特許第6052091号(P6052091)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6052091
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/16 20060101AFI20161219BHJP
【FI】
   G03G15/16
【請求項の数】5
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2013-154923(P2013-154923)
(22)【出願日】2013年7月25日
(65)【公開番号】特開2015-25920(P2015-25920A)
(43)【公開日】2015年2月5日
【審査請求日】2016年2月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137752
【弁理士】
【氏名又は名称】亀井 岳行
(72)【発明者】
【氏名】東村 昌代
(72)【発明者】
【氏名】木内 豊
(72)【発明者】
【氏名】栗田 篤実
(72)【発明者】
【氏名】高橋 左近
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】山田 光介
(72)【発明者】
【氏名】新井 和彦
【審査官】 佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−097132(JP,A)
【文献】 特開2014−186354(JP,A)
【文献】 特開2013−020234(JP,A)
【文献】 特開2013−214084(JP,A)
【文献】 特開2014−052433(JP,A)
【文献】 米国特許第6360073(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に画像が保持される無端状の像保持体と、
連続紙により構成された媒体を搬送する搬送部材と、
前記像保持体の画像を前記連続紙に転写する転写部材と、
前記転写部材と前記像保持体とを相対的に接触、離間する方向に移動させる転写部材の移動制御手段と、
前記像保持体に対して接触、離間可能に構成され、前記像保持体に接触した場合に、前記像保持体を支持する支持部材と、
前記転写部材と前記像保持体とが離間する場合に、前記支持部材と前記像保持体とを接触させ、且つ、前記転写部材と前記像保持体とが接触する場合に、前記支持部材と前記像保持体とを離間させる支持部材の移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記像保持体の表面に転写された調整用の画像を読み取る読み取り部材と、
前記調整用の画像の読み取りが行われる場合に、前記転写部材と前記像保持体とを離間させる前記転写部材の移動制御手段と、
前記調整用の画像の読み取りが行われる場合に、前記支持部材と前記像保持体とを接触させる前記支持部材の移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記像保持体の回転方向に対して、前記読み取り部材よりも下流側、且つ、前記転写部材よりも上流側に配置された前記支持部材、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記調整用の画像が転写される前記像保持体の面に対して接触可能な前記支持部材と、
前記調整用の画像が前記像保持体の面に保持される電圧を前記支持部材に印加する電圧の印加手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記支持部材が前記像保持体に接触した後に、前記転写部材と前記像保持体とを離間させる前記転写部材の移動制御手段と、
前記転写部材が前記像保持体に接触した後に、前記支持部材と前記像保持体とを離間させる前記支持部材の移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置において、連続紙を使用し、且つ、無端状の中間転写体、いわゆる中間転写ベルトを使用する技術に関して、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1としての特開2010−97132号公報には、連続紙を使用する印刷装置(1)において、印刷を停止する際に、2次転写ローラ(28)を中間転写ベルト(27)から離間させると共に、定着部(11)のローラ対(29,31)も離間させて、印刷を再開する際に、連続紙をバックフィード(逆流)させて、無駄紙を減らす技術が記載されている。また、特許文献1には、2次転写ローラ(28)が中間転写ベルト(27)に突き当たる際の負荷の変動に応じて、現像部(21〜24)におけるレジストズレを補正するために、印刷停止・再開の動作時に、2次転写ローラ(28)の離間を解除して接触させた後に、一定距離の間、離間解除時のレジスト補正を行い、その後、通常の印刷状態に復帰する処理を行う技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−97132号公報(「0058」〜「0061」、「0073」、「0090」)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、転写部材が接触、離間する無端状の像保持体における回転の安定性を向上させて、像保持体の表面に保持される画像を安定化させることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
表面に画像が保持される無端状の像保持体と、
連続紙により構成された媒体を搬送する搬送部材と、
前記像保持体の画像を前記連続紙に転写する転写部材と、
前記転写部材と前記像保持体とを相対的に接触、離間する方向に移動させる転写部材の移動制御手段と、
前記像保持体に対して接触、離間可能に構成され、前記像保持体に接触した場合に、前記像保持体を支持する支持部材と、
前記転写部材と前記像保持体とが離間する場合に、前記支持部材と前記像保持体とを接触させ、且つ、前記転写部材と前記像保持体とが接触する場合に、前記支持部材と前記像保持体とを離間させる支持部材の移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記像保持体の表面に転写された調整用の画像を読み取る読み取り部材と、
前記調整用の画像の読み取りが行われる場合に、前記転写部材と前記像保持体とを離間させる前記転写部材の移動制御手段と、
前記調整用の画像の読み取りが行われる場合に、前記支持部材と前記像保持体とを接触させる前記支持部材の移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記像保持体の回転方向に対して、前記読み取り部材よりも下流側、且つ、前記転写部材よりも上流側に配置された前記支持部材、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の画像形成装置において、
前記調整用の画像が転写される前記像保持体の面に対して接触可能な前記支持部材と、
前記調整用の画像が前記像保持体の面に保持される電圧を前記支持部材に印加する電圧の印加手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記支持部材が前記像保持体に接触した後に、前記転写部材と前記像保持体とを離間させる前記転写部材の移動制御手段と、
前記転写部材が前記像保持体に接触した後に、前記支持部材と前記像保持体とを離間させる前記支持部材の移動制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、転写部材が接触、離間する無端状の像保持体における回転の安定性を向上させて、像保持体の表面に保持される画像を安定化させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、連続紙に調整用の画像が転写されることを抑制しつつ、調整の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、読み取り部材よりも上流側または転写部材よりも下流側に支持部材を配置する場合に比べて、転写部材が接触した状態に近い状態で画像を読み取ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、画像が転写される面とは異なる面に支持部材が接触する場合に比べて、調整の精度を向上させることができる。また、請求項4に記載の発明によれば、電圧を印加しない場合に比べて、支持部材の汚れを抑制できる。
請求項5に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、無端状の像保持体の回転の安定性が低下することを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図2図2は実施例1の画像形成装置の本体の要部の説明図であり、支持部材が離間位置に移動し且つ転写部材が接触位置に移動した状態の説明図である。
図3図3は実施例1の画像形成装置の本体の要部の説明図であり、支持部材が接触位置に移動し且つ転写部材が接触位置に移動した状態の説明図である。
図4図4は実施例1の画像形成装置の本体の要部の説明図であり、支持部材が接触位置に移動し且つ転写部材が離間位置に移動した状態の説明図である。
図5図5は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図6図6は実施例1の画像の調整処理のメインフローチャートの説明図である。
図7図7は実施例1の接触、離間の移動制御処理のフローチャートの説明図である。
図8図8は実施例1の定着装置の移動制御処理のフローチャートの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0014】
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、
媒体の供給装置の一例としての給紙装置U2、画像形成装置の本体U3、および、媒体の回収装置の一例としての巻取装置U4を有する。
前記ユーザインタフェースUIは、入力部の一例としてのコピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーや表示部UI1を有する。
【0015】
給紙装置U2は、媒体の繰出部の一例としての繰出軸U2aを有する。繰出軸U2aには、媒体の一例としての連続紙が巻き取られたロール紙S1が支持されている。ロール紙S1の右方には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールR1が回転可能に支持されている。搬送ロールR1の右下方には、媒体の搬送部材の一例であって、昇降部材の一例としての昇降ロールR2が上下方向に移動可能に支持されている。なお、昇降ロールR2には、図示しない重りが支持されている。昇降ロールR2の右上方には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールR3が回転可能に支持されている。ロール紙S1から延びる連続紙Sは、各ロールR1,R2,R3に順に架け渡されている。なお、昇降ロールR2の近傍には、昇降の検知部材の一例としてのセンサSN1,SN2が設置されており、昇降ロールR2の位置を検出可能に構成されている。
【0016】
図1において、画像形成装置の本体U3は、制御部Cを有する。制御部Cには、画像情報の送信装置の一例としての図示しないパーソナルコンピュータからの画像情報が入力可能に構成されている。また、制御部Cは、書込回路Dや電源回路E等を制御する信号を出力する。
前記書込回路Dは、制御部Cから入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を、予め設定された時期に、書込装置の一例としての各色の露光機ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
【0017】
図1において、各露光機ROSy〜ROSkの下方には、像保持体の一例としての感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkが配置されている。
K色用の感光体ドラムPkの周囲には、感光体ドラムPkの回転方向に沿って、帯電器CCk、現像装置GK、1次転写器の一例であって1次転写部材の一例としての1次転写ロールT1k、像保持体の清掃器の一例としてのドラムクリーナCLkが配置されている。
帯電器CCkには、電源回路Eから、感光体ドラムPkを帯電させるための帯電電圧が印加される。現像装置GKは、現像剤の保持体の一例としての現像ロールR0を有する。現像ロールR0には、電源回路Eから、現像電圧が印加される。1次転写ロールT1kには、電源回路Eから、現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加される。
なお、画像形成装置の本体U3の上部には、現像剤の補給部の一例としてのトナーディスペンサーU3aが配置されている。
【0018】
なお、実施例1では、感光体ドラムPk、帯電器CCkおよびドラムクリーナCLkが、像保持体ユニットUKとしてユニット化されている。像保持体ユニットUKは、画像形成装置の本体U3に対して、着脱可能に支持されている。
Y,M,Cの各色についても、K色と同様に構成された像保持体ユニットUY,UM,UCが設けられている。したがって、各像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、帯電器CCy,CCm,CCc、ドラムクリーナCLy,CLm,CLcを有する。
【0019】
また、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の感光体ドラムPkは、他の色の感光体ドラムPy,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
また、実施例1では、現像装置GY〜GKも、ユニット化されており、画像形成装置の本体U3に対して着脱可能に支持されている。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像装置GY,GM,GC,GKとにより、トナー像の形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKが構成されている。
【0020】
像保持体ユニットUY〜UKの下方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、無端状の像保持体の一例であって中間転写体の一例としての中間転写ベルトBと、中間転写体の支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有する。ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRf、および、二次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。
中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
【0021】
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtは、転写部材の一例であって二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。2次転写ロールT2bは、中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に支持されている。前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により、画像記録領域の一例としての2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには、電圧印加用の接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。前記コンタクトロールT2cには、電源回路Eから、予め設定された時期に、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。前記各ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
【0022】
中間転写ベルトBの回転方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像をシートSに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
感光体ドラムPy〜Pk、現像装置GY〜GK、転写装置T1+B+T2+CLB等により、実施例1の画像記録装置の一例としてのプリンタ部U3bが構成されている。
【0023】
前記ベルトモジュールBMの左下方には、搬送ロールR3に対向する位置に、搬送部材の一例としての搬送ロールRaが配置されている。搬送ロールRaは、連続紙Sを、2次転写領域Q4に向けて搬送可能に構成されている。
連続紙Sの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着装置Fが配置されている。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域により定着領域Q5が形成されている。
【0024】
連続紙Sの搬送方向に対して、定着装置Fの下流側には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。なお、実施例1の搬送ロールRaは、連続紙Sを巻取装置U4に向けて搬送する正回転方向だけでなく、連続紙Sを給紙装置U2に向けて逆送する、いわゆるバックフィードする逆回転方向にも回転可能に構成されている。
連続紙Sの搬送方向に対して、搬送ロールRaの下流側には、巻取装置U4が配置されている。巻取装置U4は、媒体の搬送部材の一例としての搬入ロールR4を有する。搬入ロールR4の右下方には、媒体の搬送部材の一例であって昇降部材の一例としての昇降ロールR5が上下方向に移動可能に支持されている。昇降ロールR5の右上方には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールR6が回転可能に支持されている。画像形成装置の本体U3から搬入された連続紙Sは、各ロールR4,R5,R6に順に架け渡されている。また、昇降ロールR5の近傍には、昇降ロールR2と同様に、昇降の検知部材の一例としてのセンサSN3,SN4が設置されている。搬送ロールR6の右方には、媒体の回収部の一例としての巻取軸U4aが配置されている。巻取軸U4aには、連続紙Sが巻き取り可能に構成されている。
【0025】
(実施例1の画像形成装置の機能)
図1において、図示しないパーソナルコンピュータから画像情報が画像形成装置の本体U3の制御部Cに入力されると、制御部Cは、入力された画像の情報に応じた信号を書込回路Dを通じて露光機ROSy〜ROSkに出力する。
図1において、感光体ドラムPy〜Pkは、それぞれ帯電器CCy〜CCkにより表面が帯電される。表面が帯電された感光体ドラムPy〜Pkは、露光機ROSy〜ROSkの出力する書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkにより、静電潜像が形成される。感光体ドラムPy〜Pkの表面の静電潜像は、現像装置GY〜GKにより、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の色の可視像の一例としてのトナー像に現像される。
なお、現像装置GY〜GKにおいて、現像に伴ってトナーが消費されると、トナーディスペンサーU3aから、消費量に応じてトナーが補給される。
【0026】
感光体ドラムPy〜Pk表面上のトナー像は、1次転写ロールT1y〜T1kにより、中間転写ベルトB上に転写される。多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される場合、中間転写ベルトBに、各感光体ドラムPy〜Pkのトナー像が順次重ねて転写される。また、黒画像データのみの場合は、K:黒の感光体ドラムPkおよび現像器GKのみが使用されて、黒のトナー像のみが形成される。したがって、中間転写ベルトBにも黒のトナー像のみが転写される。
1次転写がされた後、感光体ドラムPy〜Pkの表面に残留したトナーは、ドラムクリーナCLy〜CLkによりクリーニングされる。
中間転写ベルトBに転写されたトナー像は、2次転写領域Q4に搬送される。
【0027】
連続紙Sは、搬送ロールRaにより2次転写領域Q4に向けて搬送される。連続紙Sの搬送に伴って、昇降ロールR2が上昇する。昇降ロールR2が上側のセンサSN1に検出されるまで上昇すると、繰出軸U2aが回転して、ロール紙S1から連続紙Sが繰り出される。連続紙Sの繰出に伴って、重りが付与されている昇降ロールR2は重力で下降する。昇降ロールR2が下側のセンサSN2に検出されるまで下降すると、繰出軸U2aの回転が停止する。このようにして、連続紙Sが給紙装置U2から画像形成装置の本体U3に繰り出される。
中間転写ベルトB上のトナー像は、2次転写領域Q4を通過する際に、2次転写器T2により、連続紙Sに転写される。なお、カラー画像の場合は、中間転写ベルトBの表面に重ねて1次転写されたトナー像が、一括して連続紙Sに2次転写(最終転写)される。
2次転写領域Q4を通過した後の中間転写ベルトBは、ベルトクリーナCLBにより、残留したトナーが清掃される。
【0028】
トナー像が2次転写された連続紙Sは、定着装置Fに搬送される。シートSの表面のトナー像は、定着領域Q5を通過する際に、定着装置Fにより加熱定着される。定着領域Q5でトナー像が加熱定着されたシートSは、搬送ローラRaにより巻取装置U4に搬送される。
巻取装置U4に連続紙Sが搬入されると、連続紙Sの搬入に伴って、重りの付与された昇降ロールR5が下降する。昇降ロールR5が下側のセンサSN4に検出されるまで下降すると、巻取軸U4aが回転して、連続紙Sが巻き取られる。連続紙Sが巻き取られると、昇降ロールR5は上昇する。昇降ロールR5が上側のセンサSN3に検出されるまで上昇すると、巻取軸U4aの回転が停止する。このようにして、画像が形成された連続紙Sは、巻取装置U4に巻き取られて、回収される。
【0029】
(中間転写ベルトおよび支持部材の説明)
図2は実施例1の画像形成装置の本体の要部の説明図であり、支持部材が離間位置に移動し且つ転写部材が接触位置に移動した状態の説明図である。
図3は実施例1の画像形成装置の本体の要部の説明図であり、支持部材が接触位置に移動し且つ転写部材が接触位置に移動した状態の説明図である。
図4は実施例1の画像形成装置の本体の要部の説明図であり、支持部材が接触位置に移動し且つ転写部材が離間位置に移動した状態の説明図である。
図2において、実施例1のベルトモジュールBMでは、中間転写ベルトBの回転方向Yaに対して、最下流のKの感光体ドラムPkのさらに下流側に、読取部材の一例としての読取センサ1が配置されている。読取センサ1は、中間転写ベルトBの表面の画像を読取可能に構成されている。
【0030】
また、中間転写ベルトBの回転方向Yaに対して、読取センサ1の位置の下流側、且つ、2次転写領域Q4の上流側の位置に、支持部材の一例としての安定化ロール2が配置されている。実施例1の安定化ロール2は、中間転写ベルトBの外表面に対向して配置されている。なお、安定化ロール2には、電源回路Eから電圧が供給可能に構成されている。実施例1の安定化ロール2には、中間転写ベルトBの表面のトナー像の帯電電位と同極性の電圧が印加可能に構成されている。
【0031】
安定化ロール2は、支持部材の移動部材の一例としての軸受け部材3により、回転軸2aの両端が回転可能に支持されている。軸受け部材3には、中間転写ベルトBから遠い位置に、開口部4が形成されている。開口部4には、駆動部材の一例としての偏心カム6が収容されている。偏心カム6は、回転軸6aを中心として回転可能に支持されている。回転軸6aには、駆動源の一例としての図示しないモータから駆動が伝達可能に構成されている。したがって、偏心カム6の回転に伴って、安定化ロール2は、中間転写ベルトBから離間した図2に示す離間位置と、中間転写ベルトBに接触する図3図4に示す接触位置との間で移動可能に構成されている。
【0032】
図2図4において、実施例1の2次転写ロールT2bは、移動機構Utを有する。移動機構Utは、転写部材の移動部材の一例としてのアームプレート11を有する。アームプレート11は、2次転写ロールT2bの回転軸12の両端が回転可能に支持されている。アームプレート11は、回転中心11aを中心として回転可能に支持されている。アームプレート11の下端には、弾性部材の一例としてのバネ13が支持されている。実施例1のバネ13は、2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBに接触する方向の力を作用させる。
バネ13の上方には、転写部材の移動部材の一例としての偏心カム14が配置されている。偏心カム14は、回転中心14aを中心として回転可能に支持されている。回転軸14aには、駆動源の一例としての図示しないモータから駆動が伝達可能に構成されている。したがって、偏心カム14の回転に伴って、2次転写ロールT2bは、中間転写ベルトBに接触する図2図3に示す接触位置と、中間転写ベルトBから離間する図4に示す離間位置との間で移動可能に構成されている。
【0033】
なお、実施例1の画像形成装置の本体U3では、連続紙Sの搬送方向に対して、2次転写領域Q4の上流側および下流側の搬送ロールRaが重力方向で下方に配置されている。したがって、2次転写ロールT2bが離間位置に移動した場合には、連続紙Sは、中間転写ベルトBから離間するように設定されている。
また、実施例1の定着装置Fでも、加圧ロールFpは、加熱ロールFhに対して接触する図2図3に示す接触位置と、加熱ロールFhから離間する図4に示す離間位置との間で移動可能に構成されている。なお、加圧ロールFpを加熱ロールFhに対して接触、離間させる機構は、例えば、2次転写ロールT2bや安定化ロール2を接触、離間させる機構と同様の機構のような従来公知の種々の構成を採用可能であるため、図示及び詳細な説明は省略する。なお、実施例1の定着装置Fでも、加圧ロールFpが離間位置に移動した場合には、連続紙Sが加熱ロールFhから離間するように、搬送ロールRa等の位置が設定されている。
【0034】
(実施例1の制御部の説明)
図5は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図5において、本体U3の制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
【0035】
(画像形成装置の本体U3の制御部Cに接続された信号出力要素)
前記本体U3の制御部Cは、ユーザインタフェースUIやセンサSN1〜SN4、読取センサ1等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
前記ユーザインタフェースUIは、表示部UI1や、入力部の一例としてのコピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーを有する。
センサSN1〜SN4は、昇降ロールR2,R5の位置を検出する。
読取センサ1は、中間転写ベルトBの表面の画像を読取る。
【0036】
(画像形成装置の本体U3の制御部Cに接続された被制御要素)
画像形成装置の本体U3の制御部Cは、駆動源の駆動回路D1や、電源回路E、支持部材の駆動回路D2、転写部材の駆動回路D3、加圧部材の駆動回路D4その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1〜D4,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:駆動源の駆動回路
駆動源の駆動回路D1は、駆動源の一例としてのメインモータM1を介して感光体ドラムPy〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
【0037】
D2:支持部材の駆動回路
支持部材の駆動回路D2は、モータM2を介して偏心カム6を回転させて、安定化ロール2を移動させる。
D3:転写部材の駆動回路
転写部材の駆動回路D3は、モータM3を介して偏心カム14を回転させて、2次転写ロールT2bを移動させる。
D4:加圧部材の駆動回路
加圧部材の駆動回路D4は、モータM4を介して加圧ロールFpを移動させる。
【0038】
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed、支持部材の電源回路Ee等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像装置GY〜GKの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCkそれぞれに感光体ドラムPy〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kや2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電力を供給する。
Ee:支持部材の電源回路
支持部材の電源回路Eeは、安定化ロール2に汚れ防止用の電圧を印加する。
【0039】
(画像形成装置の本体U3の制御部Cの機能)
画像形成装置の本体U3の制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、パーソナルコンピュータから入力された画像情報に応じて、画像形成装置Uの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段C2は、駆動源の駆動回路D1を介して、メインモータM1の駆動を制御し、感光体ドラムPy〜Pk等の駆動を制御する。
【0040】
C3:電源回路の制御手段
電圧の印加手段の一例としての電源回路の制御手段C3は、各電源回路Ea〜Eeを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C4:調整時期判別手段
調整時期判別手段C4は、画像の調整を行う時期になったか否かを判別する。実施例1の調整時期判別手段C4は、予め設定された時期になった場合に、画像の調整を行う時期になったと判別する。実施例1では、一例として、前回の画像調整を行ってから1ヶ月経過した場合や、前回の画像調整を行ってから1万枚印刷した場合、連続して100枚印刷した場合、に実行するように設定されているが、これに限定されず、画像形成装置の本体U3の設計や仕様、要求される画質等に応じて、画像の調整を行う時期の設定は任意に変更可能である。なお、実施例1では、画像の調整の一例として、Y,M,C,Kの各画像の濃度の調整、いわゆるプロセスコントロールと、Y,M,C,Kの各画像が重ね合わされる際の位置の調整、いわゆるレジストレーションコントロールとを行う。
【0041】
FL1:調整時期判別フラグ
調整時期判別フラグFL1は、初期値は「0」であり、画像の調整を行う時期になった場合に「1」となり、画像の調整が終了すると「0」となる。
C5:支持部材の移動制御手段
支持部材の移動制御手段C5は、支持部材の駆動回路D2を介して、安定化ロール2を接触位置と離間位置との間で移動させる。実施例1の支持部材の移動制御手段C5は、画像の調整を行う時期になった場合に、安定化ロール2を接触位置に移動させる。また、実施例1の支持部材の移動制御手段C5は、画像の調整が終了した場合に、2次転写ロールT2bおよび定着装置が接触位置に移動した後に、安定化ロール2を離間位置に移動させる。
【0042】
C6:転写部材の移動制御手段
転写部材の移動制御手段C6は、転写部材の駆動回路D3を介して、2次転写ロールT2bを接触位置と離間位置との間で移動させる。実施例1の転写部材の移動制御手段C6は、画像の調整を行う時期になった場合に、安定化ロール2が接触位置に移動した後に、2次転写ロールT2bを離間位置に移動させる。また、実施例1の転写部材の移動制御手段C6は、画像の調整が終了した場合に、2次転写ロールT2bを接触位置に移動させる。
C7:定着部材の移動制御手段
定着部材の移動制御手段C7は、加圧部材の駆動回路D4を介して、加圧ロールFpを接触位置と離間位置との間で移動させる。実施例1の定着部材の移動制御手段C7は、画像の調整を行う時期になった場合に、連続紙Sの下流側への搬送が終了すると、加圧ロールFpを離間位置に移動させる。また、実施例1の定着部材の移動制御手段C7は、画像の調整が終了した場合に、ジョブが実行されて、バックフィードした部分が定着領域Q5を再度通過した場合に、加圧ロールFpを接触位置に移動させる。
【0043】
C8:調整画像の作成手段
調整画像の作成手段C8は、トナー像の形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKを制御して、予め設定された調整用の画像、いわゆるパッチ画像を作成する。実施例1の調整画像の作成手段C8は、安定化ロール2が接触位置に移動し、且つ、2次転写ロールT2bおよび加圧ロールFpが離間位置に移動した場合に、パッチ画像を作成する。
C9:調整画像の読取手段
調整画像の読取手段C9は、読取センサ1により、中間転写ベルトB上のパッチ画像を読み取る。
【0044】
C10:画像の調整手段
画像の調整手段C10は、調整画像の読取手段C9で読み取った読取結果に基づいて、画像の調整を行う。実施例1の画像の調整手段C10は、濃度のズレに基づいて、帯電電圧や現像電圧、露光機ROSy〜ROSkのレーザーの強度等の調整を行う。また、位置のズレに基づいて、画像の書き込みの開始位置をずらして調整する。
C11:搬送制御手段
搬送制御手段C11は、搬送ロールRaの制御を行う。実施例1の搬送制御手段C11は、画像形成動作時には、搬送ロールRaを正回転させて、下流側に連続紙Sを搬送する。また、画像形成動作が終了した場合や、搬送ロールRaを停止させる。なお、実施例1の搬送制御手段は、画像の調整を行う場合には、搬送ロールRaを停止させると共に、2次転写ロールT2bが離間位置に移動した後に、2次転写領域Q4から定着領域Q5までの距離分だけ、搬送ロールRaを正回転させる。すなわち、2次転写領域Q4から定着領域Q5の間の未定着のトナー像を定着装置Fで定着させる。そして、搬送ロールRaを同じ距離分だけ逆回転させて、連続紙Sを上流側に搬送、いわゆるバックフィードさせる。
【0045】
TM:タイマ
タイマTMは、搬送ロールRaにより搬送される連続紙Sが、2次転写領域Q4から定着領域Q5まで移動する搬送時間t1を計時する。
C12:搬送時間の記憶手段
搬送時間の記憶手段C12は、連続紙Sが2次転写領域Q4から定着領域Q5まで搬送される時間に対応する搬送時間t1を記憶する。
C13:正回転時間の計測手段
正回転時間の計測手段C13は、連続紙Sがバックフィードした後に、搬送ロールRaが正回転した時間t2を計測する。
【0046】
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
【0047】
(画像の調整処理のメインフローチャートの説明)
図6は実施例1の画像の調整処理のメインフローチャートの説明図である。
図6のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して実行される。
図6に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
【0048】
図6のST1において、画像形成動作、いわゆる、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進む。ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、画像の調整をする時期であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST5に進む。
ST3において、調整時期判別フラグFL1を「1」とする。そして、ST4に進む。
ST4において、調整時期判別フラグFL1が「0」になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST4を繰り返す。
ST5において、ジョブにおける印字を開始する。そして、ST6に進む。
【0049】
ST6において、画像の調整をする時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST7に進み、ノー(N)の場合はST10に進む。
ST7において、次の処理(1)、(2)を実行し、ST8に進む。
(1)印字を中断する。
(2)調整時期判別フラグFL1を「1」にする。
ST8において、調整時期判別フラグFL1が「0」になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に進み、ノー(N)の場合はST8を繰り返す。
ST9において、中断していた印字を再開する。そして、ST6に戻る。
【0050】
ST10において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に進み、ノー(N)の場合はST6に戻る。
ST11において、印字を終了する。そして、ST12に進む。
ST12において、画像の調整をする時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST13に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST13において、調整時期判別フラグFL1を「1」にする。そして、ST14に進む。
ST14において、調整時期判別フラグFL1が「0」になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST1に戻り、ノー(N)の場合はST14を繰り返す。
【0051】
(接触、離間の移動制御処理のフローチャートの説明)
図7は実施例1の接触、離間の移動制御処理のフローチャートの説明図である。
図7のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して実行される。
図7に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
【0052】
図7のST21において、調整時期判別フラグFL1が「1」になったか否かを判別する。すなわち、画像の調整をする時期になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進み、ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、安定化ロール2を接触位置に移動させる。そして、ST23に進む。
ST23において、2次転写ロールT2bを離間位置に移動させる。そして、ST24に進む。
ST24において、パッチ画像の作成、読取、調整を行う。そして、ST25に進む。
ST25において、2次転写ロールT2bを接触位置に移動させる。そして、ST26に進む。
ST26において、安定化ロール2を離間位置に移動させる。そして、ST27に進む。
ST27において、調整時期判別フラグFL1を「0」とする。そして、ST21に戻る。
【0053】
(定着装置の移動制御処理のフローチャートの説明)
図8は実施例1の定着装置の移動制御処理のフローチャートの説明図である。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
【0054】
図8のST31において、調整時期判別フラグFL1が「1」になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に進み、ノー(N)の場合はST31を繰り返す。
ST32において、2次転写ロールT2bが離間位置に移動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST33に進み、ノー(N)の場合はST32を繰り返す。
ST33において、タイマTMに搬送時間t1をセットする。なお、このとき、搬送ロールRaが正回転を開始して、連続紙Sは下流側に搬送される。そして、ST34に進む。
ST34において、タイマTMがタイムアップしたか否か、すなわち、搬送時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST35に進み、ノー(N)の場合はST34を繰り返す。
【0055】
ST35において、加圧ロールFpを離間する。なお、このとき、搬送ロールRaが逆回転を開始して、連続紙Sは上流側に搬送、すなわち、バックフィードされる。このバックフィードは、搬送時間t1だけ実行された後、停止される。そして、ST36に進む。
ST36において、調整時期判別フラグFL1が「0」になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST37に進み、ノー(N)の場合はST36を繰り返す。
ST37において、ジョブの実行、再開に伴って、搬送ロールRaの正回転、すなわち、連続紙Sの下流側への搬送が開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST38に進み、ノー(N)の場合はST37を繰り返す。
ST38において、正回転時間t2の計測を開始する。そして、ST39に進む。
【0056】
ST39において、正回転時間t2が搬送時間t1以上になったが否かを判別する。ノー(N)の場合はST40に進み、イエス(Y)の場合はST42に進む。
ST40において、搬送ロールRaの正回転が停止したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST41に進み、ノー(N)の場合はST39に戻る。
ST41において、正回転時間t2の計測を停止時する。そして、ST37に戻る。
ST42において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST31に戻る。
(1)加圧ロールFpを接触位置に移動させる
(2)正回転時間t2をゼロに初期化する。すなわち、リセットする。
【0057】
(画像の調整処理の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像の調整時期になると、安定化ロール2が接触位置に移動し、2次転写ロールT2bが離間位置に移動する。そして、パッチ画像が形成され、読取センサ1で読み取られて、調整が行われる。連続紙Sを使用しない構成、いわゆる、A4やA3等のカット紙を使用する構成では、パッチ画像を形成する際に、媒体を搬送せずにパッチ画像を形成すれば、無駄紙は発生しない。しかしながら、連続紙Sを使用した場合には、パッチ画像の作成、読取中も、連続紙が搬送されてしまうと共に、連続紙S上にパッチ画像が印刷されてしまう。したがって、連続紙Sの途中にパッチ画像が印刷された部分、すなわち、無駄紙が発生する問題がある。また、例えば、幅方向の端部にパッチ画像を形成し、幅方向の中央部分に印刷対象の画像を形成する場合、幅方向の全域を印刷に使用できない問題もある。これらに対して、実施例1では、2次転写ロールT2bが離間位置に移動し、連続紙Sが中間転写ベルトBから離間した状態で、パッチ画像の形成が行われている。したがって、パッチ画像の形成時に、連続紙Sにパッチ画像が転写されず、読取センサ1で読取後のパッチ画像は、ベルトクリーナCLbで除去される。よって、無駄紙の発生等が抑制される。
【0058】
また、連続紙Sを使用する構成において、2次転写ロールT2bを離間位置に移動させた状態でパッチ画像を形成して読み取る場合に、安定化ロール2が設けられていないと、中間転写ベルトBは、ジョブが実行される場合に比べて、2次転写ロールT2bが離間した状態となる。したがって、中間転写ベルトBを張架、支持する状態が、パッチ画像を形成する場合と、ジョブを実行する状態とで変わる。よって、2次転写ロールT2bが離間すると、中間転写ベルトBの張力が低下して、中間転写ベルトBがロールRd,Rt,Rf,T1y〜T1k等に対して浮いたような状態となり、パッチ画像の転写、読取を行うために中間転写ベルトBを回転させようとすると、滑りが発生する恐れがある。また、張力が変化した状態で、中間転写ベルトBを回転させようとすると、中間転写ベルトBが幅方向に片寄る現象、いわゆるウォークが発生する恐れがある。すなわち、中間転写ベルトBの走行安定性に悪影響が発生する恐れがある。中間転写ベルトBの走行安定性に悪影響が発生した状態でパッチ画像を形成、読取をすると、パッチ画像の位置ズレや転写不良等が発生する恐れがある。したがって、パッチ画像に基づいて画像の調整を行おうとしても、画像の調整の精度が低下する恐れがある。
【0059】
これに対して、実施例1では、パッチ画像を形成する際に、安定化ロール2が接触位置に移動して、2次転写ロールT2bに替わって中間転写ベルトBを支持する。したがって、安定化ロール2が設けられていない場合に比べて、中間転写ベルトBの走行が安定しやすい。すなわち、中間転写ベルトBの走行安定性の低下を低減している。よって、画像の調整作業、すなわち、安定化ロール2を設けない構成に比べて、プロセスコントロールやレジストレーションコントロールの精度の低下を低減することが可能である。
特に、実施例1では、2次転写ロールT2bが離間する前に、安定化ロール2が中間転写ベルトBに接触している。2次転写ロールT2bが離間した後に、安定化ロール2が中間転写ベルトBに接触した場合、2次転写ロールT2bが離間して、中間転写ベルトBに片寄り等が発生した後に、安定化ロール2が中間転写ベルトBに接触する場合があり、画像調整の精度の低下を招く恐れがある。これに対して、実施例1では、2次転写ロールT2bが離間する際には、安定化ロール2が中間転写ベルトBに接触しており、精度の低下が抑制されやすくなっている。
【0060】
また、実施例1では、画像の調整作業が終了した場合にも、2次転写ロールT2bが接触位置に移動した後に、安定化ロール2が離間位置に移動する。したがって、中間転写ベルトBから2次転写ロールT2bと安定化ロール2の両方が離間する場合に比べて、中間転写ベルトBの張力が低下して、走行安定性に悪影響がでることが低減される。
また、実施例1では、安定化ロール2は、読取センサ1と2次転写領域Q4との間に配置されている。読取センサ1よりも上流側や、2次転写領域Q4よりも下流側に安定化ロール2が配置された場合、読取センサ1の位置における中間転写ベルトBの張力や片寄り等の状態が、離間する2次転写ロールT2bが接触する場合に比べて、変動が大きくなりやすい。これに対して、実施例1では、安定化ロール2が接触した状態では、2次転写ロールT2bが離間する前の状態に、できるだけ近づけることが可能であり、画像の調整作業の精度の低下を低減できる。
【0061】
さらに、実施例1では、安定化ロール2は、中間転写ベルトBの外表面、すなわち、画像が転写される側の面に接触している。すなわち、離間する2次転写ロールT2bが対向する面と同一の側の面に安定化ロール2が接触している。中間転写ベルトBの内面側から安定化ロール2を接触させることも可能であるが、外面に接触する場合に比べて、2次転写ロールT2bが接触した状態との差が大きくなりやすい。実施例1では、安定化ロール2を中間転写ベルトBの外表面に接触させており、2次転写ロールT2bが離間する前の状態に近づけやすく、画像の調整作業の精度の低下を低減できる。
また、実施例1では、安定化ロール2に、トナーが安定化ロール2に付着しない方向の電圧が印加されている。したがって、安定化ロール2の汚れが抑制される。
【0062】
さらに、実施例1では、画像の調整作業が行われる場合には、2次転写ロールT2bが離間位置に移動した後、2次転写領域Q4と定着領域Q5に対応する距離分、連続紙Sが下流側に搬送される。したがって、未定着トナー像が定着装置Fで定着される。そして、画像が定着された後端の部分を、2次転写領域Q4にバックフィードする際に、加圧ロールFpが離間位置に移動している。したがって、一度定着領域Q5を通過した部分が、2回定着領域Q5で、加熱及び加圧されることが抑制されている。また、ジョブが再開等されて連続紙Sが下流側に送られる場合でも、正回転時間t2が搬送時間t1になるまで、すなわち、バックフィードされた部分が定着領域Q5を通過し終わるまで、加圧ロールFpが離間位置に保持される。したがって、定着済みの画像が2回定着領域Q5で加熱および加圧されることが抑制されており、画質の低下が抑制される。
【0063】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H012)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてプリンタUを例示したが、これに限定されず、複写機、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。
【0064】
(H02)前記実施例において、安定化ロール2は、2次転写ロールT2bと同様に、中間転写ベルトBの外表面に接触させる構成とすることが望ましいが、内表面に接触させる構成とすることも可能である。また、安定化ロール2は、中間転写ベルトBを張架するロールとは別個に設けることが望ましいが、例えば、テンションロールRtやアイドラロールRfに、安定化ロール2の移動機構を設けて、安定化ロール2を、テンションロールRtやアイドラロールRfと共通化することも可能である。さらに、安定化ロール2の位置は、実施例で例示したように、読取センサ1と2次転写領域Q4の間に設定することが望ましいが、中間転写ベルトBの回転を安定化可能な任意の位置に変更可能である。
【0065】
(H03)前記実施例において、パッチ画像による調整を行う場合に、未定着のトナー像を定着後に、バックフィードさせることが望ましいが、連続紙Sを搬送せず、次回の印刷時に、未定着のトナー像を定着させる構成とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、安定化ロール2に電圧を印加してトナーが付着しないように構成することが望ましいが、これに限定されない。例えば、安定化ロール2にクリーナを設ける構成とすることも可能である。
【0066】
(H05)前記実施例において、Y,M,C,Kの4色の画像が形成可能な構成を提示したが、これに限定されない。3色以下や単色、5色以上の画像形成装置に適用可能である。
(H06)前記実施例において、2次転写ロールT2bを移動させることで、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとを離間させる構成を例示したが、これに限定されず、バックアップロールT2aを移動させることで、2次転写ロールT2bと中間転写ベルトBとを離間させる構成とすることも可能である。
(H07)前記実施例において、無端状の像保持体の一例として中間転写ベルトを例示したが、これに限定されず、例えば、感光体ベルトのような無端状の像保持体にも適用可能である。
【0067】
(H08)前記実施例において、画像形成装置の本体U3に対して、給紙装置U2と巻取装置U4を、カット紙の給紙装置と、排出トレイや後処理装置に交換可能として、画像形成装置の本体U3自体は、連続紙にもカット紙にも対応可能な構成とすることも可能である。このとき、パッチ画像を使用する調整作業は、連続紙用のモードと、カット紙用のモードの両方を持たせることで対応可能である。
(H09)前記実施例において、加圧ロールFpを離間させる構成とすることが望ましいが、これに限定されず、加圧ロールFpと加熱ロールFhとの接触圧力を低下させる構成、すなわち、完全に離間しない構成とすることも可能である。また、中間転写ベルトBと2次転写ロールT2bとの間も完全に離間せず、接触圧力を低くする構成とすることも可能である。なお、この場合、連続紙Sに中間転写ベルトBからパッチ画像が移動しないように、電圧を印加する等の構成を追加することが必要になる。
【0068】
(H010)前記実施例において、実施例に例示したように、パッチ画像による調整を行う場合には、安定化ロール2を接触させた後に、2次転写ロールT2bを離間させ、調整が終了した場合には、安定化ロール2を離間させる前に、2次転写ロールT2bを接触させることが望ましいが、これに限定されない。すなわち、安定化ロール2を接触させる前に、2次転写ロールT2bを離間させたり、安定化ロール2を離間させた後に、2次転写ロールT2bを接触させたり、安定化ロール2と2次転写ロールT2bの移動を同時に行うことも可能である。
【0069】
(H011)前記実施例において、パッチ画像による調整を行う場合に、安定化ロール2を接触させる構成に限定したが、これに限定されない。無端状の像保持体に対して、転写部材が接触、離間する任意の状況において、安定化ロール2を接触させる構成とすることが可能である。
(H012)前記実施例において、支持部材の一例としてのロール状の安定化ロール2を例示したが、これに限定されない。ロール状の部材で従動回転する構成が望ましいが、プレートやパッド状の構成とすることも可能である。
【符号の説明】
【0070】
1…読み取り部材、
2…支持部材、
B…像保持体、
C3…電圧の印加手段、
C5…支持部材の移動制御手段、
C6…転写部材の移動制御手段、
Ra…搬送部材、
S…連続紙、
T2b…転写部材、
U…画像形成装置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8