
図16Bは、73度の新たな設定値と共に、より高い設定値を表す異なる弧状の位置への設定値目盛1610における入替え、ならびに示されるように現れる現在の温度目盛1614および現在の温度数値的表示1616を示す。他の実施形態と同様に、好ましくは、上の
図14において示される目盛掃引に類似して、現在の温度目盛1614から設定値温度目盛1610へと掃引する、目盛の「掃引する」可視的表示が存在する(
図16A〜16Bには例証されない)。異なって実装されるリング回転設備、および長方形の電子表示器画面1604に適合するための種々の表示レイアウトの変更を例外として、サーモスタット1600の動作は、好ましくは、上述の円形の形状にされたサーモスタット実施形態と同様である。故に、非限定的な例として、サーモスタット1600は、熱/冷房、スケジュール、エネルギー、設定、留守、および済等のメニューオプションを収容する、電子表示器1604上のメニューオプション画面(図示されず)を提供するように、かつ、調帯様式の回転可能なリング1606の回転に反応性で、円形の軌道を巡って移動している電子表示される単語の代わりに、それらの単語が、電子表示器1604の周辺に沿った長方形の軌道を巡って移動することを例外として、
図8A〜8Cにおいて示されるものと同様に機能するように構成される。
【0092】
図17A〜17Bは、同様に、円形の形状要素ほど全く有利および/または簡潔であるとは考えられない一方で、実際それにもかかわらず本教示の範囲内にある、異なる形状要素を有する、別の代替的な実施形態によるサーモスタット1700を例証する。サーモスタット1700は、正方形または長方形の形状を有する本体1702を備え、本体1702に対して中央に位置する長方形の電子表示器1704を更に備える。本体1702および電子表示器1704は、本体1702がユーザによって手動で回転可能である一方で、電子表示器1704が固定された水平角度に留まるように、更に、本体1702が、内方向クリック入力を達成するためにユーザによって内方向に押され得るように、共通の下層支持構造
1701との適切な機械的結合によって等で構成され、それによって本体1702自体が、外方向に延在する回転軸に対して回転可能である、内方向に押下操作可能なリングを形成および構成する。回転リング/本体1702が帯びる異なる形状要素、および長方形の電子表示器画面1704に適合するように変化させられた表示レイアウトを例外として、サーモスタット1700の動作は、好ましくは、上述の円形の形状にされたサーモスタット実施形態のそれと同様である。背景目盛1708、設定値目盛1710、現在の温度目盛1714、数値的な現在の設定値1712、および数値的な現在の設定値1716は、リング回転および内方向クリックに反応性で、
図16A〜16Bのそれらの相対番号の要素1608、1610、1614、1612、および1616と同様に現れ、機能する。本体
1702/回転可能なリン
グおよび/または電子表示器1704の、正方形または長方形の形状要素は、本教示の範囲から逸脱することなく、円形の形状、楕円形状、三角形の形状、五角形の形状、六角形の形状等を含む、多様な異なる形状の間から選択され、かつ/またはおよび混合・合致させられ得ることを理解されたい。
【0093】
図18A〜18Bは、幾つかの実施形態による、ユーザフレンドリーな視覚的に心地よいサーモスタット1800の外面正面図を例証する。サーモスタット1800は、枠1801、円形の表示1802、および回転可能で押下操作可能な制御車輪1804を備える。サーモスタット1800の動作の性能および方法は、好ましくは、制御車輪1804が、表示1802を取り囲むよりもむしろそれに隣接していることを別として、上の
図3A〜15Cに関して記載されるサーモスタット300のそれと同様である。ユーザの触覚の注目の焦点が、ユーザの可視的注目と同じ位置上で同時に起こらないという点で幾分簡便性が低めであるが、指示としての「停止信号」または「交通信号」実施形態として見なされ得る、
図18A〜18Bの実施形態におけるユーザエクスペリエンスの他の態様において利点が存在する場合がある。例として、制御車輪1804によってカバーされる限外領域は、前のサーモスタットによって残置される場合があるカバー乾式壁穴もしくは他の人工物をカバーするため、または線間電圧設置に応じる実装のための線間電圧ボックスをカバーするために使用され得る。制御車輪1804'が円形の表示1802'に対して垂直に配向される代替的な実施形態が、
図18Bに示される。依然として他の実施形態では、ユーザ構成によって、ユーザの願望に従って、
図18Aの配向または
図18Bの配向のいずれかで配置されることが可能である、サーモスタットが提供される。
【0094】
図19A〜19Bは、ガラスまたは他の光学的に透明なもしくは実質的に半透明の材料から作製される枠1902および制御車輪1904を備える、好ましい実施形態による、ユーザフレンドリーな視覚的に心地よいサーモスタット1900の、それぞれ、斜視図および側面破断図を例証する。LCDまたはOLED表示等の表示モジュール1906は、ガラス制御車輪1904の後ろに載置され、ここで表示モジュール1906によって形成される画像は、ユーザによる観覧のために、制御車輪1904を通じて外方向に突出する。本開示に照らして当業者に明らかであろう電気的、光学的、電気光学的、および/または電気機械的方法を使用して、制御車輪1904の回転およびその角位置の感知を可能にする載置部/変換器1908が提供される。好ましくは、制御車輪1904はまた、内方向クリック入力性能を提供するように、内方向に押下操作可能ならびに回転可能である。周囲の目盛は、
図19Aには表示されないが、サーモスタット1900の動作の性能および方法は、好ましくは、かかる目盛および他の表示機能を含めて、上の
図3A〜15Cに関して記載されるサーモスタット300のそれと同様である。1つの好ましい実施形態について、制御車輪1904が備える外周端は、つや消し、点描、あるいは光学的に乱反射性であるように処理される。外周端から発せられる「EEL」(端発光の光)として表される光線は、視覚的に心地よい装飾的効果を提供し、それは特に、上の
図7A〜7Kの実施形態に関して記載されるように、表示1906がアクティブ冷房周期中に中実の青色、またはアクティブ暖房周期中に中実のオレンジ色を発しているとき、見た目に顕著であり得る。
【0095】
図20は、枠2002および光学的に半透明の制御車輪2004を備える、好ましい実施形態による、ユーザフレンドリーな視覚的に心地よいサーモスタット2000の斜視図を例証する。サーモスタット2000は、正面表面2002fがその周囲に提供されるように、枠2002が、制御車輪2004よりも大きい直径を有することを例外として、上の
図19A〜19Bのサーモスタット1900と同様である。これは、正面表面2002fの後ろに入れ子にされ得る、前方直面型活動センサまたは他の装置のための余地を提供し得る。
【0096】
図21Aは、枠2102および表示/制御ストリップ2104を備える、好ましい実施形態による、ユーザフレンドリーな視覚的に心地よいサーモスタット2100の斜視図を例証する。外方向に突起したガラスタッチ画面カバーの後ろにLED画面を備え得る、表示/制御ストリップ2104は、チューインガムに類似して、比較的長くかつ比較的狭い。ガラスタッチ画面カバーの周辺は、視覚的に心地よい端発光の光を提供するように、つや消し、点描等であり得る。1つの好ましい実施形態について、表示/制御ストリップ2104は、(i)目的および効果において、上の
図3A〜3Cのサーモスタット300の回転可能なリング312の時計回りおよび反時計回りの回転のそれと同様のアナログユーザ入力を提供するために、ユーザによる上方および下方の指スワイプに感受性、かつ(ii)上の
図3A〜3Cのサーモスタット300の回転可能なリング312と共に提供されるそれに類似した内方向クリック入力性能を提供するように、それに沿った1つ以上の位置で内方向に押下操作可能であるように構成される。種々の他の態様の可視的表示/制御ストリップ2104は、冷房周期に対して青に変わり、暖房周期に対してオレンジに変わる全体の表示背景等の、サーモスタット300について上述されるものと同様であり得る。現在の設定値温度読み出し2106が、表示/制御ストリップ2104上に表示される。
【0097】
図21B〜21Gは、設定値温度を増加させるユーザ入力中およびその後の、
図21Aのサーモスタットのグラフィカルユーザインタフェースを例証する。この変更を達成するためのユーザ入力は、
図21B〜21Cに示され、設定値温度読み出し2106に「触れる」ことおよび上方にスワイプすることを含む。指が上方にスワイプされるとき、現在の設定値温度読み出し2106は、そのデジタル値が動的に増加するときに指と共に移動する。表示/制御ストリップ2104の垂直中央で、現在は移転された現在の設定値温度読み出し2106を置き換える、実際の温度読み出し2108が提供される。好ましくは、背景は、暖房モードの動作を表すためにオレンジに変わる。
図21Dは、ユーザがそれらの指を除去した後の表示/制御ストリップ2104を例証する。好ましくは、
図21E〜21Fに例証されるように、設定値温度読み出し2106は、実際の温度読み出し2108と設定値温度読み出し2106との間の差異が減少するときに、表示/制御ストリップ2104の垂直中央に向かって移動する。
図21Gは、新たな設定値温度に到達したときの表示/制御ストリップ2104を例証し、このうち、現在は実際の温度と同じである設定値温度読み出し2106は、表示/制御ストリップ2104の垂直中央に静置するようになる。
【0098】
図22A〜Dは、幾つかの実施形態による、文字情報を入れることが可能なユーザインタフェースを有するサーモスタット上の例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜
図4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。
図22AのFIG.22Aにおいて、ユーザが、外側リング312を回転させ
ることによって、それが文字を表示領域316の外側領域の周囲で回転させ、所望の文字がウィンドウ2220内に位置するとき、文字が内方向クリック動作によって選択され、大文字をエントリウィンドウ2222に入れることを可能にする画面が示される。大文字以外に:照合印2250は、文字エントリ動作が終了し、選択された文字が了承されるべきであることを示すために使用され、戻り矢印2252は、文字エントリ動作がキャンセルされるべきであることを示すために使用され、別のグループの文字を表す記号2254は入力のために選択されるべきであり、バックスペース記号2256は、直近に入れられた文字を抹消するために使用される。
図22BのFIG.22Bは、小文字を例証し、
図22CのFIG.22Cおよび22D
のFIG.22Dは、番号および入れることができる種々の他の文字を示す。
【0099】
図23Aおよび23Bは、ユーザ入力およびナビゲーションを促進するための更なるボタンを有する、代替的な実施形態によるサーモスタットを示す。サーモスタット2300は、好ましくは、
図3A〜4に示され、それに関して記載されるように設計される。サーモスタット300の場合と同様に、サーモスタット2300は、壁掛けにされ、円形の形状を有し、ユーザ入力を受け付けるための外側回転可能なリング2312、カバー2314、および表示領域2316を有する。幾つかの実施形態によれば、
図8Aに示されるメインメニュー820は、例えば、
図23Aに示されるように「メニュー」または「設定」等と標識された専用ボタン2320を使用することによってアクセス可能である。幾つかの実施形態によれば、ユーザは、
図23Bに示されるように、「戻る」と標識された専用ボタン2322を押下操作することによって、種々の画面およびメニューを通じてナビゲーションを逆行させることができる。
【0100】
図24は、幾つかの実施形態による、画面の間の「コイン反転」切替えの例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。連続的な画面2410、2412、2414、および2416において、切替えは、画面2410から画面2416へと表示される。
【0101】
図25は、幾つかの実施形態による、画面の間の「並進」切替えの例示的画面を示す。示される画面は、幾つかの実施形態によれば、
図3A〜4に示され、記載されるもの等の、回転可能なリング312を有する丸いドットマトリクス電子表示器316上のサーモスタット300上に表示される。連続的な画面2510、2512、2514、および2516において、切替えは、画面2510から画面2516へと表示される。
【0102】
前述のものは、明確さの目的のために幾らか詳細に記載されているが、その原則から逸脱することなく、ある種の変化および改変がなされてもよいことは明らかであろう。例として、上述のサーモスタットの回転可能なリングが、機械式形態の代わりに、「仮想」、「静的」、または「固体式」形態で提供され、それによってサーモスタット本体の外側周辺が、タッチパッド計算表示およびスマートフォン表示上に使用されるものと同様のタッチ感応材料を収容することは、本教示の範囲内である。かかる実施形態について、ユーザの手による操作は、機械式リングの文字通りの回転よりもむしろ、タッチ感応材料を横切る「スワイプ」であろうが、ここでユーザの指は、周辺部の周囲を摺動するが、実際に機械的移動を引き起こさない。「仮想リング回転」、「静的リング回転」、「固体式リング回転」、または「回転スワイプ」と称され得るユーザ入力のこの形態は、
その他の点では上述の機械式回転の同じ目的および効果を有するであろうが、デバイス上の機械式リングに対する必要性を不要にする。ユーザ側への触覚の満足度の量がより少ない場合がある限り、機械的に回転可能なリングほど望ましいとは考えられないが、かかる実施形態は、削減された製作コスト等の理由で有利であり得る。更なる例として、回転可能なリングの内方向の機械式押下操作性または「内方向クリック」機能性が、機械式形態の代わりに、「仮想」または「固体式」形態に提供され、それによってユーザの手または指による内方向の押下操作努力が、サーモスタットの外側本体に結合される内部固体式センサ(例えば、固体式圧電変換器)を使用して検出されることは、本教示の範囲内である。かかる実施形態について、ユーザの手または指による内方向の押下操作は、上述の実施形態と同様に、サーモスタットの前面の実際の内方向の移動を引き起こさないであろうが、
その他の点では回転可能なリングの上述の「内方向クリック」と同じ目的および効果を有する。任意に、可聴のビープ音またはクリック音が、ユーザが、回転可能なリングまたは仮想/固体式回転可能なリング上で十分に内方向に押下されたというフィードバックを提供するために、内部スピーカまたは他の音変換器から提供される可能性がある。ユーザに特に満足感をもたらすことが見出されている、機械式「クリック」を跳ね返す内方向に移動する回転可能なリングおよび板金様式を有する前述の実施形態ほど望ましいとは考えられないが、かかる実施形態は、削減された製作コストを含む理由で有利であり得る。記載されるサーモスタットが、「仮想」または「固体式」形態でリング回転および内方向クリックの両方を提供し、それによって全体的なデバイスが、移動する部分を全く有さずに、完全に固体式形態で提供され得ることは、同様に本教示の範囲内にある。
【0103】
更なる例として、デバイスの簡潔さおよび単純さの点から特に有利であることが見出されている、排他的なユーザ入力
態様として、リング回転および内方向クリックを有するように上述されるが、それにもかかわらず、代替的に記載されるサーモスタットを、「戻る」ボタン等の追加的なボタンと共に提供することは本教示の範囲内にある。1つのオプションにおいて、上の本発明の譲受人に譲渡された米国第13/033,573号、および
図23Bに記載されるもの等の、「戻る」ボタンは、デバイスの側面上に提供され得る。他の実施形態では、本明細書における
図23Aにおいて示されるもの等の、「メニュー」ボタン等の複数の追加的なボタンが、デバイスの側面上に提供され得る。一実施形態について、追加的なボタンの発動は、ユーザ側で完全に任意であることになり、つまり、デバイスは、依然として、リング回転および内方向クリックのみを使用して完全に制御され得る。しかしながら、ユーザがスマートフォン等の他の計算デバイスにより形成した習慣のため、「メニュー」および「戻る」ボタンを使用することを真に望むユーザのために、デバイスは、適宜、かかる「メニュー」および「戻る」ボタン入力に応じ、対応するであろう。
【0104】
また更なる例として、ユーザ入力
態様の他の形態は、上述のサーモスタットによって、上述のリング回転および内方向クリックに対する追加および/または代替手段として、本教示の範囲から不必要に逸脱することなく提供され得る。例としては、現代のビデオゲームコンソールにより提供されるものと同様の、光学的に感知された身振り型のユーザ入力、および既知の発話認識アルゴリズムを使用して実装される音声入力が挙げられる。本明細書に記載されるプロセスおよび器具の両方を実装する、多くの代替的な方法が存在することを理解されたい。したがって、本実施形態は、制限的ではなく例証的であるとして見なされるべきであり、発明的な一連の作品は、本明細書に与えられる詳細に限定されるべきでなく、それらは添付の特許請求の範囲の範囲および均等物内で改変されてもよい。