(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
圧縮機と、凝縮器と、凝縮器用ファンと、膨張弁と、蒸発器とを備え、凝縮圧力が低側所定値に下降すると前記凝縮器用ファンを停止させるとともに、凝縮圧力が高側第一所定値に上昇すると前記凝縮器用ファンを運転することにより冬期も冷却運転を行なう冷凍装置において、
凝縮圧力が前記高側第一所定値に上昇して前記凝縮器用ファンが運転開始してから前記凝縮圧力が前記低側所定値に下降して前記凝縮器用ファンが停止するまでのファン運転時間を計測するファン運転時間計測手段と、
前記ファン運転時間計測手段により計測した前記ファン運転時間と第一設定値とを比較するファン運転時間と基準値との第一比較手段と、
前記第一比較手段により前記ファン運転時間が前記第一設定値以下であるとき、前記高側第一所定値を該高側第一所定値よりも高い高側第二所定値に変更する第一所定値変更手段とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
凝縮圧力が高側第二所定値に上昇して凝縮器用ファンが運転開始してから前記凝縮圧力が低側所定値に下降して前記凝縮器用ファンが停止するまでのファン運転時間を計測するファン運転時間計測手段と、
前記ファン運転時間計測手段により計測した前記ファン運転時間と第一設定値よりも長い第二設定値とを比較するファン運転時間と基準値との第一比較手段と、
前記第一比較手段により前記ファン運転時間が前記第二設定値以上であるとき、前記高側第二所定値を前記高側第一所定値に変更する第一所定値変更手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
圧縮機と、凝縮器と、凝縮器用ファンと、膨張弁と、蒸発器とを備え、凝縮圧力が低側所定値に下降すると前記凝縮器用ファンを停止させるとともに、凝縮圧力が高側第一所定値に上昇すると前記凝縮器用ファンを運転することにより冬期も冷却運転を行なう冷凍装置において、
凝縮圧力が前記低側所定値に下降して前記凝縮器用ファンが停止してから前記凝縮圧力が前記高側第一所定値に上昇して前記凝縮器用ファンが運転開始するまでのファン停止時間を計測するファン停止時間計測手段と、
前記ファン停止時間計測手段により計測した前記ファン停止時間と第三設定値とを比較するファン停止時間と基準値との第二比較手段と、
前記第二比較手段により前記ファン停止時間が前記第三設定値以下であるとき、前記高側第一所定値を該高側第一所定値よりも高い高側第二所定値に変更する第二所定値変更手段とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
凝縮圧力が低側所定値に下降して凝縮器用ファンが停止してから前記凝縮圧力が高側第二所定値に上昇して前記凝縮器用ファンが運転開始するまでのファン停止時間を計測するファン停止時間計測手段と、
前記ファン停止時間計測手段により計測した前記ファン停止時間と第三設定値よりも長い第四設定値とを比較するファン停止時間と基準値との第二比較手段と、
前記第二比較手段により前記ファン停止時間が前記第四設定値以上であるとき、前記高側第二所定値を前記高側第一所定値に変更する第二所定値変更手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載の冷凍装置。
圧縮機と、凝縮器と、凝縮器用ファンと、膨張弁と、蒸発器とを備え、凝縮圧力が低側所定値に下降すると前記凝縮器用ファンを停止させるとともに、凝縮圧力が高側第一所定値に上昇すると前記凝縮器用ファンを運転することにより冬期も冷却運転を行なう冷凍装置において、
凝縮圧力が前記高側第一所定値に上昇して前記凝縮器用ファンが運転開始してから前記凝縮圧力が前記低側所定値に下降して前記凝縮器用ファンが停止し、さらに凝縮圧力が前記高側第一所定値に上昇して前記凝縮器用ファンが運転開始するまでの1サイクルの時間を計測する1サイクル時間計測手段と、
前記1サイクル時間計測手段により計測した前記1サイクルの時間と第五設定値とを比較する1サイクルの時間と基準値との第三比較手段と、
前記第三比較手段により前記1サイクルの時間が前記第五設定値以下であるとき、前記高側第一所定値を該高側第一所定値よりも高い高側第二所定値に変更する第三所定値変更手段とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
凝縮圧力が高側第二所定値に上昇して凝縮器用ファンが運転開始してから前記凝縮圧力が低側所定値に下降して前記凝縮器用ファンが停止し、さらに凝縮圧力が前記高側第二所定値に上昇するまでの1サイクルの時間を計測する1サイクル時間計測手段と、
前記1サイクル時間計測手段により計測した前記1サイクルの時間と第五設定値よりも長い第六設定値とを比較する1サイクルの時間と基準値との第三比較手段と、
前記第三比較手段により前記1サイクルの時間が前記第六設定値以上であるとき、前記高側第二所定値を前記高側第一所定値に変更する第三所定値変更手段とを備えたことを特徴とする請求項5に記載の冷凍装置。
圧縮機と、凝縮器と、凝縮器用ファンと、膨張弁と、蒸発器とを備え、凝縮圧力が低側所定値に下降すると前記凝縮器用ファンを停止させるとともに、凝縮圧力が高側第一所定値に上昇すると前記凝縮器用ファンを運転することにより冬期も冷却運転を行なう冷凍装置において、
外気温度を検出する外気温度サーミスターと、
前記外気温度サーミスターにより検出した外気温度と設定温度とを比較する温度比較手段と、
前記温度比較手段により外気温度が前記設定温度以下であるとき、前記高側第一所定値を該高側第一所定値よりも高い高側第二所定値に変更するとともに、前記温度比較手段により外気温度が前記設定温度を超えているとき、前記高側第一所定値に維持する温度変更維持手段とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の従来の技術は、凝縮器を2基に分割するとともに、2基の凝縮器用ファンを設け、さらに電磁弁、凝縮圧力調整弁などを設けるため、冷凍装置の構成が複雑となるという課題があった。
また、特許文献1に記載された従来の技術は、外気温度の低下の程度に応じて、凝縮能力を調節できるようにしているが、外気温度の低下により凝縮圧力が第一の高圧スイッチの設定値よりも低下すると凝縮器用ファンがOFFし、凝縮能力が低下し凝縮圧力が上昇して設定値になると凝縮器用ファンがONする。
【0006】
したがって、特許文献1に記載の従来の技術は、外気温度が第一の高圧スイッチが作動する温度に低下した状態では、凝縮器用ファンの発停(ON・OFF)頻度が高く、ファンモータ、リレーなどの機器の耐久性が劣るという課題があった。
また、特許文献2に記載の従来の技術は、凝縮器を複数の熱交換器とし、それぞれに回転数制御可能な凝縮器用ファンを設け、熱交換面積を限定する仕切板を設けているから、外気温度が低下しても凝縮圧力の低下を抑制できるが、冷凍装置の構成が複雑になるという課題があった。
【0007】
本発明は、特許文献1及び特許文献2に記載の従来の冷凍装置における課題を解決して、冷凍装置の構成が簡単でありながら、凝縮器用ファンの発停(ON・OFF)頻度を低くすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の冷凍装置は、圧縮機と、凝縮器と、凝縮器用ファンと、膨張弁と、蒸発器とを備え、凝縮圧力が低側所定値に下降すると凝縮器用ファンを停止させるとともに、凝縮圧力が高側第一所定値に上昇すると凝縮器用ファンを運転することにより冬期も冷却運転を行なう冷凍装置において、
凝縮圧力が高側第一所定値に上昇して凝縮器用ファンが運転開始してから凝縮圧力が低側所定値に下降して凝縮器用ファンが停止するまでのファン運転時間を計測するファン運転時間計測手段と、
ファン運転時間計測手段により計測したファン運転時間と第一設定値とを比較するファン運転時間と基準値との第一比較手段と、
第一比較手段によりファン運転時間が第一設定値以下であるとき、高側第一所定値を高側第一所定値よりも高い高側第二所定値に変更する第一所定値変更手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の冷凍装置は、外気温度が低下して凝縮器用ファンをON・OFFする場合に、凝縮器用ファンの運転時間が予め設定した第一設定値以下であるとき、凝縮器用ファンが停止から運転に切替る凝縮圧力の高側第一所定値をそれよりも高い高側第二所定値に変更するようにしたから、簡単な構成で冷凍装置の運転時の省エネを図りながら、凝縮器用ファンの発停頻度を低くすることができ、機器の耐久性を向上させることができるのである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
本発明の実施の形態1を
図1〜
図3に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る冷凍装置の概略説明図であり、
図1において、1は冬期においても冷却運転を行なう冷凍装置である。
【0012】
冷凍装置1は、回転数が一定の圧縮機11、油分離器12、凝縮器2、受液器13、膨張弁14、蒸発器15、サクションアキュムレータ16、前記圧縮機11を順次冷媒配管17で接続して冷媒循環回路を形成している。
この冷凍装置1は、食品を冷却するために店舗に設けられた冷蔵ショーケースであり、外気温度の低い冬期においても冷却運転を行なうようにしている。
【0013】
凝縮器2は、外気により冷却される空冷式であり、凝縮器用ファン3及び回転数が一定のファンモータ31を備えている。
また、冷凍装置1は、この実施の形態1では、凝縮温度センサ21を凝縮器2に設けて、凝縮温度(凝縮圧力に対応)を検出し制御装置4を介してファンモータ31をON・OFFするようにしている。
【0014】
なお、
図1において、18aは高低圧を検出して異常高圧時又は異常低圧時に冷凍装置1を停止させる高低圧圧力開閉器、18bは油分離器12で分離した潤滑油を圧縮機11の吸入側に戻す油戻し管、18c、18dは操作弁、18eはストレーナ、18fは逆止弁である。
次に、
図2に示す冬期の外気温度が一定である場合における凝縮器用ファンのON・OFF時の凝縮圧力と蒸発圧力との時間経過に伴う変動について説明する。
【0015】
図2において、上方の細線で示す曲線L1及び下方の細線で示す曲線L3は、凝縮圧力が高側第一所定値P1まで上昇してOFFしていた凝縮器用ファン3をONするように制御する場合の凝縮圧力及び蒸発圧力の変動を示している。
また、上方の太線で示す曲線L2及び下方の太線で示す曲線L4は、凝縮圧力が高側第二所定値P2まで上昇してOFFしていた凝縮器用ファン3をONするように制御する場合の凝縮圧力及び蒸発圧力の変動を示している。
【0016】
凝縮圧力が高側第一所定値P1まで上昇して凝縮器用ファン3をONする曲線L1の場合、凝縮器用ファン3は、時刻Tsで凝縮圧力が低側所定値P0に下降してOFFし、時刻LTaで凝縮圧力が高側第一所定値P1まで上昇してONし、時刻LTbで凝縮圧力が低側所定値P0に下降してOFFし、このサイクルを繰り返すのである。
また、凝縮圧力が高側第二所定値P2で凝縮器用ファン3をONする曲線L2の場合、凝縮器用ファン3は、時刻Tsで凝縮圧力が低側所定値P0に下降してOFFし、時刻HTaで凝縮圧力が高側第二所定値P2まで上昇してONし、時刻HTbで凝縮圧力が低側所定値P0に下降してOFFし、このサイクルを繰り返すのである。
【0017】
図2の上記説明から明らかなように、凝縮器用ファン3は、回転数が一定であるため冬期に外気温度が低下すると、凝縮器2を冷却する凝縮能力が増大して冷却過剰となり、凝縮圧力が低下し過ぎて圧縮機11の必要な高低圧差が得られなくなる。
そこで、冷凍装置1は、この実施の形態1では、凝縮温度センサ21を凝縮器2に設けて、凝縮温度(凝縮圧力に対応)を検出して凝縮圧力が予め定めた下限となる低側所定値P0で凝縮器用ファン3をOFFするようにしている。
【0018】
そして、凝縮器用ファン3をOFFした状態で冷却運転を継続すると凝縮圧力が上昇してきて凝縮温度センサ21で検出した凝縮圧力が予め定めた所定値となると凝縮器ファン3をONするようにしている。
ここで、凝縮器用ファン3をONする凝縮圧力は晩秋や春先の冬期の前後においては、凝縮器用ファン3がONする凝縮圧力をON・OFF頻度が許される範囲で低く設定して凝縮圧力の低い省エネの冷却運転となるようにしている。
【0019】
しかしながら、冬期の外気温度が低い場合、凝縮器用ファン3のON・OFFの頻度が高くなり、ファンモータ31をON・OFFするリレーの接点、ファンモータ31自体の耐久性が悪くなるので、次のように、ON・OFF頻度を低くしたのである。
以下、
図3に示す実施の形態1に係る凝縮器用ファン3をOFFする凝縮圧力の設定値の変更を示すフロー図により説明する。
【0020】
図3のフロー図における制御は、
図1に示す凝縮温度センサ21及び制御装置4により、外気温度センサを用いることなく、外気温度の高低を判定できるようにして、凝縮器用ファン3をOFFする凝縮圧力の設定値の変更を行なうようにしている。
制御装置4は、図示していないが、マイクロコンピュータ、記憶装置、入力手段、出力手段、ソフトウエアなどを内蔵しており、これらにより、各時間計測手段、各比較手段、各所定値変更手段を構成している。
【0021】
図3において、ステップS1で、冷凍装置1の運転時間が設定時間(例えば60分)を経過したかを判断し、設定時間を経過した時点(Y)でステップS2に進む。
ステップS2で、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間(例えば
図2において時刻LTb−時刻LTa)が第一設定値(例えば5分)以下であるかを判断する。
【0022】
ステップS2では、制御装置4のファン運転時間計測手段及び第一比較手段により判断をして、時間が第一設定値以下(Y)であれば、ステップS3に進む。
ステップS3で、凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力を高側第一所定値P1(例えば1.5MPaG)よりも高い高側第二所定値P2(例えば1.7MPaG)に設定する。
【0023】
ステップS3では、制御装置4の第一所定値変更手段により、凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力を高側第一所定値P1からこの高側第一所定値P1よりも高い高側第二所定値P2に設定するのである。
ステップS3からステップ4に進み、制御装置4の運転時間計測手段により、冷凍装置1の運転時間が設定時間(例えば60分)を経過したかを判断し、設定時間を経過した時点(Y)でステップS5に進む。
【0024】
ステップS5で、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間(例えば
図2において時刻HTb−時刻HTa)が第二設定値(例えば30分)以上であるかを判断する。
【0025】
ステップS5では、制御装置4のファン運転時間計測手段及び第一比較手段により判断をして、時間が第二設定値以上(Y)であれば、ステップS6に進む。
ステップS6では、制御装置4の第一所定値変更手段により凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力を高側第二所定値P2から高側第一所定値P1(例えば1.5MPaG)に設定するのである。
【0026】
そして、ステップS6からステップS1に戻るのである。
また、ステップS5において、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間(例えば
図2において時刻LTb−時刻LTa)が第二設定値(例えば30分)未満(N)であれば、ステップS4に戻り、ステップS5の判断を繰り返すのである。
【0027】
次に、ステップS2において、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間(例えば
図2において時刻LTb−時刻LTa)が第一設定値(例えば5分)を超過(N)していれば、ステップS1に戻るのである。
【0028】
このように、ステップS2では、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間が第一設定値以下(Y)であるときに、凝縮器用ファン3のON・OFFの頻度が高いために、ステップS3で高側第一所定値から高側第二所定値に設定を変更するのである。
また、ステップ2で、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間が第一設定値を超過(N)していれば、ステップS1に戻って、その状態を維持して冷凍装置1の省エネ運転を継続するのである。
【0029】
ステップS5では、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの時間が第一設定値よりも長い第二設定値以上(Y)であれば、凝縮器用ファン3のON・OFFの頻度が低いために、ステップS6で高側第二所定値から高側第一所定値に設定を変更するのである。
このステップS6により、冷凍装置1を省エネ運転に切替えることができるのである。
【0030】
実施の形態2.
本発明の実施の形態2を
図4に基づいて説明する。
実施の形態1では凝縮器用ファン3がONする凝縮圧力の設定を凝縮器用ファン3の運転時間の長短で行っていたが、実施の形態2は、これに替えて凝縮器用ファン3の停止時間の長短で行うようにした点が異なる。
【0031】
すなわち、実施の形態1では、
図3のステップS2及びステップS5で、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの運転時間を第一設定値(ステップS2)又は第二設定値(ステップS5)と比較していた。
これに対して、実施の形態2では、
図4のステップS21で凝縮器用ファン3のOFFからONまでの停止時間(
図2でLTa−TS)を第三設定値と比較し、ステップS51で凝縮器用ファン3のOFFからONまでの停止時間(
図2でHTa−TS)を第四設定値と比較するようにした点が相違する。
【0032】
実施の形態2は、制御装置4のファン停止時間計測手段、ファン停止時間と基準値との第二比較手段、第二所定値変更手段を用いるのである。
また、実施の形態2の他の構成は実施の形態1と同様であり、その作用も実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0033】
実施の形態3.
本発明の実施の形態3を
図5に基づいて説明する。
実施の形態1では凝縮器用ファン3がONする凝縮圧力の設定を凝縮器用ファン3の運転時間の長短で行っていたが、実施の形態3は、これに替えて凝縮器用ファン3のONからOFFを経由して次のONまでの1サイクルの時間の長短で行うようにした点が異なる。
【0034】
すなわち、実施の形態1では、
図3のステップS2及びステップS5で、凝縮器用ファン3のONからOFFまでの運転時間を第一設定値(ステップS2)又は第二設定値(ステップS5)と比較していた。
これに対して、実施の形態3では、
図5のステップS22で凝縮器用ファン3のONからOFFを経由して次のONまでの1サイクルの時間(
図2でLTb−TS)を第五設定値と比較し、ステップS52で凝縮器用ファン3のONからOFFを経由して次のONまでの1サイクルの時間(
図2でHTb−TS)を第六設定値と比較するようにした点が相違する。
【0035】
実施の形態3は、制御装置4の1サイクル時間計測手段、1サイクルの時間と基準値との第三比較手段、第三所定値変更手段を用いるのである。
また、実施の形態3の他の構成は実施の形態1と同様であり、その作用も実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0036】
実施の形態4.
次に、実施の形態4に係る凝縮器用ファン3をOFFする凝縮圧力の設定値の変更を示す
図6のフロー図により説明する。
【0037】
図6のフロー図における制御は、
図1に示す外気温度センサ5及び制御装置4により、外気温度の高低を直接判定できるようにして、凝縮器用ファン3をOFFする凝縮圧力の設定値の変更を行なうようにしている。
制御装置4は、図示していないが、マイクロコンピュータ、記憶装置、入力手段、出力手段、ソフトウエアなどを内蔵しており、これらにより、時間計測手段、温度比較手段、温度変更維持手段を構成している。
【0038】
図6において、ステップS11で、冷凍装置1の運転時間が設定時間(例えば60分)を経過したかを判断し、設定時間を経過した時点(Y)でステップS12に進む。
ステップS12で、外気温度センサ5により検出した外気が設定温度(例えば5℃)以下であるかを判断する。
【0039】
ステップS12では、外気温度センサ5及び制御装置4の温度比較手段により判断をして、外気が設定温度以下(Y)であれば、ステップS13に進む。
ステップS13で、凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力を高側第一所定値P1(例えば1.5MPaG)よりも高い高側第二所定値P2(例えば1.7MPaG)に設定する。
【0040】
ステップS13では、制御装置4の温度変更維持手段により、凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力を高側第一所定値P1からこの高側第一所定値P1よりも高い高側第二所定値P2に設定するのである。
そして、ステップS13からステップS11に戻るのである。
【0041】
また、ステップS12において、外気が設定温度を超過(N)していれば、ステップS14に進むのである。
ステップS14では、凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力を高側第一所定値P1に設定するのであり、ステップS12における凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力が高側第一所定値P1であればその所定値P1を維持するのである。
【0042】
ステップS12における凝縮用ファン3のONとなる凝縮圧力が高側第二所定値P2であれば、ステップS14で所定値P2を高側第一所定値P1に変更するのである。
この実施の形態4では、以上のように外気温度を外気温度センサ5で直接検出して、凝縮器用ファン3のON・OFFの頻度が許容できる範囲の外気温度であれば、高側第一所定値P1に設定して、省エネを図るのである。
【0043】
また、凝縮器用ファン3のON・OFFの頻度が高くなりすぎる外気温度であれば高側第二所定値P2に設定して、ON・OFFの頻度を低くするようにするのである。
【0044】
実施の形態の変形例
以上の実施の形態1〜4では、凝縮温度センサ21を設けて凝縮圧力を検出するようにしたが、凝縮器2の入口側の圧力を圧力センサで直接検出するようにしてもよい。
以上の実施の形態1〜3では、実施の形態1のファン運転時間、実施の形態2のファン停止時間、実施の形態3のファンONから次のファンONまでの時間について、いずれも1回又は1サイクルの時間を計測するようにしたが、複数回又は複数サイクルの時間を計測して平均するようにしてもよい。
【0045】
以上の実施の形態1〜3では、凝縮器用ファン3のONする凝縮圧力が第二所定値である場合、それぞれの時間を、実施の形態1では第二設定値と、実施の形態2では第四設定値と、実施の形態3では第六設定値と比較して、第一所定値に設定するか、第二所定値のままとするかを判断していたが、この判断を省略して、一定の時間をおいて間欠的に実施の形態1では第一設定値と、実施の形態2では第三設定値と、実施の形態3では第五設定値と比較するようにしてもよい。
以上の実施の形態4では、外気温度サーミスタ5により検出した外気温度と設定温度との温度比較手段による比較を設定時間毎に間欠的に行なうようにしたが、これに替えて、設定温度にディファレンシャルを設けて第一設定温度以下で第二所定値に、第一設定温度よりも高い(例えば1℃)第二設定温度以上で第一所定値に戻るようにしてもよい。