(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
検索サーバで実行した各種検索の内容を示す検索ログが逐次登録される検索ログDBから取得した前記検索ログに基づいて、検索支援対象となるコンテンツの内容を示す表示情報を複数抽出する抽出部と、
前記コンテンツ内における前記表示情報の表示位置に基づきそれぞれの表示情報を採点する採点部と、
前記各表示情報から採点上位の表示情報を対象情報として選択する選択部と、
前記コンテンツの画面に配置されて、前記対象情報をキーワードとする検索クエリを検索サーバへ送信するための検索機能リンクを作成するリンク作成部と、
ユーザ端末で前記コンテンツを閲覧する際に当該ユーザ端末から送信された検索機能リンク要求に応じて、当該コンテンツに配置するための検索機能リンクを当該ユーザ端末に配信する検索機能リンク配信部と
を備えることを特徴とする検索機能リンク作成装置。
ユーザ端末がメディアサーバから配信されたコンテンツを画面表示する際、検索機能リンク作成装置に対して、当該コンテンツの画面に配置される検索機能リンクを要求するステップと、
前記検索機能リンク作成装置が、前記ユーザ端末からの要求に応じて、検索サーバで実行した各種検索の内容を示す検索ログに基づいて、コンテンツの文字情報から検索頻度の高い語句を抽出するとともに、予め登録されている広告単語リストから当該文字情報または当該語句と関連性の高い広告単語を抽出し、これら語句および広告単語をキーワードとする検索クエリを前記検索サーバへ送信するための前記検索機能リンクを作成して当該ユーザ端末へ配信するステップと、
前記ユーザ端末が、前記検索機能リンク作成装置から配信された前記検索機能リンクを、前記コンテンツの画面に配置して表示し、当該検索機能リンクへの操作に応じて当該検索クエリを指定した検索要求を前記検索サーバへ送信するステップと、
前記検索サーバが、前記ユーザ端末からの検索要求に応じて、指定した検索クエリにより前記語句と前記広告単語とを用いたキーワード検索を実行し、得られた検索結果に、広告サーバから取得した当該広告単語に予め紐付けされている広告を付加して、前記ユーザ端末へ配信するステップと、
前記ユーザ端末は、前記検索サーバから配信された、前記広告が付加された前記検索結果を画面表示するステップと
を備えることを特徴とする広告配信方法。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる検索機能リンク提供システム1および検索機能リンク作成装置10について説明する。
図1は、第1の実施の形態にかかる検索機能リンク提供システムおよび検索機能リンク作成装置の構成を示すブロック図である。
【0023】
この検索機能リンク作成装置10は、全体としてサーバ装置からなり、検索ログDB21や単語抽出DB22を参照して、各種Webサイトで配信するコンテンツのうち、検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報を分析することにより、これらコンテンツの内容に沿った検索クエリとして利用頻度の高い語句を検索するための検索機能リンクを作成して配信する装置である。
【0024】
検索ログDB21は、検索サーバ31で受け付けた各検索クエリに関するログを記録してデータベース化したものであり、逐次更新されて、最新の検索ログが登録されるデータベースである。記録する検索ログについては、一定のルールに従ってフィルタ処理される。例えば、Web検索クエリの場合、空白を含まない、検索回数が一定数以上である、数字のみではない、特定の文字を含まない、などのルールがある。画像検索クエリの場合、空白を含まない、種別が人物である、3文字以上である、すべて漢字の場合は2文字以上である、などのルールがある。
【0025】
なお、当日分の検索ログについては、Web検索クエリの場合、当日検索数が3以上であるというルールをさらに適用してもよい。
また、検索ログとしては、スマートホンやタブレットなどのモバイル端末からの検索クエリを除外し、パーソナルコンピュータからの検索クエリを記録するのが望ましい。これは、モバイル端末の操作性が低く、ユーザの意図した検索キーワードが正確に入力されない傾向があり、多くのユーザの検索意図を反映した有用な対象語句の抽出に向かないからである。
【0026】
単語抽出DB22は、検索キーワードとして用いられる各種単語が登録された辞書、形態素解析用の辞書、検索キーワードとして相応しくないNGキーワードが登録された辞書、コンテンツから重要単語や重要ユニットを抽出する際に用いる抽出ルール、重要単語や重要ユニットを採点する際に用いる採点ルール、各種フィルタ処理やチェック処理に用いる処理ルールなど、単語の抽出に用いる各種情報が登録されているデータベースである。
コンテンツDB23は、ユーザ端末に配信する各種のコンテンツが登録されているデータベースである。
【0027】
メディアサーバ30は、検索機能リンク作成装置10から通知された、コンテンツIDおよびリンク枠を含む検索機能リンク配置用のプログラムを、コンテンツDB23内の対応するコンテンツに付与する機能と、ユーザ端末50から送信された閲覧要求に応じて、指定されたWebサイトのコンテンツをコンテンツDB23から取得して、ユーザ端末50へ配信する機能とを有している。
【0028】
検索サーバ31は、ユーザ端末50からの検索Webページを用いた検索要求や、検索機能リンクの操作によりユーザ端末50から送信された検索要求に応じて、指定された検索キーワードに基づきWeb検索や画像検索などの検索処理を実行する機能と、得られた検索結果をユーザ端末50へ配信する機能とを有している。
【0029】
ユーザ端末50は、スマートホンやタブレットなどのモバイル端末、さらにはパーソナルコンピュータなどの情報処理端末からなり、ユーザによる閲覧要求操作に応じた閲覧要求を、通信回線を介してメディアサーバ30に送信する機能と、この閲覧要求に応じてメディアサーバ30から配信されたコンテンツDB23に登録されているコンテンツを画面表示する機能と、配信されたコンテンツをレンダリングする際、当該コンテンツに付与されている検索機能リンク配置用のプログラムに基づいて、通信回線を介して検索機能リンク作成装置10に検索機能リンクを要求する機能と、この検索機能リンク要求に応じて検索機能リンク作成装置10から配信された検索機能リンクを取得して、当該コンテンツとともに画面表示する機能とを有している。
【0030】
また、ユーザ端末50は、ユーザによる検索Webページを用いた検索要求や、ユーザによる検索機能リンクの操作に応じた検索要求を、通信回線を介して検索サーバ31へ送信する機能と、この検索要求に応じて検索サーバ31から配信された検索結果を画面表示する機能とを有している。
【0031】
検索機能リンク提供システム1は、これら検索機能リンク作成装置10、メディアサーバ30、およびユーザ端末50から構成されて、検索支援対象となるコンテンツに対して検索機能リンクを提供するシステムである。
【0032】
検索機能リンク作成装置10には、主な機能部として、コンテンツ取得部11、抽出部12、選択部13、リンク作成部14、および検索機能リンク配信部15が設けられている。以下では、検索機能リンクの作成の際に用いる表示情報として、コンテンツの内容を示す文字情報を用いる場合を例として説明するが、これに限定されるものではない。例えば、コンテンツに含まれる画像や動画に関する属性情報や、コンテンツで紹介されている物品や商品に関する属性情報などの表示情報を用いてもよい。
【0033】
コンテンツ取得部11は、ユーザ端末50からの検索機能リンク要求に応じて、指定された検索支援対象となるコンテンツをコンテンツDB23から取得する機能を有している。なお、リアルタイムではなく、予め作成検索機能リンクを作成しておく場合には、検索支援対象となるコンテンツを予めまとめてコンテンツDB23から取得してもよい。
【0034】
抽出部12は、検索サーバ31で実行した各種検索の内容を示す検索ログが逐次登録される検索ログDBから取得した検索ログに基づいて、検索支援対象となるコンテンツの内容を示す表示情報を複数抽出する機能を有している。
また、抽出部12内の採点部(図示せず)は、コンテンツ内における表示情報の表示位置に基づきそれぞれの表示情報を採点する機能を有している。
【0035】
具体的には、抽出部12は、検索ログDB21や単語抽出DB22を参照して、検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報から、検索クエリとして使用されるクエリ使用頻度の高い、1つまたは複数の単語の組からなる候補語句を抽出する機能と、当該コンテンツ内におけるこれら候補語句の表示位置に基づきそれぞれの候補語句を採点する機能とを有している。
この抽出部12には、単語抽出部12Aとユニット抽出部12Bとが設けられている。また、これら単語抽出部12Aとユニット抽出部12Bには、重要単語や重要ユニットを採点する上記採点部が含まれている。
【0036】
単語抽出部12Aは、検索ログDB21や単語抽出DB22を参照して、検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報から、検索クエリとして使用されるクエリ使用頻度の高い重要単語を候補語句として抽出する機能と、抽出した重要単語のうちから予め登録されているNGルールに合致する重要単語を除外する機能と、残りの重要単語ごとに、当該重要単語のクエリ使用頻度やコンテンツ内における当該重要単語の配置位置に基づいて採点する機能(採点部)とを有している。
【0037】
ユニット抽出部12Bは、検索ログDB21や単語抽出DB22を参照して、検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報から、検索クエリとして使用されるクエリ使用頻度の高い、複数の単語の組からなる重要ユニットを候補語句として抽出する機能と、抽出した重要ユニットのうちから当該重要ユニットを構成する単語間で特定の表示位置関係にないユニットを除外する機能と、抽出した重要ユニットのうちから予め登録されているNGルールに合致ユニットを除外する機能と、抽出した重要ユニットのうちから当該重要ユニットを構成する単語が他の単語の一部であるユニットを除去する機能と、これらフィルタ処理後の残りの重要ユニットごとに、当該重要単語を構成する各単語に関するコンテンツ内登場回数やコンテンツ内における当該重要ユニットの配置位置に基づいて採点する機能(採点部)とを有している。
【0038】
選択部13は、コンテンツ内における表示情報の表示位置に基づきそれぞれの表示情報を採点する機能を有している。
【0039】
具体的には、選択部13は、単語抽出部12Aで採点された重要単語のうちユニット抽出部12Bで採点された重要ユニットに含まれる重要単語を除外する機能と、ユニット抽出部12Bで採点された重要ユニット間で包含関係にある重要ユニットのうちスコアの低い重要ユニットを除外する機能と、ユニット抽出部12Bで採点された重要ユニットのうち、当該重要ユニットを構成する単語を連結したものが、他の重要ユニットや単語抽出部12Aで採点された重要単語に相当する場合、スコアの低い重要ユニットまたは重要単語を除外する機能と、単語抽出部12Aで採点された重要単語およびユニット抽出部12Bで採点された重要ユニットのうち検索意図が同一の場合、スコアの低い重要単語および重要ユニットを除外する機能とを備えている。
【0040】
さらに、選択部13は、いわゆる東京都・京都問題のように採点された重要単語および重要ユニットのうちこれらを構成する単語が他の単語の一部である重要単語および重要ユニットを除去する機能と、英語の大小文字や中黒有無など、採点された重要単語および重要ユニットを構成する単語がコンテンツ表記形式と異なる場合にはそのコンテンツ表記形式に揃える機能と、採点された重要単語および重要ユニットを構成する単語が文中の意図しない英単語を切り取ったものからなる場合はその重要単語および重要ユニットを除去する機能と、これらフィルタ処理およびチェック処理の後に残りの重要単語および重要ユニットからスコア上位の所定数を、検索機能リンクの作成対象となる対象語句として選択する機能とを有している。
【0041】
リンク作成部14は、コンテンツの画面に配置されて、対象情報をキーワードとする検索クエリを検索サーバ31へ送信するための検索機能リンクを作成する機能を有している。
【0042】
具体的には、リンク作成部14は、抽出部12で抽出された候補語句のうち、選択部13で作成対象として選択された対象語句ごとに、検索支援対象となる元のコンテンツに設けられたリンク枠に埋め込むための検索機能リンクを作成する機能と、検索支援対象となるコンテンツを識別するためのコンテンツIDおよびリンク枠を含む検索機能リンク配置用のプログラムを作成する機能と、作成した検索機能リンク配置用のプログラムをメディアサーバ30に通知する機能とを有している。
検索機能リンクは、操作に応じて、予め設定された対象語句をキーワードとする検索クエリを検索サーバ31へ送信する機能を有している。
【0043】
図2は、第1の実施の形態にかかる検索機能リンクの構成を示す説明図である。ここでは、検索支援対象となるコンテンツを識別するためのコンテンツIDごとに、1つまたは複数の検索機能リンクが紐付けされている。個々の検索機能リンクは、検索機能リンクを識別するためのリンクIDごとに、当該検索機能リンクのリンクボタンのタイトル表示としても利用される検索キーワードと、当該検索キーワードを用いた検索クエリを検索サーバ31へ要求するためのURLとの組から構成されている。
【0044】
図2の例では、コンテンツIDが「0001」のコンテンツに、リンクIDが「1」〜「4」の4つの検索機能リンクが紐付けされており、例えばリンクID「1」の検索機能リンクとして、検索キーワードが単語「田中賢介」と単語「メジャー」の対象語句(ユニット)からなり、URLが「http://search.yahoo.co.jp/search?p=田中賢介+メジャー」からなる検索機能リンクが登録されている。
【0045】
どのコンテンツにいくつの検索機能リンクのリンク枠を配置するかについては、コンテンツの画面構成などに基づいて検索機能リンク作成装置10に予め設定されている。この設定内容に基づいて、選択部13が所定数の対象語句を検索機能リンクの作成対象として選択するとともに、リンク作成部14がこれら対象語句ごとに検索機能リンクを作成する。
【0046】
また、リンク作成部14は、コンテンツIDおよびリンク枠を含み、ユーザ端末50でコンテンツをレンダリングする際に自動実行されて、検索機能リンクの取得およびコンテンツ画面への配置を行う、例えばHTMLやJavaScript(登録商標)で記述したプログラムを作成し、このプログラムをコンテンツに付与する処理を行うメディアサーバ30に配信する。このプログラムについては、ひな形を予め作成しておき、配置する検索機能リンク数や配置位置に基づきその一部をアレンジするとともにコンテンツIDを付加して作成すればよい。
【0047】
検索機能リンク配信部15は、ユーザ端末50からの検索機能リンク要求に応じて、指定されたコンテンツIDに紐付けされている1つまたは複数の検索機能リンクの内容をユーザ端末50に通知する機能を有している。
【0048】
検索機能リンク要求と検索機能リンクの作成タイミングとの関係については、検索支援対象となるコンテンツごとに予め検索機能リンクを作成しておいてもよいが、ユーザ端末50からの検索機能リンク要求に応じて検索機能リンクを作成するほうが望ましい。これは、検索機能リンク作成に用いる検索ログDB21や単語抽出DB22が逐次更新されるため、検索機能リンク要求に応じて検索機能リンクを作成したほうが、最新の検索傾向を対象語句の選択に反映できるからである。
【0049】
[第1の実施の形態の動作]
次に、
図3を参照して、本実施の形態にかかる検索機能リンク作成装置10の動作について説明する。
図3は、検索機能リンク作成処理を示すフローチャートである。
【0050】
検索機能リンク作成装置10は、検索機能リンク配信部15で受信したユーザ端末50からの検索機能リンク要求に応じて、
図3の検索機能リンク作成処理を実行することにより、指定された検索支援対象となるコンテンツの検索機能リンクを作成する。ここでは、検索機能リンクとして、単語とユニットの両方も用いる場合を例として説明するが、単語またはユニットのいずれか一方だけを用いてもよく、単語のみを用いる場合には後述する
図3のステップ101〜103のみを実行し、ユニットのみを用いる場合には後述する
図3のステップ104〜108のみを実行すればよい。
【0051】
まず、コンテンツ取得部11は、ユーザ端末50からの検索機能リンク要求に応じて、指定された検索支援対象となるコンテンツをコンテンツDB23から取得する(ステップ100)。
抽出部12の単語抽出部12Aは、検索ログDB21や単語抽出DB22を参照し、コンテンツ取得部11で取得した検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報から重要単語を候補語句として抽出し(ステップ101)、抽出した重要単語のうちからNGルールに合致する重要単語を除外するフィルタ処理を実行し(ステップ102)、残りの重要単語をそれぞれ採点する(ステップ103)。
【0052】
抽出部12のユニット抽出部12Bは、単語抽出部12Aでの処理と並行して、検索ログDB21や単語抽出DB22を参照し、コンテンツ取得部11で取得した検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報から重要ユニットを候補語句として抽出し(ステップ104)、抽出した重要ユニットのうちから当該重要ユニットを構成する単語間で特定の表示位置関係にないユニットを除外する表示位置フィルタ処理を実行し(ステップ105)、抽出した重要ユニットのうちからNGルールに合致する重要ユニットを除外するフィルタ処理を実行し(ステップ106)、抽出した重要ユニットのうちから当該重要ユニットを構成する単語が他の単語の一部であるユニットを除去する部分一致フィルタ処理を実行し(ステップ107)、残りの重要ユニットをそれぞれ採点する(ステップ108)。
【0053】
次に、選択部13は、単語抽出部12Aで採点された重要単語のうちユニット抽出部12Bで採点された重要ユニットについて、単語の単純重複、包含関係、連結相当、検索意図など、一定のルールに基づいて不要なものを除外し、残りの重要単語および重要ユニットからスコア上位の所定数を、検索機能リンクの作成対象となる対象語句として選択する(ステップ110)。
【0054】
この後、リンク作成部14は、選択部13で作成対象として選択された対象語句ごとに、検索支援対象となる元のコンテンツに設けられたリンク枠に埋め込むための検索機能リンクを作成し(ステップ111)、一連の検索機能リンク作成処理を終了する。
【0055】
次に、
図4を参照して、本実施の形態にかかる検索機能リンクの配信動作について説明する。
図4は、第1の実施の形態にかかる検索機能リンク配信動作を示すシーケンス図である。
【0056】
まず、メディアサーバ30は、予め指定された検索支援対象となるコンテンツを選択して(ステップ120)、これらコンテンツごとに固有のコンテンツIDを付与し(ステップ121)、これらコンテンツとコンテンツIDとの各組を、検索機能リンク作成装置10へ送信する(ステップ122)。
【0057】
これに応じて、検索機能リンク作成装置10のリンク作成部14は、受信したコンテンツとコンテンツIDとの組ごとに、前述した
図3の検索機能リンク作成処理を実行して、当該コンテンツに関する検索機能リンクを、予め設定されているリンク数だけ作成しておく(ステップ123)。
【0058】
その後、ユーザ端末50でユーザの閲覧要求操作が行われた場合(ステップ130)、ユーザ端末50からメディアサーバ30に対して閲覧要求が送信される(ステップ131)。
これに応じて、メディアサーバ30は、指定されたコンテンツをコンテンツDB23から取得し(ステップ132)、ユーザ端末50へ配信する(ステップ133)。
【0059】
ユーザ端末50は、ブラウザ機能でメディアサーバ30からのコンテンツを受信してレンダリングを開始し(ステップ134)、コンテンツに付与されているプログラムを実行して、コンテンツ内に登録されているコンテンツIDを指定した検索機能リンク要求を、検索機能リンク作成装置10へ送信する(ステップ135)。
【0060】
これに応じて、検索機能リンク作成装置10は、予め作成しておいた検索機能リンクのうちから、検索支援対象となる当該コンテンツに関する検索機能リンクを選択し(ステップ136)、ユーザ端末50へ配信する(ステップ137)。
【0061】
ユーザ端末50は、ブラウザ機能でメディアサーバ30からの検索機能リンクを受信して、レンダリング中のコンテンツ画面に追加し(ステップ138)、完成したコンテンツ画面を画面表示する(ステップ139)。これにより、検索機能リンクが配置されたコンテンツ画面がユーザに提示される。
【0062】
図5は、検索機能リンクの配置例である。ここでは、コンテンツ内の「メジャー」、「田中賢介」、「ダルビッシュ」などの単語が対象語句として抽出され、前述の
図3に示したような、「田中賢介 メジャー」、「田中賢介 日本シリーズ」、「ダルビッシュケンジ」、「ダルビッシュ有」というタイトルを有する4つの操作ボタン状の検索機能リンクが作成されて、コンテンツ画面の下部に配置されている。
【0063】
したがって、ユーザがこの検索機能リンクを操作した場合(ステップ150)、当該検索機能リンクのURLに基づいてユーザ端末50から検索サーバ31へ検索要求が送信される(ステップ151)。
これに応じて、検索サーバ31は、指定された検索クエリのキーワードに基づいて、WeB検索や画像検索をキーワード検索し(ステップ152)、得られた検索結果をユーザ端末50へ配信する(ステップ153)。
【0064】
ユーザ端末50は、検索サーバ31からの検索結果を受信して画面表示する(ステップ154)。これにより、ユーザが操作した検索機能リンクの検索クエリによる検索結果がユーザに提示される。
【0065】
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、抽出部12が検索ログDB21の検索ログに基づいて、検索支援対象となるコンテンツの文字情報から検索頻度の高い語句を候補語句として複数抽出し、当該コンテンツ内におけるこれら候補語句の表示位置に基づきそれぞれの候補語句を採点し、選択部13が、各候補語句から採点上位の候補語句を対象語句として選択し、リンク作成部14が、コンテンツの画面に配置されて、対象語句をキーワードとする検索クエリを検索サーバ31へ送信するための検索機能リンクを作成し、検索機能リンク配信部15が、ユーザ端末50でコンテンツを閲覧する際に当該ユーザ端末50から送信された検索機能リンク要求に応じて、当該コンテンツに配置するための検索機能リンクを当該ユーザ端末50に配信するようにしたものである。
【0066】
これにより、実際の検索頻度の高い対象語句をキーワードとする検索クエリを実行するための検索機能リンクが、検索支援対象となるコンテンツの文字情報に基づいて自動作成されて、ユーザ端末50でコンテンツを表示する際、ユーザ端末50に配信されて画面に配置される。
したがって、ユーザは、キーワードを入力操作することなく、コンテンツ画面に配置された検索機能リンクを選択操作するだけで、検索することができる。このため、モバイル端末を用いてWebサイトのコンテンツを閲覧しているユーザに対して、検索操作を効果的に支援することができる。
【0067】
また、コンテンツの文字情報と関連性が高く、かつ、その時点で検索頻度の高い語句がキーワードとして選択されて、検索機能リンクとして画面表示されるため、ユーザの興味を高めることができ、ユーザを検索サイトへ効率よく誘導することができる。
【0068】
この際、抽出部12の具体例として単語抽出部12Aを設け、検索ログに基づいて、検索支援対象となるコンテンツの文字情報から検索頻度の高い重要単語を複数抽出し、当該コンテンツ内におけるこれら重要単語の表示位置に基づきそれぞれの重要単語を採点するようにしてもよい。
あるいは、抽出部12の具体例としてユニット抽出部12Bを設け、検索ログに基づいて、検索支援対象となるコンテンツの文字情報から検索頻度の高い複数の単語組からなる重要ユニットを複数抽出し、当該コンテンツ内におけるこれら重要ユニットの表示位置に基づきそれぞれの重要ユニットを採点するようにしてもよい。
また、抽出部12として、単語抽出部12Aとユニット抽出部12Bの両方を設けてもよい。
【0069】
また、本実施の形態によれば、検索機能リンク配置用のプログラムが、検索機能リンク作成装置10で作成されてメディアサーバ30に配信され、対応するコンテンツに予め付与される。このため、検索機能リンクをコンテンツに配置するため、コンテンツ提供者が独自にプログラムを作成する必要がなくなり、コンテンツ提供者に対して負担を強いることなく、極めて容易に検索機能リンクをコンテンツに導入することができる。
【0070】
また、本実施の形態において、検索機能リンクを作成する場合、検索クエリの検索種別に合わせて検索機能リンクを作成してもよい。検索サーバ31には、一般的なWeb検索のほか、画像検索、商品検索、リアルタイム検索など、検索対象となるコンテンツの種別を特化し、特定の検索種別の検索クエリを実行するものがある。検索種別を特化することにより、専門的で正確な検索を効率よく実行することができるとともに、ユーザの要求に応じた検索結果を提供できるからである。
【0071】
したがって、予め指定された検索種別の検索クエリに関する検索ログ、すなわち、予め指定されたコンテンツ種別のコンテンツ検索に関する検索ログに基づき、抽出部12がコンテンツから候補語句を抽出すれば、特定の検索種別で検索を行う検索機能リンクを作成することができる。
この際、検索機能リンクは、各検索種別について検索機能リンクを作成してコンテンツ画面にすべて配置してもよく、コンテンツの内容に応じた検索種別についてだけ検索機能リンクを作成してコンテンツ画面に配置してもよい。異なる検索種別の検索機能リンクを配置する場合、それぞれの検索種別と関連性のある図柄がキーワードのバックに配置されたボタンを用いることにより、ユーザが直感的に検索種別を把握することができる。
【0072】
また、予め指定された検索種別の検索クエリに関する検索ログに代えて、ユーザ端末50を使用するユーザの年齢、性別、住所、職業、趣味などのユーザ属性や、ユーザ端末50の位置情報に関する検索の検索ログに基づき、抽出部12がコンテンツから候補語句を抽出すれば、特定の検索種別で検索を行う検索機能リンクを作成するようにしてもよい。ユーザ属性については、予めユーザが登録したデータや当該ユーザの検索ログから収集したものを利用すればよく、位置情報についてはユーザ端末50が検出した位置情報を利用すればよい。
これにより、ユーザ属性や位置情報と関連性が高い検索機能リンクを作成して、ユーザに提示することができ、検索操作を効果的に支援することができる。
【0073】
また、本実施の形態において、ユーザ端末50がモバイル端末の場合、汎用のブラウザではなく、アプリと呼ばれる専用アプリケーションでコンテンツを画面表示する場合がある。このような場合、コンテンツ画面に配置された検索機能リンクを操作した場合、アプリからブラウザへ処理が変遷して、検索画面がブラウザで表示されることになり、元のアプリに容易に戻れない場合がある。したがって、検索結果画面に、ブラウザが持つ変遷元の画面に戻るコマンドを実行するボタンを配置してもよい。これにより、ボタンを操作するという極めて簡素な操作でアプリへ戻ることが可能となり、ユーザにとって使い勝手がよくなる。
【0074】
また、本実施の形態において、メディアサーバ30からユーザ端末50へ配信するコンテンツに、JavaScriptなどからなる、検索機能リンクに関する表示制御用プログラムを予め付与しておき、ユーザ端末50で当該コンテンツをレンダリングする際に当該プログラムを実行して、当該コンテンツにおける検索機能リンクの表示形態を制御するようにしてもよい。
【0075】
例えば、表示制御用プログラム内の設定内容に基づいて、コンテンツにおける検索機能リンクの表示/非表示を制御してもよい。これにより、コンテンツ提供者やコンテンツ配信者から、任意のタイミングでコンテンツごとに、検索機能リンクの表示要否を容易に制御することが可能となる。
【0076】
また、表示制御用プログラム内の設定内容に基づいて、コンテンツで実際に表示する検索機能リンクの数を制御してもよい。例えば、検索機能リンク作成装置10で予め検索機能リンクを5個作成しておいたが、コンテンツのボリュームが増えたので、実際には、そのうち3つの検索機能リンクをコンテンツに表示することができる。これにより、コンテンツ提供者やコンテンツ配信者から、任意のタイミングでコンテンツごとに、検索機能リンクの表示数を容易に制御することが可能となる。
【0077】
また、表示制御用プログラム内の設定内容で、ユーザ端末50の機種ごとに、コンテンツにおける検索機能リンクの表示/非表示や表示数を設定し、ユーザ端末50でのレンダリングの際、自己の機種に応じた表示/非表示や表示数に基づき検索機能リンクの表示を制御するようにしてもよい。これにより、画面サイズが比較的大きいPCでは、すべての検索機能リンクを表示させ、画面サイズが比較的小さいモバイル端末では、検索機能リンクを削減して表示させることができる。
【0078】
また、表示制御用プログラム内の設定内容で、コンテンツのページや種別ごとに、コンテンツにおける検索機能リンクの表示/非表示や表示数を設定し、ユーザ端末50でのレンダリングの際、コンテンツの表示ページ数やコンテンツの機種に応じた表示/非表示や表示数に基づき検索機能リンクの表示を制御するようにしてもよい。これにより、コンテンツのトップページだけに検索機能リンクを表示させたり、特定種別のコンテンツが表示された場合にのみ検索機能リンクを表示させたりすることができ、極めて柔軟に検索機能リンクの表示を制御できる。
【0079】
[第2の実施の形態]
次に、
図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる検索機能リンク提供システム1および検索機能リンク作成装置10について説明する。
図6は、第2の実施の形態にかかる検索機能リンク配信動作を示すシーケンス図である。
【0080】
第1の実施の形態では、予め検索支援対象となるコンテンツに、検索機能リンク配置用のプログラムを付与しておき、ユーザ端末50でコンテンツをレンダリングする際、このプログラムを実行して、コンテンツ内に登録されているコンテンツIDを指定した検索機能リンク要求を、検索機能リンク作成装置10へ送信するようにした場合を例として説明した。本実施の形態では、このようなコンテンツに付与されたプログラムに代えて、コンテンツの閲覧に用いるユーザ端末50のブラウザ機能に組み込まれるアドオンプログラムを用いる場合について説明する。
【0081】
通常、ユーザ端末50では、メディアサーバ30から配信されたコンテンツを画面表示する際、ブラウザ機能(ブラウザ機能部)が、コンテンツをレンダリングしてコンテンツ画面を作成して画面表示する。このようなブラウザ機能に組み込まれる一般的なアドオンプログラムの1つとしてツールバーと呼ばれるプログラムがある。ツールバーとは、いくつかの機能(ツール)を起動するためのボタンが列状(バー状)に配置されて画面表示されるプログラムであり、ブラウザ機能の機能を拡張する際に用いられる。
このようなアドオンプログラムは、ブラウザ機能のステータスや処理動作をイベントとして検出して所定の処理を実行する機能を有している。
【0082】
本実施の形態は、ユーザ端末50に、ブラウザ機能に組み込まれて実行されるアドオンプログラムからなる検索機能リンク配置部を設け、ブラウザ機能がコンテンツ画面を作成する際、すなわちレンダリングを開始した時点で、検索機能リンク配置部により、コンテンツ内に登録されているコンテンツURLを指定した、当該コンテンツ画面に配置する検索機能リンクを検索機能リンク作成装置10へ要求し、これに応じて当該検索機能リンク作成装置10から配信された索機能リンクを当該コンテンツ画面に配置するようにしたものである。なお、第1の実施の形態では、コンテンツと検索機能リンクとを紐付けるための情報として、コンテンツIDを用いたが、コンテンツURLを用いてもよい。これにより、コンテンツIDを予めコンテンツに付与する必要がなくなる。
【0083】
[第2の実施の形態の動作]
次に、
図6を参照して、本実施の形態にかかる検索機能リンクの配信動作について説明する。
【0084】
ユーザ端末50でユーザの閲覧要求操作が行われた場合(ステップ200)、ユーザ端末50からメディアサーバ30に対して閲覧要求が送信される(ステップ201)。
これに応じて、メディアサーバ30は、指定されたコンテンツをコンテンツDB23から取得し(ステップ202)、ユーザ端末50へ配信する(ステップ203)。
【0085】
ユーザ端末50は、ブラウザ機能でメディアサーバ30からのコンテンツを受信してレンダリングを開始し(ステップ204)、ブラウザ機能にアドオンされている検索機能リンク配置用のプログラムを実行して、当該コンテンツのコンテンツURLを指定した検索機能リンク要求を、検索機能リンク作成装置10へ送信する(ステップ205)。
【0086】
これに応じて、検索機能リンク作成装置10は、指定されたコンテンツURLと対応するコンテンツをコンテンツDB23から取得し(ステップ206)、検索支援対象となる当該コンテンツに関する検索機能リンクを、
図3の検索機能リンク作成処理により、予め設定されているリンク数だけ作成し(ステップ207)、ユーザ端末50へ配信する(ステップ208)。
【0087】
ユーザ端末50は、ブラウザ機能でメディアサーバ30からの検索機能リンクを受信して、レンダリング中のコンテンツ画面に追加し(ステップ209)、完成したコンテンツ画面を画面表示する(ステップ210)。これにより、検索機能リンクが配置されたコンテンツ画面がユーザに提示される。
【0088】
したがって、ユーザがこの検索機能リンクを操作した場合(ステップ220)、当該検索機能リンクのURLに基づいてユーザ端末50から検索サーバ31へ検索要求が送信される(ステップ221)。
これに応じて、検索サーバ31は、指定された検索クエリのキーワードに基づいて、WeB検索や画像検索をキーワード検索し(ステップ222)、得られた検索結果をユーザ端末50へ配信する(ステップ223)。
【0089】
ユーザ端末50は、検索サーバ31からの検索結果を受信して画面表示する(ステップ224)。これにより、ユーザが操作した検索機能リンクの検索クエリによる検索結果がユーザに提示される。
【0090】
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態では、検索機能リンク配置用のプログラムをブラウザ機能にアドオンされるプログラムで実現するようにしたので、コンテンツに検索機能リンク配置用のプログラムを付加する必要がなくなる。
このため、検索機能リンク作成装置10で検索対象となるコンテンツごとに、検索機能リンクを作成しておくだけで、任意のコンテンツに検索機能リンクを配置することができ、極めて多くのコンテンツに検索機能リンクをコンテンツに導入することが可能となる。
【0091】
[第3の実施の形態]
次に、
図7を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる検索機能リンク提供システム(広告配信システム)および検索機能リンク作成装置10について説明する。
図7は、第3の実施の形態にかかる検索機能リンク提供システムおよび検索機能リンク作成装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、第1および第2の実施の形態を前提として、検索機能リンクで用いるキーワードとして広告キーワードを付加する場合について説明する。
【0092】
一般に、ユーザが検索して得られた検索結果画面に、検索サービスを無料提供する代償として広告を表示する場合、表示した広告の広告詳細サイトへの誘導率を高めるため、検索キーワードと関連性の高い広告を表示する、いわゆる検索連動型広告が用いられる。しかしながら、このような広告サービスでは、ユーザが広告と関連性の高い検索キーワードを入力して初めて、広告をユーザに提示することになるため、どちらかといえば受動的な広告サービスであり、広告主が積極的に広告をユーザに提示することはできなかった。
【0093】
一方、第1および第2の実施の形態によれば、コンテンツの文字情報から抽出した重要単語や重要ユニットを検索キーワードとした検索クエリを、極めて簡単な操作で自動実行できる検索機能リンクを作成している。このため、検索機能リンクを作成するのに使用する単語として、コンテンツの文字情報と関連性が高く、かつ、広告と関連性の高い広告単語を用いれば、広告主が積極的に広告をユーザに提示することができる。
【0094】
本実施の形態は、このような点に着目し、候補語句を構成する複数単語の単語枠として通常単語枠と広告単語枠とを設け、抽出部12がこれら通常単語枠と広告単語枠とに単語を割り当てる際、通常単語枠には、第1および第2の実施の形態で用いた、検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報から、検索クエリとして使用されるクエリ使用頻度の高い重要単語を抽出して割り当て、広告単語枠には、予め登録された広告単語リストから、検索支援対象となるコンテンツに含まれる文字情報と関連性の高い広告単語を抽出して広告用単語枠に割り当てるようにしたものである。
【0095】
図8は、第3の実施の形態にかかる検索機能リンクの構成を示す説明図である。ここでは、前述の
図2と同様に、検索支援対象となるコンテンツを識別するためのコンテンツIDごとに、1つまたは複数の検索機能リンクが紐付けされている。個々の検索機能リンクは、検索機能リンクを識別するためのリンクIDごとに、当該検索機能リンクのリンクボタンのタイトル表示としても利用される検索キーワードと、当該検索キーワードを用いた検索クエリを検索サーバ31へ要求するためのURLとの組から構成されている。本実施の形態では、この検索キーワードに広告単語が含まれていることを特徴とする。
【0096】
図8の例では、コンテンツIDが「0001」のコンテンツに、リンクIDが「1」〜「4」の4つの検索機能リンクが紐付けされており、例えばリンクID「1」の検索機能リンクとして、検索キーワードが単語「田中賢介」、単語「メジャー」、単語「グラブ」の3つの単語からなる対象語句(ユニット)からなり、URLが「http://search.yahoo.co.jp/search?p=田中賢介+メジャー+グラブ&cf=3」からなる検索機能リンクが登録されている。検索キーワードのうち「田中賢介」および「メジャー」が通常単語枠であり、「グラブ」が広告単語枠である。また、URLのcfパラメータ(広告フラグ)で3番目の検索キーワードが広告単語であることが指定されている。
【0097】
[第3の実施の形態の動作]
次に、
図9を参照して、本実施の形態にかかる検索機能リンクの配信動作について説明する。
図9は、第3の実施の形態にかかる検索機能リンク配信動作を示すシーケンス図である。なお、ユーザ端末50での閲覧要求操作から、これに応じたメディアサーバ30からのコンテンツの受信までの動作については、前述した
図4のステップ130〜133と同様である。
【0098】
ユーザ端末50は、ブラウザ機能でメディアサーバ30からのコンテンツを受信してレンダリングを開始し(ステップ300)、ブラウザ機能にアドオンされている検索機能リンク配置用のプログラムを実行して、当該コンテンツのコンテンツURLを指定した検索機能リンク要求を、検索機能リンク作成装置10へ送信する(ステップ301)。
【0099】
これに応じて、検索機能リンク作成装置10は、指定されたコンテンツURLと対応するコンテンツをコンテンツDB23から取得するとともに(ステップ302)、広告配信サーバ32から広告単語リストを取得し(ステップ303)、検索支援対象となる当該コンテンツに関する、広告単語を含む検索機能リンクを、
図3の検索機能リンク作成処理により、予め設定されているリンク数だけ作成し(ステップ304)、ユーザ端末50へ配信する(ステップ305)。
【0100】
ユーザ端末50は、ブラウザ機能でメディアサーバ30からの検索機能リンクを受信して、レンダリング中のコンテンツ画面に追加し(ステップ306)、完成したコンテンツ画面を画面表示する(ステップ307)。これにより、広告単語を含む検索機能リンクが配置されたコンテンツ画面がユーザに提示される。
【0101】
したがって、ユーザがこの広告単語を含む検索機能リンクを操作した場合(ステップ310)、当該検索機能リンクのURLに基づいてユーザ端末50から検索サーバ31へ検索要求が送信される(ステップ311)。
これに応じて、検索サーバ31は、指定された検索クエリのキーワードに基づいて、WeB検索や画像検索をキーワード検索し(ステップ312)、指定された広告単語と紐付けられた広告の選択を広告配信サーバ32に要求する(ステップ313)。
【0102】
広告配信サーバ32は、メディアサーバ30から指定された広告単語に対して予め紐付けられている複数の広告から、公知の広告選択手法、例えばこれら広告に予め設定した表示率に基づいて表示する広告を選択し、広告選択結果として検索サーバ31へ返信する(ステップ315)。
この際、広告単語リストに登録する広告単語については入札制とし、同一広告単語に対する複数の広告主からの入札額に応じて、当該広告単語に紐付けられる広告やその表示率を決定するようにしてもよい。
【0103】
検索サーバ31は、広告配信サーバ32からの広告選択結果により通知された広告を、ステップ312で実施したキーワード検索の検索結果画面に追加し(ステップ316)、ユーザ端末50へ配信する(ステップ317)。
ユーザ端末50は、検索サーバ31からの検索結果を受信して画面表示する(ステップ318)。これにより、ユーザが操作した検索機能リンクの検索クエリによる検索結果がユーザに提示されるとともに、キーワードに含まれる広告単語と予め紐付けられた広告が検索結果とともにユーザに提示される。
【0104】
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、抽出部12が、候補語句を構成する複数単語の単語枠として設けられた通常単語枠と広告単語枠のうち、当該通常単語枠にはコンテンツの文字情報から抽出した検索頻度の高い語句を割り当てるとともに、当該広告単語枠には予め登録された広告単語リストから、コンテンツに含まれる文字情報または当該通常単語枠に割り当てた語句と関連性の高い広告単語を抽出して広告用単語枠に割り当て、リンク作成部14が、選択部13により候補語句のうちから選択された対象語句に含まれる、通常単語枠および広告単語枠に割り当てられた各単語をキーワードとする検索クエリを検索サーバ31へ送信するための検索機能リンクを作成するようにしたものである。
【0105】
これにより、広告単語をキーワードとして含む検索クエリに関する検索機能リンクがユーザ端末50へ配信されてコンテンツとともに画面表示され、ユーザによる検索機能リンクの操作に応じて、広告単語をキーワードとして含む検索クエリが検索サーバ31に送信される。
したがって、検索サーバ31で、ユーザ端末50からの検索クエリにより広告単語を含むキーワード検索が実行され、得られた検索結果に、広告配信サーバ32から取得した当該広告単語に予め紐付けされている広告が付加されて、ユーザ端末50へ配信されて画面表示される。
【0106】
このため、ユーザによる検索機能リンクの操作に応じて、コンテンツの文字情報と関連性が高く、かつ、広告と関連性の高い広告単語がキーワード検索に用いられることになり、広告主が積極的に広告をユーザに提示することができる。これにより、検索機能リンクを用いてユーザを広告に効率よく提示でき、検索連動型広告における収益の増大を図ることができる。
【0107】
また、本実施の形態において、広告配信サーバ32により、広告単語をキーワードに含む検索機能リンクを配置したコンテンツへのアクセス回数や、これら検索機能リンクのクリック回数、さらには検索結果に表示された広告のクリック回数を計数し、これら計数結果に基づいて、検索結果とともに表示した広告の売り上げに対する貢献度を導出し、これら貢献度に応じて、検索機能リンクの作成・配信に関するサービスを構築・提供するサービス提供者や検索機能リンクを配置したコンテンツのコンテンツ提供者と、広告主との間で、レベニューシェアを行うようにしてもよい。
【0108】
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。