特許第6051186号(P6051186)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6051186
(24)【登録日】2016年12月2日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】ハンドルカバー構造
(51)【国際特許分類】
   B62J 23/00 20060101AFI20161219BHJP
   B62J 29/00 20060101ALI20161219BHJP
   B62J 6/00 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
   B62J23/00 B
   B62J29/00 B
   B62J6/00 A
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2014-189906(P2014-189906)
(22)【出願日】2014年9月18日
(65)【公開番号】特開2016-60370(P2016-60370A)
(43)【公開日】2016年4月25日
【審査請求日】2015年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100094400
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 三義
(74)【代理人】
【識別番号】100126664
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】久保田 吉隆
【審査官】 沼生 泰伸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−053060(JP,A)
【文献】 特開2013−035305(JP,A)
【文献】 特開平06−263073(JP,A)
【文献】 国際公開第2004/074079(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 23/00
B62J 6/00
B62J 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、
前記ハンドルカバー(20)の前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、
前記切り欠き部(21)の上部には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、
前記切り欠き部(21)の下部には、車両前方に開口する開口部(22)が形成され、
前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされ
前記ミラー台座部(32)は、上面視で円弧状に形成される外周縁部(32b)を有し、
前記ミラー台座部(32)には、前記レバー取り付け部(52)を上面視で目視可能とするように前記外周縁部(32b)よりも内側に凹む凹部(32c)が形成されることを特徴とするハンドルカバー構造。
【請求項2】
前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、
前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に配置される下部切り欠き部(41)とを有し、
前記ミラー台座部(32)は、前記上部切り欠き部(31)に配置され、
前記開口部(22)は、前記下部切り欠き部(41)に配置されることを特徴とする請求項1に記載のハンドルカバー構造。
【請求項3】
前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンドルカバー構造。
【請求項4】
前記切り欠き部(21)における前記開口部(22)の前方には、ウインカ(15)が配置され、
前記ウインカ(15)は、前面視で、前記開口部(22)の少なくとも一部と重なることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載のハンドルカバー構造。
【請求項5】
ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、
前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、
前記ハンドルカバー(20)の車両前後方向で前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、
前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に車両前面視で下方にU字状に凹んで配置される下部切り欠き部(41)とを有し、
前記上部切り欠き部(31)には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、
前記下部切り欠き部(41)には、車両前面視で前面に開口する開口部(22)が形成され、
前記上部カバー(30)の左右端部と前記下部カバー(40)の左右端部とは、前記上部切り欠き部(31)よりも車幅方向外側の係止部(39e)により、取り付けられる形状であって、
前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされることを特徴とするハンドルカバー構造。
【請求項6】
前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする請求項5に記載のハンドルカバー構造。
【請求項7】
前記ミラーボス(53)は、前記レバーブラケット(50)に一体に形成されることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載のハンドルカバー構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルカバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗型車両のハンドルカバー構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、ハンドルの周囲をハンドルカバーで覆う構造において、バックミラーを所望の位置でハンドルに固定するミラー位置調節機構を、ハンドルカバーの内側に配置したものである。
【0003】
特許文献1では、ハンドルカバーの表面よりも凹んだ凹部の奥面に、ミラー位置調整機構の操作用の治具を挿入する治具挿入孔を形成して治具挿入孔を目立ちにくくし、ハンドルカバーの外観性を向上しつつ、バックミラーの取付位置の調整を容易にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−162515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら特許文献1では、ブレーキレバーなどのレバーが取り付けられるレバー取り付け部がハンドルカバーで覆われるため、レバーを交換する際などにハンドルカバーを取り外す必要があり、整備性が低下することがあった。
【0006】
そこで本発明は、ハンドルカバー構造において、ハンドルカバーの外観性を向上しつつ、整備性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、前記ハンドルカバー(20)の前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、前記切り欠き部(21)の上部には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、前記切り欠き部(21)の下部には、車両前方に開口する開口部(22)が形成され、前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされ、前記ミラー台座部(32)は、上面視で円弧状に形成される外周縁部(32b)を有し、前記ミラー台座部(32)には、前記レバー取り付け部(52)を上面視で目視可能とするように前記外周縁部(32b)よりも内側に凹む凹部(32c)が形成されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に配置される下部切り欠き部(41)とを有し、前記ミラー台座部(32)は、前記上部切り欠き部(31)に配置され、前記開口部(22)は、前記下部切り欠き部(41)に配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記切り欠き部(21)における前記開口部(22)の前方には、ウインカ(15)が配置され、前記ウインカ(15)は、前面視で、前記開口部(22)の少なくとも一部と重なることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、ハンドル(2)の周囲を覆うハンドルカバー(20)を備えるハンドルカバー構造において、前記ハンドルカバー(20)は、上下に分割される上部カバー(30)と下部カバー(40)とで構成され、前記ハンドルカバー(20)の車両前後方向で前部には、レバーブラケット(50)のレバー取り付け部(52)を配置する切り欠き部(21)が設けられ、前記切り欠き部(21)は、前記上部カバー(30)に配置される上部切り欠き部(31)と、前記下部カバー(40)に車両前面視で下方にU字状に凹んで配置される下部切り欠き部(41)とを有し、前記上部切り欠き部(31)には、前記レバー取り付け部(52)の少なくとも一部と、ミラー(16)を支持するミラーボス(53)とを上方から覆うミラー台座部(32)が設けられ、前記下部切り欠き部(41)には、車両前面視で前面に開口する開口部(22)が形成され、前記上部カバー(30)の左右端部と前記下部カバー(40)の左右端部とは、前記上部切り欠き部(31)よりも車幅方向外側の係止部(39e)により、取り付けられる形状であって、前記レバー取り付け部(52)は、前記開口部(22)から前記ハンドルカバー(20)の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記ミラー台座部(32)は、曲面形状を有し、且つ、前記ハンドルカバー(20)の上面に形成される平面部(30a)よりも低い位置に配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記ミラーボス(53)は、前記レバーブラケット(50)に一体に形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1,5に記載した発明によれば、ハンドルカバー前部の切り欠き部の上部に、レバー取り付け部の少なくとも一部と、ミラーボスとを上方から覆うミラー台座部を配置することで、レバー取り付け部の少なくとも一部とミラーボスとを意匠の一部とすることができ、ハンドルカバーの外観性を向上することができる。又、ハンドルカバー前部の切り欠き部の下部に開口部を形成し、レバー取り付け部を開口部からハンドルカバーの外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とすることで、レバー取り付け部に工具などでアクセス可能となるため、レバーの交換などの整備性を向上することができる。従って、ハンドルカバーの外観性を向上しつつ、整備性を向上することができる。又、切り欠き部の上部にミラー台座部を設け、且つ、切り欠き部の下部に開口部を形成することで、ミラー台座部が開口部を上方から覆う傘のように機能するため、雨などがハンドルカバーの内部に浸入することを抑制することができる。加えて、請求項1に記載した発明によれば、ミラー台座部の外周縁部を上面視で円弧状に形成し、且つ、レバー取り付け部を上面視で目視可能とするように、外周縁部よりも内側に凹む凹部をミラー台座部に形成することで、ミラー台座部とレバー取り付け部との一体感が高まるため、ハンドルカバーの外観性を向上することができる。又、レバー取り付け部に工具などでアクセスする際に、ミラー台座部の凹部がアクセスの目印となるため、整備性を向上することができる。
請求項2,5に記載した発明によれば、ハンドルカバーを上下に分割される上部カバーと下部カバーとで構成し、ミラー台座部を上部カバーの上部切り欠き部に配置し、且つ、開口部を下部カバーの下部切り欠き部に配置することで、ミラー台座部が開口部を上方から覆う傘のように機能するため、ハンドルカバーを上下に分割した構成において、雨などがハンドルカバーの内部に浸入することを抑制することができる。
請求項3,6に記載した発明によれば、ミラー台座部を、曲面形状とし、且つ、ハンドルカバーの上面に形成される平面部よりも低い位置に配置することで、曲面形状のミラー台座部と、ハンドルカバーの上面の平面部とで段差が形成されるので、ハンドルカバーの上部切り欠き部に開口部を形成する場合と比較して、切り欠き部の剛性を高めることができる。
請求項に記載した発明によれば、切り欠き部における開口部の前方にウインカを配置し、且つ、ウインカを前面視で開口部の少なくとも一部と重ねることで、開口部の少なくとも一部が前方からウインカで遮られるため、雨や走行風などがフロントカバーの内部に浸入することを抑制することができる。
請求項に記載した発明によれば、ミラーボスをレバーブラケットに一体に形成することで、ミラーボスとレバーブラケットとを別体に形成する場合と比較して、組み付け工数を低減することができ、整備性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
図2】上記自動二輪車の前部の前面図である。
図3】上記自動二輪車の前部の上面図である。
図4】上記自動二輪車の前部の下面図である。
図5】上記自動二輪車のハンドルカバーの要部を右上前方から見た斜視図である。
図6】上記ハンドルカバーの上部カバーの前面図である。
図7】上記上部カバーの上面図である。
図8】上記ハンドルカバーの下部カバーの前面図である。
図9】上記下部カバーの上面図である。
図10】上記自動二輪車の右ブレーキレバーブラケットを右上前方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。図中線CLは車体左右中心線を示す。
【0011】
図1は、実施形態に係る自動二輪車1(鞍乗型車両)の左側面図である。
図1に示すように、スクータ型の自動二輪車1は、バーハンドル2(ハンドル)と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、スイング式のパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。
バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の下部後側にはパワーユニット10の前部下側が上下揺動可能に枢支される。
【0012】
例えば、車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。車体フレーム5は、ヘッドパイプ5aと、ヘッドパイプ5aから斜め下後方に延びた後に後方に延びるメインフレーム5bと、メインフレーム5bの後端に直交して結合されるクロスパイプ5cと、クロスパイプ5cの左右端部に前端が結合されると共にクロスパイプ5cの左右端部から斜め上後方に延びた後に緩やかに傾斜して斜め上後方に延びる左右リヤフレーム5dとを備える。
【0013】
左右リヤフレーム5dの前端部には、パワーユニット10の前部下側がリンク11を介して上下揺動可能に支持される。
パワーユニット10は、前部に配置されるエンジン10aと、後部左側に配置される変速機10bとを一体化したスイング式動力ユニットである。パワーユニット10と車体フレーム5の後部との間にはリヤサスペンション6が介装され、車体後部にユニットスイング式のリヤサスペンション構造が構成される。
【0014】
パワーユニット10の上方には、エアクリーナユニット7が取付けられる。エアクリーナユニット7の前端には、エンジン10aに連結されるスロットルボディ7aが取付けられる。
【0015】
前輪3と後輪4との間には、運転者が足を置くステップフロア8が設けられる。ステップフロア8の前方にはレッグシールド12bが設けられ、ステップフロア8の後方でレッグシールド12bに対向する位置には運転者が座るシート9が設けられる。バーハンドル2とシート9との間であってステップフロア8の上方空間は、跨ぎ部9sとして構成される。
【0016】
シート9は、燃料タンク及び物品収納ボックス(何れも不図示)の上に載置される。燃料タンク及び物品収納ボックスは、左右リヤフレーム5dによって支持される。
【0017】
車体フレーム5は、車体カバー12で覆われる。車体カバー12は、車体フレーム5の前部を覆うフロントカバー12aと、運転者の脚の前方を覆うレッグシールド12bと、ステップフロア8の側方を覆うアンダカバー12cと、アンダカバー12cに連なると共に車体フレーム5の前後中央部側方を覆うサイドカバー12dと、サイドカバー12dに連なると共に車体フレーム5の後部を覆う左右リヤサイドカバー12eと、左右リヤサイドカバー12eの後部上縁部間を渡すように配置されてシート9の後端部下側を斜め上後方から覆うリヤセンターカバー12fとを備える。
【0018】
尚、符号13はフロントフェンダ、符号14はリヤフェンダ、符号15は左右リヤウインカ、符号16は左右バックミラー(ミラー)、符号17はブレーキレバー、符号18はヘッドライト、符号19はエンジン10aからの排気管に接続されるマフラ、符号20はバーハンドル2の周囲を覆うハンドルカバーをそれぞれ示す。
【0019】
次に、ハンドルカバー20の構成について図2図5を用いて説明する。
図2は、上記自動二輪車1の前部の前面図である。
図2に示すように、ハンドルカバー20は、車幅方向中央の卵形状と、車幅方向両側及び下方の筒形状とを組み合わせた形状を有する。ハンドルカバー20は、上下に分割される上部カバー30と、下部カバー40とで構成される。ハンドルカバー20の前部には、車両前方に開口する開口部22を有する切り欠き部21が形成される。開口部22は、図2の前面視で矩形状に形成される。
【0020】
ハンドルカバー20の切り欠き部21には、レバー取り付け部として、ブレーキレバー取り付け部52が配置される。ブレーキレバー取り付け部52は、左右ブレーキレバー17L,17Rを支持する左右ブレーキレバーブラケット50(レバーブラケット)のうち左右ブレーキレバー17L,17Rが取り付けられる部分をいう。左ブレーキレバー17Lは後ブレーキ用の操作子として機能し、右ブレーキレバー17Rは前ブレーキ用の操作子として機能する。左右ブレーキレバー取り付け部52は、開口部22からハンドルカバー22の外部に露出する。
尚、以下の説明においては、左右ブレーキレバー17L,17Rを、単に「ブレーキレバー17」と称することがある。
【0021】
切り欠き部21は、上部カバー30に配置される上部切り欠き部31と、下部カバー40に配置される下部切り欠き部41とを有する。開口部22は、ハンドルカバー20の下部切り欠き部41に配置される。ハンドルカバー20の上部切り欠き部31には、バックミラー16が設けられるミラー台座部32が配置される。
【0022】
上部カバー30の上面には、図2の前面視で車幅方向外側に緩やかに傾斜する平面部30aが形成される。ミラー台座部32は、曲面形状を有し、且つ、上部カバー30の平面部30aよりも低い位置に配置される。
【0023】
ミラー台座部32には、バックミラー16が取り付けられるミラーボス53が配置される。ミラーボス53は、ブレーキレバーブラケット50に一体に形成される。
【0024】
左右ウインカ15は、左右切り欠き部21の前方に配置される。左右ウインカ15は、図2の前面視で、円形状に形成される。左右ウインカ15は、図2の前面視で、開口部22の車幅方向内側部と重なる。
【0025】
尚、左右ウインカ15は、図2の前面視で、開口部22の車幅方向外側部と重なってもよい。又、左右ウインカ15は、図2の前面視で、開口部22と重ならなくてもよい。但し、雨や走行風などがハンドルカバー20の内部に浸入することを抑制する観点からは、左右ウインカ15は、図2の前面視で、開口部22の少なくとも一部と重なることが好ましい。
【0026】
図3は、上記自動二輪車1の前部の上面図である。図4は、上記自動二輪車1の前部の下面図である。
図3に示すように、ハンドルカバー20の車幅方向中央部には、メーターパネル60が配置される。メーターパネル60の後部には、速度メーター等の各種メーター類を収容する円形状のメータユニット61が設けられる。
【0027】
ハンドルカバー20の車幅方向左端部には、左スイッチパネル62が配置される。左スイッチパネル62において左側グリップ2L寄りには、ディマスイッチ63、ホーンスイッチ64及びウインカスイッチ65(図3及び図4参照)が設けられる。
【0028】
ハンドルカバー20の車幅方向右端部には、右スイッチパネル66が配置される。右スイッチパネル66において右側グリップ2R寄りには、アイドリングストップスイッチ67及びスタータスイッチ68(図3及び図4参照)が設けられる。
【0029】
左右切り欠き部21は、ハンドルカバー20において左右スイッチパネル62,66の前方に配置される。ブレーキレバーブラケット50のブレーキレバー取り付け部52は、開口部22(図4参照)からハンドルカバー22の外部に露出し、図3の上面視及び図4の下面視で目視可能とされる。ブレーキレバー取り付け部52を図3の上面視及び図4の下面視で目視可能とすることで、ブレーキレバー取り付け部52に工具などでアクセス可能となる。
【0030】
図4に示すように、ハンドルカバー20の車幅方向中央後部には、カバーパネル69が配置される。カバーパネル69は、図4の下面視で、M字状に形成される。カバーパネル69は、下部カバー40と左右スイッチパネル62,66との間を渡すと共に、ハンドルカバー20の後部を覆う。
【0031】
図5は、上記自動二輪車1のハンドルカバー20の要部を右上前方から見た斜視図である。
図5に示すように、右ミラー台座部32は、ハンドルカバー20の上部カバー30の車幅方向右端部において、右スイッチパネル66の前方に配置される。右ミラー台座部32には、上下に延びるミラーボス53を挿通する挿通孔32aが形成される。右ミラー台座部32は、図3の上面視で円弧状に形成される外周縁部32bと、図3の上面視で外周縁部32bよりも挿通孔32a側に凹むU字状に形成される凹部32cとを有する。右ブレーキレバーブラケット50の右ブレーキレバー取り付け部52は、右ミラー台座部32の凹部32cから外部に露出する。
尚、左右ミラー台座部32は、中心線CLを挟んで左右対称形状を有し、左ミラー台座部32は、右ミラー台座部32と同様の構成を有するため、その詳細な説明を省略する。
【0032】
次に、ハンドルカバー20における上部カバー30の構成について図6及び図7を用いて説明する。
図6は、上記ハンドルカバー20の上部カバー30の前面図である。図7は、上記上部カバー30の上面図である。
図6及び図7に示すように、上部カバー30は、車幅方向中央上部に位置するセンター部35と、車幅方向左側に位置する左サイド部36と、車幅方向右側に位置する右サイド部37と、車幅方向中央後部に位置するリヤ部38とを有する。
【0033】
上部カバー30のセンター部35には、図7の上面視で円形状の開口35aが形成される。上部カバー30のセンター部35の前部には、第一挿通孔35b、第二挿通孔35c及びリブ35dが形成される。上部カバー30のセンター部35には、第一挿通孔35b及び第二挿通孔35cなどを介してメーターパネル60(図3参照)が取り付けられる。
【0034】
第一挿通孔35bは、中心線CLと重なる位置に配置されると共に、図7の上面視で円形状に形成される。第二挿通孔35cは、中心線CLを挟んで前後に二つずつ合計四つ配置されると共に、図7の上面視で前後に長手を有する長方形状に形成される。リブ35dは、中心線CLを挟んで第一挿通孔35bと第二挿通孔35cとの間に一つずつ合計二つ配置されると共に、図7の上面視で車幅方向に延びる楕円形状に形成されて下方に凹む。リブ35dは、図6の前面視で車幅方向外側ほど下方に位置するように緩やかに傾斜する。
【0035】
上部カバー30の左右サイド部36,37の上部には、図6の前面視で車幅方向外側に緩やかに傾斜する円みを帯びた平面部30aが形成される。上部カバー30の左右サイド部36,37の前部36a,37aにおいて車幅方向外端部には、図6の前面視で後上方に山形に凹む上部切り欠き部31が形成される。
【0036】
図6の前面視で、上部カバー30の左右サイド部36,37の前部36a,37aには、下方に突出する第一係止部39d及び第二係止部39eが形成される。第一係止部39dは、上部切り欠き部31よりも車幅方向内側に配置される。第二係止部39eは、上部切り欠き部31よりも車幅方向外側に配置される。上部カバー30の左右サイド部36,37の前部36a,37aには、第一係止部39d及び第二係止部39eなどを介して下部カバー40の左右サイド部46,47の前部46a,47a(図8参照)が取り付けられる。
【0037】
図7の上面視で、上部カバー30の左サイド部36の前部36aは、センター部35の左前端から左後方に延びて左上部切り欠き部31に至り、その後、左ミラー台座部32を経て左後方に緩やかに延びた後、後方に湾曲して左サイド部36の後部36bの左端に至る。上部カバー30の左サイド部36の後部36bは、リヤ部38の左端から左後方に緩やかに延びた後、前方に凸の湾曲形状をなすように屈曲して延びて左サイド部36の前部36aの左端に至る。図7の上面視で、上部カバー30の左サイド部36の後部36bにおいて左ミラー台座部32と車幅方向で重なる位置には、後方に突出する係止部36cが形成される。上部カバー30の左サイド部36の後部36bには、係止部36cなどを介して左スイッチパネル62(図3参照)が取り付けられる。
【0038】
図7の上面視で、上部カバー30の右サイド部37の前部37aは、センター部35の右前端から右後方に延びて右上部切り欠き部31に至り、その後、右ミラー台座部32を経て右後方に緩やかに延びた後、後方に湾曲して右サイド部37の後部37bの右端に至る。上部カバー30の右サイド部37の後部37bは、リヤ部38の右端から右後方に緩やかに延びた後、前方に凸の湾曲形状をなすように屈曲して延びて右サイド部37の前部37aの右端に至る。図7の上面視で、上部カバー30の右サイド部37の後部37bにおいて右端部には、後方に突出する係止部37cが形成される。上部カバー30の右サイド部37の後部37bには、係止部37cなどを介して右スイッチパネル66(図3参照)が取り付けられる。
【0039】
上部カバー30のリヤ部38は、図6の前面視で下方に凸の円弧状に形成される。上部カバー30のリヤ部38には、下方に突出する係止部38aが形成される。係止部38aは、中心線CLを挟んで左右に一つずつ合計二つ配置される。上部カバー30のリヤ部38は、係止部38aなどを介してカバーパネル69(図5参照)の上部が取り付けられる。
【0040】
図7の上面視で、上部カバー30の左右サイド部36,37における符号39aは下部カバー40との取り付け部、符号39b,39cはカバーパネル69(図5参照)の上部との取り付け部を示す。
【0041】
尚、上部カバー30において、センター部35における第一挿通孔35b、第二挿通孔35c及びリブ35d、並びに、左右サイド部36,37における第一係止部39d、第二係止部39e、係止部36c、係止部37c、係止部38a及び取り付け部39a,39b,39cの形状や配置数、配置位置などは、上記に限らず、適宜必要に応じて変更してもよい。
【0042】
次に、ハンドルカバー20における下部カバー40の構成について図8及び図9を用いて説明する。
図8は、上記ハンドルカバー20の下部カバー40の前面図である。図9は、上記下部カバー40の上面図である。
下部カバー40は、図8の前面視でY字状をなすと共に、図9の上面視でV字状をなすように形成される。
図8及び図9に示すように、下部カバー40は、車幅方向中央に位置するセンター部45と、車幅方向左側に位置する左サイド部46と、車幅方向右側に位置する右サイド部47とを有する。
【0043】
下部カバー40のセンター部45の前部には、第一凹部45a、挿通孔45b及び第一係止部45cが形成される。下部カバー40のセンター部45の前部には、第一凹部45a、挿通孔45b及び第一係止部45cなどを介してヘッドライト18(図3参照)が取り付けられる。
【0044】
第一凹部45aは、図8の前面視で下方に凹む円弧状に形成される。挿通孔45b(エイミング孔)は、中心線CLと重なる位置に配置されると共に、図9の上面視で前後に長手を有して形成される。第一係止部45cは、中心線CLを挟んで左右に一つずつ合計二つ配置されると共に、円弧状の第一凹部45aに沿うように形成されて前方に突出する。
【0045】
下部カバー40のセンター部45の下部には、第二凹部45d及び第二係止部45eが形成される。下部カバー40のセンター部45の下部には、第二係止部45eなどを介してカバーパネル69(図5参照)の下部が取り付けられる。
【0046】
第二凹部45dは、図8の前面視で前上方に凹む円弧状に形成される。第二凹部45dは、カバーパネル69の凹部69d(図4参照)に滑らかに繋がる。第二係止部45eは、中心線CLを挟んで左右に一つずつ合計二つ配置されると共に、円弧状の第二凹部45dに沿うように形成されて後下方に突出する。
【0047】
下部カバー40の左右サイド部46,47の前部46a,47aにおいて車幅方向外側部には、図8の前面視で下方にU字状に凹む下部切り欠き部41が形成される。U字状の下部切り欠き部41の輪郭は、図2の前面視で矩形状をなす開口部22の輪郭の一部(下辺部及び側辺部)を構成する。
【0048】
下部カバー40の左右サイド部46,47の前部46a,47aにおいて車幅方向内側部には、図8の前面視で下方にU字状に凹む第二切り欠き部42が形成される。第二切り欠き部42の幅(車幅方向の長さ)は、下部切り欠き部41の幅(車幅方向の長さ)よりも小さい。下部カバー40の第二切り欠き部42には、左右ウインカ15(図2参照)のステイが挿通される。
【0049】
図9の上面視で、下部カバー40の左右サイド部46,47の前部46a,47aには、後方に突出する第一係止爪49d及び第二係止爪49eが形成される。第一係止爪49dは、下部切り欠き部41と第二切り欠き部42との間であって第二切り欠き部42寄りに配置される。第二係止爪49eは、下部切り欠き部41よりも車幅方向外側に配置される。下部カバー40の第一係止爪49d及び第二係止爪49eを、上部カバー30の第一係止部39d及び第二係止部39eのそれぞれの係止孔(図6参照)に係止させることにより、上部カバー30の左右サイド部36,37の前部36a,37a(図6参照)と、下部カバー40の左右サイド部46,47の前部46a,47aとが取り付けられる。
【0050】
下部カバー40の左サイド部46の前部46aは、図9の上面視で、センター部45の左前端から左後方に延びて左第二切り欠き部42に至り、その後、左第二切り欠き部42を経て左後方に緩やかに傾斜して左下部切り欠き部41に至り、その後、左下部切り欠き部41を経て左後方に延びて左サイド部46の側部46cの前端に至る。
左サイド部46の側部46cは、図9の上面視で、右後方に傾斜して屈曲しつつ延びて左サイド部46の後部46bの左端に至る。
下部カバー40の左サイド部46の後部46bは、図9の上面視で、センター部45の左後端から左後方に緩やかに延びた後に右後方に屈曲して延び、その後、左後方に緩やかに屈曲しつつ延びて左サイド部46の側部46cの後端に至る。
【0051】
下部カバー40の右サイド部47の前部47aは、図9の上面視で、センター部45の右前端から右後方に延びて右第二切り欠き部42に至り、その後、右第二切り欠き部42を経て右後方に緩やかに傾斜して右下部切り欠き部41に至り、その後、右下部切り欠き部41を経て右後方に延びて右サイド部47の側部47cの前端に至る。
右サイド部47の側部47cは、図9の上面視で、左後方に延びた後に左前方に凸の湾曲形状をなすように屈曲して延び、その後、左後方に屈曲して延びて右サイド部47の後部47bの右端に至る。
下部カバー40の右サイド部47の後部47bは、図9の上面視で、センター部45の右後端から右後方に緩やかに延びた後に左後方に屈曲して延び、その後、右後方に緩やかに屈曲しつつ延びて右サイド部47の側部47cの後端に至る。
【0052】
図9の上面視で、下部カバー40の左右サイド部46,47における符号49aは上部カバー30の取り付け部39a(図7参照)と平面視で重なる位置に配置されると共に上方に突出する取り付けボス、符号49b,49cはカバーパネル69(図5参照)の上部との取り付け部を示す。
【0053】
例えば、上部カバー30と下部カバー40とを平面視で重なるように配置した後、ボルト70(図4参照)を、取り付けボス49aの貫通孔に挿通して上部カバー30の取り付け部39aに螺着することにより、下部カバー40が上部カバー30に固定される。
又、カバーパネル69上部と下部カバー40とを平面視で重なるように配置した後、ボルト70(図4参照)を、カバーパネル69上部の取り付けボス69a(図4参照)の貫通孔に挿通して下部カバー40の取り付け部49cに螺着することにより、カバーパネル69上部が下部カバー40に固定される。
【0054】
尚、下部カバー40において、センター部45における挿通孔45b、第一係止部45c及び第二係止部45e、並びに、左右サイド部46,47における第一係止爪49d、第二係止爪49e、取り付けボス49a及び取り付け部49b,49cの形状や配置数、配置位置などは、上記に限らず、適宜必要に応じて変更してもよい。
【0055】
次に、ブレーキレバーブラケット50の構成について、左右ブレーキレバーブラケット50のうち右ブレーキレバーブラケット50を例に挙げて、図10を用いて説明する。
尚、左ブレーキレバーブラケット50は、右ブレーキレバーブラケット50と同様の構成を有するため、その詳細な説明を省略する。
【0056】
図10は、上記自動二輪車1の右ブレーキレバーブラケット50を右上前方から見た斜視図である。
図10に示すように、右ブレーキレバーブラケット50は、本体部51、ブレーキレバー取り付け部52、ミラーボス53、バーハンドル取り付け部54、ブレーキレバー取り付けボス55、前ブレーキケーブル案内部56及びブレーキランプスイッチ設置部57を有する。前ブレーキケーブル案内部56は、右ブレーキレバー17Rに接続される前ブレーキケーブルを案内する。ブレーキランプスイッチ設置部57には、右ブレーキレバーブラケット50の右側方に位置するブレーキランプスイッチ(不図示)が設置される。
【0057】
本体部51は、前後に長手を有する直方体状に形成される。ブレーキレバー取り付け部52は、本体部51の右側面から右方に突出して本体部51と一体に形成される。ブレーキレバー取り付け部52は、上壁部と、下壁部と、上壁部の後端と下壁部の後端とを繋ぐ後壁部とにより右側面視でU字状に形成される。
【0058】
ブレーキレバー取り付け部52の上壁部には、上下に開口する第一貫通孔52aが形成される。ブレーキレバー取り付け部52の下壁部には、下方に延びる円筒状をなすブレーキレバー取り付けボス55が一体に形成される。ブレーキレバー取り付け部52の下壁部及びブレーキレバー取り付けボス55には、上下に開口する第二貫通孔52bが形成される。
【0059】
例えば、右ブレーキレバー17R(図5参照)の基部をブレーキレバー取り付け部52の上下壁部の間に配置した後、ボルト71(図5参照)を第一貫通孔52a、右ブレーキレバー17Rの基部の貫通孔(不図示)及び第二貫通孔52bに挿通してナット72(図4参照)に螺着することにより、右ブレーキレバー17Rが右ブレーキレバー取り付け部52に回動可能に取り付けられる。
【0060】
ミラーボス53は、本体部51の上面に一体に形成される。ミラーボス53は、本体部51の上面から上方に延びる円筒状をなす。ミラーボス53は、右ミラー台座部32の挿通孔32a(図5参照)に挿通される。ミラーボス53には、上方に開口する挿通孔53aが形成される。ミラーボス53の挿通孔53aには、右バックミラー16(図5参照)の基部が取り付けられる。
【0061】
バーハンドル取り付け部54は、本体部51の後端に一体に形成される。バーハンドル取り付け部54には、バーハンドル2(図5参照)の外周面と当接する円弧状の凹部54aが形成される。バーハンドル取り付け部54は、ハンドルカバー20(図5参照)の内部において、不図示のブラケット及び締結部材により、バーハンドル2に取り付けられる。
【0062】
前ブレーキケーブル案内部56は、本体部51の前端に一体に形成される。前ブレーキケーブル案内部56には、前方に開口する溝部56aが形成される。前ブレーキケーブル案内部56の溝部56aには、前ブレーキケーブルが挿通される。
【0063】
ブレーキランプスイッチ設置部57は、本体部51の前部下端に一体に形成される。ブレーキランプスイッチ設置部57には、右方に開口する挿通孔57aが形成される。ブレーキランプスイッチ設置部57の挿通孔57aには、ブレーキランプスイッチ(不図示)に接続されるケーブルが挿通される。
【0064】
以上説明したように、本実施形態は、バーハンドル2の周囲を覆うハンドルカバー20を備えるハンドルカバー構造において、ハンドルカバー20の前部には、ブレーキレバーブラケット50のブレーキレバー取り付け部52を配置する切り欠き部21が設けられ、切り欠き部21の上部には、ブレーキレバー取り付け部52の少なくとも一部と、バックミラー16を支持するミラーボス53とを上方から覆うミラー台座部32が設けられ、切り欠き部21の下部には、車両前方に開口する開口部22が形成され、ブレーキレバー取り付け部52は、開口部22からハンドルカバー22の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とされる。
この構成によれば、ハンドルカバー20前部の切り欠き部21の上部に、ブレーキレバー取り付け部52の少なくとも一部と、ミラーボス53とを上方から覆うミラー台座部32を配置することで、ブレーキレバー取り付け部52の少なくとも一部とミラーボス53とを意匠の一部とすることができ、ハンドルカバー20の外観性を向上することができる。又、ハンドルカバー20前部の切り欠き部21の下部に開口部22を形成し、ブレーキレバー取り付け部52を開口部22からハンドルカバー20の外部に露出し、上面視及び下面視で目視可能とすることで、ブレーキレバー取り付け部52に工具などでアクセス可能となるため、ブレーキレバー17の交換などの整備性を向上することができる。従って、ハンドルカバー20の外観性を向上しつつ、整備性を向上することができる。又、切り欠き部21の上部にミラー台座部32を設け、且つ、切り欠き部21の下部に開口部22を形成することで、ミラー台座部32が開口部22を上方から覆う傘のように機能するため、雨などがハンドルカバー20の内部に浸入することを抑制することができる。
【0065】
又、ハンドルカバー20を上下に分割される上部カバー30と下部カバー40とで構成し、ミラー台座部32を上部カバー30の上部切り欠き部31に配置し、且つ、開口部22を下部カバー40の下部切り欠き部41に配置することで、ミラー台座部32が開口部22を上方から覆う傘のように機能するため、ハンドルカバー20が上下に分割した構成において、雨などがハンドルカバー20の内部に浸入することを抑制することができる。
【0066】
又、ミラー台座部32を、曲面形状とし、且つ、ハンドルカバー20の上面に形成される平面部30aよりも低い位置に配置することで、曲面形状のミラー台座部32と、ハンドルカバー20の上面の平面部30aとで段差が形成されるので、ハンドルカバー20の上部切り欠き部31に開口部を形成する場合と比較して、切り欠き部21の剛性を高めることができる。
【0067】
又、ミラー台座部32の外周縁部32bを上面視で円弧状に形成し、且つ、ブレーキレバー取り付け部52を上面視で目視可能とするように、外周縁部32bよりも内側に凹む凹部32cをミラー台座部32に形成することで、ミラー台座部32とブレーキレバー取り付け部52との一体感が高まるため、ハンドルカバー20の外観性を向上することができる。又、ブレーキレバー取り付け部52に工具などでアクセスする際に、ミラー台座部32の凹部32cがアクセスの目印となるため、整備性を向上することができる。
【0068】
又、切り欠き部21における開口部22の前方にウインカ15を配置し、且つ、ウインカ15を前面視で開口部22の少なくとも一部と重ねることで、開口部22の少なくとも一部が前方からウインカ15で遮られるため、雨や走行風などがハンドルカバー20の内部に浸入することを抑制することができる。
【0069】
又、ミラーボス53をブレーキレバーブラケット50に一体に形成することで、ミラーボス53とブレーキレバーブラケット50とを別体に形成する場合と比較して、組み付け工数を低減することができ、整備性を向上することができる。
【0070】
尚、上記実施形態では、開口部22の一部が下部切り欠き部41に配置される例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、開口部22の全部が下部切り欠き部41に配置されてもよい。即ち、開口部22の少なくとも一部が下部切り欠き部41に配置されてもよい。
【0071】
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0072】
2 バーハンドル(ハンドル)
15 ウインカ
16 バックミラー(ミラー)
17 ブレーキレバー
20 ハンドルカバー
21 切り欠き部
22 開口部
30 上部カバー
30a 平面部
31 上部切り欠き部
32 ミラー台座部
32b 外周縁部
32c 凹部
40 下部カバー
41 下部切り欠き部
50 ブレーキレバーブラケット(レバーブラケット)
52 ブレーキレバー取り付け部(レバー取り付け部)
53 ミラーボス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10