【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、本発明のうち請求項1に記載の表示器支持装置は、物品の仕分け対象である仕分
け容器を表示する表示器を表示対象の仕分け容器に対応させて移動させるための表示器搬
送路に、表示器を移動可能に支持する表示器支持装置であって、前記表示器の表示器本体
を支持するとともに、前記表示器搬送路に対して走行する走行支持機構を備え、前記走行
支持機構は、前記表示器本体に対して揺動可能に設けられる
とともに、前記表示器が表示対象とする仕分け容器に係合する係合部を有するものである。
上記構成では、走行支持機構が、表示器本体に対して揺動(屈曲動作)しながら表示器
搬送路に沿って滑らかに走行できる。
また、走行支持機構と、表示器が表示対象とする仕分け容器と、同期して走行する際に、走行支持機構と仕分け容器とが確実に係合する。
【0009】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示器支持装置において、前記走行支持機構が、表示器搬送路の円弧状部分に沿って前記表示器本体を案内可能に構成され、前記表示器搬送路に対する走行方向の長さが、前記表示器本体における前記表示器搬送路に対する走行方向の長さより短く、且つ前記表示器搬送路の円弧状部分における円弧の長さより短く形成されるものである。
上記構成では、表示器搬送路のカーブ部分(円弧状部分)の径が小さい場合であっても、走行支持機構が表示器搬送路に対して引っ掛かることなく走行可能である。
【0011】
また、
請求項3に記載の発明は、請求項1から
請求項2のいずれか1項に記載の表示器
支持装置において、前記走行支持機構が、前記表示器本体における前記表示器搬送路に対
する走行方向の上流側端部を揺動可能に支持する上流側支持部材と、前記表示器本体にお
ける前記表示器搬送路に対する走行方向の下流側端部を揺動可能に支持する下流側支持部
材と、を具備するものである。
上記構成では、表示器搬送路のカーブ部分(円弧状部分)を走行する際に、走行支持機
構の前記表示器搬送路に対する走行方向の上流側及び下流側が、表示器本体に対して、当
該カーブ部分(円弧状部分)に沿って揺動(屈曲動作)可能である。
【0012】
また、
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の表示器支持装置において、前記表示
器本体が前記仕分け容器に近づく際には、前記上流側支持部材が表示器本体に対して揺動
し、前記表示器本体が前記仕分け容器から離れる際には、前記下流側支持部材が表示器本
体に対して揺動するものである。
上記構成では、前記表示器本体が前記仕分け容器に近づく際には、前記走行支持機構が
滑らかに前記仕分け容器に近づくことができ、前記表示器本体が前記仕分け容器から離れ
る際には、前記走行支持機構が滑らかに前記仕分け容器から離れることができる。
【0013】
また、
請求項5に記載の発明は、
請求項3又は請求項4に記載の表示器支持装置におい
て、前記表示器が前記表示器搬送路に沿った所定位置に存在しているか否かの判断を、前
記走行支持機構の上流側支持部材又は前記走行支持機構の下流側支持部材を検出すること
により行うものである。
上記構成では、前記走行支持機構の上流側支持部材又は下流側支持部材を検出すること
により、前記表示器が前記表示器搬送路に沿った所定位置に存在しているか否かを判断す
る。
【0014】
また、
請求項6に記載の発明は、請求項1から
請求項5のいずれか1項に記載の表示器
支持装置において、前記表示器搬送路が、前記表示器を表示対象の仕分け容器へと近づけ
る接近部と、前記接近部によって前記仕分け容器に近づけられた前記表示器を、前記仕分
け容器に同期させて搬送する往路部と、前記往路部によって前記仕分け容器と同期して搬
送されている前記表示器を、前記仕分け容器から離脱させる離脱部と、前記離脱部によっ
て離脱された前記表示器を、前記接近部へと搬送する復路部と、を備えるとともに、前記
接近部、前記往路部、前記離脱部、及び前記復路部によって循環路状に形成され、前記復
路部における前記表示器の搬送速度が、前記往路部における前記表示器の搬送速度よりも
高速であるものである。
上記構成では、往路部における仕分け作業が済んだ仕分け容器と同期していた表示器が
復路部を通って再度往路部へと至ることができるため、表示器を繰り返し使用することが
できる。さらに復路部では高速で表示器が搬送されるため、再び復路部へ至るまでの時間
が短く済む。これらのことにより、仕分け設備全体として使用すべき表示器の必要数を少
なく抑えることができる。
【0015】
また、
請求項7に記載の仕分け設備は、物品の仕分け対象である仕分け容器を表示する
表示器を表示対象の仕分け容器に対応させて移動させるための表示器搬送路に、表示器を
移動可能に支持する表示器支持装置を有し、前記表示器支持装置が、前記表示器の表示器
本体を支持するとともに、前記表示器搬送路に対して走行する走行支持機構を備え、前記
走行支持機構が、前記表示器本体に対して揺動可能に設けられる
とともに、前記表示器が表示対象とする仕分け容器に係合する係合部を有するものである。
上記構成では、走行支持機構が、表示器本体に対して揺動(屈曲動作)しながら表示器
搬送路に沿って滑らかに走行でき
、走行支持機構と仕分け容器とが確実に係合しているため、効率良く表示器を表示対象の仕分け容器に対応させて移動させながら物品の仕分けを行うことができる。
【0016】
また、
請求項8に記載の物品の仕分け方法は、物品の仕分け対象である仕分け容器を表
示する表示器を表示対象の仕分け容器に対応させて移動させるための表示器搬送路に、表
示器を移動可能に支持する表示器支持装置を用いて物品の仕分けを行い、前記表示器支持
装置は、前記表示器の表示器本体を支持するとともに、前記表示器搬送路に対して走行す
る走行支持機構を備え、
前記走行支持機構は、前記表示器本体に対して揺動可能に設けられる
とともに、前記表示器が表示対象とする仕分け容器に係合する係合部を有する方法である。
上記構成では、走行支持機構が、表示器本体に対して揺動(屈曲動作)しながら表示器
搬送路に沿って滑らかに走行でき
、走行支持機構と仕分け容器とが確実に係合しているため、効率良く表示器を表示対象の仕分け容器に対応させて移動させながら物品の仕分けを行うことができる。