【実施例】
【0145】
出発物質および中間体:
中間体1A
2−メトキシ−4−メチルアニリン
【化43】
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THF(1.32L)中の5−メチル−2−ニトロアニソール(265g, 1.58mol)および10% Pd/C(39.75g)の混合物を、室温で、1atmの水素下で、一夜撹拌した。珪藻土で濾過し、蒸発させ、216.1gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法3): R
t = 2.39分; MS (ESIpos): m/z = 138 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 6.45-6.63 (m, 3H), 4.46 (s, 2H), 3.72 (s, 3H), 2.16 (s, 3H) ppm.
【0146】
中間体2A
2−メトキシ−4−メチルベンゼンチオール
【化44】
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【0147】
方法1:
水(25ml)中の亜硝酸ナトリウム(7g, 101.4mmol)の溶液を、濃塩酸(30ml)および水(85ml)中の中間体1A(13.7g, 100mmol)の冷却溶液(0℃〜5℃)に滴下した。0℃で10分間撹拌した後、酢酸ナトリウム(15g, 182.8mmol)を加えた。得られた混合物を水(140ml)中のO−エチルジチオ炭酸カリウム(30g, 187.1mmol)の熱い溶液(70℃〜80℃)に滴下し、70℃から80℃の間で1時間撹拌し、室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を、エタノール(300ml)中1.3Mの水酸化カリウム溶液に溶かした。ブドウ糖(8g)を加え、得られた混合物を3時間還流した。次いで、エタノール溶媒を蒸発させ、残渣を水で希釈し、6N 硫酸水溶液で酸性にした。亜鉛粉末(15g)を注意深く加え、得られた混合物を50℃で30分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタンで希釈し、濾過した。濾液をジクロロメタンで2回抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、14.3gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0148】
方法2:
2.9LのTHFに、1.1Lの水中の355ml(6.67mol)の濃硫酸の熱い溶液を加えた。50℃で、293g(1.33mol)の塩化 2−メトキシ−4−メチルベンゼンスルホニルを撹拌しながら加えた。次いで、521g(7.97mol)の亜鉛粉末を、少しずつ注意深く加え(発泡する)、50℃〜55℃の温度を維持するために、僅かな発熱反応物を水浴中で冷却した。続いて混合物を55℃で3時間撹拌した。反応の進行を、TLC(シリカゲル, 石油エーテル/酢酸エチル 95:5)によってモニターした。反応混合物を13.6Lの水に注ぎ、6.8Lのジクロロメタンを加え、混合物を5分間撹拌した。残った亜鉛を傾斜して、相を分離した後、水相を6.8Lのジクロロメタンで1回以上抽出した。合わせた有機相を10% 塩水で洗浄し、乾燥し、40℃で、減圧下で蒸発させ、237gの粗生成物を得た。この物質をさらに精製することなく次の工程に用いた。分析用サンプルを石油エーテル/酢酸エチル(97:3)を溶出液として、シリカゲルのクロマトグラフィーによって得た。
LC-MS (方法1): R
t = 1.21分; MS (ESIneg): m/z = 153 (M-H)
-
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.17 (d, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.66 (d, 1H), 4.63 (br. s, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.26 (s, 3H) ppm.
【0149】
中間体3A
1−[(2,2−ジエトキシエチル)スルファニル]−2−メトキシ−4−メチルベンゼン
【化45】
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237gの中間体2Aの粗製の物質、287g(1.46mol)のブロモアセトアルデヒド−ジエチルアセタール、および、862g(2.65mol)の炭酸セシウムを、2LのDMFに懸濁した。反応温度を、最初に40℃まで上昇させ、環境温度で一夜撹拌を続けた。反応混合物を10Lの水と2.7Lの酢酸エチルの層間に分配した。水相をさらなる2.7Lの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を10% 塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。得られた油性残渣を、石油エーテル/酢酸エチル(95:5)を溶出液として、シリカゲルのクロマトグラフィーによって精製した。
収量:236gの油状物(理論値の66%)
GC-MS (方法6): R
t = 6.03分; MS (EIpos): m/z = 270 (M)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.16 (d, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.73 (d, 1H), 4.55 (t, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.52-3.64 (m, 2H), 3.39-3.51 (m, 2H), 2.96 (d, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.09 (t, 6H) ppm.
【0150】
中間体4A
7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン
【化46】
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13gのポリリン酸および150mlのクロロベンゼンの混合物に、還流しながら、5.2g(19.2mmol)の中間体3Aの溶液を滴下し、一夜還流を続けた。冷却後、有機層を傾斜し、残渣とフラスコをDCMで2回濯いだ。合わせた有機相を減圧で蒸発させた。残渣(3.76g)について、イソヘキサン/0〜10% 酢酸エチルを溶出液として、シリカゲルのクロマトグラフィーを行った。
収量:1.69gの油状物(理論値の49%)
GC-MS (方法6): R
t = 5.20分; MS (EIpos): m/z = 178 (M)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.68 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.43 (s, 3H) ppm.
【0151】
中間体5A
(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ボロン酸
【化47】
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アルゴン雰囲気下、26.7g(150mmol)の中間体4Aを270mlのTHFに溶解し、−70℃まで冷却した。−70℃から−65℃の間で、66ml(165mmol)のヘキサン中2.5Nのn−ブチルリチウム溶液を、20分以内で滴下し、その結果、白色の沈殿物が形成した。−70℃で1時間撹拌した後、41.5ml(180mmol)のホウ酸トリイソプロピルを、この温度で、10分以内で加えた(その結果、濃厚懸濁液を得た)。−70℃で1時間撹拌を続けた後、反応混合物を室温で一夜温めた。次いで、400mlの飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、層を分離し、水層をTHFで1回以上抽出した。合わせた有機相を減圧下で蒸発させた。このようにして得られた残渣に、200mlの水および86mlの2N 水酸化ナトリウム水溶液を加えた。溶液をDCMで2回洗浄し、35mlの3M 硫酸で酸性にして、得られた懸濁液を1時間激しく撹拌した。沈殿物を吸引濾過し、45℃で、真空で一夜乾燥した。
収量:28.25gの無色の固体(LC−MSによる純度94%, 理論値の80%)
LC-MS (方法2): R
t = 0.87分; MS (ESIpos): m/z = 223 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.17 (d, 1H), 6.81 (s, 1H), 6.66 (d, 1H), 4.63 (br. s, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.26 (s, 3H) ppm.
【0152】
中間体6A
2−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−メチル−1,3,6,2−ジオキサアザボロカン−4,8−ジオン
【化48】
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6.3g(28.4mmol)の中間体5Aおよび4.2g(28.4mmol)の2,2'−(メチルイミノ)ジ酢酸を、45mlのDMSOおよび400mlのトルエンの混合物に溶解し、ディーン・スターク・トラップを用いて、16時間還流した。蒸発後、残渣を酢酸エチルに溶かし、水で3回および塩水で1回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、約200mlの体積まで蒸発させた。白色固体が沈殿し、これを濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空で乾燥し、第1収穫物(5.52g)の表題化合物を得た。母液を蒸発させ、シリカゲルの層で、シクロヘキサン/0〜100% 酢酸エチルを溶出液として用いて、フラッシュクロマトグラフィーを行った後、第2収穫物(3.32g)を得た。
収量:8.84g(LC−MSによる全純度92.5%, 理論値の87%)
LC-MS (方法2): R
t = 0.93分; MS (ESIpos): m/z = 334 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.42 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 4.40 (d, 2H), 4.17 (d, 2H), 3.92 (s, 3H), 2.63 (s, 3H), 2.42 (s, 3H) ppm.
【0153】
中間体7A
4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸エチル
【化49】
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エタノール(124.8ml)中の4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボニトリル(3.9g, 24.5mmol;PCT国際特許出願 WO 2007/064883に記載された製法)の溶液を、濃硫酸(62.4ml)と共に、80℃で一夜撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を800gの氷に注ぎ、濃水酸化ナトリウム水溶液でpH 6〜7とした。酢酸エチル(500ml)およびジクロロメタン(500ml)を懸濁液に加え、得られた混合物を珪藻土で濾過した。有機層を水層から分離した。固体を熱水(1L)に溶解し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をイソプロパノール/ジエチルエーテル混合物で磨砕し、固体を濾過し、2.5g(理論値の49%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.59分; MS (ESIpos): m/z = 206 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.11-7.97 (m, 3H), 7.88 (s, 1H), 7.34 (br. s, 1H), 4.27 (q, 2H), 1.30 (t, 3H) ppm.
【0154】
中間体8A
(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール
【化50】
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THF(30ml)中の中間体7A(3.0g, 14.5mmol)の氷冷した溶液を、THF(58ml)中1Mのトリエチル水素化ホウ素リチウム溶液で処理し、室温で45分間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、メタノールで反応停止させ、室温までゆっくりと温め、珪藻土に吸着させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 20:1→4:1の濃度勾配)、2.21g(理論値の92.5%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 1.46分; MS (ESIpos): m/z = 164 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.75 (s, 1H), 7.64 (br. s, 2H), 7.50 (br. d, 1H), 6.79 (br. d, 1H), 5.01 (t, 1H), 4.50 (d, 2H) ppm.
【0155】
中間体9A
[2−シアノ−4−(ヒドロキシメチル)−1H−ピロール−1−イル]カルバミン酸tert−ブチル
【化51】
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アルゴン下、THF中1Mの臭化メチルマグネシウム溶液(13.3ml)を、15分かけて、THF(37ml)中の(4−ブロモ−2−シアノ−1H−ピロール−1−イル)カルバミン酸tert−ブチル(3.7g, 12.09mmol;PCT国際特許出願 WO 2007/064883, 中間体AAE, 工程3に記載された製法)の−60℃に冷却した溶液に加えた。30分後、ヘキサン中1.6Mのn−ブチルリチウム溶液(15.1ml, 24.2mmol)を、10分かけて反応物に加え、得られた混合物を−60℃から−40℃の間で1時間撹拌した。次いで、パラホルムアルデヒド(1.09g, 36.3mmol)を反応物に加え、反応混合物を室温までゆっくりと温め、一夜撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止した後、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1→1:1)、2.04g(理論値の69%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 238 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.79 (br. s, 1H), 7.09 (d, 1H), 6.86 (d, 1H), 4.97 (t, 1H), 4.28 (d, 2H), 1.45 (s, 9H) ppm.
【0156】
中間体10A
6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化52】
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【0157】
方法1:
THF(25ml)中の中間体8A(1.3g, 7.9mmol)の溶液を、塩化チオニル(1.15ml, 15.8mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣をメタノール(25ml)に溶解し、酢酸ナトリウム(1.3g, 15.8mmol)で処理した。混合物を65℃で3時間撹拌し、再度蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 100:2)、787mg(理論値の55%)の表題化合物を得た。
【0158】
方法2:
1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(15ml)中の、中間体9A(6.14g, 25.88mmol)の溶液を、室温で5時間撹拌した。メタノール(73ml)で希釈した後、室温で一夜撹拌を続けた。次いで、リン酸カリウム(54.9g, 258.65mmol)およびホルムアミジニウム アセテート(13.46g, 129.32mmol)を加え、得られた混合物を65℃で17時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、混合物を、ジクロロメタンで、続いて酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 40:1→20:1)、2.36g(理論値の49%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 1.72分; MS (ESIpos): m/z = 179 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.77 (s, 1H), 7.69 (br. s, 2H), 7.57 (s, 1H), 6.81 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.25 (s, 3H) ppm.
【0159】
中間体11A
4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化53】
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塩化ホスホリル(13.7ml, 147.18mmol)を、DMF(80ml)中の中間体10A(5.24g, 29.43mmol)の溶液に、0℃で加えた。得られた混合物を60℃で8時間撹拌し、次いで水で注意深く反応停止させ、4M 水酸化ナトリウム水溶液で中和した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。メタノール(50ml)中の残渣の溶液を、酢酸ナトリウム(2.41g, 29.43mmol)で処理し、一夜還流した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、2.66gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法4): R
t = 0.50分; MS (ESIpos): m/z = 207 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.35 (s, 1H), 8.20 (br. s, 2H), 8.07 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 3.39 (s, 3H) ppm.
【0160】
中間体12A
4−アミノ−5−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化54】
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DMF(30ml)中の中間体11A(粗製, 2.66g)の−30℃に冷却した溶液を、DMF(14ml)中のN−ブロモスクシンイミド(NBS;2.52g, 14.19mmol)の溶液で処理した。得られた混合物を0℃までゆっくりと温めた。1時間後、混合物を室温まで温め、さらに15分間撹拌し、次いで、1M チオ硫酸ナトリウム水溶液で反応停止させた。沈殿物を濾過して取り、酢酸エチルで洗浄し、1.1g(純度100%, 理論値の30%)を表題化合物の第1収穫物として得た。残った濾液を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1→1:3)、さらに1.39g(純度70%, 理論値の26%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.67分; MS (ESIpos): m/z = 283/285 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.36 (s, 1H), 8.63 (br. s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.23 (br. s, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.26 (s, 3H) ppm.
【0161】
中間体13A
4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化55】
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アルゴン下、脱気した0.5Mのリン酸カリウム水溶液(9.9ml)を、脱気したTHF(28.4ml)中の中間体12A(710mg, 2.49mmol)、中間体5A(921mg, 3.73mmol)および(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 196mg, 249μmol, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照)の溶液に加えた。得られた混合物を60℃で2時間撹拌し、蒸発させた。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1→1:1)、550mg(理論値の51%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.06分; MS (ESIpos): m/z = 383 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.50 (s, 1H), 8.43 (br. s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.09 (br. s, 1H), 4.58 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.19 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0162】
中間体14A
6−(エトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化56】
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【0163】
方法1:
40mlのTHF中の2g(12.2mmol)の中間体8Aの懸濁液に、1.78ml(24.4mmol)の塩化チオニルを室温で20秒以内で加えた。混合物を1.5時間撹拌し、蒸発乾固し、残渣を40mlのエタノールに溶解した。2g(24.4mmol)の酢酸ナトリウムを加え、混合物を70℃で1時間45分間撹拌した。反応混合物を再度蒸発させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。混合物を酢酸エチルで5回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固し、2.02gの粗生成物を得た。これを、ジクロロメタン/メタノール(0〜2%)を溶出液として、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製した。
収量:1.37g(理論値の58%)。
【0164】
方法2:
工程1: 1,4−ジオキサン(5ml)中の中間体9A(2.3g, 9.69mmol)の溶液を、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(24ml, 96.9mmol)で処理し、室温で130分間撹拌した。次いで、懸濁液を濾過し、沈殿物を1,4−ジオキサン(5ml)で洗浄し、真空で乾燥し、1.01g(理論値の54%)の中間体化合物1−アミノ−4−(クロロメチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル塩酸塩を得た。
【0165】
工程2: 新しく調製した工程1の1−アミノ−4−(クロロメチル)−1H−ピロール−2−カルボニトリル塩酸塩(0.3g, 1.82mmol)をエタノール(10ml)に溶解し、室温で5分間撹拌した。透明な溶液をホルムアミジン酢酸塩(813mg, 7.81mmol)およびリン酸カリウム(1.66g, 7.81mmol)で処理し、最初に、室温で3日間撹拌し、次に80℃で10.5時間撹拌した。さらにホルムアミジン酢酸塩(488mg, 4.69mmol)を加え、混合物を80℃でさらに18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加えた。有機相を分離し、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をメタノールおよびジクロロメタンの混合物に溶解し、珪藻土に吸着させ、真空で乾燥し、最後にシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製し(濃度勾配 0〜10% メタノール/ジクロロメタン)、260mg(理論値の78%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 2.02分; MS (ESIpos): m/z = 193 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.77 (s, 1H), 7.59-7.74 (br. s, 2H), 7.56 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 4.46 (s, 2H), 3.46 (q, 2H), 1.13 (t, 3H) ppm.
【0166】
中間体15A
4−アミノ−6−(エトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化57】
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40mlの乾燥DMF中の2.1g(10.9mmol)の中間体14Aの溶液に、5.1ml(54.6mmol)の塩化ホスホリルを、0℃で、アルゴン雰囲気下で滴下した。混合物を60℃で10時間撹拌した。次いで、水を注意深く加え、全ての反応性中間体が壊れるまで(HPLCコントロール)、混合物を環境温度で撹拌した。酸性溶液を1M 水酸化ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧で蒸発させた。
収量:1.94g(純度90%, 理論値の81%)
LC-MS (方法5): R
t = 1.49分; MS (ESIpos): m/z = 221 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.35 (s, 1H), 8.14-8.26 (m, 2H), 8.07 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 3.58 (q, 2H), 1.20 (t, 3H) ppm.
【0167】
中間体16A
4−アミノ−5−ブロモ−6−(エトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化58】
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1.9LのDMF中の73g(0.33mol)の中間体15Aの溶液に、200mlのDMF中の65g(0.37mol)のNBSの溶液を、−15℃で滴下した。混合物を0℃に温め、この温度で3時間撹拌した。反応混合物を2% チオ硫酸ナトリウム水溶液に撹拌しながら注ぎ、沈殿物を濾過して取り、水で洗浄し、五酸化リンで、真空で乾燥した。
収量:85.6g(理論値の86%)
LC-MS (方法2): R
t = 0.76分; MS (ESIpos): m/z = 299/301 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.36 (s, 1H), 8.62 (br. s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.22 (br. s, 1H), 4.68 (s, 2H), 3.49 (q, 2H), 1.10 (t, 3H) ppm.
【0168】
中間体17A
4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化59】
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アルゴン雰囲気下、714mg(純度85%, 2.03mmol)の中間体16A、946mg(2.84mmol)の中間体6Aおよび160mg(0.2mmol)の(2'−アミノビフェニル−2−イル)−(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照)を15.5mlのTHFに懸濁した。次いで、15.5mlの脱気した0.5M リン酸カリウム水溶液を加え、混合物を50℃で16時間撹拌した。水の添加後、混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣を、シリカゲル(100g)のカラムクロマトグラフィーによって、10〜50% 酢酸エチル/シクロヘキサンを溶出液として精製した。
収量:452mg(HPLCによる純度75%, 理論値の42%)
LC-MS (方法5): R
t = 2.38分; MS (ESIpos): m/z = 397 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.50 (s, 1H), 8.42 (br. s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.07 (br. s, 1H), 4.63 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.40 (q, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.02 (t, 3H) ppm.
【0169】
中間体18A
(4−アミノ−5,7−ジブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール
【化60】
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THF(100ml)中の中間体8A(5g, 30.4mmol)の溶液を、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(9.58g, 33.5mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。沈殿物を濾過して取り、真空で乾燥し、6.60g(理論値の64%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.56分; MS (ESIpos): m/z = 321/323/325 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.23 (br. s, 1H), 7.96 (s, 1H), 6.94 (br. s, 1H), 5.09 (br. s, 1H), 4.43 (s, 2H) ppm.
【0170】
中間体19A
(4−アミノ−5−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール
【化61】
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THF(800ml)中の中間体18A(3.7g, 11.5mmol)の懸濁液を、完全に溶解するまで、撹拌しながら加熱した。混合物を−78℃に冷却し、ヘキサン中1.6Mのn−ブチルリチウム溶液(20ml, 32.1mmol)を滴下した。5分後、さらに1.6Mのn−ブチルリチウム溶液(1.5ml, 2.29mmol)を加えた。得られた混合物を−78℃で5分間撹拌し、次いでメタノール(5ml)で反応停止させ、室温まで温めた。反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液および酢酸エチルで希釈した。相の分離後、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。合わせた水相を酢酸エチルで再度抽出した。合わせた有機相を再度飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、2.87gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法3): R
t = 1.73分; MS (ESIpos): m/z = 243/245 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.41-7.89 (br. s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.13-6.48 (br. s, 1H), 5.11 (t, 1H), 4.45 (d, 2H) ppm.
【0171】
中間体20A
[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノール
【化62】
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THF/水混合物(10:1, 80ml)中の、中間体19A(純度70%, 2.52g, 7.26mmol)、中間体6A(3.63g, 10.9mmol)およびフッ化セシウム(5.51g, 36.3mmol)の懸濁液を、アルゴン下で脱気した。4−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−N,N−ジメチルアニリン−ジクロロパラジウム(2:1, 176mg, 0.248mmol)を加え、得られた混合物を再度脱気し、50℃で16時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をメタノールに懸濁し、得られた固体を濾過し、真空で乾燥し、1.97g(純度90%, 理論値の72%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.85分; MS (ESIpos): m/z = 340 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.91 (s, 1H), 7.5-8.1 (br. s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.5-6.0 (br. s, 1H), 5.06 (t, 1H), 4.49 (d, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0172】
中間体21A
6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化63】
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ジクロロメタン(12ml)中の中間体20A(400mg, 1.17mmol)の溶液を、塩化チオニル(128μl, 1.76mmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をメタノール(12ml)に溶かし、DIPEA(409μl, 2.35mmol)で処理した。混合物を一夜還流し、次いで再度蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 98:2→95:5)、388mg(理論値の93%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.00分; MS (ESIpos): m/z = 355 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.93 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.38 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.22 (s, 3H), 2.45 (s, 3H)ppm.
【0173】
中間体22A
6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化64】
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ジクロロメタン(5ml)中の中間体20A(200mg, 587μmol)を、塩化チオニル(64μl, 881μmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をエタノール(5ml)中で1時間還流し、DIPEA(204μl, 1.17mmol)で処理し、再度一夜還流した。反応混合物を蒸発させ、粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 98:2→95:5)、202mg(理論値の90%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 2.32分; MS (ESIpos): m/z = 369 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.31-7.59 (br. s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.20-5.50 (br. s, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.41 (q, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.08 (t, 3H) ppm.
【0174】
中間体23A
4−{[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化65】
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酢酸(136.8ml)中の中間体20A(9.5g, 27.9mmol)の溶液を、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(6.24g, 33.49mmol)および37%のホルムアルデヒド水溶液(2.5ml, 33.49mmol)で処理した。混合物を60℃で2.5時間撹拌した。蒸発後、残渣を酢酸エチルに溶かし、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を沸騰エタノール(100ml)中で磨砕した。固体を濾過して取り、エタノールで、そしてジエチルエーテルで洗浄し、9.70g(理論値の58%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.88分; MS (ESIpos): m/z = 539 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 7.94 (s, 1H), 7.13-7.35 (m, 2H, CHCl
3のピークと重複), 6.67 (s, 1H), 5.86 (br. s, 1H), 5.54 (br. s, 2H), 4.68 (s, 2H), 4.08 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.45 (br. s, 4H), 2.59-2.48 (m, 7H), 1.45 (s, 9H) ppm.
【0175】
中間体24A
4−({4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−[(2−メトキシ−2−オキソエトキシ)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}メチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化66】
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ジクロロメタン(12ml)中の中間体23A(300mg, 556μmol)の溶液を、塩化チオニル(81μl, 1.11mmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣を新しく蒸留したグリコール酸メチル(2.5ml)に溶解し、DIPEA(485μl, 2.78mmol)で処理した。混合物を70℃で2時間撹拌し、再度蒸発させ、過剰なグリコール酸メチルを蒸留によって除去した。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 1:5)、136mg(理論値の33%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.88分; MS (ESIpos): m/z = 611 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.93 (s, 2H), 3.57 (s, 3H), 3.30-3.24 (m, 4H), 2.45-2.38 (m, 7H), 1.39 (s, 9H) ppm.
【0176】
中間体25A
4−{[4−アミノ−6−ホルミル−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化67】
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ジクロロメタン(4.2ml)中の中間体23A(300mg, 556μmol)の溶液を、デス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン;307mg, 724μmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1:1)で反応停止させ、室温で30分間撹拌した。水層をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1→100% 酢酸エチル)、273mg(理論値の87%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.87分; MS (ESIpos): m/z = 537 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.02 (s, 1H), 8.44-8.18 (br. s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.01-5.74 (br. s, 1H), 4.16 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.30-3.22 (m, 4H), 2.48-2.40 (m, 7H), 1.38 (s, 9H) ppm.
【0177】
中間体26A
4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボアルデヒド 二蟻酸塩
【化68】
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THF(3.9ml)中の中間体23A(80mg, 148μmol)の溶液を、デス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン;94mg, 222μmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1:1)で反応停止させた。水層を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(4ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、34mg(理論値の52%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.78分; MS (ESIpos): m/z = 437 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 10.02 (s, 1H), 8.29 (br. s, 2H), 8.09 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.17 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.90-2.81 (m, 4H), 2.63-2.56 (m, 4H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0178】
中間体27A
4−({4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}メチル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
THF(4.6ml)中の中間体25A(185mg, 344μmol)の溶液を、2−オキソ−ピペラジン(344mg, 3.4mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(365mg, 1.7mmol)および酢酸(39μl, 689μmol)で処理した。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、珪藻土に吸着させ、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン→ジクロロメタン/メタノール 100:8)、221mg(定量的)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.77分; MS (ESIpos): m/z = 621 (M+H)
+.
【0179】
中間体28A
N−エチルエタンアミニウム 4−アミノ−7−{[4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボキシレート
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(10:1, 4.85ml)中の中間体25A(70mg, 130μmol)の溶液を、THF中2Mの2−メチル−2−ブテン溶液(521μl, 1.04mmol)およびリン酸二水素ナトリウム(107mg, 783μmol)で処理し、室温で5分間撹拌した。塩化ナトリウム(70mg, 783μmol)を加え、得られた混合物を室温で一夜撹拌した。水で希釈した後、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(XBridge C18, 濃度勾配 5〜50% アセトニトリル/水+0.05%ジエチルアミン)、18mg(理論値の21%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法1): R
t = 1.14分; MS (ESIpos): m/z = 567 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.26-7.89 (br. s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.64-5.33 (br. s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.80 (q, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.40 (s, 9H), 1.09 (t, 6H) ppm.
【0180】
中間体29A
4−{[4−アミノ−6−(アジドメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化71】
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ジクロロメタン(7.5ml)中の中間体23A(150mg, 0.278mmol)の溶液を、塩化チオニル(40μl, 0.56mmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をDMF(6ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(362mg, 5.57mmol)およびヨウ化ナトリウム(208mg, 1.39mmol)で処理した。混合物を80℃で1時間加熱し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を、水で、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 98:2→100% 酢酸エチル)、95.8mg(理論値の57%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.99分; MS (ESIpos): m/z = 564 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.20-7.80 (br. s, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.05-5.55 (br. s, 1H), 4.50 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.94 (s, 2H), 3.32-3.25 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.43-2.36 (m, 4H), 1.39 (s, 9H) ppm.
【0181】
中間体30A
4−{[6−(アセトアミドメチル)−4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化72】
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メタノール(32ml)中の中間体29A(320mg, 567μmol)、10% Pd/C(320mg)および無水酢酸(106μl, 1.13mmol)の混合物を、1atmの水素下、室温で90分間撹拌した。混合物を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1→100% 酢酸エチル)、440mg(定量的)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.91分; MS (ESIpos): m/z = 580 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.02-7.97 (m, 2H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.27 (br. d, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 3.31-3.24 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.43-2.36 (m, 4H), 1.74 (s, 3H), 1.39 (s, 9H) ppm.
【0182】
中間体31A
7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボアルデヒド
【化73】
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モレキュラー・シーブ(4Å)を含むジクロロメタン(4ml)中の実施例55(678mg, 純度89%, 1.26mmol)の溶液を、デス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン, 623mg, 1.47mmol)で処理し、室温で5分間撹拌した。反応混合物を珪藻土に吸着させ、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(濃度勾配 30〜100% 酢酸エチル/シクロヘキサン、次に0〜10% メタノール/ジクロロメタン)、449mg(理論値の49%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 479 (M+H)
+.
【0183】
中間体32A
4−{[4−アミノ−6−(アジドメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化74】
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ジクロロメタン(3.5ml)中の実施例13(59mg, 130μmol)の溶液を、塩化チオニル(19μl, 261μmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をDMF(2.8ml)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(97mg, 652μmol)およびアジ化ナトリウム(169mg, 2.6mmol)で処理した。混合物を80℃で1時間撹拌した。飽和塩化ナトリウム水溶液で希釈した後、水相を酢酸エチルで4回抽出し、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 98:2→90:10)、35mg(理論値の56%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 2.04分; MS (ESIpos): m/z = 478 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.02 (s, 1H), 7.75 (br. s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.51 (s, 2H), 4.01 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.16-3.08 (m, 2H), 3.04-2.98 (m, 2H), 2.65-2.58 (m, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0184】
中間体33A
4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボアルデヒド
【化75】
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モレキュラー・シーブ(4Å)を含むジクロロメタン(5ml)中の実施例50(710mg, 純度70%, 1.13mmol)の溶液を、デス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン, 623mg, 1.47mmol)で処理し、室温で5分間撹拌した。次いで反応混合物を珪藻土に吸着させ、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(濃度勾配 30〜100% 酢酸エチル/シクロヘキサン)、386mg(理論値の72%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.76分; MS (ESIpos): m/z = 438 (M+H)
+.
【0185】
中間体34A
(4−アミノ−7−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール
【化76】
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THF(1ml)中の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(87mg, 0.305mmol)の溶液を、THF(4ml)およびメタノール(2ml)中の中間体8A(100mg, 0.609mmol)の溶液に−78℃で滴下した。混合物を−78℃で16時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 20:1→10:1)、55mg(理論値の32%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 1.71分; MS (ESIpos): m/z = 243/245 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.74-7.94 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 5.12 (t, 1H), 4.48 (d, 2H) ppm.
【0186】
中間体35A
7−ブロモ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化77】
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DMF(11ml)中の中間体34A(885mg, 3.64mmol)の溶液を、塩化 tert−ブチルジメチルシリル(823mg, 5.46mmol)およびイミダゾール(743mg, 10.92mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、100mgのテストランの反応混合物と合わせ、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を、水で、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1→100% 酢酸エチル)、1.36g(理論値の93%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.13分; MS (ESIpos): m/z = 357/359 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.98-7.68 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.09 (s, 6H) ppm.
【0187】
中間体36A
4−アミノ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化78】
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アルゴン下、脱気したDMF/水(100:1, 9.2ml)中の、中間体35A(880mg, 2.46mmol)、[1,1'−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン錯体[PdCl
2(dppf)・DCM](120mg, 0.148mmol)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム[Pd(dba)
2](135mg, 0.148mmol)、シアン化亜鉛(578mg, 4.92mmol)、亜鉛粉末(64mg, 0.985mmol)および酢酸亜鉛(180mg, 0.985mmol)の混合物を、160℃で一夜撹拌した。反応混合物を、100mgのテストランの反応混合物と合わせ、合わせた混合物を珪藻土に吸着させ、他の珪藻土の層で濾過し、tert−ブチル メチル エーテルで溶出した。濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、再度、水層をtert−ブチル メチル エーテルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 1:1)、453mg(理論値の44%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.09分; MS (ESIpos): m/z = 304 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.22-8.35 (m, 2H), 8.06 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 0.91 (s, 9H), 0.11 (s, 6H) ppm.
【0188】
中間体37A
4−アミノ−5−ブロモ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化79】
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THF(20ml)中の1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(621mg, 2.17mmol)の溶液を、THF(80ml)中の中間体36A(1.1g, 3.62mmol)の溶液に、−50℃で滴下した。得られた混合物を室温までゆっくりと温め、2時間撹拌し、10% チオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で反応停止させた。水相を酢酸エチルで3回抽出した。酢酸エチル溶液から沈殿した固体を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、508mg(純度100%, 理論値の36%)の表題化合物を第1収穫物として得た。残った濾液を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をDMSOから沈殿させ、DMSOで、そして酢酸エチルで洗浄し、さらに498mg(純度85%, 理論値の26%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 2.70分; MS (ESIpos): m/z = 382/384 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.10 (s, 1H), 4.76 (s, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.12 (s, 6H) ppm.
【0189】
中間体38A
4−アミノ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化80】
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アルゴン下、脱気したTHF(14.8ml)中の中間体37A(459mg, 1.29mmol)の溶液を、(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 152mg, 0.19mmol, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)および中間体6A(647mg, 1.94mmol)に加えた。脱気した0.5Mのリン酸カリウム水溶液(5.1ml)を滴下し、得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を、先の70mg, 90mgおよび500mgのテストランの反応混合物と合わせ、蒸発させた。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 3:1→100% 酢酸エチル)、1.0g(理論値の58%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.49分; MS (ESIpos): m/z = 480 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.57-8.35 (br. s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.28-6.03 (br. s, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.44 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H) ppm.
【0190】
中間体39A
4−アミノ−6−ホルミル−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化81】
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ジクロロメタン(5ml)中の実施例68(250mg, 0.684mmol)の溶液を、デス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン, 377mg, 0.889mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、50mgのテストランの反応混合物と合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1:1)で反応停止させ、室温で30分間撹拌した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/25% 酢酸エチル→100% 酢酸エチル)、102mg(理論値の24%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.02分; MS (ESIpos): m/z = 364 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.86 (s, 1H), 8.78 (br. s, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.51 (br. s, 1H), 3.97 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0191】
中間体40A
4−アミノ−6−(アジドメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5ml)中の実施例68(100mg, 273μmol)の溶液を、塩化チオニル(39μl, 547μmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をDMF(6ml)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(205mg, 1.36mmol)およびアジ化ナトリウム(355mg, 5.47mmol)で処理した。混合物を80℃で一夜撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を、水で、次に飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、91mgの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法2): R
t = 1.13分; MS (ESIpos): m/z = 391 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): d = 8.65-8.45 (br. s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.41-6.10 (br. s, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0192】
中間体41A
5,7−ジブロモ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(20ml)中の中間体18A(2g, 6.21mmol)の溶液を、イミダゾール(846mg, 12.4mmol)および塩化 tert−ブチルジメチルシリル(1.12g, 7.45mmol)で処理し、室温で20時間撹拌した。反応混合物を水(200ml)で希釈し、室温でさらに2時間撹拌した。固体を濾過し、2.46g(理論値の88%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.37分; MS (ESIpos): m/z = 437 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.49-8.05 (br. s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.15-6.76 (br. s, 1H), 4.64 (s, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.09 (s, 6H) ppm.
【0193】
中間体42A
2−[4−アミノ−5−ブロモ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]プロパン−2−オール
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下、THF(40ml)中の中間体41A(1g, 2.29mmol)の溶液を−78℃まで冷却し、ジエチルエーテル中1.6Mのメチルリチウム溶液(1.5ml, 2.40mmol)で処理した。−78℃で10分間撹拌した後、ヘキサン中1.6Mのn−ブチルリチウム溶液(1.58ml, 2.52mmol)を加え、10分間撹拌を続けた。アセトン(1.68ml, 22.92mmol)を加え、得られた混合物を室温までゆっくりと温め、室温で18時間撹拌した。反応を水で停止させ、水相を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 2:1)、306mg(理論値の30%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 1.39分; MS (ESIpos): m/z = 415/417 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.23-7.85 (br. s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.05-6.82 (br. s, 1H), 5.49 (s, 1H), 4.88 (s, 2H), 1.66 (s, 6H), 0.87 (s, 9H), 0.08 (s, 6H) ppm.
【0194】
中間体43A
2−[4−アミノ−5−ブロモ−6−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]プロパン−2−オール
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
THF(15ml)中の中間体42A(304mg, 0.732mmol)の溶液を、THF中1Mのフッ化 テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液(768μl, 768μmol)で処理し、室温で2分間撹拌した。反応混合物をアセトニトリル(20ml)で希釈し、蒸発させ、残渣を分取RP−HPLC(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜30% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)によって精製した。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、180mg(理論値の67%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.55分; MS (ESIpos): m/z = 301/303 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.21-7.90 (m, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.09-6.60 (br. s, 1H), 5.90 (br. s, 1H), 5.03 (br. s, 1H), 4.63 (s, 2H), 1.66 (s, 6H) ppm.
【0195】
中間体44A
4−アミノ−7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボアルデヒド
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(7ml)中の実施例73(135mg, 純度89%, 302μmol)の溶液を、デス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン, 166mg, 392μmol)で処理し、室温で70分間撹拌した。反応混合物を、18mg(45μmol)のテストランの反応混合物と合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(1:1)で反応停止させた。水相をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、143mg(純度77%, 理論値の92%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 397 (M+H)
+.
【0196】
中間体45A
6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
15mlの乾燥DMF中の1.5g(9.14mmol)の中間体8Aの溶液を、1.65g(10.96mmol)の塩化 tert−ブチルジメチルシリルおよび1.24g(18.27mmol)のイミダゾールで処理し、室温で一夜撹拌した。反応混合物を250mlの水に注ぎ、5分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過し、45℃で、真空で乾燥した。
収量:2.28g(理論値の90%)。
LC-MS (方法5): R
t = 2.12分; MS (ESIpos): m/z = 279 (M+H)
+.
【0197】
中間体46A
6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−7−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
20mlのTHF中の2g(7.18mmol)の中間体45Aの溶液を、893mg(6.47mmol)のN−クロロスクシンイミドの6部で、60分かけて−10℃で処理した。−10℃で15分間撹拌を続け、混合物を室温まで温めた。さらに192mg(1.44mmol)のN−クロロスクシンイミドを室温で加え、一夜撹拌を続けた。約1/10の反応混合物を乾固するまで蒸発させ、残渣を、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、94mg(理論値の4%)の表題化合物を得た。反応混合物の主要な部分をシリカゲルに吸着させ、イソヘキサン/酢酸エチル 5〜66%を溶出液としてシリカゲルのクロマトグラフィーを行い、899mg(理論値の40%)の表題化合物を得た。
総収量:993mg(理論値の44%).
LC-MS (方法5): R
t = 2.45分; MS (ESIpos): m/z = 313 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.69-8.04 (m, 3H), 7.0 (s, 1H), 4.70 (s, 2H), 0.88 (s, 9H), 0.08 (s, 6H) ppm.
【0198】
中間体47A
5−ブロモ−6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−7−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
20mlのDMF中の890mg(2.85mmol)の中間体46Aの溶液を、506mg(2.85mmol)のN−ブロモスクシンイミドで、少しずつ、−10℃で1時間かけて処理した。−10℃で3時間、次いで室温で一夜、撹拌を続けた。水(200ml)を加え、混合物を2時間撹拌した。沈殿した固体を濾過して取り、水で洗浄し、45℃で真空で乾燥した。
収量:997mg(理論値の89%).
LC-MS (方法5): R
t = 2.82分; MS (ESIpos): m/z = 391/393/395 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.32 (br. s, 1H), 7.97 (s, 1H), 6.97 (br. s, 1H), 4.66 (s, 2H), 0.87 (s, 9H), 0.09 (s, 6H) ppm.
【0199】
中間体48A
6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−7−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下、フラスコに、800mg(2.04mmol)の中間体47A、680mg(2.04mmol)の中間体6A、80mg(0.1mmol)の(2'−アミノビフェニル−2−イル)−(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)および1.3g(6.13mmol)のリン酸カリウムを入れた。次いで、30mlの脱気した1,4−ジオキサン/水混合物(5:1)を加え、溶液を70℃で1時間撹拌した。さらに680mg(2.04mmol)の中間体6Aおよび32mg(0.04mmol)の(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1)を加え、70℃でさらに1時間撹拌を続けた。出発物質が消費されるまで(LC−MSによりコントロール)、この手順を3回繰り返した。反応物の最後の部分で、pH値が8〜9に至るまで1.6mlの5M 水酸化ナトリウム水溶液を加えた。反応の最後に、油状物が分離するまで、30mlの水および5Mの蟻酸水溶液を加えた(pH 3〜4)。この油状物の一部を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。表題化合物の2つのフラクションを得た:103mgの固体(LC−MSによる純度89%, 理論値の9%)および23mgの固体(LC−MSによる純度100%, 理論値の2%)。油状物の残りおよび上清を水で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でpH 8〜9に調節し、ジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で蒸発させ、2.1gの油状物を得た。この物質を、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン/0〜5% メタノールを溶出液として精製し、さらに709mg(LC−MSによる純度43%, 理論値の31%)の表題化合物を得た。
総収率:理論値の42%
LC-MS (方法2): R
t = 1.57分; MS (ESIpos): m/z = 489 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.08 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.66 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 0.84 (s, 9H), -0.03 (s, 6H) ppm.
【0200】
中間体49A
4−アミノ−7−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボアルデヒド
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
3mlのジクロロメタン中の166mg(0.44mmol)の実施例79およびモレキュラー・シーブ(3Å)の懸濁液に、207mg(0.49mmol)のデス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン)を、0〜5℃で加えた。混合物をこの温度で10分間撹拌し、さらに56mg(0.13mmol)のデス・マーチン・ペルヨージナンを加え、5℃で15分間、環境温度で10分間撹拌を続けた。この後、混合物を珪藻土に吸着させ、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって、ジクロロメタン/0〜10% メタノールを溶出液として精製した。
収量:100mgの固体(LC−MSによる純度92.7%, 理論値の56%).
LC-MS (方法2): R
t = 1.08分; MS (ESIpos): m/z = 373 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.90 (s, 1H), 8.46 (br. s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.07 (br. s, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0201】
中間体50A
7−クロロ−6−(クロロメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化92】
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表題化合物を、実施例79の製造(下記参照)における副生成物として単離した。
収量:9.2mg(理論値の10%).
LC-MS (方法3): R
t = 2.98分; MS (ESIpos): m/z = 393/395 (M+H)
+.
【0202】
中間体51A
6−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化93】
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60mlの1,4−ジオキサン中の3g(8.4mmol)の中間体35Aの溶液に、アルゴン雰囲気下、171mg(0.21mmol)のPdCl
2(dppf)・DCMを加え、10分かけて16.8mlのトルエン中2Mのジメチル亜鉛溶液を滴下した(22℃から31℃への温度上昇が起こる)。最初に環境温度で10分間、次いで90℃で13時間撹拌を続けた。この後、水(10ml)を反応混合物に室温で加え、懸濁液を1時間撹拌した。混合物を減圧下で蒸発させ、残渣を水および酢酸エチルに溶かし、さらに1時間撹拌した。沈殿物を濾過して廃棄し、相を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を乾燥し、蒸発させ、2.45g(LC−MSによる純度92%, 理論値の92%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 2.18分; MS (ESIpos): m/z = 293 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.98-7.78 (m, 3H), 7.04 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.09 (s, 6H) ppm.
【0203】
中間体52A
(4−アミノ−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
方法1:
2mlの1,4−ジオキサン中の100mg(0.28mmol)の中間体35Aの溶液に、アルゴン雰囲気下、6mg(0.01mmol)のPdCl
2(dppf)・DCMを加え、10分かけて、0.56mlのトルエン中2Mのジメチル亜鉛溶液を滴下した。混合物を90℃で一夜撹拌し、次いで蒸発させ、残渣をアセトニトリルおよび5Mの蟻酸水溶液で処理した。沈殿物を濾過し、濾液を蒸発させ、残渣をDMSO/アセトニトリルに溶かし、分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。
収量:33mg(理論値の66%).
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.79 (s, 1H), 7.47 (br. s, 2H), 6.80 (s, 1H), 4.84 (t, 1H), 4.49 (d, 2H), 2.36 (s, 3H) ppm.
【0205】
方法2:
アルゴン雰囲気下、マイクロ波反応容器に、750mg(3.1mmol)の中間体34A、515μl(3.7mmol)のトリメチルボロキシン、786mg(3.7mmol)のリン酸カリウムおよび73mg(0.09mmol)の(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)を入れた。次いで、13mlの脱気した1,4−ジオキサン/水混合物(5:1)を加え、容器を密封し、混合物を、マイクロ波中(4bar, 50watt)、140℃で20分間加熱した。さらに、50mgの(2'−アミノビフェニル−2−イル)−(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1)を加え、混合物を再度マイクロ波中で140℃で20分間加熱した。さらに515μlのトリメチルボロキシンを加え、容器を再度140℃で20分間加熱した。LC−MSにより少量の出発物質しか残っていないことが示されるまで、後者の手順を各30分間の加熱時間で2回以上繰り返した。混合物を珪藻土で濾過し、1,4−ジオキサンで洗浄し、合わせた濾液を蒸発乾固した。この残渣を先の100mgのテストランと合わせて、分取RP−HPLCによって精製した(XBridge C18, 濃度勾配 5〜42% アセトニトリル/0.05%水酸化アンモニウム水溶液)。
収量:238mg(理論値の38%).
LC-MS (方法5): R
t = 0.51分; MS (ESIneg): m/z = 177 (M-H)
-
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.79 (s, 1H), 7.48 (br. s, 2H), 6.80 (s, 1H), 4.84 (t, 1H), 4.49 (d, 2H), 2.36 (s, 3H) ppm.
【0206】
中間体53A
(4−アミノ−5−ブロモ−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル)メタノール
【化95】
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8.8mlのDMF中の245mg(1.38mmol)の中間体52Aの溶液を、288mg(1.62mmol)のN−ブロモスクシンイミドを少しずつ加えて、−10℃で2時間処理した。−10℃で30分間、次いで環境温度で2時間撹拌を続けた。混合物を50mlの水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を乾燥し、蒸発させた。残渣について、ジクロロメタン/0〜15% メタノールを溶出液として、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを行った。
収量:148mg(理論値の42%).
LC-MS (方法4): R
t = 0.42分; MS (ESIpos): m/z = 257/259 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.85 (s, 1H), 6.14-8.22 (broad, 2H), 4.88 (t, 1H), 4.45 (d, 2H), 2.43 (s, 3H) ppm.
【0207】
中間体54A
4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボアルデヒド
【化96】
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3.5mlのジクロロメタン中の175mg(0.49mmol)の実施例75およびモレキュラー・シーブ(3Å)の懸濁液に、230mg(0.54mmol)のデス・マーチン・ペルヨージナン(1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3(1H)−オン)を0〜5℃で加えた。混合物を、この温度で5分間、続いて室温で30分間撹拌した。この後、混合物を珪藻土に吸着させ、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって、イソヘキサン/10〜100% 酢酸エチルを溶出液として精製した。
収量:139mgの固体(理論値の79%).
LC-MS (方法5): R
t = 2.34分; MS (ESIpos): m/z = 353 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.93 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.71 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0208】
中間体55A
4−[(4−アミノ−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化97】
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酢酸(8ml)中の6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン(500mg, 3.3mmol;PCT国際特許出願WO 2007/056170に記載された製法)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(328μl, 4.04mmol)およびピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(754mg, 4.04mmol)で処理した。混合物を60℃で一夜撹拌した。蒸発後、残渣を酢酸エチルに溶かし、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、1.2gの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法2): R
t = 0.56分; MS (ESIpos): m/z = 347 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.79 (s, 1H), 7.51 (br. s, 2H), 6.67 (s, 1H), 3.76 (br. s, 2H), 3.29-3.17 (m, 4H), 2.36-2.29 (m, 4H), 2.22 (s, 3H), 1.37 (s, 9H) ppm.
【0209】
中間体56A
4−[(4−アミノ−5−ブロモ−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化98】
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THF(20ml)中の中間体55A(1.17g, 3.37mmol)の溶液を−60℃に冷却し、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(5.78mg, 2.02mmol)で処理した。混合物を−60℃〜−20℃で4時間撹拌した。この後、反応混合物を10% チオ硫酸ナトリウム水溶液で反応停止させた。大部分のTHF溶媒を蒸発させると、固体が沈殿した。濾過し、アセトンから再結晶して、862mg(理論値の59%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.66分; MS (ESIpos): m/z = 425/427 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.29-7.62 (br. s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.17-6.44 (br. s, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.29-3.22 (m, 4H), 2.37-2.27 (m, 4H), 2.16 (s, 3H), 1.37 (s, 9H) ppm.
【0210】
中間体57A
4−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
脱気した1,4−ジオキサン(3ml)中の中間体56A(100mg, 235μmol)の溶液を、中間体6A(93mg, 282μmol)、ジシクロヘキシル(2',6'−ジメトキシビフェニル−2−イル)ホスフィン(S−Phos;9.6mg, 23μmol)および酢酸パラジウム(2.6mg, 11μmol)で処理した。脱気した3Mのリン酸カリウム水溶液(588μl)を加え、得られた混合物を60℃で1時間撹拌した。さらなる中間体6A(78mg, 235μmol)を加え、60℃で一夜撹拌を続けた。反応混合物を2Mの水酸化ナトリウム水溶液で反応停止させ、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 3:2)、82mg(理論値の62%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.97分; MS (ESIpos): m/z = 523 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.94 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 3.30-3.23 (m, 4H, 水のピークと重複), 2.45 (s, 3H), 2.42-2.33 (m, 4H), 2.19 (s, 3H), 1.39 (s, 9H) ppm.
【0211】
中間体58A
4−[(4−アミノ−6−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
中間体55Aの手順に従って、4g(23.7mmol)の6−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]−トリアジン−4−アミン(PCT国際特許出願WO 2007/064883に記載された製造)を反応させ、11.2gの表題化合物を粗製の物質として得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法5): R
t = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 367 (M+H)
+
【0212】
100mgの上で得られた粗製の物質の分取RP−HPLC後(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、67mgの対応する蟻酸塩のサンプルである4−[(4−アミノ−6−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル蟻酸塩を単離した。
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.14 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 7.83 (br. s, 2H), 6.95 (s, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.17 (s, 2H), 2.38 (br. s, 4H), 1.37 (s, 9H) ppm.
【0213】
中間体59A
4−[(4−アミノ−5−ブロモ−6−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)メチル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
中間体56Aの手順に従って、11g(30mmol)の中間体58Aを反応させ、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 10:1)、続いて分取RP−HPLC(Daiso C18, 濃度勾配 40〜65% アセトニトリル/水)の後、1.17g(理論値の9%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 445/447/449 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 7.96 (s, 1H), 3.84 (s, 2H), 2.37 (br. s, 4H), 1.37 (s, 9H) ppm.
【0214】
中間体60A
4−{[4−アミノ−6−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下、フラスコに、140mg(0.31mmol)の中間体59A、102mg(0.46mmol)の中間体5A、16mg(0.02mmol)のPdCl
2(dppf)・DCMおよび122mg(1.15mmol)の炭酸ナトリウムを入れた。3mlの脱気した1,2−ジメトキシエタン/水(3:1)を添加後、懸濁液を60℃で2.5時間撹拌した。さらなる中間体5A(50mg, 0.23mmol)およびPdCl
2(dppf)・DCM(8mg, 0.01mmol)を加え、40℃で2.5時間撹拌を続けた。出発物質が消費されるまで、後者の手順を1回以上繰り返した。次いで、反応混合物を減圧下で部分的に蒸発させ、水を加え、混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を、水で、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、減圧下で蒸発させた。残渣(322mg)を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、49mgの表題化合物およびBoc脱保護誘導体である6−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンの混合物を得た。この混合物を次の反応工程(実施例85を参照)にそのまま用いた。
LC-MS (方法2): R
t = 1.00分; MS (ESIpos): m/z = 543 (M+H)
+, および R
t = 0.81分; MS (ESIpos): m/z = 443 (M+H)
+.
【0215】
中間体61A
4−{[4−アミノ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(85ml)中の中間体10A(5g, 28.1mmol)およびピペラジン−2−オン(3.09g, 30.9mmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(3.15ml, 42.1mmol)で処理し、60℃で16時間撹拌した。揮発成分を減圧下で蒸発させ、残渣をメタノールに溶解し、珪藻土に吸着させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(5〜10% メタノール/ジクロロメタン)、3.91g(理論値の46%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 1.68分; MS (ESIpos): m/z = 291 (M+H)
+.
【0216】
中間体62A
4−{[4−アミノ−5−ブロモ−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(50ml)中の中間体61A(3.9g, 13.4mmol)の溶液を0℃に冷却し、DMF(6ml)中のN−ブロモスクシンイミド(2.63g, 14.8mmol)の溶液で処理した。混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、溶媒を蒸発させ、残渣をメタノールに溶解し、珪藻土に吸着させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(5〜10% メタノール/ジクロロメタン)、1.99g(理論値の39%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 1.86分; MS (ESIpos): m/z = 369/371 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.96-8.23 (br. s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 6.72-6.98 (br. s, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.91 (s, 2H), 3.27 (s, 3H), 3.07 (br. s, 2H), 2.96 (s, 2H), 2.56 (br. s, 2H) ppm.
【0217】
中間体63A
7−(クロロメチル)−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン塩酸塩
【化105】
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トルエン(60ml)中の実施例86(1g, 2.51mmol)の懸濁液を、塩化チオニル(1.83ml, 25.1mmol)で滴下して処理し、混合物を室温で一夜撹拌した。揮発成分を減圧下で蒸発させた。残渣を減圧下でトルエンと共に3回共沸させ、0.85g(理論値の74%)の表題化合物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に直接用いた。
【0218】
中間体64A
4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボン酸
【化106】
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THF/水(10:1, 220ml)中の中間体17A(5g, 12.6mmol)の懸濁液を、THF中2Mの2−メチル−2−ブテン溶液(31.5ml, 63.1mmol)で、そしてリン酸二水素ナトリウム(6.96g, 50.4mmol)で処理した。混合物を室温で5分間撹拌した。次いで、塩化ナトリウム(4.56g, 50.44mmol)を加え、得られた混合物を室温で20時間撹拌した。懸濁液を濾過し、得られた固体を水で洗浄し、4.24g(理論値の74%)の表題化合物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法4): R
t = 1.06分; MS (ESIpos): m/z = 413 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 13.22 (br. s, 1H), 8.53-8.00 (br. s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.28-5.65 (br. s, 1H), 4.61 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.36 (q, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.01 (t, 3H) ppm.
【0219】
中間体65A
5,7−ジメトキシ−1−ベンゾチオフェン
【化107】
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アセトン(20ml)中の1−ベンゾチオフェン−5,7−ジオール(1.16g, 6.98mmol)の溶液に、アルゴン下、炭酸カリウム(2.89g, 20.9mmol)およびヨードメタン(912μl, 14.6mmol)を加えた。得られた混合物を還流しながら18時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をメタノール中7Mのアンモニア溶液(10ml)で30分間処理し、シリカゲルに吸着させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1)、0.52g(理論値の32%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 1.02分; MS (ESIpos): m/z = 195 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.69 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.57 (d, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.81 (s, 3H) ppm.
【0220】
中間体66A
(5,7−ジメトキシ−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ボロン酸
【化108】
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アルゴン雰囲気下、ヘキサン中1.6Mのn−ブチルリチウム溶液(1.84ml, 2.95mmol)を、乾燥THF(5ml)中の中間体65A(520mg, 2.68mmol)の溶液に、−70℃で滴下した。−70℃で1時間後、ホウ酸トリイソプロピル(742μl, 3.21mmol)を加え、混合物を16時間撹拌し、その間ゆっくりと室温まで温めた。ジクロロメタンおよび飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、1M 塩酸の添加によって、pH値を6に調節した。有機相を分離し、水相をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(最初にジクロロメタン/メタノール 40:1、次いでメタノール、最後にメタノール/1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素 10:1で溶出)、631mg(純度71%, 理論値の71%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.83分; MS (ESIpos): m/z = 239 (M+H)
+.
【0221】
中間体67A
4−アミノ−6−(クロロメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化109】
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中間体11Aの合成の副生成物として、シリカゲルのカラムクロマトグラフィー後(ジクロロメタン/アセトン 8:2→7:3)、中間体67Aを単離した。
LC-MS (方法2): R
t = 0.6分; MS (ESIpos): m/z = 211/213 (M+H)
+.
【0222】
中間体68A
4−アミノ−6−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボアルデヒド
【化110】
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331mlのDMF中の中間体67A(11.03g, 52.4mmol)および2−オキソピペラジン(6.82g, 68.1mmol)の溶液を、室温で、DIPEA(13.7ml, 78.6mmol)で処理し、一夜撹拌した。沈殿物を濾過し、DMFで、そしてジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥し、11.64gの表題化合物を得た(純度89%, 理論値の72%)。
LC-MS (方法7): R
t = 1.30分; MS (ESIpos): m/z = 275 (M+H)
+.
【0223】
中間体69A
4−{[4−アミノ−7−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化111】
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1Mの塩酸(370ml)およびメタノール(370ml)中の中間体68A(10.17g, 純度89%, 33.01mmol)の溶液に、室温で、亜鉛粉末(12.1g, 185mmol)を加え、混合物を室温で18時間撹拌した。シリカゲル(100g)を加え、揮発成分を減圧下で蒸発させた。残渣をメタノールに懸濁し、揮発成分を再度減圧下で蒸発させ、残渣を真空で乾燥した。固体についてシリカゲルのカラムクロマトグラフィーを行い(濃度勾配 ジクロロメタン/メタノール中7Mのアンモニア 10:1→3:1)、6.39gの表題化合物を得た(理論値の60%)。
LC-MS (方法8): R
t = 1.12分; MS (ESIpos): m/z = 277 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.83 (s, 1H), 7.76 (br. s, 1H), 7.64 (br. s, 2H), 6.83 (s, 1H), 5.01 (br. s, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.64 (br. s, 2H), 3.14 (br. s, 2H), 2.95 (br. s, 2H), 2.58 (br. s, 2H) ppm.
【0224】
中間体70A
4−{[4−アミノ−5−ブロモ−7−(ヒドロキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン トリフルオロ酢酸塩
【化112】
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メタノール/水(10:1, 33ml)中の中間体69A(1g)の懸濁液を、トリフルオロ酢酸(0.56ml, 7.24mmol)で処理すると、透明な溶液が得られた。メタノール(30ml)中のN−ブロモスクシンイミド(708mg, 3.98mmol)の溶液を0℃で滴下し、混合物を0℃で1時間撹拌した。形成した沈殿物を濾過し、真空で乾燥し、700mgの表題化合物を得た(理論値の41%)。
LC-MS (方法7): R
t = 1.38分; MS (ESIpos): m/z = 355/357 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 7.90 (s, 1H), 5.00 (s, 2H), 4.44 (s, 2H), 3.85 (s, 2H), 3.58 (br. t, 2H), 3.50 (br. t, 2H) ppm.
【0225】
製造例:
実施例1
4−{[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化113】
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【0226】
方法1:
メタノール(87ml)中の中間体13A(3g, 7.84mmol)の溶液を、酢酸(0.898ml, 15.68mmol)、2−オキソピペラジン(1.17g, 11.76mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.98g, 23.53mmol)で処理した。混合物を室温で4.5時間撹拌した。さらに2−オキソピペラジン(392mg, 3.9mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.3g, 15.68mmol)を加え、得られた混合物を60℃で一夜撹拌した。蒸発後、残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に溶かし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製した(ジクロロメタン/メタノール 40:1→10:1)。このようにして得られた生成物をメタノールで磨砕し、濾過して、540mg(理論値の14%)の表題化合物を得た。メタノール性母液を蒸発させ、残渣を2倍RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。純粋な生成物を含むフラクションを合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。アセトニトリル溶媒を蒸発させ、水相を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、395mg(理論値の13%)の表題化合物を第2バッチとして得た。
【0227】
方法2:
酢酸(2.9ml)中の中間体21A(291mg, 0.82mmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(104μl, 1.39mmol)および2−オキソピペラジン(139mg, 1.39mmol)で処理した。混合物を60℃で3時間撹拌し、蒸発させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、184mg(理論値の44%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.77分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.00 (s, 1H), 7.73 (br. s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.15-3.08 (br. s, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.64 (br. t, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0228】
実施例2
4−{[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン 二塩酸塩
【化114】
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1,4−ジオキサン(2ml)中の実施例1(100mg, 214μmol)の溶液を、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml, 8mmol)で処理した。溶媒を蒸発させ、130mg(定量的)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.79分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.39 (br. s, 1H), 8.31-8.53 (br. s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.21-6.42 (br. s, 1H), 4.81 (br. s, 2H), 4.52 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.57 (s, 2H), 3.32-3.72 (m, 4H), 3.26 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0229】
実施例3
(3R)−3−({[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン 二塩酸塩
【化115】
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メタノール(15ml)および酢酸(156μl, 2.7mmol)中の中間体13A(520mg, 1.36mmol)の溶液を、(R)−3−アミノピロリジン−2−オン(503mg, 5.0mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素塩(1.06g, 5.0mmol)で処理した。混合物を室温で一夜撹拌し、蒸発させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、このようにして得られた生成物を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥して、272mg(理論値の36%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.62 (br. s, 1H), 9.46 (br. s, 1H), 8.56-8.22 (br. s, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.54-6.12 (br. s, 1H), 4.89-4.65 (m, 2H), 4.58-4.46 (m, 2H), 4.17-4.07 (br. s, 1H, 水のピークと重複), 3.96 (s, 3H), 3.36-3.16 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 2.48-2.39 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.23-2.06 (m, 1H) ppm.
【0230】
実施例4
(3R)−3−({[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン
【化116】
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メタノール(58ml)および酢酸(0.6ml)中の中間体13A(2.0g, 5.2mmol)の溶液を、(R)−3−アミノピロリジン−2−オン(785mg, 7.8mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素塩(3.32g, 15.6mmol)で処理した。混合物を室温で一夜撹拌した。この後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。2倍シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 40:1〜10:1)、957mg(理論値の37%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.72分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.01 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.46-4.34 (m, 2H), 4.24-4.02 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.24-3.04 (m, 3H), 3.21 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.40-2.27 (m, 1H), 1.80-1.65 (m, 1H) ppm.
【0231】
実施例5
4−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化117】
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【0232】
方法1:
THF(100ml)中の中間体17A(2g, 5.05mmol)の溶液を、0℃で、2−オキソピペラジン(1.01g, 10.1mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.07g, 5.04mmol)および酢酸(0.29ml, 5.04mmol)で処理した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.07g, 5.04mmol)および酢酸(0.29ml, 5.04mmol)を30分毎に4回加え、得られた混合物を0℃でさらに30分間、次いで、35℃で25分間、最後に室温で一夜撹拌した。10%の塩化ナトリウム水溶液で反応を停止させ、酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を蒸発させた。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 95:5→90:10)、360mg(理論値の17%)の実施例86に記載された化合物(下記参照)および1.82gの表題化合物を別個のフラクションで得た。このようにして得られた表題生成物をエタノール(20ml)に懸濁し、2時間還流し、15℃に冷却した。固体を濾過し、エタノールで洗浄し、1.63g(理論値の67%)の純粋な表題化合物を得た。
【0233】
方法2:
ジクロロメタン(18ml)中の実施例13(930mg, 1.9mmol)の溶液を、塩化チオニル(210μl, 2.8mmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をエタノール(18ml)に溶解し、DIPEA(670μl, 3.8mmol)で処理した。混合物を70℃で2時間撹拌し、蒸発させた。残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製した(ジクロロメタン/メタノール 98:2→90:10)。このようにして得られた生成物を、アセトニトリル/ジエチルエーテル混合物中で磨砕し、濾過した。濾液を蒸発させ、残渣を再度シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製した(ジクロロメタン/メタノール 98:2→90:10)。再度、このようにして得られた生成物を、アセトニトリル/ジエチルエーテル中で磨砕し、濾過した。この手順を1回以上繰り返した。このようにして得られた固体の3つのバッチを合わせて、再度アセトニトリル/ジエチルエーテル中で1回磨砕し、最後に濾過し、600mg(理論値の62%)の表題化合物を得た。
【0234】
方法3:
酢酸(10ml)中の中間体22A(720mg, 純度89%, 1.74mmol)の溶液を、ピペラジン−2−オン(261mg, 2.61mmol)で、60℃で撹拌した。これに、37%のホルムアルデヒド水溶液(260μl, 3.48mmol)を3回、それぞれ0時間目、3時間目および12時間目に加え、混合物を60℃で合計24時間撹拌した。次いで、揮発成分を減圧下で除去し、残渣を酢酸エチルおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の層間に分配した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をメタノールおよびジクロロメタンの混合物に溶解し、珪藻土に吸着させ、真空で乾燥し、シリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(濃度勾配 0〜6% メタノール/ジクロロメタン)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発させ、再度、分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 30〜50% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションを再度合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、281mg(理論値の31%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.86分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.01 (s, 1H), 7.8-8.05 (br. s, 1H), 7.74 (br. s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.6-5.9 (br. s, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.41 (q, 2H), 3.09-3.13 (m, 2H), 3.02 (s, 2H), 2.63-2.69 (br. s, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.07 (t, 3H) ppm.
【0235】
実施例6
4−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ−[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン 二塩酸塩
【化118】
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メタノール(6ml)中の中間体17A(60mg, 純度69%, 104μmol)の溶液を、2−オキソピペラジン(22mg, 209μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(33mg, 522mmol)および酢酸(12μl, 209μmol)で処理した。混合物を60℃で16時間撹拌し、濾過した。濾液および残渣を、分取RP−HPLCによって別個に精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、1M 塩酸(3ml)で希釈し、蒸発乾固し、46mg(理論値の79%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.87分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.37 (br. s, 1H), 8.31 (br. s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.13 (br. s, 1H), 4.80 (br. s, 2H), 4.52 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.86 (br. s, 2H), 3.36-3.51 (m, 5H), 2.46 (s, 3H), 1.11 (t, 3H) ppm.
【0236】
実施例7
(3R)−3−({[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン 二塩酸塩
【化119】
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メタノール(3ml)中の中間体17A(60mg, 純度69%, 104μmol)の溶液を、(R)−3−アミノピロリジン−2−オン(22mg, 209μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(33mg, 522μmol)および酢酸(12μl, 209μmol)で処理した。混合物を60℃で4時間撹拌し、濾過した。濾液を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、1M 塩酸で希釈し、蒸発乾固し、46mg(理論値の79%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.58-9.75 (m, 1H), 9.33-9.54 (m, 1H), 8.44 (s, 1H), 8.27-8.71 (br. s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.18-6.48 (br. s, 1H), 4.68-4.87 (m, 2H), 4.49-4.62 (q, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.45 (q, 2H), 3.18-3.35 (m, 2H), 2.46 (s, 4H), 2.08-2.22 (m, 1H), 1.10 (t, 3H)ppm.
【0237】
実施例8
(3R)−3−({[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(4ml)中の中間体17A(226mg, 純度75%, 428μmol)の溶液を、(R)−3−アミノピロリジン−2−オン(85mg, 855μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(134mg, 2.14mmol)および酢酸(49μl, 855μmol)で処理した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。この後、混合物を分取RP−HPLCによって直接分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発乾固し、180mg(理論値の88%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.00 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.8-8.1 (br. s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.6-5.9 (br. s, 1H), 4.39-4.49 (m, 2H), 4.04-4.23 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.41 (q, 2H), 3.05-3.23 (m, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.31-2.40 (m, 1H), 1.68-1.79 (m, 1H), 1.08 (t, 3H) ppm.
【0238】
実施例9
N
2−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}グリシンアミド 二塩酸塩
【化121】
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メタノール(3ml)中の中間体17A(60mg, 純度69%, 104μmol)の溶液を、グリシンアミド塩酸塩(23mg, 209μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(32mg, 522mmol)および酢酸(12μl, 209μmol)で処理した。混合物を60℃で16時間撹拌した。濾過後、濾液を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、1M 塩酸で希釈し、蒸発乾固し、濾過工程から得た残渣と合わせた。この物質を、再度、2倍分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。再度生成物のフラクションを合わせて、1M 塩酸で希釈し、蒸発乾固し、7.4mg(理論値の13%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.80分; MS (ESIpos): m/z = 455 (M+H)
+
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.33 (br. s, 2H), 9.05 (br. s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.93 (br. s, 1H), 7.58 (br. s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.05 (br. s, 1H), 6.88 (s, 1H), 4.65 (br. m, 2H), 4.56 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.74 (br. m, 2H), 3.46 (q, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.10 (t, 3H) ppm.
【0239】
実施例10
6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(3ml)中の中間体17A(55mg, 純度73%, 101μmol)の溶液を、モルホリン(18mg, 202μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(19mg, 303mmol)および酢酸(18μl, 304μmol)で処理した。混合物を60℃で18時間撹拌した。さらなる量のモルホリン(18mg, 202μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(19mg, 303mmol)および酢酸(18μl, 304μmol)を加え、60℃でさらに3時間撹拌を続けた。沈殿物を溶解させるために、得られた混合物をTHFで希釈し、分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、32mg(理論値の68%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.78分; MS (ESIpos): m/z = 468 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.98 (s, 1H), 7.9 (br. s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.75 (br. s, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 3.51-3.56 (m, 4H), 3.40 (q, 2H), 2.4-2.5 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.06 (t, 3H) ppm.
【0240】
実施例11
1−(4−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)エタノン 二塩酸塩
【化123】
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メタノール(8ml)中の中間体17A(130mg, 0.328mmol)の溶液を、N−アセチルピペラジン(63mg, 0.492mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(103mg, 1.63mmol)および酢酸(37μl, 0.655mmol)で処理した。混合物を60℃で3時間撹拌した。次いでそれを30mgのテストランの反応混合物と合わせて、蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。このようにして得られた生成物を、1,4−ジオキサンから凍結乾燥し、酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、再度1,4−ジオキサンから凍結乾燥した。分取RP−HPLCによって再度精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、続いて、2倍シリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い(ジクロロメタン/メタノール 98:2→4:1)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥して、49mg(理論値の18%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.82分; MS (ESIpos): m/z = 509 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.65-8.26 (br. s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.53-6.05 (br. s, 1H), 4.75 (br. s, 2H), 4.56 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.45 (q, 2H, 水のピークと重複), 2.46 (s, 3H), 2.03 (s, 3H), 1.09 (t, 3H) ppm.
【0241】
実施例12
[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノール 二蟻酸塩
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(3.7ml)中の中間体23A(95mg, 152μmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、44mg(理論値の62%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.63分; MS (ESIpos): m/z = 439 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.28 (br. s, 2H), 7.98 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.50 (s, 2H, 水のピークと重複), 3.98 (s, 2H, 水のピークと重複), 3.95 (s, 3H, 水のピークと重複), 2.95-2.84 (m, 4H), 2.61-2.55 (m, 4H, DMSOのピークと重複), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0242】
実施例13
4−{[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(13.9ml)中の中間体20A(1.34g, 3.96mmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(501μl, 6.6mmol)および2−オキソピペラジン(670mg, 6.6mmol)で処理した。混合物を50℃で2時間撹拌し、蒸発させた。シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 98:2→90:10)、942mg(理論値の49%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.67分; MS (ESIpos): m/z = 453 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.76 (br. s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.51 (s, 2H), 4.03 (br. s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.18-3.13 (m, 2H), 3.07-2.98 (m, 2H), 2.72-2.60 (m, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0243】
実施例14
7−{[(3S)−3−アミノ−3−メチルピロリジン−1−イル]メチル}−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(1ml)中の中間体21A(100mg, 0.28mmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(25μl, 0.33mmol)および[(3S)−3−メチルピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(Yoshida et al., Chem. Pharm. Bull. 1996, 44 (7), 1376-1386, 67mg, 0.33mmol)で処理した。混合物を室温で3時間撹拌し、蒸発させた。残渣を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、もはやガスが発生しなくなるまで固体の炭酸カリウムを加えた。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を2倍分取RP−HPLCによって精製した(最初にReprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液;次いでShield RP18, 濃度勾配 5〜50% メタノール+0.1%TFA水溶液/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物を、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、14mg(理論値の8%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.67分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.50-8.22 (br. s, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.36-6.01 (br. s, 1H), 4.88 (br. s, 2H), 4.56 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H, 水のピークと重複), 3.26 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 1.52 (s, 3H) ppm.
【0244】
実施例15
7−{[(3S)−3−アミノ−3−メチルピロリジン−1−イル]メチル}−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
酢酸(1ml)中の中間体17A(100mg, 271μmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(24μl, 326μmol)および[(3S)−3−メチルピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(Yoshida et al., Chem. Pharm. Bull. 1996, 44 (7), 1376-1386, 65mg, 326μmol)で処理した。混合物を60℃で4時間撹拌した。さらに37%のホルムアルデヒド水溶液(10μl, 136μmol)および[(3S)−3−メチルピロリジン−3−イル]カルバミン酸tert−ブチル(27mg, 136μmol)を加え、60℃で一夜撹拌を続けた。蒸発後、残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の層間に分配した。もはやガスが発生しなくなるまで、固体の炭酸カリウムを加えた。水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。このようにして得られた生成物を、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、24mg(理論値の18%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.19 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.90 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.46 (q, 3H), 2.46 (s, 3H), 1.54 (s, 3H), 1.14-1.05 (m, 3H) ppm.
【0245】
実施例16
1−(4−{[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)エタノン 二塩酸塩
【化128】
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酢酸(1ml)中の中間体21A(50mg, 141μmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(4.6μl, 169μmol)およびN−アセチルピペラジン(21.6mg, 169μmol)で処理した。混合物を75℃で3時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、34mg(理論値の39%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.78分; MS (ESIpos): m/z = 495 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.70-8.35 (br. s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 6.61-6.19 (br. s, 1H), 4.74 (br. s, 2H), 4.54 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.25 (s, 3H), 2.46 (s, 3H), 2.03 (s, 3H) ppm.
【0246】
実施例17
6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン蟻酸塩
【化129】
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ジクロロメタン(2.2ml)中の中間体23A(110mg, 204μmol)の溶液を、塩化チオニル(29μl, 408μmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をメタノールに溶解し(2.2ml)、DIPEA(39μl, 224μmol)で処理した。混合物を70℃で1時間撹拌し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2.2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、44.9mg(理論値の46%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.73分; MS (ESIpos): m/z = 453 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.28 (br. s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.00-3.90 (m, 5H), 3.00-2.90 (m, 4H), 2.65-2.56 (m, 4H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0247】
実施例18
6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(80mg, 317μmol)の溶液を、塩化チオニル(22μl, 297μmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。蒸発後、残渣をエタノール(2ml)に溶解し、DIPEA(28μl, 163μmol)で処理した。混合物を70℃で1時間撹拌し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で1時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、35mg(理論値の50%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.82分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.09 (br. s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.50 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.42 (q, 2H, 水のピークと重複), 2.45 (s, 3H), 1.05 (t, 3H) ppm.
【0248】
実施例19
6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 二塩酸塩
【化131】
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1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1ml)中の実施例18(50mg, 107μmol)の溶液を、室温で15分間撹拌した。蒸発後、55mg(理論値の93%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.18 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.76 (br. s, 2H), 4.60 (br. s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.45 (q, 2H), 2.46 (s, 3H), 1.09 (t, 3H) ppm.
【0249】
実施例20
1−(4−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)エタノン
【化132】
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ジクロロメタン(2ml)およびTHF(0.8ml)中の実施例18(70mg, 150μmol)の溶液を、塩化アセチル(21μl, 300μmol)および炭酸ナトリウム(127mg, 1.2mmol)で処理した。混合物を室温で一夜撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、27mg(理論値の31%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.77分; MS (ESIpos): m/z = 509 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.98 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 3.45-3.36 (m, 6H), 2.48-2.38 (m, 7H, DMSOのピークと重複), 1.97 (s, 3H), 1.06 (t, 3H) ppm.
【0250】
実施例21
4−({4−アミノ−6−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}メチル)ピペラジン−2−オン蟻酸塩
【化133】
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ジクロロメタン(2ml)中の実施例13(60mg, 132μmol)の溶液を、塩化チオニル(14μl, 198μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をエチレングリコール(500μl)に溶解し、100℃で90分間撹拌した。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、34mg(理論値の47%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.69分; MS (ESIpos): m/z = 497 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.14 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.74 (br. s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.49 (s, 2H), 3.99 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.50-3.43 (m, 2H), 3.42-3.36 (m, 2H, 水のピークと重複), 3.15-3.07 (m, 2H), 3.03 (s, 2H), 2.69-2.61 (m, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0251】
実施例22
2−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メトキシ}エタノール 二塩酸塩
【化134】
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ジクロロメタン(4ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で20分間撹拌し、蒸発させた。残渣をエチレングリコール/THF(2:1, 1.5ml)に溶解し、100℃で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を、分取RP−HPLCによって(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、次にシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製した(ジクロロメタン/メタノール+0.1%アンモニア水溶液 98:2→90:10)。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、67mg(理論値の64%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.66分; MS (ESIpos): m/z = 483 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.16 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 4.69 (s, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.81-3.49 (m, 12H), 2.50 (s, 3H) ppm.
【0252】
実施例23
6−(ブトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン蟻酸塩
【化135】
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ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣を1−ブタノール(2ml)に溶解し、70℃で1時間加熱した。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、22mg(理論値の24%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.82分; MS (ESIpos): m/z = 495 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.29 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 3.35 (t, 2H), 2.90-2.79 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.47-1.37 (m, 2H), 1.31-1.18 (m, 2H), 0.80 (t, 3H) ppm.
【0253】
実施例24
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)−6−(プロポキシ−メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 二蟻酸塩
【化136】
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ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣を1−プロパノール(2ml)に溶解し、DIPEA(48μl, 278μmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、15mg(理論値の16%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.78分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.26 (br. s, 2H), 7.98 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 3.32 (t, 2H), 2.87-2.79 (m, 4H), 1.52-1.39 (m, 2H), 0.81 (t, 3H) ppm.
【0254】
実施例25
6−[(シクロプロピルメトキシ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 二蟻酸塩
【化137】
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ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をシクロプロピルメタノール(2ml)に溶解し、DIPEA(48μl, 278μmol)で処理し、70℃で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、29mg(理論値の30%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.78分; MS (ESIpos): m/z = 493 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.28 (br. s, 2H), 7.99 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.45 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.93 (s, 2H), 3.21 (d, 2H), 2.95-2.83 (m, 4H), 2.61-2.56 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.01-0.91 (m, 1H), 0.46-0.37 (m, 2H), 0.15-0.08 (m, 2H) ppm.
【0255】
実施例26
6−[(シクロブチルオキシ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化138】
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ジクロロメタン(1.7ml)中の中間体23A(85mg, 157μmol)の溶液を、塩化チオニル(23μl, 315μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をシクロブタノール(1.7ml)に溶解し、DIPEA(41μl, 236μmol)で処理し、70℃で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1.7ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、23mg(理論値の28%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.82分; MS (ESIpos): m/z = 493 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.01 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.37 (s, 2H), 4.06-3.86 (m, 6H), 3.14-2.97 (m, 4H), 2.80-2.62 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.10-1.96 (m, 2H), 1.83-1.69 (m, 2H), 1.65-1.52 (m, 1H), 1.49-1.33 (m, 1H) ppm.
【0256】
実施例27
6−(イソプロポキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イル−メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン蟻酸塩
【化139】
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ジクロロメタン(1.3ml)中の中間体23A(65mg, 120μmol)の溶液を、塩化チオニル(17μl, 241μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣を2−プロパノール(1.3ml)に溶解し、DIPEA(23μl, 132μmol)で処理し、70℃で1時間撹拌した。さらにDIPEA(23μl, 132μmol)を加え、再度混合物を70℃で1時間撹拌した。次いで、さらにDIPEA(63μl, 362μmol)を加え、90℃で3時間撹拌を続けた。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1.3ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、23mg(理論値の34%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.74分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.30 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.43 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 3.57 (m, 1H, 水のピークと重複), 2.88-2.78 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.04 (d, 6H) ppm.
【0257】
実施例28
6−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン蟻酸塩
【化140】
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ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣を2−メトキシエタノール(2ml)に溶解し、DIPEA(35μl, 204μmol)で処理し、70℃で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、50mg(理論値の50%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.75分; MS (ESIpos): m/z = 497 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.26 (br. s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.48 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.94 (s, 2H), 3.52-3.46 (m, 2H, 水のピークと重複), 3.44-3.37 (m, 2H, 水のピークと重複), 3.20 (s, 3H), 2.94-2.84 (m, 4H), 2.61-2.54 (m, 4H, DMSOのピークと重複), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0258】
実施例29
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)−6−[(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン蟻酸塩
【化141】
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ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣を2,2,2−トリフルオロエタノール(2ml)に溶かし、DIPEA(35μl, 204μmol)で処理し、70℃で1時間撹拌した。さらにDIPEA(35μl, 204μmol)を加え、室温で1時間撹拌を続けた。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、23mg(理論値の23%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.79分; MS (ESIpos): m/z = 521 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.28 (br. s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.66 (s, 2H), 4.08 (q, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 2.85-2.75 (m, 4H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0259】
実施例30
6−[(2−アミノエトキシ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5ml)中の中間体23A(150mg, 278μmol)の溶液を、塩化チオニル(40μl, 556μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をTHF(0.5ml)に溶解し、(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(1ml)およびDIPEA(242μl, 1.39mmol)で処理した。混合物を100℃で一夜撹拌した。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン(10ml)に溶かし、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(10ml)で処理し、室温で1時間撹拌した。揮発成分を減圧下で除去し、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。分取RP−HPLCによってさらに精製し(Shield RP18, 25% アセトニトリル/75% 0.01%TFA水溶液)、次に1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、10mg(理論値の6%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.58分; MS (ESIpos): m/z = 482 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.12 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.61 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.88-3.80 (m, 1H), 3.70-3.60 (m, 3H), 3.52-3.46 (m, 4H), 3.40-3.34 (m, 4H), 3.07 (t, 2H), 2.51 (s, 3H) ppm.
【0260】
実施例31
{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イル−メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メトキシ}酢酸メチル
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(50mg, 92μmol)の溶液を、塩化チオニル(13μl, 186μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をグリコール酸メチル(1ml)に溶解し、DIPEA(80μl, 464μmol)で処理し、70℃で2時間撹拌した。蒸発後、残渣をジクロロメタン(1.6ml)に溶かし、トリフルオロ酢酸(400μl, 5.19mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。表題化合物を含むフラクションを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、蒸発させた。残渣を水に溶かし、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、蒸発させ、21mg(理論値の43%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.72分; MS (ESIpos): m/z = 511 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.11 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 3.57 (s, 3H), 2.81-2.69 (m, 4H), 2.48-2.39 (m, 7H) ppm.
【0261】
実施例32
{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メトキシ}酢酸
【化144】
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THF(14ml)中の中間体24A(200mg, 327μmol)の溶液を、2.5Mの水酸化リチウム水溶液(16ml)で処理し、80℃で2時間撹拌した。混合物を27mgのテストランの反応混合物と合わせた。水相をTHFで2回抽出し、合わせた有機相を蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶解し、室温で3時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、分取RP−HPLCによって再度精製し(XBridge C18, 濃度勾配 5〜95% アセトニトリル/0.1%水酸化アンモニウム水溶液)、13mg(理論値の7%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.69分; MS (ESIpos): m/z = 497 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.00 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.08 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.79 (s, 2H), 2.99-2.89 (m, 4H), 2.73-2.63 (m, 4H), 2.44 (s, 3H) ppm.
【0262】
実施例33
2−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メトキシ}アセトアミド
【化145】
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中間体24A(200mg, 327μmol)を、メタノール中7Mのアンモニア溶液(10ml)で処理し、室温で一夜撹拌した。混合物を20mgのテストランの反応混合物と合わせ、溶媒を蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)で処理し、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって連続精製を行い(最初に Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液;次いで XBridge C18, 濃度勾配 5〜95% アセトニトリル/0.1%水酸化アンモニウム水溶液)、5.5mg(理論値の3%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.69分; MS (ESIpos): m/z = 496 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.14-7.59 (br. s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.35-7.22 (m, 3H), 6.85 (s, 1H), 4.54 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 2.73-2.66 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.43-2.35 (m, 4H) ppm.
【0263】
実施例34
2−({7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}メトキシ)アセトアミド
【化146】
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THF/ジクロロメタン(1:2.5, 3.9ml)中の実施例33(105mg, 純度68%, 144μmol)の溶液を、炭酸ナトリウム(179mg, 1.6mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。塩化アセチル(30μl, 424μmol)を加え、得られた混合物を室温で30分間撹拌し、メタノール(2ml)で反応停止させ、蒸発させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、30mg(純度85%, 理論値の34%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.67分; MS (ESIpos): m/z = 538 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.33-7.19 (m, 3H), 6.85 (s, 1H), 4.55 (s, 2H), 3.96 (s, 5H), 3.80 (s, 2H), 3.43-3.36 (m, 4H), 2.47-2.38 (m, 7H), 1.97 (s, 3H) ppm.
【0264】
実施例35
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−(フェノキシメチル)−7−(ピペラジン−1−イル−メチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 二蟻酸塩
【化147】
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ジクロロメタン(2ml)中の中間体23A(100mg, 185μmol)の溶液を、塩化チオニル(27μl, 371μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をTHF(2ml)に溶解し、フェノール(174mg, 1.85mmol)およびDIPEA(48μl, 278μmol)で処理し、70℃で2時間撹拌した。さらにフェノール(174mg, 1.85mmol)およびDIPEA(64μl, 371μmol)を加え、70℃で一夜撹拌を続けた。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶かし、室温で2時間撹拌した。蒸発させ、分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、8mg(理論値の8%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.84分; MS (ESIpos): m/z = 515 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.26 (s, 2H), 8.02 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.30-7.22 (m, 3H), 6.99-6.89 (m, 3H), 6.81 (m, 1H), 5.04 (s, 2H), 3.93 (s, 5H), 2.78-2.71 (m, 4H), 2.42 (s, 3H) ppm.
【0265】
実施例36
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−[(メチルアミノ)メチル]−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化148】
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THF(3ml)中の中間体25A(150mg, 279μmol)を、酢酸(32μl, 559μmol)、THF中2Mのメチルアミン溶液(698μl, 1.39mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(296mg, 1.39mmol)で処理した。混合物を60℃で2時間撹拌し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1.87ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、79mg(理論値の49%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.56分; MS (ESIpos): m/z = 452 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.17 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.46 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.48-3.39 (m, 4H), 3.25-3.15 (m, 4H), 2.59 (s, 3H), 2.51 (s, 3H) ppm.
【0266】
実施例37
6−[(ジメチルアミノ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
THF(3ml)中の中間体25A(150mg, 279μmol)の溶液を、酢酸(32μl, 559μmol)、THF中2Mのジメチルアミン溶液(698μl, 1.39mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(296mg, 1.39mmol)で処理した。混合物を60℃で2時間撹拌し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1.88ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、83mg(理論値の50%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.50分; MS (ESIpos): m/z = 466 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.17 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.50 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.47-3.36 (m, 4H), 3.21-3.12 (m, 4H), 2.80 (s, 6H), 2.51 (s, 3H) ppm.
【0267】
実施例38
6−[(エチルアミノ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1ml)中の中間体25A(60mg, 111.8μmol)の溶液を、THF中2Mのエチルアミン溶液(83μl, 167μmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(118mg, 559μmol)および酢酸(83μl, 167μmol)で処理した。混合物を60℃で90分間撹拌した。さらに2Mのエチルアミン溶液(83μl, 167μmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(71mg, 335μmol)を加え、60℃でさらに2時間撹拌を続けた。蒸発後、残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(3ml)に溶解し、室温で一夜撹拌した。混合物を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥した。分取RP−HPLCによって再度精製し(Sunfire C18, 20% アセトニトリル/80% 0.02%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から再度凍結乾燥し、19mg(理論値の29%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.56分; MS (ESIpos): m/z = 466 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.14 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.45 (s, 4H), 4.04 (s, 3H), 3.45-3.32 (m, 4H), 3.18-3.05 (m, 4H), 2.99 (q, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.10 (t, 3H) ppm.
【0268】
実施例39
2−({[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)エタノール 三塩酸塩
【化151】
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THF(3ml)中の中間体25A(150mg, 279μmol)の溶液を、2−アミノ−エタノール(84μl, 1.39mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(296mg, 1.39mmol)および酢酸(32μl, 559μmol)で処理した。混合物を60℃で2時間撹拌し、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(1.87ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、140mg(理論値の80%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.54分; MS (ESIpos): m/z = 482 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.15 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.47 (s, 2H), 4.37 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.79-3.71 (m, 2H), 3.42-3.34 (m, 4H), 3.19-3.12 (m, 2H), 3.06-2.97 (m, 4H), 2.51 (s, 3H) ppm.
【0269】
中間体25Aによる還元的アミノ化反応についての一般的な手順(GP1):
THF中0.1Mの中間体25A溶液を、5当量の反応性アミン成分、5当量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムおよび2当量の酢酸で処理した。得られた混合物を60℃で2時間撹拌し、蒸発させた。1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液中、0.15Mのこのようにして得られた残渣の溶液を室温で1〜2時間撹拌した。蒸発後、残渣を下記の通り精製した。
【0270】
実施例40
rac−1−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペリジン−3−オール 三塩酸塩
【化152】
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GP1に従って、中間体25A(150mg, 279μmol)を、3−ヒドロキシピペリジン(141mg, 1.39mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、178mg(定量的)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.54分; MS (ESIpos): m/z = 522 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.16 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.66-4.16 (m, 5H), 4.04 (s, 3H), 3.55-2.71 (m, 11H), 2.51 (s, 3H), 1.96-1.42 (m, 4H), 1.64-1.50 (m, 1H) ppm.
【0271】
実施例41
1−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペリジン−4−オール 三塩酸塩
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(150mg, 279μmol)を、4−ヒドロキシピペリジン(141mg, 1.39mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、162mg(理論値の91%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.48分; MS (ESIpos): m/z = 522 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.16 (s, 1H), 7.58 (br. s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.67-4.48 (m, 4H), 4.04 (s, 4H), 3.59-2.78 (m, 12H), 2.51 (s, 3H), 2.14-1.38 (m, 4H) ppm.
【0272】
実施例42
rac−1−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピロリジン−3−オール 三塩酸塩
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(150mg, 279μmol)を、3−ヒドロキシピロリジン(113μl, 1.39mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、148mg(理論値の85%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.46分; MS (ESIpos): m/z = 508 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.18 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.71-4.30 (m, 5H), 4.04 (s, 3H), 3.70-2.95 (m, 12H), 2.51 (s, 3H), 2.32-2.14 (m, 1H), 2.03-1.87 (m, 1H) ppm.
【0273】
実施例43
6−[(ジエチルアミノ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(150mg, 279μmol)を、ジエチルアミン(144μl, 1.39mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、127mg(理論値の69%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.55分; MS (ESIpos): m/z = 494 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.19 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.51 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.47-3.35 (m, 4H), 3.29-3.00 (m, 8H), 2.51 (s, 3H), 1.07 (t, 6H) ppm.
【0274】
実施例44
6−[(シクロブチルアミノ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(150mg, 279μmol)を、シクロブチルアミン(119μl, 1.39mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、127mg(理論値の72%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.58分; MS (ESIpos): m/z = 492 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.16 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.37 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.69-3.58 (m, 1H), 3.44-3.33 (m, 4H), 3.21-3.12 (m, 4H), 2.51 (s, 3H), 2.02-1.87 (m, 4H), 1.81-1.62 (m, 2H) ppm.
【0275】
実施例45
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)−6−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(150mg, 279μmol)を、ピロリジン(116μl, 1.39mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、112mg(理論値の64%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.54分; MS (ESIpos): m/z = 492 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.19 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.70-4.61 (m, 4H), 4.04 (s, 3H), 3.55-3.40 (m, 6H), 3.35-3.26 (m, 4H), 3.02-2.87 (m, 2H), 2.51 (s, 3H), 1.97-1.83 (m, 4H) ppm.
【0276】
実施例46
6−[(シクロプロピルアミノ)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(200mg, 372μmol)をシクロプロピルアミン(129μl, 1.86mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、140mg(理論値の62%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.42分; MS (ESIpos): m/z = 478 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.16 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.47 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.46-3.34 (m, 4H), 3.19-3.07 (m, 4H), 2.61-2.54 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 0.75-0.64 (m, 4H) ppm.
【0277】
実施例47
6−{[(シクロプロピルメチル)アミノ]メチル}−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
GP1に従って、中間体25A(200mg, 372μmol)を、シクロプロピルメチルアミン(161μl, 1.86mmol)と反応させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、163mg(理論値の69%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.60分; MS (ESIpos): m/z = 492 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.14 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.44 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.42-3.34 (m, 4H), 3.16-3.07 (m, 4H), 2.86 (d, 2H), 2.50 (s, 3H), 0.89-0.76 (m, 1H), 0.55-0.45 (m, 2H), 0.23-0.14 (m, 2H) ppm.
【0278】
実施例48
N−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}グリシン 三塩酸塩
【化160】
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THF(3.2ml)中の中間体25A(161mg, 300μmol)の溶液を、2−アミノ酢酸(112mg, 1.5mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(317mg, 1.5mmol)および酢酸(34μl, 600μmol)で処理した。得られた混合物を60℃で2時間撹拌し、蒸発させた。残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物を、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。続いて、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、18mg(理論値の9%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.63分; MS (ESIpos): m/z = 496 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, D
2O): δ = 8.14 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 4.36 (s, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 3.42-3.33 (m, 4H), 3.07-2.96 (m, 4H), 2.50 (s, 3H) ppm.
【0279】
実施例49
4−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン 三塩酸塩
【化161】
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1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)中の、中間体27A(220mg, 354μmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。次いで、混合物を蒸発させ、235mgの粗生成物を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
LC-MS (方法4): R
t = 0.60分; MS (ESIpos): m/z = 521 (M+H)
+.
【0280】
実施例50
[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノール
【化162】
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DMF(28ml)中の中間体20A(500mg, 純度87%, 1.28mmol)および4−メチレンモルホリン−4−イウム クロリド(347mg, 2.56mmol)の溶液を、70℃で1.5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で、そして飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ、710mg(純度78%, 理論値の99%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.65分; MS (ESIpos): m/z = 440 (M+H)
+.
【0281】
実施例51
(3S)−3−({[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン
【化163】
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メタノール(2ml)中の中間体33A(65mg, 149μmol)の溶液を、(3S)−3−アミノピロリジン−2−オン(45mg, 446μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(47mg, 743μmol)および酢酸(26μl, 446μmol)で処理した。60℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、49mg(理論値の63%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.71分; MS (ESIpos): m/z = 522 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.96 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.5-8.1 (br. s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.4-6.0 (br. s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.91 (s, 2H), 3.75 (d, 2H), 3.50-3.66 (m, 4H), 3.06-3.19 (m, 3H), 2.94-3.05 (m, 1H), 2.61 (t, 1H), 2.45 (t, 3H), 2.38-2.44 (m, 4H), 1.89-1.99 (m, 1H), 1.49-1.60 (m, 1H) ppm.
【0282】
実施例52
4−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化164】
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メタノール(2ml)中の中間体33A(65mg, 149μmol)の溶液を、2−オキソピペラジン(45mg, 446μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(47mg, 743μmol)および酢酸(26μl, 446μmol)で処理した。60℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、41mg(理論値の53%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 522 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.97 (s, 1H), 7.67 (br. s, 1H), 7.55-8.05 (br. s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.29-5.88 (br. s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 3.58 (s, 2H), 3.51-3.56 (m, 4H), 3.00-3.06 (m, 2H), 2.85 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.43-2.48 (m, 5H) ppm.
【0283】
実施例53
rac−1−({[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)プロパン−2−オール
【化165】
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メタノール(2ml)中の中間体33A(64mg, 146μmol)の溶液を、rac−1−アミノプロパン−2−オール(33mg, 439μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(46mg, 731μmol)および酢酸(25μl, 439μmol)で処理した。60℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、42mg(理論値の57%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.63分; MS (ESIpos): m/z = 497 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.96 (s, 1H), 7.47-7.92 (br. s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.36-5.92 (br. s, 1H), 4.36 (d, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 3.64-3.75 (m, 2H), 3.49-3.61 (m, 5H), 2.45 (s, 3H), 2.39-2.47 (m, 4H), 2.31-2.38 (m, 2H), 0.97 (d, 3H) ppm.
【0284】
実施例54
1−({[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(モルホリン−4−イルメチル)−ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
【化166】
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メタノール(2ml)中の中間体33A(80mg, 183μmol)の溶液を、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(34mg, 274μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(57mg, 914μmol)および酢酸(21μl, 366μmol)で処理した。60℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、29mg(理論値の31%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.65分; MS (ESIpos): m/z = 511 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.96 (s, 1H), 7.50-8.02 (br. s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.4-6.0 (br. s, 1H), 4.11 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 3.70 (d, 2H), 3.51-3.58 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.39-2.46 (m, 4H), 2.33 (d, 2H), 1.83-1.92 (m, 1H), 1.03 (s, 6H) ppm.
【0285】
実施例55
1−(4−{[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)エタノン
【化167】
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酢酸(5ml)中の中間体20A(345mg, 1.01mmol)の溶液を、37%のホルムアルデヒド水溶液(91μl, 1.22mmol)および1−アセチルピペラジン(160mg, 1.22mmol)で処理した。混合物を60℃で6時間撹拌し、蒸発させた。残渣をTHF/1M水酸化リチウム水溶液(1:1, 10ml)の混合物に溶解し、室温で2時間撹拌した。混合物を100mgのテストランの反応混合物と合わせて、飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で蒸発させ、678mg(純度87%, 理論値の94%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.71分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+.
【0286】
実施例56
(3R)−3−[({7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}メチル)アミノ]ピロリジン−2−オン
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(1.4ml)中の中間体31A(80mg, 167μmol)の溶液を、(3R)−3−アミノピロリジン−2−オン(21mg, 251μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(52mg, 836μmol)および酢酸(19μl, 334μmol)で処理した。60℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、46mg(理論値の49%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 563 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.42 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.93-8.24 (br. s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.75-6.07 (br. s, 1H), 4.21-4.37 (m, 2H), 4.19 (s, 2H), 4.10 (t, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.56-3.66 (m, 2H), 3.44-3.54 (m, 4H), 3.11-3.27 (m, 4H), 2.47 (s, 4H), 2.16-2.25 (m, 1H), 2.00 (s, 3H), 1.86-1.95 (m, 1H) ppm.
【0287】
実施例57
1−(4−{[4−アミノ−6−{[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)アミノ]メチル}−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)エタノン
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(2ml)中の中間体31A(80mg, 183μmol)の溶液を、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール(31mg, 251μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(53mg, 836μmol)および酢酸(19μl, 334μmol)で処理した。60℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、29mg(理論値の31%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.71分; MS (ESIpos): m/z = 552 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.96 (s, 1H), 7.59-8.02 (br. s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.45-5.93 (br. s, 1H), 4.13 (br. s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.93 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 3.37-3.44 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 2.32-2.43 (m, 6H), 1.97 (s, 3H), 1.03 (s, 6H) ppm.
【0288】
実施例58
4−({4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−[(3−オキソピペラジン−1−イル)−メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル}メチル)ピペラジン−1−カルボアルデヒド蟻酸塩
【化170】
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無水酢酸(498μl, 5.17mmol)および蟻酸(237μl, 6.28mmol)を、最初に50℃で2時間、次いで室温で一夜撹拌した。続いて、混合物をジクロロメタン(5.1ml)で希釈し、1.16mlのこの溶液を、ピリジン(89μl)中の実施例49(233mg, 370μmol)の溶液に加えた。室温で2時間撹拌した後、混合物をメタノールで希釈し、蒸発させた。残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、77mg(理論値の35%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.62分; MS (ESIpos): m/z = 549 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.14 (s, 1H), 7.97 (s, 2H), 7.67 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 3.04 (br. t, 2H), 2.86 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.42 (br. t, 2H) ppm.
【0289】
実施例59
4−({7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}メチル)ピペラジン−2−オン
【化171】
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ジクロロメタン/THF(2.5:1, 9.64ml)中の実施例49(310mg, 522μmol)の懸濁液を、炭酸ナトリウム(442mg, 4.17mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。塩化アセチル(74μl, 1.04mmol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹拌した。メタノールで反応停止させた後、混合物を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、133mg(理論値の45%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.69分; MS (ESIpos): m/z = 563 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, メタノール-d
4): δ = 7.89 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.79 (s, 1H), 4.13 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.74 (s, 2H), 3.59 (t, 2H), 3.54 (t, 2H), 3.18 (t, 2H), 3.02 (s, 2H), 2.68-2.55 (m, 6H), 2.48 (s, 3H), 2.08 (s, 3H) ppm.
【0290】
実施例60
4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルカルボニル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−カルボン酸メチル 二蟻酸塩
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
THF/メタノール混合物(5:1, 180μl)中の中間体28A(15mg, 26μmol)の0℃に冷却した溶液に、(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中2Mの溶液, 15μl, 32μmol)を加えた。得られた混合物を30分かけてゆっくりと室温まで温め、次いで蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(0.5ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、4.8mg(理論値の35%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.66分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.17 (s, 2H), 8.38-8.23 (br. s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.71-5.58 (br. s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.60 (s, 3H, 水のピークと重複), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0291】
実施例61
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(3.33ml)中の中間体25A(100mg, 0.19mmol)の溶液を、(4−トルエンスルホニル)メチルイソシアニド(36mg, 0.19mmol)および炭酸カリウム(25mg, 186μmol)で処理した。混合物を6時間還流した。次いで、それを3つの30mgのテストランの反応混合物と合わせて、蒸発させた。残渣を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(10ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。蒸発後、残渣を2倍分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。さらに、シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 5:1, 0.5%アンモニア水溶液含有)、1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、75mg(理論値の34%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.69分; MS (ESIpos): m/z = 476 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.40 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0292】
実施例62
6−(アミノメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール中0.5Mの塩化水素溶液(20ml)中の中間体29A(76mg, 134μmol)および10% Pd/C(60mg)の懸濁液を、1atmの水素下、室温で3時間撹拌した。次いで、混合物を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物を1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液から凍結乾燥し、34mg(理論値の46%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.55分; MS (ESIpos): m/z = 438 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.24 (br. s, 3H), 8.12 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.76-3.63 (m, 1H), 3.52-3.42 (m, 1H), 2.47 (s, 3H) ppm.
【0293】
実施例63
N−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アセトアミド ビス(トリフルオロアセテート)
【化175】
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ジクロロメタン(26ml)中の中間体30A(210mg, 362μmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(5.2ml)で処理し、室温で1時間撹拌した。室温で蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)、163mg(理論値の63%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法3): R
t = 2.42分; MS (ESIpos): m/z = 480 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 9.00-8.75 (br. s, 1H), 8.30-8.16 (br. s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.32 (br. d, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.40-2.98 (m, 8H), 2.46 (s, 3H), 1.77 (s, 3H) ppm.
【0294】
実施例64
N−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アセトアミド 二塩酸塩
【化176】
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ジクロロメタン(10ml)およびトリフルオロ酢酸(2ml)中の中間体30A(80mg, 0.14mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌し、蒸発させた。分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、メタノールおよび1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液の混合物から凍結乾燥し、39mg(理論値の50%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.56分; MS (ESIpos): m/z = 480 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 8.12 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.37 (br. d, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.85-3.20 (m, 8H, 水のピークと重複), 2.46 (s, 3H), 1.76 (s, 3H) ppm.
【0295】
実施例65
N−({4−アミノ−7−[(4−ホルミルピペラジン−1−イル)メチル]−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}メチル)アセトアミド蟻酸塩
【化177】
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無水酢酸(304μl, 3.16mmol)および蟻酸(145μl, 3.16mmol)を、最初に50℃で2時間、次いで室温で一夜撹拌した。続いて、混合物をジクロロメタン(3.1ml)で希釈し、663μlのこの溶液をピリジン(54μl)中の実施例63(160mg, 226μmol)の溶液に加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、メタノール(1ml)で希釈し、40℃でさらに2時間撹拌を続けた。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、74mg(理論値の61%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.65分; MS (ESIpos): m/z = 508 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.13 (s, 1H), 8.06-7.89 (m, 3H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.28 (d, 2H), 4.01-3.88 (m, 5H), 2.47-2.34 (m, 7H), 1.75 (s, 3H) ppm.
【0296】
実施例66
N−({7−[(4−アセチルピペラジン−1−イル)メチル]−4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}メチル)アセトアミド
【化178】
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THF/ジクロロメタン(1:2, 3ml)中の実施例63(110mg, 229μmol)および塩化アセチル(32μl, 458μmol)の溶液を、炭酸ナトリウム(194mg, 1.83mmol)で処理し、室温で一夜撹拌した。次いで、混合物をメタノール(2ml)および水(1ml)で希釈し、室温で1時間撹拌した。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。1,4−ジオキサンから凍結乾燥し、再度シリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 50:1→100% メタノール)、35mg(理論値の28%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 522 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.04-7.98 (m, 2H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.27 (d, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.91 (s, 2H), 3.44-3.36 (m, 4H), 2.48-2.35 (m, 7H), 1.98 (s, 3H), 1.75 (s, 3H) ppm.
【0297】
実施例67
N−({4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル}メチル)アセトアミド
【化179】
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メタノール(4.1ml)中の中間体32A(35mg, 73μmol)の懸濁液を、無水酢酸(13μl, 146μmol)および10% Pd/C(41mg)で処理し、1atmの水素下、室温で1時間撹拌した。珪藻土で濾過し、濾液を蒸発させ、30mg(理論値の79%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.65分; MS (ESIpos): m/z = 494 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 2H), 7.75 (br. s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.27 (s, 1H), 4.26 (s, 1H), 3.95 (s, 5H), 3.19-3.08 (m, 2H), 3.05-2.96 (m, 2H), 2.66-2.57 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.72 (s, 3H) ppm.
【0298】
実施例68
4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化180】
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THF(10ml)中の中間体38A(1g, 2.08mmol)の溶液を、THF中1Mのフッ化 テトラ−n−ブチルアンモニウム溶液(12ml, 12mmol)で処理した。混合物を室温で一夜撹拌し、蒸発させた。残渣を水に溶かし、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相を、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させた。残渣をtert−ブチル メチル エーテル中で磨砕し、固体を濾過し、680mg(理論値の78%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.95分; MS (ESIpos): m/z = 366 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.61-8.29 (br. s, 1H), 8.18 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.32-6.03 (br. s, 1H), 5.46 (t, 1H), 4.55 (d, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0299】
実施例69
4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化181】
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ジクロロメタン(5ml)中の実施例68(60mg, 164μmol)の溶液を、塩化チオニル(18μl, 246μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、蒸発させた。残渣をメタノールに溶解し(2ml)、DIPEA(57μl, 328μmol)で処理した。混合物を最初60℃で2時間撹拌し、次いで一夜還流し、最後にマイクロ波装置中、150℃で30分間加熱した。この後、混合物を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、18mg(理論値の28%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 1.12分; MS (ESIpos): m/z = 379 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.61-8.40 (br. s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.34-6.09 (br. s, 1H), 4.47 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.26 (s, 3H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0300】
実施例70
4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5ml)中の実施例68(60mg, 164μmol)の溶液を、塩化チオニル(18μl, 246μmol)で処理した。混合物を室温で15分間撹拌し、次いで蒸発させた。残渣をエタノール(2ml)に溶解し、DIPEA(57μl, 328μmol)で処理した。混合物を60℃で一夜撹拌し、次いで、マイクロ波装置中、150℃で30分間加熱した。この後、混合物を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をエタノール(2ml)に溶解し、再度、マイクロ波オーブン中、150℃で30分間加熱した。DIPEA(57μl, 328μmol)を加え、マイクロ波オーブン中、150℃でさらに30分間加熱し続けた。蒸発後、残渣をシリカゲルのカラムクロマトグラフィーによって精製し(ジクロロメタン/メタノール 95:5)、16mg(理論値の23%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.18分; MS (ESIpos): m/z = 393 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.61-8.38 (br. s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.33-6.08 (br. s, 1H), 4.51 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.45 (q, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.10 (t, 3H) ppm.
【0301】
実施例71
4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−[(3−オキソピペラジン−1−イル)メチル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボニトリル
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
THF(0.73ml)中の中間体39A(20mg, 55μmol)の溶液を、酢酸(6μl, 110μmol)、2−オキソピペラジン(27mg, 275μmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(58mg, 275μmol)で処理した。室温で3時間撹拌した後、さらにTHF(1ml)、酢酸(6μl, 110μmol)、2−オキソピペラジン(27mg, 275μmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(58mg, 275μmol)を加え、室温で一夜撹拌を続けた。蒸発後、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、13mg(理論値の52%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.86分; MS (ESIpos): m/z = 447 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.60-8.31 (br. s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.25-5.98 (br. s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.62 (s, 2H), 3.13-3.07 (m, 2H), 2.91 (s, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0302】
実施例72
N,N'−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6,7−ジイル]ビス(メチレン)}ジアセトアミド
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(12ml)中の中間体40A(粗製, 85mg)、10% Pd/C(115mg)および無水酢酸(40μl, 435μmol)の懸濁液を、1atmの水素下、室温で撹拌した。4時間後、さらに10% Pd/C(115mg)および無水酢酸(40μl, 435μmol)を加え、1atmの水素下、室温で2時間撹拌を続けた。得られた混合物を珪藻土で濾過し、濾液を蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、18mg(理論値の18%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.73分; MS (ESIpos): m/z = 452 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.29 (br. t, 1H), 8.04 (br. t, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.58 (d, 2H), 4.26 (d, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 1.81 (s, 3H), 1.74 (s, 3H) ppm.
【0303】
実施例73
2−[4−アミノ−6−(ヒドロキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]プロパン−2−オール
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
THF/水(10:1, 11ml)中の中間体43A(180mg, 598μmol)、中間体6A(299mg, 897μmol)およびフッ化セシウム(454mg, 2.99mmol)の懸濁液を含むフラスコを、減圧下で脱気し、アルゴンを再充填した。4−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−N,N−ジメチルアニリン−ジクロロパラジウム(2:1, 13mg, 18μmol)を加えた。得られた混合物を再度脱気し、アルゴン下、50℃で16時間撹拌した。この後、反応混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 30〜50% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションをメタノール中7Mのアンモニア溶液で希釈し、減圧下で濃縮した。沈殿物を濾過して取り、水で洗浄し、真空で乾燥し、99mg(理論値の42%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.89分; MS (ESIpos): m/z = 399 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.96 (s, 1H), 7.51-8.02 (br. s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.23-5.82 (br. s, 1H), 5.04 (t, 1H), 4.53 (d, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 1.73 (s, 6H) ppm.
【0304】
実施例74
4−{[4−アミノ−7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(4ml)中の中間体44A(50mg, 純度73%, 92μmol)の溶液を、2−オキソピペラジン(28mg, 276μmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(23mg, 368μmol)および酢酸(21μl, 368μmol)で処理した。混合物を、最初に60℃で18時間、室温で3日間撹拌した。この後、混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%TFA水溶液)。生成物のフラクションをメタノール中7Mのアンモニア溶液で希釈し、減圧下で蒸発させた。残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を1,4−ジオキサンに溶解し、凍結乾燥し、24mg(理論値の52%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.85分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.73-8.01 (br. s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 5.2-5.7 (br. s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.57 (s, 2H), 3.14 (br. s, 2H), 2.60 (br. s, 4H), 2.46 (s, 3H), 1.70 (br. s, 6H) ppm.
【0305】
実施例75
[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノール
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン雰囲気下、フラスコに、165mg(0.64mmol)の中間体53A、143mg(0.64mmol)の中間体5A、25mg(0.03mmol)の(2'−アミノビフェニル−2−イル)−(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)および409mg(1.93mmol)のリン酸カリウムを入れた。次いで、7mlの1,4−ジオキサンおよび水(5:1)の脱気した混合物を加え、溶液を70℃で1時間撹拌した。さらに中間体5A(142mg, 0.64mmol)および(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(10mg, 0.012mmol)を加え、1時間撹拌を続けた。この後、反応混合物を減圧下で一部蒸発させ、水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相を減圧下で蒸発させ、残渣をアセトニトリルで磨砕した。沈殿物を濾過し、真空で乾燥し、180mg(LC−MSによる純度92%, 理論値の73%)の表題化合物を得た。濾液から、第2バッチ(41mg, 理論値の18%)を、分取RP−HPLCによって得た(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。
総収率:理論値の91%
LC-MS (方法5): R
t = 1.92分; MS (ESIpos): m/z = 355 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.95 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 4.82 (t, 1H), 4.44 (d, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0306】
実施例76
4−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1.5ml)中の55mg(0.16mmol)の中間体54Aの懸濁液を、78mg(0.78mmol)のピペラジン−2−オン、18μl(0.31mmol)の酢酸および166mg(0.78mmol)のトリアセトキシ水素化ホウ素塩で処理した。混合物を環境温度で一夜撹拌した。次いで、1.5mlの水を加え、大部分のTHF溶媒を減圧下で蒸発させた。残った混合物をさらに水で希釈し、沈殿した固体を濾過して取り、乾燥させた(35mg)。この物質をさらに分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)。生成物のフラクションを固体炭酸カリウムでpH 9に調節し、減圧下で一部濃縮した。沈殿した固体を濾過し、45℃で真空で乾燥し、16mg(理論値の24%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.74分; MS (ESIpos): m/z = 437 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.95 (s, 1H), 7.66 (br. s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.50 (s, 2H), 3.05 (m, 2H), 2.84 (s, 2H), 2.45 (m, 5H) ppm.
【0307】
実施例77
1−({[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール蟻酸塩
【化189】
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THF(1.5ml)中の55mg(0.16mmol)の中間体54Aの懸濁液を、98mg(0.78mmol)の1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール塩酸塩、39mg(0.47mmol)の酢酸ナトリウムおよび166mg(0.78mmol)のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムで処理した。混合物を環境温度で一夜撹拌した。次いで、1.5mlの水を加え、混合物を減圧下で蒸発させた。残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、38mg(理論値の52%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法5): R
t = 1.68分; MS (ESIpos): m/z = 426 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.19 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.34 (s, 2H), 1.02 (s, 6H)ppm.
【0308】
実施例78
1−({[4−アミノ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−メチルピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
【化190】
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3mlのメタノール中の29mg(0.06mmol)の実施例77の溶液を、予め2mlのメタノールで調整したStratospheres SPE PL-HCO
3 MP-樹脂カートリッジに通した。カートリッジを4mlのメタノールで洗浄し、溶出液を蒸発させ、21.5mg(理論値の82%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.68分; MS (ESIpos): m/z = 426 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.94 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.83 (s, 1H), 4.07 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.63-3.75 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.32 (m, 3H), 1.42-1.56 (m, 1H), 1.02 (s, 6H) ppm.
【0309】
実施例79
[4−アミノ−7−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メタノール
【化191】
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5mlのTHF中の中間体48A(117mg, 0.24mmol)の溶液を5mlの濃塩酸で処理し、環境温度で一夜撹拌した。次いで、12mlの5M 水酸化ナトリウム水溶液および酢酸エチルを加え、層を分離し、水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。残渣を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、30mg(理論値の34%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.90分; MS (ESIpos): m/z = 375 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.04 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.02 (t, 1H), 4.43 (d, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0310】
9.2mg(理論値の10%)の7−クロロ−6−(クロロメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミンを副生成物として単離した(中間体50A参照)。
【0311】
実施例80
4−{[4−アミノ−7−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化192】
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表題化合物を、40mg(0.11mmol)の中間体49Aから出発して、実施例76の手順に従って製造した。
収量:27mg(理論値の55%).
LC-MS (方法2): R
t = 0.86分; MS (ESIpos): m/z = 457 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.05 (s, 1H), 7.68 (br. s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.52 (s, 2H), 3.05 (br. s, 2H), 2.86 (s, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0312】
実施例81
1−({[4−アミノ−7−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール蟻酸塩
【化193】
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表題化合物を、40mg(0.11mmol)の中間体49Aから出発して、実施例77の手順に従って製造した。
収量:24mg(理論値の45%).
LC-MS (方法2): R
t = 0.73分; MS (ESIpos): m/z = 446 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.15 (s, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.73 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.32 (s, 2H), 1.00 (s, 6H) ppm.
【0313】
実施例82
1−({[4−アミノ−7−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール
【化194】
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表題化合物を、実施例81から、実施例78の手順に従って製造した。
LC-MS (方法2): R
t = 0.72分; MS (ESIpos): m/z = 446 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.04 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.09 (br. s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.71 (s, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.31 (s, 2H), 1.44-1.64 (m, 1H), 1.00 (s, 6H) ppm.
【0314】
実施例83
7−クロロ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【化195】
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8.2mg(0.02mmol)の中間体50Aを1mlのエタノールに懸濁し、41μl(0.11mmol)のエタノール中2.68Mのナトリウム エタノレート溶液で処理し、1分間還流した。透明な溶液を蒸発させ、粗生成物を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、5mg(理論値の56%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 1.25分; MS (ESIpos): m/z = 402 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.06 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.40 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.40 (q, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.06 (t, 3H)ppm.
【0315】
実施例84
5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−メチル−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン蟻酸塩
【化196】
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1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液(2ml)中の中間体57A(100mg, 191μmol)の溶液を、室温で3時間撹拌し、蒸発させた。2倍分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%蟻酸水溶液)、71mg(理論値の67%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.81分; MS (ESIpos): m/z = 423 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, CDCl
3): δ = 8.46 (br. s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.27 (s, 1H, CHCl
3のピークと重複), 7.18 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.97 (s, 2H), 3.18-3.09 (m, 4H), 2.82-2.73 (m, 4H), 2.50 (s, 3H), 2.24 (s, 3H) ppm.
【0316】
実施例85
6−クロロ−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−7−(ピペラジン−1−イルメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン 三塩酸塩
【化197】
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中間体60A(65mg, 0.12mmol)を、1mlの1,4−ジオキサン中4Mの塩化水素溶液中で2時間室温で撹拌した。懸濁液を蒸発乾固し、粗生成物を分取RP−HPLCによって精製し(Reprosil C18, 濃度勾配 10〜95% アセトニトリル/0.1%塩酸水溶液)、49mg(理論値の74%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.81分; MS (ESIpos): m/z = 443 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 9.56 (br. s, 1H), 8.45 (br. s, 1H), 8.19 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 6.30 (br. s, 1H), 4.63 (br. s, 1H), 3.40 (br. s, 8H), 2.46 (s, 3H) ppm.
【0317】
実施例86
[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f]−[1,2,4]トリアジン−7−イル]メタノール
【化198】
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表題化合物(360mg)を、実施例5の製造における副生成物として、製造方法1によって得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.99分; MS (ESIpos): m/z = 399 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.09-7.72 (br. s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.05-5.48 (br. s, 1H), 5.04 (br. s, 1H), 4.81 (d, 2H), 4.47 (s, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.39 (q, 3H), 2.45 (s, 3H), 1.05 (t, 3H) ppm.
【0318】
実施例87
1−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}イミダゾリジン−2−オン
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
THF(5ml)中の中間体63A(100mg, 0.221mmol)の懸濁液を、イミダゾリジン−2−オン(57mg, 0.662mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(153μl, 0.926mmol)で処理し、混合物を、マイクロ波オーブン中、150℃で90分間加熱した。この後、反応混合物を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。このようにして得られた生成物をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させた。生成物をもう一度シリカゲルの分取薄層クロマトグラフィーによって精製し(シクロヘキサン/酢酸エチル 3:1)、24mg(理論値の22%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.99分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.21-7.65 (br. s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.04-5.56 (br. s, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.46 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.38 (q, 2H), 3.31-3.10 (m, 4H), 2.45 (s, 3H), 1.06 (t, 3H) ppm.
【0319】
実施例88
4−{[4−アミノ−5−(7−メトキシ−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したTHF/水(10:1, 2.2ml)中の、中間体62A(72.6mg, 197μmol)、(7−メトキシ−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−ボロン酸(45mg, 216μmol)およびフッ化セシウム(149mg, 983μmol)の溶液に、アルゴン下、(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 7.7mg, 9.8μmol, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)を加えた。得られた混合物を再度脱気し、アルゴン下、60℃で3時間撹拌した。この後、混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、31mg(理論値の35%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.71分; MS (ESIpos): m/z = 453 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.00 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.61-8.23 (br. s, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.40 (t, 1H), 6.99 (d, 1H), 5.57-6.11 (br. s, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.98 (s, 5H), 3.20 (s, 3H), 3.11 (br. m, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.62-2.67 (m, 2H) ppm.
【0320】
実施例89
4−{[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したTHF/水(10:1, 4.4ml)中の、中間体62A(50mg, 135μmol)、(5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−ボロン酸(28.6mg, 149μmol)およびフッ化セシウム(103mg, 677μmol)の溶液に、アルゴン下、(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 5.3mg, 6.8μmol, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)を加えた。得られた混合物を再度脱気し、アルゴン下、60℃で16時間撹拌した。この後、混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 30〜50% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、27mg(理論値の45%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.79分; MS (ESIpos): m/z = 437 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.00 (s, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.58-8.18 (br. s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.24 (dd, 1H), 5.58-6.03 (m, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.21 (s, 3H), 3.11 (br. t, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.64 (t, 2H), 2.44 (s, 3H) ppm.
【0321】
実施例90
1−[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]エタノール
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
アルゴン下、THF中1Mの臭化 メチルマグネシウム溶液(630μl, 630μmol)を、室温で、THF(10ml)中の中間体17A(100mg, 252μmol)の溶液に滴下した。混合物を室温で3時間撹拌し、さらにTHF中の臭化 メチルマグネシウム(177μl, 177μmol)で処理した。反応混合物をさらに16時間撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。生成物のフラクションを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、39mg(理論値の36%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 1.07分; MS (ESIpos): m/z = 413 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.95 (s, 1H), 7.56-8.07 (br. s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.46-5.54 (m, 1H), 5.37-5.95 (br. s, 1H), 5.26 (d, 1H), 4.67 (d, 1H), 4.38 (d, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.38 (q, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.52 (d, 3H), 1.05 (t, 3H) ppm.
【0322】
実施例91
[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル](シクロプロピル)メタノール
【化203】
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アルゴン下、THF中0.5Mの臭化 シクロプロピルマグネシウム溶液(1.26ml, 630μmol)を、室温で、THF(5ml)中の中間体17A(100mg, 252μmol)の溶液に滴下した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液で反応停止させ、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 50〜70% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。生成物のフラクションを飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、10mg(理論値の10%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 1.13分; MS (ESIpos): m/z = 439 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.94 (s, 1H), 7.68-8.04 (br. s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.47-5.89 (br. s, 1H), 5.30 (d, 1H), 4.64 (d, 1H), 4.59-4.67 (m, 1H), 4.39 (d, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.38 (q, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.54-1.64 (m, 1H), 1.04 (t, 3H), 0.51-0.59 (m, 1H), 0.40-0.47 (m, 1H), 0.28-0.38 (m, 2H) ppm.
【0323】
実施例92
(3S)−3−({[4−アミノ−6−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン
【化204】
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THF(2ml)中の中間体13A(100mg, 0.233mmol)の懸濁液を、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(35mg, 0.349mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(148mg, 0.698mmol)および酢酸(26.6μl, 0.465mmol)で処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、直接分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、56mg(理論値の51%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.72分; MS (ESIpos): m/z = 467 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.01 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 4.48 (d, 2H), 4.43 (d, 2H), 4.24-4.02 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.26-2.99 (m, 6H), 2.45 (s, 3H), 2.40-2.27 (m, 1H), 1.82-1.64 (m, 1H) ppm.
【0324】
実施例93
(3S)−3−({[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}アミノ)ピロリジン−2−オン
【化205】
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THF(2ml)中の中間体17A(100mg, 0.252mmol)の懸濁液を、(S)−3−アミノピロリジン−2−オン(38mg, 378μmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(160mg, 757μmol)および酢酸(30μl, 504μmol)で処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌し、直接分取RP−HPLCによって精製した(Reprosil C18, 濃度勾配 30〜50% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、84mg(理論値の69%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法4): R
t = 0.75分; MS (ESIpos): m/z = 481 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.00 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.67-8.11 (br. s, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.5-6.0 (br. s, 1H), 4.44 (q, 2H), 4.14-4.21 (m, 1H), 4.02-4.11 (m, 1H), 3.38-3.45 (q, 2H), 3.16-3.24 (m, 1H), 3.05-3.16 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.31-2.40 (m, 1H), 1.67-1.79 (m, 1H), 1.08 (t, 3H) ppm.
【0325】
表I中の実施例94〜105を製造するための一般的な手順:
THF中0.13Mの中間体17Aの懸濁液を、1.5当量の各アミン成分、3当量のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムおよび1.5当量の酢酸で処理した。得られた混合物を60℃で3〜20時間撹拌した。この後、示された方法に従って精製を行った。
【0326】
【表3】
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【0327】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0329】
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
実施例106
4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−N−[(3R)−2−オキソピロリジン−3−イル]ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−カルボキサミド
【化206】
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DMF(2ml)中の中間体64A(50mg, 121μmol)の溶液を、撹拌しながら、室温で、N−[(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)(ジメチルアミノ)メチレン]−N−メチルメタンアミニウム テトラフルオロボレート(TBTU)(43mg, 133μmol)およびDIPEA(53μl, 303μmol)で処理した。15分後、(3R)−3−アミノピロリジン−2−オン(24mg, 242μmol)を加え、得られた混合物を室温でさらに2時間撹拌した。この後、混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 30〜50% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、36mg(理論値の60%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.91分; MS (ESIpos): m/z = 495 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 9.50 (d, 1H), 8.21-8.45 (br. s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.84-6.09 (br. s, 1H), 4.74 (dd, 2H), 4.47-4.56 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.37 (q, 2H), 3.22-3.29 (m, 2H), 2.54-2.61 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 1.90-2.03 (m, 1H), 1.00 (t, 3H) ppm.
【0331】
実施例107
4−{[4−アミノ−6−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]カルボニル}ピペラジン−2−オン
【化207】
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DMF(2ml)中の中間体64A(50mg, 121μmol)の溶液を、撹拌しながら、室温で、TBTU(43mg, 133μmol)およびDIPEA(53μl, 303μmol)で処理した。15分後、ピペラジン−2−オン(24mg, 242μmol)を加え、得られた混合物を室温でさらに16時間撹拌した。この後、混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 40〜60% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、45mg(理論値の68%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.92分; MS (ESIpos): m/z = 495 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 8.14 (br. s, 1H), 7.99-8.01 (m, 1H), 7.9-8.3 (br. s, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.86 (s, 1H), 5.78-6.05 (br. s, 1H), 4.30-4.49 (m, 2H), 4.13-4.23 (m, 1H), 4.03-4.10 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.76-3.87 (m, 1H), 3.57-3.74 (m, 1H), 3.35-3.43 (m, 2H), 3.14-3.25 (m, 1H), 2.45 (s, 3H), 0.96-1.05 (m, 3H) ppm.
【0332】
表II中の実施例108〜123を製造するための一般的な手順:
DMF中0.13Mの中間体64Aの溶液を1.1当量のTBTUおよび2.5当量のDIPEAで処理し、室温で15分間撹拌した。2当量の各アミンを加え、得られた混合物を室温でさらに18時間撹拌した。この後、示された方法に従って精製を行った。
【0333】
【表7】
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【0334】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0339】
実施例124
4−{[4−アミノ−5−(5,7−ジメトキシ−1−ベンゾチオフェン−2−イル)−6−(メトキシメチル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化208】
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脱気したTHF/水(10:1, 5ml)中の、中間体62A(100mg, 271μmol)、中間体66A(77mg, 325μmol)およびフッ化セシウム(206mg, 1.35mmol)の溶液に、アルゴン下、(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピル−ビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 42.6mg, 54μmol, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010))を加えた。得られた混合物を再度脱気し、アルゴン下、60℃で6時間撹拌した。次いで、さらに中間体66A(39mg, 162μmol)を加え、60℃で10時間撹拌を続けた。この後、反応混合物を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 30〜50% アセトニトリル/0.1%TFA水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、蒸発乾固した。残渣をメタノールに溶解し、アニオン交換カートリッジ(Stratospheres SPE, PL-HCO
3 MP-樹脂)で濾過した。カートリッジをメタノールで溶出し、濾液を蒸発させ、40mg(理論値の28%)の表題化合物を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.78分; MS (ESIpos): m/z = 483 (M+H)
+
1H-NMR (500 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.68 (br. s, 1H), 7.49-8.17 (br. s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.05 (d, 1H), 6.63 (d, 1H), 5.5-6.0 (br. s, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.97 (s, 2H), 3.94 (s, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.20 (s, 3H), 3.09-3.14 (m, 2H), 3.01 (s, 2H), 2.62-2.67 (m, 2H) ppm.
【0340】
実施例125
4−{[4−アミノ−7−(ヒドロキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
脱気したTHF/水(2:1, 90ml)中の、中間体70A(700mg, 1.49mmol)、中間体5A(497mg, 2.24mmol)およびフッ化セシウム(1.36g, 8.95mmol)の懸濁液に、アルゴン下、(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピル−ビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 117mg, 0.149mmol, S. L. Buchwald et al., J. Am. Chem. Soc. 132 (40), 14073-14075 (2010)を参照のこと)を加えた。得られた混合物を再度脱気し、アルゴン下、60℃で一夜撹拌した。さらに、中間体5A(231mg, 1.04mmol)および(2'−アミノビフェニル−2−イル)(クロロ)パラジウム−ジシクロヘキシル(2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル−2−イル)ホスフィン(1:1, 117mg, 0.149mmol)を加え、60℃で3時間撹拌を続けた。沈殿物を濾過して取り、THFで洗浄し、真空で乾燥した。固体を、DMFおよび1Mのトリフルオロ酢酸水溶液の混合物に懸濁し、濾過した。濾液を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加することによってアルカリ化した。溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、88mgの表題化合物(理論値の13%)を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.70分; MS (ESIpos): m/z = 453 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): とりわけ δ = 7.6-8.0 (br. s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.4-5.8 (br. s, 1H), 5.19 (t, 1H), 4.85 (d, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.58 (s, 2H), 3.04 (br. m, 2H), 2.88 (s, 2H), 2.45 (s, 3H) ppm.
【0341】
実施例126
4−{[4−アミノ−7−(メトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(5ml)中の実施例125(88mg, 194μmol)の懸濁液を、塩化チオニル(29μl, 389μmol)で処理し、混合物を室温で65分間撹拌した。さらに塩化チオニル(29μl, 389μmol)を加え、1.5時間撹拌を続けた。過剰のメタノールを加え、続いて、pH 8に至るまで、メタノール中5.4Mのナトリウム メチレート溶液(84mg, 1.56mmol)を滴下した。3日間撹拌した後、揮発成分を減圧下で蒸発させ、残渣を分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを蒸発させ、19mgの表題化合物(理論値の21%)を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.77分; MS (ESIpos): m/z = 466 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.75-8.11 (br. s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.51-5.82 (m, 1H), 4.77 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.55 (s, 2H), 3.31 (s, 3H), 3.04 (br. s, 2H), 2.85 (s, 2H), 2.42-2.48 (m, 5H) ppm.
【0342】
実施例127
4−{[4−アミノ−7−(エトキシメチル)−5−(7−メトキシ−5−メチル−1−ベンゾチオフェン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−6−イル]メチル}ピペラジン−2−オン
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
ジクロロメタン(10ml)中の実施例125(100mg, 221μmol)の懸濁液を、塩化チオニル(161μl, 2.21mmol)で処理し、混合物を室温で30分間撹拌した。エタノールを加え、揮発成分を減圧下で蒸発させた。残渣をエタノール(10ml)に溶解し、ナトリウム エチレート(30mg, 442μmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を直接分取RP−HPLCによって分離した(Reprosil C18, 濃度勾配 20〜40% アセトニトリル/0.2%トリフルオロ酢酸水溶液)。生成物のフラクションを合わせて、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加することによってアルカリ化した。溶液を酢酸エチルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発させ、57mgの表題化合物(理論値の54%)を得た。
LC-MS (方法2): R
t = 0.85分; MS (ESIpos): m/z = 480 (M+H)
+
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ = 7.99 (s, 1H), 7.75-8.09 (br. s, 1H), 7.64-7.71 (m, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.38-5.91 (br. s, 1H), 4.81 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.49-3.59 (m, 4H), 2.99-3.08 (m, 2H), 2.86 (s, 2H), 1.12 (t, 3H) ppm.
【0343】
B.
生物学的活性の評価
略号および頭字語:
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
本発明の化合物の活性の証明は、当技術分野で周知のインビトロ、エクスビボおよびインビボアッセイで達成され得る。例えば、本発明の化合物の活性を証明するために、下記のアッセイを用い得る。
【0345】
B−1.
FGFR−1高ATPキナーゼアッセイ
本発明の化合物の、FGFR−1と共に予めインキュベート後の高濃度ATPでのFGFR−1阻害活性を、次の段落に記載する通りにTR−FRETをベースとするFGFR−1高ATPアッセイを用いて定量化した:
SF9昆虫細胞中でバキュロウイルス発現系を用いて発現させ、グルタチオン・アガロースアフィニティークロマトグラフィーによって精製した、タグ付組み換えFGFR−1融合タンパク質[グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)(N末端)、His6タグ、トロンビン切断部位、およびアミノ酸G400〜R800(GenBankエントリー番号NM_015850)のヒトFGFR−1の細胞内部分の融合]を、Proqinase (製品番号0101-0000-1)から購入し、酵素として用いた。キナーゼ反応の基質として、ビオチン化ペプチド ビオチン−Ahx−AAEEEYFFLFAKKK(アミド型のC末端)を用いた。これは、例えばBiosyntan (Berlin-Buch, Germany)から購入できる。
【0346】
通常、試験化合物は、同じマイクロタイタープレートで、20μM〜0.1nMの範囲の11種の異なる濃度で(例えば20μM、5.9μM、1.7μM、0.51μM、0.15μM、44nM、13nM、3.8nM、1.1nM、0.33nMおよび0.1nM)、各濃度について二組試験した。希釈シリーズを、アッセイ前に、DMSO中の100倍濃度ストック溶液として別個に調製した;正確な濃度は、用いられたピペッターに依存して変化する。アッセイのために、50nlのDMSO中の試験化合物のストック溶液を、それぞれ、黒色の低容量384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)にピペットで入れた。2μlの水性アッセイ緩衝液[8mMのMOPS(pH 7.0)、10mMの酢酸マグネシウム、1.0mMのジチオスレイトール、0.05%(w/v)のウシ血清アルブミン(BSA)、0.07%(v/v)のTween-20、0.2mMのEDTA]中の上記FGFR−1融合タンパク質の溶液を加え、混合物を22℃で15分間インキュベートして、予め試験化合物を酵素に結合させた。次いで、3μlのアッセイ緩衝液中のアデノシン三リン酸(ATP, 3.3mM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=2mM)および基質(0.16μM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=0.1μM)の溶液を添加することによって、キナーゼ反応を開始させ、得られた混合物を、反応時間15分間、22℃でインキュベートした。FGFR−1融合タンパク質の濃度を、酵素ロットの活性に応じて調節し、アッセイが直線範囲内(典型的な濃度は0.05μg/mlの範囲であった)となるように適切に選択した。5μlのHTRF検出反応剤溶液[EDTA水溶液(50mM HEPES/NaOH(pH 7.5)中の50mMのEDTA、0.1%(w/v)のBSA)中の25nMのストレプトアビジン-XL665(Cis Biointernational)および1nMのPT66-Eu-キレート、すなわちユーロピウムキレート標識抗ホスホチロシン抗体(Perkin-Elmer; PT66-Tb-クリプテート(Cis Biointernational)を代わりに用いてもよい)]を添加することによって、反応を停止させた。
【0347】
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、ホスホリル化ビオチン化ペプチドと検出反応剤で錯体を形成させた。続いて、Euキレートからストレプトアビジン-XL665への共鳴エネルギー移動を測定することによって、ホスホリル化基質の量を測定した。これについては、350nmで励起後、620nmおよび665nmでの蛍光放出を、TR−FRETリーダー[例えば Rubystar (BMG Labtechnologies, Offenburg, Germany) または Viewlux (Perkin-Elmer)]で測定した。665nmおよび620nmでの放出の比を、ホスホリル化した基質の量についての測定値とした。データを正規化し(阻害剤なしでの酵素反応=0%阻害、酵素がない以外他のアッセイ成分全て=100%阻害)、社内ソフトウェアを用いて、4変数フィットによって、IC
50値を計算した。
【0348】
このアッセイから得られた個々の本発明の化合物についてのIC
50値を、下記の表1Aに挙げる。
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
最も近い先行技術(国際特許出願WO 2007/061737-A2およびそれに記載された実施例化合物)の代表例と考えられる選択された8−アミノ−1−(ベンゾチオフェン−2−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン誘導体および関連化合物を、公表された手順に従って合成し、比較の目的のために、FGFR−1高ATPアッセイで試験した。これらの化合物について得られたIC
50値を、下記の表1Bに挙げる。
【0352】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0354】
表1Aおよび1Bに特記されたIC
50値は、本発明の化合物が選択された先行技術化合物より約5〜1000倍強力にFGFR−1キナーゼ活性を阻害することを証明している。
【0355】
B−2.
FGFR−3キナーゼアッセイ
FGFR−3と共に予めインキュベートした後の本発明の化合物のFGFR−3阻害活性を、次の段落に記載する通りにTR−FRETをベースとするFGFR−3アッセイを用いて定量化した:
SF9昆虫細胞中でバキュロウイルス発現系を用いて発現させ、グルタチオン−S−トランスフェラーゼアフィニティークロマトグラフィーによって精製した、タグ付組み換えFGFR−3融合タンパク質[グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)(N末端)、His6タグ、トロンビン切断部位、およびアミノ酸R397〜T806 (NCBI/タンパク質エントリー番号NP_000133.1)のヒトFGFR−3の細胞内部分の融合]を、Proqinas (製品番号1068-0000-1)から購入し、酵素として用いた。キナーゼ反応の基質として、ビオチン化ペプチド ビオチン-Ahx-AAEEEYFFLFAKKK (アミド型のC末端)を用いた。これは、例えばBiosyntan (Berlin-Buch, Germany)から購入できる。
【0356】
通常、試験化合物は、同じマイクロタイタープレートで、20μM〜0.1nMの範囲の11種の異なる濃度で(例えば20μM、5.9μM、1.7μM、0.51μM、0.15μM、44nM、13nM、3.8nM、1.1nM、0.33nMおよび0.1nM)、各濃度について二組試験した。希釈シリーズを、アッセイ前に、DMSO中の100倍濃度ストック溶液として別個に調製した;正確な濃度は、用いられたピペッターに依存して変化する。アッセイのために、50nlのDMSO中の試験化合物のストック溶液を、それぞれ、黒色の低容量384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)にピペットで入れた。2μlの水性アッセイ緩衝液[8mMのMOPS(pH 7.0)、10mMの酢酸マグネシウム、1.0mMのジチオスレイトール、0.05%(w/v)のウシ血清アルブミン(BSA)、0.07%(v/v)のTween-20、0.2mMのEDTA]中の上記FGFR−3融合タンパク質の溶液を加え、混合物を22℃で15分間インキュベートして、予め試験化合物を酵素に結合させた。次いで、3μlのアッセイ緩衝液中のアデノシン三リン酸(ATP, 16.7μM;5μlアッセイ容量中の最終濃度=10μM)および基質(0.8μM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=0.5μM)の溶液を添加することによって、キナーゼ反応を開始させ、得られた混合物を、反応時間60分間、22℃でインキュベートした。FGFR−3融合タンパク質の濃度を、酵素ロットの活性に応じて調節し、アッセイが直線範囲内(典型的な濃度は0.03μg/mlの範囲であった)となるように適切に選択した。5μlのHTRF検出反応剤溶液[EDTA水溶液(50mMのHEPES/NaOH(pH 7.5)中の50mMのEDTA、0.1%(w/v)のBSA)中の100nMのストレプトアビジン-XL665 (Cis Biointernational)および1nMのPT66-Tb-クリプテート、すなわちテルビウム−クリプテート標識抗ホスホチロシン抗体(Cis Biointernational; PT66-Eu-キレート(Perkin-Elmer)を代わりに用いてもよい)]を添加することによって、反応を停止させた。
【0357】
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、ホスホリル化ビオチン化ペプチドと検出反応剤で錯体を形成させた。続いて、Tbキレートからストレプトアビジン-XL665への共鳴エネルギー移動を測定することによって、ホスホリル化基質の量を測定した。これについては、350nmで励起後、620nmおよび665nmでの蛍光放出を、TR−FRETリーダー[例えば Rubystar (BMG Labtechnologies, Offenburg, Germany) または Viewlux (Perkin-Elmer)]で測定した。665nmおよび620nmでの放出の比を、ホスホリル化した基質の量についての測定値とした。データを正規化し(阻害剤なしでの酵素反応=0%阻害、酵素がない以外他のアッセイ成分全て=100%阻害)、社内ソフトウェアを用いて、4変数フィットによって、IC
50値を計算した。
【0358】
このアッセイから得られた個々の本発明の化合物についてのIC
50値を、下記の表2Aに挙げる。
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
最も近い先行技術(国際特許出願WO 2007/061737-A2およびそれに記載された実施例化合物)の代表例と考えられる選択された8−アミノ−1−(ベンゾチオフェン−2−イル)イミダゾ[1,5−a]ピラジン誘導体および関連化合物を、公表された手順に従って合成し、比較の目的のために、FGFR−3アッセイで試験した。これらの化合物について得られたIC
50値を、下記の表2Bに挙げる。
【0361】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
表2Aおよび2Bに特記されたIC
50値は、本発明の化合物が選択された先行技術化合物より約3〜1000倍強力にFGFR−3キナーゼ活性を阻害することを証明している。
【0364】
B−3.
FGFR−4高ATPキナーゼアッセイ
FGFR−4と共に予めインキュベートした後の本発明の化合物の高濃度ATPでのFGFR−4阻害活性を、次の段落に記載する通りにTR−FRETをベースとするFGFR−4高ATPアッセイを用いて定量化した:
SF9昆虫細胞中でバキュロウイルス発現系を用いて発現させ、グルタチオン・アガロースアフィニティークロマトグラフィーによって精製した、タグ付組み換えFGFR−4融合タンパク質[グルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)(N末端)、His6タグ、トロンビン切断部位、およびアミノ酸R391〜T802 (GenBankエントリー番号NM_002011)のヒトFGFR−4の細胞内部分の融合]を、Proqinase (製品番号0127-0000-3)から購入し、酵素として用いた。キナーゼ反応の基質として、ビオチン化ペプチド ビオチン−Ahx−AAEEEYFFLFAKKK(アミド型のC末端)を用いた。これは、例えばBiosyntan (Berlin-Buch, Germany)から購入できる。
【0365】
通常、試験化合物は、同じマイクロタイタープレートで、20μM〜0.1nMの範囲の11種の異なる濃度で(例えば20μM、5.9μM、1.7μM、0.51μM、0.15μM、44nM、13nM、3.8nM、1.1nM、0.33nMおよび0.1nM)、各濃度について二組試験した。希釈シリーズを、アッセイ前に、DMSO中の100倍濃度ストック溶液として別個に調製した;正確な濃度は、用いられたピペッターに依存して変化する。アッセイのために、50nlのDMSO中の試験化合物のストック溶液を、それぞれ、黒色の低容量384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)にピペットで入れた。2μlの水性アッセイ緩衝液[8mMのMOPS(pH 7.0)、10mMの酢酸マグネシウム、1.0mMのジチオスレイトール、0.05%(w/v)のウシ血清アルブミン(BSA)、0.07%(v/v)のTween-20、0.2mMのEDTA]中の上記FGFR−4融合タンパク質の溶液を加え、混合物を22℃で15分間インキュベートして、予め試験化合物を酵素に結合させた。次いで、3μlのアッセイ緩衝液中のアデノシン三リン酸(ATP, 3.3mM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=2mM)および基質(0.8μM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=0.5μM)の溶液を添加することによって、キナーゼ反応を開始させ、得られた混合物を、反応時間60分間、22℃でインキュベートした。FGFR−4融合タンパク質の濃度を、酵素ロットの活性に応じて調節し、アッセイが直線範囲内(典型的な濃度は0.03μg/mlの範囲であった)となるように適切に選択した。5μlのHTRF検出反応剤溶液[EDTA水溶液(50mMのHEPES/NaOH(pH 7.5)中の50mMのEDTA、0.1%(w/v)のBSA)中の100nMのストレプトアビジン-XL665 (Cis Biointernational)および1nMのPT66-Tb-クリプテート、すなわちテルビウム−クリプテート標識抗ホスホチロシン抗体(Cis Biointernational; PT66-Eu-キレート(Perkin-Elmer)を代わりに用いてもよい)]を添加することによって、反応を停止させた。
【0366】
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、ホスホリル化ビオチン化ペプチドと検出反応剤で錯体を形成させた。続いて、Tbキレートからストレプトアビジン-XL665への共鳴エネルギー移動を測定することによって、ホスホリル化基質の量を測定した。これについては、350nmで励起後、620nmおよび665nmでの蛍光放出を、TR−FRETリーダー[例えば Rubystar (BMG Labtechnologies, Offenburg, Germany) または Viewlux (Perkin-Elmer)]で測定した。665nmおよび620nmでの放出の比を、ホスホリル化した基質の量についての測定値とした。データを正規化し(阻害剤なしでの酵素反応=0%阻害、酵素がない以外他のアッセイ成分全て=100%阻害)、社内ソフトウェアを用いて、4変数フィットによって、IC
50値を計算した。
【0367】
B−4.
mTORキナーゼアッセイ(比較の目的のため)
本発明の化合物のmTOR阻害活性は、次の段落に記載する通りにTR−FRETをベースとするmTORアッセイを用いて定量化した:
昆虫細胞中で発現させ、グルタチオン・セファロースアフィニティークロマトグラフィーによって精製した、タグ付組み換えmTOR融合タンパク質[アミノ酸1360〜2549のヒトmTORと融合したグルタチオン−S−トランスフェラーゼ(GST)]を、Invitrogen (カタログ番号4753)から購入し、酵素として用いた。キナーゼ反応の基質として、GFPおよび4E−BP1の組み換え融合タンパク質(Invitrogenから購入, カタログ番号PV4759)を用いた。
【0368】
試験化合物をDMSOに溶解して、10mMのストック溶液を作る。これらの溶液を最初に100%のDMSOによって10倍希釈し、100%DMSO中1mMの溶液を得て、次に、50%のDMSOによって100倍希釈し、50%DMSO中10μMの溶液を得る。
【0369】
アッセイのために、0.5μlの50%DMSO中10μMの試験化合物の溶液を、黒色の低容量384ウェルマイクロタイタープレート(Greiner Bio-One, Frickenhausen, Germany)にピペットで入れた。2μlの水性アッセイ緩衝液[50mMのHEPES/NaOH(pH 7.5)、5mMの塩化マグネシウム、1.0mMのジチオスレイトール、1mMのEGTA、0.01%(v/v)のTriton-X100、0.01%(w/v)のウシ血清アルブミン(BSA)]中の上記mTOR融合タンパク質の溶液を加え、混合物を22℃で15分間インキュベートして、予め試験化合物を酵素に結合させた。次いで、2.5μlのアッセイ緩衝液中のアデノシン三リン酸(ATP, 80μM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=40μM)および基質(0.6μM;5μlのアッセイ容量中の最終濃度=0.3μM)の溶液の添加によって、キナーゼ反応を開始させ、得られた混合物を反応時間60分間、22℃でインキュベートした。mTOR融合タンパク質の濃度を、アッセイが直線範囲内(5μlのアッセイ容量中の典型的な最終濃度は1.25ng/μlであった)となるように適切に選択した。5μlの30mMのEDTA(10μlのアッセイ容量中の最終濃度=15mM)およびFRET緩衝液中の2nMのTbキレート標識抗4E−BP1[pT46]ホスホ特異的抗体[Invitrogen カタログ番号PV4755](10μlのアッセイ容量中の最終濃度=1nM)の添加によって、反応を停止させた。
【0370】
得られた混合物を22℃で1時間インキュベートして、ホスホリル化基質とTbキレート標識抗体で錯体を形成させた。続いて、TbキレートからGFPへの共鳴エネルギー移動を測定することによって、ホスホリル化基質の量を測定した。これについては、340nmで励起後、495nmおよび520nmでの蛍光放出を、Envision 2104 multilabel reader (Perkin-Elmer)で測定した。 520nmおよび495nmでの放出の比を、ホスホリル化した基質の量についての測定値とした。データを正規化し(阻害剤なしでの酵素反応=0%阻害、酵素がない以外他のアッセイ成分全て=100%阻害)、平均値(1つの濃度で反復して試験したならば)、または、IC
50値(社内ソフトウェアを用いた4変数フィットによる)を計算した。
【0371】
個々の本発明の化合物についての1μMでの平均阻害値を、下記の表3に挙げる。
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
【表24】
[この文献は図面を表示できません]
【0373】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
(阻害効果検出できず=1μMで阻害効果が検出できなかった)。
【0374】
表3中のデータは、本発明の化合物が、mTORキナーゼに対して、あったとしても弱い阻害効果しか有さないことを示し、これらの化合物で観察される薬理学的活性に寄与するとは考えられない。
【0375】
B−5.
増殖因子介在細胞増殖の阻害
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を Cellsystems (FC-0003)から購入し、2%のウシ胎児血清(FBS)を含むVasculife VEGF完全培地(Cellsystems, LL-1020)中で37℃で5% CO
2で増殖させた。細胞を最大7継代で増殖アッセイに用いた。
【0376】
HUVEC細胞をaccutase (PAA, L11-007)を用いて回収し、96ウェルプレート(Falcon MICROTEST 組織培養プレート96ウェル平底, BD 353075、または、μCLEAR-PLATE, 黒色, 96ウェル, Greiner Bio-One, No. 655090)のカラム2〜12に、100μlのVasculife VEGF完全培地中2500細胞/ウェルの細胞密度で播種し、残りの空のカラム1をブランクとした。細胞を、37℃、5% CO
2で少なくとも6時間インキュベートした。次いで、細胞をPBSで1回洗浄し、ヘパリン、アスコルビン酸塩およびL−グルタミン(Vasculife Life Factors Kitの構成成分, Cellsystems, LL-1020)、および、0.2%のFBSを含むVasculife基本培地(Cellsystems, LM-0002)中で一夜飢餓状態とした。
【0377】
約18時間後、飢餓培地を廃棄し、細胞を、100μlの飢餓培地中、10pM〜30μMの範囲の9種の連続対数または半対数濃度の試験化合物、および、5、10または20ng/mlのhFGF−2(組み換えヒトFGFベーシック, R&D Systems, 233-FB)に、72時間曝露した。DMSO中10mMの試験化合物ストック溶液を、DMSOで200×最終濃度に希釈し、全てのウェルで最終DMSO濃度を0.5%とした。コントロールは、飢餓培地のみの中で増殖させた細胞と、0.5%のDMSOを含むhFGF−2含有飢餓培地中で増殖させた細胞からなる。細胞増殖を測定するために、5μlのAlamar Blue溶液(Biosource, DAL1100)をそれぞれのウェルに加え(1:20希釈)、細胞を、37℃、5% CO
2でさらに4時間インキュベートした後、Spectrafluor Plus Tecan plate reader (XFLUOR4 version 4.20)で蛍光を測定した(励起535nm, 放出595nm)。幾つかの実験において、ATP測定キット(BIAFFIN GmbH, LBR-T100)を製造者の指示に従って用いた。各実験において、サンプルを三組アッセイして、標準偏差を決定した。データを分析するためにGraphPad Prism 5 softwareを用いて、IC
50値を得た。全ての試験化合物を独立した実験で2〜10回アッセイし、類似の結果を得た。
【0378】
下記の表4に挙げるデータは、対応する平均pIC
50値から得られる代表的な本発明の化合物についてのIC
50値を表す。
【0379】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
【表27】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
本発明の化合物の大部分は、血管内皮増殖因子(VEGF−A
165アイソフォーム)を媒介増殖因子として(FGF−2の代わりに)用いたとき、この増殖アッセイで約10〜100倍低下した阻害活性を示し、VEGFRキナーゼに対するFGFRへのこれらの化合物の著しい選択性を示した。
【0382】
B−6.
ヒト異種移植および同系腫瘍モデル
本発明の化合物をインビボでプロファイルするために、異なる腫瘍モデルを行った。ヒト、ラットまたはマウスの腫瘍細胞をインビトロで培養し、免疫不全または免疫適格性マウス、または、免疫不全ラットの何れかに移植した。腫瘍確立後に処置を開始し、腫瘍担持動物を、種々の経路(経口、静脈内、腹腔内、または皮下)を介して物質で処置した。物質を、単剤治療または他の薬理学的物質との併用治療として試験した。腫瘍が平均サイズ120mm
2に達するまで腫瘍担持動物の処置を行った。ノギスを用いて2方向で腫瘍を測定し、腫瘍体積を式:(長さ×幅
2)/2によって計算した。物質の有効性を実験終了時にT/C比[T=処置群の最終腫瘍重量;C=コントロール群の最終腫瘍重量]を用いて評価した。コントロール群と処置群の有効性の統計学的有意性を、ANOVA分散検定を用いて決定した。全ての動物試験をドイツの規制ガイドラインに従って行った。
【0383】
本発明は特定の具体的態様に言及して開示したが、他の態様および本発明の変法も、本発明の精神および範囲を逸脱せずに、他の当業者によって考案され得る。請求の範囲は、このような態様および等価の変法を全て含むと解釈されることを意図される。
【0384】
C.
医薬組成物に関する例
本発明の医薬組成物は、下記の通り説明できる。
滅菌処理された静脈内投与用溶液:
望ましい本発明の化合物の5mg/ml溶液は、滅菌処理された注射用水を用いて調製でき、必要であればpHを調節する。溶液は、投与のために、滅菌処理された5%のブドウ糖で1〜2mg/mlに希釈され、約60分に亘って静脈内点滴として投与される。
【0385】
静脈内投与用凍結乾燥粉末:
滅菌処理された製剤は、(i)100〜1000mgの凍結乾燥粉末としての望ましい本発明の化合物、(ii)32〜327mg/mlのクエン酸ナトリウム、および、(iii)300〜3000mgのデキストラン 40で製造できる。製剤は、滅菌処理された注射用食塩水または5%のブドウ糖で、10〜20mg/mlの濃度に再構成され、これは、さらに食塩水または5%のブドウ糖で0.2〜0.4mg/mlに希釈され、静脈内にボラスとして投与されるか、または、15〜60分に亘って静脈内点滴によって投与される。
【0386】
筋肉内投与用懸濁液:
下記の溶液または懸濁液を筋肉内注射用に製造できる:
50mg/mlの望ましい水不溶性の本発明の化合物;5mg/mlのカルボキシメチルセルロース ナトリウム;4mg/mlのTween 80;9mg/mlの塩化ナトリウム;9mg/mlのベンジルアルコール。
【0387】
ハードシェルカプセル:
100mgの望ましい粉末状の本発明の化合物、150mgの乳糖、50mgのセルロースおよび6mgのステアリン酸マグネシウムを、標準的な2ピース硬ゼラチンカプセルにそれぞれ充填することによって、多数の単位カプセルを製造する。
【0388】
軟ゼラチンカプセル:
可消化油、例えば大豆油、綿実油またはオリーブ油中の、望ましい本発明の化合物の混合物を調製し、容積型移送式ポンプによって融解ゼラチンに注入して、100mgの有効成分を含む軟ゼラチンカプセルを形成する。カプセルを洗浄し、乾燥する。望ましい本発明の化合物を、ポリエチレングリコール、グリセリンおよびソルビトールの混合物に溶解し、水混和性医薬ミックスを調製できる。
【0389】
錠剤:
投与単位が、100mgの望ましい本発明の化合物、0.2mgのコロイド状二酸化ケイ素、5mgのステアリン酸マグネシウム、275mgの微晶性セルロース、11mgの澱粉および98.8mgの乳糖であるように、多数の錠剤を慣用の手順によって調製する。嗜好性を向上し、上品さおよび安定性を改善し、または、吸収を遅らせるために、適切な水性および非水性コーティングを適用してもよい。
【0390】
眼への局所適用のための溶液または懸濁液(点眼薬):
滅菌製剤を、5mlの滅菌食塩水中で再構成された、100mgの凍結乾燥粉末としての望ましい本発明の化合物で調製できる。保存料として、塩化ベンザルコニウム、チメロサール、硝酸フェニル水銀などを、約0.001重量%〜1重量%の範囲で用いてもよい。