(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、本発明の第1の実施形態に係るソックス100を示す図である。
図1(a)は、ソックス100の着用状態を親指側から見た側面図、
図1(b)は、ソックス100の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図1(c)は、ソックス100の着用状態を上方向から見た図である。
【
図2】
図2(a)および
図2(b)は、前記第1の実施形態に係るソックス100における第1のサポートライン部のサポート力を説明する図である。
【
図3】
図3(a)〜(c)は、前記第1の実施形態に係るソックス100における第1のサポートライン部のバリエーションを示す図である。
【
図4】
図4は、本発明の第2の実施形態に係るソックス200を示す図である。
図4(a)は、ソックス200の着用状態を親指側から見た側面図、
図4(b)は、ソックス200の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図4(c)は、ソックス200の着用状態を上方向から見た図である。
【
図5】
図5は、前記第2の実施形態に係るソックス200における第2のサポートライン部の配置を説明する図である。
【
図6】
図6は、前記第2の実施形態に係るソックス200における第2のサポートライン部の踵側端部のバリエーションを示す図である。
【
図7】
図7(a)〜(c)は、前記第2の実施形態に係るソックス200における第2のサポートライン部のバリエーションを示す図である。
【
図8】
図8は、本発明の第3の実施形態に係るタイツ300を示す図である。
図8(a)は、タイツ300の正面図、
図8(b)は、タイツ300の着用状態を親指側から見た側面図、
図8(c)は、タイツ300の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図8(d)は、タイツ300の着用状態を上方向から見た図である。
【
図9】
図9は、本発明の第4の実施形態に係るソックス400を示す図である。
図9(a)は、ソックス400の着用状態を親指側から見た側面図、
図9(b)は、ソックス400の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図9(c)は、ソックス400の着用状態を上方向から見た図である。
【
図10】
図10(a)は、本発明の第5の実施形態に係るソックス500の着用状態を親指側から見た側面図である。
図10(b)は、前記第5の実施形態の変形例の図である。
【
図11】
図11は、本発明の第6の実施形態に係るソックス700を示す図である。
図11(a)は、ソックス700の着用状態を親指側から見た側面図、
図11(b)は、ソックス700の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図11(c)は、ソックス700の着用状態を上方向から見た図である。
【
図12】
図12は、本発明の第7の実施形態に係るソックス800の着用状態の斜視図である。
【
図13】
図13は、本発明の第8の実施形態に係る足サポート部材900を示す図である。
図13(a)は、足サポート部材900の着用状態を親指側から見た側面図、
図13(b)は、足サポート部材900の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図13(c)は、足サポート部材900の着用状態を上方向から見た図である。
【
図14】
図14(a)〜(c)は、前記第8の実施形態の変形例を示す図である。
【
図15】
図15は、本発明の第9の実施形態に係る足サポート部材1100を示す図である。
図15(a)は、足サポート部材1100の着用状態を親指側から見た側面図、
図15(b)は、足サポート部材1100の着用状態を足裏側から見た斜視図、
図15(c)は、足サポート部材1100の着用状態を上方向から見た図である。
【
図16】
図16(a)〜(c)は、前記第9の実施形態の変形例を示す図である。
【
図17】
図17(a)〜(c)は、着用評価の結果を示す図である。
【
図20】
図20は、ハイヒール着用時に痛みを感じる部分について説明する図である。
【
図21】
図21は、ハイヒール着用時の体重のかかり方の一例を示す図である。
【
図22】
図22は、ハイヒール着用時の足の状態について説明する図である。
【
図23】
図23は、足の横足弓および縦足弓を模式的に示す図である。
【
図24】
図24(a)は、横アーチが崩れていない状態の足の指の付け根部分の状態を説明する図であり、
図24(b)は、ハイヒールを着用して横アーチが崩れた状態の足の指の付け根部分の状態を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の足被覆体および足サポート部材について、以下、例をあげて説明する。ただし、本発明は、以下の例に限定および制限されない。なお、下記
図1〜
図24において、同一部分には同一の符号を付している。本発明において、位置を表す表現は、着用時を基準としている。
【0011】
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態に係る足被覆体100を示す。本実施形態の足被覆体は、ソックスである。
図1(a)は、ソックス100の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図1(b)は、ソックス100の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図1(c)は、ソックス100の着用状態を上方向から見た図である。
図1(a)および
図1(b)は、右足の図であり、
図1(c)は、左足の図である。また、
図1(a)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
図1(a)〜(c)に示すように、本実施形態のソックス100は、第1のサポートライン部101(以下、単に「サポートライン部101」ともいう。)を含む。
【0012】
図1(a)〜(c)に示すように、本発明において、サポートライン部101は、ソックス100の足裏側から足の甲側にかけて環状に配置されている。
図19に人体の右足の骨格を模式的に表した図を示し、サポートライン部101の位置を具体的に説明する。
図19(a)は、人体の右足の骨格を足裏側から見た図であり、
図19(b)は、足の甲側から見た図である。サポートライン部101は、ソックス100の足裏側においては、中足骨頭Tの位置から基節骨Kの位置の間(
図19(a)中に斜線で示す領域)をとおり、ソックス100の足の甲側においては、中足骨体Sの位置から舟状骨Lまたは立方骨Mの位置の間(
図19(b)中に斜線で示す領域)をとおる。そして、本発明において、サポートライン部101は、締め付ける力を付与するサポート力を含んでいる。
【0013】
ここで、ハイヒール等の踵を上げた状態で履く靴の着用時に生じる足の痛みの原因について説明する。
図20に示すように、ハイヒール着用時には、主に足の指Pおよび足の指の付け根部分Qに痛みが生じる。
図21に、一例として、体重50Kgの女性が9cmのハイヒールを着用した場合の体重のかかり方を示す。
図21の上段は、裸足の状態を示し、下段は、9cmのハイヒールを履いた状態を示す。まず、裸足の状態では、体重50Kgの場合、踵(
図21上段中に矢印Hで示す箇所)に34Kg、つま先(
図21上段中に矢印Gで示す箇所)に11Kgという配分で体重が分散される。これに対し、9cmのハイヒールを履くと、踵(
図21下段中に矢印Hで示す箇所)にかかる体重は19Kgであるのに対し、つま先(
図21下段中に矢印Gで示す箇所)にかかる体重が31Kgとなる。このように、ハイヒール着用時には、つま先に体重が集中する。その結果、足の指に力が入って指が曲がり、足全体が
図22に示すようにつま先側にすべるため、足の指に負担がかかる。
【0014】
また、足裏は、
図23に示すように横足弓(以下「横アーチ」ともいう。)Xおよび縦足弓Yを有しており、これらの弓により、体重を分散させて歩行時の衝撃を吸収している。しかし、ハイヒール着用時には、前述のようにつま先に体重が集中する結果、
図24(b)に示すように横アーチが崩れて、足の指の付け根部分に負担がかかる。なお、
図24(a)における右側の図が、横アーチが崩れていない状態の足の指の付け根部分(同図左側の図において二点鎖線で示す部分)の断面を模式的に表した図であり、
図24(b)における右側の図が、ハイヒールを着用して横アーチが崩れた状態の足の指の付け根部分(同図左側の図において二点鎖線で示す部分)の断面を模式的に表した図である。このように、ハイヒール着用時には、足の指に負担がかかるとともに、足裏の横アーチが崩れて足の指の付け根部分に負担がかかるため、前述のように、主に足の指および足の指の付け根部分に痛みを感じる。
【0015】
前述のように、本実施形態のソックス100は、締め付ける力を付与するサポート力を含むサポートライン部101が、ソックス100の足裏側においては、中足骨頭Tの位置から基節骨Kの位置の間、ソックス100の足の甲側においては、中足骨体Sの位置から舟状骨Lまたは立方骨Mの位置の間をとおって、ソックス100の足裏側から足の甲側にかけて環状に配置されている。これにより、本実施形態のソックス100を着用すると、まず、
図2(a)に示すように、サポートライン部101のサポート力によって足の指の付け根部分が上方向(図中に矢印E1で示す方向)に押し上げられるため、足の指を伸ばすことができ、足の指にかかる体重の負担を軽減することができる。そして、
図2(b)に示すように、サポートライン部101のサポート力によって、親指の付け根側と小指の付け根側とが横方向から支えられ、内側に向けて(図中に矢印E2で示す方向)押す力が働くため、足裏の横アーチが崩れるのを防ぐことができる。このように、本発明によれば、ハイヒール着用時に足の指および足の付け根部分にかかる負担が軽減されるため、ハイヒール着用時に生じる足の痛みを軽減することができる。
【0016】
本発明において、サポートライン部101は、足裏側においては中足骨頭Tの位置から基節骨Kの位置の間、足の甲側においては中足骨体Sの位置から舟状骨Lまたは立方骨Mの位置の間を通っていればよい。本発明において、サポートライン部101の幅は特に制限されないが、例えば、0.5cm〜4.0cmの範囲が好ましく、より好ましくは、1.0cm〜3.0cmの範囲である。なお、サポートライン部101は、足裏側においては、土踏まずにかからないように、土踏まずよりもつま先側に配置されていることが好ましい。
【0017】
本実施形態において、サポートライン部101は、ソックス100の編み組織を部分的に変更することによって形成されている。その他、抜触加工によって、サポートライン部101に相当する部分をソックス100の生地に形成するようにしてもよい。また、サポートライン部101は、締め付ける力を付与する素材をソックス100に取り付けて形成されていてもよい。この場合、サポートライン部101に使用する素材は、締め付ける力を付与する素材であれば特に制限されないが、例えば、ストレッチテープ、パワーネット、ツーウェイトリコットもしくはダブルラッセル等の経編、ベア天竺等の丸編、丸編成型、ストッキング編成型、または、ソックス編成型等によって形成された素材があげられる。また、樹脂をソックス100に塗布してサポートライン部101を形成してもよいし、伸縮性を有するテープ等を縫着または接着することによってサポートライン部101をソックス100に形成するようにしてもよい。これらの方法によって、サポートライン部101にサポート力を付与することができる。なお、本発明において、サポートライン部101のサポート力は、ソックス100におけるその他の部分より締め付け力が大きいことにより付与されていればよい。
【0018】
本実施形態において、サポートライン部101は帯状であるが、サポートライン部101は、複数のサポート部が断続的に並ぶことによって形成されていてもよい。例えば、サポートライン部101は、
図3(a)に示すように、複数の円形のサポート部が間隔をあけずに直線状に並ぶことによって形成されていてもよい。なお、
図3(a)では、円形のサポート部が隙間なく並ぶ例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、円形サポート部それぞれの間に所定の間隔が設けられていてもよい。この場合には、前記所定の間隔は、円形サポート部の直径と同等程度以下となるように設定すると、充分な締め付け力が得られるため好適である。また、
図3(b)に示すように、細幅のサポートラインを複数並べてサポートライン部を形成するようにしてもよい。さらに、サポートライン部101は、
図3(c)に示すようにレース状にする等、デザインを施してもよい。
【0019】
本実施形態において、サポートライン部以外のソックス本体部に使用する素材は、特に制限されないが、例えば、綿、アクリル、ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル等の素材があげられる。なお、これらの素材を商品の仕様に応じて複数用いてもよい。
【0020】
本実施形態では、ふくらはぎより下の丈のソックスを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、ハイソックス、タイツ等、種々の足被覆体に適用することができる。
【0021】
(第2の実施形態)
図4に、本発明の第2の実施形態に係る足被覆体200を示す。本実施形態の足被覆体は、ソックスである。
図4(a)は、ソックス200の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図4(b)は、ソックス200の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図4(c)は、ソックス200の着用状態を上方向から見た図である。
図4(a)および
図4(b)は、右足の図であり、
図4(c)は、左足の図である。また、
図4(a)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0022】
図4(a)〜(c)に示すように、本実施形態に係るソックス200は、第1のサポートライン部101と、第2のサポートライン部202(以下、単に「サポートライン部202」ともいう。)とを含む。
【0023】
本実施形態において、第2のサポートライン部202は、ソックス200の足の甲の位置から踵側にかけて足の甲を囲むように配置されている。そして、第2のサポートライン部202は、ソックス200の足の甲の位置Rにおいて、第1のサポートライン部101と連結している。このような第2のサポートライン部202を設けることにより、第2のサポートライン部202によって第1のサポートライン部101が支えられるため、第1のサポートライン部101の位置がずれることを防ぎ、第1のサポートライン部101のサポート力を持続的に足に及ぼすことができ、好ましい。
【0024】
本実施形態において、第2のサポートライン部202の踵側端部202Aは、踵の下に配置されている。ただし、本発明はこれに限られず、第2のサポートライン部202の踵側端部202Aは、土踏まずよりも後側、かつ、足首から下側の領域W(
図5に斜線で示す領域)に配置されていればよい。ここで、前後、上下は、着用者からみた方向を示す。前記領域Wにサポートライン部202の踵側端部202Aが配置されれば、踵側でサポートライン部101を支えることができ、サポートライン部101の位置がずれることを防ぐことができる。
【0025】
サポートライン部202と、サポートライン部101との連結位置Rは、外側楔状骨(
図19(b)に示すα)、中間楔状骨(
図19(b)に示すβ)、内側楔状骨(
図19(b)に示すγ)のうち、いずれかを覆う位置にあることが好ましい。この位置が支点となってサポートライン部101が支えられることにより、効果的にサポートライン部101のサポート力を足に及ぼすことができる。
【0026】
図4(a)〜(c)に示すように、本実施形態において、サポートライン部202は環状のライン部となっている。しかし、本発明はこれに限られず、例えば、
図6に示すように、サポートライン部202の踵側端部202Aは、連結されていなくてもよい。サポートライン部202は、踵側端部202Aが連結されていなくても、前記領域W内にまで伸ばされていれば、踵側でサポートライン部101を支えることが可能である。
【0027】
本実施形態において、サポートライン部202は、ソックス200の編み組織を部分的に変更することによって形成されている。その他、抜触加工によって、サポートライン部202に相当する部分をソックス200の生地に形成するようにしてもよい。また、サポートライン部202は、締め付ける力を付与する素材をソックス200に取り付けて形成されていてもよい。この場合、サポートライン部202に使用する素材は、締め付ける力を付与する素材であれば特に制限されないが、例えば、ストレッチテープ、パワーネット、ツーウェイトリコットもしくはダブルラッセル等の経編、ベア天竺等の丸編、丸編成型、ストッキング編成型、または、ソックス編成型等によって形成された素材があげられる。また、樹脂をソックス200に塗布してサポートライン部202を形成してもよいし、伸縮性を有するテープ等を縫着または接着することによってサポートライン部202をソックス200に形成するようにしてもよい。これらの方法によって、サポートライン部202にサポート力を付与することができる。なお、本発明において、サポートライン部202のサポート力は、ソックス200におけるその他の部分より締め付け力が大きいことにより付与されていればよい。
【0028】
本実施形態において、サポートライン部202は帯状であるが、サポートライン部202は、複数のサポート部が断続的に並ぶことによって形成されていてもよい。例えば、サポートライン部202は、
図7(a)に示すように、複数の円形のサポート部が間隔をあけずに直線状に並ぶことによって形成されていてもよい。なお、
図7(a)では、複数の円形のサポート部が隙間なく並ぶ例を挙げて説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、円形のサポート部それぞれの間に所定の間隔が設けられていてもよい。この場合には、前記所定の間隔は、円形のサポート部の直径と同等程度以下となるように設定すると、充分な締め付け力が得られるため好ましい。この場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。また、
図7(b)に示すように、細幅のサポートラインを複数並べてサポートライン部を形成するようにしてもよい。さらに、サポートライン部202は、
図7(c)に示すようにレース状にする等、デザインを施してもよい。また、本実施形態において、サポートライン部101とサポートライン部202とは、同じデザインであってもよいし、例えば、サポートライン部101のみをレース状にし、サポートライン部202は帯状にする等、異なるデザインであってもよい。
【0029】
(第3の実施形態)
図8に、本発明の第3の実施形態に係る足被覆体300を示す。本実施形態の足被覆体は、タイツである。
図8(a)は、タイツ300の正面図である。そして、
図8(b)は、タイツ300の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図8(c)は、タイツ300の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図8(d)は、タイツ300の着用状態を上方向から見た図である。
図8(b)および
図8(c)は、右足の図であり、
図8(d)は、左足の図である。
図8(b)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0030】
本実施形態は、タイツである他は、前記第2の実施形態と同様である。このように、本発明は、タイツにも好適に用いることができる。なお、本実施形態は、前記第2の実施形態と同様のサポートライン部を含むタイツであるが、本発明はこれに限られず、前記第1の実施形態と同様、第1のサポートライン部のみを含むタイツとすることもできる。
【0031】
(着用客観評価)
図8に示すタイプの本発明の第3の実施形態に係るタイツ300を作製し、着用評価を行った。本評価では、モニター15名が前記タイツ300を着用し、8cmのハイヒールを着用して3歩歩行した際の、足裏にかかる圧力の分布を測定した。また、比較例として、サポートライン部を有さないタイツ(従来品のタイツ)についても、同様にして、足裏にかかる圧力の分布を測定した。
【0032】
その結果を、
図17に示す。
図17(a)は、本発明のタイツ300の結果を示し、
図17(b)は、従来品のタイツの結果を示す。
図17(a)および
図17(b)において、破線で囲む部分は、
図17(c)に示すように足の指の接地部分である。また、
図17(a)および
図17(b)において、二点鎖線で囲む部分は、
図17(c)に示すように足の指の付け根の部分である。
図17(a)および(b)では、高い圧力がかかっている部分ほど濃く示している。まず、
図17(a)では、
図17(b)よりも足の指の接地面積が広くなっている。これにより、本発明のタイツ300着用時には、従来品のタイツ着用時と比べ、足の指が曲がっていないことがわかる。次に、
図17(b)では、足の指の付け根の中央部に圧力が集中してかかっているのに対し、
図17(a)では、
図17(b)よりも足の指の付け根部分にかかる圧力が分散している。これにより、本発明のタイツ300着用時には、従来品のタイツ着用時と比べ、足の横アーチを保つことができていることがわかる。本評価では、15名中13名に、この結果と同じ傾向が見られた。このように、本発明のタイツ300は、ハイヒール着用時の足の指の負担および足の指の付け根部分の負担を軽減できることがわかった。
【0033】
(着用主観評価)
[評価1]
図8に示すタイプの本発明の第3の実施形態に係るタイツ300を作製し、着用評価を行った。本評価では、モニター6名に前記タイツ300を着用してもらい、5cm〜9cmのお気に入りのハイヒールを履いて3時間過ごしてもらった。そして、30分毎に、足の痛みを5段階(1:全く痛くない、3:我慢できるが痛い、5:脱ぎたいほど痛い)で評価してもらった。また、比較例として、同じモニター6名に、サポートライン部を有さないタイツ(従来品のタイツ)を着用して上記と同様の5cm〜9cmのハイヒールを履いて3時間過ごしてもらい、同様に足の痛みを評価してもらった。
【0034】
その結果を、
図18に示す。
図18において、実線のグラフは、本発明のタイツ300を着用した際の各モニターの評価の平均を示し、二点鎖線のグラフは、従来のタイツを着用した際の各モニターの評価の平均を示す。
図18に示すように、従来品のタイツを着用した場合には、15分経過後から痛みの度合いが上昇していき、2時間経過前に、「3:我慢できるが痛い」にまで達しているのに対し、本発明のタイツ300を着用した場合には、2時間経過近くまで「1:全く痛くない」の評価が続き、3時間を経過した時点でも、ほとんど痛みは感じられていない。
【0035】
[評価2]
図8に示すタイプの本発明の第3の実施形態に係るタイツ300を作製し、着用評価を行った。本評価では、モニター12名に前記タイツ300を着用してもらい、5〜9cmのお気に入りのハイヒールを履いて一日過ごしてもらった。また、比較例として、同じモニター12名に、サポートライン部を有さないタイツ(従来品のタイツ)を着用してもらい、上記と同様の5〜9cmのハイヒールを履いて一日過ごしてもらった。
【0036】
その結果、12名中9名が、本発明のタイツ300の方が足が痛くなかったと回答した。また、12名中9名が、本発明のタイツ300の方が歩きやすかったと回答した。また、本発明のタイツ300の着用感について、モニターにコメントを求めたところ、「前すべりが少なく、足全体が疲れにくい」、「アーチができた感じがして、足裏も足指も痛くない」、という回答が得られた。また、本発明のタイツ300およびハイヒールを着用してすぐに感じられることについて、モニターにコメントを求めたところ、「足裏が持ち上がる」、「足幅が小さくなって靴が履きやすい」という回答が得られた。これにより、本発明のタイツ300は、ハイヒール着用時の足の痛みを軽減し、長時間ハイヒールを履いても足が疲れにくいことが確認できた。
【0037】
(第4の実施形態)
図9に、本発明の第4の実施形態に係る足被覆体400を示す。本実施形態の足被覆体は、ソックスである。
図9(a)は、ソックス400の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図9(b)は、ソックス400の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図9(c)は、ソックス400の着用状態を上方向から見た図である。
図9(a)および
図9(b)は、右足の図であり、
図9(c)は、左足の図である。また、
図9(a)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0038】
本実施形態に係るソックス400では、第2のサポートライン部402の踵側端部402Aが、踵の下ではなく足首の下の位置を通っている。その他は、前記第2の実施形態と同様である。
【0039】
前述のように、本発明において、第2のサポートライン部の踵側端部は、土踏まずよりも後側、かつ、足首から下側の領域W(
図5に斜線で示す領域)に配置されていればよい。このように、本発明において、第2のサポートライン部の位置は、デザイン等に応じて、前記領域W内で適宜設定することができる。
【0040】
(第5の実施形態)
図10(a)に、本発明の第5の実施形態に係る足被覆体500を示す。本実施形態の足被覆体は、ソックスである。
図10(a)は、ソックス500の着用状態を親指側から見た側面図である。また、
図10(a)は、ハイヒールを着用した状態の右足を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0041】
本実施形態に係るソックス500は、足首まで覆われず、くるぶしが出るタイプのソックスである。本実施形態において、その他は、前記第2の実施形態と同様である。なお、本実施形態は、前記第2の実施形態と同様のサポートライン部を含むが、本発明はこれに限られず、前記第1の実施形態と同様、第1のサポートライン部のみを含んでいてもよい。
【0042】
また、
図10(b)に、前記第5の実施形態の変形例であるソックス600を示す。
図10(b)に示すように、ソックス600は、足指が覆われていないタイプのソックスである。
【0043】
このように、本発明では、ソックス本体部の態様は特に制限されず、靴の形状または実現したいデザインに応じて適宜決定することができる。
【0044】
(第6の実施形態)
図11に、本発明の第6の実施形態に係る足被覆体700を示す。本実施形態の足被覆体は、ソックスである。
図11(a)は、ソックス700の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図11(b)は、ソックス700の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図11(c)は、ソックス700の着用状態を上方向から見た図である。
図11(a)および
図11(b)は、右足の図であり、
図11(c)は、左足の図である。また、
図11(a)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0045】
本実施形態に係るソックス700は、ソックス本体部703によって足の指の付け根部分のみが覆われているタイプのソックスである。ソックス700は、前記第1の実施形態と同様のサポートライン部101を有する。
【0046】
また、本実施形態において、ソックス700は、紐状部材704を含む。紐状部材704は、足の甲の位置でソックス本体部703と連結しており(連結点R1)、この連結点R1から踵側にかけて足の甲を囲むように配置されている。このような紐状部材704を有することにより、紐状部材704が前記実施形態2〜5における第2のサポートライン部と同様の機能を果たし、サポートライン部101の位置がずれるのを防ぐことができるため、好ましい。
【0047】
本実施形態において、紐状部材704の踵側端部704Aは、
図5に示す前記領域W内に配置されていればよい。ただし、本実施形態では、紐状部材704は、踵の下側ではなく足首に架け渡されている方が、位置が安定するため好ましい。
【0048】
本実施形態において、紐状部材704に使用できる素材は、特に制限されないが、例えば、ナイロン、ポリウレタン等があげられる。
【0049】
なお、本実施形態では、ソックス本体部703にサポートライン部101が形成されている例をあげて説明したが、例えば、ソックス本体部703をサポート力を有する素材で形成し、ソックス本体部703がサポートライン部101を兼ねるようにしてもよい。
【0050】
(第7の実施形態)
図12に、本発明の第7の実施形態に係る足被覆体800を示す。本実施形態の足被覆体は、ソックスである。
図12は、ソックス800の着用状態を斜め上方向から見た斜視図である。
図12は、左足の図である。
【0051】
本実施形態に係るソックス800は、ソックス本体部803によって足の指の付け根部分のみが覆われている。そして、ソックス800は、ソックス本体部803と同じ素材で形成された帯状部材804を含む。本実施形態において、ソックス本体部803と帯状部材804とは、一体に形成されている。
【0052】
図12に示すように、本実施形態に係るソックス800は、前記第1の実施形態と同様のサポートライン部101を有する。本実施形態において、帯状部材804は、足の甲の位置でソックス本体部803と連結しており(連結点R2)、この連結点R2から踵側にかけて足の甲を囲むように配置されている。なお、本実施形態において、ソックス本体部803と帯状部材804とが別部材ではなく一体で形成されていることは、前述のとおりである。本実施形態では、帯状部材804が前記実施形態2〜5における第2のサポートライン部と同様の機能を果たし、サポートライン部101の位置がずれるのを防ぐことができる。
【0053】
本実施形態において、帯状部材804の踵側端部804Aは、
図5に示す前記領域W内に配置されていればよい。ただし、本実施形態では、帯状部材804は、踵の下側ではなく足首に架け渡されている方が、位置が安定するため好ましい。
【0054】
前述のように、本実施形態において、ソックス本体部803と帯状部材804とは、同じ素材で一体に形成されている。そのため、例えば、ソックス本体部803および帯状部材804をレース素材で形成する等、デザイン性の高いソックスを実現することができる。なお、本実施形態では、ソックス本体部803にサポートライン部101が形成されている例をあげて説明したが、例えば、ソックス本体部803および帯状部材804をサポート力を有する素材で形成し、ソックス本体部803がサポートライン部101を兼ねるようにしてもよい。
【0055】
(第8の実施形態)
図13に、本発明の第8の実施形態に係る足サポート部材900を示す。
図13(a)は、足サポート部材900の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図13(b)は、足サポート部材900の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図13(c)は、足サポート部材900の着用状態を上方向から見た図である。
図13(a)および
図13(b)は、右足の図であり、
図13(c)は、左足の図である。また、
図13(a)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0056】
図13(a)〜(c)に示すように、本実施形態に係る足サポート部材900は、足を被覆する本体部を有さず、第1のサポートライン部901のみによって構成されている帯状のサポーターである。
【0057】
本実施形態において、第1のサポートライン部901に使用できる素材は、例えば、アクリル、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、シリコンゴム等があげられる。本実施形態の第1のサポートライン部901について、その他は、前記第1の実施形態における第1のサポートライン部101と同様である。このように、本発明は、サポートライン部のみで構成される足サポート部材としても用いることができる。
【0058】
本実施形態において、足サポート部材900は、切れ目なく環状に形成されていてもよいし、帯状部材の両端部が連結部材で着脱可能に連結されて形成されていてもよい。本実施形態に使用できる連結部材は、特に制限されないが、例えば、ホック、面ファスナー等があげられる。
【0059】
また、
図14に、前記第8の実施形態の変形例1000を示す。本例は、足被覆部1003に第1のサポートライン部101が設けられているタイプのサポーターである。このように、本発明は、種々のタイプのサポーターに用いることができる。
【0060】
(第9の実施形態)
図15に、本発明の第9の実施形態に係る足サポート部材1100を示す。
図15(a)は、足サポート部材1100の着用状態を親指側から見た側面図であり、
図15(b)は、足サポート部材1100の着用状態を足裏側から見た斜視図であり、
図15(c)は、足サポート部材1100の着用状態を上方向から見た図である。
図15(a)および
図15(b)は、右足の図であり、
図15(c)は、左足の図である。また、
図15(a)は、ハイヒールを着用した状態を示しており、破線で示す部分はヒールの部分である。
【0061】
図15(a)〜(c)に示すように、本実施形態に係る足サポート部材1100は、第1のサポートライン部901と、第2のサポートライン部1102とで構成されている帯状のサポーターである。本実施形態において、第2のサポートライン部1102は、足の甲の位置において、第1のサポートライン部901と連結している。
【0062】
本実施形態において、第2のサポートライン部1102に使用できる素材は、例えば、アクリル、レーヨン、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、シリコンゴム等があげられる。本実施形態の第2のサポートライン部1102について、その他は、前記第2の実施形態における第2のサポートライン部202と同様である。
【0063】
本実施形態において、第2のサポートライン部1102は、切れ目なく環状に形成されていてもよいし、帯状部材の両端部が連結部材で着脱可能に連結されて形成されていてもよい。本実施形態に使用できる連結部材は、特に制限されないが、例えば、ホック、面ファスナー等があげられる。また、本実施形態において、第1のサポートライン部901と第2のサポートライン部1102とは、一体に形成されていてもよいし、それぞれ別部材で形成して連結されていてもよい。
【0064】
また、
図16に、前記第9の実施形態の変形例1200を示す。本例は、足被覆部1203に第1のサポートライン部101および第2のサポートライン部202が設けられているタイプのサポーターである。
【0065】
以上、本発明の具体例として、ソックス、タイツおよびサポーターをあげて本発明を説明したが、本発明の足被覆体および足サポート部材は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。例えば、本発明は、上記の実施形態のようなソックスおよびタイツ以外にも、ストッキングその他各種の足被覆体に適用できる。