(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
可搬記憶媒体を格納した少なくとも1つの媒体スロットと、論理的に分割された少なくとも1つの論理ライブラリを識別する情報である論理ライブラリIDおよび前記論理ライブラリに含まれる論理スロットの番号を示す論理スロット番号を格納するパーティション情報部とを含むマガジンと、
少なくとも1つの物理スロット番号が割り振られ、前記マガジンが装填されると該マガジンの前記媒体スロットに1対1対応で前記物理スロット番号を割り振る少なくとも1つのマガジンスロットと、
前記マガジンスロットに装填された前記マガジンに設けられたパーティション情報部にアクセスするパーティション情報読書き部と、
前記論理ライブラリIDと、前記論理スロット番号と、当該論理スロット番号に対応する前記マガジンスロットの物理スロット番号とを含む論理ライブラリ構成情報テーブル部と、
前記マガジンが前記マガジンスロットに装填されたという事象を検出したときに、前記パーティション情報読書き部から得た当該マガジンの媒体スロットに対応する前記論理ライブラリIDおよび論理スロット番号と一致する前記論理ライブラリ構成情報テーブル部の論理ライブラリIDおよび論理スロット番号、に対応する物理スロット番号を、当該マガジンを装填したマガジンスロットに割り振られた物理スロット番号と同一の番号で更新する機能を持つ論理ライブラリ管理部と
から構成されたことを特徴とするライブラリ装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【0021】
図1を参照すると、本実施形態は、ライブラリ装置3とそれを利用する上位装置2とから構成される。
【0022】
ライブラリ装置3は、制御部10と、1つまたは複数のマガジンスロット40と、ロボット60と、1つまたは複数のドライブ50と、論理ライブラリ管理部300と、論理ライブラリ構成情報テーブル部310と、ID読取部320とから構成される。
【0023】
次に、上述のマガジンスロット40に装填するマガジン70の構成を
図2に示す。
【0024】
図2を参照すると、マガジン70は、1つまたは複数の媒体スロット71と、その媒体スロット71に格納された可搬記憶媒体700と、各マガジン70を識別するための識別情報であるマガジンIDを表示するマガジンID部とを含む。マガジン70は、必要に応じて、ライブラリ装置3のマガジンスロット40へ装填されたり、マガジンスロット40から取り外されたりする。
【0025】
なお、本実施形態では、可搬記憶媒体700はテープカートリッジであり、マガジン70の数は4つであり、各マガジン70の媒体スロット71の数は6つであるとする。さらに、マガジンスロット40の数は2つであり、4つのマガジン70で2つの論理ライブラリを構築しているものとする。以下の説明では、便宜上、2つのマガジンスロット40をマガジンスロット40−1および40−2と称する。
【0026】
また、2つのマガジンスロット40−1及び40−2には、装填されるマガジン70の6つの媒体スロット71に対応する6個の物理スロット番号が割り振られている。マガジンスロット40−1については6個の物理スロット番号#0(ゼロ)〜#5が割り振られ、マガジンスロット40−2については6個の物理スロット番号#6〜#11が割り振られている。
【0027】
マガジン70をマガジンスロット40−1または40−2に装填すると、各マガジンスロットについて割り振られた6個の物理スロット番号と同じ番号が装填されたマガジン70の6個の媒体スロット71に一対一対応で割り振られる。すなわち、マガジンスロット40−1に装てんしたマガジン70の6個の媒体スロット71にはそれぞれ番号#0(ゼロ)〜#5が割り振られ、マガジンスロット40−2に装てんしたマガジン70の6個の媒体スロット71にはそれぞれ番号#6〜#11が割り振られる。
【0028】
以上のような割り振りを行うことにより、例えば、マガジンスロット40−1に装てんしたマガジン70の各媒体スロット71に格納されているテープカートリッジにアクセスするためには、物理スロット番号として#0(ゼロ)〜#5を指定すればよいことになる。
【0029】
ドライブ50は、可搬記憶媒体700に保持されているデータの読み出し及び可搬記憶媒体700へのデータの書き込みを行う。
【0030】
ロボット60は、マガジンスロット40に装填されたマガジン70に格納されている可搬記憶媒体700を取り出し、指定されたドライブ50に搬送してマウントする媒体搬送機構である。
【0031】
制御部10は、上位装置2から論理ライブラリへのアクセス指示を受け付けると、論理ライブラリ管理部300から対応する物理スロット番号を取得し、ロボット60へ可搬記憶媒体700のドライブ50への搬送指示を行う。その後、ドライブ50にマウントされた可搬記憶媒体700に対してデータの読み出しまたは書き込み動作が行われる。
【0032】
ID読取部320は、論理ライブラリ管理部300からの指示を受け、マガジンスロット40に装填されたマガジン70に設けられたマガジンID部が示すマガジンIDを読み取り、論理ライブラリ管理部300に送る。
【0033】
なお、マガジンID部は、マガジンIDをバーコードでマガジン70に印刷することにより実現しても良いし、マガジンIDを記憶した非接触型メモリで実現しても良いが、必ずしもこれらに限定されるものではない。ID読取部320は、マガジンID部を実現する方法に応じて、それに対応する読み取り機構を採用すればよい。
【0034】
論理ライブラリ構成情報テーブル部310は、ライブラリ装置3で構築している論理ライブラリの構成情報を保持しており、論理ライブラリ管理部300で使用される。
【0035】
図3に論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルの一例を示す。
図3において、1行目は項目名、2行目以降が各項目で示される項目のデータの一例である。
【0036】
図3を参照すると、論理ライブラリ構成情報テーブルは、ライブラリ装置3で構築している論理ライブラリの識別番号を示す論理ライブラリID欄と、論理ライブラリID欄の番号で識別される論理ライブラリに含まれる論理スロットの番号を示す論理スロット番号欄と、論理スロット番号に対応するマガジンスロット40の物理スロットの番号(すなわち、当該マガジンスロット40に装填されたマガジン70に格納された可搬記憶媒体700を指し示す番号)を示す物理スロット番号欄と、マガジンスロット40に装填されているマガジン70に設けられたマガジンID部が示すマガジンIDを示すマガジンID欄と、マガジンスロット40にマガジンID欄で示されるマガジン70が装填されているかどうかを示すマガジン有無欄(「有」ならばマガジンID欄で示されるマガジン70が装填されており、「無」ならば装填されていないことを示す。)とを含む。
【0037】
なお、論理ライブラリ構成情報テーブルに含まれる数値は、マガジン有無欄を除いて、例えば、システムメンテナンスなどの際に随時見直しが行われ、必要であれば更新される。
【0038】
例えば、2行目以降を見ると、論理ライブラリIDが「1」で示される論理ライブラリは、論理スロット番号#0〜#11で示される12個の論理スロットで構成され、そのうち論理スロット番号#0〜#5に対応する物理スロットは物理スロット番号#0〜#5の物理スロットであり、これらの物理スロット番号が示すマガジンスロット40−1に装填されるマガジンはマガジンIDが「1」で示されるマガジンであることが判る。そして、当該マガジンはマガジンスロットには装填されていないことを示している(マガジン有無欄が「無」を示しているため)。
【0039】
また、論理ライブラリIDが「2」で示される論理ライブラリも論理スロット番号#0〜#11で示される12個の論理スロットで構成され、そのうち論理スロット番号#0〜#5に対応するマガジン(マガジンIDが「2」で示されるマガジン)はマガジンスロット40−1に装填されていることを示している(マガジン有無欄が「有」を示しているため)。
【0040】
なお、
図3に示す論理ライブラリ構成情報テーブルにおいて、マガジンIDが「1」および「2」の2つのマガジンは、物理スロット番号#0〜#5が割り振られているマガジンスロット40−1にしか装填できない。また、同様にマガジンIDが「3」および「4」のマガジンは、マガジンスロット40−2にしか装填できない。
【0041】
上述とは逆に、例えば、マガジンIDが「1」または「2」のマガジンがマガジンスロット40−2に誤って装填されると、当該マガジンに割り当てられる物理スロット番号は物理スロット番号#6〜#11になり、
図3の論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄に記載の番号「0」〜「5」と違うことになるので、マガジン有無欄は「無」のままとなる。
【0042】
論理ライブラリ管理部300は、論理ライブラリの論理スロット番号と物理スロット番号との変換機能と、マガジン装填/取り外し検出機能を持つ。
【0043】
論理スロット番号と物理スロット番号との変換機能は、制御部10が上位装置2からある論理ライブラリのある論理スロットへのアクセス要求を受けると、当該論理スロットを含む論理ライブラリの論理ライブラリIDの値及び当該論理スロットの論理スロット番号を、論理ライブラリ管理部300に渡し、論理ライブラリ管理部300は論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルを参照して、当該論理スロット番号に対応する物理スロット番号を制御部10に送る。制御部10は送られてきた物理スロット番号に対応する物理スロット内のテープカートリッジ媒体700へのアクセスを行う。
【0044】
例えば、
図3の論理ライブラリ構成情報テーブルにおいて、上位装置2から論理ライブラリIDが「2」の論理ライブラリの論理スロット番号#0にアクセス要求があると、論理ライブラリ管理部300は対応する物理スロット番号として「0」を制御部10に送る。その結果、制御部10はマガジンIDが「2」のマガジンの物理スロット番号#0に対応する物理スロット内のテープカートリッジ媒体700にアクセスすることになる。
【0045】
マガジン装填/取り外し検出機能は、マガジン70をマガジンスロット40に装填したという事象またはマガジン70をマガジンスロット40から取り外したという事象を検出した時に、当該マガジン70をどのマガジンスロットに装填したかの情報またはどのマガジンスロットから取り外したかの情報と、ID読取部320から得たマガジン70のマガジンIDとから、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジン有無欄を更新する。
【0046】
例えば、マガジンIDが「1」のマガジンをマガジンスロット40−1に装填すると、マガジンスロット40−1に割り振られている物理スロット番号#0〜#5と、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジンID欄が「1」のマガジンに対応した物理スロット番号欄の番号「0」〜「5」とを比較し、両者が一致するため、当該マガジンID欄に対応したマガジン有無欄を「有」に更新する。
【0047】
以上、第1の実施形態の各構成要素の構成及び動作について簡単に説明したが、
図1に示すライブラリ装置3の一部または全体は、プログラム制御により動作する一般的なコンピュータシステムで実現してもよいし、または専用のハードウェアで実現してもよい。
【0048】
次に、本実施形態の動作について、
図4および
図5のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0049】
本実施形態では、各論理ライブラリに定義する論理スロットは、ライブラリ装置3で扱える最大の物理スロット数と同数まで割り当てられることができる。つまり、本実施形態における論理ライブラリのパーティション制御においては、マガジン70をマガジンスロット40に装填することによって論理スロットを使用可能にする動作と、マガジン70をマガジンスロット40から取り外すことによって論理スロットを使用不可にする動作との2つの動作が行われる。
【0050】
図4はマガジン装填時の動作の概要を示すフローチャートであり、
図5はマガジン取り外し時の動作の概要を示すフローチャートである。
【0051】
なお、以下では、論理ライブラリ構成情報部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの値は事前に設定されているものとする。また、当初は、ライブラリ装置3には一つのマガジンも装填されておらず、そのため論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジン有無欄はすべて「無」となっているものとして説明する。
【0052】
まず、マガジン装填時の動作の概要を
図4のフローチャートを参照して説明する。
【0053】
図4を参照すると、論理ライブラリ管理部300は、マガジンスロット40へのマガジン70の装填を検出すると、ID読取部320に当該マガジン70に設けられたマガジンID部が示すマガジンIDの取得を指示する(ステップS10)。
【0054】
次に、論理ライブラリ管理部300は、ID読み取り部320が取得したマガジンIDの値と一致する論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジンID欄の値を検索し、一致するマガジンIDの値が設定されているマガジンID欄の行に対応する物理スロット番号欄の番号と、当該マガジンが装填されたマガジンスロット40に割り振られている物理スロット番号とを比較する(ステップS11)。
【0055】
ステップS11で比較した番号が一致するならば(ステップS12でYESに分岐した場合)、論理ライブラリ管理部300は当該マガジンID欄の行と同じ行のマガジン有無欄の内容を「有」にして(ステップS13)、動作を終了する。これにより、当該マガジンに対応する論理ライブラリの論理スロットが使用可能となる。
【0056】
なお、ステップS11で比較した番号が不一致ならば(ステップS12でNOに分岐した場合)、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルは更新せずに動作を終了する。この際、制御部10は、上位装置2に不一致である旨を通知してもよい。
【0057】
次にマガジン取り外し時の動作の概要を
図5のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
図5を参照すると、論理ライブラリ管理部300は、マガジンスロット40からマガジン70の取り外しを検出すると、取り外されたマガジン70のマガジンID部が示すマガジンIDに対応する論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジン有無欄を「無」にして(ステップS15)、動作を終了する。これにより、当該マガジン70に対応する論理ライブラリの論理スロットは使用不可となる。
【0059】
以上説明したように、本実施形態では、各論理ライブラリに定義する論理スロット数を、ライブラリ装置3で扱える物理スロット数の最大値と同じ数まで割り当てることができ、論理ライブラリの論理スロット構成を変えることなく、論理スロットの使用可否状態の切り替え(すなわち、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジン有無欄の「有」または「無」の値の設定)で当該論理ライブラリの論理スロットの割り当て数の制御が可能になるとともに、これにより、論理ライブラリの再分割というようなパーティションの制御が不要となり、同時に上位装置への通知や再起動も不要になるという効果がある。
【0060】
その理由は、複数の物理スロットと複数の論理スロットとの対応を管理できる論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルを保持し、マガジンスロット40に装填されたマガジン70の装填位置および当該マガジンに設けたマガジンID部が示すマガジンIDにより、対応する論理ライブラリの論理スロットを決定し、その論理スロットの使用可否状態の切り替えを行えるようにしているからである。
【0061】
[第2の実施形態]
次に本発明の第2の実施形態について説明する。
【0062】
第1の実施形態では、ある論理ライブラリに対応づけられたマガジン70が、論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルで、当該論理ライブラリを示す論理ライブラリID欄の行に対応する物理スロット番号欄の番号と同一の番号を割り振られたマガジンスロット40(例えば、論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄の番号が「0」〜「5」の場合はマガジンスロット40−1であり、物理スロット番号欄の番号が「6」〜「11」の場合はマガジンスロット40−2である。)に装填されないと、当該マガジン70に対応する論理スロットを使用することができないという問題点がある。
【0063】
そこで、第2の実施形態では、マガジン70をどのマガジンスロット40に装填しても当該マガジン70に対応する論理スロットを使用できるようにする。
【0064】
以下、第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0065】
なお、本実施形態についての以下の説明では、第1の実施形態の構成要素および動作と同一のそれらについてはその説明を省略する。
【0066】
図6は、本実施形態における論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルの一例を示す。
図6のテーブルにおいて、1行目は項目名、2行目以降が各項目名で示される項目のデータの一例である。
【0067】
図6を参照すると、本実施形態における論理ライブラリ構成情報テーブルは、論理ライブラリID欄と、論理スロット番号欄と、物理スロット番号欄と、マガジンID欄とを含む。第1の実施形態との違いは、マガジン有無欄が存在しないことと、物理スロット番号欄の値の設定方法とにある。
【0068】
本実施形態における物理スロット番号欄の値の設定方法は、マガジンID欄の値で示されるマガジンIDを有するマガジン70が装填されたマガジンスロット40に割り振られた物理スロット番号と同一の番号を設定し、当該マガジン70がどのマガジンスロット40にも装填されていない場合は「−」を設定するという方法である。
【0069】
例えば、2行目以降を見ると、論理ライブラリIDが「1」で示される論理ライブラリは、論理スロット番号#0〜#11で示される12個の論理スロットで構成され、そのうち論理スロット番号#0〜#5に対応するマガジンはマガジンIDが「1」で示されるマガジンであることが判る。そして、当該マガジンはマガジンスロット40には装填されていないことを示している(物理スロット番号欄が「−」を示しているため)。
【0070】
また、論理スロット番号#6〜#11に対応するマガジンはマガジンIDが「3」で示されるマガジンであることが判り、当該マガジンはマガジンスロット40−1に装填されていることを示している(物理スロット番号欄がマガジンスロット40−1に割り振られている物理スロット番号「0」〜「5」と同一の番号を示しているため)。
【0071】
また、論理ライブラリIDが「2」で示される論理ライブラリは、論理スロット番号#0〜#11で示される12個の論理スロットで構成され、それらの論理スロットに対応するマガジンは、マガジンIDが「2」及び「4」で示される二つのマガジンであることが判る。そして、当該マガジンは二つともマガジンスロット40には装填されていないことを示している(物理スロット番号欄が「−」を示しているため)。
【0072】
なお、論理ライブラリ構成情報テーブルに含まれる数値は、物理スロット番号欄を除いて、例えば、システムメンテナンスなどの際に随時見直しが行われ、必要であれば更新される。
【0073】
本実施形態における論理ライブラリ管理部300は、第1の実施形態と同様に論理ライブラリの論理スロット番号と物理スロット番号との変換機能と、マガジン装填/取り外し検出機能とを持つが、第1の実施形態の論理ライブラリ管理部300の機能との違いは、マガジン装填/取り外し機能であり、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄を更新することである。
【0074】
すなわち、マガジン70をマガジンスロット40に装填したという事象またはマガジン70をマガジンスロット40から取り外したという事象を検出した時に、当該マガジン70をどのマガジンスロットに装填したかの情報またはどのマガジンスロットから取り外したかの情報と、ID読取部320から得た当該マガジン70のマガジンIDとから、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄を更新する。
【0075】
その他の構成要素の機能および動作の概要については第1の実施形態と同様のため説明を省略する。
【0076】
次に、第2の実施形態の動作について、
図7及び
図8のフローチャートと、
図6の論理ライブラリ構成情報テーブルとを参照して詳細に説明する。
【0077】
図7はマガジン装填時の動作の概要を示すフローチャートであり、
図8はマガジン取り外し時の動作の概要を示すフローチャートである。
【0078】
なお、論理ライブラリ構成情報部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの値は事前に設定されているものとする。また、当初は、ライブラリ装置3には一つのマガジンも装填されておらず、そのため論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄はすべて「−」となっているものとして説明する。
【0079】
まず、マガジン装填時の動作を
図7のフローチャートを参照して説明する。
【0080】
図7を参照すると、まず、論理ライブラリ管理部300は、マガジンスロット40へのマガジン70の装填を検出すると、ID読取部320に当該マガジン70に設けられたマガジンID部が示すマガジンIDの取得を指示する(ステップS20)。
【0081】
次に、論理ライブラリ管理部300は、ID読取部320が取得したマガジンIDの値と一致する、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジンID欄の値を検索し、一致するマガジンIDの値が設定されているマガジンID欄の行に対応する物理スロット番号欄に、当該マガジン70を装填したマガジンスロット40に割り振られている物理スロット番号と同一の番号を設定して(ステップS21)、動作を終了する。これにより、当該マガジン70に対応する論理ライブラリの論理スロットが使用可能となる。
【0082】
例えば、
図6に示すように、マガジンIDが「3」のマガジン70をマガジンスロット40−1に装填すると、論理ライブラリ管理部300は、番号「3」で論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジンID欄を検索し、マガジンIDの値として「3」が設定されているマガジンID欄の行に対応する物理スロット番号欄に、マガジンスロット40−1に割り振られている物理スロット番号#0〜#5と同一の番号「0」〜「5」を設定する。
【0083】
次にマガジン取り外し時の動作を
図8のフローチャートを参照して説明する。
【0084】
図8を参照すると、まず、論理ライブラリ管理部300は、マガジンスロット40からマガジン70の取り外しを検出すると、取り外されたマガジン70のマガジンID部が示すマガジンIDの値に一致する論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジンID欄の値を検索し、検索されたマガジンID欄の行に対応する物理スロット番号欄の値を「−」に更新して(ステップS25)、動作を終了する。これにより、当該マガジン70に対応する論理ライブラリの論理スロットが使用不可となる。
【0085】
例えば、
図6に示すように、マガジンIDが「2」のマガジン70をマガジンスロット40から取り外すと、論理ライブラリ管理部300は、番号「2」で論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルのマガジンID欄を検索し、マガジンIDの値として「2」が設定されているマガジンID欄の行に対応する物理スロット番号欄を「−」に更新する。
【0086】
以上説明したように、本実施形態では、マガジン70をどのマガジンスロット40に装填しても当該マガジン70に対応する論理スロットを使用できるという効果がある。
【0087】
その理由は、論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄に、マガジン70を装填したマガジンスロット40に割り振られた物理スロット番号と同一の番号を設定し、当該マガジン70がどのマガジンスロット40にも装填されていない場合は「−」を設定するようにしたためであるとともに、その結果、論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄に、対応するマガジン70を装填すべきマガジンスロット40に割り振られている物理スロット番号(例えば、マガジンスロット40−1ならば番号「0」〜「5」であり、マガジンスロット40−2ならば番号「6」〜「11」である。)を事前に設定しなくてもよくなるためである。
【0088】
[第3の実施形態]
次に本発明の第3の実施形態について説明する。
【0089】
第1及び第2の実施形態では、論理ライブラリを構成する論理スロットとマガジン70を識別するマガジンIDとの対応情報を、ライブラリ装置3の論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルに保持しているが、第3の実施形態では、各マガジンに含まれる各媒体スロットが、論理ライブラリを構成しているどの論理スロットに対応しているかを示すパーティション情報テーブルを、各マガジンに設けたパーティション情報部に格納している。
【0090】
以下、第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0091】
なお、本実施形態についての以下の説明では、第1及び第2の実施形態の構成要素および動作と同一のそれらについてはその説明を省略する。
【0092】
図9は本実施形態の概要を示すブロック図である。
【0093】
図9を参照すると、本実施形態におけるライブラリ装置3は、第1及び第2の実施形態のそれとほぼ同じ構成だが、マガジン70に設けられたマガジンID部が示すマガジンIDを読み取るID読取部320が無く、マガジン75(
図10)に設けられたパーティション情報部に格納されたパーティション情報テーブル内の情報にアクセスするパーティション情報読書き部330がある点が違う。
【0094】
次に、本実施形態においてマガジンスロット40に装填するマガジン75の構成を
図10に示す。
【0095】
図10を参照すると、マガジン75は、第1及び第2の実施形態のマガジン70とほぼ同じ構成だが、各マガジンを識別するための識別情報であるマガジンIDを表示するマガジンID部が無く、上述のパーティション情報テーブルを格納するパーティション情報部を設けた点が異なる。
【0096】
図11は、本実施形態におけるマガジン75内のパーティション情報部に格納されるパーティション情報テーブルの一例を示す。
図11のテーブルにおいて、1行目は項目名、2行目以降が各項目名で示される項目のデータの一例である。
【0097】
図11を参照すると、本実施形態におけるパーティション情報テーブルは、論理ライブラリID欄と、論理スロット番号欄とを含む。例えば、2行目以降を見ると、本マガジンに含まれる媒体スロットは、論理ライブラリIDが「1」で示される論理ライブラリの論理スロット番号「6」〜「11」で示される6個の論理スロットに対応することが判る。
【0098】
なお、パーティション情報部は、マガジン75に固定的に設けられた不揮発性メモリで実現しても良いし、マガジン75に対して着脱可能な不揮発性記憶メディアで実現しても良いが、必ずしもこれらに限定されるものではない。パーティション情報読書き部330は、パーティション情報部を実現する方法に応じて、それに対応する読み取り機構を採用すればよい。
【0099】
なお、パーティション情報テーブルに含まれる数値は、例えば、システムメンテナンスなどの際に随時見直しが行われ、必要であれば更新される。
【0100】
図12は、本実施形態における論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルの一例を示す。
図12のテーブルにおいて、1行目は項目名、2行目以降が各項目名で示される項目のデータの一例である。
【0101】
図12を参照すると、本実施形態における論理ライブラリ構成情報テーブルは、論理ライブラリID欄と、論理スロット番号欄と、物理スロット番号欄とを含む。第2の実施形態との違いは、マガジンID欄が存在しないことである。
【0102】
例えば、2行目以降を見ると、論理ライブラリIDが「1」で示される論理ライブラリは、論理スロット番号#0〜#11で示される12個の論理スロットで構成され、そのうち論理スロット番号#0〜#5に対応するマガジンはマガジンスロット40には装填されていないことを示している(物理スロット番号欄が「−」を示しているため)。
【0103】
また、論理スロット番号#6〜#11に対応するマガジンはマガジンスロット40−1に装填されていることを示している(物理スロット番号欄がマガジンスロット40−1に割り振られている物理スロット番号「0」〜「5」と同一の番号を示しているため)。
【0104】
なお、論理ライブラリ構成情報テーブルに含まれる数値は、物理スロット番号欄を除いて、例えば、システムメンテナンスなどの際に随時見直しが行われ、必要であれば更新される。
【0105】
次に、本実施形態における論理ライブラリ管理部300は、第2の実施形態と同様に論理ライブラリの論理スロット番号と物理スロット番号との変換機能と、マガジン装填/取り外し検出機能とを持つが、第2の実施形態の論理ライブラリ管理部300の機能との違いは、マガジン装填/取り外し機能であり、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄の更新が、パーティション情報読書き部330から得たパーティション情報テーブル内の情報を使用して行われることにある。なお、本実施形態におけるマガジン装填/取り外し機能の動作についての詳細は後述する。
【0106】
次に、本実施形態におけるパーティション情報読書き部330は、論理ライブラリ管理部300からの指示を受け、マガジンスロット40に装填されたマガジン75に設けられたパーティション情報部に格納されたパーティション情報テーブルの内容を読み取り、論理ライブラリ管理部300に送る機能を持つ。その他の構成要素の機能および動作の概要については第1及び第2の実施形態と同様のため説明を省略する。
【0107】
次に、第3の実施形態の動作について、
図13及び
図14に示すフローチャートと、
図11に示すパーティション情報テーブルと、
図12に示す論理ライブラリ構成情報テーブルとを参照して詳細に説明する。
【0108】
図13はマガジン装填時の動作の概要を示すフローチャートであり、
図14はマガジン取り外し時の動作の概要を示すフローチャートである。
【0109】
なお、マガジン75のパーティション情報部のパーティション情報テーブルと、論理ライブラリ構成情報部310の論理ライブラリ構成情報テーブルとの値は事前に設定されているものとする。また、当初は、ライブラリ装置3には一つのマガジンも装填されておらず、そのため論理ライブラリ構成情報テーブルの物理スロット番号欄はすべて「−」となっているものとして説明する。
【0110】
まず、マガジン装填時の動作を
図13のフローチャートを参照して説明する。
【0111】
図13を参照すると、まず、論理ライブラリ管理部300は、マガジンスロット40へのマガジン75の装填を検出すると、パーティション情報読書き部330に当該マガジン75に設けられたパーティション情報部に格納されたパーティション情報テーブルの内容の読出しを指示する(ステップS30)。
【0112】
次に、論理ライブラリ管理部300は、パーティション情報読書き部330が取得したパーティション情報テーブルの論理ライブラリID欄の値及び論理スロット番号欄の値と一致する、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの論理ライブラリID欄及び論理スロット番号欄の値を検索し、一致する論理ライブラリID及び論理スロット番号の値が設定されている論理ライブラリID欄及び論理スロット番号欄の行に対応する物理スロット番号欄に、当該マガジン75を装填したマガジンスロット40に割り振られている物理スロット番号と同一の番号を設定して(ステップS31)、動作を終了する。これにより、当該マガジン75に対応する論理ライブラリの論理スロットが使用可能となる。
【0113】
例えば、
図11に示すような、論理ライブラリIDが「1」で論理スロット番号が「6」〜「11」を内容とするパーティション情報テーブルを格納したパーティション情報部を含むマガジン75をマガジンスロット40−1に装填すると、論理ライブラリ管理部300は、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの論理ライブラリID欄を番号「1」で検索し、さらに論理スロット番号欄を番号「6」〜「11」で検索する。そして、検索された論理スロット番号欄の行に対応する物理スロット番号欄に、マガジンスロット40−1に割り振られている物理スロット番号#0〜#5と同一の番号「0」〜「5」を設定する。
【0114】
なお、上述のステップS31で、マガジン75のパーティション情報部のパーティション情報テーブルの論理ライブラリID欄の値が、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの論理ライブラリID欄に存在しない値であった場合は、論理ライブラリ管理部300は、エラーを制御部10に報告してもよいし、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルに新たに論理ライブラリID欄と論理スロット番号欄と物理スロット番号欄とを追加するようにしてもよい。
【0115】
次にマガジン取り外し時の動作を
図14のフローチャートを参照して説明する。
【0116】
図14を参照すると、まず、論理ライブラリ管理部300は、マガジンスロット40からマガジン75の取り外しを検出すると、取り外されたマガジン75のパーティション情報部が保持するパーティション情報テーブルの論理ライブラリID欄及び論理スロット番号欄の値に一致する、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの論理ライブラリID及び論理スロット番号の値を検索し、検索された論理ライブラリID欄及び論理スロット番号欄の行に対応する物理スロット番号欄の値を「−」に更新して(ステップS35)、動作を終了する。これにより、当該マガジン75に対応する論理ライブラリの論理スロットが使用不可となる。
【0117】
例えば、論理ライブラリIDが「2」で論理スロット番号が「6」〜「11」を内容とするパーティション情報テーブルを格納したパーティション情報部を含むマガジン75をマガジンスロット40から取り外すと、論理ライブラリ管理部300は、論理ライブラリ構成情報テーブル部310の論理ライブラリ構成情報テーブルの論理ライブラリID欄を番号「2」で検索し、さらに論理スロット番号欄を番号「6」〜「11」で検索する。そして、
図12に示すように、検索された論理スロット番号欄の行に対応する物理スロット番号欄を「−」に更新する。
【0118】
以上説明したように、本実施形態では、事前に論理ライブラリを構成する論理スロットとマガジン70を識別するマガジンIDとの対応情報を、ライブラリ装置3の論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルに定義する必要がないという効果がある。
【0119】
その理由は、各マガジンに含まれる媒体スロットが、論理ライブラリを構成している論理スロットのどれに対応しているのかというパーティション情報を、各マガジン内に設けたパーティション情報部内のパーティション情報テーブルに保持しているからである。
【0120】
[第4の実施形態]
次に本発明の第4の実施形態について説明する。
【0121】
第1乃至第3の実施形態では、各論理ライブラリに定義する論理スロット数は、ライブラリ装置3で扱える物理スロット数の最大値と同じ数までしか割り当てることができないという問題点がある。
【0122】
そこで、第4の実施形態では、ライブラリ装置3で扱える物理スロット数の最大値を超える数の論理スロットを各論理ライブラリに割り当てることができるようにする。
【0123】
以下、第4の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0124】
なお、本実施形態についての以下の説明では、第1乃至第3の実施形態の構成要素および動作と同一のそれらについてはその説明を省略する。
【0125】
また、以下の説明では、第2の実施形態を基に構成された場合を説明するが、第3の実施形態を基に構成された場合でも同様の動作が可能である。
【0126】
図15は、本実施形態における論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルの一例を示す。
図15のテーブルにおいて、1行目は項目名、2行目以降が各項目名で示される項目のデータの一例である。
【0127】
図15を参照すると、本実施形態における論理ライブラリ構成情報テーブルは、論理ライブラリID欄と、論理スロット番号欄と、物理スロット番号欄と、マガジンID欄とを含み、第2の実施形態の論理ライブラリ構成情報テーブルと同様の構成となっている。
【0128】
第2の実施形態の論理ライブラリ構成情報テーブルとの違いは、ある論理ライブラリに設定する論理スロットの数を、ライブラリ装置3で同時に使用可能な物理スロット数の最大値より多く設定していることである。
【0129】
例えば、2行目以降を見ると、論理ライブラリIDが「1」で示される論理ライブラリは、論理スロット番号#0〜#23で示される24個の論理スロットで構成され、ライブラリ装置3で同時に使用可能な物理スロット数の最大値(すなわち、マガジンスロット40−1の物理スロット数の6個とマガジンスロット40−2の物理スロット数の6個とを合計した12個。)より多く設定されていることが判る。
【0130】
そして、そのうち論理スロット番号#0〜#5に対応するマガジンはマガジンIDが「1」で示されるマガジンであり、当該マガジンはマガジンスロット40−2に装填されていることを示している(物理スロット番号欄がマガジンスロット40−2に割り振られている物理スロット番号「6」〜「11」と同一の番号を示しているため)。
【0131】
また、論理スロット番号#12〜#17に対応するマガジンはマガジンIDが「2」で示されるマガジンであることが判り、当該マガジンはマガジンスロット40−1に装填されていることを示している(物理スロット番号欄がマガジンスロット40−1に割り振られている物理スロット番号「0」〜「11」と同一の番号を示しているため)。
【0132】
そして、論理スロット番号#6〜#11と#18〜#23とに対応するマガジンは、それぞれマガジンIDが「3」および「4」で示されるマガジンであることが判り、当該マガジンはいずれもマガジンスロット40には装填されていないことを示している(物理スロット番号欄が「−」を示しているため)。
【0133】
また、論理ライブラリIDが「2」で示される論理ライブラリも、論理スロット番号#0〜#23で示される24個の論理スロットで構成され、それらの論理スロットに対応するマガジンは、マガジンIDが「5」乃至「8」で示される4つのマガジンであることが判る。そして、当該マガジンはいずれもマガジンスロット40には装填されていないことを示している(物理スロット番号欄が「−」を示しているため)。
【0134】
なお、論理ライブラリ構成情報テーブルに含まれる数値は、物理スロット番号欄を除いて、例えば、システムメンテナンスなどの際に随時見直しが行われ、必要であれば更新される。
【0135】
その他の構成要素の機能および本実施形態におけるライブラリ装置3の動作については第2の実施形態と同様のため説明を省略する。
【0136】
以上説明したように、本実施形態では、ライブラリ装置3で同時に扱える物理スロット数の最大値を超える数の論理スロットを各論理ライブラリに割り当てることができるという効果がある。
【0137】
その理由は、論理ライブラリ構成情報テーブル部310内の論理ライブラリ構成情報テーブルに、ライブラリ装置3で同時に使用可能な物理スロット数の最大値より多くの論理スロットを含む論理ライブラリを設定しているからである。