特許6051667IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

部品挿入方法および部品挿入装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかしながら、特許文献1の部品自動組立装置では、チャック機構による挿入部品の把持や、力覚センサによる力の計測に時間がかかり、高速組立には適していない。 ここで、挿入部品を把持することなく、プッシャを用いて一方向に押すことによって、被挿入部品の開口部に挿入部品を嵌合挿入する挿入作業をより高速に行うことができる部品挿入装置の構成の一例を図17ないし図20に示す。ここで、図17および図18は、それぞれ挿入作業開始時の状態を示す側面図および平面図であり、図19および図20は、それぞれ挿入作業完了時の状態を示す側面図および平面図である。 なお、以下の説明において、図中のz軸方向は、水平面に対する垂直方向に対応し、y軸方向は、プッシャの移動方向に対応し、x軸方向は、被挿入部品の開口部およびプッシャの幅方向に対応するものとする。また、図中の各座標軸は、矢印の方向で+方向を表すとともに、×印付きの丸印で紙面の手前から奥に向かう方向が+方向であることを示し、黒丸付きの丸印で紙面の奥から手前に向かう方向が+方向であることを示している。 図17ないし図20に示すように、部品挿入装置1は、プッシャ11を備えている。また、部品挿入装置1の略水平面上には、挿入部品7(第1部品)が置かれている。そして、プッシャ11は、挿入部品7を押して+y軸方向(第1方向)に移動させ、被挿入部品9(第2部品)の溝91(開口部)に嵌合挿入する。なお、被挿入部品9が有する開口部は、例えば穴であってもよいが、以下の説明において、+z軸方向から見た平面図によって挿入部品7との位置関係を示すため、−y軸方向および+z軸方向に開口した溝91としている。 ところで、図17および図19においては、一点鎖線で示される溝91、挿入部品7、およびプッシャ11の幅方向における中心線が一致しているため、挿入部品7は、正常に溝91の奥まで挿入される。しかしながら、図21および図22に示すように、挿入部品7の位置がずれていたり、姿勢が傾いていたりすると、挿入部品7が溝91の端部に引っ掛かる「引っ掛かり」が発生し、挿入ができなくなる。また、図23に示すように、挿入部品7の幅が溝91の幅より若干小さく、挿入部品7の姿勢が僅かに傾いている場合には、挿入作業完了前に挿入部品7が溝91と2点で接触して動けなくなる「くいつき」が発生する場合がある。 そして、「引っ掛かり」が発生した場合には、挿入作業をやり直せば済むのに対して、「くいつき」が発生した場合には、挿入部品7の先端によって溝91の内部側面が削られたり、挿入部品7が溝91から抜けなくなったりして、より大きな問題となることがある。特に、プッシャを用いて部品の嵌合挿入を行う場合には、挿入部品の運動が拘束されないため、挿入作業開始時には挿入部品の位置や姿勢が正しくても、挿入作業の過程で挿入部品の姿勢が僅かに傾き、「くいつき」が発生する可能性がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

前述した課題を解決する主たる本発明は、プッシャを用いて第1部品を把持することなく略水平面上の第1方向に移動させ、第2部品の開口部に嵌合挿入する部品挿入方法であって、前記第1部品が前記プッシャによって前記第1方向に押されている間に前記第2部品からの応力を受けた場合に、当該応力に応じて、前記プッシャと前記第1部品との間に前記第1方向と直交する前記略水平面上の第2方向の滑りを生じさせることを特徴と・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明によれば、プッシャを用いて部品の嵌合挿入を行う際に、「くいつき」の発生を回避することができる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】「くいつき」が発生する条件を説明する図である。

【図2】「くいつき」が発生する条件を説明する図である。

【図3】挿入部品7の先端と被挿入部品9の溝91の内部側面とが1点接触している状態(先端点接触状態)を示す図である。

【図4】挿入部品7の側面と被挿入部品9の溝91の端部とが1点接触している状態(側面点接触状態)を示す図である。

【図5】本発明の第1実施形態における部品挿入方法を説明する図である。

【図6】本発明の第1実施形態において、「くいつき」の発生を回避する作用を説明する図である。

【図7】本発明の第1実施形態において、「くいつき」の発生を回避する作用を説明する図である。

【図8】本発明の第1実施形態において、安定してx軸方向の滑りを生じさせる構成を示す図である。

【図9】側面点接触状態における挿入部品の初期位置sおよび初期姿勢θの定義を説明する図である。

【図10】図4に示した側面点接触状態において、初期位置sおよび初期姿勢θと「くいつき」の発生の有無との関係の一例を示す模式図である。

【図11】図6に示した側面点接触状態において、初期位置sおよび初期姿勢θと「くいつき」の発生の有無との関係の一例を示す模式図である。

【図12】本発明の第2実施形態における部品挿入方法を説明する図である。

【図13】本発明の第2実施形態において、「くいつき」の発生を回避する作用を説明する図である。

【図14】本発明の第2実施形態において、「くいつき」の発生を回避する作用を説明する図である。

【図15】本発明の第2実施形態において、「くいつき」の発生を回避する作用を説明する図である。

【図16】スライド部の他の構成例を示す図である。

【図17】プッシャを備えた一般的な部品挿入装置の構成の一例を示す側面図である。

【図18】プッシャを備えた一般的な部品挿入装置の構成の一例を示す平面図である。

【図19】図17および図18に示した部品挿入装置において、挿入作業完了時の状態を示す側面図である。

【図20】図17および図18に示した部品挿入装置において、挿入作業完了時の状態を示す平面図である。

【図21】図17および図18に示した部品挿入装置において、「引っ掛かり」が発生した状態を示す図である。

【図22】図17および図18に示した部品挿入装置において、「引っ掛かり」が発生した状態を示す図である。

【図23】図17および図18に示した部品挿入装置において、「くいつき」が発生した状態を示す図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 部品挿入装置   7、8 挿入部品   9 被挿入部品   11〜13 プッシャ   14 スライド部(リニアガイド)   15 スライド部   81a、81b 傾斜面   91 溝   141 レール   142 スライダ   143 転動体   151 固定板   152 可動板   153 弾性体

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