特許第6050489号(P6050489)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッドの特許一覧

特許6050489多階層ビデオ符号化方法及びその装置、並びに多階層ビデオ復号化方法及びその装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6050489
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】多階層ビデオ符号化方法及びその装置、並びに多階層ビデオ復号化方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 19/70 20140101AFI20161212BHJP
   H04N 19/30 20140101ALI20161212BHJP
【FI】
   H04N19/70
   H04N19/30
【請求項の数】4
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2015-520072(P2015-520072)
(86)(22)【出願日】2013年7月8日
(65)【公表番号】特表2015-526018(P2015-526018A)
(43)【公表日】2015年9月7日
(86)【国際出願番号】KR2013006058
(87)【国際公開番号】WO2014007596
(87)【国際公開日】20140109
【審査請求日】2015年1月16日
(31)【優先権主張番号】61/668,666
(32)【優先日】2012年7月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】チェー,ビョン−ドゥ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェ−ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジョン−フン
【審査官】 岩井 健二
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−520697(JP,A)
【文献】 特表2009−545206(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/153227(WO,A2)
【文献】 国際公開第2013/106705(WO,A2)
【文献】 国際公開第2012/096981(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/085013(WO,A1)
【文献】 Jill Boyce et al.,Information for scalable extension high layer syntax,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG16 WP3 and ISO/IEC JTC1/SC29/WG11,8th Meeting: San Jose, CA,2012年 1月,JCTVC-H0386r2,pp.1-8
【文献】 Jill Boyce et al.,High level syntax hooks for future extensions,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG16 WP3 and ISO/IEC JTC1/SC29/WG11,8th Meeting: San Jose, CA, USA,2012年 2月,JCTVC-H0388v3,pp.1-6
【文献】 Byeongdoo Choi et al.,NAL unit header for scalable extension,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,9th Meeting: Geneva, CH,2012年 4月,JCTVC-I0132,pp.1-5
【文献】 R. Skupin et al.,Generic HEVC high level syntax for scalability and adaptation,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,8th Meeting: San Jose, CA, USA,2012年 4月,JCTVC-I0217r1,pp.1-6
【文献】 Jill Boyce et al.,SEI message for sub-bitstream profile & level indicators,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,9th Meeting: Geneva, CH,2012年 4月,JCTVC-I0231,pp.1-7
【文献】 Miska M. Hannuksela and Dmytro Rusanovskyy,Hook for scalable extensions: video parameter set,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,9th Meeting: Geneva, CH,2012年 4月,JCTVC-I0524,pp.1-6
【文献】 Byeongdoo Choi et al.,On NAL Unit Header and Video Parameter Set Design,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,10th Meeting: Stockholm, SE,2012年 7月,JCT-J0432,pp.1-3
【文献】 Ye-Kui Wang,Solutions considered for NAL unit header and video parameter set for HEVC extensions,Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC) of ITU-T SG 16 WP 3 and ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG 11,10th Meeting: Stockholm, SE,2012年 7月,JCTVC-J1007,pp.1-6
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 19/00 − 19/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多階層ビデオ復号化方法において、
符号化された多階層ビデオをデータ単位別に区分して生成されたNAL(network adaptive layer)単位を受信する段階と、
前記受信されたNAL単位のうち、前記多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS(video parameter set)情報を含むVPS NAL単位を獲得する段階であって、前記NAL単位は、
前記多階層ビデオに含まれたスライス単位別に、スライス単位の符号化された情報を含むスライスセグメントNAL単位、前記多階層ビデオに含まれたピクチャに共通して適用されるPPS(picture parameter set)についての情報を含むPPS NAL単位、前記多階層ビデオに含まれた所定階層の映像シーケンスに共通して適用されるSPS(sequence parameter set)についての情報を含むSPS NAL単位及び前記VPS NAL単位を含み、
前記スライスセグメントNAL単位、前記PPS NAL単位、前記SPS NAL単位及び前記VPS NAL単位は、前記NAL単位のヘッダに含まれたNAL単位識別子を介して識別される、
前記VPS NAL単位を獲得する段階と、
前記VPS NAL単位から前記多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を獲得する段階であって、
前記VPS NAL単位のヘッダから、前記多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスを獲得する段階と、
前記PPS NAL単位及び前記SPS NAL単位のうち少なくとも一つから、前記スケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示す前記スケーラブル拡張類型テーブルに含まれた前記スケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示す階層インデックスを獲得し、前記獲得された階層インデックスを用いて前記ピクチャに適用された前記スケーラブル拡張類型を決定する段階をさらに含む、
前記スケーラブル拡張類型情報を獲得する段階と、を含むことを特徴とする多階層ビデオ復号化方法。
【請求項2】
前記スケーラブル拡張類型情報を獲得する段階は、
前記VPS NAL単位のヘッダから、前記多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックス、及び前記スケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示す前記スケーラブル拡張類型テーブルに含まれた前記スケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示す階層インデックスを獲得することを特徴とする請求項に記載の多階層ビデオ復号化方法。
【請求項3】
前記スケーラブル拡張類型情報は、
前記多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスであり、
前記スケーラブル拡張類型テーブルは、SEI(supplemental enhancement information)メッセージに含まれて伝送されることを特徴とする請求項に記載の多階層ビデオ復号化方法。
【請求項4】
多階層ビデオ復号化装置において、
符号化された多階層ビデオをデータ単位別に区分して生成されたNAL(network adaptive layer)単位を受信し、前記受信されたNAL単位のうち、前記多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS(video parameter set)情報を含むVPS NAL単位を獲得し、前記VPS NAL単位から、前記多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を獲得する受信部であって、前記NAL単位は、
前記多階層ビデオに含まれたスライス単位別に、スライス単位の符号化された情報を含むスライスセグメントNAL単位と、前記多階層ビデオに含まれたピクチャに共通して適用されるPPS(picture parameter set)についての情報を含むPPS NAL単位と、前記多階層ビデオに含まれた所定階層の映像シーケンスに共通して適用されるSPS(sequence parameter set)についての情報を含むSPS NAL単位及び前記VPS NAL単位を含み、
前記スライスセグメントNAL単位、前記PPS NAL単位、前記SPS NAL単位及び前記VPS NAL単位は前記NAL単位のヘッダに含まれたNAL単位識別子を介して識別される、
前記受信部と、
前記獲得されたスケーラブル拡張類型情報に基づいて、前記多階層ビデオに含まれた前記データ単位別に適用されたスケーラブル拡張類型を決定し、前記多階層ビデオを復号化するビデオ復号化部であって、
前記VPS NAL単位のヘッダから、前記多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスを獲得し、
前記PPS NAL単位及び前記SPS NAL単位のうち少なくとも一つから、前記スケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示す前記スケーラブル拡張類型テーブルに含まれた前記スケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示す階層インデックスを獲得し、前記獲得された階層インデックスを用いて前記ピクチャに適用された前記スケーラブル拡張類型を決定する、
前記ビデオ復号化部と、を含むことを特徴とする多階層ビデオ復号化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケーラブルビデオ及び多視点ビデオのような多階層で構成されたビデオの符号化方法、復号化方法及びその装置に係り、具体的には、多階層ビデオのシグナリングのためのハイレベル・シンタックス(high level syntax)構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、映像データは、所定のデータ圧縮標準、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)標準によるコーデックによって符号化された後、ビットストリーム形態で情報記録媒体に保存されたり、あるいは通信チャネルを介して伝送されたりする。
【0003】
多様な通信網と端末機とに対応し、情報の量を適切に調整して伝送するためのビデオ圧縮方式として、スケーラブル・ビデオコーディング(SVC:scalable video coding)がある。スケーラブル・ビデオコーディングでは、1つのビデオストリームで、多様な伝送ネットワーク及び多様な受信端末に適応的にサービスが可能なビデオ符号化方法を提供する。
【0004】
また、最近では、三次元マルチメディア機器及び三次元マルチメディア・コンテンツの普及により、三次元ビデオコーディングのための多視点ビデオコーディング(multiview video coding)技術が広く拡散している。
【0005】
そのような従来のスケーラブル・ビデオコーディングや多視点ビデオコーディングでは、所定サイズのマクロブロックに基づいて制限された符号化方式によって、ビデオを符号化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする技術的課題は、多視点ビデオ及びスケーラブルビデオのような多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報をシグナリングするためのNAL単位の構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS(video parameter set)情報を含むVPS NAL単位に、多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を付加するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、VPS NAL単位を利用して、多階層ビデオと係わるスケーラブル拡張類型情報をシグナリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態による、多階層ビデオの符号化装置の構成を示したブロック図である。
図2】一実施形態による多階層ビデオを示す図面である。
図3】一実施形態にる、多階層ビデオの符号化されたデータを含むNAL単位を示す図面である。
図4A】一実施形態によるNAL単位のヘッダの一例を示した図面である。
図4B】一実施形態によるNAL単位のヘッダの一例を示した図面である。
図5】一実施形態による、多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報(SET)を含むVPS NAL単位を示した図面である。
図6】一実施形態によるスケーラブル拡張類型テーブルを示した図面である。
図7A】他の実施形態による,多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報(SET)を含むVPS NAL単位を示す図面である。
図7B】他の実施形態による,VPS NAL単位を除いた他のNAL単位を示す図面である。
図8】本発明の他の実施形態による、スケーラブル拡張のためのNAL単位ヘッダを示した図面である。
図9図8のNAL単位ヘッダのSET 81による、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83及び第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84が示すスケーラブル拡張類型情報の一例を示した図面である。
図10】一実施形態による多階層ビデオ符号化方法のフローチャートである。
図11】一実施形態による多階層ビデオ復号化装置の構成を示したブロック図である。
図12】一実施形態による多階層ビデオ復号化方法を示したフローチャートである。
図13】本発明の一実施形態による、ツリー構造の符号化単位に基づいたビデオ符号化装置のブロック図である。
図14】本発明の一実施形態による、ツリー構造の符号化単位に基づいたビデオ復号化装置のブロック図である。
図15】本発明の一実施形態による符号化単位の概念を図示する図面である。
図16】本発明の一実施形態による、符号化単位に基づいた映像符号化部のブロック図である。
図17】本発明の一実施形態による、符号化単位に基づいた映像復号化部のブロック図である。
図18】本発明の一実施形態による、深度別符号化単位及びパーティションを図示する図面である。
図19】本発明の一実施形態による、符号化単位及び変換単位の関係を図示する図面である。
図20】本発明の一実施形態による深度別符号化情報を図示する図面である。
図21】本発明の一実施形態による深度別符号化単位を図示する図面である。
図22】本発明の一実施形態による、符号化単位、予測単位及び変換単位の関係を図示する図面である。
図23】本発明の一実施形態による、符号化単位、予測単位及び変換単位の関係を図示する図面である。
図24】本発明の一実施形態による、符号化単位、予測単位及び変換単位の関係を図示する図面である。
図25】表2の符号化モード情報による符号化単位、予測単位及び変換単位の関係を図示する図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
一実施形態による多階層ビデオ符号化方法は、前記多階層ビデオを符号化する段階と、前記符号化された多階層ビデオをデータ単位によって区分し、データ単位別NAL(network adaptive layer)単位を生成する段階と、前記データ単位別伝送単位データのうち、前記多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS(video parameter set)情報を含むVPS NAL単位に、前記多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を付加する段階と、を含むことを特徴とする。
【0011】
一実施形態による多階層ビデオ符号化装置は、前記多階層ビデオを符号化するビデオ符号化部;及び前記符号化された多階層ビデオをデータ単位によって区分し、データ単位別NAL単位を生成し、前記データ単位別伝送単位データのうち、前記多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS情報を含むVPS NAL単位に、前記多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を付加する出力部;を含むことを特徴とする。
【0012】
一実施形態による多階層ビデオ復号化方法は、符号化された多階層ビデオをデータ単位別に区分して生成されたNAL単位を受信する段階と、前記受信されたNAL単位のうち、前記多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS情報を含むVPS NAL単位を獲得する段階と、前記VPS NAL単位から、前記多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を獲得する段階と、を含むことを特徴とする。
【0013】
一実施形態による多階層ビデオ復号化装置は、符号化された多階層ビデオをデータ単位別に区分して生成されたNAL単位を受信し、前記受信されたNAL単位のうち、前記多階層ビデオに共通して適用される情報に係わるVPS情報を含むVPS NAL単位を獲得し、前記VPS NAL単位から、前記多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を獲得する受信部;及び前記獲得されたスケーラブル拡張類型情報に基づいて、前記多階層ビデオに含まれた前記データ単位別に適用されたスケーラブル拡張類型を決定し、前記多階層ビデオを復号化するビデオ復号化部;を含むことを特徴とする。
【0014】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について具体的に説明する。以下、図1ないし図12を参照し、一実施形態による、多階層ビデオの符号化符号化方法及び多階層ビデオ復号化方法について開示する。また、図13ないし図25を参照し、一実施形態による、ツリー構造の符号化単位に基づいたビデオの符号化方法及びビデオの復号化方法について開示する。
【0015】
図1は、一実施形態による多階層ビデオの符号化装置の構成を示したブロック図である。図1を参照すれば、一実施形態による多階層ビデオ符号化装置10は、ビデオ符号化部11及び出力部12を含む。
【0016】
ビデオ符号化部11は、多階層ビデオを入力されて符号化する。ビデオ符号化部11は、入力されたビデオ符号化処理そのものを扱うビデオ符号化階層(video coding layer)に該当する。後述する図13ないし図25のように、ビデオ符号化部11は、ツリー構造の符号化単位に基づいて、多階層ビデオに含まれた各ピクチャを符号化することができる。
【0017】
出力部12は、符号化された多階層ビデオデータ及び付加情報を、所定フォーマットによる伝送データ単位に付加して出力するネットワーク抽象階層(NAL:network abstraction layer)に該当する。伝送データ単位は、NAL単位でもある。出力部12は、NAL単位に、多階層ビデオデータ及び付加情報を含めてNAL単位を出力する。
【0018】
図2は、一実施形態による多階層ビデオを示している。
【0019】
多様なネットワーク環境及び多様な端末機で、最適のサービスを提供するために、多階層ビデオ符号化装置10は、多様な空間的解像度(spatial resolution)、多様な画質(quality)、多様なフレーム率(frame-rate)、互いに異なる視点を有する多階層映像シーケンスを符号化し、スケーラブルなビットストリームを出力することができる。すなわち、多階層ビデオ符号化装置10は、多様なスケーラブル拡張類型(SET:scalable extension type)によって入力映像を符号化し、スケーラブル・ビデオビット・ストリームを生成して出力することができる。スケーラブル拡張類型は、時間的、空間的、画質的、多視点的なスケーラビリティ(scalibility)、及びそのようなスケーラビリティの組み合わせを含む。
【0020】
ビットストリームから、有効な(valid)サブストリームに分離される場合、ビットストリームは、スケーラブルであるとする。空間的にスケーラブルなビットストリームは、多様な解像度のサブストリームを含む。例えば、空間的にスケーラブルなビットストリームは、QVGA、VGA、WVGAのような互いに異なる解像度を有するサブストリームに分離される。時間的にスケーラブルなビットストリームは、多様なフレーム率を有するサブストリームを含む。例えば、時間的にスケーラブルなビットストリームは、7.5Hzのフレーム率、15Hzのフレーム率、30Hzのフレーム率、60Hzのフレーム率を有するサブストリームに分離される。画質的にスケーラブルなビットストリームは、CGS(coarse-grained scalability)方式、MGS(medium-grained scalability)方式、FGS(fine-grained scalability)方式によって、互いに異なる画質を有するサブストリームに分離される。
【0021】
多視点スケーラブル・ビットストリームは、1つのビットストリーム内で、互いに異なる視点のサブストリームを含む。一例として、ステレオスコピック(stereoscopic)映像の場合、ビットストリームは、左側映像と右側映像とを含む。また、スケーラブル・ビットストリームは、多視点映像、及びデプスマップ(depth map)の符号化されたデータに係わるサブストリームを含んでもよい。
【0022】
互いに異なるスケーラブル拡張類型は、互いに結合される。すなわち、スケーラブル・ビデオビット・ストリームは、時間的、空間的、画質的、多視点的なスケーラビリティのうち少なくとも一つが互いに異なる映像から構成された多階層の映像シーケンスを符号化したサブストリームを含んでもよい。
【0023】
図2では、互いに異なるスケーラブル拡張類型を有する映像シーケンス21,22,23を図示している。第1階層の映像シーケンス21、第2階層の映像シーケンス22及び第n(nは整数)階層の映像シーケンス23は、解像度、画質、視点のうち少なくとも一つが互いに異なる映像シーケンスでもある。また、第1階層の映像シーケンス21、第2階層の映像シーケンス22及び第n(nは整数)階層の映像シーケンス23のうち1つの階層の映像シーケンスは、基本階層の映像シーケンスであり、他の階層の映像シーケンスは、向上階層の映像シーケンスでもある。
【0024】
一例として、第1階層の映像シーケンス21は、第1視点の映像であり、第2階層の映像シーケンス22は、第2視点の映像であり、第n階層の映像シーケンス23は、第n視点の映像でもある。他の例として、第1階層の映像シーケンス21は、基本階層の左視点映像であり、第2階層の映像シーケンス22は、基本階層の右視点映像であり、第n階層の映像シーケンス23は、向上階層の右視点映像でもある。前述の例に限定されるものではなく、互いに異なるスケーラブル拡張類型を有する映像シーケンス21,22,23は、それぞれ互いに異なる映像属性(attribute)を有する映像シーケンスでもある。
【0025】
図3は、一実施形態による、多階層ビデオの符号化されたデータを含むNAL単位を示す。
【0026】
前述のように、出力部12は、符号化された多階層ビデオデータ及び付加情報を含むNAL単位を出力する。
【0027】
ビデオパラメータセット(VPS:video parameter set)は、多階層ビデオに含まれた多階層映像シーケンス32,33,34に適用される情報を含む。VPSについての情報を含むNAL単位を、VPS NAL単位31とする。
【0028】
VPS NAL単位31は、多階層映像シーケンス32,33,34によって共有される共通したシンタックスエレメント(syntax element)、不要な情報の伝送を防ぐために、動作点(operation point)についての情報、プロファイル(profile)やレベルのように、セッション論議(session negotiation)段階で必要な動作点についての必須情報などを含む。特に、一実施形態によるVPS NAL単位31には、多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型(SET:scalable extension type)についての情報が含まれる。SETは、多階層ビデオに含まれた多階層映像シーケンス32,33,34に適用されたスケーラブル類型を決定するための情報である。
【0029】
後述するように、SETは、多階層ビデオに含まれた多階層映像シーケンス32,33,34に適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスである。VPS NAL単位31は、スケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示すスケーラブル拡張類型テーブルに含まれたスケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示す階層インデックスをさらに含んでもよい。階層インデックス情報は、VPS NAL単位31に含まれる代わりに、各階層のSPS(sequence parameter set)情報を含むSPS NAL単位32a,33a,34aに含まれるか、あるいは各階層のPPS(picture parameter set)情報を含むPPS NAL単位32b,33b,34bに含まれてもよい。
【0030】
SPSは、1つの階層の映像シーケンスに共通して適用される情報を含む。そのようなSPSを含むSPS NAL32a,33a,34aそれぞれは、映像シーケンス32,33,34それぞれに共通して適用される情報を含む。
【0031】
PPSは、1つの階層のピクチャに共通して適用される情報を含む。そのようなPPSを含むPPS NAL32b,33b,34bそれぞれは、同一階層のピクチャに共通して適用される情報を含む。PPSは、ピクチャ全体の符号化モード、例えば、エントロピー符号化モード、ピクチャ単位の量子化パラメータ初期値などについての情報を含んでもよい。PPSは、全てのピクチャごとに生成される必要はない。すなわち、PPSがない場合には、以前に存在するPPSを利用して、PPSに含まれた情報が更新される必要がある場合、新たにPPSが設定され、設定されたPPSについての情報を含むPPS NAL単位が生成される。
【0032】
スライスセグメントは、少なくとも1つの最大符号化単位の符号化データを含み、そのようなスライスセグメントは、スライスセグメントNAL32c,33c,34cに含まれて伝送される。
【0033】
図3に図示されているように、1つのビデオは、多階層の映像シーケンス32,33,34を含む。シーケンスを識別するために、各階層のSPSには、SPS識別子(sequence_parameter_set_id)が含まれ、PPSにSPS識別子を指定することによって、PPSが含まれたシーケンスを識別することができる。また、PPSには、PPS識別子(picture_parameter_set_id)が含まれ、スライスセグメントにPPS識別子を含めることによって、スライスセグメントがいかなるPPSを利用するかということを識別することができる。また、スライスセグメントのPPS識別子が示すPPSに含まれたSPS識別子を利用して、スライスセグメントに利用されるSPS及び階層情報を識別することができる。例えば、第1階層SPS NAL 32aのSPS識別子(sequence_parameter_set_id)が0の値を有すると仮定する。その場合、第1階層映像シーケンス32に含まれた第1階層PPS NAL 32bは、0の値を有するSPS識別子(sequence_parameter_set_id)を含む。また、第1階層PPS NAL 32bのPPS識別子(picture_parameter_set_id)が0の値を有すると仮定する。その場合、第1階層PPS NAL 32bを参照する第1階層スライスセグメントNAL 32cは、0の値を有するPPS識別子(picture_parameter_set_id)を有する。
【0034】
図3では、1つのVPSを構成する例を図示しているが、図3に図示されているような多階層ビデオの構成を、さらに複数個で構成することも可能である。そのような場合、複数個の多階層ビデオのうちNAL単位が含まれる多階層ビデオを識別するために、SPS NAL単位に、VPS識別子(video_parameter_set_id)を含めることができる。例えば、VPS NAL31のVPS識別子(video_parameter_set_id)が0の値を有する場合、1つの多階層ビデオに含まれるSPS NAL 32a,33a,34aには、0の値を有するVPS識別子(video_parameter_set_id)が含まれてもよい。
【0035】
図4A及び図4Bは、一実施形態によるNAL単位のヘッダの一例を示した図面である。図4A及び図4Bを参照すれば、NAL単位ヘッダは、総2バイトの長さを有する。図4Bにおいて、0〜7までの数字は、それぞれ2バイトに含まれた各ビットを意味する。NAL単位ヘッダは、NAL単位の識別のためのビットとして、0の値を有するforbidden_zero_bit(F)41、NAL単位の種類を示す識別子(NUT:nal unit type)42、将来使用のために予約された領域(reserved_zero_6bits)43及び時間的識別子(temporal ID)44を含む。識別子NUT 42及び予約された領域(reserved area)43は、それぞれ6ビットで構成され、時間的識別子(TID:temporal ID)44は、3ビットで構成される。
【0036】
図4A及び図4Bに図示されたNAL単位に、多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報(SET)を付加するために、一実施形態による出力部12は、VPS NAL単位ヘッダの領域において、将来使用のために予約された領域43及び時間的識別子(temporal ID)44の領域を利用することができる。
【0037】
図5は、一実施形態による多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報(SET)を含むVPS NAL単位を示した図面である。図5を参照すれば、一実施形態による多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのNAL単位のヘッダは、NAL単位の識別のためのビットとして、0の値を有するforbidden_zero_bit(F)、及びNAL単位の種類を示す識別子NUT(nal unit type)以外に、M(Mは整数)ビットのスケーラブル拡張類型情報(SET)51、及びスケーラブル拡張類型テーブルに含まれた複数個のスケーラブル拡張類型の組み合わせのうち、現在多階層ビデオに含まれた映像に適用されたスケーラブル拡張類型を示すN(Nは整数)ビットのレイヤインデックス情報(LID:layer ID)52を含む。
【0038】
NUT(nal_unit_type)の値によって、当該NAL単位が、IDR(instantaneous decoding refresh)ピクチャ、CRA(clean random access)ピクチャ、VPS、SPS、PPS、SEI(supplemental enhancement information)、適応的パラメータセット(APS:adaptation parameter set)、将来拡張のために使用されるものとして予約された(reserved)NAL単位、未定義のNAL単位のうちいかなる情報を含むNAL単位であるかということを識別することができる。
【0039】
表1は、一実施形態によるnal_unit_type(NUT)によるNAL単位の類型を示した表である。
【0040】
【表1】
表1を参照すれば、VPSを含むNAL単位のnal_unit_typeは、32に設定される。また、一実施形態による多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報は、将来使用のために予約されたNAL単位、すなわち、nal_unit_typeが41ないし47までの値を有するNAL単位に含まれる。しかし、それらに限定されるものではなく、nal_unit_typeによるNAL単位の類型は変更される。
【0041】
スケーラブル拡張類型情報(SET)51は、多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスに該当する。そして、レイヤインデックス情報(LID)52は、スケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示すスケーラブル拡張類型テーブルに含まれた前記スケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示す。
【0042】
図6は、一実施形態によるスケーラブル拡張類型テーブルを示した図面である。図6を参照すれば、SET 51が特定値k(kは整数)を有するとき、1つのスケーラブル拡張類型テーブルが定義される。SET 51が特定値kであるとき、図6に図示されているような1つのスケーラブル拡張類型テーブルが定義されると仮定する。LID 52の値がいくつであるかということによって、いかなるスケーラブル拡張類型の組み合わせを示すかということが決定される。例えば、SET 51がk、LID 52が3の値を有すると仮定すれば、現在多階層ビデオに含まれたNAL単位は、図面符号61で表示されているように、Dependent flag=1、Reference layer ID=0、Dependency ID=3、Quality ID=0、View ID=0、Temporal ID=0であるスケーラブル拡張類型を有する階層に係わるデータ単位であるかということを示すことができる。
【0043】
Dependent flagは、現在階層のデータが異なる階層のデータを参照する独立した階層であるか、それとも他の階層のデータを参照する従属的な階層であるかということを示す。Dependent flagが0であるならば、現在階層のデータは、独立した階層であるということを示す。Dependent flagが0である場合、多階層ビデオに含まれた各階層の映像は、互いに独立して符号化/復号化されるということを示す。Reference layer IDは、現在階層のデータが参照する階層の識別子(layer ID)を示す。Dependency IDは、現在階層のデータが依存する階層の識別子を示す。Quality IDは、多階層ビデオに含まれた映像の画質を示す。View IDは、多階層ビデオに含まれた映像の視点を示す。Temporal IDは、多階層ビデオに含まれた映像の時間的スケーラビリティのための時間的識別子である。
【0044】
図6では、SET 51が特定の値であるkの値を有する場合のスケーラブル拡張類型テーブルを図示したが、図5のように、SET 51がM個のビットから構成された場合、SET 51は、最大2^M個の値を有することができる。従って、SET 51の値によって、最大2^M個のスケーラブル拡張類型テーブルがあらかじめ定義される。図6に図示されているようなスケーラブル拡張類型テーブルは、ビデオ符号化装置及びビデオ復号化装置に前もってすでに定義されており、SPS、PPS及びSEI(supplemental enhancement information)のメッセージを介して、ビデオ符号化装置からビデオ復号化装置に伝送される。SEIメッセージも、所定nal unit typeを有するNAL単位に含まれて伝送される。
【0045】
図7Aは、他の実施形態による、多階層ビデオのスケーラブル拡張類型情報(SET)を含むVPS NAL単位を示している。図7Bは、他の実施形態による、VPS NAL単位を除いた他のNAL単位を示している。
【0046】
図7A及び図7Bを参照すれば、VPS NAL単位には、スケーラブル拡張類型テーブルを決定するためのスケーラブル拡張類型情報(SET)71だけが含まれ、VPS NAL単位を除いた他のNAL単位には、スケーラブル拡張類型テーブルに含まれた複数個のスケーラブル拡張類型の組み合わせのうち、現在NAL単位に含まれたデータに適用されたスケーラブル拡張類型を示すレイヤインデックス情報(LID)72が含まれる。
【0047】
前述の一実施形態のように、VPS NAL単位に含まれたスケーラブル拡張類型情報(SET)51は、多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスに該当する。
【0048】
レイヤインデックス情報(LID)は、VPS NAL単位31に含まれる代わりに、各階層のSPS情報を含むSPS NAL単位に含まれるか、あるいは各階層のPPS情報を含むPPS NAL単位に含まれてもよい。SPS NAL単位に、レイヤインデックス情報(LID)が含まれた場合、シーケンスごとに互いに異なるスケーラブル拡張類型を適用することが可能である。PPS NAL単位に、レイヤインデックス情報(LID)が含まれた場合、ピクチャごとに互いに異なるスケーラブル拡張類型を適用することが可能である。
【0049】
図8は、本発明の他の実施形態による、スケーラブル拡張のためのNAL単位ヘッダを示した図面である。
【0050】
前述の図5のNAL単位ヘッダと同様に、他の実施形態によるNAL単位は、将来拡張のために使用されるものとして予約された(reserved)領域、及び時間的識別子(temporal ID)の領域を再定義し、スケーラブル拡張類型情報を含んでもよい。他の実施形態によるNAL単位は、VPS以外に、シーケンス単位、ピクチャ単位、スライス単位で設定され、各データ単位別に適用されたスケーラブル類型が適用されたか否かということを示すスケーラブル拡張類型情報を含んでもよい。
【0051】
図8を参照すれば、他の実施形態によるNAL単位ヘッダは、M個のビットで構成されたSET 81、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83及び第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84を含む。SET 81は、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83及び第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84が、それぞれいかなるスケーラブル拡張類型を示すかということを決定するためのスケーラブルインデックス情報である。すなわち、SET 81は、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83及び第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84それぞれが、複数個のスケーラブル拡張類型情報のうちいずれにに該当するかということを決定するための情報でもある。
【0052】
図9は、図8のNAL単位ヘッダのSET 81によって、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83及び第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84が示すスケーラブル拡張類型情報の一例を示した図面である。
【0053】
図9を参照すれば、SET 81の値によって、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83及び第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84が、それぞれいかなるスケーラブル拡張類型情報を示す値であるかということを示すことができる。例えば、SET 81が1の値を有する場合、第1サブレイヤインデックス(Sub−LID0)82の値は、視点情報(view ID)を示し、第2サブレイヤインデックス(Sub−LID1)83は、dependency IDを示し、第3サブレイヤインデックス(Sub_LID2)84は、画質的スケーラビリティ情報(quality_id)を示している。
【0054】
図9では、3個のサブレイヤインデックスが含まれた場合を例示したが、それに限定されるものではなく、サブレイヤインデックスは、利用可能なビット数の範囲内で、3個以上のスケーラブル拡張種類情報を示すように拡張されてもよい。また、SET 81によって、各サブレイヤインデックスが示すスケーラブル拡張類型情報も変更される。
【0055】
図10は、一実施形態による多階層ビデオ符号化方法のフローチャートである。
【0056】
図1及び図10を参照すれば、段階1010で、ビデオ符号化部11は、多階層ビデオを符号化する。前述のように、多階層ビデオは、時間的、空間的、画質的、多視点的なスケーラビリティのうち少なくとも一つが互いに異なる映像から構成された多階層の映像シーケンスである。
【0057】
段階1020で、出力部12は、符号化された多階層ビデオを、データ単位によって区分し、データ単位別NAL(network adaptive layer)単位を生成する。前述のように、出力部12は、多階層ビデオに含まれたスライス単位別に、スライス単位の符号化された情報を含むスライスセグメントNAL単位を生成することができる。また、出力部12は、多階層ビデオに含まれたピクチャに共通して適用されるPPSについての情報を含むPPS NAL単位を生成することができる。また、出力部12は、多階層ビデオに含まれた所定階層の映像シーケンスに共通して適用されるSPSについての情報を含むSPS NAL単位を生成することができる。また、出力部12は、多階層ビデオに共通して適用されるVPSについての情報を含むVPS NAL単位を生成することができる。
【0058】
段階1030で、出力部12は、VPS NAL単位に、多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を付加することができる。前述の一実施形態のように、出力部12は、多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスに該当するSET情報、及びスケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示すスケーラブル拡張類型テーブルに含まれたスケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示すレイヤインデックス情報(LID)を、VPS NAL単位に含めることができる。
【0059】
また、出力部12は、VPS NAL単位には、SET情報のみを含め、各階層のSPS情報を含むSPS NAL単位に、レイヤインデックス情報(LID)を含めるか、あるいは各階層のPPS情報を含むPPS NAL単位に、レイヤインデックス情報(LID)に含めることができる。
【0060】
図11は、一実施形態による多階層ビデオ復号化装置の構成を示したブロック図である。図11を参照すれば、多階層ビデオ復号化装置1100は、受信部1110及びビデオ復号化部1120を含む。
【0061】
受信部1110は、ネットワーク抽象階層のNAL単位を受信し、本発明の実施形態による、スケーラブル拡張類型情報を含むVPS NAL単位を識別する。VPS NAL単位は、NAL単位の種類を示す識別子であるnal_unit_type(NUT)を利用して決定される。本発明の実施形態によるスケーラブル拡張類型情報は、VPS NAL単位の予約された領域に含まれてもよい。
【0062】
一実施形態による受信部1110は、スケーラブル拡張類型情報を含むVPS NAL単位をパージングし、現在多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスに該当するSET情報、及びスケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示すスケーラブル拡張類型テーブルに含まれたスケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示すレイヤインデックス情報(LID)を獲得することができる。
【0063】
他の実施形態による受信部1110は、VPS NAL単位から、SET情報のみを獲得し、VPS NAL単位以外の他のNAL単位から、レイヤインデックス情報(LID)を獲得することができる。すなわち、受信部1110は、各階層のSPS情報を含むSPS NAL単位から、現在シーケンスに含まれた映像に適用されたスケーラブル拡張類型を決定するためのレイヤインデックス情報(LID)を獲得するか、あるいはPPS情報を含むPPS NAL単位から、ピクチャに適用されたスケーラブル拡張類型を決定するためのレイヤインデックス情報(LID)を獲得することができる。
【0064】
ビデオ復号化部1120は、SET情報及びLID情報に基づいて、多階層ビデオに含まれた映像に適用されたスケーラブル拡張類型を決定し、多階層ビデオを復号化する。ビデオ復号化部1120は、ツリー構造の符号化単位に基づいて、多階層ビデオを復号化することができる。ツリー構造の符号化単位に基づいた多階層ビデオの復号化過程については後述する。
【0065】
図12は、一実施形態による多階層ビデオ復号化方法を示したフローチャートである。
【0066】
図11及び図12を参照すれば、段階1210で受信部1110は、符号化された多階層ビデオを、データ単位別に区分して生成されたNAL単位を受信する。
【0067】
段階1220で、受信部1110は、受信されたNAL単位のうちVPS情報を含むVPS NAL単位を獲得する。VPS NAL単位は、NAL単位の種類を示す識別子であるnal_unit_type(NUT)を利用して決定される。
【0068】
段階1230で、受信部1110は、VPS NAL単位から、多階層ビデオのスケーラブル拡張のためのスケーラブル拡張類型情報を獲得する。一実施形態による受信部1110は、スケーラブル拡張類型情報を含むVPS NAL単位をパージングし、現在多階層ビデオに適用可能なスケーラブル拡張類型の組み合わせを含むスケーラブル拡張類型テーブルのうち一つを示すスケーラブル拡張類型テーブルインデックスに該当するSET情報、及びスケーラブル拡張類型テーブルインデックスが示すスケーラブル拡張類型テーブルに含まれたスケーラブル拡張類型の組み合わせのうち一つを示すレイヤインデックス情報(LID)を獲得することができる。他の実施形態による受信部1110は、VPS NAL単位から、SET情報のみを獲得し、VPS NAL単位以外の他のNAL単位から、レイヤインデックス情報(LID)を獲得することができる。すなわち、受信部1110は、各階層のSPS情報を含むSPS NAL単位から、現在シーケンスに含まれた映像に適用されたスケーラブル拡張類型を決定するためのレイヤインデックス情報(LID)を獲得するか、あるいはPPS情報を含むPPS NAL単位から、ピクチャに適用されたスケーラブル拡張類型を決定するためのレイヤインデックス情報(LID)を獲得することができる。
【0069】
ビデオ復号化部1120は、SET情報及びLID情報に基づいて、多階層ビデオに含まれた映像に適用されたスケーラブル拡張類型を決定し、多階層ビデオを復号化する。
【0070】
図13ないし図25を参照し、ツリー構造の符号化単位に基づいた、ビデオ符号化技法及びビデオ復号化技法について詳細に説明する。以下で説明するツリー構造の符号化単位に基づいた符号化技法及びビデオ復号化技法は、図1のビデオ符号化装置10のビデオ符号化部11、及び図11のビデオ復号化装置1100のビデオ復号化部1120で遂行される、多階層ビデオに含まれたピクチャを符号化/復号化する過程と係わる。
【0071】
図13は、本発明の一実施形態による、ツリー構造の符号化単位に基づいたビデオ符号化装置100のブロック図を図示している。
【0072】
一実施形態による、ツリー構造による符号化単位に基づいたビデオ予測を伴うビデオ符号化装置100は、最大符号化単位分割部110、符号化単位決定部120及び出力部130を含む。以下、説明の便宜のために、一実施形態による、ツリー構造による符号化単位に基づいたビデオ予測を伴うビデオ符号化装置100は、「ビデオ符号化装置100」と縮称する。
【0073】
最大符号化単位分割部110は、映像の現在ピクチャのための最大サイズの符号化単位である最大符号化単位に基づいて、現在ピクチャを区画することができる。現在ピクチャが最大符号化単位より大きければ、現在ピクチャの映像データは、少なくとも1つの最大符号化単位に分割される。一実施形態による最大符号化単位は、サイズ32x32,64x64,128x128,256x256のデータ単位であり、縦横サイズが2の累乗である正方形のデータ単位でもある。映像データは、少なくとも1つの最大符号化単位別に、符号化単位決定部120に出力される。
【0074】
一実施形態による符号化単位は、最大サイズ及び最大深度で特徴つけられる。深度とは、最大符号化単位から、符号化単位が空間的に分割された回数を示し、深度が深くなるほど、深度別符号化単位は、最大符号化単位から最小符号化単位まで分割される。最大符号化単位の深度が最上位深度であり、最小符号化単位が最下位符号化単位と定義される。最大符号化単位は、深度が深くなるにつれ、深度別符号化単位の大きさが小さくなるので、上位深度の符号化単位は、複数個の下位深度の符号化単位を含む。
【0075】
前述のように、符号化単位の最大サイズによって、現在ピクチャの映像データを最大符号化単位に分割し、それぞれの最大符号化単位は、深度別に分割される符号化単位を含む。一実施形態による最大符号化単位は、深度別に分割されるので、最大符号化単位に含まれた空間領域(spatial domain)の映像データが深度によって階層的に分類される。
【0076】
最大符号化単位の高さ及び幅を階層的に分割することができる総回数を制限する最大深度及び符号化単位の最大サイズがあらかじめ設定されている。
【0077】
符号化単位決定部120は、深度ごとに最大符号化単位の領域が分割された少なくとも1つの分割領域を符号化し、少なくとも1つの分割領域別に最終符号化結果が出力される深度を決定する。すなわち、符号化単位決定部120は、現在ピクチャの最大符号化単位ごとに、深度別符号化単位で映像データを符号化し、最小の符号化誤差が発生する深度を選択し、符号化深度として決定する。決定された符号化深度及び最大符号化単位別映像データは、出力部130に出力される。
【0078】
最大符号化単位内の映像データは、最大深度以下の少なくとも1つの深度によって、深度別符号化単位に基づいて符号化され、それぞれの深度別符号化単位に基づいた符号化結果が比較される。深度別符号化単位の符号化誤差の比較結果、符号化誤差が最小である深度が選択される。それぞれの最大化符号化単位ごとに、少なくとも1つの符号化深度が決定される。
【0079】
最大符号化単位の大きさは、深度が深くなるにつれて符号化単位が階層的に分割されて分割され、符号化単位の個数は増加する。また、1つの最大符号化単位に含まれる同一深度の符号化単位であるとしても、それぞれのデータに係わる符号化誤差を測定し、下位深度への分割いかんが決定される。従って、1つの最大符号化単位に含まれるデータであるとしても、位置によって深度別符号化誤差が異なるので、位置によって符号化深度が異なって決定される。従って、1つの最大符号化単位について符号化深度が一つ以上設定され、最大符号化単位のデータは、一つ以上の符号化深度の符号化単位によって区画されもする。
【0080】
従って、一実施形態による符号化単位決定部120は、現在最大符号化単位に含まれるツリー構造による符号化単位を決定する。一実施形態による「ツリー構造による符号化単位」は、現在最大符号化単位に含まれる全ての深度別符号化単位において、符号化深度に決定された深度の符号化単位を含む。符号化深度の符号化単位は、最大符号化単位内で、同一領域では、深度によって階層的に決定され、他の領域については、独立して決定される。同様に、現在領域に係わる符号化深度は、他の領域に係わる符号化深度と独立して決定される。
【0081】
一実施形態による最大深度は、最大符号化単位から最小符号化単位までの分割回数と係わる指標である。一実施形態による第1最大深度は、最大符号化単位から最小符号化単位までの全分割回数を示すことができる。一実施形態による第2最大深度は、最大符号化単位から最小符号化単位までの深度レベルの総個数を示すことができる。例えば、最大符号化単位の深度が0であるとするとき、最大符号化単位が1回分割された符号化単位の深度は、1に設定され、2回分割された符号化単位の深度は、2に設定される。その場合、最大符号化単位から4回分割された符号化単位が最小符号化単位であるならば、深度0,1,2,3及び4の深度レベルが存在するので、第1最大深度は、4に設定され、第2最大深度は、5に設定される。
【0082】
最大符号化単位の予測符号化及び変換が行われる。予測符号化及び変換も同様に、最大符号化単位ごとに、最大深度以下の深度ごとに、深度別符号化単位を基に行われる。
【0083】
最大符号化単位が深度別に分割されるたびに、深度別符号化単位の個数が増加するので、深度が深くなるにつれて生成される全ての深度別符号化単位について、予測符号化及び変換を含んだ符号化が行われなければならない。以下、説明の便宜のために、少なくとも1つの最大符号化単位のうち、現在深度の符号化単位を基に、予測符号化及び変換について説明する。
【0084】
一実施形態によるビデオ符号化装置100は、映像データの符号化のためのデータ単位の大きさまたは形態を多様に選択することができる。映像データの符号化のためには、予測符号化、変換、エントロピー符号化などの段階を経るが、全ての段階にわたって同一データ単位が使用され、段階別にデータ単位が変更されもする。
【0085】
例えば、ビデオ符号化装置100は、映像データの符号化のための符号化単位だけではなく、符号化単位の映像データの予測符号化を行うために、符号化単位と異なるデータ単位を選択することができる。
【0086】
最大符号化単位の予測符号化のためには、一実施形態による符号化深度の符号化単位、すなわち、それ以上さらに分割されない符号化単位を基に、予測符号化が行われる。以下、予測符号化の基になる、それ以上さらに分割されない符号化単位を「予測単位」と呼ぶ。予測単位が分割されたパーティションは、予測単位、並びに予測単位の高さ及び幅のうち少なくとも一つが分割されたデータ単位を含んでもよい。パーティションは、符号化単位の予測単位が分割された形態のデータ単位であり、予測単位は、符号化単位と同一サイズのパーティションでもある。
【0087】
例えば、サイズ2Nx2N(ただし、Nは正の整数)の符号化単位が、それ以上分割されない場合、サイズ2Nx2Nの予測単位になり、パーティションの大きさは、2Nx2N、2NxN、Nx2N、NxNでもある。一実施形態によるパーティションタイプは、予測単位の高さまたは幅が対称的な比率に分割された対称的パーティションだけではなく、1:nまたはn:1のように、非対称的な比率に分割されたパーティション、幾何学的な形態に分割されたパーティション、任意的形態のパーティションなどを選択的に含んでもよい。
【0088】
予測単位の予測モードは、イントラモード、インターモード及びスキップモードのうち少なくとも一つである。例えば、イントラモード及びインターモードは、2Nx2N,2NxN,Nx2N,NxNサイズのパーティションについて行われる。また、スキップモードは、2Nx2Nサイズのパーティションについてのみ行われる。符号化単位以内の1つの予測単位ごとに、独立して符号化が行われ、符号化誤差が最小である予測モードが選択される。
【0089】
また、一実施形態によるビデオ符号化装置100は、映像データの符号化のための符号化単位だけではなく、符号化単位と異なるデータ単位を基に、符号化単位の映像データの変換を行うことができる。符号化単位の変換のためには、符号化単位より小さいか、あるいはそれと同じ大きさの変換単位を基に変換が行われる。例えば、変換単位は、イントラモードのための変換単位、及びインターモードのための変換単位を含んでもよい。
【0090】
一実施形態によるツリー構造による符号化単位と類似した方式で、符号化単位内の変換単位も再帰的にさらに小サイズの変換単位に分割されながら、符号化単位のレジデュアルデータが変換深度によって、ツリー構造による変換単位によって区画される。
【0091】
一実施形態による変換単位についても、符号化単位の高さ及び幅が分割され、変換単位に至るまでの分割回数を示す変換深度が設定される。例えば、サイズ2Nx2Nの現在符号化単位の変換単位の大きさが2Nx2Nであるならば、変換深度0に設定され、変換単位の大きさがNxNであるならば、変換深度1に設定され、変換単位の大きさがN/2xN/2であるならば、変換深度2に設定される。すなわち、変換単位についても、変換深度によって、ツリー構造による変換単位が設定される。
【0092】
符号化深度別符号化情報は、符号化深度だけではなく、予測関連情報及び変換関連情報が必要である。従って、符号化単位決定部120は、最小符号化誤差を発生させた符号化深度だけではなく、予測単位をパーティションに分割したパーティションタイプ、予測単位別予測モード、変換のための変換単位の大きさなどを決定することができる。
【0093】
一実施形態による最大符号化単位のツリー構造による符号化単位及び予測単位/パーティション、並びに変換単位の決定方式については、図15ないし図25を参照して詳細に説明する。
【0094】
符号化単位決定部120は、深度別符号化単位の符号化誤差を、ラグランジュ乗数(Lagrangian multiplier)基盤の率・歪曲最適化技法(rate-distortion optimization)を利用して測定することができる。
【0095】
出力部130は、符号化単位決定部120で決定された少なくとも1つの符号化深度に基づいて符号化された最大符号化単位の映像データ及び深度別符号化モードについての情報をビットストリーム形態で出力する。
【0096】
符号化された映像データは、映像のレジデュアルデータの符号化結果でもある。
【0097】
深度別符号化モードについての情報は、符号化深度情報、予測単位のパーティションタイプ情報、予測モード情報、変換単位のサイズ情報などを含んでもよい。
【0098】
符号化深度情報は、現在深度で符号化せず、下位深度の符号化単位で符号化するか否かということを示す深度別分割情報を利用して定義される。現在符号化単位の現在深度が符号化深度であるならば、現在符号化単位は、現在深度の符号化単位で符号化されるので、現在深度の分割情報は、それ以上下位深度に分割されないように定義される。反対に、現在符号化単位の現在深度が符号化深度ではないならば、下位深度の符号化単位を利用した符号化を試みなければならないので、現在深度の分割情報は、下位深度の符号化単位に分割されるように定義される。
【0099】
現在深度が符号化深度ではないならば、下位深度の符号化単位に分割された符号化単位について符号化が行われる。現在深度の符号化単位内に、下位深度の符号化単位が一つ以上存在するので、それぞれの下位深度の符号化単位ごとに、反復的に符号化が行われ、同一深度の符号化単位ごとに、再帰的(recursive)符号化が行われる。
【0100】
1つの最大符号化単位内に、ツリー構造の符号化単位が決定され、符号化深度の符号化単位ごとに、少なくとも1つの符号化モードについての情報が決定されなければならないので、1つの最大符号化単位については、少なくとも1つの符号化モードについての情報が決定される。また、最大符号化単位のデータは、深度によって階層的に区画され、位置別に符号化深度が異なるので、データについて、符号化深度及び符号化モードについての情報が設定される。
【0101】
従って、一実施形態による出力部130は、最大符号化単位に含まれている符号化単位、予測単位及び最小単位のうち少なくとも一つに対して、当該符号化深度及び符号化モードに係わる符号化情報を割り当てられる。
【0102】
一実施形態による最小単位は、最下位符号化深度である最小符号化単位が4分割された大きさの正方形のデータ単位である。一実施形態による最小単位は、最大符号化単位に含まれる全ての符号化単位、予測単位、パーティション単位及び変換単位内に含まれる最大サイズの正方形データ単位でもある。
【0103】
例えば、出力部130を介して出力される符号化情報は、深度別符号化単位別符号化情報と、予測単位別符号化情報とに分類される。深度別符号化単位別符号化情報は、予測モード情報、パーティションサイズ情報を含んでもよい。予測単位別に伝送される符号化情報は、インターモードの推定方向についての情報、インターモードの参照映像インデックスについての情報、動きベクトルについての情報、イントラモードのクロマ成分についての情報、イントラモードの補間方式についての情報などを含んでもよい。
【0104】
ピクチャ別、スライス別またはGOP(group of picture)別に定義される符号化単位の最大サイズについての情報、及び最大深度についての情報は、ビットストリームのヘッダ、シーケンスパラメーターセットまたはピクチャパラメーターセットなどに挿入される。
【0105】
また、現在ビデオに対して許容される変換単位の最大サイズについての情報、及び変換単位の最小サイズについての情報も、ビットストリームのヘッダ、シーケンスパラメーターセットまたはピクチャパラメーターセットなどを介して出力される。
【0106】
ビデオ符号化装置100の最も簡単な形態の実施形態によれば、深度別符号化単位は、1階層上位深度の符号化単位の高さ及び幅を半分にした大きさの符号化単位である。すなわち、現在深度の符号化単位の大きさが2Nx2Nであるならば、下位深度の符号化単位の大きさは、NxNである。また、2Nx2Nサイズの現在符号化単位は、NxNサイズの下位深度符号化単位を最大4個含んでもよい。
【0107】
従って、ビデオ符号化装置100は、現在ピクチャの特性を考慮して決定された最大符号化単位の大きさ及び最大深度を基に、それぞれの最大符号化単位ごとに、最適の形態及び大きさの符号化単位を決定し、ツリー構造による符号化単位を構成することができる。また、それぞれの最大符号化単位ごとに、多様な予測モード、変換方式などで符号化することができるので、多様な映像サイズの符号化単位の映像特性を考慮し、最適の符号化モードが決定される。
【0108】
従って、映像の解像度が非常に高いか、あるいはデータ量が非常に多い映像を既存マクロブロック単位で符号化するならば、ピクチャ当たりマクロブロックの数が過度に多くなる。それによって、マクロブロックごとに生成される圧縮情報も多くなるので、圧縮情報の伝送負担が大きくなり、データ圧縮効率が低下する傾向がある。従って、一実施形態によるビデオ符号化装置は、映像の大きさを考慮し、符号化単位の最大サイズを増大させながら、映像特性を考慮して符号化単位を調節することができるので、映像圧縮効率が上昇する。
【0109】
図14は、本発明の一実施形態による、ツリー構造の符号化単位に基づいたビデオ復号化装置のブロック図を図示している。
【0110】
一実施形態による、ツリー構造による符号化単位に基づいたビデオ予測を伴うビデオ復号化装置200は、受信部210、映像データ及び符号化情報抽出部220、並びに映像データ復号化部230を含む。以下、説明の便宜のために、一実施形態による、ツリー構造による符号化単位に基づいたビデオ予測を伴うビデオ復号化装置200は、「ビデオ復号化装置200」と縮称する。
【0111】
一実施形態によるビデオ復号化装置200の復号化動作のための符号化単位、深度、予測単位、変換単位、各種符号化モードについての情報など各種用語の定義は、図1のビデオ符号化装置100を参照して説明したところと同一である。
【0112】
受信部210は、符号化されたビデオに係わるビットストリームを受信してパージングする。映像データ及び符号化情報抽出部220は、パージングされたビットストリームから、最大符号化単位別に、ツリー構造による符号化単位によって、符号化単位ごとに符号化された映像データを抽出し、映像データ復号化部230に出力する。映像データ及び符号化情報抽出部220は、現在ピクチャに係わるヘッダ、シーケンスパラメーターセットまたはピクチャパラメーターセットから、現在ピクチャの符号化単位の最大サイズについての情報を抽出することができる。
【0113】
また、映像データ及び符号化情報抽出部220は、パージングされたビットストリームから、最大符号化単位別に、ツリー構造による符号化単位に係わる符号化深度及び符号化モードについての情報を抽出する。抽出された符号化深度及び符号化モードについての情報は、映像データ復号化部230に出力される。すなわち、ビット列の映像データを最大符号化単位に分割し、映像データ復号化部230が最大符号化単位ごとに映像データを復号化する。
【0114】
最大符号化単位別符号化深度及び符号化モードについての情報は、一つ以上の符号化深度情報について設定され、符号化深度別符号化モードについての情報は、当該符号化単位のパーティションタイプ情報、予測モード情報及び変換単位のサイズ情報などを含んでもよい。また、符号化深度情報として、深度別分割情報が抽出されもする。
【0115】
映像データ及び符号化情報抽出部220が抽出した最大符号化単位別符号化深度及び符号化モードについての情報は、一実施形態によるビデオ符号化装置100のように、符号化端で、最大符号化単位別深度別符号化単位ごとに反復的に符号化を行い、最小符号化誤差を発生させることによって決定された符号化深度及び符号化モードについての情報である。従って、ビデオ復号化装置200は、最小符号化誤差を発生させる符号化方式によって、データを復号化して映像を復元することができる。
【0116】
一実施形態による符号化深度及び符号化モードに係わる符号化情報は、当該符号化単位、予測単位及び最小単位のうち所定データ単位について割り当てられているので、映像データ及び符号化情報抽出部220は、所定データ単位別に、符号化深度及び符号化モードについての情報を抽出することができる。所定データ単位別に、当該最大符号化単位の符号化深度及び符号化モードについての情報が記録されているならば、同一の符号化深度及び符号化モードについての情報を有している所定データ単位は、同一最大符号化単位に含まれるデータ単位と類推される。
【0117】
映像データ復号化部230は、最大符号化単位別符号化深度及び符号化モードについての情報に基づいて、それぞれの最大符号化単位の映像データを復号化し、現在ピクチャを復元する。すなわち、映像データ復号化部230は、最大符号化単位に含まれる、ツリー構造による符号化単位のうちそれぞれの符号化単位ごとに、判読されたパーティションタイプ、予測モード、変換単位に基づいて符号化された映像データを復号化することができる。復号化過程は、イントラ予測及び動き補償を含む予測過程、及び逆変換過程を含んでもよい。
【0118】
映像データ復号化部230は、符号化深度別符号化単位の予測単位のパーティションタイプ情報及び予測モード情報に基づいて、符号化単位ごとに、それぞれのパーティション及び予測モードによって、イントラ予測または動き補償を行うことができる。
【0119】
また、映像データ復号化部230は、最大符号化単位別逆変換のために、符号化単位別に、ツリー構造による変換単位情報を判読し、符号化単位ごとに、変換単位に基づいた逆変換を行うことができる。逆変換を介して、符号化単位の空間領域の画素値が復元される。
【0120】
映像データ復号化部230は、深度別分割情報を利用して、現在最大符号化単位の符号化深度を決定することができる。もし分割情報が現在深度でそれ以上分割されないということを示しているならば、現在深度が符号化深度である。従って、映像データ復号化部230は、現在最大符号化単位の映像データについて、現在深度の符号化単位を、予測単位のパーティションタイプ、予測モード及び変換単位サイズ情報を利用して、復号化することができる。
【0121】
すなわち、符号化単位、予測単位及び最小単位のうち、所定データ単位について設定されている符号化情報を観察し、同一分割情報を含んだ符号化情報を保有しているデータ単位が集まり、映像データ復号化部230によって、同一符号化モードで復号化する1つのデータ単位と見なされる。そのように決定された符号化単位ごとに、符号化モードに係わる情報を獲得し、現在符号化単位の復号化が行われる。
【0122】
結局、ビデオ復号化装置200は、符号化過程において、最大符号化単位ごとに、再帰的に符号化を行い、最小符号化誤差を発生させた符号化単位に係わる情報を獲得し、現在ピクチャに係わる復号化に利用することができる。すなわち、最大符号化単位ごとに、最適符号化単位で決定された、ツリー構造による符号化単位の符号化された映像データの復号化が可能になる。
【0123】
従って、高い解像度の映像、またはデータ量が過度に多い映像でも、符号化端から伝送された最適符号化モードについての情報を利用して、映像の特性に適応的に決定された符号化単位の大きさ及び符号化モードによって、効率的に映像データを復号化して復元することができる。
【0124】
図15は、本発明の一実施形態による符号化単位の概念を図示している。
【0125】
符号化単位の例は、符号化単位の大きさは、幅x高さで表現され、サイズ64x64である符号化単位から、サイズ32x32,16x16,8x8を含んでもよい。サイズ64x64の符号化単位は、サイズ64x64,64x32,32x64,32x32のパーティションに分割され、サイズ32x32の符号化単位は、サイズ32x32,32x16,16x32,16x16のパーティションに分割され、サイズ16x16の符号化単位は、サイズ16x16,16x8,8x16,8x8のパーティションに分割され、サイズ8x8の符号化単位は、サイズ8x8,8x4,4x8,4x4のパーティションに分割される。
【0126】
ビデオデータ310については、解像度が1920x1080、符号化単位の最大サイズが64、最大深度が2に設定されている。ビデオデータ320については、解像度が1920x1080、符号化単位の最大サイズが64、最大深度が3に設定されている。ビデオデータ330については、解像度が352x288、符号化単位の最大サイズが16、最大深度が1に設定されている。図15に図示された最大深度は、最大符号化単位から最小符号化単位までの全分割回数を示している。
【0127】
解像度が高いか、あるいはデータ量が多い場合、符号化効率の向上だけではなく、映像特性を正確に反映するために、符号化サイズの最大サイズが相対的に大きいことが望ましい。従って、ビデオデータ330に比べ、解像度が高いビデオデータ310,320は、符号化サイズの最大サイズが64に選択される。
【0128】
ビデオデータ310の最大深度が2であるので、ビデオデータ310の符号化単位315は、長軸サイズが64である最大符号化単位から、2回分割されて深度が2階層深くなり、長軸サイズが32,16である符号化単位まで含んでもよい。一方、ビデオデータ330の最大深度が1であるので、ビデオデータ330の符号化単位335は、長軸サイズが16である符号化単位から、1回分割されて深度が1階層深くなり、長軸サイズが8である符号化単位まで含んでもよい。
【0129】
ビデオデータ320の最大深度が3であるので、ビデオデータ320の符号化単位325は、長軸サイズが64である最大符号化単位から、3回分割されて深度が3階層深くなり、長軸サイズが32,16,8である符号化単位まで含んでもよい。深度が深くなるほど、細部情報の表現能が向上するのである。
【0130】
図16は、本発明の一実施形態による、符号化単位に基づいた映像符号化部のブロック図を図示している。
【0131】
一実施形態による映像符号化部400は、ビデオ符号化装置100の符号化単位決定部120で、映像データを符号化するのに経る作業を含む。すなわち、イントラ予測部410は、現在フレーム405において、イントラモードの符号化単位についてイントラ予測を行い、動き推定部420及び動き補償部425は、インターモードの現在フレーム405及び参照フレーム495を利用して、インター推定及び動き補償を行う。
【0132】
イントラ予測部410、動き推定部420及び動き補償部425から出力されたデータは、変換部430及び量子化部440を経て、量子化された変換係数として出力される。量子化された変換係数は、逆量子化部460、逆変換部470を介して、空間領域のデータに復元され、復元された空間領域のデータは、デブロッキング部480及びオフセット調整部490を経て後処理され、参照フレーム495として出力される。量子化された変換係数は、エントロピー符号化部450を経て、ビットストリーム455として出力される。
【0133】
一実施形態によるビデオ符号化装置100に適用されるためには、映像符号化部400の構成要素である、イントラ予測部410、動き推定部420、動き補償部425、変換部430、量子化部440、エントロピー符号化部450、逆量子化部460、逆変換部470、デブロッキング部480及びオフセット調整部490が、いずれも最大符号化単位ごとに、最大深度を考慮し、ツリー構造による符号化単位のうちそれぞれの符号化単位に基づいた作業を遂行しなければならない。
【0134】
特に、イントラ予測部410、動き推定部420及び動き補償部425は、現在最大符号化単位の最大サイズ及び最大深度を考慮し、ツリー構造による符号化単位のうち、それぞれの符号化単位のパーティション及び予測モードを決定し、変換部430は、ツリー構造による符号化単位のうち、それぞれの符号化単位内の変換単位の大きさを決定しなければならない。
【0135】
図17は、本発明の一実施形態による、符号化単位に基づいた映像復号化部のブロック図を図示している。
【0136】
ビットストリーム505がパージング部510を経て、復号化対象である符号化された映像データ、及び復号化のために必要な符号化についての情報がパージングされる。符号化された映像データは、エントロピー復号化部520及び逆量子化部530を経て、逆量子化されたデータとして出力され、逆変換部540を経て、空間領域の映像データが復元される。
【0137】
空間領域の映像データに対して、イントラ予測部550は、イントラモードの符号化単位についてイントラ予測を行い、動き補償部560は、参照フレーム585を共に利用して、インターモードの符号化単位について動き補償を行う。
【0138】
イントラ予測部550及び動き補償部560を経た空間領域のデータは、デブロッキング部570及びオフセット調整部580を経て後処理され、復元フレーム595として出力される。また、デブロッキング部570及びオフセット調整部580を経て後処理されたデータは、参照フレーム585として出力される。
【0139】
ビデオ復号化装置200の映像データ復号化部230において、映像データを復号化するために、一実施形態による映像復号化部500のパージング部510以後の段階別作業が遂行される。
【0140】
一実施形態によるビデオ復号化装置200に適用されるためには、映像復号化部500の構成要素である、パージング部510、エントロピー復号化部520、逆量子化部530、逆変換部540、イントラ予測部550、動き補償部560、デブロッキング部570及びオフセット調整部580が、いずれも最大符号化単位ごとに、ツリー構造による符号化単位に基づいて作業を遂行しなければならない。
【0141】
特に、イントラ予測部550、動き補償部560は、ツリー構造による符号化単位ごとに、それぞれパーティション及び予測モードを決定し、逆変換部540は、符号化単位ごと、に変換単位の大きさを決定しなければならない。
【0142】
図18は、本発明の一実施形態による、深度別符号化単位及びパーティションを図示している。
【0143】
一実施形態によるビデオ符号化装置100、及び一実施形態によるビデオ復号化装置200は、映像特性を考慮するために、階層的な符号化単位を使用する。符号化単位の最大高及び最大幅、最大深度は、映像の特性によって、適応的に決定され、ユーザの要求によって、多様に設定されもする。あらかじめ設定された符号化単位の最大サイズによって、深度別符号化単位の大きさが決定される。
【0144】
一実施形態による符号化単位の階層構造600は、符号化単位の最大高及び最大幅が64であり、最大深度が3である場合を図示している。そのとき、最大深度は、最大符号化単位から最小符号化単位までの全分割回数を示す。一実施形態による符号化単位の階層構造600の縦軸にそって、深度が深くなるので、深度別符号化単位の高さ及び幅がそれぞれ分割される。また、符号化単位の階層構造600の横軸に沿って、それぞれの深度別符号化単位の予測符号化の基になる予測単位及びパーティションが図示されている。
【0145】
すなわち、符号化単位610は、符号化単位の階層構造600において、最大符号化単位であって深度が0であり、符号化単位の大きさ、すなわち、高さ及び幅が64x64である。縦軸に沿って深度が深くなり、サイズ32x32である深度1の符号化単位620、サイズ16x16である深度2の符号化単位630、サイズ8x8である深度3の符号化単位640が存在する。サイズ8x8である深度3の符号化単位640は、最小符号化単位である。
【0146】
それぞれの深度別に横軸に沿って、符号化単位の予測単位及びパーティションが配列される。すなわち、深度0のサイズ64x64の符号化単位610が予測単位であるならば、予測単位は、サイズ64x64の符号化単位610に含まれるサイズ64x64のパーティション610、サイズ64x32のパーティション612、サイズ32x64のパーティション614、サイズ32x32のパーティション616に分割される。
【0147】
同様に、深度1のサイズ32x32の符号化単位620の予測単位は、サイズ32x32の符号化単位620に含まれるサイズ32x32のパーティション620、サイズ32x16のパーティション622、サイズ16x32のパーティション624、サイズ16x16のパーティション626に分割される。
【0148】
同様に、深度2のサイズ16x16の符号化単位630の予測単位は、サイズ16x16の符号化単位630に含まれるサイズ16x16のパーティション630、サイズ16x8のパーティション632、サイズ8x16のパーティション634、サイズ8x8のパーティション636に分割される。
【0149】
同様に、深度3のサイズ8x8の符号化単位640の予測単位は、サイズ8x8の符号化単位640に含まれるサイズ8x8のパーティション640、サイズ8x4のパーティション642、サイズ4x8のパーティション644、サイズ4x4のパーティション646に分割される。
【0150】
最後に、深度3のサイズ8x8の符号化単位640は、最小符号化単位であり、最下位深度の符号化単位である。
【0151】
一実施形態によるビデオ符号化装置100の符号化単位決定部120は、最大符号化単位610の符号化深度を決定するために、最大符号化単位610に含まれるそれぞれの深度の符号化単位ごとに符号化を行わなければならない。
【0152】
同一範囲及び同一サイズのデータを含むための深度別符号化単位の個数は、深度が深くなるほど、深度別符号化単位の個数も増加する。例えば、深度1の符号化単位一つを含むデータに対して、深度2の符号化単位は、四つが必要である。従って、同一データの符号化結果を深度別に比較するために、1つの深度1の符号化単位、及び4つの深度2の符号化単位を利用して、それぞれ符号化されなければならない。
【0153】
それぞれの深度別符号化のためには、符号化単位の階層構造600の横軸に沿って、深度別符号化単位の予測単位ごとに符号化を行い、当該深度において、最小の符号化誤差である代表符号化誤差が選択される。また、符号化単位の階層構造600の縦軸に沿って深度が深くなり、それぞれの深度ごとに符号化を行い、深度別代表符号化誤差を比較し、最小符号化誤差が検索される。最大符号化単位610において、最小符号化誤差が発生する深度及びパーティションが、最大符号化単位610の符号化深度及びパーティションタイプに選択される。
【0154】
図19は、本発明の一実施形態による、符号化単位及び変換単位の関係を図示している。
【0155】
一実施形態によるビデオ符号化装置100、または一実施形態によるビデオ復号化装置200は、最大符号化単位ごとに、最大符号化単位より小さいか、あるいはそれと同じ大きさの符号化単位で、映像を符号化したり、あるいは復号化したりする。符号化過程のうち、変換のための変換単位の大きさは、それぞれの符号化単位ほど大きくないデータ単位を基に選択される。
【0156】
例えば、一実施形態によるビデオ符号化装置100、または一実施形態によるビデオ復号化装置200で、現在符号化単位710が64x64サイズであるとき、32x32サイズの変換単位720を利用して変換が行われる。
【0157】
また、64x64サイズの符号化単位710のデータに対して、64x64サイズ以下の32x32,16x16,8x8,4x4サイズの変換単位でそれぞれ変換を行って符号化した後、原本との誤差が最小である変換単位が選択される。
【0158】
図20は、本発明の一実施形態による深度別符号化情報を図示している。
【0159】
一実施形態によるビデオ符号化装置100の出力部130は、符号化モードについての情報であり、それぞれの符号化深度の符号化単位ごとに、パーティションタイプについての情報800、予測モードについての情報810、変換単位サイズに係わる情報820を符号化して伝送することができる。
【0160】
パーティションタイプに係わる情報800は、現在符号化単位の予測符号化のためのデータ単位であり、現在符号化単位の予測単位が分割されたパーティションの形態に係わる情報を示している。例えば、サイズ2Nx2Nの現在符号化単位CU_0は、サイズ2Nx2Nのパーティション802、サイズ2NxNのパーティション804、サイズNx2Nのパーティション806、サイズNxNのパーティション808のうちいずれか1つのタイプに分割されて利用される。その場合、現在符号化単位のパーティションタイプについての情報800は、サイズ2Nx2Nのパーティション802、サイズ2NxNのパーティション804、サイズNx2Nのパーティション806及びサイズNxNのパーティション808のうち一つを示すように設定される。
【0161】
予測モードについての情報810は、それぞれのパーティションの予測モードを示している。例えば、予測モードについての情報810を介して、パーティションタイプについての情報800が示すパーティションが、イントラモード812、インターモード814及びスキップモード816のうち一つで予測符号化が行われるということが設定される。
【0162】
また、変換単位サイズについての情報820は、現在符号化単位に対して、いかなる変換単位を基に変換を行うかということを示している。例えば、変換単位は、第1イントラ変換単位サイズ822、第2イントラ変換単位サイズ824、第1インター変換単位サイズ826、第2インター変換単位サイズ828のうち一つである。
【0163】
一実施形態によるビデオ復号化装置200の映像データ及び符号化情報抽出部210は、それぞれの深度別符号化単位ごとに、パーティションタイプについての情報800、予測モードについての情報810、変換単位サイズに係わる情報820を抽出し、復号化に利用することができる。
【0164】
図21は、本発明の一実施形態による深度別符号化単位を図示している。
【0165】
深度の変化を示すために、分割情報が利用される。分割情報は、現在深度の符号化単位が、下位深度の符号化単位に分割されるか否かということを示している。
【0166】
深度0及び2N_0x2N_0サイズの符号化単位900の予測符号化のための予測単位910は、2N_0x2N_0サイズのパーティションタイプ912、2N_0xN_0サイズのパーティションタイプ914、N_0x2N_0サイズのパーティションタイプ916、N_0xN_0サイズのパーティションタイプ918を含んでもよい。予測単位が対称的な比率に分割されたパーティション912,914,916,918だけが例示されているが、前述のように、パーティションタイプは、それらに限定されるものではなく、非対称的パーティション、任意的形態のパーティション、幾何学的形態のパーティションなどを含んでもよい。
【0167】
パーティションタイプごとに、1つの2N_0x2N_0サイズのパーティション、2つの2N_0xN_0サイズのパーティション、2つのN_0x2N_0サイズのパーティション、4つのN_0xN_0サイズのパーティションごとに、反復的に予測符号化が行われなければならない。サイズ2N_0x2N_0、サイズN_0x2N_0、サイズ2N_0xN_0及びサイズN_0xN_0のパーティションについては、イントラモード及びインターモードで予測符号化が行われる。スキップモードは、サイズ2N_0x2N_0のパーティションについてのみ予測符号化が行われる。
【0168】
サイズ2N_0x2N_0のパーティションタイプ912,サイズ2N_0xN_0のパーティションタイプ914、及びN_0x2N_0のパーティションタイプ916のうち一つによる符号化誤差が最小であるならば、それ以上下位深度に分割する必要ない。
【0169】
サイズN_0xN_0のパーティションタイプ918による符号化誤差が最小であるならば、深度0を1に変更しながら分割し(920)、深度2及びサイズN_0xN_0のパーティションタイプの符号化単位930に対して反復的に符号化を行い、最小符号化誤差を検索していく。
【0170】
深度1及びサイズ2N_1x2N_1(=N_0xN_0)の符号化単位930の予測符号化のための予測単位940は、サイズ2N_1x2N_1のパーティションタイプ942、サイズ2N_1xN_1のパーティションタイプ944、サイズN_1x2N_1のパーティションタイプ946、サイズN_1xN_1のパーティションタイプ948を含んでもよい。
【0171】
また、サイズN_1xN_1のパーティションタイプ948による符号化誤差が最小であるならば、深度1を深度2に変更しながら分割し(950)、深度2及びサイズN_2xN_2の符号化単位960に対して反復的に符号化を行い、最小符号化誤差を検索していく。
【0172】
最大深度がdである場合、深度別符号化単位は、深度d−1まで設定され、分割情報は、深度d−2まで設定される。すなわち、深度d−2から分割され(970)、深度d−1まで符号化が行われる場合、深度d−1及びサイズ2N_(d−1)x2N_(d−1)の符号化単位980の予測符号化のための予測単位990は、サイズ2N_(d−1)x2N_(d−1)のパーティションタイプ992、サイズ2N_(d−1)xN_(d−1)のパーティションタイプ994、サイズN_(d−1)x2N_(d−1)のパーティションタイプ996、サイズN_(d−1)xN_(d−1)のパーティションタイプ998を含んでもよい。
【0173】
パーティションタイプにおいて、1つのサイズ2N_(d−1)x2N_(d−1)のパーティション、2つのサイズ2N_(d−1)xN_(d−1)のパーティション、2つのサイズN_(d−1)x2N_(d−1)のパーティション、4つのサイズN_(d−1)xN_(d−1)のパーティションごとに、反復的に予測符号化を介した符号化が行われ、最小符号化誤差が発生するパーティションタイプが検索される。
【0174】
サイズN_(d−1)xN_(d−1)のパーティションタイプ998による符号化誤差が最小であるとしても、最大深度がdであるので、深度d−1の符号化単位CU_(d−1)は、それ以上下位深度への分割過程を経ず、現在最大符号化単位900に係わる符号化深度が深度d−1と決定され、パーティションタイプは、N_(d−1)xN_(d−1)と決定される。また、最大深度がdであるので、深度d−1の符号化単位980に対して、分割情報が設定されない。
【0175】
データ単位999は、現在最大符号化単位に係わる「最小単位」であるとされる。一実施形態による最小単位は、最下位符号化深度である最小符号化単位が4分割された大きさの正方形のデータ単位でもある。そのような反復的符号化過程を介して、一実施形態によるビデオ符号化装置100は、符号化単位900の深度別符号化誤差を比較し、最小の符号化誤差が発生する深度を選択し、符号化深度を決定し、当該パーティションタイプ及び予測モードが符号化深度の符号化モードに設定される。
【0176】
このように、深度0、1、…、d−1、dの全ての深度別最小符号化誤差を比較し、誤差が最小である深度が選択され、符号化深度と決定される。符号化深度、並びに予測単位のパーティションタイプ及び予測モードは、符号化モードについての情報として符号化されて伝送される。また、深度0から符号化深度に至るまで符号化単位が分割されなければならないので、符号化深度の分割情報だけが「0」に設定され、符号化深度を除いた深度別分割情報は、「1」に設定されなければならない。
【0177】
一実施形態によるビデオ復号化装置200の映像データ及び符号化情報抽出部220は、符号化単位900に係わる符号化深度及び予測単位についての情報を抽出し、符号化単位912を復号化するのに利用することができる。一実施形態によるビデオ復号化装置200は、深度別分割情報を利用して、分割情報が「0」である深度を符号化深度と把握し、当該深度に係わる符号化モードについての情報を利用して、復号化に利用することができる。
【0178】
図22図23及び図24は、本発明の一実施形態による、符号化単位、予測単位及び変換単位の関係を図示している。
【0179】
符号化単位1010は、最大符号化単位について、一実施形態によるビデオ符号化装置100が決定した符号化深度別符号化単位である。予測単位1060は、符号化単位1010において、それぞれの符号化深度別符号化単位の予測単位のパーティションであり、変換単位1070は、それぞれの符号化深度別符号化単位の変換単位である。
【0180】
深度別符号化単位1010は、最大符号化単位の深度が0であるとすれば、符号化単位1012,1054は、深度が1であり、符号化単位1014,1016,1018,1028,1050,1052は、深度が2であり、符号化単位1020,1022,1024,1026,1030,1032,1048は、深度が3であり、符号化単位1040,1042,1044,1046は、深度が4である。
【0181】
予測単位1060において、一部パーティション1014,1016,1022,1032,1048,1050,1052,1054は、符号化単位が分割された形態である。すなわち、パーティション1014,1022,1050,1054は、2NxNのパーティションタイプであり、パーティション1016,1048,1052は、Nx2Nのパーティションタイプであり、パーティション1032は、NxNのパーティションタイプである。深度別符号化単位1010の予測単位及びパーティションは、それぞれの符号化単位より小さいか、あるいはそれと同じである。
変換単位1070において、一部変換単位1052の映像データについては、符号化単位に比べ、小サイズのデータ単位で、変換または逆変換が行われる。また、変換単位1014,1016,1022,1032,1048,1050,1052,1054は、予測単位1060において、当該予測単位及びパーティションと比較すれば、互いに異なる大きさまたは形態のデータ単位である。すなわち、一実施形態によるビデオ符号化装置100、及び一実施形態によるビデオ復号化装置200は、同一符号化単位に対するイントラ予測/動き推定/動き補償作業、及び変換/逆変換作業であるとしても、それぞれ別個のデータ単位を基に遂行することができる。
【0182】
それにより、最大符号化単位ごとに、領域別に階層的な構造の符号化単位ごとに再帰的に符号化が行われ、最適符号化単位が決定されることにより、再帰的ツリー構造による符号化単位が構成される。符号化情報は、符号化単位に係わる分割情報、パーティションタイプ情報、予測モード情報、変換単位サイズ情報を含んでもよい。下記表2は、一実施形態によるビデオ符号化装置100、及び一実施形態によるビデオ復号化装置200で設定することができる一例を示している。
【0183】
【表2】
一実施形態によるビデオ符号化装置100の出力部130は、ツリー構造による符号化単位に係わる符号化情報を出力し、一実施形態によるビデオ復号化装置200の符号化情報抽出部220は、受信されたビットストリームから、ツリー構造による符号化単位に係わる符号化情報を抽出することができる。
【0184】
分割情報は、現在符号化単位が、下位深度の符号化単位に分割されるか否かということを示している。現在深度dの分割情報が0であるならば、現在符号化単位が、現在符号化単位が下位符号化単位にそれ以上分割されない深度が符号化深度であるので、符号化深度に対して、パーティションタイプ情報、予測モード、変換単位サイズ情報が定義される。分割情報によって、1段階さらに分割されなければならない場合には、分割された4個の下位深度の符号化単位ごとに、独立して符号化が行われなければならない。
【0185】
予測モードは、イントラモード、インターモード及びスキップモードのうち一つで示すことができる。イントラモード及びインターモードは、全てのパーティションタイプで定義され、スキップモードは、パーティションタイプ2Nx2Nでのみ定義される。
【0186】
パーティションタイプ情報は、予測単位の高さまたは幅が、対称的な比率に分割された対称的パーティションタイプ2Nx2N,2NxN,Nx2N及びNxNと、非対称的な比率に分割された非対称的パーティションタイプ2NxnU,2NxnD,nLx2N,nRx2Nと、を示すことができる。非対称的パーティションタイプ2NxnU及び2NxnDは、それぞれ高さが1:3及び3:1に分割された形態であり、非対称的パーティションタイプnLx2N及びnRx2Nは、それぞれ幅が1:3及び3:1に分割された形態を示している。
【0187】
変換単位サイズは、イントラモードで2種の大きさ、インターモードで2種の大きさに設定される。すなわち、変換単位分割情報が0であるならば、変換単位の大きさは、現在符号化単位のサイズ2Nx2Nに設定される。変換単位分割情報が1であるならば、現在符号化単位が分割された大きさの変換単位が設定される。また、サイズ2Nx2Nである現在符号化単位に係わるパーティションタイプが、対称形パーティションタイプであるならば、変換単位の大きさは、NxNに設定され、非対称形パーティションタイプであるならば、N/2xN/2に設定される。
【0188】
一実施形態によるツリー構造による符号化単位の符号化情報は、符号化深度の符号化単位、予測単位及び最小単位単位のうち少なくとも一つについて割り当てられる。符号化深度の符号化単位は、同一符号化情報を保有している予測単位及び最小単位を一つ以上含んでもよい。
【0189】
従って、隣接したデータ単位同士それぞれ保有している符号化情報を確認すれば、同一符号化深度の符号化単位に含まれるか否かということが確認される。また、データ単位が保有している符号化情報を利用すれば、当該符号化深度の符号化単位を確認することができるので、最大符号化単位内の符号化深度の分布が類推される。
【0190】
従って、その場合、現在符号化単位が周辺データ単位を参照して予測する場合、現在符号化単位に隣接する深度別符号化単位内のデータ単位の符号化情報が直接参照されて利用される。
【0191】
他の実施形態で、現在符号化単位が周辺符号化単位を参照して予測符号化が行われる場合、隣接する深度別符号化単位の符号化情報を利用して、深度別符号化単位内で、現在符号化単位に隣接するデータが検索されることによって、周辺符号化単位が参照される。
【0192】
図25は、表2の符号化モード情報による、符号化単位、予測単位及び変換単位の関係を図示している。
【0193】
最大符号化単位1300は、符号化深度の符号化単位1302,1304,1306,1312,1314,1316,1318を含む。そのうち1つの符号化単位1318は、符号化深度の符号化単位であるので、分割情報が0に設定される。サイズ2Nx2Nの符号化単位1318のパーティションタイプ情報は、パーティションタイプ2Nx2N 1322,2NxN 1324,Nx2N 1326,NxN 1328,2NxnU 1332,2NxnD 1334,nLx2N 1336及びnRx2N 1338のうち一つに設定される。
【0194】
変換単位分割情報(TU size flag)は、変換インデックスの一種であり、変換インデックスに対応する変換単位の大きさは、符号化単位の予測単位タイプまたはパーティションタイプによって変更される。
【0195】
例えば、パーティションタイプ情報が、対称形パーティションタイプ2Nx2N 1322,2NxN 1324,Nx2N 1326及びNxN 1328のうち一つに設定されている場合、変換単位分割情報が0であるならば、サイズ2Nx2Nの変換単位1342が設定され、変換単位分割情報が1であるならば、サイズNxNの変換単位1344が設定される。
【0196】
パーティションタイプ情報が、非対称形パーティションタイプ2NxnU 1332,2NxnD 1334,nLx2N 1336及びnRx2N 1338のうち一つに設定された場合、変換単位分割情報(TU size flag)が0であるならば、サイズ2Nx2Nの変換単位1352が設定され、変換単位分割情報が1であるならば、サイズN/2xN/2の変換単位1354が設定される。
【0197】
図25を参照して説明した変換単位分割情報(TU size flag)は、0または1の値を有するフラグであるが、一実施形態による変換単位分割情報は、1ビットのフラグに限定されるものではなく、設定によって、0、1、2,3、…などに増加し、変換単位が階層的に分割されもする。変換単位分割情報は、変換インデックスの一実施形態として利用される。
【0198】
その場合、一実施形態による変換単位分割情報を、変換単位の最大サイズ、変換単位の最小サイズと共に利用すれば、実際に利用された変換単位の大きさが表現される。一実施形態によるビデオ符号化装置100は、最大変換単位サイズ情報、最小変換単位サイズ情報及び最大変換単位分割情報を符号化することができる。符号化された最大変換単位サイズ情報、最小変換単位サイズ情報及び最大変換単位分割情報は、SPS(sequence parameter set)に挿入される。一実施形態によるビデオ復号化装置200は、最大変換単位サイズ情報、最小変換単位サイズ情報及び最大変換単位分割情報を利用して、ビデオ復号化に利用することができる。
【0199】
例えば、(a)現在符号化単位がサイズ64x64であり、最大変換単位サイズが32x32であるならば、(a−1)変換単位分割情報が0であるとき、変換単位の大きさは、32x32に設定され、(a−2)変換単位分割情報が1であるとき、変換単位の大きさは、16x16に設定され、(a−3)変換単位分割情報が2であるとき、変換単位の大きさは、8x8に設定される。
【0200】
他の例として、(b)現在符号化単位がサイズ32x32であり、最小変換単位サイズが32x32であるならば、(b−1)変換単位分割情報が0であるとき、変換単位の大きさは、32x32に設定され、変換単位の大きさが32x32より小さいことがないので、それ以上の変換単位分割情報が設定されることがない。
【0201】
さらに他の例として、(c)現在符号化単位がサイズ64x64であり、最大変換単位分割情報が1であるならば、変換単位分割情報は、0または1であり、他の変換単位分割情報が設定されることがない。
【0202】
従って、最大変換単位分割情報を「MaxTransformSizeIndex」、最小変換単位サイズを「MinTransformSize」、変換単位分割情報が0である場合の変換単位サイズを「RootTuSize」と定義するとき、現在符号化単位で可能な最小変換単位サイズ「CurrMinTuSize」は、下記数式(1)のように定義される。
【0203】
CurrMinTuSize
=max(MinTransformSize,RootTuSize/(2^MaxTransformSizeIndex)) (1)
現在符号化単位で可能な最小変換単位サイズ「CurrMinTuSize」と比較し、変換単位分割情報が0である場合の変換単位サイズである「RootTuSize」は、システム上採択可能な最大変換単位サイズを示すことができる。すなわち、数式(1)によれば、「RootTuSize/(2^MaxTransformSizeIndex)」は、変換単位分割情報が0である場合の変換単位サイズである「RootTuSize」を最大変換単位分割情報に相応する回数ほど分割した変換単位サイズであり、「MinTransformSize」は、最小変換単位サイズであるので、それらのうち小さい値が、現在現在符号化単位で可能な最小変換単位サイズ「CurrMinTuSize」である。
【0204】
一実施形態による最大変換単位サイズ「RootTuSize」は、予測モードによって異なりもする。
【0205】
例えば、現在予測モードがインターモードであるならば、「RootTuSize」は、下記数式(2)によって決定される。数式(2)において、「MaxTransformSize」は、最大変換単位サイズ、「PUSize」は、現在予測単位サイズを示している。
【0206】
RootTuSize=min(MaxTransformSize,PUSize) (2)
すなわち、現在予測モードがインターモードであるならば、変換単位分割情報が0である場合の変換単位サイズである「RootTuSize」は、最大変換単位サイズ及び現在予測単位サイズのうち小さい値に設定される。
【0207】
現在パーティション単位の予測モードがイントラモードであるならば、「RootTuSize」は、下記数式(3)によって決定される。「PartitionSize」は、現在パーティション単位の大きさを示している。
【0208】
RootTuSize=min(MaxTransformSize,PartitionSize) (3)
すなわち、現在予測モードがイントラモードであるならば、変換単位分割情報が0である場合の変換単位サイズである「RootTuSize」は、最大変換単位サイズ及び現在パーティション単位サイズのうち小さい値に設定される。
【0209】
ただし、パーティション単位の予測モードによって変動する一実施形態による現在最大変換単位サイズ「RootTuSize」は、一実施形態であるのみ、現在最大変換単位サイズを決定する要因は、それらに限定されるものではないということに留意しなければならない。
【0210】
前述の図13ないし図25を参照して詳細に説明したツリー構造の符号化単位を含む最大符号化単位は、コーディングブロックツリー(coding block tree)、ブロックツリー、ルートブロックツリー(root block tree)、コーディングツリー、コーディングルートまたはツリートランク(tree trunk)などと多様に命名される。
【0211】
本発明はまた、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に、コンピュータで読み取り可能なコードとして具現することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが保存される全種類の記録装置を含む。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)、CD(compact disc)−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク、光データ保存装置などが含まれる。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散され、分散方式で、コンピュータで読み取り可能なコードでもって保存されて実行される。
【0212】
以上、本発明について、その望ましい実施形態を中心に説明した。本発明が属する技術分野で当業者であるならば、本発明が、本発明の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されるということを理解するであろう。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたものであると解釈されなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25