(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを、異なる色彩、異なる形状、異なる図柄、異なる字体または特定の印の有無のいずれかにより表示する請求項1から3のいずれか1項記載の管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、プリンタ等の商品は、出荷元(例えばメーカ)から出荷先(例えば一次ディーラー)、さらに他の出荷先(例えば二次ディーラー)を経て、最終の顧客に渡るように流通されることがある。このような場合に、出荷元や出荷先でそれぞれ商品の管理を別々に行おうとすると、管理情報の入力等の無駄を生じる。
【0005】
しかし、出荷元、第一の出荷先(一次ディーラー)、第二の出荷先(二次ディーラー)の間で管理情報を共有するようなシステムを用いると、第一の出荷先が最終顧客に対して直接商品を販売することもある場合には、第一の出荷先では、自社が直接管理すべき顧客であるか、第二の出荷先が管理すべき顧客であるかが分かり難いという問題が発生する。
【0006】
本発明の目的は、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別することが可能な表示装置、管理装置、管理システム及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[管理装置]
請求項1に係る本発明は、出荷元から第一の出荷先へ出荷され、さらに
前記第一の出荷先から第二の出荷先を経由して最終顧客へ出荷される商品、または、第一の出荷先から最終顧客へ出荷される商品の管理情報を管理する管理装置であって、
前記出荷元の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを同じ表示形式で表示し、
前記第一の出荷先の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを
、前記第一の出荷先が直接管理すべき顧客であるか否かが分かるように異なる表示形式で表示するように制御する制御手段を有する管理装置である。
【0008】
請求項2に係る本発明は、前記制御手段が、出荷元、第一の出荷先及び第二の出荷先のそれぞれの立場に応じた表示内容で前記管理情報を表示するよう制御する請求項1記載の管理装置である。
【0009】
請求項3に係る本発明は、前記顧客情報が、最終顧客を特定することが可能な情報を含む請求項1または2記載の管理装置である。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前記制御手段が、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを、異なる色彩、異なる形状、異なる図柄、異なる字体または特定の印の有無のいずれかにより表示する請求項1から3のいずれか1項記載の管理装置である。
【0011】
[表示装置]
請求項5に係る本発明は、出荷元から第一の出荷先へ出荷され、さらに
前記第一の出荷先から第二の出荷先を経由して最終顧客へ出荷される商品、または、第一の出荷先から最終顧客へ出荷される商品の管理情報を表示する表示装置であって、
前記出荷元の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とが同じ表示形式で表示され、
前記第一の出荷先の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とが
、前記第一の出荷先が直接管理すべき顧客であるか否かが分かるように異なる表示形式で表示される表示装置である。
【0012】
[管理システム]
請求項6に係る本発明は、出荷元から第一の出荷先へ出荷され、さらに
前記第一の出荷先から第二の出荷先を経由して最終顧客へ出荷される商品、または、第一の出荷先から最終顧客へ出荷される商品の管理情報を管理する管理装置と、
前記管理装置により管理されている管理情報を前記出荷元で表示する第一の表示装置と、
前記管理装置により管理されている管理情報を前記第一の出荷先で表示する第二の表示装置と、
前記管理装置により管理されている管理情報を前記第二の出荷先で表示する第三の表示装置と、
前記出荷元の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを同じ表示形式で表示し、前記第一の出荷先の第二の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを
、前記第一の出荷先が直接管理すべき顧客であるか否かが分かるように異なる表示形式で表示するように制御する制御手段とを有する管理システムである。
【0013】
[プログラム]
請求項7に係る本発明は、出荷元から第一の出荷先へ出荷され、さらに
前記第一の出荷先から第二の出荷先を経由して最終顧客へ出荷される商品、または、第一の出荷先から最終顧客へ出荷される商品の管理情報を管理するステップと、
前記出荷元の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを同じ表示形式で表示するように制御するステップと、
前記第一の出荷先の表示装置において表示される画面において、前記第二の出荷先の管理情報における顧客情報と、前記第一の出荷先の管理情報における顧客情報とを
、前記第一の出荷先が直接管理すべき顧客であるか否かが分かるように異なる表示形式で表示するように制御するステップ
とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る本発明によれば、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別することが可能な管理装置を提供することができる。
【0015】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加え、出荷元と出荷先でそれぞれ好ましい表示内容とすることができる。
【0016】
請求項3に係る本発明によれば、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別して、自社が管理すべき最終顧客を特定することが可能な管理装置を提供することができる。
【0017】
請求項4に係る本発明によれば、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別することが可能な管理装置を提供することができる。
【0018】
請求項5に係る本発明によれば、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別することが可能な表示装置を提供することができる。
【0019】
請求項6に係る本発明によれば、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別することが可能な管理システムを提供することができる。
【0020】
請求項7に係る本発明によれば、第一の出荷先において、自社が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのか、第二の出荷先が管理すべき最終顧客の顧客情報であるのかを区別することが可能なプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る管理システム10を示す。
【0024】
管理システム10は、出荷元(例えばメーカ)のサーバ装置12を有し、この出荷元のサーバ装置12が第一の出荷先(例えば一次ディーラーA)のローカルネットワーク14と第二の出荷先(例えば二次ディーラーB)のローカルネットワーク16に例えばインターネット18を介して接続されている。
【0025】
なお、「出荷元」とは、自然人又は法人に対し、商品を出荷する自然人又は法人を意味しており、「第一の出荷先」「第二の出荷先」とは、自然人又は法人から商品を受け取り、更にその商品を他の自然人又は法人に対して商品を出荷する自然人又は法人を意味する。
【0026】
一次ディーラーAのローカルネットワーク14は、例えばパーソナルコンピュータ20とアクセスポイント22とが内部ネットワーク24を介して接続されている。また、二次ディーラーBのローカルネットワーク16も同様に、例えばパーソナルコンピュータ28とアクセスポイント30とが内部ネットワーク32を介して接続されている。
【0027】
端末装置34は、例えばスマートフォンから構成され、例えばプリンタ等の商品36の梱包に付せられたバーコード38を該端末装置34に設けられたカメラ装置40により読み取り、さらにこの読取データをアクセスポイント22を介してサーバ装置12に送るようになっている。なお、端末装置34は、出荷元及び第二の出荷先でも用意されている。
【0028】
図2は、サーバ装置12を含むメーカ側のシステム構成を示す。
【0029】
サーバ装置12は、CPU42、メモリ44、ネットワークインターフェイス46及びデータベース48がバス等を介して接続されている。CPU42は、メモリ44に記憶されているプログラムに応じてサーバ装置12を制御する。ネットワークインターフェイス46を介して、インターネット18に接続するためのルータ50やパーソナルコンピュータ52に接続されている。データベース48には、商品流通に関する管理情報が記憶されている。管理情報には、商品名、商品のシリアル番号、商品の場所、商品の現状、顧客先、不具合情報等が含まれる。
【0030】
サーバ装置12は、メーカから一次ディーラーAへ出荷され、さらに一次ディーラーAから二次ディーラーBまたはエンドユーザ(最終顧客)へ出荷される商品の管理情報を管理する管理装置である。
【0031】
そして、CPU42は、一次ディーラーの表示装置において表示される画面において、二次ディーラーの管理情報における顧客情報と、一次ディーラーの管理情報における顧客情報とを異なる表示形式で表示するように制御する制御手段である。つまり、CPU42は、一次ディーラーの表示装置において表示されるエンドユーザのうち、どのエンドユーザが一次ディーラーが直接管理すべき顧客であるのかが分かるように表示する。
【0032】
例えば、CPU42は、二次ディーラーの管理情報における顧客情報と、一次ディーラーの管理情報における顧客情報とを、異なる色彩、異なる形状、異なる図柄、異なる字体または特定の印の有無等により区別して表示する。
【0033】
また、CPU42は、メーカ、一次ディーラー及び二次ディーラーのそれぞれの立場に応じた表示内容で管理情報を表示するよう制御する。
【0034】
さらに、この顧客情報は、エンドユーザ客を特定することが可能な、ユーザ名、識別番号、略称、住所、連絡先等の情報を含む。
【0035】
図3は、端末装置34のハードウェア構成を示す。
端末装置34は、制御部26を有する。制御部26は、CPU54、メモリ56、装置インターフェイス58及び通信インターフェイス60がバス等を介して接続されていて構成されている。CPU54は、メモリ56に記憶されているプログラムに応じて端末装置34を制御する。装置インターフェイス58には、例えばタッチパネルから構成された入力部62、例えば液晶表示装置から構成された表示部64及び前述したカメラ装置40が接続されている。通信インターフェイス60には、通信部66が接続されている。カメラ装置40で読み取られたデータは一次的にメモリ56に取り込まれ、通信部66を介して外部へ送られるようになっている。
【0036】
端末装置34は、メーカから一次ディーラーAへ出荷され、さらに一次ディーラーAから二次ディーラーB、Cまたはエンドユーザへ出荷される商品の管理情報を表示する表示装置である。そして、端末装置34は、一次ディーラーAの表示装置として動作する場合には、二次ディーラーの管理情報における顧客情報と、一次ディーラーの管理情報における顧客情報とを異なる表示形式で表示するよう動作可能となっている。
【0037】
なお、端末装置34が、メーカ、一次ディーラーA、二次ディーラーB、Cのいずれに対する表示内容を表示するかは、端末装置34を使用するユーザがサーバ装置12にログインする際に使用するID等の識別情報により切り替わるようになっている。
【0038】
図4は、商品及び情報の流れを示す。
メーカにおいては、製造時に商品毎にシリアル番号が付される。このシリアル番号は、このシリアル番号を示すバーコード等のコード情報に変換されて商品の包装箱にも付される。メーカ倉庫68から商品を出荷するに際しては、(1)で示すように、前述した端末34を用いて商品のバーコードを読むことにより、出荷する旨の情報が入力され、さらにインターネット18を介してサーバ装置12へと出力され、サーバ装置12に「出荷中」として登録される。一方、商品は、(2)で示すように、メーカ倉庫68から一次ディーラーAへと出荷される。
【0039】
次に一次ディーラーAにおいては、(3)で示すように、メーカにおいて「出荷中」として登録されたシリアルナンバーの製品が、「入荷予定」の製品情報として送信されてくる。即ち、サーバ装置12においては、メーカ側で「出荷中」として登録されたデータが、一次ディーラー側では「入荷予定」となるように自動変換され、一次ディーラーA側では「入荷予定」となるように表示され、メーカと一次ディーラーAのそれぞれの立場に応じて表示内容が異なるようになっている。
【0040】
一次ディーラーAにおいては、商品が納入された旨の登録を行う。これは、実際に納入された商品に対して検収を行うもので、端末装置端末34を用いて商品のバーコードを読むことにより行う。検収された商品は、一次ディーラーAの倉庫70に入荷される。
【0041】
即ち、
図5に示すように、端末装置34は、カメラ装置40で撮像された商品のバーコードが表示される第一の表示部72と、入荷予定の商品情報を示す第二の表示部74とを有する。第一の表示部72で表示されたバーコードは、サーバ装置12へ送られる。第二の表示部74には、グループ毎にシリアル番号とそれに対応したチェック欄が設けられている。この画面においては、一つのグループには6つの商品があり、6つのシリアル番号が標示されており、3つのシリアル番号の商品については検収が終了したことを示している。
【0042】
なお、第二の表示部74は、表示エリアの関係で、4つまでのシリアル番号が示され、他の2つのシリアル番号は第二の表示部74からは隠されており、例えば画面をスクロールすることにより第二の表示部74に現れるようになる。
【0043】
さらに端末装置34の動作について説明すると、
図6に示すように、まずステップS10において、カメラ装置40により商品のシリアル番号が読み取れたか否かを判定する。シリアル番号が読み取れない場合は、ステップS12に進み、シリアル番号が読み取れない旨の表示を行い、終了する。一方、ステップS10において、シリアル番号が読み取れた場合は、次のステップS14に進む。
【0044】
ステップS14においては、読み取れたシリアル番号が、サーバ装置12から送信されてきた出荷予定の製品のグループに含まれる否かを判定する。読み取られたシリアル番号が、出荷予定の製品情報には含まれないと判定された場合(例えばメーカから出荷予定には入っていないにも関わらず出荷された場合)には、ステップS16へ進み、サーバ装置12からそのシリアル番号に対応する製品情報を取得する。ステップS14でシリアル番号があると判定された場合、又はステップS16の処理を終了した場合は、ステップS18へ進み、チェック欄にチェックを入れ、次のステップS20ではサーバ装置12へ入荷処理を終了した旨の送信し、処理を終了する。
【0045】
図4に戻ると、一次ディーラーAにおいて、納品を行った商品については、そのシリアル番号がサーバ装置12に送られ、例えば「倉庫」として登録され、実際の商品は、一次ディーラーAの倉庫76に入荷される。
【0046】
一次ディーラーAは、商品を二次ディーラーB(さらにはC)に出荷する場合と、顧客X(さらにはY)に出荷する場合とがある。二次ディーラーBに出荷する場合は、(5)で示すように、端末装置34を用いて商品のバーコードを読むことにより、二次ディーラーBへ出荷する旨の情報が入力され、さらにインターネット18を介してサーバ装置12へと出力され、サーバ装置12に「B社へ出荷中」として登録される。一方、商品は、(7)で示すように、一次ディーラーAの倉庫74から二次ディーラーBへと出荷される。
【0047】
一方、一次ディーラーAから顧客Xへ出荷する場合は、(6)で示すように、設置後に設置情報を設置レポートとして登録する。設置情報には、設置商品名、シリアル番号、顧客名、設置年月日などの他に、設置時のトラブル情報が含まれる。
【0048】
なお、商品の流れは、上述した場合に限らず、例えば二次ディーラーBは、一次ディーラーAから商品を入荷するだけではなく、他の一次ディーラーから同じ商品を入荷する場合もある。
【0049】
図7は、メーカ、一次ディーラーA、二次ディーラーBがサーバ装置12に対して閲覧要求した場合のサーバ装置12の動作を示す。
【0050】
サーバ装置12は、ステップS22において、メーカ、一次ディーラーA、二次ディーラーBのいずれかから管理情報に関するデータの要求があるまで待機する。ステップS22において、データ要求があると判定されると、ステップS24に進み、データベース48から管理情報を取得し、要求元に応じたデータを生成する。即ち、メーカ、一次ディーラーA、二次ディーラーBのいずれかからデータ要求があると、それぞれの立場に対応したデータを生成する。そして、次のステップS24において、要求元へ管理情報に関するデータを送信して処理を終了する。
【0051】
なお、管理情報については、例えば二次ディーラーBが一次ディーラーAに情報開示を拒否した場合は、一次ディーラーAは、二次ディーラーBの管理情報を閲覧することができない。
【0052】
図8は、メーカの例えばパーソナルコンピュータ52の表示装置52aの画面を示し、
図9は、一次ディーラーAのパーソナルコンピュータ20の表示装置20aの画面を示し、
図10は、二次ディーラーBのパーソナルコンピュータ28の表示装置28aの画面を示す。
【0053】
メーカの表示装置52aは、サーバ装置12により管理されている管理情報をメーカにおいて表示す表示装置である。また、一次ディーラーAの表示装置20aは、サーバ装置12により管理されている管理情報を一次ディーラーAにおいて表示する表示装置である。そして、二次ディーラーBの表示装置28aは、サーバ装置12により管理されている管理情報を二次ディーラーBにおいて表示する表示装置である。
【0054】
図8に示すように、メーカの表示装置52a(メーカ画面)においては、シリアル番号123456〜123459の商品は、メーカから一次ディーラーAへ出荷中であるので、ロケーション(現在の製品状態)としては「メーカ→A出荷中」、ステータス(製品の設置状況)としては「未開封」、カストマー(顧客情報)としては「N/A」とそれぞれ表示される。また、シリアル番号111111の商品は、一次ディーラーAから二次ディーラーBへ出荷中であるので、ロケーションとしては「A→B出荷中」、ステータスとしては「未開封」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示される。
【0055】
また、シリアル番号111112の商品は、二次ディーラーBの顧客Vに設置済みであるので、ロケーションとしては「B社顧客先」、ステータスとしては「設置済み」、カストマーとしては「顧客V」とそれぞれ表示される。このシリアル番号111112の商品は、顧客Vで設置したが、設置不良があったため、設置不良が生じているマークMが表示されている。
【0056】
シリアル番号111113の商品は、二次ディーラーCに納入されているので、ロケーションとしては「C社倉庫」、ステータスとしては「未開封」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示される。シリアル番号111114の商品は、二次ディーラーCにより顧客Wで設置済みなので、ロケーションとしては「C社顧客先」、ステータスとしては「設置済み」、カストマーとしては「顧客W」とそれぞれ表示される。
【0057】
シリアル番号222222〜222224の商品は、一次ディーラーAにより顧客X、Yに設置済みであるので、ロケーションとしては「A社顧客」、ステータスとしては「設置済み」、カストマーとしてはシリアル番号222222及び222223が「顧客X」、シリアル番号222224が「顧客Y」とそれぞれ表示される。ただし、シリアル番号222223の商品は、設置不良があったため、設置不良が生じているマークMが表示されている。
【0058】
なお、該画面には表示されていないが、後述する商品DCS2011、シリアル番号333333〜333335の商品の管理情報も表示される。
【0059】
図9に示すように、一次ディーラーAの表示装置20a(一次ディーラーA画面)においては、シリアル番号123456〜123459の商品は、一次ディーラーA社からすれば「出荷中」ではなく、「入荷予定」であるから、メーカでの表示とは異なり、ロケーションとしては「入荷予定」、ステータスとしては「未開封」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示される。
【0060】
二次ディーラーB社は、自己の顧客情報を知られたくない等の理由により、一次ディーラーAへの商品管理情報の開示を拒否している。そのため、シリアル番号111111及び111112の商品は、ロケーションとしては「B
社出荷済み」が表示されるが、ステータスとしては「N/A」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示される。
【0061】
一方、同じ二次ディーラーであるC社は一次ディーラーAへの情報開示を拒否していないので、シリアル番号111113の商品は、ロケーションとしては「C社倉庫」、ステータスとしては「未開封」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示され、シリアル番号111114の商品は、ロケーションとしては「C社顧客先」、ステータスとしては「設置済み」、カストマーとしては「顧客W」とそれぞれ表示される。
【0062】
シリアル番号222222〜222224の商品は、一次ディーラーAにより顧客X、Yに設置済みであるので、ロケーションとしては「
顧客先」、ステータスとしては「設置済み」、カストマーとしてはシリアル番号222222及び222223が「顧客X」、シリアル番号222224が「顧客Y」とそれぞれ表示される。ただし、シリアル番号222223の商品は、設置不良があったため、設置不良が生じているマークMが表示されている点はメーカでの表示画面と同様である。
【0063】
ここで、この一次ディーラーAの表示画面において、二次ディーラーCの管理情報における顧客情報(顧客W)と、一次ディーラーAの管理情報における顧客情報(顧客X、Y)とは異なる表示形式で表示されている。
【0064】
具体的には、顧客X、Yの顧客名は四角形状の枠80により囲まれているのに対して、顧客Wはこのような表示形式では表示されていない。
【0065】
これは、顧客Wは、二次ディーラーC社が直接管理すべきエンドユーザであり、顧客X、Yは、一次ディーラーA社が直接管理すべき顧客であるためである。
【0066】
このように表示形式を変えることにより、一次ディーラーAにおいて表示される表示画面では、表示されるエンドユーザが、一次ディーラーAが直接管理すべき顧客であるのか否かを区別して容易に把握することができる。
【0067】
また、
図10に示すように、一次ディーラーAが直接管理すべきエンドユーザである顧客X、Yの横に丸印90を表示するようにして、一次ディーラーAが直接管理すべき顧客とそうでない顧客とで異なる表示形式で表示するようにしても良い。
【0068】
さらに、異なる表示形式としては、一次ディーラーAが直接管理すべき顧客を赤字、太字等で表示したり、顧客名表示の背景色を変更したり、様々な図形、形状等を用いて表示する等様々な表示形式を用いることが可能である。
【0069】
図11に示すように、二次ディーラーBの表示装置28a(二次ディーラーB画面)においては、シリアル番号123456〜123459
,111113,111114,222222〜222224の商品は、自己の管理に入っていないので表示されない。
【0070】
また、シリアル番号11111の商品は、ロケーションとしては「入荷予定‐A社出荷済み」、ステータスとしては「未開封」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示される。
【0071】
また、シリアル番号111112の商品は、ロケーションとしては「顧客先」、ステータスとしては「設置済み」、カストマーとしては「顧客V」とそれぞれ表示される。このシリアル番号111112の商品は、顧客Vで設置したが、設置不良があったため、設置不良が生じているマークMが表示されている。エリアA1で示す部分は、一次ディーラーAに開示していない管理情報である。
【0072】
また、エリアA2で示すシリアル番号3333333〜333335は、一次ディーラーA以外から入荷した商品に関する管理情報であり、ロケーションとしては「倉庫」、ステータスとしては「未開封」、カストマーとしては「N/A」とそれぞれ表示される。
【0073】
ここで、メーカ画面と一次ディーラーA画面とを比較すると、シリアル番号123456〜123459のロケーションがメーカ画面では「メーカ→A出荷中」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「入荷予定」と表示が異なっている。また、シリアル番号111111のロケーションがメーカ画面では「A→B出荷中」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「B社出荷済み」と表示され、ステータスがメーカ画面では「未開封」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「N/A」と表示され、それぞれ表示が異なっている。
【0074】
また、シリアル番号111112のロケーションがメーカ画面では「B社顧客先」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「B社出荷済み」と表示され、ステータスがメーカ画面では「設置済み」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「N/A」と表示され、カストマーがメーカ画面では「顧客V」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「N/A」と表示され、それぞれ表示が異なっている。また、メーカ画面では設置不良のマークMが表示されるのに対し、一次ディーラーA画面ではマークMは表示されない。
【0075】
また、シリアル番号222222〜222224のロケーションがメーカ画面では「A社顧客先」であるのに対し、一次ディーラーA画面では「顧客先」と表示が異なっている。
【0076】
また、一次ディーラーA画面と二次ディーラーB画面とを比較すると、シリアル番号111111のロケーションが一次ディーラーA画面では「B社出荷済み」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「入荷予定‐A社出荷済み」と表示が異なっている。
【0077】
また、シリアル番号111112のロケーションがメーカ画面では「B社顧客先」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「顧客先」と表示が異なっている。なお、設置不良のマークMは、メーカ画面及び二次ディーラーB画面の両者に表示される。メーカにとっては、メーカから出荷された全ての商品についての管理情報が必要だからである。
【0078】
また、メーカ画面と二次ディーラーB画面とを比較すると、シリアル番号111111のロケーションがメーカ画面では「A→B出荷中」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「入荷予定‐A社出荷済み」と表示され、ステータスが一次ディーラーA画面では「N/A」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「未開封」と表示され、それぞれ表示が異なっている。
【0079】
また、シリアル番号111112のロケーションが一次ディーラーA画面では「B社出荷済み」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「顧客先」と表示され、ステータスが一次ディーラーA画面では「N/A」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「設置済み」と表示され、カストマーが一次ディーラーA画面では「N/A」であるのに対し、二次ディーラーB画面では「顧客V」と表示され、それぞれ表示が異なっている。また、二次ディーラー画面では設置不良のマークMが表示されるのに対し、一次ディーラーA画面ではマークMは表示されない。一次ディーラーAにとっては、シリアル番号111112の商品は、自己管理以外の商品だからである。
【0080】
なお、上記実施形態の説明にあっては、商品の管理情報をメーカのサーバ装置12により管理するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、インターネット等のネットを介して接続される管理装置であればよい。
【0081】
なお、本実施形態では、一次ディーラー、二次ディーラーという2段階の出荷先の間で商品が流通する場合を用いて説明しているが、さらに三次ディーラー、四次ディーラーのように多段階の出荷先の間で商品が流通する場合も本発明は同様に適用可能である。
【解決手段】メーカー(出荷元)から一次ディーラーA(第一の出荷先)へ出荷され、さらに一次ディーラーAから二次ディーラーB、C(第二の出荷先)または最終顧客へ出荷される商品の管理情報を管理する管理装置であって、一次ディーラーAの表示装置において表示される画面において、二次ディーラーCの管理情報における顧客情報(顧客W)と、一次ディーラーAの管理情報における顧客情報(顧客X、Y)とを異なる表示形式で表示するように制御する制御手段を有する。