特許第6050650号(P6050650)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6050650
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/494 20060101AFI20161212BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20161212BHJP
   A61F 13/511 20060101ALI20161212BHJP
【FI】
   A61F13/494 110
   A61F13/49 410
   A61F13/511 410
   A61F13/49 315A
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2012-233833(P2012-233833)
(22)【出願日】2012年10月23日
(65)【公開番号】特開2014-83191(P2014-83191A)
(43)【公開日】2014年5月12日
【審査請求日】2015年9月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】特許業務法人翔和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100076532
【弁理士】
【氏名又は名称】羽鳥 修
(74)【代理人】
【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之
(72)【発明者】
【氏名】神山 いづみ
【審査官】 米村 耕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−358099(JP,A)
【文献】 特開2003−235892(JP,A)
【文献】 特開2009−148531(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 13/15−13/84
A61L 15/16−15/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性本体を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を該縦方向に有する吸収性物品であって、
前記吸収性本体の縦方向に沿う両側部に、着用時に着用者の肌側に向かって起立する弾性伸縮部を有する一対の立体ギャザーが設けられており、
前記背側部における前記吸収性本体の肌対向面上に、前記弾性伸縮部が該吸収性本体に接合されて該弾性伸縮部の伸縮性が阻害されていると共に前記立体ギャザーの起立が阻害された、疎水性の起立阻害部が形成されており、該起立阻害部は、少なくとも該背側部に配され且つ着用者の肌と接触して汗を吸収する、吸汗シートで覆われており、
前記吸汗シートは、平面視において、前記吸収性本体の前記背側部側の縦方向端部よりも縦方向外方を通って横方向に延びる、縦方向外側端と、該縦方向外側端とは縦方向の反対側に位置して横方向に延びる、縦方向内側端とを有し、且つ該縦方向内側端の一部が該縦方向外側端側とは反対側に突出する、凸部を複数有している吸収性物品。
【請求項2】
前記吸汗シートは、平面視において、前記縦方向内側端の一部がその周辺部に比して前記縦方向外側端側に窪んでいる、窪み部を横方向中央に有している請求項1記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記凸部は、前記吸汗シートを横方向に二分する仮想直線を挟んで両側それぞれに位置している請求項1又は2記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記吸汗シートは前記凸部を2つ有している請求項1〜3の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記起立阻害部は、前記吸汗シートの前記凸部で覆われている請求項1〜4の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記凸部は、曲線で構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記凸部の頂部は、その全体が前記吸収性本体の横方向外方に位置している請求項1〜6の何れか一項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記股下部の縦方向に沿う両側部それぞれに、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が配されており、前記吸汗シートは、前記凸部が該レッグ弾性部材と重ならないように配されている請求項1〜7の何れか一項に記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつの着用中、おむつ内部は、着用者の排尿や発汗によって湿度が上昇し易く蒸れ易いため、着用者の肌の赤みやかゆみ等の肌トラブルが発生し易い。特に、使い捨ておむつにおいては、ウエスト部や胴周り部が着用者の肌により密着するため、これらの密着部において発汗し易くなり、肌トラブルを招き易い。そこで、おむつのウエスト部や胴周り部の肌対向面に、着用者の肌と接触して汗を吸収する吸汗シートを貼り付けることが提案されている。
【0003】
例えば特許文献1には、立体ガード(立体ギャザー)を備えた吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを具備する使い捨ておむつにおいて、該外装体における、該吸収性本体の背側部側の縦方向端部から縦方向外方に延出する部分(背側部側のエンドフラップ)の肌対向面を、平面視矩形状の吸汗シートで覆うことが記載されている。特許文献1に記載の使い捨ておむつにおいては、吸汗シートは、外装体(背側部側のエンドフラップ)のみならず、これに隣接する吸収性本体の背側部側の縦方向端部も覆っており、立体ギャザーの背側部側の縦方向端部が該吸汗シートで覆われている。また特許文献2には、吸汗シートの配置形態が特許文献1と同様の使い捨ておむつが記載されており、また、特許文献2の〔0063〕には、吸汗シートの平面視形状として、矩形状以外に、楕円状、長円状、瓢箪状等を採用できる旨記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−358099号公報
【特許文献2】特開2009−148531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2に記載の使い捨ておむつは、吸汗シートの作用により、着用者の発汗に起因する肌トラブルをある程度は抑制し得るが、肌トラブルの防止技術に関し改善の余地がある。
【0006】
従って本発明の課題は、着用者の発汗に起因する肌トラブルを効果的に防止し得る吸収性物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、吸収性本体を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を該縦方向に有する吸収性物品であって、前記吸収性本体の縦方向に沿う両側部に、着用時に着用者の肌側に向かって起立する部分を有する一対の立体ギャザーが設けられており、前記背側部における前記吸収性本体の肌対向面上に、前記立体ギャザーが該吸収性本体に接合されて該立体ギャザーの起立が阻害された、起立阻害部が形成されており、該起立阻害部は、少なくとも該背側部に配され且つ着用者の肌と接触して汗を吸収する、吸汗シートで覆われており、前記吸汗シートは、平面視において、前記吸収性本体の前記背側部側の縦方向端部よりも縦方向外方を通って横方向に延びる、縦方向外側端と、該縦方向外側端とは縦方向の反対側に位置して横方向に延びる、縦方向内側端とを有し、且つ該縦方向内側端の一部が該縦方向外側端側とは反対側に突出する、凸部を複数有している吸収性物品を提供することにより、前記課題を解決したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の吸収性物品は、汗の吸収能が高く、着用者の発汗に起因する肌トラブルを効果的に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの一例の斜視図である。
図2図2は、図1に示す使い捨ておむつをサイドシール部で切り離し、各部の弾性部材を伸長させて平面状に拡げた展開状態における肌対向面側(吸収性本体側)の平面図である。
図3図3は、図1に示す使い捨ておむつの分解斜視図である。
図4図4は、図2のI−I線断面を模式的に示す断面図である。
図5図5は、図3のII−II線断面を模式的に示す断面図である。
図6図6は、図2のIII−III線断面を模式的に示す断面図である。
図7図7(a)〜図7(d)は、それぞれ、本発明に係る吸汗シートの他の実施形態を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1図6には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ1が記載されている。おむつ1は、吸収性本体5を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向Xとこれに直交する横方向Yとを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部A、股間部に配される股下部B及び背側に配される背側部Cを縦方向Xに有している。
【0011】
更に説明すると、おむつ1は、図1図6に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2、非肌対向面を形成する液不透過性ないし撥水性(以下、これらを総称して液不透過性という)の裏面シート3、及び両シート2,3間に配置された液保持性の吸収体4を具備する吸収性本体5と、該吸収性本体5の非肌対向面側(裏面シート3側)に位置して該吸収性本体5を固定している外装体6とを備えている。外装体6は、図2に示す如き展開状態のおむつ1の外形を形作っており、外装体6の周縁は、展開状態のおむつ1の輪郭線を形成している。吸収性本体5と外装体6との間は接着剤によって接合されている。
【0012】
尚、本明細書において、肌対向面は、吸収性物品(おむつ1)又はその構成部材(吸収性本体5等)における、吸収性物品の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、吸収性物品又はその構成部材における、吸収性物品の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。
【0013】
吸収性本体5は、表面シート2、裏面シート3及び吸収体4が一体化されてなる。表面シート2、裏面シート3及び吸収体4としては、それぞれ、この種の物品に従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート2としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができ、裏面シート3としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体4としては、吸水性ポリマーの粒子及びパルプ繊維等の繊維材料からなる吸収性コアを含んで構成されるものを用いることができ、該吸収性コアは、ティッシュペーパ等のコアラップシートで被覆されていても良い。
【0014】
外装体6は、図2に示すように、その縦方向Xに沿う両側縁が股下部Bにおいて内向きの円弧状に湾曲して一対のレッグ縁部10,10を形成しており、図2に示す如き平面視において、縦方向Xの中央部が内方に括れた砂時計状の形状を有している。外装体6は、腹側部Aにおける縦方向Xに沿う両側縁部A1,A2と背側部Cにおける縦方向Xに沿う両側縁部C1,C2とが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されており、その接合によって、図1に示すように、おむつ1に一対のサイドシール部S,Sが形成され、その結果として、ウエスト開口部WH及び一対のレッグ開口部LH,LHが形成されている。
【0015】
外装体6は、図3図4及び図6に示すように、外層シート61と内層シート62との積層体から構成されている。外層シート61は、おむつ1の非肌対向面(外面)を形成し、内層シート62は、外層シート61に厚み方向に隣接しておむつ1の肌対向面(内面)の一部を形成している。外層シート61及び内層シート62は何れも撥水性の不織布から構成されている。外層シート61と内層シート62との間は、所定の部位において接着剤(図示せず)によって接合されている。外層シート61は、内層シート62と同形状・同寸法の部分に加えて更に、両シート61,62を積層した際に内層シート62の腹側部A側の縦方向Xの端部から外方に延出する腹側延出部61Aと、内層シート62の背側部C側の縦方向Xの端部から外方に延出する背側延出部61Cとを有している。外層シート61の両延出部61A,61Cは、それぞれ、図2に示すように、内層シート62上に配置固定された吸収性本体5の縦方向Xの両端部51,51を覆うように、該内層シート62側に折り返され、接着剤によって、両延出部61A,61Cと対向するおむつ1の他の構成部材(内層シート62、吸収性本体5、立体ギャザー7)に固定されている。
【0016】
図2に示すように、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおけるウエスト部Dには、1本又は複数本のウエストギャザー形成用のウエスト弾性部材11が横方向Yに伸長状態で配されている。ウエスト弾性部材11は、ウエスト部Dの横方向Yの略全長に亘って延びている。ウエスト部Dは、着用者の腰回りに位置する部位であり、通常、おむつ1の腹側部A側又は背側部C側の縦方向Xの端部からおむつ1の縦方向Xの全長の1〜15%の長さまでの領域である。これによってウエスト開口部WH(図1参照)には、その全周に亘って実質的に連続した環状のウエストギャザーが形成されている。
【0017】
また、図2に示すように、股下部Bの縦方向Xに沿う両側部(レッグ縁部)10,10それぞれには、1本又は複数本のレッグギャザー形成用のレッグ弾性部材12が伸長状態で配されている。これによって一対のレッグ開口部LH,LH(図1参照)それぞれの開口縁部であるレッグ縁部10には、その全周に亘って実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成されている。レッグ弾性部材12は、少なくとも吸収性本体5の縦方向Xに沿う両側縁よりも横方向Yの外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸長状態で配されており、且つ吸収性本体5が存在する部位の少なくとも横方向Yの中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配されていない。
【0018】
また、図2に示すように、これらの弾性部材11,12とは別に、腹側部A及び背側部Cそれぞれにおける、ウエスト部Dと股下部Bとの間に位置する胴周り部Eには、1本又は複数本の胴周りギャザー形成用の胴周り弾性部材13が横方向Yに伸長状態で配されている。胴周り弾性部材13は、少なくとも吸収性本体5の縦方向Xに沿う両側縁よりも横方向Yの外方の部位に弾性伸縮性が発現されるように伸長状態で配されており、且つ吸収性本体5が存在する部位の少なくとも横方向Yの中央部には弾性伸縮性が発現される状態では配されていない。
【0019】
以上の各弾性部材11,12,13は、何れも外装体6を構成する外層シート61と内層シート62との間に接着剤等の接合手段により挟持固定されている。各弾性部材11,12,13としては、天然ゴム、ポリウレタン系樹脂、発泡ウレタン系樹脂、ホットメルト系伸縮部材等の伸縮性素材を糸状(糸ゴム)又は帯状(平ゴム)に形成したものが好ましく用いられる。
【0020】
図2図4に示すように、吸収性本体5の縦方向Xに沿う両側部には、着用時に着用者の肌側に向かって起立する部分を有する一対の立体ギャザー7,7が設けられている。本実施形態においては、立体ギャザー7は、吸収性本体5の縦方向Xの略全長に亘って設けられており、少なくとも股下部Bにおいて縦方向Xに沿う一側縁部側が着用時に着用者の肌側に向かって起立する、基壁部70と、該基壁部70の該一側縁部(上端部)に連接され、縦方向Xに沿って立体ギャザー形成用弾性部材14が伸長状態で配されている、弾性伸縮部71とを含んで構成されている。
【0021】
立体ギャザー7について更に説明すると、立体ギャザー7は、立体ギャザー形成用弾性部材14に加えて更に、縦方向Xに一定の幅を有する1枚のサイドシート15を含んで構成されている。サイドシート15は、図4に示すように、基壁部70及びその一側縁部(上端部)に弾性伸縮部71が連設された形状を有するように折り返されており、弾性伸縮部71は、1枚のサイドシート15が折り重ねられて2層構造となっている。立体ギャザー形成用弾性部材14は、この2層構造を構成する2枚のサイドシート15,15の間に伸長状態で配されており、図示しない接着剤によって両サイドシート15,15に接合されている。立体ギャザー形成用弾性部材14としては、前記弾性部材11,12,13と同様のものを用いることができる。サイドシート15としては、この種の物品において立体ギャザー(防漏壁)として従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、撥水性の不織布、樹脂フィルム製のシート、不織布と樹脂フィルムとのラミネート体等を用いることができる。
【0022】
基壁部70は、図4に示すように、弾性伸縮部71が連設されていない他側縁部側(下端部側)が、吸収性本体5における吸収体4と裏面シート3との間に接着剤等の固定手段によって挟持固定されており、その固定部を起点として、弾性伸縮部71が連設されている一側縁部側(上端部側)が着用時に着用者の肌側に向かって起立する。弾性伸縮部71には、縦方向Xに延びる1本又は複数本(本実施形態では2本)の立体ギャザー形成用弾性部材14が伸長状態でサイドシート15に接合固定されていることによって伸縮性が付与されており、その伸縮方向は縦方向Xに一致している。
【0023】
図2及び図3に示すように、背側部Cにおける吸収性本体5の肌対向面(表面シート2の肌対向面)上には、吸収性本体5の縦方向Xに沿う両側縁より横方向Yの内方において立体ギャザー7が吸収性本体5に接合されて該立体ギャザー7の起立が阻害された、起立阻害部72Cが形成されている。起立阻害部72Cは、立体ギャザー7の背側部C側の縦方向Xの端部における弾性伸縮部71が、図5に示すように、吸収性本体5(表面シート2)に接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって接合されて形成されており、起立阻害部72Cにおいては弾性伸縮部71の伸縮性が阻害されている。本実施形態においては、更に、腹側部Aにおける吸収性本体5の肌対向面(表面シート2の肌対向面)上には、吸収性本体5の縦方向Xに沿う両側縁より横方向Yの内方において立体ギャザー7が吸収性本体5に接合されて該立体ギャザー7の起立が阻害された、起立阻害部72A(背側部Cの起立阻害部72Cとは別の起立阻害部)が形成されている。この腹側部Aの起立阻害部72Aは、立体ギャザー7の腹側部A側の縦方向Xの端部における弾性伸縮部71が、図5に示すように、吸収性本体5に接合されて形成されている。起立阻害部72A,72Cそれぞれの一部(縦方向Xの外方側)は、外層シート61の折り返された延出部61A,61Cによって覆われている(図2及び図6参照)。
【0024】
このように、本実施形態においては、吸収性本体5の肌対向面上に、一対の立体ギャザー7,7それぞれの縦方向Xの両端部(該両端部における弾性伸縮部71)が吸収性本体5(表面シート2)に接合されて該立体ギャザー7(基壁部70)の起立が阻害された、起立阻害部72A,72Cが形成されている。また、各立体ギャザー7における両起立阻害部72A,72Cに挟まれた部位(股下部Bに位置する部位)は、弾性伸縮部71の伸縮性が阻害されておらず、着用時に着用者の肌側に向かって起立する。この各立体ギャザー7における起立部位は、少なくとも股下部Bの縦方向Xの全長に亘り、本実施形態では更に、腹側部A及び背側部Cそれぞれの股下部B寄りの部分にも亘っている。
【0025】
そして、本実施形態においては、図2図3及び図6に示すように、背側部Cの起立阻害部72Cは、少なくとも背側部Cに配され且つ着用者の肌と接触して汗を吸収する、吸汗シート20で覆われている。吸汗シート20は、吸収性本体5(表面シート2)、立体ギャザー7及び内層シート62と共に、おむつ1の肌対向面(内面)の一部を形成しており、着用者の肌と接触する。背側部Cの起立阻害部72Cを覆う吸汗シート20は、通常、本実施形態のように背側部Cのみに配されるか、又は、背側部Cと股下部Bにおける背側部C寄りの部分とに跨る部分〔おむつ1を縦方向Xに二分する仮想直線(図示せず)を引いた場合に該仮想直線よりも背側に位置する部分〕のみに配される。
【0026】
吸汗シート20は、それに対向するおむつ1の他の構成部材〔吸収性本体5(表面シート2)、立体ギャザー7、外装体6(内層シート62)〕に対し、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって部分的に又は全面的に接合されている。本実施形態における吸汗シート20は、それに対向する他のおむつ構成部材に対し、ホットメルト型接着剤によって部分的に接合されており、図6に示すように、その接合部8が形成されている。接合部8は、図2に示す如き平面視において横方向Yに平行な直線状をなし、吸汗シート20の横方向Yの全長に亘って延びている。直線状の接合部8は、縦方向Xに所定間隔を置いて複数(図6に示す実施形態では4つ)形成されている。
【0027】
立体ギャザー7においては、通常、前記起立部位(起立阻害部72A,72Cに挟まれた部位)は、おむつ1の着用中において着用者の肌と線接触するため、着用者の汗がたまりにくいのに対し、背側部Cの起立阻害部72Cは、おむつ1の着用中において着用者の肌と常時面接触するため、着用者の汗がたまりやすい。しかも、起立阻害部72Cは、立体ギャザー7の弾性伸縮部71(サイドシート15)と吸収性本体5(表面シート2)とが接着剤を介してあるいは融着によって互いに接合されて形成されているため、疎水性であり、汗を吸収し難い。そのため、起立阻害部72Cは、着用者の肌の赤みやかゆみ等の肌トラブルを招き易い。本実施形態においては、このような、肌と常時面接触する疎水性の部位である起立阻害部72Cを、吸汗シート20で覆うことにより、効果的な汗の吸収を誘引し、おむつ1内の発汗による蒸れを解消して、肌トラブルの防止を図っている。
【0028】
しかしながら、背側部Cの起立阻害部72Cを覆う吸汗シート20を採用しても、該吸汗シート20の平面視形状が適切でなければ、着用者の発汗に起因する肌トラブルを効果的に防止することはできず、むしろ、吸収体4の肌対向面側に吸汗シート20が配されることによって該吸収体4による吸収作用が妨げられるおそれもある。即ち、肌トラブルを引き起こす大きな要因となり得る、おむつ1の背側部Cにおける着用者の肌との常時接触部位は、図2に示す如き平面視において、幅(縦方向Xの長さ)が一定の帯状(矩形状)とはなっておらず、起伏に富んだ臀部の存在によって、該幅が横方向Yにおいて変化する特殊形状をなしているところ、吸収体4の吸収作用を極力妨げずに肌トラブルを効果的に防止するためには、吸汗シート20の平面視形状を、背側部Cにおける着用者の肌との常時接触部位の斯かる特殊形状に対応させる必要がある。
【0029】
斯かる観点から、本実施形態においては、吸汗シート20の平面視形状を次のように工夫している。即ち、吸汗シート20は、図2に示す如き平面視において、吸収性本体5の背側部C側の縦方向Xの端部51よりも縦方向Xの外方を通って横方向Yに延びる、縦方向外側端21と、該縦方向外側端21とは縦方向Xの反対側に位置して横方向Yに延びる、縦方向内側端22とを有し、且つ該縦方向内側端22の一部が該縦方向外側端21側とは反対側に突出する、凸部23を複数有している。より具体的には、吸汗シート20は、図2に示すように、縦方向外側端21が横方向Yに平行な直線状であるのに対し、縦方向内側端22がそのような直線状ではなく、縦方向外側端21側とは反対側に突出する部分を複数有しており、該吸汗シート20を縦方向Xに二分する仮想直線(図示せず)を挟んで縦方向Xの外方側と内方側とで非対称の形状をなしている。
【0030】
尚、本発明において、吸汗シートの凸部は、当該凸部の付け根を通る横方向に平行な仮想基準線(図示せず)を引いた場合に、該吸汗シートにおける該仮想基準線よりも縦方向内方(吸収性物品の縦方向中央に近い側)に位置する部分である。凸部の付け根は、吸汗シートの縦方向内側端の、縦方向外側端側とは反対側への立ち上がり部分であり、通常、凸部の頂部(縦方向外側端側とは反対側に最も突出している部分)を挟んで横方向の両側それぞれに1つずつ存在する。例えば、吸汗シート20の凸部23の付け根は、吸汗シート20の縦方向内側端22の一端又は他端及び窪み部24の2つである。2つの付け根の縦方向の位置が異なる場合は、吸収性物品の縦方向中央(股下部)に近い方の付け根を通るように前記仮想基準線を引く。後述する吸汗シート20D(図7(d)参照)のように、凸部23の頂部23pが吸汗シート20Dの縦方向内側端22の一端又は他端を含んで構成されている場合、該凸部23の付け根は、横方向Yの中央(窪み部24)寄りに1つのみである。
【0031】
吸汗シート20の採用により吸収体4の吸収作用を極力妨げずに肌トラブルを効果的に防止するためには、吸汗シート20の凸部23は複数必要である。仮に、凸部23が1つしかない吸汗シートを用いた場合、一対の立体ギャザー7,7それぞれの起立阻害部72Cを該吸汗シートで覆うとなると、1つしかない凸部23の頂部が一対の立体ギャザー7,7の間に位置することになるところ、斯かる吸汗シートの配置形態では、背側部Cにおける着用者の肌との常時接触部位を吸汗シートで十分に覆うことができないため、着用者の発汗に起因する肌トラブルを防止できず、しかも、吸汗シートと吸収体4との重なり部分の総面積が大きすぎるため、吸収体4の吸収作用が妨げられるおそれがある。
【0032】
本実施形態においては、吸汗シート20は下記構成i〜viの全てを具備している。吸汗シート20に下記構成i〜viの全てを具備させることにより、吸汗シート20と吸収体4との重なり部分の総面積を最小限に抑えて、吸汗シート20の採用に起因する吸収体4の吸収作用の低下を抑制しつつ、背側部Cの起立阻害部72Cを含む、背側部Cにおける着用者の肌との常時接触部位を、吸汗シート20で確実に覆うことが可能となり、結果として、着用者の発汗に起因する肌トラブルがより効果的に防止される。
【0033】
・吸汗シート20は、平面視において、縦方向内側端22の一部がその周辺部に比して縦方向外側端21側に窪んでいる、窪み部24を横方向Yの中央に有している(構成i。図2及び図3参照。)。本実施形態においては、窪み部24は、図2に示すように、一対の立体ギャザー7,7の間(中央)に位置し、曲線で構成されている。
・凸部23は、吸汗シート20を横方向Yに二分する仮想直線Lを挟んで両側それぞれに位置している(構成ii。図2参照。)。本実施形態においては、凸部23は、仮想直線Lを挟んで両側それぞれに1つずつ位置している。
・吸汗シート20は凸部23を2つ有している(構成iii。図2及び図3参照。)。
・背側部Cの起立阻害部72Cは、吸汗シート20の凸部23で覆われている(構成iv。図2参照。)。
・凸部23は、曲線で構成されている(構成v。図2及び図3参照。)。本実施形態においては、凸部23の周縁を含む、吸汗シート20の縦方向内側端22の全体が曲線で構成されている。
・凸部23の頂部23pは、その全体が吸収性本体5の横方向Yの外方に位置している(構成vi。図2参照。)。
【0034】
また、本実施形態においては、吸汗シート20の大きさは、図2に示すように、背側部Cよりも小さくなされており、吸汗シート20の周縁(輪郭線)は、背側部C(外装体6における背側部Cを構成する部分)の周縁(輪郭線)よりも内方に存している。吸汗シート20の大きさが背側部Cと同じで、吸汗シート20の周縁と背側部Cの周縁とが一致していると、サイドシール部Sを構成する部材の厚みが大きくなってシール強度が低下するおそれがあるため、本実施形態のように、吸汗シート20は背側部Cよりも小さいことが好ましい。斯かる観点から、吸汗シート20の周縁と背側部C(外層体6)の周縁との離間距離、特に、吸汗シート20の縦方向Xに沿う側縁部と該側縁部の近傍に位置する背側部C(外層体6)の縦方向Xに沿う側縁部C1,C2(サイドシールSを構成する側縁部)との離間距離P(図2参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは120mm以下、更に好ましくは70mm以下、より具体的には、好ましくは10〜50mm、更に好ましくは20〜40mmである。尚、斯かる離間距離は、吸収性物品に配されている各弾性部材を伸長させた状態におけるものである。
【0035】
また、本実施形態においては、吸汗シート20は、図2に示すように、凸部23がレッグ弾性部材12と重ならないように配されている。レッグ弾性部材12の配設部位(レッグ縁部10)は、おむつ1の着用中において、レッグ弾性部材12の収縮により皴が多数発生した状態となるところ、このような皴の発生部位が吸汗シートで覆われていると、該吸汗シートが皴の発生部位の形状に追従できず、結果として、着用者の脚周りとこれに対向する該吸汗シートとの間に隙間が生じ、液の漏れを誘発するおそれがある。そこで、本実施形態においては、吸汗シート20を、凸部23がレッグ弾性部材12と重ならないように配している。
【0036】
吸汗シート20による前述した作用効果をより確実に奏させるようにする観点から、吸汗シート20の各部の寸法等は以下のように設定することが好ましい。尚、以下に示す各部の寸法(長さ等)は、何れも吸収性物品に配されている各弾性部材を伸長させた状態におけるものである。
凸部23の頂部23pとこれに隣接する窪み部24との離間距離Q(図2参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは70mm以下、更に好ましくは60mm以下、より具体的には、好ましくは10〜50mm、更に好ましくは20〜40mmである。
吸収性本体5の縦方向Xに沿う側縁と該側縁の横方向Yの外方に位置する凸部23の頂部23pとの離間距離R(図2参照)は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは15mm以上、そして、好ましくは100mm以下、更に好ましくは90mm以下、より具体的には、好ましくは20〜70mm、更に好ましくは30〜60mmである。
【0037】
凸部23の頂部23pにおける吸汗シート20の縦方向Xの長さW1(図2参照)は、好ましくは40mm以上、更に好ましくは55mm以上、そして、好ましくは130mm以下、更に好ましくは110mm以下、より具体的には、好ましくは55〜110mm、更に好ましくは70〜100mmである。
窪み部24における吸汗シート20の縦方向Xの長さW2(図2参照)は、好ましくは30mm以上、更に好ましくは40mm以上、そして、好ましくは90mm以下、更に好ましくは80mm以下、より具体的には、好ましくは40〜80mm、更に好ましくは50〜70mmである。
【0038】
吸汗シート20としては、親水性の繊維シートを用いることができる。吸汗シート20は、親水性繊維を20質量%以上、特に50重量%以上含むことが好ましい。吸汗シート20は親水性繊維100質量%から構成されていても良く、あるいは親水性繊維と疎水性繊維とを含んで構成されていても良い。後者の場合には、吸汗シート20は疎水性繊維を80質量%未満、特に50質量%未満の量で含むことができる。親水性繊維としては、例えば、レーヨン、コットン、パルプ等のセルロース繊維の他、疎水性の熱可塑性樹脂からなる繊維に各種親水処理を施した繊維を用いることができる。一方、疎水性繊維としては、例えば、各種熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。これらの繊維を含む繊維シートとしては、例えば、スパンレース不織布、エアスルー不織布等の各種不織布、紙等が挙げられる。
【0039】
吸汗シート20の坪量は、汗の吸収能と吸汗シート20に吸収された汗の蒸散の促進とのバランスの観点から、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは25g/m2以上、そして、好ましくは90g/m2以下、更に好ましくは100g/m2以下、より具体的には、好ましくは25〜90g/m2、更に好ましくは40〜75g/m2である。
【0040】
図7には、本発明に係る吸汗シートの他の実施形態20A〜20Dが示されている。吸汗シート20A〜20Dについては、前述した吸汗シート20と相違する点について主に説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、吸汗シート20についての説明が適宜適用される。
【0041】
図7(a)に示す吸汗シート20Aは、前記構成vを具備していない。即ち、吸汗シート20Aにおいては、凸部23が曲線で構成されておらず直線で構成されており、平面視矩形状をなしている。吸汗シート20Aにおいては、縦方向内側端22の全体が直線(縦方向Xに延びる直線及び横方向Yに延びる直線)で構成されており、凸部23のみならず、窪み部24も直線で構成されている。また、吸汗シート20Aは、前記構成viを具備していない。即ち、吸汗シート20Aにおいては、凸部23の頂部23pは、該頂部23pの一部が吸収性本体5の横方向Yの外方に位置しているが、該頂部23pの全体が吸収性本体5の横方向Yの外方に位置しておらず、平面視において吸収性本体5(立体ギャザー7)と部分的に重なっている。
【0042】
図7(b)に示す吸汗シート20B及び図7(c)に示す吸汗シート20Cは、何れも前記構成viを具備していない。即ち、吸汗シート20B,20Cにおいては、凸部23の頂部23pは、該頂部23pの全体が平面視において吸収性本体5と重なっていて、吸収性本体5の横方向Yの外方に位置していない。吸汗シート20Bにおいては、縦方向内側端22における複数(2つ)の凸部23の横方向Yの外方が、縦方向外側端21と平行な直線状となっているのに対し、吸汗シート20Cにおいては、縦方向内側端22の全体が曲線で構成されている。
【0043】
図7(d)に示す吸汗シート20Dは、凸部23の頂部23pが吸汗シート20Dの縦方向内側端22の一端又は他端を含んで構成されている(凸部23の頂部23pが横方向Yの一端又は他端に存している)点以外は、図7(a)に示す吸汗シート20Aと同じであり、前記構成v及びviを具備していない。
【0044】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に制限されず、適宜変更可能である。例えば、前記実施形態では、吸汗シート20及び20A〜20Dそれぞれの縦方向外側端21は、何れも横方向Yに平行な直線状であったが、縦方向内側端22のように曲線を含んで構成されていても良く、その形状は特に限定されない。また、吸汗シートは凸部を3つ以上有しても良い。また、吸汗シートは、背側部に加えて更に腹側部に配されていても良い。また、前記実施形態では、本発明の吸収性物品の適用例の一つとしてパンツ型使い捨ておむつを挙げたが、ファスニングテープを具備するいわゆる展開型使い捨ておむつの他、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等にも適用することができる。
【0045】
前述した本発明の実施形態に関し、更に以下の付記(吸収性物品)を開示する。
【0046】
<1> 吸収性本体を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有し、着用時に着用者の腹側に配される腹側部、股間部に配される股下部及び背側に配される背側部を該縦方向に有する吸収性物品であって、
前記吸収性本体の縦方向に沿う両側部に、着用時に着用者の肌側に向かって起立する部分を有する一対の立体ギャザーが設けられており、
前記背側部における前記吸収性本体の肌対向面上に、前記立体ギャザーが該吸収性本体に接合されて該立体ギャザーの起立が阻害された、起立阻害部が形成されており、該起立阻害部は、少なくとも該背側部に配され且つ着用者の肌と接触して汗を吸収する、吸汗シートで覆われており、
前記吸汗シートは、平面視において、前記吸収性本体の前記背側部側の縦方向端部よりも縦方向外方を通って横方向に延びる、縦方向外側端と、該縦方向外側端とは縦方向の反対側に位置して横方向に延びる、縦方向内側端とを有し、且つ該縦方向内側端の一部が該縦方向外側端側とは反対側に突出する、凸部を複数有している吸収性物品。
【0047】
<2> 前記吸汗シートは、平面視において、前記縦方向内側端の一部がその周辺部に比して前記縦方向外側端側に窪んでいる、窪み部を横方向中央に有している前記<1>記載の吸収性物品。
<3> 前記凸部の頂部とこれに隣接する前記窪み部との離間距離は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは10mm以上、そして、好ましくは70mm以下、更に好ましくは60mm以下、より具体的には、好ましくは10〜50mm、更に好ましくは20〜40mmである前記<2>記載の吸収性物品。
<4> 前記窪み部における前記吸汗シートの縦方向の長さは、好ましくは30mm以上、更に好ましくは40mm以上、そして、好ましくは90mm以下、更に好ましくは80mm以下、より具体的には、好ましくは40〜80mm、更に好ましくは50〜70mmである前記<2>又は<3>記載の吸収性物品。
【0048】
<5> 前記凸部は、前記吸汗シートを横方向に二分する仮想直線を挟んで両側それぞれに位置している前記<1>〜<4>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<6> 前記吸汗シートは前記凸部を2つ有している前記<1>〜<5>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<7> 前記起立阻害部は、前記吸汗シートの前記凸部で覆われている前記<1>〜<6>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<8> 前記凸部は、曲線で構成されている前記<1>〜<7>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<9> 前記凸部の頂部は、その全体が前記吸収性本体の横方向外方に位置している前記<1>〜<8>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<10> 前記股下部の縦方向に沿う両側部それぞれに、レッグギャザー形成用のレッグ弾性部材が配されており、前記吸汗シートは、前記凸部が該レッグ弾性部材と重ならないように配されている前記<1>〜<9>の何れか一項に記載の吸収性物品。
【0049】
<11> 前記吸収性本体は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート、非肌対向面を形成する液不透過性ないし撥水性(以下、これらを総称して液不透過性という)の裏面シート、及び両シート間に配置された液保持性の吸収体を具備する前記<1>〜<10>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<12> 更に、前記吸収性本体の非肌対向面側(前記裏面シート側)に位置して該吸収性本体を固定している外装体を備えている前記<1>〜<11>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<13> 前記外装体は、外層シートと内層シートとの積層体から構成されている前記<12>記載の吸収性物品。
<14> 前記吸収体は、吸水性ポリマーの粒子及びパルプ繊維等の繊維材料からなる吸収性コアを含んで構成される前記<11>〜<13>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<15> 前記吸収性コアは、コアラップシートで被覆されている前記<14>記載の吸収性物品。
【0050】
<16> 前記立体ギャザーは、前記吸収性本体の縦方向の略全長に亘って設けられている前記<1>〜<15>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<17> 前記立体ギャザーは、縦方向に沿う一側縁部側が着用時に着用者の肌側に向かって起立する、基壁部と、該基壁部の該一側縁部(上端部)に連接され、縦方向に沿って立体ギャザー形成用弾性部材が伸長状態で配されている、弾性伸縮部とを含んで構成されている前記<1>〜<16>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<18> 前記立体ギャザーは、縦方向に一定の幅を有する1枚のサイドシートを含んで構成されており、該サイドシートは、前記基壁部及びその一側縁部(上端部)に前記弾性伸縮部が連設された形状を有するように折り返されており、該弾性伸縮部は、1枚の該サイドシートが折り重ねられて2層構造となっている前記<17>記載の吸収性物品。
<19> 前記サイドシートは、撥水性の不織布、樹脂フィルム製のシート、又は不織布と樹脂フィルムとのラミネート体からなる前記<18>記載の吸収性物品。
【0051】
<20> 前記起立阻害部(前記背側部の起立阻害部)は、前記吸収性本体の縦方向に沿う両側縁より横方向の内方において前記立体ギャザーが該吸収性本体に接合されることにより形成されている前記<1>〜<19>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<21> 前記腹側部における前記吸収性本体の肌対向面(前記表面シートの肌対向面)上には、該吸収性本体の縦方向に沿う両側縁より横方向の内方において前記立体ギャザーが該吸収性本体に接合されて該立体ギャザーの起立が阻害された、別の起立阻害部が形成されている前記<1>〜<20>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<22> 前記背側部の前記起立阻害部を覆う前記吸汗シートは、該背側部のみに配されるか、又は、前記背側部と前記股下部における該背側部寄りの部分とに跨る部分〔吸収性物品を縦方向に二分する仮想直線を引いた場合に該仮想直線よりも背側に位置する部分〕のみに配される前記<1>〜<21>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<23> 前記起立阻害部は疎水性である前記<1>〜<22>の何れか一項に記載の吸収性物品。
【0052】
<24> 前記吸汗シートの大きさは前記背側部よりも小さい前記<1>〜<23>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<25> 前記吸収性本体の縦方向に沿う側縁と該側縁の横方向の外方に位置する前記凸部の頂部との離間距離は、好ましくは5mm以上、更に好ましくは15mm以上、そして、好ましくは100mm以下、更に好ましくは90mm以下、より具体的には、好ましくは20〜70mm、更に好ましくは30〜60mmである前記<1>〜<24>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<26>前記凸部の頂部における前記吸汗シートの縦方向の長さは、好ましくは40mm以上、更に好ましくは55mm以上、そして、好ましくは130mm以下、更に好ましくは110mm以下、より具体的には、好ましくは55〜110mm、更に好ましくは70〜100mmである前記<1>〜<25>の何れか一項に記載の吸収性物品。
【0053】
<27> 前記吸汗シートは、親水性の繊維シートである前記<1>〜<26>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<28> 前記吸汗シートは、親水性繊維を好ましくは20質量%以上、更に好ましくは50重量%以上含む前記<1>〜<27>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<29> 前記吸汗シートは、親水性繊維100質量%から構成されている前記<1>〜<28>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<30> 前記吸汗シートは、親水性繊維と疎水性繊維とを含んで構成されている前記<1>〜<28>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<31> 前記吸汗シートの坪量は、好ましくは10g/m2以上、更に好ましくは25g/m2以上、そして、好ましくは90g/m2以下、更に好ましくは100g/m2以下、より具体的には、好ましくは25〜90g/m2、更に好ましくは40〜75g/m2である前記<1>〜<30>の何れか一項に記載の吸収性物品。
【0054】
<32> 前記吸汗シートは前記凸部を3つ以上有している前記<1>〜<31>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<33> 前記吸汗シートは、前記背側部に加えて更に前記腹側部に配されている前記<1>〜<32>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<34> 前記吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつである前記<1>〜<33>の何れか一項に記載の吸収性物品。
<35> 前記吸収性物品は、ファスニングテープを具備するいわゆる展開型使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナー(おりものシート)、又は失禁パッドである前記<1>〜<34>の何れか一項に記載の吸収性物品。
【符号の説明】
【0055】
1 パンツ型使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 外装体
61 外層シート
62 内層シート
7 立体ギャザー
70 基壁部
71 弾性伸縮部
72A,72C 起立阻害部
12 レッグ弾性部材
15 サイドシート
20,20A,20B,20C,20D 吸汗シート
21 吸汗シートの縦方向外側端
22 吸汗シートの縦方向内側端
23 吸汗シートの凸部
23p 吸汗シートの凸部の頂部
24 吸汗シートの窪み部
A 腹側部
B 股下部
C 背側部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7