特許第6051967号(P6051967)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6051967
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】ふとん乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/00 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   D06F58/00 D
【請求項の数】5
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2013-46409(P2013-46409)
(22)【出願日】2013年3月8日
(65)【公開番号】特開2014-171653(P2014-171653A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2015年6月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100117695
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 環
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100148057
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 淑己
(74)【代理人】
【識別番号】100115543
【弁理士】
【氏名又は名称】小泉 康男
(74)【代理人】
【識別番号】100154173
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 治郎
(72)【発明者】
【氏名】増田 紗織
【審査官】 根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−110353(JP,A)
【文献】 特開2012−147593(JP,A)
【文献】 特開平06−153394(JP,A)
【文献】 特開平11−041808(JP,A)
【文献】 特開2005−003241(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口、排気口、送風機及び該送風機により送風される空気を加熱する加熱部を有するふとん乾燥機において、
前記送風機と前記加熱部を所定の通電プロファイルで制御する運転モードを有する制御手段と、
前記ふとん乾燥機の運転開始ボタンと、希望運転終了時刻を設定する運転終了時刻設定部とを有する操作部と、
現在時刻を計時する計時部と、
前記運転モードに対応して1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間情報と、単位時間当たりの電気料金が高額の高料金時間帯情報と前記高料金時間帯よりも電気料金が低額の低料金時間帯情報の料金時間帯情報とを記憶する記憶部と、
前記操作部により設定される情報を表示する表示部と、を備え、
前記制御手段は、前記運転終了時刻設定部により設定される希望運転終了時刻と、前記記憶部が記憶する総運転時間情報と料金時間帯情報とに基づき前記ふとん乾燥機の運転開始時刻を決定する運転開始時刻決定部を備え、
前記運転開始時刻決定部は、前記希望運転終了時刻と前記総運転時間とから決まる初期運転時間帯に前記高料金時間帯が含まれるとき、前記初期運転時間帯の開始時刻を初期運転開始時刻とし、前記初期運転時間帯に含まれる前記高料金時間帯の時間幅を低減するとともに、前記運転開始時刻から前記総運転時間経過した運転終了時刻が前記希望運転終了時刻以前となるように、前記ふとん乾燥機の運転開始時に前記計時部が計時する現在時刻を限度として、前記運転開始時刻を前記初期運転開始時刻よりも早めるように決定し、
室温を検知する温度検知部をさらに備え、
前記運転開始時刻決定部が前記運転開始時刻を前記初期運転開始時刻よりも早めるように決定したとき、前記運転開始時刻から前記総運転時間経過した時刻を初期運転終了時刻とし、前記初期運転終了時刻から前記希望運転終了時刻までの時間が所定の時間以上の場合、前記制御手段は、前記温度検知部が検知する室温に基づき、前記希望運転終了時刻の前に、再度、所定時間、ふとん乾燥運転することを特徴とするふとん乾燥機。
【請求項2】
前記料金時間帯情報を前記ふとん乾燥機の外部から受信する受信部をさらに備え、
前記受信部が受信する前記料金時間帯情報を前記記憶部が記憶することを特徴とする請求項1に記載のふとん乾燥機。
【請求項3】
前記希望運転終了時刻と前記総運転時間とから決まる初期運転時間帯の初期運転開始時刻が、前記ふとん乾燥機の運転開始時に前記計時部が計時する現在時刻よりも早いときに、前記制御手段は、前記運転終了時刻設定部により設定された希望運転終了時刻に運転終了できない旨、または、前記希望運転終了時刻を変更するよう促す旨報知することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のふとん乾燥機。
【請求項4】
前記表示部は、前記記憶部が記憶する料金時間帯情報を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のふとん乾燥機。
【請求項5】
前記制御手段は、前記運転終了時刻設定部による希望運転終了時刻を設定せずにふとん乾燥運転を開始する運転モードを有することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のふとん乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者が希望する運転終了時刻を設定し、設定した時刻にふとん乾燥を仕上げるとともに、電力会社が提供する電気料金プランにおいて料金の高い時間帯を可能な範囲で避けて運転するふとん乾燥機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電力会社が提供する料金プランの低料金時間帯に合わせてエコ運転する電気製品が普及しており、深夜の低料金時間帯に電気製品を使用するよう心掛けている消費者が増えてきている。しかし、従来のふとん乾燥機は、例えば高料金時間帯を避けて運転する機能を備えておらず、料金プランに関係なく乾燥運転を行っている。さらに運転を開始する時間は、使用者がスタートボタンを押下したときである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−19988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなふとん乾燥機では、電気料金プランに関係なく、使用者が運転を開始した時刻から運転しているため、高料金時間帯(例えば午後1時から午後4時)に運転する場合もあり得、電気料金が嵩んでしまう虞があった。さらに、一般的にふとん乾燥機は寝る直前に運転させるため、深夜の低料金時間帯(例えば午後11時から翌朝の午前7時)に運転する場合は少なく、低料金時間帯でふとん乾燥機を運転しようとすると使い勝手が悪いという問題があった。
【0005】
また、運転終了時刻を設定する機能を設けておらず、運転終了する時刻に併せて使用者が運転を開始しなければならず、使い勝手が悪いという問題があった。
もしも、運転終了する時刻に併せて使用者が運転を開始せず、快適なふとん温度に仕上がった運転終了時刻から寝る時刻までの間に大きな時間経過があると、ふとんの温度が低下し、就寝時にふとんが冷めてしまい、快適に眠れず、使い勝手が悪いという問題点があった。
【0006】
この発明は、かかる課題を解決するためになされたもので、高料金時間帯を可能な範囲で避けて運転することにより、電気料金の節約が可能になるともに、使用者の設定する運転終了時刻までに乾燥運転が終了するふとん乾燥機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係るふとん乾燥機は、吸気口、排気口、送風機及びこの送風機により送風される空気を加熱する加熱部を有するふとん乾燥機において、送風機と加熱部を所定の通電プロファイルで制御する運転モードを有する制御手段と、ふとん乾燥機の運転開始ボタンと、希望運転終了時刻を設定する運転終了時刻設定部とを有する操作部と、現在時刻を計時する計時部と、運転モードに対応して1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間情報と、単位時間当たりの電気料金が高額の高料金時間帯情報とこの高料金時間帯よりも電気料金が低額の低料金時間帯情報の料金時間帯情報とを記憶する記憶部と、操作部により設定される情報を表示する表示部と、を備え、制御手段は、運転終了時刻設定部により設定される希望運転終了時刻と、記憶部が記憶する総運転時間情報と料金時間帯情報とに基づきふとん乾燥機の運転開始時刻を決定する運転開始時刻決定部を備え、運転開始時刻決定部は、希望運転終了時刻と総運転時間とから決まる初期運転時間帯に高料金時間帯が含まれるとき、初期運転時間帯の開始時刻を初期運転開始時刻とし、初期運転時間帯に含まれる高料金時間帯の時間幅を低減するとともに、運転開始時刻から総運転時間経過した運転終了時刻が希望運転終了時刻以前となるように、ふとん乾燥機の運転開始時に計時部が計時する現在時刻を限度として、運転開始時刻を初期運転開始時刻よりも早めるように決定し、室温を検知する温度検知部をさらに備え、運転開始時刻決定部が運転開始時刻を初期運転開始時刻よりも早めるように決定したとき、運転開始時刻から総運転時間経過した時刻を初期運転終了時刻とし、初期運転終了時刻から希望運転終了時刻までの時間が所定の時間以上の場合、制御手段は、温度検知部が検知する室温に基づき、希望運転終了時刻の前に、再度、所定時間、ふとん乾燥運転するものである
【発明の効果】
【0008】
この発明のふとん乾燥機によれば、電気料金を節約できるとともに、使用者の希望する時刻に運転を終了することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の使用状態を示す断面図である。
図2】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機を示す要部構成図である。
図3】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の操作部と表示部を示す図である。
図4】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の温度特性を示す図である。
図5】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の全体の動作を説明するフローチャートである。
図6】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻決定処理の動作を説明するフローチャートである。
図7】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻調整処理の動作を説明するフローチャートである。
図8】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機のふとん乾燥運転動作を説明するフローチャートである。
図9】本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の動作の例を説明する図である。
図10】本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の全体の動作を説明するフローチャートである。
図11】本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻決定処理の動作を説明するフローチャートである。
図12】本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻調整処理の動作を説明するフローチャートである。
図13】本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の要部であるふとん乾燥運転動作を説明するフローチャートである。
図14】本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の動作の例を説明する図である。
図15】本発明の実施の形態3におけるふとん乾燥機の全体の動作を説明するフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明に係るふとん乾燥機について図面に基づいて説明する。以下、ふとんを乾燥する場合について説明するが、ふとんに限らず、後述するホースに専用のアタッチメントを接続することにより、衣類やブーツなどを乾燥する場合にも適用できる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の使用状態を示す断面図、図2は本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機を示す要部構成図である。図3は、本発明の施の形態1におけるふとん乾燥機の操作部と表示部を示す図である。図4は、発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の温度特性を示す図である。
図1に示すように、本ふとん乾燥機は、乾燥機本体(以下、単に「本体」という)1、乾燥用マット2、ホース3により、その要部が構成されている。本ふとん乾燥機は、図1に示すように、乾燥用マット2を敷きふとん4と掛けふとん5との間に挟み、乾燥用マット2と本体1との間に、柔軟性のあるホース3を接続して使用する。
【0011】
本体1は、その内部に、送風機6、加熱部7、温度センサー8、制御手段9が備えられている。また、本体1の筐体部には、操作部10、吸気口11、吹出口12、表示部13が設けられている。
【0012】
送風機6は、吸気口11から本体1の内部に空気を取り込み、その取り込んだ空気を吹出口12から本体1の外部に送り出す機能を有している。また、加熱部7は、吸気口11から本体1の内部に取り込まれた空気を、吹出口12から排出される前に本体1内で加熱する機能を有している。
例えば、本体1は、送風機6から送風される空気を加熱部7で温めることにより、吹出口12から温風を吐出する。なお、本体1では、加熱部7の加熱機能を停止させることにより、常温の風を吹出口12から吐出させることもできる。即ち、本体1は、温風を供給する装置としての機能の他、単なる送風装置としての機能も備えている。
【0013】
温度検知部である温度センサー8は送風機6が送風する空気の温度を検知するものであり、本体1が設置された室内の温度を検出することもできる。例えば、温度センサー8は、吹出口12の直ぐ内側に配置されており、吹出口12から本体1の外部に送り出される空気の温度を検出する。かかる構成であれば、送風機6が動作し、加熱部7が停止している場合は、常温の風の温度(即ち、室温)を温度センサー8によって検出することができ、送風機6及び加熱装置7の双方が動作している場合は、温風の温度を温度センサー8によって検出することができる。
【0014】
図2において、制御手段9はマイコンにより構成され、計時部9a、運転制御部9b、運転開始時刻決定部9c、記憶部9d、受信部9eを備える。
操作部10は制御手段9に対し操作指示情報を出力する。
制御手段9は送風機6に対し通電制御の指示信号を出力する。
制御手段9は加熱部7に対し通電制御の指示信号を出力する。
温度センサー8は制御手段9に対し温度情報を出力する。
制御手段9は表示部13に対し操作部10により設定される情報を表示する指示信号を出力する。
【0015】
操作部10は、モード選択ボタン10a、運転終了時刻設定部10b、運転開始ボタン10c及び取消ボタン10dを備え、使用者が各種指示情報を入力するために操作するためのものである。
モード選択ボタン10aは、複数ある運転モードの中から運転に供する運転モードを選択するためのものであり、モード選択ボタン10aを押す回数に応じて入力される運転モードを選択する。運転モードとしては、ふとん乾燥(仕上げ工程あり(図4参照))モード、ふとん乾燥(仕上げ工程なし)モード、衣類乾燥モード(ホース3の先に専用の衣類乾燥用ケース(図示せず)を装着して使用)、ブーツ乾燥モード(ホース3の先に専用のブーツ乾燥用アタッチメント(図示せず)を装着して使用)などがあり、後述する表示部13に表示される。
【0016】
運転終了時刻設定部10bは、使用者が希望するふとん乾燥機の運転終了時刻である希望運転終了時刻を設定するものである。運転終了時刻設定部10bは、時設定部10b1と分設定部の10b2から構成されている。
運転開始ボタン10cは、使用者が、モード選択ボタン10aで運転モードを選択し、運転終了時刻設定部10bで希望運転終了時刻を設定した後、ふとん乾燥運転を開始するために押すものである。
取消ボタン10dは、運転を停止したり、操作部により入力された指示情報を取り消すためのものである。
【0017】
制御手段9における計時部9aは、現在時刻を計時する。さらに、図4に示すように、運転開始からの経過時間や、室温検知工程、乾燥工程及び仕上げ工程における各工程の開始からの経過時間もカウントする。ここで、室温検知工程は、所定時間T1、送風機6と加熱部7に通電しないで室温を検知するための工程である。乾燥工程は、室温検知工程の後に実行する工程で、所定時間、送風機6と加熱部7に通電して、ふとん乾燥を行なう。仕上げ工程は、乾燥工程の後に実行する工程で、乾燥工程の後、高温になったふとんの温度を就寝に快適な温度まで下げるために送風機6に通電を行う。
運転制御部9bは、モード選択ボタン10aにより選択された運転モードに対応した通電プロファイルにより、送風機6や加熱部7の通電を行なう。
【0018】
図4はこの発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の温度特性を示す図である。
図4中のグラフAは、室温が高い時に運転制御部9bにて選択される運転モード(例えば、夏モード)の温度変化特性を示し、グラフBは、室温が低い時に運転制御部9bにて選択される運転モード(例えば、冬モード)の温度変化特性を示している。また、図4には示されていないが、夏モードと冬モードの中間となる温度変化特性の春秋モードを別途設定しても良い。
【0019】
図4に示すように、ふとん乾燥機は、運転が開始されると、室温検知工程、乾燥工程、仕上げ工程を順次行なう。
運転開始直後の室温検知工程では、本体1が設置されている室内の温度を検知し、各種設定を行う。室温検知工程後の乾燥工程では、本体1から乾燥用マット2に温風を供給し、その温風によってふとんの乾燥を行う。乾燥工程後の仕上げ工程では、本体1から乾燥用マット2に温風或いは冷風(常温の風)を供給し、ふとんの温度を下げてふとんを就寝に快適な状態に仕上げる。これらの工程の各運転時間は予め設定されており、記憶部16に記憶されている。
【0020】
運転開始時刻決定部9cは、運転終了時刻設定部10bにより設定される使用者の希望運転終了時刻と、後述する記憶部9dが記憶する、1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間情報と、電力会社が提供する料金時間帯情報とに基づき、使用者の希望運転終了時刻までにふとん乾燥運転が終了するように、ふとん乾燥機の運転開始時刻を決定する。ここで、ふとん乾燥運転時間帯に、単位時間当たりの電気料金が高い高料金時間帯が含まれると、可能な範囲で高料金時間帯での運転を避けるように、運転開始時刻を決定する。
【0021】
記憶部9dは、モード選択ボタン10aにより選択された運転モードに対応して、1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間情報と、単位時間当たりの電気料金が高額の高料金時間帯情報とこの高料金時間帯よりも電気料金が低額の低料金時間帯情報の料金時間帯情報とを記憶する。
例えば、ふとん乾燥(仕上げ工程あり)モードが選択された場合、1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間は最長で2時間程度であり、室温検知工程に要する時間T1と、乾燥工程に要する時間T2と、仕上げ工程に要する時間T3の和となる。
また、電力会社が提供する電気料金プランでは、例えば、低料金時間帯(23:00〜7:00)と標準料金時間帯(7:00〜13:00、16:00〜23:00)と高料金時間帯(13:00〜16:00)となっている。ここで、特許請求の範囲に記載の高料金時間帯情報とは、高料金時間帯の開始時刻(13:00)、終了時刻(16:00)、及び、1時間当たりの電気料金である。また、低料金時間帯情報とは、標準料金時間帯または低料金時間帯に対し、それぞれの開始時刻、終了時刻、及び、1時間当たりの電気料金である。これらの高料金時間帯情報及び低料金時間帯情報が記憶部9dに記憶される。なお、特許請求の範囲に記載の高料金時間帯は13:00〜16:00を指し、特許請求の範囲に記載の低料金時間帯は、7:00〜13:00及び16:00〜7:00の時間帯を指す。
【0022】
受信部9eは、電力会社が提供する電気料金プランの料金時間帯情報をふとん乾燥機の外部から受信するものである。例えば、ふとん乾燥機が使用される家屋の中にHEMS(Home Energy Management System)コントローラ(図示せず)が配設されている場合、HEMSコントローラがインターネット回線を経由して電力会社が提供する料金プラン情報を入手し、ふとん乾燥機へ料金プラン情報を送信する。受信部9eはHEMSコントローラが送信する料金プラン情報を受信し、記憶部9dへ記憶する。
また、ふとん乾燥機が接続される商用電源が電力線通信(PLC)できる環境にある場合、電力線通信を介して電力会社が提供する料金プラン情報を受信し、記憶部9dへ記憶するようにしてもよい。
さらに、使用者がスマートフォン等の携帯端末により電力会社が提供する料金プラン情報を取得し、この料金プラン情報を近距離無線通信(NFC)等により携帯端末からふとん乾燥機の受信部9dへ送信し、記憶部9dへ記憶するようにしてもよい。
【0023】
次に、動作について説明する。
図5は、本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の全体の動作を説明するフローチャートである。図6は、本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻決定処理の動作を説明するフローチャートである。図7は、本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻調整処理の動作を説明するフローチャートである。図8は、本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機のふとん乾燥運転動作を説明するフローチャートである。図9は、本発明の実施の形態1におけるふとん乾燥機の動作の例を説明する図である。
【0024】
ふとん乾燥機のプラグ(図示せず)を商用電源のコンセント(図示せず)に接続すると、ふとん乾燥機に電源が供給される(S101)。すると、受信部9eは、ふとん乾燥機が使用される家屋の中に配設されるとともに、インターネットに接続されているHEMSコントローラから電力会社が提供する料金プラン情報を受信する(S102)。そして、受信した料金プラン情報を記憶部9dに記憶する(S103)。具体的には、各料金時間帯の開始時刻、終了時刻、1時間当たりの電気料金の料金時間帯情報を記憶する。この料金時間帯情報を後述する表示部13に表示する。
なお、ふとん乾燥機に送信部(図示せず)を設け、HEMSコントローラに対し、料金プラン情報をふとん乾燥機へ送信するように促す送信指令信号を送信するようにしてもよい。
また、ふとん乾燥機のプラグを商用電源のコンセントに接続する都度、料金プラン情報を受信せず、所定の回数毎に料金プラン情報を受信するようにしてもよい。
また、操作部に受信ボタン(図示せず)を設け、受信ボタンを押したときに料金プラン情報を受信するようにしてもよい。
【0025】
次に、使用者は操作部10のモード選択ボタン10aを操作し、運転モードを選択し設定する(S104)。次に、操作部10の運転終了時刻設定部10bの時設定部10b1、分設定部10b2を用いて、使用者のふとん乾燥の希望運転終了時刻Aを設定する(S105)。
次に、使用者が運転開始ボタン10cを押し下げたか否かを判定する(S106)。運転開始ボタン10cが押下げられていない場合(S106においてNOの場合)、押下げられたのを検知するまで待機する。運転開始ボタン10cが押下げられた場合(S106においてYESの場合)、運転開始時刻決定処理S200へ進む。
【0026】
運転開始時刻決定処理S200は、運転終了時刻設定部10bにより設定される使用者の希望運転終了時刻Aと、モード選択ボタン10aにより設定された運転モードについて、記憶部9dが記憶する1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間情報(C時間)と、電力会社が提供する料金時間帯情報とに基づき、使用者の希望運転終了時刻Aまでにふとん乾燥運転が終了するように、ふとん乾燥機の運転開始時刻Bを決定する。ここで、後述するように、希望運転終了時刻Aと総運転時間Cとから決まる初期運転時間帯TZ0(希望運転終了時刻AからC時間前の開始時刻(=A−C)から希望運転終了時刻Aまでの時間帯)に、単位時間当たりの電気料金が高い高料金時間帯が含まれると、可能な範囲で高料金時間帯での運転を避けるように、運転開始時刻Bを決定する。
【0027】
運転開始時刻決定処理S200により運転開始時刻Bが決定されると、ふとん乾燥運転S220を実行する。後述するように、ふとん乾燥運転S220では、計時部9aが計時する現在時刻が運転開始時刻Bと一致すると、ふとん乾燥運転を開始する。運転開始時刻Bから総運転時間Cが経過するとふとん乾燥運転が終了する。この運転終了時刻は、運転終了時刻設定部10bにより設定される使用者の希望運転終了時刻A以前となるので、使用者の希望する運転終了時刻にはふとん乾燥運転が終了することになる。
【0028】
次に、運転開始時刻決定処理S200の内容を詳細に説明する。
図6において、計時部9aは、運転開始ボタン10cが押し下げられたときの現在時刻Eを計時する(S201)。次に、初期運転時間帯TZ0を算出する(S203)。初期運転時間帯TZ0は、希望運転終了時刻Aから総運転時間C時間前の開始時刻(=A−C)から希望運転終了時刻Aまでの時間帯であり、例えば、希望運転終了時刻Aが22:00、総運転時間Cが2時間の場合、初期運転時間帯TZ0は20:00から22:00までの時間帯となる。次に、初期運転開始時刻B0を算出する(S204)。例えば、初期運転時間帯TZ0が20:00から22:00までの時間帯の場合、初期運転開始時刻B0は20:00となる。
【0029】
次に、初期運転開始時刻B0が、運転開始ボタン10cが押し下げられたときの現在時刻Eよりも前か後かを判定する(S205)。初期運転開始時刻B0が現在時刻Eよりも前の時刻(早い時刻)の場合(S205でNOの場合)、希望運転終了時刻Aまでにふとん乾燥運転が終了できないので、この旨報知する処理を行う(S206)。報知は、表示部13に表示してもよいし、表示部13とは別の位置にLEDランプなどを設けて点灯して報知してもよい。また、音声で報知するようにしてもよい。次に、使用者に対し、希望終了時刻Aを再設定するように促すように表示部13に表示する(S207)。
このように構成することにより、使用者が希望運転終了時刻Aを早すぎた時刻に設定しても、その旨報知し、希望運転終了時刻Aを再設定するよう促すので、適切に希望運転終了時刻Aを設定することができ、使い勝手のよいふとん乾燥機が得られる。
【0030】
S205において、初期運転開始時刻B0が現在時刻Eよりも後の時刻(遅い時刻)の場合(S205でYESの場合)、初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯(13:00〜16:00)が含まれるか否かを判定する(S208)。例えば、初期運転時間帯TZ0が20:00から22:00までの時間帯のときは、初期運転時間帯TZ0には高料金時間帯が含まれない。また、初期運転時間帯TZ0が15:00から17:00までの時間帯のときは、初期運転時間帯TZ0には高料金時間帯が一部含まれることになる。S208において、初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯が含まれない場合(S208でNOの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定し(S209)、運転開始時刻決定処理200を終える。初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯が含まれない場合は、電気料金の高い時間帯でふとん乾燥運転を行わないので、電気料金が嵩むことがなく、使用者が希望する運転終了時刻までにふとん乾燥運転を終了することができる。
S208において、初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯が含まれる場合(S208でYESの場合)、運転開始時刻調整処理を行う(S210)。後述するように、運転開始時刻調整処理において運転開始時刻Bを調整し、決定して、運転開始時刻決定処理200を終える。
【0031】
次に、運転開始時刻調整処理S210の内容を詳細に説明する。
運転開始ボタン10cが押し下げられたときの現在時刻Eが高料金時間帯(13:00〜16:00)に含まれるか否かを判定する(S211)。ここで、高料金時間帯の開始時刻をD1、終了時刻をD2とする。高料金時間帯が13:00〜16:00の場合、開始時刻D1が13:00、終了時刻D2が16:00となる。
【0032】
S211で、現在時刻Eが高料金時間帯に含まれている場合(S211でYESの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定し(S212)、運転開始時刻調整処理210を終える。現在時刻Eが高料金時間帯に含まれている場合、高料金時間帯を避ける(初期運転時間帯TZ0に含まれる高料金時間帯の時間幅を低減する)ように、かつ、使用者の希望運転終了時刻Aまでにふとん乾燥運転を終了するように、初期運転時間帯TZ0を調整することができないためである。
【0033】
S211で、現在時刻Eが高料金時間帯に含まれていない場合(S211でNOの場合)、すなわち、高料金時間帯に入る前に、運転開始ボタン10cを押し下げた場合、S213へ進む。S213では、運転開始ボタン10cを押し下げたときの現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上か否かを判定する。
現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C未満の場合(S213でNOの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定し(S214)、運転開始時刻調整処理210を終える。初期運転開始時刻B0を現在時刻Eに設定し、運転開始ボタン10cを押し下げ、直ぐにふとん乾燥運転を開始しても、運転時間帯の後半(運転終了時刻を含む側の時間帯)に高料金時間帯が含まれるので、十分に電気料金を節約することが期待できないためと、使用者が設定する希望運転終了時間を優先するためである。
【0034】
S213において、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上の場合(S213でYESの場合)、高料金時間帯の開始時刻D1から総運転時間Cだけ前の時刻(遡る時刻)を運転開始時刻Bに設定し(S215)、運転開始時刻調整処理210を終える。このように構成することにより、ふとん乾燥運転は、高料金時間帯を避けて運転できるので、電気料金を節約することができる。また、運転終了時刻が高料金時間帯の開始時刻D1と一致するので、運転終了時刻から使用者の希望運転終了時刻までの時間が短くなる。その結果、使用者は就寝するのに快適なふとんの温度に近い状態で就寝することができる。
【0035】
なお、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C未満の場合(S213でNOの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定するようにしたが(S214)、運転開始ボタン10cを押し下げ、直ぐにふとん乾燥運転を開始するように構成してもよい(代替構成)。この場合、初期運転時間帯に含まれる高料金時間帯の時間幅G1と、代替構成の場合の運転時間帯に含まれる高料金時間帯の時間幅G2とを比較し、G2<G1の場合は、代替構成を採用するようにしてもよい。このように構成することにより、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定する場合よりも電気料金を節約することができる。
【0036】
また、上記のG1とG2の時間幅のみの比較ではなく、それぞれの時間幅における電気料金の積算値を比較することにより、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定するか、代替構成を選択するかを決定するようにしてもよい。図4に示すように、各工程での消費電力が異なるので、それぞれの時間幅において実行する工程により電気料金の積算値が異なる。各工程における消費電力情報を予め記憶部9dに記憶しておけば、それぞれの時間幅における電気料金の積算値を算出することができる。このように構成することにより、適切に電気料金を節約することができる。
【0037】
次に、ふとん乾燥運転S220について説明する。
計時部9aが計時する現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致するか否かを判定する(S221)。
S221において、現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致しなければ(現在時刻Eが運転開始時刻Bに至らなければ)(S221においてNOの場合)、S221に戻り、現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致するまで、運転の開始を待機する。
S221において、現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致すれば(現在時刻Eが運転開始時刻Bに至れば)(S221においてYESの場合)、運転を開始し(S222)、総運転時間C経過後、運転を終了して(S223)、ふとん乾燥運転S220を終了する。
【0038】
図9は、実施の形態1のふとん乾燥機の動作の例を示したものである。図において、▽は運転開始時刻、▼は希望運転終了時刻A、★は運転開始ボタン10cを押し下げた時刻Eを示す。四角の長方形は初期運転時間帯TZを表す。この中で斜線部分は、高料金時間帯に含まれる部分を示す。
【0039】
(1)の場合は、初期運転時間帯TZ0が標準料金時間帯(16:00〜23:00)(請求項の低料金時間帯に該当)にあり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eも標準料金時間帯にある場合である。この場合は、運転開始時刻の調整を行わず、希望運転終了時刻Aから総運転時間Cだけ前の時刻を運転開始時刻Bとして運転する。
【0040】
(2)の場合は、初期運転時間帯TZ0が標準料金時間帯(16:00〜23:00)(請求項の低料金時間帯に該当)にあり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eが高料金時間帯にある場合である。この場合も、運転開始時刻の調整を行わず、希望運転終了時刻Aから総運転時間Cだけ前の時刻を運転開始時刻Bとして運転する。
【0041】
(3)の場合は、初期運転時間帯TZ0が高料金時間帯(13:00〜16:00)にあり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eも高料金時間帯(にある場合である。この場合も、運転開始時刻の調整を行わず、希望運転終了時刻Aから総運転時間Cだけ前の時刻を運転開始時刻Bとして運転する。
【0042】
(4)の場合は、初期運転時間帯TZ0が高料金時間帯(13:00〜16:00)にあり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eが標準料金時間帯(7:00〜13:00)(請求項の低料金時間帯に該当)にある場合である。この場合も、運転開始時刻の調整を行わず、希望運転終了時刻Aから総運転時間Cだけ前の時刻を運転開始時刻Bとして運転する。
【0043】
(5)の場合は、初期運転時間帯TZ0が標準料金時間帯(16:00〜23:00)(請求項の低料金時間帯に該当)にあり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eも標準料金時間帯にある。しかし、現在時刻Eが、初期運転時間帯TZの開始時刻D1より後の場合である。この場合は、希望運転終了時刻Aに運転が終了しないので、この旨報知し、希望運転時刻Aの再設定を促す報知を行う。
【0044】
(6)の場合は、初期運転時間帯TZ0が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)にあり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eも高料金時間帯にある。しかし、現在時刻Eが、初期運転時間帯TZの開始時刻D1より後の場合である。この場合も、希望運転終了時刻Aに運転が終了しないので、この旨報知し、希望運転時刻Aの再設定を促す報知を行う。
【0045】
(7)の場合は、初期運転時間帯TZ0の一部が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)に含まれる場合であり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eも高料金時間帯にある。しかし、現在時刻Eが、初期運転時間帯TZの開始時刻D1より後の場合である。この場合も、希望運転終了時刻Aに運転が終了しないので、この旨報知し、希望運転時刻Aの再設定を促す報知を行う。
【0046】
(8)の場合は、初期運転時間帯TZ0の一部が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)に含まれる場合であり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eも高料金時間帯にある。そして、現在時刻Eが、初期運転時間帯TZの開始時刻D1より前の場合である。この場合は、運転開始時刻の調整を行わず、希望運転終了時刻Aから総運転時間Cだけ前の時刻を運転開始時刻Bとして運転する。
【0047】
(9)の場合は、初期運転時間帯TZ0の一部が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)に含まれる場合であり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eが標準料金時間帯(請求項の低料金時間帯に該当)(7:00〜13:00)にある。そして、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C未満の場合である。この場合は、運転開始時刻の調整を行わず、希望運転終了時刻Aから総運転時間Cだけ前の時刻を運転開始時刻Bとして運転する。
【0048】
(10)の(上段の)場合は、初期運転時間帯TZ0の一部が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)に含まれる場合であり、運転開始ボタン10cを押し下げた現在時刻Eが標準料金時間帯(請求項の低料金時間帯に該当)(7:00〜13:00)にある。そして、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上の場合である。この場合は、(10)の下段のように、運転開始時刻Bを高料金時間帯の開始時刻D1から総運転時間Cだけ前に設定するように運転開始時刻の調整を行い運転する。
【0049】
以上のように、実施の形態1のふとん乾燥機によれば、制御手段が、運転終了時刻設定部により設定される希望運転終了時刻と、記憶部が記憶する総運転時間情報と料金時間帯情報とに基づきふとん乾燥機の運転開始時刻を決定する運転開始時刻決定部を備えたので、電気料金の高い時間帯での運転を避けてふとん乾燥運転することができ、電気料金の節約と環境にやさしいエコ運転が可能となるともに、使用者が設定する希望運転終了時刻に乾燥運転を終了することができる。
【0050】
また、料金時間帯情報をふとん乾燥機の外部から受信する受信部を備え、受信部が受信する料金時間帯情報を記憶部が記憶するようにしたので、電力会社が提供する電気料金プランに変更があっても、最新の料金時間帯情報を入手することができる。
【0051】
また、運転開始時刻決定部は、希望運転終了時刻と総運転時間とから決まる初期運転時間帯に高料金時間帯が含まれるとき、初期運転時間帯の開始時刻を初期運転開始時刻とし、初期運転時間帯に含まれる高料金時間帯の時間幅を低減するとともに、運転開始時刻から総運転時間経過した運転終了時刻が希望運転終了時刻以前となるように、ふとん乾燥機の運転開始時に計時手段が計時する現在時刻を限度として、運転開始時刻を初期運転開始時刻よりも早めるように決定するようにしたので、電気料金の高い時間帯での運転を避けてふとん乾燥運転することができ、電気料金の節約と環境にやさしいエコ運転が可能となるともに、使用者の設定する機能運転終了時刻に乾燥運転が終了することができる。
【0052】
また、希望運転終了時刻と総運転時間とから決まる初期運転時間帯の初期運転開始時刻が、ふとん乾燥機の運転開始時に計時手段が計時する現在時刻よりも早いときに、制御手段は、運転終了時刻設定部により設定された希望運転終了時刻に運転終了できない旨、または、希望運転終了時刻を変更するよう促す旨報知するようにしたので、使用者が希望運転終了時刻Aを早すぎた時刻に設定しても、その旨報知し、希望運転終了時刻Aを再設定するよう促すので、適切に希望運転終了時刻Aを設定することができ、使い勝手のよいふとん乾燥機が得られる。
【0053】
また、表示部は、記憶部が記憶する料金時間帯情報を表示するようにしたので、使用者は料金時間帯情報を認識しやすく、料金時間帯情報を意識して希望運転終了時刻を設定することができ、使い勝手がよいふとん乾燥機が得られる。
【0054】
実施の形態2.
次に、本実施の形態2のふとん乾燥機の動作を図10から図14を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の全体の動作を説明するフローチャートである。図11は、本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の要部である運転開始時刻決定処理の動作を説明するフローチャートである。図12は、本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の運転開始時刻B調整処理の動作を説明するフローチャートである。図13は、本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の要部であるふとん乾燥運転動作を説明するフローチャートである。図14は、本発明の実施の形態2におけるふとん乾燥機の動作の例を説明する図である。
実施の形態2は、実施の形態1におけるふとん乾燥機の制御に、温度センサー(温度検知部)が検知する室温情報と、これに基づき、最初のふとん乾燥運転が終了した後に、追加の運転を行う点を追加したものである。
【0055】
次に、動作について説明する。
ふとん乾燥機のプラグ(図示せず)を商用電源のコンセント(図示せず)に接続すると、ふとん乾燥機に電源が供給される(S101)。すると、受信部9eは、ふとん乾燥機が使用される家屋の中に配設されるとともに、インターネットに接続されているHEMSコントローラから電力会社が提供する料金プラン情報を受信する(S102)。そして、受信した料金プラン情報を記憶部9dに記憶する(S103)。具体的には、各料金時間帯の開始時刻、終了時刻、1時間当たりの電気料金の料金時間帯情報を記憶する。この料金時間帯情報を後述する表示部13に表示する。
なお、ふとん乾燥機に送信部(図示せず)を設け、HEMSコントローラに対し、料金プラン情報をふとん乾燥機へ送信するように促す送信指令信号を送信するようにしてもよい。
また、ふとん乾燥機のプラグを商用電源のコンセントに接続する都度、料金プラン情報を受信せず、所定の回数毎に料金プラン情報を受信するようにしてもよい。
また、操作部に受信ボタン(図示せず)を設け、受信ボタンを押したときに料金プラン情報を受信するようにしてもよい。
【0056】
次に、使用者は操作部10のモード選択ボタン10aを操作し、運転モードを選択し設定する(S104)。次に、操作部10の運転終了時刻設定部10bの時設定部10b1、分設定部10b2を用いて、使用者のふとん乾燥の希望運転終了時刻Aを設定する(S105)。
次に、使用者が運転開始ボタン10cを押し下げたか否かを判定する(S106)。運転開始ボタン10cが押下げられていない場合(S106においてNOの場合)、押下げられたのを検知するまで待機する。運転開始ボタン10cが押下げられた場合(S106においてYESの場合)、運転開始時刻決定処理S300へ進む。
【0057】
運転開始時刻決定処理S300は、運転終了時刻設定部10bにより設定される使用者の希望運転終了時刻Aと、モード選択ボタン10aにより設定された運転モードについて、記憶部9dが記憶する1回のふとん乾燥運転に要する総運転時間情報(C時間)と、電力会社が提供する料金時間帯情報とに基づき、使用者の希望運転終了時刻Aまでにふとん乾燥運転が終了するように、ふとん乾燥機の運転開始時刻Bを決定する。ここで、後述するように、希望運転終了時刻Aと総運転時間Cとから決まる初期運転時間帯TZ0(希望運転終了時刻AからC時間前の開始時刻(=A−C)から希望運転終了時刻Aまでの時間帯)に、単位時間当たりの電気料金が高い高料金時間帯が含まれると、可能な範囲で高料金時間帯での運転を避けるように、運転開始時刻Bを決定する。また、後述するように、温度センサー8が室温Tを検知する。
【0058】
運転開始時刻決定処理S300により運転開始時刻Bが決定されると、ふとん乾燥運転S320を実行する。後述するように、ふとん乾燥運転S320では、計時部9aが計時する現在時刻が運転開始時刻Bと一致すると、ふとん乾燥運転を開始する。運転開始時刻Bから総運転時間Cが経過するとふとん乾燥運転が終了する。この運転終了時刻は、運転終了時刻設定部10bにより設定される使用者の希望運転終了時刻A以前となるので、使用者の希望する運転終了時刻にはふとん乾燥運転が終了することになる。また、後述するように、温度センサー8が室温Tを検知し、この室温Tに基づいて、最初のふとん乾燥運転が終了した後に、追加の運転を行う。
【0059】
次に、運転開始時刻決定処理S300の内容を詳細に説明する。
図11において、計時部9aは、運転開始ボタン10cが押し下げられたときの現在時刻Eを計時する(S301)。次に、温度センサー8が室温Tを検知する(S302)。これは、図4に示すように、温度検知工程T1にて、所定時間T1、送風機6と加熱部7に通電しないで室温を検知する。次に、初期運転時間帯TZ0を算出する(S303)。初期運転時間帯TZ0は、希望運転終了時刻Aから総運転時間C時間前の開始時刻(=A−C)から希望運転終了時刻Aまでの時間帯であり、例えば、希望運転終了時刻Aが22:00、総運転時間Cが2時間の場合、初期運転時間帯TZ0は20:00から22:00までの時間帯となる。次に、初期運転開始時刻B0を算出する(S204)。例えば、初期運転時間帯TZ0が20:00から22:00までの時間帯の場合、初期運転開始時刻B0は20:00となる。
【0060】
次に、初期運転開始時刻B0が、運転開始ボタン10cが押し下げられたときの現在時刻Eよりも前か後かを判定する(S305)。初期運転開始時刻B0が現在時刻Eよりも前の時刻(早い時刻)の場合(S305でNOの場合)、希望運転終了時刻Aまでにふとん乾燥運転が終了できないので、この旨報知する処理を行う(S306)。報知は、表示部13に表示してもよいし、表示部13とは別の位置にLEDランプなどを設けて点灯して報知してもよい。また、音声で報知するようにしてもよい。次に、使用者に対し、希望終了時刻Aを再設定するように促すように表示部13に表示する(S307)。
このように構成することにより、使用者が希望運転終了時刻Aを早すぎた時刻に設定しても、その旨報知し、希望運転終了時刻Aを再設定するよう促すので、適切に希望運転終了時刻Aを設定することができ、使い勝手のよいふとん乾燥機が得られる。
【0061】
S305において、初期運転開始時刻B0が現在時刻Eよりも後の時刻(遅い時刻)の場合(S305でYESの場合)、初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯(13:00〜16:00)が含まれるか否かを判定する(S308)。例えば、初期運転時間帯TZ0が20:00から22:00までの時間帯のときは、初期運転時間帯TZ0には高料金時間帯が含まれない。また、初期運転時間帯TZ0が15:00から17:00までの時間帯のときは、初期運転時間帯TZ0には高料金時間帯が一部含まれることになる。S308において、初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯が含まれない場合(S308でNOの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定し(S309)、運転開始時刻決定処理300を終える。初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯が含まれない場合は、電気料金の高い時間帯でふとん乾燥運転を行わないので、電気料金が嵩むことがなく、使用者が希望する運転終了時刻までにふとん乾燥運転を終了することができる。
S308において、初期運転時間帯TZ0に高料金時間帯が含まれる場合(S308でYESの場合)、運転開始時刻調整処理を行う(S310)。後述するように、運転開始時刻調整処理において運転開始時刻Bを調整し、決定して、運転開始時刻決定処理300を終える。
【0062】
次に、運転開始時刻調整処理S310の内容を詳細に説明する。
運転開始ボタン10cが押し下げられたときの現在時刻Eが高料金時間帯(13:00〜16:00)に含まれるか否かを判定する(S311)。ここで、高料金時間帯の開始時刻をD1、終了時刻をD2とする。高料金時間帯が13:00〜16:00の場合、開始時刻D1が13:00、終了時刻D2が16:00となる。
【0063】
S311で、現在時刻Eが高料金時間帯に含まれている場合(S311でYESの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定し(S312)、運転開始時刻調整処理310を終える。現在時刻Eが高料金時間帯に含まれている場合、高料金時間帯を避ける(初期運転時間帯TZ0に含まれる高料金時間帯の時間幅を低減する)ように、かつ、使用者の希望運転終了時刻Aまでにふとん乾燥運転を終了するように、初期運転時間帯TZ0を調整することができないためである。
【0064】
S311で、現在時刻Eが高料金時間帯に含まれていない場合(S311でNOの場合)、すなわち、高料金時間帯に入る前に、運転開始ボタン10cを押し下げた場合、S313へ進む。S313では、後述のふとん乾燥運転において、初期運転開始時刻B0を変更して運転開始時刻Bを設定したか否かを判断するFLAGを0クリアする。そして、S314へ進む。FLAG=0の場合は、初期運転開始時刻B0を変更せず、B=B0と設定した状態を表す。FLAG=1の場合は、後述するS316において、運転開始時刻Bを初期運転開始時刻B0から変更した状態を表す。
【0065】
S314では、運転開始ボタン10cを押し下げたときの現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上か否かを判定する。
現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C未満の場合(S314でNOの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定し(S315)、運転開始時刻調整処理310を終える。初期運転開始時刻B0を現在時刻Eに設定し、運転開始ボタン10cを押し下げ、直ぐにふとん乾燥運転を開始しても、運転時間帯の後半(運転終了時刻を含む側の時間帯)に高料金時間帯が含まれるので、十分に電気料金を節約することが期待できないためと、使用者が設定する希望運転終了時間を優先するためである。
【0066】
S314において、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上の場合(S314でYESの場合)、高料金時間帯の開始時刻D1から総運転時間Cだけ前の時刻(遡る時刻)を運転開始時刻Bに設定し(S316)、FLAG=1を設定し(S317)、運転開始時刻調整処理310を終える。このように構成することにより、ふとん乾燥運転は、高料金時間帯を避けて運転できるので、電気料金を節約することができる。また、運転終了時刻が高料金時間帯の開始時刻D1と一致するので、運転終了時刻から使用者の希望運転終了時刻までの時間が短くなる。その結果、使用者は就寝するのに快適なふとんの温度に近い状態で就寝することができる。
【0067】
なお、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C未満の場合(S314でNOの場合)、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定するようにしたが(S315)、運転開始ボタン10cを押し下げ、直ぐにふとん乾燥運転を開始するように構成してもよい(代替構成)。この場合、初期運転時間帯に含まれる高料金時間帯の時間幅G1と、代替構成の場合の運転時間帯に含まれる高料金時間帯の時間幅G2とを比較し、G2<G1の場合は、代替構成を採用するようにしてもよい。このように構成することにより、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定する場合よりも電気料金を節約することができる。
【0068】
また、上記のG1とG2の時間幅のみの比較ではなく、それぞれの時間幅における電気料金の積算値を比較することにより、初期運転開始時刻B0を運転開始時刻Bに設定するか、代替構成を選択するかを決定するようにしてもよい。図4に示すように、各工程での消費電力が異なるので、それぞれの時間幅において実行する工程により電気料金の積算値が異なる。各工程における消費電力情報を予め記憶部9dに記憶しておけば、それぞれの時間幅における電気料金の積算値を算出することができる。このように構成することにより、適切に電気料金を節約することができる。
【0069】
次に、ふとん乾燥運転S320について説明する。
計時部9aが計時する現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致するか否かを判定する(S321)。
S321において、現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致しなければ(現在時刻Eが運転開始時刻Bに至らなければ)(S321においてNOの場合)、S321に戻り、現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致するまで、運転の開始を待機する。
S321において、現在時刻Eが運転開始時刻Bと一致すれば(現在時刻Eが運転開始時刻Bに至れば)(S321においてYESの場合)、運転を開始し(S322)、総運転時間C経過後、運転を終了して(S323)、(最初の)ふとん乾燥運転を一旦終了する。
【0070】
次に、温度センサー8が検知した室温Tが所定の温度T0よりも低いか否かを判定する(S324)。T0としては例えば10度とし、これにより、ふとん乾燥を行う季節が室温の高い夏季か、室温の低い冬季かを判断する。後述するように、室温の低い季節であり、最初のふとん乾燥運転が終了し、高料金時間帯の終了時刻から、使用者の設定する希望運転終了時刻Aまでの時間が空いている場合、追加運転により、最初のふとん乾燥運転が終了してから高料金時間帯が終了するまでの間に低下したふとん温度を上昇させ、使用者が快適な温度で就寝できるようにするものである。
【0071】
S324において、室温Tが所定温度T0以上の場合(S324においてNOの場合)、室温の高い季節と判断し、追加運転をすることなくふとん乾燥運転S320を終了する。これは、後述するように、最初のふとん乾燥運転から終了してから使用者の設定する希望運転終了時刻Aまでの時間が空いている場合であっても、ふとん温度の上昇は不要であり、追加運転は不要なためである。
S324において、室温Tが所定温度T0未満の場合(S324においてYESの場合)、室温の低い季節と判断しS325へ進む。
【0072】
S325では、運転開始時刻調整処理S310において、高料金時間帯の開始時刻D1から総運転時間Cだけ前の時刻(遡る時刻)を運転開始時刻Bに設定した処理を実行した(S316)か否かを判定する。S325において(FLAG=0)の場合(S316を実行していない場合)(S325でNOの場合)、追加運転をすることなくふとん乾燥運転S320を終了する。
S325で(FLAG=1)の場合(S316を実行している場合)(S325でYESの場合)、S326へ進む。
【0073】
S326では、高料金時間帯の終了時刻D2から希望運転終了時刻Aまでの時間(A−D2)が所定時間F以上か否かを判定する。ここで所定時間Fは15分とする。(A−D2)がF未満の場合(S326でNOの場合)、追加運転をすることなくふとん乾燥運転S320を終了する。
(A−D2)がF以上の場合(S326でYESの場合)、S327へ進む。
【0074】
S327では、希望運転終了時刻Aから所定時間Fだけ前の時刻(遡った時刻)を追加運転開始時刻B2に設定する。この場合、前回のふとん乾燥運転が終了した時刻が高料金時間帯開始時刻D1であり、高料金時間帯開始時刻D1から希望運転終了時刻Aまでの時間が、高料金時間帯の時間幅である3時間と所定時間Fの和以上の場合、追加運転を行うこととなる。つまり、請求項に記載した「前記運転開始時刻から前記総運転時間経過した時刻を初期運転終了時刻とし、前記初期運転終了時刻から前記希望運転終了時刻までの時間」における初期運転終了時刻は高料金時間帯開始時刻D1で、「前記初期運転終了時刻から前記希望運転終了時刻までの時間」とは(3+F)時間となる。
【0075】
S328では、計時部9aが計時する現在時刻Eが追加運転開始時刻B2と一致するか否かを判定する。
S328において、現在時刻Eが追加運転開始時刻B2と一致しなければ(現在時刻Eが追加運転開始時刻B2に至らなければ)(S328においてNOの場合)、S328に戻り、現在時刻Eが追加運転開始時刻B2と一致するまで、追加運転の開始を待機する。
S328において、現在時刻Eが追加運転開始時刻B2と一致すれば(現在時刻Eが追加運転開始時刻B2に至れば)(S328においてYESの場合)、追加運転を開始し(S329)、所定時間F経過後、運転を終了して(S330)、ふとん乾燥運転S320を終了する。
【0076】
図14は、実施の形態2のふとん乾燥機の動作の例を示したものである。実施の形態1の場合の図9と同様に、▽は運転開始時刻、▼は希望運転終了時刻A、★は運転開始ボタンを押し下げた時刻Eを示す。四角の長方形は初期運転時間帯TZ0を表す。この中で斜線部分は、高料金時間帯に含まれる部分を示す。
【0077】
実施の形態2においては、図9の(1)から(10)の場合、同じ動作をする。(11)と(12)の場合が実施の形態2における特徴的な動作を示す。
【0078】
(11)の(上段の)場合は、初期運転時間帯TZ0の一部が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)に含まれる場合であり、運転開始ボタンを押し下げた現在時刻Eが標準料金時間帯(請求項の低料金時間帯に該当)(7:00〜13:00)にある。そして、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上の場合である。さらに、高料金時間帯の終了時刻D2から希望運転終了時刻Aまでの時間が所定時間F以上の場合である。この場合は、(11)の2段目のように、運転開始時刻Bを高料金時間帯の開始時刻D1から総運転時間Cだけ前に設定するように運転開始時刻の調整を行う。温度センサー8が検知いた室温Tが所定の温度T0以上の場合は、(11)の2段目の運転を行い、追加運転はしない。室温T所定の温度T0未満の場合は、(11)の3段目のように、最初のふとん乾燥運転(標準料金時間帯(7:00〜13:00)における運転)の後に、標準料金時間帯(16:00〜23:00)において追加運転をする。
【0079】
(12)の(上段の)場合は、初期運転時間帯TZの一部が高料金時間帯(13:00〜16:00)(請求項の低料金時間帯に該当)に含まれる場合であり、運転開始ボタンを押し下げた現在時刻Eが標準料金時間帯(請求項の低料金時間帯に該当)(7:00〜13:00)にある。そして、現在時刻Eから高料金時間帯の開始時刻D1までの時間が総運転時間C以上の場合である。さらに、香料金時間帯の終了時刻D2から希望運転終了時刻Aまでの時間が所定時間F未満の場合である。この場合は、(12)の下段のように、運転開始時刻Bを高料金時間帯の開始時刻D1から総運転時間Cだけ前に設定するように運転開始時刻の調整を行うが、標準料金時間帯(16:00〜23:00)における追加運転を行わない。
【0080】
以上のように、実施の形態2のふとん乾燥機によれば、室温を検知する温度検知部をさらに備え、運転開始時刻決定部が運転開始時刻を初期運転開始時刻よりも早めるように決定したとき、高料金時間帯の終了時刻から希望運転終了時刻までの時間が所定の時間以上の場合、制御手段は、温度検知部が検知する室温に基づき、再度、所定時間、ふとん乾燥運転するようにしたので、実施の形態1に記載した効果に加え、最初のふとん乾燥運転が終了してから高料金時間帯が終了するまでの間に低下したふとん温度を上昇させ、使用者が快適な温度で就寝できる。
【0081】
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3のふとん乾燥機の動作を図15を用いて説明する。図15は、本発明の実施の形態3におけるふとん乾燥機の全体の動作を説明するフローチャートである。
実施の形態3は、運転終了時刻設定部の操作をしなくても、ふとん乾燥運転をすぐに開始できる運転モードを備えたものである。
【0082】
次に、動作について説明する。
ふとん乾燥機のプラグ(図示せず)を商用電源のコンセント(図示せず)に接続すると、ふとん乾燥機に電源が供給される(S101)。すると、受信部9eは、ふとん乾燥機が使用される家屋の中に配設されるとともに、インターネットに接続されているHEMSコントローラから電力会社が提供する料金プラン情報を受信する(S102)。そして、受信した料金プラン情報を記憶部9dに記憶する(S103)。具体的には、各料金時間帯の開始時刻、終了時刻、1時間当たりの電気料金の料金時間帯情報を記憶する。この料金時間帯情報を後述する表示部13に表示する。
なお、ふとん乾燥機に送信部(図示せず)を設け、HEMSコントローラに対し、料金プラン情報をふとん乾燥機へ送信するように促す送信指令信号を送信するようにしてもよい。
また、ふとん乾燥機のプラグを商用電源のコンセントに接続する都度、料金プラン情報を受信せず、所定の回数毎に料金プラン情報を受信するようにしてもよい。
また、操作部に受信ボタン(図示せず)を設け、受信ボタンを押したときに料金プラン情報を受信するようにしてもよい。
【0083】
次に、使用者は操作部10のモード選択ボタン10aを操作し、運転モードを選択し設定する(S104)。
次に、使用者が運転開始ボタン10cを押し下げたか否かを判定する(S406)。運転開始ボタン10cが押下げられていない場合(S406においてNOの場合)、運転開始ボタン10cが押下げられたのを検知するまで待機する。運転開始ボタン10cが押下げられた場合(S406においてYESの場合)、運転終了時刻設定部10bが押下げられたか否かを判定する(S407)。
【0084】
S407において運転終了時刻設定部10bが押し下げられたことを検知した場合(S407においてYESの場合)、S411へ進む。S411は希望運転終了時刻Aを設定してふとん乾燥運転を実行する処理であり、実施の形態1の場合のS200以降の処理、実施の形態2の場合のS300以降の処理に相当する。
【0085】
S407において運転終了時刻設定部10bが押し下げられたことを検知しない場合(S407においてNOの場合)、S408に進み、タイマカウントを開始する。そして、S409へ進む。
S409では、S408でタイマカウントを開始してからTC秒間に、再度運転開始ボタン10cが押し下げられたかを判定する。
【0086】
S409において再度運転開始ボタン10cが押し下げられたことを検知しない場合(S409でNOの場合)、S410へ進む。S410ではタイマカウントを無効(クリア)してS406に戻る。
【0087】
S409において再度運転開始ボタン10cが押し下げられたことを検知した場合(S409でYESの場合)、S412へ進む。S412は終了希望時刻Aを設定しないでふとん乾燥運転を実行する処理である。
つまり、使用者が運転開始ボタン10cを二度押しすると、ただちにふとん乾燥運転が開始される。ふとん乾燥する運転時間帯が電気料金のどの時間帯にあるかを意識せず、すぐにふとん乾燥を開始できるので、できるだけ早く就寝したい等、ふとん乾燥運転を急ぐ場合には便利な機能といえる。
【0088】
以上のように、実施の形態3のふとん乾燥機によれば、制御手段が、運転終了時刻設定部による希望運転終了時刻を設定せずにふとん乾燥運転を開始する運転モードを有するように構成したので、ただちにふとん乾燥運転が開始でき、使い勝手のよいふとん乾燥機が得られる。
【0089】
なお、運転終了時刻設定部による希望運転終了時刻を設定せずにふとん乾燥運転を開始する運転モードとして、運転開始ボタンを二度押しする構成を示した。この構成に限らず、例えば、操作部10に専用のお急ぎ運転モードボタン(図示せず)を設けるように構成してもよい。
【0090】
実施の形態1乃至実施の形態3において、使用者が設定する希望運転終了時刻にふとん乾燥運転が終了するように運転開始時刻を決定したが、運転開始時刻を適宜早めることにより、使用者が設定する希望運転終了時刻より前に(早く)ふとん乾燥運転を終了することができる。
【0091】
なお、実施の形態1乃至実施の形態3は、それぞれ単独で実施してもよいし、それぞれを適宜組み合わせて実施してもよいことはいうまでもない。
【符号の説明】
【0092】
1 ふとん乾燥機本体、2 乾燥用マット、3 ホース、4 敷きふとん、
5 掛けふとん、6 送風機、7 加熱部、8 温度センサー(温度検知部)、
9 制御手段、9a 計時部、9b 運転制御部、9c 運転開始時刻決定部、
9d 記憶部、9e 受信部、10 操作部、10a モード選択ボタン、
10b 運転終了時刻設定部、10b1 時設定部、10b2 分設定部、
10c 運転開始ボタン、10d 取消ボタン、11 吸気口、12 排気口、
13 表示部。
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