特許第6052202号(P6052202)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6052202
(24)【登録日】2016年12月9日
(45)【発行日】2016年12月27日
(54)【発明の名称】ホルダ、包装体及び電気機器包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/26 20060101AFI20161219BHJP
   B65D 81/05 20060101ALI20161219BHJP
   B65D 5/50 20060101ALI20161219BHJP
   B65D 85/68 20060101ALN20161219BHJP
【FI】
   B65D77/26 P
   B65D81/05 530A
   B65D5/50 101Z
   !B65D85/68 F
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-37175(P2014-37175)
(22)【出願日】2014年2月27日
(65)【公開番号】特開2015-160637(P2015-160637A)
(43)【公開日】2015年9月7日
【審査請求日】2015年12月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】久木野 政次
(72)【発明者】
【氏名】青木 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】近藤 功
(72)【発明者】
【氏名】吉村 恒夫
(72)【発明者】
【氏名】曽我 彰宏
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−180815(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/26
B65D 81/05
B65D 5/50
B65D 85/68
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面部と、
前記側面部の上端から左右方向に連続した上面部と、
前記上面部よりも下方に位置した下方支持部と、
前記上面部の前後方向における中央部と連続し、左右方向において前記上面部が前記側面部に対して連続している方向に突出する保護板支持部と、
前記保護板支持部の前後方向における中央部と連続し、左右方向において前記保護板支持部の突出方向と同じ方向に突出する保護板と、
を備えたホルダ。
【請求項2】
板紙を罫線に沿って屈曲させることにより組み立てられたホルダであって、
前記保護板支持部は、前記板紙のうち前記側面部の前後方向における中央部に相当する部分を折り返して形成され、
前記保護板は、前記板紙のうち前記保護板支持部の前後方向における中央部に相当する部分を折り返して形成された請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
前記保護板支持部は、前記側面部と前記上面部との境界で前記上面部と連続し、前記板紙を前記境界に沿って折り返して形成された請求項2に記載のホルダ。
【請求項4】
一対の天外フラップを備えた外箱と、
前記外箱の内部に配置された一対の請求項1から3のいずれか1項に記載のホルダと、
を備え、
一対の前記ホルダは、第1ホルダ及び第2ホルダであり、
前記第1ホルダは、前記側面部が前記外箱の右側の内壁に接するように配置され、
前記第2ホルダは、前記側面部が前記外箱の左側の内壁に接するように配置され、
前記第1ホルダの前記保護板及び前記第2ホルダの前記保護板は、前記天外フラップの突合せ部の真下に位置している包装体。
【請求項5】
前記第1ホルダの前記保護板は、前記第2ホルダの前記保護板と接している請求項4に記載の包装体。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の包装体と、
前記包装体により包装された電気機器と、
を備えた電気機器包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホルダ、包装体及び電気機器包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、被包装物を支持するためのホルダが記載されている。このホルダは、被包装物を収納する外箱の内部に配置される。被包装物は、ホルダ及び外箱を備える包装体で包装される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭61−15007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装体を開梱する際には、一般にカッターナイフ等を用いて外箱の天部が開かれる。特許文献1に記載のホルダでは、包装体の開梱作業においてカッターナイフ等により被包装物が損傷することを防止できない。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、包装体の開梱作業における被包装物の損傷を防止するホルダを提供することである。また、他の目的は、上記包装体を備えた電気機器包装体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るホルダは、側面部と、側面部の上端から左右方向に連続した上面部と、上面部よりも下方に位置した下方支持部と、上面部の前後方向における中央部と連続し、左右方向において上面部が側面部に対して連続している方向に突出する保護板支持部と、保護板支持部の前後方向における中央部と連続し、左右方向において保護板支持部の突出方向と同じ方向に突出する保護板と、を備えたものである。
【0007】
本発明に係る包装体は、天部を形成する一対の天外フラップを備えた外箱と、外箱の内部に配置された一対の上記ホルダと、を備え、一対の上記ホルダは、第1ホルダ及び第2ホルダであり、第1ホルダは、側面部が外箱の右側の内壁に接するように配置され、第2ホルダは、側面部が外箱の左側の内壁に接するように配置され、第1ホルダの保護板の先端は、第2ホルダの保護板の先端と接し、第1ホルダの保護板及び第2ホルダの保護板は、天外フラップの突合せ部の真下に位置しているものである。
【0008】
本発明に係る電気機器包装体は、上記包装体と、上記包装体により包装された電気機器と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ホルダが保護板支持部及び保護板を備えるため、包装体の開梱作業における被包装物の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1における包装体で被包装物を包装する際の斜視図である。
図2】本発明の実施の形態1におけるホルダの斜視図である。
図3】本発明の実施の形態1におけるホルダの他の斜視図である。
図4】本発明の実施の形態1におけるホルダの型抜き展開図である。
図5】本発明の実施の形態1におけるホルダの型抜き展開図の中央付近の拡大図である。
図6】本発明の実施の形態1におけるホルダの保護板支持部を上方に折り返した状態を示す斜視図である。
図7】本発明の実施の形態1におけるホルダの保護板支持部及び保護板を左右方向に折り返した状態を示す斜視図である。
図8】本発明の実施の形態1における包装体で被包装物を包装した状態におけるホルダと被包装物との位置関係を示した斜視図である。
図9】本発明の実施の形態1におけるホルダの保護板支持部及び保護板を左右方向に折り返した状態の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における包装体で被包装物を包装する際の斜視図である。本明細書では、特に断りがない限り、図1における前、後、左、右を示す矢印に基づいて方向を指定する。
【0013】
図1では、被包装物として換気空清機1を例示している。換気空清機1は、前方から見た場合に略長方形となるように形成されている。以下、包装体による換気空清機1の包装作業の手順について説明する。
【0014】
包装体は、一対のホルダ2を備えている。ホルダ2は、1枚の板紙を型抜きして屈曲することにより一体形成される。ホルダ2は、換気空清機1を包装する際に組み立てられる。ホルダ2は、保護板支持部251及び保護板252を備えている。
【0015】
包装体は、外箱3を備えている。外箱3は、胴部3a、一対の底内フラップ3b、一対の底外フラップ3c、一対の天内フラップ3d及び一対の天外フラップ3eを備えている。外箱3の底部は、一対の底内フラップ3bが内側に折り込まれた後に、一対の底外フラップ3cが内側に折り込まれることにより形成される。このとき、一対の底外フラップ3cの先端同士が突合わされた状態となる。この状態で、一対の底外フラップ3cの突合せ部が粘着テープ等で閉じられる。
【0016】
左右一対のホルダ2は、保護板支持部251が上方に突出された状態で、外箱3の胴部3aの内部に配置される。左側のホルダ2は、胴部3aの左側の内壁に接するように外箱3の内部に配置される。右側のホルダ2は、胴部3aの右側の内壁に接するように外箱3の内部に配置される。
【0017】
換気空清機1は、保護シート4で被われる。保護シート4で被われた換気空清機1は、左右一対のホルダ2の間に上方から挿入されるように載置される。左側のホルダ2は、換気空清機1の底面、前面、後面及び左側面に接する。右側のホルダ2は、換気空清機1の底面、前面、後面及び右側面に接する。こうして、換気空清機1は、左右一対のホルダ2により支持固定されるとともに、外箱3の胴部3aの内部に収納される。外箱3の胴部3aの内部に収納された換気空清機1の上面には、取扱説明書5が載置される。取扱説明書5は、保護シート5aで被われている。
【0018】
取扱説明書5が載置された後、左右一対のホルダ2の保護板支持部251及び保護板252は、換気空清機1の上面に近づくように屈曲される。保護板支持部251及び保護板252が屈曲された後、一対の天内フラップ3dが内側に折り込まれる。次いで、一対の天外フラップ3eが内側に折り込まれることにより、外箱3の天部が形成される。このとき、一対の天外フラップ3eの先端同士が突合わされた状態となる。この状態で、天外フラップ3eの突合せ部が粘着テープ等で閉じられる。これにより、換気空清機1の包装作業が完了する。
【0019】
図2は、本実施の形態におけるホルダ2の斜視図である。図2は、図1における左右一対のホルダ2のうち、左側のホルダ2を示している。
【0020】
ホルダ2は、第1の垂直部201、下方支持部202、第2の垂直部203及び底面部204を備えている。下方支持部202は、左端で第1の垂直部201の上端と直角をなして連続している。第2の垂直部203は、上端で下方支持部202の右端と直角をなして連続している。つまり、下方支持部202は、第1の垂直部201の上端と第2の垂直部203の上端とを繋ぐように形成されている。第2の垂直部203の高さは、第1の垂直部201と等しくなるように設定されている。第2の垂直部203の左側は、第1の垂直部201の右側と平行に対向している。底面部204は、右端で第2の垂直部203の下端と直角をなして連続している。底面部204は、下方支持部202と平行に対向している。第1の垂直部201の下端は、底面部204に垂直に接している。第1の垂直部201及び第2の垂直部203は、下方支持部202を上下方向に支持している。このように、第1の垂直部201、下方支持部202、第2の垂直部203及び底面部204は、断面が直方体の第1の角筒を形成している。
【0021】
ホルダ2は、側面部205、上面部206、第1の上面突出部206a及び第2の上面突出部206bを備えている。側面部205は、高さが第1の垂直部201よりも大きく形成されている。側面部205は、下端で底面部204の左端と直角をなして連続している。側面部205は、第1の垂直部201の左側と重なるように接している。上面部206は、左端で側面部205の上端と直角をなして連続している。つまり、上面部206は、側面部205の上端から右方に形成されている。第1の上面突出部206a及び第2の上面突出部206bは、上面部206の右端の前後方向における両端部から右方に突出している。このため、上面部206、第1の上面突出部206a及び第2の上面突出部206bは、長方形の前後方向における中央部の右側がくり抜かれたような形に形成されている。上面部206、第1の上面突出部206a及び第2の上面突出部206bは、底面部204と平行である。上面部206、第1の上面突出部206a及び第2の上面突出部206bは、下方支持部202と平行に対向している。
【0022】
ホルダ2は、第1の内壁207a、第2の内壁207b及び内壁下部208を備えている。第1の内壁207aは、上端で第1の上面突出部206aの右端と直角をなして連続している。つまり、第1の内壁207aは、第1の上面突出部206aの右端から下方に連続している。第2の内壁207bは、上端で第2の上面突出部206bの右端と直角をなして連続している。つまり、第2の内壁207bは、第2の上面突出部206bの右端から下方に連続している。第1の内壁207a及び第2の内壁207bは、側面部205と平行に対向している。内壁下部208は、前後方向における両端部で第1の内壁207a及び第2の内壁207bと連続している。内壁下部208は、第2の垂直部203の右側と重なるように接している。内壁下部208は、上端が下方支持部202と同一平面上に位置するように形成されている。内壁下部208は、下端が底面部204と同一平面上に位置するように形成されている。つまり、内壁下部208の高さは、第1の垂直部201及び第2の垂直部203と等しくなるように設定されている。このように、底面部204、側面部205、上面部206、第1の上面突出部206a、第2の上面突出部206b、第1の内壁207a、第2の内壁207b及び内壁下部208は、断面が直方体の第2の角筒を形成している。
【0023】
ホルダ2は、側方支持部209及び水平受け部210を備えている。側方支持部209は、上端で上面部206の右端と直角をなして連続している。つまり、側方支持部209は、上面部206の右端から下方に連続している。側方支持部209は、上下方向から見ると、第1の上面突出部206aと第2の上面突出部206bとの間に形成されている。側方支持部209は、側面部205と平行に対向している。水平受け部210は、右端で側方支持部209の下端と直角をなして連続している。水平受け部210は、底面部204と平行である。水平受け部210は、上面部206と平行に対向している。水平受け部210は、上方から重なるように下方支持部202と接している。水平受け部210の左端は、側面部205に垂直に接している。このように、側方支持部209及び水平受け部210は、断面形状がL字状の構造体を形成している。
【0024】
図3は、本実施の形態におけるホルダ2の他の斜視図である。図3は、図1における左右一対のホルダ2のうち、右側のホルダ2を示している。
【0025】
保護板支持部251は、第1のU字状部位として形成されている。保護板支持部251は、板紙のうち、側面部205の前後方向における中央部に相当する部分から形成されている。保護板支持部251は、板紙のうち、側面部205の上端から下端付近までに相当する部分から形成されている。保護板支持部251は、上面部206の前後方向における中央部と連続している。保護板支持部251は、側面部205と上面部206との境界で上面部206と連続している。保護板支持部251と上面部206とが連続した部位には、複数の係止板253が設けられている。本実施の形態では、係止板253は、2つ設けられている。保護板支持部251の先端は、係止板253が設けられた部位の反対側に位置している。
【0026】
保護板252は、第2のU字状部位として形成されている。第2のU字状部位は、第1のU字状部位よりも小さく形成されている。保護板252は、板紙のうち、保護板支持部251の前後方向における中央部に相当する部分から形成されている。保護板252は、板紙のうち、保護板支持部251の先端付近から係止板253付近までに相当する部分から形成されている。保護板252は、保護板支持部251の先端付近で保護板支持部251と連続している。保護板252と保護板支持部251とが連続した部位には、複数の係止板254が設けられている。本実施の形態では、係止板254は、2つ設けられている。保護板252の先端は、係止板254が設けられた部位の反対側に位置している。
【0027】
側面部205は、抜き穴255を備えている。抜き穴255は、側面部205を左右方向に貫通して形成されている。抜き穴255は、側面部205において、第1のU字状部位の先端付近に位置している。抜き穴255は、半円状に形成されている。抜き穴255は、直線部分が第1のU字状部位の前端に沿うように形成されている。
【0028】
側面部205は、突起256を備えている。突起256は、側面部205の前端及び後端の上部に設けられている。2つの突起256は、同じ高さに設けられている。側面部205の前端の突起256は、側面部205の前端よりも前方に出っ張って形成されている。側面部205の後端の突起256は、側面部205の後端よりも後方に出っ張って形成されている。
【0029】
図4は、本実施の形態におけるホルダ2の型抜き展開図である。以下、ホルダ2の組み立てについて説明する。
【0030】
図4に示すように、底面部204と第2の垂直部203との境界に沿ってスリット211が形成されている。スリット211は、図2に示す第2の垂直部203の立ち上がり部に形成されている。スリット211は、図2に示す第2の垂直部203の下端に沿って形成されている。スリット211は、前後方向における中央部に位置している。図4に示すように、内壁下部208には、差込部212が設けられている。差込部212は、図2に示す内壁下部208の下端に設けられている。差込部212は、前後方向における中央部に位置している。
【0031】
図4に示すように、第1の上面突出部206a及び第1の内壁207aと側方支持部209との境界には、切り込み213aが形成されている。第2の上面突出部206b及び第2の内壁207bと側方支持部209との境界には、切り込み213bが形成されている。水平受け部210と内壁下部208との間には、間隙が形成されている。
【0032】
図4に示すように、底面部204と第2の垂直部203との境界には、谷折り罫線221が形成されている。第2の垂直部203と下方支持部202との境界には、谷折り罫線222が形成されている。下方支持部202と第1の垂直部201との境界には、谷折り罫線223が形成されている。底面部204と側面部205との境界には、谷折り罫線224が形成されている。側面部205と上面部206との境界には、谷折り罫線225が形成されている。第1の上面突出部206aと第1の内壁207aとの境界には、谷折り罫線226aが形成されている。第2の上面突出部206bと第2の内壁207bとの境界には、谷折り罫線226bが形成されている。上面部206と側方支持部209との境界には、谷折り罫線227が形成されている。側方支持部209と水平受け部210との境界には、谷折り罫線228が形成されている。内壁下部208と差込部212との境界には、谷折り罫線229が形成されている。
【0033】
下方支持部202には、矩形スリット261が形成されている。矩形スリット261は、前後方向における中央部に位置している。側方支持部209には、差込部262が設けられている。差込部262は、谷折り罫線228の前後方向における中央付近に位置している。突起256は、谷折り罫線225の付近に設けられている。
【0034】
側面部205と保護板支持部251との境界には、第1のU字状切り込み271が形成されている。つまり、第1のU字状切り込み271の内側に保護板支持部251が形成されている。第1のU字状切り込み271の両端は、谷折り罫線225上に位置している。第1のU字状切り込み271の両端は、谷折り罫線225と直交している。保護板支持部251と保護板252との境界には、第2のU字状切り込み272が形成されている。つまり、第2のU字状切り込み272の内側に保護板252が形成されている。
【0035】
図5は、本実施の形態におけるホルダ2の型抜き展開図の中央付近の拡大図である。図5は、図4の中央付近を拡大して示したものである。
【0036】
係止板253は、谷折り罫線225が通る位置に形成されている。係止板253において、谷折り罫線225の左右両側には、谷折り罫線225に平行な罫線が1つずつ形成されている。前後方向において、第1のU字状切り込み271の両端の間の範囲には、切り込み273、複数の切り込み274及び複数の切り込み275が形成されている。切り込み273及び切り込み274は、谷折り罫線225上に形成されている。つまり、切り込み273及び切り込み274は、保護板支持部251と上面部206との境界に形成されている。切り込み273は、2つの係止板253の間に形成されている。切り込み274は、第1のU字状切り込み271の端部と係止板253との間に形成されている。切り込み274は、第1のU字状切り込み271と繋がっている。本実施の形態では、切り込み274は、2つ形成されている。切り込み275は、谷折り罫線225と直交するように形成されている。切り込み275は、保護板支持部251及び上面部206にまたがって形成されている。本実施の形態では、切り込み275は、4つ形成されている。切り込み275のうち2つは、切り込み273の両端と直交している。切り込み275のうち他の2つは、切り込み274の係止板253側の端部と直交している。切り込み273、切り込み274及び切り込み275が形成されることにより、係止板253が形成されている。保護板支持部251は、係止板253を介して上面部206と連続している。
【0037】
第2のU字状切り込み272の両端の間には、前後方向に沿って谷折り罫線276が形成されている。係止板254は、谷折り罫線276が通る位置に形成されている。係止板254において、谷折り罫線276の左右両側には、谷折り罫線276に平行な罫線が1つずつ形成されている。前後方向において、第2のU字状切り込み272の両端の間の範囲には、切り込み277、複数の切り込み278及び複数の切り込み279が形成されている。切り込み277及び切り込み278は、谷折り罫線276上に形成されている。切り込み277は、2つの係止板254の間に形成されている。切り込み278は、第2のU字状切り込み272の端部と係止板254との間に形成されている。切り込み278は、第2のU字状切り込み272と繋がっている。本実施の形態では、切り込み278は、2つ形成されている。切り込み279は、谷折り罫線276と直交するように形成されている。切り込み279は、保護板252及び保護板支持部251にまたがって形成されている。本実施の形態では、切り込み279は、4つ形成されている。切り込み279のうち2つは、切り込み277の両端と直交している。切り込み279のうち他の2つは、切り込み277の係止板254側の端部と直交している。切り込み277、切り込み278及び切り込み279が形成されることにより、係止板254が形成されている。保護板252は、係止板254を介して保護板支持部251と連続している。
【0038】
側面部205には、半円状の切り込み280が形成されている。切り込み280の両端は、第1のU字状切り込み271と繋がっている。抜き穴255は、切り込み280及び第1のU字状切り込み271に囲まれた部分を板紙から取り除くことで形成される。
【0039】
板紙を谷折り罫線221、222及び223に沿って順次内側に直角に屈曲させると、第1の角筒が形成される。第1の角筒が形成された後に、板紙を谷折り罫線224、225、226a及び226bに沿って順次内側に直角に屈曲させると、第2の角筒が形成される。差込部212は、谷折り罫線229に沿って内側に直角に屈曲された後、スリット211に差し込まれる。これにより、内壁下部208が第1の角筒に固定される。板紙を谷折り罫線227及び228に沿って内側に直角に屈曲させると、L字状の構造体が形成される。差込部262は、ホルダ2が立体的に組み立てられる際に、矩形スリット261に差し込まれる。これにより、側方支持部209が下方支持部202に固定される。このようにして、図2及び図3に示す立体的なホルダ2が組み立てられる。
【0040】
図6は、本実施の形態におけるホルダ2の保護板支持部251を上方に折り返した状態を示す斜視図である。図7は、本実施の形態におけるホルダ2の保護板支持部251及び保護板252を左右方向に折り返した状態を示す斜視図である。
【0041】
図3に示す状態で、抜き穴255に指を差し入れて保護板支持部251の先端付近を右側に引くと、保護板支持部251が側面部205の右側に引き出される。保護板支持部251は、係止板253を支点にして回転するように上方に持ち上げられる。保護板支持部251は、側面部205と平行になるまで上方に持ち上げられる。その結果、保護板支持部251は、側面部205と上面部206との境界に沿って上方に折り返された状態となる。このとき、ホルダ2は、図6に示す状態となる。保護板支持部251は、図6に示す状態から、係止板253を支点にして回転するように左側に倒される。保護板支持部251は、上面部206と平行になるまで左側に倒される。このとき、保護板支持部251は、上面部206から左側に突出した状態となる。この状態で、保護板252は、保護板支持部251から上方に引き出される。保護板252は、係止板254を支点にして回転するように左側に折り返される。保護板252は、保護板支持部251と平行になるまで左側に折り返される。その結果、保護板252は、保護板支持部251から左側に突出した状態となる。保護板支持部251は、前後方向における中央部に相当する部分が保護板252の形状に開口された状態となる。このとき、ホルダ2は、図7に示す状態となる。図7に示す状態において、保護板252は、保護板支持部251の上に重なる。図7に示す状態のホルダ2において、上面部206の右端から保護板252の先端までの左右方向における寸法を「長さL」という。長さLは、保護板支持部251及び保護板252を左右方向に突出させたときの保護板252の先端から側面部205と上面部206との境界までの寸法である。
【0042】
包装作業におけるホルダ2の配置の仕方について説明する。ホルダ2は、図6に示す状態に組み立てられる。左右一対のホルダ2は、図6に示す状態で外箱3の胴部3aの内部に配置される。左側のホルダ2は、側面部205が胴部3aの左側の内壁に接するように外箱3の内部に配置される。右側のホルダ2は、側面部205が胴部3aの右側の内壁に接するように外箱3の内部に配置される。つまり、左右一対のホルダ2は、上方に折り返された保護板支持部251同士が対向するように外箱3の内部に配置される。
【0043】
ホルダ2が外箱3の内部に配置された際に、ホルダ2には、胴部3aが突起256を押し潰すような力が作用する。このとき、外箱3には、突起256の弾性力により胴部3aを外側に押す力が作用する。この外側に押す力により、ホルダ2は、外箱3の胴部3aの内部に弾性的に固定される。
【0044】
外箱3の胴部3aの内部に収納された換気空清機1の上面には、取扱説明書5が載置される。取扱説明書5が載置された後、左右一対のホルダ2の保護板支持部251及び保護板252は、図7に示す状態となるように屈曲される。右側の保護板支持部251は、上面部206と平行になるまで左側に倒される。左側の保護板支持部251は、上面部206と平行になるまで右側に倒される。右側の保護板252は、右側の保護板支持部251と平行になるまで左側に折り返される。左側の保護板252は、左側の保護板支持部251と平行になるまで右側に折り返される。
【0045】
図8は、本実施の形態における包装体で被包装物を包装した状態におけるホルダ2と被包装物との位置関係を示した斜視図である。図8において、外箱3は破線で示されている。図8において、保護シート4及び保護シート5aは一点鎖線で示されている。
【0046】
図8に示す状態において、右側のホルダ2の側面部205は、胴部3aの右側の内壁に接している。左側のホルダ2の側面部205は、胴部3aの左側の内壁に接している。側面部205の前端に設けられた突起256は、胴部3aの前側の内壁に接している。側面部205の後端に設けられた突起256は、胴部3aの後側の内壁に接している。ホルダ2は、外箱3の胴部3aとほぼ同じ高さに形成されている。
【0047】
図8に示す状態において、ホルダ2の下方支持部202は、換気空清機1の底面を支持する。ホルダ2の側方支持部209は、換気空清機1の左側面又は右側面を支持する。ホルダ2の第1の内壁207a及び第2の内壁207bの内側の端部は、換気空清機1の前面又は後面を支持する。このようにして、一対のホルダ2は、換気空清機1を支持固定する。
【0048】
図8に示す状態において、保護板支持部251及び保護板252は、換気空清機1よりも上側に位置している。天内フラップ3dは、保護板支持部251及び保護板252よりも上側に位置している。天外フラップ3eは、天内フラップ3dよりも上側に位置している。一対の天外フラップ3eの突合せ部は、左右方向に沿って直線状に形成されている。天外フラップ3eの突合せ部が形成する直線は、保護板252の前後方向における中心を通る左右方向に沿った直線と一致する。左側のホルダ2の係止板254は、左側の天内フラップ3dの先端よりも左側に位置している。右側のホルダ2の係止板254は、右側の天内フラップ3dの先端よりも右側に位置している。つまり、保護板252の一部分は、天内フラップ3dの下に位置している。そして、左側の保護板252の先端は、右側の保護板252の先端と接している。つまり、左右方向において、左側の天内フラップ3dの先端から右側の天内フラップ3dの先端までの範囲では、天外フラップ3eの突合せ部の真下に保護板252が位置している。また、保護板支持部251の前後方向における中央部に相当する開口された部分は、天内フラップ3dの真下に位置している。
【0049】
換気空清機1を包装した包装体は、客先等において開梱される。包装体の開梱時には、天外フラップ3eの突合せ部を閉じている粘着テープ等が、一般にカッターナイフ等を用いて切り裂かれる。この際、粘着テープ等は、例えば、天外フラップ3eの突合せ部に沿って切り裂かれる。
【0050】
本実施の形態では、ホルダ2は、保護板支持部251及び保護板252を備えている。保護板支持部251は、上面部206の前後方向における中央部と連続している。保護板支持部251は、左右方向において前記第1の内壁207a及び前記第2の内壁207bの側に突出している。保護板252は、保護板支持部251の前後方向における中央部と連続している。保護板252は、左右方向において保護板支持部251の突出方向と同じ方向に突出している。包装体は、外箱3の内部に配置された一対のホルダ2を備えている。一対のホルダ2のうち、右側のホルダ2は、側面部205が外箱3の右側の内壁に接するように配置されている。左側のホルダ2は、側面部205が外箱3の左側の内壁に接するように配置されている。右側のホルダ2の保護板252の先端は、左側のホルダ2の保護板252の先端と接している。包装体において、保護板252は、天外フラップ3eの突合せ部の真下に位置する。つまり、包装体で包装された換気空清機1の上面のうち、天外フラップ3eの突合せ部の真下の部分は、天内フラップ3d又は保護板252の少なくとも一方により保護されている。このため、カッターナイフ等による包装体の開梱作業において、カッターナイフ等の先端が換気空清機1の上面に当たることがない。その結果、本実施の形態によれば、包装体の開梱作業における換気空清機1の損傷を防止するホルダを得ることができる。
【0051】
本実施の形態では、ホルダ2は、1枚の板紙を罫線に沿って屈曲させることにより組み立てられている。保護板支持部251は、板紙のうち側面部205の前後方向における中央部に相当する部分を折り返して形成されている。保護板252は、板紙のうち保護板支持部251の前後方向における中央部に相当する部分を折り返して形成されている。つまり、保護板支持部251及び保護板252は、ホルダ2と一体に形成されている。このため、別部材からなる保護材を用いることなく、換気空清機1を保護することができる。その結果、包装コストを大幅に削減することができる。また、包装材料を削減し、環境に配慮した包装体を実現することができる。
【0052】
本実施の形態では、保護板支持部251は、側面部205と上面部206との境界で上面部206と連続している。保護板支持部251は、板紙を当該境界に沿って折り返して形成されている。つまり、保護板支持部251は、ホルダ2を立体的に組み立てるために必要な谷折り罫線225を利用して形成されている。このため、保護板支持部251を形成するための新たな罫線を板紙に設ける必要がない。その結果、簡単な構成で、包装体の開梱作業における換気空清機1の損傷を防止することができる。
【0053】
本実施の形態では、ホルダ2は、側面部205の前端及び後端に突起256を備えている。ホルダ2は、突起256を備えることにより、外箱3の胴部3aの内部に弾性的に固定される。このため、換気空清機1を外箱3の内部に収納する際に換気空清機1が外箱3又はホルダ2に接触しても、ホルダ2が容易に転倒することがない。その結果、換気空清機1の包装作業の作業性を向上することができる。
【0054】
本実施の形態では、ホルダ2は、側面部205に抜き穴255を備えている。これにより、保護板支持部251を側面部205から容易に引き出すことができる。
【0055】
本実施の形態では、一対のホルダ2を備えた包装体において、左側のホルダ2の側面部205は、胴部3aの左側の内壁に接している。右側のホルダ2の側面部205は、胴部3aの右側の内壁に接している。側面部205の前端に設けられた突起256は、胴部3aの前側の内壁に接している。側面部205の後端に設けられた突起256は、胴部3aの後側の内壁に接している。ホルダ2は、外箱3の胴部3aとほぼ同じ高さに形成されている。このため、ホルダ2の位置が前後左右及び上下にずれることを防止できる。その結果、安定的に換気空清機1を緩衝保護することができる。
【0056】
図9は、本実施の形態におけるホルダ2の保護板支持部251及び保護板252を左右方向に折り返した状態の他の例を示す斜視図である。図9は、図7に示す状態とは反対側に保護板252を折り返した状態を示している。この場合、保護板252は、保護板支持部251が上面部206から左側に突出した状態で、保護板支持部251から下方に押し出される。この状態で、保護板252は、係止板254を支点にして図7の場合とは逆に回転するように左側に折り返される。保護板252は、保護板支持部251と平行になるまで左側に折り返される。その結果、保護板252は、保護板支持部251から左側に突出した状態となる。図9に示す状態において、保護板252は、保護板支持部251の下に重なる。
【0057】
保護板252は、図9に示すように、保護板支持部251の下に重なるように折り返してもよい。この場合、上面部206と天外フラップ3eとの間で保護板252及び保護板支持部251が占める高さが少なくなる。このため、包装作業において、天内フラップ3d及び天外フラップ3eが閉じ難くなることを防止できる。
【0058】
本実施の形態において、長さLは、一対のホルダ2が外箱3の内部に配置されたときに、それぞれの保護板252の先端同士が接する値である。長さLは、2つの保護板252の先端同士が重なり合うこと及び2つの保護板252の先端の間に間隙が生じること等がない寸法公差範囲内に設定される。ただし、2つの保護板252の先端同士が重なり合ったとしても、本発明の効果が損なわれることはない。つまり、2つの保護板252が接している場合は、カッターナイフ等の先端から換気空清機1の上面を保護することができる。また、2つの保護板252の先端の間に間隙が生じたとしても、当該間隙がカッターナイフ等の刃を通さない程度に小さいものであれば、本発明の効果が損なわれることはない。
【0059】
本実施の形態におけるホルダ2を形成する板紙は、例えば、段ボールでもよい。また、板紙に設けられた谷折り罫線221等は、10mm又は20mmの間隔で罫線と切り込みを交互に設けたリード罫と呼ばれる罫線でもよい。
【0060】
実施の形態1に記載の突起256は、保護板支持部251及び保護板252を備えないホルダ2に設けてもよい。この場合も、ホルダ2を外箱3の胴部3aの内部に弾性的に固定する効果が得られる。
【0061】
実施の形態1に記載のホルダ2は、組み立てられる前は平板である。このため、組み立てられる前のホルダ2は、包装材料として運搬及び納入する際に嵩張らない。その結果、ホルダ2を効率的に輸送及び保管することができる。
【0062】
実施の形態1に記載のホルダ2は、板紙のみで形成されているため、リサイクルが容易である。このため、ホルダ2は、使用後に廃棄処理する必要がない。その結果、自然環境に与える影響を最小限に抑制することができる。
【0063】
なお、実施の形態1に記載の包装体により包装される被包装物は、換気空清機1に限定されるものではない。例えば、空気調和機、除湿機及び脱臭装置等の電気機器を包装体で包装することで電気機器包装体を形成してもよい。また、包装体は、電気機器以外の一般的な被包装物の包装に用いることもできる。このため、本発明によれば、電気機器及び一般的な被包装物を緩衝保護することができる。
【符号の説明】
【0064】
1 換気空清機、2 ホルダ、3 外箱、3a 胴部、3b 底内フラップ、3c 底外フラップ、3d 天内フラップ、3e 天外フラップ、4 保護シート、5 取扱説明書、5a 保護シート、201 第1の垂直部、202 下方支持部、203 第2の垂直部、204 底面部、205 側面部205、206 上面部、206a 第1の上面突出部、206b 第2の上面突出部、207a 第1の内壁、207b 第2の内壁、208 内壁下部、209 側方支持部、210 水平受け部、211 スリット、212 差込部、213a,213b,273,274,275,277,278,279,280 切り込み、221,222,223,224,225,226a,226b,227,228,229,276 谷折り罫線、251 保護板支持部、252 保護板、253,254 係止板、255 抜き穴、256 突起、261 矩形スリット、262 差込部、271 第1のU字状切り込み、272 第2のU字状切り込み
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9