技術分野
液体と固体を分離する固液分離装置、及びその方法に関する。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
常温常圧では気体であり,液化すると水および油を溶解できる物質Aには様々なものがある。この物質Aの特性を利用した固液分離手法として特許文献1が開示されている。特許文献1では,物質Aの例としてDME(ジメチルエーテル)を選択し,石炭中の水分の除去に利用している。ここで,DMEを状態変化させる際に圧縮機を使用しているが,ここで使用する圧縮機はオイルフリー式を選択する必要がある。オイルフリー圧縮機の型式としては,ターボ冷凍機やスクリュー冷凍機,レシプロ冷凍機等があるが,物質Aを利用した固液分離に対しては,最低処理量が多過ぎる,もしくはメンテナンス間隔が短い等の問題があり,商業的に適切な圧縮機が存在しない。
また,このサイクルを効率良く運転するためにはサイクル内で循環しているDMEの量を適切に保つ必要がある。しかし,サイクル内のDME量が多いと熱交換器内に熱交換に不利な液相が発生し,逆にDME量が少ない場合ではサイクル内において液相であるべき位置で気液二相流となってしまい,サイクルの効率が低下する。したがって,効率の良いDMEの適正量の範囲が狭いにもかかわらず,計測した温度・圧力・流量等からP-H線図を用いて総合的に算出する必要があり,サイクル内のDME量を正確に把握し,コントロールすることは困難である。
特許文献2では,DMEの凝縮熱と蒸発熱の供給に外部環境の熱を利用する構成が開示されている。しかし,DMEの状態変化サイクルに適切な温度の外部媒体が得られない場合,この構成の効率は大幅に低下することとなる。また,適切な温度の外部媒体が得られた場合でも,個々の持つ顕熱を利用することとなるため,特許文献1と比較しても熱交換効率が低く,熱交換器を大型にする必要がある。さらに,環境に依存した外部媒体を熱源とする場合では不純物が含まれる場合が多いので,熱交換器の外部媒体側に汚れや閉塞をもたらし熱交換効率を低下させるために,高頻度のメンテナンスが必要になる。
そこで、本発明は、物質Aの状態変化を効率良く、かつメンテナンス頻度を低く実施できる固液分離装置を提供する。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題を解決するために、本発明は水と油を溶解できる物質Aを用い,被処理物である水と固体,油と固体,もしくは水と油と固体の混合物の被処理物から脱水,脱油を行う固液分離装置において,
閉じられた系内で状態変化を起こしながら循環する物質Bと,前記物質Bを圧縮する圧縮機と,前記物質Bの凝縮熱と前記物質Aの蒸発熱を交換する第1の熱交換器と,凝縮した前記物質Bを減圧する膨張手段と,前記物質Bの蒸発熱と・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明によれば、常温常圧で気体である物質Aの状態変化のサイクルを利用して固液分離を行う装置及び方法において,物質の状態変化を適切な処理量で実施でき,また,装置のメンテナンス間隔を延ばすことができ,さらには,サイクル内の物質Aの量を容易に把握しコントロールできる,効率の良い運転が可能な固液分離装置及びその方法を提供できる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 本発明の固液分離装置の構成図の一例である。
【図2】 本発明で使用する2種の物質の状態変化を示した温度−エンタルピー線図(T−H線図)の例である。
【図3】 本発明の固液分離装置の構成図の他の例である。
1 ポンプ
2 処理槽
3 第1の熱交換器
4 第2の熱交換器
5 圧縮機
6 膨張弁
31 磁気分離装置
33 回収タンク
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