【文献】
齋藤晴美, 外2名,”色の誘目性を利用した再配色システムの提案”,Human Interface 2010 論文集,2010年 9月 7日,p.801-806
【文献】
MEIER B. J.,"ACE:A Color Expert System for User Interface Design",UIST'88 Proceedings of the 1st annual ACM SIGGRAPH symposium on User Interface Software,1988年,p.117-128
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
重要度の順位と誘目度の順位とが不一致となる使用色がある場合、前記重要度の順位と前記誘目度の順位とが一致するように前記使用色を変更した配色を示す改善案を作成する改善案作成部を備えた
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の配色判定装置。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施形態1.
本発明による第1の実施形態(実施形態1)の配色判定装置を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態の配色判定装置の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、本実施形態の配色判定装置1は、配色情報取得部11と、誘目度算出部12と、重要度記憶部13と、配色妥当性判定部14と、入力部18と、出力部19とを備える。
【0020】
配色情報取得部11は、配色判定装置1の利用者(以下、利用者という)が入力部18を介して指定した評価対象画面から、評価対象画面上に使用されている全ての色とその面積を、配色情報として取得する。色の表記方法は、以下の説明においては、例えば「#FF0000」といった16進数を用いたRGB値による表記方法を用いるが、色が一意に決まるものであれば他の方法でもよい。また、面積を表す方法は、以下の説明においては、「500px」といったピクセルによる表記を用いるが、他の表記でもよい。また、配色情報取得部11は、取得した色の中で最も面積の大きいものを背景色として特定する。なお、背景色の特定は、入力部18を介して利用者が行っても構わない。
【0021】
誘目度算出部12は、配色情報取得部11が出力する配色情報と、どの色が背景にあたるかの情報を用いて、背景色以外の各色の誘目度を計算する。誘目度とは、評価対象画面上の各色を見た人間の視覚的注意の引きやすさを表す値であり、画面全体として見たときの各色の目立ちやすさを評価する値である。具体的には、誘目度とは、色単体としての視覚的注意の引きやすさと、同画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさとを考え合わせた値である。
【0022】
次に、誘目度の計算方法を説明する。誘目度算出部12は、例えば、非特許文献2に記載されているように、各色をHLS表色系に変換し、色単体としての視覚的注意の引きやすさを示す値として、対象色の色相Hに起因する目立ちやすさHe、および明度Lに起因する目立ちやすさRを、以下の式(1)〜(3)のようにそれぞれ算出する。そして、Heと、Rと、対象色の彩度Sと足し合わせた合計値PCは、例えば、以下の式(4)のように算出される。
【0023】
・色相Hに起因する目立ちやすさ
He=|1−(H/π)|・・・(1)
・明度Lに起因する目立ちやすさ
R=L
m+k|L−L
B|
n L≧L
B・・・(2)
R=L
m−k|L−L
B|
n L<L
B・・・(3)
なお、L
Bは背景色のHLS表色系における明度の値である。
また、k、m、nは定数で、例えばk=0.65、m=0.4、n=0.2とする。
・色単体としての視覚的注意の引きやすさ
PC=He+R+S・・・(4)
【0024】
同画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさは、非特許文献2に記載されているように、例えば各色をCIEL*a*b*表色系に変換し、各色の平均色からの色空間上の距離である色差dを用いた値HCとして、下記の式(5)のように算出される。ここで、平均色の値は、例えば、L*、a*、b*の各値にその値の色が使用されている面積を乗算し、乗算した値を全て加算し、さらに全体の面積で割ることで計算される。平均色の計算において、面積を考慮することでHCの値をより精度よく計算できる。
【0025】
・同画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさ
HC=|(d−d
m)/std|・・・(5)
なお、d
mはdの平均値であり、stdはdの標準偏差である。
【0026】
誘目度は、例えば色単体としての視覚的注意の引きやすさPCの値と、同画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさHCの値とを、そのまま足し合わせることで算出される。なお、誘目度算出部12は、PCの値とHCの値とにそれぞれ既定の係数をかけてから足し合わせるなどの方法により誘目度を算出してもよい。
【0027】
重要度記憶部13は、評価対象画面上の背景色以外の色と、その色に対して設定された重要度の高さの情報を保持している。重要度の高さの情報は、例えば「100点」「80点」「20点」といった点数で表現される。重要度は、例えば、各色がつけられた情報の意味を考慮し、画面を閲覧するユーザにとっての情報の重要性という観点で設定されたものである。
【0028】
配色妥当性判定部14は、重要度記憶部13が保持する各色の重要度の値と、誘目度算出部12が出力する各色の誘目度の値とを比較し、配色妥当性を判定する。具体的には、配色妥当性判定部14は、例えば各色の重要度の順位と誘目度の順位をそれぞれ算出し、同じ色どうしで順位を比較する。そして、配色妥当性判定部14は、重要度の順位と誘目度の順位の値が一致すればその色は妥当な配色であると判定し、一致しなければその色は妥当な配色ではないと判定する。
【0029】
また、すべての色について重要度の順位と誘目度の順位が一致した場合には、配色妥当性判定部14は、それぞれの色の、当該色以外の他の使用色の重要度と比べた場合の重要度の相対的な大きさと、当該色以外の他の使用色の誘目度と比べた場合の相対的な誘目度の大きさが同程度になっているかを加味した相対誘目度を用いた判定を行っても構わない。例えば、配色妥当性判定部14は、各色の誘目度の値を重要度の値で割った値である誘目度比を算出する。そして、配色妥当性判定部14は、最も重要度の高い色の誘目度比と、各色の誘目度比を比較し、同程度であれば「可」、そうでなければ「否」と判定する。誘目度比が同程度であるかどうかは、例えば誘目度の最も高い色の誘目度比との差異が所定値以内に収まっているかにより判断される。また、配色妥当性判定部14は、相対誘目度を用いた判定であれば、誘目度比以外の値を用いた判定をしてもよい。
【0030】
配色妥当性判定部14は、少なくとも各色の配色妥当性の判定結果を出力する。なお、各色の配色妥当性の判定結果に加え、各色に対応する重要度の値や、各色の誘目度の値を出力してもよい。また、配色妥当性判定部14は、各色の配色妥当性の判定結果から、当該画面全体での判定結果を出力してもよい。当該画面全体での判定結果は、例えば各色の配色妥当性の判定結果がすべて「可」であれば、「可」とし、そうでなければ「否」とする。
【0031】
入力部18は、評価対象画面の指定等の利用者の操作を受け付ける。入力部18は、例えばマウスやキーボード、タッチパネルなどの入力装置でもよい。
【0032】
出力部19は、配色妥当性判定部14が出力した各色の判定結果を表示する。出力部19は、例えばディスプレイなどの表示装置でもよい。
【0033】
図2は、本実施形態の配色判定装置1における、配色判定処理の動作を表すフローチャートである。以下、配色判定処理の動作を、
図2を参照して説明する。
【0034】
始めに、利用者は、入力部18を介して評価対象画面を指定する(ステップS201)。配色情報取得部11は、評価対象画面から、評価対象画面上の全ての色と各色の面積とを配色情報として取得する(ステップS202)。さらに、配色情報取得部11は、面積の一番大きい色を背景色として特定する(ステップS203)。次に、配色情報と、背景色を特定する情報を用いて、誘目度算出部12が背景色を除く各色の誘目度を算出する(ステップS204)。
【0035】
次に、配色妥当性判定部14は、背景色を除く各色の誘目度の情報を用いて背景色を除く各色の誘目度の順位を算出する(ステップS205)。さらに配色妥当性判定部14は、重要度記憶部13が保持する、各色に対して設定された重要度の情報である重要度情報を用い、各色の重要度の順位を算出する(ステップS206)。そして、配色妥当性判定部14は、変数iに1を代入する(ステップS207)。
【0036】
さらに、配色妥当性判定部14は、i番目の色である色iについて、色iの重要度の順位と、色iの誘目度の順位が一致しているかどうかの判定を行う(ステップS208)。ステップS208の判定結果がYESだった場合、配色妥当性判定部14は、色iを「可」と判定する(ステップS209)。ステップS208の判定結果がNOだった場合、配色妥当性判定部14は、色iを「否」と判定する(ステップS210)。ステップS209およびステップS210における色iの判定が終わると、iの値が1増加される(ステップS211)。
【0037】
次に、配色妥当性判定部14が、背景を除くすべての色の判定を終えたかどうかの判定を行う(ステップS212)。ステップS212において、具体的には、配色妥当性判定部14は、iが背景色を除く画面上の色の数より大きいかどうか判定する。ステップS212にてNOだった場合、ステップS208〜ステップS211の処理が再度繰り返される。ステップS212にてYESだった場合、配色妥当性判定部14は、判定結果を含む情報を出力部19に出力する(ステップS213)。また、出力部19は、その判定結果を含む情報を表示する。ステップS213の処理が終わると、配色判定処理は終了する。
【0038】
なお、
図2を参照して行った配色判定装置の動作の説明においては、配色妥当性判定部14が各色の妥当性を判定するにあたり、各色の重要度の順位と誘目度の順位を比較して一致するか否かを基準としている。ただし、重要度の順位と誘目度の順位が一致するか否かに加えて、それぞれの色の、当該色以外の他の使用色の重要度と比べた場合の重要度の相対的な大きさと、当該色以外の他の使用色の誘目度と比べた場合の相対的な誘目度の大きさが同程度になっているかを加味した相対誘目度(例えば、誘目度比)を用いた判定を行ってもよい。
【0039】
次に、第1の実施形態の配色判定装置1の実施例を、
図2のフローチャート、および
図3〜
図9の説明図を用いて説明する。なお、以下の説明に用いるRGB値は例であるため、図面における実際の色とは必ずしも一致しない。
図3は、評価対象画面の例を表す説明図である。
図3に示す地
図30上には、目的地31と、最寄駅および線路32と、道路33と、背景34とが、それぞれ異なる色で表示されている。よって、地
図30において使用されている色の種類は、4種類である。地
図30上の各情報に使用される色をRGB値で表現すると、例えば、目的地31を表す色として#FF0000が使用され、最寄駅および線路32を表す色として#0000FFが使用され、道路33を表す色として#FF6600が使用され、背景34を表す色として#FFFFFFが使用されている。
【0040】
利用者が入力部18を介して地
図30を評価対象画面に指定すると(ステップS201)、配色情報取得部11は、地
図30に使用されている全ての色とその面積を配色情報として取得する(ステップS202)。また、配色情報取得部11は、最も面積の大きい色を背景色として特定する(ステップS203)。
【0041】
図4は、配色情報取得部11が出力する、色と面積を含むデータ構造の例を表す説明図である。
図4に示すデータ項目41に示すIDは、配色情報取得部11が出力するデータの通し番号である。データ項目42に示す色(RGB)は、画面上の各色のRGB値である。データ項目43に示す面積(px)は、画面上の各色の面積のピクセル数である。データ項目44に示す属性は、各色が背景色か否かを特定するための情報である。本実施例では#FFFFFFが4900pxで最も面積が大きいため、背景色として特定されている。データ項目45に示す画面は、評価対象画面がどれかを特定する情報である。
【0042】
次に、誘目度算出部12は、配色情報取得部11が出力した地
図30の配色情報と背景色を特定する情報を用いて、背景色以外の各色の誘目度の計算を行う(ステップS204)。誘目度は、色単体としての視覚的注意の引きやすさである特徴誘目度と、同画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさである異質性誘目度を足し合わせることで算出される。特徴誘目度は、対象の色の色相、彩度、明度を用いて算出される。異質性誘目度は、背景色も含めた各色の色と面積の情報を使い、各色の平均色からの色空間上の距離である色差を用いて算出される。
【0043】
図5は、誘目度算出部12が出力する、色の誘目度を含むデータ構造の例を表す説明図である。
図5に示すように、データ項目51には特徴誘目度が示され、データ項目52には異質性誘目度が示されている。データ項目53には、各色の特徴誘目度と異質性誘目度を足し合わせた値である誘目度が示されている。なお、本実施例における特徴誘目度、異質性誘目度および誘目度は、必ずしも前述の式(1)〜(5)を用いて計算された値ではない。
【0044】
本実施例では、各色の特徴誘目度の値は、#FF0000が3.0、#0000FFが2.7、#FF6600が2.3と計算される。各色の異質性誘目度の値は#FF0000が1.7、#0000FFが2.1、#FF6600が0.6と計算される。この結果、誘目度は、#FF0000が4.7、#0000FFが4.8、#FF6600が2.9と計算される。
【0045】
本実施形態の配色判定装置1によれば、異質性誘目度を誘目度の一要素とすることで、色の単体としての目立ちやすさだけでなく、画面全体として見たときの色のバランスを考慮した各色の目立ちやすさを数値化することができる。
【0046】
誘目度算出部12が背景以外の各色の誘目度を出力すると、それをもとに配色妥当性判定部14が誘目度の順位付けを行う(ステップS205)。
図6は、配色妥当性判定部14が作成する、各色の誘目度の順位を含むデータ構造の例を表す説明図である。各色の誘目度の値は、#0000FFが4.8で最も大きく、次いで#FF0000が4.7であり2番目に大きく、#FF6600が2.9であり、最も小さい。よってデータ項目61に示す誘目度の順位は、#0000FFが1、#FF0000が2、#FF6600が3となる。
【0047】
次に、配色妥当性判定部14は、重要度記憶部13が保持する各色に対して設定された重要度の情報である重要度情報を参照する。
図7は、重要度記憶部13が保持する、各色の重要度情報を含むデータ構造の例を表す説明図である。データ項目71に示すIDは、重要度記憶部13が保持するデータの通し番号である。データ項目72に示す色(RGB)は、各情報につけられた色のRGB値である。データ項目73に示す重要度は、同じ行に示す色がつけられた情報の、地図を閲覧するユーザにとっての重要性を表し、重要性が高いほど値が大きくなっている。データ項目74に示す情報の意味は、同じ行に示す色がつけられた情報の意味を示す。
【0048】
データ項目73に示す重要度の算出について具体的に説明する。地図を見るユーザにとって最も重要性の高い情報は目的地であり、次いでユーザの出発点となる可能性が高い最寄り駅の重要性が高く、道路の情報の重要性は最も低いと考えることができる。そのため、#FF0000の色がつけられた情報は「目的地」であるので、重要度が最も高く、例えば「100」と設定される。次いで#0000FFの色がつけられた情報「最寄駅と線路」の重要度が高く、例えば「80」と設定される。#FF6600の色がつけられた情報「道路」の重要度が最も低く、例えば「20」と設定される。
【0049】
次に、配色妥当性判定部14は、背景色を除く各色の重要度の順位づけを行う(ステップS206)。
図8は、配色妥当性判定部14が作成する、各色の重要度の順位を含むデータ構造の例を表す説明図である。データ項目81に示す重要度の順位は、各色の重要度の順位である。重要度記憶部13が保持する重要度情報では、前述のように、#FF0000に対応する重要度が100と最も高く、#0000FFに対応する重要度が80で2番目に高く、#FF6600に対応する重要度が20と最も低くなっている。よって、重要度の順位は#FF0000が1、#0000FFが2、#FF6600が3となる。
【0050】
次に、配色妥当性判定部14は、各色の重要度の順位と、各色の誘目度の順位とを比較し、一致する色には「可」、そうでない色には「否」との判定を行う(ステップS207〜ステップ212)。
図9は、配色妥当性判定部14が出力する、判定結果を含むデータ構造の例を表す説明図である。データ項目91に示す判定結果は、各色の重要度の順位と、各色の誘目度の順位とを比較した結果である。
【0051】
#FF0000は、誘目度の順位は2だったが、重要度の順位は1であり、両者の順位が一致しないため、データ項目91に示す判定結果は「否」となる。#0000FFは、誘目度の順位は1だったが、重要度の順位は2であり、両者の順位が一致しないため、データ項目91に示す判定結果は「否」となる。#FF6600は、誘目度の順位も重要度の順位も共に3であり、両者の順位が一致するため、データ項目91に示す判定結果は「可」となる。
【0052】
配色妥当性判定部14は、出力部19に判定結果を含む情報を出力する(ステップS213)。また、出力部19は、その判定結果を含む情報を表示する。
図10は、出力部19が表示する、判定結果を含む情報を示すグラフの例を表す説明図である。出力部19における表示の方法は、例えば
図9に示すような表であってもよいし、
図10に示すようなグラフで表示してもよい。出力部19が表示した判定結果等を見た利用者は、判定対象となる画面において、情報の重要度の順位に応じて目立つような配色がなされているかどうかを知ることができる。
【0053】
このように、本実施形態の配色判定装置1は、画面上の各色の誘目度の順位と、重要度の順位を比較し、一致している色には「可」との判定を、一致していない色には「否」との判定を行う。各色の誘目度は、単体としての視覚的注意の引きやすさと、同画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさの両方が考慮された値である。そのため、利用者は、画面上の情報が重要度に応じて目立つような配色になっているかどうかを、画面全体として見たときの色のバランスを考慮したうえで評価することができる。また、判定結果は色それぞれについて出力されるため、利用者は画面上に使われている色のうち、どの色が適切でないかを評価することができる。また、上記の評価は、利用者が色や画面デザインの専門家ではない人でも行うことができる。
【0054】
次に、第1の実施形態の配色判定装置1の他の実施例を、
図2のフローチャート、
図4〜
図6および
図11〜
図13を用いて説明する。本実施例において、
図2のステップS201〜ステップS205までの動作および
図4〜
図6に示す出力結果は、前述の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0055】
図11は、重要度記憶部13が保持する、各色の重要度情報を含むデータ構造の別の例を表す説明図である。配色妥当性判定部14は、
図11に示す重要度記憶部13が保持する重要度情報を参照する。
図11のデータ項目111に示すIDは、重要度記憶部13が保持するデータの通し番号である。データ項目112に示す色(RGB)は、各情報につけられた色のRGB値である。データ項目113に示す重要度は、同じ行の色がつけられた情報の、地図を閲覧するユーザにとっての重要性を表し、重要性が高いほど値が大きい。データ項目114に示す情報の意味は、同じ行に示す色がつけられた情報の意味を示す。データ項目115に示す画面は、評価対象画面がどれかを特定する情報である。
【0056】
本実施例では、地
図30を見るユーザにとって最も重要性の高い情報は、ユーザの出発点となる可能性が高い最寄り駅であるとされている。そして、目的地の情報の重要性が次に高く、道路の情報の重要性は最も低い、との考えに基づいて重要度が設定されている。そのため、#0000FFの色がつけられた情報「最寄駅と線路」の重要度が「100」と最も高く設定され、次いで#FF0000の色がつけられた情報「目的地」は、重要度が「80」と設定され、#FF6600の色がつけられた情報「道路」の重要度は最も低く「20」と設定される。
【0057】
配色妥当性判定部14は、重要度記憶部13が保持する重要度情報を参照し各色の重要度の順位づけを行う(ステップS206)。
図12は、配色妥当性判定部14が作成する、各色の重要度の順位を含むデータ構造の別の例を表す説明図である。データ項目121の重要度の順位は、各色の重要度の順位である。重要度記憶部13が保持する重要度情報では、#0000FFに対応する重要度が100と最も高く、次いで#FF0000に対応する重要度が80であり、#FF6600に対応する重要度が20と最も低くなっていたため、重要度の順位は#0000FFが1、#FF0000が2、#FF6600が3となっている。
【0058】
次に配色妥当性判定部14は、各色の重要度の順位と、各色の誘目度の順位とを比較する(ステップS207〜ステップ212)。本実施例では、すべての色について重要度の順位と誘目度の順位が一致している。すべての色について重要度の順位と誘目度の順位が一致している場合、配色妥当性判定部14は、各色について、誘目度の値を重要度の値で割った値である誘目度比を算出してもよい。その場合、配色妥当性判定部14は、各色の誘目度比が、最も重要度の高い色の誘目度比と同程度であるかどうかを、配色の妥当性の判定基準とし、判定結果を出力する。配色妥当性判定部14は、例えば、誘目度の最も高い色の誘目度比との差異が所定値以内に収まっているかを判定し、差異が所定値以内で有れば判定結果を「可」とし、所定値以内でなければ、判定結果を「否」とする。配色妥当性判定部14は、その判定結果を出力部19に出力する(ステップS213)。
【0059】
また、配色の妥当性の判定結果の表現方法は、例えば、最も重要度の高い色の誘目度比が100となるように、各色の誘目度比を換算した評価値として表現してもよい。この場合、評価値が100に近いほど配色の妥当性が高いと判定されている、と解釈することができる。評価値が100より大きい場合は、重要度の値の大きさと比べた誘目度の大きさが大きい色であるといえ、逆に評価値の低い色は、重要度の値の大きさと比べた誘目度の大きさが小さい色であるといえる。
【0060】
図13は、配色妥当性判定部14が出力する、判定結果を含むデータ構造の別の例を表す説明図である。データ項目131に示す順位の一致は、重要度の順位と誘目度の順位が一致するか否を示す。データ項目132に示す誘目度比は、各色の誘目度比の値を示す。データ項目133の判定結果は、誘目度比に基づいて行われた配色妥当性の最終判定結果を示す。
【0061】
本実施例では、配色妥当性判定部14は、各色の誘目度比が、最も重要度の高い色の誘目度比の±25%以内にあれば妥当な配色である、との判定を行うこととする。最も重要度の高い#0000FFの誘目度比は0.048であるため、誘目度比が0.048±25%である0.036以上0.060以内の色であれば「可」、そうでなければ「否」と判定される。各色の判定結果は、#FF0000の誘目度比は0.059であるため「可」、#0000FFの誘目度比は0.048であるため「可」、#FF6600の誘目度比は0.145であるため「否」となる。
【0062】
誘目度比の高い色は、重要度の値の大きさと比べた誘目度の大きさが大きく設定されている色であるといえる。逆に、誘目度比の低い色は、重要度の値の大きさに比べた誘目度の大きさが小さく設定されている色であるといえる。そのため、本実施形態の配色判定装置1は、上記のような誘目度比による判定を行うことで、各色の目立ちやすさの程度が、重要度の順位と一致しているかどうかだけでなく、重要度の大きさの程度ともある程度一致しているかどうかを判定することができる。
【0063】
次に、配色妥当性判定部14は、各色の判定結果を出力部19に出力する。そして、出力部19はその判定結果を表示する。なお、出力部19による表示の方法は、例えば
図13に示すような表であってもよいし、グラフ等を用いて表示してもよい。
【0064】
なお、本実施形態の配色判定装置1は、面積が最も大きい色または利用者が指定した色である背景色を用いて他の使用色の誘目度を算出するかわりに、同背景色の妥当性については判定の対象となっていない。ただし、本実施形態の配色判定装置1は、例えば同背景色の彩度が規定値を超えて目に優しくない色を用いていないか等、背景色についても妥当性を判定し、あわせて結果を提示してもよい。
【0065】
以上のように、本実施形態の配色判定装置1は、配色妥当性判定部14が、画面全体として見たときの各色の目立ちやすさと各色に対応して設定された重要度の大きさを比較することで、画面上に使用されている各色が、重要度に応じて目立つような配色になっているかどうかを判定する。そのため、利用者が色やデザインの専門知識を持たなくても、画面上の情報が重要度に応じて目立つような配色になっているかどうかを、画面全体として見たときの色のバランスを考慮したうえで評価することができる。また、配色妥当性の判定結果は画面上に使われている色それぞれについて表示されるため、利用者は画面上に使われている色のうち、どの色が適切でないかを知ることができる。
【0066】
また、本実施形態の配色判定装置1は、画面上の各色の誘目度の順位と重要度の順位を比較し、すべての色について一致している場合には、誘目度比を用いた判定をさらに行う。これにより、利用者は、画面上の情報が重要度に応じて目立つような配色になっているかどうかを、各色の目立ちやすさが、重要度の順位と一致しているかどうかだけでなく、重要度の大きさの程度ともある程度一致しているかどうかを判定することができる。
【0067】
実施形態2.
本発明による第2の実施形態(実施形態2)の配色判定装置を、図面を参照して詳細に説明する。
図14は、本発明による配色判定装置2の第2の実施形態の構成を示すブロック図である。以下、
図1に示す第1の実施形態に係る配色判定装置1と同様の構成要素については、
図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0068】
図14に示すように、本実施形態の配色判定装置2は、改善案作成部15を備えている点が、
図1に示す第1の実施形態の配色判定装置1と異なっている。配色判定装置2のその他の構成要素については、第1の実施形態に係る配色判定装置1と同様である。
【0069】
改善案作成部15は、配色妥当性判定部14が出力した各色の配色妥当性の判定結果と、各色の重要度の値と誘目度の値を参照し、「否」判定の色に変更を加えた改善案の作成を行う。具体的には、例えば「否」判定の色どうしを入れ替えた改善案を作成する。「否」判定の色どうしの入れ替えは、重要度の順位と誘目度の順位が一致するように行われる。改善案の作成が完了すると、改善案作成部15は、改善を施す前の配色と改善案の配色を対応させたデータを出力部19へ出力する。色を表す方法は、色が一意に決まる表記方法であればよく、例えば「#FF0000」といった16進数を用いたRGB値が用いられる。
【0070】
図15は、本発明による第2の実施形態の配色判定装置2における、配色判定処理および改善案作成処理の動作を表すフローチャートである。以下、配色判定処理および改善案作成処理の動作を、
図15を参照して説明する。なお、
図2に示す第1の実施形態と同様の動作には、
図2と同一の符号を付し、説明を省略する。
【0071】
第2の実施形態における配色判定処理は、ステップS213において配色妥当性判定部14が判定結果の出力を行った後、改善案作成部15が色を変更した改善案の作成を行い(ステップS214)、出力部19へ出力する(ステップS215)。ステップS214およびステップS215以外の処理は、第1の実施形態と同様である。
【0072】
次に、第2の実施形態の配色判定装置2の実施例を、
図15のフローチャートおよび
図16を用いて説明する。配色妥当性判定部14が、評価対象画面である地
図30の配色妥当性の判定結果として、
図9に示す表を出力したものとする。改善案作成部15は、配色妥当性判定部14が出力した判定結果を用いて、配色の改善案の作成を行う(ステップS214)。具体的には、改善案作成部15は、配色妥当性判定部14により「否」と判定をされた色を変更した改善案を作成する。本実施例では、#FF0000と#0000FFが「否」と判定されているため、改善案作成部15は、この2色を変更することで、誘目度の順位と重要度の順位が一致するように調整する。#FF0000は、重要度の順位が1であるのに対して誘目度の順位が2であり、#0000FFは重要度の順位が2であるのに対して誘目度の順位が1であるため、この2色の割り当てを入れ替えることで、重要度の順位と誘目度の順位が一致する。
【0073】
図16は、改善案作成部15が出力する、改善内容を含むデータ構造の例を表す説明図である。データ項目161に示す従来案の色(RGB)は、評価対象画面に使用されていた色を示す。データ項目162に示す改善案の色(RGB)は、改善案作成部15が作成した改善案が使用する色を示す。本実施例では、従来案で#FF0000だった部分は#0000FFに、従来案で#0000FFだった部分は#FF0000に変更する配色の改善案を作成している。なお、従来案で#FF6600だった色は、配色妥当性判定部14が出力した判定結果が「可」であったため、変更が施されていない。データ項目163に示す画面は、評価対象画面を特定する情報である、
【0074】
改善案作成部15は、作成した改善案の内容を出力部19に出力する(ステップS215)。また、出力部19は、出力された内容を表示する。なお、出力部19が表示する内容は、
図16に示すような表であってもよいし、評価対象画面の配色を改善案のとおりに変更した画面を表示してもよい。
【0075】
このように、本実施形態の配色判定装置2は、評価対象画面の配色の妥当性の判定を行うだけでなく、評価対象画面の各色をどのように変更すれば、誘目度の順位と重要度の順位が一致するような配色にできるかを示す改善案をシステムの利用者に提示する。このことにより、システムの利用者は、配色の評価だけでなく、改善案の作成も行うことができる。
【0076】
次に、第2の実施形態の配色判定装置2の別の実施例を、
図15のフローチャートおよび
図17を用いて説明する。
図17は、改善案作成部15が出力する、改善内容を含むデータ構造の別の例を表す説明図である。
【0077】
前述の実施例と同様に、配色妥当性判定部14は、評価対象画面である地
図30の配色妥当性の判定結果として、
図9に示す表を出力したものとする。改善案作成部15は、配色妥当性判定部14が出力した評価結果を用いて、配色の改善案の作成を行う(ステップS214)。具体的には、改善案作成部15は、配色妥当性判定部14により「否」と判定をされた色を変更した改善案を作成する。
【0078】
本実施例では、評価対象画面である地
図30上の情報である「目的地」、「最寄り駅と線路」および「道路」は、他の地図との表示の一貫性を保つために、大きな色味の変更が許されなかったとする。この場合、前述の実施例における改善案の作成方針のように、「否」判定の色どうしを入れ替えた改善案を作成するのは不適切であるといえる。そのため、色相を保つことで大体の色味を保ち、彩度および明度のうちの少なくとも一方を変更することで誘目度の調整を行う。
【0079】
本実施例における誘目度の調整において、改善案作成部15は、例えば彩度と明度のいずれか一方を、規定の値だけ変更する。本例では#FF0000および#0000FFが「否」と判定されているため、改善案作成部15はこの2色の彩度または明度を規定の値だけ変更することで、誘目度の順位と重要度の順位が一致するように調整する。改善案作成部15は、#FF0000は重要度の順位が1であるのに対して誘目度の順位が2であるため、誘目度が上がるように調整を行う。改善案作成部15は、#0000FFは重要度の順位が2であるのに対して誘目度の順位が1であるため、誘目度が下がるように調整を行う。
【0080】
図17は、改善案作成部15が出力する、改善内容を含むデータ構造の別の例を表す説明図である。本実施例では、改善案作成部15は、従来案で#FF0000だった部分は明度を5増加させて#FF1919に、従来案で#0000FFだった部分は彩度を5減少させて#0707F9に変更することで、改善案を作成している。なお、従来案で#FF6600だった色は配色妥当性の判定結果が「可」であったため、変更は施されない。改善案作成部15は、出力した改善案の内容を、出力部19に出力する(ステップS215)。また、出力部19は、改善案を表示する。なお、出力部19による表示の方法は、
図13に示すような表であってもよいし、評価対象画面の配色を改善案のとおりに変更した画面を表示してもよい。
【0081】
また、本実施形態の配色判定装置2は、改善案作成部15により作成された改善案に基づいて配色が施された画面を、再び評価対象画面として配色情報取得部11が入力し、誘目度算出部12による誘目度算出と配色妥当性判定部14による配色妥当性の判定を行ってもよい。これにより、配色判定装置2は、改善案における配色が妥当なものであるかどうかの検証をすることができる。この場合、配色判定装置2は、改善案に使用されているすべての色が妥当であると判定されるまで、改善案作成部15による改善案の作成と配色妥当性判定部14による判定を繰り返し行ってもよい。
【0082】
以上のように、本実施形態の配色判定装置2は、画面上の情報が重要度に応じて目立つような配色になっているかどうかを、画面全体として見たときの色のバランスを考慮したうえで評価するだけでなく、評価結果に基づいて配色を変更した改善案を出力する。これにより、利用者は、色やデザインの知識が無くても、画面上の情報の重要度に応じて適切な目立ち方をしていない色に変更が施された改善案を作成することができる。
【0083】
また、本実施形態の配色判定装置2は、画面全体として見たときに重要度に応じて適切な目立ち方をしていない色について、例えば彩度と明度を変更することで誘目度を調整した改善案を作成する。本実施形態の配色判定装置2は、色相を保つことで、色味を保ったまま誘目度の調整を行うことが可能となるため、警告情報には赤系の色を用いる等、色味に意味を持たせているような画面にも適用することができる。
【0084】
また、本実施形態の配色判定装置2は、改善案に基づいて配色が施された画面を、再び評価対象画面として配色情報取得部11が入力した場合、作成した改善案の妥当性の検証も行うことができる。そのため利用者は、画面上の情報が重要度に応じて目立つような配色になっている配色案をより精度良く作成することができる。
【0085】
また、上記の実施形態では、以下の(1)〜(7)に示すような配色判定装置も開示されている。
【0086】
(1)利用者による評価対象画面の指定を受け付ける入力部(例えば、入力部18)と、評価対象画面に表示されている情報に使用されている全ての使用色を含む配色情報を取得する配色情報取得部(例えば、配色情報取得部11)と、配色情報を用いて、使用色それぞれに対して、視覚的注意の引きやすさを示す誘目度を算出する誘目度算出部(例えば、誘目度算出部12)と、使用色が使用されている情報に応じた、使用色それぞれに対する相対的な重要度の高さを示す重要度情報を保持する重要度記憶部(例えば、重要度記憶部13)と、使用色に対応付けられた重要度情報の順位を当該重要度情報の大きさに基づいて算出し、使用色に対応付けられた誘目度の順位を当該誘目度の大きさに基づいて算出し、使用色に対応付けられた当該重要度情報の順位と当該誘目度の順位とが一致するかどうかを示す判定結果を出力する配色妥当性判定部(例えば、配色妥当性判定部14)と、判定結果を表示する出力部(出力部19)とを備えた配色判定装置(例えば、配色判定装置1または配色判定装置2)。
【0087】
(2)配色判定装置は、配色情報が、評価対象画面に表示される情報の面積を含み、誘目度算出部は、配色情報を用いて、使用色それぞれに対して、評価対象画面上で使用されている他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさである異質性誘目度を算出し、当該異質性誘目度を含む誘目度を算出するように構成されていてもよい。このような配色判定装置によれば、面積を用いて異質性誘目度を算出するため、精度よく異質性誘目度を算出することができる。また、異質性誘目度を含む誘目度を算出するので、他の色と比較したときの視覚的注意の引きやすさを考慮した誘目度を算出することができる。
【0088】
(3)配色判定装置は、配色情報が、評価対象画面に表示される情報の面積を含み、配色情報取得部が、評価対象画面上の情報に使用されている全ての使用色の中で最も面積の大きい情報に使用されている使用色を背景色として特定し、誘目度算出部が、背景色を特定する情報を用いて、情報に使用されている使用色それぞれに対して、視覚的注意の引きやすさである誘目度を算出するように構成されていてもよい。このような配色判定装置によれば、背景色を考慮して誘目度を算出することで、より精度良く誘目度を算出することができる。
【0089】
(4)配色判定装置は、配色妥当性判定部が、重要度情報の順位と誘目度の順位とが評価対象画面上で使用されている全ての使用色において一致した場合、誘目度の値と重要度の値とを用いて、使用色それぞれに対して、他の使用色の重要度と比べた場合の重要度の相対的な大きさと、他の使用色の誘目度と比べた場合の相対的な誘目度の大きさとの差異を判断するための指標である相対誘目度を算出し、差異が所定値以内かどうかを判定するように構成されていてもよい。このような配色判定装置によれば、各色の目立ちやすさが、重要度の順位と一致しているかどうかだけでなく、重要度の大きさの程度ともある程度一致しているかどうかを判定することができる。
【0090】
(5)配色判定装置(例えば、配色判定装置2)は、重要度の順位と誘目度の順位とが不一致となる使用色がある場合、重要度の順位と誘目度の順位とが一致するように使用色を変更した配色を示す改善案を作成する改善案作成部(例えば、改善案作成部15)を備えるように構成されていてもよい。このような配色判定装置によれば、利用者は色やデザインの知識が無くても、画面上の情報の重要度に応じて適切な目立ち方をしていない色に変更が施された改善案を作成することができる。
【0091】
(6)配色判定装置は、改善案作成部が、重要度の順位と誘目度の順位とが不一致である使用色がある場合、重要度の順位と誘目度の順位とが一致するように使用色を入れ替えた配色を示す改善案を作成するように構成されていてもよい。
【0092】
(7)配色判定装置は、改善案作成部が、重要度の順位と誘目度の順位とが不一致である使用色がある場合、重要度の順位と誘目度の順位とが一致するように、使用色の色相を変更せず彩度および明度のうち少なくとも一方を調整した配色を示す改善案を作成するように構成されていてもよい。このような配色判定装置によれば、色相を保つことで、色味を保ったまま誘目度の調整を行うことが可能となるため、警告情報には赤系の色を用いる等、色味に意味を持たせているような場合でも適用が可能となる。
【0093】
この出願は、2012年2月29日に出願された日本出願特願2012−43638を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【0094】
以上、実施形態(及び実施例)を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態(及び実施例)に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0095】
本発明は、地図の配色の判定に適用することができる。