特許第6050241号(P6050241)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6050241
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】神経変性疾患の治療のための新規化合物
(51)【国際特許分類】
   C07D 209/14 20060101AFI20161212BHJP
   C07D 401/12 20060101ALI20161212BHJP
   C07D 403/12 20060101ALI20161212BHJP
   C07D 405/12 20060101ALI20161212BHJP
   C07D 409/12 20060101ALI20161212BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/4045 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/4155 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/4178 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/455 20060101ALI20161212BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20161212BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20161212BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20161212BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20161212BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   C07D209/14CSP
   C07D401/12
   C07D403/12
   C07D405/12
   C07D409/12
   C07D471/04 104Z
   A61K31/4045
   A61K31/4155
   A61K31/4178
   A61K31/437
   A61K31/4439
   A61K31/455
   A61K31/5377
   A61P21/00
   A61P25/00
   A61P25/16
   A61P25/28
【請求項の数】13
【全頁数】152
(21)【出願番号】特願2013-542577(P2013-542577)
(86)(22)【出願日】2011年12月13日
(65)【公表番号】特表2013-544872(P2013-544872A)
(43)【公表日】2013年12月19日
(86)【国際出願番号】EP2011072568
(87)【国際公開番号】WO2012080221
(87)【国際公開日】20120621
【審査請求日】2014年12月5日
(31)【優先権主張番号】1021103.5
(32)【優先日】2010年12月13日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】513146859
【氏名又は名称】カソリック ユニヴェルシテイト ルーヴェン,ケー.ユー. ルーヴェン アール アンド ディー
【氏名又は名称原語表記】KATHOLIEKE UNIVERSITEIT LEUVEN, K.U. LEUVEN R&D
(73)【特許権者】
【識別番号】511300499
【氏名又は名称】リマインド
【氏名又は名称原語表記】reMYND
(74)【代理人】
【識別番号】100065248
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100159385
【弁理士】
【氏名又は名称】甲斐 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100163407
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 裕輔
(74)【代理人】
【識別番号】100166936
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 潔
(74)【代理人】
【識別番号】100174883
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 雅己
(72)【発明者】
【氏名】グリフィウン,ジェラード
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン ドーレン,トム
(72)【発明者】
【氏名】ロハス デ ラ パラ,ヴェロニカ
(72)【発明者】
【氏名】アラシア,サラ
(72)【発明者】
【氏名】マルシャン,アルノー
(72)【発明者】
【氏名】キロンダ,アムリ
(72)【発明者】
【氏名】シャルタン,パトリック
【審査官】 山本 昌広
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2004/076412(WO,A1)
【文献】 国際公開第2001/021597(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/142801(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/100606(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/058088(WO,A1)
【文献】 国際公開第2001/083471(WO,A1)
【文献】 国際公開第2001/015686(WO,A1)
【文献】 国際公開第2000/072815(WO,A1)
【文献】 米国特許第03345376(US,A)
【文献】 国際公開第2002/064568(WO,A1)
【文献】 国際公開第2007/006734(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/012396(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/042621(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/067965(WO,A1)
【文献】 Shishido, Yuji; Jinno, Madoka; Ikeda, Takafumi; Ito, Fumitaka; Sudo, Masaki; Makita, Naoya; Ohta, Atsuko; Iki-Taki, Ayako; Ohmi, Takashi; Kanai, Yoshihito; Tamura, Tetsuya; Shimojo, Masato,Synthesis of benzamide derivatives as TRPV1 antagonists,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2008年,Vol. 18, Iss. 3,P. 1072-1078
【文献】 Troschuetz, J.; Roeder, E.,Sensitive and specific determination of serotonin in the presence of tryptamine and 5-methoxytryptamine by high pressure liquid chromatography,Fresenius' Zeitschrift fuer Analytische Chemie ,1978年,Vol. 289, No. 3,P. 202-5
【文献】 Enzensperger, Christoph; Kilian, Susann; Ackermann, Marit; Koch, Anne; Kelch, Kristin; Lehmann, Jochen,Dopamine/serotonin receptor ligands. Part 15: Oxygenation of the benz-indolo-azecine LE 300 leads to novel subnanomolar dopamine D1/D5 antagonists,Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters ,2007年,Vol. 17, Iss. 5,P. 1399-1402
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D 209/14
C07D 401/12
C07D 403/12
C07D 409/12
C07D 471/04
A61K 31/4045
A61K 31/4155
A61K 31/4178
A61K 31/437
A61K 31/4439
A61K 31/455
A61K 31/5377
A61P 21/00
A61P 25/00
A61P 25/16
A61P 25/28
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(A1)
【化1】
[式中、
Eは独立して、CR3およびNから選択され、
1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
2は、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
5は独立して、ハロゲン、−OH、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
nは、1、0および2から選択され、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つは、CZ1から選択され、
Lは独立して、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−、C26アルケニレン、C26アルキニレンから選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、O、SおよびNからなるヘテロ原子から選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Bは、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR10S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Zはそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213および−C(O)R11から選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR12およびR13は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)複素環を形成するために一緒になってもよく、
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよい]
の化合物、またはその立体異性体、鏡像異性体もしくは互変異性体、あるいはその溶媒和物、水和物または塩ただし、前記化合物は6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミド、6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミドおよび5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(−メチル−1H−インドール−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドは除く)
【請求項2】
構造式(A2)または(A3)
【化2】
[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、B、mおよびnは、請求項1に規定されるものと同義である]
を有する、請求項1に記載の化合物(ただし、前記化合物は6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミド、6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミドおよび5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドは除く)
【請求項3】
構造式(B1)、(B2)または(B3)
【化3】
[式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、B、mおよびnは、請求項1に規定されるものと同義である]
を有する、請求項1に記載の化合物(ただし、前記化合物は6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミド、6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミドおよび5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドは除く)
【請求項4】
構造式(D1)、(D2)、(D3)または(D4)
【化4】
[式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8101、Y2、Y3、Y4、Y5、B、mおよびnは、請求項1に規定されるものと同義である]
を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物(ただし、前記化合物は5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドは除く)
【請求項5】
Bがアリールであり、かつR8が水素、ハロゲン、−OH、シアノ、C16アルキル、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシから選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Lが、ハロゲン、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシからそれぞれ独立して選択される1個以上の置換基によって任意に置換されているC16アルキレンである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
1、R2、R3、R4およびR6がそれぞれ水素である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
構造式(I1)、(I2)または(I3)
【化5】
[式中、
nは、1、0および2から選択され、
5は、ハロゲン、−OH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、−C(O)R11、C16アルキル、C610アリールおよび複素環から選択され、
1およびY5はそれぞれ独立して、CZ1およびNから選択され、
4はそれぞれ、CZ1であり、
1はそれぞれ独立して、水素およびハロゲンから選択され、
Lは独立して、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、−CH2−NH−および−CH2−NH−CH2−から選択され、
Bは、C38シクロアルキル、C610アリールおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1および2から選択され、
8はそれぞれ独立して、ハロゲン、C16アルキル、−OH、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノから選択され、
10はそれぞれ、C16アルキルであり、
11はそれぞれ、C16アルキルである]
を有する、請求項1に記載の化合物、あるいはその異性体、溶媒和物、水和物または塩。
【請求項9】
構造式(J1)、(J2)、(J3)または(J4)
【化6】
[式中、
5は、ハロゲン、−OH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、−C(O)R11、C16アルキル、C610アリールおよび複素環から選択され、
Lは独立して、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、−CH2−NH−および−CH2−NH−CH2−から選択され、
Bは、C38シクロアルキル、C610アリールおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1および2から選択され、
8はそれぞれ独立して、ハロゲン、C16アルキル、−OH、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノから選択され、
10はそれぞれ、C16アルキルであり、
11はそれぞれ、C16アルキルである]
を有する、請求項1に記載の化合物、あるいはその異性体、溶媒和物、水和物または塩。
【請求項10】
1種以上の薬学的に許容される賦形剤と治療有効量の請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物とを含む医薬組成物。
【請求項11】
神経変性障害の予防または治療のための薬剤を製造するための、請求項10に記載の医薬組成物、または6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミドもしくは6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミドもしくは5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(−メチル−1H−インドール−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドの使用。
【請求項12】
神経変性障害の予防または治療のための薬剤を製造するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、または6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミドもしくは6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミドもしくは5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(−メチル−1H−インドール−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドの使用。
【請求項13】
前記神経変性障害が、アルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、パーキンソニズム(第17染色体に連鎖、FTDP−17)、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィーおよび多系統萎縮症から選択される、請求項11に記載の医薬組成物の使用、または請求項12に記載の化合物の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規化合物および医薬として使用するための新規化合物、より特定的には神経変性障害、さらに特定的には、ある種の神経障害、例えば、タウオパチーと総称される障害および細胞毒性α−シヌクレインアミロイド形成によって特徴づけられる障害の予防または治療のための医薬品としての使用のための新規化合物に関する。本発明はまた、薬剤として使用するための化合物および上記神経変性障害の治療に有効な薬剤製造のための前記化合物の使用に関する。本発明はさらに、前記新規化合物を含む医薬組成物および前記新規化合物の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タウ(TAU)は、結合する能力を有し、その結果安定化する能力を有し、微小管構造および機能を規定する能力を有する細胞内タンパク質である。この生理的機能とは別に、タウは、最も有名な例がアルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症および第17染色体に連鎖するパーキンソニズム(FTDP−17)である、総称「タウオパチー」として知られる数多くの神経変性障害においても直接的な役割を果たす。
【0003】
タウオパチーは、タウの不溶性凝集体またはタウ単量体の自己重合により形成されるポリマーを特徴とする。タウ凝集に関与する正確な分子機構は明らかではないが、タウタンパク質が、高次構造への自己組織化の傾向が強いコンフォメーションへ部分的に変性するか、または誤って折り畳まれることが関連しているのかもしれない。タウ凝集の重要な側面はそれが本来有する細胞毒性であり、これは細胞の統合性を低下させるか、または細胞死さえ誘発する。神経変性疾患の場合、罹患ニューロンの喪失が認知および/または運動機能不全を引き起こす。疾患発症におけるタウの直接的な役割は、ごく初期の、および時には進行性の形態のタウオパチーに関与すると思われるタウにおける家族性変異の解明により、明確に立証されている。このような変異は、有害な凝集を促進することにより細胞の統合性の喪失を誘発する、タウのアミノ酸配列における変化を含む。
【0004】
細胞毒性タウ病態を抑制することを目的とした治療は、現在のところない。現在用いられているアルツハイマー氏病の治療法は対症効果を少しもたらすが、疾患の進行を遅延または停止させるための治療法はない。
【0005】
α−シヌクレインは、最初はキンカチョウのさえずり学習の間の神経可塑性と関連付けられていた神経タンパク質である。分子レベルでのその役割は、現在のところほとんどわかっていないが、おそらくシナプスでの適切なシグナル伝達を確実に行うために、ニューロン軸索終末への神経伝達物質小胞の適切な輸送を維持するのに重要な結合特性を有する脂質二重層(または膜)を有すると思われる。脳細胞におけるその生理的役割とは別に、ヒトα−シヌクレインは、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィー、多系統萎縮症およびアルツハイマー氏病を含めた数多くの神経変性疾患の基礎となる病理学的特徴も有する。これらの神経障害は、神経細胞内に通常は存在する不溶性のα−シヌクレインポリマーまたは凝集体の存在を特徴とするが、アルツハイマー氏病の場合は、α−シヌクレイン(またはそのタンパク質分解断片)が、細胞外「アミロイドβ斑」の非アミロイド成分を構成している。α−シヌクレインのアミロイド形成特性は細胞の統合性を崩壊させて、罹患ニューロンの機能不全または死を引き起こし、上記疾患に罹患している患者に見られるような認知および/または運動の低下をもたらすと広く考えられている。α−シヌクレインの凝集は現在のところ、ほとんど明らかになっていないが、α−シヌクレインの不溶性凝集体への自己重合の前にα−シヌクレイン単量体の可溶性前原線維が形成される、多段階の過程を構成している可能性が最も高い。重合する傾向が強いα−シヌクレイン単量体の別のコンフォメーション形成により自己会合が誘発されるのかもしれない。細胞神経系または動物全体を用いたいくつかの研究では、活性酸素種(以下、ROSと省略)の形成が有害なα−シヌクレインアミロイド形成を促進する可能性があることが示されている。例えば、パラコート(細胞内でのROS形成を促進する薬剤)は、α−シヌクレイン凝集の刺激物質として認められている。動物におけるのと同様に、パラコートへの曝露が、ヒトにおけるシヌクレイン封入体の形成、その結果として、特にドーパミン作動性ニューロンの神経変性を誘導すると考えられている。ドーパミン作動性ニューロンは特に感受性が高く、これは、同時に起こるドーパミン代謝が、一方では酸化ストレス負荷に対して大きく寄与し得るが、一方ではドーパミン(またはその代謝誘導体)により非常に有害な前原線維性α−シヌクレイン種の速度論的安定化を生じ得るからである。パーキンソン病は、ドーパミン作動性黒質細胞の選択的喪失を特徴とするため、パラコートによる動物(または神経細胞)の処置は、シヌクレオパチー、特にパーキンソン病の研究のための一般的に広く認められている実験設定である。
【0006】
ROS以外にも、α−シヌクレイン遺伝子のコード領域における変異が自己重合の刺激要因として特定されており、このような変異を患う家族において観察されるように早期疾患発症を生じる。最後に、α−シヌクレインの発現増加も、一部の個人のゲノム中のα−シヌクレイン遺伝子の重複または三重化により証明されるように、早期疾患発症を促進する。α−シヌクレインの自己会合が細胞変性を誘発する分子機構は、現在のところほとんどわかっていない。不溶性凝集体が細胞の統合性に影響すると推測されているが、最近では、不活性な最終産物であり得るか、または他の状態では有害な可溶性種の細胞保護的な貯蔵所としてさえ働き得る成熟不溶性原線維とは対照的に、凝集過程の可溶性前原線維性中間体が細胞に特に有害であることが示されている。したがって、不溶性凝集体形成を阻害する治療的試みは概念的に誤りであり、おそらくは疾患進行さえも促進する。
【0007】
病的なα−シヌクレイン変異の特定により、数多くの神経変性障害の原因因子が明確に示されたが、有害なα−シヌクレインアミロイド形成を確実に抑制する治療法は現在のところない。パーキンソン病の対症療法のみが存在する。このような治療法は例えば、ドーパミン作動性ニューロンの変性によるドーパミンレベルの低下を補うために、例えばL−DOPAまたはドーパミン分解抑制剤の投与により、ドーパミンレベルを増加させることを目標とする。こうした治療は疾患症状をある程度抑制するが、それらは一時的にのみ有効であり、神経変性の進行を遅らせることは決してない。
【0008】
したがって、神経の細胞死および/または変性を減少させるための、あるいは少なくともその最も障害をもたらす発症を遅らせるための、アルツハイマー氏病のようなタウおよび/またはα−シヌクレイン関連の病態の基礎的分子機構を標的とする治療的および/または予防的適用のための新規薬物の必要性に迫られている。したがって、本発明の目的は、アルツハイマー氏病のようなタウおよび/またはα−シヌクレイン関連の病態に対して活性で、毒性が低くかつ/またはより安定な(すなわち、化学的に安定、代謝的に安定)、また単独でまたは他の有効成分と組み合わせて、動物、より特定的にはヒトにおけるアルツハイマー氏病のようなタウおよび/またはα−シヌクレイン関連の病態の治療に有用となり得る薬学的に有効な成分を特定することにより、この差し迫った必要性を満たすことである。
【0009】
国際公開第2004076412号(Sugen Inc.)には、アミノピリジンおよびアミノピラジン化合物がタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤として開示されている。
【0010】
既知の薬物の物理化学的特性のみならず、そのADME−Tox(投与、分布、代謝、排泄)によって疾患治療におけるその使用が制限され、または使用し得ない場合があることも当業者に公知である。したがって、本発明の化合物により克服し得る既存の薬物の問題は、乏しいまたは不十分な物理化学的またはADME−Tox特性、中でも、例えば毒性、溶解度、LogP、CYP阻害、肝臓での安定性、血漿安定性などから選択され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、少なくとも1つの上記問題が新規な化合物クラスにより解決し得るという、予期されない発見に基づく。本発明は、神経変性障害、特にタウオパチーの予防または治療に有効な化合物を提供する。本発明は、これらの化合物が神経変性の原因であるタウ凝集誘導性毒性を効果的に阻害することを示す。したがって、上記新規化合物は、動物、より特定的にはヒトにおける神経変性障害の治療および/または予防に使用し得る有用な化合物のクラスを構成する。
【0012】
したがって、本発明の第一の態様は、式(AA1)
【化1】
による化合物およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグを提供し、式中、
【0013】
Eは独立して、CR3およびNから選択され、
1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0014】
2は水素、アルキル、アルケニル、およびアルキニルから選択され、
5は独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0015】
nは0、1および2から選択され、
1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化2】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1、N、NR101およびCOから選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つが独立してN、NR101およびCOから選択され、好ましくは、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化3】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つが独立して、NおよびNR101から選択され、
【0016】
Lは独立して、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、C26アルケニレンおよびC26アルキニレンから選択され、前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、O、SおよびNからなるヘテロ原子から選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Bは、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、および複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、
【0017】
8は独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR10S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Zはそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213および−C(O)R11から選択され、
【0018】
1はそれぞれ独立して、水素、アルキル、およびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0019】
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0020】
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR12およびR13は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)複素環を形成するために一緒になってもよく、
【0021】
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよい。
【0022】
したがって、同様に本発明の第一の態様は、式(A1):
【化4】
による化合物およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に薬学的に許容される塩)またはプロドラッグを提供し、式中、
【0023】
Eは独立して、CR3およびNから選択され、
1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0024】
2は、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
5は独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
nは0、1および2から選択され、
【0025】
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、N、NR101およびCOから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つはCZ1から選択され、好ましくは、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つはCZ1から選択され、
Lは独立して、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、C26アルケニレン、C26アルキニレンから選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、O、SおよびNからなるヘテロ原子から選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Bは、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリールおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、
【0026】
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR10S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Zはそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213および−C(O)R11から選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
【0027】
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0028】
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR12およびR13は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)複素環を形成するために一緒になってもよく、
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよい。
【0029】
一実施形態では、本発明は、式(A1)の化合物およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグを提供し、式中、
Eは独立して、CR3およびNから選択され、
1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
2は、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
【0030】
5は独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、非置換であるか、または1つ以上のZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
nは、1、0および2から選択され、
【0031】
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つはCZ1から選択され、
Lは独立して、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−、C26アルケニレン、C26アルキニレンから選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、O、SおよびNからなるヘテロ原子から選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Bは、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR10S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
【0032】
Zはそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213および−C(O)R11から選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
【0033】
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンは、アルキル(エン)、アルケニル(エン)またはアルキニル(エン)部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンまたは複素環−アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR12およびR13は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)複素環を形成するために一緒になってもよく、
【0034】
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニル、アルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルは、アルキル、アルケニルまたはアルキニル部分において1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルまたはアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、かつR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよいが、
ただし、前記化合物は、6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミド、6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミドおよび5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(6−メチル−1H−インデン−1−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドではない。
【0035】
また本発明は、式(A1)の化合物、または前記化合物もしくは6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミド、もしくは6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミド、もしくは5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(6−メチル−1H−インデン−1−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドを含む医薬組成物も包含し、この薬剤は神経変性障害の予防または治療のためのものである。
【0036】
また本発明は、神経変性障害の予防または治療のための薬剤製造における、式(A1)の化合物、または6−アミノ−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ニコチンアミド、または6−アミノ−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(2,6−ジクロロベンジルオキシ)ニコチンアミド、または5−[[6−メトキシ−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ]−N−[2−(6−メチル−1H−インデン−1−イル)エチル]ピリミジン−2−カルボキサミドの使用も包含する。
【0037】
一実施形態では、本発明は、式(A1)または(AA1)の化合物を提供し、式中、
1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化5】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つが独立して、NおよびNR101から選択され、
Eは、CR3およびNから選択され、
1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
2は、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
5は独立して、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
nは、1、0および2から選択され、
【0038】
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つはCZ1から選択され、
Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−、C26アルケニレン、C26アルキニレンから選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、O、SおよびNからなるヘテロ原子から選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Bは、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR10S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、アルキルおよびZ2から選択され、
【0039】
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択されるか、あるいはR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよい。
【0040】
一実施形態では、本発明は、式(A1)または(AA1)の化合物を提供し、式中、
1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化6】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つが独立してNおよびNR101から選択され、
Eは、CR3およびNから選択され、
1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
2は、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
【0041】
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
nは、1、0および2から選択され、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つはCZ1から選択され、
Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−、C26アルケニレン、C26アルキニレンから選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、O、SおよびNからなるヘテロ原子から選択され、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、非置換であるか、または1つ以上のZ2で置換されていてもよく、かつ前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよく、
Bは、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、
【0042】
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR10S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択されるか、あるいはR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよい。
【0043】
一実施形態では、本発明は、式(A1)または(AA1)の化合物を提供し、式中、
1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化7】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つが独立してNおよびNR101から選択され、好ましくは、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化8】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つが独立してNおよびNR101から選択され、好ましくは、X1、X2、X3、X4およびX5のうちの1つは、Wが
【化9】
であるCWから選択され、他のX1、X2、X3、X4およびX5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、X1、X2、X3、X4およびX5のうち最大3つがNであり、
【0044】
Eは、CR3およびNから選択され、好ましくは、EはCR3であり、
1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、 SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、C16アルキル、C26アルケニル、C26アルキニル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、C610アリールC26アルケニレン、C610アリールC26アルキニレン、複素環−C16アルキレン、複素環−C26アルケニレンおよび複素環−C26アルキニレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、複素環−C16アルキレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OC14アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリール、C6アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリールから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、トリフルオロメチル、C12アルキルから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、フルオロまたはクロロから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素であり、
【0045】
3は、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、C16アルキル、C26アルケニル、C26アルキニル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、C610アリールC26アルケニレン、C610アリールC26アルキニレン、複素環−C16アルキレン、複素環−C26アルケニレンおよび複素環−C26アルキニレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、複素環−C16アルキレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、−OC14アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリール、C6アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリールから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、トリフルオロメチル、C12アルキルから選択され、好ましくは、R3は、水素、フルオロまたはクロロから選択され、好ましくは、R3は水素であり、
【0046】
2は、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、好ましくは、R2は、水素、C16アルキル、C26アルケニルおよびC26アルキニルから選択され、好ましくは、R2は、水素またはC16アルキルから選択され、好ましくは、R2は、水素またはC12アルキルから選択され、好ましくは、R2は水素であり、
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、C16アルキル、C26アルケニル、C26アルキニル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、C610アリールC26アルケニレン、C610アリールC26アルキニレン、複素環−C16アルキレン、複素環−C26アルケニレンおよび複素環−C26アルキニレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)R11、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)C16アルキル、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−シアノ、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−C(O)C14アルキル、−NR1213、C16アルキル、フェニル、モルホリニルから選択され、好ましくは、R5は、クロロ、フルオロ、−シアノ、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C16アルキル、フェニル、モルホリニルから選択され、好ましくは、R5は、クロロ、フルオロ、メチルまたはシアノから選択され、
【0047】
nは、1、0および2から選択され、好ましくは、nは1または0であり、好ましくは、nは1であり、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つは、CZ1から選択され、好ましくは、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つは、CZ1から選択され、好ましくは、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、好ましくは、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、Z1は、水素、アルキルまたはZ2から選択され、Z2はハロゲンであり、好ましくは、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、Z1は、水素またはハロゲンから選択され、
Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−、C26アルケニレン、C26アルキニレンから選択され、前記C16アルキレン、C26アルケニレンまたはC26アルキニレンはそれぞれ、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、OおよびNからなるヘテロ原子から選択され、好ましくは、Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−から選択され、前記C16アルキレンは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、OおよびNからなるヘテロ原子から選択され、好ましくは、Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−N(C16アルキル)−、C13アルキレン−NH−C13アルキレン、C15アルキレン−NH−から選択され、好ましくは、Lは、C14アルキレン、−O−、−NH−、−N(C14アルキル)−、C12アルキレン−NH−C12アルキレン、C14アルキレン−NH−から選択され、好ましくは、Lは、C12アルキレン、−O−、−NH−、−N(C12アルキル)−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−NH−から選択され、好ましくは、Lは、−CH2−、−O−、−NH−、−N(CH3)−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−NH−から選択され、好ましくは、Lは、−CH2−、−O−、−NH−、−CH2−NH−CH2−から選択され、より好ましくは、Lは−CH2−であり、
【0048】
Bは、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニルおよび複素環から選択される環状構造を表し、好ましくは、Bは、アリール、シクロアルキルおよび複素環から選択され、好ましくは、Bは、アリールまたは複素環から選択され、好ましくは、Bは、C610アリールまたは複素環から選択され、Bは、C610アリール、ヘテロアリールまたはモルホリニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、ピラニル、2H−ピロリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、ピリミジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ピペリジル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、フラニルまたはチエニルから選択され、
【0049】
mは、0、1、2、3、4および5から選択され、好ましくは、mは、0、1、2または3であり、好ましくは、mは、0、1または2であり、好ましくは、mは、0または1であり、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−シアノから選択され、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、R20はアルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C16アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、R20はC16アルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C14アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、−シアノから選択され、R20はC12アルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、C12アルキル、−OCH3、トリフルオロメチル、−シアノから選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、アルキルおよびZ2から選択され、好ましくは、Z1はそれぞれ独立して、水素、C16アルキルおよびZ2から選択され、
【0050】
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R20、−NHS(O)220、−NHC(O)NR2223、−NR20C(O)R20、−NR20S(O)220、−NR20C(O)NR2223、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20および−C(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、−COOH、−COOR20および−C(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OC16アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、フルオロ、クロロ、−OH、−OC13アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、
10はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、好ましくは、R10はそれぞれ独立して、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、好ましくは、R10はそれぞれ独立して、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R10はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、
101はそれぞれ独立して、水素およびR10から選択され、
【0051】
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、好ましくは、R11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、好ましくは、R11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R11はそれぞれ独立して、ヒドロキシルまたはC16アルキルから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、複素環、アリールアルキレン、アリールアルケニレン、アリールアルキニレン、複素環−アルキレン、複素環−アルケニレンおよび複素環−アルキニレンから選択され、かつR12およびR13は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)複素環を形成するために一緒になってもよく、好ましくは、R12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、かつR12およびR13は、4、5または6員の複素環を形成するために一緒になってもよく、好ましくは、R12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレンから選択され、好ましくは、R12およびR13はそれぞれ独立して、水素、C16アルキル、C610アリール、複素環から選択され、
20はそれぞれ独立して、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、好ましくは、R20はそれぞれ独立して、アルキルから選択され、好ましくは、R20はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、好ましくは、R20はそれぞれ独立して、C14アルキルから選択され、
【0052】
21はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、好ましくは、R21はそれぞれ独立して、アルキルから選択され、好ましくは、R21はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、好ましくは、R21はそれぞれ独立して、C14アルキルから選択され、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アルケニルおよびアルキニルから選択され、かつR22およびR23は、非置換または置換であり得る(4、5、6または7員の)非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよく、好ましくは、R22およびR23はそれぞれ独立して、水素またはアルキルから選択され、かつR22およびR23は、4、5または6員の非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよく、好ましくは、R22およびR23はそれぞれ独立して、水素またはアルキルから選択され、好ましくは、R22およびR23はそれぞれ独立して、水素またはC16アルキルから選択される。
【0053】
本発明の特定の実施形態では、Lは、Bと6員環とを連結する、原子の直鎖(非置換または置換)不分岐連結鎖であり、前記原子の直鎖連結鎖は最大で3原子、より特定的には2原子、さらにより特定的には1原子の長さであり、前記原子はC、OおよびNから選択される。本発明の別の特定の実施形態では、Lは−O−、−NH−、−NR10−、C13アルキレン、C23アルケニレン、C23アルキニレンから選択され、さらにより特定的には、Lは−O−、−NH−、−NR10−、C12アルキレン、C2アルケニレン、C2アルキニレンから選択され、さらにより特定的には、Lは−O−、−NH−、−NR10−、および−CH2−から選択され、またさらにより特定的には、Lは−CH2−である。
【0054】
本発明の特定の実施形態では、Lは、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、−CH2−NH−、−CH2−NH−CH2−から選択される。
【0055】
別の特定の実施形態では、R5は、ハロゲン、メトキシ、メチル、トリフルオロメトキシ、アセチル、フェニル、シアノおよびモルホリニルから選択される。別の特定の実施形態では、R5はハロゲンから選択される。
【0056】
別の特定の実施形態では、R5は、ハロゲン、メトキシ、メチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、アセチル、フェニル、シアノおよびモルホリニルから選択される。別の特定の実施形態では、R5は、フルオロおよびクロロから選択される。
【0057】
特定の実施形態では、EはCR3である。
【0058】
特定の実施形態では、R1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、アルキル、アルケニル、およびアルキニルから選択される。より特定的には、R1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、アルキル、アルケニル、およびアルキニルから選択される。さらに特定の実施形態では、R1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、メトキシおよびメチルから選択される。さらに別の特定の実施形態では、R1、R3、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素およびハロゲンから選択され、より特定的には、R1、R3、R4およびR6はそれぞれ水素である。
【0059】
別の特定の実施形態では、R1は水素またはアルキルであり、より特定的には水素である。別の特定の実施形態では、R2は水素またはアルキルであり、より特定的には水素である。別の特定の実施形態では、R3は水素である。別の特定の実施形態では、R4は水素である。別の特定の実施形態では、R6は水素である。別の特定の実施形態では、R3、R4およびR6は水素である。
【0060】
別の特定の実施形態では、R2は独立して、水素およびメチルから選択され、より特定的には水素である。
【0061】
特定の実施形態では、nは1である。
【0062】
本発明および本明細書の全式の特定の実施形態では、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択される。別の特定の実施形態では、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1、NおよびNR101から選択され、フェニル、ピリジル、ピリダジル、ピラジニルおよびピリミジルから選択される環を形成する。さらに別の特定の実施形態では、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれCZ1であり、フェニル環を形成する。
【0063】
本発明および本明細書の全式の特定の実施形態では、Y1およびY5はそれぞれ独立して、CZ1およびNから選択される。
【0064】
本発明および本明細書の全式の特定の実施形態では、Y4はそれぞれCZ1である。
【0065】
特定の実施形態では、Bは、C38シクロアルキル、C58シクロアルケニル、C610アリールまたは複素環から選択され、より特定的には、Bは、C38シクロアルキル、C610アリール、またピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択され、さらにより特定的には、Bは、C36シクロアルキル、C610アリール、またはピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択され、さらにより特定的には、Bは、C36シクロアルキル、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピペリジル、チアゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、トリアジニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、ピリミジニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択される。別の特定の実施形態では、Bは独立して、アリールおよび複素環から選択される。さらに特定的には、Bは、アリールおよびヘテロアリールから選択される。さらにより特定的には、Bは、フェニル、チエニル、フラニルまたはピリジルから選択される。さらにより特定的には、Bはフェニルである。
【0066】
別の特定の実施形態では、R8は−NHC(O)R10から選択されない。別の特定の実施形態では、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11から選択され、前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、原子O、SおよびNから選択され、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルは、非置換であるか、またはZで置換されていてもよく、かつ前記アルキル、アルケニルおよびアルキニルの炭素原子またはヘテロ原子は、酸化されてC=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよい。
【0067】
別の特定の実施形態では、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NR1213、−シアノから選択される。別の特定の実施形態では、R8は水素、ハロゲン、直鎖アルキル、直鎖アルケニル、直鎖アルキニル、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NR1213、−シアノから選択される。別の特定の実施形態では、R8は(例えば、環状アルキル、環状アルケニル、環状アルキニル、アリールまたは複素環から選択される)環状構造を含まない。別の特定の実施形態では、R8はそれぞれ独立して、ハロゲン、メチル、メトキシ、シアノおよびトリフルオロメチルから選択される。特定の実施形態では、R8はハロゲンであり、より特定的にはフッ素である。特定の実施形態では、R8はそれぞれ独立して、ハロゲン、C16アルキル、−OH、−OR20、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノから選択される。
【0068】
別の特定の実施形態では、mは、0、1および2から選択される。
【0069】
さらに別の特定の実施形態では、本発明の化合物は、アリールまたは複素環から選択される最大3つの単環式または環式縮合環系を含む。さらに別の特定の実施形態では、本発明の化合物は、最大3つの環系を含み、前記3つの環系は、インドール環またはアザインドール環と、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5を含む6員環と、Bとからなる。
【0070】
本発明の特定の実施形態では、化合物は、式(A2)または(A3):
【化10】
による構造を有し、式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、B、mおよびnは、本明細書(例えば、式(A1)およびその実施形態)中に明示されるものと同義である。
【0071】
したがって、より特定的な実施形態では、本発明は、式(B1)、(B2)または(B3):
【化11】
による化合物を提供し、式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、B、mおよびnは、本明細書(例えば、式A1およびその実施形態)中に明示されるものと同義である。
【0072】
別の好適な実施形態では、化合物は、式(C1)、(C2)または(C3):
【化12】
による構造を有し、式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、L、B、mおよびnは、本明細書(例えば、式A1およびその実施形態)中に明示されるものと同義である。
【0073】
別の好適な実施形態では、化合物は、式(D1)、(D2)、(D3)または(D4):
【化13】
による構造を有し、式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、B、mおよびnは、本明細書(例えば、式A1およびその実施形態)中に明示されるものと同義である。
【0074】
さらに別の好適な実施形態では、化合物は、式(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)または(F7):
【化14-1】
【0075】
【化14-2】
による構造を有し、式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、mおよびnは、本明細書(例えば、式A1およびその実施形態)中に明示されるものと同義である。
【0076】
本発明の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、nは1である。
【0077】
本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、R2はHである。本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、R3はHである。
【0078】
本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、Bはアリールまたはヘテロアリール(より特定的には、フェニル、チエニル、フラニルまたはピリジル)であり、かつR8は水素、ハロゲン、−OH、シアノ、C16アルキル、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシから選択される。本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、本明細書の式による構造を有し、式中、R8は水素およびハロゲンから選択される。
【0079】
本発明の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、Bはアリールであり、かつR8は水素、ハロゲン、−OH、シアノ、C16アルキル、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシから選択される。
【0080】
本発明の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、Bはアリールであり、かつR8は水素、ハロゲン、シアノ、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシから選択される。
【0081】
本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、環Bはフェニルである。
【0082】
本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)もしくは(F7)またはそれらの任意のサブグループによる構造を有し、式中、Lは−O−、−NH−、−NR10−およびC16アルキレンから選択され、より特定的には、Lは、それぞれ独立してハロゲン、C16アルキル、ハロC16アルキル、ハロC16アルキルオキシから選択される1つ以上の置換基により任意に置換されているC16アルキレンであり、さらにより特定的には、式中、Lは−CH2−である。
【0083】
本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、本明細書の式による構造を有し、式中、R1、R3、R4およびR6は水素である。
【0084】
本発明の別の特定の実施形態では、化合物は、本明細書の式による構造を有し、式中、R1、R2、R3、R4およびR6は水素である。
【0085】
本発明の特定の実施形態は、式(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)または(G7):
【化15-1】
【化15-2】
による構造を有する化合物に関するものであり、式中、残りの可変物はすべて、本明細書に記載の式(A1)または他の式または全実施形態にある通りである。
【0086】
本発明の別の特定の実施形態は、式(H1)、(H2)、(H3)または(H4):
【化16】
による構造を有する化合物に関するものであり、式中、残りの可変物はすべて、本明細書に記載の式(A1)または他の式または全実施形態にある通りである。
【0087】
本発明の別の特定の実施形態は、式(I1)、(I2)または(I3):
【化17】
【0088】
による構造を有する化合物およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグに関するものであり、式中、
nは、0、1または2から選択され、好ましくは1であり、
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、−C(O)R11、C16アルキル、C610アリールおよび複素環から選択され、
1およびY5はそれぞれ独立して、CZ1およびNから選択され、
4はそれぞれ、CZ1であり、
1はそれぞれ独立して、水素およびハロゲンから選択され、
Lは独立して、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、−CH2−NH−および−CH2−NH−CH2−から選択され、
Bは、C38シクロアルキル、C610アリールおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1および2から選択され、
8はそれぞれ独立して、ハロゲン、C16アルキル、−OH、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノから選択され、
10はそれぞれ、C16アルキルであり、
11はそれぞれ、C16アルキルである。
【0089】
本発明の別の特定の実施形態は、式(J1)、(J2)、(J3)または(J4):
【化18】
【0090】
による構造を有する化合物およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグに関するものであり、式中、
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、−C(O)R11、C16アルキル、C610アリールおよび複素環から選択され、
Lは独立して、−O−、−NH−、−NR10−、C16アルキレン、−CH2−NH−および−CH2−NH−CH2−から選択され、
Bは、C38シクロアルキル、C610アリールおよび複素環から選択される環状構造を表し、
mは、0、1および2から選択され、
8はそれぞれ独立して、ハロゲン、C16アルキル、−OH、C16アルコキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシおよびシアノから選択され、
10はそれぞれ、C16アルキルであり、
11はそれぞれ、C16アルキルである。
【0091】
特定の実施形態では、本発明の化合物は以下に挙げるものから選択される:
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(モルホリノメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピペリジン−1−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアミド、
3−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
3−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミド、
2−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
3−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
【0092】
4−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
4−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピペリジン−1−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(モルホリノメチル)ベンズアミド、
4−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロヘキシルアミノ)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロペンチルアミノ)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロヘキシルメチルアミノ)メチル)ベンズアミド、
4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアミド、
【0093】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロヘキシルメチルアミノ)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((チオフェン−2−イルメチルアミノ)メチル)ベンズアミド、
3−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロヘキシルアミノ)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロペンチルアミノ)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((チオフェン−2−イルメチルアミノ)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−メチルベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−メトキシベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−メトキシベンジル)ベンズアミド、
【0094】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−シアノベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−シアノベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メチルベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−メチルベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メチルベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−メチルベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−シアノベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−シアノベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド、
【0095】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−クロロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−クロロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−クロロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−クロロベンジル)ベンズアミド、
【0096】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−クロロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−クロロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メトキシベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−メトキシベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メトキシベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−シアノベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−シアノベンジル)ベンズアミド、
【0097】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,6−ジメチルベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−シアノフェニルアミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−フルオロ−3−メトキシベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−フルオロ−3−メトキシベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ベンズアミド、
N−(2−(5,7−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
【0098】
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3−シアノベンジル)ベンズアミド、
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロピル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(チオフェン−3−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(フラン−2−イルメチル)ベンズアミド、
3−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(チオフェン−3−イルメチル)ベンズアミド、
【0099】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フラン−3−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(フラン−3−イルメチル)ベンズアミド、
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピリジン−4−イルメチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フラン−2−イルメチル)ベンズアミド、
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(m−トリルオキシ)ベンズアミド、
【0100】
N−(2−(5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フェニルアミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−フェノキシベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(フェニルアミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−フェノキシベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(メチル(フェニル)アミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(メチル(フェニル)アミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
【0101】
N−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,3−ジフルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロフェノキシ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロフェニルアミノ)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(3−フルオロベンジル)ピコリンアミド、
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(6−クロロ−5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5,6−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
【0102】
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−フェニル−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−アセチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(4,5,6−トリフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、
N−(2−(5−クロロ−7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
N−(2−(5−シアノ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド、
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−モルホリノ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド、および
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−6−(3−フルオロベンジル)ピコリンアミド。
【0103】
本発明の別の態様は、1種以上の薬学的に許容される賦形剤と治療有効量の本発明による化合物とを含む医薬組成物を提供する。
【0104】
本発明の別の態様は、医薬品または薬物として使用するための、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはそれらの任意のサブグループによる、あるいは本明細書の他のすべての式による、あるいは本明細書に記載のすべての実施形態による化合物、およびその異性体(特に、立体異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグを提供する。
【0105】
特定の実施形態では、本発明は、神経変性障害の予防または治療のための医薬品として使用するための化合物を提供し、より特定的には、神経変性障害は、アルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、パーキンソニズム(第17染色体に連鎖、FTDP−17)、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィーおよび多系統萎縮症から選択される。
【0106】
本発明はまた、動物、より特定的には哺乳動物またはヒトにおける障害の予防または治療のための薬剤製造のための、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはそれらの任意のサブグループによる、あるいは本明細書の他のすべての式による、あるいは本明細書に記載のすべての実施形態による化合物、およびその異性体(特に、立体異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグの使用を提供する。
【0107】
特定の実施形態では、本発明は、動物における神経変性障害の予防または治療のための薬剤製造のための本明細書に記載の化合物の使用を提供し、より特定的には、神経変性障害は、アルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、パーキンソニズム(第17染色体に連鎖、FTDP−17)、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィーおよび多系統萎縮症から選択される。
【0108】
本発明の別の態様は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはそれらの任意のサブグループによる、あるいは本明細書の他のすべての式による、あるいは本明細書に記載のすべての実施形態による化合物、およびその異性体(特に、立体異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグの1つ以上を、それを必要とする患者に投与することによる、動物、より特定的には哺乳動物またはヒトにおける障害の予防または治療の方法に関する。特定の実施形態では、前記障害は神経変性障害であり、より特定的には、神経変性障害は、アルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、パーキンソニズム(第17染色体に連鎖、FTDP−17)、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィーおよび多系統萎縮症から選択される。
【0109】
本発明の別の態様は、1種以上の薬学的に許容される担体または賦形剤と、治療有効量の、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはそれらの任意のサブグループによる、あるいは本明細書の他のすべての式による、あるいは本明細書に記載のすべての実施形態による化合物、およびその異性体(特に、立体異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物、塩(特に、薬学的に許容される塩)またはプロドラッグとを含む、医薬組成物を提供する。
【0110】
特定の実施形態では、本発明は、本明細書の式、実施形態および特許請求の範囲による本発明の化合物を、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と混合されて含む医薬組成物に関し、活性化合物は、好ましくは約0.1〜100重量%の濃度範囲にある。
【0111】
本発明はさらに、(a)1つ以上の(本明細書の式、実施形態および特許請求の範囲の)本発明の化合物と、(b)神経変性障害の(対症的)予防または治療で知られている1つ以上の薬物とを含む組成物の使用に関する。
【0112】
本発明のさらに別の態様は、本発明の化合物の調製方法を提供するものであり、この方法は、
置換または非置換である(1H−インドール−3−イル)メタンアミン、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミンまたは3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミンを、極性非プロトン溶媒中、強塩基の存在下、−10℃〜100℃の間の温度で、酸ハロゲン化物官能基を有する適切に置換された6員環誘導体と反応させる段階と、
置換または非置換である(1H−インドール−3−イル)メタンアミン、2−(1H−インドール−3−イル)エタンアミンまたは3−(1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミンを、極性非プロトン溶媒中、プチド結合形成カップリング剤の存在下、0℃〜50℃の間の温度で、1つのカルボン酸官能基を有する適切に置換された6員環誘導体と反応させる段階と、
任意に、6員環がLGが脱離基である−CH2LGラジカルを有する、前の段階で得られた化合物を、強酸の存在下、適当な求核剤(例えば、アミン、アルコール)と、またはパラジウムもしくは銅触媒の存在下、誘導体、例えばボロン酸、スタンナンもしくは有機亜鉛誘導体などと反応させる段階と
を含む(インドールが記載されている場合、同じことが本明細書に記載の対応する複素環、すなわち、アザ−インドールに対して有効であることは周知のものとする)。
【0113】
また、本発明に記載の調製方法で使用される中間体も本発明の態様である。
【0114】
本発明の特定の実施形態は、特許請求の範囲にも記載され、本発明の化合物の特に有用なサブタイプに関する。特定の実施形態では、アルキル、アルケニルまたはアルキニルという用語は、その環状または直鎖状のサブグループ(例えば、アルキルの直鎖アルキルまたはシクロアルキルなど)を指すことに限定され得る。
【0115】
より一般的には、本発明は、生物学的活性を有する薬剤として、または診断剤として有用な、本明細書の式および特許請求の範囲の化合物に関する。本発明に関して言及される使用は、いずれも非医療的使用、非治療的使用、非診断的使用、または単なるインビトロ使用、または動物から離れた細胞に関連した使用に限定され得る。
【図面の簡単な説明】
【0116】
図1】タウ(301)発現神経芽腫細胞系のレチノイン酸誘導性分化に対する感受性を示す図である。
図2】α−シヌクレイン発現神経芽腫細胞系のパラコートに対する感受性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0117】
これまでの記載および以下の記載で使用される場合、別途記述がない限り以下の定義が適用される。
【0118】
本明細書で使用される「1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNからなる原子から選択される」という用語は、1つ以上の炭素原子が酸素、窒素または硫黄原子により置き換わった基を指し、したがって、言及される基によって、特に、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、ヘテロアルキニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニレン、ヘテロアルキニレン、シクロへテロアルキル、シクロへテロアルケニル、シクロへテロアルキニル、ヘテロアリール、アリールへテロアルキル(エン)、ヘテロアリールアルキル(エン)、ヘテロアリールへテロアルキル(エン)、アリールへテロアルケニル(エン)、ヘテロアリールアルケニル(エン)、ヘテロアリールへテロアルケニル(エン)、ヘテロアリールへテロアルケニル(エン)、アリールへテロアルキニル(エン)、ヘテロアリールアルキニル(エン)、ヘテロアリールへテロアルキニル(エン)を含む。換言すれば、この用語は、−CH3を−NH2により、−CH2−を−NH−、−O−または−S−により、−CH=を−N=により、また≡CHを≡Nにより置き換え得ることを意味する。したがって、この用語は、言及される基によって、例として、特にアルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルキル−O−アルキレン、アルケニル−O−アルキレン、アリールアルコキシ、ベンジルオキシ、複素環−ヘテロアルキル、複素環−アルコキシを含む。したがって、例として、「1つ以上のヘテロ原子を任意に含むアルキルであり、前記ヘテロ原子はO、SおよびNからなる原子から選択される」という用語はヘテロアルキルを指し、これは、炭化水素鎖中に1つ以上のヘテロ原子を含むアルキルを意味するが、このヘテロ原子は、炭化水素鎖の先頭、炭化水素鎖中または炭化水素鎖の最後に位置し得る。ヘテロアルキルの例としては、多くの例の中でも、特にメトキシ、メチルチオ、エトキシ、プロポキシ、CH3−O−CH2−、CH3−S−CH2−、CH3−CH2−O−CH2−、CH3−NH−、(CH32−N−、(CH32−CH2−NH−CH2−CH2−が挙げられる。したがって、例として、「アルキレン鎖中に1つ以上のヘテロ原子を任意に含むアリールアルキレンであり、前記ヘテロ原子はO、SおよびNからなる原子から選択される」という用語はアリールへテロアルキレンを指し、これは、炭化水素鎖中に1つ以上のヘテロ原子を含むアリールアルキレンを意味するが、このヘテロ原子は、炭化水素鎖の先頭、炭化水素鎖中または炭化水素鎖の最後に位置し得る。したがって、「アリールへテロアルキレン」はアリールオキシ、アリールアルコキシ、アリール−アルキル−NH−などを包含し、その例は、多くの例の中でも、特にフェニルオキシ、ベンジルオキシ、アリール−CH2−S−CH2−、アリール−CH2−O−CH2−、アリール−NH−CH2−である。「1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子はO、SおよびNからなる原子から選択される」に言及する場合、同じことが、本明細書で使用される「ヘテロアルケニレン」、「ヘテロアルキニレン」およびその他の用語に対して有効である。
【0119】
本明細書で使用される、「前記基の炭素原子またはヘテロ原子上の2つ以上の水素原子が、任意に一緒になってC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよい」化学基に関する用語は、基の炭素原子またはヘテロ原子上の2つ以上の水素原子が、一緒になってC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成する基を指す。換言すれば、この表現は、前記基の炭素原子またはヘテロ原子が酸化されて、C=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成し得ることを意味する。例として、この用語は「アルキルの炭素原子またはヘテロ原子上の2つ以上の水素原子が、任意に一緒になってC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成し得るアルキル」を指し、例の中でも特に、CH3−C(O)−CH2−、CH3−C(O)−、CH3−C(S)−CH2−および(CH32−CH2−C(O)−CH2−CH2−を包含する。別の例として、本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、「前記複素環の炭素原子またはヘテロ原子上の2つ以上の水素原子は、一緒になってC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成し得る」という表現は、環の炭素原子またはヘテロ原子が酸化されて、C=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成し得ることを意味する。
【0120】
「1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子が、O、SおよびNからなる原子から選択される」基および「前記基の炭素原子またはヘテロ原子上の2つ以上の水素原子が、任意に一緒になってC=O、C=S、N=O、N=S、S=OまたはS(O)2を形成してもよい」の組合せは、本明細書の上記2つの態様を組み合わせることができ、言及される基がアルキルである場合、例の中でも特に、CH3−COO−、CH3−COO−CH2−、CH3−NH−CO−、CH3−NH−CO−CH2−、CH3−NH−CS−CH2−、CH3−NH−CS−NH−CH2−、CH3−NH−S(O)2−およびCH3−NH−S(O)2−NH−CH2−を包含する。
【0121】
本明細書で使用される「脱離基」という用語は、求核剤により置き換えられやすい、または塩基性もしくは酸性条件で切断もしくは加水分解されやすい化学基を意味する。特定の実施形態では、脱離基はハロゲン原子(例えば、Cl、Br、I)またはスルホナート(例えば、メシラート、トシラート、トリフラート)から選択される。
【0122】
本明細書で使用される「アルキル」という用語は、不飽和部位の無い、C1〜C18のノルマル、二級または三級、直鎖状または環状、分岐または直鎖の炭化水素を意味する。その例は、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−メチル−1−プロピル(i−Bu)、2−ブチル(s−Bu)2−メチル−2−プロピル(t−Bu)、1−ペンチル(n−ペンチル)、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−1−ブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、2,3−ジメチル−2−ブチル、3,3−ジメチル−2−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルである。特定の実施形態では、アルキルという用語は、C112炭化水素、さらに特定的には、本明細書において上で詳細に定義され、C16アルキルとも称されるC16炭化水素を指す。
【0123】
本明細書で使用される「直鎖アルキル」という用語は、不飽和部位の無い、C1〜C18のノルマル、二級または三級、直鎖状、分岐または直鎖の炭化水素を意味する。その例は、メチル、エチル、1−プロピル、2−プロピル、1−ブチル、2−メチル−1−プロピル(i−Bu)、2−ブチル(s−Bu)2−メチル−2−プロピル(t−Bu)、1−ペンチル(n−ペンチル)、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−2−ブチル、3−メチル−2−ブチル、3−メチル−1−ブチル、2−メチル−1−ブチル、1−ヘキシル、2−ヘキシル、3−ヘキシル、2−メチル−2−ペンチル、3−メチル−2−ペンチル、4−メチル−2−ペンチル、3−メチル−3−ペンチル、2−メチル−3−ペンチル、2,3−ジメチル−2−ブチルおよび3,3−ジメチル−2−ブチルである。
【0124】
本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、「シクロアルキル」という用語は、3〜10個の炭素原子を有する単環式飽和炭化水素一価ラジカル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなど、または7〜10個の炭素原子を有するC710多環式飽和炭化水素一価ラジカル、例えば、ノルボルニル、フェンチル、トリメチルトリシクロヘプチルもしくはアダマンチルなどを意味する。特定の実施形態では、シクロアルキルという用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルに対する一般用語であるC38シクロアルキルを指す。
【0125】
本明細書で使用される「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合(通常、1〜3個、好ましくは1個)を有する、C2〜C18のノルマル、二級または三級、直鎖状または環状、分岐または直鎖の炭化水素のことである。例としては、エチレンまたはビニル(−CH=CH2)、アリル(−CH2CH=CH2)、シクロペンテニル(−C57)、シクロヘキセニル(−C69)および5−ヘキセニル(−CH2CH2CH2CH2CH=CH2)が挙げられるが、これらに限定されない。二重結合は、シスまたはトランス立体配置であり得る。特定の実施形態では、アルケニルという用語は、C212炭化水素、さらに特定的には、本明細書において上で詳細に定義され、C26アルケニルとも称されるC26炭化水素を指す。
【0126】
本明細書で使用される「直鎖アルケニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合(通常、1〜3個、好ましくは1個)を有する、C2〜C18のノルマル、二級または三級、直鎖状、分岐または直鎖の炭化水素を指す。例としては、エチレンまたはビニル(−CH=CH2)、アリル(−CH2CH=CH2)および5−ヘキセニル(−CH2CH2CH2CH2CH=CH2)が挙げられるが、これらに限定されない。二重結合は、シスまたはトランス立体配置であり得る。
【0127】
本明細書で使用される「シクロアルケニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合(通常、1〜3個、好ましくは1個)を有する、C4〜C18のノルマル、二級または三級の環状炭化水素を指す。例としては、シクロペンテニル(−C57)およびシクロヘキセニル(−C69)が挙げられるが、これらに限定されない。二重結合は、シスまたはトランス立体配置であり得る。
【0128】
本明細書で使用される「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合(通常、1〜3個、好ましくは1個)を有する、C2〜C18のノルマル、二級、三級、直鎖状または環状、分岐または直鎖の炭化水素を指す。例としては、アセチレン(−C≡CH)およびプロパルギル(−CH2C≡CH)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、アルケニルという用語は、C212炭化水素、さらにより特定的には、本明細書において上で詳細に定義され、C26アルキニルとも称されるC26炭化水素を指す。
【0129】
本明細書で使用される「直鎖アルキニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合(通常、1〜3個、好ましくは1個)を有する、C2〜C18のノルマル、二級、三級、直鎖状、分岐または直鎖の炭化水素を指す。例としては、アセチレン(−C≡CH)およびプロパルギル(−CH2C≡CH)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0130】
本明細書で使用される「シクロアルキニル」という用語は、少なくとも1つの不飽和部位、すなわち炭素−炭素、sp三重結合(通常、1〜3個、好ましくは1個)を有する、C6〜C18のノルマル、二級、三級の環状炭化水素を指す。例としては、シクロヘキシ−1−インおよびエチレン−シクロヘキシ−1−インが挙げられるが、これらに限定されない。
【0131】
本明細書で使用される「アルキレン」という用語はそれぞれ、1〜18個の炭素原子(より特定的には、1〜12個または1〜6個の炭素原子)の飽和、分岐または直鎖の炭化水素ラジカルを指し、親アルカンの同一または2つの異なる炭素原子から2つの水素原子を除去することにより生じる、一価のラジカル中心を2つ有する。典型的なアルキレンラジカルとしては、メチレン(−CH2−)1,2−エチレン(−CH2CH2−)、1,2−プロピレン、1,3−プロピレン(−CH2CH2CH2−)、1,4−ブチレン(−CH2CH2CH2CH2−)、1,3−ブチレン、1,2−ブチレンなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0132】
本明細書で使用される「アリール」という用語は、親芳香環系の炭素原子から水素を除去することにより生じる、6〜20個の炭素原子の芳香族炭化水素ラジカルを意味する。典型的なアリール基としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどに由来する、一環または縮合された二環もしくは三環のラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、「親芳香環系」という用語は、単環式芳香環系、または少なくとも1つの環が芳香族である二環もしくは三環系を意味する。したがって、この実施形態では、典型的なアリール基として、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、2,3−ジヒドロ−1H−インデニル、5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、1,2,6,7,8,8a−ヘキサヒドロアセナフチレニル、1,2−ジヒドロアセナフチレニルなどに由来する、一環または縮合された二環もしくは三環のラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0133】
本明細書で使用される「アリールアルキレン」という用語は、炭素原子、通常は末端またはsp3炭素原子と結合している水素原子の1つが、アリールラジカルに置き換わっているアルキルラジカルを指す。典型的なアリールアルキレン基としては、ベンジル、2−フェニルエタン−1−イル、2−フェニルエテン−1−イル、ナフチルメチル、2−ナフチルエタン−1−イル、2−ナフチルエテン−1−イル、ナフトベンジル、2−ナフトフェニルエタン−1−イルなどが挙げられるが、これらに限定されない。アリールアルキレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、アリールアルキレン基のアルキレン部分は1〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0134】
本明細書で使用される「アリールアルケニレン」は、炭素原子と結合している水素原子の1つが、アリールラジカルに置き換わっているアルケニレンラジカルを指す。アリールアルケニレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、アリールアルニレン基のアルニレン部分は2〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0135】
本明細書で使用される「アリールアルキニレン」は、炭素原子と結合している水素原子の1つが、アリールラジカルに置き換わっているアルキニルラジカルを指す。アリールアルキニレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、アリールアルキニレン基のアルキニレン部分は2〜6個の炭素原子であり、アリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0136】
本明細書で使用される「複素環」という用語は、少なくとも1つのN、O、SまたはPを含む、飽和、不飽和または芳香環系を意味する。したがって、複素環はヘテロアリール基を包含する。本明細書で使用される複素環は、例として、Paquette,Leo A.「Principles of Modern Heterocyclic Chemistry」(W.A.Benjamin,New York,1968)、特に第1、3、4、6、7および9章、「The Chemistry of Heterocyclic Compounds,A series of Monographs」(John Wiley & Sons,New York,1950〜現在)、特に第13、14、16、19および28巻、Katritzky,Alan R.,Rees,C.W.およびScriven,E.「Comprehensive Heterocyclic Chemistry」(Pergamon Press,1996)、ならびにJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載されている複素環を非限定的に包含する。特定の実施形態では、この用語は、ピリジル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル(ピペリジル)、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルおよびイサチノイルを意味する。
【0137】
本明細書で使用される「複素環−アルキレン」は、炭素原子、通常は末端またはsp3炭素原子と結合している水素原子の1つが、複素環ラジカルに置き換わっているアルキルラジカルを指す。複素環−アルキレン基の例は2−ピリジル−メチレンである。複素環−アルキレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、複素環−アルキル基のアルキレン部分は1〜6個の炭素原子であり、複素環部分は5〜14個の炭素原子である。
【0138】
本明細書で使用される「複素環−アルケニレン」は、炭素原子と結合している水素原子の1つが、複素環ラジカルに置き換わっているアルケニルラジカルを指す。複素環−アルケニレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、複素環−アルケニレン基のアルケニレン部分は2〜6個の炭素原子であり、複素環部分は5〜14個の炭素原子である。
【0139】
本明細書で使用される「複素環−アルキニレン」は、炭素原子と結合している水素原子の1つが、複素環ラジカルに置き換わっているアルキニレンラジカルを指す。複素環−アルキニレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、複素環−アルキニレン基のアルキニレン部分は2〜6個の炭素原子であり、複素環部分は5〜14個の炭素原子である。
【0140】
「ヘテロアリール」は、少なくとも1つのN、O、SまたはPを含む芳香環系を意味する。ヘテロアリールの例としては、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、s−トリアジニル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、フラニル、チオフラニル、チエニルおよびピロリルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0141】
本明細書で使用される「ヘテロアリール−アルキレン」は、炭素原子、通常は末端またはsp3炭素原子と結合している水素原子の1つが、複素環ラジカルに置き換わっているアルキルラジカルを指す。ヘテロアリール−アルキレン基の例は2−ピリジル−メチレンである。ヘテロアリール−アルキレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロアリール−アルキレン基のアルキレン部分は1〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0142】
本明細書で使用される「ヘテロアリール−アルケニレン」は、炭素原子と結合している水素原子の1つが、ヘテロアリールラジカルに置き換わっているアルケニルラジカルを指す。ヘテロアリール−アルケニレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロアリール−アルケニレン基のアルケニレン部分は2〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0143】
本明細書で使用される「ヘテロアリール−アルキニレン」は、炭素原子と結合している水素原子の1つが、ヘテロアリールラジカルに置き換わっているアルキニルラジカルを指す。ヘテロアリール−アルキニレン基は、6〜20個の炭素原子を含み、例えば、ヘテロアリール−アルキニレン基のアルキニレン部分は2〜6個の炭素原子であり、ヘテロアリール部分は5〜14個の炭素原子である。
【0144】
例として、炭素結合複素環は、ピリジンの2、3、4、5もしくは6位、ピリダジンの3、4、5もしくは6位、ピリミジンの2、4、5もしくは6位、ピラジンの2、3、5もしくは6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールもしくはテトラヒドロピロールの2、3、4もしくは5位、オキサゾール、イミダゾールもしくはチアゾールの2、4もしくは5位、イソオキサゾール、ピラゾールもしくはイソチアゾールの3、4もしくは5位、アジリジンの2もしくは3位、アゼチジンの2、3もしくは4位、キノリンの2、3、4、5、6、7もしくは8位、またはイソキノリンの1、3、4、5、6、7もしくは8位で結合している。より典型的には、炭素結合複素環として、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−ピリジル、6−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、6−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、3−ピラジニル、5−ピラジニル、6−ピラジニル、2−チアゾリル、4−チアゾリルまたは5−チアゾリルが挙げられる。
【0145】
例として、窒素結合複素環は、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、イソインドールまたはイソインドリンの2位、モルホリンの4位、およびカルバゾールまたはβ−カルボリンの9位で結合している。より典型的には、窒素結合複素環として、1−アジリジル、1−アゼテジル、1−ピロリル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリルおよび1−ピペリジニルが挙げられる。
【0146】
本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、「アルコキシ」、「シクロアルコキシ」、「アリールオキシ」、「アリールアルキルオキシ」、「オキシ複素環」、「チオ−アルキル」、「チオ−シクロアルキル」、「アリールチオ」、「アリールアルキルチオ」および「チオ複素環」という用語は、アルキルラジカル、それぞれシクロアルキル、アリール、アリールアルキルまたは複素環ラジカル(これらはそれぞれ、本明細書中に明示されている)が、単結合を介して酸素原子または硫黄原子と結合している置換基、例えば、特に限定されるわけではないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、チオエチル、チオメチル、フェニルオキシ、ベンジルオキシ、メルカプトベンジルなどを指す。同じ定義が、アルキルの代わりにアルケニルおよびアルキニルラジカルに適用される。
【0147】
本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、ハロゲンという用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素からなる群より選択される任意の原子を意味する。
【0148】
本発明において「置換された」という用語が使用されるいかなる場合も、そして別途記述がない限り、それは、「置換された」を用いた表現において述べられる原子または基上の1つ以上の水素が、それぞれハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11(式中、R10、R11、R12、R13は、本明細書中に明示されるものと同義である)から独立して選択される1つ以上の基で置き換わっていることを表すことが意図される。
【0149】
本発明の化合物中の2つ以上の部位で見られるいずれの置換基の選定も、独立して行われるものとする。
【0150】
置換基は、任意に結合を含めてまたは含めずに選定される。結合の表示に関係なく、置換基が多価である(言及される構造におけるその位置に基づく)場合、任意のおよびすべての可能な置換基の配向が意図される。
【0151】
本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、「立体異性体」という用語は、本明細書の構造式の化合物が有し得るすべての可能な異なる異性体および立体配置の形態、特に、基本的な分子構造の、すべての可能な立体化学的および立体配置的異性体、すべてのジアステレオ異性体、鏡像異性体および/または配座異性体を指す。本発明の一部の化合物は、異なる互変異性型で存在し得るが、後者はすべて本発明の範囲内に含まれる。
【0152】
本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、「鏡像異性体」という用語は、少なくとも80%(すなわち、少なくとも90%の1つの鏡像異性体および最大10%の他の鏡像異性体)、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも98%の光学純度または鏡像体過剰率(当該技術分野において標準的な方法により判定される)を有する、本発明の化合物の各個々の光学活性型を意味する。
【0153】
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体は、当該技術分野で公知の方法を用いて得ることができる。例えば、光学活性酸または塩基を用いたジアステレオマー塩の選択的結晶化により鏡像異性体を互いに分離することができる。光学活性酸の例には、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸がある。あるいは、キラル固定相を用いたクロマトグラフィー技術により鏡像異性体を分離することができる。また、反応が立体特異的に生じるのであれば、対応する適当な出発物質の純粋な立体化学的異性体から前記純粋な立体化学的異性体を誘導することもできる。特定の立体異性体を所望する場合には、前記化合物を立体特異的な調製方法により合成するのが好ましい。上記の方法では、鏡像異性的に純粋な出発物質を用いるのが有利である。
【0154】
本発明の化合物のジアステレオマーラセミ体は、従来の方法により個別に得ることができる。有利に利用し得る適当な物理的分離法には、例えば、選択的結晶化、および例えばカラムクロマトグラフィーのようなクロマトグラフィーがある。
【0155】
治療的使用では、本発明の化合物の塩は対イオンが薬学的に許容される塩であり、このような塩は薬学的に許容される酸付加塩および塩基付加塩と呼ぶことができる。しかし、例えば薬学的に許容される化合物の調製または精製では、薬学的に許容されない酸および塩基の塩も使用することができる。薬学的に許容される塩も薬学的に許容されない塩もすべて、本発明の範囲に含まれる。
【0156】
上記薬学的に許容される酸付加塩および塩基付加塩は、化合物が形成することができる、治療上有効な非毒性の酸付加塩および塩基付加塩形態を含むものとする。薬学的に許容される酸付加塩は、塩基形態のものを陰イオン形態の適当な酸で処理することにより好都合に得ることができる。適当な陰イオンには、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、炭酸水素、酒石酸水素、臭化物、エデト酸カルシウム、カンシル酸、炭酸、塩化物、クエン酸、二塩化水素、エデト酸、エジシル酸、エストラート、エシラート、フマル酸、グルセプト酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコリルアルサニル酸、ヘキシルレゾルシン酸、ヒドラバミン、臭化水素酸、塩酸、ヒドロキシナフトエ酸、ヨウ化物、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、リンゴ酸、マレイン酸、マンデル酸、メシル酸、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸、ナプシラート、硝酸、パモ酸(エンボナート)、パントテン酸、リン酸/二リン酸、ポリガラクツロ酸、サリチル酸、ステアリン酸、塩基性酢酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、酒石酸、テオクル酸、トリエトヨージドなどの陰イオンの形態が含まれる。逆に前記塩形態を、適当な塩基で処理することにより遊離塩基形態に変換することができる。
【0157】
また、酸性プロトンを含有する本発明の化合物を陽イオン形態の適当な有機塩基および無機塩基により処理することにより、その無毒性金属付加塩またはアミン付加塩形態に変換することもできる。適当な塩基性塩には、有機陽イオン、例えばベンザチン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン、プロカインなどにより形成される塩、および金属陽イオン、例えばアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛などにより形成される塩が含まれる。逆に前記塩形態を、適当な酸で処理することにより遊離形態に変換することができる。
【0158】
本明細書で使用され、かつ別途記述がない限り、「溶媒和物」という用語は、適当な無機溶媒(例えば、水和物)または有機溶媒、例えば、特に限定されないが、アルコール、ケトン、エステル、エーテル、ニトリルなどと共に本発明の誘導体により形成され得る任意の組合せを包含する。
【0159】
したがって、本発明の第一の態様は、式(AA1)または(A1):
【化19】
による化合物を提供し、式中、E、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、X1、X2、X3、X4、X5、L、B、mおよびnは、本明細書(本発明の概要、式およびその実施形態を含む)中に明示されるものと同義である。
【0160】
一実施形態では、本発明は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはその任意のサブグループの化合物を提供し、式中、
Eは、CR3またはNであり、好ましくは、EはCR3であり、
1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、C16アルキル、C26アルケニル、C26アルキニル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、C610アリールC26アルケニレン、C610アリールC26アルキニレン、複素環−C16アルキレン、複素環−C26アルケニレンおよび複素環−C26アルキニレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、複素環−C16アルキレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OC14アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリール、C6アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリールから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、トリフルオロメチル、C12アルキルから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、フルオロまたはクロロから選択され、好ましくは、R1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素であり、
【0161】
3は、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、C16アルキル、C26アルケニル、C26アルキニル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、C610アリールC26アルケニレン、C610アリールC26アルキニレン、複素環−C16アルキレン、複素環−C26アルケニレンおよび複素環−C26アルキニレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、複素環−C16アルキレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、−OC14アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリール、C6アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリールから選択され、好ましくは、R3は、水素、ハロゲン、−OH、トリフルオロメチル、C12アルキルから選択され、好ましくは、R3は、水素、フルオロまたはクロロから選択され、好ましくは、R3は水素であり、
【0162】
2は、水素、C16アルキル、C26アルケニルおよびC26アルキニルから選択され、好ましくは、R2は、水素またはC16アルキルから選択され、好ましくは、R2は、水素またはC12アルキルから選択され、好ましくは、R2は水素であり、
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、−S(O)R11、−S(O)211、−SO2NR1213、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NHC(O)R10、−NHS(O)210、−NHC(O)NR1213、−NR10C(O)R10、−NR10S(O)210、−NR10C(O)NR1213、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)NR1213、−C(O)R11、C16アルキル、C26アルケニル、C26アルキニル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、C610アリールC26アルケニレン、C610アリールC26アルキニレン、複素環−C16アルキレン、複素環−C26アルケニレンおよび複素環−C26アルキニレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)R11、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)C16アルキル、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R5は、ハロゲン、−シアノ、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−C(O)C14アルキル、−NR1213、C16アルキル、フェニル、モルホリニルから選択され、好ましくは、R5は、クロロ、フルオロ、−シアノ、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、C16アルキル、フェニル、モルホリニルから選択され、好ましくは、R5は、クロロ、フルオロ、メチルまたはシアノから選択され、
【0163】
nは、1または0であり、好ましくは、nは1であり、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも2つは、CZ1から選択され、好ましくは、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、好ましくは、Z1は、水素、アルキルまたはZ2から選択され、かつZ2はハロゲンであり、
Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−NR10−から選択され、かつ前記C16アルキレンは、1つ以上のヘテロ原子を任意に含み、前記ヘテロ原子は、OおよびNからなるヘテロ原子から選択され、好ましくは、Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−N(C16アルキル)−、C13アルキレン−NH−C13アルキレン、C15アルキレン−NH−から選択され、好ましくは、Lは、C14アルキレン、−O−、−NH−、−N(C14アルキル)−、C12アルキレン−NH−C12アルキレン、C14アルキレン−NH−から選択され、好ましくは、Lは、C12アルキレン、−O−、−NH−、−N(C12アルキル)−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−NH−から選択され、好ましくは、Lは、−CH2−、−O−、−NH−、−N(CH3)−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−NH−から選択され、好ましくは、Lは、−CH2−、−O−、−NH−、−CH2−NH−CH2−から選択され、より好ましくは、Lは−CH2−であり、
【0164】
Bは、アリール、シクロアルキルおよび複素環から選択され、好ましくは、Bは、アリールまたは複素環から選択され、好ましくは、Bは、C610アリールまたは複素環から選択され、Bは、C610アリール、ヘテロアリールまたはモルホリニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、ピラニル、2H−ピロリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、ピリミジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ピペリジル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、フラニルまたはチエニルから選択され、
【0165】
mは、0、1、2または3であり、好ましくは、mは、0、1または2であり、好ましくは、mは、0または1であり、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、アルキニル、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−シアノ、−COOH、−COOR20、−C(O)NR2223および−C(O)R21から選択され、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−シアノから選択され、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、R20はアルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C16アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、R20はC16アルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C14アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、−シアノから選択され、R20はC12アルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、C12アルキル、−OCH3、トリフルオロメチル、−シアノから選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、C16アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、−SR20、−S(O)R21、−S(O)221、−SO2NR2223、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20および−C(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20およびC(O)R21から選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OC16アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、好ましくは、Z2はそれぞれ独立して、フルオロ、クロロ、−OH、−OC13アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、
【0166】
10はそれぞれ独立して、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、好ましくは、R10はそれぞれ独立して、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R10はそれぞれ独立して、C16アルキルであり、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、好ましくは、R11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、好ましくは、R11はそれぞれ独立して、ヒドロキシルまたはC16アルキルから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、かつR12およびR13は、4、5または6員の複素環を形成するために一緒になってもよく、好ましくは、R12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレンから選択され、好ましくは、R12およびR13はそれぞれ独立して、水素、C16アルキル、C610アリール、複素環から選択され、
20はそれぞれ独立して、アルキルから選択され、好ましくは、R20はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、好ましくは、R20はそれぞれ独立して、C14アルキルから選択され、
21はそれぞれ独立して、アルキルから選択され、好ましくは、R21はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、好ましくは、R21はそれぞれ独立して、C14アルキルから選択され、
22およびR23はそれぞれ独立して、水素またはアルキルから選択され、かつR22およびR23は、4、5または6員の非芳香族複素環を形成するために一緒になってもよく、好ましくは、R22およびR23はそれぞれ独立して、水素またはアルキルから選択され、好ましくは、R22およびR23はそれぞれ独立して、水素またはC16アルキルから選択される。
【0167】
一実施形態では、本発明は、式(AA1)、(A1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはその任意のサブグループの化合物を提供し、式中、
EはCR3であり、
1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、複素環−C16アルキレンから選択され、
3は、水素、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレン、複素環−C16アルキレンから選択され、
2は、水素またはC16アルキルから選択され、
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)R11、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレン、複素環−アルキレンから選択され、
nは1であり、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、
Lは、C16アルキレン、−O−、−NH−、−N(C16アルキル)−、C13アルキレン−NH−C13アルキレン、C15アルキレン−NH−から選択され、
【0168】
Bは、アリールまたは複素環から選択され、好ましくは、Bは、C610アリールまたは複素環から選択され、Bは、C610アリール、ヘテロアリールまたはモルホリニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、ピラニル、2H−ピロリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、ピリミジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ピペリジル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、フラニルまたはチエニルから選択され、
【0169】
mは、0、1または2であり、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−シアノから選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、C16アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OR20、−SH、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−NR2223、−シアノ、−COOH、−COOR20および−C(O)R21から選択され、
10はそれぞれ独立して、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、
11はそれぞれ独立して、ヒドロキシル、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、アルキル、アリール、複素環、アリールアルキレンから選択され、
20はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、
21はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択される。
【0170】
一実施形態では、本発明は、式(A1)、(AA1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはその任意のサブグループの化合物を提供し、式中、
EはCR3であり、
1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、−OH、−OC14アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリール、C6アリールC16アルキレンから選択され、
3は、水素、ハロゲン、−OH、−OC14アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリール、C6アリールC16アルキレンから選択され、
2は、水素またはC12アルキルから選択され、
5は、ハロゲン、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ニトロ、−NR1213、−シアノ、−COOH、−COOR10、−C(O)C16アルキル、C16アルキル、C610アリール、複素環、C610アリールC16アルキレンから選択され、
nは1であり、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、Z1は、水素、アルキルまたはZ2から選択され、かつZ2はハロゲンであり、
Lは、C14アルキレン、−O−、−NH−、−N(C14アルキル)−、C12アルキレン−NH−C12アルキレン、C14アルキレン−NH−から選択され、
【0171】
Bは、C610アリール、ヘテロアリールまたはモルホリニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、デカヒドロキノリニル、オクタヒドロイソキノリニル、アゾシニル、トリアジニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、2H,6H−1,5,2−ジチアジニル、チアントレニル、ピラニル、イソベンゾフラニル、クロメニル、キサンテニル、フェノキサチニル、2H−ピロリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フラザニル、フェノキサジニル、イソクロマニル、クロマニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピペラジニル、インドリニル、イソインドリニル、キヌクリジニル、モルホリニル、オキサゾリジニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、オキシインドリル、ベンゾオキサゾリニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリルまたはイサチノイルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、ピラニル、2H−ピロリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、ピリミジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ピペリジル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、フラニルまたはチエニルから選択され、
mは、0、1または2であり、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、R20はアルキルであり、
1はそれぞれ独立して、水素、C16アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、ハロゲン、−OH、−OC16アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、
10はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素、C16アルキル、C610アリール、複素環から選択され、
20はそれぞれ独立して、C14アルキルから選択される。
【0172】
一実施形態では、本発明は、式(A1)、(AA1)、(A2)、(A3)、(B1)、(B2)、(B3)、(C1)、(C2)、(C3)、(D1)、(D2)、(D3)、(D4)、(F1)、(F2)、(F3)、(F4)、(F5)、(F6)、(F7)、(G1)、(G2)、(G3)、(G4)、(G5)、(G6)、(G7)、(H1)、(H2)、(H3)、(H4)、(I1)、(I2)、(I3)、(J1)、(J2)、(J3)もしくは(J4)またはその任意のサブグループの化合物を提供し、式中、
EはCR3であり、
1、R4およびR6はそれぞれ独立して、水素、フルオロまたはクロロから選択され、
3は、水素、ハロゲン、−OH、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノ、C14アルキル、C6アリールから選択され、
2は水素であり、
5は、ハロゲン、−シアノ、−OH、−OR10、−SH、−SR10、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−C(O)C14アルキル、−NR1213、C16アルキル、フェニル、モルホリニルから選択され、
nは1であり、
1、Y2、Y3、Y4およびY5はそれぞれ独立して、CZ1またはNから選択され、Y1、Y2、Y3、Y4およびY5のうちの少なくとも3つは、CZ1から選択され、Z1は、水素またはハロゲンから選択され、
【0173】
Lは、C12アルキレン、−O−、−NH−、−N(C12アルキル)−、−CH2−NH−CH2−、−CH2−NH−から選択され、
Bは、フェニル、ピリジル、ジヒドロピリジル、ピペリジル、チアゾリル、テトラヒドロチオフェニル、硫黄酸化テトラヒドロチオフェニル、フラニル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、チアナフタレニル、インドリル、インドレニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ピペリジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、2−ピロリドニル、ピロリニル、テトラヒドロフラニル、ビス−テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ビス−テトラヒドロピラニル、ピラニル、2H−ピロリル、ピラジニル、ピリダジニル、インドリジニル、イソインドリル、3H−インドリル、1H−インダゾリル、プリニル、ピリミジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、ピリジル、ピペリジル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピロリジニルから選択され、好ましくは、Bは、フェニル、フラニルまたはチエニルから選択され、
mは、0、1または2であり、好ましくは、mは、0または1であり、
8はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、C14アルキル、−OR20、トリフルオロメチル、−シアノから選択され、R20はC12アルキルであり、好ましくは、R8はそれぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、C12アルキル、−OCH3、トリフルオロメチル、−シアノから選択され、
1はそれぞれ独立して、水素、C16アルキルおよびZ2から選択され、
2はそれぞれ独立して、フルオロ、クロロ、−OH、−OC13アルキル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、−シアノから選択され、
10はそれぞれ独立して、C16アルキルから選択され、
12およびR13はそれぞれ独立して、水素またはC16アルキルから選択される。
【0174】
また本発明は、1種以上の薬学的に許容される賦形剤と、治療有効量の、本明細書中の(AA1)、(A1)のような式またはその任意のサブグループもしくは実施形態による化合物、あるいはその立体異性体、鏡像異性体または互変異性体とを含む、医薬組成物も包含する。
【0175】
また本発明は、医薬品として使用するための、本明細書中の式またはその任意のサブグループもしくは実施形態の化合物、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、互変異性体、溶媒和物、水和物、塩またはプロドラッグも包含する。
【0176】
また本発明は、神経変性障害の予防または治療のための医薬品として使用するための、本明細書中の式またはその任意のサブグループもしくは実施形態の化合物、あるいはその立体異性体、鏡像異性体、互変異性体、溶媒和物、水和物、塩またはプロドラッグも包含する。
【0177】
特定の実施形態では、本発明は、神経変性障害、例えば、まとめてタウオパチーとして知られる障害および細胞毒性α−シヌクレインアミロイド形成を特徴とする障害などの予防または治療のための医薬品として使用するための、本明細書に記載の化合物を提供する。本発明はまた、本明細書に記載の化合物の医薬組成物および神経変性障害の治療または予防の方法も提供する。
【0178】
本明細書で使用される「タウオパチー」という用語は、別途記述がない限り、タウタンパク質の機能障害を特徴とする、例えば、前記タンパク質の不溶性凝集体またはポリマーにより明らかとなる疾患を指す。このような疾患としては、アルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症およびパーキンソニズム(第17染色体に連鎖、FTDP−17)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0179】
本明細書で使用される「α−シヌクレオパチー」という用語は、別途記述がない限り、細胞内および/または細胞外での不溶性α−シヌクレインポリマーまたは凝集体の病的沈着の存在を特徴とする疾患を指す。このような疾患としては、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィーおよび多系統萎縮症が挙げられるが、これらに限定されない。
【0180】
本明細書で使用される「神経変性障害」という用語は、別途記述がない限り、タウオパチーおよびα−シヌクレオパチーを指し、これにより、アルツハイマー氏病、ピック病、大脳皮質基底核変性症、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、パーキンソニズム(第17染色体に連鎖、FTDP−17)、パーキンソン病、びまん性レビー小体病、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ニーマン・ピック病、ハラーホルデン・スパッツ症候群、ダウン症候群、神経軸索ジストロフィーおよび多系統萎縮症を包含するが、これらに限定されない。
【0181】
本明細書で使用される「パーキンソン病」という用語は、神経変性、特にドーパミン作動性ニューロンの変性を特徴とする、慢性進行性神経疾患を指す。症状としては、前屈姿勢、静止振戦、静止筋肉の衰弱、引きずり歩行、発話障害、運動困難ならびに最終的な精神機能の緩慢化および認知症が挙げられる。
【0182】
本明細書で使用される「アルツハイマー氏病」という用語は、アルツハイマー病、アルツハイマー型老年性認知症(SDAT)または単にアルツハイマーとも呼ばれ、最も重要な(初期の)症状が記憶喪失である神経変性を特徴とする、慢性進行性神経疾患を指す。疾患の進行に伴い、症状は、錯乱、易刺激性および攻撃性、気分変動、言語崩壊、長期記憶喪失、および患者の感覚の減退に伴う患者の全般的な退行を含む。
【0183】
本明細書で使用される「神経保護」剤という用語は、神経変性の進行を緩徐化または停止する薬物を含めた、神経変性を予防することを目的とした薬物または化学物質を指す。
【0184】
本発明は、タウにより引き起こされる細胞毒性に対する阻害作用のような所望の生物学的特性を有する、一群の新規化合物に関する。この阻害活性、およびこれらの化合物が神経細胞に対して無毒であるという事実に基づけば、これらの誘導体は、タウオパチーの予防および/または治療のための薬剤製造において有用である。新規化合物は、本明細書に記載の式およびその実施形態による構造を有する。
【0185】
医薬組成物および組み合わせた製剤に関連して本明細書で使用される「薬学的に許容される担体」または「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、例えば、前記組成物を溶解、分散もしくは拡散させることにより、治療する部位へのその適用もしくは散布を容易にするために、および/またはその効果を損なわずにその保管、輸送もしくは取扱いを容易にするために用いて有効成分を製剤化する、任意の材料または物質を意味する。薬学的に許容される担体は、固体または液体、または液体を形成するように圧縮された気体であり得る、すなわち、本発明の組成物は、濃縮製剤、乳剤、液剤、粒剤、粉剤、スプレー剤、噴霧剤、小丸剤または粉末剤として適切に使用され得る。
【0186】
前記医薬組成物およびそれらの製剤において使用する適切な医薬担体は、当業者に公知である。本発明内においてその選択に特定の制限はないが、本発明の誘導体は通常、水溶性が低いかまたは非常に低いため、期待される持続放出プロファイルを考慮したそれらの適切な製剤化に役立ち得る、適切な担体の組合せの選択には特に注意する。適切な医薬担体としては、添加剤、例えば湿潤剤、分散剤、固着剤、粘着剤、乳化または界面活性剤、増粘剤、錯化剤、ゲル化剤、溶剤、コーティング剤、抗菌および抗真菌剤(例えば、フェノール、ソルビン酸、クロロブタノール)、等張剤(例えば、糖または塩化ナトリウム)などが挙げられるが、ただし、これらは薬務と一致する、すなわち、哺乳動物に回復不能な損傷を与えない担体および添加剤である。
【0187】
本発明の医薬組成物は、任意の既知の方法、例えば、有効成分を、選択された担体材料および必要に応じて、界面活性剤のような他の添加剤と共に、一段階または多段階で均一に混合、溶解、噴霧乾燥、コーティングおよび/または粉砕することにより調製することができ、また、例えばそれらを、通常、直径が約1〜10μmであるマイクロスフィアの形態で得ることを考慮して、すなわち、生物学的に活性な成分(1つまたは複数)の制御放出または持続放出のためのマイクロカプセル製造のために、微粒子化により調製し得る。
【0188】
特定量の有効成分を用いて各種医薬組成物を調製する方法は、当業者に公知であるか、または本開示を踏まえれば明らかであろう。医薬組成物を調製する方法の例に関しては、Remington;The Science and Practice of Pharmacy,Lippincott Williams & Wilkins,第21版,2005を参照されたい。
【0189】
医学的状態を予防または治療するのに必要な本発明の化合物の治療有効量は、医薬分野でよく知られている前臨床的および臨床的方法を用いて、当業者により容易に確認される。化合物またはその薬学的に許容される塩を投与する量は、個々の場合に応じて決まるものであり、また慣例により、最適な効果が得られるように個々の場合の条件に適合させるべきものである。したがって、投与するべき量は、治療または予防の各場合における投与頻度ならびに使用する化合物の効力および作用持続時間のみならず、疾患および症状の性質および重症度、治療を実施する対象の性別、年齢、体重、併用薬剤および個々の奏効性、ならびに治療が救急であるか予防的であるかによっても決まることは言うまでもない。製剤中に存在する薬物の割合も1つの因子である。用量を体重の関数として、また小児適用に適合させ得る。経口投与の場合、成人の用量は、本発明の化合物で1日当たり約0.01mg〜約4000mg、好ましくは1日当たり約0.1mg〜約2000mg、より好ましくは1日当たり約0.5mg〜約1000mg、またはその薬学的に許容される塩の対応する量の間で変化し得る。1日の投与は一回用量で実施しても、分割用量で実施してもよく、さらに、望ましい場合は上限を超えるものであってもよい。
【0190】
本発明の新規化合物は、実施例でさらに例示される以下の方法により調製することができる。
【0191】
本発明の化合物は、当業者に公知の一連の化学反応を用いて調製することができ、これらはまとめて、前記化合物の調製のためのプロセスを構成し、さらに例示される。さらに記載されているプロセスは、単なる例として意図されるものであり、決して本発明の範囲を限定する意図はない。
【0192】
本発明の化合物は、以下の一般的手順に従って調製することができる:
スキーム1:
【化20】
スキーム1:R1、R2、R3、R4、R5、R6、R8、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、B、n、mおよびLGはすべて、本発明の化合物ならびにその実施形態および式に関して記載されている通りである。
【0193】
式Iの中間体は、市販のものであるか、または当業者に公知のもしくは以下の実施例に記載の手順により合成される。より詳細な情報は、以下の参考文献(例えば、Journal of Fluorine Chemistry,127(9),1256−1260,2006、Medicinal Chemistry,3(6),561−571,2007、国際公開第号2006007542号、J.Org.Chem.,71(18),7028−7034,2006、Organic Letters,4(16),2613−2615,2002、Tetrahedron Letters,43(5),787−790,2002、Synlett,8,1311−1315,2005、Journal of the American Chemical Society,130(12),3853−3865,2008、Journal of Medicinal Chemistry,49(21),6408−6411,2006、Journal of Medicinal Chemistry,47(15),3823−3842,2004)に見ることができる。
【0194】
当業者に公知のまたは以下の実施例に記載の手順による、式Iの中間体と式IIの中間体(市販のものであるか、または当業者に公知のもしくは以下の実施例に記載の手順により合成される)との縮合により、式IIIの化合物が得られる。同様の方法で、当業者に公知のまたは以下の実施例に記載の手順による、式Iの中間体と式IVの中間体(市販のものであるか、または当業者に公知のもしくは以下の実施例に記載の手順により合成される)との縮合により、式VIの中間体が得られ、次いでこれを、当業者に公知のまたは以下の実施例に記載の手順により、適当な式Vの中間体の前駆体を用いて式IIの化合物に変換することができる。
【0195】
スキーム1に概説した方策は、任意の芳香族6員環系(例えば、ベンゼン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン)の合成に適用することができ、上記例に限定されない。
【0196】
得られた化合物を、当業者に公知の方法に従って薬学的に許容される塩に変換してもよく、またその逆も同様である。
【0197】
さらに、得られた化合物を、当該技術分野で公知の官能基変換反応により互いに変換してもよい。例えば、アミノ基をN−アルキル化してもよく、ニトロ基をアミノ基へ還元してもよく、またハロ原子を別のハロと入れ換えてもよい。
【0198】
したがって、本発明の別の態様は、式VI:
【化21】
の中間体およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物または塩を提供し、式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、nおよびLGはそれぞれ、本明細書に明記される通りである。
【0199】
本発明の別の態様は、当業者に公知のまたは以下の実施例に記載の手順による、式Iの中間体と式IVの中間体(市販のものであるか、または当業者に公知のもしくは以下の実施例に記載の手順により合成されるものである)との縮合により、上記式VIの新規な中間体およびその異性体(特に、立体異性体、鏡像異性体または互変異性体)、溶媒和物、水和物または塩を調製する方法に関するものであり、式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、Y1、Y2、Y3、Y4、Y5、L、nおよびLGはそれぞれ、本明細書に明記される通りである。
【実施例】
【0200】
以下の実施例は、本発明を説明する目的で提供されるものであり、本発明の範囲を限定するものとして決して解釈されるべきではない。
【0201】
第A部では化合物(中間体および最終化合物)の調製を説明し、第B部では薬理学的実施例を説明する。
【0202】
この実験部分で取り上げられる分取HPLC精製はすべて、以下のシステムで行った:Waters社2489UV/Visible Detector、Waters社2545Binary Gradient Module、Waters社Fraction CollectorIIIおよびWaters社Dual Flex Injector。
【0203】
分離は、X−Bridge C18、5μm、19×10mmのガードカラムを装備した、X−Bridge Prep C18、100×19mm、5μmのカラムで行った。
【0204】
溶出は以下の表に記載の方法で行い、検出波長は210および254nmで固定した。
【0205】
溶媒A:puriss p.a.のHPLC用水酸化アンモニウムでpH10に調整した、milliQ水中、10mMのpuriss p.a.のHPLC用酢酸アンモニウム。
溶媒B:HPLCグレードのアセトニトリル。
【0206】
【表1】
【0207】
【表2】
【0208】
本発明の典型的な化合物を表1に示す。
【0209】
【表3-1】
【0210】
【表3-2】
【0211】
【表3-3】
【0212】
【表3-4】
【0213】
第A部
中間体調製の例
中間体1
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミドの調製。
ジクロロメタン(75mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(1.3g;5.51mmol)と塩化3−(クロロメチル)ベンゾイル(1.13g;5.79mmol)の混合物に、トリエチルアミン(1.93mL;13.78mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で20分間攪拌し、蒸発乾固させた。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド1.45g(76%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):347(M+H),369(M+Na);ESI/APCI(−):345(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.68(t,1H);7.91(s,1H);7.80(d,1H);7.63(s,1H);7.59(d,1H);7.47(t,1H);7.35(d,1H);7.28(s,1H);7.06(dd,1H);4.82(s,2H);3.52(q,2H),2.93(t,2H)。
【0214】
中間体2
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミドの調製。
ジクロロメタン(75mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(2.0g;8.48mmol)と塩化4−(クロロメチル)ベンゾイル(1.74g;8.90mmol)の混合物に、トリエチルアミン(2.98mL;21.20mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、蒸発乾固させた。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド2.60g(88%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):347(M+H),369(M+Na);ESI/APCI(−):345(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.65(br t,1H),7.85(d,2H);7.63(s,1H);7.52(d,2H);7.36(d,1H);7.27(s,1H);7.06(d,1H);4.81(s,2H);3.51(m,2H);2.94(br t,2H)。
【0215】
中間体3
(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミンの調製。
エタノール(10mL)に5−クロロ−1H−インドール−3−カルボアルデヒド(0.690g;3.76mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩(0.366g;5.27mmol)と酢酸ナトリウム(0.463g;5.65mmol)を溶かした溶液を、還流温度で3.5時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルとブラインとの間で分配し、酢酸エチルで抽出した。溶媒を蒸発させ、残留物(粗オキシム)を氷酢酸(30mL)中に溶解させた。この溶液に亜鉛末(1.48g;22.59mmol)を加え、混合物を室温で14時間攪拌した。得られた懸濁液をセライトパッドでろ過し、ろ塊を酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮し、残留物を炭酸ナトリウム水溶液と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮して(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミン0.680(88%)を褐色固体として得た。
ESI/APCI(+):164(M+H−NH3);ESI/APCI(−):179(M−H)。
【0216】
中間体4
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミドの調製。
ジクロロメタン(12mL)中の(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メタンアミン(0.150g;0.830mmol)と塩化4−(クロロメチル)ベンゾイル(0.170g;0.872mmol)の混合物に、トリエチルアミン(0.152mL;1.08mmol)を0℃で加えた。この混合物を室温で15分間攪拌し、蒸発乾固させた。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド0.262g(95%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):333(M+H),355(M+Na);ESI/APCI(−):331(M−H)。
【0217】
中間体5
3−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチルの調製。
水(1mL)/ジメトキシエタン(3mL)中の3−(ブロモメチル)安息香酸メチル(0.500g;2.18mmol)と3−フルオロフェニルボロン酸(0.334g;2.40mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.752mL;4.37mmol)と[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.178g;0.218mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射した。得られた混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、相を分離した。有機層を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、3−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル0.265g(50%)を得た。
ESI/APCI(+):245(M+H)。
【0218】
中間体6
3−(3−フルオロベンジル)安息香酸の調製。
水(5mL)/THF(5mL)中の3−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチルと水酸化リチウム(0.227g;5.42mmol)の混合物を60℃で3時間加熱し、減圧下で濃縮した。得られた水溶液を6N塩酸水溶液で酸性化した。得られた沈殿物をろ別して3−(3−フルオロベンジル)安息香酸0.198g(79%)を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0219】
中間体7
4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチルの調製。
水(2mL)/ジメトキシエタン(6mL)中の4−(ブロモメチル)安息香酸メチル(1.00g;4.36mmol)と3−フルオロフェニルボロン酸(0.371g;4.80mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.5mL;8.73mmol)と[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.356g;0.436mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射した。得られた混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、相を分離した。有機層を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、3−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル0.903g(85%)を得た。
ESI/APCI(−):243(M−H)。
【0220】
中間体8
4−(3−フルオロベンジル)安息香酸の調製。
水(6mL)/THF(6mL)中の4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル(0.574g;2.35mmol)と水酸化リチウム(0.493g;11.75mmol)の混合物を60℃で3時間加熱し、減圧下で濃縮した。得られた水溶液を6N塩酸水溶液で酸性化した。得られた沈殿物をろ別して4−(3−フルオロベンジル)安息香酸0.541g(定量的)を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0221】
中間体9
3−ベンジル安息香酸メチルの調製。
水(4mL)/ジメトキシエタン(12mL)中の3−(ブロモメチル)安息香酸メチル(1.50g;6.35mmol)とフェニルボロン酸(0.790g;6.35mmol)と炭酸ナトリウム(1.35g;12.70mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.074g;0.063mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で10分間照射した。この混合物をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、15〜100%のジクロロメタン)して、3−ベンジル安息香酸メチル1.21g(84%)を得た。
1H NMR(CDCl3)δ7.89(m,2H);7.27(m,7H);4.02(s,2H);3.93(s,3H)。
【0222】
中間体10
3−ベンジル安息香酸の調製。
3−ベンジル安息香酸(0.610g;2.70mmol)メチルをTHF(14mL)に溶かした溶液に、水酸化リチウム水和物(0.403g;5.39mmol)を水(12mL)に溶かした溶液を加えた。この混合物を2時間還流し、減圧下で濃縮してTHFを除去した。水溶液を6N塩酸で酸性化した。形成された白色沈殿物をろ過により収集し、水で洗浄し、乾燥して、3−ベンジル安息香酸0.527g(92%)を得、これを次の段階で直接使用した。
【0223】
中間体11
3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸エチルの調製。
ジクロロメタン(3mL)に3−アミノ安息香酸エチル(0.300g;1.82mmol)と3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.690g;3.63mmol)と酢酸銅(0.660g;3.63mmol)とピリジン(0.293mL;3.63mmol)を溶かした溶液を、室温で18時間攪拌し、セライトでろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を水に溶解させ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜40%の酢酸エチル)して、3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸エチル0.334g(60%)を得た。
ESI/APCI(+):310(M+H)。
【0224】
中間体12
3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸の調製。
3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸エチル(0.334g;1.08mmol)をジオキサン(14mL)に溶かした溶液に、水酸化ナトリウム(0.130g;3.24mmol)を水(3.24ml)に溶かした溶液を加えた。この混合物を室温で18時間攪拌し、減圧下で濃縮してジオキサンを除去した。水溶液を6N塩酸で酸性化し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、乾燥し、減圧下で濃縮して3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸0.303g(99%)を得、これを次の段階で直接使用した。
【0225】
中間体13
3−(3−シアノフェニルアミノ)安息香酸エチルの調製。
ジクロロメタン(5mL)に3−アミノ安息香酸エチル(0.050g;0.302mmol)と3−シアノフェニルボロン酸(0.088g;0.605mmol)と酢酸銅(0.109g;0.109mmol)とピリジン(0.050mL,0.605mmol)を溶かした溶液を、室温で18時間攪拌し、セライトでろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を水に溶解させ、酢酸エチル(2×200mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜40%の酢酸エチル)して、3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸エチル0.049g(60%)を得た。
ESI/APCI(+):267(M+H)。
【0226】
中間体14
3−(3−シアノフェニルアミノ)安息香酸の調製。
3−(3−シアノフェニルアミノ)安息香酸エチル(0.050g;0.187mmol)をジオキサン(1ml)に溶かした溶液に、水酸化ナトリウム(0.022g;0.563mmol)を水(0.6ml)に溶かした溶液を加えた。この混合物を室温で18時間攪拌し、減圧下で濃縮してジオキサンを除去した。水溶液を6N塩酸で酸性化し,酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、乾燥し、減圧下で濃縮して、定量的に3−(3−シアノフェニルアミノ)安息香酸を得、これを次の段階で直接使用した。
【0227】
中間体15
4−メチルベンゼンスルホン酸4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イニルの調製。
ジクロロメタン(15mL)中の4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イン−1−オール(1.00mL;6.00mmol)と塩化4−メチルベンゼン−1−スルホニル(2.29g;12.01mmol)とピリジン(0.970mL;12.00mmol)の混合物を、室温で60時間攪拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、4−メチルベンゼンスルホン酸4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イニル1.38g(76%)を得た。
ESI/APCI(+):296(M+H)。
【0228】
中間体16
(4−アジドブタ−1−イニル)トリメチルシランの調製。
DMF(5mL)中の4−メチルベンゼンスルホン酸4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イニル(1.38g;4.65mmol)とアジ化ナトリウム(0.908g;13.96mmol)の混合物を、60℃で2時間加熱し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に溶解させ、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮して、(4−アジドブタ−1−イニル)トリメチルシラン0.700g(90%)を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(+):335(2M+H)。
【0229】
中間体17
4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イン−1−アミンの調製。
(4−アジドブタ−1−イニル)トリメチルシラン(0.700g;4.18mmol)のジエチルエーテル混合物に水素化アルミニウムリチウム(0.095g;2.51mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間攪拌し、水および水酸化ナトリウム(水中10%)で慎重にクエンチ(quench)した。水層をジエチルエーテルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イン−1−アミン0.349g(60%)を得た。
ESI/APCI(+):142(M+H)。
【0230】
中間体18
3−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミドの調製。
DMF(20mL)中の4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イン−1−アミン(0.184;1.30mmol)と3−(3−フルオロベンジル)安息香酸と(0.200g;0.869mmol)とHATU(0.363g;0.955mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.374mL;2.17mmol)の混合物を、室温で18時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解させ、有機層を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、3−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミド0.13g(42%)を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0231】
中間体19
N−(2−(5,7−ジクロロ−2−(トリメチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
DMF(8mL)中の3−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリメチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミド(0.130g;0.365mmol)と2,4−ジクロロ−6−ヨードアニリン(0.127g;0.441mmol)と酢酸パラジウム(II)(0.016g;0.073mmol)と炭酸ナトリウム(0.195g;1.84mmol)の混合物を密閉チューブ中、100℃で18時間加熱し、減圧下で濃縮した。残留物をブライン中に懸濁させ、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%の酢酸エチル)して、N−(2−(5,7−ジクロロ−2−(トリメチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド0.045g(23%)を得た。
ESI/APCI(+):513(M+H)。
【0232】
中間体20
3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オールの調製。
水(9mL)とジオキサン(36mL)の混合物中の(4−クロロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(5.26g;28.50mmol)と3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(2.63mL;28.50mmol)の混合物を、100℃で48時間攪拌した。室温まで冷却した後、混合物を酢酸エチルで希釈した。水層を分離し、さらに酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、0〜6%のメタノール)して、3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オール3.85g(64%)を油性残留物として得た。
ESI/APCI(+):210(M+H);ESI/APCI(−):208(M−H)。
【0233】
中間体21
3−(3−ブロモプロピル)−5−クロロ−1H−インドールの調製。
トリフェニルホスフィン(1.90g;7.15mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶かした溶液に四臭化炭素(2.37g;7.15mmol)を加え、混合物を室温で15分間攪拌した。次いで、この緑色の懸濁液に3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−1−オール(1g;4.77mmol)をテトラヒドロフラン(12mL)に溶かした溶液を加え、得られた反応混合物を室温で18時間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、3−(3−ブロモプロピル)−5−クロロ−1H−インドール0.791g(61%)を暗色の油として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);7.56(d,1H);7.35(d,1H);7.24(d,1H);7.06(dd,1H);3.54(t,2H);2.80(t,2H);2.13(quint,2H)。
【0234】
中間体22
3−(3−アジドプロピル)−5−クロロ−1H−インドールの調製。
3−(3−ブロモプロピル)−5−クロロ−1H−インドール(0.730g;2.68mmol)とアジ化ナトリウム(0.522g;8.03mmol)の混合物をDMF(5mL)中で18時間攪拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を水とジクロロメタンとの間で分配した。分離後、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、揮発性物質を減圧下で蒸発させて、定量的に3−(3−アジドプロピル)−5−クロロ−1H−インドールを油性残留物として得、これを精製を行わずに次の段階で使用した。
【0235】
中間体23
3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミンの調製。
3−(3−アジドプロピル)−5−クロロ−1H−インドール(0.299g;1.27mmol)をテトラヒドロフラン(9mL)に溶かした溶液に、トリフェニルホスフィン(0.354g;1.34mmol)および水(0.6mL)を加えた。反応混合物を室温で22時間攪拌し、次いで蒸発乾固させた。残留物をジクロロメタン(10mL)中で溶解させ、6N塩酸10mLを加えた。分離後、水層をさらにジクロロメタン(2×10mL)で抽出し、6N水酸化ナトリウム溶液でpHを14に調整した。この塩基性溶液をジクロロメタン(3×20mL)で抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン0.089g(34%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):209(M+H);ESI/APCI(−):207(M−H)。
【0236】
中間体24
3−(3−メトキシフェノキシ)安息香酸エチルの調製。
ジクロロメタン(5mL)中の3−メトキシフェニルボロン酸(0.183g;1.20mmol)と酢酸銅(0.219g;1.20mmol)とピリジン(0.097mL;1.20mmol)と3−ヒドロキシ安息香酸エチル(0.100g;0.602mmol)の混合物を、窒素下、室温で24時間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、減圧下で濃縮し、残留物をシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物0.091g(55%)を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(+):273(M+H)。
【0237】
中間体25
3−(3−メトキシフェノキシ)安息香酸の調製。
3−(3−メトキシフェノキシ)安息香酸エチル(0.090g;0.331mmol)を1M NaOH(2mL)とジオキサン(2mL)の混合物中に溶解させ、反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジクロロメタンで洗浄し、6N塩酸水溶液でpH2に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮して、定量的に表題化合物を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0238】
中間体26
3−(m−トリルオキシ)安息香酸エチルの調製。
ジクロロメタン(5mL)中のm−トリルボロン酸(0.164g;1.20mmol)と酢酸銅(0.219g;1.20mmol)とピリジン(0.097mL;1.20mmol)と3−ヒドロキシ安息香酸エチル(0.100g;0.602mmol)の混合物を、窒素下、室温で24時間攪拌した。反応混合物をセライトでろ過し、減圧下で濃縮し、残留物をシリカ上でカラムクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物0.084g(54%)を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(+):257(M+H)。
【0239】
中間体27
3−(m−トリルオキシ)安息香酸の調製。
3−(m−トリルオキシ)安息香酸エチル(0.084g;0.326mmol)の1M NaOH水溶液(2mL)/ジオキサン(2mL)混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジクロロメタンで洗浄し、6N塩酸水溶液でpH2に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮して、定量的に表題化合物を得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0240】
中間体28
2−フルオロ−4−メチル安息香酸メチルの調製。
2−フルオロ−4−メチル安息香酸(0.848g;5.34mmol)をメタノール(30mL)に溶かした溶液に硫酸(2mL)を加えた。この混合物を24時間還流した。冷却後、この溶液を炭酸ナトリウム水溶液の添加によりアルカリ性にし、減圧下で濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、2−フルオロ−4−メチル安息香酸メチル0.672g(75%)を固体として得た。
ESI/APCI(+):169(M+H)。
【0241】
中間体29
4−(ブロモメチル)−2−フルオロ安息香酸メチルの調製。
2−フルオロ−4−メチル安息香酸メチル(0.655g;3.89mmol)の四塩化炭素(30mL)混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.840g;4.67mmol)および過酸化ベンゾイル(0.097g;0.390mmol)を加えた。この混合物を18時間還流し、得られた懸濁液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、1〜12%の酢酸エチル)して、4−(ブロモメチル)−2−フルオロ安息香酸メチル0.676g(70%)を固体として得、これを次の段階で直接使用した。
【0242】
中間体30
2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチルの調製。
水(1mL)と1,2−ジメトキシエタン(3mL)の混合物中に4−(ブロモメチル)−2−フルオロ安息香酸メチル(0.300g;1.21mmol)を懸濁させ、3−フルオロフェニルボロン酸(0.193g;1.34mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.071g;0.0061mmol)および炭酸ナトリウム(0.259g;2.43mmol)を逐次加えた。得られた懸濁液を、マイクロ波オーブンで20分間、130℃で加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、1〜12%の酢酸エチル)して、2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル0.164g(52%)を油性残留物として得た。
ESI/APCI(+):263(M+H);ESI/APCI(−):261(M−H)。
【0243】
中間体31
2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸の調製。
2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル(0.151g;0.576mmol)をエタノール(1mL)に溶かした溶液に、2M水酸化ナトリウム溶液(1mL;2mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、6N塩酸溶液の添加により溶液のpHを1に調整した。沈殿物をろ過により収集し、減圧下で乾燥して、2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸0.141g(99%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(−):247(M−H)。
【0244】
中間体32
3−フルオロ−4−メチル安息香酸メチルの調製。
3−フルオロ−4−メチル安息香酸(0.831g;5.23mmol)をメタノール(30mL)に溶かした溶液に、硫酸(2mL)を加えた。この混合物を24時間還流した。冷却後、この溶液を炭酸ナトリウム水溶液の添加によりアルカリ性にし、減圧下で濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、3−フルオロ−4−メチル安息香酸メチル0.641g(73%)を油性残留物として得、これを次の段階で直接使用した。
【0245】
中間体33
4−(ブロモメチル)−3−フルオロ安息香酸メチルの調製。
3−フルオロ−4−メチル安息香酸メチル(0.630g;3.75mmol)の四塩化炭素(30mL)混合物に、N−ブロモスクシンイミド(0.840g;4.67mmol)および過酸化ベンゾイル(0.094g;0.375mmol)を加えた。この混合物を18時間還流し、得られた懸濁液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、1〜12%の酢酸エチル)して、4−(ブロモメチル)−3−フルオロ安息香酸メチル0.444g(48%)を油性残留物として得、これを次の段階で直接使用した。
【0246】
中間体34
3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチルの調製。
水(1mL)と1,2−ジメトキシエタン(3mL)の混合物中に4−(ブロモメチル)−3−フルオロ安息香酸メチル(0.285g;1.15mmol)を懸濁させ、3−フルオロフェニルボロン酸(0.183g;1.27mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.067g;0.0058mmol)および炭酸ナトリウム(0.246g;2.31mmol)を逐次加えた。得られた懸濁液をマイクロ波オーブンで20分間、130℃で加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、1〜12%の酢酸エチル)して、3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル0.199g(66%)を油性残留物として得、これを次の段階で直接使用した。
【0247】
中間体35
3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸の調製。
3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸メチル(0.143g;0.545mmol)をエタノール(1mL)に溶かした溶液に、2M水酸化ナトリウム溶液(1mL;2mmol)を加えた。この混合物を室温で1時間攪拌し、6N塩酸溶液の添加によりこの溶液のpHを1に調整した。沈殿物をろ過により収集し、減圧下で乾燥して、3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸0.111g(82%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(−):247(M−H)。
【0248】
中間体36
5−メチルピコリン酸メチルの調製。
ピリジン(10mL)中の2,5−ジメチルピリジン(2.5mL;20.52mmol)と酸化セレン(IV)(3.44g;30.79mmol)の混合物を、115℃で18時間攪拌した。反応混合物を冷却し、ろ過した。固体残留物をピリジン(2×2mL)、水(2×2mL)で洗浄し、ろ液を減圧下で蒸発させた。メタノール(50mL)および濃硫酸(3.5mL)を加え、得られた混合物を18時間還流した。室温まで冷却した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液をpHがアルカリ性になるまで加えた。メタノールを減圧下で蒸発させ、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、0〜30%の酢酸エチル)して、5−メチルピコリン酸メチル1.28g(41%)を固体として得た。
ESI/APCI(+):152(M+H)。
【0249】
中間体37
5−(ブロモメチル)ピコリン酸メチルの調製。
5−メチルピコリン酸メチル(1.25g;8.27mmol)の四塩化炭素(45mL)混合物に、N−ブロモスクシンイミド(1.78g;9.92mmol)および過酸化ベンゾイル(0.205g;0.827mmol)を加えた。この混合物を18時間還流し、得られた懸濁液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、0〜8%の酢酸エチル)して、5−(ブロモメチル)ピコリン酸メチル0.450g(24%)をベージュ固体として得た。
ESI/APCI(+):230(M+H)。
【0250】
中間体38
5−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸メチルの調製。
ジメトキシエタン(9mL)/水(3mL)中の3−フルオロフェニルボロン酸(0.319g;2.28mmol)と5−(ブロモメチル)ピコリン酸メチル(0.350g;0.230mmol)とテトラキス−(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(0.175;0.152mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.524g;3.04mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で20分間照射した。得られた溶液を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を分離し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)して、表題化合物0.149g(40%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):246(M+H),268(M+Na)。
【0251】
中間体39
5−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸の調製。
5−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸メチル(0.149g;0.607mmol)の2M NaOH(2mL)/エタノール(2mL)混合物を室温で2時間攪拌し、次いで蒸発乾固させた。残留物を水に溶解させ、6N塩酸水溶液でpH2に酸性化した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をさらなる精製を行わずに次の段階で使用した。
【0252】
中間体40
2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)アニリンの調製。
攪拌した硫酸銀(1.94g;6.21mmol)と4−(トリフルオロメチル)アニリン(0.8mL;6.21mmol)のエタノール(40mL)混合物にヨウ素(1.58g;6.21mmol)を加えた。次いで、反応混合物を室温で18時間攪拌し、セライトでろ過した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルと飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液の間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物1.08g(61%)を赤色油として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ7.80(s,1H),7.38(d,1H),6.82(d,2H),5.93(s,2H)。
【0253】
中間体41
2−(2−(トリエチルシリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エタノールの調製。
2−ヨード−4−(トリフルオロメチル)アニリン(1.0g;3.48mmol)、4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イン−1−オール(0.807mL;3.83mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.142g;0.174mmol)、塩化リチウム(0.147g;3.48mmol)および炭酸ナトリウム(0.738g;6.97mmol)をDMF(10mL)中に懸濁させ、混合液を100℃で15時間攪拌した。溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中で希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物0.733g(61%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):344(M+H);ESI/APCI(−):343(M−H)。
【0254】
中間体42
3−(2−ブロモエチル)−2−(トリエチルシリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−インドールの調製。
2−(2−(トリエチルシリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エタノール(0.730g;2.13mmol)をTHF(6mL)に溶かした溶液を、予め1時間攪拌したトリフェニルホスフィン(0.836g;3.19mmol)とペルブロモメタン(1.06g;3.19mmol)のTHF(12mL)溶液に加えた。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、反応混合物をろ過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物0.449g(52%)を黄色油として得た。
【0255】
中間体43
3−(2−アジドエチル)−2−(トリエチルシリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−インドールの調製。
DMF(10mL)中の3−(2−ブロモエチル)−2−(トリエチルシリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(0.448g;1.10mmol)とアジ化ナトリウム(0.215g;3.31mmol)の混合物を70℃で4時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中で希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮して表題化合物0.402g(99%)を褐色油として得た。
ESI/APCI(+):391(M+Na);ESI/APCI(−):367(M−H)。
【0256】
中間体44
2−(5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エタンアミンの調製。
メタノール(5mL)中の3−(2−アジドエチル)−2−(トリエチルシリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール(0.400g;1.09mmol)とトリフェニルホスフィン(0.427g;1.63mmol)の混合物を70℃で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をTHF中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(3.26mL;1M)中に溶解させ、室温で36時間攪拌し、減圧下で濃縮した。この粗物質をさらなる精製を行わずに使用した。
【0257】
中間体45
5−クロロ−2−ヨード−4−メチルアニリンの調製。
水にヨウ素(9.86g;38.84mmol)とヨウ化カリウム(6.45g;38.84mmol)を溶かした溶液を、3−クロロ−4−メチルアニリン(5.00g;35.31g)を炭酸水素ナトリウム(4.75g;56.50mmol)溶液に懸濁させた懸濁液に滴加した。得られた混合物を室温で72時間攪拌し、ろ過した。固体をジクロロメタン中に溶解させ、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物2.30g(24%)を褐色固体として得た。
ESI/APCI(+):268(M+H)。
【0258】
中間体46
2−(6−クロロ−5−メチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エタノールの調製。
5−クロロ−2−ヨード−4−メチルアニリン(1.50g;5.61mmol)、4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イン−1−オール(2.36mL;11.22mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.229g;0.280mmol)、塩化リチウム(0.237g;5.61mmol)および炭酸ナトリウム(1.19g;11.22mmol)をDMF(14mL)中に懸濁させ、混合物を100℃で15時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中で希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物1.44g(79%)を褐色油として得た。
ESI/APCI(+):324(M+H);ESI/APCI(−):322(M−H)。
【0259】
中間体47
3−(2−ブロモエチル)−6−クロロ−5−メチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドールの調製。
2−(6−クロロ−5−メチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エタノール(1.44g;4.45mmol)をTHF(6mL)に溶かした溶液を、予め30分間攪拌したトリフェニルホスフィン(1.75g;6.67mmol)とペルブロモメタン(2.21g;6.67mmol)のTHF(40mL)溶液に加えた。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、反応混合物をろ過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、0.725g(42%)の表題化合物を褐色油として得た。
【0260】
中間体48
3−(2−アジドエチル)−6−クロロ−5−メチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドールの調製。
DMF(8mL)中の3−(2−ブロモエチル)−6−クロロ−5−メチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール(0.725g;1.87mmol)とアジ化ナトリウム(0.365g;5.62mmol)の混合物を70℃で4時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中で希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮して表題化合物0.690g(定量的収率)を褐色油として得た。
【0261】
中間体49
2−(6−クロロ−5−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミンの調製。
メタノール(10mL)中の3−(2−アジドエチル)−6−クロロ−5−メチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール(0.654g;1.87mmol)とトリフェニルホスフィン(0.737g、2.81mmol)の混合物を70℃で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をTHF中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(5.62mL,1M)中に溶解させ、室温で36時間攪拌し、減圧下で濃縮した。この粗物質をさらなる精製を行わずに使用した。
【0262】
中間体50
4,5−ジクロロ−2−ヨードアニリンの調製。
3,4−ジクロロアニリン(4.50g;27.77mmol)を酢酸(15mL)に溶かした溶液に、一塩化ヨウ素(1.39mL;27.77mmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間攪拌した。この溶液を濃縮乾固し、炭酸水素ナトリウムで中和し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物3.46g(43%)を褐色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ7.73(s,1H);6.91(s,1H),5.63(br s,2H)。
【0263】
中間体51
2−(5,6−ジクロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エタノールの調製。
4,5−ジクロロ−2−ヨードアニリン(1.50g;5.21mmol)、4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イン−1−オール(1.65mL;7.81mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.212g;0.260mmol)、塩化リチウム(0.221g;5.21mmol)および炭酸ナトリウム(1.10g;10.42mmol)をDMF(14mL)中に懸濁させ、混合物を100℃で15時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチルで希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物2.0g(定量的収率)を褐色油として得た。
ESI/APCI(+):344(M+H);ESI/APCI(−):342(M−H)。
【0264】
中間体52
3−(2−ブロモエチル)−5,6−ジクロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドールの調製。
2−(5,6−ジクロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エタノール(1.7g;4.94mmol)をTHF(6mL)に溶かした溶液を、予め30分間攪拌したトリフェニルホスフィン(2.59g;9.87mmol)とペルブロモメタン(3.27g;9.87mmol)のTHF(40mL)溶液に加えた。得られた混合物を室温で18時間攪拌した。次いで、反応混合物をろ過し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物0.548g(27%)を褐色油として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ10.90(s,1H);7.88(s,1H);7.56(s,1H);3.61(t,2H);3.28(t,2H);0.95(m,15H)。
【0265】
中間体53
3−(2−アジドエチル)−5,6−ジクロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドールの調製。
DMF(8mL)中の3−(2−ブロモエチル)−5,6−ジクロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール(0.548g;1.35mmol)とアジ化ナトリウム(0.262g;4.04mmol)の混合物を、70℃で4時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中で希釈し、ブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮して、表題化合物0.500g(定量的収率)を褐色油として得た。
ESI/APCI(−):367(M−H)。
【0266】
中間体54
2−(5,6−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミンの調製。
メタノール(10mL)中の3−(2−アジドエチル)−5,6−ジクロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール(0.497g;1.35mmol)とトリフェニルホスフィン(0.529g;1.35mmol)の混合物を、70℃で2時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をTHF中のフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(4.04mL;1M)中に溶解させ、室温で36時間攪拌し、減圧下で濃縮した。粗物質をさらなる精製を行わずに使用した。
【0267】
中間体55
N−(2−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
DMF(7mL)に4−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)安息香酸(0.250g;1.09mmol)と2−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.300g;1.09mmol)とHATU(0.414g;1.09mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.469mL;2.72mmol)を溶かした溶液を、室温で72時間攪拌した。次いで、反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を飽和炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで逐次洗浄した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、1〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物0.395g(81%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):451,453(M+H);473,475(M+Na);ESI/APCI(−):450,451(M−H)。
【0268】
中間体56
4−アミノ−3−ヨードベンゾニトリルの調製。
攪拌した硫酸銀(0.791g;2.54mmol)と4−アミノベンゾニトリル(0.300g;2.54mmol)のエタノール(10mL)混合物にヨウ素(0.645g;2.54mmol)を加えた。次いで反応混合物を室温で18時間攪拌し、セライト上でろ過した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルと飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液の間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物0.222g(36%)を白色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ7.96(d,1H),7.45(dd,1H),6.76(d,1H),6.22(s,2H)。
【0269】
中間体57
4−メチルベンゼンスルホン酸4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニルの調製。
ジクロロメタン(30mL)に4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イン−1−オール(2mL;9.22mmol)とp−トルエンスルホニルクロリド(3.52g;18.44mmol)とピリジン(1.49mL;18.44mmol)を溶かした溶液を、室温で3日間攪拌した。次いで、反応混合物を飽和硫酸水素ナトリウム溶液およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、所望の生成物3.20g(定量的収率)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):361(M+Na)。
【0270】
中間体58
(4−アジドブタ−1−イニル)トリエチルシランの調製。
4−メチルベンゼンスルホン酸 4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニル(3.12g;9.22mmol)をDMF(15mL)に溶かした溶液に、アジ化ナトリウム(1.80g;27.65mmol)を加え、60℃で3時間攪拌した。冷却後、揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を飽和塩化アンモニウムと酢酸エチルとの間で分配した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の化合物2.0g(定量的収率)を無色油として得た。
ESI/APCI(+):419(2M+H)。
【0271】
中間体59
4−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミドの調製。
4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.660g;2.87mmol)をクロロホルム(6mL)中に懸濁させた懸濁液に、塩化チオニル(1.04mL;14.33mmol)を加え、80℃で18時間攪拌した。冷却後、透明な溶液を蒸発乾固させて、対応する塩化アシル誘導体を得た。塩化アシルの残留物をジクロロメタンに溶解させて溶液Aを得、これを以下で用いた。メタノール(10mL)中の(4−アジドブタ−1−イニル)トリエチルシラン(0.6g;2.87mmol)とトリフェニルホスフィン(1.13g;4.30mmol)の混合物を、60℃で2時間攪拌した。塩化水素をジオキサンに溶かした4N溶液を、上で得られた溶液に加え、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(10mL)中に懸濁させ、上で調製した塩化アシル溶液A、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.23mL;7.16mmol)を加えた。得られた混合物を室温で72時間攪拌し、ジクロロメタンで希釈した。有機層を硫酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムおよびブラインで逐次洗浄し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、1〜60%の酢酸エチル)して、表題化合物0.588g(52%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):396(M+H),418(M+Na);ESI/APCI(−):394(M−H)。
【0272】
中間体60
N−(2−(5−シアノ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
4−アミノ−3−ヨードベンゾニトリル(0.10g;0.41mmol)、4−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミド(0.162g;0.41mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.017g;0.020mmol)、塩化リチウム(0.017mg;0.410mmol)および炭酸ナトリウム(0.087g;0.820mmol)をDMF(5mL)中に懸濁させ、混合物を100℃で15時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中で希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜60%の酢酸エチル)して、表題化合物0.056g(27%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):512(M+H),534(M+Na);ESI/APCI(−):511(M−H)。
【0273】
中間体61
1−(4−アミノ−3−ヨードフェニル)エタノンの調製。
攪拌した硫酸銀(3.46g;11.10mmol)と1−(4−アミノフェニル)エタノン(1.50g;11.10mmol)のエタノール(40mL)混合物に、ヨウ素(2.82g;11.10mmol)を加えた。次いで、反応混合物を室温で18時間攪拌し、セライトでろ過した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルと飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物0.514g(18%)を淡黄色固体として得た。
ESI/APCI(−):260(M−H)。
【0274】
中間体62
N−(2−(5−アセチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
1−(4−アミノ−3−ヨードフェニル)エタノン(0.100g;0.383mmol)、4−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミド(0.151g;0.383mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.016g;0.019mmol)、塩化リチウム(0.016mg;0.383mmol)および炭酸ナトリウム(0.081g;0.766mmol)をDMF(5mL)中に懸濁させ、混合物を100℃で18時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中で希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜60%の酢酸エチル)して、表題化合物0.043g(21%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):529(M+H),551(M+Na);ESI/APCI(−):527(M−H)。
【0275】
中間体63
3,4,5−トリフルオロ−2−ヨードアニリンの調製。
攪拌した硫酸銀(0.763g;2.45mmol)と3,4,5−トリフルオロアニリン(0.360g;2.45mmol)のエタノール(5mL)混合物に、ヨウ素(0.621g;2.45mmol)を加えた。次いで、反応混合物を室温で18時間攪拌し、セライトでろ過した。揮発性物質を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルと飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物0.279g(42%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(−):272(M−H)。
【0276】
中間体64
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(4,5,6−トリフルオロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
3,4,5−トリフルオロ−2−ヨードアニリン(0.100g;0.366mmol)、4−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミド(0.145g;0.366mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.015g;0.018mmol)、塩化リチウム(0.015mg;0.366mmol)および炭酸ナトリウム(0.078g;0.732mmol)をDMF(5mL)中に懸濁させ、混合物を100℃で72時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中で希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜60%の酢酸エチル)して、表題化合物0.057g(29%)を得た。
ESI/APCI(+):541(M+H),563(M+Na);ESI/APCI(−):539(M−H)。
【0277】
中間体65
N−(2−(5−クロロ−7−フルオロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
4−クロロ−2−フルオロ−6−ヨードアニリン(0.100g;0.368mmol)、4−(3−フルオロベンジル)−N−(4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イニル)ベンズアミド(0.145g;0.368mmol)、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド(0.015g;0.018mmol)、塩化リチウム(0.016mg;0.368mmol)および炭酸ナトリウム(0.078g;0.737mmol)をDMF(5mL)中に懸濁させ、混合物を100℃で18時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、酢酸エチル中で希釈した。有機層をブライン、チオ硫酸ナトリウムで逐次洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、2〜60%の酢酸エチル)して、表題化合物0.102g(51%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):539(M+H)。
【0278】
中間体66
4−(フェニルアミノ)安息香酸メチルの調製。
ジクロロメタン(8mL)中の4−アミノ安息香酸メチル(0.200g;1.32mmol)とベンゼンボロン酸(0.323g;2.65mmol)と酢酸銅(0.481g;2.65mmol)とピリジン(0.214mL;2.65mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物をろ過し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜40%の酢酸エチル)して、表題化合物0.164g(54%)を無色固体として得た。
ESI/APCI(+):228(M+H)。
【0279】
中間体67
4−(フェニルアミノ)安息香酸の調製。
NaOH水(0.6mL;2M)とジオキサン(0.6mL)の混合物に4−(フェニルアミノ)安息香酸メチル(0.080g;0.352mmol)を加え、室温で一晩、強く攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタンで抽出した。水層を6M塩化水素溶液で酸性化し、沈殿生成物をろ過により収集し、さらなる精製を行わずに使用して、表題化合物0.048g(64%)を白色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(−):212(M−H)。
【0280】
中間体68
4−フェノキシ安息香酸メチルの調製。
ジクロロメタン(8mL)中の4−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.200g;1.31mmol)とベンゼンボロン酸(0.321g;2.63mmol)と酢酸銅(0.477g;2.63mmol)とピリジン(0.213mL;2.63mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物をろ過し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物0.145g(48%)を白色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ7.96(d,2H),7.47(t,2H),7.25(t,1H),7.13(d,2H),7.05(d,2H),3.83(s,3H)。
【0281】
中間体69
4−フェノキシ安息香酸の調製。
NaOH水(1mL;2M)とジオキサン(1mL)の混合物に4−フェノキシ安息香酸メチル(0.144g;0.630mmol)を加え、室温で一晩、強く攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタンで抽出した。水層を6N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿生成物をろ過により収集して、表題化合物0.136g(定量的)を白色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(−):213(M−H)。
【0282】
中間体70
3−(フェニルアミノ)安息香酸エチルの調製。
ジクロロメタン(8mL)中の3−アミノ安息香酸エチル(0.200g;1.21mmol)とベンゼンボロン酸(0.295g;2.42mmol)と酢酸銅(0.439g;2.42mmol)とピリジン(0.196mL;2.42mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物をろ過し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜35%の酢酸エチル)して、表題化合物0.255g(87%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):242(M+H)。
【0283】
中間体71
3−(フェニルアミノ)安息香酸の調製。
NaOH水(1mL;2M)とジオキサン(1mL)の混合物に3−(フェニルアミノ)安息香酸エチル(0.175g;0.725mmol)を加え、室温で一晩、強く攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタンで抽出した。水層を6N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿生成物をろ過により収集して、表題化合物0.155g(定量的)を灰色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(−):212(M−H)。
【0284】
中間体72
3−フェノキシ安息香酸エチルの調製。
ジクロロメタン(8mL)中の3−ヒドロキシ安息香酸エチル(0.200g;1.20mmol)とベンゼンボロン酸(0.294g;2.41mmol)と酢酸銅(0.437g;2.41mmol)とピリジン(0.195mL;2.42mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物をろ過し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜35%の酢酸エチル)して、表題化合物0.222g(76%)を無色油として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ7.73(d,1H),7.52(t,1H),7.44−7.41(m,3H),7.31(dd,1H),7.21(t,1H),7.07(d,2H),4.29(q,2H),1.29(t,3H)。
【0285】
中間体73
3−フェノキシ安息香酸の調製。
NaOH水(1.5mL;2M)とジオキサン(1.5mL)の混合物に3−フェノキシ安息香酸エチル(0.220g;0.725mmol)を加え、室温で一晩、強く攪拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタンで抽出した。水層を6N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿生成物をろ過により収集して、表題化合物0.200g(定量的)を白色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(+):213(M−H)。
【0286】
中間体74
4−(メチル(フェニル)アミノ)安息香酸の調製。
4−(フェニルアミノ)安息香酸メチル(0.113g;0.497mmol)をTHF(3mL)に溶かした溶液に、鉱油中に分散させた60%NaH(0.030g;0.745mmol)を加えた。得られた溶液を10分間攪拌した後、ヨウ化メチル(0.062mL;0.994mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥して、表題化合物0.045g(40%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):227(M+H);ESI/APCI(+):226(M−H)。
【0287】
中間体75
3−(メチル(フェニル)アミノ)安息香酸の調製。
3−(フェニルアミノ)安息香酸エチル(0.198g;0.820mmol)をTHF(3mL)に溶かした溶液に、鉱油中に分散させた60%NaH(0.050g;1.23mmol)を加えた。得られた溶液を10分間攪拌した後、ヨウ化メチル(0.102mL;1.1.64mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥して、表題化合物0.056g(30%)を無色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(+):228(M+H)。
【0288】
中間体76
4−(3−フルオロフェニルアミノ)安息香酸メチルの調製。
ジクロロメタン(15mL)中の4−アミノ安息香酸メチル(0.500g;3.31mmol)と3−フルオロベンゼンボロン酸(0.925g;6.62mmol)と酢酸銅(1.20g;6.62mmol)とピリジン(0.535mL;6.62mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物をろ過し、減圧下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜35%の酢酸エチル)して、表題化合物0.215g(27%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):246(M+H);ESI/APCI(−):244(M−H)。
【0289】
中間体77
4−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)安息香酸の調製。
4−(3−フルオロフェニルアミノ)安息香酸メチルをTHF(3mL)に溶かした溶液に、鉱油中に分散させた60%NaH(0.024g;0.611mmol)を加えた。得られた溶液を10分間攪拌した後、ヨウ化メチル(0.062mL;0.994mmol)を加え、得られた混合物を室温で一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、6N塩酸溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥して、表題化合物0.119g(定量的)を褐色固体として得た。この化合物をさらなる精製を行わずに使用した。
ESI/APCI(+):246(M+H);ESI/APCI(−):244(M−H)。
【0290】
中間体78
4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸メチルの調製。
ジクロロメタン(15mL)中の4−ヒドロキシ安息香酸メチル(0.400g;2.63mmol)と3−フルオロベンゼンボロン酸(0.735g;5.26mmol)と酢酸銅(0.955g;5.26mmol)とピリジン(0.425mL;5.26mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物をろ過し、減圧下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜35%の酢酸エチル)して、表題化合物0.204g(34%)を油として得た。
【0291】
中間体79
4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸の調製。
NaOH水(2mL;2M)とジオキサン(1mL)の混合物に4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸メチル(0.202g;0.880mmol)を加え、室温で一晩、強く攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、水に溶解させた。水層を6M塩化水素溶液で酸性化し、沈殿生成物をろ過により収集して、表題化合物0.200g(定量的)を灰色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0292】
中間体80
4−(3−フルオロフェニルアミノ)安息香酸の調製。
NaOH水(1mL;2M)とジオキサン(1mL)の混合物に4−(3−フルオロフェニルアミノ)安息香酸メチル(0.110g;0.448mmol)を加え、室温で一晩、強く攪拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、水に溶解させた。水層を6M塩化水素溶液で酸性化し、沈殿生成物をろ過により収集して、表題化合物0.040g(70%)を灰色固体として得、これをさらなる精製を行わずに使用した。
【0293】
中間体81
5−クロロ−3−ヨードピリジン−2−アミンの調製。
エタノール(150mL)中の5−クロロピリジン−2−アミン(3.00g;22.87mmol)と硫酸銀(9.36g;29.73mmol)の混合物にヨウ素(7.55g;29.73mmol)を加え、混合物を室温で一晩攪拌した。混合物をセライトでろ過し、エタノールで洗浄し、ろ液を真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に溶解させ、溶液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、0〜30%の酢酸エチル)して、5−クロロ−3−ヨードピリジン−2−アミン3.71g(64%)をベージュ固体として得た。
ESI/APCI(+):255(M+Na);1H NMR(CDCl3)d7.99(d,1H)、7.84(d,1H)、4.96(s,2H)。
【0294】
中間体82
2−(5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタノールの調製。
DMF(15mL)中の5−クロロ−3−ヨードピリジン−2−アミン(2g;7.86mmol)と4−(トリエチルシリル)ブタ−3−イン−1−オール(4.35g;23.58mmol)と(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)−ジクロロメタン(0.321g;0.393mmol)と塩化リチウム(0.333g;7.86mmol)と炭酸ナトリウム(1.67g;15.72mmol)の混合物を、100℃で約20時間加熱した。冷却後、混合物を真空下で濃縮し、残留物をブラインと酢酸エチルとの間で分配した。分離後、有機層を蒸発させ、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、7〜80%の酢酸エチル)して、2.15g(88%)の2−(5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタノールを白色固体として得た。
ESI/APCI(+):311(M+H)、ESI/APCI(−):309(M−H)。
【0295】
中間体83
3−(2−ブロモエチル)−5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの調製。
トリフェニルホスフィン(2.56g;9.65mmol)をTHF(30mL)に溶かした溶液に、四臭化炭素(3.27g;9.65mmol)を加えた。この混合物を室温で30分間攪拌した。この緑色懸濁液に、2−(5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタノール(2g;6.43mmol)をTHF(20mL)に溶かした溶液を加え、得られた反応混合物を20時間攪拌した。ろ過により沈殿物を除去し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、5〜40%の酢酸エチル)して、3−(2−ブロモエチル)−5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン1.08g(45%)を白色固体として得た。
1H NMR(CDCl3)δ8.72(s,1H);8.24(d,1H)、7.87(d,1H)、3.50(t,2H);3.31(t,2H)1.01(m,9H)、0.93(m,6H)。
【0296】
中間体84
3−(2−アジドエチル)−5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの調製
DMF(8mL)中の3−(2−ブロモエチル)−5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(1.05g;2.81mmol)とアジ化ナトリウム(0.547g;8.43mmol)の混合物を、80℃で18時間攪拌し、真空下で濃縮した。残留物を水とジクロロメタンとの間で分配した。分離後、ジクロロメタン溶液を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させて、3−(2−アジドエチル)−5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン0.943g(100%)を固体として得た。
ESI/APCI(+):336(M+H)。
ESI/APCI(−):334(M−H)。
【0297】
中間体85
2−(5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタンアミンの調製
メタノール(25ml)中の3−(2−アジドエチル)−5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.900g;2.68mmol)とトリフェニルホスフィン(1.05g、4.02mmol)の混合物を、80℃で1時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物をトルエン(15mL)中に溶解させた。塩酸(2mL)および水(15mL)を加えた。2つの層を分離後、水溶液をトルエン(3×15mL)で抽出し、2N水酸化ナトリウム水溶液の添加によりアルカリ性にした。形成された沈殿物をろ過除去した。ろ液をジクロロメタン(5×15mL)で抽出した。合せたジクロロメタン抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮して、2−(5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン0.515g(62%)を油性残留物として得た。
ESI/APCI(+):310(M+H);293(M+H−NH3);ESI/APCI(−):308(M−H)。
【0298】
中間体86
2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン塩酸塩の調製。
フッ化テトラブチルアンモニウムをTHFに溶かした1M溶液(4mL;4mmol)に、2−(5−クロロ−2−(トリエチルシリル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン(0.360g;1.16mmol)を溶解させた。この混合物を室温で一晩攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に溶解させた。塩化水素をジエチルエーテルに溶かした2M溶液を加え、形成された沈殿物をろ過により収集し、減圧下で乾燥して、2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン塩酸塩0.239g(89%)をベージュ固体として得た。
ESI/APCI(+):196(M+H),179(M+H−NH3)。
【0299】
中間体87
6−メチルピコリン酸メチルの調製。
6−メチルピコリン酸(1.97g;13.65mmol)をメタノール(50mL)に溶かした溶液に、濃硫酸(2mL)を加えた。得られた混合物を22時間還流加熱した。室温まで冷却した後、溶液を炭酸ナトリウム水溶液の添加によりアルカリ性にした。メタノールを減圧下で蒸発させ、水を加え、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、6−メチルピコリン酸メチル1.81g(88%)を油として得た。
ESI/APCI:152(M+H),174(M+Na)。
【0300】
中間体88
6−(ブロモメチル)ピコリン酸メチルの調製。
6−メチルピコリン酸メチル(1.81g;11.97mmol)と四塩化炭素(60mL)の混合物を、N−ブロモスクシンイミド(2.37g;13.17mmol)および過酸化ベンゾイル(0.299g;1.20mmol)で処理し、還流温度で21時間加熱した。得られた褐色懸濁液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、0〜6%の酢酸エチル)して、6−(ブロモメチル)ピコリン酸メチル0.773g(28%)を白色固体として得た。
【0301】
中間体89
6−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸メチルの調製。
水(1mL)/1,2−ジメトキシエタン(3mL)混合物中の6−(ブロモメチル)ピコリン酸メチル(0.264g;1.15mmol)と3−フルオロフェニルボロン酸(0.190g;1.31mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.066g;0.057mmol)と炭酸ナトリウム(0.244g;2.30mmol)の混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で20分間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、0〜6%の酢酸エチル)して、6−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸メチル0.0524g(19%)を油性残留物として得た。
ESI/APCI(+):246(M+H),268(M+Na);ESI/APCI(−):244(M−H)。
【0302】
中間体90
6−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸の調製。
エタノール(0.5mL)と2M水酸化ナトリウム水溶液(0.5mL;1.0mmol)の混合物中に、6−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸メチル(0.049g;0.200mmol)を溶解させた。この混合物を室温で2時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物に、塩化水素をジオキサンに溶かした4M溶液を加え、混合物を蒸発乾固させて、6−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸を含有する固体を得た。この固体をさらなる精製を行わずに次の段階で使用した。
ESI/APCI(+):232(M+H),254(M+Na);ESI/APCI(−):230(M−H)。
【0303】
本発明の化合物調製の例
方法A
DMF(15mL/mmol)中の2−(1H−インドール−3−イル)アルキルアミン(1当量)とカルボン酸(1.1当量)とHATU(1.3当量)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.5当量)の混合物を、室温で18時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中に溶解させ、有機層を水で洗浄し、乾燥して、蒸発乾固させた。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
【0304】
方法B
水(5mL/mmol)/ジメトキシエタン(15mL/mmol)中の中間体1または2または4(1当量)とボロン酸(1.05当量)と炭酸ナトリウム(2当量)とヨウ化ナトリウム(2当量)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05当量)または[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.05当量)の混合物を、マイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射するか、または密閉チューブ中、130℃で18時間加熱した。得られた混合物を水と酢酸エチルとの間で分配し、相を分離した。有機層を水で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
【0305】
方法C
THF(15mL/mmol)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミドまたはN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(1当量)とアミン(4.5当量)とヨウ化ナトリウム(5当量)の混合物を、マイクロ波オーブン中、150〜180℃で5〜20分間照射した。混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
【0306】
方法D
ジクロロメタン(15mL/mmol)中の2−(1H−インドール−3−イル)アルキルアミン(1当量)と酸塩化物(1.05当量)の混合物にトリエチルアミン(1.2当量)を0℃で加えた。反応混合物を室温まで加温させ、アミンが消費されるまで(0.5〜24時間)攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物を得た。
【0307】
実施例1
2−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
2−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.100g;0.424mmol)、2−ベンジル安息香酸(0.102g;0.466mmol)、HATU(0.177g;0.466mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.179mL;1.06mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーでジクロロメタン中、1〜10%のメタノールによって溶離し、2−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド0.065g(40%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):389(M+H),411(M+Na);ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0308】
実施例2
3−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
3−ベンジル安息香酸(0.110g;0.518mmol)のクロロホルム(10mL)混合物に、塩化チオニル(0.113mL;1.55mmol)を加えた。反応混合物を65℃で18時間攪拌し、蒸発乾固させた。得られた残留物をクロロホルム(6mL)中に溶解させ、この溶液を0℃まで冷却した。次いで、2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.110g;0.466mmol)とトリエチルアミン(0.363mL;2.59mmol)をクロロホルム(6ml)に溶かした溶液を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、1〜20%の酢酸エチル)して、3−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド0.154g(76%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):389(M+H);ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0309】
実施例3
4−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−ベンジル安息香酸(0.100g;0.508mmol)のクロロホルム(10mL)混合物に、塩化チオニル(0.111mL;1.52mmol)を加えた。反応混合物を65℃で18時間攪拌し、蒸発乾固させた。得られた残留物をクロロホルム(6mL)中に溶解させ、この溶液を0℃まで冷却した。次いで、2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.108g;0.457mmol)とトリエチルアミン(0.357mL;2.54mmol)をクロロホルム(6ml)に溶かした溶液を加え、混合物を室温で30分間攪拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、1〜20%の酢酸エチル)して、4−ベンジル−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド0.155g(78%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):389(M+H);ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0310】
実施例4
4−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で20分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.069g;0.199mmol)、ピラゾール(0.062g;0.893mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.150g;0.994mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、7〜60%の酢酸エチル)により、表題化合物0.064g(85%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):379(M+H);ESI/APCI(−):377(M−H)。
【0311】
実施例5
3−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
3−((1H−ピラゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で20分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、ピラゾール(0.034g;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.090g;0.6mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物0.054g(99%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):379(M+H);ESI/APCI(−):378(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.62(t,1H);7.84(s 1H);7.73(s,2H),7.61(m,1H);7.26−7.47(m,4H);7.06(d,1H);6.26(d,2H);5.38(s,2H);3.49(m,2H);2.91(t,2H)。
【0312】
実施例6
4−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で20分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、イミダゾール(0.062g;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.152g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、3〜20%のエタノール)により、表題化合物0.021g(41%)を白色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.03(s,1H);8.59(t,1H);7.81(d,2H);7.77(s,1H),7.61(s,1H);7.34(d,1H),7.31(d,2H);7.25(s,1H);7.20(s,1H);7.06(d,1H);6.92(s,1H);5.24(s,2H);3.49(q,2H);2.92(t,2H)。
【0313】
実施例7
3−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
3−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で20分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、イミダゾール(0.034g;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.090g;0.6mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物0.009g(16%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):379(M+H);ESI/APCI(−):378(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.03(s,1H);8.63(t,1H);7.75(m,3H),7.62(s,1H);7.33−7.44(m,3H);7.26(s,1H);7.16(s,1H);7.06(d,1H);6.91(s,1H);5.24(s,2H);3.48(m,2H);2.92(t,2H)。
【0314】
実施例8
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピペリジン−1−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピペリジン−1−イルメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、ピペリジン(0.090mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、3〜20%のエタノール)により、表題化合物0.072g(90%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):396(M+H);ESI/APCI(−):394(M−H)。
【0315】
実施例9
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピペリジン−1−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピペリジン−1−イルメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、ピペリジン(0.049mL;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物を白色固体として定量的に得た。
ESI/APCI(+):396(M+H);ESI/APCI(−):394(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.07(s,1H);8.72(br s,1H);8.06(s,1H);8.89(d,1H);7.72(m,1H);7.62(s,1H);7.54(m,1H);7.35(d,1H);7.29(s,1H);7.06(d,1H);4.31(s,2H);3.52(m,2H);2.93(m,4H);1.72(m,4H);1.30(m,2H)。
【0316】
実施例10
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(モルホリノメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(モルホリノメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、モルホリン(0.081mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、3〜20%のエタノール)により、表題化合物0.038g(47%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):398(M+H);ESI/APCI(−):396(M−H)。
【0317】
実施例11
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(モルホリノメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(モルホリノメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、モルホリン(0.046mL;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜5%のメタノール)により、表題化合物0.044g(76%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):398(M+H);ESI/APCI(−):396(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.60(t,1H);7.73(m,2H);7.62(s,1H);7.33−7.46(m,3H);7.27(s,1H);7.06(d,1H);3.56(m,4H);3.49(m,4H);2.92(t,2H);2.35(m,4H)。
【0318】
実施例12
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロヘキシルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロヘキシルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、シクロヘキサンアミン(0.105mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%のメタノール)により、表題化合物0.057g(69%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):410(M+H)。
【0319】
実施例13
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロヘキシルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロヘキシルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、シクロヘキサンアミン(0.057mL;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.015g;0.1mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物0.035g(58%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):410(M+H);ESI/APCI(−):408(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.06(s,1H);8.66(t,1H);7.95(s,1H);7.79(d,1H),7.64(s,1H);7.60(m,1H);7.47(t,1H);7.37(d,1H);7.29(s,1H);7.06(dd,1H);4.02(m,2H);3.52(d,2H);2.94(m,2H);2.69(m,1H);2.00(m,2H);1.73(m,2H);1.53(m,1H);1.26(m,6H)。
【0320】
実施例14
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロペンチルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロペンチルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、シクロペンタンアミン(0.091mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%のメタノール)により、表題化合物0.025g(31%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):396(M+H)。
【0321】
実施例15
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロペンチルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロペンチルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、シクロペンタンアミン(0.043g;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.015g;0.1mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物0.024g(42%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):396(M+H);ESI/APCI(−):394(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.06(s,1H);8.66(t,1H);7.95(s,1H);7.78(d,1H),7.64(s,1H);7.60(m,1H);7.47(t,1H);7.37(d,1H);7.29(s,1H);7.07(dd,1H);3.98(s,2H);3.53(m,2H);3.35(m,2H);2.94(m,2H);1.92(m,2H);1.69(m,2H);1.52(m,4H)。
【0322】
実施例16
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロヘキシルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((シクロヘキシルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、シクロヘキシルメタンアミン(0.120mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%のメタノール)により、表題化合物0.061g(71%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):424(M+H)。
【0323】
実施例17
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロヘキシルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((シクロヘキシルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、シクロヘキシルメタンアミン(0.057mL;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.015g;0.1mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物0.045g(73%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):424(M+H);ESI/APCI(−):422(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.05(s,1H);8.59(t,1H);7.81(s,1H);7.70(d,1H),7.64(s,1H);7.50(m,1H);7.39(m,2H);7.28(s,1H);7.07(dd,1H);3.77(s,2H);3.52(m,2H);2.93(t,2H);2.37(d,2H);1.64−1.77(m,5H);1.45(m,1H);1.17(m,3H);0.86(m,2H)。
【0324】
実施例18
4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、ベンジルアミン(0.0997mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%のメタノール)により、表題化合物0.051g(61%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):418(M+H)。
【0325】
実施例19
3−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
3−((ベンジルアミノ)メチル)−N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、ベンジルアミン(0.055mL;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.015g;0.1mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%のメタノール)により、表題化合物0.035g(58%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):418(M+H);ESI/APCI(−):416(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.58(t,1H);7.82(s,1H);7.71(d,1H),7.63(s,1H);7.51(m,1H);7.24−7.43(m,8H);7.06(dd,1H);4.11(m,1H);3.72(d,4H);3.53(m,2H);2.93(m,2H)。
【0326】
実施例20
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、ピロリジン(0.076mL;0.907mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.153g;1.01mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、3〜20%のエタノール)により、表題化合物0.028g(36%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):382(M+H);ESI/APCI(+):380(M−H)。
【0327】
実施例21
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で5分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)およびピロリジン(0.042mL;0.5mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、3〜20%のエタノール)により、表題化合物0.037g(67%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):382(M+H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.06(s,1H);8.71(t,1H);8.05(s,1H);7.88(d,1H);7.71(d,1H);7.63(s,1H);7.54(t,1H);7.35(d,1H);7.29(s,1H);7.06(d,1H);4.39(s,2H);3.52(m,2H);3.07(m,2H);3.03(m,2H);2.93(t,2H);1.81−2.04(m,4H)。
【0328】
実施例22
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((チオフェン−2−イルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((チオフェン−2−イルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.100g;0.288mmol)、チオフェン−2−イルメタンアミン(0.138mL;1.30mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.218g;1.44mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%のメタノール)により、表題化合物0.086g(71%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):424(M+H);ESI/APCI(+):422(M−H)。
【0329】
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((チオフェン−2−イルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドの調製23。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((チオフェン−2−イルメチルアミノ)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)、チオフェン−2−イルメタンアミン(0.051mL;0.5mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.015g;0.1mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%のメタノール)により、表題化合物0.045g(73%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):424(M+H);ESI/APCI(−):422(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.57(t,1H);7.80(s,1H);7.70(d,1H),7.63(s,1H);7.34−7.48(m,4H);7.28(s,1H);7.06(dd,1H);6.97(m,2H);3.86(s,2H);3.75(s,2H);3.51(m,2H);2.93(m,2H)。
【0330】
実施例24
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.105g;0.302mmol)、ピペラジン(0.118g;1.36mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.229g;1.51mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜16%のメタノール)により、表題化合物0.083g(69%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):397(M+H);ESI/APCI(+):395(M−H)。
【0331】
実施例25
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(ピペラジン−1−イルメチル)ベンズアミドを方法Cに従って、150℃で10分間のマイクロ波照射下で、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)およびピペラジン(0.043g;0.5mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、20〜50%のメタノール)により、表題化合物0.035g(61%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):397(M+H);ESI/APCI(−):395(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.07(s,1H);8.62(t,1H);7.75(m,2H);7.62(s,1H);7.43(m,2H);7.37(d,1H);7.28(s,1H);7.06(d,1H);3.47−3.57(m,4H);3.03(m,4H);2.93(m,2H);2.52(m,4H)。
【0332】
実施例26
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.053g;0.153mmol)およびN−メチルピペラジン(0.0684mL;0.610mmol)から出発して調製した。混合物を80℃で5時間加熱した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜15%のメタノール)により、表題化合物0.028g(44%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):411(M+H);ESI/APCI(−):409(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.05(s,1H);8.58(t,1H);7.79(d,2H),7.62(s,1H);7.36(m,3H);7.27(s,1H);7.06(d,1H);3.50(m,4H);2.92(t,2H);2.37(br s,8H);2.18(s,3H)。
【0333】
実施例27
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)ベンズアミドを方法Cに従って、THF(3mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.050g;0.144mmol)およびN−メチルピペラジン(0.0554mL;0.5mmol)から出発して調製した。混合物を70℃で5時間加熱した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、10〜15%のメタノール)により、表題化合物0.039g(66%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):411(M+H);ESI/APCI(−):409(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.04(s,1H);8.60(t,1H);7.72(m,3H);7.62(s,1H);7.40(m,3H);7.33(s,1H);7.06(d,1H);3.49(m,4H);2.92(t,2H);2.37(m,6H);2.18(s,3H)。
【0334】
実施例28
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、4−メトキシフェニルボロン酸(0.034g;0.220mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.045g;0.431mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.064g;0.431mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.012g(12%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):419(M+H),441(M+Na);ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0335】
実施例29
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、4−メトキシフェニルボロン酸(0.034g;0.220mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.045g;0.431mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.064g;0.431mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.030g(32%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):419(M+H),441(M+Na);ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0336】
実施例30
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、2−メトキシフェニルボロン酸(0.034g;0.216mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.045g;0.431mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.064g;0.431mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.058g(53%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):419(M+H),441(M+Na);ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0337】
実施例31
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、2−メトキシフェニルボロン酸(0.0339g;0.216mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.0457g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.0647g;0.431mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.0338g(38%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):419(M+H),441(M+Na);ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0338】
実施例32
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、4−シアノフェニルボロン酸(0.033g;0.226mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.047g;0.449mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.067g;0.449mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.0705g(78%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):414(M+H);ESI/APCI(−):413(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.03(s,1H);8.57(t,1H);7.77(d,2H);7.76(d,2H);7.60(d,1H);7.45(d,2H)7.37−7.32(m,3H);7.26(d,1H)7.05(dd,1H);3.47(q app,2H);2.91(t,2H)。
【0339】
実施例33
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メチルベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−メチルベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.071g;0.204mmol)、p−トリルボロン酸(0.029g;0.217mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.012g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.045g;0.423mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.064g;0.423mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.041g(50%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):403(M+H),425(M+Na);ESI/APCI(−):401(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.02(s,1H);8.53(t,1H);7.75(d,2H);7.62(d,1H);7.36−7.26(m,4H);7.13−7.04(m,5H);3.94(s,2H);3.49(q app,2H),2.90(t,2H);2.25(s;3H)。
【0340】
実施例34
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−メチルベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−メチルベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.070g;0.202mmol)、p−トリルボロン酸(0.028g;0.205mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.012g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.043g;0.403mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.061g;0.403mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.0431g(53%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):403(M+H),425(M+Na);ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0341】
実施例35
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メチルベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メチルベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.076g;0.218mmol)、m−トリルボロン酸(0.030g;0.223mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.047g;0.437mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.066g;0.437mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.057g(63%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):403(M+H),425(M+Na);ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0342】
実施例36
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−メチルベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−メチルベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.073g;0.209mmol)、m−トリルボロン酸(0.030g;0.220mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.012g;0.010mmol)、炭酸ナトリウム(0.044g;0.419mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.063g;0.419mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.040g(46%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):403(M+H),425(M+Na);ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0343】
実施例37
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−メチルベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−メチルベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.209mmol)、o−トリルボロン酸(0.031g;0.215mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.046g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.065g;0.432mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.050g(57%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):403(M+H);ESI/APCI(−):401(M−H)。
【0344】
実施例38
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、4−シアノフェニルボロン酸(0.032g;0.216mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.046g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.065g;0.432mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.057g(62%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):414(M+H),436(M+Na);ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0345】
実施例39
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、2−シアノフェニルボロン酸(0.034g;0.229mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.046g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.067g;0.450mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.052g(56%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):414(M+H),436(M+Na);ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0346】
実施例40
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、3−シアノフェニルボロン酸(0.033g;0.226mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.046g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.065g;0.432mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.019g(21%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):414(M+H),436(M+Na);ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0347】
実施例41
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.071g;0.203mmol)、2−シアノフェニルボロン酸(0.033g;0.226mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.046g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.065g;0.432mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.022g(25%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):414(M+H),436(M+Na);ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0348】
実施例42
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.033g;0.173mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.0082mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.346mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.346mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.034g(42%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):457(M+H),479(M+Na)。
【0349】
実施例43
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.057g;0.164mmol)、4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.031g;0.164mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.0082mmol)、炭酸ナトリウム(0.035g;0.328mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.049g;0.328mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.029g(62%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):457(M+H),479(M+Na)。
【0350】
実施例44
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.057g;0.164mmol)、2−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.031g;0.164mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.0082mmol)、炭酸ナトリウム(0.035g;0.328mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.049g;0.328mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.037g(49%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):457(M+H),479(M+Na)。
【0351】
実施例45
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.033g;0.173mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.346mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.346mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.045g(57%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):457(M+H),479(M+Na)。
【0352】
実施例46
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、2−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.033g;0.173mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.346mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.346mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.048g(61%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):457(M+H),479(M+Na);ESI/APCI(−):492(M+Cl)。
【0353】
実施例47
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、3−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(0.033g;0.173mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.346mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.346mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.048gを白色固体として得た。
ESI/APCI(+):457(M+H),479(M+Na);ESI/APCI(−):492(M+Cl)。
【0354】
実施例48
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−クロロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−クロロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(0.035g;0.227mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.046g;0.432mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.065g;0.432mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.024g(27%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na);ESI/APCI(−):457(M+Cl)。
【0355】
実施例49
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−クロロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−クロロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.032g(44%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na),465(M+K)。
【0356】
実施例50
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−クロロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−クロロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、2−クロロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.033g(45%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na)。
【0357】
実施例51
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.025g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.026g(36%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):407(M+H),429(M+Na)。
【0358】
実施例52
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、2−フルオロフェニルボロン酸(0.025g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.049g(70%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):407(M+H),429(M+Na)。
【0359】
実施例53
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−クロロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−クロロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、4−クロロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.035g(47%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na)。
【0360】
実施例54
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−クロロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−クロロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.035g(47%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na)。
【0361】
実施例55
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−クロロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−クロロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、2−クロロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.052g(71%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na)。
【0362】
実施例56
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(4−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.052g(71%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):423(M+H),445(M+Na)。
【0363】
実施例57
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.035g(50%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):407(M+H),429(M+Na)。
【0364】
実施例58
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、2−フルオロフェニルボロン酸(0.028g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.036g(51%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):407(M+H)。
【0365】
実施例59
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.240mmol)、3−メトキシフェニルボロン酸(0.038g;0.240mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g;0.012mmol)、炭酸ナトリウム(0.051g;0.479mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.072g;0.479mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.053g(53%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):419(M+H),441(M+Na);ESI/APCI(−):417(M−H)。
【0366】
実施例60
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.060g;0.173mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(0.026g;0.181mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.010g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.052g;0.345mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.023g(33%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):407(M+H),429(M+Na);ESI/APCI(+):406(M−H)。
【0367】
実施例61
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,6−ジメチルベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(4−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.065g;0.173mmol)、2,6−ジメチルフェニルボロン酸(0.030g;0.196mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.011g;0.009mmol)、炭酸ナトリウム(0.037g;0.345mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.056g;0.376mmol)を密閉チューブ中、130℃で18時間加熱することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.016g(20%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):417(M+H),439(M+Na);ESI/APCI(+):416(M−H)。
【0368】
実施例62
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.038g;0.241mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.051g(52%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H);ESI/APCI(+):424(M−H)。
【0369】
実施例63
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−((5−フルオロピリジン−3−イル)メチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.156g;0.449mmol)、5−フルオロピリジン−3−イルボロン酸(0.071g;0.494mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.026g;0.022mmol)、炭酸ナトリウム(0.095g;0.898mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.204g;1.35mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上での分取TLCによる精製(溶出液:ヘプタン中、50%の酢酸エチル)により、表題化合物0.006g(3%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):407(M+H)。
【0370】
実施例64
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−フルオロ−3−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(2−フルオロ−3−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、2−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸(0.041g;0.241mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.051g(50%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):437(M+H);ESI/APCI(+):435(M−H)。
【0371】
実施例65
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.038g;0.241mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.053g(55%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H);ESI/APCI(+):423(M−H)。
【0372】
実施例66
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−フルオロ−3−メトキシベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2−フルオロ−3−メトキシベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、2−フルオロ−3−メトキシフェニルボロン酸(0.041g;0.241mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.034g(34%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):437(M+H),459(M+Na)。
【0373】
実施例67
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、チオフェン−2−イルボロン酸(0.031g;0.241mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜25%の酢酸エチル)により、表題化合物0.023g(25%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):395(M+H);ESI/APCI(+):393(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.02(s,1H),8.58(t,1H),7.74(s,1H),7.68(m,1H),7.62(s,1H),7.41(m,2H),7.36(m,2H),7.26(s,1H),7.07−7.04(m,1H),6.95(m,1H),6.91(br s,1H),4.20(s,2H),3.47(見かけq,2H),2.92(t,2H)。
【0374】
実施例68
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(チオフェン−3−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(チオフェン−3−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、チオフェン−3−イルボロン酸(0.031g;0.241mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜25%の酢酸エチル)により、表題化合物0.042g(47%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):395(M+H);ESI/APCI(+):393(M−H)。
【0375】
実施例69
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(フラン−2−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(フラン−2−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、フラン−2−イルボロン酸(0.027g;0.241mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.027g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.028g(32%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):379(M+H);ESI/APCI(+):377(M−H)。
【0376】
実施例70
3−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
3−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(0.060g;0.315mmol)、3−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.073g;0.316mmol)、HATU(0.120g;0.316mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.135mL;0.788mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜20%の酢酸エチル)により、表題化合物0.065g(51%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):402(M+H)。
【0377】
実施例71
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.060g;0.284mmol)、4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.079g;0.341mmol)、HATU(0.141g;0.370mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.123mL;0.711mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.046g(42%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):387(M+H)。
【0378】
実施例72
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フラン−2−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フラン−2−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のフラン−2−イルボロン酸(0.027g;0.242mmol)、N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.231mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018;0.023mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.070g;0.461mmol)および炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)をマイクロ波中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜80%の酢酸エチル)により、表題化合物0.016g(19%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):379(M+H);ESI/APCI(+):377(M−H)。
【0379】
実施例73
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピリジン−3−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のピリジン−3−イルボロン酸(0.029g;0.242mmol)、N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.231mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018;0.023mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.070g;0.461mmol)および炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)をマイクロ波中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、75〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.018g(20%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):390(M+H);ESI/APCI(+):388(M−H)。
【0380】
実施例74
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピリジン−4−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(ピリジン−4−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のピリジン−4−イルボロン酸(0.030g;0.242mmol)、N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.231mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.018;0.023mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.070g;0.461mmol)および炭酸ナトリウム(0.049g;0.461mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、75〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.005g(5%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):390(M+H);ESI/APCI(+):388(M−H)。
【0381】
実施例75
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.240mmol)、3−フルオロフェニルボロン酸(0.036g;0.252mmol);テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g;0.012mmol)、炭酸ナトリウム(0.051g;0.480mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.109g;0.720mmol)から出発して、マイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)により、表題化合物0.013g(14%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):393(M+H);ESI/APCI(−):391(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.12(s,1H);8.80(t,1H);7.79(d,2H);7.70(d,1H);7.33(m,5H);7.03(m,4H);4.56(d,2H);4.00(s,2H)。
【0382】
実施例76
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.240mmol)、3−シアノフェニルボロン酸(0.038g;0.252mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g;0.012mmol)、炭酸ナトリウム(0.051g;0.480mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.109g;0.720mmol)から出発して、マイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)により、表題化合物0.029g(30%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):400(M+H);ESI/APCI(−):398(M−H)。
【0383】
実施例77
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(3,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−((5−クロロ−1H−インドール−3−イル)メチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.240mmol)、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.041g;0.252mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.014g;0.012mmol)、炭酸ナトリウム(0.051g;0.480mmol)およびヨウ化ナトリウム(0.109g;0.720mmol)から出発して、マイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)により、表題化合物0.015g(15%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):411(M+H);ESI/APCI(−):409(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ11.13(s,1H);8.81(t,1H);7.80(d,2H);7.70(d,1H);7.36(m,5H);7.02(m,4H);4.56(d,2H);4.00(s,2H)。
【0384】
実施例78
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.220g;0.951mmol)、3−(3−(トリフルオロメチル)フェニルアミノ)安息香酸(0.294g;1.05mmol)、HATU(0.470g;1.24mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.439mL;2.38mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.290g(65%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):458(M+H),480(M+Na);ESI/APCI(+):456(M−H)。
【0385】
実施例79
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−シアノフェニルアミノ)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−シアノフェニルアミノ)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.030g;0.130mmol)、3−(3−シアノフェニルアミノ)安息香酸(0.037g;0.155mmol)、HATU(0.064g;0.169mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.060mL;0.324mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.020g(37%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):415(M+H),437(M+Na);ESI/APCI(+):413(M−H)。
【0386】
実施例80
N−(2−(5,7−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5,7−ジクロロ−2−(トリメチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド(0.045g;0.088mmol)とフッ化テトラブチルアンモニウム(0.263mL;THF中1N)の混合物を、室温で18時間攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物を水とジクロロメタンとの間で分配した。有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜10%の酢酸エチル)して、表題化合物0.018g(47%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):441(M+H)。
【0387】
実施例81
N−(3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロピル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロピル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(3mL)中の3−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−1−アミン(0.042g;0.201mmol)、4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.049g;0.211mmol)、HATU(0.084g:0.221mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.052mL;0.302mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.048g(57%)の白色固体として得た。
ESI/APCI(+):421(M+H);ESI/APCI(−):419(M−H)。
1H NMR(DMSO−d6)δ10.97(s,1H);8.40(br t,1H);7.77(d,2H);7.53(s,1H);7.33(m,4H);7.24(s,1H);7.05(m,4H);4.01(s,2H);3.32(m,2H);2.70(t,2H);1.85(m,2H)。
【0388】
実施例82
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(3mL)中の4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.080g;0.347mmol)、3−(2−アミノエチル)−1H−インドール−5−オール塩酸塩(0.081g;0.382mmol)、HATU(0.145g;0.382mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.150mL;0.869mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.093g(67%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):389(M+H);ESI/APCI(−):387(M−H)。
【0389】
実施例83
N−(2−(5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(3mL)中の4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.080g;0.347mmol)、2−(5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(0.080g;0.382mmol)、HATU(0.145g;0.382mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.150mL;0.869mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.034g(23%)を黄色油として得た。
ESI/APCI(+):421(M+H)。
【0390】
実施例84
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−メトキシフェノキシ)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(3mL)中の3−(3−メトキシフェノキシ)安息香酸(0.080g;0.347mmol)、2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.077g;0.331mmol)、HATU(0.190g;0.365mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.142mL;0.829mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.040g(29%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):421(M+H),443(M+Na);ESI/APCI(−):419(M−H)。
【0391】
実施例85
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(m−トリルオキシ)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(m−トリルオキシ)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(3mL)中の3−(m−トリルオキシ)安息香酸(0.080g;0.35mmol)、2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.077g;0.331mmol)、HATU(0.190g;0.365mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.142mL;0.829mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.047g(33%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):405(M+H);ESI/APCI(−):403(M−H)。
【0392】
実施例86
N−(2−(5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.080g;0.347mmol)、2−(5−クロロ−2−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.094g;0.382mmol)、HATU(0.132g;0.347mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.150mL;0.869mmol)を用いて調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.049g(34%)を淡黄色固体として得た。
ESI/APCI(+):421(M+H);ESI/APCI(+):419(M−H)。
【0393】
実施例87
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.075g;0.318mmol)、2−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.087g;349mmol)、HATU(0.121g:0.318mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.139mL;0.795mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%の酢酸エチル)、次いでジクロロメタン/ヘプタン混合物からの再結晶により、表題化合物0.098g(73%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H);ESI/APCI(−):423(M−H)。
【0394】
実施例88
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.075g;0.318mmol)、3−フルオロ−4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.087g;349mmol)、HATU(0.121g;0.318mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.139mL;0.795mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、0〜10%の酢酸エチル)、次いでジクロロメタン/ヘプタン混合物からの再結晶により、表題化合物0.088g(65%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H);ESI/APCI(−):423(M−H)。
【0395】
実施例89
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(3−フルオロベンジル)ピコリンアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−5−(3−フルオロベンジル)ピコリンアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.140g;0.605mmol)、5−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸(0.139g;0.605mmol)、HATU(0.254g;0.668mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.262mL;1.52mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)により、表題化合物0.057g(23%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):408(M+H),430(M+Na);ESI/APCI(−):406(M−H)。
【0396】
実施例90
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(3mL)中の2−(5−(トリフルオロメチル)−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(0.080g;0.347mmol)、4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.080g;0.347mmol)、HATU(0.132g;0.347mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.149mL;0.869mmol)から出発して調製した。粗物質を分取HPLC(方法2)により精製して、表題化合物0.021g(14%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):441(M+H);ESI/APCI(−):439(M+H)。
【0397】
実施例91
N−(2−(6−クロロ−5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(6−クロロ−5−メチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(6−クロロ−5−メチル−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(0.172g;0.825mmol)、4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.190g;0.825mmol)、HATU(0.313g;0.825mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.355mL;2.06mmol)から出発して調製した。粗物質を分取HPLC(方法2)により精製して、表題化合物0.049g(14%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):421(M+H);ESI/APCI(−):420(M−H)。
【0398】
実施例92
N−(2−(5,6−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5,6−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5,6−ジクロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン(0.149g;0.651mmol)、4−(3−フルオロベンジル)安息香酸中間体(0.150g;0.651mmol)、HATU(0.248g;0.651mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.281mL;1.63mmol)から出発して調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(2回)(溶出液:ヘプタン中、2〜60%の酢酸エチルおよびジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.042g(14%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):441(M+H);ESI/APCI(−):439(M−H)。
【0399】
実施例93
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−フェニル−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
DME(3mL)と水(1mL)の混合物中のベンゼンボロン酸(0.024g;0.195mmol)とN−(2−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド(0.080g;0.177mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.020;0.017mmol)と炭酸ナトリウム(0.038g;0.355mmol)の混合物をマイクロ波オーブン中、130℃で20分間照射した。得られた溶液を水と酢酸エチルとの間で分配し、有機層を減圧下で濃縮した。粗物質をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)および分取HPLC(方法2)により精製して、表題化合物0.013g(16%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):449(M+H);ESI/APCI(−):447(M−H)。
【0400】
実施例94
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(5−モルホリノ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
ジオキサン(0.5mL)中の酢酸パラジウム(0.004g;0.017mmol)と2’−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−N,N−ジメチルビフェニル−2−アミン(0.028g;0.071mmol)の混合物を脱気し、30分間、超音波処置した。次いで、この溶液を、脱気したナトリウム2−メチルプロパン−2−オラート(0.024g;0.248mmol)とモルホリン(0.031mL;0.354mmol)とN−(2−(5−ブロモ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド(0.080g;0.177mmol)のジオキサン(2mL)混合物に加えた。得られた混合物を100℃で18時間攪拌し、蒸発乾固させた。残留物を水と酢酸エチルとの間で分配し、有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで2回(溶出液:ヘプタン中、65〜100%の酢酸エチルおよびジクロロメタン中、20〜100%の酢酸エチル)および分取HPLC(方法2)で精製して、表題化合物0.0052g(6%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):458(M+H)。
【0401】
実施例95
N−(2−(5−シアノ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−シアノ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド(0.056g;0.109mmol)をトリフルオロ酢酸(3mL)中に溶解させ、室温で3時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.013g(29%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):398(M+H);ESI/APCI(−):396(M−H)。
【0402】
実施例96
N−(2−(5−アセチル−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−アセチル−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド(0.043g;0.109mmol)をトリフルオロ酢酸(3mL)中に溶解させ、室温で3時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.020g(58%)を黄色の泡状物質として得た。
ESI/APCI(+):415(M+H);ESI/APCI(−):413(M−H)。
【0403】
実施例97
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(4,5,6−トリフルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミドの調製。
4−(3−フルオロベンジル)−N−(2−(4,5,6−トリフルオロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)ベンズアミド(0.057g;0.105mmol)をトリフルオロ酢酸(3mL)中に溶解させ、室温で3時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.027g(60%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):427(M+H);ESI/APCI(−):425(M−H)。
【0404】
実施例98
N−(2−(5−クロロ−7−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−7−フルオロ−2−(トリエチルシリル)−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミド(0.102g;0.189mmol)をトリフルオロ酢酸(3mL)中に溶解させ、室温で3時間攪拌した。この溶液を減圧下で濃縮し、粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.015g(19%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H);ESI/APCI(−):423(M−H)。
【0405】
実施例99
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−シアノベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−シアノベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.075g;0.216mmol)、3−シアノフェニルボロン酸(0.034g;0.229mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.013g;0.011mmol)、炭酸ナトリウム(0.045g;0.431mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.064g;0.431mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)により、表題化合物0.052g(56%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):414(M+H),426(M+Na);ESI/APCI(−):412(M−H)。
【0406】
実施例100
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(チオフェン−2−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、チオフェン−2−イルボロン酸(0.031g;0.242mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.019g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.050g;0.460mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.460mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜80%の酢酸エチル)により、表題化合物0.056g(62%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):395(M+H);ESI/APCI(−):393(M−H)。
【0407】
実施例101
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(チオフェン−3−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(チオフェン−3−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、チオフェン−3−イルボロン酸(0.031g;0.242mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.019g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.050g;0.460mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.460mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜80%の酢酸エチル)により、表題化合物0.034g(37%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):395(M+H);ESI/APCI(−):393(M−H)。
【0408】
実施例102
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フラン−3−イルメチル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フラン−3−イルメチル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、フラン−3−イルボロン酸(0.027g;0.242mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.019g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.050g;0.460mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.460mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜80%の酢酸エチル)により、表題化合物0.024g(26%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):379(M+H);ESI/APCI(−):377(M−H)。
【0409】
実施例103
N−(2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドを方法Aに従って、DMF(5mL)中の2−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.060g;0.279mmol)、4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.070g;0.307mmol)、HATU(0.127g;0.335mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.120mL;0.698mmol)から出発して調製した。ジクロロメタン中1〜20%の酢酸エチルおよびヘプタン中20〜100%の酢酸エチルよって溶離する、シリカゲル上での2回のフラッシュクロマトグラフィーにより、表題化合物0.008g(7%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):391(M+H);ESI/APCI(−):389(M+H)。
【0410】
実施例104
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フェニルアミノ)ベンズアミドの調製。
DMF(5mL)に4−(フェニルアミノ)安息香酸(0.048g;0.225mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.052g;0.225mmol)とHATU(0.094g;0.247mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.097mL;0.563mmol)を溶かした溶液を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.024g(27%)を黄色固体として得た。
ESI/APCI(+):390(M+H),412(M+Na);ESI/APCI(−):388(M−H)。
【0411】
実施例105
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−フェノキシベンズアミドの調製。
DMF(5mL)中の4−フェノキシ安息香酸(0.136g;0.634mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.146g;0.635mmol)とHATU(0.265g;0.698mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルジアミン(0.273mL;1.59mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.070g(28%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):391(M+H),413(M+Na);ESI/APCI(−):389(M−H)。
【0412】
実施例106
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(フェニルアミノ)ベンズアミドの調製。
DMF(5mL)中の3−(フェニルアミノ)安息香酸(0.155g;0.727mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.168g;0.727mmol)とHATU(0.303g;0.799mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルジアミン(0.313mL;1.82mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.072g(25%)を桃色固体として得た。
ESI/APCI(+):390(M+H),412(M+Na);ESI/APCI(+):388(M−H)。
【0413】
実施例107
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−フェノキシベンズアミドの調製。
DMF(5mL)中の3−フェノキシ安息香酸(0.200g;0.934mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.215g;0.934mmol)とHATU(0.389g;1.03mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルジアミン(0.402mL;2.33mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより2回精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.068g(19%)を無色固体として得た。
ESI/APCI(+):391(M+H),413(M+Na);ESI/APCI(−):389(M−H)。
【0414】
実施例108
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(フェニルアミノ)ベンズアミドの調製。
DMF(3mL)に4−(メチル(フェニル)アミノ)安息香酸(0.045g;0.198mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.046g;0.198mmol)とHATU(0.083g;0.217mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.085mL;0.495mmol)を溶かした溶液を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.011g(14%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):404(M+H);ESI/APCI(+):402(M−H)。
【0415】
実施例109
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−3−(メチル(フェニル)アミノ)ベンズアミドの調製。
DMF(3mL)に3−(メチル(フェニル)アミノ)安息香酸(0.056g;0.246mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.057g;0.246mmol)とHATU(0.102g;0.271mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.106mL;0.616mmol)を溶かした溶液を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.003g(3%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):404(M+H);ESI/APCI(+):402(M−H)。
【0416】
実施例110
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,5−ジフルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、2,5−ジフルオロフェニルボロン酸(0.038g;0.242mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.019g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.048g;0.460mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.460mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜80%の酢酸エチル)により、表題化合物0.035g(35%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H),447(M+Na);ESI/APCI(−):423(M−H)。
【0417】
実施例111
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,3−ジフルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(2,3−ジフルオロベンジル)ベンズアミドを方法Bに従って、ジメトキシエタン(3mL)/水(1mL)中のN−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(クロロメチル)ベンズアミド(0.080g;0.230mmol)、2,3−ジフルオロフェニルボロン酸(0.041g;0.242mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)クロリド−ジクロロメタン錯体(0.019g;0.023mmol)、炭酸ナトリウム(0.048g;0.460mmol)、ヨウ化ナトリウム(0.069g;0.460mmol)をマイクロ波オーブン中、130℃で15分間照射することにより調製した。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(溶出液:ヘプタン中、20〜80%の酢酸エチル)により、表題化合物0.047g(48%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):425(M+H),447(M+Na);ESI/APCI(−):423(M−H)。
【0418】
実施例112
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)ベンズアミドの調製。
DMF(5mL)中の4−((3−フルオロフェニル)(メチル)アミノ)安息香酸(0.100g;0.407mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.094g;0.407mmol)とHATU(0.170g;0.448mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.176mL;1.02mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、表題化合物0.048g(28%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):422(M+H);ESI/APCI(−):421(M−H)。
【0419】
実施例113
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロフェノキシ)ベンズアミドの調製。
DMF(5mL)に4−(3−フルオロフェノキシ)安息香酸(0.180g;0.775mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.180g;0.775mmol)とHATU(0.324g;0.852mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.334mL;1.94mmol)を溶かした溶液を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチルおよびヘプタン中、20〜100%の酢酸エチル)して、表題化合物0.065g(20%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):409(M+H);ESI/APCI(−):407(M−H)。
【0420】
実施例114
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロフェニルアミノ)ベンズアミドの調製。
DMF(3mL)中の4−(3−フルオロフェニルアミノ)安息香酸(0.040g;0.173mmol)と2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.040g;0.173mmol)とHATU(0.072g;0.190mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.075mL;0.432mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌した。反応混合物を酢酸エチルと硫酸水素ナトリウムとの間で分配し、有機層を炭酸ナトリウム、ブラインで洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗混合物をシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、1〜10%の酢酸エチル)して、表題化合物0.027g(39%)を無色固体として得た。
ESI/APCI(+):408(M+H),430(M+Na);ESI/APCI(−):406(M−H)。
【0421】
実施例115
N−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エチル)−4−(3−フルオロベンジル)ベンズアミドの調製。
DMF(3mL)中の2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.070g;0.301mmol)と4−(3−フルオロベンジル)安息香酸(0.0701g;0.304mmol)とHATU(0.116g:0.304mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.132mL;0.754mmol)の混合物を、週末の間室温で攪拌し、減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に溶解させ、有機層を水で洗浄し、真空下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、0〜35%の酢酸エチル)して、N−(2−(5−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)エチル)−5−(2,5−ジフルオロベンジル)イソオキサゾール−3−カルボキサミド0.061g(49%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):408(M+H);430(M+Na);ESI/APCI(−):406(M−H)。
【0422】
実施例116
N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−6−(3−フルオロベンジル)ピコリンアミドの調製。
DMF(3mL)中の2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エタンアミン塩酸塩(0.044g;0.187mmol)と6−(3−フルオロベンジル)ピコリン酸(0.045g;0.196mmol)とHATU(0.073g;0.192mmol)とN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.082mL;0.466mmol)の混合物を、室温で一晩攪拌し、真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に溶解させ、有機層を水で3回洗浄し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製(溶出液:ジクロロメタン中、2〜20%の酢酸エチル)して、N−(2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル)−6−(3−フルオロベンジル)ピコリンアミド0.053g(70%)を白色固体として得た。
ESI/APCI(+):408(M+H),430(M+Na);ESI/APCI(−):406(M−H)。
【0423】
第B部
実施例117
TAU遺伝子過剰発現細胞株の構築
TAU発現プラスミドを、ヒトTAU−P301L(ロイシン残基によって置換されたプロリン301によってTAUをコードする)のcDNAを哺乳動物発現ベクターpcDNA3.1内にサブクローニングすることによって構築し、プラスミドpcDNA3.1−TAU P301Lをもたらした。プラスミドpcDNA3.1およびpcDNA3.1−TAU P301Lをヒト神経芽腫細胞(BM17、ATCC番号CRL−2267)にトランスフェクトし、ゲノム内に安定的に統合されたプラスミドを有する独立したクローン株を選択した。これらは、(それぞれpcDNA3.1およびpcDNA3.1−TAU P301Lによってトランスフェクトされた)M17−3.1およびM17−TAU(P301L)の名称の細胞株をもたらした。細胞株におけるTAU P301L遺伝子の発現をウエスタン解析によって確認した。
【0424】
実施例118
神経変性のモデルとしてのTAU発現細胞の使用
M17−TAU(P301L)細胞におけるTAU P301Lの発現は、野生型TAU(M17−TAUwt)を発現する対照細胞と比較して増大した毒性を与えることが分かった。変性または死滅細胞において、乳酸脱水素酵素(LDH)は、原形質膜完全性の損失に起因して細胞から細胞外環境内に漏出される。この原理を用いて、増殖培地内に漏出したLDHのレベルを定量することにより細胞毒性を決定した。
【0425】
TAU細胞毒性を決定するための詳細な方法は以下の通りであった:M17−3.1およびM17−TAU(P301L)細胞の適切な前培養から、1%のウシ胎仔血清、1mMピルビン酸ナトリウム、1×非必須アミノ酸、500μg/mlのG418 0,5×抗生物質/抗真菌剤が補充された、フェノールレッドを有さない血清低減Optimem(Gibco、カタログ番号31985−047)に、2500細胞/cm2で播種した。37℃/5%のCO2で3時間のインキュベーション後、2.5μMのレチノイン酸(RA)が補充された1容量の血清低減Optimem(上記と同様、ウシ胎仔血清を有さないことを除いて)を添加した。細胞を7日間さらにインキュベートした。続いて、LDH活性を、Promega Cytotox96非放射性細胞毒性アッセイを用いて(カタログ番号G1780)供給者の指示にしたがって測定した。図1は、M17−3.1細胞ではなくM17−TAU P301L細胞のものが、培地内に漏出した比較的高いレベルのLDHを表示することを示し、TAU P301によって毒性が特異的に誘発されたことを実証している。
【0426】
実施例119
本発明の例示的な化合物の試験でのTAU発現細胞の使用
M17−TAU P301L細胞株は、新規化合物がTAU細胞毒性を弱める能力を評価することを可能にした。TAU細胞毒性の活性阻害剤は、実施例118に記載したように処理したM17−TAU P301L細胞のLDH漏出を阻害することが分かった。化合物の有効性(効能)を、M17−TAU P301L細胞をインキュベートしたレチノイン酸のLDH活性を低減する能力に関して、非効果的な濃度(したがって、比較的低い濃度で)から効果的な濃度の範囲の種々の濃度で化合物を試験することによって決定した。これらの測定結果を用いて表2のEC50値を算出した。
【0427】
実施例120
病態のTAU−リン酸化反応のインビボ阻害
ヒトタウR406Wトランスジェニックマウス(Zhangら,J.of Neuroscience 24(19):4657−4667,2004)に、アラキジンオイルのような製剤中に溶解させた本発明の化合物(例えば、表1を参照)を、例えば35mg/kg用量で、1日1回4週間、皮下処置する。これに対応させて、ビヒクル処置トランスジェニックマウスを対照として設ける。治療期間終了時にマウスを屠殺し、脳幹を定位的に収集する。可溶性タンパク質画分を脳幹から調製し(Terwelら,J Biol Chem 280(5):3963−73,2005)、タウおよびそのいくつかの異なるホスホアイソフォームに対する抗体を用いたウエスタン解析に付する。
【0428】
ウエスタンブロットの定量分析により、ホスホエピトープである特定のアミノ酸(例えば、セリン202、チロシン205またはチロシン231)においてリン酸化されたタウの確固たる統計的に有意な減少が、処置個体で検出されることを明らかにすることができる。またアルツハイマー氏病患者では、タウが上記部位で過リン酸化され、その部位での過リン酸化がタウの凝集および毒性に関与しているため、上記特定のアミノ酸は病理学的に疾患に関連するものである(Bertrandら,Neuroscience 168(2):323−34,2010;Luna−Munosら,J Alzheimers Dis.12(4):365−75,2007,Augustinackら,Acta Neuropathol.103(1):26−35,2002)。
【0429】
実施例121
タウが引き起こす病態のインビボ阻害
ヒトタウR406Wトランスジェニックマウス(J.of Neuroscience 24(19):4657−4667,2004)を2週間〜12ヶ月の間、本発明の例示的な化合物またはビヒクルのみのいずれかによって慢性的に処置する。化合物処置したマウスは、ビヒクル対照に比べて、平均生存期間が長く、運動麻痺の発症または進行の遅延を示す。さらに、化合物処置したマウスでは、Morris水迷路試験を実施すると、学習記憶能の改善がみられる。
【0430】
処置期間終了時にマウスを屠殺し、対応する脳を生化学および免疫組織化学分析に用いる。化合物処置したマウスの脳は、対照群の脳よりも重い。化合物処置したマウスにおいて、ウエスタン解析は、TAUリン酸化が減少することを示しており、病態のTAU種の形成が低下したことを示唆している。また、TAU蓄積の減少が、化合物処置したマウスの全体の脳抽出物および/または脳脊髄液(CSF)の不溶性画分において見られる。免疫組織化学分析は、化合物処置したマウスにおいて、大脳皮質、海馬、小脳、および脊髄ニューロンにおけるフィラメント状TAU凝集体の蓄積が減少していることを示していた。
【0431】
実施例122
α−シヌクレイン過剰発現細胞株の構築
α−シヌクレイン発現プラスミドを、対応してヒト野生型α−シヌクレインのcDNAを含有する212T−SYN(WT)からのNcoI/XhoI断片(Griffioenら、Biochem Biophys Acta(2006)1762(3):312−318)を標準的な哺乳動物発現ベクターpcDNA3.1内にサブクローニングすることによって構築し、プラスミドpcDNA3.1−SYNwtを生じさせた。プラスミドpcDNA3.1およびpcDNA3.1−SYNwtをヒト神経芽腫細胞(ATCC番号CRL−2267)にトランスフェクトし、ゲノム内に安定的に統合されたプラスミドを有する独立したクローン株を選択した。これらは、(pcDNA3.1によってトランスフェクトされた)M17および(pcDNA3.1−SYNwtによってトランスフェクトされた)M17−SYNwtの名称の細胞株をもたらした。M17−SYNwt細胞株におけるα−シヌクレインの過剰発現をウエスタン解析によって確認した。
【0432】
実施例123
神経変性のモデルとしてのα−シヌクレイン発現細胞の使用
高いレベルのα−シヌクレインにより、M17−SYNwt細胞は、シヌクレイン依存性神経変性の周知の危険因子であるパラコートに極めて敏感である。変性または死滅細胞において、乳酸脱水素酵素(LDH)は、原形質膜完全性の損失に起因して細胞から細胞外環境内に漏出する。この原理を用いて、増殖培地内に漏出したLDHのレベルを定量することにより細胞毒性を決定する。
【0433】
α−シヌクレイン細胞毒性を決定するための詳細な方法は以下の通りである:M17およびM17−SYN細胞の適切な前培養から、5%のウシ胎仔血清、1mMのピルビン酸ナトリウム、1×非必須アミノ酸、500μg/mlのG418 0,5×抗生物質/抗真菌剤が補充された、フェノールレッドを有さない血清低減Optimem(InVitrogen、カタログ番号31985−047)に、50000細胞/cm2で播種する。37℃/5%のCO2で3時間のインキュベーション後、パラコートを試験化合物と一緒に細胞に添加し(最終濃度32mM)、細胞を40時間さらにインキュベートする。続いて、LDH活性を、Promega Cytotox96非放射性細胞毒性アッセイを用いて(カタログ番号G1780)供給者の指示にしたがって決定する。
【0434】
図2は、M17−SYNwt細胞のパラコートによる処理が、培地内に漏出した比較的高いレベルのLDHをもたらして、M17細胞の処理ではそうではないことを示し、α−シヌクレインがパラコートに応答して細胞変性または細胞死を媒介することを実証している。
【0435】
実施例124
化合物のスクリーニングにおけるα−シヌクレイン発現細胞の使用
このα−シヌクレイン発現神経芽腫細胞は、新規化合物がα−シヌクレイン細胞毒性を弱める能力を評価することを可能にする。α−シヌクレイン細胞毒性の活性阻害剤は、パラコート処理したM17−SYNwt細胞におけるLDH漏出の減少を誘発することが分かる。この方法は、変性または死滅細胞から漏出したLDHをモニタリングしているため、非毒性化合物のみが、α−シヌクレイン−媒介細胞毒性の活性阻害剤として識別されるであろう。毒性の欠失は、必要とする患者への薬剤として用いられる化合物に重要な特性である。化合物は、20μg/mL以下の濃度で、未処理のM17−SYNwt細胞と比較して25%超でα−シヌクレイン細胞毒性を阻害するとき、この試験において活性であるとみなされる。実験において、対照群は、DMSOで処理したM17−SYNwt細胞からなり、未処理パラコート群は、パラコートおよびDMSOで処理されるM17−SYNwt細胞からなり、処理パラコート群は、パラコートおよびDMSOに溶解した試験化合物によって処理されるM17−SYNwt細胞からなる。
【0436】
EC50を決定するために、化合物を、非効果的な濃度(したがって、比較的低い濃度で)から効果的な(比較的高い)濃度の範囲の種々の試験化合物濃度で試験する。これらのデータを阻害パーセント(%I)の算出にも用いる。阻害パーセントを、未処理のパラコート細胞におけるシヌクレイン細胞毒性に対する、処理されたパラコート細胞における化合物によるシヌクレイン毒性阻害として算出する。これは、以下の式に対応する:
(非効果的な試験化合物濃度における処理されたパラコート細胞のLDH放出)−(最も効果的な試験化合物濃度における処理されたパラコート細胞のLDH放出)/(未処理のパラコート細胞のLDH放出)−(対照細胞のLDH放出)*100%
【0437】
実施例125
シヌクレイン媒介毒性の阻害
上記のα−シヌクレイン細胞毒性アッセイを用いて化合物を活性についてスクリーニングする。用量反応を、活性であることが分かっている全ての化合物において実施する(二重の10ポイント曲線)。
【0438】
実施例126
シヌクレインにより引き起こされる黒質ニューロン喪失のインビボ阻害
脳の黒質領域におけるニューロン喪失をモデル化するために、マウスを15〜100日の連続した期間にわたって8mg/kg/日以下の用量でパラコートによって(腹腔内)処置する。また、これらのマウスを、該期間の間、ある用量(おそらく20mg/kg体重/日以下)で投与される表1の化合物で、またはビヒクルのみ(活性化合物を含まない)によって慢性的に共処置する。ビヒクルまたは本発明の化合物によるマウスの処置は、パラコートの投与の2日前に開始する。
【0439】
処置期間終了時にマウスを屠殺し、対応する脳を免疫組織化学分析に用いる。黒質脳領域は、高いレベルのチロシン水酸化酵素を含む比較的高い百分率の細胞を有する。チロシン水酸化酵素に対して生じた抗体(抗チロシン水酸化酵素)を用いて、脳におけるチロシン水酸化酵素含有ニューロンを検出する。チロシン水酸化酵素陽性の染色された黒質領域の定量および比較分析により、ビヒクル処置されたマウスと比較して、化合物処置されたマウスではTH−陽性領域がきわめて大きいことが明らかになる。
【0440】
実施例127
6−ヒドロキシドーパミン(6−OHDA)により引き起こされる黒質ニューロン喪失のインビボ阻害
片側性黒質損傷を、VercammenらのMolecular Therapy、14(5)716−723(2006)に記載されているように、生体ラットの脳における6−ヒドロキシドーパミンの定位線条体注入によって得る。また、これらのラットも、表1の化合物で、またはビヒクルのみ(活性化合物を含まない)によって慢性的に共処置する。化合物またはビヒクルの毎日の処置を6−OHDAの投与の好ましくは1または2日前に開始し、6−OHDA注入後7〜30日の間継続させる。
【0441】
処置期間終了時にラットを屠殺し、対応する脳を免疫組織化学分析に用いる。黒質脳領域は、高いレベルのチロシン水酸化酵素を含む比較的高い百分率の細胞を有する。チロシン水酸化酵素に対して生じた抗体(抗チロシン水酸化酵素)を用いて、脳におけるチロシン水酸化酵素含有ニューロンを検出する。黒質の損傷体積および/またはチロシン水酸化酵素陽性の細胞数をVercammenら(上掲)に記載されているように定量する。この分析により以下のことが明らかとなる:
−本発明による化合物で処置したラットでは、ビヒクル処置されたラットと比較して、黒質損傷体積が有意に減少しており、これにより、該化合物が、6−OHDAによって誘導される黒質細胞の変性をインビボにおいて阻害できることが示される、ならびに
−本発明による化合物で処置したラットでは、ビヒクル処置されたラットと比較して、チロシン水酸化酵素陽性細胞の数が多く、これにより、該化合物が、6−OHDAによって誘導される黒質細胞の変性をインビボにおいて阻害できることが確認される。
【0442】
実施例128
α−シヌクレイン凝集のインビボ阻害
α−シヌクレイン病はニューロンにおけるα−シヌクレインの凝集によって特徴付けられる。精製されたα−シヌクレインの凝集をGerardらのFASEB.20(3):524−6(2006)によって記載されているように基本的に実施する。約2.5μg/mLの濃度の20〜100μgの精製されたα−シヌクレイン(Sigma、S7820)を、スペルミン(250μM)またはパラコート(32mM)または6−ヒドロキシドーパミン(400μM)またはビヒクルの存在下に384ウエルプレートにおいてインキュベートする。スペルミン、パラコートおよび6−ヒドロキシドーパミンは、α−シヌクレインの凝集プロセスを促進する。凝集の動態を、340nmにおける濁度を1〜15分ごとに少なくとも1時間測定することによって決定する。同じ化合物、またはビヒクルのみを上記の種々のα−シヌクレイン混合物に添加する。この分析は、化合物が存在するとき、測定される濁度がビヒクルのみを含有する反応と比較して低いことを明らかにしている。この知見は、化合物がα−シヌクレインの凝集を阻害できることを示している。
【0443】
本発明の例示的な化合物を、これらの化学名、およびタウ誘発毒性実験において実施例119から決定したEC50値(nMで表す)と共に表2に示す。
【0444】
【表4-1】
【0445】
【表4-2】
【0446】
【表4-3】
【0447】
【表4-4】
【0448】
【表4-5】
図1
図2