特許6052139IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

内燃機関の制御装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、整備等によって学習値が初期化された場合、機関始動後しばらくの間は初期値を用いて求められたスロットルバルブの特性に基づいてスロットルバルブが制御される。このため、スロットルバルブに経時変化が生じて同一開度における吸入空気量が少なくなっているときには、吸入空気量が不足して機関回転速度がアイドル回転速度を下回ることになる。このため、機関回転速度がアイドル回転速度未満に維持され、このアイドル回転速度未満となるスロットルバルブの開度領域において学習が行われることとなる。 しかし、アイドル回転速度のフィードバック制御により、アイドル運転時のスロットルバルブの開度がアイドル回転速度を維持可能な開度となるよう制御されると、機関回転速度がアイドル回転速度以上となる開度領域において学習が行われ、以降はこの学習値に基づいてスロットルバルブが制御される。このため、この学習が行われた後は、機関回転速度がアイドル回転速度未満で維持されることがほとんどなくなり、機関回転速度がアイドル回転速度未満となるような開度領域では学習がほとんど行われなくなる。その結果、学習値が初期化された後にアイドル回転速度未満となるスロットルバルブの開度領域において学習された学習値は、それ以降更新されずに維持されることとなる。 一方、機関回転速度がアイドル回転速度以上となる開度領域では、内燃機関の運転に伴い頻繁に学習値が更新される。なお、スロットルバルブは、デポジットの堆積などの経時変化が進むに連れて、同一の開度における吸入空気量が次第に少なくなるように、その特性が変化する。このため、機関回転速度がアイドル回転速度以上となる開度領域で学習される学習値は経時変化に伴い徐々に減少、または増大しつづけることとなる。これに対し、アイドル回転速度未満となる開度領域で学習された学習値は、上述したように一旦学習された後はほとんど更新されない。このため、機関回転速度がアイドル回転速度未満となる開度領域における学習値とアイドル回転速度以上となる開度領域における学習値との乖離はスロットルバルブの経時変化が進むに連れて大きくなる。なお、学習が完了していない開度におけるスロットルバルブの特性は、各学習値を用いた線形補間によって推定される。このため、スロットルバルブの開度が、上述した頻繁に学習値が更新される開度領域と学習値が更新されない開度領域との間で行き来するときには、その開度の変化に伴う吸入空気量の増減幅が過剰に大きくなるおそれがある。すなわち、スロットルバルブの特性が、機関回転速度がアイドル回転速度未満となる開度領域と機関回転速度がアイドル回転速度以上となる開度領域とで大きく変化してしまうおそれがある。したがって、内燃機関の吸入空気量の制御性が低下するおそれがある。 本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸入空気量の制御性の低下を抑制可能な内燃機関の制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するための内燃機関の制御装置は、実際に検出された吸入空気量の指標値とスロットルバルブの開度から推定される吸入空気量の基準値とのずれを示す特性値を、指標値が検出されたときのスロットルバルブの開度と関連付けて学習値として記憶するとともに、各学習値を用いた線形補間により学習が完了していない開度における特性値を各開度に関連付けて算出し、各開度に関連付けられている特性値に基づいてスロット・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】第1の実施形態の内燃機関の制御装置とその制御対象である内燃機関との関係を示す模式図。

【図2】同実施形態の内燃機関の制御装置に記憶されている学習値とスロットルバルブの開度との関係を示すグラフ。

【図3】同実施形態の内燃機関の制御装置に記憶されているスロットルバルブの初期特性と学習後の特性とを示すグラフ。

【図4】同実施形態の内燃機関の制御装置において実行される学習値の更新にかかる一連の処理の手順を示すフローチャート。

【図5】同実施形態の内燃機関の制御装置において実行される学習値の更新について模式的に示すグラフであり、(a)は開度毎の学習値の更新について示すグラフ、(b)は学習値同士を線形補間した状態を示すグラフ、(c)は新たに学習値が更新された状態を示すグラフ。

【図6】第2の実施形態の内燃機関の制御装置において実行される学習値の更新について模式的に示すグラフであり、(a)は開度毎の学習値の更新について示すグラフ、(b)は学習値同士を線形補間した状態を示すグラフ、(c)は新たに学習値が更新された状態を示すグラフ。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1…燃焼室、2…吸気通路、3…排気通路、4…スロットルバルブ、5…スロットルモータ、6…スロットルセンサ、7…エアフロメータ、8…制御装置、9…クランク角センサ。

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