【実施例1】
【0012】
[携帯端末の説明]
図1は、実施例1に係る携帯端末を説明する図である。
図1に示す携帯端末10は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話、パーソナルコンピュータなどの端末装置の一例である。携帯端末10は、所定時間操作を受け付けなかった場合やロック操作を受け付けた場合に、操作を制限するロック状態に遷移する。このロック状態の携帯端末10は、正しいロック解除操作を受け付けるまで、発信やWebアクセスなどの所定の操作を制限する。
【0013】
実施例1に係る携帯端末10は、ロックを解除する複数の認証方式を有する。例えば、携帯端末10は、パターン認証、暗証番号認証、タッチ認証、指紋認証などによる複数の認証方式を有する。パターン認証は、ロック状態中の携帯端末10の画面上に表示させた複数の領域がなぞられた軌跡と、ユーザが予め登録したロック解除用の軌跡とが一致するか否かによって、ロック解除を実行する認証手法の一例である。
【0014】
暗証番号認証は、ロック状態中の携帯端末10で受け付けた暗証番号と、ユーザが予め登録したロック解除用の暗証番号とが一致するか否かによって、ロック解除を実行する認証手法の一例である。
【0015】
タッチ認証は、パターン入力画面を使用して暗証番号による認証を実行する認証手法の一例である。具体的には、タッチ認証は、ロック状態中の携帯端末10の画面上に表示させた複数の領域各々に数字をマッピングし、ユーザが領域を操作した軌跡から暗証番号を特定する。そして、タッチ認証は、特定した暗号番号と、ユーザが予め登録したロック解除用の暗証番号とが一致するか否かによって、ロック解除を実行する。
【0016】
指紋認証は、携帯端末10が有する指紋読取部でユーザの指紋を読み取り、読み取った指紋と、ユーザが予め登録したユーザの指紋とが一致するか否かによって、ロック解除を実行する認証手法の一例である。
【0017】
このような複数のロック解除方式を有する携帯端末10は、操作を制限するロック状態の解除を実行する複数の解除方式各々と、アプリケーションまたはアプリケーションのカテゴリとを対応付けた情報を保持する。そして、携帯端末10は、ロック状態を解除する場合に、ロック状態の解除に利用された解除方式に対応付けられるアプリケーションの画面を表示させる。
【0018】
例えば、携帯端末10は、ロック状態がパターン認証で解除された場合には、パターン認証に対応するアプリケーションAの画面をディスプレイに表示させる。また、携帯端末10は、ロック状態が暗証番号で解除された場合には、暗証番号認証に対応するアプリケーションBの画面をディスプレイに表示させる。
【0019】
このように、実施例1に係る携帯端末10は、複数のロック解除方式各々にアプリケーションまたはアプリケーションのカテゴリを対応付けておき、ロック解除時に、ロック解除に利用された解除方式に対応するアプリケーションの画面を表示させることができる。このため、実施例1に係る携帯端末10は、ユーザが所望のアプリケーションの画面をロック解除後に即座に表示させることができるので、ロック解除後の利便性を向上させることができる。
【0020】
[携帯端末の構成]
図2は、実施例1に係る携帯端末の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯端末10は、アンテナ11、無線部12、オーディオ入出力部13、指紋認証部14、表示部15、タッチ検出部16、記憶部17、プロセッサ20を有する。なお、
図2に示したハードウェア構成は一例であり、近距離無線部などの他のハードウェアを有していてもよい。
【0021】
アンテナ11は、各種データなどの無線信号を送受信する送受信機の一例である。無線部12は、アンテナ11を介して、無線通信を実行するCCPU(Communication Central Processing Unit)などの一例である。例えば、無線部12は、アンテナ11を介して信号を受信し、受信信号をプロセッサ20へ出力する。また、無線部12は、アンテナ11を介して、プロセッサ20によって生成された信号を送信する。この無線部12は、例えば携帯端末10が通話可能な携帯電話機である場合には、ユーザの発話音声や受話音声などの信号を送受信する。
【0022】
オーディオ入出力部13は、音声の集音や音声出力を実行する入出力インタフェースの一例である。例えば、オーディオ入出力部13は、マイク13aで収音した音声にオーディオ処理を施すと共に、無線部12経由で受信した無線信号内の音声信号にオーディオ処理を施してスピーカ13bから音響出力する。
【0023】
指紋認証部14は、指紋を読み取るセンサを有し、読み取った指紋によるユーザ認証を実行する処理部の一例である。例えば、指紋認証部14は、センタによって指紋を読み取り、読み取った指紋と記憶部17等に記憶される指紋とが一致する場合に、認証を許可する。また、指紋認証部14は、センタによって読み取った指紋と記憶部17等に記憶される指紋とが一致しない場合に、認証を拒否する。指紋認証部14は、認証結果をプロセッサ20に出力する。
【0024】
表示部15は、各種情報を表示するディスプレイやタッチパネルの一例である。例えば、表示部15は、プロセッサ20によって実行されたアプリケーションの操作画面や発着信の情報などを表示する。タッチ検出部16は、表示部15上で操作された情報を検出するインタフェースの一例である。具体的には、タッチ検出部16は、タッチパネル上でユーザが操作した情報を検出し、検出した情報をプロセッサ20に出力する。例えば、タッチ検出部16は、表示部15上でタッチによる静電容量の変化を検知してタッチされた位置を特定する。
【0025】
記憶部17は、携帯端末10の各種機能を実行するためのデータや携帯端末10の各種機能を実行するための各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶部17の一例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクなどがある。
【0026】
また、記憶部17は、ロック解除に使用される各種情報を記憶する。例えば、記憶部17は、パターン認証用にユーザが登録した登録軌跡、ユーザが登録した暗証番号、ユーザの指紋情報を記憶する。
【0027】
また、記憶部17は、ロック状態解除後に表示させる画面を特定する際に使用される画面遷移先テーブルを記憶する。
図3は、実施例1に係る携帯端末が記憶する画面遷移先テーブルの例を示す図である。
図3に示すように、画面遷移先テーブルは、「解除方式」と「画面遷移先」を対応付けて記憶する。ここで記憶される「解除方式」は、操作を制限するロック状態の解除を実行する解除方式を示し、「画面遷移先」は、ロック解除に画面表示させるアプリケーションの名称等を示す。なお、ここで記憶される情報は、ユーザによって登録され、随時更新することができる。
【0028】
図3の場合、パターン認証によってロック状態が解除された場合に、アプリケーションAの画面を表示させることを示し、暗証番号による認証でロック状態が解除された場合に、アプリケーションBの画面を表示させることを示す。タッチ認証によってロック状態が解除された場合に、アプリケーションCの画面を表示させることを示し、指紋認証によってロック状態が解除された場合に、アプリケーションDの画面を表示させることを示す。
【0029】
プロセッサ20は、記憶部17が有するROMやRAMに記憶されるプログラムやデータを用いて、携帯端末10の全体を制御する。プロセッサ20の一例としては、例えばCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などがある。
【0030】
このプロセッサ20は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各種処理に対応する各種プロセスを実行する。例えば、プロセッサ20は、タッチ検出部16がユーザのタッチによる操作入力を受け付けると、操作入力に応じた処理を実行し、実行結果を表示部15に表示する。
【0031】
ここで、プロセッサ20が実行する処理の具体例を説明する。なお、プロセッサ20は、携帯端末10が実行する一般的な処理を実行するが、ここでは省略する。なお、一般的な処理には、Web処理、メール送受信、ゲームやSNSなどの各種アプリケーションの実行、アプリケーションのダウンロードやインストールなどがある。
【0032】
(ロック遷移処理)
プロセッサ20は、ロック操作が受け付けられたことを契機に、機能を制限するロック状態に携帯端末10を遷移させる。この契機は一例であり、例えば、プロセッサ20は、表示部15等で画面操作が所定時間受け付けられなかった場合に、ロック状態に携帯端末10を遷移させてもよい。このロック状態への遷移処理により、携帯端末10は、セキュリティを高く維持すること、不正なユーザによる悪用を抑止すること、意図しない処理の実行を抑止することができる。
【0033】
(テーブル生成および削除処理)
プロセッサ20は、ユーザ操作によって、画面遷移先テーブルの作成を実行する。例えば、プロセッサ20は、タッチ検出部16等によってテーブル生成の指示が受け付けられると、
図3に示したテーブルにおいて「画面遷移先」を空白にしたテーブルを表示部15に表示する。そして、プロセッサ20は、各「解除方式」に対応する「画面遷移先」の入力を受け付けて、画面遷移先テーブルを生成する。
【0034】
ここでは、プロセッサ20は、携帯端末10が有する各「解除方式」に「画面遷移先」を対応付ける例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、プロセッサ20は、対応付け対象の「解除方式」をユーザに選択させることもできる。また、プロセッサ20は、画面遷移先テーブルの変更操作も随時受け付けて、「解除方式」と「画面遷移先」の対応付けの変更を行うことができる。この処理により、ユーザは、任意の組合せを生成することができるので、利用頻度や利用目的に対応して柔軟にテーブル生成を実行することができる。
【0035】
(ロック解除処理)
プロセッサ20は、ロック解除操作が正常に実行された場合に、ロック状態を解除する。このとき、プロセッサ20は、ロック状態が解除時に、ロック状態の解除に利用された解除方式に対応付けられるアプリケーションの画面を表示させる。
【0036】
具体的には、プロセッサ20は、携帯端末10が有するロック解除方式のうち、いずれかのロック解除方式が選択されて正常に実行された場合、選択されたロック解除方式に対応する画面遷移先を、画面遷移先テーブルから特定する。そして、プロセッサ20は、特定した画面遷移先に表示部15の画面を遷移させてから、ロック解除を実行する。
【0037】
すなわち、プロセッサ20は、ロック解除が正常に実行されたことを契機に、表示部15の表示がロック状態の画面表示のまま、制限している処理の全部または一部を解放する。そして、プロセッサ20は、携帯端末10への操作受付を制限しつつ、表示部15に特定したアプリケーションの操作画面を表示させる。その後、プロセッサ20は、携帯端末10への操作受付の制限を解除し、ロック状態を解除する。
【0038】
ここで、プロセッサ20は、画面遷移先として特定したアプリケーションが未起動の場合には、当該アプリケーションを起動し、そのトップ画面または操作画面を表示させる。一方、プロセッサ20は、画面遷移先として特定したアプリケーションが起動済みの場合には、メモリ上の当該アプリケーションを読み出して、読み出した状態の画面を表示させる。なお、アプリケーションのどの状態の画面を表示させるかは、任意に設定変更することができる。
【0039】
図4は、パターン認証を説明する図である。
図4に示すように、プロセッサ20は、ロック状態中に、タッチ検出部16等によってパターン認証の要求が受け付けられた場合、パターン認証画面を表示部15に表示させる。そして、プロセッサ20は、タッチ検出部16を介してユーザの操作軌跡を取得する。その後、プロセッサ20は、取得した操作軌跡と、記憶部17に記憶される登録軌跡とが一致するか否かを判定する。そして、プロセッサ20は、両軌跡が一致する場合に、画面遷移先テーブルにおいてパターン認証に対応付けられるアプリケーションAの操作画面に、表示部15の表示を遷移させる。その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し、アプリケーションAの操作画面を表示部15に表示させる。
【0040】
図5は、暗証番号による認証を説明する図である。
図5に示すように、プロセッサ20は、ロック状態中に、タッチ検出部16等によって暗証番号の入力要求が受け付けられた場合、暗証番号の受付画面を表示部15に表示させる。そして、プロセッサ20は、タッチ検出部16を介して暗証番号の入力を受け付ける。その後、プロセッサ20は、受け付けた暗証番号と、記憶部17に記憶される登録済みの暗証番号とが一致するか否かを判定する。そして、プロセッサ20は、両番号が一致する場合に、画面遷移先テーブルにおいて暗証番号による認証に対応付けられるアプリケーションBの操作画面に、表示部15の表示を遷移させる。その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し、アプリケーションBの操作画面を表示部15に表示させる。
【0041】
図6は、タッチ認証を説明する図である。
図6に示すように、プロセッサ20は、ロック状態中に、タッチ検出部16等によってタッチ認証の要求が受け付けられた場合、パターン認証画面を表示部15に表示させる。なお、ここで表示されるパターン認証画面は、パターン入力領域が複数の領域に分割されて構成され、分割される各領域が数字と対応付けられている。そして、プロセッサ20は、タッチ検出部16を介してユーザの操作軌跡を取得する。その後、プロセッサ20は、取得した操作軌跡から暗証番号を特定する。その後、プロセッサ20は、受け付けた暗証番号と、記憶部17に記憶される登録済みの暗証番号とが一致するか否かを判定する。そして、プロセッサ20は、両番号が一致する場合に、画面遷移先テーブルにおいてタッチ認証に対応付けられるアプリケーションCの操作画面に、表示部15の表示を遷移させる。その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し、アプリケーションCの操作画面を表示部15に表示させる。
【0042】
図7は、指紋認証を説明する図である。
図7に示すように、指紋認証部14は、ロック状態中に、ユーザの指の接触を検出すると、当該指から指紋を検出する。そして、指紋認証部14は、検出した指紋と、記憶部17に記憶される登録済みの指紋とが一致するか否かを判定する。そして、指紋認証部14は、両指紋が一致すると、認証を許可する指示をプロセッサ20に出力する。プロセッサ20は、指紋認証部14から認証許可を受け付けると、画面遷移先テーブルにおいて指紋認証に対応付けられるアプリケーションDの操作画面に、表示部15の表示を遷移させる。その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し、アプリケーションDの操作画面を表示部15に表示させる。
【0043】
[処理の流れ]
図8は、実施例1に係る携帯端末が実行する画面遷移処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示すように、プロセッサ20は、ロック状態への遷移タイミングが発生すると(S101:Yes)、携帯端末10をロック状態へ遷移させる(S102)。
【0044】
その後、プロセッサ20は、ロック状態の解除操作を受け付けると(S103:Yes)、解除操作が正常に実行されたか否かを判定する(S104)。そして、プロセッサ20は、解除操作が正常に実行されると(S104:Yes)、実行された解除方式に対応付けて画面遷移先テーブルに記憶されるアプリケーションを特定する(S105)。なお、プロセッサ20は、解除操作が正常に実行されなかった場合(S104:No)、S102へ戻ってロック状態を維持する。
【0045】
続いて、プロセッサ20は、画面遷移先テーブルにおいて、実行された解除操作にアプリケーションが対応付けられているか否かを判定する(S106)。そして、プロセッサ20は、対応付けられているアプリケーションが存在する場合(S106:Yes)、対応付けられているアプリケーションの操作画面に、表示部15の表示を遷移させた後(S107)、ロック状態を解除する(S108)。
【0046】
一方、プロセッサ20は、対応付けられるアプリケーションが存在しない場合(S106:No)、表示画面に警告を出力する(S109)。ここで出力される警告の例としては、「対応するアプリケーションはありません。アプリケーションの登録を行ってください」などが考えられる。
【0047】
その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し(S110)、トップ画面を表示部15に表示させる(S111)。ここでは、トップ画面を表示させる例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、プロセッサ20は、ロック状態になる直前の画面を表示させてもよく、メモリ上で実行中のアプリケーションの中から選択させてもよい。
【0048】
[効果]
このように、携帯端末10は、ユーザが登録した対応付けの情報に基づいて、ロック状態の解除後に、ユーザが希望するアプリケーションの画面を表示させることができる。このため、ユーザがロック解除後に希望するアプリケーションの画面まで操作するという煩わしさを抑制することができる。したがって、携帯端末10は、ロック状態解除後の利用者の利便性を向上させることができる。
【0049】
また、携帯端末10は、表示部15の表示を、ロックスクリーンの表示の裏で、解除方式に基づいて特定したアプリケーションの操作画面に遷移させた後に、ロック状態を解除すなわち、ロックスクリーンの表示を解除する。このため、携帯端末10は、ロック解除後の画面遷移に伴う画面のちらつきを回避することができる。
【0050】
また、携帯端末10は、パターン認証において認証を許可する軌跡を複数登録し、各軌跡と画面遷移先のアプリケーションとを対応付けることもできる。この場合、携帯端末10は、軌跡によって、ロック解除後に表示されるアプリケーションの画面を可変にすることができる。ただし、複数の軌跡を対応付ける場合、ロック解除を実行できる軌跡が増えることから、無造作な操作によってロック状態が解除される可能性が高くなる。また、膨大な数の軌跡が考えられることから、ユーザの操作を却って複雑にすることになり、さらに、ユーザが軌跡を忘れることも起こりうる。したがって、この手法では、セキュリティの低下やユーザの利便性の低下も考えられる。これに比べて、実施例1で説明した携帯端末10は、よりユーザの利便性の向上を図ることができ、セキュリティの低下を抑制することができる。
【実施例2】
【0051】
ところで、実施例1では、解除方式各々とアプリケーションとを対応付けて保持する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯端末10は、解除方式各々とアプリケーションのカテゴリとを対応付けて保持することもできる。そこで、実施例2では、解除方式各々とアプリケーションのカテゴリとを対応付けて保持する場合の画面遷移について説明する。
【0052】
[画面遷移先テーブル]
図9は、実施例2に係る携帯端末が記憶する画面遷移先テーブルの例を示す図である。
図9に示すように、携帯端末10の記憶部17は、「解除方式」と「画面遷移先:カテゴリ」とを対応付けた画面遷移先テーブルを保持する。「解除方式」は、操作を制限するロック状態の解除を実行する解除方式を示し、「画面遷移先:カテゴリ」は、ロック解除に画面表示させるアプリケーションのカテゴリを示す。
【0053】
図9の場合、パターン認証によってロック状態が解除された場合に、カテゴリがゲームに属するアプリケーションの画面を表示させることを示す。また、暗証番号による認証でロック状態が解除された場合に、カテゴリがSNSに属するアプリケーションの画面を表示させることを示す。また、タッチ認証によってロック状態が解除された場合に、カテゴリがメールに属するアプリケーションの画面を表示させることを示す。また、指紋認証によってロック状態が解除された場合に、カテゴリがブラウザに属するアプリケーションの画面を表示させることを示す。
【0054】
なお、ここで記憶される情報は、ユーザによって登録され、随時更新することができる。また、カテゴリの分類は、ユーザが手動で設定してもよく、携帯端末10の自動認識等を用いることができる。つまり、アプリケーションAがSNSかゲームのいずれに該当するか、ユーザが設定してもよく、携帯端末10が自動で設定してもよい。
【0055】
このような状態において、携帯端末10のプロセッサ20は、各アプリケーションの利用回数を計数して記憶部17に格納する。また、プロセッサ20は、各アプリケーションの所定時間内の利用回数を計数して記憶部17に格納する。なお、プロセッサ20は、カテゴリ毎に領域等を分類して計数結果を格納してもよい。そして、プロセッサ20は、ロック状態の解除に利用された解除方式に対応付けられるカテゴリに属するアプリケーションのうち、利用回数または使用頻度の高いアプリケーションの画面を表示させる。
【0056】
例えば、プロセッサ20は、パターン認証によってロック状態の解除が許可された場合、パターン認証に対応するカテゴリ「ゲーム」を特定する。そして、プロセッサ20は、記憶部17に記憶される計数結果を参照し、カテゴリ「ゲーム」に属するアプリケーションのうち使用回数が最も多いアプリケーションXを特定する。その後、プロセッサ20は、ロック解除する際に、アプリケーションXの画面を表示させる。
【0057】
また、プロセッサ20は、指紋認証によってロック状態の解除が許可された場合、指紋認証に対応するカテゴリ「ブラウザ」を特定する。そして、プロセッサ20は、記憶部17に記憶される計数結果を参照し、カテゴリ「ブラウザ」に属するアプリケーションのうち、過去10分間の間でアクセス回数が最も多いWebページYを特定する。その後、プロセッサ20は、ロック解除する際に、WebページYの画面を表示させる。
【0058】
[処理の流れ]
図10は、実施例2に係る携帯端末が実行する画面遷移処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示すように、プロセッサ20は、ロック状態への遷移タイミングが発生すると(S201:Yes)、携帯端末10をロック状態へ遷移させる(S202)。
【0059】
その後、プロセッサ20は、ロック状態の解除操作を受け付けると(S203:Yes)、解除操作が正常に実行されたか否かを判定する(S204)。そして、プロセッサ20は、解除操作が正常に実行されると(S204:Yes)、実行された解除方式に対応付けて画面遷移先テーブルに記憶されるアプリケーションのカテゴリを特定する(S205)。なお、プロセッサ20は、解除操作が正常に実行されなかった場合(S204:No)、S202へ戻ってロック状態を維持する。
【0060】
続いて、プロセッサ20は、画面遷移先テーブルにおいて、実行された解除操作にアプリケーションのカテゴリが対応付けられているか否かを判定する(S206)。そして、プロセッサ20は、対応付けられているカテゴリが存在する場合(S206:Yes)、優先度の設定が使用回数に設定されているか否かを判定する(S207)。
【0061】
そして、プロセッサ20は、優先度の設定が使用回数である場合には(S207:Yes)、特定したカテゴリに属するアプリケーションのうち、現在までで使用回数が最も多いアプリケーションを検索する(S208)。一方、プロセッサ20は、優先度の設定が使用頻度である場合には(S207:No)、特定したカテゴリに属するアプリケーションのうち、使用頻度が最も多いアプリケーションを検索する(S209)。
【0062】
その後、プロセッサ20は、検索されたアプリケーションの操作画面に、表示部15の表示を遷移させた後(S210)、ロック状態を解除する(S211)。
【0063】
また、S206において、プロセッサ20は、対応付けられているカテゴリが存在しないと判定した場合(S206:No)、表示画面に警告を出力する(S212)。その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し(S213)、トップ画面を表示部15に表示させる(S214)。
【0064】
[効果]
このようにすることで、携帯端末10は、利用度の高いアプリケーションを、ロック状態の解除後に自動で表示させることができるので、ユーザの利便性が向上する。なお、使用回数または使用頻度のいずれを優先させるかは、任意に設定変更することができる。なお、使用頻度としては、例えば10分間などの所定時間の間にどのくらい使用されたかによって判定することができる。また、プロセッサ20は、カテゴリが特定できたものの、当該カテゴリに属するアプリケーションが存在しない場合には、「起動するアプリケーションが存在しません」などの警告を、表示部15に表示させることもできる。
【実施例3】
【0065】
ところで、実施例2では、解除方式各々とアプリケーションのカテゴリとを対応付けて保持する例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯端末10は、解除方式各々とアプリケーションのカテゴリとに対応付けて、携帯端末10の通信状態に応じて設定された優先度を対応付けて保持することもできる。そこで、実施例3では、解除方式各々とアプリケーションのカテゴリと優先度を対応付けて保持する場合の画面遷移について説明する。
【0066】
[画面遷移先テーブル]
図11は、実施例3に係る携帯端末が記憶する画面遷移先テーブルの例を示す図である。
図11に示すように、携帯端末10の記憶部17は、「解除方式」と「画面遷移先:カテゴリ」と「優先度1」と「優先度2」を対応付けた画面遷移先テーブルを保持する。
【0067】
「解除方式」は、操作を制限するロック状態の解除を実行する解除方式を示し、「画面遷移先:カテゴリ」は、ロック解除に画面表示させるアプリケーションのカテゴリを示す。「優先度1」は、通信速度または電波状況が所定値以上の場合に表示させるアプリケーションを示す。「優先度2」は、通信速度または電波状況が所定値未満の場合に表示させるアプリケーションを示す。
【0068】
図11の場合、パターン認証によってロック解除操作が正常に実施され、通信状態がWi−Fi(Wireless Fidelity:登録商標)やLTE(Long Term Evolution:登録商標)などの高速通信時である場合、カテゴリがゲームに属するゲームAの画面を表示させることを示す。また、パターン認証によってロック状態が解除され、3Gネットワークなどの比較的低速な通信時である場合、カテゴリがゲームに属するゲームBの画面を表示させることを示す。
【0069】
また、暗証番号によってロック解除操作が正常に実施され、通信状態が高速通信時である場合には、カテゴリがゲームに属するアプリAAの画面を表示させることを示す。また、暗証番号によってロック解除操作が正常に実施され、比較的低速な通信時である場合、カテゴリがSNSに属するアプリBBの画面を表示させることを示す。
【0070】
また、タッチ認証によってロック解除操作が正常に実施され、通信状態が高速通信時である場合には、カテゴリがメールに属するメールアプリのトップ画面を表示させることを示す。また、タッチ認証によってロック解除操作が正常に実施され、比較的低速な通信時である場合、カテゴリがメールに属するメールアプリの受信画面を表示させることを示す。
【0071】
また、指紋認証によってロック解除操作が正常に実施され、通信状態が高速通信時である場合には、カテゴリがブラウザに属するブラウザに設定されるホーム画面を表示させることを示す。また、指紋認証によってロック解除操作が正常に実施され、比較的低速な通信時である場合、カテゴリがブラウザに属する前回キャッシュされた画面を表示させることを示す。
【0072】
なお、ここで記憶される情報は、ユーザによって登録され、随時更新することができる。また、カテゴリの分類は、ユーザが手動で設定してもよく、携帯端末10の自動認識等を用いることができる。また、カテゴリを対応付けることなく、解除方式と各優先度とを対応付けてもよい。
【0073】
このような状態において、携帯端末10のプロセッサ20は、ロック状態の解除に利用された解除方式に対応付けられるカテゴリに属するアプリケーションのうち、通信速度または電波状況に応じて、参照先の優先度を決定する。そして、プロセッサ20は、決定した優先度に対応付けられるアプリケーションの操作画面を表示させる。
【0074】
[処理の流れ]
図12は、実施例3に係る携帯端末が実行する画面遷移処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、S301からS306までの処理は、
図10で説明したS201からS206までの処理と同様なので、詳細な説明は省略する。
【0075】
S306において、プロセッサ20は、解除方式に対応付けられるカテゴリが存在する場合(S306:Yes)、通信速度が所定値以上か否かを判定する(S307)。例えば、プロセッサ20は、直近のデータ転送時の速度を計測して保存しておき、この速度が閾値以上か否かによって、判定することができる。また、プロセッサ20は、携帯端末10が現時点で使用する通信方式によって判定することもできる。
【0076】
そして、プロセッサ20は、通信速度が所定値以上である場合には(S307:Yes)、画面遷移先テーブルを参照し、特定したカテゴリに属するアプリケーションのうち優先度1に設定されるアプリケーションを検索する(S308)。一方、プロセッサ20は、通信速度が所定値未満である場合には(S307:No)、画面遷移先テーブルを参照し、特定したカテゴリに属するアプリケーションのうち優先度2に設定されるアプリケーションを検索する(S309)。
【0077】
続いて、プロセッサ20は、画面遷移先テーブルにおいて、該当アプリケーションが対応付けられているか否かを判定する(S310)。そして、プロセッサ20は、対応付けられているアプリケーションが存在する場合(S310:Yes)、当該アプリケーションの操作画面に表示部15の表示を遷移させた後(S311)、ロック状態を解除する(S312)。
【0078】
一方、プロセッサ20は、画面遷移先テーブルにおいて、該当アプリケーションが対応付けられていない場合(S310:No)、「該当するアプリケーションがありません」などの警告を表示画面に出力する(S313)。その後、プロセッサ20は、ロック状態を解除し(S314)、トップ画面を表示部15に表示させる(S315)。なお、S306において、プロセッサ20は、対応付けられるアプリケーションが存在しない場合も(S306:No)、S313からS315を実行する。
【0079】
[効果]
このように、実施例3に係る携帯端末10は、通信速度や電波状況などの通信状態に応じて、ロック解除後に表示させるアプリケーションを動的に変更することができる。つまり、携帯端末10は、通信速度が高速な場合や電波状況が所定値以上でよい場合には、起動後に通信が発生するアプリケーションや高速な通信が求められるアプリケーションの画面を表示させる。一方、携帯端末10は、通信速度が低速な場合や電波状況が所定値未満で悪い場合には、起動後に通信が発生しないまたは高速な通信が求められないアプリケーションの画面を表示させることができる。
【0080】
したがって、携帯端末10は、通信状況に応じて適切なアプリケーションの画面を表示させることができる。この結果、ロック解除後のアプリケーションが問題なく動作することができるので、ロック解除後も快適に操作することができる。例えば、通信環境が悪い状態でロック解除後に表示させたアプリケーションが、データ受信等を開始し、データ受信が終了するまでに多くの時間がかかることで、ユーザが操作できない時間が長くなるなどの状態を抑制できる。
【実施例4】
【0081】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に異なる実施例を説明する。
【0082】
(解除方式)
実施例1−3で説明した解除方式は、例示であり、数や方式を限定するものではなく、携帯端末10が有する他の解除方式を採用することもできる。また、分類するカテゴリの種別等も、ユーザが任意に設定変更することができる。
【0083】
(通信状態)
実施例3では、携帯端末10の通信状態として通信速度を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば通信方式、電波状況、ローミング状態、これらの組み合わせなどを用いることもできる。例えば、ローミング中であれば、通信が発生しないアプリケーションの優先度を高くするなどが挙げられる。
【0084】
また、実施例3では、優先度を2つ対応付ける例を説明したが、これに限定されるものではなく、通信状態の分類に応じて、3つ以上の優先度を対応付けることもできる。また、携帯端末10は、各優先度に対応するアプリケーションをユーザに設定させるだけでなく、使用回数や使用頻度に応じて自動的に設定することができる。例えば、ユーザが優先度1に対応付けて「通信が発生しないアプリケーション」と対応付けておくことで、携帯端末10は、通信が発生しないアプリケーションのうち使用回数または使用頻度が最も多いアプリケーションを自動的に選択して表示させることもできる。
【0085】
また、携帯端末10は、複数の優先度が設定されている場合、優先度が最も高いアプリケーションが削除等されて存在しない場合には、次に優先度が高いアプリケーションの画面を表示することもできる。なお、アプリケーションのどの画面に遷移させるのかについても任意に設定できる。例えば、操作画面、トップ画面、最近操作された画面、更新があった画面などを設定することができる。
【0086】
(テーブルの設定)
実施例1−3では、「解除方式」に「アプリケーション」の名称等を対応付ける例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、「解除方式」に対して、「ロック解除前に利用していたアプリケーション」のように、アプリケーションを特定できる情報を対応付けてもよい。
【0087】
(ロック解除順序)
実施例1−3では、携帯端末10が、該当するアプリケーションの画面に表示部15の表示を遷移させた後にロック状態を解除する例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、携帯端末10は、ロック状態を解除した後に、該当するアプリケーションの画面を表示部15に表示させることもできる。
【0088】
(認証方式の選択)
実施例1−3では、携帯端末10は、ロック状態中であっても、各認証方式を利用可能な状態で待機し、いずれかの認証方式による認証の開始を検出した場合に、上記処理を実行する例で説明した。つまり、携帯端末10は、ユーザの操作等によって認証開始を検出して、上記処理を実行する。この手法以外にも、携帯端末10は、ロック状態中に表示画面で操作を受け付けると、解除方式一覧を表示し、いずれかの解除方式を選択させることもできる。この場合、携帯端末10は、ロック状態中に各認証方式の機能を抑制することができるので、省電力化にも繋がる。
【0089】
(システム)
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0090】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られない。つまり、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。