特許第6050898号(P6050898)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6050898協調セルのサウンディング参照信号リソース設定方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6050898
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月21日
(54)【発明の名称】協調セルのサウンディング参照信号リソース設定方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/16 20090101AFI20161212BHJP
   H04W 72/12 20090101ALI20161212BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20161212BHJP
【FI】
   H04W28/16
   H04W72/12
   H04W72/04 136
【請求項の数】8
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-545647(P2015-545647)
(86)(22)【出願日】2013年10月12日
(65)【公表番号】特表2015-536628(P2015-536628A)
(43)【公表日】2015年12月21日
(86)【国際出願番号】CN2013085126
(87)【国際公開番号】WO2014086203
(87)【国際公開日】20140612
【審査請求日】2015年6月5日
(31)【優先権主張番号】201210521505.3
(32)【優先日】2012年12月7日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100091096
【弁理士】
【氏名又は名称】平木 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100105463
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100101063
【弁理士】
【氏名又は名称】松丸 秀和
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ナ
【審査官】 伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−004926(JP,A)
【文献】 特開2011−250386(JP,A)
【文献】 特表2013−502806(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/021837(WO,A2)
【文献】 Potevio,Proposal for an Enhanced SRS Scheme for CoMP,3GPP TSG-RAN WG1#59bis,3GPP,2010年 1月22日,R1-100616
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接するセルが同じセルグループに属しないという原則に従って、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化することと、
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定することと、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定することと、
前記SRS開始の時間領域リソース設定順序及び前記SRSリソースグループ化ポリシーに基づいて、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することとを含み、
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定することは、
SRSサブフレーム設定に基づいて、所定の基準時間内にSRSシンボルの数を統計し、SRSシンボルの数Nを得ることと、
前記SRSシンボルの数Nに基づいて、各セルグループに異なるSRS開始の時間領域リソースを割り当て、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定することとを含み、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定することは、
各SRS時間領域リソースをSグループにグループ化し(ただし、S=2M、MはセルのSRS帯域幅とユーザ端末のSRS帯域幅との比の値である)、異なる周波数分割リソース、コーム分割リソースに対応する合計のコードツリー集合をΦとマークアップする(ただし、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である})ことと、
前記ユーザ端末の状態情報がx種を含むと、各種ユーザ端末の状態情報がいずれも1つのコードツリーサブセットGroupAiに対応する(ただし、GroupAi={k|mod(k,x)=i}、i∈(0,1,……,x−1)、GroupAi={k|mod(k,x)=i}は、kをxで除算した余りがiである集合を表す)こととを含む協調セルのサウンディング参照信号SRSリソース設定方法。
【請求項2】
各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することは、
ユーザ端末が初期接続を作成する時、前記ユーザ端末が所属するセルに対応するSRS開始の時間領域リソース設定順序、及びGroupA0>GroupA1>GroupA2>……>GroupA(X−1)の開始周波数領域リソース順序に基づいて、前記ユーザ端末に初期のSRSリソースを割り当てることを含む請求項に記載の方法。
【請求項3】
各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することは、
前記ユーザ端末の状態情報を取得した後、または前記ユーザ端末の状態情報が変化した後、前記ユーザ端末の最新の状態情報iを取得することと、
前記ユーザ端末の最新の状態情報iに基づいて、前記ユーザ端末に、それと対応するGroupAiリソースを設定し、GroupAiにアイドルリソースがないと、周波数領域リソースの優先度順序に応じて前記ユーザ端末にSRSリソースを設定することとを含む請求項に記載の方法。
【請求項4】
更に、
各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定した後、
設定時間内に、各セルにアクセスするユーザ端末の数を複数回統計し、各セルにアクセスする平均ユーザ端末数を求めることと、
前記平均ユーザ端末数がシステムにサポートされる最大直交ユーザ端末数より少なく、且つユーザ端末にSRSリソースを割り当てたセル同士が直交できないと、前記SRS開始の時間領域リソース設定順序に基づいて割り当てられたSRSリソースを再設定することとを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
隣接するセルが同じセルグループに属しないという原則に従って、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化するように設定されるグループ化ユニットと、
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定するように設定される開始時間領域順序確定ユニットと、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定するように設定されるSRSリソースグループ化ポリシー確定ユニットと、
前記SRS開始の時間領域リソース設定順序及び前記SRSリソースグループ化ポリシーに基づいて、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するように設定されるSRSリソース設定ユニットとを含み、
前記開始時間領域順序確定ユニットは、
SRSサブフレーム設定に基づいて、所定の基準時間内にSRSシンボルの数を統計し、SRSシンボルの数Nを得る、及び
前記SRSシンボルの数Nに基づいて、各セルグループに異なるSRS開始の時間領域リソースを割り当て、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定する、という方式で、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定するように設定され、
前記SRSリソースグループ化ポリシー確定ユニットは、
各SRS時間領域リソースをSグループにグループ化し(ただし、S=2M、MはセルSRS帯域幅とユーザ端末のSRS帯域幅との比の値である)、異なる周波数分割リソース、コーム分割リソースに対応する合計のコードツリー集合をΦとマークアップする(ただし、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である})、及び
前記ユーザ端末の状態情報がx種を含むと、各種ユーザ端末の状態情報がいずれも1つのコードツリーサブセットGroupAiに対応する(ただし、GroupAi={k|mod(k,x)=i}、i∈(0,1,……,x−1)、GroupAi={k|mod(k,x)=i}は、kをxで除算した余りがiである集合を表す)、という方式で、ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定するように設定される協調セルのサウンディング参照信号SRSリソース設定装置。
【請求項6】
前記SRSリソース設定ユニットは、
ユーザ端末が初期接続を作成する時、前記ユーザ端末が所属するセルに対応するSRS開始の時間領域リソース設定順序、及びGroupA0>GroupA1>GroupA2>……>GroupA(X−1)の開始周波数領域リソース順序に基づいて、前記ユーザ端末に初期のSRSリソースを割り当てる、という方式で、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するように設定される請求項に記載の装置。
【請求項7】
前記SRSリソース設定ユニットは、
前記ユーザ端末の状態情報を取得した後、または前記ユーザ端末の状態情報が変化した後、前記ユーザ端末の最新の状態情報iを取得する、及び
前記ユーザ端末の最新の状態情報iに基づいて、前記ユーザ端末に、それと対応するGroupAiリソースを設定し、GroupAiにアイドルリソースがないと、周波数領域リソースの優先度順序に応じて前記ユーザ端末にSRSリソースを設定する、という方式で、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するように設定される請求項に記載の装置。
【請求項8】
設定時間内に、各セルにアクセスするユーザ端末の数を複数回統計し、各セルにアクセスする平均ユーザ端末数を求めること、前記平均ユーザ端末数がシステムにサポートされる最大直交ユーザ端末数より少なく、且つユーザ端末にSRSリソースを割り当てたセル同士が直交できないと、前記SRS開始の時間領域リソース設定順序に基づいて割り当てられたSRSリソースを再設定するように設定されるSRSリソース再設定ユニットを更に含む請求項5〜7のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信技術分野に関し、特に協調セルのサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)リソース設定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
国際電気通信連合(ITU、International Telecommunications Union)は次世代の移動通信システム(すなわち、第4世代移動通信システム(International Mobile Telecommunications-advanced、IMT−A)システム)の性能に対して非常に厳しい要求をし、例えば、最大システム伝送帯域幅が100MHzに達すること、アップリンクとダウンリンクのデータ伝送のピークレートが1Gbpsと500Mbpsに達する必要があることなどが挙げられ、且つシステム平均スペクトル効率、特にエッジスペクトル効率に対して非常に高いニーズを持っている。IMT−Advancedの新システムの要求を満たすために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP、The 3rd Generation Partnership Project)は、その次世代移動セルラー通信システム(すなわち、ロングタームエボリューションアップグレード(Long Term Evolution-Advanced、LTE−A)システム)中において、多地点協調(CoMP、Coordinated Multi-Point)伝送技術でシステムの性能を向上させることを提案した。CoMP伝送技術は、地理的位置上で分離した複数の伝送地点が、1つの端末のデータ伝送または1つの端末が送信したデータの共同受信に協調参与する。協調参与する複数の伝送地点は、通常、異なるセルの基地局を指す。
【0003】
サウンディング参照信号(SRS、Sounding Reference Signal)は、ユーザ装置(UE、User Equipment)と進化型基地局(eNB、evolved Node B)との間でアップリンクチャネル品質を測定するための信号である。LTEシステムでは、UEは基地局が指定した帯域幅、周波数領域位置、配列の循環シフト、周期及びサブフレームオフセット等のパラメータに基づいて、サブフレームを送信する最後の1つのシンボル上にSRSを定時的に送信する。FDD(Frequency Division Duplexing、周波数分割復信)システムに対して、eNBは受信したSRSに基づいてUEアップリンクのチャネル状態情報を測定し、且つアップリンクチャネル品質に基づいて、周波数領域選択性スケジューリング、閉ループ電力制御等の操作を行う。TDD(Time Division Duplexing、時分割複信)システムに対して、更にアップリンクダウンリンクチャネル相互性を利用して、ダウンリンクのスケジューリングまたは協調スケジューリング等の操作を行うことができる。
【0004】
CoMPのアプリケーションでは、協調参与するセルは、いずれも端末から自身のセルまでのチャネル状態情報を必要とする。従って、すべての協調セルは、いずれもUEが送信したSRSを正確に受信する必要がある。従って、どのようにSRSリソースを合理的に割り当てて、セル間のSRS干渉を最小化するかが非常に重要である。
【0005】
関連技術では、通常、各セルが用いる割り当て方法は同様であるため、セル間のSRSに深刻な干渉が存在し、測定結果の誤差が大きく、その結果、CoMPの性能が予想よりも悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は協調セルのサウンディング参照信号リソース設定方法及び装置を提供しており、それによって関連技術ではセル間のSRSに深刻な干渉が存在するという問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例は協調セルのサウンディング参照信号SRSリソース設定方法を提供しており、
すべてのセルを異なるセルグループにグループ化すること、
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定すること、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定すること、及び
前記SRS開始の時間領域リソース設定順序及びSRSリソースグループ化ポリシーに基づいて、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することを含む。
【0008】
すべてのセルを異なるセルグループにグループ化することは、
隣接するセルが同じセルグループに属しないという原則に従って、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化することを含んでもよい。
【0009】
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定することは、
SRSサブフレーム設定に基づいて、所定の基準時間内にSRSシンボルの数を統計し、SRSシンボルの数Nを得ること、及び
前記SRSシンボルの数Nに基づいて、各セルグループにSRS開始の時間領域リソースを割り当て、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定することを含んでもよい。
【0010】
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定することは、
各SRS時間領域リソースをS(ただし、S=2M、Mは、セルのSRS帯域幅とユーザ端末のSRS帯域幅との比の値である)グループにグループ化し、異なる周波数分割リソース、コーム分割リソースが対応する合計のコードツリー集合をΦ(ただし、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である})とマークアップすること、及び
ユーザ端末の状態情報がx種を含むと、各種ユーザ端末の状態情報がいずれも1つのコードツリーサブセットGroupAi(ただし、GroupAi={k|mod (k,x)=i}、i∈(0,1,……,x−1)、GroupAi={k|mod(k,x)=i}は、kをxで除算した余りがiである集合を表す)に対応することを含んでもよい。
【0011】
各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することは、
ユーザ端末が初期接続を作成する時、該ユーザ端末が所属するセルに対応するSRS開始の時間領域リソース設定順序、及びGroupA0>GroupA1>GroupA2>……>GroupA(X−1)の開始周波数領域リソース順序に基づいて、ユーザ端末に初期のSRSリソースを割り当てることを含んでもよい。
【0012】
各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定すること、
ユーザ端末の状態情報を取得した後、またはユーザ端末の状態情報が変化した後、ユーザ端末の最新の状態情報iを取得すること、及び
ユーザ端末の最新の状態情報iに基づいて、ユーザ端末にその対応するGroupAiリソースを設定し、GroupAiにアイドルリソースがないと、周波数領域リソースの優先度順序に応じてユーザ端末にSRSリソースを設定することを含んでもよい。
【0013】
前記方法は、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定した後、
設定時間内に、各セルにアクセスするユーザ端末の数を繰り返して統計し、各セルにアクセスする平均ユーザ端末数を求めること、及び
前記平均ユーザ端末数はシステムがサポートする最大直交ユーザ端末数より小さく、且つユーザ端末にSRSリソースを割り当てたセル同士が直交できないと、前記SRS開始の時間領域リソース設定順序に基づいて既に割り当てられたSRSリソースを再設定することをさらに含んでもよい。
【0014】
本発明の実施例は協調セルのサウンディング参照信号SRSリソース設定装置を更に提供しており、
すべてのセルを異なるセルグループにグループ化するように設定されるグループ化ユニット、
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定するように設定される開始時間領域順序確定ユニット、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定するように設定されるSRSリソースグループ化ポリシー確定ユニット、及び
前記SRS開始の時間領域リソース設定順序及びSRSリソースグループ化ポリシーに基づいて、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するように設定されるSRSリソース設定ユニットを備える。
【0015】
前記グループ化ユニットは、
隣接するセルが同じセルグループに属しないという原則に従って、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化する、という方式で、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化するように設定されてもよい。
【0016】
前記開始時間領域順序確定ユニットは、
SRSサブフレーム設定に基づいて、所定の基準時間内にSRSシンボルの数を統計し、SRSシンボルの数Nを得る、及び
前記SRSシンボルの数Nに基づいて、各セルグループにSRS開始の時間領域リソースを割り当て、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定する、という方式で、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定するように設定されてもよい。
【0017】
前記SRSリソースグループ化ポリシー確定ユニットは、
各SRS時間領域リソースをS(ただし、S=2M、Mは、セルSRS帯域幅とユーザ端末のSRS帯域幅との比の値である)グループにグループ化し、異なる周波数分割リソース、コーム分割リソースが対応する合計のコードツリー集合をΦ(ただし、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である})とマークアップする、及び
ユーザ端末の状態情報がx種を含むと、各種ユーザ端末の状態情報がいずれも1つのコードツリーサブセットGroupAi(ただし、GroupAi={k|mod (k,x)=i}、i∈(0,1,……,x−1)、GroupAi={k|mod (k,x)=i}は、kをxで除算した余りがiである集合を表す)に対応する、という方式で、ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定するように設定されてもよい。
【0018】
前記SRSリソース設定ユニットは、
ユーザ端末が初期接続を作成する時、該ユーザ端末が所属するセルに対応するSRS開始の時間領域リソース設定順序、及びGroupA0>GroupA1>GroupA2>……>GroupA(X−1)の開始周波数領域リソース順序に基づいて、ユーザ端末に初期のSRSリソースを割り当てる、という方式で、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するように設定されてもよい。
【0019】
前記SRSリソース設定ユニットは、
ユーザ端末の状態情報を取得した後、またはユーザ端末の状態情報が変化した後、ユーザ端末の最新の状態情報iを取得する、及び
ユーザ端末の最新の状態情報iに基づいて、ユーザ端末にその対応するGroupAiリソースを設定し、GroupAiにアイドルリソースがないと、周波数領域リソースの優先度順序に応じてユーザ端末にSRSリソースを設定する、という方式で、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するように設定されてもよい。
【0020】
前記装置は、
設定時間内に、各セルにアクセスするユーザ端末の数を繰り返して統計し、各セルにアクセスする平均ユーザ端末数を求めること、前記平均ユーザ端末数はシステムがサポートする最大直交ユーザ端末数より小さく、且つユーザ端末にSRSリソースを割り当てたセル同士が直交できないと、前記SRS開始の時間領域リソース設定順序に基づいて既に割り当てられたSRSリソースを再設定するように設定されるSRSリソース再設定ユニットを更に含んでもよい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の実施例に係る方法及び装置によれば、CoMPにおける各協調セルのシグナリングインタラクションを減少させることができ、同時にSRSリソースを割り当てる時に規則性を有するため、セル間、セル内の干渉を効果的に抑制し、システムのスペクトル効率を向上させ、特にセルエッジユーザのスペクトル効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1図1は、本発明の実施例に係る協調セルのサウンディング参照信号リソース設定方法のフローチャートである。
図2図2は、本発明の実施例に係るシステムネットワーキング中にグループ化した後の模式図である。
図3図3は、本発明の実施例に係るセル内のSRS時間領域リソース設定の模式図である。
図4図4は、本発明の実施例に係る各セルグループのSRS開始シンボル設定の模式図である。
図5図5は、本発明の実施例に係る協調セルのUEのSRS初期リソース設定の模式図である。
図6図6は、本発明の実施例に係る協調セルがUEの状態情報に基づいてUEに再設定したSRSリソースの模式図である。
図7図7は、本発明の実施例に係る協調セルとUEとのSRSリソースアダプティブ調整前の割り当て模式図である。
図8図8は、本発明の実施例に係る協調セルとUEとのSRSリソースアダプティブ調整後の割り当て模式図である。
図9図9は、本発明の実施例に係る協調セルのサウンディング参照信号リソース設定装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。ただし、矛盾が生じない場合、本願中における実施例及び実施例中における特徴は相互に任意に組み合せることができる。
【0024】
図1に示すように、本発明の実施例に係る協調セルのサウンディング参照信号リソース設定方法は、下記のステップS101〜ステップS104を含む。
【0025】
ステップS101:すべてのセルを異なるセルグループにグループ化する。
【0026】
本ステップでは、システムネットワーキング方式に基づいて、システム内のすべてのセルを複数の異なるセルグループに分け、割り当て方法は任意の方法であってもよいが、セル間の干渉をより効果的に抑制するために、好ましくは隣接するセルが同じセルグループに属しないという原則に従って、グループ化を行う。たとえば、図2に示すように、図2では、セル0はセルグループ1、セル1、3、5は1つのセルグループ2、セル2、4、6は1つのセルグループ3であり、且つ各セルグループは同一の割り当て方法を持つ。
【0027】
ステップS102:各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定する。
【0028】
本ステップでは、SRSサブフレーム設定に基づいて、所定の基準時間内にSRSシンボルの数を統計し、SRSシンボルの数Nを得て、TDDシステムでは、セルSRSサブフレーム設定インデックスが0であり、たとえば、図3に示すように、所定の基準時間が10msであり、その中にN=4個のSRSシンボルを含み、
統計して得られたSRSシンボル数Nに基づいて、各セルグループにSRS開始の時間領域リソースを割り当て、各セルグループのSRS割り当ての時間領域リソース順序を確定し、
SRSシンボルの順序(たとえば、0〜N−1)に従って、各グループにSRS開始の時間領域リソースを順に割り当て、各セルグループのSRS時間領域リソース順序を確定する。たとえば、図4(本実施例ではN=4)に示すように、セルグループ1に対応するSRS開始時間領域リソースをシンボル0とし、セルグループ2に対応するSRS開始時間領域リソースをシンボル1とし、セルグループ3に対応するSRS開始時間領域リソースをシンボル2とする。各セルグループの時分割順はそれぞれ、セルグループ1の時分割順が[0,1,2,……,N−1]、セルグループ2の時分割順が[1,2,……,N−1,0] 、セルグループ3の時分割順が[2,……,N−1,0,1]である。
【0029】
ステップS103:ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定する。
【0030】
本ステップでは、セルのSRS帯域幅設定及びUEのSRS帯域幅設定に基づいて、 SRSシンボルの周波数領域リソースをM個のセグメントに分け、すなわち、セルのSRS帯域幅をUEのSRS帯域幅で割ってMを得る。各SRS時間領域リソースをS(Srs Tree Num)グループ(S=2M)に分け、異なる周波数分割リソース、コーム(Comb)分割リソースに対応する合計のコードツリー集合をΦとマークアップすると、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である}であり、たとえば、セルのSRS帯域幅が96RB(Resource Brock)、UEのSRS帯域幅設定が24RBであると、各SRSシンボル上に周波数領域リソースを4個のセグメントに分け、周波数分割、Comb分割、符号分割により、各SRS時間領域リソースを8グループに分けることを算出することができ、異なる周波数分割リソース、Comb分割リソースに対応する合計のコードツリー集合をΦとマークアップすると、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である}であり、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定する。ユーザ端末の状態情報がx種を含むと仮定すると、各種ユーザ端末の状態情報がいずれも1つのコードツリーサブセットGroupAiに対応し、すなわち、ある種の状態情報割り当てのコードツリーサブセットをGroupAiとマークアップすると、GroupAi={k|mod(k,x)=i}、i∈(0,1,……,x−1)(ただし、GroupAi={k|mod(k,x)=i}は、kをxで除算した余りがiである集合を表す)である。
【0031】
ユーザ端末の状態情報は、ユーザプロパティ及び電界強度情報を含み、そのうち、ユーザプロパティは、中心ユーザまたはエッジユーザを含み、電界強度はユーザ電力を制限し又は制限しないことを含み、ユーザ端末の状態情報は4(x=4)種状態を含む。ユーザ端末の状態情報に基づいて対応するコードツリーサブセットを確定し、ユーザ電力を制限しない場合でのエッジユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA0とマークアップし、中心ユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA1とマークアップし、ユーザ電力を制限する場合でのエッジユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA2とマークアップし、中心ユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA3とマークアップする。k(k=0,1,2,3,4,5,6,7)、x=4である時、計算により、
GroupA0={k|mod(k,x)=0}={0,4}、
GroupA1={k|mod(k,x)=1}={1,5}、
GroupA2={k|mod(k,x)=2}={2,6}、
GroupA3={k|mod(k,x)=3}={3,7}を得ることができる。
【0032】
ステップS104:前記SRS開始の時間領域リソース設定順序及びSRSリソースグループ化ポリシーに基づいて、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定する。
【0033】
本ステップでは、ユーザ端末がRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)により初期接続を作成する時、該ユーザ端末が所属するセルに対応するSRS開始の時間領域リソース設定順序、及びGroupA0>GroupA1>GroupA2>……>GroupA(X−1)の開始周波数領域リソース順序に基づいて、ユーザ端末に初期のSRSリソースを割り当てる。
【0034】
3つのセルグループからそれぞれ1つのセル、すなわち、セル0、セル1、及びセル2を見つけ、同一の時刻に、3つのセル中にそれぞれ、RRCにより初期接続を作成するユーザが1つあると、セル0、セル1、及びセル2における各UEはいずれもGroupA0>GroupA1>GroupA2>GroupA3の順に従ってユーザに初期のSRSリソースを割り当てる。従って、図5に示すように、セル0の1つの初期にアクセスするUEはSRSシンボル0のGroupA0の位置に割り当てられ、セル1の1つの初期にアクセスするUEは SRSシンボル1のGroupA0の位置に割り当てられ、セル2の1つの初期にアクセスするUEはSRSシンボル2のGroupA0の位置に割り当てられる。
【0035】
ユーザ端末の状態情報を取得した後、またはユーザ端末の状態情報が発生した後、最新のユーザ端末の状態情報に基づいて好適なリソースを割り当て、
ユーザ端末はRRCにより初期接続を作成した後、ユーザ端末の状態情報を取得した後、又は、A3イベント、経路損失状態等の複数のタイプの報告情報を取得することにより、ユーザ端末の状態情報がある状態情報から別の類状態情報に変化したことを発見した場合、確定された最新のユーザ端末の状態情報iに基づいて、ユーザ端末にその対応するGroupAiリソースを設定し、GroupAiにアイドルリソースがないと、周波数領域リソースの優先度順序に応じてユーザ端末にSRSリソースを設定する。たとえば、優先度順GroupA0>GroupA1>GroupA3>GroupA2>……>GroupA(X−1)>GroupA(X−2)に従って、ユーザ端末にSRSリソースを設定する。そのうち、SRSリソースの割り当て順は周波数分割、Comb分割、符号分割、時分割である。
【0036】
上記ステップでは、言及した周波数領域リソース優先度順序は例示に過ぎず、実際の過程中に、所定の状態情報に基づいて確定する。
【0037】
3つのセルはそれぞれセル内のUEの状態情報を取得し、即ち、セル0は測定でUEがエッジユーザであることを取得し、且つ電力が制限されず、セル1は測定でUEが中心ユーザであることを取得し、且つ電力が制限され、及びセル2は測定でUEが中心ユーザであることを取得し、且つ電力を制限しないと、3つのセルは取得されたUE状態情報に基づいて、下記の原則に従って、UEにSRSリソースを再設定する必要があり、ユーザ電力を制限しない場合でのエッジユーザに対して、GroupA0>GroupA1>GroupA2>GroupA3の順に従ってSRSリソースを設定し、ユーザ電力を制限しない場合での中心ユーザに対して、GroupA1>GroupA0>GroupA3>GroupA2の順に従ってSRSリソースを設定し、ユーザ電力を制限しない場合でのエッジユーザに対して、GroupA2>GroupA3>GroupA0>GroupA1の順に従ってSRSリソースを設定し、及びユーザ電力を制限しない場合での中心ユーザに対して、GroupA3>GroupA2>GroupA1>GroupA0の順に従ってSRSリソースを設定する。従って、図6に示すように、セル0のUEはSRSシンボル0のGroupA0の位置に割り当てられ、セル1のUEは SRSシンボル1のGroupA3位置に割り当てられ、セル2のUEはSRSシンボル2のGroupA1位置に割り当てられる。
【0038】
さらに、本発明の実施例に係る方法はステップS105を更に含む。
【0039】
ステップS105:設定時間内に、各セルにアクセスするユーザ端末の数を繰り返して統計し、各セルにアクセスする平均ユーザ端末数を求め、前記平均ユーザ端末数はシステムがサポートする最大直交ユーザ端末数より小さく、且つユーザ端末にSRSリソースを割り当てたセル同士が直交できないと、前記SRS開始の時間領域リソース設定順序に基づいて割り当てられたSRSリソースを再設定する。
【0040】
本ステップでは、所定のタイマーが期限切れになった後、アクセスしたユーザ数を統計し、連続的な複数回の統計では、毎回の統計されたユーザ数がいずれも最大直交ユーザ数を超えず、且つユーザに割り当てられたリソースがセル同士の直交を保証できないと、割り当てられたリソースを隣接セルと完全に直交するリソース上に再調整し、調整ポリシーは同一グループ内における周波数分割、Comb分割、符号分割、時分割の順に従ってリソースを割り当てる。毎回統計したユーザ数がいずれも最大直交ユーザ数を超える、またはユーザに割り当てられたリソースがセル同士の直交を保証できると、SRSリソース調整を行わない。
【0041】
たとえば、タイマーの継続時間を200sとし、タイマーの継続時間内の統計回数を4回とすると、システムがサポートする最大直交ユーザ数は32である。図7に示すように、期限切れになると、4回の結果を平均した後、セル0のユーザ数が4、セル1のユーザ数が7、セル2のユーザ数が2であり、3つのセルが統計したアクセスするユーザ数がいずれも32より小さく、且つ割り当てられたリソースがセル同士の直交を保証できないことを発見し、この場合、SRSのリソース割り当てを再調整するように、各セルにアダプティブ調整を行う必要があり、図8に示すように、調整ポリシーは同一グループ内の周波数分割、Comb分割、符号分割、時分割の順に従ってリソースを割り当てる。
【0042】
前記ステップS103〜S105では、言及した周波数分割、Comb分割、符号分割の割り当て順序は好ましい割り当て順序に過ぎず、実際の過程中に、周波数分割、Comb分割、符号分割の順序は任意に設定されてもよい。
【0043】
さらに、図9に示すように、本発明の実施例は上記方法を達成する協調セルのSRSリソース設定装置を更に提供しており、
すべてのセルを異なるセルグループにグループ化するためのグループ化ユニット91、
各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定するための開始時間領域順序確定ユニット92、
ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルSRSリソースグループ化ポリシーを確定するためのSRSリソースグループ化ポリシー確定ユニット93、及び
前記SRS開始の時間領域リソース設定順序及びSRSリソースグループ化ポリシに基づいて、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定するためのSRSリソース設定ユニット94を備える。
【0044】
そのうち、前記グループ化ユニット91は、隣接するセルが同じセルグループに属しないという原則に従って、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化する、という方式で、すべてのセルを異なるセルグループにグループ化することに用いられる。
【0045】
そのうち、前記開始時間領域順序確定ユニット92は、
SRSサブフレーム設定に基づいて、所定の基準時間内にSRSシンボルの数を統計し、SRSシンボルの数Nを得る、及び
前記SRSシンボルの数Nに基づいて、各セルグループにSRS開始の時間領域リソースを割り当て、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定する、という方式で、各セルグループのSRS開始の時間領域リソース設定順序を確定することに用いられる。
【0046】
そのうち、前記SRSリソースグループ化ポリシー確定ユニット93は、
各SRS時間領域リソースをS(ただし、S=2M、MはセルSRS帯域幅とユーザ端末のSRS帯域幅との比の値である)グループにグループ化し、異なる周波数分割リソース、コーム分割リソースが対応する合計のコードツリー集合をΦ(ただし、Φ={k∈Z,0≦k≦S−1,Zは整数である})とマークアップする、及び
ユーザ端末の状態情報がx種を含むと、各種ユーザ端末状態情報がいずれも1つのコードツリーサブセットGroupAi(ただし、GroupAi={k|mod(k,x)=i}、i∈(0,1,……,x−1)、GroupAi={k|mod(k,x)=i}は、kをxで除算した余りがiである集合を表す)に対応する、という方式で、ユーザ端末の状態情報に基づいて、セルのSRSリソースグループ化ポリシーを確定することに用いられる。
【0047】
そのうち、ユーザ端末の状態情報は、ユーザプロパティ及び電界強度情報を含み、そのうち、ユーザプロパティは、中心ユーザまたはエッジユーザを含み、電界強度はユーザ電力を制限し又は制限しないことを含み、ユーザ端末の状態情報に基づいて対応するコードツリーサブセットを確定し、ユーザ電力を制限しない場合でのエッジユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA0とマークアップし、中心ユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA1とマークアップし、ユーザ電力を制限する場合でのエッジユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA2とマークアップし、中心ユーザに対応するコードツリーサブセットをGroupA3とマークアップする。
【0048】
そのうち、前記SRSリソース設定ユニット94は、
ユーザ端末が初期接続を作成する時、該ユーザ端末が所属するセルに対応するSRS開始の時間領域リソース設定順序、及びGroupA0>GroupA1>GroupA2>……>GroupA(X−1)の開始周波数領域リソース順序に基づいて、ユーザ端末に初期のSRSリソースを割り当てる、という方式で、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することに用いられる。
【0049】
そのうち、前記SRSリソース設定ユニット94は、
ユーザ端末の状態情報を取得した後、またはユーザ端末の状態情報が変化した後、ユーザ端末の最新の状態情報iを取得する、及び
ユーザによって端末最新の状態情報i、ユーザ端末にその対応するGroupAiリソースを設定し、GroupAiにアイドルリソースがないと、周波数領域リソースの優先度順序に応じてユーザ端末にSRSリソースを設定する、という方式で、各セルにアクセスするユーザ端末にSRSリソースを設定することに用いられる。
【0050】
そのうち、前記装置は、
設定時間内に、各セルにアクセスするユーザ端末の数を繰り返して統計し、各セルにアクセスする平均ユーザ端末数を求め、前記平均ユーザ端末数はシステムがサポートする最大直交ユーザ端末数より小さく、且つユーザ端末に割り当てられたSRSリソースセル同士が直交できないと、前記SRS開始の時間領域リソース設定順序に基づいて割り当てられたSRSリソースを再設定することに用いられるSRSリソース再設定ユニット95を更に備える。
【0051】
上記実施例から分かるように、本発明の実施例は、各セル及びその隣接セルの状況を考慮した結果、隣接セル同士がSRSリソースを割り当てる時、時間領域上に異なるSRSシンボルを占用し、且つSRS割り当てのアダプティブ調整により、ユーザ数が少ない場合、隣接セル同士のSRSが完全に直交することを保証し、同時に、ユーザプロパティ及びユーザ電界強度情報に基づいてユーザをグループ化することにより、セル内ユーザSRS間の干渉を避け、それによりSRS測定の精度を大幅に向上させ、且つ、本発明の実施例では、CoMP中における各協調セルのシグナリングインタラクションを減少させることができ、同時に SRSリソースを割り当てる時に規則性を有するため、セル間の干渉を効果的に抑制することができ、システムのスペクトル効率を向上させ、特にセルエッジユーザのスペクトル効率を向上させることができる。
【0052】
例示するために、本発明の好適な実施例を開示したが、当業者は、各種の改良、増加及び置換が可能であることを理解し、従って、本発明の範囲は上記実施例に制限されない。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の実施例に係る方法及び装置によれば、 CoMPにおける各協調セルのシグナリングインタラクションを減少させることができ、同時にSRSリソースを割り当てる時に規則性を有するため、セル間、セル内の干渉を効果的に抑制し、システムのスペクトル効率を向上させ、特にセルエッジユーザのスペクトル効率を向上させることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9