(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0025】
図1は本発明によるテレビ操作方法の一実施形態を示すシステム構成図であって、1は制御装置、2は制御部、3a,3bはチューナ、4は電源、5は記憶装置、6はリモコン受信部、7は入出力部、8は通信部、9はアンテナ、10は手元端末、11は手元表示画面、12はTV(テレビジョン)受像機、13はTV表示画面、14はリモコン、15はネットワークである。
【0026】
同図において、この実施形態は、制御装置1とこれに接続されたノートパソコンや携帯端末,ゲーム機などの携帯型の手元端末10やTV受像機12などから構成されたシステムで実行されるものである。
【0027】
この制御部1は、アンテナ9に接続された2つのチューナ3a,3bと、制御装置1の各部に電源電圧を供給する電源4と、放送TV番組の録画など各種の情報を保存するための記憶装置5と、リモコン14からの操作信号を、例えば、赤外線などによって受信するリモコン受信部6と、TV受像機12と接続される入出力部7と、手元端末10や外部の有線もしくは無線のネットワーク15と接続された通信部8と、これら各部を制御するとともに、各種の処理を行なう制御部2とから構成されている。
【0028】
チューナ3a,3bでは、制御部2の制御のもとに、夫々所定のチャンネルの放送TV番組を受信するが、チューナ3a,3bのいずれか一方で受信されたTV放送番組が入出力部7からTV受像機12に供給され、その表示画面、即ち、TV表示画面13に表示される。また、同様にして、チューナ3a,3bのいずれか一方で受信されたTV放送番組は、通信部8を介して手元端末10に供給され、その表示画面、即ち、手元表示画面11で表示させることができる。この場合、手元端末10とTV受像機12とは、チューナ3a,3bで受信された同じチャンネルの放送TV番組を表示するようにすることもできるし、異なるチャンネルの放送TV番組を表示するようにすることもできる。
【0029】
ここで、リモコン14は、TV受像機12での受信番組のチャンネルの切り替えや音量調整,録画/再生などの指示を行なうことができるものであり、リモコン14からのかかる操作信号はリモコン受信部6で受信されて制御部2に供給され、制御部2で処理されてチャンネル切り替え制御信号や音量調整信号,録画/再生指示信号などの制御信号が作成され、入出力部7からTV受像機12に供給されるし、記憶部5を制御して受信される放送TV番組の録画や再生を行なわせる。このように、リモコン14の操作により、TV受像機12に対して、従来と同様の各種の制御が行なわれる。制御装置1の電源4やTV受像機12の電源(図示せず)も、同様にして、リモコン14の操作により、オン/オフ制御することができる。
【0030】
また、手元端末10は、その手元表示画面11で表示するための放送TV番組のチャンネル切り替えなどのTV受像機12と同様のこの手元端末10のための操作を可能とするものであるが、TV受像機12の操作を行なうリモコンモードを設定することができ、これにより、TV受像機12をリモコン14と同様のリモコン操作することができる。さらには、手元表示画面11で表示されているチャンネルの放送TV番組をTV受像機で表示させることができるようにしているし、また、手元表示画面11で表示されているチャンネルの放送TV番組とTV表示画面13で表示されている放送TV番組とを入れ替えて表示させるようにすることもできる。
【0031】
さらに、通信部8は、ネットワーク15を介して、例えば、インターネットなどの外部からウェブベージなどのコンテンツ(ウェブコンテンツ)を取得することができ、これがTV受像機12もしくは手元端末10に供給されて画面表示される。かかるウェブモードは、リモコン14や手元端末10の操作によって設定される。
【0032】
さらに、制御装置1は、TV受像機12に内蔵されたものであってもよいし、TV受像機12とは独立の装置であってもよい。
【0033】
図2は
図1における手元端末10の一具体例を示す外観正面図であって、20aは「テレビ電源」ボタン、20bは「リモコンモード」ボタン、20cは「チャンネル切替」ボタン、20dは「音量調整」ボタン、20eは「消音」ボタン、21aは「画面送り」ボタン、21bは「画面受取」ボタン、21cは「関連情報」ボタン、21dは「録画」ボタン、21eは「機能」ボタン、21fは「ホーム」ボタンであり、
図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0034】
同図において、手元端末10では、その前面のほぼ全体にわたって表示画面、即ち、手元表示画面11が設けられており、その手元表示画面11の両側にタッチ操作される各種の操作ボタンが設けられている。
【0035】
即ち、手元端末10の手元表示画面11の左側には、「テレビ電源」ボタン20aと「リモコンモード」ボタン20bと「チャンネル切替」ボタン20cと「音量調整」ボタン20dと「消音」ボタン20eとが設けられており(以下では、これら操作ボタンを総称する場合、TV操作ボタン20という)、これらを操作することにより、その操作信号が手元端末10から制御装置1の通信部8に送信される。制御装置1では、通信部8で受信されたこの操作信号が制御部2に送られ、制御部2がこの操作信号に応じた制御信号を作成して入出力部7からTV受像機12に送る。これにより、TV受像機12は、手元端末10のTV操作ボタン20の操作に応じて、その表示動作が制御される。
【0036】
ここで、「テレビ電源」ボタン20aは、TV受像機12の電源をオン/オフする操作ボタンであり、「リモコンモード」ボタン20bは、TV受像機1で表示する受信番組や録画番組,ウェブコンテンツ,メニュー画面など(以下、これらを総称する場合、コンテンツといい、特に、受信番組を受信コンテンツ、録画番組を録画コンテンツという)を手元端末10で選択できるようにする操作ボタンである。また、「チャンネル切替」ボタン20cは、TV受像機12での受信チャンネルを切り替えるための操作ボタンであり、「音量調整」ボタン20dはTV受像機12の音量調整用の操作ボタン、「消音」ボタン20eはTV受像機12で消音させるための操作ボタンである。
【0037】
手元表示画面11の右側には、「画面送り」ボタン21aと「画面受取」ボタン21bと「関連情報」ボタン21cと「録画」ボタン21dと「機能」ボタン21eと「ホーム」ボタン21fとが設けられている(以下では、これら操作ボタンを総称する場合、手元操作ボタン21という)。
【0038】
「画面送り」ボタン21aは、手元表示画面11に表示されているコンテンツをTV受像機12で表示させることができるようにする操作ボタンであって、この「画面送り」ボタン21aが操作されると、手元表示画面11で表示されているコンテンツを指定するコンテンツ指定情報が操作信号とともに制御装置1に送信され、制御装置1では、かかる操作信号を通信部8で受信し、制御部2でこの操作信号とコンテンツ指定情報をもとに、このコンテンツを表示する指令制御信号を入出力部7からTV受像機12に送る。この場合には、これまで手元端末10に供給されていたチューナ3aまたは3bからの受信コンテンツ、記録装置5からの録画コンテンツあるいはネットワーク15からのウェブコンテンツなどは、制御部2の制御により、TV受像機12に供給される。これにより、TV受像機12では、この指定されたコンテンツの表示状態に切り替わる。これとともに、手元端末10では、別のコンテンツの表示状態となる。
【0039】
「画面受取」ボタン21bは、TV表示画面13に表示されているコンテンツを手元表示画面11で表示させることができるようにする操作ボタンであって、この「画面受取」ボタン21bが操作されると、その操作信号が制御装置1に送信され、制御装置1では、かかる操作信号を通信部8で受信し、制御部2でこの操作信号に応答してTV受信機1での現在表示しているコンテンツの表示指示信号を作成し、通信部8から手元端末10に送信する。これを受信した手元端末では、この表示指示信号で指示されるコンテンツを取得(あるいは、受信)する動作を行ない、手元表示画面11に表示する。この場合には、これまでTV受像機12に供給されていたチューナ3aまたは3bからの受信コンテンツ、記録装置5からの録画コンテンツあるいはネットワーク15からのウェブコンテンツなどは、制御部2の制御により、手元端末10に供給される。これにより、手元端末10では、この指定されたコンテンツの表示状態に切り替わる。これとともに、TV受信受像機12は、別のコンテンツの表示状態となる。
【0040】
「関連情報」ボタン21cは、手元表示画面11またはTV表示画面13に表示されているコンテンツの関連情報(例えば、表示されている受信コンテンツでのある場面での紹介情報など)を表示させるための操作ボタンである。かかる関連情報は、放送コンテンツの放送元から放送コンテンツとともに送信される場合もあるし、また、ネットワーク15を介してウェブサイトから取得することができる。コンテンツが制御装置1の記憶装置5に録画された場合には、その関連情報も同時に記憶するようにしてもよいし、また、要求によってウェブサイトから取得するようにしてもよい。
【0041】
「録画」ボタン21dは、手元表示画面11またはTV表示画面13に表示されているコンテンツを制御装置1の記憶装置5に録画するための操作ボタンである。
【0042】
「機能」ボタン21eは、手元端末10の明るさなどの画面設定を行なうための操作ボタンである。
【0043】
「ホーム」ボタン21fは、各コンテンツを選択するためのメニューを手元表示画面11に表示させ、所望のコンテンツを選択することができるようにするための操作ボタンである。
【0044】
次に、手元端末10の操作による手元表示画面11及びTV表示画面13で表示される画面の流れの一具体例について説明する。
【0045】
図3は手元端末10が起動するときの手元表示画面11で表示される画面の流れの一具体例を示す図であって、30はメールアイコン、31はホーム画面、32aは「ホーム」項目、32bは「テレビ番組」項目、32cは「番組表」項目、32dは「見る」項目、33は内容表示エリア、34はコンテンツアイコン、35は情報表示ウィンドウである。
【0046】
手元端末10は、使用されないときには、その置台に置かれており、このときには、この手元端末10の電源はオフ状態にある。
図3(a)はかかる状態でのTV表示画面13と手元表示画面11の状態を示しているが、この手元表示画面11では、画面表示が行なわれていない。また、ここでは、TV受像機12は電源オフの状態にあり、従って、そのTV表示画面13でも、画面表示が行なわれていないものとする。
【0047】
かかる状態で、ユーザが手元端末10を使用するために、手元端末10に所定距離内に近づくと、手元端末10に設けられた図示しないセンサによってこれが検出され、手元端末10が電源オンして起動する。この起動により、手元表示画面11が
図3(b)に示す初期画面を表示した状態となる。この初期画面では、手元表示画面11のほぼ全体に写真や図柄などのフォト表示が行なわれ、あるいは広告などの画面が表示される。この場合、電子メールが受信されているときには、それを示すメールアイコン30も表示される。
【0048】
かかる初期画面の表示状態でユーザが手元端末10を置台から取り出して離すと、手元表示画面11は、
図3(c)に示すように、ホーム画面31が表示された状態となる。
【0049】
このホーム画面31では、タッチ操作で選択可能に、「ホーム」項目32a,「テレビ番組」項目32b,「番組表」項目32c,「見る」項目32などの選択項目が配列して表示され、その1つが選択された状態にあって(例えば、デフォルトの場合には、左端の「ホーム」項目32aが選択されている)、その選択された項目の内容が内容表示エリア34に表示されている。ここでは、いま、「ホーム」項目32aが選択されているとすると、内容表示エリア33には、ウェブページを閲覧するためのアイコンや制御装置1(
図1)での記録装置に保管されている録画コンテンツのアイコン(録画アイコン)などのコンテンツアイコン34がタッチ選択操作可能に表示され、さらに、情報ウィンドウ35には、例えば、新着情報などが表示されている。
【0050】
なお、図示しないが、「番組表」項目32cがタッチ操作されると、放送番組の番組表が内容表示エリア33に表示される。「見る」項目ボタン32dがタッチ操作されると、記録装置5に保管されている録画コンテンツを選択するための録画番組一覧画面が内容表示エリア33に表示される。
【0051】
図4は手元端末10での操作によるTV受像機12の起動から番組選択までのTV表示画面13と手元表示画面11で表示される画面の流れの一具体例を示す図であって、36,36aは受信番組画面、37は番組選択画面、38a,38b,38cはサムネイルであり、
図1,
図3に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。なお、ここでは、説明に必要な部分にのみ符号を付している。
【0052】
図3(c)に示す状態で、手元端末10において、ユーザによって「テレビ電源」ボタン20aがタッチ操作されると、このタッチ操作に伴う指令信号により、制御装置1(
図1)がTV受像機12を電源をオンにして起動させる。これにより、
図4(a)に示す状態となる。この状態では、手元表示画面11がホーム画面31を表示した状態に保持されており、TV受像機12では、それが起動したことにより、最後の電源オフとなるまでに表示されていた受信番組の画面、即ち、受信番組画面36がそのTV表示画面13に表示される。
【0053】
なお、TV受像機12が既に起動しているときには、TV表示画面13に受信番組画面が既に表示されているので、「テレビ電源」ボタン20aのタッチ操作は必要なく、
図4(a)に示す状態は省かれる。
【0054】
ここで、TV表示画面13に表示される受信番組を選択する場合には、ホーム画面31において、まず、ユーザによって「テレビ番組」項目32bがタッチ操作されると、
図4(b)に示す状態となる。この状態では、TV受像機12では、そのまま同じチャンネルの受信番組がTV表示画面13に表示されるが、手元端末10では、現在放送されている放送番組のサムネイルの情報が制御装置1の記憶装置5に格納されている番組表やその付属情報から取得し、手元表示画面11にかかるサムネイルが38a,38b,38cが配列されて表わされた番組選択画面37が表示された状態となる。
【0055】
なお、かかる番組選択画面37では、ここでは、一例として、現在放送されている複数の番組のサムネイル38(サムネイル38a,38b,38c,……の総称)が水平方向にチャンネル順に配列され、そのうちの3個分が番組選択画面37で表示されているものとするが、指先などを軽く画面に触れ、その状態で右方向、あるいは左方向に払うように移動させることにより、サムネイル38の列も右方向あるいは左方向にスライドし、他の放送番組のサムネイルも表示させることが可能となる。
【0056】
かかる番組選択画面37で所望とする放送番組のサムネイル38、例えば、「サムネイル」38bがタッチ操作されると、この「サムネイル」38bに該当する放送番組の受信指示が手元端末10から制御装置1に送信され、制御装置1では、チューナ3a,3bのうちのTV受像機12で放送番組の受信に使用されていない方のチューナでこの指示された放送番組の受信を開始させ、これによる受信番組が手元端末10に送られる。これにより、手元端末10では、その手元表示画面11全体に、
図4(c)に示すように、受信指示した受信番組が拡大されて表示される受信番組画面36aが表示された状態となる。このときでも、TV受像機12では、これまで受信していた番組をそのまま受信し、その番組を表示し続ける。
【0057】
この
図4(c)に示す手元表示画面11のかかる受信番組画面36aの表示状態で、この手元表示画面11をタッチ操作すると、
図4(b)に示す番組選択画面37の表示状態に戻り、他のチャンネルの受信番組を選択することができる。あるいはまた、
図4(c)に示す手元端末10での受信番組画面36aの表示状態で、
図4(b)に示す番組選択画面37でのスライド操作と同様の操作をすることにより、この受信番組画面36aで表示される受信番組を変更させることができる。この場合には、かかるスライド操作に応じてチャンネルの切り替え指令信号が制御装置1に送信され、制御装置1では、このチャンネル切替指令信号に応じて、チューナ3a,3bのうちの手元端末10に使用されていた方のチューナの受信チャンネルが変更される。
【0058】
図5は手元表示画面11で表示されている画面をTV表示画面13で表示させる場合の操作手順とTV表示画面13と手元表示画面11で表示される画面の流れの一具体例を示す図であって、36aは番組画面、40は受信番組用リモコン画面、41a,41b,41cはタブ、42はページ、43は番組アイコン、44はカーソル、45a,45bは「閉じる」ボタン、46は関連ウェブ画面、47aは「関連ウェーブ」タブ、47bは「関
連番組」タブ、47cは「番組説明」タブ、48はページ、49aは項目「辞書」、49bは項目「ショップ」、49cは項目「地図」、49dは項目「全画面」、50はカーソル、51はウェブ用リモコン画面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。なお、ここでも、説明に必要な部分にのみ符号を付している。
【0059】
図4(c)に示すTV表示画面13と手元表示画面11とで異なる受信番組の受信番組画面36,36aが表示された状態で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されると、
これら表示画面13,11で
図5(a)に示す表示状態となる。
【0060】
かかる表示状態では、
図4(c)に示す手元表示画面11で表示されていた受信番組画面36aが、制御装置1の上記のチャンネル切り替え制御のもとに、TV表示画面13に受信番組画面36に代わって表示され、手元端末10では、TV受像機12での受信番組を選択するための受信番組用リモコン画面40が手元表示画面11に表示される。この場合、これらTV表示画面13と手元表示画面11では、これまで表示されていた画面が上方にスライドし、その後から続いて新たに表示される画面が下からスライドして現われてきて、表示される画面の切り替えが行なわれる。後述する他の画面の切り替えについても、特に断らない限り同様である。
【0061】
この受信番組用リモコン画面40は、地上デジタルやBS(Broadcasting Satellite),CS(Communication Satellite)などの放送形態をキーワードとして、そのキーワード毎に、即ち、「地上デジタル」タブ41a,「BS」タブ41b,「CS」タブ41cを設けたものであり、それらの1つが選択されていて、選択されたタブ41(タブ41a,41b,41c,……の総称)に対してページ42が展開されている。そして、この展開
されたページ42には、タブ41で表わされるキーワードの詳細、即ち、現時点で放送されている放送番組がタッチ操作で選択可能な番組アイコン43で表示されている。
【0062】
そして、展開されたページ42での番組アイコン43のいずれか1つにカーソル44が当てられて選択された状態にあり、このように、カーソル44で選択されている番組アイコン43の番組がTV受像機12で受信されてそのTV表示画面13で表示されているものである。カーソル44が当てられていない他の番組アイコン43をタッチ操作すると、この番組アイコン43にカーソル44が当てられるとともに、TV受像機12では、この新たにカーソル44が当てられた番組アイコン44に該当する放送番組が受信番組となり、その番組画面がこれまでの受信番組画面36aに代わって表示されることになる。従って、カーソル44は、現時点におけるTV受像機12での受信番組を表わすものである。
【0063】
このように、手元表示画面11で選択したコンテンツ(ここでは、受信番組)をTV表示画面13に表示させるように画面送り操作をした場合には、手元表示画面11には、TV表示画面13で表示中のコンテンツに対応した操作画面(ここでは、受信番組用リモコン画面40)が表示されるので、当該コンテンツに関する操作を容易に行なうことができ、便利である。
【0064】
なお、通常のウェブページと同様に、ページ42の右上角部に「閉じる」ボタン45aが設けられており、この「閉じる」ボタン45aをタッチ操作すると、あるいは「ホーム」ボタン21fをタッチ操作しても、受信番組用リモコン画面40が消えて、
図4(a)に示すホーム画面31の表示状態に戻る。但し、TV受像機12では、受信番組画面36aがそのまま表示されている。
【0065】
このように、
図5(a)で示す表示状態でTV表示画面13に表示されている受信番組の関連情報を知りたい場合には、「関連情報」ボタン21cをタッチ操作する。この場合には、
図5(b)に示すように、TV受像機12では、受信番組画面36aがそのままTV表示画面13で表示された状態で、手元表示画面11では、関連する項目毎にタブが設定された関連ウェブ画面46が表示される。ここでは、例えば、「関連ウェーブ」タブ47a,「関連番組」タブ47b,「番組説明」タブ47cなどが設定されているものとし、これらのいずれかが選択されてページ48が展開されている。ここでは、「関連ウェーブ」タブ47aが選択されているものとしており、これにより、ウェブページ48が展開されて、そこにTV表示画面13に表示されている受信番組画面36aの関連情報が表示されている。
【0066】
ここで、関連情報とは、このTV表示画面13に表示されているコンテンツ(ここでは、受信番組画面36a)で紹介される店舗などの施設や公園などの名所などに関する情報である。かかる関連情報は、先に説明したように、制御装置1が取得して提供されるものである。
【0067】
また、ページ48(ここでは、ウェブページ)には、項目「辞書」49a,項目「ショップ」49b,項目「地図」49cなどの選択ボタンが設定されており、これらのいずれかをタッチ操作して選択することにより、ページ48に表示される関連情報を辞書からの情報やショップの紹介情報に切り替えることができるし、地図が表示されてその紹介場所を表示するようにすることもできる。また、ページ48の画面を手元表示画面11の全体にわたって拡大表示する「全画面」ボタン49dも設けられている。さらに、通常のウェブページと同様に、ページ45の右上角部に「閉じる」ボタン45bが設けられており、この「閉じる」ボタン45bをタッチ操作することにより、
図5(a)に示す受信番組用リモコン画面40の表示に戻る。
【0068】
次に、
図5(b)に示す表示状態で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されると、
図5(c)に示すように、TV表示画面13では、これまで手元表示画面11に表示されていた関連ウェブ画面46がそのときの状態で表示され、手元表示画面11は、タッチパッドとして機能するウェブ用リモコン画面51が表示される。また、TV表示画面1312での関連ウェブ画面46には、カーソル50が表示され、手元表示画面11でのウェブ用リモコン画面51でタッチパッド操作することにより、このカーソル50を移動させることができる。これにより、TV表示画面13で表示された関連ウェブ画面46を、手元表示画面11でのウェブ用リモコン画面51のタッチパッド操作により、操作することができる。
【0069】
ここで、手元表示画面11でウェブ用リモコン画面51が表示されている状態で、「機能」ボタン21eがタッチ操作されると、ブラウザボタン(図示せず)が表示され、「ホーム」ボタン21fが表示されると、この手元表示画面11は、
図4(a)に示すホーム画面31の表示に変わる。
【0070】
ここでも、手元表示画面11で選択したコンテンツ(ここでは、関連ウェブ画面)をTV表示画面13に表示させるように画面送り操作をした場合には、手元表示画面11には、TV表示画面13で表示中のコンテンツに対応した操作画面(ここでは、ウェブ用リモコン画面51)が表示されるので、当該コンテンツに関する操作を容易に行なうことができ、便利である。
【0071】
なお、
図5(a)に示す受信番組用リモコン画面40は、手元表示画面11にこれ以外の画面が表示されているとき、「リモコンモード」ボタン21bをタッチ操作することによっても、この手元表示画面11に表示させ、
図5(a)に示す表示状態とすることができる。従って、この場合も、
図5に示す操作を行なうことができる。
【0072】
図6は
図2における「画面受取」ボタン21bの操作と
図1における制御装置1での記憶装置5からコンテンツの再生操作とによる画面の流れの一具体例を示す図であって、31aはホーム画面、34aはコンテンツアイコン、52は録画コンテンツ画面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。なお、
図6では、説明に必要な部分にのみ符号を付けている。
【0073】
例えば、
図5(c)に示す表示状態にあるとき、手元端末10で「画面受取」ボタン21bがタッチ操作されると、TV表示画面13で表示されていた関連ウェブ画面46の表示が手元表示画面11に移り、TV受像機12では、関連ウェブ画面46の表示の直前に表示されていた画面(ここでは、受信番組画面36b)が再び表示される状態になる。
図6(a)はかかる表示状態を示すものであって、このように、「画面受取」ボタン21bのタッチ操作により、TV表示画面13に表示されている画面を手元表示画面11に移して表示させることができる。
【0074】
図6(a)に示す表示状態で、手元端末10の、例えば、「ホーム」ボタン21bがタッチ操作されると、その手元表示画面11に
図4(a)に示したホーム画面31と同様のホーム画面31aが表示されて
図6(b)に示す表示状態となり、ホーム画面31と同様の操作を行なうことができる。
【0075】
そこで、
図6(b)に示すかかる表示状態で、このホーム画面31aでの、例えば、所望の録画コンテンツのコンテンツアイコン34aがタッチ操作されると、
図6(c)に示すように、手元表示画面11の全体に、制御装置1(
図1)の記憶装置5から再生されるこの録画コンテンツ(録画番組や記録されてウェブページなどのコンテンツ)の画面(録画コンテンツ画面)52が表示される。このときも、TV表示画面13に表示される画面は変わらず、受信番組画面36aがそのまま表示されている。
【0076】
このようにして、「ホーム」ボタン21fをタッチ操作することにより、希望する録画コンテンツを手元表示画面11に表示させることができる。
【0077】
図7は録画コンテンツの再生操作とその画面の流れの一具体例を示す図であって、31bはホーム画面、45c,45dは「閉じる」ボタン、52aは録画コンテンツ再生画面、53は再生操作用リモコン画面、54は再生操作ボタン、54aは「停止」ボタン、55は再生関連画像であり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。但し、
図7では説明に必要な部分にのみ符号を付けている。
【0078】
図6(c)に示す表示状態にあるとき、手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されると、手元表示画面11に表示されていた録画コンテンツ再生画面52がTV受像機12に移り、
図7(a)に示すように、TV表示画面13にこの録画コンテンツ再生画面52aが表示される。そして、これとともに、手元表示画面11には、再生操作用リモコン画面53が表示され、再生,停止,一時停止,早送り,巻戻しなどの再生操作ボタン54や再生状況,各再生時間での場面などを示す再生関連画像55などが表示され、かかる操作ボタン54をタッチ操作することにより、その操作信号が手元端末10から制御装置1(
図1)に送られて制御部2が記憶装置5の制御動作をすることにより、手元表示画面11で各種の再生動作が行なわれる。このように、手元端末10は、録画コンテンツの再生操作のためのリモコンとして機能するものである。
【0079】
ここでも、手元表示画面11で選択したコンテンツ(ここでは、録画コンテンツ再生画面)をTV表示画面13に表示させるように画面送り操作をした場合には、手元表示画面11には、TV表示画面13で表示中のコンテンツに対応した操作画面(ここでは、再生操作用リモコン画面53)が表示されるので、当該コンテンツに関する操作を容易に行なうことができ、便利である。
【0080】
なお、この再生操作用リモコン画面53には、「閉じる」ボタン45cも設けられており、この「閉じる」ボタン45cがタッチ操作されると、手元端末10では、ホーム画面(
図4(a)や
図6(b)に示すホーム画面31,31a)が手元表示画面11に表示された状態となる。但し、TV受像機12では、再生状態が続き、録画コンテンツ再生画面52がそのまま表示される。
【0081】
図7(a)に示す表示状態で、手元表示画面11に表示される再生操作用リモコン画面53での再生操作ボタン54のうち、「停止」ボタン54aがタッチ操作されると、
図7(b)に示すように、TV受像機12は録画コンテンツ再生画面52aを表示する前の受信番組の受信状態に戻り、その受信番組画面36aがTV表示画面13に表示される。
【0082】
また、手元端末10では、
図5(a)に示す受信番組用リモコン画面40と同様の受信番組用リモコン画面40aが表示され、
図5(a)で先に説明したように、TV受像機12での受信番組の選択・切り替えを行なうことができる。
【0083】
図7(a)から
図7(b)のように、TV表示画面13が録画コンテンツ再生画面から受信番組画面に切り替わったとき、手元表示画面11もTV表示画面13の表示内容に対応して、再生操作用リモコン画面53から受信番組用リモコン画面40に切り替わるので、TV表示画面13に表示されたコンテンツに対する操作を容易にかつスムーズに行なうことができる。
【0084】
このように、手元端末10は、リモコンと同様、録画コンテンツの再生操作や受信番組のチャンネル切替え操作を行なうことができる機能を有している。
【0085】
図7(b)に示す表示状態にあるときに、手元表示画面11で表示される受信番組用リモコン画面40aの「閉じる」ボタン45dがタッチ操作されると、
図5(a)に示す状態で手元端末10の受信番組用リモコン画面40で表示される「閉じる」ボタン45aがタッチ操作されたときと同様に、ホームベース画面31bが手元表示画面11に表示される
図7(c)に示す状態となる。この場合も、TV受像機12では、そのTV表示画面13にそれまで表示されていた受信番組画面36aがそのまま表示されている。
【0086】
以上のように、この実施形態では、手元端末10の操作ボタンの操作や画面のタッチ操作により、放送番組やウェブページ,録画コンテンツの選択やその関連情報の取得、手元端末10とTV受像機12との間の画面の転移などの操作を行なうことができる。
【0087】
ところで、以上は一連の操作に伴う画面の流れを説明したものであるが、手元端末10に設けられた
図2に示す操作ボタンの操作によっても、同様の各種の画面を表示させることができる。以下、これについて説明する。
【0088】
図8は
図2における「画面送り」ボタン21aのタッチ操作による画面表示の変化を示すフローチャートである。
【0089】
同図において、手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されたときに(ステップS100)、
図4(a)に示すように、手元表示画面11に受信番組画面36aが表示されていると(ステップS101が“Yes”)、
図5(a)に示すように、この受信番組画面36aがTV受像機12に移り、そのTV表示画面13にこれと同じ受信番組画面36aが表示され(ステップS102)、手元表示画面11には、受信番組用リモコン画面40が表示されてTV受像機12での受信番組を選択するリモコン操作が可能となる(ステップS103)。
【0090】
また、手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されたときに(ステップS100)、
図6(c)に示すように、手元表示画面11に録画コンテンツ再生画面52が表示されているとすると(ステップS104の“Yes”)、
図7(a)に示すように、この録画コンテンツ再生画面52がTV受像機12に移り、そのTV表示画面13にこれと同じ録画コンテンツ再生画面52aが表示され(ステップS105)、手元表示画面11には、再生操作用リモコン画面53が表示されてTV受像機12で録画コンテンツの再生を制御するリモコン操作が可能となる(ステップS106)。
【0091】
さらに、手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されたときに(ステップS100)、
図5(b)に示すように、手元表示画面11に関連ウェブ画面46などのウェブ画面が表示されているとすると(ステップS107の“Yes”)、
図5(c)に示すように、このウェブ画面がTV受像機12に移ってTV表示画面13に表示され(ステップS108)、手元表示画面11には、ウェブページの選択などの操作を行なうためのウェブ用リモコン画面が表示される(ステップS109)。
【0092】
以上の画面以外の
図3(c)や
図4(a),
図6(c),
図7(c)に示すホーム画面31a〜31c、
図5(a)や
図5(c),
図7(b)に示すリモコン画面が手元表示画面11に表示されているときに、手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されても(ステップS101,S104,S107が“No”)、手元端末10とTV受像機12との手元表示画面11,13では、何ら変化はなく、そのままの状態が維持される(ステップS110)。
【0093】
図9は
図2における「リモコンモード」ボタン20bのタッチ操作による画面表示の変化を示すフローチャートである。
【0094】
同図において、手元端末10で「リモコンモード」ボタン20bがタッチ操作されたときに(ステップS200)、TV受像機12がそのTV表示画面13に
図5(a)に示すような受信番組画面36aが表示された状態にあると(ステップS201が“Yes”)、手元端末10では、その手元表示画面11に
図5(a)や
図7(b)に示すような受信番組を選択するための受信番組用リモコン画面40が表示される状態となる(ステップS202)。
【0095】
また、手元端末10で「リモコンモード」ボタン20bがタッチ操作されたときに(ステップS200)、TV受像機12がそのTV表示画面13に
図7(a)に示すような録画コンテンツ再生画面52aが表示された状態にあると(ステップS203が“Yes”)、手元端末10では、その手元表示画面11に
図7(a)に示すような録画コンテンツの再生状態を制御するための再生操作用リモコン画面53が表示される状態となるステップS204)。これにより、再生を中止したり、早送り,巻戻しの操作をすることが可能となる。
【0096】
さらに、手元端末10で「リモコンモード」ボタン20bがタッチ操作されたときに(ステップS200)、TV受像機12がそのTV表示画面13に
図5(c)に示すような関連ウェブ画面46が表示された状態にあると(ステップS205が“Yes”)、手元端末10では、その手元表示画面11に
図5(c)に示すような関連ウェブ画面46でカーソル操作を可能とするウェブ用リモコン画面51が表示される状態となる(ステップS206)。
【0097】
以上の画面以外の画面がTV表示画面13に表示されているときには(ステップS201,S203,S205が“No”)、手元端末10で「リモコンモード」ボタン20bがタッチ操作されても、表示状態は変化しない(ステップS207)。
【0098】
図10は
図2における「録画」ボタン21dのタッチ操作による画面表示の変化を示すフローチャートである。
【0099】
同図において、手元端末10で「録画」ボタン21dがタッチ操作されたときに(ステップS300)、TV受像機12がそのTV表示画面13のみにコンテンツ(
図5(a)に示すような受信番組画面や
図5(c)に示すようなウェブページ画面)が表示された状態にあると(ステップS301が“Yes”)、かかるコンテンツが制御装置1の記録装置5に記録される(ステップS302)。
【0100】
また、手元端末10で「録画」ボタン21dがタッチ操作されたときに(ステップS300)、手元端末10の手元表示画面11にのみかかるコンテンツが表示された状態にあると(ステップS303が“Yes”)、かかるコンテンツが制御装置1の記録装置5に記録される(ステップS304)。
【0101】
さらに、手元端末10で「録画」ボタン21dがタッチ操作されたときに(ステップS300)、TV受像機12がそのTV表示画面13と手元端末10の手元表示画面11とにかかるコンテンツが表示された状態にあると(ステップS301が“No”、かつステップS303が“No”)、図示しないが、手元端末10の手元表示画面11にいずれかの画面を選択させるための「どちらの画面を録画しますか?」といったようなダイアログ画面が表示され(ステップS305)、いずれかの表示が選択されると、ステップS301,S303のいずれかが“Yes”と判定されて、ステップS302またはステップS304の録画処理が行なわれる。
【0102】
図11は
図2における「関連情報」ボタン21cのタッチ操作による画面表示の変化を示すフローチャートである。
【0103】
同図において、手元端末10で「関連情報」ボタン21cがタッチ操作されたときに(ステップS400)、TV受像機12がそのTV表示画面13にのみコンテンツ(
図5(a)に示すような受信番組画面や
図5(c)に示すようなウェブページ画面)が表示された状態にあると(ステップS401が“Yes”)、TV表示画面13に表示されるこのコンテンツの関連情報の画面、例えば、
図5(b)に示すような関連ウェブ画面46が手元端末10の手元表示画面11に表示される(ステップS402)。
【0104】
また、手元端末10で「関連情報」ボタン21cがタッチ操作されたときに(ステップS400)、手元端末10の手元表示画面11にのみかかるコンテンツが表示された状態にあると(ステップS403が“Yes”)、手元表示画面11に表示されるこのコンテンツの関連情報の画面、例えば、
図5(b)に示すような関連ウェブ画面46が手元端末10の手元表示画面11に表示される(ステップS404)。
【0105】
さらに、手元端末10で「関連情報」ボタン21cがタッチ操作されたときに(ステップS400)、TV表示画面13と手元表示画面11とにかかるコンテンツが表示された状態にあると(ステップS401が“No”、かつステップS403が“No”)、図示しないが、手元端末10の手元表示画面11にいずれかの画面の関連情報を選択させるための「どちらの画面の関連情報を表示しますか?」といったようなダイアログ画面が表示され(ステップS405)、いずれかの表示が選択されると、ステップS401,S303のいずれかが“Yes”と判定されて、ステップS402またはステップS404の関連情報の表示処理が行なわれる。
【0106】
このように、TV表示画面13や手元表示画面11にコンテンツが表示されているときに「関連情報」ボタン21cがタッチ操作されると、かかるコンテンツの関連情報が手元表示画面11で閲覧することが可能となる。
【0107】
ところで、先の説明では、
図6(b)に示す手元表示画面11に表示されるホーム画面31aで所望のコンテンツの画面のアイコン34aをタッチ操作すると、
図6(c)に示すように、手元表示画面11にそのコンテンツの画面が表示され、かかる状態で手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されると、手元表示画面11に表示されていたこのコンテンツの画面がTV受像機12に移って、
図7(a)に示すように、TV表示画面13に表示されるものであった。
【0108】
また、
図4(b)に示す手元表示画面11に表示される番組選択画面37で所望の受信番組のサムネイル38bがタッチ操作されると、
図4(c)に示すように、手元表示画面11にその受信番組の画面が表示され、かかる状態で手元端末10で「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されると、手元表示画面11に表示されていたこの受信番組の画面がTV受像機12に移って、
図5(a)に示すように、TV表示画面13に表示されるもの
であった。
【0109】
これに対し、この実施形態では、
図6(b)に示すようなホーム画面31aでアイコンを操作することにより、あるいは
図4(b)に示すような番組選択画面37でサムネイルを操作することにより、直接TV表示画面13にかかるアイコンやサムネイルに該当するコンテンツの画面を表示開始させるようにすることもできる。
【0110】
図12はかかる操作とこれによる一連の処理動作を示すフローチャートであって、上記のアイコンやサムネイルをコンテンツボタンと総称して説明する。
【0111】
同図において、ホーム画面31aや番組選択画面37などのコンテンツボタンが設けられた操作画面が手元表示画面11に表示されている状態において、そのいずれかのコンテンツボタンに指先が触れ(ステップS500)、次いで、この指先が手元表示画面11から離れることによってこのコンテンツボタンから指先が離れる(ステップS501)動作が行なわれた場合、この指先がこのコンテンツボタンから離れるとき、この指先が手元表示画面11上を上方に向かって一定速度で移動しながら離れたときには(ステップS502で“Yes”)、このコンテンツボタンに該当するコンテンツの画面が直接TV表示画面13に表示され、指先がかかる移動をすることなく離れた場合には(ステップS502の“No”)、
図6(c)や
図4(c)に示すように、このコンテンツボタンに該当するコンテンツの画面は手元表示画面11に表示される。従って、この場合には、先に説明したように、「画面送り」ボタン21aがタッチ操作されることにより、コンテンツの画面はTV表示画面13に移って表示されることになる。従って、
図12に示すようにタッチ操作をしたときには、「画面送り」ボタン21aのタッチ操作を省いてコンテンツの画面を直接TV表示画面13に表示させることができる。
【0112】
以上のようにして、この実施形態では、手元端末10の操作により、テレビ受像機12の表示画面、即ち、TV表示画面13で表示される受信番組やウェブページ,録画コンテンツなどの各種コンテンツに関する操作を行なうことができるとともに、手元表示画面11とTV表示画面13との間の各種画面の移動を行なうことができる。
【0113】
図13及び
図14は本発明によるテレビ操作方法の第2の実施形態の要部を示す図であって、60はカメラ、61はユーザ、62は視線であり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0114】
この第2の実施形態は、手元表示画面11とTV表示画面13との間の各種画面の移動操作方法として、手元端末10を使用するユーザの視線も利用することができ点で、先の第1の実施形態と異なるものである。これ以外の点については、先の第1の実施形態と同様である。
【0115】
図13において、手元端末10には、その手元表示画面11の上側にカメラ60が設けられており、この手元表示画面11の前方を撮像している。その撮像された映像信号は制御装置1(
図1)に送信され、その制御部2に供給されて処理される。
【0116】
図13(a)に示すように、ユーザ61がこの手元端末10を手に持って使用する場合には、カメラ60はこのユーザ61の顔面を含む範囲を撮像するが、制御装置1の制御部2は、カメラ60の撮像範囲内の所定のエリア内に両眼があるとき、この両眼の画像を検出し、この両眼の動きから視線62の動きを検出する。この両眼を検出するエリアとしては、ユーザ61が手元表示画面11を自分の顔の正面で見たときのカメラ60の撮像範囲での両眼の画像が含まれる領域である。ここで、手元表示画面11でコンテンツ、例えば、受信番組画面36aが表示されているものとし、このとき、視線62がこの手元表示画面11の方をその正面から向いていることが制御装置1の制御部2で検出されているときには、表示状態は変わらず、手元表示画面11でそのまま受信番組画面36aが表示され、TV受像機12のTV表示画面13でも、そのとき表示されている図示しない画面がそのまま表示され続ける。
【0117】
これに対し、この手元表示画面11に表示されている受信番組画面36aをTV表示画面13で表示させるために、
図13(b)に示すように、ユーザ62がその視線62を所定時間だけ手元表示画面11に向けた後、手元表示画面11に対して特定の方向、例えば、上の方向に移して視線62を所定時間だけその方向に向けたままにすると、制御装置1の制御部2がこれを検出して視線を受信番組画面36aをTV表示画面13に移すように手元端末10から指令を受けたものと判定し、この受信番組画面36aをTV表示画面13に、受信番組画面36aとして、表示させる。
【0118】
このように、手元表示画面11の受信番組画面36aをTV表示画面13に移す場合には、ユーザ61はこの手元表示画面11をTV表示画面13に平行になるようにするものであり、このとき、視線62を手元表示画面13の上方向に向けることは、ユーザ61の視線62はTV表示画面13の方を向いていることになる。そこで、上記のように、視線62を所定時間手元表示画面11に向け、次いで、TV表示画面13に視線62を移して所定時間このTV表示画面13に向けることは、視線62で手元表示画面11での受信番組画面36aをTV表示画面13に移す意図があることを表わすものであり、この移動作業を視線62によって行なうような感覚をユーザ61に与えることになる。また、視線62をそのまま所定時間TV表示画面13に向けておくことは、ユーザが移動させた受信番組画面36aをTV表示画面13で表示させる意図があることを表わすものであり、視線62で運ばれた受信番組画面36aをTV表示画面13上に置くような感覚をユーザ61に与えることになる。
【0119】
このように、手元表示画面11での受信番組画面36aをTV表示画面13に移されたときには、手元表示画面11では、他の画面、例えば、
図5(a)に示す受信番組用リモコン画面40が表示させる。
【0120】
また、
図13(b)に示す表示状態で、ユーザ61の視線62がTV表示画面13の方向、即ち、手元表示画面11よりも上の方向に所定時間以上向けられ、次いで、視線62を手元表示画面11の方向に向けられると、それより所定時間経過後、TV表示画面13に表示されていた受信番組画面36aは手元表示画面11に移る。この場合、TV表示画面13では、この受信番組画面36aの前の画面の表示状態に戻る。
【0121】
なお、他の具体例としては、このように、TV表示画面13の方向に視線62を所定時間向けた後、その視線62を手元表示画面11に向けても、このTV表示画面13に表示されている受信番組画面36aが手元表示画面11に移らず、
図5(a)に示すような受信番組用リモコン画面40が表示されるようにしてもよい。この場合には、手動操作によらず、受信番組用リモコン画面40を表示させることが可能となる。
【0122】
図14は手元表示画面11に関連ウェブ画面46が表示されている場合を示すものであって、
図13の場合と同様にして、
図14(a)に示すように、関連ウェブ画面46が表示されている手元表示画面11に所定時間視線62を向けた状態にした後、
図14(b)に示すように、この視線62をTV表示画面13に移し、かかる状態が所定時間経過すると、関連ウェブ画面46がTV表示画面13に表示され、手元表示画面11は、
図5(c)に示すようなウェブ用リモコン画面51が表示された状態となる。
【0123】
この場合も、ユーザ61の視線62がTV表示画面13の方向、即ち、手元表示画面11よりも上の方向に所定時間以上向けられ、次いで、視線62を手元表示画面11の方向に向けられると、かかる状態が所定時間経過後、手元表示画面11に関連ウェブ画面46が表示される表示状態に戻る。