特許第6051526号(P6051526)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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特許6051526画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6051526
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/387 20060101AFI20161219BHJP
   G06T 1/00 20060101ALI20161219BHJP
   G06T 3/40 20060101ALI20161219BHJP
【FI】
   H04N1/387
   G06T1/00 500B
   G06T3/40 715
【請求項の数】20
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2012-9091(P2012-9091)
(22)【出願日】2012年1月19日
(65)【公開番号】特開2013-150156(P2013-150156A)
(43)【公開日】2013年8月1日
【審査請求日】2014年8月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】八田国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】岡島 良介
【審査官】 鈴木 明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−334856(JP,A)
【文献】 特開2004−192394(JP,A)
【文献】 特開2001−211316(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/387
G06T 1/00
G06T 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する印刷用画像データ生成手段と、
前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する属性データ生成手段と、
前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する解像度変換手段と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する表示オブジェクト属性取得手段と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する表示画像データ生成手段と、を有し、
前記表示画像データ生成手段は、
表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、
表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、
前記表示画像データを生成する画像処理システム。
【請求項2】
全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データ生成手段は、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項3】
複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データ生成手段は、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理システム。
【請求項4】
前記印刷データを生成する印刷データ生成手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項5】
前記表示画像データに基づく表示画像を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項6】
前記属性データを用いて前記印刷用画像データに基づく印刷用画像を用紙に印刷する印刷手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項7】
印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
前記印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する印刷用画像データ生成手段と、
前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する属性データ生成手段と、
前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する解像度変換手段と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する表示オブジェクト属性取得手段と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する表示画像データ生成手段と、
前記属性データを用いて前記印刷用画像データに基づく印刷用画像を用紙に印刷する印刷手段と、を有し、
前記表示画像データ生成手段は、
表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、
表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、
前記表示画像データを生成する画像形成装置。
【請求項8】
全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データ生成手段は、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データ生成手段は、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記表示画像データに基づく表示画像を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記表示するオブジェクト属性のユーザー入力を受け付ける入力受付手段をさらに有することを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
請求項7〜9のいずれか1項に記載の画像形成装置と、
前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記表示するオブジェクト属性のユーザー入力を受け付ける入力受付手段と、前記表示画像データに基づく表示画像を表示する表示手段と、を備えるクライアント端末と、
を有する、画像処理システム。
【請求項13】
印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する手順と、
前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する手順と、
前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する手順と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する手順と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する手順と、
をコンピューターに実行させ
前記表示画像データを生成する手順において、
表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、
表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、
前記表示画像データを生成する画像処理プログラム。
【請求項14】
全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データを生成する手順では、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
【請求項15】
複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データを生成する手順では、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項13に記載の画像処理プログラム。
【請求項16】
前記表示画像データに基づく表示画像を表示する手順をさらに有することを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の画像処理プログラム。
【請求項17】
請求項13〜16のいずれか1項に記載の画像処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する段階と、
前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する段階と、
前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する段階と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する段階と、
前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する段階と、と有し、
前記表示画像データを生成する段階において、
表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、
表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、
前記表示画像データを生成する画像処理方法。
【請求項19】
全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データを生成する段階では、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項18に記載の画像処理方法。
【請求項20】
複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、
前記表示画像データを生成する段階では、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする請求項18に記載の画像処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、プリンター、スキャナ、複写機などの画像処理システムにおいて処理される画像は、文字、グラフィックス、および画像の属性を有するオブジェクトを含む。これらのオブジェクトは、それぞれ異なる画像領域に個別に表示される場合だけではなく、互いに重なり合って表示される場合もある。
【0003】
たとえば、下記特許文献1には、スキャナなどで読取った画像における互いに重なり合って表示された文字、グラフィックス、および画像のオブジェクトを抽出する技術が開示されている。この技術では、オブジェクトのエッジを利用し、エッジをどちらのオブジェクトに含めるかを判別して、画像から任意のオブジェクトを抽出する。この技術を用いることにより、文字、グラフィックス、および画像のオブジェクトのうちの任意の属性のオブジェクトについて表示の有無を選択することができる。
【0004】
ところで、画像処理システムでは、画像の大きさを拡大または縮小(以下、解像度変換と称する)することがある。たとえば、画像を縮小してサムネイル画像を表示する場合である。このような場合、画像処理システムは、互いに重なり合ったオブジェクトの境界を補間処理して中間調で表現するのが普通である。
【0005】
しかし、解像度変換した画像に表示しないオブジェクトがある場合、表示するオブジェクトと表示しないオブジェクトとの境界に存在する中間調の画素が表示されてしまい不自然に見えるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−182662号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、解像度変換した画像のオブジェクトの境界部分が不自然に見えることを防止する画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
【0009】
(1)印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する印刷用画像データ生成手段と、前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する属性データ生成手段と、前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する解像度変換手段と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する表示オブジェクト属性取得手段と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する表示画像データ生成手段と、を有し、前記表示画像データ生成手段は、表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、前記表示画像データを生成する画像処理システム。
【0010】
(2)全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データ生成手段は、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(1)に記載の画像処理システム。
【0011】
(3)複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データ生成手段は、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(1)に記載の画像処理システム。
【0012】
(4)前記印刷データを生成する印刷データ生成手段をさらに有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の画像処理システム。
【0013】
(5)前記表示画像データに基づく表示画像を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の画像処理システム。
【0014】
(6)前記属性データを用いて前記印刷用画像データに基づく印刷用画像を用紙に印刷する印刷手段をさらに有することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の画像処理システム。
【0015】
(7)印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する印刷用画像データ生成手段と、前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する属性データ生成手段と、前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する解像度変換手段と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する表示オブジェクト属性取得手段と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する表示画像データ生成手段と、前記属性データを用いて前記印刷用画像データに基づく印刷用画像を用紙に印刷する印刷手段と、を有し、前記表示画像データ生成手段は、表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、前記表示画像データを生成する画像形成装置。
【0016】
(8)全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データ生成手段は、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(7)に記載の画像形成装置。
【0017】
(9)複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データ生成手段は、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(7)に記載の画像形成装置。
【0018】
(10)前記表示画像データに基づく表示画像を表示する表示手段をさらに有することを特徴とする上記(7)〜(9)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0019】
(11)前記表示するオブジェクト属性のユーザー入力を受け付ける入力受付手段をさらに有することを特徴とする上記(7)〜(10)のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【0020】
(12)上記(7)〜(9)のいずれか1つに記載の画像形成装置と、前記印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記表示するオブジェクト属性のユーザー入力を受け付ける入力受付手段と、前記表示画像データに基づく表示画像を表示する表示手段と、を備えるクライアント端末と、を有する、画像処理システム。
【0021】
(13)印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する手順と、前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する手順と、前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する手順と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する手順と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する手順と、をコンピューターに実行させ、前記表示画像データを生成する手順において、表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、前記表示画像データを生成する画像処理プログラム。
【0022】
(14)全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データを生成する手順では、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(13)に記載の画像処理プログラム。
【0023】
(15)複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データを生成する手順では、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(13)に記載の画像処理プログラム。
【0024】
(16)前記表示画像データに基づく表示画像を表示する手順をさらに有することを特徴とする上記(13)〜(15)のいずれか1つに記載の画像処理プログラム。
【0025】
(17)上記(13)〜(16)のいずれか1つに記載の画像処理プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
【0026】
(18)印刷データに基づいて印刷用画像データを生成する段階と、前記印刷データに基づいて、前記印刷用画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性データを生成する段階と、前記印刷用画像データおよび前記属性データを解像度変換する段階と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する段階と、前記解像度変換された印刷用画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画して、表示画像データを生成する段階と、と有し、前記表示画像データを生成する段階において、表示する第一のオブジェクト属性を有する画素と表示する第二のオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については、前記第一のオブジェクト属性と前記第二のオブジェクト属性との中間調を有する画素として描画し、表示するオブジェクト属性を有する画素と表示しないオブジェクト属性を有する画素との境界に存在する画素については描画しないよう、前記表示画像データを生成する画像処理方法。
【0027】
(19)全ての前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データを生成する段階では、前記解像度変換された印刷用画像データの全ての画素を描画して、前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(18)に記載の画像処理方法。
【0028】
(20)複数の前記オブジェクト属性が前記表示するオブジェクト属性として選択されている場合、前記表示画像データを生成する段階では、表示するオブジェクト属性を有する画素には該当しない注目画素に隣接する所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在する場合に前記注目画素を描画する一方で、前記所定数の画素内に2つ以上の前記表示するオブジェクト属性を有する画素が存在しない場合には、前記注目画素を描画しないで前記表示画像データを生成することを特徴とする上記(18)に記載の画像処理方法。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、オブジェクト属性が互いに異なるオブジェクトの境界に存在する画素のうち、表示するオブジェクトの境界に存在する画素のみを描画するように表示画像が生成される。したがって、表示するオブジェクトと表示しないオブジェクトとの境界に存在する中間調の画素が表示されてしまい不自然に見えることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1の実施形態における画像処理システムの概略構成図である。
図2図1に示すクライアントPCの概略構成図である。
図3図1に示す画像形成装置の概略構成図である。
図4】本発明の第1の実施形態における画像処理方法の処理手順の概略を説明するためのフローチャートである。
図5図5(A)はページ画像データのデータ形式を例示する図であり、図5(B)はタグ画像データのデータ形式を例示する図である。
図6図4のS106を説明するためのフローチャートである。
図7図7(A)および図7(B)はページ画像およびタグ画像の縮小補間方法を説明するための図である。
図8】本発明の第1の実施形態におけるトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を例示する図である。
図9】本発明の第1の実施形態における調整カーブを説明するための図である。
図10】本発明の第1の実施形態における画像形成装置の表示部に表示されたトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を例示する図である。
図11図4のS108を説明するためのフローチャートである。
図12図12(A)は全てのオブジェクトを表示したページ画像を示す図であり、図12(B)は全てのオブジェクトを表示した表示画像を示す図である。また、図12(C)は画像オブジェクトのみを表示した表示画像を示す図であり、図12(D)は文字と画像オブジェクトを表示した表示画像を示す図である。
図13】本発明の第2の実施形態における表示画像データの生成を説明するためのフローチャートである。
図14】注目画素の周辺画素が有する属性値の確認範囲を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の実施形態の画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法を説明する。図1は本発明の第1の実施形態における画像処理システムの概略構成図であり、図2図1に示すクライアントPCの概略構成図であり、図3図1に示す画像形成装置の概略構成図である。
【0032】
図1に示すとおり、本実施形態の画像処理システム100は、クライアントPC(Personal Computer)10および画像形成装置20を有する。クライアントPC10と画像形成装置20とはネットワーク30を介して相互に通信可能に接続されている。
【0033】
クライアントPC10は、たとえばパーソナルコンピューター、ワークステーション、携帯情報端末などでありうる。画像形成装置20は、たとえばプリンター、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの機器の機能を兼ね備えた複合機などでありうる。ネットワーク30は、イーサネット(登録商標)、トークンリング、FDDIなどの規格によりコンピューターやネットワーク機器同士を接続したLAN、あるいはLAN同士を専用線で接続したWANなどを含む。
【0034】
クライアントPC10は、クライアント端末として印刷データを生成して、画像形成装置20に送信する。印刷データは、画像形成装置20によって印刷される画像データを含む。図2に示すとおり、クライアントPC10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13、RAM(Random Accesss Memory)14、ネットワークI/F(InterFace)15、操作部16、および表示部17を有する。これらの各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。
【0035】
CPU11は、印刷データ生成手段として、アプリケーションプログラムおよび印刷データを送信するためのプログラム(以下、プリンタドライバと称する)を実行して、印刷データを生成する。アプリケーションプログラムおよびプリンタドライバは、不揮発性の記憶装置であるROM12、または大容量の記憶装置であるハードディスクドライブHDD13に予め格納されており、CPU11が実行する際に揮発性の記憶装置であるRAM14に転送される。
【0036】
ネットワークI/F15は、ネットワーク30を経由して画像形成装置20に接続し、クライアントPC10と画像形成装置20との間においてデータの送受信を実行する。ネットワークI/F15は、クライアントPC10に内蔵されるほか、クライアントPC10に拡張装置(LANボード)として搭載される場合もある。
【0037】
操作部16は、入力受付手段として、ユーザー入力を受け付けて、CPU11に伝達する。操作部16は、たとえばキーボード、マウスなどのポインティングデバイスを有し、ユーザーからの文字、各種設定、各種指示を受け付ける。
【0038】
表示部17は、表示手段として、ユーザー入力の受け付け画面、処理結果などの各種情報を表示する。表示部17は、たとえば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレ、CRT(Cathode Ray Tube)などを備える。
【0039】
本実施形態では、アプリケーションプログラムは、印刷処理に関係する印刷用アプリケーションプログラムと、各種のパラメーターの調整処理に関係する調整用アプリケーションとを含む。なお、アプリケーションプログラムは、印刷用アプリケーションプログラムと調整用アプリケーションとが1つのアプリケーションプログラムに統合された形態であってもよい。このような形態のアプリケーションプログラムとして、たとえば文書作成プログラムが挙げられる。
【0040】
印刷用アプリケーションプログラムは、印刷指示を受け付けて、プリンタドライバに対して指示を出力する。本実施形態では、印刷用アプリケーションプログラムは、ユーザーとクライアントPC10との間のインターフェースとしての役割を果たすGUI(Graphical User Interface)を備えている。したがって、ユーザーは、表示部17に表示されるGUIの入力画面を介して操作部16から印刷指示に関する情報を入力することができる。
【0041】
調整用アプリケーションプログラムは、各種のパラメーターについての調整指示を受け付けて、当該各種パラメーターを調整して、調整後の情報をHDD13またはRAM14に保存する。本実施形態では、上記各種パラメーターとしてトーンカーブなど印刷処理に関係するパラメーターを主に扱う。なお、トーンカーブは、印刷データの画像の画素値と印刷時の画像の画素値との間における明るさ(輝度)についての関係を表す曲線である。
【0042】
本実施形態では、調整用アプリケーションプログラムとしてトーンカーブ調整用プログラムを実行する例を後述する。調整用アプリケーションプログラムもGUIを備えており、ユーザーは表示部17に表示されるGUIの入力画面を介して操作部16から調整指示に関する情報を入力することができる。なお、調整用アプリケーションプログラムとしては、このほかに、たとえばカラープロファイル調整用プログラムを適用することができる。
【0043】
プリンタドライバは、印刷用アプリケーションプログラムの指示に基づいて、印刷ジョブを生成する。印刷ジョブは、印刷する各ページに関するページ情報、印刷データなどを含む。印刷ジョブは、ネットワークI/F15を介して画像形成装置20に送信される。
【0044】
ページ情報は、たとえばページ番号、ページサイズ(主走査方向サイズおよび副走査方向サイズ)、ページ解像度などをページごとに含む。
【0045】
印刷データは、データファイルおよびレイアウトファイルを含む。データファイルとしては、PS(PostScript(登録商標))、PDF(Portable Document Format)、PCL(Printer Control Language)、およびXPS(XML Paper Specification)などのページ記述言語で記述されたファイルが使用される。また、レイアウトファイルには、PSで記述されたオブジェクトが定義されている。
【0046】
ROM12およびHDD13は、上記アプリケーションプログラムおよびプリンタドライバに加えて、各種のプログラムおよびパラメーターを格納する。また、RAM14は、上記アプリケーションプログラムを実行する際にCPU11が演算した演算結果などを保存する。
【0047】
図3に示すとおり、画像形成装置20は、CPU21、ROM22、HDD23、RAM24、ネットワークI/F25、操作部26、表示部27、および印刷出力部28を有し、これらの各構成要素は、バスを介して相互に通信可能に接続されている。
【0048】
CPU21は、画像形成装置20を動作させるためのプログラム(以下、画像処理プログラムと称する)を実行する。CPU21は、画像処理プログラムを実行することにより印刷用画像データ生成手段、属性データ生成手段、表示オブジェクト属性取得手段、および表示画像データ生成手段として機能する。画像処理プログラムは、不揮発性の記憶装置であるROM22、または大容量の記憶装置であるハードディスクドライブHDD23に予め格納されており、CPU21が実行する際に揮発性の記憶装置であるRAM24に転送される。
【0049】
ネットワークI/F25は、ネットワーク30を経由してクライアントPC10に接続し、画像形成装置20とクライアントPC10との間においてデータの送受信を実行する。
【0050】
操作部26は、入力受付手段として、ユーザー入力を受け付けて、CPU21に伝達する。操作部26は、たとえばテンキー、タッチパネルなどの入力デバイスを有し、ユーザーからの各種設定、各種指示を受け付ける。
【0051】
表示部27は、表示手段として、ユーザー入力の受け付け画面、処理結果などの各種情報を表示する。表示部27は、たとえば液晶ディスプレイなどを備える。液晶ディスプレイとタッチパネルは、タッチパネルディスプレイとして一体的に形成される。
【0052】
印刷出力部28は、印刷手段として、電子写真式プロセスなどの公知の作像プロセスを用いて、ビットマップ画像データに基づいて画像を用紙に印刷する。印刷出力部28の詳細については説明を省略する。
【0053】
以下、図4を参照して、本実施形態の画像処理方法の処理手順の概略について説明する。図4は、本実施形態における画像処理方法の処理手順の概略を説明するためのフローチャートである。なお、以下では、調整用アプリケーションプログラムとしてトーンカーブ調整用プログラムを実行する場合を例に挙げて本実施形態における画像処理方法の処理手順を説明する。
【0054】
図4に示すとおり、まず、印刷データを生成する(ステップS101)。具体的には、クライアントPC10は、操作部16を介してトーンカーブ調整用プログラムを起動する旨のユーザーの指示を受け付ける。CPU11は、トーンカーブ調整用プログラムの実行を開始するとともに、印刷用アプリケーションからプリンタドライバを用いて印刷データを生成し、ネットワーク30を介して当該印刷データを画像形成装置20に送信する。画像形成装置20では、CPU21がネットワークI/F25を介して上記印刷データを受信する。
【0055】
このとき、プリンタドライバは、PJL(Printer Job Language)などを用いて上記印刷データを画像形成装置20のHDD23に保存する旨を画像形成装置20に対して指示する(以下、「ジョブを保存」指示という)。また、プリンタドライバは、上記印刷データを画像形成装置20のHDD23に保存せずに上記印刷データに基づいて画像を印刷する旨を指示することもできる(以下、「通常印刷」指示という)。
【0056】
次に、ページ画像データを生成する(ステップS102)。画像形成装置20のネットワークI/F25は、クライアントPC10で生成された上記印刷データを受信し、CPU21に伝達する。ネットワークI/F25およびCPU21は、印刷データ受信手段として機能する。CPU21は、上記印刷データを解析して、印刷用画像データとしてのページ画像データを生成する。ページ画像データは、印刷する画像をページごとにビットマップ画像データとして出力したものである。なお、本実施形態では、ページ画像は、たとえば600ないし1200dpiの解像度を有する。
【0057】
図5(A)はページ画像データのデータ形式を例示する図であり、図5(B)はタグ画像データのデータ形式を例示する図である。図5(A)に示すとおり、本実施形態では、ページ画像データは、縦サイズ×横サイズ分の画素値を有し、各々の画素値はCMYK、すなわちCyan(C)、Magenta(M)、Yellow(Y)、Black(K)の色に関する情報を含む。この色に関する情報は、たとえば0〜255の値で表現される。なお、CMYK以外にもRGBまたは他の色空間を適用することもできる。
【0058】
次に、タグ画像データを生成する(ステップS103)。CPU21は、上記印刷データを解析して、属性データとしてのタグ画像データを生成する。図5(B)に示すとおり、タグ画像データは、ページ画像データと同じ縦サイズ×横サイズのデータ形式で表される。タグ画像データの各画素の縦および横の位置は、ページ画像データの画素の縦および横の位置に対応づけられており、タグ画像データの各画素はページ画像データの各画素のオブジェクト属性を示す属性値を有する。たとえば、タグ画像データの1画素目は、ページ画像データの1画素目に対応するオブジェクト属性の属性値を有する。
【0059】
したがって、ページ画像とタグ画像との対応関係を維持するためには、ページ画像を解像度変換する場合は、タグ画像についても同様に解像度変換する必要がある。すなわち、ページ画像とタグ画像は、解像度変換後もつねに同じ縦サイズ×横サイズを維持する。なお、本実施形態では、タグ画像もページ画像と同様に、たとえば600ないし1200dpiの解像度を有する。
【0060】
本実施形態では、オブジェクト属性は、文字、グラフィックス、画像のいずれかである。文字はASCIIコードで表される文字であり、グラフィックスはベクターで表される線画などであり、画像は写真などの画像である。これらの属性は、互いに区別するためにそれぞれ属性値が割り当てられている。本実施形態では、たとえば、文字、グラフィックス、および画像の属性値にそれぞれ1、2、および3が割り当てられている。なお、オブジェクトが存在しない画像領域(以下、非オブジェクトと称する)については、属性値に0が割り当てられている。また、オブジェクト属性は、文字、グラフィックス、画像以外のものでもよく、属性値は上記のものに限定されない。たとえば、オブジェクト属性として、透明、透過、重ね合せなどを加えてもよい。
【0061】
このように、タグ画像データをページ画像データと併せて用いることにより、オブジェクト属性ごとに独立して画像調整をすることができる。たとえば、写真に相当する画素だけ表示して、写真部分のみコントラストを調整するといったことが可能である。
【0062】
次に、再び図4に戻り、印刷データの出力方法を解析し判断する(S104,S105)。具体的には、画像形成装置20が上記印刷データをHDD23に保存する旨の指示を受けている場合、出力方法は「ジョブを保存」であると判断される。画像形成装置20が「通常印刷」の指示を受けている場合、出力方法は「通常印刷」であると判断される。この場合(ステップS105:「通常印刷」)、印刷出力部28は、ページ画像を印刷する(ステップS110)。具体的には、CPU21は、ステップS102およびS103で生成されたページ画像データおよびタグ画像データを印刷出力部28に送信する。印刷出力部28は、ページ画像データおよびタグ画像データに基づいて、ページ画像を用紙に印刷する。
【0063】
一方、出力方法が「ジョブを保存」であると判断される場合(ステップS105:「ジョブを保存」)、ページ画像およびタグ画像を解像度変換する(ステップS106)。以下、図6および図7を参照して、ページ画像およびタグ画像を解像度変換する処理についてより詳しく説明する。本実施形態では、ページ画像およびタグ画像を縮小して各々の画像についてのサムネイル画像を生成する場合を例示して、ページ画像およびタグ画像を解像度変換する処理について説明する。図6図4のS106を説明するためのフローチャートであり、図7(A)および図7(B)はページ画像およびタグ画像の縮小補間方法を説明するための図である。
【0064】
図6に示すとおり、まず、サムネイル画像データを生成する(ステップS201)。本実施形態では、ページ画像およびタグ画像の縦サイズおよび横サイズを面積平均法で縮小補間する場合を例に挙げて説明する。なお、以下ではページ画像およびタグ画像のうちのタグ画像のサムネイル画像を生成する方法について代表して説明する。ページ画像についてもタグ画像と同様にサムネイル画像を生成することができる。なお、本実施形態では、サムネイル画像は、たとえば150ないし300dpiの解像度を有する縮小画像である。
【0065】
たとえば、図7(A)に縦サイズ8画素×横サイズ8画素のタグ画像の縦サイズおよび横サイズをそれぞれ1/2に縮小して、縦サイズ4画素×横サイズ4画素のサムネイル画像を生成する場合を示す。同図に示すとおり、タグ画像は、黒画素の画像領域と当該黒画素の領域と接する白画素の画像領域とを含む。本実施形態では、黒画素は文字オブジェクトに対応し、白画素は画像オブジェクトに対応する。そして、タグ画像を縮小したサムネイル画像において、文字オブジェクトと画像オブジェクトとの境界は、文字オブジェクトと画像オブジェクトの中間調の画素(グレー画素)となる。
【0066】
具体的には、面積平均法で縦サイズおよび横サイズをそれぞれ1/2に縮小する方法は図7(B)に示すとおりである。タグ画像の縦2画素×横2画素(=4画素)を単位として画素値を平均して、サムネイル画像の1画素の画素値を算出する。たとえば、タグ画像の上記4画素の画素値が1,1,2,3である場合、これらの画素値を合計した7を画素数4で割った値である1.75がサムネイル画像の画素値となる。
【0067】
なお、以上の説明では、ページ画像およびタグ画像を面積平均法で縮小補間する場合を例示した。しかしながら、ページ画像およびタグ画像を縮小補間する方法は面積平均法に限定されず、たとえばバイリニア法、バイキュービック法などの補間アルゴリズムを使用することができる。
【0068】
次に、ページ画像データ、タグ画像データ、およびサムネイル画像データを保存する(ステップS202)。CPU21は、印刷ジョブ、ページ画像データ、タグ画像データ、ページ画像およびタグ画像のサムネイル画像データを対応関係が保持されるようにHDD23に保存する。
【0069】
再び図4に戻り、表示するオブジェクト属性を取得する(ステップS107)。クライアントPC10は、トーンカーブ調整用プログラムにより画像形成装置20のHDD23に保存された印刷ジョブの一覧を取得し、トーンカーブを調整する印刷ジョブを選択する。また、クライアントPC10は、HDD23に保存されているページ画像およびタグ画像のサムネイル画像データと、HDD23に保存されている調整前のトーンカーブとについても取得する。そして、クライアントPC10は、ページ画像およびタグ画像のサムネイル画像データからオブジェクト属性を判別し、これらのオブジェクト属性のうちの表示するオブジェクト属性を画像形成装置20へ送信する。CPU21は、ネットワークI/F25を介して上記表示するオブジェクト属性を取得し、HDD23またはRAM24に保存する。
【0070】
以下、図8および図9を参照して、表示するオブジェクト属性を取得する方法についてより詳しく説明する。図8は本実施形態におけるトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を例示する図であり、図9は調整カーブを説明するための図である。本実施形態では、実際の印刷データのページ画像を用いてトーンカーブ調整することにより、出力される印刷画像に即した画像調整をすることができる。
【0071】
図8に示すとおり、CPU11はトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を起動し、ユーザーにトーンカーブの調整を促す。図8において、「調整前」の画像表示領域には、取得されたページ画像のサムネイル画像の表示画像が調整前のトーンカーブを用いて表示される。一方、「調整後」の画像表示領域には、ユーザーによって調整された後のトーンカーブを用いてページ画像のサムネイル画像の表示画像が表示される。たとえば、図8に示すように、「調整後」の画像表示領域のサムネイル画像は、トーンカーブ調整により、文字「A」の部分の色調が「調整前」の画像表示領域のサムネイル画像に比べて淡く表示されている。
【0072】
本実施形態では、表示するオブジェクトと表示しないオブジェクトとの境界に存在する画素を描画しないように、ページ画像のサムネイル画像を画像処理して表示画像を生成し、当該表示画像を「調整前」および「調整後」の画像表示領域に表示する。表示画像を生成する方法については後述する。
【0073】
ユーザーは、「調整前」および「調整後」の画像表示領域に表示するオブジェクトのオブジェクト属性を「オブジェクトの表示」のラジオボタンで選択することができる。本実施形態では、「全て」、「テキスト」(文字)、「グラフィックス」、「イメージ」(画像)を選択することができる。「全て」は、「テキスト」、「グラフィックス」、「イメージ」の全てを意味する。なお、「テキスト」、「グラフィックス」、「イメージ」のうちの単数または複数のオブジェクト属性を選択することが可能である。また、「表示倍率」のスピンボタンで表示倍率を設定することも可能である。選択されたオブジェクト属性は、ネットワークI/F15を介して画像形成装置20のRAM24に送信される。
【0074】
「調整カーブ」の画像表示領域には、現状のトーンカーブが表示される。トーンカーブは、印刷データの画像の画素値と印刷時の画像の画素値との間における明るさ(輝度)についての関係を表す曲線である。より具体的には、ページ画像の画素値を入力値とし、印刷時の画素値を出力値とする変換テーブルによって実現される。
【0075】
たとえば、図9に示すとおり、入力値および出力値が0〜100の範囲の値をとるトーンカーブを適用することができる。このトーンカーブを適用した場合、入力値50に対する出力値は80となる。
【0076】
トーンカーブ調整前においては、上記の取得された調整前のトーンカーブが「調整カーブ」の画像表示領域に表示される。表示されたトーンカーブは、ユーザーが、たとえば操作部16のマウスやキーボードでトーンカーブを動かして調整することが可能である。「調整後」の画像表示領域に表示されるページ画像のサムネイル画像は、トーンカーブの調整に追随して変化する。なお、トーンカーブが調整された場合は、スプライン補間などの補間処理をして変換テーブルを更新する。
【0077】
ユーザーは、「調整カーブ」の画像表示領域の下段に配置されたラジオボタンでトーンカーブ調整を適用するオブジェクトを選択したのち、「カーブを適用する」ボタンを押下することによりトーンカーブ調整を確定することができる。調整されたトーンカーブの情報は、画像形成装置20のHDD23に保存される。一方、「リセット」ボタンを押下することによりトーンカーブを上記の調整前のトーンカーブに戻すこともできる。
【0078】
トーンカーブを調整する一般的な用途としては、画素の暗部が明るくなるように底上げしたり、明部が暗くなるように下げたり、コントラストを強めたりするために用いられる。このように、本実施形態では、図8に示すような調整用アプリケーションプログラムの「調整カーブ編集」の入力画面でトーンカーブを調整することにより、印刷される画像がどのようになるかを見ながら調整することができる。
【0079】
また、画像形成装置20の表示部27にトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を表示するように構成することもできる。図10は画像形成装置の表示部に表示されたトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を例示する図である。
【0080】
画像形成装置20で「調整カーブ編集」を実行する場合についても、クライアントPC10から印刷データが送信され、画像形成装置20に保存されるまでの過程は上記のクライアントPC10で「調整カーブ編集」を実行する場合と同様である。
【0081】
このような構成の場合、CPU21は、トーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面を起動し、表示部27に表示する。
【0082】
ユーザーは、表示部27に表示された印刷ジョブの一覧からトーンカーブ調整を実行する印刷ジョブを選択する。表示部27には、選択された印刷ジョブのページ画像のサムネイル画像、トーンカーブなどが表示される。表示部27に表示される内容およびトーンカーブの調整内容は、図8に示すトーンカーブの調整と同様なので説明を省略する。ユーザーは、画像形成装置20の操作部26のハードウェアキーやタッチパネルを介して、トーンカーブを調整するための情報を入力する。
【0083】
再び図4に戻り、表示画像データを生成する(ステップS108)。以下、図11を参照して、表示画像データを生成する方法について説明する。図11は、図4のS108を説明するためのフローチャートである。図11に示すフローチャートの処理では、タグ画像のサムネイル画像の全ての画素を注目画素として順にスキャンする。そして、注目画素が描画すべき画素であるか否かを判定し、描画すべき画素である場合は描画する。
【0084】
まず、全オブジェクトが選択されているか否かが判断される(ステップS301)。具体的には、CPU21は、定義されている全てのオブジェクト属性、すなわち、本実施形態では「テキスト」、「グラフィックス」、および「イメージ」の3つが、表示するオブジェクト属性として選択されているか否かを確認する。全オブジェクトが選択されている場合(ステップS301:YES)、注目画素を描画する(ステップS306)。全てのオブジェクトが選択されている場合は、全てのオブジェクトが表示されるので、オブジェクト同士の境界の画素を全て描画できる。
【0085】
そして、サムネイル画像の全て画素を注目画素としたか否かが判断される(ステップS307)。サムネイル画像の全て画素を注目画素とした場合(ステップS307:YES)、図4のステップS109の処理に移行する。一方、サムネイル画像の全て画素を注目画素としていない場合(ステップS307:NO)、注目画素を次の画素に変更(ステップS308)して、ステップS302の処理に移行する。
【0086】
一方、選択されていないオブジェクトがある場合(ステップS301:NO)、注目画素は選択されたオブジェクト属性の属性値か否かが判断される(ステップS302)。本実施形態では、注目画素が「テキスト」、「グラフィックス」、および「イメージ」のうちのいずれかの属性値を有するか否かが判断される。注目画素が、選択されたオブジェクト属性の属性値である場合(ステップS302:YES)、注目画素を描画する(ステップS306)。そして、サムネイル画像の全て画素を注目画素としたか否かが判断される(ステップS307)。これ以降の処理は、上述したとおりである。
【0087】
一方、注目画素は選択されたオブジェクト属性の属性値ではない場合(ステップS302:NO)、複数のオブジェクト属性が選択されているか否かが判断される(ステップS303)。注目画素が、選択されたオブジェクト属性の属性値を有しない場合、注目画素は互いに異なるオブジェクト属性の中間調を有するか、あるいは非オブジェクトの属性値を有する。注目画素が中間調を有するのは、互いに異なるオブジェクト属性の境界に注目画素が存在する場合である。なお、注目画素が非オブジェクトの属性値を有する場合、注目画素を非オブジェクトとしてそのまま描画する。
【0088】
複数のオブジェクト属性が選択されていない場合(ステップS303:NO)、注目画素を描画せずに、サムネイル画像の全て画素を注目画素としたか否かが判断される(ステップS307)。これ以降の処理は、上述したとおりである。
【0089】
複数のオブジェクト属性が選択されていない場合、上記境界の注目画素に隣接するオブジェクトのうち少なくとも一方は、表示しないオブジェクトであるので、注目画素を描画しない。
【0090】
一方、複数のオブジェクト属性が選択されている場合(ステップS303:YES)、注目画素に隣接する8画素の属性値を確認する(ステップS304)。本実施形態では、複数のオブジェクト属性は、「テキスト」、「グラフィックス」、および「イメージ」のうちの2つである。注目画素が、表示するオブジェクトの境界に存在するためには、注目画素に隣接する8画素内に選択された2つのオブジェクト属性の属性値の画素が存在する必要がある。なお、定義されたオブジェクト属性が4つ以上の場合は、注目画素に隣接する8画素内に選択された2つの以上オブジェクト属性の属性値の画素が存在する必要がある。
【0091】
そして、隣接する8画素内に2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が存在するか否かが判断される(ステップS305)。隣接する8画素内に2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が存在する場合(ステップS305:YES)、注目画素を描画する(ステップS306)。そして、サムネイル画像の全て画素を注目画素としたか否かが判断される(ステップS307)。これ以降の処理は、上述したとおりである。
【0092】
一方、複数のオブジェクト属性が選択されていない場合(ステップS303:NO)、あるいは隣接する8画素内に2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が存在しない場合(ステップS305:NO)、注目画素を描画しない。そして、サムネイル画像の全て画素を注目画素としたか否かが判断される(ステップS307)。これ以降の処理は、上述したとおりである。
【0093】
以上のとおり、図11に示すフローチャートの処理によれば、CPU21は、ページ画像のサムネイル画像について、全てのオブジェクト属性が選択されている場合は、全ての画素を描画する。また、CPU21は、オブジェクト属性が互いに異なるオブジェクトの境界に存在する画素のうち、上記表示するオブジェクトの境界に存在する画素のみを描画する。このような画像処理により生成された表示画像について、図12(A)〜図12(D)を参照して以下に説明する。
【0094】
図12(A)は全てのオブジェクトを表示したページ画像を示す図であり、図12(B)は全てのオブジェクトを表示した表示画像を示す図である。また、図12(C)は画像オブジェクトのみを表示した表示画像を示す図であり、図12(D)は文字と画像オブジェクトを表示した表示画像を示す図である。
【0095】
図12(A)に示すとおり、原画像(オリジナル)としてのページ画像には、文字(テキスト)属性の「A」という文字オブジェクトと、グラフィックス属性の丸い形状をしたグラフィックスオブジェクトと、画像(イメージ)属性の画像オブジェクトが含まれる。図8において、「オブジェクトの表示」のラジオボタンで「全て」を選択した場合、図12(B)に示すとおり、文字オブジェクトとグラフィクスオブジェクトとの境界の中間調の画素と、文字オブジェクトと画像オブジェクトとの間の中間調の画素とが表示される。
【0096】
一方、表示するオブジェクト属性として画像属性のみ選択した場合は、図12(C)に示すとおり、文字オブジェクトと画像オブジェクトとの間の中間調の画素は表示されない。
【0097】
また、表示するオブジェクト属性として文字と画像属性を選択した場合は、図12(D)に示すとおり、文字オブジェクトと画像オブジェクトとの間の中間調の画素は表示され、文字オブジェクトとグラフィクスオブジェクトとの間の中間調の画素は表示されない。
【0098】
再び図4に戻り、表示画像を表示する(ステップS109)。具体的には、CPU11は、ステップS108で生成した表示画像をトーンカーブ調整用プログラムの「調整カーブ編集」の入力画面における「調整前」の画像表示領域および「調整後」の画像表示領域に表示する。
【0099】
次に、ページ画像を印刷する(ステップS110)。具体的には、CPU21は、ステップS102およびS103で生成されたページ画像データおよびタグ画像データと、調整されたトーンカーブの設定情報とを印刷出力部28に送信する。印刷出力部28は、タグ画像データおよび調整されたトーンカーブの設定情報を用いて、ページ画像を用紙に印刷する。
【0100】
以上のとおり、図4に示すフローチャートの処理によれば、画像形成装置20は、クライアントPC10によって生成された印刷データに基づいてページ画像データおよび当該ページ画像データの各画素のオブジェクト属性を示すタグ画像データを生成する。また、画像形成装置20は、上記ページ画像データおよびタグ画像データを解像度変換し、解像度変換されたページ画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する。
【0101】
そして、画像形成装置20は、オブジェクト属性が互いに異なるオブジェクトの境界に存在する画素のうち、上記表示するオブジェクトの境界に存在する画素のみを描画するように、ページ画像のサムネイル画像を画像処理して表示画像を生成する。生成された表示画像はクライアントPC10の表示部17に表示される。また、画像形成装置20は、タグ画像および調整されたトーンカーブを用いて、ページ画像を用紙に印刷する。
【0102】
以上のとおり、説明した本実施形態は、以下の効果を奏する。
【0103】
(a)本実施形態によれば、オブジェクト属性が互いに異なるオブジェクトの境界に存在する画素のうち、表示するオブジェクトの境界に存在する画素のみを描画するように表示画像が生成される。したがって、表示するオブジェクトと表示しないオブジェクトとの境界に存在する中間調の画素が表示されてしまい不自然に見えることが防止される。また、表示するオブジェクト同士の境界に存在する中間調の画素の表示が抜けてしまうことが防止される。
【0104】
(b)本実施形態では、サムネイル画像の各画素におけるオブジェクト属性の属性値を判定することにより、表示するオブジェクトと表示しないオブジェクトとの境界に存在する中間調の画素が表示されることを防止している。したがって、サムネイル画像を生成するための画像処理にかかる負担を抑制することができる。
【0105】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、表示するオブジェクト属性として複数のオブジェクト属性が選択されている場合、注目画素に隣接する8画素の範囲内で属性値を確認することを説明した。第2の実施形態では、属性値を確認する範囲をさらに拡大する場合について説明する。本実施形態は、属性値を確認する範囲をさらに拡大する構成以外の構成については第1の実施形態の構成と同様である。以下では、説明の重複を避けるため、第1の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
【0106】
図13および図14を参照して、本実施形態の画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法を説明する。図13は本実施形態における表示画像データの生成を説明するためのフローチャートであり、図14は注目画素の周辺画素が有する属性値の確認範囲を説明するための図である。図14(A)は注目画素に隣接する8画素を示す図であり、図14(B)は注目画素を中心とした24画素を示す図であり、図14(C)は注目画素を中心とした48画素を示す図である。
【0107】
図13に示すステップS401〜S404については、第1の実施形態の図11に示すステップS301〜S304とそれぞれ同様の処理であるので説明を省略し、ステップS405以降の処理について説明する。
【0108】
ステップS404において注目画素に隣接する8画素の属性値を確認したのち、注目画素に隣接する8画素内に2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が存在するか否かが判断される(ステップS405)。隣接する8画素内に2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が存在する場合(ステップS405:YES)、注目画素を描画する(ステップS407)。そして、サムネイル画像の全て画素を注目画素としたか否かが判断される(ステップS408)。これ以降の処理は、第1の実施形態のステップS307およびステップS308と同様である。
【0109】
一方、注目画素に隣接する8画素内に2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が存在しない場合(ステップS405:NO)、画素の確認範囲を拡大する(ステップS406)。具体的には、注目画素に隣接する8画素が中間調の画素値を有する場合、図14(A)に示す注目画素に隣接する8画素から図14(B)に示す注目画素を中心とした24画素に確認範囲を拡大する。さらに、注目画素を中心とした24画素が中間調の画素値を有する場合、注目画素を中心とした24画素から図14(C)に示す注目画素を中心とした48画素に確認範囲を拡大する。
【0110】
なお、画素の確認範囲を予め設定するように構成してもよい。また、所定の確認範囲において、2つ以上の選択されたオブジェクト属性の属性値の画素が確認できない場合は、注目画素を描画しない構成としてもよい。
【0111】
以上のとおり、説明した本実施形態は、第1の実施形態の効果に加えて以下の効果を奏する。
【0112】
(c)選択されたオブジェクト属性の属性値を確認する範囲をさらに拡大するので、注目画素に隣接する8画素が中間調の画素値を有する場合でも、注目画素が、表示するオブジェクトの境界に存在するか否かの判定をすることができる。
【0113】
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、図4におけるステップS101の印刷データを生成する処理をクライアントPCで実行し、ステップS102〜S110のページ画像データを生成する処理ないしページ画像を印刷する処理を画像形成装置で実行する形態を説明した。第3の実施形態では、ステップS101〜S109の印刷データを生成する処理ないし表示画像を表示する処理をクライアントPCで実行し、S110の処理のみを画像形成装置で実行する構成について説明する。本実施形態は、他の構成については第1の実施形態の構成と同様である。以下では、説明の重複を避けるため、第1の実施形態と同じ構成については説明を省略する。以下、再び図2図4を参照して、本実施形態の画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法を説明する。
【0114】
本実施形態では、図2に示すクライアントPC10のCPU11が画像処理プログラムを実行する。CPU11は、画像処理プログラムを実行することにより印刷用画像データ生成手段、属性データ生成手段、表示オブジェクト属性取得手段、および表示画像データ生成手段として機能する。画像処理プログラムは、不揮発性の記憶装置であるROM12、または大容量の記憶装置であるハードディスクドライブHDD13に予め格納されており、CPU11が実行する際に揮発性の記憶装置であるRAM14に転送される。
【0115】
CPU11は、印刷データを生成し、印刷データに基づいてページ画像データと当該ページ画像データの各画素のオブジェクト属性を示すタグ画像データを生成し、上記ページ画像データおよびタグ画像データを解像度変換する。本実施形態では、生成されたページ画像データ、タグ画像データ、解像度変換されたページ画像データおよびタグ画像データは、HDD13に保存される。また、CPU11は、解像度変換されたページ画像データについて、表示するオブジェクト属性を取得する。そして、CPU11は、解像度変換されたページ画像データについて、表示するオブジェクト属性を有する画素を描画する。また、CPU11は、オブジェクト属性が互いに異なるオブジェクトの境界に存在する画素のうち、表示するオブジェクトの境界に存在する画素のみを描画して、表示画像データを生成する。
【0116】
CPU11は、ネットワークI/F15を介して、ページ画像データ、タグ画像データ、および調整されたトーンカーブに関する情報を画像形成装置20へ送信する。
【0117】
一方、画像形成装置20は、ネットワークI/F25を介してクライアントPC10からページ画像データ、タグ画像データ、および調整されたトーンカーブに関する情報を受信しHDD23に保存する。印刷出力部28は、これらのデータに基づいてページ画像を用紙に印刷する。
【0118】
以上のとおり、説明した本実施形態は、第1および第2の実施形態の効果に加えて以下の効果を奏する。
【0119】
(d)クライアントPC10と画像形成装置20との間のネットワーク30を介した通信データ量を削減することができる。
【0120】
以上のとおり、実施形態において、本発明の画像処理システム、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
【0121】
たとえば、第1および第2の実施形態では、解像度変換する例としてページ画像およびタグ画像を縮小する場合を説明した。しかしながら、本発明は画像を縮小する場合だけではなく、拡大する場合にも適用することができる。
【符号の説明】
【0122】
10 クライアントPC、
11 クライアントPCのCPU、
12 クライアントPCのROM、
13 クライアントPCのHDD、
14 クライアントPCのRAM、
15 クライアントPCのネットワークI/F、
16 クライアントPCの操作部、
17 クライアントPCの表示部、
20 画像形成装置、
21 画像形成装置のCPU、
22 画像形成装置のROM、
23 画像形成装置のHDD、
24 画像形成装置のRAM、
25 画像形成装置のネットワークI/F、
26 画像形成装置の操作部、
27 画像形成装置の表示部、
28 画像形成装置の印刷出力部、
30 ネットワーク、
100 画像処理システム。
図1
図2
図3
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